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JP2003015941A - 文書のデータ構造、記憶媒体及び情報処理装置 - Google Patents

文書のデータ構造、記憶媒体及び情報処理装置

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Publication number
JP2003015941A
JP2003015941A JP2001198818A JP2001198818A JP2003015941A JP 2003015941 A JP2003015941 A JP 2003015941A JP 2001198818 A JP2001198818 A JP 2001198818A JP 2001198818 A JP2001198818 A JP 2001198818A JP 2003015941 A JP2003015941 A JP 2003015941A
Authority
JP
Japan
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file
document
digital information
display
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001198818A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Suzuki
明 鈴木
Masami Koide
雅巳 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001198818A priority Critical patent/JP2003015941A/ja
Priority to US10/183,613 priority patent/US20030014441A1/en
Publication of JP2003015941A publication Critical patent/JP2003015941A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータに特定の動作プログラムファイ
ルを事前にインストールして環境を整えることなく、所
望のデジタル情報ファイルを閲覧可能とする。1又は2
以上のデジタル情報ファイルを、その形式の異同に拘ら
ず、単一の文書として扱うことができるようにし、これ
によって、文書管理の容易化を図る。 【解決手段】 文書上での表現実体となる1又は2以上
のデジタル情報ファイル103、104と、デジタル情
報ファイル103、104の構造及び文書上での表示状
態を特定する表示情報ファイル102と、コンピュータ
によって解釈、実行され、表示情報ファイル102に基
づいて特定される表示状態で1又は2以上のデジタル情
報ファイル103、104をコンピュータのディスプレ
イ上に表示させる動作プログラムファイル105と、を
単一の文書としてカプセル化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ(デ
ジタル情報処理装置)において閲覧及び管理可能な文書
のデータ構造、この文書のデータ構造を格納する記憶媒
体及び情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ(デジタル情報処理
装置)を利用して閲覧等をすることができる情報伝達媒
体として、様々な形式の文書が誕生し、普及している。
このような文書の代表的な形式としては、例えば、テキ
スト、リッチテキスト、マルチメディア、PDF、HT
ML、MHTML、XML等がある。そこで、最初に、
これらの各種の形式の文書を、その発展経緯を踏まえな
がら概観する。
【0003】[テキスト、リッチテキスト、マルチメデ
ィア]コンピュータ(デジタル情報処理装置)によって
扱うことができるデジタル(電子)文書のうち、典型的
なものとしては、キャラクタコードによりテキストを表
現するテキスト文書、上記テキスト文書において複数の
文字フォントを使用することができるリッチテキスト文
書、さらに、図や画像、動画、音声等を貼り付ける事が
可能なマルチメディア文書がある。
【0004】通常、テキスト文書は、一般的なコンピュ
ータに共通するキャラクタコードを利用している。そこ
で、一般的なコンピュータでは、そのオペレーションシ
ステムに、そのようなテキスト文書を閲覧し編集するこ
とができるテキストエディタというアプリケーションソ
フトを付属しているのが一般的である。
【0005】また、電子メールで情報を送受信する場合
は、テキスト情報を送信して情報をやり取りすることが
できるし、最近では、リッチテキストによって表現され
た文書を送受信することができる電子メールソフトウェ
アも一般的になっている。
【0006】これに対して、マルチメディア文書には、
統一的なフォーマットが存在していないが、現在のとこ
ろ、マイクロソフト社のワード(商品名)等を含むオフ
ィス(商品名)が広く普及しているため、このオフィス
フォーマットがあたかも標準フォーマットとして扱われ
ているのが現状である。
【0007】しかしながら、マルチメディア文書にオフ
ィスフォーマットが利用されている場合には、ユーザ
は、そのマルチメディア文書を閲覧するだけでも、文書
作成機能を付属するマイクロソフト社のオフィスという
アプリケーションソフトウェアを購入し、自分のコンピ
ュータにインストールする必要がある。
【0008】[PDF]一方で、マルチメディア文書に
対応する文書フォーマットとして、アドビ社が開発した
PDFと言うフォーマットが知られている。このフォー
マットは、文書を作成するアプリケーションは有料にし
つつも、文書を閲覧するアプリケーションを無料で配布
することで、ワードフォーマットに見られるようなユー
ザの不利益の軽減に役立っている。
【0009】しかしながら、文書の閲覧に対する金銭的
なユーザ負担はなくなったが、PDF文書を閲覧しよう
とする場合、ユーザは、依然としてアドビ社の閲覧ソフ
トをインストールする必要がある。
【0010】[HTML]一方、近年では、インターネ
ットの普及により、情報をHTML(Hyper TextMarkup
Language)という言語で記述し、情報を伝達すること
が一般的となっている。
【0011】このHTML文書は、当初、ネットスケー
プ社が開発したナビゲータというアプリケーションソフ
トウェアで用いられる言語として広く普及し始め、イン
ターネットの急速な普及に貢献した。
【0012】その後、マイクロソフト社は、HTML言
語を用いるインターネットエクスプローラというソフト
ウェアを、自ら製造販売して広く世の中に普及している
オペレーションシステムであるウィンドウズ(登録商
標)に標準で組み込んだ。これにより、ユーザには無料
で配布しているかのような印象を与えると共に、アドビ
社のPDFとは異なって、わざわざユーザが閲覧ソフト
をインストールしなくてもすむようにした。現在、イン
ターネットエクスプローラは爆発的に普及し、インター
ネット閲覧の標準フォーマットであるかのように扱われ
ている。
【0013】ところが、このようなHTML文書は、そ
の発生の生い立ちより、通常の文書を作成するフォーマ
ットとしては、大きな欠点を有している。それは、イン
ターネットによる文書閲覧の手法として、ユーザのコン
ピュータは、HTMLで記述された情報が文書である場
合、HTMLのタグルールに従いビジュアルにその文書
を表示するのに対して、情報が画像である場合には、そ
の画像の情報は表示されているHTML情報内には存在
しないということである。つまり、情報が画像である場
合には、HTML情報内には単に画像の参照先や配置情
報のみが記述されており、ユーザのコンピュータにイン
ストールされている閲覧用のソフトウェアは、そのよう
な記述に基づいてサーバからユーザのコンピュータに画
像データをダウンロードし、配置情報に基づいて表示し
ているにすぎない。より詳細には、現在のHTML文書
は、テキスト情報と文書内の各情報をレイアウトするた
めの配置情報とを含む反面、それ以外の画像や動画等に
ついては、それらが格納されている参照先を記述してい
るだけで、実際の画像情報、動画情報は別の場所に格納
されているわけである。
【0014】このため、HTML文書の設置者側は、H
TML文書において画像やこれに類するコンテンツ等を
正常に表示するためには、HTML情報に記述された参
照先に画像ファイル等を配置しなければならないという
煩雑さがある。また、HTML文書の閲覧者であるユー
ザ側は、HTML文書を正しく扱うために、それらの参
照ファイルの位置や名前等に気を配る必要がある。そし
て、HTML文書の設置者側にとっても、ユーザ側にと
っても、そのような参照ファイル自体を保存管理しよう
とすると、その作業は極めて煩雑である。
【0015】[MHTML]これらの問題を解決するた
めに、インターネット標準団体のRFCでは、MHTM
L形式というマルチメディアコンテンツをHTML情報
と一緒に格納すると言うフォーマット形式を策定してい
る。MHTML形式によれば、画像等を含んだマルチメ
ディア文書を、この標準に対応している閲覧ソフトウェ
アで閲覧可能である。
【0016】しかしながら、MHTMLは、HTMLを
拡張しているために、幾つかの問題がある。
【0017】その一つは、画像データ等を通常のバイナ
リデータで保持するのではなく、16進の文字(0から
9とAからF)で表現された文字コードで保持すること
である。これは、HTMLで記述されたHTMLファイ
ルが、記述内容をテキストエディタで閲覧できるように
構築されていることに起因している。
【0018】別の問題として、MHTML文書は、画像
等がそれを表示する配置情報と同じファイルに格納され
ているために、簡単に画像のみを取り出したり、記述内
容を把握したりすることができないという問題もある。
【0019】このようなことから、現在の所、依然とし
て、パーソナルコンピュータにおいてローカルに利用す
る文書はワード文書、インターネット上での文書はHT
ML文書、という具合に住み分けがなされている。
【0020】[XML]これに対して、近年、XML
(Extensible Markup Language)という、インターネッ
トとローカル文書とを繋ぐ文書フォーマットも提案され
ている。
【0021】XMLの良いところは、HTMLのタグに
相当する箇所をユーザが定義できるようにすることで、
各ソフトメーカが独自のフォーマットで文書を含むデー
タをバイナリーで記述しているのを、タグにより、簡単
なテキストエディタで閲覧理解できるテキストフォーマ
ットで記述する点である。しかしながら、XMLは、デ
ータを記述するしかたを定義するものであり、実際の動
作をさせるには、これを解釈実行するプログラムとプロ
グラム実行環境とコンピュータ(デジタル情報処理装
置)とが必要である。このため、XMLで記述された文
書を表示させるには、そのためのプログラムが必要であ
り、また、XMLで記述された同一の文書を表示させる
場合でも、プログラムが異なると表示内容が異なってし
まう。同様に、コンピュータ(デジタル情報処理装置)
の種類やプログラム実行環境の種類によっても動作が異
なってしまう。
【0022】つまり、XMLでは、処理されるデータの
フォーマットは統一できても、これを実行するプログラ
ム及びコンピュータ(デジタル情報処理装置)の統一を
図ることができない。
【0023】[マルチプラットフォームのプログラム環
境]そこで、現在、コンピュータ(デジタル情報処理装
置)の種類、換言するとオペレーションシステムの種類
に依存しないマルチプラットフォームのプログラム環境
が提唱されている。その代表的なものがサンマイクロシ
ステム社のJAVAと、マイクロソフト社のNET構想
である。これにより文書をXMLフォーマットで記述
し、JAVA等のマルチプラットフォーム言語で記述さ
れた情報を処理することで、コンピュータ(デジタル情
報処理装置)の種類(オペレーションシステムの種類)
に依存することなく、文書の閲覧、作成等の処理が可能
な環境が整いつつある。
【0024】特開2000−353120公報には、X
MLフォーマットとJAVAとの組み合わせについて開
示されている。この特開2000−353120公報に
は、XML文書を読み込み、読み込んだ情報に基づいて
JAVAで記述されたプログラムを実行する、というも
のである。
【0025】特開平09−134349号公報等には、
XMLフォーマットでのデータ記述とそれによるプログ
ラム動作を規定する文書とが記載されている。
【0026】これら公報に記載されている例は、XML
等の記述に基づいてプログラムを起動し、それによりマ
ルチメディアコンテンツを表示したり、文書を表示した
りする、というものである。つまり、従来のデータとそ
れを実行するアプリケーションとの組み合わせに対し
て、データをXML等の記述子を使って記述する、とい
う概念である。これにより、文書等のデータを汎用的に
記述することができ、また、JAVA等を使って文書等
を表示するアプリケーションプログラムを作成し、この
アプリケーションプログラムによって文書を閲覧するこ
とで、異なるプラットフォームでも文書を閲覧すること
ができる。
【0027】しかしながら、文書表示するアプリケーシ
ョンプログラムをコンピュータ(デジタル情報処理装
置)にインストールする手間や、アプリケーションプロ
グラムのバージョンが変わってしまった場合には正常に
動作する保証がない、という問題がある。つまり、ある
文書を長期に渡って保管したい場合は、これを表示等す
るためのアプリケーションプログラムも一緒に保管する
必要があり、極めて煩雑である。
【0028】しかも、上記公報で紹介されたような文書
は、この文書を構成するファイルが複数になってしま
う、という別の問題もある。これに対しては、特開平1
1−143906号公報には、複数のWEBページファ
イルを本形式で格納するものが開示されているが、これ
は、見かけ上、本のような形式で表示するもので、上記
の一つの文書を一つのファイルとして管理するという内
容ではない。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】現在、コンピュータの
発達やインターネットの普及等を背景として、デジタル
情報で表現した電子文書が広く普及している。このよう
な電子文書を作成、編集、保存、閲覧等するには、次の
条件が必要となる。 1.実際に処理を実行するハードウェア(コンピュー
タ) 2.コンピュータに処理を行わせるオペレーションシス
テム(OS) 3.文書情報を読み出して表示、編集等を行うためのソ
フトウェア(アプリケーションソフトウェア) 4.文書内容を規定されたデジタル表現で表した文書情
報(データファイル) つまり、これらの4つの条件が揃わないと、電子文書を
閲覧することはできない。そして、これらの4条件のう
ち、コンピュータには、例えばウィンドウズ等のような
オペレーションシステムがインストールされており、コ
ンピュータとオペレーションシステムとは、1対1の関
係になっている。そこで、ユーザは、そのコンピュータ
及びオペレーションシステムに適合する代表的なアプリ
ケーションプログラムをコンピュータにインストール
し、文書を作成、閲覧等することになる。
【0030】したがって、電子文書を作成、編集、保
存、閲覧等するに際しては、コンピュータ及びオペレー
ションシステムとアプリケーションプログラムとの間の
互換性が重要となる。つまり、ある文書を閲覧等しよう
とする場合、閲覧者は、その文書の作成者が使用したア
プリケーションプログラムと同一又は互換性を有するア
プリケーションプログラムを自らのコンピュータにイン
ストールしていないと、その文書の閲覧等が不可能であ
る。この場合、文書の作成と閲覧とが同一のアプリケー
ションプログラムでなされたとしても、そのバージョン
が異なると閲覧等が正常に行い得ないこともある。この
ようなことから、電子文書の扱いは、甚だ不便である。
【0031】次に、電子文書の文書形式としては、前述
したように、テキスト、リッチテキスト、PDF、HT
ML、MHTML、XML等、様々な形式が存在するの
に対して、現在の普及度という点から述べるとすると、
マイクロソフト社のオフィス文書とWEBブラウザで閲
覧されるWEB文書とに大別されると言っても過言では
ない。ところが、マイクロソフト社のオフィス文書で
は、これを閲覧するためのオフィスアプリケーションが
必要とされるという問題がある。また、WEB文書は、
インターネットに特化した文書であるため、サーバ上に
存在する複数のファイルをブラウザで呼び出して表示す
るという構造上、単一の文書が複数のファイルによって
構成され、管理が煩雑であるという問題がある。
【0032】更に、近年、コンピュータ、とりわけパー
ソナルコンピュータの急速な普及とその処理能力の向上
とにより、デジタル文書は、従来の文字表現(テキス
ト)のみならず、静止画像、動画画像、音声を扱うこと
ができるようになってきた。そこで、パーソナルコンピ
ュータでは、従来の活字文書で培われてきた文書形態と
ラジオ、テレビジョンにより培われてきた映像とが融合
した複数のメディアをミックスした文書形態を作成し閲
覧することができるようになっている。そして、このよ
うな形態の文書は、今日のインターネットに代表される
ようなグローバルネットワークを通して配布、配信され
るようになってきている。このようなデジタル文書は、
一般的に、マルチメディア文書と呼ばれている。
【0033】ここで、マルチメディア文書には、複数の
メディアが含まれているが故に、その閲覧、再生にも複
数のアプリケーションプログラムが必要となる。つま
り、マルチメディア文書を閲覧、再生するためには、 1.閲覧のためにアプリケーションプログラムが必要 2.作成者と閲覧者との間に同一の作成、閲覧環境が必
要 3.単一の文書を表現するのに複数のファイルが必要 4.保管してある過去の文書を閲覧するには、閲覧用の
アプリケーションプログラムの保管が必要 等の多くの問題がある。したがって、一般ユーザにとっ
て、マルチメディア文書を扱うのは困難である。
【0034】本発明の目的は、コンピュータに特定の動
作プログラムファイルを事前にインストールして環境を
整えることなく、所望のデジタル情報ファイルを閲覧可
能とすることである。
【0035】本発明の目的は、1又は2以上のデジタル
情報ファイルを、その形式の異同に拘らず、単一の文書
として扱うことができるようにし、これによって、文書
管理の容易化を図ることである。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の文書のデ
ータ構造の発明は、文書上での表現実体となる1又は2
以上のデジタル情報ファイルと、前記デジタル情報ファ
イルの構造及び前記文書上での表示状態を特定する表示
情報ファイルと、コンピュータによって解釈、実行さ
れ、前記表示情報ファイルに基づいて特定される表示状
態で前記1又は2以上のデジタル情報ファイルを前記コ
ンピュータのディスプレイ上に表示させる動作プログラ
ムファイルと、前記デジタル情報ファイルと前記表示情
報ファイルと前記動作プログラムファイルとを単一の文
書としてカプセル化するカプセル化手段と、を具備す
る。
【0037】したがって、動作プログラムファイルがコ
ンピュータによって解釈、実行されれば、表示情報ファ
イルによって特定される表示状態に従い1又は2以上の
デジタル情報ファイルがコンピュータのディスプレイ上
に表示される。このようなデジタル情報ファイル、表示
情報ファイル及び動作プログラムファイルは、カプセル
化手段によって単一の文書としてカプセル化されている
ので、コンピュータによって動作プログラムファイルが
解釈、実行されれば、デジタル情報ファイルの閲覧が可
能となり、動作プログラムファイルだけを単独でコンピ
ュータに事前インストールしなければならない煩雑さが
ない。つまり、あるデジタル情報ファイルを閲覧するに
は、それに適合する動作プログラムファイルをコンピュ
ータにインストールする必要があるが、本発明では、そ
のような動作プログラムファイルがデジタル情報ファイ
ルと共にカプセル化されているため、デジタル情報ファ
イルの閲覧に際して動作プログラムファイルがコンピュ
ータによって解釈、実行されれば十分であり、そのよう
なデジタル情報ファイルを閲覧するかどうかわからない
時期から、あるいは、そのようなデジタル情報ファイル
を入手する以前から、閲覧しようとするデジタル情報フ
ァイルとは別個に動作プログラムファイルだけを単独で
コンピュータに事前インストールしなければならない煩
雑さからユーザを解放することが可能である。しかも、
デジタル情報ファイル、表示情報ファイル及び動作プロ
グラムファイルは、カプセル化手段によって単一の文書
としてカプセル化されているので、その取り扱いや管理
が極めて容易となる。
【0038】請求項2記載の発明は、請求項1記載の文
書のデータ構造において、前記カプセル化手段は、前記
デジタル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動
作プログラムファイルとを単一のファイルとして取り込
んだ構造によって実現されている。
【0039】したがって、デジタル情報ファイルと表示
情報ファイルと動作プログラムファイルとは、単一のフ
ァイルとして構築されていることから、その取り扱いや
管理がより一層容易となる。
【0040】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の文書のデータ構造において、前記動作プログラムフ
ァイルは、前記コンピュータによる前記文書へのアクセ
ス動作に応じて前記動作プログラムファイルを前記コン
ピュータによって解釈、実行し起動させる起動プログラ
ムを含む。
【0041】したがって、文書に対するアクセス動作が
なされると、起動プログラムによって動作プログラムフ
ァイルがコンピュータによって解釈、実行され、表示情
報ファイルによって特定される表示状態に従い1又は2
以上のデジタル情報ファイルがコンピュータのディスプ
レイ上に表示される。
【0042】請求項4記載の発明は、請求項3記載の文
書のデータ構造において、前記文書は、この文書の実体
データに対応して前記コンピュータのディスプレイ上に
選択指示可能に表示されるアイコンに関するアイコンフ
ァイルを具備し、前記起動手段は、前記アイコンの選択
指示を前記コンピュータによる前記文書へのアクセス動
作と判断する。
【0043】したがって、アイコンを選択指示するだけ
で、文書に対するアクセス動作がなされ、これに応じ起
動プログラムによって動作プログラムファイルがコンピ
ュータによって解釈、実行され、表示情報ファイルによ
って特定される表示状態に従い1又は2以上のデジタル
情報ファイルがコンピュータのディスプレイ上に表示さ
れる。
【0044】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
又は4記載の文書のデータ構造において、1又は2以上
の前記デジタル情報ファイルをその格納位置を示すイン
デックス付きで格納する書庫ファイルを具備し、前記動
作プログラムファイルは、前記インデックスによって前
記デジタル情報ファイルを特定する。
【0045】したがって、書庫ファイルが備えるインデ
ックスによって1又は2以上のデジタル情報ファイルが
特定される。
【0046】請求項6記載の発明は、請求項1、2、3
又は4記載の文書のデータ構造において、特有のヘッダ
が付された1又は2以上の前記デジタル情報ファイルを
格納する書庫ファイルを具備し、前記動作プログラムフ
ァイルは、前記ヘッダによって前記デジタル情報ファイ
ルを特定する。
【0047】したがって、1又は2以上のデジタル情報
ファイルのヘッダによって1又は2以上のデジタル情報
ファイルが特定される。
【0048】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5又は6記載の文書のデータ構造において、前
記表示情報ファイルは、汎用的なデータ記述言語によっ
て記述されている。
【0049】したがって、デジタル情報ファイルの配置
情報等が汎用的に作成され、ファイル形式の多様化等、
様々な変化に対する対応性が良好となる。
【0050】請求項8記載の発明は、請求項7記載の文
書のデータ構造において、前記データ記述言語は、前記
デジタル情報ファイルの構造及び前記文書上での表示状
態を特定する要素をタグを用いて記述する言語である。
【0051】したがって、タグによってデジタル情報フ
ァイルの構造及び文書上での表示状態が記述される。こ
れにより、表示情報ファイルが構造化され、その再構築
が容易となる。
【0052】請求項9記載の発明は、請求項8記載の文
書のデータ構造において、前記動作プログラムファイル
は、前記タグを用いて記述された前記表示情報ファイル
によって特定されるファイル形式に対応させて設けられ
ている。
【0053】したがって、表示情報ファイルのファイル
形式がタグによって特定される。これにより、表示情報
ファイルが構造化され、その再構築が容易となる。
【0054】請求項10記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8又は9記載の文書のデータ構造
において、前記動作プログラムファイルは、前記デジタ
ル情報ファイルを処理するのに必要な部分を最小単位と
して設けられている。
【0055】したがって、動作プログラムファイルとし
て要求される容量の減縮が図られる。
【0056】請求項11記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9又は10記載の文書のデー
タ構造において、前記動作プログラムファイルは、前記
デジタル情報ファイルを前記コンピュータのディスプレ
イ上で閲覧可能にするためのデジタル情報表示プログラ
ムと、前記デジタル情報を参照せずに特有の機能を実行
するための機能動作プログラムファイルとを含んでい
る。
【0057】したがって、機能動作プログラムファイル
により、特有の機能の実行が可能となり、より多様な情
報表現が可能となる。
【0058】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記デジタル情報ファイルを特定するファ
イル特定情報を選択可能に表示するファイル特定用パネ
ルを表示する機能と、前記ファイル特定情報が選択され
た場合に対応する前記デジタル情報ファイルを前記コン
ピュータのディスプレイ上で閲覧可能にする機能と、を
具備する。
【0059】したがって、ファイル特定用パネル上に表
示されたファイル特定情報が選択されると、このファイ
ル特定情報によって特定されるデジタル情報ファイルが
選択され、このファイル情報のディスプレイ上での閲覧
が可能となる。
【0060】請求項13記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記機能動作プログラム
ファイルは、所定の機能を特定する機能特定情報を選択
可能に表示する機能パネルを表示する機能と、前記機能
特定情報が選択された場合に対応する前記所定の機能を
実行させる機能と、を具備する。
【0061】したがって、機能パネルの表示により、文
書内に特別な機能が含まれていることが示される。そし
て、機能パネル上での操作によって、機能特定情報が選
択されると、その機能特定情報によって特定される機能
が実行される。
【0062】請求項14記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画
像の拡大縮小機能を具備する。
【0063】したがって、デジタル情報ファイルに基づ
く表示画像の拡大縮小が可能となる。
【0064】請求項15記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画
像が立体画像である場合に、その視点変更機能を具備す
る。
【0065】したがって、デジタル情報ファイルに基づ
く表示画像である立体画像の視点の変更が可能となる。
【0066】請求項16記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画
像が動画画像である場合に、その静止画像を選択可能に
前記文書内に表示する機能と、前記静止画像が選択され
た場合にその動画画像を再生する機能と、を具備する。
【0067】したがって、デジタル情報ファイルに基づ
く表示画像である動画画像が静止画像として表示される
と共に、その静止画像が選択されることで本来の動画画
像の再生が実行される。
【0068】請求項17記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記デジタル情報ファイルが音声情報を含
んでいる場合、その音声情報の再生を指示可能とする再
生パネルを表示する機能と、前記再生パネルによって前
記音声情報の再生指示がなされた場合にその音声情報を
再生させる機能と、を具備する。
【0069】したがって、再生パネル上での操作に応じ
て、デジタル情報ファイルに含まれている音声情報が再
生される。
【0070】請求項18記載の発明は、請求項17記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記再生パネルによって前記音声情報の再
生指示がなされた場合にその音声情報に対応するテキス
ト情報を表示する機能を具備する。
【0071】したがって、デジタル情報ファイルに含ま
れている音声情報の再生に応じて、その音声情報に対応
するテキスト情報が表示される。
【0072】請求項19記載の記憶媒体は、文書上での
表現実体となる1又は2以上のデジタル情報ファイル
と、前記デジタル情報ファイルの構造及び前記文書上で
の表示状態を特定する表示情報ファイルと、コンピュー
タによって解釈、実行され、前記表示情報ファイルに基
づいて特定される表示状態で前記1又は2以上のデジタ
ル情報ファイルを前記コンピュータのディスプレイ上に
表示させる動作プログラムファイルと、前記デジタル情
報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動作プログラ
ムファイルとを単一の文書としてカプセル化するカプセ
ル化手段と、を具備する文書のデータ構造を格納する。
【0073】したがって、動作プログラムファイルがコ
ンピュータによって解釈、実行されれば、表示情報ファ
イルによって特定される表示状態に従い1又は2以上の
デジタル情報ファイルがコンピュータのディスプレイ上
に表示される。このようなデジタル情報ファイル、表示
情報ファイル及び動作プログラムファイルは、カプセル
化手段によって単一の文書としてカプセル化されている
ので、コンピュータによって動作プログラムファイルが
解釈、実行されれば、デジタル情報ファイルの閲覧が可
能となり、動作プログラムファイルだけを単独でコンピ
ュータに事前インストールしなければならない煩雑さが
ない。つまり、あるデジタル情報ファイルを閲覧するに
は、それに適合する動作プログラムファイルをコンピュ
ータにインストールする必要があるが、本発明では、そ
のような動作プログラムファイルがデジタル情報ファイ
ルと共にカプセル化されているため、デジタル情報ファ
イルの閲覧に際して動作プログラムファイルがコンピュ
ータによって解釈、実行されれば十分であり、そのよう
なデジタル情報ファイルを閲覧するかどうかわからない
時期から、あるいは、そのようなデジタル情報ファイル
を入手する以前から、閲覧しようとするデジタル情報フ
ァイルとは別個に動作プログラムファイルだけを単独で
コンピュータに事前インストールしなければならない煩
雑さからユーザを解放することが可能である。しかも、
デジタル情報ファイル、表示情報ファイル及び動作プロ
グラムファイルは、カプセル化手段によって単一の文書
としてカプセル化されているので、その取り扱いや管理
が極めて容易となる。
【0074】請求項20記載の発明は、請求項19記載
の記憶媒体において、前記カプセル化手段は、前記デジ
タル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動作プ
ログラムファイルとを単一のファイルとして取り込んだ
構造によって実現されている。
【0075】したがって、デジタル情報ファイルと表示
情報ファイルと動作プログラムファイルとは、単一のフ
ァイルとして構築されていることから、その取り扱いや
管理がより一層容易となる。
【0076】請求項21記載の発明は、請求項19又は
20記載の記憶媒体において、前記動作プログラムファ
イルは、前記コンピュータによる前記文書へのアクセス
動作に応じて前記動作プログラムファイルを前記コンピ
ュータによって解釈、実行し起動させる起動プログラム
を含む。
【0077】したがって、文書に対するアクセス動作が
なされると、起動プログラムによって動作プログラムフ
ァイルがコンピュータによって解釈、実行され、表示情
報ファイルによって特定される表示状態に従い1又は2
以上のデジタル情報ファイルがコンピュータのディスプ
レイ上に表示される。
【0078】請求項22記載の発明は、請求項21記載
の記憶媒体において、前記文書は、この文書の実体デー
タに対応して前記コンピュータのディスプレイ上に選択
指示可能に表示されるアイコンに関するアイコンファイ
ルを具備し、前記起動手段は、前記アイコンの選択指示
を前記コンピュータによる前記文書へのアクセス動作と
判断する。
【0079】したがって、アイコンを選択指示するだけ
で、文書に対するアクセス動作がなされ、これに応じ起
動プログラムによって動作プログラムファイルがコンピ
ュータによって解釈、実行され、表示情報ファイルによ
って特定される表示状態に従い1又は2以上のデジタル
情報ファイルがコンピュータのディスプレイ上に表示さ
れる。
【0080】請求項23記載の発明は、請求項19、2
0、21又は22記載の記憶媒体において、1又は2以
上の前記デジタル情報ファイルをその格納位置を示すイ
ンデックス付きで格納する書庫ファイルを具備し、前記
動作プログラムファイルは、前記インデックスによって
前記デジタル情報ファイルを特定する。
【0081】したがって、書庫ファイルが備えるインデ
ックスによって1又は2以上のデジタル情報ファイルが
特定される。
【0082】請求項24記載の発明は、請求項19、2
0、21又は22記載の記憶媒体において、特有のヘッ
ダが付された1又は2以上の前記デジタル情報ファイル
を格納する書庫ファイルを具備し、前記動作プログラム
ファイルは、前記ヘッダによって前記デジタル情報ファ
イルを特定する。
【0083】したがって、1又は2以上のデジタル情報
ファイルのヘッダによって1又は2以上のデジタル情報
ファイルが特定される。
【0084】請求項25記載の発明は、請求項19、2
0、21、22、23又は24記載の記憶媒体におい
て、前記表示情報ファイルは、汎用的なデータ記述言語
によって記述されている。
【0085】したがって、デジタル情報ファイルの配置
情報等が汎用的に作成され、ファイル形式の多様化等、
様々な変化に対する対応性が良好となる。
【0086】請求項26記載の発明は、請求項25記載
の記憶媒体において、前記データ記述言語は、前記デジ
タル情報ファイルの構造及び前記文書上での表示状態を
特定する要素をタグを用いて記述する言語である。
【0087】したがって、タグによってデジタル情報フ
ァイルの構造及び文書上での表示状態が記述される。こ
れにより、表示情報ファイルが構造化され、その再構築
が容易となる。
【0088】請求項27記載の発明は、請求項26記載
の記憶媒体において、前記動作プログラムファイルは、
前記タグを用いて記述された前記表示情報ファイルによ
って特定されるファイル形式に対応させて設けられてい
る。
【0089】したがって、表示情報ファイルのファイル
形式がタグによって特定される。これにより、表示情報
ファイルが構造化され、その再構築が容易となる。
【0090】請求項28記載の発明は、請求項19、2
0、21、22、23、24、25、26又は27記載
の記憶媒体において、前記動作プログラムファイルは、
前記デジタル情報ファイルを処理するのに必要な部分を
最小単位として設けられている。
【0091】したがって、動作プログラムファイルとし
て要求される容量の減縮が図られる。
【0092】請求項29記載の発明は、請求項請求項1
9、20、21、22、23、24、25、26、27
又は28記載の記憶媒体において、前記動作プログラム
ファイルは、前記デジタル情報ファイルを前記コンピュ
ータのディスプレイ上で閲覧可能にするためのデジタル
情報表示プログラムと、前記デジタル情報を参照せずに
特有の機能を実行するための機能動作プログラムファイ
ルとを含んでいる。
【0093】したがって、機能動作プログラムファイル
により、特有の機能の実行が可能となり、より多様な情
報表現が可能となる。
【0094】請求項30記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記デジタル情報ファイルを特定するファイル特定
情報を選択可能に表示するファイル特定用パネルを表示
する機能と、前記ファイル特定情報が選択された場合に
対応する前記デジタル情報ファイルを前記コンピュータ
のディスプレイ上で閲覧可能にする機能と、を具備す
る。
【0095】したがって、ファイル特定用パネル上に表
示されたファイル特定情報が選択されると、このファイ
ル特定情報によって特定されるデジタル情報ファイルが
選択され、このファイル情報のディスプレイ上での閲覧
が可能となる。
【0096】請求項31記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記機能動作プログラムファイル
は、所定の機能を特定する機能特定情報を選択可能に表
示する機能パネルを表示する機能と、前記機能特定情報
が選択された場合に対応する前記所定の機能を実行させ
る機能と、を具備する。
【0097】したがって、機能パネルの表示により、文
書内に特別な機能が含まれていることが示される。そし
て、機能パネル上での操作によって、機能特定情報が選
択されると、その機能特定情報によって特定される機能
が実行される。
【0098】請求項32記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像の拡大
縮小機能を具備する。
【0099】したがって、デジタル情報ファイルに基づ
く表示画像の拡大縮小が可能となる。
【0100】請求項33記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が立体
画像である場合に、その視点変更機能を具備する。
【0101】したがって、デジタル情報ファイルに基づ
く表示画像である立体画像の視点の変更が可能となる。
【0102】請求項34記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が動画
画像である場合に、その静止画像を選択可能に前記文書
内に表示する機能と、前記静止画像が選択された場合に
その動画画像を再生する機能と、を具備する。
【0103】したがって、デジタル情報ファイルに基づ
く表示画像である動画画像が静止画像として表示される
と共に、その静止画像が選択されることで本来の動画画
像の再生が実行される。
【0104】請求項35記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記デジタル情報ファイルが音声情報を含んでいる
場合、その音声情報の再生を指示可能とする再生パネル
を表示する機能と、前記再生パネルによって前記音声情
報の再生指示がなされた場合にその音声情報を再生させ
る機能と、を具備する。
【0105】したがって、再生パネル上での操作に応じ
て、デジタル情報ファイルに含まれている音声情報が再
生される。
【0106】請求項36記載の発明は、請求項35記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記再生パネルによって前記音声情報の再生指示が
なされた場合にその音声情報に対応するテキスト情報を
表示する機能を具備する。
【0107】したがって、デジタル情報ファイルに含ま
れている音声情報の再生に応じて、その音声情報に対応
するテキスト情報が表示される。
【0108】請求項37記載の情報処理装置の発明は、
コンピュータとこのコンピュータによって閲覧可能な文
書のデータ構造とを含み、前記文書のデータ構造は、文
書上での表現実体となる1又は2以上のデジタル情報フ
ァイルと、前記デジタル情報ファイルの構造及び前記文
書上での表示状態を特定する表示情報ファイルと、前記
コンピュータによって解釈、実行され、前記表示情報フ
ァイルに基づいて特定される表示状態で前記1又は2以
上のデジタル情報ファイルを前記コンピュータのディス
プレイ上に表示させる動作プログラムファイルと、前記
デジタル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動
作プログラムファイルとを単一の文書としてカプセル化
するカプセル化手段とを具備する。
【0109】したがって、動作プログラムファイルがコ
ンピュータによって解釈、実行されれば、表示情報ファ
イルによって特定される表示状態に従い1又は2以上の
デジタル情報ファイルがコンピュータのディスプレイ上
に表示される。このようなデジタル情報ファイル、表示
情報ファイル及び動作プログラムファイルは、カプセル
化手段によって単一の文書としてカプセル化されている
ので、コンピュータによって動作プログラムファイルが
解釈、実行されれば、デジタル情報ファイルの閲覧が可
能となり、動作プログラムファイルだけを単独でコンピ
ュータに事前インストールしなければならない煩雑さが
ない。つまり、あるデジタル情報ファイルを閲覧するに
は、それに適合する動作プログラムファイルをコンピュ
ータにインストールする必要があるが、本発明では、そ
のような動作プログラムファイルがデジタル情報ファイ
ルと共にカプセル化されているため、デジタル情報ファ
イルの閲覧に際して動作プログラムファイルがコンピュ
ータによって解釈、実行されれば十分であり、そのよう
なデジタル情報ファイルを閲覧するかどうかわからない
時期から、あるいは、そのようなデジタル情報ファイル
を入手する以前から、閲覧しようとするデジタル情報フ
ァイルとは別個に動作プログラムファイルだけを単独で
コンピュータに事前インストールしなければならない煩
雑さからユーザを解放することが可能である。しかも、
デジタル情報ファイル、表示情報ファイル及び動作プロ
グラムファイルは、カプセル化手段によって単一の文書
としてカプセル化されているので、その取り扱いや管理
が極めて容易となる。
【0110】請求項38記載の発明は、請求項37記載
の情報処理装置において、前記カプセル化手段は、前記
デジタル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動
作プログラムファイルとを単一のファイルとして取り込
んだ構造によって実現されている。
【0111】したがって、デジタル情報ファイルと表示
情報ファイルと動作プログラムファイルとは、単一のフ
ァイルとして構築されていることから、その取り扱いや
管理がより一層容易となる。
【0112】請求項39記載の発明は、請求項37又は
38記載の情報処理装置において、前記動作プログラム
ファイルは、前記コンピュータによる前記文書へのアク
セス動作に応じて前記動作プログラムファイルを前記コ
ンピュータによって解釈、実行し起動させる起動プログ
ラムを含む。
【0113】したがって、文書に対するアクセス動作が
なされると、起動プログラムによって動作プログラムフ
ァイルがコンピュータによって解釈、実行され、表示情
報ファイルによって特定される表示状態に従い1又は2
以上のデジタル情報ファイルがコンピュータのディスプ
レイ上に表示される。
【0114】請求項40記載の発明は、請求項39記載
の情報処理装置において、前記文書は、この文書の実体
データに対応して前記コンピュータのディスプレイ上に
選択指示可能に表示されるアイコンに関するアイコンフ
ァイルを具備し、前記起動手段は、前記アイコンの選択
指示を前記コンピュータによる前記文書へのアクセス動
作と判断する。
【0115】したがって、アイコンを選択指示するだけ
で、文書に対するアクセス動作がなされ、これに応じ起
動プログラムによって動作プログラムファイルがコンピ
ュータによって解釈、実行され、表示情報ファイルによ
って特定される表示状態に従い1又は2以上のデジタル
情報ファイルがコンピュータのディスプレイ上に表示さ
れる。
【0116】請求項41記載の発明は、請求項37、3
8、39又は40記載の情報処理装置において、1又は
2以上の前記デジタル情報ファイルをその格納位置を示
すインデックス付きで格納する書庫ファイルを具備し、
前記動作プログラムファイルは、前記インデックスによ
って前記デジタル情報ファイルを特定する。
【0117】したがって、書庫ファイルが備えるインデ
ックスによって1又は2以上のデジタル情報ファイルが
特定される。
【0118】請求項42記載の発明は、請求項37、3
8、39又は40記載の情報処理装置において、特有の
ヘッダが付された1又は2以上の前記デジタル情報ファ
イルを格納する書庫ファイルを具備し、前記動作プログ
ラムファイルは、前記ヘッダによって前記デジタル情報
ファイルを特定する。
【0119】したがって、1又は2以上のデジタル情報
ファイルのヘッダによって1又は2以上のデジタル情報
ファイルが特定される。
【0120】請求項43記載の発明は、請求項37、3
8、39、40、41又は42記載の情報処理装置にお
いて、前記表示情報ファイルは、汎用的なデータ記述言
語によって記述されている。
【0121】したがって、デジタル情報ファイルの配置
情報等が汎用的に作成され、ファイル形式の多様化等、
様々な変化に対する対応性が良好となる。
【0122】請求項44記載の発明は、請求項43記載
の情報処理装置において、前記データ記述言語は、前記
デジタル情報ファイルの構造及び前記文書上での表示状
態を特定する要素をタグを用いて記述する言語である。
【0123】したがって、タグによってデジタル情報フ
ァイルの構造及び文書上での表示状態が記述される。こ
れにより、表示情報ファイルが構造化され、その再構築
が容易となる。
【0124】請求項45記載の発明は、請求項44記載
の情報処理装置において、前記動作プログラムファイル
は、前記タグを用いて記述された前記表示情報ファイル
によって特定されるファイル形式に対応させて設けられ
ている。
【0125】したがって、表示情報ファイルのファイル
形式がタグによって特定される。これにより、表示情報
ファイルが構造化され、その再構築が容易となる。
【0126】請求項46記載の発明は、請求項37、3
8、39、40、41、42、43、44又は45記載
の情報処理装置において、前記動作プログラムファイル
は、前記デジタル情報ファイルを処理するのに必要な部
分を最小単位として設けられている。
【0127】したがって、動作プログラムファイルとし
て要求される容量の減縮が図られる。
【0128】請求項47記載の発明は、請求項37、3
8、39、40、41、42、43、44、45又は4
6記載の情報処理装置において、前記動作プログラムフ
ァイルは、前記デジタル情報ファイルを前記コンピュー
タのディスプレイ上で閲覧可能にするためのデジタル情
報表示プログラムと、前記デジタル情報を参照せずに特
有の機能を実行するための機能動作プログラムファイル
とを含んでいる。
【0129】したがって、機能動作プログラムファイル
により、特有の機能の実行が可能となり、より多様な情
報表現が可能となる。
【0130】請求項48記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記デジタル情報ファイルを特定するファイル
特定情報を選択可能に表示するファイル特定用パネルを
表示する機能と、前記ファイル特定情報が選択された場
合に対応する前記デジタル情報ファイルを前記コンピュ
ータのディスプレイ上で閲覧可能にする機能と、を具備
する。
【0131】したがって、ファイル特定用パネル上に表
示されたファイル特定情報が選択されると、このファイ
ル特定情報によって特定されるデジタル情報ファイルが
選択され、このファイル情報のディスプレイ上での閲覧
が可能となる。
【0132】請求項49記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記機能動作プログラムファ
イルは、所定の機能を特定する機能特定情報を選択可能
に表示する機能パネルを表示する機能と、前記機能特定
情報が選択された場合に対応する前記所定の機能を実行
させる機能と、を具備する。
【0133】したがって、機能パネルの表示により、文
書内に特別な機能が含まれていることが示される。そし
て、機能パネル上での操作によって、機能特定情報が選
択されると、その機能特定情報によって特定される機能
が実行される。
【0134】請求項50記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像の
拡大縮小機能を具備する。
【0135】したがって、デジタル情報ファイルに基づ
く表示画像の拡大縮小が可能となる。
【0136】請求項51記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が
立体画像である場合に、その視点変更機能を具備する。
【0137】したがって、デジタル情報ファイルに基づ
く表示画像である立体画像の視点の変更が可能となる。
【0138】請求項52記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が
動画画像である場合に、その静止画像を選択可能に前記
文書内に表示する機能と、前記静止画像が選択された場
合にその動画画像を再生する機能と、を具備する。
【0139】したがって、デジタル情報ファイルに基づ
く表示画像である動画画像が静止画像として表示される
と共に、その静止画像が選択されることで本来の動画画
像の再生が実行される。
【0140】請求項53記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記デジタル情報ファイルが音声情報を含んで
いる場合、その音声情報の再生を指示可能とする再生パ
ネルを表示する機能と、前記再生パネルによって前記音
声情報の再生指示がなされた場合にその音声情報を再生
させる機能と、を具備する。
【0141】したがって、再生パネル上での操作に応じ
て、デジタル情報ファイルに含まれている音声情報が再
生される。
【0142】請求項54記載の発明は、請求項53記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記再生パネルによって前記音声情報の再生指
示がなされた場合にその音声情報に対応するテキスト情
報を表示する機能を具備する。
【0143】したがって、デジタル情報ファイルに含ま
れている音声情報の再生に応じて、その音声情報に対応
するテキスト情報が表示される。
【0144】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図面を
用いて説明する。
【0145】[文書(カプセル化文書)のデータ構造]
図1は、カプセル化された文書であるカプセル化文書の
データ構造を示す模式図である。
【0146】カプセル化文書101は、図1に示すよう
に、文書全体の構造、配置等の表示状態を表す表示情報
ファイルとしての文書配置情報102と、文書内のテキ
スト内容を表すデジタル情報ファイルとしてのテキスト
情報103と、その他の静止画像や動画画像を表すデジ
タル情報ファイルとしてのメディア情報104と、文書
内容を表示したりユーザ操作を検出したりする複数の動
作プログラムファイルとしてのプログラム105とから
構築されている。これらの情報は、それぞれ一般的なパ
ーソナルコンピュータのオペレーションシステムが管理
できる個別のファイル単位の構造となっている。
【0147】このようなカプセル化文書101は、フロ
ッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テ
ープ等のような磁気的な記憶媒体、CD、CD−RO
M、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−
RAM等のような光学的な記憶媒体等、各種の記憶媒体
に格納することができ、記憶媒体の種類によっては容易
に持ち運び可能となる。また、カプセル化文書101
は、RANやインターネット等の各種の通信回線を介し
て伝送可能である。
【0148】図2は書庫ファイルのデータ構造の一例を
示す模式図、図3は書庫ファイルの別のデータ構造の一
例を示す模式図である。
【0149】カプセル化文書101を構成する各ファイ
ル102、103、104、105は、図2及び図3に
例示するように、書庫ファイル201という一つのファ
イルに格納されている。これにより、文書配置情報10
2(表示情報ファイル)と、テキスト情報103(デジ
タル情報ファイル)と、メディア情報104(デジタル
情報ファイル)と、プログラム105(動作プログラム
ファイル)とを単一の文書としてカプセル化するカプセ
ル化手段が構成されている。このような書庫ファイル2
01のファイル形式としては、一般的に、ZIP形式や
LHA形式等があり、これらの技術を利用しても良い。
【0150】ここで、書庫ファイル201は、複数のフ
ァイル102、103、104、105を一つのファイ
ル(書庫ファイル201)として格納するファイル構造
を有している。このような書庫ファイル201は、格納
機能及び解凍機能を有するアーカイバプログラムを用い
ることにより、ユーザの求めに応じて複数のファイル1
02、103、104、105を一つのファイル(書庫
ファイル201)として扱うことができる。
【0151】図2に例示する書庫ファイル201では、
複数のファイル102、103、104、105を格納
した書庫ファイル201に、各ファイル102、10
3、104、105が書庫ファイル201中のどの位置
にあるかを示すインデックス情報が付加されている。こ
れにより、ファイル102、103、104、105の
位置検索が可能となる。また、別の実施の形態として、
図3に例示する書庫ファイル201のように、ファイル
102、103、104、105毎にヘッダ情報を付加
し、その位置を指示することでファイル102、10
3、104、105の位置検索を可能とする手法を採用
しても良い。
【0152】このように、カプセル化文書101のファ
イル構造は、カプセル化文書101を構成する図1に示
すような複数のファイル102、103、104、10
5をインデックス(図2参照)又はヘッダ(図3参照)
で管理する書庫ファイル形式である。こうして、カプセ
ル化文書101は、複数のファイル102、103、1
04、105を一つの書庫ファイル201としてカプセ
ル化しているため、ユーザは、見かけ上複数のファイル
102、103、104、105を一つの文書として管
理し保管することができる。
【0153】図4はカプセル化文書101に格納されて
いるプログラムのデータ構造を示す模式図、図5はプロ
グラムに含まれている拡張プログラムに関する情報を規
定する表示情報ファイルのデータ構造を示す模式図であ
る。
【0154】カプセル化文書101に格納されている複
数の動作プログラムファイルであるプログラム105
は、図4に示すように、基本プログラム111と拡張プ
ログラム112とから構成されている。
【0155】基本プログラム111は、カプセル化文書
101の起動時に呼び出すことができるプログラムであ
り、全てのカプセル化文書101に共通して一つだけ存
在するプログラムである。この基本プログラム111
は、図示しない起動プログラムを含んでおり、パーソナ
ルコンピュータ301でのカプセル化文書101のアク
セスに応じて、パーソナルコンピュータ301に解釈、
実行され、起動される。
【0156】拡張プログラム112は、カプセル化文書
101に含まれている内容に応じて付加されるプログラ
ムであり、例えば、図5に示すように、表示メディアの
種類に応じて用意される。一例として、カプセル化文書
101に含まれているデジタル情報ファイルがテキスト
情報103のみである場合には、基本プログラム111
に加えて、拡張プログラム112のうちのText P
anelプログラム112aがカプセル化文書101に
格納されている。また、静止画像や動画画像等を表すデ
ジタル情報ファイルとしてのメディア情報104がカプ
セル化文書101に含まれている場合には、基本プログ
ラム111に加えて、拡張プログラム112のうちのI
mage Panelプログラム112b、Movei
Panelプログラム112c、3D Panelプ
ログラム112dがカプセル化文書101に格納されて
いる。この基本プログラム111は、図示しない起動プ
ログラムを含んでおり、パーソナルコンピュータ301
でのカプセル化文書101のアクセス、あるいは必要に
応じて、パーソナルコンピュータ301に解釈、実行さ
れ、起動される。
【0157】ここで、図5は、拡張プログラム参照ファ
イル113の一例を示しており、この拡張プログラム参
照ファイル113は、拡張プログラム112とこれに対
応するタグ114及び動作115を規定している。この
ような拡張プログラム参照ファイル113は、プログラ
ム105としてカプセル化文書101に格納されてい
る。
【0158】次に、文書配置情報102について説明す
る。文書配置情報102は、カプセル化文書101の各
メディアの配置、表示サイズや各メディアのファイル等
を記述するファイルである。本実施の形態では、これら
の情報の記述を汎用的なXML形式により記述してい
る。
【0159】図6は、XMLによって記述されたカプセ
ル化文書101の一例を示す模式図である。XMLは、
その一例を図6に示すように、各要素をタグというもの
で記述するファイル形式であり、タグという要素の集ま
りによって文書を記述する。この場合、タグの中にタグ
を記述するという入れ子構造をとることも可能であり、
各タグにはタグの属性をあらわすアトリビュートと呼ば
れるもので属性を付加することもできる。
【0160】図7は、図6に示すようにXMLで記述さ
れたカプセル化文書101の表示例を示す模式図であ
る。図7に表示例を示すようなカプセル化文書101
は、図6に例示するXMLの記述に基づいて表示され
る。まず、文書全体を表す<Document>という
タグが記述され、この中に文書の構造が記述されてい
る。そして、最初に表題を記述するために、<TEXT
>というタグを使用する場合の表示内容は、アトリビュ
ートが省略されている場合にタグ内の内容を表示する。
次のTEXTタグの例は、テキスト情報を“本文.TX
T”というファイルから読み込む例である。次のIMA
GEタグは、“画像.JPG”という静止画像をX、Y
座標を起点にWIDTH、HIGHTで指示されている
大きさで表示するという配置情報である。
【0161】このように、文書配置情報102は、XM
L形式によりファイルの指示や配置の指示を行う。
【0162】また、文書配置情報102は、XML形式
を例に挙げて説明したが、その他のHTML形式等の記
述言語を使用しても良いし、独自の記述形式を使用して
も良い。
【0163】そして、残りの静止画像、動画画像、3D
画像、音声情報等を表すメディア情報104は、汎用の
ファイルフォーマットでも良いし、特殊な仕様の場合に
は独自のフォーマットを使用しても良い。
【0164】これまでに述べてきたように、カプセル化
文書101のファイル構造は、文書全体の構造を表す文
書配置情報102と、これに対応して表示されるテキス
ト情報ファイルや画像ファイル等の複数のメディアファ
イル(テキスト情報103及びメディア情報104)
と、複数のプログラム105群から構成されている。
【0165】[カプセル化文書101の閲覧等]ここ
で、カプセル化文書101の基本的な動作である文書起
動から文書閲覧までの動作について説明する。そこで、
カプセル化文書101との対比のために、一般的なパー
ソナルコンピュータの動作と従来の文書閲覧動作とにつ
いて説明する。
【0166】図8は、一般的なパーソナルコンピュータ
301(コンピュータ)のハードウェア構成図である。
パーソナルコンピュータ301は、情報処理を行うCP
U302と、情報を格納するROM303及びRAM3
04等の一次記憶装置305と、処理結果等を保存する
HDD306(ハードディスクドライブ)等の二次記憶
装置307と、情報を外部に保管、配布、入手するため
のCD−ROM等のリムーバブルメディア308と、外
部の他のコンピュータと通信により情報を伝達するため
のネットワーク309、処理経過や結果等を操作者に表
示するディスプレイ310、操作者がパーソナルコンピ
ュータ301に命令や情報等を入力するためのキーボー
ド311やマウス312等から構成されており、これら
の各部間で送受信されるデータをバスコントローラ31
3が調停して動作している。
【0167】一般的に、パーソナルコンピュータ301
では、ユーザが電源を投入するとCPU302がROM
303内のローダーというプログラムを起動させ、HD
D306よりオペレーションシステムというコンピュー
タのハードウェアとソフトウェアとを管理するプログラ
ムをRAM304に読み込み、このオペレーションシス
テムを起動させる。このようなオペレーションシステム
は、ユーザの操作に応じてプログラムを起動したり、情
報を読み込んだり、保存を行ったりする。オペレーショ
ンシステムのうち代表的なものとしては、Window
s(登録商標)、UNIX(登録商標)等が知られてい
る。これらのオペレーションシステム上で走るプログラ
ムをアプリケーションと呼んでいる。
【0168】図9は、パーソナルコンピュータ301を
用いた従来の文書閲覧処理の流れを示すフローチャート
である。従来の文書の閲覧処理としては、図9に示すよ
うに、文書閲覧用のアプリケーションプログラムを起動
し(ステップS101)、起動したアプリケーションプ
ログラムからこのアプリケーションプログラムのフォー
マットに適合した文書ファイルを読み込み(ステップS
102)、これを表示するというものである(ステップ
S103)。また、このような処理は、文書ファイルを
ユーザがマウス312等で選択起動(例えばダブルクリ
ック)することで、選択された文書ファイルに関連付け
られたアプリケーションプログラムが起動する、という
仕組みになっているのが一般的である。つまり、従来の
パーソナルコンピュータ301における文書ファイルの
閲覧処理手法としては、全てアプリケーションプログラ
ムから文書データを読み込む、というものである。よっ
て、文書ファイルに含まれている文書を表示、編集等す
るためには、その文書に対応するアプリケーションプロ
グラムが不可欠である。
【0169】図10は、パーソナルコンピュータ301
を用いたカプセル化文書101の文書閲覧処理の流れを
示すフローチャートである。本実施の形態では、このよ
うなパーソナルコンピュータ301とカプセル化文書1
01とによって情報処理装置を構成している。
【0170】カプセル化文書101は、テキスト情報1
03及びメディア情報104というその実体データに対
応するアイコンをパーソナルコンピュータ301上に表
示するための図示しないアイコンに関するアイコンファ
イルを含んでいる。そこで、このアイコンファイルに従
ったアイコンがパーソナルコンピュータ301上に表示
されることから、ユーザがマウス312等でカプセル化
文書101の実体データに対応するアイコンを選択起動
(ダブルクリック)すると、カプセル化文書101内に
書庫ファイル201として書庫形式で格納されている基
本プログラム111が起動される(ステップS20
1)。基本プログラム111は、その起動後、文書を表
示させるための表示ウィンドウを作成する(ステップS
202)。そして、基本プログラム111は、XML等
で記述された書庫ファイル201内の文書配置情報10
2を読み込む(ステップS203)。
【0171】基本プログラム111は、文書配置情報1
02の読み込み後、タグ構造を解析して(ステップS2
04)、図5に例示するようなタグ名に対応する拡張プ
ログラム112を別スレッドで起動し、文書配置情報1
02に記述してあるアトリビュートを各拡張プログラム
112に渡す(ステップS205)。基本プログラム1
11は、このような処理をカプセル化文書101に格納
された文書配置情報102における全てのタグについて
処理終了まで行い(ステップS206)、これによっ
て、文書配置情報102に記述された複数の拡張プログ
ラム112が別スレッドで起動する(ステップS20
5)。
【0172】各拡張プログラム112は、基本プログラ
ム111より受け取ったアトリビュートを解析し(ステ
ップS207)、アトリビュートの内容に応じて必要な
テキスト情報103及びメディア情報104をカプセル
化文書101内の書庫ファイル201から読み込む(ス
テップS208)。そして、各拡張プログラム112
は、基本プログラム111が作成するウィンドウ内にお
けるアトリビュートに応じた大きさの領域にテキスト情
報103及びメディア情報104を表示する(ステップ
S209)。このような処理を行うことで、カプセル化
文書101は、複数のテキスト情報103及びメディア
情報104を基本プログラム111が確保したウィンド
ウに表示することができる。
【0173】また、拡張プログラム112は、そのよう
な表示後、各種のイベント発生を認識した場合は(ステ
ップS210のY)、認識したイベントに応じた処理を
実行する(ステップS211)。このように、カプセル
化文書101は、従来の文書とは根本的に異なる構造で
文書を表示することができる。
【0174】[カプセル化文書101に含まれているプ
ログラム105の記述手法]次に、カプセル化文書10
1に含まれているプログラム105の記述について説明
する。
【0175】プログラム105を記述する場合、複数の
手法が実施可能である。
【0176】第一の手法は、現在最もポピュラーな言語
であるCプログラム言語でプログラム105を作成し、
C言語コンパイラーによりCPU302が直接実行でき
る形式のネイティブコードを使用する例である。この場
合、基本プログラム111を実行形式(Windows
ではEXE形式)で作成し、各拡張プログラム112を
ライブラリ形式(WindowsではDLL形式)で作
成し、書庫構造で格納された文書配置情報102、デジ
タル情報ファイル(テキスト情報103及びメディア情
報104)及びこれらのプログラム105をインデック
スまたはヘッダによって検索し、検索されたプログラム
105を基本プログラム111に指定すればよい。しか
しながら、この手法は、CPU302のコードがCPU
302の種類に限定されてしまうため、余り良い方法と
はいえない。
【0177】第二の手法は、JAVA言語等のインター
プリタ言語を使用する方法である。これは、実行コード
を使わず抽象的な中間コードでプログラムを構成し、実
行時にこの中間コードをCPU302に理解可能なネイ
ティブコードに変換し、これをCPU302が実行する
というものである。この手法を用いることで、CPU3
02の種類にとらわれないマルチプラットフォームでの
カプセル化文書101の利用が可能となる。
【0178】このように、本実施の形態のカプセル化文
書101では、まず基本プログラム111を起動させ、
起動プログラムは文書配置情報102から諸情報を読み
込み、それに適合する拡張プログラム112を動作させ
る、というものである。
【0179】また、拡張プログラム112は、前述した
ように、XML等で記述された文書配置情報102のタ
グの種類に対応したプログラムを用意しておき、その拡
張プログラム112を起動しても良いし、タグの属性情
報が読み込まれる各種のデジタル情報ファイル(テキス
ト情報103、メディア情報104)の種類に応じて拡
張プログラム112を起動しても良い。例えば、図11
に示すように、動画情報を表示再生する場合の動画の代
表的なフォーマットは複数あるため、その複数の動画を
全て表示するための一つの拡張プログラム112を作成
すると大きなプログラムになってしまう。そこで、図1
1に示すように、ファイルフォーマットに合わせて複数
の拡張プログラム112を用意し、カプセル化文書10
1内における特定の種類のファイルフォーマットに合う
拡張プログラム112をカプセル化すればよい。
【0180】[拡張プログラム112]図12は、拡張
プログラム112の種類を示す模式図である。拡張プロ
グラム112は、図12に例示するように、デジタル情
報を表示再生するためのデジタル情報表示プログラム1
12Aであるばかりでなく、デジタル情報を読み込まず
に特定機能を提供する機能動作プログラム112Bであ
っても良い。あるいは、拡張プログラム112における
デジタル情報表示プログラム112Aと機能動作プログ
ラム112Bとは、それらを補佐する補助プログラム1
12Cを有していても良い。
【0181】ここで、機能動作プログラム112B及び
補助プログラム112Cによって実行される機能の例に
ついて説明する。
【0182】一例として、文書がパーソナルコンピュー
タ301のディスプレイ310の表示サイズに対して長
く、複数のページに跨るような文書を想定する。この場
合、図13に例示するように、例えば「次ページ」と記
載された機能パネルとしてのページめくりボタン118
をディスプレイ310に出現させればよい。これは、図
14に示すように、<PAGE>というタグを文書配置
情報102に記述しておき、このタグに対応するPAG
E Buttonという拡張プログラム112の機能を
機能動作プログラム112Bに持たせておくことで実現
される。これにより、PAGE Buttonという機
能動作プログラム112Bが起動して文書内に図13の
ようなページめくりボタン118が出現し、ユーザがマ
ウス312クリック等の手法でそのボタンを押すとペー
ジがめくられる機能が提供される。
【0183】ここで、ユーザがボタンを押した場合、図
10に示すフローチャートに示すように、拡張プログラ
ム112は、イベントの検出を判定し(ステップS21
0のY)、対応するイベント動作を実行する(ステップ
S211)。ここでのイベント動作は、機能動作プログ
ラム112B及び補助プログラム112Cによって実行
されるページめくり機能である。
【0184】別の例として、例えば、ページ数、作成
日、総語数等のような文書情報を表示する機能を表示さ
せる機能動作プログラム112Bも実施可能である。
【0185】次いで、拡張プログラム112とそれを補
佐する補助プログラム112Cとによって実行される機
能の例として、動画画像再生機能での一例を紹介する。
動画画像再生機能においては、基本的な表示部分につい
てはどのような動画ファイルフォーマットでも共通して
用いることができるので、基本的な拡張プログラム11
2は同じものを使用するのに対して、動画のファイルフ
ォーマットに依存する部分については補助プログラム1
12Cにする、という例がある。例えば、図15に示す
ように、ファイルのエンコーディング部分を補助プログ
ラム112Cにする、というようなことが実施可能であ
る。
【0186】次いで、拡張プログラム112の具体的な
例を説明する。
【0187】まず、カプセル化文書101に、複数個の
デジタル情報ファイル(テキスト情報103、メディア
情報104)が含まれていることを前提とする拡張プロ
グラム112の機能を説明する。
【0188】拡張プログラム112は、ディスプレイ3
10に図示しないファイル特定用パネルを表示する。こ
のファイル特定用パネルというのは、カプセル化文書1
01に含まれている複数個のデジタル情報ファイル(テ
キスト情報103、メディア情報104)を選択指示可
能に列挙するパネルである。そこで、例えばマウス31
2によるクリック等の手法で任意のデジタル情報ファイ
ル(テキスト情報103、メディア情報104)が選択
指示されると、拡張プログラム112は、図10に示す
フローチャートに示すように、イベントの検出を判定し
(ステップS210のY)、対応するイベント動作を実
行する(ステップS211)。
【0189】ここでのイベント動作として、拡張プログ
ラム112は、選択指示されたデジタル情報ファイル
(テキスト情報103、メディア情報104)をディス
プレイ310に表示する動作を実行する。
【0190】次に、カプセル化文書101に、メディア
情報104として、静止画の画像ファイルが含まれてい
ることを前提とする拡張プログラム112の機能を説明
する。
【0191】図16に示すように、拡張プログラム11
2は、ディスプレイ310に表示される文書中に静止画
像121を表示する。そして、ディスプレイ310の文
書中に含まれる静止画像121の表示領域がマウス31
2によるクリック等によって選択指示されると、拡張プ
ログラム112は、図10に示すフローチャートに示す
ように、イベントの検出を判定し(ステップS210の
Y)、対応するイベント動作を実行する(ステップS2
11)。
【0192】ここでのイベント動作として、拡張プログ
ラム112は、図16に示すような拡大縮小表示用の別
フレームである機能パネル122を作成表示する。この
機能パネル122は、静止画像121の拡大又は縮小画
像123と共に拡大ボタン124及び縮小ボタン125
を提供する。そこで、拡張プログラム112は、いずれ
かのボタン124、125が選択指示されると、これに
対応して拡大率又は縮小率の変更処理を実行する。
【0193】静止画像を表示する拡張プログラム112
にこのような新たな機能を付加することで、ただ単に文
書中に静止画像121を貼り付けるのに比べ、格段にユ
ーザの視認性を向上させることができる。
【0194】なお、拡張プログラム112による拡大縮
小機能は、周知のあらゆる拡大縮小機能によっても実現
可能である。
【0195】次に、カプセル化文書101に、メディア
情報104として、立体画像ファイルが含まれているこ
とを前提とする拡張プログラム112の機能を説明す
る。
【0196】図17に示すように、拡張プログラム11
2は、ディスプレイ310に表示される文書中に立体画
像131を表示する。そして、ディスプレイ310の文
書中に含まれる立体画像131の表示領域がマウス31
2によるクリック等によって選択指示されると、拡張プ
ログラム112は、図10に示すフローチャートに示す
ように、イベントの検出を判定し(ステップS210の
Y)、対応するイベント動作を実行する(ステップS2
11)。
【0197】ここでのイベント動作として、拡張プログ
ラム112は、立体画像131を拡大、縮小又はそのま
ま表示する画像132を含むポップアップフレーム13
3を表示し、このポップアップフレーム133に視点を
切り替えるための視点変更用ボタン134を配置する。
そして、拡張プログラム112は、いずれかの視点変更
用ボタン134が選択指示されると、選択指示された視
点変更用ボタン134に応じて視点を切り替える。
【0198】これにより、ユーザの視認性を向上させる
ことができる。
【0199】次に、カプセル化文書101に、メディア
情報104として、動画画像ファイルが含まれているこ
とを前提とする拡張プログラム112の機能を説明す
る。
【0200】図18に示すように、拡張プログラム11
2は、ディスプレイ310に表示される文書中に動画画
像の1フレームによって規定される静止画像141を表
示する。そして、ディスプレイ310の文書中に含まれ
る静止画像141の表示領域がマウス312によるクリ
ック等によって選択指示されると、拡張プログラム11
2は、図10に示すフローチャートに示すように、イベ
ントの検出を判定し(ステップS210のY)、対応す
るイベント動作を実行する(ステップS211)。
【0201】ここでのイベント動作として、拡張プログ
ラム112は、静止画像141を拡大、縮小又はそのま
ま表示する画像142を含むポップアップフレーム14
3を表示し、このポップアップフレーム143に再生ボ
タン144、停止ボタン145及びポーズボタン146
からなる操作ボタン147を出現させる。そして、マウ
ス312クリック等の手法で操作ボタン147に含まれ
るいずれかのボタン144、145、146が選択指示
された場合、拡張プログラム112は、図10に示すフ
ローチャートに示すように、イベントの検出を判定し
(ステップS210のY)、対応するイベント動作を実
行する(ステップS211)。
【0202】ここでのイベント動作として、拡張プログ
ラム112は、選択指示されたのが再生ボタン144で
あれば静止画像として表示されている画像142を本来
の動画画像として再生し、選択指示されたのが停止ボタ
ン145であれば動画画像の再生を停止し、選択指示さ
れたのがポーズボタン146であれば動画画像の再生を
その時点で静止画画像として表示する。
【0203】更に、カプセル化文書101に、メディア
情報104として、音声情報ファイルが含まれているこ
とを前提とする拡張プログラム112の機能を説明す
る。
【0204】図19に示すように、拡張プログラム11
2は、ディスプレイ310に表示される文書中に機能パ
ネル及び再生パネルとしての音声再生ボタン151を表
示する。そして、ディスプレイ310の文書中に含まれ
る音声再生ボタン151の表示領域がマウス312によ
るクリック等によって選択指示されると、拡張プログラ
ム112は、図10に示すフローチャートに示すよう
に、イベントの検出を判定し(ステップS210の
Y)、対応するイベント動作を実行する(ステップS2
11)。
【0205】ここでのイベント動作として、拡張プログ
ラム112は、後述する音声読み上げ情報表示領域15
2を含むポップアップフレーム153を表示し、このポ
ップアップフレーム153に再生ボタン154、停止ボ
タン155及びポーズボタン156からなる操作ボタン
157を出現させる。そして、マウス312クリック等
の手法で操作ボタン157に含まれるいずれかのボタン
154、155、156が選択指示された場合、拡張プ
ログラム112は、図10に示すフローチャートに示す
ように、イベントの検出を判定し(ステップS210の
Y)、対応するイベント動作を実行する(ステップS2
11)。
【0206】ここでのイベント動作として、拡張プログ
ラム112は、選択指示されたのが再生ボタン154で
あればカプセル化文書101に含まれている音声情報フ
ァイル内の音声を再生し、選択指示されたのが停止ボタ
ン145であれば再生中の音声情報ファイル内の音声再
生を停止し、選択指示されたのがポーズボタン146で
あれば再生中の音声情報ファイル内の音声再生をその時
点で一時停止する。
【0207】拡張プログラム112は、更に別の機能と
して、再生ボタン154が選択指示されて音声情報ファ
イル内の音声が再生される場合、再生される音声をテキ
スト情報化した可視情報を音声読み上げ情報表示領域1
52に表示する機能をパーソナルコンピュータ301に
実行させる。このような動作は、文書を閲覧する場合に
文書閲覧装置(通常はパーソナルコンピュータ301)
の音声再生用のスピーカがOFFになっている場合や、
難聴者が文書を閲覧する場合に有効である。また、この
ような読み上げ機能は、パーソナルコンピュータ301
のスピーカ等の設定や障害者補助機能の設定等に基づい
て、自動的にポップアップ動作させても良い。
【0208】ここで、音声情報ファイルは、音声をサン
プリングしたような音声データとしてのデータ構造を有
するものであっても、テキストデータであっても良い。
テキストデータである場合、音声情報ファイルを再生す
るに際して、例えば音声合成LSI等を用い、そのテキ
ストデータを音声の特徴量で規定した音声データに変換
するというような手法で再生可能である。また、音声情
報ファイル内の音声の再生に際して実行される音声のテ
キスト情報化は、音声情報ファイルがテキストデータに
よって構成されている場合にはそのテキストデータをそ
のまま利用することができる。これに対して、音声情報
ファイルが音声データによって構成されている場合に
は、音声データを解析してテキスト情報化する処理が必
要となる。
【0209】以上幾つかの具体例を挙げたように、表示
又は再生させたい各種のデジタル情報の特性に応じて多
くの種類の拡張プログラム112をカプセル化文書10
1に用意することが考えられる。そこで、これらの拡張
プログラム112をマルチメディア文書の部品として用
意しておくことで、柔軟に多種多様なメディアに対応す
る拡張プログラム112を実現することができる。そし
て、この場合、カプセル化文書101内には必要な拡張
プログラム112のみを格納すれば良いので、カプセル
化文書101の取り扱いは極めて軽快なものとなる。
【0210】図20は、カプセル化文書101に含ませ
る拡張プログラム112の構造を示している。本実施の
形態のカプセル化文書101は、文書配置情報102を
基本プログラム111が読み取り、文書配置情報102
が参照しているデジタル情報ファイル(テキスト情報1
03、メディア情報104)に対応する拡張プログラム
112を起動し、起動した拡張プログラム112はデジ
タル情報ファイル(テキスト情報103、メディア情報
104)を表示再生する、というものである。また、各
拡張プログラム112は、それぞれユーザ操作を検出
し、ユーザ操作があったときは、対応する動作を行う。
この場合、デジタル情報ファイル(テキスト情報10
3、メディア情報104)を参照しない拡張プログラム
112の場合には、ただ単にユーザ操作を受け取ってそ
のユーザ操作に応じた動作を行う。
【0211】ユーザ操作には、マウス312のクリック
やキーボード311入力等が考えられる。マウス312
のクリックの場合は、マウス312のクリック位置がそ
れぞれの拡張プログラム112の表示占有範囲内かどう
かを判断し、自分の表示範囲でクリックされた場合に対
応する動作を行うようにすれば良い。キーボード311
入力の場合は、キーボード311によって移動可能な図
示しないカーソル位置がそれぞれの拡張プログラム11
2の表示占有範囲内かどうかを判断し、自分の表示範囲
で選択指示された場合に対応する動作を行うようにすれ
ば良い。例えば、図21に示すように、3つのデジタル
情報(PRG1、PRG2、PRG3)を表示している
文書の場合、一例として、図中の×印の部分でユーザが
マウス312をクリックした場合、PRG2の拡張プロ
グラム112がマウス312のクリックを検出し、対応
する動作を実行する。
【0212】このように、本実施の形態におけるカプセ
ル化文書101の文書形式は、各メディアの種類や表示
情報ファイルのタグの種類に関連した拡張プログラム1
12群からなり、最小である構成としては、基本プログ
ラム111と文書配置情報102からなっている。そし
て、カプセル化文書101は、ユーザがカプセル化文書
101内に格納したい情報に応じてデジタル情報ファイ
ル(テキスト情報103、メディア情報104)を準備
し、その情報を再生、表示できるような拡張プログラム
112を追加することで成立している。そして、本実施
の形態におけるカプセル化文書101は、そのような各
種ファイルを、単一のファイルとしてアーカイブ形式を
利用して格納している。
【0213】
【発明の効果】請求項1記載の文書のデータ構造の発明
は、文書上での表現実体となる1又は2以上のデジタル
情報ファイルと、前記デジタル情報ファイルの構造及び
前記文書上での表示状態を特定する表示情報ファイル
と、コンピュータによって解釈、実行され、前記表示情
報ファイルに基づいて特定される表示状態で前記1又は
2以上のデジタル情報ファイルを前記コンピュータのデ
ィスプレイ上に表示させる動作プログラムファイルと、
前記デジタル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前
記動作プログラムファイルとを単一の文書としてカプセ
ル化するカプセル化手段と、を具備するので、デジタル
情報ファイル、表示情報ファイル及び動作プログラムフ
ァイルは、カプセル化手段によって単一の文書としてカ
プセル化されているので、コンピュータに動作プログラ
ムファイルが解釈、実行されれば、デジタル情報ファイ
ルの閲覧が可能となり、動作プログラムファイルだけを
単独でコンピュータに事前インストールしなければなら
ない煩雑さからユーザを解放することができる。また、
デジタル情報ファイル、表示情報ファイル及び動作プロ
グラムファイルは、カプセル化手段によって単一の文書
としてカプセル化されているので、その取り扱いや管理
を極めて容易にすることができる。
【0214】請求項2記載の発明は、請求項1記載の文
書のデータ構造において、前記カプセル化手段は、前記
デジタル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動
作プログラムファイルとを単一のファイルとして取り込
んだ構造によって実現されているので、デジタル情報フ
ァイルと表示情報ファイルと動作プログラムファイルと
を含む文書の取り扱いや管理をより一層容易にすること
ができる。
【0215】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の文書のデータ構造において、前記動作プログラムフ
ァイルは、前記コンピュータによる前記文書へのアクセ
ス動作に応じて前記動作プログラムファイルを前記コン
ピュータによって解釈、実行し起動させる起動プログラ
ムを含むので、文書に対するアクセス動作によって動作
プログラムファイルをコンピュータに自動的に実行させ
ることができ、したがって、文書閲覧者による動作プロ
グラムファイルのコンピュータへのインストール操作を
不要にし、操作の容易化及び文書閲覧に必要な時間の短
縮を図ることができる。
【0216】請求項4記載の発明は、請求項3記載の文
書のデータ構造において、前記文書は、この文書の実体
データに対応して前記コンピュータのディスプレイ上に
選択指示可能に表示されるアイコンに関するアイコンフ
ァイルを具備し、前記起動手段は、前記アイコンの選択
指示を前記コンピュータによる前記文書へのアクセス動
作と判断するので、アイコンを選択指示するだけで文書
に対するアクセス動作を行うことができ、したがって、
一般的なファイルアクセスと同一類似の手法をもって文
書へのアクセス動作を実行させることができ、ユーザに
操作上の統一感を与えることができる。
【0217】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
又は4記載の文書のデータ構造において、1又は2以上
の前記デジタル情報ファイルをその格納位置を示すイン
デックス付きで格納する書庫ファイルを具備し、前記動
作プログラムファイルは、前記インデックスによって前
記デジタル情報ファイルを特定するので、書庫ファイル
が備えるインデックスによって1又は2以上のデジタル
情報ファイルを特定することができる。
【0218】請求項6記載の発明は、請求項1、2、3
又は4記載の文書のデータ構造において、特有のヘッダ
が付された1又は2以上の前記デジタル情報ファイルを
格納する書庫ファイルを具備し、前記動作プログラムフ
ァイルは、前記ヘッダによって前記デジタル情報ファイ
ルを特定するので、1又は2以上のデジタル情報ファイ
ルのヘッダによって1又は2以上のデジタル情報ファイ
ルを特定することができる。
【0219】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5又は6記載の文書のデータ構造において、前
記表示情報ファイルは、汎用的なデータ記述言語によっ
て記述されているので、デジタル情報ファイルの配置情
報等を汎用的に作成することができ、したがって、ファ
イル形式の多様化等、様々な変化に対する対応性を良好
にすることができる。
【0220】請求項8記載の発明は、請求項7記載の文
書のデータ構造において、前記データ記述言語は、前記
デジタル情報ファイルの構造及び前記文書上での表示状
態を特定する要素をタグを用いて記述する言語であるの
で、タグによってデジタル情報ファイルの構造及び文書
上での表示状態を記述することができ、したがって、表
示情報ファイルを構造化してその再構築を容易にするこ
とができる。
【0221】請求項9記載の発明は、請求項8記載の文
書のデータ構造において、前記動作プログラムファイル
は、前記タグを用いて記述された前記表示情報ファイル
によって特定されるファイル形式に対応させて設けられ
ているので、表示情報ファイルのファイル形式をタグに
よって特定することができ、したがって、表示情報ファ
イルを構造化してその再構築を容易にすることができ
る。
【0222】請求項10記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8又は9記載の文書のデータ構造
において、前記動作プログラムファイルは、前記デジタ
ル情報ファイルを処理するのに必要な部分を最小単位と
して設けられているので、動作プログラムファイルとし
て要求される容量を減縮することができる。
【0223】請求項11記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9又は10記載の文書のデー
タ構造において、前記動作プログラムファイルは、前記
デジタル情報ファイルを前記コンピュータのディスプレ
イ上で閲覧可能にするためのデジタル情報表示プログラ
ムと、前記デジタル情報を参照せずに特有の機能を実行
するための機能動作プログラムファイルとを含んでいる
ので、機能動作プログラムファイルにより、特有の機能
の実行が可能となり、より多様な情報表現を行うことが
できる。
【0224】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記デジタル情報ファイルを特定するファ
イル特定情報を選択可能に表示するファイル特定用パネ
ルを表示する機能と、前記ファイル特定情報が選択され
た場合に対応する前記デジタル情報ファイルを前記コン
ピュータのディスプレイ上で閲覧可能にする機能と、を
具備するので、ファイル特定パネルをユーザに提供する
ことで、閲覧を所望するデジタル情報ファイルをユーザ
に選択させ、これをディスプレイ表示することができ、
したがって、より多様な文書表現を提供することができ
る。
【0225】請求項13記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記機能動作プログラム
ファイルは、所定の機能を特定する機能特定情報を選択
可能に表示する機能パネルを表示する機能と、前記機能
特定情報が選択された場合に対応する前記所定の機能を
実行させる機能と、を具備するので、機能パネル上での
操作によって選択された機能特定情報によって特定され
る機能を実行させることができ、したがって、より多様
な文書表現を提供することができる。
【0226】請求項14記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画
像の拡大縮小機能を具備するので、デジタル情報ファイ
ルに基づく表示画像の拡大縮小を可能とし、したがっ
て、より多様な文書表現を提供することができる。
【0227】請求項15記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画
像が立体画像である場合に、その視点変更機能を具備す
るので、デジタル情報ファイルに基づく表示画像である
立体画像の視点の変更が可能となり、したがって、より
多様な文書表現を提供することができる。
【0228】請求項16記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画
像が動画画像である場合に、その静止画像を選択可能に
前記文書内に表示する機能と、前記静止画像が選択され
た場合にその動画画像を再生する機能と、を具備するの
で、デジタル情報ファイルに基づく表示画像である動画
画像を静止画像として表示すると共に、その静止画像が
選択されることで本来の動画画像の再生を実行すること
ができ、したがって、より多様な文書表現を提供するこ
とができる。
【0229】請求項17記載の発明は、請求項11記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記デジタル情報ファイルが音声情報を含
んでいる場合、その音声情報の再生を指示可能とする再
生パネルを表示する機能と、前記再生パネルによって前
記音声情報の再生指示がなされた場合にその音声情報を
再生させる機能と、を具備するので、再生パネル上での
操作に応じてデジタル情報ファイルに含まれている音声
情報を再生することができ、したがって、より多様な文
書表現を提供することができる。
【0230】請求項18記載の発明は、請求項17記載
の文書のデータ構造において、前記デジタル情報表示プ
ログラムは、前記再生パネルによって前記音声情報の再
生指示がなされた場合にその音声情報に対応するテキス
ト情報を表示する機能を具備するので、デジタル情報フ
ァイルに含まれている音声情報の再生に応じて、その音
声情報に対応するテキスト情報を表示することができ、
したがって、より多様な文書表現を提供することがで
き、特に、視聴覚困難者に対するホスピタリティーを向
上させることができる。
【0231】請求項19記載の記憶媒体は、文書上での
表現実体となる1又は2以上のデジタル情報ファイル
と、前記デジタル情報ファイルの構造及び前記文書上で
の表示状態を特定する表示情報ファイルと、コンピュー
タによって解釈、実行され、前記表示情報ファイルに基
づいて特定される表示状態で前記1又は2以上のデジタ
ル情報ファイルを前記コンピュータのディスプレイ上に
表示させる動作プログラムファイルと、前記デジタル情
報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動作プログラ
ムファイルとを単一の文書としてカプセル化するカプセ
ル化手段と、を具備する文書のデータ構造を格納するの
で、デジタル情報ファイル、表示情報ファイル及び動作
プログラムファイルは、カプセル化手段によって単一の
文書としてカプセル化されているので、コンピュータに
動作プログラムファイルが解釈、実行されれば、デジタ
ル情報ファイルの閲覧が可能となり、動作プログラムフ
ァイルだけを単独でコンピュータに事前インストールし
なければならない煩雑さからユーザを解放することがで
きる。また、デジタル情報ファイル、表示情報ファイル
及び動作プログラムファイルは、カプセル化手段によっ
て単一の文書としてカプセル化されているので、その取
り扱いや管理を極めて容易にすることができる。
【0232】請求項20記載の発明は、請求項19記載
の記憶媒体において、前記カプセル化手段は、前記デジ
タル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動作プ
ログラムファイルとを単一のファイルとして取り込んだ
構造によって実現されているので、デジタル情報ファイ
ルと表示情報ファイルと動作プログラムファイルとを含
む文書の取り扱いや管理をより一層容易にすることがで
きる。
【0233】請求項21記載の発明は、請求項19又は
20記載の記憶媒体において、前記動作プログラムファ
イルは、前記コンピュータによる前記文書へのアクセス
動作に応じて前記動作プログラムファイルを前記コンピ
ュータによって解釈、実行し起動させる起動プログラム
を含むので、文書に対するアクセス動作によって動作プ
ログラムファイルをコンピュータに自動的に実行させる
ことができ、したがって、文書閲覧者による動作プログ
ラムファイルのコンピュータへのインストール操作を不
要にし、操作の容易化及び文書閲覧に必要な時間の短縮
を図ることができる。
【0234】請求項22記載の発明は、請求項21記載
の記憶媒体において、前記文書は、この文書の実体デー
タに対応して前記コンピュータのディスプレイ上に選択
指示可能に表示されるアイコンに関するアイコンファイ
ルを具備し、前記起動手段は、前記アイコンの選択指示
を前記コンピュータによる前記文書へのアクセス動作と
判断するので、アイコンを選択指示するだけで文書に対
するアクセス動作を行うことができ、したがって、一般
的なファイルアクセスと同一類似の手法をもって文書へ
のアクセス動作を実行させることができ、ユーザに操作
上の統一感を与えることができる。
【0235】請求項23記載の発明は、請求項19、2
0、21又は22記載の記憶媒体において、1又は2以
上の前記デジタル情報ファイルをその格納位置を示すイ
ンデックス付きで格納する書庫ファイルを具備し、前記
動作プログラムファイルは、前記インデックスによって
前記デジタル情報ファイルを特定するので、書庫ファイ
ルが備えるインデックスによって1又は2以上のデジタ
ル情報ファイルを特定することができる。
【0236】請求項24記載の発明は、請求項19、2
0、21又は22記載の記憶媒体において、特有のヘッ
ダが付された1又は2以上の前記デジタル情報ファイル
を格納する書庫ファイルを具備し、前記動作プログラム
ファイルは、前記ヘッダによって前記デジタル情報ファ
イルを特定するので、1又は2以上のデジタル情報ファ
イルのヘッダによって1又は2以上のデジタル情報ファ
イルを特定することができる。
【0237】請求項25記載の発明は、請求項19、2
0、21、22、23又は24記載の記憶媒体におい
て、前記表示情報ファイルは、汎用的なデータ記述言語
によって記述されているので、デジタル情報ファイルの
配置情報等を汎用的に作成することができ、したがっ
て、ファイル形式の多様化等、様々な変化に対する対応
性を良好にすることができる。
【0238】請求項26記載の発明は、請求項25記載
の記憶媒体において、前記データ記述言語は、前記デジ
タル情報ファイルの構造及び前記文書上での表示状態を
特定する要素をタグを用いて記述する言語であるので、
タグによってデジタル情報ファイルの構造及び文書上で
の表示状態を記述することができ、したがって、表示情
報ファイルを構造化してその再構築を容易にすることが
できる。
【0239】請求項27記載の発明は、請求項26記載
の記憶媒体において、前記動作プログラムファイルは、
前記タグを用いて記述された前記表示情報ファイルによ
って特定されるファイル形式に対応させて設けられてい
るので、表示情報ファイルのファイル形式をタグによっ
て特定することができ、したがって、表示情報ファイル
を構造化してその再構築を容易にすることができる。
【0240】請求項28記載の発明は、請求項19、2
0、21、22、23、24、25、26又は27記載
の記憶媒体において、前記動作プログラムファイルは、
前記デジタル情報ファイルを処理するのに必要な部分を
最小単位として設けられているので、動作プログラムフ
ァイルとして要求される容量を減縮することができる。
【0241】請求項29記載の発明は、請求項請求項1
9、20、21、22、23、24、25、26、27
又は28記載の記憶媒体において、前記動作プログラム
ファイルは、前記デジタル情報ファイルを前記コンピュ
ータのディスプレイ上で閲覧可能にするためのデジタル
情報表示プログラムと、前記デジタル情報を参照せずに
特有の機能を実行するための機能動作プログラムファイ
ルとを含んでいるので、機能動作プログラムファイルに
より、特有の機能の実行が可能となり、より多様な情報
表現を行うことができる。
【0242】請求項30記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記デジタル情報ファイルを特定するファイル特定
情報を選択可能に表示するファイル特定用パネルを表示
する機能と、前記ファイル特定情報が選択された場合に
対応する前記デジタル情報ファイルを前記コンピュータ
のディスプレイ上で閲覧可能にする機能と、を具備する
ので、ファイル特定パネルをユーザに提供することで、
閲覧を所望するデジタル情報ファイルをユーザに選択さ
せ、これをディスプレイ表示することができ、したがっ
て、より多様な文書表現を提供することができる。
【0243】請求項31記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記機能動作プログラムファイル
は、所定の機能を特定する機能特定情報を選択可能に表
示する機能パネルを表示する機能と、前記機能特定情報
が選択された場合に対応する前記所定の機能を実行させ
る機能と、を具備するので、機能パネル上での操作によ
って選択された機能特定情報によって特定される機能を
実行させることができ、したがって、より多様な文書表
現を提供することができる。
【0244】請求項32記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像の拡大
縮小機能を具備するので、デジタル情報ファイルに基づ
く表示画像の拡大縮小を可能とし、したがって、より多
様な文書表現を提供することができる。
【0245】請求項33記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が立体
画像である場合に、その視点変更機能を具備するので、
デジタル情報ファイルに基づく表示画像である立体画像
の視点の変更が可能となり、したがって、より多様な文
書表現を提供することができる。
【0246】請求項34記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が動画
画像である場合に、その静止画像を選択可能に前記文書
内に表示する機能と、前記静止画像が選択された場合に
その動画画像を再生する機能と、を具備するので、デジ
タル情報ファイルに基づく表示画像である動画画像を静
止画像として表示すると共に、その静止画像が選択され
ることで本来の動画画像の再生を実行することができ、
したがって、より多様な文書表現を提供することができ
る。
【0247】請求項35記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記デジタル情報ファイルが音声情報を含んでいる
場合、その音声情報の再生を指示可能とする再生パネル
を表示する機能と、前記再生パネルによって前記音声情
報の再生指示がなされた場合にその音声情報を再生させ
る機能と、を具備するので、再生パネル上での操作に応
じてデジタル情報ファイルに含まれている音声情報を再
生することができ、したがって、より多様な文書表現を
提供することができる。
【0248】請求項36記載の発明は、請求項35記載
の記憶媒体において、前記デジタル情報表示プログラム
は、前記再生パネルによって前記音声情報の再生指示が
なされた場合にその音声情報に対応するテキスト情報を
表示する機能を具備するので、デジタル情報ファイルに
含まれている音声情報の再生に応じて、その音声情報に
対応するテキスト情報を表示することができ、したがっ
て、より多様な文書表現を提供することができ、特に、
視聴覚困難者に対するホスピタリティーを向上させるこ
とができる。
【0249】請求項37記載の情報処理装置の発明は、
コンピュータとこのコンピュータによって閲覧可能な文
書のデータ構造とを含み、前記文書のデータ構造は、文
書上での表現実体となる1又は2以上のデジタル情報フ
ァイルと、前記デジタル情報ファイルの構造及び前記文
書上での表示状態を特定する表示情報ファイルと、前記
コンピュータによって解釈、実行され、前記表示情報フ
ァイルに基づいて特定される表示状態で前記1又は2以
上のデジタル情報ファイルを前記コンピュータのディス
プレイ上に表示させる動作プログラムファイルと、前記
デジタル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動
作プログラムファイルとを単一の文書としてカプセル化
するカプセル化手段とを具備するので、デジタル情報フ
ァイル、表示情報ファイル及び動作プログラムファイル
は、カプセル化手段によって単一の文書としてカプセル
化されているので、コンピュータに動作プログラムファ
イルが解釈、実行されれば、デジタル情報ファイルの閲
覧が可能となり、動作プログラムファイルだけを単独で
コンピュータに事前インストールしなければならない煩
雑さからユーザを解放することができる。また、デジタ
ル情報ファイル、表示情報ファイル及び動作プログラム
ファイルは、カプセル化手段によって単一の文書として
カプセル化されているので、その取り扱いや管理を極め
て容易にすることができる。
【0250】請求項38記載の発明は、請求項37記載
の情報処理装置において、前記カプセル化手段は、前記
デジタル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動
作プログラムファイルとを単一のファイルとして取り込
んだ構造によって実現されているので、デジタル情報フ
ァイルと表示情報ファイルと動作プログラムファイルと
を含む文書の取り扱いや管理をより一層容易にすること
ができる。
【0251】請求項39記載の発明は、請求項37又は
38記載の情報処理装置において、前記動作プログラム
ファイルは、前記コンピュータによる前記文書へのアク
セス動作に応じて前記動作プログラムファイルを前記コ
ンピュータによって解釈、実行し起動させる起動プログ
ラムを含むので、文書に対するアクセス動作によって動
作プログラムファイルをコンピュータに自動的に実行さ
せることができ、したがって、文書閲覧者による動作プ
ログラムファイルのコンピュータへのインストール操作
を不要にし、操作の容易化及び文書閲覧に必要な時間の
短縮を図ることができる。
【0252】請求項40記載の発明は、請求項39記載
の情報処理装置において、前記文書は、この文書の実体
データに対応して前記コンピュータのディスプレイ上に
選択指示可能に表示されるアイコンに関するアイコンフ
ァイルを具備し、前記起動手段は、前記アイコンの選択
指示を前記コンピュータによる前記文書へのアクセス動
作と判断するので、アイコンを選択指示するだけで文書
に対するアクセス動作を行うことができ、したがって、
一般的なファイルアクセスと同一類似の手法をもって文
書へのアクセス動作を実行させることができ、ユーザに
操作上の統一感を与えることができる。
【0253】請求項41記載の発明は、請求項37、3
8、39又は40記載の情報処理装置において、1又は
2以上の前記デジタル情報ファイルをその格納位置を示
すインデックス付きで格納する書庫ファイルを具備し、
前記動作プログラムファイルは、前記インデックスによ
って前記デジタル情報ファイルを特定するので、書庫フ
ァイルが備えるインデックスによって1又は2以上のデ
ジタル情報ファイルを特定することができる。
【0254】請求項42記載の発明は、請求項37、3
8、39又は40記載の情報処理装置において、特有の
ヘッダが付された1又は2以上の前記デジタル情報ファ
イルを格納する書庫ファイルを具備し、前記動作プログ
ラムファイルは、前記ヘッダによって前記デジタル情報
ファイルを特定するので、1又は2以上のデジタル情報
ファイルのヘッダによって1又は2以上のデジタル情報
ファイルを特定することができる。
【0255】請求項43記載の発明は、請求項37、3
8、39、40、41又は42記載の情報処理装置にお
いて、前記表示情報ファイルは、汎用的なデータ記述言
語によって記述されているので、デジタル情報ファイル
の配置情報等を汎用的に作成することができ、したがっ
て、ファイル形式の多様化等、様々な変化に対する対応
性を良好にすることができる。
【0256】請求項44記載の発明は、請求項43記載
の情報処理装置において、前記データ記述言語は、前記
デジタル情報ファイルの構造及び前記文書上での表示状
態を特定する要素をタグを用いて記述する言語であるの
で、タグによってデジタル情報ファイルの構造及び文書
上での表示状態を記述することができ、したがって、表
示情報ファイルを構造化してその再構築を容易にするこ
とができる。
【0257】請求項45記載の発明は、請求項44記載
の情報処理装置において、前記動作プログラムファイル
は、前記タグを用いて記述された前記表示情報ファイル
によって特定されるファイル形式に対応させて設けられ
ているので、表示情報ファイルのファイル形式をタグに
よって特定することができ、したがって、表示情報ファ
イルを構造化してその再構築を容易にすることができ
る。
【0258】請求項46記載の発明は、請求項37、3
8、39、40、41、42、43、44又は45記載
の情報処理装置において、前記動作プログラムファイル
は、前記デジタル情報ファイルを処理するのに必要な部
分を最小単位として設けられているので、動作プログラ
ムファイルとして要求される容量を減縮することができ
る。
【0259】請求項47記載の発明は、請求項37、3
8、39、40、41、42、43、44、45又は4
6記載の情報処理装置において、前記動作プログラムフ
ァイルは、前記デジタル情報ファイルを前記コンピュー
タのディスプレイ上で閲覧可能にするためのデジタル情
報表示プログラムと、前記デジタル情報を参照せずに特
有の機能を実行するための機能動作プログラムファイル
とを含んでいるので、機能動作プログラムファイルによ
り、特有の機能の実行が可能となり、より多様な情報表
現を行うことができる。
【0260】請求項48記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記デジタル情報ファイルを特定するファイル
特定情報を選択可能に表示するファイル特定用パネルを
表示する機能と、前記ファイル特定情報が選択された場
合に対応する前記デジタル情報ファイルを前記コンピュ
ータのディスプレイ上で閲覧可能にする機能と、を具備
するので、ファイル特定パネルをユーザに提供すること
で、閲覧を所望するデジタル情報ファイルをユーザに選
択させ、これをディスプレイ表示することができ、した
がって、より多様な文書表現を提供することができる。
【0261】請求項49記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記機能動作プログラムファ
イルは、所定の機能を特定する機能特定情報を選択可能
に表示する機能パネルを表示する機能と、前記機能特定
情報が選択された場合に対応する前記所定の機能を実行
させる機能と、を具備するので、機能パネル上での操作
によって選択された機能特定情報によって特定される機
能を実行させることができ、したがって、より多様な文
書表現を提供することができる。
【0262】請求項50記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像の
拡大縮小機能を具備するので、デジタル情報ファイルに
基づく表示画像の拡大縮小を可能とし、したがって、よ
り多様な文書表現を提供することができる。
【0263】請求項51記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が
立体画像である場合に、その視点変更機能を具備するの
で、デジタル情報ファイルに基づく表示画像である立体
画像の視点の変更が可能となり、したがって、より多様
な文書表現を提供することができる。
【0264】請求項52記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が
動画画像である場合に、その静止画像を選択可能に前記
文書内に表示する機能と、前記静止画像が選択された場
合にその動画画像を再生する機能と、を具備するので、
デジタル情報ファイルに基づく表示画像である動画画像
を静止画像として表示すると共に、その静止画像が選択
されることで本来の動画画像の再生を実行することがで
き、したがって、より多様な文書表現を提供することが
できる。
【0265】請求項53記載の発明は、請求項47記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記デジタル情報ファイルが音声情報を含んで
いる場合、その音声情報の再生を指示可能とする再生パ
ネルを表示する機能と、前記再生パネルによって前記音
声情報の再生指示がなされた場合にその音声情報を再生
させる機能と、を具備するので、再生パネル上での操作
に応じてデジタル情報ファイルに含まれている音声情報
を再生することができ、したがって、より多様な文書表
現を提供することができる。
【0266】請求項54記載の発明は、請求項53記載
の情報処理装置において、前記デジタル情報表示プログ
ラムは、前記再生パネルによって前記音声情報の再生指
示がなされた場合にその音声情報に対応するテキスト情
報を表示する機能を具備するので、デジタル情報ファイ
ルに含まれている音声情報の再生に応じて、その音声情
報に対応するテキスト情報を表示することができ、した
がって、より多様な文書表現を提供することができ、特
に、視聴覚困難者に対するホスピタリティーを向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カプセル化文書のデータ構造を示す模式図であ
る。
【図2】書庫ファイルのデータ構造の一例を示す模式図
である。
【図3】書庫ファイルの別のデータ構造の一例を示す模
式図である。
【図4】カプセル化文書に格納されているプログラムの
データ構造を示す模式図である。
【図5】プログラムに含まれている拡張プログラム参照
ファイルのデータ構造を示す模式図である。
【図6】XMLによって記述されたカプセル化文書の一
例を示す模式図である。
【図7】図6に示すようにXMLで記述されたカプセル
化文書の表示例を示す模式図である。
【図8】パーソナルコンピュータ(コンピュータ)のハ
ードウェア構成図である。
【図9】パーソナルコンピュータ(コンピュータ)によ
る従来の文書閲覧処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図10】パーソナルコンピュータ(コンピュータ)に
よるカプセル化文書の文書閲覧処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図11】メディアの種類と拡張プログラムとの対応関
係を規定するファイルのファイル構造を示す模式図であ
る。
【図12】拡張プログラムの種類を示す模式図である。
【図13】ページめくりボタンが出現しているディスプ
レイ表示例を示す模式図である。
【図14】機能動作プログラムファイルの記述例を示す
模式図である。
【図15】ファイルのエンコーディング部分に補助プロ
グラムを用いる処理を示す模式図である。
【図16】拡張プログラムによる表示画像の拡大縮小機
能を例示する模式図である。
【図17】拡張プログラムによる立体画像である表示画
像の視点変更機能を例示する模式図である。
【図18】拡張プログラムによる動画画像である表示画
像の静止画画像としての表示機能及びその再生機能を例
示する模式図である。
【図19】拡張プログラムによる音声再生機能及び再生
音声のテキスト情報化機能を例示する模式図である。
【図20】カプセル化文書に含ませる拡張プログラムの
構造を示す模式図である。
【図21】3つのデジタル情報(PRG1、PRG2、
PRG3)を表示している文書表示例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
102 表示情報ファイル(文書配置情報) 103 デジタル情報ファイル(テキスト情
報) 104 デジタル情報ファイル(メディア情
報) 105 動作プログラムファイル 112A デジタル情報表示プログラム 112B 機能動作プログラム 118、151 機能パネル(ページめくりボタン) 151 再生パネル(音声再生ボタン) 201 書庫ファイル 301 コンピュータ(パーソナルコンピュ
ータ) 310 ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B009 ME26 NA04 NA07 NB01 5B076 AB09 AB17 5B082 GA02 GA06

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書上での表現実体となる1又は2以上
    のデジタル情報ファイルと、 前記デジタル情報ファイルの構造及び前記文書上での表
    示状態を特定する表示情報ファイルと、 コンピュータによって解釈、実行され、前記表示情報フ
    ァイルに基づいて特定される表示状態で前記1又は2以
    上のデジタル情報ファイルを前記コンピュータのディス
    プレイ上に表示させる動作プログラムファイルと、 前記デジタル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前
    記動作プログラムファイルとを単一の文書としてカプセ
    ル化するカプセル化手段と、を具備する文書のデータ構
    造。
  2. 【請求項2】 前記カプセル化手段は、前記デジタル情
    報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動作プログラ
    ムファイルとを単一のファイルとして取り込んだ構造に
    よって実現されている請求項1記載の文書のデータ構
    造。
  3. 【請求項3】 前記動作プログラムファイルは、前記コ
    ンピュータによる前記文書へのアクセス動作に応じて前
    記動作プログラムファイルを前記コンピュータによって
    解釈、実行し起動させる起動プログラムを含む請求項1
    又は2記載の文書のデータ構造。
  4. 【請求項4】 前記文書は、この文書の実体データに対
    応して前記コンピュータのディスプレイ上に選択指示可
    能に表示されるアイコンに関するアイコンファイルを具
    備し、前記起動手段は、前記アイコンの選択指示を前記
    コンピュータによる前記文書へのアクセス動作と判断す
    る請求項3記載の文書のデータ構造。
  5. 【請求項5】 1又は2以上の前記デジタル情報ファイ
    ルをその格納位置を示すインデックス付きで格納する書
    庫ファイルを具備し、前記動作プログラムファイルは、
    前記インデックスによって前記デジタル情報ファイルを
    特定する請求項1、2、3又は4記載の文書のデータ構
    造。
  6. 【請求項6】 特有のヘッダが付された1又は2以上の
    前記デジタル情報ファイルを格納する書庫ファイルを具
    備し、前記動作プログラムファイルは、前記ヘッダによ
    って前記デジタル情報ファイルを特定する請求項1、
    2、3又は4記載の文書のデータ構造。
  7. 【請求項7】 前記表示情報ファイルは、汎用的なデー
    タ記述言語によって記述されている請求項1、2、3、
    4、5又は6記載の文書のデータ構造。
  8. 【請求項8】 前記データ記述言語は、前記デジタル情
    報ファイルの構造及び前記文書上での表示状態を特定す
    る要素をタグを用いて記述する言語である請求項7記載
    の文書のデータ構造。
  9. 【請求項9】 前記動作プログラムファイルは、前記タ
    グを用いて記述された前記表示情報ファイルによって特
    定されるファイル形式に対応させて設けられている請求
    項8記載の文書のデータ構造。
  10. 【請求項10】 前記動作プログラムファイルは、前記
    デジタル情報ファイルを処理するのに必要な部分を最小
    単位として設けられている請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8又は9記載の文書のデータ構造。
  11. 【請求項11】 前記動作プログラムファイルは、前記
    デジタル情報ファイルを前記コンピュータのディスプレ
    イ上で閲覧可能にするためのデジタル情報表示プログラ
    ムと、前記デジタル情報を参照せずに特有の機能を実行
    するための機能動作プログラムファイルとを含んでいる
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記
    載の文書のデータ構造。
  12. 【請求項12】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルを特定するファイル特定情報
    を選択可能に表示するファイル特定用パネルを表示する
    機能と、前記ファイル特定情報が選択された場合に対応
    する前記デジタル情報ファイルを前記コンピュータのデ
    ィスプレイ上で閲覧可能にする機能と、を具備する請求
    項11記載の文書のデータ構造。
  13. 【請求項13】 前記機能動作プログラムファイルは、
    所定の機能を特定する機能特定情報を選択可能に表示す
    る機能パネルを表示する機能と、前記機能特定情報が選
    択された場合に対応する前記所定の機能を実行させる機
    能と、を具備する請求項11記載の文書のデータ構造。
  14. 【請求項14】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像の拡大縮小
    機能を具備する請求項11記載の文書のデータ構造。
  15. 【請求項15】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が立体画像
    である場合に、その視点変更機能を具備する請求項11
    記載の文書のデータ構造。
  16. 【請求項16】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が動画画像
    である場合に、その静止画像を選択可能に前記文書内に
    表示する機能と、前記静止画像が選択された場合にその
    動画画像を再生する機能と、を具備する請求項11記載
    の文書のデータ構造。
  17. 【請求項17】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルが音声情報を含んでいる場
    合、その音声情報の再生を指示可能とする再生パネルを
    表示する機能と、前記再生パネルによって前記音声情報
    の再生指示がなされた場合にその音声情報を再生させる
    機能と、を具備する請求項11記載の文書のデータ構
    造。
  18. 【請求項18】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記再生パネルによって前記音声情報の再生指示がなさ
    れた場合にその音声情報に対応するテキスト情報を表示
    する機能を具備する請求項17記載の文書のデータ構
    造。
  19. 【請求項19】 文書上での表現実体となる1又は2以
    上のデジタル情報ファイルと、前記デジタル情報ファイ
    ルの構造及び前記文書上での表示状態を特定する表示情
    報ファイルと、コンピュータによって解釈、実行され、
    前記表示情報ファイルに基づいて特定される表示状態で
    前記1又は2以上のデジタル情報ファイルを前記コンピ
    ュータのディスプレイ上に表示させる動作プログラムフ
    ァイルと、前記デジタル情報ファイルと前記表示情報フ
    ァイルと前記動作プログラムファイルとを単一の文書と
    してカプセル化するカプセル化手段と、を具備する文書
    のデータ構造を格納する記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記カプセル化手段は、前記デジタル
    情報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動作プログ
    ラムファイルとを単一のファイルとして取り込んだ構造
    によって実現されている請求項19記載の記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記動作プログラムファイルは、前記
    コンピュータによる前記文書へのアクセス動作に応じて
    前記動作プログラムファイルを前記コンピュータによっ
    て解釈、実行し起動させる起動プログラムを含む請求項
    19又は20記載の記憶媒体。
  22. 【請求項22】 前記文書は、この文書の実体データに
    対応して前記コンピュータのディスプレイ上に選択指示
    可能に表示されるアイコンに関するアイコンファイルを
    具備し、前記起動手段は、前記アイコンの選択指示を前
    記コンピュータによる前記文書へのアクセス動作と判断
    する請求項21記載の記憶媒体。
  23. 【請求項23】 1又は2以上の前記デジタル情報ファ
    イルをその格納位置を示すインデックス付きで格納する
    書庫ファイルを具備し、前記動作プログラムファイル
    は、前記インデックスによって前記デジタル情報ファイ
    ルを特定する請求項19、20、21又は22記載の記
    憶媒体。
  24. 【請求項24】 特有のヘッダが付された1又は2以上
    の前記デジタル情報ファイルを格納する書庫ファイルを
    具備し、前記動作プログラムファイルは、前記ヘッダに
    よって前記デジタル情報ファイルを特定する請求項1
    9、20、21又は22記載の記憶媒体。
  25. 【請求項25】 前記表示情報ファイルは、汎用的なデ
    ータ記述言語によって記述されている請求項19、2
    0、21、22、23又は24記載の記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記データ記述言語は、前記デジタル
    情報ファイルの構造及び前記文書上での表示状態を特定
    する要素をタグを用いて記述する言語である請求項25
    記載の記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記動作プログラムファイルは、前記
    タグを用いて記述された前記表示情報ファイルによって
    特定されるファイル形式に対応させて設けられている請
    求項26記載の記憶媒体。
  28. 【請求項28】 前記動作プログラムファイルは、前記
    デジタル情報ファイルを処理するのに必要な部分を最小
    単位として設けられている請求項19、20、21、2
    2、23、24、25、26又は27記載の記憶媒体。
  29. 【請求項29】 前記動作プログラムファイルは、前記
    デジタル情報ファイルを前記コンピュータのディスプレ
    イ上で閲覧可能にするためのデジタル情報表示プログラ
    ムと、前記デジタル情報を参照せずに特有の機能を実行
    するための機能動作プログラムファイルとを含んでいる
    請求項19、20、21、22、23、24、25、2
    6、27又は28記載の記憶媒体。
  30. 【請求項30】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルを特定するファイル特定情報
    を選択可能に表示するファイル特定用パネルを表示する
    機能と、前記ファイル特定情報が選択された場合に対応
    する前記デジタル情報ファイルを前記コンピュータのデ
    ィスプレイ上で閲覧可能にする機能と、を具備する請求
    項29記載の記憶媒体。
  31. 【請求項31】 前記機能動作プログラムファイルは、
    所定の機能を特定する機能特定情報を選択可能に表示す
    る機能パネルを表示する機能と、前記機能特定情報が選
    択された場合に対応する前記所定の機能を実行させる機
    能と、を具備する請求項29記載の記憶媒体。
  32. 【請求項32】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像の拡大縮小
    機能を具備する請求項29記載の記憶媒体。
  33. 【請求項33】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が立体画像
    である場合に、その視点変更機能を具備する請求項29
    記載の記憶媒体。
  34. 【請求項34】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が動画画像
    である場合に、その静止画像を選択可能に前記文書内に
    表示する機能と、前記静止画像が選択された場合にその
    動画画像を再生する機能と、を具備する請求項29記載
    の記憶媒体。
  35. 【請求項35】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルが音声情報を含んでいる場
    合、その音声情報の再生を指示可能とする再生パネルを
    表示する機能と、前記再生パネルによって前記音声情報
    の再生指示がなされた場合にその音声情報を再生させる
    機能と、を具備する請求項29記載の記憶媒体。
  36. 【請求項36】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記再生パネルによって前記音声情報の再生指示がなさ
    れた場合にその音声情報に対応するテキスト情報を表示
    する機能を具備する請求項35記載の記憶媒体。
  37. 【請求項37】 コンピュータとこのコンピュータによ
    って閲覧可能な文書のデータ構造とを含み、 前記文書のデータ構造は、 文書上での表現実体となる1又は2以上のデジタル情報
    ファイルと、 前記デジタル情報ファイルの構造及び前記文書上での表
    示状態を特定する表示情報ファイルと、 前記コンピュータによって解釈、実行され、前記表示情
    報ファイルに基づいて特定される表示状態で前記1又は
    2以上のデジタル情報ファイルを前記コンピュータのデ
    ィスプレイ上に表示させる動作プログラムファイルと、 前記デジタル情報ファイルと前記表示情報ファイルと前
    記動作プログラムファイルとを単一の文書としてカプセ
    ル化するカプセル化手段と、を具備する、情報処理装
    置。
  38. 【請求項38】 前記カプセル化手段は、前記デジタル
    情報ファイルと前記表示情報ファイルと前記動作プログ
    ラムファイルとを単一のファイルとして取り込んだ構造
    によって実現されている請求項37記載の情報処理装
    置。
  39. 【請求項39】 前記動作プログラムファイルは、前記
    コンピュータによる前記文書へのアクセス動作に応じて
    前記動作プログラムファイルを前記コンピュータによっ
    て解釈、実行し起動させる起動プログラムを含む請求項
    37又は38記載の情報処理装置。
  40. 【請求項40】 前記文書は、この文書の実体データに
    対応して前記コンピュータのディスプレイ上に選択指示
    可能に表示されるアイコンに関するアイコンファイルを
    具備し、前記起動手段は、前記アイコンの選択指示を前
    記コンピュータによる前記文書へのアクセス動作と判断
    する請求項39記載の情報処理装置。
  41. 【請求項41】 1又は2以上の前記デジタル情報ファ
    イルをその格納位置を示すインデックス付きで格納する
    書庫ファイルを具備し、前記動作プログラムファイル
    は、前記インデックスによって前記デジタル情報ファイ
    ルを特定する請求項37、38、39又は40記載の情
    報処理装置。
  42. 【請求項42】 特有のヘッダが付された1又は2以上
    の前記デジタル情報ファイルを格納する書庫ファイルを
    具備し、前記動作プログラムファイルは、前記ヘッダに
    よって前記デジタル情報ファイルを特定する請求項3
    7、38、39又は40記載の情報処理装置。
  43. 【請求項43】 前記表示情報ファイルは、汎用的なデ
    ータ記述言語によって記述されている請求項37、3
    8、39、40、41又は42記載の情報処理装置。
  44. 【請求項44】 前記データ記述言語は、前記デジタル
    情報ファイルの構造及び前記文書上での表示状態を特定
    する要素をタグを用いて記述する言語である請求項43
    記載の情報処理装置。
  45. 【請求項45】 前記動作プログラムファイルは、前記
    タグを用いて記述された前記表示情報ファイルによって
    特定されるファイル形式に対応させて設けられている請
    求項44記載の情報処理装置。
  46. 【請求項46】 前記動作プログラムファイルは、前記
    デジタル情報ファイルを処理するのに必要な部分を最小
    単位として設けられている請求項37、38、39、4
    0、41、42、43、44又は45記載の情報処理装
    置。
  47. 【請求項47】 前記動作プログラムファイルは、前記
    デジタル情報ファイルを前記コンピュータのディスプレ
    イ上で閲覧可能にするためのデジタル情報表示プログラ
    ムと、前記デジタル情報を参照せずに特有の機能を実行
    するための機能動作プログラムファイルとを含んでいる
    請求37、38、39、40、41、42、43、4
    4、45又は46記載の情報処理装置。
  48. 【請求項48】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルを特定するファイル特定情報
    を選択可能に表示するファイル特定用パネルを表示する
    機能と、前記ファイル特定情報が選択された場合に対応
    する前記デジタル情報ファイルを前記コンピュータのデ
    ィスプレイ上で閲覧可能にする機能と、を具備する請求
    項47記載の情報処理装置。
  49. 【請求項49】 前記機能動作プログラムファイルは、
    所定の機能を特定する機能特定情報を選択可能に表示す
    る機能パネルを表示する機能と、前記機能特定情報が選
    択された場合に対応する前記所定の機能を実行させる機
    能と、を具備する請求項47記載の情報処理装置。
  50. 【請求項50】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像の拡大縮小
    機能を具備する請求項47記載の情報処理装置。
  51. 【請求項51】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が立体画像
    である場合に、その視点変更機能を具備する請求項47
    記載の情報処理装置。
  52. 【請求項52】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルに基づく表示画像が動画画像
    である場合に、その静止画像を選択可能に前記文書内に
    表示する機能と、前記静止画像が選択された場合にその
    動画画像を再生する機能と、を具備する請求項47記載
    の情報処理装置。
  53. 【請求項53】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記デジタル情報ファイルが音声情報を含んでいる場
    合、その音声情報の再生を指示可能とする再生パネルを
    表示する機能と、前記再生パネルによって前記音声情報
    の再生指示がなされた場合にその音声情報を再生させる
    機能と、を具備する請求項47記載の情報処理装置。
  54. 【請求項54】 前記デジタル情報表示プログラムは、
    前記再生パネルによって前記音声情報の再生指示がなさ
    れた場合にその音声情報に対応するテキスト情報を表示
    する機能を具備する請求項53記載の情報処理装置。
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