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JP2003004823A - 電池の残存容量算出装置 - Google Patents

電池の残存容量算出装置

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Publication number
JP2003004823A
JP2003004823A JP2001186691A JP2001186691A JP2003004823A JP 2003004823 A JP2003004823 A JP 2003004823A JP 2001186691 A JP2001186691 A JP 2001186691A JP 2001186691 A JP2001186691 A JP 2001186691A JP 2003004823 A JP2003004823 A JP 2003004823A
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voltage
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current
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JP2001186691A
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Yuji Tanjo
雄児 丹上
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度良く残存容量を算出することができる残
存容量演算方法の提供。 【解決手段】 充放電時の電流および端子電圧とに基づ
いて電池の電流・電圧特性L1,L2を求め、電流・電
圧特性L1,L2と放電時における端子電圧の許容最低
電圧Vmin(T1),Vmin(T2)とに基づいて電池の最大出力
を算出する。そして、最大出力と放電状態との相関およ
び算出された最大出力に基づいて、電池の残存容量を算
出する。その際、許容最低電圧Vmin(T1),Vmin(T2)を
電池温度T1,T2に応じて設定し、設定された各許容
最低電圧Vmin(T1),Vmin(T2)と各温度T1,T2にお
けるIV特性直線L1,L2とに基づいて、電池の最大
出力を算出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の残存容量算
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電池の残存容量算出方法として
は、例えば、特開平6−174808号公報に開示され
ているような方法が知られている。その方法では、放電
時に得られる電流値および端子電圧に基づく最大出力と
放電電力量とを順次算出して、その最大出力と放電電力
量との関係式を求める。そして、この関係式に放電終止
時の最大出力を代入して得られる放電電力量から、関係
式に現在の最大出力を代入して得られる放電電力量を減
算することにより、残存容量を算出している。この算出
方法は、残存容量が少なくなったときに精度良く算出で
きるという特徴がある。
【0003】上述した放電終止時の設定電圧は、(a)
電池の寿命を考慮した使用電圧範囲の下限電圧や、
(b)車両搭載ユニットの性能,機能を保証可能な使用
電圧範囲の下限電圧等を考慮して設定される。そして、
最大出力は、この設定電圧とそのときの電流値とを掛け
合わせたものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電池の端子
電圧は電池温度に依存して変化することが知られてい
る。しかしながら、上述した残存容量算出方法では電池
温度によらず設定電圧を一定としているので、算出され
た残存容量と実際の残存容量との間のずれが大きくなっ
てしまうという問題があった。また、電池温度が低い状
態では、放電状態の変化に対する最大出力の変化が小さ
くなり、残存容量を精度良く算出できないという問題も
あった。
【0005】本発明の目的は、最大出力算出時に電池温
度を考慮することにより、精度良く残存容量を算出する
ことができる残存容量演算装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1〜3、図5および図7に対応付けて説明する。 (1)図1〜3および図7に対応付けて説明すると、請
求項1の発明は、充放電時における電池11の電流Iを
検出する電流検出手段15と、充放電時における電池1
1の端子電圧Vを検出する電圧検出手段14と、電流検
出手段15で検出された電流Iおよび電圧検出手段14
で検出された端子電圧Vに基づいて電池11の電流・電
圧特性Lを算出する電流・電圧特性演算手段16と、電
流・電圧特性演算手段16で算出された電流・電圧特性
Lおよび放電時における端子電圧Vの許容最低電圧Vmi
nに基づいて電池の最大出力Pmaxを算出する最大出力演
算手段16と、電池11の最大出力Pmaxと充電状態と
の相関L10および最大出力演算手段16で算出された
最大出力Pmaxに基づいて電池11の残存容量を算出す
る残存容量演算手段16とを備える残存容量算出装置に
適用され、電池11の温度Tを検出する温度検出手段1
8と、温度検出手段18で検出された電池温度T1,T
2に応じて許容最低電圧Vmin(T1),Vmin(T2)を設定す
る設定手段16とを備え、残存容量演算手段16は、設
定手段16により設定された許容最低電圧Vmin(T1),
Vmin(T2)および対応する電池温度T1,T2において
算出された電流・電圧特性L1,L2に基づいて電池1
1の最大出力Pmaxを算出することにより上述の目的を
達成する。 (2)図1および図5に対応付けて説明すると、請求項
2の発明は、請求項1に記載の残存容量算出装置におい
て、最大出力演算手段16により算出される所定充電状
態の最大出力Pminが電池温度T1,T2によらず一定
となるように許容最低電圧Vmin(T1),Vmin(T2)を設定
するようにしたものである。 (3)請求項3の発明は、請求項1に記載の残存容量算
出装置において、電圧検出手段14が検出した電池の端
子電圧Vが所定電圧以上である場合には、設定手段16
は温度検出手段18で検出された温度に関わらず一定の
許容最低電圧を保持するものである。
【0007】なお、上記課題を解決するための手段の項
では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態
の図を用いたが、これにより本発明が発明の実施の形態
に限定されるものではない。
【0008】
【発明の効果】(1)請求項1〜3の発明によれば、許
容最低電圧を電池温度に応じて設定したので、より正確
な許容最低電圧を得ることができ、その許容最低電圧に
基づいて残存容量を算出することにより精度良く残存容
量を算出することができる。 (2)請求項2の発明によれば、上述した効果に加え
て、所定放電状態における最大出力が電池温度により変
化することがない。例えば、所定放電状態として電池の
最低要求出力が得られる状態とした場合には、最低要求
出力となる放電状態が電池温度に依らず一致するという
利点がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明による残存容量演算
装置の一実施の形態を示す図であり、電気自動車に搭載
される組電池の残存容量演算装置に適用したものであ
る。図1は電気自動車の走行駆動機構の構成を示すブロ
ック図である。図1に示す組電池11は単セル111を
複数直列接続したものであり、単セル111には例えば
リチウムイオン電池が用いられる。組電池11はインバ
ータ12に直流電力を供給し、インバータ12は直流電
力を交流電力に変換してモータ13を駆動する。回生時
には車両の走行エネルギーがモータ13およびインバー
タ12を介して電気エネルギーに逆変換され、電池11
が充電されるとともに車両に回生ブレーキがかかる。電
池11の端子電圧Vは電圧センサ14により検出され、
電流Iは電流センサ15により検出される。電池11の
温度Tは温度センサ18により検出される。
【0010】セルコントローラ17は各単セル111を
管理コントロールする装置であり、各単セル111の端
子電圧を検出したり、各単セル111毎の充放電制御を
行ったりする。バッテリーコントローラ16はCPU,
ROMおよびRAM等(不図示)を備えており、電圧セ
ンサ14,電流センサ15および温度センサ18により
検出された電圧V,電流Iおよび温度Tに基づいて、組
電池11の電池状態を演算する。また、その演算結果に
基づいて、組電池11の残存容量の算出やインバータ1
2の出力制御および回生制御などを行なう。バッテリー
コントローラ16で算出された残存容量は残存容量表示
装置19に表示される。なお、組電池11の電流および
端子電圧の検出には、図1に示すように電圧センサ1
4,電流センサ15を用いても良いし、単に電流Iや電
圧Vを検出するための抵抗や結線から成る回路とし、そ
れらの電流や電圧からバッテリーコントロータ16によ
り電流Iや電圧Vを求めるようにしても良い。
【0011】《最大出力の算出方法》次に、組電池11
の最大出力Pmaxの算出方法について説明する。まず、
放電中(例えば、車両走行中)に組電池11の端子電圧
Vおよび放電電流Iを複数回検出し、その検出データを
図2のようにIV座標上にプロットする。そして、これ
らの検出データを用いて最小二乗法による回帰演算を行
い、図2のようなIV特性直線Lを求める。組電池11
の内部抵抗および開放電圧をそれぞれR,Eとすると、
IV特性直線Lは「V=E−IR」と表される。このと
き、組電池11の出力Pは次式(1)のように表され
る。なお、回帰演算によりIV特性直線Lを得るために
は、端子電圧が所定値以上変化したときに検出データの
サンプリングを行う必要がある。
【数1】 P=IV =V(E−V)/R =−(V−EV)/R ={−(V−E/2)/R}+E /4R …(1)
【0012】式(1)に示す出力Pの式では、端子電圧
Vが開放電圧Eの1/2になったときに出力Pが最大
となるが、実際には、電池保護のために端子電圧Vが設
定電圧Vminを下回らないように制御される。通常、こ
の設定電圧VminはE/2以上に設定されるため、組
電池11の最大出力Pmaxは端子電圧Vが設定電圧Vmin
となったときの出力値に等しくなる。すなわち、設定電
圧Vminのときの電流値をImaxと記すと、最大出力Pma
xは「Pmax=Vmin×Imax」で算出される。
【0013】《設定電圧の設定方法》ところで、組電池
11のIV特性は、電池温度Tによって変化する。具体
的には、電池温度Tが低くなると電池内部抵抗Rが大き
くなる。そのため、電池温度T1,T2がT1>T2の
場合には、図3に示すように温度T2の場合のIV特性
直線L2の傾きは、温度T1の場合のIV特性直線のT
1の傾きよりも大きくなる。このように電池温度Tが異
なっている場合であっても、従来は一定の設定電圧Vmi
nに基づいて、例えば、電池温度T1に対応した設定電
圧Vmin(T1)に基づいて最大出力Pmaxを算出していた。
その場合、図3からも分かるように、電池温度T2の場
合の最大出力(I2max・Vmin(T1))は電池温度T1の場
合の最大出力(I1max・Vmin(T1))より小さくなる。
【0014】なお、I1maxおよびI2maxは、IV特性直線
L1,L2に設定電圧Vmin(T1),Vmin(T2)を代入した
ときの電流値である。また、二点鎖線で示した特性直線
L1’は、特性直線L1を取得したときよりも組電池1
1の放電状態(DOD:Depthof Discharge)が大きくなっ
た場合のIV特性を示したものである。
【0015】設定電圧Vmin(T1)が電池温度T1で適切
となるように設定された場合、電池温度T2のときに
は、設定電圧を最大出力I2max’・Vmin(T2)が「I2max
・Vmin(T1)<I2max’・Vmin(T2)≦I1max・Vmin(T
1)」となるような電圧Vmin(T2)まで低くすることがで
きる。そこで、本実施の形態では、最大出力Pmaxを算
出する際の設定電圧Vminを、電池温度Tに応じて変化
させるようにした。具体的には、電池温度Tが所定温度
(25℃)以下となった場合に、電池温度Tに応じて設
定電圧を下げるように設定した。
【0016】図4は、電池温度Tと単セルあたりの設定
電圧VCmin(T)との関係の一例を示す図である。図4に
示すように、電池温度T1=25℃では単セル当たりの
設定電圧VCmin(T1)を3.5Vとし、電池温度T2=
−25℃では単セル当たりの設定電圧VCmin(T2)を
2.0Vとした。T≧T1の範囲では3.5Vで一定と
し、T2<T<T1ではVCmin(T)=3.5−0.3×
(25−T)とした。なお、組電池11としての設定電
圧Vmin(T)は、Vmin(T)=(セル数)×VCmin(T)で表
される。
【0017】図4の電池温度T2=−25℃における単
セルあたりの設定電圧Vmin(T2)=2.0Vは、次のよ
うにして決定する。電池温度T1=25℃の組電池11
は、所定の放電状態DODとなったときに最低要求出力Pm
in(すなわち、放電終止時最大出力)となる。そして、
電池温度T2=−25℃であって所定DODのときに、最
低要求出力が上記Pminと等しくなるように単セルあた
りの設定電圧Vmin(T2)を決める。すなわち、電池状態
が所定DODの時の最低要求出力Pminは、電池温度Tに依
らずみな等しくなる。
【0018】図5は、所定DODのときのIV特性直線L
1(T1),L2(T2)と、最低要求出力Pminを表す曲線I
・V=Pminとを示したものである。上述したように、
曲線I・V=PminとIV特性直線L1(T1),L2(T2)
との交点の電圧を、それぞれ設定電圧Vmin(T1),Vmin
(T2)とする。なお、図4に示した電池温度Tと設定電圧
Vminとの関係は、図1のバッテリーコントローラ16
のROMに予め記憶されている。
【0019】《残存容量の算出方法》次に、上述した最
大出力Pmaxに基づいた残存容量の算出方法について説
明する。図6は残存容量算出の手順を示すフローチャー
トであり、バッテリーコントローラ16により実行され
るプログラムの処理手順を示したものである。以下で
は、このフローチャートに基づいて組電池11の残存容
量の算出方法を説明する。なお、図6に示す一連の処理
は、バッテリーコントローラ16の電源がオンされると
スタートし、電源がオフされるまで繰り返し実行され
る。
【0020】図6のステップS101では、組電池11
の温度Tを温度センサ18により検出する。ステップS
102では、予め記憶されている図4の関係を表すマッ
プとステップS101で検出された電池温度Tとに基づ
いて、設定電圧Vmin(T)を算出する。ステップS103
では、放電時の端子電圧Vおよび電流Iが電圧センサ1
4および電流センサ15によりそれぞれ検出され、検出
結果がバッテリーコントローラ16に入力される。ステ
ップS103における検出は複数回行われる。
【0021】ステップS104では、ステップS103
で検出された端子電圧Vおよび電流Iに基づいて、図2
に示すようなIV特性が算出される。ステップS105
では、ステップS102で算出された設定電圧Vmin(T)
とステップS104で算出されたIV特性とを用いて、
最大出力Pmax=Imax(T)・Vmin(T)を算出する。ステ
ップS106では、ステップS105で算出された最大
出力Pmaxに基づいて残存容量を算出する。
【0022】バッテリーコントローラ16のROMに
は、図7に示すような最大出力と放電状態(DOD)との
相関L10を表すマップが予め記憶されている。この相
関L10から、最大出力PmaxのときのDODはX(%)と
算出され、残存容量は100−X(%)となる。この状
態からさらに放電すると、図3のL1’のようにIV特
性が変化して最大出力Pmax’はPmaxより小さくなり、
DODはX’(>X)と算出される。
【0023】最大出力とDODとの相関は電池温度に依存
しており、例えば、図8の相関L10を電池温度T1=
25℃の場合の相関とすれば、電池温度T2=−25℃
の場合の相関はL11のようになる。なお、上述したよ
うに、設定電圧Vmin(T1),Vmin(T2)は最低要求出力P
minが一致するように設定されているので、最低要求出
力Pminにおいて相関L10と相関L11とは一致す
る。
【0024】それぞれの温度T1,T2における相関L
10,L11は各々マップとしてROMに予め記憶され
ている。また、電池温度T1=25℃を基準温度とし、
相関L10を基準相関として記憶するとともに各温度に
おける補正係数αを予め記憶しておき、基準相関の最大
出力に補正係数αを乗じたものを各温度における最大出
力としても良い。
【0025】その後、ステップS107において表示装
置19に残存容量を表示し、ステップS101へと戻
る。上述したように、本実施の形態では、最大出力Pma
xを算出する際の設定電圧Vminを電池温度Tに応じて変
えるようにしたので、より実情に近い最大出力が算出さ
れ残存容量を精度良く算出することができる。
【0026】図9は、本実施の形態による残存容量Y
と、従来の残存容量Y’とを示す図である。図9に示す
ように、残存容量を算出する際には、設定電圧に応じて
最大出力−DOD相関のマップも異なる。それぞれのマッ
プと最低要求出力Pminとから、残存容量Y,Y’が算
出される。また、本実施の形態では、図5に示すように
設定電圧Vmin(T1),Vmin(T2)を決めているため、最低
要求出力PminとなるDODが電池温度により変化しないと
いう効果が得られる。
【0027】また、本実施の形態の残存容量算出方法を
ハイブリッド自動車用の駆動電池に適用すると、電池の
温度によらず最低要求出力を確保できるため、電池温度
Tに応じて放電状態の制御方法を変化させなくても良い
という利点がある。
【0028】(変形例)上述した実施の形態では、図3
に示すように電池温度25℃以下では単セル当たりの設
定電圧を直線的に連続的に減少させたが、以下のように
設定電圧を断続的に変えても良い。例えば、電池温度が
低い状態(例えば、25℃以下)では設定電圧を2種類
(Vmin(H)、Vmin(L);Vmin(H)>Vmin(L))用意す
る。図3からも分かるように、電池温度が低下すると同
じ出力であっても電圧(実測電圧)が低下する。そし
て、実測電圧VがVmin(H)より大きい場合には設定電圧
Vmin(H)を用いて最大出力を算出し、実測電圧VがVmi
n(H)以下となった場合には設定電圧Vmin(L)を用いて最
大出力を算出する。残存容量を算出する際には、設定電
圧に応じて最大出力−DOD相関のマップも切り換える。
【0029】図10は設定電圧切換前後の残存容量を説
明する図であり、L21は設定電圧Vmin(H)に関する最
大出力−DOD相関であり、L22は設定電圧Vmin(L)に
関する最大出力−DOD相関である。図10からも分かる
ように、設定電圧切換により最大出力がPmax1からPma
x2へと変化し、残存容量は100−Y1(%)から10
0−Y2(%)へと変化する。
【0030】ところで、このように設定電圧Vmin(H)か
ら設定電圧Vmin(L)へと断続的に切り換えると、表示装
置19に表示される残存容量表示が突然大きく変化し違
和感を感じる。そこで、このような場合には、段階的に
Vmin(H)からVmin(L)へと変化させることにより、その
間の放電によるDODの増加と相俟って違和感が解消され
る。
【0031】上述した実施の形態では、電気自動車に搭
載される組電池の残存容量演算装置を例に説明したが、
本発明はこれに限らず、例えば、電子機器等に用いられ
る二次電池の残存容量演算にも適用することができる。
【0032】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、組電池11は電池を、電圧セ
ンサ14は電圧検出手段を、電流センサ15は電流検出
手段を、バッテリーコントローラ16は電流・電圧特性
演算手段,最大出力演算手段,残存容量演算手段および
設定手段を、温度センサ18は温度検出手段をそれぞれ
構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による残存容量演算方法の一実施の形態
を示す図であり、電気自動車に搭載される組電池の残存
容量演算装置のブロック図である。
【図2】組電池11のIV特性直線を示す図である。
【図3】異なる電池温度T1,T2に対するIV特性直
線L1,L2を示す図である。
【図4】単セルあたりの設定電圧VCmin(T)の一例を示
す図である。
【図5】所定DODのときのIV特性直線L1(T1),L2
(T2)と、最低要求出力Pminを表す曲線I・V=Pminと
を示す図である。
【図6】残存容量算出の手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】最大出力と放電状態(DOD)との相関L10を
示す図である。
【図8】電池温度の異なる相関L10,L11を示す図
である。
【図9】本実施の形態による残存容量と、従来のように
設定電圧を温度に依らず一定とした場合の残存容量とを
説明する図である。
【図10】設定電圧切換前後の残存容量を説明する図で
ある。
【符号の説明】
11 組電池 12 インバータ 13 モータ 14 電圧センサ 15 電流センサ 16 バッテリーコントローラ 17 セルコントローラ 18 温度センサ 19 残存容量表示装置 111 単セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G016 CA03 CB06 CB11 CB13 CC01 CC03 CC04 CC07 CC13 CC27 CC28 CF06 5G003 AA01 AA07 BA01 DA07 EA05 FA06 GC05 5H030 AA04 AS08 FF22 FF42 FF43 FF44 5H115 PC06 PG04 PI16 PI29 PO02 PO09 PU08 PV09 QI04 TI02 TI05 TI06 TO05 TR19 TU17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充放電時における電池の電流を検出する
    電流検出手段と、 充放電時における電池の端子電圧を検出する電圧検出手
    段と、 前記電流検出手段で検出された電流および前記電圧検出
    手段で検出された端子電圧に基づいて電池の電流・電圧
    特性を算出する電流・電圧特性演算手段と、 前記電流・電圧特性演算手段で算出された電流・電圧特
    性および放電時における前記端子電圧の許容最低電圧に
    基づいて電池の最大出力を算出する最大出力演算手段
    と、 電池の最大出力と放電状態との相関および前記最大出力
    演算手段で算出された最大出力に基づいて電池の残存容
    量を算出する残存容量演算手段とを備える残存容量算出
    装置において、 電池の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段で検出された電池温度に応じて前記許
    容最低電圧を設定する設定手段とを備え、 前記残存容量演算手段は、前記設定手段により設定され
    た許容最低電圧および対応する電池温度において算出さ
    れた電流・電圧特性に基づいて電池の最大出力を算出す
    ることを特徴とする残存容量算出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の残存容量算出装置にお
    いて、 前記設定手段は、前記最大出力演算手段により算出され
    る所定放電状態の最大出力が電池温度によらず一定とな
    るように前記許容最低電圧を設定することを特徴とする
    残存容量算出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の残存容量算出装置にお
    いて、 前記電圧検出手段が検出した電池の端子電圧が所定電圧
    以上である場合には、前記設定手段は前記温度検出手段
    で検出された温度に関わらず一定の許容最低電圧を保持
    することを特徴とする残存容量算出装置。
JP2001186691A 2001-06-20 2001-06-20 電池制御装置 Expired - Lifetime JP4876340B2 (ja)

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