JP2003022721A - ワイヤーハーネス設計支援方法及びプログラム - Google Patents
ワイヤーハーネス設計支援方法及びプログラムInfo
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Abstract
面に容易に変換する。 【解決手段】 所望の配策対象内に配策されるワイヤー
ハーネスについて、配策対象に適合した状態に3次元的
に設計された座標情報を含むワイヤーハーネスデータを
コンピュータ装置に入力する。また、そのワイヤーハー
ネスデータを2次元的に展開するための展開平面を設定
する。そして、ワイヤーハーネスデータを所定の分割点
毎に複数のセグメントS1〜S5として分割し、基準幹
線17の開始点P1から、分岐線18を経た末端点に向
けて、セグメントS1〜S5毎に展開平面上に順次展開
していき、全てのセグメントS1〜S5が展開平面に含
まれるように各セグメント毎に2次元展開する。
Description
ス設計支援方法及びそれに関連する技術に関する。
ーネスは、エンジン、ラジエータ、エアーコンディショ
ナ、カーステレオデッキ等の主要部品やこれらを制御す
る制御ユニット等の各種電装品の配置設計を行った後、
図21の如く、コンピュータ上で3次元設計システム
(3次元CAD)と呼ばれるソフトウェアプログラムを
使用しながら、種々の電装品や車体形状との干渉をチェ
ックしつつ、それらの間隙を縫うようにして所定の電装
品間を電気接続するように配策設計される。図21中の
符号1は自動車のボディを示す3次元モデル、符号2は
ワイヤーハーネス、符号3は各種の電装品に電気接続さ
れるコネクタ等の部品をそれぞれ示している。
段階においては、製造工数やコストを抑えるため、図2
3のように、平面状の組立作業台5上で治具により電線
または電線束(以下「電線等」と称す)2aを位置決め
しながら製造される。組立作業台5上には、図22のよ
うなワイヤーハーネス製造指示用の図面6が貼り付けら
れることになり、このワイヤーハーネス製造指示用の図
面は、2次元に展開して作成したものでなければならな
い。
示したようなワイヤーハーネスの配策設計を実行した
後、それに基づいて手作業により、図22のような2次
元展開したワイヤーハーネスの図面を作成していた。
のように、手作業により、図23に示すように、組立作
業台5に用いられる2次元展開したワイヤーハーネスの
図面6を作成していた。尚、図23中の符号3aはコネ
クタ、符号3bはクランプである。
ヤーハーネスを実際に自動車に3次元的に取り付ける際
に、捻れ及び引っ張り等を可及的に低減して無理なく取
り付け得る形状にしておく必要がある。しかしながら、
現実的に、手作業により2次元展開したワイヤーハーネ
スの図面を作成する際、ワイヤーハーネスの全ての分岐
点や電装品との全ての接続点等において、ワイヤーハー
ネスの捻れ及び屈曲等を必ず考慮して展開設計を行う必
要があるため、多大な時間及び労力を要していた。
ネスの3次元データを2次元図面に容易に変換し得るワ
イヤーハーネス設計支援方法及びそれに関連する技術を
提供することにある。
請求項1に記載の発明は、所望の配策対象内に配策され
るワイヤーハーネスについて、前記配策対象に適合した
状態に3次元的に設計された座標情報を含むワイヤーハ
ーネスデータを所定のデータ入力手段を通じてコンピュ
ータ装置に入力するワイヤーハーネスデータ入力工程
と、前記ワイヤーハーネスデータを2次元的に展開する
ための展開平面を設定する展開平面設定工程と、前記ワ
イヤーハーネスデータを所定の分割点毎に複数のセグメ
ントとして分割し、全ての当該セグメントが前記展開平
面に含まれるように当該各セグメント毎に展開する2次
元変換工程とを備える。
のワイヤーハーネス設計支援方法であって、前記2次元
変換工程において、予め設定された基準幹線の所望の開
始点から、全ての経路上の全てのセグメントを末端点に
向けて当該セグメント毎に前記展開平面上に順次展開し
ていく。
請求項2に記載のワイヤーハーネス設計支援方法であっ
て、前記展開平面が、配策対象における前記ワイヤーハ
ーネスの取付部位に対応付けて予め設定されており、前
記展開平面設定工程において、前記コンピュータ装置
が、前記ワイヤーハーネスデータの前記座標情報に基づ
いて前記各ワイヤーハーネスの前記配策対象における取
付部位を判断し、当該取付部位に応じて前記展開平面を
決定する。
請求項3のいずれかに記載のワイヤーハーネス設計支援
方法であって、前記ワイヤーハーネスデータに、前記ワ
イヤーハーネスにおける分岐点及び部品取付点の情報が
含まれ、前記2次元変換工程において、前記分割点が、
全ての前記分岐点及び全ての前記部品取付点を含む。
請求項4のいずれかに記載のワイヤーハーネス設計支援
方法であって、前記2次元変換工程での各セグメントの
展開において、前記セグメントをさらに複数の線片に分
割して座標展開し、当該セグメントの形状を近似的に簡
略化する線片分割工程と、当該線片が前記展開平面に含
まれるように当該各線片の始端点を中心に順次回転させ
て、当該線片毎に展開していく線片展開工程とを備え
る。
のワイヤーハーネス設計支援方法であって、前記線片分
割工程が、前記線片の長さの設定値を、前記コンピュー
タ装置に入力された値または予め設定された値に設定す
る線片長設定工程と、前記セグメントの長さの値を前記
設定値で除算したときの余りが零値である場合に、当該
設定値をもって前記セグメントを分割し前記線片を定義
する一方、前記セグメントの長さの値を前記設定値で除
算したときの余りが零値でない場合に、商の値を繰り上
げてまたは繰り下げて前記設定値を設定し直し、当該設
定値をもって前記セグメントを分割し前記線片を定義す
る線片定義工程とを備える。
請求項6に記載のワイヤーハーネス設計支援方法であっ
て、前記2次元変換工程が、前記各線片の前記展開平面
に対する投影線を、前記展開平面内の所望の展開線に一
致させるように、前記展開平面に対する法線であって前
記各線片の始端点を含む線を回転軸として、前記各線片
及び当該線片より末端点側に位置する全ての線片及びセ
グメントを水平回転させる水平方向回転動作工程と、前
記線片を前記展開線に一致させるように、当該線片の始
端点を中心に、前記水平方向回転動作工程で回転された
前記線片及び当該線片より末端点側に位置する全ての線
片及びセグメントを、前記展開平面に対して垂直な面に
回転させる垂直方向回転動作工程とを備える。
のワイヤーハーネス設計支援方法であって、前記展開線
の前記展開平面内での方向が、前記セグメントの始端点
を含む線片の前記展開平面に対する投影線の方向と同一
になるよう、前記セグメント毎に決定される。
のワイヤーハーネス設計支援方法であって、前記セグメ
ントの始端点を含む線片が、前記展開平面に対して垂直
な場合に、前記展開線の前記展開平面内での方向が、当
該セグメントの終点側に位置する他の線片または当該セ
グメントの終点側に接続された分岐線の方向と同一にな
るよう決定される。
載のワイヤーハーネス設計支援方法であって、前記セグ
メントの始端点を含む線片と異なる線片が前記展開平面
に対して垂直な場合に、当該異なる線片について前記水
平方向回転動作工程を省略して前記垂直方向回転動作工
程のみを実行する。
は請求項10に記載のワイヤーハーネス設計支援方法で
あって、前記水平方向回転動作工程及び前記垂直方向回
転動作工程で回転された回転角度が、所定の許容基準角
度を超えていないか否かを比較判断して、各セグメント
の屈曲及び捻れに無理がないかどうかを検討する屈曲捻
れ検討工程をさらに備える。
し請求項11のいずれかに記載のワイヤーハーネス設計
支援方法をコンピュータ上で実現するために、前記各工
程をコンピュータに実行させるためのプログラムであ
る。
ーハーネス設計支援方法を説明する前に、この明細書で
使用される用語について説明しておく。
に取り付けたワイヤーハーネスの経路形状を示すことと
する。
スの経路上において、各種の電装品等によって固定また
は束縛される点を言い、ワイヤーハーネスの寸法の基準
となる点を意味することとする。
接続される末端部から最初の採寸点までの経路を意味す
ることとする。
となる経路を示すこととする。この「幹線」は、さらに
「基準幹線」と「分岐線」に分類される。
分である。
いる幹線である。
ハーネスが3方向以上に枝分かれすることを分岐とい
い、枝分かれする中心点を「分岐点」と言うこととす
る。
いる場合に、その折れ曲がった点を「基準幹線中間点」
と称することとする。
ーネスに使用されているコンポーネント(構成部品、要
素)のうち、電線等以外のものを意味する。この部品と
しては、「コネクタ」、「プロテクタ」、「グロメッ
ト」及び「クランプ(クリップ)」等がある。これらの
各部品の設計上の位置については、次のように処理され
るものとする。
置が設計基準点とされる。
準となる所からワイヤーハーネスの経路に垂線をおろし
た点の位置が設計基準点とされる。
心位置が設計基準点とされる。
り付ける基準となる所からワイヤーハーネスの経路に垂
線をおろした点の位置が設計基準点とされる。
う場合は、電線等を保護、結束するなどのために取り付
ける部品(保護材ともいう)を言い、ワイヤーハーネス
の経路上で隣接している2つの採寸点間で外装の始めか
ら終わりまでを意味することとする。
経路の採寸点間の長さを意味することとする。
る対象となる基準面を言い、xy座標によって特定され
る平面を言う。また、この展開平面としてのxy座標に
直交する座標をz軸座標とする。
ることを言い、「垂直」とは、展開平面に対して垂直で
あることを言う。
の形態に係るワイヤーハーネス設計支援方法を適用する
場合の全体的な処理システムを示すブロック図である。
ば自動車や各種の電気機器等の配策対象内に配策される
ワイヤーハーネスについて、市販されているCADシス
テム等の3次元設計システムS1sを用いてその配策対
象に適合した状態に3次元設計されたワイヤーハーネス
データS2aを作成した後、そのワイヤーハーネスデー
タS2aに対してワイヤーハーネス設計支援システムS
2sで2次元座標上に展開する。ここで展開されたワイ
ヤーハーネス製造用データS2eは、さらに2次元製造
図面作成システムS3sに渡され、当該2次元製造図面
作成システムS3sで2次元の組立作業台用製造指示図
面S4sを作成するようになっている。
ーネス設計支援システムS2sは、図1の如く、ワイヤ
ーハーネスデータS2aの変換条件の情報を入力するキ
ーボード等の変換条件入力装置S2bと、この変換条件
の情報に基づいてワイヤーハーネスデータを3次元から
2次元に変換処理してワイヤーハーネス製造用データS
2eとして出力するコンピュータ装置S2cと、このコ
ンピュータ装置S2cでの処理の過程及び処理結果を随
時画面表示するCRT装置(表示装置)S2dとを備え
る。
演算処理装置)、主メモリ(RAM)及びハードディス
クドライブ等の記憶装置を備えた一般的なパーソナルコ
ンピュータが使用され、以下に説明する2次元展開方法
は、操作者の変換条件入力装置S2bでの入力操作に基
づいて、記憶装置内に予め格納されたソフトウェアプロ
グラムで定義された処理手順に従ってCPUが動作する
ことで実現される。
場合のワイヤーハーネス設計支援方法を説明する。
れたワイヤーハーネスデータS2aを、磁気ディスク等
の所望の記録媒体、LAN(ローカルエリアネットワー
ク)等の通信経路を介在した通信、またはキーボード等
の所定の入力操作装置(変換条件入力装置S2bと同じ
装置)等を使用して、コンピュータ装置S2cに入力す
る(ワイヤーハーネスデータ入力工程)。尚、これらの
ワイヤーハーネスデータS2aの入力を行う要素(記録
媒体、通信経路及び入力操作装置)を総称してデータ入
力手段と称する。
に対して、図3のようにワイヤーハーネス2の配索状態
が確認しやすく、且つ2次元化が容易な基準面を設定す
る。この基準面が、2次元展開する際の展開平面として
採用されることになる。
の内部には、通常、パワーウィンドウや電子ロック等の
各種電装品のためのワイヤーハーネス2が配策される。
また、エンジンルーム内においては、ワイヤーハーネス
がエンジン周りを中心に車体の幅方向に展開するように
配策される。このように、自動車のボディには、各部位
毎にワイヤーハーネス2が集中している部分があり、そ
れらの展開方向が各部品毎に異なるため、このボディの
各部位毎に2次元的にワイヤーハーネス2の配策座標を
設定することが、処理の簡便化のために望ましいと言え
る。このことから、予め展開平面としての基準面を設定
しておき、その展開平面を基準として3次元座標上のワ
イヤーハーネス2の座標を特定する。
に、自動車の上面視方向11から見た上面(エンジンル
ーム部分や天井部分)12、同じく側面視方向13から
見た側面(ドア部分)14、及び背面視方向15から見
た背面(トランク部分)16等、経験則上、ワイヤーハ
ーネス2の配策状況を把握しやすいと考えられている平
面を採用する。これらの平面12,14,16は、2次
元的に展開する際に主面となる平面である。かかる展開
平面は、配策対象内でワイヤーハーネスが配策される部
位に対応して、それぞれ好ましい展開平面が予め決定さ
れており、3次元的なワイヤーハーネスデータS2aが
与えられた時点で、そのワイヤーハーネスデータS2a
のハーネス種類や座標等の情報に基づいて自動的に配策
対象内のどの部位に配策されるかを判断し、その部位に
対応付けられた展開平面をCPUが自動的に判断選択す
ることが望ましい。ただし、操作者の恣意によりマウス
等の操作入力装置を用いて自由に選択できるようにして
もよい。
とがあり、このうち、細い部分は比較的曲げやすい一
方、太い部分は、無理に曲げると屈曲や捻れが発生し、
耐久性を劣化させてしまう虞がある。したがって、図3
に示すように、ワイヤーハーネス2の太い部分(幹)を
基準幹線17として特定しておき、この基準幹線17を
基準に2次元展開することが望ましい。このことを考慮
し、通過する電線束の全ての径をワイヤーハーネスデー
タS2aから自動的にリストアップし、そのリストアッ
プした電線束のうち最も太い電線束部分を自動的に基準
幹線17とする。ただし、操作者が恣意的に基準幹線1
7を指定したい場合には、展開平面12,14,16毎
に配索イメージをCRT装置S2dに表示しながら、ワ
イヤーハーネス2中のどの部分が基準幹線17であるか
を、キーボード等の変換条件入力装置S2bで指定する
ことが可能となっている。
で、この基準幹線17から枝別れした経路を分岐線18
とする。
準幹線17を基準として、作業の始端点から終端点に向
け自動的に2次元展開(2次元変換)する。この場合、
基準幹線17の所望の開始点、例えば一側の端点を始端
点とし、他側の端点を終端点とした場合の始端点から処
理を開始し、終端点に向けて、さらに分岐線18を経た
末端点に向けて、次に述べるセグメント毎に順次2次元
展開を進めていく。
3次元設計システムS1sを用いて3次元空間21内で
設計されたワイヤーハーネス2の例を示す図である。こ
のワイヤーハーネス2では、基準幹線17の一端点を基
点P1とする。また、展開平面としては、矢示22方向
から見た平面(底面)23を採用する。
電線等を、図5の如く、その長さ方向に沿って複数のセ
グメントS1,S2,…に分割する。図5中の点P1
a,P6aはワイヤーハーネス2を構成する電線等の端
点、点P2a,P3a,…はセグメントS1,S2,…
同士の分割点である。全ての採寸点P2a,P3a及び
全ての分岐点P4a,P5aは、セグメントS1,S
2,…同士の分割点に含まれるものとする。
さらに短い一定長さの線片に分割する(線片分割工
程)。具体的処理としては、3次元設計システムS1s
を用いて3次元空間21内で設計されたワイヤーハーネ
スデータS2aに対して、まず操作者はCRT装置S2
dを視認しながら、キーボード等の変換条件入力装置S
2bで線片の「経路分割孤長(=d)」を入力する(線
片長設定工程)。この各線片の1個当たりの長さdとし
ては、誤差を低減するため約1cm程度に短く設定する
のが望ましい。
「経路分割孤長(=d)」として経験則から導き出され
た値をコンピュータ装置S2cの記憶装置内に予め格納
しておき、その「経路分割孤長(=d)」を線片の長さ
の設定値として使用してもよい。
2,…の長さが「経路分割孤長(=d)」の倍数である
場合には、その間の各線片の長さは全て値dに均一に設
定する。そして、次の(1)式に基づいて、そのセグメ
ントS1,S2,…における線片の個数nを求める。た
だし、(1)式中の変数Lはセグメントの孤長を示して
おり、かかる値Lは、3次元設計システムS1sを用い
て3次元空間21内で設計されたワイヤーハーネス2の
ワイヤーハーネスデータS2aの一部として与えられ
る。
S2,…の長さLが11cmで、経路分割孤長dが1c
mであるとすると、その間の線片の個数nは11(=L
/d=11/1)個である。このときの各線片の長さは
1(=L/n=11/11)cmである。
は、線片の分割は行われない。
さLが値dで割り切れない場合は、その長さLを値dで
除算し、その除算結果を繰り上げた整数値を線片の個数
nとする。したがって、例えば或るセグメントS1,S
2,…の長さLが11.5cmで、経路分割孤長dが1
cmであるとすると、その商の値が11.5(=L/d
=11.5/1)であるため、これを整数の値に切り上
げてその間の線片の個数nを12個とし、これらの各線
片の長さをそれぞれ0.9583(=L/n=11.5
/12)cmとする。
d)」に基づいて、個々のセグメントS1,S2,…毎
に均等に線片分割点を発生させて線片を定義した後、図
4に示す如く、各ワイヤーハーネス2を構成する電線等
の端点P1と、各セグメントS1,S2,…同士の分割
点P2,P3,…の座標を求めて、主メモリ内に記憶し
ておく。そして、各セグメントS1,S2,…を、曲線
ではなく、近似的に、端点P1及び分割点P2,P3,
…の座標で定義される線分として定義する(ポリライン
化:線片定義工程)。
プ(クリップ)を示しており、当該クランプ24として
図示した矢印は、当該クランプ24が自動車のボディに
取り付けられる方向を示している。そして、このクラン
プ24は電線等ではないものの、処理の簡便化のため、
各クランプ24をもセグメントのひとつとして定義し、
これらを、後述する各処理においてセグメントの処理と
同様に扱うこととする。
程}各セグメントS1,S2,…同士の捻れの角度を一
定以内に抑制するようにしながら、各分割点P2,P
3,…を曲げ操作して、各セグメントS1,S2,…の
全ての線片が展開平面23内に収まるように、線片毎に
畳み込む処理を行う(線片展開工程)。
すように、対象とするセグメントS2の始端P2から基
準幹線17の開始点(例えば始端点)P1までと、その
区間P1〜P2に接続する分岐線の全て(即ち、開始点
側に位置する全て)を相対的に「上位」と称し、その上
位側のセグメントを「上位セグメント」(符号25)と
呼ぶこととする。逆に、対象とするセグメントS2の終
端P3から基準幹線17の終端点P6までとその区間P
3〜P6に接続する分岐線の全て(即ち、末端点側に位
置する全て)を相対的に「下位」と称し、その下位側の
セグメントを「下位セグメント」(符号26)と呼ぶこ
とにする。
ように、対象とするセグメントS12の始端P12から
当該分岐線18と基準幹線17との接続点P11まで
と、その区間P11〜P12に接続する分岐線S101
の全てを相対的に「上位セグメント27」と呼び、逆
に、対象とするセグメントS12の終端P13から部品
との接続点(コネクタ取付点)P15〜P18までの区
間に接続する分岐線S102〜S106の全てを相対的
に「下位セグメント28」と呼ぶことにする。
ず、展開対象セグメントについて、水平方向への回転動
作を行う。
S1を、矢示22方向から見た展開平面23に仮に投影
する。
グメントSm(ここでは最初のセグメントS1)の始端
点Q1(ここでは点P1)と、最初の線片分割点32と
を結ぶ線分(第1線片)31を、基準幹線17の始端点
Q1を中心に、展開平面23に対して図7及び図8中の
矢示方向22に正投影する。そして、この正投影した展
開平面23上の線の方向を展開線36の方向とする。
ント側にある線片(第2線片)33についての処理を行
う。
の始端点(線片分割点)32を通る展開平面23の法線
を回転軸37として決定する。
投影線38と、展開線36のなす角度αを求める。
に角度αだけ移動する回転量Rαを求める。
示方向22(展開平面23に対する法線方向)から線片
33を見た場合の投影線38を展開線36に一致させる
ように、線片33を回転軸37周りに水平回転(xy平
面方向に回転)する。このとき、この線片33の回転に
伴って、当該線片33に対する下位セグメント及び下位
セグメント側の全ての線片34,35についても、回転
軸37周りの回転量Rαを反映する。このときの座標変
換後の各座標がコンピュータ装置S2cの主メモリ内に
記憶される。これにより、展開対象の第2線片33と、
当該第2線片33よりも下位セグメント側に位置する全
ての線片34,35及び全ての下位セグメントとの相対
的な配置関係は、主メモリ内において保持される。
の他の全ての線片34,35にも同様に行う。これによ
り、そのセグメントSmの全ての線片31,33,3
4,35は、展開平面23に対して矢示方向22(展開
平面23に対する法線方向)に正投影したときに展開線
36に一致して見えることになる。
回転角度αは、後述の屈曲捻れ検討工程で使用するため
に、コンピュータ装置S2cの記憶装置に格納してお
く。
の時点では、セグメントSmの各線片31,33,3
4,35は、元の形状配置が水平回転されただけである
ため、図11の如く、展開平面23に対する法線を含む
垂直平面内で展開平面23から垂直方向に浮き上がった
状態になっており、各線片31,33,34,35が展
開平面23に一致する状態とはなっていない。そこで、
次に、この状態のセグメントSmの各線片31,33,
34,35を垂直方向に回転させて展開平面23に畳み
込む。
展開線36の垂直平面上でのなす角度βを求める。
する回転量Rβを求める。
回転させて、線片31を展開線36に一致させる。
23内の展開線36上に重ね合わされる。尚、この際、
展開対象となっている第1線片31よりも下位セグメン
ト側に位置する全ての線片33,34,35及び全ての
下位セグメントについては、第1線片31の始端点Q1
を中心とした回転に伴って、全体が点Q1を中心に回転
するものとして座標変換され、このときの座標変換後の
各座標がコンピュータ装置S2cの主メモリ内に記憶さ
れる。これにより、展開対象の第1線片31と、当該第
1線片31よりも下位セグメント側に位置する全ての線
片33,34,35及び全ての下位セグメントとの、相
対的な配置関係は、主メモリ内において保持される。
トSm中の残りの全ての線片33,34,35について
も同様に、それぞれの始端点(例えば符号32等)周り
に矢示方向22へ回転させて展開線36に一致させ、こ
れらを展開平面23側に畳み込む。これにて、展開対象
となるセグメントSmの展開が終了する。
ぞれの回転動作工程を経て、図12のように、後続する
下位セグメントS2,S3,…も同様にして展開平面2
3へ展開する。この場合、各セグメントS2,S3,…
毎の始端点Q1を中心に、各セグメントS2,S3,…
における第1線片31の展開平面23への正投影した方
向を展開線36の方向としつつ、次々と線片をそれぞれ
の始端点を回転中心点として展開平面23中の展開線3
6へと展開していく。
回転角度βは、後述の屈曲捻れ検討工程で使用するため
に、コンピュータ装置S2cの記憶装置に格納してお
く。
開平面に対して垂直な場合)或るセグメントの展開が完
了して、次の下位セグメントSmを展開し始める際に、
図13のように、その展開対象セグメントSmの第1線
片31が展開平面23に対して垂直となる場合がある。
この場合は、始端点Q1から第2線片、第3線片、…、
終端点の順に結んだ線のうち、最初に垂直でなくなる線
片を正投影する方向を展開線36の方向とする。また、
当該セグメントSmの全ての線片31,33,34,3
5が全体に渡って完全に展開平面23に対して垂直であ
る場合に、さらにその下位セグメント37の第1線片3
1の方向を展開線36の方向とする。
が展開平面23に対して垂直であるか否かの判断は、前
のセグメントの展開線と展開対象となるセグメントの第
1線片31とのなす角をαとして、例えば次の(2)式
を満たす場合に垂直であり、(2)式を満たさない場合
に垂直でないと判断する。他の線片33,34,35が
垂直状態であるか否かを判断する場合も同様である。
下位の線片が展開平面に対して垂直な場合)展開対象セ
グメントSmにおいて、第1線片31が展開平面23に
対して垂直ではないが、この第1線片31以外のいずれ
かの線片33,34,35が展開平面23に対して法線
方向(垂直)に位置する場合がある。例えば、図14
(xy座標表示)及び図15(xz座標表示)に示した
例では、展開対象セグメントSmが、点Q1〜Q5をそ
れぞれ結ぶ線片31,33,34,35から構成されて
おり、点Q3と点Q4を結ぶ第3線片34が水平面であ
る展開平面23に対して垂直方向に配置されている。
尚、説明の簡便のため、点Q1,Q2を結ぶ第1線片3
1は、既に展開線36に一致しているものとして説明す
る。
て、第2線片33の展開平面23への投影線と展開線3
6とのなす角がα1となっており、したがって、この第
2線片33は、上記した「水平方向回転動作工程」にお
いて、水平方向に角α1(回転量Rα1)だけ水平回転
する。この第2線片33の水平回転に伴い、当該第2線
片33の下位側の全ての線片34,35も、同時に点Q
2を中心として水平方向に角α1(回転量Rα1)だけ
水平回転し、点Q3,Q4,Q5は、それぞれ点Q
3’,Q4’,Q5’に移動する(図14及び図1
5)。この時点では、第3線片34は未だ展開平面23
に対して垂直状態(法線方向)に位置したままである。
作工程の後、第3線片34の処理に移行するのである
が、第3線片34は、この時点で上述のように展開平面
23に対して垂直状態(法線方向)に位置しており、こ
の時点で第3線片34を展開平面23上に投影した場合
に、その投影線は点となって現れる。したがって、当該
投影線(点)と展開線36とのなす角を求めることがで
きないため、その旨を判断したコンピュータ装置S2c
は、第3線片34についての「水平方向回転動作工程」
を省略する。その後、下位側の線片35については、通
常通りに図14に示した角α2だけ水平回転させ、点Q
5’が点Q5’’に移動する。このようにして、展開対
象セグメントSmの全ての線片31,33,34,35
の投影線が展開線36に投影される。
る。この時点で、展開対象セグメントSmの当初の各点
Q1〜Q5は、それぞれ点Q1,Q2,Q3’,Q
4’,Q5’’に既に移動されている。
流の第2線片33を、その始端点Q2を中心に角β1だ
け垂直平面内で回転させ、当該第2線片33が展開線3
6に重なるように畳み込む。この際、下位側の全ての線
片34,35も、点Q2を中心に角β1だけ垂直平面内
で回転する。そうすると、第3線片34の両端点である
点Q3’,Q4’はそれぞれ点Q3’’,Q4’’に移
動し、それまで垂直状態であった第3線片34と展開線
36とのなす角が、直角ではない角β2となる。この状
態で、通常通りに、第3線片34をその始端点Q3’’
を中心に角β2だけ垂直平面内で回転させ、点Q
4’’,Q5’’が点Q4’’’,Q5’’’に移動す
る。これにより、当所は垂直状態であった第3線片34
は、滞り無く展開線36に一致するよう畳み込まれる。
しかる後、通常通り、第4線片35の垂直方向回転動作
工程を実行すればよい。
点である場合)ここで、セグメントSma,Smbの始
端点Q1,Q2が分岐点である場合について説明する
(図16〜図18)。
7のセグメントSma,Smbが2次元平面に展開され
るとき、上記したように、終端側に接続される下位の基
準幹線(例えばSmc)及び下位の分岐線のみが、展開
対象セグメントSma,Smbの展開に伴って展開され
る。しかしながら、展開対象セグメントSma,Smb
の始端Q1,Q2における分岐線18a,18bについ
ては、展開対象セグメントSma,Smbの展開に伴っ
て展開されないものとする。
分岐線18aが接続されており、同基準幹線Smaの終
端点Q2に分岐線18bが接続されている。ここで、始
端点Q1において、セグメントSmaを上述の方法で展
開線36に一致させるよう回転させて平面展開する場
合、図17の如く、当該セグメントSmaの終端点Q2
に接続された分岐線18bは、セグメントSmaの展開
に伴って位置を変更する。しかしながら、当該セグメン
トSmaの始端点Q1に接続された分岐線18aは、セ
グメントSmaの展開動作に影響されず、図16の配置
状態のまま維持される。さらに、次のセグメントSmb
の展開に際しても、図18の如く、その始端点Q2から
分岐している分岐線18bは、展開前の図17の状態の
まま維持される。これらの分岐線18a,18bは、そ
れ自身が展開対象セグメントとなったときに展開平面2
3上に展開されることになる。
の始点Q1が、基準幹線17の始点と一致する場合に
は、始点Q1に接続する下位の分岐線18aもSmbの
展開に伴って展開されるものとする。
a,18bを例に挙げて説明したが、枝線等の他のセグ
メントについても同様の処理を行う。また、上述の通
り、クランプ(クリップ)についても、分岐線と同様に
して処理を行う。
て2次元平面上に展開されたワイヤーハーネス製造用デ
ータS2eは、さらに2次元製造図面作成システムS3
sに出力され、当該2次元製造図面作成システムS3s
で、図22に示したような2次元の組立作業台用製造指
示図面S4s(図19)を作成する際のたたき台として
活用される。
れば、3次元設計システムS1sを用いて3次元設計さ
れたワイヤーハーネスデータS2aを作成した後、各セ
グメントの長さの情報や、分岐線の分岐方向等の基本的
な情報を保持しながら、自動的に2次元展開して容易に
作図することができる。
線17や分岐線18等の径や曲げ弾性特性等の検討等、
さらにワイヤーハーネスに接続される各種部品等の検討
に使用するための材料図面として、例えば図20に示し
たような実際の組立作業台41上で治具42を用いてワ
イヤーハーネス43を製作する製作現場での基本レイア
ウトに近い形状で、設計検討を効率よく行うことができ
る。
設計支援システムで2次元平面に展開された図面に対し
て、2次元製造図面作成システムを用いてデータ加工す
るなどして、上述のように、実際の組立作業台41(図
20参照)上で作業するための最終的な組立作業台用製
造指示図面S4s(図19)を作成する場合のたたき台
として活用することが可能となり、極めて便利なワイヤ
ーハーネス製造用データを提供することができる。
次元展開工程の「水平方向回転動作工程」及び「垂直方
向回転動作工程」で求められた各線片31,33,3
4,35の各回転角度α,βが、所定の許容基準角度の
値を超えていないか否かを検討する。即ち、各回転角度
α,βは、これに対応する各線片31,33,34,3
5の湾曲角度を示しているため、その回転角度α,βの
値に基づいて、2次元展開工程において無理な屈曲や捻
れが行われていないか否かを検討する。即ち、水平方向
の回転角度αと垂直方向の回転角度βとから、実際に3
次元的に回転した回転角度(γ)が三角関数を用いて容
易に導き出せる。このγが、所定の許容基準角度を超え
ていないか否かを検討する。
の第1線片31の回転角度α,β(γ)は、その第1線
片31の始端点Q1に接続されている上位セグメントや
コネクタ等の部品等との関係において、当該始端点Q1
における屈曲となって現れる。そして、例えば展開対象
セグメントSmがある電線等の分岐点Q1に接続される
分岐線18である場合に、当該展開対象セグメントSm
の第1線片31の回転角度α,β(γ)での回転に影響
を受けて、その始端点である分岐点Q1に接続される電
線等(例えば基準幹線17)が捻れてしまうことがあ
る。
以外の線片33,34,35の回転角度α,β(γ)
は、近似的にセグメントSm途中での湾曲(屈曲)角度
を意味する。
5の回転角度γを所定の許容基準角度と比較すること
で、各セグメントSmの屈曲及び上位セグメントの捻れ
について過剰な負荷がかかっていないかどうかを検討す
ることが可能である。
構成する各電線等によって異なって予め設定されてお
り、径の太く曲率半径を小さくすることが困難な基準幹
線17については、許容基準角度が相対的に小さい値に
設定されている一方、径が細くて曲率半径を小さくする
ことが可能な分岐線18については、許容基準角度が相
対的に大きく設定されている。
グメントSmについて、これを構成する全ての線片3
1,33,34,35に対して「水平方向回転動作工
程」を終えた後に「垂直方向回転動作工程」を実行して
いたが、個々の線片31,33,34,35に対してそ
れぞれ「水平方向回転動作工程」に続けて「垂直方向回
転動作工程」を実行してもよい。
配策対象内に配策されるワイヤーハーネスについて、配
策対象に適合した状態に3次元的に設計された座標情報
を含むワイヤーハーネスデータを所定のデータ入力手段
を通じてコンピュータ装置に入力し(ワイヤーハーネス
データ入力工程)、ワイヤーハーネスデータを2次元的
に展開するための展開平面を設定して(展開平面設定工
程)、ワイヤーハーネスデータを所定の分割点毎に複数
のセグメントとして分割し、全ての当該セグメントが展
開平面に含まれるように当該各セグメント毎に展開する
(2次元変換工程)ので、ワイヤーハーネスの3次元デ
ータを2次元図面に極めて容易に変換することができ、
ワイヤーハーネスの設計期間を短縮できる。
換工程において、予め設定された基準幹線の所望の開始
点から、全ての経路上の全てのセグメントを末端点に向
けて当該セグメント毎に展開平面上に順次展開していく
ので、試行錯誤をせずに効率よく2次元展開を行うこと
ができる。
が、配策対象におけるワイヤーハーネスの取付部位に対
応付けて予め設定されており、展開平面設定工程におい
て、コンピュータ装置が、ワイヤーハーネスデータの座
標情報に基づいて各ワイヤーハーネスの配策対象におけ
る取付部位を判断し、当該取付部位に応じて展開平面を
決定するので、極めて容易に展開平面の決定を行うこと
ができ、処理の効率化を図り得る。
ハーネスデータに、ワイヤーハーネスにおける分岐点及
び部品取付点の情報が含まれ、2次元変換工程におい
て、分割点が、全ての分岐点及び全ての部品取付点を含
むので、分岐線の認識及びワイヤーハーネスの配策対象
における束縛点の認識を容易に行うことができ、各セグ
メントを配策対象の実情に応じた状態に分割できる。
換工程での各セグメントの展開において、セグメントを
さらに複数の線片に分割して座標展開し、当該セグメン
トの形状を近似的に簡略化する線片分割工程と、当該線
片が展開平面に含まれるように当該各線片の始端点を中
心に順次回転させて、当該線片毎に展開していく線片展
開工程とを備えるので、各セグメントの長さの情報を近
似的に保持した状態で、ワイヤーハーネスの湾曲及び屈
曲の状態を有効に反映しながら、2次元展開を実行する
ことができる。したがって、寸法誤差の少ない2次元展
開を実現できる。
工程が、線片の長さの設定値を、コンピュータ装置に入
力された値または予め設定された値に設定する線片長設
定工程と、セグメントの長さの値を設定値で除算したと
きの余りが零値である場合に、当該設定値をもってセグ
メントを分割し線片を定義する一方、セグメントの長さ
の値を設定値で除算したときの余りが零値でない場合
に、商の値を繰り上げてまたは繰り下げて設定値を設定
し直し、当該設定値をもってセグメントを分割し線片を
定義する線片定義工程とを備えるので、線片の定義を容
易に行うことができ、処理効率が向上する。
換工程が、各線片の展開平面に対する投影線を、展開平
面内の所望の展開線に一致させるように、展開平面に対
する法線であって各線片の始端点を含む線を回転軸とし
て、各線片及び当該線片より末端点側に位置する全ての
線片及びセグメントを水平回転させる水平方向回転動作
工程と、線片を展開線に一致させるように、当該線片の
始端点を中心に、水平方向回転動作工程で回転された線
片及び当該線片より末端点側に位置する全ての線片及び
セグメントを、展開平面に対して垂直な面に回転させる
垂直方向回転動作工程とを備えるので、定型的な処理ル
ーチンで各線片を容易に2次元化することができ、処理
効率が向上する。
展開平面内での方向が、セグメントの始端点を含む線片
の展開平面に対する投影線の方向と同一になるよう、セ
グメント毎に決定されるので、当該線片の屈曲について
比較的無理のない状態の展開線を容易に決定できる。
トの始端点を含む線片が、展開平面に対して垂直な場合
に、展開線の展開平面内での方向が、当該セグメントの
終点側に位置する他の線片または当該セグメントの終点
側に接続された分岐線の方向と同一になるよう決定され
るので、屈曲や捻れ等を全体的に考慮して無理のない方
向に展開線を決定できる。
ントの始端点を含む線片と異なる線片が展開平面に対し
て垂直な場合に、当該異なる線片について水平方向回転
動作工程を省略して垂直方向回転動作工程のみを実行し
ても、当該異なる線片の始端点側の線片を垂直方向に回
転させた時点で、当該異なる線片が展開平面に対して垂
直でなくなるため差し支えなく処理を進めることができ
る。
向回転動作工程及び垂直方向回転動作工程で回転された
回転角度が、所定の許容基準角度を超えていないか否か
を比較判断して、各セグメントの屈曲及び捻れに無理が
ないかどうかを検討する屈曲捻れ検討工程をさらに備え
るので、ワイヤーハーネスの製造設計上、製品品質を劣
化させる事態を防止できる。
た各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム
を用いることで、各工程を自動化でき、処理効率が飛躍
的に向上するため、ワイヤーハーネスの設計期間を大幅
に短縮化できるという効果がある。
ネス設計支援方法を適用する場合の全体的な処理システ
ムを示すブロック図である。
ある。
示す図である。
の図である。
ントの説明図である。
トの説明図である。
2次元の展開平面に展開している様子を示す図である。
す図である。
を2次元の展開平面に展開している様子を示す図であ
る。
メントに対して垂直状態になっている様子を示す図であ
る。
片が展開平面に対して垂直状態となっている様子を示す
平面図である。
片が展開平面に対して垂直状態となっている様子を示す
側面図である。
る。
いる様子を示す斜視図である。
のワイヤーハーネスの形状を示す図である。
る。
る状態を示す図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 所望の配策対象内に配策されるワイヤー
ハーネスについて、前記配策対象に適合した状態に3次
元的に設計された座標情報を含むワイヤーハーネスデー
タを所定のデータ入力手段を通じてコンピュータ装置に
入力するワイヤーハーネスデータ入力工程と、 前記ワイヤーハーネスデータを2次元的に展開するため
の展開平面を設定する展開平面設定工程と、 前記ワイヤーハーネスデータを所定の分割点毎に複数の
セグメントとして分割し、全ての当該セグメントが前記
展開平面に含まれるように当該各セグメント毎に展開す
る2次元変換工程とを備えるワイヤーハーネス設計支援
方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のワイヤーハーネス設計
支援方法であって、 前記2次元変換工程において、予め設定された基準幹線
の所望の開始点から、全ての経路上の全てのセグメント
を末端点に向けて当該セグメント毎に前記展開平面上に
順次展開していくことを特徴とするワイヤーハーネス設
計支援方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のワイヤ
ーハーネス設計支援方法であって、 前記展開平面が、配策対象における前記ワイヤーハーネ
スの取付部位に対応付けて予め設定されており、 前記展開平面設定工程において、前記コンピュータ装置
が、前記ワイヤーハーネスデータの前記座標情報に基づ
いて前記各ワイヤーハーネスの前記配策対象における取
付部位を判断し、当該取付部位に応じて前記展開平面を
決定することを特徴とするワイヤーハーネス設計支援方
法。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載のワイヤーハーネス設計支援方法であって、 前記ワイヤーハーネスデータに、前記ワイヤーハーネス
における分岐点及び部品取付点の情報が含まれ、 前記2次元変換工程において、前記分割点が、全ての前
記分岐点及び全ての前記部品取付点を含むことを特徴と
するワイヤーハーネス設計支援方法。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
載のワイヤーハーネス設計支援方法であって、 前記2次元変換工程での各セグメントの展開において、 前記セグメントをさらに複数の線片に分割して座標展開
し、当該セグメントの形状を近似的に簡略化する線片分
割工程と、 当該線片が前記展開平面に含まれるように当該各線片の
始端点を中心に順次回転させて、当該線片毎に展開して
いく線片展開工程とを備えるワイヤーハーネス設計支援
方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載のワイヤーハーネス設計
支援方法であって、 前記線片分割工程が、 前記線片の長さの設定値を、前記コンピュータ装置に入
力された値または予め設定された値に設定する線片長設
定工程と、 前記セグメントの長さの値を前記設定値で除算したとき
の余りが零値である場合に、当該設定値をもって前記セ
グメントを分割し前記線片を定義する一方、前記セグメ
ントの長さの値を前記設定値で除算したときの余りが零
値でない場合に、商の値を繰り上げてまたは繰り下げて
前記設定値を設定し直し、当該設定値をもって前記セグ
メントを分割し前記線片を定義する線片定義工程とを備
えるワイヤーハーネス設計支援方法。 - 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載のワイヤ
ーハーネス設計支援方法であって、 前記2次元変換工程が、 前記各線片の前記展開平面に対する投影線を、前記展開
平面内の所望の展開線に一致させるように、前記展開平
面に対する法線であって前記各線片の始端点を含む線を
回転軸として、前記各線片及び当該線片より末端点側に
位置する全ての線片及びセグメントを水平回転させる水
平方向回転動作工程と、 前記線片を前記展開線に一致させるように、当該線片の
始端点を中心に、前記水平方向回転動作工程で回転され
た前記線片及び当該線片より末端点側に位置する全ての
線片及びセグメントを、前記展開平面に対して垂直な面
に回転させる垂直方向回転動作工程とを備えるワイヤー
ハーネス設計支援方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載のワイヤーハーネス設計
支援方法であって、 前記展開線の前記展開平面内での方向が、前記セグメン
トの始端点を含む線片の前記展開平面に対する投影線の
方向と同一になるよう、前記セグメント毎に決定される
ことを特徴とするワイヤーハーネス設計支援方法。 - 【請求項9】 請求項8に記載のワイヤーハーネス設計
支援方法であって、 前記セグメントの始端点を含む線片が、前記展開平面に
対して垂直な場合に、前記展開線の前記展開平面内での
方向が、当該セグメントの終点側に位置する他の線片ま
たは当該セグメントの終点側に接続された分岐線の方向
と同一になるよう決定されることを特徴とするワイヤー
ハーネス設計支援方法。 - 【請求項10】 請求項7に記載のワイヤーハーネス設
計支援方法であって、 前記セグメントの始端点を含む線片と異なる線片が前記
展開平面に対して垂直な場合に、当該異なる線片につい
て前記水平方向回転動作工程を省略して前記垂直方向回
転動作工程のみを実行することを特徴とするワイヤーハ
ーネス設計支援方法。 - 【請求項11】 請求項7または請求項10に記載のワ
イヤーハーネス設計支援方法であって、 前記水平方向回転動作工程及び前記垂直方向回転動作工
程で回転された回転角度が、所定の許容基準角度を超え
ていないか否かを比較判断して、各セグメントの屈曲及
び捻れに無理がないかどうかを検討する屈曲捻れ検討工
程をさらに備えるワイヤーハーネス設計支援方法。 - 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれか
に記載のワイヤーハーネス設計支援方法をコンピュータ
上で実現するために、前記各工程をコンピュータに実行
させるためのプログラム。
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