JP2003073377A - 5員複素環誘導体 - Google Patents
5員複素環誘導体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】糖尿病等の予防・治療薬として有用な新規5員
複素環誘導体を提供する。 【解決手段】一般式 【化1】 [式中、R1は置換されていてもよい炭化水素基または
置換されていてもよい複素環基を;XおよびYは同一ま
たは異なって結合手等を;Qは炭素数1ないし20の2
価の炭化水素残基を;環Aは1ないし3個の置換基をさ
らに有していてもよい芳香環を;nは1ないし8の整数
を;環Bは1ないし3個の置換基をさらに有していても
よい含窒素5員複素環を;Wは炭素数1ないし20の2
価の炭化水素残基を;Vは結合手等を;R2は置換され
ていてもよい複素環基等を示す。]で表される化合物ま
たはその塩。
複素環誘導体を提供する。 【解決手段】一般式 【化1】 [式中、R1は置換されていてもよい炭化水素基または
置換されていてもよい複素環基を;XおよびYは同一ま
たは異なって結合手等を;Qは炭素数1ないし20の2
価の炭化水素残基を;環Aは1ないし3個の置換基をさ
らに有していてもよい芳香環を;nは1ないし8の整数
を;環Bは1ないし3個の置換基をさらに有していても
よい含窒素5員複素環を;Wは炭素数1ないし20の2
価の炭化水素残基を;Vは結合手等を;R2は置換され
ていてもよい複素環基等を示す。]で表される化合物ま
たはその塩。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた血糖低下作
用および血中脂質低下作用を有し、糖尿病、高脂血症、
耐糖能不全などの予防・治療剤として有用な新規5員複
素環誘導体に関する。
用および血中脂質低下作用を有し、糖尿病、高脂血症、
耐糖能不全などの予防・治療剤として有用な新規5員複
素環誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】5員複素環誘導体としては、下記文献に
記載の化合物が知られている。 (1)WO 00/64876には、PPARリガンド受容体
結合剤として、式
記載の化合物が知られている。 (1)WO 00/64876には、PPARリガンド受容体
結合剤として、式
【化2】
[式中、
【化3】
独立して、アリールなどを;Aは−O−などを;Bは−
O−などを;Dは−O−などを;Eは結合手またはエチ
レン基を;a,b,cおよびeは0−4を;dは0−5
を;fは0−6を;R1,R3,R5,R7,R9およ
びR11は独立して水素などを;R2,R4,R6,R
8,R10およびR12は独立して−(CH)q−X
を;qは0−3を;Xは水素などを;ZはR21O2C
−などを;R 21は水素などを示す]で表される化合物
が記載されている。 (2)WO 01/17994には、PPAR−α、 PPAR
−γおよび PPAR−δに結合して作用する化合物と
して、式
O−などを;Dは−O−などを;Eは結合手またはエチ
レン基を;a,b,cおよびeは0−4を;dは0−5
を;fは0−6を;R1,R3,R5,R7,R9およ
びR11は独立して水素などを;R2,R4,R6,R
8,R10およびR12は独立して−(CH)q−X
を;qは0−3を;Xは水素などを;ZはR21O2C
−などを;R 21は水素などを示す]で表される化合物
が記載されている。 (2)WO 01/17994には、PPAR−α、 PPAR
−γおよび PPAR−δに結合して作用する化合物と
して、式
【化4】
[式中、XはO、SまたはNHを、Rはメチル、エチ
ル、n−プロピル、i−プロピル、シクロプロピル、n
−ブチル、フェニルまたは−CH2OCH3を示す]で表され
る化合物、および式
ル、n−プロピル、i−プロピル、シクロプロピル、n
−ブチル、フェニルまたは−CH2OCH3を示す]で表され
る化合物、および式
【化5】
[式中、XはCまたはNを、Rはメチル、エチル、n−
プロピル、i−プロピル、−CH2OCH3または−CO2CH3示
す]で表される化合物が記載されている。 (3)WO01/38325 には、レチノイド関連受容体機能調
節剤として、式
プロピル、i−プロピル、−CH2OCH3または−CO2CH3示
す]で表される化合物が記載されている。 (3)WO01/38325 には、レチノイド関連受容体機能調
節剤として、式
【化6】
[式中、R1は置換されていてもよい炭化水素基または置
換されていてもよい複素環基を;Xは結合手,O,S,−CO
−,−CS−,−CR4(OR5)−または−NR6− (R4およびR6
は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、
R5は水素原子または水酸基の保護基を示す)を; mは0
−3を;YはO,S,−SO−,−SO2−,−NR7−,−CONR7−また
は−NR7CO− (R7は水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を示す)を;環Aは1〜3の置換基をさ
らに有していてもよい芳香環を;nは1−8を;環Bはア
ルキル基でさらに置換されていてもよい含窒素5員複素
環を;X1は結合手、O、S、−SO−、−SO2−、−O−SO2−
または−NR16−(R16は水素原子または置換されていて
もよい炭化水素基を示す)を;R2は水素原子、置換され
ていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複
素環基を;Wは結合手またはC1−20の2価炭化水素残基
を;R3は-OR8(R8は水素原子または置換されていてもよい
炭化水素基を示す)または-NR9R10(R9およびR10は、同一
又は異なって水素原子、置換されていてもよい炭化水素
基、置換されていてもよい複素環基または置換されてい
てもよいアシル基を示すか、R9およびR10が互いに結合
して環を形成する)を示す」で表される化合物が記載さ
れている。
換されていてもよい複素環基を;Xは結合手,O,S,−CO
−,−CS−,−CR4(OR5)−または−NR6− (R4およびR6
は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、
R5は水素原子または水酸基の保護基を示す)を; mは0
−3を;YはO,S,−SO−,−SO2−,−NR7−,−CONR7−また
は−NR7CO− (R7は水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を示す)を;環Aは1〜3の置換基をさ
らに有していてもよい芳香環を;nは1−8を;環Bはア
ルキル基でさらに置換されていてもよい含窒素5員複素
環を;X1は結合手、O、S、−SO−、−SO2−、−O−SO2−
または−NR16−(R16は水素原子または置換されていて
もよい炭化水素基を示す)を;R2は水素原子、置換され
ていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複
素環基を;Wは結合手またはC1−20の2価炭化水素残基
を;R3は-OR8(R8は水素原子または置換されていてもよい
炭化水素基を示す)または-NR9R10(R9およびR10は、同一
又は異なって水素原子、置換されていてもよい炭化水素
基、置換されていてもよい複素環基または置換されてい
てもよいアシル基を示すか、R9およびR10が互いに結合
して環を形成する)を示す」で表される化合物が記載さ
れている。
【0003】ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体ガン
マ(PPARγ)は、ステロイドホルモン受容体や甲状
腺ホルモン受容体に代表される核内ホルモン受容体スー
パーファミリーの一員で、脂肪細胞分化のごく初期にそ
の発現が誘導され、マスターレギュレーターとして脂肪
細胞の分化に重要な役割を果たしている。PPARγ
は、リガンドと結合することによりレチノイドX受容体
(RXR)と二量体を形成し、核内で標的遺伝子の応答
性部位と結合して転写効率を直接制御(活性化)してい
る。近年、プロスタグランジンD2の代謝物である15
−デオキシ−△1 2.14プロスタグランジンJ2がP
PARγの内因性リガンドである可能性が示唆され、さ
らに、チアゾリジンジオン誘導体に代表される一種のイ
ンスリン感受性増強薬がPPARγのリガンド活性を有
し、その強さと血糖低下作用あるいは脂肪細胞分化促進
作用が平行することが判明した[セル(Cell)、83
巻、803頁(1995年);ザ・ジャーナル・オブ・
バイオロジカル・ケミストリー(The Journal of Biolo
gical Chemistry)、270巻、12953頁(199
5年):ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリ
ー(Journal of Medicinal Chemistry)、39巻、65
5頁(1996年)]。さらに、最近、1)ヒト脂肪肉
腫由来の培養細胞にPPARγが発現し、PPARγリ
ガンドの添加によってその増殖が停止すること[プロシ
ーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ
・オブ・アメリカ(Proceedings of The National Acad
emy of Sciences of The United States of Americ
a)、94巻、237頁、(1997年)]、2)イン
ドメタシン、フェノプロフェンに代表されるノンステロ
イド抗炎症薬がPPARγリガンド活性を持つこと[ザ
・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(The Journal of Biological Chemistry)、272
巻、3406頁(1997年)]、3)活性化されたマ
クロファージでPPARγが高発現し、そのリガンド添
加によって炎症に関与する遺伝子の転写が阻害されるこ
と[ネイチャー(Nature)、391巻、79頁(199
8年)]、4)PPARγリガンドが、単球による炎症
性サイトカイン(TNFα、IL−1β、IL−6)の
産生を抑制すること[ネイチャー(Nature)、391
巻、82頁(1998年)]、5)PPARγヘテロ欠
損マウスでは脂肪細胞の肥大化や脂肪の蓄積、インスリ
ン抵抗性の発現が抑制されること[モレキュラー セル
(Molecular Cell)、4巻、597頁(1999年)]、
6)PPARγリガンドが、PPARγアゴニストによ
る10T1/2細胞の脂肪細胞への分化を阻害すること [プロ
シーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・
オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイ
ツ・オブ・アメリカ(Proceedings of The National Ac
ademy of Sciences of The United States of Americ
a)、96巻、6102頁、(1999年)]、7)PP
ARγリガンドが、PPARγアゴニストによる3T3-L1
細胞の脂肪細胞への分化を抑制すること[モレキュラー
エンドクリノロジー(Molecular Endocrinology)、
14巻、1425頁、(2000年)] などが判明してい
る。
マ(PPARγ)は、ステロイドホルモン受容体や甲状
腺ホルモン受容体に代表される核内ホルモン受容体スー
パーファミリーの一員で、脂肪細胞分化のごく初期にそ
の発現が誘導され、マスターレギュレーターとして脂肪
細胞の分化に重要な役割を果たしている。PPARγ
は、リガンドと結合することによりレチノイドX受容体
(RXR)と二量体を形成し、核内で標的遺伝子の応答
性部位と結合して転写効率を直接制御(活性化)してい
る。近年、プロスタグランジンD2の代謝物である15
−デオキシ−△1 2.14プロスタグランジンJ2がP
PARγの内因性リガンドである可能性が示唆され、さ
らに、チアゾリジンジオン誘導体に代表される一種のイ
ンスリン感受性増強薬がPPARγのリガンド活性を有
し、その強さと血糖低下作用あるいは脂肪細胞分化促進
作用が平行することが判明した[セル(Cell)、83
巻、803頁(1995年);ザ・ジャーナル・オブ・
バイオロジカル・ケミストリー(The Journal of Biolo
gical Chemistry)、270巻、12953頁(199
5年):ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリ
ー(Journal of Medicinal Chemistry)、39巻、65
5頁(1996年)]。さらに、最近、1)ヒト脂肪肉
腫由来の培養細胞にPPARγが発現し、PPARγリ
ガンドの添加によってその増殖が停止すること[プロシ
ーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ
・オブ・アメリカ(Proceedings of The National Acad
emy of Sciences of The United States of Americ
a)、94巻、237頁、(1997年)]、2)イン
ドメタシン、フェノプロフェンに代表されるノンステロ
イド抗炎症薬がPPARγリガンド活性を持つこと[ザ
・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(The Journal of Biological Chemistry)、272
巻、3406頁(1997年)]、3)活性化されたマ
クロファージでPPARγが高発現し、そのリガンド添
加によって炎症に関与する遺伝子の転写が阻害されるこ
と[ネイチャー(Nature)、391巻、79頁(199
8年)]、4)PPARγリガンドが、単球による炎症
性サイトカイン(TNFα、IL−1β、IL−6)の
産生を抑制すること[ネイチャー(Nature)、391
巻、82頁(1998年)]、5)PPARγヘテロ欠
損マウスでは脂肪細胞の肥大化や脂肪の蓄積、インスリ
ン抵抗性の発現が抑制されること[モレキュラー セル
(Molecular Cell)、4巻、597頁(1999年)]、
6)PPARγリガンドが、PPARγアゴニストによ
る10T1/2細胞の脂肪細胞への分化を阻害すること [プロ
シーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・
オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイ
ツ・オブ・アメリカ(Proceedings of The National Ac
ademy of Sciences of The United States of Americ
a)、96巻、6102頁、(1999年)]、7)PP
ARγリガンドが、PPARγアゴニストによる3T3-L1
細胞の脂肪細胞への分化を抑制すること[モレキュラー
エンドクリノロジー(Molecular Endocrinology)、
14巻、1425頁、(2000年)] などが判明してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】糖尿病、高脂血症、耐
糖能不全などの予防・治療剤として有用であり、かつ副
作用が少ない等、医薬として優れた性質を有する新規化
合物の開発が望まれている。
糖能不全などの予防・治療剤として有用であり、かつ副
作用が少ない等、医薬として優れた性質を有する新規化
合物の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、
1)一般式
【化7】
[式中、R1は置換されていてもよい炭化水素基または
置換されていてもよい複素環基を;XおよびYは同一ま
たは異なって結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、
−CS−、−SO−、−SO2−、−CR3(OR4)
−、−NR5−、−CONR 6−または−NR6CO−
(R3は水素原子または置換されていてもよい炭化水
素基を、R4は水素原子または水酸基の保護基を、R5
は水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはア
ミノ基の保護基を、R6は水素原子または置換されてい
てもよい炭化水素基を示す)を;Qは炭素数1ないし2
0の2価の炭化水素残基を;環Aは1ないし3個の置換
基をさらに有していてもよい芳香環を;nは1ないし8
の整数を;環Bは1ないし3個の置換基をさらに有して
いてもよい含窒素5員複素環を;Wは炭素数1ないし2
0の2価の炭化水素残基を;Vは結合手、酸素原子、硫
黄原子、−SO−、−SO2−、−NR7−または−N
R7CO− (R7は水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を示す)を; R2は−PO(OR8)(OR9) (R8およびR9
は同一または異なって水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を示し、またR8およびR9は結合して
置換されていてもよい環を形成していてもよい)、−C
OR10 (R1 0は水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を示す)、置換されていてもよい炭化水
素基または置換されていてもよい複素環基を示す。ただ
し、環Bは式:−Wa−(C=O)−Ra (Waは結合手または
炭素数1ないし20の2価の炭化水素残基を、Raは−OR
b(Rbは水素原子または置換されていてもよい炭化水素
基を示す)または−NRcRd(RcおよびRdは同一または異
なって水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置
換されていてもよい複素環基、または置換されていても
よいアシル基を示し、またRcおよびRdは結合して環を形
成していてもよい)を示す)で示される置換基を有しな
い。また、Vが結合手であるとき、R2は−(C=O)−Re
(Reは−ORf(Rfは水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を示す)または−NRgRh(RgおよびRhは
同一または異なって水素原子、置換されていてもよい炭
化水素基、置換されていてもよい複素環基、または置換
されていてもよいアシル基を示し、またRgおよびRhは結
合して環を形成していてもよい)を示す)で示される置
換基で置換された炭化水素基でない。]で表される化合
物またはその塩; 2)Xが結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−C
S−、−CR3(OR4)−または−NR5− (R3
は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、
R4は水素原子または水酸基の保護基を、R5は水素原
子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基の
保護基を示す);かつYが結合手、酸素原子、硫黄原
子、−SO−、−SO2−、−NR6−、−CONR6
−または−NR6CO− (R6は水素原子または置換
されていてもよい炭化水素基を示す)である前記1)記
載の化合物; 3)R1が置換されていてもよい複素環基である前記
1)記載の化合物; 4)Xが結合手である前記1)記載の化合物; 5)Yが酸素原子である前記1)記載の化合物; 6)環Bがさらに有していてもよい置換基が炭化水素基
である前記1)記載の化合物; 7)炭化水素基が炭素数1ないし10のアルキル基、炭
素数7ないし13のアラルキル基または炭素数6ないし
14のアリール基である前記6)記載の化合物; 8)Vが結合手である前記1)記載の化合物; 9)R2が−PO(OR8)(OR9) (R8および
R9は同一または異なって水素原子または置換されてい
てもよい炭化水素基を示し、またR8およびR9は結合
して置換されていてもよい環を形成していてもよい)、
−COR10 (R10は水素原子または置換されてい
てもよい炭化水素基を示す)または置換されていてもよ
い複素環基である前記1)記載の化合物; 10)前記1)記載の化合物またはその塩のプロドラッ
グ; 11)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを含有してなる医薬組成物; 12)糖尿病の予防・治療剤である前記11)記載の医
薬組成物; 13)高脂血症の予防・治療剤である前記11)記載の
医薬組成物; 14)耐糖能不全の予防・治療剤である前記11)記載
の医薬組成物; 15)肥満の予防・治療剤である前記11)記載の医薬
組成物; 16)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを含有してなるレチノイド関連受容体機能
調節剤; 17)ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体リガンドで
ある前記16)記載の剤; 18)レチノイドX受容体リガンドである前記16)記
載の剤; 19)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを含有してなるインスリン抵抗性改善剤; 20)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、
該哺乳動物における糖尿病の治療方法; 21)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、
該哺乳動物における高脂血症の治療方法; 22)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、
該哺乳動物における肥満の治療方法; 23)糖尿病の予防・治療剤を製造するための、前記
1)記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッ
グの使用; 24)高脂血症の予防・治療剤を製造するための、前記
1)記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッ
グの使用; 25)肥満の予防・治療剤を製造するための、前記1)
記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの
使用;などに関する。
置換されていてもよい複素環基を;XおよびYは同一ま
たは異なって結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、
−CS−、−SO−、−SO2−、−CR3(OR4)
−、−NR5−、−CONR 6−または−NR6CO−
(R3は水素原子または置換されていてもよい炭化水
素基を、R4は水素原子または水酸基の保護基を、R5
は水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはア
ミノ基の保護基を、R6は水素原子または置換されてい
てもよい炭化水素基を示す)を;Qは炭素数1ないし2
0の2価の炭化水素残基を;環Aは1ないし3個の置換
基をさらに有していてもよい芳香環を;nは1ないし8
の整数を;環Bは1ないし3個の置換基をさらに有して
いてもよい含窒素5員複素環を;Wは炭素数1ないし2
0の2価の炭化水素残基を;Vは結合手、酸素原子、硫
黄原子、−SO−、−SO2−、−NR7−または−N
R7CO− (R7は水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を示す)を; R2は−PO(OR8)(OR9) (R8およびR9
は同一または異なって水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を示し、またR8およびR9は結合して
置換されていてもよい環を形成していてもよい)、−C
OR10 (R1 0は水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を示す)、置換されていてもよい炭化水
素基または置換されていてもよい複素環基を示す。ただ
し、環Bは式:−Wa−(C=O)−Ra (Waは結合手または
炭素数1ないし20の2価の炭化水素残基を、Raは−OR
b(Rbは水素原子または置換されていてもよい炭化水素
基を示す)または−NRcRd(RcおよびRdは同一または異
なって水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置
換されていてもよい複素環基、または置換されていても
よいアシル基を示し、またRcおよびRdは結合して環を形
成していてもよい)を示す)で示される置換基を有しな
い。また、Vが結合手であるとき、R2は−(C=O)−Re
(Reは−ORf(Rfは水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を示す)または−NRgRh(RgおよびRhは
同一または異なって水素原子、置換されていてもよい炭
化水素基、置換されていてもよい複素環基、または置換
されていてもよいアシル基を示し、またRgおよびRhは結
合して環を形成していてもよい)を示す)で示される置
換基で置換された炭化水素基でない。]で表される化合
物またはその塩; 2)Xが結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−C
S−、−CR3(OR4)−または−NR5− (R3
は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、
R4は水素原子または水酸基の保護基を、R5は水素原
子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基の
保護基を示す);かつYが結合手、酸素原子、硫黄原
子、−SO−、−SO2−、−NR6−、−CONR6
−または−NR6CO− (R6は水素原子または置換
されていてもよい炭化水素基を示す)である前記1)記
載の化合物; 3)R1が置換されていてもよい複素環基である前記
1)記載の化合物; 4)Xが結合手である前記1)記載の化合物; 5)Yが酸素原子である前記1)記載の化合物; 6)環Bがさらに有していてもよい置換基が炭化水素基
である前記1)記載の化合物; 7)炭化水素基が炭素数1ないし10のアルキル基、炭
素数7ないし13のアラルキル基または炭素数6ないし
14のアリール基である前記6)記載の化合物; 8)Vが結合手である前記1)記載の化合物; 9)R2が−PO(OR8)(OR9) (R8および
R9は同一または異なって水素原子または置換されてい
てもよい炭化水素基を示し、またR8およびR9は結合
して置換されていてもよい環を形成していてもよい)、
−COR10 (R10は水素原子または置換されてい
てもよい炭化水素基を示す)または置換されていてもよ
い複素環基である前記1)記載の化合物; 10)前記1)記載の化合物またはその塩のプロドラッ
グ; 11)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを含有してなる医薬組成物; 12)糖尿病の予防・治療剤である前記11)記載の医
薬組成物; 13)高脂血症の予防・治療剤である前記11)記載の
医薬組成物; 14)耐糖能不全の予防・治療剤である前記11)記載
の医薬組成物; 15)肥満の予防・治療剤である前記11)記載の医薬
組成物; 16)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを含有してなるレチノイド関連受容体機能
調節剤; 17)ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体リガンドで
ある前記16)記載の剤; 18)レチノイドX受容体リガンドである前記16)記
載の剤; 19)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを含有してなるインスリン抵抗性改善剤; 20)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、
該哺乳動物における糖尿病の治療方法; 21)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、
該哺乳動物における高脂血症の治療方法; 22)前記1)記載の化合物もしくはその塩またはその
プロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、
該哺乳動物における肥満の治療方法; 23)糖尿病の予防・治療剤を製造するための、前記
1)記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッ
グの使用; 24)高脂血症の予防・治療剤を製造するための、前記
1)記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッ
グの使用; 25)肥満の予防・治療剤を製造するための、前記1)
記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの
使用;などに関する。
【0006】一般式(I)中、R1で示される「置換さ
れていてもよい炭化水素基」における炭化水素基として
は、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、脂環式−脂
肪族炭化水素基、芳香脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水
素基が挙げられる。これらの炭化水素基における炭素数
は、好ましくは1〜14である。脂肪族炭化水素基とし
ては、炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基が好ましい。該
脂肪族炭化水素基としては、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec.-ブ
チル、t.-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチルな
ど炭素数1〜8の飽和脂肪族炭化水素基(例、アルキル
基など);例えばエテニル、1−プロペニル、2−プロ
ペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、
2−メチル−1−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペ
ンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、3−メチ
ルー2−ブテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニル、
2,4−ヘキサジエニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテ
ニル、1−オクテニル、エチニル、1−プロピニル、2
−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチ
ニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニ
ル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、3−ヘキシニ
ル、2,4−ヘキサジイニル、5−ヘキシニル、1−ヘ
プチニル、1−オクチニルなど炭素数2〜8の不飽和脂
肪族炭化水素基(例、炭素数2〜8のアルケニル基、炭
素数4〜8のアルカジエニル基、炭素数2〜8のアルキ
ニル基、炭素数4〜8のアルカジイニル基等)が挙げら
れる。
れていてもよい炭化水素基」における炭化水素基として
は、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、脂環式−脂
肪族炭化水素基、芳香脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水
素基が挙げられる。これらの炭化水素基における炭素数
は、好ましくは1〜14である。脂肪族炭化水素基とし
ては、炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基が好ましい。該
脂肪族炭化水素基としては、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec.-ブ
チル、t.-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチルな
ど炭素数1〜8の飽和脂肪族炭化水素基(例、アルキル
基など);例えばエテニル、1−プロペニル、2−プロ
ペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、
2−メチル−1−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペ
ンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、3−メチ
ルー2−ブテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニル、
2,4−ヘキサジエニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテ
ニル、1−オクテニル、エチニル、1−プロピニル、2
−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチ
ニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニ
ル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、3−ヘキシニ
ル、2,4−ヘキサジイニル、5−ヘキシニル、1−ヘ
プチニル、1−オクチニルなど炭素数2〜8の不飽和脂
肪族炭化水素基(例、炭素数2〜8のアルケニル基、炭
素数4〜8のアルカジエニル基、炭素数2〜8のアルキ
ニル基、炭素数4〜8のアルカジイニル基等)が挙げら
れる。
【0007】脂環式炭化水素基としては、炭素数3〜7
の脂環式炭化水素基が好ましい。該脂環式炭化水素基と
しては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど炭素数
3〜7の飽和脂環式炭化水素基(例、シクロアルキル基
等);例えば1−シクロペンテニル、2−シクロペンテ
ニル、3−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニル、
2−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、1−シ
クロヘプテニル、2−シクロヘプテニル、3−シクロヘ
プテニル、2,4−シクロヘプタジエニルなど炭素数5
〜7の不飽和脂環式炭化水素基(例、シクロアルケニル
基、シクロアルカジエニル基等)が挙げられる。
の脂環式炭化水素基が好ましい。該脂環式炭化水素基と
しては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど炭素数
3〜7の飽和脂環式炭化水素基(例、シクロアルキル基
等);例えば1−シクロペンテニル、2−シクロペンテ
ニル、3−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニル、
2−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、1−シ
クロヘプテニル、2−シクロヘプテニル、3−シクロヘ
プテニル、2,4−シクロヘプタジエニルなど炭素数5
〜7の不飽和脂環式炭化水素基(例、シクロアルケニル
基、シクロアルカジエニル基等)が挙げられる。
【0008】脂環式−脂肪族炭化水素基としては、上記
脂環式炭化水素基と脂肪族炭化水素基とが結合したもの
(例、シクロアルキル−アルキル基、シクロアルケニル
−アルキル基等)が挙げられ、なかでも炭素数4〜9の
脂環式−脂肪族炭化水素基が好ましい。該脂環式−脂肪
族炭化水素基としては、例えばシクロプロピルメチル、
シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、シクロペ
ンチルメチル、2−シクロペンテニルメチル、3−シク
ロペンテニルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シク
ロヘキセニルメチル、3−シクロヘキセニルメチル、シ
クロヘキシルエチル、シクロヘキシルプロピル、シクロ
ヘプチルメチル、シクロヘプチルエチルなどが挙げられ
る。
脂環式炭化水素基と脂肪族炭化水素基とが結合したもの
(例、シクロアルキル−アルキル基、シクロアルケニル
−アルキル基等)が挙げられ、なかでも炭素数4〜9の
脂環式−脂肪族炭化水素基が好ましい。該脂環式−脂肪
族炭化水素基としては、例えばシクロプロピルメチル、
シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、シクロペ
ンチルメチル、2−シクロペンテニルメチル、3−シク
ロペンテニルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シク
ロヘキセニルメチル、3−シクロヘキセニルメチル、シ
クロヘキシルエチル、シクロヘキシルプロピル、シクロ
ヘプチルメチル、シクロヘプチルエチルなどが挙げられ
る。
【0009】芳香脂肪族炭化水素基としては、炭素数7
〜13の芳香脂肪族炭化水素基(例、炭素数7〜13の
アラルキル基、炭素数8〜13のアリールアルケニル基
等)が好ましい。該芳香脂肪族炭化水素基としては、例
えばベンジル、フェネチル、1−フェニルエチル、1−
フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニ
ルプロピルなど炭素数7〜9のフェニルアルキル;α−
ナフチルメチル、α−ナフチルエチル、β−ナフチルメ
チル、β−ナフチルエチルなど炭素数11〜13のナフ
チルアルキル;スチリルなど炭素数8〜10のフェニル
アルケニル;2−(2−ナフチルビニル)など炭素数1
2〜13のナフチルアルケニルなどが挙げられる。芳香
族炭化水素基としては、炭素数6〜14の芳香族炭化水
素基(例、アリール基等)が好ましい。該芳香族炭化水
素基としては、例えばフェニル、ナフチル、アントリ
ル、フェナントリル、アセナフチレニル、ビフェニリル
などが挙げられ、なかでもフェニル、1−ナフチル、2
−ナフチルなどが好ましい。前記した炭化水素基のなか
でも、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基などの環状
炭化水素基が好ましい。炭化水素基は、さらに好ましく
は炭素数6〜14の芳香族炭化水素基であり、とりわけ
フェニル、ナフチルなどが好ましい。
〜13の芳香脂肪族炭化水素基(例、炭素数7〜13の
アラルキル基、炭素数8〜13のアリールアルケニル基
等)が好ましい。該芳香脂肪族炭化水素基としては、例
えばベンジル、フェネチル、1−フェニルエチル、1−
フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニ
ルプロピルなど炭素数7〜9のフェニルアルキル;α−
ナフチルメチル、α−ナフチルエチル、β−ナフチルメ
チル、β−ナフチルエチルなど炭素数11〜13のナフ
チルアルキル;スチリルなど炭素数8〜10のフェニル
アルケニル;2−(2−ナフチルビニル)など炭素数1
2〜13のナフチルアルケニルなどが挙げられる。芳香
族炭化水素基としては、炭素数6〜14の芳香族炭化水
素基(例、アリール基等)が好ましい。該芳香族炭化水
素基としては、例えばフェニル、ナフチル、アントリ
ル、フェナントリル、アセナフチレニル、ビフェニリル
などが挙げられ、なかでもフェニル、1−ナフチル、2
−ナフチルなどが好ましい。前記した炭化水素基のなか
でも、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基などの環状
炭化水素基が好ましい。炭化水素基は、さらに好ましく
は炭素数6〜14の芳香族炭化水素基であり、とりわけ
フェニル、ナフチルなどが好ましい。
【0010】一般式(I)中、R1で示される「置換さ
れていてもよい複素環基」における複素環基としては、
例えば環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄
原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし
4個含有する5〜7員の単環式複素環基または縮合複素
環基が挙げられる。該縮合複素環基としては、例えばこ
れら5〜7員の単環式複素環基と、1ないし2個の窒素
原子を含む6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を
含む5員環とが縮合した基等が挙げられる。複素環基の
具体例としては、例えばフリル(2−フリル、3−フリ
ル)、チエニル(2−チエニル、3−チエニル)、ピロ
リル(1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、
イミダゾリル(1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、
4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピラゾリル
(1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリ
ル)、イソオキサゾリル(3−イソオキサゾリル、4−
イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル)、イソチア
ゾリル(3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5
−イソチアゾリル)、チアゾリル(2−チアゾリル、4
−チアゾリル、5−チアゾリル)、オキサゾリル(2−
オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリ
ル)、オキサジアゾリル(1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、チア
ジアゾリル(1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル)、トリアゾリル(1,2,4−トリアゾール−1−
イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,
3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾー
ル−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イ
ル)、テトラゾリル(テトラゾール−1−イル、テトラ
ゾール−5−イル)、ピリジル(2−ピリジル、3−ピ
リジル、4−ピリジル)、ピリミジニル(2−ピリミジ
ニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリ
ミジニル)、ピリダジニル(3−ピリダジニル、4−ピ
リダジニル)、ピラジニル(2−ピラジニル)、キノリ
ル(2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル)、キ
ナゾリル(2−キナゾリル、4−キナゾリル)、キノキ
サリル(2−キノキサリル)、ベンゾオキサゾリル(2
−ベンゾオキサゾリル)、ベンゾチアゾリル(2−ベン
ゾチアゾリル)、ベンズイミダゾリル(ベンズイミダゾ
ール−1−イル、ベンズイミダゾール−2−イル)、イ
ンドリル(インドール−1−イル、インドール−3−イ
ル)、インダゾリル(1H−インダゾール−3−イ
ル)、ピロロピラジニル(1H−ピロロ[2,3−b]
ピラジン−2−イル)、ピロロピリジニル(1H−ピロ
ロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)、イミダゾピリ
ジニル(1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−
イル、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イ
ル)、イミダゾピラジニル(1H−イミダゾ[4,5−
b]ピラジン−2−イル)、ベンズトリアゾリル(ベン
ズトリアゾール−1−イル)等の芳香族複素環基;およ
びピロリジニル(1−ピロリジニル、2−ピロリジニ
ル、3−ピロリジニル)、イミダゾリジニル(2−イミ
ダゾリジニル、4−イミダゾリジニル)、ピラゾリジニ
ル(2−ピラゾリジニル、3−ピラゾリジニル、4−ピ
ラゾリジニル)、チアゾリジニル(チアゾリジン−3−
イル)、オキサゾリジニル(オキサゾリジン−3−イ
ル)、オキソイミダゾリジニル(2−オキソイミダゾリ
ジン−1−イル)、ジオキソイミダゾリジニル(2,4
−ジオキソイミダゾリジン−3−イル)、ジオキソオキ
サゾリジニル(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−
イル)、ジオキソチアゾリジニル(2,4−ジオキソチ
アゾリジン−3−イル)、ピペリジノ、モルホリノ、チ
オモルホリノ、ピペラジニル(1−ピペラジニル)、ヘ
キサメチレンイミニル(ヘキサメチレンイミン−1−イ
ル)、オキソフタラジニル(1−オキソ−フタラジン−
2−イル)、オキソジヒドロベンゾチアジニル(2−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジ
ン−4−イル)等の非芳香族複素環基等が挙げられる。
複素環基は、好ましくは芳香族複素環基である。
れていてもよい複素環基」における複素環基としては、
例えば環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄
原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし
4個含有する5〜7員の単環式複素環基または縮合複素
環基が挙げられる。該縮合複素環基としては、例えばこ
れら5〜7員の単環式複素環基と、1ないし2個の窒素
原子を含む6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を
含む5員環とが縮合した基等が挙げられる。複素環基の
具体例としては、例えばフリル(2−フリル、3−フリ
ル)、チエニル(2−チエニル、3−チエニル)、ピロ
リル(1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、
イミダゾリル(1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、
4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピラゾリル
(1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリ
ル)、イソオキサゾリル(3−イソオキサゾリル、4−
イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル)、イソチア
ゾリル(3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5
−イソチアゾリル)、チアゾリル(2−チアゾリル、4
−チアゾリル、5−チアゾリル)、オキサゾリル(2−
オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリ
ル)、オキサジアゾリル(1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、チア
ジアゾリル(1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル)、トリアゾリル(1,2,4−トリアゾール−1−
イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,
3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾー
ル−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イ
ル)、テトラゾリル(テトラゾール−1−イル、テトラ
ゾール−5−イル)、ピリジル(2−ピリジル、3−ピ
リジル、4−ピリジル)、ピリミジニル(2−ピリミジ
ニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリ
ミジニル)、ピリダジニル(3−ピリダジニル、4−ピ
リダジニル)、ピラジニル(2−ピラジニル)、キノリ
ル(2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル)、キ
ナゾリル(2−キナゾリル、4−キナゾリル)、キノキ
サリル(2−キノキサリル)、ベンゾオキサゾリル(2
−ベンゾオキサゾリル)、ベンゾチアゾリル(2−ベン
ゾチアゾリル)、ベンズイミダゾリル(ベンズイミダゾ
ール−1−イル、ベンズイミダゾール−2−イル)、イ
ンドリル(インドール−1−イル、インドール−3−イ
ル)、インダゾリル(1H−インダゾール−3−イ
ル)、ピロロピラジニル(1H−ピロロ[2,3−b]
ピラジン−2−イル)、ピロロピリジニル(1H−ピロ
ロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)、イミダゾピリ
ジニル(1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−
イル、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イ
ル)、イミダゾピラジニル(1H−イミダゾ[4,5−
b]ピラジン−2−イル)、ベンズトリアゾリル(ベン
ズトリアゾール−1−イル)等の芳香族複素環基;およ
びピロリジニル(1−ピロリジニル、2−ピロリジニ
ル、3−ピロリジニル)、イミダゾリジニル(2−イミ
ダゾリジニル、4−イミダゾリジニル)、ピラゾリジニ
ル(2−ピラゾリジニル、3−ピラゾリジニル、4−ピ
ラゾリジニル)、チアゾリジニル(チアゾリジン−3−
イル)、オキサゾリジニル(オキサゾリジン−3−イ
ル)、オキソイミダゾリジニル(2−オキソイミダゾリ
ジン−1−イル)、ジオキソイミダゾリジニル(2,4
−ジオキソイミダゾリジン−3−イル)、ジオキソオキ
サゾリジニル(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−
イル)、ジオキソチアゾリジニル(2,4−ジオキソチ
アゾリジン−3−イル)、ピペリジノ、モルホリノ、チ
オモルホリノ、ピペラジニル(1−ピペラジニル)、ヘ
キサメチレンイミニル(ヘキサメチレンイミン−1−イ
ル)、オキソフタラジニル(1−オキソ−フタラジン−
2−イル)、オキソジヒドロベンゾチアジニル(2−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジ
ン−4−イル)等の非芳香族複素環基等が挙げられる。
複素環基は、好ましくは芳香族複素環基である。
【0011】一般式(I)中、R1で示される炭化水素
基および複素環基は、それぞれ置換可能な位置に1〜5
個、好ましくは1〜3個置換基を有していてもよい。こ
のような置換基としては、例えば「ハロゲン原子」、
「ニトロ基」、「置換されていてもよい脂肪族炭化水素
基」、「置換されていてもよい脂環式炭化水素基」、
「置換されていてもよい芳香族炭化水素基」、「置換さ
れていてもよい芳香族複素環基」、「置換されていても
よい非芳香族複素環基」、「アシル基」、「置換されて
いてもよいアミノ基」、「置換されていてもよいヒドロ
キシ基」、「置換されていてもよいチオール基」、「エ
ステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシ
ル基」などが挙げられる。「ハロゲン原子」としては、
フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられ、なかでも
フッ素および塩素が好ましい。
基および複素環基は、それぞれ置換可能な位置に1〜5
個、好ましくは1〜3個置換基を有していてもよい。こ
のような置換基としては、例えば「ハロゲン原子」、
「ニトロ基」、「置換されていてもよい脂肪族炭化水素
基」、「置換されていてもよい脂環式炭化水素基」、
「置換されていてもよい芳香族炭化水素基」、「置換さ
れていてもよい芳香族複素環基」、「置換されていても
よい非芳香族複素環基」、「アシル基」、「置換されて
いてもよいアミノ基」、「置換されていてもよいヒドロ
キシ基」、「置換されていてもよいチオール基」、「エ
ステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシ
ル基」などが挙げられる。「ハロゲン原子」としては、
フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられ、なかでも
フッ素および塩素が好ましい。
【0012】「置換されていてもよい脂肪族炭化水素
基」における脂肪族炭化水素基としては、炭素数1〜1
5の直鎖状または分枝状の脂肪族炭化水素基、例えばア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基等が挙げられ
る。アルキル基の好適な例としては、炭素数1〜10の
アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec.-ブチル、t.-ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−エチ
ルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチ
ルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチル
ブチル、2−エチルブチル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシルなどが挙げられる。アルケニル基の好適な例
としては、炭素数2〜10のアルケニル基、例えばエテ
ニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−
1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブ
テニル、3−メチルー2−ブテニル、1−ペンテニル、
2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4
−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキ
セニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテニル、1−オクテ
ニルなどが挙げられる。アルキニル基の好適な例として
は炭素数2〜10のアルキニル基、例えばエチニル、1
−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブ
チニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニ
ル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニ
ル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニ
ル、5−ヘキシニル、1−ヘプチニル、1−オクチニル
などが挙げられる。
基」における脂肪族炭化水素基としては、炭素数1〜1
5の直鎖状または分枝状の脂肪族炭化水素基、例えばア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基等が挙げられ
る。アルキル基の好適な例としては、炭素数1〜10の
アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec.-ブチル、t.-ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−エチ
ルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチ
ルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチル
ブチル、2−エチルブチル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシルなどが挙げられる。アルケニル基の好適な例
としては、炭素数2〜10のアルケニル基、例えばエテ
ニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−
1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブ
テニル、3−メチルー2−ブテニル、1−ペンテニル、
2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4
−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキ
セニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテニル、1−オクテ
ニルなどが挙げられる。アルキニル基の好適な例として
は炭素数2〜10のアルキニル基、例えばエチニル、1
−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブ
チニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニ
ル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニ
ル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニ
ル、5−ヘキシニル、1−ヘプチニル、1−オクチニル
などが挙げられる。
【0013】「置換されていてもよい脂肪族炭化水素
基」における置換基としては、例えば炭素数3〜10の
シクロアルキル基、炭素数6〜14のアリール基(例、
フェニル、ナフチルなど)、芳香族複素環基(例、チエ
ニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリルな
ど)、非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モ
ルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピロリジニ
ル、ピペラジニルなど)、アミノ基、炭素数1〜4のア
ルキル基あるいは炭素数2〜8のアシル基(例、アルカ
ノイル基など)でモノあるいはジ置換されたアミノ基、
アミジノ基、炭素数2〜8のアシル基(例、アルカノイ
ル基など)、カルバモイル基、炭素数1〜4のアルキル
基でモノあるいはジ置換されたカルバモイル基、スルフ
ァモイル基、炭素数1〜4のアルキル基でモノあるいは
ジ置換されたスルファモイル基、カルボキシル基、炭素
数2〜8のアルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、1
〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素など)で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコ
キシ基、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数2〜
5のアルケニルオキシ基、炭素数3〜7のシクロアルキ
ルオキシ基、炭素数7〜9のアラルキルオキシ基、炭素
数6〜14のアリールオキシ基(例、フェニルオキシ、
ナフチルオキシなど)、チオール基、1〜3個のハロゲ
ン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換
されていてもよい炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素
数7〜9のアラルキルチオ基、炭素数6〜14のアリー
ルチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオなど)、ス
ルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、
ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)など
が挙げられる。置換基の数は、例えば1〜3個である。
基」における置換基としては、例えば炭素数3〜10の
シクロアルキル基、炭素数6〜14のアリール基(例、
フェニル、ナフチルなど)、芳香族複素環基(例、チエ
ニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリルな
ど)、非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モ
ルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピロリジニ
ル、ピペラジニルなど)、アミノ基、炭素数1〜4のア
ルキル基あるいは炭素数2〜8のアシル基(例、アルカ
ノイル基など)でモノあるいはジ置換されたアミノ基、
アミジノ基、炭素数2〜8のアシル基(例、アルカノイ
ル基など)、カルバモイル基、炭素数1〜4のアルキル
基でモノあるいはジ置換されたカルバモイル基、スルフ
ァモイル基、炭素数1〜4のアルキル基でモノあるいは
ジ置換されたスルファモイル基、カルボキシル基、炭素
数2〜8のアルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、1
〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素など)で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコ
キシ基、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数2〜
5のアルケニルオキシ基、炭素数3〜7のシクロアルキ
ルオキシ基、炭素数7〜9のアラルキルオキシ基、炭素
数6〜14のアリールオキシ基(例、フェニルオキシ、
ナフチルオキシなど)、チオール基、1〜3個のハロゲ
ン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換
されていてもよい炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素
数7〜9のアラルキルチオ基、炭素数6〜14のアリー
ルチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオなど)、ス
ルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、
ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)など
が挙げられる。置換基の数は、例えば1〜3個である。
【0014】「置換されていてもよい脂環式炭化水素
基」における脂環式炭化水素基としては、炭素数3〜1
2の飽和または不飽和の脂環式炭化水素基、例えばシク
ロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルカジエ
ニル基等が挙げられる。シクロアルキル基の好適な例と
しては、炭素数3〜10のシクロアルキル基、例えばシ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ
[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オク
チル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ
[3.2.2]ノニル、ビシクロ[3.3.1]ノニ
ル、ビシクロ[4.2.1]ノニル、ビシクロ[4.
3.1]デシルなどが挙げられる。シクロアルケニル基
の好適な例としては、炭素数3〜10のシクロアルケニ
ル基、例えば2−シクロペンテン−1−イル、3−シク
ロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イ
ル、3−シクロヘキセン−1−イルなどが挙げられる。
シクロアルカジエニル基の好適な例としては、炭素数4
〜10のシクロアルカジエニル基、例えば2,4−シク
ロペンタジエン−1−イル、2,4−シクロヘキサジエ
ン−1−イル、2,5−シクロヘキサジエン−1−イル
などが挙げられる。「置換されていてもよい芳香族炭化
水素基」における芳香族炭化水素基の好適な例として
は、炭素数6〜14の芳香族炭化水素基(例、アリール
基等)、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェ
ナントリル、アセナフチレニル、ビフェニリルなどが挙
げられ、なかでもフェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ルなどが好ましい。
基」における脂環式炭化水素基としては、炭素数3〜1
2の飽和または不飽和の脂環式炭化水素基、例えばシク
ロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルカジエ
ニル基等が挙げられる。シクロアルキル基の好適な例と
しては、炭素数3〜10のシクロアルキル基、例えばシ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ
[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オク
チル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ
[3.2.2]ノニル、ビシクロ[3.3.1]ノニ
ル、ビシクロ[4.2.1]ノニル、ビシクロ[4.
3.1]デシルなどが挙げられる。シクロアルケニル基
の好適な例としては、炭素数3〜10のシクロアルケニ
ル基、例えば2−シクロペンテン−1−イル、3−シク
ロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イ
ル、3−シクロヘキセン−1−イルなどが挙げられる。
シクロアルカジエニル基の好適な例としては、炭素数4
〜10のシクロアルカジエニル基、例えば2,4−シク
ロペンタジエン−1−イル、2,4−シクロヘキサジエ
ン−1−イル、2,5−シクロヘキサジエン−1−イル
などが挙げられる。「置換されていてもよい芳香族炭化
水素基」における芳香族炭化水素基の好適な例として
は、炭素数6〜14の芳香族炭化水素基(例、アリール
基等)、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェ
ナントリル、アセナフチレニル、ビフェニリルなどが挙
げられ、なかでもフェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ルなどが好ましい。
【0015】「置換されていてもよい芳香族複素環基」
における芳香族複素環基としては、例えば環構成原子と
して炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子
から選ばれるヘテロ原子を1ないし5個含有する、単環
式、2環式または3環式の芳香族複素環基などが挙げら
れる。単環式芳香族複素環基の好適な例としては、フリ
ル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾ
リル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピ
ラゾリル、オキサジアゾリル(1,2,3−オキサジア
ゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−
オキサジアゾリル)、フラザニル、チアジアゾリル
(1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジア
ゾリル、1,3,4−チアジアゾリル)、トリアゾリル
(1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリ
ル)、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダ
ジニル、ピラジニル、トリアジニルなどが挙げられる。
2環式または3環式の芳香族複素環基の好適な例として
は、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ
[b]チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−
インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリ
ル、ベンゾチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キ
ノリル、イソキノリル、シンノリル、キナゾリル、キノ
キサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニ
ル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボニリル、
β−カルボニリル、γ−カルボニリル、アクリジニル、
フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、
フェノキサチイニル、チアントレニル、インドリジニ
ル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ
[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジル、イミダゾ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ
[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]
ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]
ピリジル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリ
ダジニルなどが挙げられる。
における芳香族複素環基としては、例えば環構成原子と
して炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子
から選ばれるヘテロ原子を1ないし5個含有する、単環
式、2環式または3環式の芳香族複素環基などが挙げら
れる。単環式芳香族複素環基の好適な例としては、フリ
ル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾ
リル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピ
ラゾリル、オキサジアゾリル(1,2,3−オキサジア
ゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−
オキサジアゾリル)、フラザニル、チアジアゾリル
(1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジア
ゾリル、1,3,4−チアジアゾリル)、トリアゾリル
(1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリ
ル)、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダ
ジニル、ピラジニル、トリアジニルなどが挙げられる。
2環式または3環式の芳香族複素環基の好適な例として
は、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ
[b]チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−
インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリ
ル、ベンゾチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キ
ノリル、イソキノリル、シンノリル、キナゾリル、キノ
キサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニ
ル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボニリル、
β−カルボニリル、γ−カルボニリル、アクリジニル、
フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、
フェノキサチイニル、チアントレニル、インドリジニ
ル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ
[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジル、イミダゾ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ
[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]
ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]
ピリジル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリ
ダジニルなどが挙げられる。
【0016】「置換されていてもよい非芳香族複素環
基」における非芳香族複素環基としては、例えば環構成
原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒
素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含有する
炭素数2ないし10の非芳香族複素環基などが挙げられ
る。非芳香族複素環基の好適な例としては、オキシラニ
ル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリ
ジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、
モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピロ
リジニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノな
どが挙げられる。
基」における非芳香族複素環基としては、例えば環構成
原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒
素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含有する
炭素数2ないし10の非芳香族複素環基などが挙げられ
る。非芳香族複素環基の好適な例としては、オキシラニ
ル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリ
ジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、
モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピロ
リジニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノな
どが挙げられる。
【0017】前記「置換されていてもよい脂環式炭化水
素基」、「置換されていてもよい芳香族炭化水素基」、
「置換されていてもよい芳香族複素環基」および「置換
されていてもよい非芳香族複素環基」における置換基と
しては、例えば1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素
数1〜6のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子(例、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていても
よい炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数3〜10のシ
クロアルキル基、炭素数6〜14のアリール基(例、フ
ェニル、ナフチルなど)、芳香族複素環基(例、チエニ
ル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリルな
ど)、非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モ
ルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピロリジニ
ル、ピペラジニルなど)、炭素数7〜9のアラルキル
基、アミノ基、炭素数1〜4のアルキル基あるいは炭素
数2〜8のアシル基(例、アルカノイル基など)でモノ
あるいはジ置換されたアミノ基、アミジノ基、炭素数2
〜8のアシル基(例、アルカノイル基など)、カルバモ
イル基、炭素数1〜4のアルキル基でモノあるいはジ置
換されたカルバモイル基、スルファモイル基、炭素数1
〜4のアルキル基でモノあるいはジ置換されたスルファ
モイル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシ
カルボニル基、ヒドロキシ基、1〜3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基、1〜3個のハ
ロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で
置換されていてもよい炭素数2〜5のアルケニルオキシ
基、炭素数3〜7のシクロアルキルオキシ基、炭素数7
〜9のアラルキルオキシ基、炭素数6〜14のアリール
オキシ基(例、フェニルオキシ、ナフチルオキシな
ど)、チオール基、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい
炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数7〜9のアラル
キルチオ基、炭素数6〜14のアリールチオ基(例、フ
ェニルチオ、ナフチルチオなど)、スルホ基、シアノ
基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)などが挙げられ
る。置換基の数は、例えば1〜3個である。
素基」、「置換されていてもよい芳香族炭化水素基」、
「置換されていてもよい芳香族複素環基」および「置換
されていてもよい非芳香族複素環基」における置換基と
しては、例えば1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素
数1〜6のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子(例、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていても
よい炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数3〜10のシ
クロアルキル基、炭素数6〜14のアリール基(例、フ
ェニル、ナフチルなど)、芳香族複素環基(例、チエニ
ル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリルな
ど)、非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モ
ルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピロリジニ
ル、ピペラジニルなど)、炭素数7〜9のアラルキル
基、アミノ基、炭素数1〜4のアルキル基あるいは炭素
数2〜8のアシル基(例、アルカノイル基など)でモノ
あるいはジ置換されたアミノ基、アミジノ基、炭素数2
〜8のアシル基(例、アルカノイル基など)、カルバモ
イル基、炭素数1〜4のアルキル基でモノあるいはジ置
換されたカルバモイル基、スルファモイル基、炭素数1
〜4のアルキル基でモノあるいはジ置換されたスルファ
モイル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシ
カルボニル基、ヒドロキシ基、1〜3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基、1〜3個のハ
ロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で
置換されていてもよい炭素数2〜5のアルケニルオキシ
基、炭素数3〜7のシクロアルキルオキシ基、炭素数7
〜9のアラルキルオキシ基、炭素数6〜14のアリール
オキシ基(例、フェニルオキシ、ナフチルオキシな
ど)、チオール基、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい
炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数7〜9のアラル
キルチオ基、炭素数6〜14のアリールチオ基(例、フ
ェニルチオ、ナフチルチオなど)、スルホ基、シアノ
基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)などが挙げられ
る。置換基の数は、例えば1〜3個である。
【0018】「アシル基」としては、例えば炭素数1〜
13のアシル基、具体的にはホルミルの他、式: −C
OR11,−SO2R11,−SOR11または−PO
3R 11R12 [式中、R11およびR12は、同一
または異なって、置換されていてもよい炭化水素基また
は置換されていてもよい芳香族複素環基を示す]で表さ
れる基などが挙げられる。R11またはR12で示され
る「置換されていてもよい炭化水素基」としては、例え
ば前記R1として例示したものが挙げられる。該炭化水
素基は、好ましくは炭素数1〜8のアルキル基、炭素数
3〜7のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル
基、炭素数5〜7のシクロアルケニル基、炭素数6〜1
4のアリール基である。R11またはR12で示される
「置換されていてもよい芳香族複素環基」としては、例
えば前記R1における置換基として例示したものが挙げ
られる。該芳香族複素環基は、好ましくはチエニル、フ
リル、ピリジルである。R11またはR12で示される
「置換されていてもよい炭化水素基」および「置換され
ていてもよい芳香族複素環基」における置換基は、好ま
しくは1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6アル
キル基、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6ア
ルコキシ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素など)、ニトロ基、ヒドロキシ基、アミノ基であ
る。置換基の数は、例えば1〜3個である。アシル基の
好適な例としては、例えばアセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバ
ロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、
シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、
シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニ
ル、クロトニル、2−シクロヘキセンカルボニル、ベン
ゾイル、ニコチノイル、イソニコチノイルなどが挙げら
れる。
13のアシル基、具体的にはホルミルの他、式: −C
OR11,−SO2R11,−SOR11または−PO
3R 11R12 [式中、R11およびR12は、同一
または異なって、置換されていてもよい炭化水素基また
は置換されていてもよい芳香族複素環基を示す]で表さ
れる基などが挙げられる。R11またはR12で示され
る「置換されていてもよい炭化水素基」としては、例え
ば前記R1として例示したものが挙げられる。該炭化水
素基は、好ましくは炭素数1〜8のアルキル基、炭素数
3〜7のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル
基、炭素数5〜7のシクロアルケニル基、炭素数6〜1
4のアリール基である。R11またはR12で示される
「置換されていてもよい芳香族複素環基」としては、例
えば前記R1における置換基として例示したものが挙げ
られる。該芳香族複素環基は、好ましくはチエニル、フ
リル、ピリジルである。R11またはR12で示される
「置換されていてもよい炭化水素基」および「置換され
ていてもよい芳香族複素環基」における置換基は、好ま
しくは1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6アル
キル基、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6ア
ルコキシ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素など)、ニトロ基、ヒドロキシ基、アミノ基であ
る。置換基の数は、例えば1〜3個である。アシル基の
好適な例としては、例えばアセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバ
ロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、
シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、
シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニ
ル、クロトニル、2−シクロヘキセンカルボニル、ベン
ゾイル、ニコチノイル、イソニコチノイルなどが挙げら
れる。
【0019】「置換されていてもよいアミノ基」として
は、例えば炭素数1ないし10のアルキル基、炭素数2
ないし10のアルケニル基、炭素数3ないし10のシク
ロアルキル基、炭素数3ないし10のシクロアルケニル
基、炭素数6ないし14のアリール基または炭素数1な
いし13のアシル基等でモノまたはジ置換されていても
よいアミノ基が挙げられる。これらの基としては、前記
R1における置換基としてそれぞれ例示したものが挙げ
られる。また、炭素数1ないし13のアシル基は、好ま
しくは炭素数2ないし10のアルカノイル基、炭素数7
ないし13のアリールカルボニル基等である。置換され
たアミノ基の好適な例としては、メチルアミノ、ジメチ
ルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルア
ミノ、ジブチルアミノ、ジアリルアミノ、シクロヘキシ
ルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベン
ゾイルアミノ、フェニルアミノ、N−メチル−N−フェ
ニルアミノ等が挙げられる。
は、例えば炭素数1ないし10のアルキル基、炭素数2
ないし10のアルケニル基、炭素数3ないし10のシク
ロアルキル基、炭素数3ないし10のシクロアルケニル
基、炭素数6ないし14のアリール基または炭素数1な
いし13のアシル基等でモノまたはジ置換されていても
よいアミノ基が挙げられる。これらの基としては、前記
R1における置換基としてそれぞれ例示したものが挙げ
られる。また、炭素数1ないし13のアシル基は、好ま
しくは炭素数2ないし10のアルカノイル基、炭素数7
ないし13のアリールカルボニル基等である。置換され
たアミノ基の好適な例としては、メチルアミノ、ジメチ
ルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルア
ミノ、ジブチルアミノ、ジアリルアミノ、シクロヘキシ
ルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベン
ゾイルアミノ、フェニルアミノ、N−メチル−N−フェ
ニルアミノ等が挙げられる。
【0020】「置換されていてもよいヒドロキシ基」と
しては、例えばそれぞれ置換されていてもよい炭素数1
〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、
炭素数7〜13のアラルキル基、炭素数1〜13のアシ
ル基および炭素数6〜14のアリール基で置換されてい
てもよいヒドロキシ基が挙げられる。これらアルキル
基、アルケニル基、アシル基またはアリールとしては、
前記R1における置換基としてそれぞれ例示したものが
挙げられる。また、アラルキル基としては、前記R1と
して例示したものが挙げられる。これら「炭素数1〜1
0のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル
基」、「炭素数7〜13のアラルキル基」、「炭素数1
〜13のアシル基」および「炭素数6〜14のアリール
基」が有していてもよい置換基としては、例えばハロゲ
ン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、1〜
3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
など)で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基等が挙げられる。置
換基の数は、例えば1ないし2個である。置換されたヒ
ドロキシ基としては、例えばそれぞれ置換されていても
よいアルコキシ基、アルケニルオキシ基、シクロアルキ
ルオキシ基、シクロアルケニルオキシ基、アラルキルオ
キシ基、アシルオキシ基、アリールオキシ基等が挙げら
れる。
しては、例えばそれぞれ置換されていてもよい炭素数1
〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、
炭素数7〜13のアラルキル基、炭素数1〜13のアシ
ル基および炭素数6〜14のアリール基で置換されてい
てもよいヒドロキシ基が挙げられる。これらアルキル
基、アルケニル基、アシル基またはアリールとしては、
前記R1における置換基としてそれぞれ例示したものが
挙げられる。また、アラルキル基としては、前記R1と
して例示したものが挙げられる。これら「炭素数1〜1
0のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル
基」、「炭素数7〜13のアラルキル基」、「炭素数1
〜13のアシル基」および「炭素数6〜14のアリール
基」が有していてもよい置換基としては、例えばハロゲ
ン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、1〜
3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
など)で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基等が挙げられる。置
換基の数は、例えば1ないし2個である。置換されたヒ
ドロキシ基としては、例えばそれぞれ置換されていても
よいアルコキシ基、アルケニルオキシ基、シクロアルキ
ルオキシ基、シクロアルケニルオキシ基、アラルキルオ
キシ基、アシルオキシ基、アリールオキシ基等が挙げら
れる。
【0021】アルコキシ基の好適な例としては、炭素数
1〜10のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、sec.−ブトキシ、t.−ブトキシ、ペンチルオキシ、
イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ、ヘプチルオキシ、ノニルオキシなどが挙げられ
る。アルケニルオキシ基の好適な例としては、炭素数2
〜10のアルケニルオキシ基、例えばアリル(allyl)
オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−
ヘキセニルオキシなどが挙げられる。シクロアルキルオ
キシ基の好適な例としては、炭素数3〜7のシクロアル
キルオキシ基、例えばシクロブトキシ、シクロペンチル
オキシ、シクロヘキシルオキシなどが挙げられる。シク
ロアルケニルオキシ基の好適な例としては、炭素数5〜
7のシクロアルケニルオキシ基、例えば2−シクロペン
テニルオキシ、2−シクロヘキセニルオキシなどが挙げ
られる。アラルキルオキシ基の好適な例としては、炭素
数7〜10のアラルキルオキシ基、例えばフェニル−C
1−4アルキルオキシ(例、ベンジルオキシ、フェネチ
ルオキシなど)等が挙げられる。アシルオキシ基の好適
な例としては、炭素数2〜13のアシルオキシ基、さら
に好ましくは炭素数2〜4のアルカノイルオキシ(例、
アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキ
シ、イソブチリルオキシなど)等が挙げられる。アリー
ルオキシ基の好適な例としては、炭素数6〜14のアリ
ールオキシ基、例えばフェノキシ、ナフチルオキシ等が
挙げられる。
1〜10のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、sec.−ブトキシ、t.−ブトキシ、ペンチルオキシ、
イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ、ヘプチルオキシ、ノニルオキシなどが挙げられ
る。アルケニルオキシ基の好適な例としては、炭素数2
〜10のアルケニルオキシ基、例えばアリル(allyl)
オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−
ヘキセニルオキシなどが挙げられる。シクロアルキルオ
キシ基の好適な例としては、炭素数3〜7のシクロアル
キルオキシ基、例えばシクロブトキシ、シクロペンチル
オキシ、シクロヘキシルオキシなどが挙げられる。シク
ロアルケニルオキシ基の好適な例としては、炭素数5〜
7のシクロアルケニルオキシ基、例えば2−シクロペン
テニルオキシ、2−シクロヘキセニルオキシなどが挙げ
られる。アラルキルオキシ基の好適な例としては、炭素
数7〜10のアラルキルオキシ基、例えばフェニル−C
1−4アルキルオキシ(例、ベンジルオキシ、フェネチ
ルオキシなど)等が挙げられる。アシルオキシ基の好適
な例としては、炭素数2〜13のアシルオキシ基、さら
に好ましくは炭素数2〜4のアルカノイルオキシ(例、
アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキ
シ、イソブチリルオキシなど)等が挙げられる。アリー
ルオキシ基の好適な例としては、炭素数6〜14のアリ
ールオキシ基、例えばフェノキシ、ナフチルオキシ等が
挙げられる。
【0022】上記したアルコキシ基、アルケニルオキシ
基、シクロアルキルオキシ基、シクロアルケニルオキシ
基、アラルキルオキシ基、アシルオキシ基およびアリー
ルオキシ基は、置換可能な位置に1ないし2個の置換基
を有していてもよく、このような置換基としては、例え
ばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6アル
コキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基等が挙げ
られる。
基、シクロアルキルオキシ基、シクロアルケニルオキシ
基、アラルキルオキシ基、アシルオキシ基およびアリー
ルオキシ基は、置換可能な位置に1ないし2個の置換基
を有していてもよく、このような置換基としては、例え
ばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6アル
コキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基等が挙げ
られる。
【0023】置換されていてもよいチオール基として
は、例えば炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜1
0のシクロアルキル基、炭素数7〜13のアラルキル
基、炭素数1〜13のアシル基、炭素数6〜14のアリ
ール基、ヘテロアリール基などで置換されていてもよい
チオール基が挙げられる。これらアルキル基、シクロア
ルキル基、アシル基およびアリール基としては、前記R
1における置換基としてそれぞれ例示したものが挙げら
れる。また、アラルキル基としては、前記R1として例
示したものが挙げられる。ヘテロアリール基の好適な例
としては、ピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジ
ル)、イミダゾリル(例、2−イミダゾリル)、トリア
ゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−5−イル)な
どが挙げられる。置換されたチオール基としては、例え
ばアルキルチオ、シクロアルキルチオ、アラルキルチ
オ、アシルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオな
どが挙げられる。アルキルチオ基の好適な例としては、
炭素数1〜10のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、
エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチル
チオ、イソブチルチオ、sec.−ブチルチオ、t.−ブチル
チオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチル
チオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、ノニルチオ等が挙
げられる。シクロアルキルチオ基の好適な例としては、
炭素数3〜10のシクロアルキルチオ基、例えばシクロ
ブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ
等が挙げられる。アラルキルチオ基の好適な例として
は、炭素数7〜10のアラルキルチオ基、例えばフェニ
ル−C1−4アルキルチオ(例、ベンジルチオ、フェネ
チルチオなど)等が挙げられる。アシルチオ基の好適な
例としては、炭素数2〜13のアシルチオ基、さらに好
ましくは炭素数2〜4のアルカノイルチオ基(例、アセ
チルチオ、プロピオニルチオ、ブチリルチオ、イソブチ
リルチオなど)等が挙げられる。アリールチオ基の好適
な例としては、炭素数6〜14のアリールチオ基、例え
ばフェニルチオ、ナフチルチオ等が挙げられる。ヘテロ
アリールチオ基の好適な例としては、ピリジルチオ
(例、2−ピリジルチオ、3−ピリジルチオ)、イミダ
ゾリルチオ(例、2−イミダゾリルチオ)、トリアゾリ
ルチオ(例、1,2,4−トリアゾール−5−イルチ
オ)等が挙げられる。
は、例えば炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜1
0のシクロアルキル基、炭素数7〜13のアラルキル
基、炭素数1〜13のアシル基、炭素数6〜14のアリ
ール基、ヘテロアリール基などで置換されていてもよい
チオール基が挙げられる。これらアルキル基、シクロア
ルキル基、アシル基およびアリール基としては、前記R
1における置換基としてそれぞれ例示したものが挙げら
れる。また、アラルキル基としては、前記R1として例
示したものが挙げられる。ヘテロアリール基の好適な例
としては、ピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジ
ル)、イミダゾリル(例、2−イミダゾリル)、トリア
ゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−5−イル)な
どが挙げられる。置換されたチオール基としては、例え
ばアルキルチオ、シクロアルキルチオ、アラルキルチ
オ、アシルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオな
どが挙げられる。アルキルチオ基の好適な例としては、
炭素数1〜10のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、
エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチル
チオ、イソブチルチオ、sec.−ブチルチオ、t.−ブチル
チオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチル
チオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、ノニルチオ等が挙
げられる。シクロアルキルチオ基の好適な例としては、
炭素数3〜10のシクロアルキルチオ基、例えばシクロ
ブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ
等が挙げられる。アラルキルチオ基の好適な例として
は、炭素数7〜10のアラルキルチオ基、例えばフェニ
ル−C1−4アルキルチオ(例、ベンジルチオ、フェネ
チルチオなど)等が挙げられる。アシルチオ基の好適な
例としては、炭素数2〜13のアシルチオ基、さらに好
ましくは炭素数2〜4のアルカノイルチオ基(例、アセ
チルチオ、プロピオニルチオ、ブチリルチオ、イソブチ
リルチオなど)等が挙げられる。アリールチオ基の好適
な例としては、炭素数6〜14のアリールチオ基、例え
ばフェニルチオ、ナフチルチオ等が挙げられる。ヘテロ
アリールチオ基の好適な例としては、ピリジルチオ
(例、2−ピリジルチオ、3−ピリジルチオ)、イミダ
ゾリルチオ(例、2−イミダゾリルチオ)、トリアゾリ
ルチオ(例、1,2,4−トリアゾール−5−イルチ
オ)等が挙げられる。
【0024】エステル化されていてもよいカルボキシル
基において、エステル化されたカルボキシル基として
は、例えば炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロ
ポキシカルボニル、ブトキシカルボニルなど)、炭素数
8〜10のアラルキルオキシカルボニル基(例、ベンジ
ルオキシカルボニルなど)、1ないし2個の炭素数1〜
3のアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15
のアリールオキシカルボニル基(例、フェノキシカルボ
ニル、p−トリルオキシカルボニルなど)等が挙げられ
る。
基において、エステル化されたカルボキシル基として
は、例えば炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロ
ポキシカルボニル、ブトキシカルボニルなど)、炭素数
8〜10のアラルキルオキシカルボニル基(例、ベンジ
ルオキシカルボニルなど)、1ないし2個の炭素数1〜
3のアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15
のアリールオキシカルボニル基(例、フェノキシカルボ
ニル、p−トリルオキシカルボニルなど)等が挙げられ
る。
【0025】アミド化されていてもよいカルボキシル基
において、アミド化されたカルボキシル基としては、
式:−CON(R13)(R14)(式中、R13およ
びR14は同一または異なって、水素原子、置換されて
いてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素
環基を示し、またR13およびR14は隣接する窒素原
子と共に置換されていてもよい含窒素複素環を形成して
いてもよい。)で表される基が挙げられる。ここで、R
13およびR14で示される「置換されていてもよい炭
化水素基」および「置換されていてもよい複素環基」と
しては、前記R1として例示したものが挙げられる。該
炭化水素基および複素環基における置換基は、好ましく
はハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6アル
キル基、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6ア
ルコキシ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、アミノ基であ
る。置換基の数は、例えば1〜3個である。R13およ
びR14が隣接する窒素原子と共に形成する「置換され
ていてもよい含窒素複素環」における「含窒素複素環」
としては、例えば環構成原子として、炭素原子以外に少
なくとも1個の窒素原子を含み、酸素原子、硫黄原子お
よび窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個さら
に含有していてもよい5ないし7員含窒素複素環などが挙
げられる。該「含窒素複素環」は、好ましくは、ピペリ
ジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、ピロ
リジンなどである。該「置換されていてもよい含窒素複
素環」における「置換基」としては、前記「置換されて
いてもよい脂環式炭化水素基」などにおける「置換基」
として例示したものが用いられる。置換基の数は、例え
ば1〜3個である。
において、アミド化されたカルボキシル基としては、
式:−CON(R13)(R14)(式中、R13およ
びR14は同一または異なって、水素原子、置換されて
いてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素
環基を示し、またR13およびR14は隣接する窒素原
子と共に置換されていてもよい含窒素複素環を形成して
いてもよい。)で表される基が挙げられる。ここで、R
13およびR14で示される「置換されていてもよい炭
化水素基」および「置換されていてもよい複素環基」と
しては、前記R1として例示したものが挙げられる。該
炭化水素基および複素環基における置換基は、好ましく
はハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6アル
キル基、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6ア
ルコキシ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、アミノ基であ
る。置換基の数は、例えば1〜3個である。R13およ
びR14が隣接する窒素原子と共に形成する「置換され
ていてもよい含窒素複素環」における「含窒素複素環」
としては、例えば環構成原子として、炭素原子以外に少
なくとも1個の窒素原子を含み、酸素原子、硫黄原子お
よび窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個さら
に含有していてもよい5ないし7員含窒素複素環などが挙
げられる。該「含窒素複素環」は、好ましくは、ピペリ
ジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、ピロ
リジンなどである。該「置換されていてもよい含窒素複
素環」における「置換基」としては、前記「置換されて
いてもよい脂環式炭化水素基」などにおける「置換基」
として例示したものが用いられる。置換基の数は、例え
ば1〜3個である。
【0026】R1における置換基の好適な例としては、
1)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルコキシ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基、ヒドロキシ基およ
びアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有して
いてもよい炭素数1ないし10(好ましくは1ないし
4)のアルキル基(好ましくはメチル、エチルなど); 2)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数3ないし10
(好ましくは3ないし7)のシクロアルキル基(好まし
くはシクロヘキシルなど); 3)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数6ないし14の
アリール基(好ましくは、フェニル、ナフチルなど); 4)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環基(好ま
しくはフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニルな
ど);などである。R1における置換基の数は、好まし
くは1ないし3個、さらに好ましくは1または2個であ
る。
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルコキシ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基、ヒドロキシ基およ
びアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有して
いてもよい炭素数1ないし10(好ましくは1ないし
4)のアルキル基(好ましくはメチル、エチルなど); 2)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数3ないし10
(好ましくは3ないし7)のシクロアルキル基(好まし
くはシクロヘキシルなど); 3)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数6ないし14の
アリール基(好ましくは、フェニル、ナフチルなど); 4)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環基(好ま
しくはフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニルな
ど);などである。R1における置換基の数は、好まし
くは1ないし3個、さらに好ましくは1または2個であ
る。
【0027】一般式(I)中、R1は、好ましくは置換
されていてもよい環状基である。該環状基としては、前
記した環状炭化水素基および複素環基が挙げられる。R
1は、さらに好ましくは置換されていてもよい複素環基
(好ましくは芳香族複素環基)である。R1の好適な具
体例としては、 1)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルコキシ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基、ヒドロキシ基およ
びアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有して
いてもよい炭素数1ないし10(好ましくは1ないし
4)のアルキル基(好ましくはメチル、エチルなど); 2)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数3ないし10
(好ましくは3ないし7)のシクロアルキル基(好まし
くはシクロヘキシルなど); 3)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数6ないし14の
アリール基(好ましくは、フェニル、ナフチルなど);
および 4)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環基(好ま
しくはフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニルな
ど);から選ばれる1ないし3個の置換基を有していて
もよい5〜7員の単環式芳香族複素環基(好ましくはオ
キサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジア
ゾリル、トリアゾリル、ピリジルなど;さらに好ましく
はオキサゾリルなど)が挙げられる。なかでも、炭素数
1ないし4のアルキル基(好ましくはメチル、エチルな
ど)、炭素数6ないし14のアリール基(好ましくは、
フェニル、ナフチルなど)および芳香族複素環基(好ま
しくはフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニルなど)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい
5〜7員の単環式芳香族複素環基(好ましくはオキサゾ
リル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリ
ル、トリアゾリル、ピリジルなど;さらに好ましくはオ
キサゾリルなど)が好ましい。
されていてもよい環状基である。該環状基としては、前
記した環状炭化水素基および複素環基が挙げられる。R
1は、さらに好ましくは置換されていてもよい複素環基
(好ましくは芳香族複素環基)である。R1の好適な具
体例としては、 1)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルコキシ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基、ヒドロキシ基およ
びアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有して
いてもよい炭素数1ないし10(好ましくは1ないし
4)のアルキル基(好ましくはメチル、エチルなど); 2)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数3ないし10
(好ましくは3ないし7)のシクロアルキル基(好まし
くはシクロヘキシルなど); 3)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数6ないし14の
アリール基(好ましくは、フェニル、ナフチルなど);
および 4)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環基(好ま
しくはフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニルな
ど);から選ばれる1ないし3個の置換基を有していて
もよい5〜7員の単環式芳香族複素環基(好ましくはオ
キサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジア
ゾリル、トリアゾリル、ピリジルなど;さらに好ましく
はオキサゾリルなど)が挙げられる。なかでも、炭素数
1ないし4のアルキル基(好ましくはメチル、エチルな
ど)、炭素数6ないし14のアリール基(好ましくは、
フェニル、ナフチルなど)および芳香族複素環基(好ま
しくはフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニルなど)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい
5〜7員の単環式芳香族複素環基(好ましくはオキサゾ
リル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリ
ル、トリアゾリル、ピリジルなど;さらに好ましくはオ
キサゾリルなど)が好ましい。
【0028】一般式(I)中、XおよびYは同一または
異なって結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−C
S−、−SO−、−SO2−、−CR3(OR4)−、
−NR5−、−CONR6−または−NR6CO−
(R3は水素原子または置換されていてもよい炭化水素
基を、R4は水素原子または水酸基の保護基を、R5は
水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミ
ノ基の保護基を、R6は水素原子または置換されていて
もよい炭化水素基を示す)を示す。Xは、好ましくは結
合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−CS−、−C
R 3(OR4)−または−NR5− (R3、R4およ
びR5は前記と同意義を示す);さらに好ましくは結合
手または−NR5− (R5は前記と同意義を示す);
特に好ましくは結合手である。R3およびR5で示され
る「置換されていてもよい炭化水素基」としては、前記
R1として例示したものが挙げられる。該「置換されて
いてもよい炭化水素基」は、好ましくは、置換されてい
てもよい炭素数1ないし4のアルキル基、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec.-ブチル、t.-ブチルなどである。該アルキル
基は、置換可能な位置に1ないし3個の置換基を有して
いてもよく、このような置換基としては、例えばハロゲ
ン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、炭素数1
ないし4のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、
sec.−ブトキシ、t.−ブトキシなど)、ヒドロキシ基、
ニトロ基、アミノ基、炭素数1ないし4のアシル基
(例、ホルミル、アセチル、プロピオニルなどの炭素数
1ないし4のアルカノイル基)などが挙げられる。R3
およびR5は、好ましくは水素原子または炭素数1ない
し4のアルキル基である。
異なって結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−C
S−、−SO−、−SO2−、−CR3(OR4)−、
−NR5−、−CONR6−または−NR6CO−
(R3は水素原子または置換されていてもよい炭化水素
基を、R4は水素原子または水酸基の保護基を、R5は
水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミ
ノ基の保護基を、R6は水素原子または置換されていて
もよい炭化水素基を示す)を示す。Xは、好ましくは結
合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−CS−、−C
R 3(OR4)−または−NR5− (R3、R4およ
びR5は前記と同意義を示す);さらに好ましくは結合
手または−NR5− (R5は前記と同意義を示す);
特に好ましくは結合手である。R3およびR5で示され
る「置換されていてもよい炭化水素基」としては、前記
R1として例示したものが挙げられる。該「置換されて
いてもよい炭化水素基」は、好ましくは、置換されてい
てもよい炭素数1ないし4のアルキル基、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec.-ブチル、t.-ブチルなどである。該アルキル
基は、置換可能な位置に1ないし3個の置換基を有して
いてもよく、このような置換基としては、例えばハロゲ
ン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、炭素数1
ないし4のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、
sec.−ブトキシ、t.−ブトキシなど)、ヒドロキシ基、
ニトロ基、アミノ基、炭素数1ないし4のアシル基
(例、ホルミル、アセチル、プロピオニルなどの炭素数
1ないし4のアルカノイル基)などが挙げられる。R3
およびR5は、好ましくは水素原子または炭素数1ない
し4のアルキル基である。
【0029】R4で示される水酸基の保護基としては、
例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルな
ど)、フェニル、トリチル、C7−10アラルキル
(例、ベンジルなど)、ホルミル、C 1−6アルキル−
カルボニル(例、アセチル、プロピオニルなど)、ベン
ゾイル、C7−10アラルキル−カルボニル(例、ベン
ジルカルボニルなど)、2−テトラヒドロピラニル、2
−テトラヒドロフラニル、シリル(例、トリメチルシリ
ル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、te
rt−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチ
ルシリルなど)、C2−6アルケニル(例、1−アリル
など)などが挙げられる。これらの基は、1ないし3個
のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピ
ルなど)、C1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシなど)またはニトロ基などで置換されて
いてもよい。R5で示されるアミノ基の保護基として
は、例えばホルミル、C1−6アルキル−カルボニル
(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1−6アルコ
キシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど)、ベ
ンゾイル、C7−10アラルキル−カルボニル(例、ベ
ンジルカルボニルなど)、C7−14アラルキルオキシ
−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、9−フ
ルオレニルメトキシカルボニルなど)、トリチル、フタ
ロイル、N,N−ジメチルアミノメチレン、シリル
(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチル
フェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、t
ert−ブチルジエチルシリルなど)、C2−6アルケ
ニル(例、1−アリルなど)などが挙げられる。これら
の基は、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルコキシ(例、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシなど)またはニトロ基な
どで置換されていてもよい。R6で示される「置換され
ていてもよい炭化水素基」としては、前記R1として例
示したものが挙げられる。なかでも、炭素数1ないし4
のアルキル基が好ましい。R6は、好ましくは水素原子
である。
例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルな
ど)、フェニル、トリチル、C7−10アラルキル
(例、ベンジルなど)、ホルミル、C 1−6アルキル−
カルボニル(例、アセチル、プロピオニルなど)、ベン
ゾイル、C7−10アラルキル−カルボニル(例、ベン
ジルカルボニルなど)、2−テトラヒドロピラニル、2
−テトラヒドロフラニル、シリル(例、トリメチルシリ
ル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、te
rt−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチ
ルシリルなど)、C2−6アルケニル(例、1−アリル
など)などが挙げられる。これらの基は、1ないし3個
のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピ
ルなど)、C1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシなど)またはニトロ基などで置換されて
いてもよい。R5で示されるアミノ基の保護基として
は、例えばホルミル、C1−6アルキル−カルボニル
(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1−6アルコ
キシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど)、ベ
ンゾイル、C7−10アラルキル−カルボニル(例、ベ
ンジルカルボニルなど)、C7−14アラルキルオキシ
−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、9−フ
ルオレニルメトキシカルボニルなど)、トリチル、フタ
ロイル、N,N−ジメチルアミノメチレン、シリル
(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチル
フェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、t
ert−ブチルジエチルシリルなど)、C2−6アルケ
ニル(例、1−アリルなど)などが挙げられる。これら
の基は、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルコキシ(例、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシなど)またはニトロ基な
どで置換されていてもよい。R6で示される「置換され
ていてもよい炭化水素基」としては、前記R1として例
示したものが挙げられる。なかでも、炭素数1ないし4
のアルキル基が好ましい。R6は、好ましくは水素原子
である。
【0030】Yは好ましくは結合手、酸素原子、硫黄原
子、−SO−、−SO2−、−NR 6−、−CONR6
−または−NR6CO− (R6は水素原子または置換
されていてもよい炭化水素基を示す);さらに好ましく
は酸素原子または−NR6−(R6は前記と同意義を示
す);特に好ましくは酸素原子である。
子、−SO−、−SO2−、−NR 6−、−CONR6
−または−NR6CO− (R6は水素原子または置換
されていてもよい炭化水素基を示す);さらに好ましく
は酸素原子または−NR6−(R6は前記と同意義を示
す);特に好ましくは酸素原子である。
【0031】一般式(I)中、Qで示される「炭素数1
ないし20の2価の炭化水素基」としては、例えば「2
価の非環式炭化水素基」、「2価の環式炭化水素基」、
または1種以上の「2価の非環式炭化水素基」と1種以
上の「2価の環式炭化水素基」とを組合わせることによ
って得られる2価基が挙げられる。ここで、「2価の非
環式炭化水素基」としては、例えば炭素数1ないし20
のアルキレン、炭素数2ないし20のアルケニレン、炭
素数2ないし20のアルキニレンなどが挙げられる。
「2価の環式炭化水素基」としては、炭素数5ないし2
0のシクロアルカン、炭素数5ないし20のシクロアル
ケンまたは炭素数6ないし18の芳香族炭化水素(例、
ベンゼン、ナフタレン、インデン、アントラセンなど)
から任意の2個の水素原子を除いて得られる2価基など
が挙げられる。具体例としては、1,2−シクロペンチ
レン、1,3−シクロペンチレン、1,2−シクロヘキ
シレン、1,3−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘ
キシレン、1,2−シクロヘプチレン、1,3−シクロ
ヘプチレン、1,4−シクロヘプチレン、3−シクロヘ
キセン−1,4−イレン、3−シクロヘキセン−1,2
−イレン、2,5−シクロヘキサジエン−1,4−イレ
ン、1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、1,4
−フェニレン、1,4−ナフチレン、1,6−ナフチレ
ン、2,6−ナフチレン、2,7−ナフチレン、1,5
−インデニレン、2,5−インデニレンなどが挙げられ
る。
ないし20の2価の炭化水素基」としては、例えば「2
価の非環式炭化水素基」、「2価の環式炭化水素基」、
または1種以上の「2価の非環式炭化水素基」と1種以
上の「2価の環式炭化水素基」とを組合わせることによ
って得られる2価基が挙げられる。ここで、「2価の非
環式炭化水素基」としては、例えば炭素数1ないし20
のアルキレン、炭素数2ないし20のアルケニレン、炭
素数2ないし20のアルキニレンなどが挙げられる。
「2価の環式炭化水素基」としては、炭素数5ないし2
0のシクロアルカン、炭素数5ないし20のシクロアル
ケンまたは炭素数6ないし18の芳香族炭化水素(例、
ベンゼン、ナフタレン、インデン、アントラセンなど)
から任意の2個の水素原子を除いて得られる2価基など
が挙げられる。具体例としては、1,2−シクロペンチ
レン、1,3−シクロペンチレン、1,2−シクロヘキ
シレン、1,3−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘ
キシレン、1,2−シクロヘプチレン、1,3−シクロ
ヘプチレン、1,4−シクロヘプチレン、3−シクロヘ
キセン−1,4−イレン、3−シクロヘキセン−1,2
−イレン、2,5−シクロヘキサジエン−1,4−イレ
ン、1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、1,4
−フェニレン、1,4−ナフチレン、1,6−ナフチレ
ン、2,6−ナフチレン、2,7−ナフチレン、1,5
−インデニレン、2,5−インデニレンなどが挙げられ
る。
【0032】Qは、好ましくは炭素数1ないし6の2価
の炭化水素基であり、なかでも (1)C1−6アルキレン(例えば、−CH2−、−(CH2)
2−、−(CH2) 3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6
−、−CH(CH3)−、−C(CH3)2−、−(CH(CH3))2−、−(C
H2)2C(CH3) 2−、−(CH2)3 C(CH3)2−など); (2) C2−6アルケニレン(例えば、−CH=CH−、−CH2
−CH=CH−、−C(CH3) 2−CH=CH−、−CH2−CH=CH−C
H2−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH=CH−、−
CH=CH−CH2−CH2−CH2−など); (3) C2−6アルキニレン(例えば、−C≡C−、−CH2−C
≡C−、−CH2−C≡C−CH 2−CH2−など)などが好まし
い。 Qは、さらに好ましくはC1−6アルキレンまたはC
2−6アルケニレンであり、なかでも、−CH2−、−(CH
2) 2−、−(CH2) 3−、−(CH2)4−、−CH=CH−などが
好ましい。 Qは、特に好ましくは−CH2−、−(CH2) 2
−などである。
の炭化水素基であり、なかでも (1)C1−6アルキレン(例えば、−CH2−、−(CH2)
2−、−(CH2) 3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6
−、−CH(CH3)−、−C(CH3)2−、−(CH(CH3))2−、−(C
H2)2C(CH3) 2−、−(CH2)3 C(CH3)2−など); (2) C2−6アルケニレン(例えば、−CH=CH−、−CH2
−CH=CH−、−C(CH3) 2−CH=CH−、−CH2−CH=CH−C
H2−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH=CH−、−
CH=CH−CH2−CH2−CH2−など); (3) C2−6アルキニレン(例えば、−C≡C−、−CH2−C
≡C−、−CH2−C≡C−CH 2−CH2−など)などが好まし
い。 Qは、さらに好ましくはC1−6アルキレンまたはC
2−6アルケニレンであり、なかでも、−CH2−、−(CH
2) 2−、−(CH2) 3−、−(CH2)4−、−CH=CH−などが
好ましい。 Qは、特に好ましくは−CH2−、−(CH2) 2
−などである。
【0033】一般式(I)中、環Aで示される「1ない
し3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環」にお
ける「芳香環」としては、例えば、ベンゼン環、縮合芳
香族炭化水素環、5または6員芳香族複素環、縮合芳香
族複素環などが挙げられる。ここで、「縮合芳香族炭化
水素環」としては、例えば炭素数9ないし14の縮合芳
香族炭化水素環などが挙げられる。具体的には、ナフタ
レン、インデン、フルオレン、アントラセンなどが挙げ
られる。「5または6員芳香族複素環」としては、例え
ば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含む5または6
員芳香族複素環などが挙げられる。具体的には、チオフ
ェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、
チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキ
サゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジ
ン、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾー
ル、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、
フラザンなどが挙げられる。「縮合芳香族複素環」とし
ては、例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子およ
び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む
9ないし14員(好ましくは9または10員)の縮合芳
香族複素環などが挙げられる。具体的には、ベンゾフラ
ン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズオ
キサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾー
ル、ナフト[2,3−b]チオフェン、イソキノリン、キノリ
ン、インドール、キノキサリン、フェナントリジン、フ
ェノチアジン、フェノキサジン、フタラジン、ナフチリ
ジン、キナゾリン、シンノリン、カルバゾール、β−カ
ルボリン、アクリジン、フェナジン、フタルイミドなど
が挙げられる。「芳香環」は、好ましくはベンゼン環、
炭素数9ないし14の縮合芳香族炭化水素環(好ましく
はナフタレンなど)、5または6員芳香族複素環(好ま
しくはピリジン、オキサゾール、イソオキサゾール、チ
アゾール、オキサジアゾールなど)などである。
し3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環」にお
ける「芳香環」としては、例えば、ベンゼン環、縮合芳
香族炭化水素環、5または6員芳香族複素環、縮合芳香
族複素環などが挙げられる。ここで、「縮合芳香族炭化
水素環」としては、例えば炭素数9ないし14の縮合芳
香族炭化水素環などが挙げられる。具体的には、ナフタ
レン、インデン、フルオレン、アントラセンなどが挙げ
られる。「5または6員芳香族複素環」としては、例え
ば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含む5または6
員芳香族複素環などが挙げられる。具体的には、チオフ
ェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、
チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキ
サゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジ
ン、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾー
ル、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、
フラザンなどが挙げられる。「縮合芳香族複素環」とし
ては、例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子およ
び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む
9ないし14員(好ましくは9または10員)の縮合芳
香族複素環などが挙げられる。具体的には、ベンゾフラ
ン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズオ
キサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾー
ル、ナフト[2,3−b]チオフェン、イソキノリン、キノリ
ン、インドール、キノキサリン、フェナントリジン、フ
ェノチアジン、フェノキサジン、フタラジン、ナフチリ
ジン、キナゾリン、シンノリン、カルバゾール、β−カ
ルボリン、アクリジン、フェナジン、フタルイミドなど
が挙げられる。「芳香環」は、好ましくはベンゼン環、
炭素数9ないし14の縮合芳香族炭化水素環(好ましく
はナフタレンなど)、5または6員芳香族複素環(好ま
しくはピリジン、オキサゾール、イソオキサゾール、チ
アゾール、オキサジアゾールなど)などである。
【0034】環Aで示される「1ないし3個の置換基を
さらに有していてもよい芳香環」における「置換基」と
しては、置換されていてもよい脂肪族炭化水素基、置換
されていてもよいヒドロキシ基、ハロゲン原子、アシル
基、ニトロ基、および置換されていてもよいアミノ基な
どが挙げられる。これら置換基は、いずれもR1におけ
る置換基として例示したものが用いられる。環Aにおけ
る置換基は、好ましくは炭素数1ないし4のアルキル
基、ヒドロキシ基、炭素数1ないし4のアルコキシ基
(好ましくはメトキシ)、炭素数7ないし10のアラル
キルオキシ基、ハロゲン原子である。環Aは、好ましく
は炭素数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素
数1ないし4のアルコキシ基(好ましくはメトキシ)お
よびハロゲン原子から選ばれる1ないし2個の置換基を
それぞれ有していてもよいベンゼン環または5または6
員芳香族複素環(好ましくはピリジン);さらに好まし
くは炭素数1ないし4のアルコキシ基(好ましくはメト
キシ)でそれぞれ置換されていてもよいベンゼン環また
は5または6員芳香族複素環(好ましくはピリジン)で
ある。
さらに有していてもよい芳香環」における「置換基」と
しては、置換されていてもよい脂肪族炭化水素基、置換
されていてもよいヒドロキシ基、ハロゲン原子、アシル
基、ニトロ基、および置換されていてもよいアミノ基な
どが挙げられる。これら置換基は、いずれもR1におけ
る置換基として例示したものが用いられる。環Aにおけ
る置換基は、好ましくは炭素数1ないし4のアルキル
基、ヒドロキシ基、炭素数1ないし4のアルコキシ基
(好ましくはメトキシ)、炭素数7ないし10のアラル
キルオキシ基、ハロゲン原子である。環Aは、好ましく
は炭素数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素
数1ないし4のアルコキシ基(好ましくはメトキシ)お
よびハロゲン原子から選ばれる1ないし2個の置換基を
それぞれ有していてもよいベンゼン環または5または6
員芳香族複素環(好ましくはピリジン);さらに好まし
くは炭素数1ないし4のアルコキシ基(好ましくはメト
キシ)でそれぞれ置換されていてもよいベンゼン環また
は5または6員芳香族複素環(好ましくはピリジン)で
ある。
【0035】一般式(I)中、nは1ないし8の整数を
示す。nは好ましくは1ないし3の整数であり、さらに
好ましくは1である。
示す。nは好ましくは1ないし3の整数であり、さらに
好ましくは1である。
【0036】一般式(I)中、環Bで示される「含窒素
5員複素環」としては、例えば環構成原子として、炭素
原子以外に少なくとも1個の窒素原子を含み、酸素原
子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし3個さらに含有していてもよい5員複素環が挙
げられる。「含窒素5員複素環」の好適な例としては、
ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、1,3−
オキサゾリジン、1,3−チアゾリジン、イソキサゾリ
ジン、イソチアゾリジンなどの含窒素5員非芳香族複素
環;ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾー
ル、テトラゾールなどの含窒素5員芳香族複素環が挙げ
られる。環Bで示される「含窒素5員複素環」は、好ま
しくは含窒素5員芳香族複素環であり、さらに好ましく
はピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環などであ
る。環Bは、置換可能な位置に1ないし3個、好ましく
は1ないし2個の置換基を有していてもよい。このよう
な置換基としては、例えば「ハロゲン原子」、「ニトロ
基」、「置換されていてもよい炭化水素基(好ましく
は、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化
水素基)」、「置換されていてもよい芳香族複素環
基」、「置換されていてもよい非芳香族複素環基」、
「アシル基」、「置換されていてもよいアミノ基」、
「置換されていてもよいヒドロキシ基」、「置換されて
いてもよいチオール基」、「エステル化もしくはアミド
化されていてもよいカルボキシル基」などが挙げられ
る。これら置換基は、いずれもR1における置換基とし
て例示したものが用いられる。
5員複素環」としては、例えば環構成原子として、炭素
原子以外に少なくとも1個の窒素原子を含み、酸素原
子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし3個さらに含有していてもよい5員複素環が挙
げられる。「含窒素5員複素環」の好適な例としては、
ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、1,3−
オキサゾリジン、1,3−チアゾリジン、イソキサゾリ
ジン、イソチアゾリジンなどの含窒素5員非芳香族複素
環;ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾー
ル、テトラゾールなどの含窒素5員芳香族複素環が挙げ
られる。環Bで示される「含窒素5員複素環」は、好ま
しくは含窒素5員芳香族複素環であり、さらに好ましく
はピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環などであ
る。環Bは、置換可能な位置に1ないし3個、好ましく
は1ないし2個の置換基を有していてもよい。このよう
な置換基としては、例えば「ハロゲン原子」、「ニトロ
基」、「置換されていてもよい炭化水素基(好ましく
は、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化
水素基)」、「置換されていてもよい芳香族複素環
基」、「置換されていてもよい非芳香族複素環基」、
「アシル基」、「置換されていてもよいアミノ基」、
「置換されていてもよいヒドロキシ基」、「置換されて
いてもよいチオール基」、「エステル化もしくはアミド
化されていてもよいカルボキシル基」などが挙げられ
る。これら置換基は、いずれもR1における置換基とし
て例示したものが用いられる。
【0037】一般式(I)中、環Bは、式:−Wa−(C=
O)−Ra (Waは結合手または炭素数1ないし20の2価
の炭化水素残基を、Raは−ORb(Rbは水素原子または置
換されていてもよい炭化水素基を示す)または−NRcRd
(RcおよびRdは同一または異なって水素原子、置換され
ていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環
基、または置換されていてもよいアシル基を示し、また
RcおよびRdは結合して環を形成していてもよい)を示
す)で示される置換基を有しない。
O)−Ra (Waは結合手または炭素数1ないし20の2価
の炭化水素残基を、Raは−ORb(Rbは水素原子または置
換されていてもよい炭化水素基を示す)または−NRcRd
(RcおよびRdは同一または異なって水素原子、置換され
ていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環
基、または置換されていてもよいアシル基を示し、また
RcおよびRdは結合して環を形成していてもよい)を示
す)で示される置換基を有しない。
【0038】環Bにおける「置換基」は、好ましくは炭
化水素基であり、さらに好ましくは炭素数1ないし10
のアルキル基(好ましくは、メチルなど)、炭素数7な
いし13のアラルキル基(例、ベンジルなど)、炭素数
6ないし14のアリール基(好ましくはフェニル、ナフ
チルなど)などである。また、環Bにおける「置換基」
としては、単環式芳香族複素環基(好ましくは、フリ
ル、チエニル)なども好ましい。環Bは、好ましくは炭
素数6ないし14のアリール基(好ましくはフェニル)
および単環式芳香族複素環基(好ましくは、フリル、チ
エニル)から選ばれる1ないし2個の置換基を有してい
てもよい5員芳香族複素環(好ましくはピロール環、イ
ミダゾール環、ピラゾール環、さらに好ましくはピロー
ル環、ピラゾール環)である。
化水素基であり、さらに好ましくは炭素数1ないし10
のアルキル基(好ましくは、メチルなど)、炭素数7な
いし13のアラルキル基(例、ベンジルなど)、炭素数
6ないし14のアリール基(好ましくはフェニル、ナフ
チルなど)などである。また、環Bにおける「置換基」
としては、単環式芳香族複素環基(好ましくは、フリ
ル、チエニル)なども好ましい。環Bは、好ましくは炭
素数6ないし14のアリール基(好ましくはフェニル)
および単環式芳香族複素環基(好ましくは、フリル、チ
エニル)から選ばれる1ないし2個の置換基を有してい
てもよい5員芳香族複素環(好ましくはピロール環、イ
ミダゾール環、ピラゾール環、さらに好ましくはピロー
ル環、ピラゾール環)である。
【0039】一般式(I)中、Wで示される「炭素数1
ないし20の2価の炭化水素基」としては、前記Qとし
て例示したものが挙げられる。Wは好ましくはC1−6
アルキレンまたはC2−6アルケニレンであり、なかで
も、−CH2−、−(CH2) 2−、−(CH2) 3−、−(CH2)
4−、−CH=CH−などが好ましい。Wは、特に好ましく
は−CH2−、−(CH2) 2−、−CH=CH−などである。
ないし20の2価の炭化水素基」としては、前記Qとし
て例示したものが挙げられる。Wは好ましくはC1−6
アルキレンまたはC2−6アルケニレンであり、なかで
も、−CH2−、−(CH2) 2−、−(CH2) 3−、−(CH2)
4−、−CH=CH−などが好ましい。Wは、特に好ましく
は−CH2−、−(CH2) 2−、−CH=CH−などである。
【0040】一般式(I)中、Vは、結合手、酸素原
子、硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NR7−また
は−NR7CO− (R7は水素原子または置換されて
いてもよい炭化水素基を示す)を示す。R7で示される
「置換されていてもよい炭化水素基」としては、前記R
1として例示したものが挙げられる。なかでも、炭素数
1ないし4のアルキル基が好ましい。R7は、好ましく
は水素原子である。Vは好ましくは結合手である。
子、硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NR7−また
は−NR7CO− (R7は水素原子または置換されて
いてもよい炭化水素基を示す)を示す。R7で示される
「置換されていてもよい炭化水素基」としては、前記R
1として例示したものが挙げられる。なかでも、炭素数
1ないし4のアルキル基が好ましい。R7は、好ましく
は水素原子である。Vは好ましくは結合手である。
【0041】一般式(I)中、R2は−PO(OR8)
(OR9) (R8およびR9は同一または異なって水
素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示し、
またR8およびR9は結合して置換されていてもよい環
を形成していてもよい)、−COR10 (R10は水
素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示
す)、置換されていてもよい炭化水素基または置換され
ていてもよい複素環基である。R8、R9、R10およ
びR2で示される「置換されていてもよい炭化水素基」
としては、前記R1として例示したものが挙げられる。
R8、R9およびR10で示される「置換されていても
よい炭化水素基」は、好ましくは「炭素数1ないし4の
アルキル基」などである。ここで、「炭素数1ないし4
のアルキル基」としては、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、t−ブチルなどが挙げられ、なかでもメチル、エ
チルが好ましい。R2で示される「置換されていてもよ
い複素環基」としては、前記R1として例示したものが
挙げられる。なかでも、炭素数1ないし4のアルキル基
(好ましくは、メチル、エチル、プロピル)で置換され
ていてもよい5〜7員の単環式芳香族複素環基(好まし
くはオキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チ
アジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル;さらに好まし
くはチアゾリル、オキサジアゾリル)などが好ましい。
(OR9) (R8およびR9は同一または異なって水
素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示し、
またR8およびR9は結合して置換されていてもよい環
を形成していてもよい)、−COR10 (R10は水
素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示
す)、置換されていてもよい炭化水素基または置換され
ていてもよい複素環基である。R8、R9、R10およ
びR2で示される「置換されていてもよい炭化水素基」
としては、前記R1として例示したものが挙げられる。
R8、R9およびR10で示される「置換されていても
よい炭化水素基」は、好ましくは「炭素数1ないし4の
アルキル基」などである。ここで、「炭素数1ないし4
のアルキル基」としては、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、t−ブチルなどが挙げられ、なかでもメチル、エ
チルが好ましい。R2で示される「置換されていてもよ
い複素環基」としては、前記R1として例示したものが
挙げられる。なかでも、炭素数1ないし4のアルキル基
(好ましくは、メチル、エチル、プロピル)で置換され
ていてもよい5〜7員の単環式芳香族複素環基(好まし
くはオキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チ
アジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル;さらに好まし
くはチアゾリル、オキサジアゾリル)などが好ましい。
【0042】R8およびR9が結合して、隣接する酸素
原子およびリン原子とともに形成する「置換されていて
もよい環」としては、例えば式:
原子およびリン原子とともに形成する「置換されていて
もよい環」としては、例えば式:
【化8】
[式中、alkは置換されていてもよい炭素数1〜10の
アルキレン基を示す] alkで示される「置換されていてもよい炭素数1〜10
のアルキレン基」における「炭素数1〜10のアルキレ
ン基」としては、例えば−CH2−、−(CH2) 2−、−(C
H2) 3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−CH
(CH3)−、−C(CH3) 2−、−(CH(CH3))2−、−(CH2)2C(CH
3) 2−、−(CH2)3 C(CH3)2−、−CH(CH3)−CH2−、−CH
2−CH(CH3)−CH2−、−CH2−C(CH3)2−CH2−、−CH2−C
H(CH2CH3)−CH2−、−CH(CH3)−CH2−CH(CH3)−などが
挙げられる。該「炭素数1〜10のアルキレン基」は、
置換可能な位置に1ないし3個、好ましくは1ないし2
個の置換基を有していていもよい。このような置換基と
しては、例えば水酸基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)などが挙げられる。R2は、好
ましくは−PO(OR8)(OR9) (R8およびR
9は同一または異なって水素原子または置換されていて
もよい炭化水素基を示し、またR8およびR9は結合し
て置換されていてもよい環を形成していてもよい)、−
COR10 (R10は水素原子または置換されていて
もよい炭化水素基を示す)または置換されていてもよい
複素環基であり、さらに好ましくは−PO(OR8)
(OR9) (R8およびR9は前記と同意義を示す)
または置換されていてもよい複素環基である。R2は、
特に好ましくは 1) −PO(OR8)(OR9) [R8およびR9
は同一または異なって水素原子または炭素数1ないし4
のアルキル基(好ましくは、メチル、エチル、プロピ
ル)]; 2) 炭素数1ないし4のアルキル基(好ましくは、
メチル、エチル、プロピル)で置換されていてもよい5
〜7員の単環式芳香族複素環基(好ましくはオキサゾリ
ル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、
トリアゾリル、ピリジル;さらに好ましくはチアゾリ
ル、オキサジアゾリル)である。
アルキレン基を示す] alkで示される「置換されていてもよい炭素数1〜10
のアルキレン基」における「炭素数1〜10のアルキレ
ン基」としては、例えば−CH2−、−(CH2) 2−、−(C
H2) 3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−CH
(CH3)−、−C(CH3) 2−、−(CH(CH3))2−、−(CH2)2C(CH
3) 2−、−(CH2)3 C(CH3)2−、−CH(CH3)−CH2−、−CH
2−CH(CH3)−CH2−、−CH2−C(CH3)2−CH2−、−CH2−C
H(CH2CH3)−CH2−、−CH(CH3)−CH2−CH(CH3)−などが
挙げられる。該「炭素数1〜10のアルキレン基」は、
置換可能な位置に1ないし3個、好ましくは1ないし2
個の置換基を有していていもよい。このような置換基と
しては、例えば水酸基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)などが挙げられる。R2は、好
ましくは−PO(OR8)(OR9) (R8およびR
9は同一または異なって水素原子または置換されていて
もよい炭化水素基を示し、またR8およびR9は結合し
て置換されていてもよい環を形成していてもよい)、−
COR10 (R10は水素原子または置換されていて
もよい炭化水素基を示す)または置換されていてもよい
複素環基であり、さらに好ましくは−PO(OR8)
(OR9) (R8およびR9は前記と同意義を示す)
または置換されていてもよい複素環基である。R2は、
特に好ましくは 1) −PO(OR8)(OR9) [R8およびR9
は同一または異なって水素原子または炭素数1ないし4
のアルキル基(好ましくは、メチル、エチル、プロピ
ル)]; 2) 炭素数1ないし4のアルキル基(好ましくは、
メチル、エチル、プロピル)で置換されていてもよい5
〜7員の単環式芳香族複素環基(好ましくはオキサゾリ
ル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、
トリアゾリル、ピリジル;さらに好ましくはチアゾリ
ル、オキサジアゾリル)である。
【0043】一般式(I)中、Vが結合手であるとき、
R2は−(C=O)−Re (Reは−ORf(Rfは水素原子また
は置換されていてもよい炭化水素基を示す)または−NR
gRh(RgおよびRhは同一または異なって水素原子、置換
されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複
素環基、または置換されていてもよいアシル基を示し、
またRgおよびRhは結合して環を形成していてもよい)を
示す)で示される置換基で置換された炭化水素基でな
い。
R2は−(C=O)−Re (Reは−ORf(Rfは水素原子また
は置換されていてもよい炭化水素基を示す)または−NR
gRh(RgおよびRhは同一または異なって水素原子、置換
されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複
素環基、または置換されていてもよいアシル基を示し、
またRgおよびRhは結合して環を形成していてもよい)を
示す)で示される置換基で置換された炭化水素基でな
い。
【0044】一般式(I)で表される化合物の好適な具
体例としては、以下の化合物が挙げられる。R1が炭素
数1ないし4のアルキル基(好ましくはメチル、エチル
など)、炭素数6ないし14のアリール基(好ましく
は、フェニル、ナフチルなど)および芳香族複素環基
(好ましくはフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニル
など)から選ばれる1ないし3個の置換基を有していて
もよい5〜7員の単環式芳香族複素環基(好ましくはオ
キサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジア
ゾリル、トリアゾリル、ピリジルなど;さらに好ましく
はオキサゾリルなど);Xが結合手;QがC1−6アル
キレンまたはC2−6アルケニレン(好ましくは−CH
2−、−(CH 2) 2−など);Yが酸素原子;環Aが炭素数
1ないし4のアルコキシ基(好ましくはメトキシ)でそ
れぞれ置換されていてもよいベンゼン環または5または
6員芳香族複素環(好ましくはピリジン);nが1ない
し3の整数(好ましくは1);環Bが炭素数6ないし1
4のアリール基(好ましくはフェニル)および単環式芳
香族複素環基(好ましくは、フリル、チエニル)から選
ばれる1ないし2個の置換基を有していてもよい5員芳
香族複素環(好ましくはピロール環、イミダゾール環、
ピラゾール環、さらに好ましくはピロール環、ピラゾー
ル環);WがC1−6アルキレンまたはC2−6アルケニ
レン(好ましくは−CH2−、−(CH 2) 2−、−CH=CH
−);Vが結合手;R2が 1) −PO(OR8)(OR9) [R8およびR9
は同一または異なって水素原子または炭素数1ないし4
のアルキル基(好ましくは、メチル、エチル、プロピ
ル)]または 2) 炭素数1ないし4のアルキル基(好ましくは、
メチル、エチル、プロピル)で置換されていてもよい5
〜7員の単環式芳香族複素環基(好ましくはオキサゾリ
ル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、
トリアゾリル、ピリジル;さらに好ましくはチアゾリ
ル、オキサジアゾリル);である化合物。
体例としては、以下の化合物が挙げられる。R1が炭素
数1ないし4のアルキル基(好ましくはメチル、エチル
など)、炭素数6ないし14のアリール基(好ましく
は、フェニル、ナフチルなど)および芳香族複素環基
(好ましくはフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニル
など)から選ばれる1ないし3個の置換基を有していて
もよい5〜7員の単環式芳香族複素環基(好ましくはオ
キサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジア
ゾリル、トリアゾリル、ピリジルなど;さらに好ましく
はオキサゾリルなど);Xが結合手;QがC1−6アル
キレンまたはC2−6アルケニレン(好ましくは−CH
2−、−(CH 2) 2−など);Yが酸素原子;環Aが炭素数
1ないし4のアルコキシ基(好ましくはメトキシ)でそ
れぞれ置換されていてもよいベンゼン環または5または
6員芳香族複素環(好ましくはピリジン);nが1ない
し3の整数(好ましくは1);環Bが炭素数6ないし1
4のアリール基(好ましくはフェニル)および単環式芳
香族複素環基(好ましくは、フリル、チエニル)から選
ばれる1ないし2個の置換基を有していてもよい5員芳
香族複素環(好ましくはピロール環、イミダゾール環、
ピラゾール環、さらに好ましくはピロール環、ピラゾー
ル環);WがC1−6アルキレンまたはC2−6アルケニ
レン(好ましくは−CH2−、−(CH 2) 2−、−CH=CH
−);Vが結合手;R2が 1) −PO(OR8)(OR9) [R8およびR9
は同一または異なって水素原子または炭素数1ないし4
のアルキル基(好ましくは、メチル、エチル、プロピ
ル)]または 2) 炭素数1ないし4のアルキル基(好ましくは、
メチル、エチル、プロピル)で置換されていてもよい5
〜7員の単環式芳香族複素環基(好ましくはオキサゾリ
ル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、
トリアゾリル、ピリジル;さらに好ましくはチアゾリ
ル、オキサジアゾリル);である化合物。
【0045】一般式(I)で表される化合物(以下、化
合物(I)と略記することがある)の塩としては、薬理
学的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との
塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩
基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機
塩基との塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、
カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ金属塩;カルシ
ウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;ア
ルミニウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機
塩基との塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチ
レンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の
好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫
酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好
適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン
酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げ
られる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例
えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げ
られる。酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例え
ばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられ
る。
合物(I)と略記することがある)の塩としては、薬理
学的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との
塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩
基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機
塩基との塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、
カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ金属塩;カルシ
ウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;ア
ルミニウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機
塩基との塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチ
レンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の
好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫
酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好
適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン
酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げ
られる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例
えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げ
られる。酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例え
ばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられ
る。
【0046】化合物(I)のプロドラッグは、生体内に
おける生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合
物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還
元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合
物、胃酸等により加水分解などを起こして化合物(I)
に変化する化合物をいう。化合物(I)のプロドラッグ
としては、化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキ
ル化、りん酸化された化合物(例、化合物(I)のアミ
ノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノ
カルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジ
オキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラ
ヒドロフラニル化、テトラヒドロピラニル化、ピロリジ
ルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブ
チル化された化合物など);化合物(I)の水酸基がア
シル化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物
(例、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイ
ル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、
フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボ
ニル化、テトラヒドロピラニル化された化合物など);
化合物(I)のカルボキシル基がエステル化、アミド化
された化合物(例、化合物(I)のカルボキシル基がエ
チルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチ
ルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバ
ロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオ
キシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニ
ルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物な
ど);等が挙げられる。これらの化合物は自体公知の方
法によって化合物(I)から製造することができる。ま
た、化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1990
年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から19
8頁に記載されているような、生理的条件で化合物
(I)に変化するものであってもよい。また、化合物
(I)は、同位元素(例、3H, 14C, 35S,125Iなど)な
どで標識されていてもよい。さらに、化合物(I)は、
無水物であっても、水和物であってもよい。
おける生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合
物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還
元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合
物、胃酸等により加水分解などを起こして化合物(I)
に変化する化合物をいう。化合物(I)のプロドラッグ
としては、化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキ
ル化、りん酸化された化合物(例、化合物(I)のアミ
ノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノ
カルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジ
オキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラ
ヒドロフラニル化、テトラヒドロピラニル化、ピロリジ
ルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブ
チル化された化合物など);化合物(I)の水酸基がア
シル化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物
(例、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイ
ル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、
フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボ
ニル化、テトラヒドロピラニル化された化合物など);
化合物(I)のカルボキシル基がエステル化、アミド化
された化合物(例、化合物(I)のカルボキシル基がエ
チルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチ
ルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバ
ロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオ
キシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニ
ルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物な
ど);等が挙げられる。これらの化合物は自体公知の方
法によって化合物(I)から製造することができる。ま
た、化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1990
年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から19
8頁に記載されているような、生理的条件で化合物
(I)に変化するものであってもよい。また、化合物
(I)は、同位元素(例、3H, 14C, 35S,125Iなど)な
どで標識されていてもよい。さらに、化合物(I)は、
無水物であっても、水和物であってもよい。
【0047】化合物(I)またはその塩(以下、単に本
発明化合物と略記することがある)は、毒性が低く、そ
のまま、または薬理学的に許容し得る担体などと混合し
て医薬組成物とすることにより、哺乳動物(例、ヒト、
マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブ
タ、サル等)に対して、後述する各種疾患の予防・治療
剤として用いることができる。
発明化合物と略記することがある)は、毒性が低く、そ
のまま、または薬理学的に許容し得る担体などと混合し
て医薬組成物とすることにより、哺乳動物(例、ヒト、
マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブ
タ、サル等)に対して、後述する各種疾患の予防・治療
剤として用いることができる。
【0048】ここにおいて、薬理学的に許容される担体
としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機
担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢
剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助
剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして
配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着
色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マ
ンニトール、D−ソルビトール、デンプン、α化デンプ
ン、デキストリン、結晶セルロース、低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、アラビアゴム、デキストリン、プルラン、軽
質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウムなどが挙げられる。滑沢剤の好適
な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙
げられる。結合剤の好適な例としては、例えばα化デン
プン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、結晶セルロース、白糖、D−マ
ンニトール、トレハロース、デキストリン、プルラン、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられ
る。崩壊剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、デ
ンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウ
ム、カルボキシメチルスターチナトリウム、軽質無水ケ
イ酸、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙
げられる。
としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機
担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢
剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助
剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして
配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着
色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マ
ンニトール、D−ソルビトール、デンプン、α化デンプ
ン、デキストリン、結晶セルロース、低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、アラビアゴム、デキストリン、プルラン、軽
質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウムなどが挙げられる。滑沢剤の好適
な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙
げられる。結合剤の好適な例としては、例えばα化デン
プン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、結晶セルロース、白糖、D−マ
ンニトール、トレハロース、デキストリン、プルラン、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられ
る。崩壊剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、デ
ンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウ
ム、カルボキシメチルスターチナトリウム、軽質無水ケ
イ酸、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙
げられる。
【0049】溶剤の好適な例としては、例えば注射用
水、生理的食塩水、リンゲル液、アルコール、プロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ゴマ油、トウ
モロコシ油、オリーブ油、綿実油などが挙げられる。溶
解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、D−マンニトール、ト
レハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスア
ミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、
炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナト
リウム、酢酸ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の
好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールア
ミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピ
オン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性
剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの
親水性高分子;ポリソルベート類、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油などが挙げられる。
水、生理的食塩水、リンゲル液、アルコール、プロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ゴマ油、トウ
モロコシ油、オリーブ油、綿実油などが挙げられる。溶
解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、D−マンニトール、ト
レハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスア
ミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、
炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナト
リウム、酢酸ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の
好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールア
ミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピ
オン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性
剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの
親水性高分子;ポリソルベート類、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油などが挙げられる。
【0050】等張化剤の好適な例としては、例えば塩化
ナトリウム、グリセリン、D−マンニトール、D−ソル
ビトール、ブドウ糖などが挙げられる。緩衝剤の好適な
例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン
酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の好適な
例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられ
る。防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息
香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸
などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例としては、例え
ば亜硫酸塩、アスコルビン酸塩などが挙げられる。着色
剤の好適な例としては、例えば水溶性食用タール色素
(例、食用赤色2号および3号、食用黄色4号および5
号、食用青色1号および2号などの食用色素、水不溶性
レーキ色素(例、前記水溶性食用タール色素のアルミニ
ウム塩など)、天然色素(例、β−カロチン、クロロフ
ィル、ベンガラなど)などが挙げられる。甘味剤の好適
な例としては、例えばサッカリンナトリウム、グリチル
リチン酸二カリウム、アスパルテーム、ステビアなどが
挙げられる。
ナトリウム、グリセリン、D−マンニトール、D−ソル
ビトール、ブドウ糖などが挙げられる。緩衝剤の好適な
例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン
酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の好適な
例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられ
る。防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息
香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸
などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例としては、例え
ば亜硫酸塩、アスコルビン酸塩などが挙げられる。着色
剤の好適な例としては、例えば水溶性食用タール色素
(例、食用赤色2号および3号、食用黄色4号および5
号、食用青色1号および2号などの食用色素、水不溶性
レーキ色素(例、前記水溶性食用タール色素のアルミニ
ウム塩など)、天然色素(例、β−カロチン、クロロフ
ィル、ベンガラなど)などが挙げられる。甘味剤の好適
な例としては、例えばサッカリンナトリウム、グリチル
リチン酸二カリウム、アスパルテーム、ステビアなどが
挙げられる。
【0051】前記医薬組成物の剤形としては、例えば錠
剤(舌下錠、口腔内崩壊錠を含む)、カプセル剤(ソフ
トカプセル、マイクロカプセルを含む)、顆粒剤、散
剤、トローチ剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などの経口
剤;および注射剤(例、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋
肉内注射剤、腹腔内注射剤など)、外用剤(例、経鼻投
与製剤、経皮製剤、軟膏剤など)、坐剤(例、直腸坐
剤、膣坐剤など)、ペレット、点滴剤、点眼剤、経肺剤
(吸入剤)等の非経口剤が挙げられ、これらはそれぞれ
経口的あるいは非経口的に安全に投与できる。また、こ
れらの製剤は、速放性製剤または徐放性製剤などの放出
制御製剤(例、徐放性マイクロカプセルなど)であって
もよい。医薬組成物は、製剤技術分野において慣用の方
法、例えば日本薬局方に記載の方法等により製造するこ
とができる。以下に、製剤の具体的な製造法について詳
述する。
剤(舌下錠、口腔内崩壊錠を含む)、カプセル剤(ソフ
トカプセル、マイクロカプセルを含む)、顆粒剤、散
剤、トローチ剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などの経口
剤;および注射剤(例、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋
肉内注射剤、腹腔内注射剤など)、外用剤(例、経鼻投
与製剤、経皮製剤、軟膏剤など)、坐剤(例、直腸坐
剤、膣坐剤など)、ペレット、点滴剤、点眼剤、経肺剤
(吸入剤)等の非経口剤が挙げられ、これらはそれぞれ
経口的あるいは非経口的に安全に投与できる。また、こ
れらの製剤は、速放性製剤または徐放性製剤などの放出
制御製剤(例、徐放性マイクロカプセルなど)であって
もよい。医薬組成物は、製剤技術分野において慣用の方
法、例えば日本薬局方に記載の方法等により製造するこ
とができる。以下に、製剤の具体的な製造法について詳
述する。
【0052】例えば、経口剤は、有効成分に、例えば賦
形剤(例、乳糖,白糖,デンプン,D−マンニトールな
ど)、崩壊剤(例、カルボキシメチルセルロースカルシ
ウムなど)、結合剤(例、α化デンプン,アラビアゴ
ム,カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシプロピル
セルロース,ポリビニルピロリドンなど)または滑沢剤
(例、タルク,ステアリン酸マグネシウム,ポリエチレ
ングリコール6000など)などを添加して圧縮成形
し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるい
は持続性を目的として、コーティング基剤を用いて自体
公知の方法でコーティングすることにより製造される。
該コーティング基剤としては、例えば糖衣基剤、水溶性
フィルムコーティング基剤、腸溶性フィルムコーティン
グ基剤、徐放性フィルムコーティング基剤などが挙げら
れる。糖衣基剤としては、白糖が用いられ、さらに、タ
ルク、沈降炭酸カルシウム、ゼラチン、アラビアゴム、
プルラン、カルナバロウなどから選ばれる1種または2
種以上を併用してもよい。水溶性フィルムコーティング
基剤としては、例えばヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロースなど
のセルロース系高分子;ポリビニルアセタールジエチル
アミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコ
ポリマーE〔オイドラギットE(商品名)、ロームファ
ルマ社〕、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子;プ
ルランなどの多糖類などが挙げられる。
形剤(例、乳糖,白糖,デンプン,D−マンニトールな
ど)、崩壊剤(例、カルボキシメチルセルロースカルシ
ウムなど)、結合剤(例、α化デンプン,アラビアゴ
ム,カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシプロピル
セルロース,ポリビニルピロリドンなど)または滑沢剤
(例、タルク,ステアリン酸マグネシウム,ポリエチレ
ングリコール6000など)などを添加して圧縮成形
し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるい
は持続性を目的として、コーティング基剤を用いて自体
公知の方法でコーティングすることにより製造される。
該コーティング基剤としては、例えば糖衣基剤、水溶性
フィルムコーティング基剤、腸溶性フィルムコーティン
グ基剤、徐放性フィルムコーティング基剤などが挙げら
れる。糖衣基剤としては、白糖が用いられ、さらに、タ
ルク、沈降炭酸カルシウム、ゼラチン、アラビアゴム、
プルラン、カルナバロウなどから選ばれる1種または2
種以上を併用してもよい。水溶性フィルムコーティング
基剤としては、例えばヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロースなど
のセルロース系高分子;ポリビニルアセタールジエチル
アミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコ
ポリマーE〔オイドラギットE(商品名)、ロームファ
ルマ社〕、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子;プ
ルランなどの多糖類などが挙げられる。
【0053】腸溶性フィルムコーティング基剤として
は、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース フタ
レート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース アセテ
ートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロー
ス、酢酸フタル酸セルロースなどのセルロース系高分
子;メタアクリル酸コポリマーL〔オイドラギットL
(商品名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポ
リマーLD〔オイドラギットL−30D55(商品
名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポリマー
S〔オイドラギットS(商品名)、ロームファルマ社〕
などのアクリル酸系高分子;セラックなどの天然物など
が挙げられる。徐放性フィルムコーティング基剤として
は、例えばエチルセルロースなどのセルロース系高分
子;アミノアルキルメタアクリレートコポリマーRS
〔オイドラギットRS(商品名)、ロームファルマ
社〕、アクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル共重合
体懸濁液〔オイドラギットNE(商品名)、ロームファ
ルマ社〕などのアクリル酸系高分子などが挙げられる。
上記したコーティング基剤は、2種以上を適宜の割合で
混合して用いてもよい。また、コーティングの際に、例
えば酸化チタン、三二酸化鉄等のような遮光剤を用いて
もよい。
は、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース フタ
レート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース アセテ
ートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロー
ス、酢酸フタル酸セルロースなどのセルロース系高分
子;メタアクリル酸コポリマーL〔オイドラギットL
(商品名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポ
リマーLD〔オイドラギットL−30D55(商品
名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポリマー
S〔オイドラギットS(商品名)、ロームファルマ社〕
などのアクリル酸系高分子;セラックなどの天然物など
が挙げられる。徐放性フィルムコーティング基剤として
は、例えばエチルセルロースなどのセルロース系高分
子;アミノアルキルメタアクリレートコポリマーRS
〔オイドラギットRS(商品名)、ロームファルマ
社〕、アクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル共重合
体懸濁液〔オイドラギットNE(商品名)、ロームファ
ルマ社〕などのアクリル酸系高分子などが挙げられる。
上記したコーティング基剤は、2種以上を適宜の割合で
混合して用いてもよい。また、コーティングの際に、例
えば酸化チタン、三二酸化鉄等のような遮光剤を用いて
もよい。
【0054】注射剤は、有効成分を分散剤(例、ポリソ
ルベート80,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60な
ど),ポリエチレングリコール,カルボキシメチルセル
ロース,アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メ
チルパラベン,プロピルパラベン,ベンジルアルコー
ル,クロロブタノール,フェノールなど)、等張化剤
(例、塩化ナトリウム,グリセリン,D−マンニトー
ル,D−ソルビトール,ブドウ糖など)などと共に水性
溶剤(例、蒸留水,生理的食塩水,リンゲル液等)ある
いは油性溶剤(例、オリーブ油,ゴマ油,綿実油,トウ
モロコシ油などの植物油、プロピレングリコール等)な
どに溶解、懸濁あるいは乳化することにより製造され
る。この際、所望により溶解補助剤(例、サリチル酸ナ
トリウム,酢酸ナトリウム等)、安定剤(例、ヒト血清
アルブミン等)、無痛化剤(例、ベンジルアルコール
等)等の添加物を用いてもよい。
ルベート80,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60な
ど),ポリエチレングリコール,カルボキシメチルセル
ロース,アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メ
チルパラベン,プロピルパラベン,ベンジルアルコー
ル,クロロブタノール,フェノールなど)、等張化剤
(例、塩化ナトリウム,グリセリン,D−マンニトー
ル,D−ソルビトール,ブドウ糖など)などと共に水性
溶剤(例、蒸留水,生理的食塩水,リンゲル液等)ある
いは油性溶剤(例、オリーブ油,ゴマ油,綿実油,トウ
モロコシ油などの植物油、プロピレングリコール等)な
どに溶解、懸濁あるいは乳化することにより製造され
る。この際、所望により溶解補助剤(例、サリチル酸ナ
トリウム,酢酸ナトリウム等)、安定剤(例、ヒト血清
アルブミン等)、無痛化剤(例、ベンジルアルコール
等)等の添加物を用いてもよい。
【0055】本発明化合物は、血糖低下作用、血中脂質
低下作用、血中インスリン低下作用、インスリン抵抗性
改善作用、インスリン感受性増強作用およびレチノイド
関連受容体機能調節活性を有する。ここでいう機能調節
活性は、アゴニスト活性およびアンタゴニスト活性両方
を意味する。また、レチノイド関連受容体とは、核内レ
セプターに含まれ、脂溶性ビタミンなどのシグナル分子
をリガンドとするDNA結合性の転写因子であり、これ
らは単量体型受容体、ホモ二量体型受容体およびヘテロ
二量体型受容体のいずれであってもよい。ここで、単量
体型受容体としては、例えばレチノイドO受容体(以
下、RORと略記することがある)α(GenBank Access
ion No. L14611)、RORβ(GenBank Accession No.
L14160)、RORγ(GenBank Accession No. U1699
7);Rev−erb α(GenBank Accession No. M24
898)、Rev−erb β(GenBank Accession No. L
31785);ERRα(GenBank Accession No. X5141
6)、ERRβ(GenBank Accession No. X51417);F
tz−FI α(GenBank Accession No. S65876)、F
tz−FI β(GenBank Accession No. M81385);T
Ix(GenBank Accession No. S77482);GCNF(Ge
nBank Accession No. U14666)などが挙げられる。ホモ
二量体型受容体としては、例えばレチノイドX受容体
(以下、RXRと略記することがある)α(GenBank Ac
cession No. X52773)、RXRβ(GenBankAccession N
o. M84820)、RXRγ(GenBank Accession No. U3848
0);COUPα(GenBank Accession No. X12795)、
COUPβ(GenBank Accession No.M64497)、COU
Pγ(GenBank Accession No. X12794);TR2α(Ge
nBankAccession No. M29960)、TR2β(GenBank Acc
ession No. L27586);またはHNF4α(GenBank Acc
ession No. X76930)、HNF4γ(GenBank Accession
No. Z49826)などが形成するホモ二量体が挙げられ
る。
低下作用、血中インスリン低下作用、インスリン抵抗性
改善作用、インスリン感受性増強作用およびレチノイド
関連受容体機能調節活性を有する。ここでいう機能調節
活性は、アゴニスト活性およびアンタゴニスト活性両方
を意味する。また、レチノイド関連受容体とは、核内レ
セプターに含まれ、脂溶性ビタミンなどのシグナル分子
をリガンドとするDNA結合性の転写因子であり、これ
らは単量体型受容体、ホモ二量体型受容体およびヘテロ
二量体型受容体のいずれであってもよい。ここで、単量
体型受容体としては、例えばレチノイドO受容体(以
下、RORと略記することがある)α(GenBank Access
ion No. L14611)、RORβ(GenBank Accession No.
L14160)、RORγ(GenBank Accession No. U1699
7);Rev−erb α(GenBank Accession No. M24
898)、Rev−erb β(GenBank Accession No. L
31785);ERRα(GenBank Accession No. X5141
6)、ERRβ(GenBank Accession No. X51417);F
tz−FI α(GenBank Accession No. S65876)、F
tz−FI β(GenBank Accession No. M81385);T
Ix(GenBank Accession No. S77482);GCNF(Ge
nBank Accession No. U14666)などが挙げられる。ホモ
二量体型受容体としては、例えばレチノイドX受容体
(以下、RXRと略記することがある)α(GenBank Ac
cession No. X52773)、RXRβ(GenBankAccession N
o. M84820)、RXRγ(GenBank Accession No. U3848
0);COUPα(GenBank Accession No. X12795)、
COUPβ(GenBank Accession No.M64497)、COU
Pγ(GenBank Accession No. X12794);TR2α(Ge
nBankAccession No. M29960)、TR2β(GenBank Acc
ession No. L27586);またはHNF4α(GenBank Acc
ession No. X76930)、HNF4γ(GenBank Accession
No. Z49826)などが形成するホモ二量体が挙げられ
る。
【0056】ヘテロ二量体型受容体としては、例えば上
記したレチノイドX受容体(RXRα、RXRβまたは
RXRγ)と、レチノイドA受容体(以下、RARと略
記することがある)α(GenBank Accession No. X0661
4)、RARβ(GenBank Accession No. Y00291)、R
ARγ(GenBank Accession No. M24857);甲状腺ホル
モン受容体(以下、TRと略記することがある)α(Ge
nBank Accession No. M24748)、TRβ(GenBank Acce
ssion No. M26747);ビタミンD受容体(VDR)(Ge
nBank Accession No. JO3258);ペルオキシソーム増殖
剤応答性受容体(以下、PPARと略記することがあ
る)α(GenBank Accession No. L02932)、PPARβ
(PPARδ)(GenBank Accession No. U10375)、P
PARγ(GenBank Accession No. L40904);LXRα
(GenBank Accession No. U22662)、LXRβ(GenBan
k Accession No. U14534);FXR(GenBank Accessio
n No.U18374);MB67(GenBank Accession No. L29
263);ONR(GenBank Accession No. X75163);お
よびNURα(GenBank Accession No. L13740)、NU
Rβ(GenBank Accession No. X75918)、NURγ(Ge
nBank Accession No. U12767)から選ばれる1種の受容
体とが形成するヘテロ二量体が挙げられる。
記したレチノイドX受容体(RXRα、RXRβまたは
RXRγ)と、レチノイドA受容体(以下、RARと略
記することがある)α(GenBank Accession No. X0661
4)、RARβ(GenBank Accession No. Y00291)、R
ARγ(GenBank Accession No. M24857);甲状腺ホル
モン受容体(以下、TRと略記することがある)α(Ge
nBank Accession No. M24748)、TRβ(GenBank Acce
ssion No. M26747);ビタミンD受容体(VDR)(Ge
nBank Accession No. JO3258);ペルオキシソーム増殖
剤応答性受容体(以下、PPARと略記することがあ
る)α(GenBank Accession No. L02932)、PPARβ
(PPARδ)(GenBank Accession No. U10375)、P
PARγ(GenBank Accession No. L40904);LXRα
(GenBank Accession No. U22662)、LXRβ(GenBan
k Accession No. U14534);FXR(GenBank Accessio
n No.U18374);MB67(GenBank Accession No. L29
263);ONR(GenBank Accession No. X75163);お
よびNURα(GenBank Accession No. L13740)、NU
Rβ(GenBank Accession No. X75918)、NURγ(Ge
nBank Accession No. U12767)から選ばれる1種の受容
体とが形成するヘテロ二量体が挙げられる。
【0057】本発明化合物は、上記したレチノイド関連
受容体の中でも、とりわけレチノイドX受容体(RXR
α、RXRβ、RXRγ)およびペルオキシソーム増殖
剤応答性受容体(PPARα、PPARβ(PPAR
δ)、PPARγ)に対して優れたリガンド活性を有
し、これら受容体に対するアゴニスト、部分アゴニスト
(パーシャルアゴニスト)、アンタゴニストまたは部分
アンタゴニスト(パーシャルアンタゴニスト)として有
用である。さらに、本発明化合物は、レチノイドX受容
体とペルオキシソーム増殖剤応答性受容体とが形成する
ヘテロ二量体型受容体(例、RXRαとPPARδとが
形成するヘテロ二量体型受容体、RXRαとPPARγ
とが形成するヘテロ二量体型受容体など)におけるペル
オキシソーム増殖剤応答性受容体に対して優れたリガン
ド活性を有する。よって、本発明のレチノイド関連受容
体リガンドは、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体リ
ガンドまたはレチノイドX受容体リガンドとして好適に
用いられる。さらに、本発明化合物は、ペルオキシソー
ム増殖剤応答性受容体γ(PPARγ)に対する優れた
アンタゴニスト活性を有するため、体重増加作用を有し
ない。また、本発明化合物は、そのPPARγアンタゴ
ニスト活性に基づき、脂肪前駆細胞の脂肪細胞への分化
を抑制し、インスリン抵抗性を改善することにより、血
糖低下作用を発揮することができる。
受容体の中でも、とりわけレチノイドX受容体(RXR
α、RXRβ、RXRγ)およびペルオキシソーム増殖
剤応答性受容体(PPARα、PPARβ(PPAR
δ)、PPARγ)に対して優れたリガンド活性を有
し、これら受容体に対するアゴニスト、部分アゴニスト
(パーシャルアゴニスト)、アンタゴニストまたは部分
アンタゴニスト(パーシャルアンタゴニスト)として有
用である。さらに、本発明化合物は、レチノイドX受容
体とペルオキシソーム増殖剤応答性受容体とが形成する
ヘテロ二量体型受容体(例、RXRαとPPARδとが
形成するヘテロ二量体型受容体、RXRαとPPARγ
とが形成するヘテロ二量体型受容体など)におけるペル
オキシソーム増殖剤応答性受容体に対して優れたリガン
ド活性を有する。よって、本発明のレチノイド関連受容
体リガンドは、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体リ
ガンドまたはレチノイドX受容体リガンドとして好適に
用いられる。さらに、本発明化合物は、ペルオキシソー
ム増殖剤応答性受容体γ(PPARγ)に対する優れた
アンタゴニスト活性を有するため、体重増加作用を有し
ない。また、本発明化合物は、そのPPARγアンタゴ
ニスト活性に基づき、脂肪前駆細胞の脂肪細胞への分化
を抑制し、インスリン抵抗性を改善することにより、血
糖低下作用を発揮することができる。
【0058】本発明化合物は、例えば糖尿病(例、1型
糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病等)の予防・治療剤;
高脂血症(例、高トリグリセリド血症、高コレステロー
ル血症、低HDL血症、食後高脂血症等)の予防・治療
剤;インスリン抵抗性改善剤;インスリン感受性増強
剤;耐糖能不全[IGT(Impaired Glucose Toleran
ce)]の予防・治療剤;および耐糖能不全から糖尿病へ
の移行抑制剤として用いることができる。
糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病等)の予防・治療剤;
高脂血症(例、高トリグリセリド血症、高コレステロー
ル血症、低HDL血症、食後高脂血症等)の予防・治療
剤;インスリン抵抗性改善剤;インスリン感受性増強
剤;耐糖能不全[IGT(Impaired Glucose Toleran
ce)]の予防・治療剤;および耐糖能不全から糖尿病へ
の移行抑制剤として用いることができる。
【0059】糖尿病の判定基準については、1999年
に日本糖尿病学会から新たな判定基準が報告されてい
る。この報告によれば、糖尿病とは、空腹時血糖値(静
脈血漿におけるグルコース濃度)が126mg/dl以
上、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2
時間値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が200m
g/dl以上、随時血糖値(静脈血漿におけるグルコー
ス濃度)が200mg/dl以上のいずれかを示す状態
である。また、上記糖尿病に該当せず、かつ、「空腹時
血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が110m
g/dl未満または75g経口ブドウ糖負荷試験(75
gOGTT)2時間値(静脈血漿におけるグルコース濃
度)が140mg/dl未満を示す状態」(正常型)で
ない状態を、「境界型」と呼ぶ。
に日本糖尿病学会から新たな判定基準が報告されてい
る。この報告によれば、糖尿病とは、空腹時血糖値(静
脈血漿におけるグルコース濃度)が126mg/dl以
上、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2
時間値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が200m
g/dl以上、随時血糖値(静脈血漿におけるグルコー
ス濃度)が200mg/dl以上のいずれかを示す状態
である。また、上記糖尿病に該当せず、かつ、「空腹時
血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が110m
g/dl未満または75g経口ブドウ糖負荷試験(75
gOGTT)2時間値(静脈血漿におけるグルコース濃
度)が140mg/dl未満を示す状態」(正常型)で
ない状態を、「境界型」と呼ぶ。
【0060】また、糖尿病の判定基準については、19
97年にADA(米国糖尿病学会)から、1998年に
WHOから、新たな判定基準が報告されている。これら
の報告によれば、糖尿病とは、空腹時血糖値(静脈血漿
におけるグルコース濃度)が126mg/dl以上であ
り、かつ、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値(静脈
血漿におけるグルコース濃度)が200mg/dl以上
を示す状態である。また、上記報告によれば、耐糖能不
全とは、空腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃
度)が126mg/dl未満であり、かつ、75g経口
ブドウ糖負荷試験2時間値(静脈血漿におけるグルコー
ス濃度)が140mg/dl以上200mg/dl未満
を示す状態である。さらに、ADAの報告によれば、空
腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が11
0mg/dl以上126mg/dl未満の状態をIFG
(Impaired Fasting Glucose)と呼ぶ。一方、WHO
の報告によれば、該IFG(Impaired Fasting Gluco
se)のうち、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値(静
脈血漿におけるグルコース濃度)が140mg/dl未
満である状態をIFG(Impaired Fasting Glycemi
a)と呼ぶ。本発明化合物は、上記した新たな判定基準
により決定される糖尿病、境界型、耐糖能異常、IFG
(Impaired Fasting Glucose)およびIFG(Impair
edFasting Glycemia)の予防・治療剤としても用いら
れる。さらに、本発明化合物は、境界型、耐糖能異常、
IFG(Impaired Fasting Glucose)またはIFG
(Impaired Fasting Glycemia)から糖尿病への進展
を防止することもできる。
97年にADA(米国糖尿病学会)から、1998年に
WHOから、新たな判定基準が報告されている。これら
の報告によれば、糖尿病とは、空腹時血糖値(静脈血漿
におけるグルコース濃度)が126mg/dl以上であ
り、かつ、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値(静脈
血漿におけるグルコース濃度)が200mg/dl以上
を示す状態である。また、上記報告によれば、耐糖能不
全とは、空腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃
度)が126mg/dl未満であり、かつ、75g経口
ブドウ糖負荷試験2時間値(静脈血漿におけるグルコー
ス濃度)が140mg/dl以上200mg/dl未満
を示す状態である。さらに、ADAの報告によれば、空
腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が11
0mg/dl以上126mg/dl未満の状態をIFG
(Impaired Fasting Glucose)と呼ぶ。一方、WHO
の報告によれば、該IFG(Impaired Fasting Gluco
se)のうち、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値(静
脈血漿におけるグルコース濃度)が140mg/dl未
満である状態をIFG(Impaired Fasting Glycemi
a)と呼ぶ。本発明化合物は、上記した新たな判定基準
により決定される糖尿病、境界型、耐糖能異常、IFG
(Impaired Fasting Glucose)およびIFG(Impair
edFasting Glycemia)の予防・治療剤としても用いら
れる。さらに、本発明化合物は、境界型、耐糖能異常、
IFG(Impaired Fasting Glucose)またはIFG
(Impaired Fasting Glycemia)から糖尿病への進展
を防止することもできる。
【0061】本発明化合物は、例えば糖尿病性合併症
[例、神経障害、腎症、網膜症、白内障、大血管障害、
骨減少症、糖尿病性高浸透圧昏睡、感染症(例、呼吸器
感染症、尿路感染症、消化器感染症、皮膚軟部組織感染
症、下肢感染症等)、糖尿病性壊疽、口腔乾燥症、聴覚
の低下、脳血管障害、末梢血行障害等]、肥満、骨粗鬆
症、悪液質(例、癌性悪液質、結核性悪液質、糖尿病性
悪液質、血液疾患性悪液質、内分泌疾患性悪液質、感染
症性悪液質または後天性免疫不全症候群による悪液
質)、脂肪肝、高血圧、多嚢胞性卵巣症候群、腎臓疾患
(例、糖尿病性ネフロパシー、糸球体腎炎、糸球体硬化
症、ネフローゼ症候群、高血圧性腎硬化症、末期腎臓疾
患等)、筋ジストロフィー、心筋梗塞、狭心症、脳血管
障害(例、脳梗塞、脳卒中)、インスリン抵抗性症候
群、シンドロームX、高インスリン血症、高インスリン
血症における知覚障害、腫瘍(例、白血病、乳癌、前立
腺癌、皮膚癌等)、過敏性腸症候群、急性または慢性下
痢、炎症性疾患(例、アルツハイマー病、慢性関節リウ
マチ、変形性脊椎炎、変形性関節炎、腰痛、痛風、手術
外傷後の炎症、腫脹の緩解、神経痛、咽喉頭炎、膀胱
炎、肝炎(非アルコール性脂肪性肝炎を含む)、肺炎、
膵炎、炎症性大腸疾患、潰瘍性大腸炎等)、内臓肥満症
候群などの予防・治療剤としても用いることができる。
本発明化合物は、総コレステロール低下作用を有し、血
漿抗動脈硬化指数[(HDLコレステロール/総コレス
テロール)×100]を上昇させるため、動脈硬化症
(例、アテローム性動脈硬化症等)などの予防・治療剤
としても用いることができる。また、本発明化合物は、
消化性潰瘍、急性または慢性胃炎、胆道ジスキネジア
ー、胆のう炎等に伴う腹痛、悪心、嘔吐、上腹部不快感
などの症状の改善などにも用いることができる。さら
に、本発明化合物は、食欲を調整(亢進または抑制)す
るため、例えば痩身、虚食症の治療剤(痩身または虚食
症の投与対象における体重増加)または肥満の治療剤と
して用いることもできる。
[例、神経障害、腎症、網膜症、白内障、大血管障害、
骨減少症、糖尿病性高浸透圧昏睡、感染症(例、呼吸器
感染症、尿路感染症、消化器感染症、皮膚軟部組織感染
症、下肢感染症等)、糖尿病性壊疽、口腔乾燥症、聴覚
の低下、脳血管障害、末梢血行障害等]、肥満、骨粗鬆
症、悪液質(例、癌性悪液質、結核性悪液質、糖尿病性
悪液質、血液疾患性悪液質、内分泌疾患性悪液質、感染
症性悪液質または後天性免疫不全症候群による悪液
質)、脂肪肝、高血圧、多嚢胞性卵巣症候群、腎臓疾患
(例、糖尿病性ネフロパシー、糸球体腎炎、糸球体硬化
症、ネフローゼ症候群、高血圧性腎硬化症、末期腎臓疾
患等)、筋ジストロフィー、心筋梗塞、狭心症、脳血管
障害(例、脳梗塞、脳卒中)、インスリン抵抗性症候
群、シンドロームX、高インスリン血症、高インスリン
血症における知覚障害、腫瘍(例、白血病、乳癌、前立
腺癌、皮膚癌等)、過敏性腸症候群、急性または慢性下
痢、炎症性疾患(例、アルツハイマー病、慢性関節リウ
マチ、変形性脊椎炎、変形性関節炎、腰痛、痛風、手術
外傷後の炎症、腫脹の緩解、神経痛、咽喉頭炎、膀胱
炎、肝炎(非アルコール性脂肪性肝炎を含む)、肺炎、
膵炎、炎症性大腸疾患、潰瘍性大腸炎等)、内臓肥満症
候群などの予防・治療剤としても用いることができる。
本発明化合物は、総コレステロール低下作用を有し、血
漿抗動脈硬化指数[(HDLコレステロール/総コレス
テロール)×100]を上昇させるため、動脈硬化症
(例、アテローム性動脈硬化症等)などの予防・治療剤
としても用いることができる。また、本発明化合物は、
消化性潰瘍、急性または慢性胃炎、胆道ジスキネジア
ー、胆のう炎等に伴う腹痛、悪心、嘔吐、上腹部不快感
などの症状の改善などにも用いることができる。さら
に、本発明化合物は、食欲を調整(亢進または抑制)す
るため、例えば痩身、虚食症の治療剤(痩身または虚食
症の投与対象における体重増加)または肥満の治療剤と
して用いることもできる。
【0062】本発明化合物は、TNF−α抑制効果(生
体組織におけるTNF−α産生量の低下効果およびTN
F−α活性低下効果)を有し、TNF−αが関与する炎
症性疾患の予防・治療薬としても用いられる。このよう
な炎症性疾患としては、例えば糖尿病性合併症(例、網
膜症、腎症、神経障害、大血管障害など)、慢性関節リ
ウマチ、変形性脊椎症、変形性関節炎、腰痛、痛風、手
術・外傷後の炎症、腫脹の緩解、神経痛、咽喉頭炎、膀
胱炎、肝炎、肺炎、胃粘膜損傷(アスピリンにより引き
起こされた胃粘膜損傷を含む)などが挙げられる。本発
明化合物は、アポトーシス抑制作用を有し、アポトーシ
スの促進が関わる疾患の予防・治療薬としても用いられ
る。ここで、アポトーシスの促進が関わる疾患疾患とし
ては、例えばウイルス疾患(例、エイズ、劇症肝炎な
ど)、神経変性疾患(例、アルツハイマー病、パーキン
ソン病、筋萎縮性側索硬化症、色素性網膜炎、小脳変性
など)、脊髄異形成疾患(例、再生不良性貧血など)、
虚血性疾患(例、心筋梗塞、脳卒中など)、肝疾患
(例、アルコール性肝炎、B型肝炎、C型肝炎など)、
関節疾患(例、変形性関節症など)、アテローム性動脈
硬化症などが挙げられる。本発明化合物は、内臓脂肪の
減少、内臓脂肪蓄積の抑制、糖代謝改善、脂質代謝改
善、インスリン抵抗性改善、酸化LDL産生抑制、リポ
タンパク代謝改善、冠動脈代謝改善、心血管合併症の予
防・治療、心不全合併症の予防・治療、血中レムナント
低下、無排卵症の予防・治療、多毛症の予防・治療、高
アンドロゲン血症の予防・治療などにも用いられる。本
発明化合物は、上記した各種疾患(例、心筋梗塞などの
心血管イベント)の2次予防および進展抑制にも用いら
れる。
体組織におけるTNF−α産生量の低下効果およびTN
F−α活性低下効果)を有し、TNF−αが関与する炎
症性疾患の予防・治療薬としても用いられる。このよう
な炎症性疾患としては、例えば糖尿病性合併症(例、網
膜症、腎症、神経障害、大血管障害など)、慢性関節リ
ウマチ、変形性脊椎症、変形性関節炎、腰痛、痛風、手
術・外傷後の炎症、腫脹の緩解、神経痛、咽喉頭炎、膀
胱炎、肝炎、肺炎、胃粘膜損傷(アスピリンにより引き
起こされた胃粘膜損傷を含む)などが挙げられる。本発
明化合物は、アポトーシス抑制作用を有し、アポトーシ
スの促進が関わる疾患の予防・治療薬としても用いられ
る。ここで、アポトーシスの促進が関わる疾患疾患とし
ては、例えばウイルス疾患(例、エイズ、劇症肝炎な
ど)、神経変性疾患(例、アルツハイマー病、パーキン
ソン病、筋萎縮性側索硬化症、色素性網膜炎、小脳変性
など)、脊髄異形成疾患(例、再生不良性貧血など)、
虚血性疾患(例、心筋梗塞、脳卒中など)、肝疾患
(例、アルコール性肝炎、B型肝炎、C型肝炎など)、
関節疾患(例、変形性関節症など)、アテローム性動脈
硬化症などが挙げられる。本発明化合物は、内臓脂肪の
減少、内臓脂肪蓄積の抑制、糖代謝改善、脂質代謝改
善、インスリン抵抗性改善、酸化LDL産生抑制、リポ
タンパク代謝改善、冠動脈代謝改善、心血管合併症の予
防・治療、心不全合併症の予防・治療、血中レムナント
低下、無排卵症の予防・治療、多毛症の予防・治療、高
アンドロゲン血症の予防・治療などにも用いられる。本
発明化合物は、上記した各種疾患(例、心筋梗塞などの
心血管イベント)の2次予防および進展抑制にも用いら
れる。
【0063】本発明化合物の投与量は、投与対象、投与
ルート、対象疾患、症状などによっても異なるが、例え
ば成人の糖尿病患者に経口投与する場合、通常1回量と
して約0.005ないし50mg/kg体重、好ましく
は0.01ないし2mg/kg体重であり、さらに好ま
しくは0.025ないし0.5mg/kg体重であり、
この量を1日1回ないし3回投与するのが望ましい。
ルート、対象疾患、症状などによっても異なるが、例え
ば成人の糖尿病患者に経口投与する場合、通常1回量と
して約0.005ないし50mg/kg体重、好ましく
は0.01ないし2mg/kg体重であり、さらに好ま
しくは0.025ないし0.5mg/kg体重であり、
この量を1日1回ないし3回投与するのが望ましい。
【0064】本発明化合物は、糖尿病治療剤、糖尿病性
合併症治療剤、高脂血症治療剤、降圧剤、抗肥満剤、利
尿剤、化学療法剤、免疫療法剤、抗血栓剤、悪液質改善
薬剤などの薬剤(以下、併用薬剤と略記する)と組み合
わせて用いることができる。この際、本発明化合物およ
び併用薬剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象
に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与
してもよい。該併用用薬剤は、低分子化合物であっても
よく、また高分子の蛋白、ポリペプチド、抗体である
か、あるいはワクチン等であってもよい。併用薬剤の投
与量は、臨床上用いられている用量を基準として適宜選
択することができる。また、本発明化合物と併用薬剤の
配合比は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状、組
み合わせなどにより適宜選択することができる。例えば
投与対象がヒトである場合、本発明化合物1重量部に対
し、併用薬剤を0.01ないし100重量部用いればよ
い。
合併症治療剤、高脂血症治療剤、降圧剤、抗肥満剤、利
尿剤、化学療法剤、免疫療法剤、抗血栓剤、悪液質改善
薬剤などの薬剤(以下、併用薬剤と略記する)と組み合
わせて用いることができる。この際、本発明化合物およ
び併用薬剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象
に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与
してもよい。該併用用薬剤は、低分子化合物であっても
よく、また高分子の蛋白、ポリペプチド、抗体である
か、あるいはワクチン等であってもよい。併用薬剤の投
与量は、臨床上用いられている用量を基準として適宜選
択することができる。また、本発明化合物と併用薬剤の
配合比は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状、組
み合わせなどにより適宜選択することができる。例えば
投与対象がヒトである場合、本発明化合物1重量部に対
し、併用薬剤を0.01ないし100重量部用いればよ
い。
【0065】なお、糖尿病治療剤としては、インスリン
製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物インス
リン製剤;大腸菌、イーストを用い遺伝子工学的に合成
したヒトインスリン製剤;インスリン亜鉛;プロタミン
インスリン亜鉛;インスリンのフラグメントまたは誘導
体(例、INS−1等)など)、インスリン抵抗性改善
剤(例、塩酸ピオグリタゾン、トログリタゾン、ロシグ
リタゾンまたはそのマレイン酸塩、GI−26257
0、JTT−501、MCC−555、YM−440、
KRP−297、CS−011、FK−614、WO9
9/58510に記載の化合物(例えば(E)−4−
[4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル
メトキシ)ベンジルオキシイミノ]−4−フェニル酪
酸)、NN−622、AZ−242、BMS−2985
85、ONO−5816、LM−4156、BM−13
−1258、MBX−102、GW−1536等)、α
−グルコシダーゼ阻害剤(例、ボグリボース、アカルボ
ース、ミグリトール、エミグリテート等)、ビグアナイ
ド剤(例、フェンホルミン、メトホルミン、ブホルミン
等)、インスリン分泌促進剤[スルホニルウレア剤
(例、トルブタミド、グリベンクラミド、グリクラジ
ド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミ
ド、グリクロピラミド、グリメピリド、グリピザイド、
グリブゾール等)、レパグリニド、ナテグリニド、ミチ
グリニドまたはそのカルシウム塩水和物、GLP−1
等]、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤(例、NV
P−DPP−278、PT−100、NVP−DPP−
728、LAF237等)、β3アゴニスト(例、CL
−316243、SR−58611−A、UL−TG−
307、SB−226552,AJ−9677、BMS
−196085、AZ−40140等)、アミリンアゴ
ニスト(例、プラムリンチド等)、ホスホチロシンホス
ファターゼ阻害剤(例、バナジン酸等)、糖新生阻害剤
(例、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グルコース
−6−ホスファターゼ阻害剤、グルカゴン拮抗剤等)、
SGLUT(sodium-glucose cotransporter)阻害剤
(例、T−1095等)等が挙げられる。
製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物インス
リン製剤;大腸菌、イーストを用い遺伝子工学的に合成
したヒトインスリン製剤;インスリン亜鉛;プロタミン
インスリン亜鉛;インスリンのフラグメントまたは誘導
体(例、INS−1等)など)、インスリン抵抗性改善
剤(例、塩酸ピオグリタゾン、トログリタゾン、ロシグ
リタゾンまたはそのマレイン酸塩、GI−26257
0、JTT−501、MCC−555、YM−440、
KRP−297、CS−011、FK−614、WO9
9/58510に記載の化合物(例えば(E)−4−
[4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル
メトキシ)ベンジルオキシイミノ]−4−フェニル酪
酸)、NN−622、AZ−242、BMS−2985
85、ONO−5816、LM−4156、BM−13
−1258、MBX−102、GW−1536等)、α
−グルコシダーゼ阻害剤(例、ボグリボース、アカルボ
ース、ミグリトール、エミグリテート等)、ビグアナイ
ド剤(例、フェンホルミン、メトホルミン、ブホルミン
等)、インスリン分泌促進剤[スルホニルウレア剤
(例、トルブタミド、グリベンクラミド、グリクラジ
ド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミ
ド、グリクロピラミド、グリメピリド、グリピザイド、
グリブゾール等)、レパグリニド、ナテグリニド、ミチ
グリニドまたはそのカルシウム塩水和物、GLP−1
等]、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤(例、NV
P−DPP−278、PT−100、NVP−DPP−
728、LAF237等)、β3アゴニスト(例、CL
−316243、SR−58611−A、UL−TG−
307、SB−226552,AJ−9677、BMS
−196085、AZ−40140等)、アミリンアゴ
ニスト(例、プラムリンチド等)、ホスホチロシンホス
ファターゼ阻害剤(例、バナジン酸等)、糖新生阻害剤
(例、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グルコース
−6−ホスファターゼ阻害剤、グルカゴン拮抗剤等)、
SGLUT(sodium-glucose cotransporter)阻害剤
(例、T−1095等)等が挙げられる。
【0066】糖尿病性合併症治療剤としては、アルドー
ス還元酵素阻害剤(例、トルレスタット、エパルレスタ
ット、ゼナレスタット、ゾポルレスタット、ミナルレス
タット、フィダレスタット(SNK−860)、CT−
112等)、神経栄養因子(例、NGF、NT−3、B
DNF等)、神経栄養因子産生・分泌促進剤[例、WO
01/14372に記載のニューロトロフィン産生・分
泌促進剤(例えば4−(4−クロロフェニル)−2−
(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−(3−(2−
メチルフェノキシ)プロピル)オキサゾールなど)]、
PKC阻害剤(例、LY−333531等)、AGE阻
害剤(例、ALT946、ピマゲジン、ピラトキサチ
ン、N−フェナシルチアゾリウム ブロマイド(ALT
766)、EXO−226等)、活性酸素消去薬(例、
チオクト酸等)、脳血管拡張剤(例、チアプリド、メキ
シレチン等)が挙げられる。高脂血症治療剤としては、
例えばHMG−CoA還元酵素阻害薬(例、プラバスタ
チン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチ
ン、フルバスタチン、リパンチル、セリバスタチン、イ
タバスタチン、ZD−4522またはそれらの塩(例、
ナトリウム塩等)など)、フィブラート系化合物(例、
ベザフィブラート、ベクロブラート、ビニフィブラー
ト、シプロフィブラート、クリノフィブラート、クロフ
ィブラート、クロフィブリン酸、エトフィブラート、フ
ェノフィブラート、ゲムフィブロジル、ニコフィブラー
ト、ピリフィブラート、ロニフィブラート、シムフィブ
ラート、テオフィブラートなど)、スクアレン合成酵素
阻害剤(例、WO97/10224に記載の化合物、例
えばN−[[(3R,5S)-1-(3-アセトキシ-2,2-ジメチルプ
ロピル)-7-クロロ-5-(2,3-ジメトキシフェニル)-2-オキ
ソ-1,2,3,5-テトラヒドロ-4,1-ベンゾオキサゼピン-3-
イル]アセチル]ピペリジン-4-酢酸など)、ACAT
阻害剤(例、アバシマイブ(Avasimibe)、エフルシマ
イブ(Eflucimibe)など)、陰イオン交換樹脂(例、コ
レスチラミンなど)、プロブコール、ニコチン酸系薬剤
(例、ニコモール(nicomol)、ニセリトロール(niceritr
ol)など)、イコサペント酸エチル、植物ステロール
(例、ソイステロール(soysterol)、ガンマオリザノー
ル(γ−oryzanol)など)などが挙げられる。降圧剤とし
ては、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(例、カプトプ
リル、エナラプリル、デラプリル等)、アンジオテンシ
ンII拮抗剤(例、カンデサルタンシレキセチル、ロサル
タン、エプロサルタン、バルサンタン、テルミサルタ
ン、イルベサルタン、タソサルタン等)、カルシウム拮
抗剤(例、マニジピン、ニフェジピン、ニカルジピン、
アムロジピン、エホニジピン等)、カリウムチャンネル
開口薬(例、レブクロマカリム、L-27152、AL 0671、N
IP-121など)、クロニジン等が挙げられる。
ス還元酵素阻害剤(例、トルレスタット、エパルレスタ
ット、ゼナレスタット、ゾポルレスタット、ミナルレス
タット、フィダレスタット(SNK−860)、CT−
112等)、神経栄養因子(例、NGF、NT−3、B
DNF等)、神経栄養因子産生・分泌促進剤[例、WO
01/14372に記載のニューロトロフィン産生・分
泌促進剤(例えば4−(4−クロロフェニル)−2−
(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−(3−(2−
メチルフェノキシ)プロピル)オキサゾールなど)]、
PKC阻害剤(例、LY−333531等)、AGE阻
害剤(例、ALT946、ピマゲジン、ピラトキサチ
ン、N−フェナシルチアゾリウム ブロマイド(ALT
766)、EXO−226等)、活性酸素消去薬(例、
チオクト酸等)、脳血管拡張剤(例、チアプリド、メキ
シレチン等)が挙げられる。高脂血症治療剤としては、
例えばHMG−CoA還元酵素阻害薬(例、プラバスタ
チン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチ
ン、フルバスタチン、リパンチル、セリバスタチン、イ
タバスタチン、ZD−4522またはそれらの塩(例、
ナトリウム塩等)など)、フィブラート系化合物(例、
ベザフィブラート、ベクロブラート、ビニフィブラー
ト、シプロフィブラート、クリノフィブラート、クロフ
ィブラート、クロフィブリン酸、エトフィブラート、フ
ェノフィブラート、ゲムフィブロジル、ニコフィブラー
ト、ピリフィブラート、ロニフィブラート、シムフィブ
ラート、テオフィブラートなど)、スクアレン合成酵素
阻害剤(例、WO97/10224に記載の化合物、例
えばN−[[(3R,5S)-1-(3-アセトキシ-2,2-ジメチルプ
ロピル)-7-クロロ-5-(2,3-ジメトキシフェニル)-2-オキ
ソ-1,2,3,5-テトラヒドロ-4,1-ベンゾオキサゼピン-3-
イル]アセチル]ピペリジン-4-酢酸など)、ACAT
阻害剤(例、アバシマイブ(Avasimibe)、エフルシマ
イブ(Eflucimibe)など)、陰イオン交換樹脂(例、コ
レスチラミンなど)、プロブコール、ニコチン酸系薬剤
(例、ニコモール(nicomol)、ニセリトロール(niceritr
ol)など)、イコサペント酸エチル、植物ステロール
(例、ソイステロール(soysterol)、ガンマオリザノー
ル(γ−oryzanol)など)などが挙げられる。降圧剤とし
ては、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(例、カプトプ
リル、エナラプリル、デラプリル等)、アンジオテンシ
ンII拮抗剤(例、カンデサルタンシレキセチル、ロサル
タン、エプロサルタン、バルサンタン、テルミサルタ
ン、イルベサルタン、タソサルタン等)、カルシウム拮
抗剤(例、マニジピン、ニフェジピン、ニカルジピン、
アムロジピン、エホニジピン等)、カリウムチャンネル
開口薬(例、レブクロマカリム、L-27152、AL 0671、N
IP-121など)、クロニジン等が挙げられる。
【0067】抗肥満剤としては、例えば中枢性抗肥満薬
(例、デキスフェンフルラミン、フェンフルラミン、フ
ェンテルミン、シブトラミン、アンフェプラモン、デキ
サンフェタミン、マジンドール、フェニルプロパノール
アミン、クロベンゾレックス等)、膵リパーゼ阻害薬
(例、オルリスタット等)、β3アゴニスト(例、CL
−316243、SR−58611−A、UL−TG−
307、SB−226552,AJ−9677、BMS
−196085、AZ−40140等)、ペプチド性食
欲抑制薬(例、レプチン、CNTF(毛様体神経栄養因
子)等)、コレシストキニンアゴニスト(例、リンチト
リプト、FPL−15849等)等が挙げられる。利尿
剤としては、例えばキサンチン誘導体(例、サリチル酸
ナトリウムテオブロミン、サリチル酸カルシウムテオブ
ロミン等)、チアジド系製剤(例、エチアジド、シクロ
ペンチアジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチ
アジド、ヒドロフルメチアジド、ベンチルヒドロクロロ
チアジド、ペンフルチジド、ポリチアジド、メチクロチ
アジド等)、抗アルドステロン製剤(例、スピロノラク
トン、トリアムテレン等)、炭酸脱水酵素阻害剤(例、
アセタゾラミド等)、クロルベンゼンスルホンアミド系
製剤(例、クロルタリドン、メフルシド、インダパミド
等)、アゾセミド、イソソルビド、エタクリン酸、ピレ
タニド、ブメタニド、フロセミド等が挙げられる。
(例、デキスフェンフルラミン、フェンフルラミン、フ
ェンテルミン、シブトラミン、アンフェプラモン、デキ
サンフェタミン、マジンドール、フェニルプロパノール
アミン、クロベンゾレックス等)、膵リパーゼ阻害薬
(例、オルリスタット等)、β3アゴニスト(例、CL
−316243、SR−58611−A、UL−TG−
307、SB−226552,AJ−9677、BMS
−196085、AZ−40140等)、ペプチド性食
欲抑制薬(例、レプチン、CNTF(毛様体神経栄養因
子)等)、コレシストキニンアゴニスト(例、リンチト
リプト、FPL−15849等)等が挙げられる。利尿
剤としては、例えばキサンチン誘導体(例、サリチル酸
ナトリウムテオブロミン、サリチル酸カルシウムテオブ
ロミン等)、チアジド系製剤(例、エチアジド、シクロ
ペンチアジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチ
アジド、ヒドロフルメチアジド、ベンチルヒドロクロロ
チアジド、ペンフルチジド、ポリチアジド、メチクロチ
アジド等)、抗アルドステロン製剤(例、スピロノラク
トン、トリアムテレン等)、炭酸脱水酵素阻害剤(例、
アセタゾラミド等)、クロルベンゼンスルホンアミド系
製剤(例、クロルタリドン、メフルシド、インダパミド
等)、アゾセミド、イソソルビド、エタクリン酸、ピレ
タニド、ブメタニド、フロセミド等が挙げられる。
【0068】化学療法剤としては、例えばアルキル化剤
(例、サイクロフォスファミド、イフォスファミド
等)、代謝拮抗剤(例、メソトレキセート、5−フルオ
ロウラシル等)、抗癌性抗生物質(例、マイトマイシ
ン、アドリアマイシン等)、植物由来抗癌剤(例、ビン
クリスチン、ビンデシン、タキソール等)、シスプラチ
ン、カルボプラチン、エトポキシドなどが挙げられる。
なかでも5−フルオロウラシル誘導体であるフルツロン
あるいはネオフルツロンなどが好ましい。免疫療法剤と
しては、例えば微生物または細菌成分(例、ムラミルジ
ペプチド誘導体、ピシバニール等)、免疫増強活性のあ
る多糖類(例、レンチナン、シゾフィラン、クレスチン
等)、遺伝子工学的手法で得られるサイトカイン(例、
インターフェロン、インターロイキン(IL)等)、コ
ロニー刺激因子(例、顆粒球コロニー刺激因子、エリス
ロポエチン等)などが挙げられ、なかでもIL−1、I
L−2、IL−12などのインターロイキンが好まし
い。抗血栓剤としては、例えばヘパリン(例、ヘパリン
ナトリウム、ヘパリンカルシウム、ダルテパリンナトリ
ウム(dalteparin sodium)など)、ワルファリン(例、
ワルファリンカリウムなど)、抗トロンビン薬(例、ア
ルガトロバン(aragatroban)など)、血栓溶解薬(例、
ウロキナーゼ(urokinase)、チソキナーゼ(tisokinas
e)、アルテプラーゼ(alteplase)、ナテプラーゼ(natepl
ase)、モンテプラーゼ(monteplase)、パミテプラーゼ(p
amiteplase)など)、血小板凝集抑制薬(例、塩酸チク
ロピジン(ticlopidine hydrochloride)、シロスタゾー
ル(cilostazol)、イコサペント酸エチル、ベラプロスト
ナトリウム(beraprost sodium)、塩酸サルポグレラート
(sarpogrelate hydrochloride)など)などが挙げられ
る。
(例、サイクロフォスファミド、イフォスファミド
等)、代謝拮抗剤(例、メソトレキセート、5−フルオ
ロウラシル等)、抗癌性抗生物質(例、マイトマイシ
ン、アドリアマイシン等)、植物由来抗癌剤(例、ビン
クリスチン、ビンデシン、タキソール等)、シスプラチ
ン、カルボプラチン、エトポキシドなどが挙げられる。
なかでも5−フルオロウラシル誘導体であるフルツロン
あるいはネオフルツロンなどが好ましい。免疫療法剤と
しては、例えば微生物または細菌成分(例、ムラミルジ
ペプチド誘導体、ピシバニール等)、免疫増強活性のあ
る多糖類(例、レンチナン、シゾフィラン、クレスチン
等)、遺伝子工学的手法で得られるサイトカイン(例、
インターフェロン、インターロイキン(IL)等)、コ
ロニー刺激因子(例、顆粒球コロニー刺激因子、エリス
ロポエチン等)などが挙げられ、なかでもIL−1、I
L−2、IL−12などのインターロイキンが好まし
い。抗血栓剤としては、例えばヘパリン(例、ヘパリン
ナトリウム、ヘパリンカルシウム、ダルテパリンナトリ
ウム(dalteparin sodium)など)、ワルファリン(例、
ワルファリンカリウムなど)、抗トロンビン薬(例、ア
ルガトロバン(aragatroban)など)、血栓溶解薬(例、
ウロキナーゼ(urokinase)、チソキナーゼ(tisokinas
e)、アルテプラーゼ(alteplase)、ナテプラーゼ(natepl
ase)、モンテプラーゼ(monteplase)、パミテプラーゼ(p
amiteplase)など)、血小板凝集抑制薬(例、塩酸チク
ロピジン(ticlopidine hydrochloride)、シロスタゾー
ル(cilostazol)、イコサペント酸エチル、ベラプロスト
ナトリウム(beraprost sodium)、塩酸サルポグレラート
(sarpogrelate hydrochloride)など)などが挙げられ
る。
【0069】悪液質改善薬剤としては、例えばシクロオ
キシゲナーゼ阻害剤(例、インドメタシン等)〔キャン
サー・リサーチ(Cancer Research)、第49巻、59
35〜5939頁、1989年〕、プロゲステロン誘導
体(例、メゲステロールアセテート)〔ジャーナル・オ
ブ・クリニカル・オンコロジー(Journal of Clinical
Oncology)、第12巻、213〜225頁、1994
年〕、糖質ステロイド(例、デキサメサゾン等)、メト
クロプラミド系薬剤、テトラヒドロカンナビノール系薬
剤(文献はいずれも上記と同様)、脂肪代謝改善剤
(例、エイコサペンタエン酸等)〔ブリティシュ・ジャ
ーナル・オブ・キャンサー(British Journalof Cance
r)、第68巻、314〜318頁、1993年〕、成
長ホルモン、IGF−1、あるいは悪液質を誘導する因
子であるTNF−α、LIF、IL−6、オンコスタチ
ンMに対する抗体などが挙げられる。
キシゲナーゼ阻害剤(例、インドメタシン等)〔キャン
サー・リサーチ(Cancer Research)、第49巻、59
35〜5939頁、1989年〕、プロゲステロン誘導
体(例、メゲステロールアセテート)〔ジャーナル・オ
ブ・クリニカル・オンコロジー(Journal of Clinical
Oncology)、第12巻、213〜225頁、1994
年〕、糖質ステロイド(例、デキサメサゾン等)、メト
クロプラミド系薬剤、テトラヒドロカンナビノール系薬
剤(文献はいずれも上記と同様)、脂肪代謝改善剤
(例、エイコサペンタエン酸等)〔ブリティシュ・ジャ
ーナル・オブ・キャンサー(British Journalof Cance
r)、第68巻、314〜318頁、1993年〕、成
長ホルモン、IGF−1、あるいは悪液質を誘導する因
子であるTNF−α、LIF、IL−6、オンコスタチ
ンMに対する抗体などが挙げられる。
【0070】さらに、併用薬剤としては、神経再生促進
薬(例、Y−128、VX−853、prosaptide等)、
抗うつ薬(例、デシプラミン、アミトリプチリン、イミ
プラミン等)、抗てんかん薬(例、ラモトリジン等)、
抗不整脈薬(例、メキシレチン等)、アセチルコリン受
容体リガンド(例、ABT-594等)、エンドセリン受容体
拮抗薬(例、ABT-627等)、モノアミン取り込み阻害薬
(例、トラマドル等)、麻薬性鎮痛薬(例、モルヒネ
等)、GABA受容体作動薬(例、ギャバペンチン等)、α
2受容体作動薬(例、クロニジン等)、局所鎮痛薬
(例、カプサイシン等)、プロテインキナーゼC阻害薬
(例、LY-333531等)、抗不安薬(例、ベンゾジアゼピ
ン等)、ホスホジエステラーゼ阻害薬(例、(クエン
酸)シルデナフィル等)、ドーパミン作動薬(例、アポ
モルフィン等)、骨粗鬆症治療剤(例、アルファカルシ
ドール、カルシトリオール、エルカトニン、サケカルシ
トニン、エストリオール、イプリフラボン、パミドロン
酸二ナトリウム、アレンドロン酸ナトリウム水和物、イ
ンカドロン酸二ナトリウム等)、抗痴呆剤(例、タクリ
ン、ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン等)、
尿失禁・頻尿治療剤(例、塩酸フラボキサート、塩酸オ
キシブチニン、塩酸プロピベリン)等)、ミダゾラム、
ケトコナゾール等も挙げられる。
薬(例、Y−128、VX−853、prosaptide等)、
抗うつ薬(例、デシプラミン、アミトリプチリン、イミ
プラミン等)、抗てんかん薬(例、ラモトリジン等)、
抗不整脈薬(例、メキシレチン等)、アセチルコリン受
容体リガンド(例、ABT-594等)、エンドセリン受容体
拮抗薬(例、ABT-627等)、モノアミン取り込み阻害薬
(例、トラマドル等)、麻薬性鎮痛薬(例、モルヒネ
等)、GABA受容体作動薬(例、ギャバペンチン等)、α
2受容体作動薬(例、クロニジン等)、局所鎮痛薬
(例、カプサイシン等)、プロテインキナーゼC阻害薬
(例、LY-333531等)、抗不安薬(例、ベンゾジアゼピ
ン等)、ホスホジエステラーゼ阻害薬(例、(クエン
酸)シルデナフィル等)、ドーパミン作動薬(例、アポ
モルフィン等)、骨粗鬆症治療剤(例、アルファカルシ
ドール、カルシトリオール、エルカトニン、サケカルシ
トニン、エストリオール、イプリフラボン、パミドロン
酸二ナトリウム、アレンドロン酸ナトリウム水和物、イ
ンカドロン酸二ナトリウム等)、抗痴呆剤(例、タクリ
ン、ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン等)、
尿失禁・頻尿治療剤(例、塩酸フラボキサート、塩酸オ
キシブチニン、塩酸プロピベリン)等)、ミダゾラム、
ケトコナゾール等も挙げられる。
【0071】併用薬剤は、好ましくはインスリン製剤、
インスリン抵抗性改善剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、
ビグアナイド剤、インスリン分泌促進剤(好ましくはス
ルホニルウレア剤)などである。上記併用薬剤は、2種
以上を適宜の割合で組み合せて用いてもよい。2種以上
の併用薬剤を用いる場合の好ましい組み合わせしては、
例えば以下のものが挙げられる。 1)インスリン抵抗性改善剤およびインスリン製剤; 2)インスリン抵抗性改善剤およびインスリン分泌促進
剤; 3)インスリン抵抗性改善剤およびα−グルコシダーゼ
阻害剤; 4)インスリン抵抗性改善剤およびビグアナイド剤; 5)インスリン製剤およびビグアナイド剤; 6)インスリン製剤およびインスリン分泌促進剤; 7)インスリン製剤およびα−グルコシダーゼ阻害剤; 8)インスリン分泌促進剤およびα−グルコシダーゼ阻
害剤; 9)インスリン分泌促進剤およびビグアナイド剤; 10)インスリン抵抗性改善剤、インスリン製剤および
ビグアナイド剤; 11)インスリン抵抗性改善剤、インスリン製剤および
インスリン分泌促進剤; 12)インスリン抵抗性改善剤、インスリン製剤および
α−グルコシダーゼ阻害剤; 13)インスリン抵抗性改善剤、インスリン分泌促進剤
およびビグアナイド剤; 14)インスリン抵抗性改善剤、インスリン分泌促進剤
およびα−グルコシダーゼ阻害剤;および 15)インスリン抵抗性改善剤、ビグアナイド剤および
α−グルコシダーゼ阻害剤。
インスリン抵抗性改善剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、
ビグアナイド剤、インスリン分泌促進剤(好ましくはス
ルホニルウレア剤)などである。上記併用薬剤は、2種
以上を適宜の割合で組み合せて用いてもよい。2種以上
の併用薬剤を用いる場合の好ましい組み合わせしては、
例えば以下のものが挙げられる。 1)インスリン抵抗性改善剤およびインスリン製剤; 2)インスリン抵抗性改善剤およびインスリン分泌促進
剤; 3)インスリン抵抗性改善剤およびα−グルコシダーゼ
阻害剤; 4)インスリン抵抗性改善剤およびビグアナイド剤; 5)インスリン製剤およびビグアナイド剤; 6)インスリン製剤およびインスリン分泌促進剤; 7)インスリン製剤およびα−グルコシダーゼ阻害剤; 8)インスリン分泌促進剤およびα−グルコシダーゼ阻
害剤; 9)インスリン分泌促進剤およびビグアナイド剤; 10)インスリン抵抗性改善剤、インスリン製剤および
ビグアナイド剤; 11)インスリン抵抗性改善剤、インスリン製剤および
インスリン分泌促進剤; 12)インスリン抵抗性改善剤、インスリン製剤および
α−グルコシダーゼ阻害剤; 13)インスリン抵抗性改善剤、インスリン分泌促進剤
およびビグアナイド剤; 14)インスリン抵抗性改善剤、インスリン分泌促進剤
およびα−グルコシダーゼ阻害剤;および 15)インスリン抵抗性改善剤、ビグアナイド剤および
α−グルコシダーゼ阻害剤。
【0072】本発明化合物が併用薬剤と組み合せて使用
される場合には、お互いの剤の量は、それらの剤の反対
効果を考えて安全な範囲内で低減できる。特に、インス
リン抵抗性改善剤、インスリン分泌促進剤およびビグア
ナイド剤は通常の投与量よりも低減できる。したがっ
て、これらの剤により引き起こされるであろう反対効果
は安全に防止できる。それに加えて、糖尿病合併症治療
剤、高脂血症治療剤、降圧剤の投与量は低減でき、その
結果これらの剤により引き起こされるであろう反対効果
は効果的に防止できる。
される場合には、お互いの剤の量は、それらの剤の反対
効果を考えて安全な範囲内で低減できる。特に、インス
リン抵抗性改善剤、インスリン分泌促進剤およびビグア
ナイド剤は通常の投与量よりも低減できる。したがっ
て、これらの剤により引き起こされるであろう反対効果
は安全に防止できる。それに加えて、糖尿病合併症治療
剤、高脂血症治療剤、降圧剤の投与量は低減でき、その
結果これらの剤により引き起こされるであろう反対効果
は効果的に防止できる。
【0073】以下、本発明化合物の製造法について説明
する。化合物(I)は、自体公知の方法、例えば以下に
示すA法〜C法あるいはこれらに準ずる方法により製造
することができる。なお、以下の各製造法において、原
料化合物は塩として用いてもよく、このような塩として
は、前記化合物(I)の塩として例示したものが用いら
れる。一般式(I)中、Wが−W’−CH2− (W’
は結合手または炭素数1ないし19の2価の炭化水素残
基を示す)である化合物(I-1)は、例えば以下のA法
によって製造される。ここで、W’で示される「炭素数
1ないし19の2価の炭化水素残基」としては、前記W
として例示した「炭素数1ないし20の2価の炭化水素
残基」のうち、炭素数1ないし19のものが挙げられ
る。 (A法)
する。化合物(I)は、自体公知の方法、例えば以下に
示すA法〜C法あるいはこれらに準ずる方法により製造
することができる。なお、以下の各製造法において、原
料化合物は塩として用いてもよく、このような塩として
は、前記化合物(I)の塩として例示したものが用いら
れる。一般式(I)中、Wが−W’−CH2− (W’
は結合手または炭素数1ないし19の2価の炭化水素残
基を示す)である化合物(I-1)は、例えば以下のA法
によって製造される。ここで、W’で示される「炭素数
1ないし19の2価の炭化水素残基」としては、前記W
として例示した「炭素数1ないし20の2価の炭化水素
残基」のうち、炭素数1ないし19のものが挙げられ
る。 (A法)
【化9】
[式中、 Zは脱離基を、その他の記号は前記と同意義
を示す。] Zで示される脱離基としては、例えばヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、−OSO 2R14(R14は水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルキル基で
置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、炭
素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよい炭素数
7〜14のアラルキル基を示す)などが挙げられる。こ
こで、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素などが挙げられる。R14で示される「炭素数1〜
4のアルキル基」、「炭素数1〜4のアルキル基で置換
されていてもよい炭素数6〜10のアリール基」および
「炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよい炭
素数7〜14のアラルキル基」における炭素数1〜4の
アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec.-ブチル、t.-ブチ
ルが挙げられ、なかでもメチルが好ましい。R14で示
される「炭素数1〜4のアルキル基で置換されていても
よい炭素数6〜10のアリール基」における炭素数6〜
10のアリール基としては、フェニル、ナフチルが挙げ
られ、なかでもフェニルが好ましい。R14で示される
「炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよい炭
素数7〜14のアラルキル基」における炭素数7〜14
のアラルキル基としては、ベンジル、フェネチル、ナフ
チルメチルが挙げられ、なかでもベンジルが好ましい。
を示す。] Zで示される脱離基としては、例えばヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、−OSO 2R14(R14は水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルキル基で
置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、炭
素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよい炭素数
7〜14のアラルキル基を示す)などが挙げられる。こ
こで、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素などが挙げられる。R14で示される「炭素数1〜
4のアルキル基」、「炭素数1〜4のアルキル基で置換
されていてもよい炭素数6〜10のアリール基」および
「炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよい炭
素数7〜14のアラルキル基」における炭素数1〜4の
アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec.-ブチル、t.-ブチ
ルが挙げられ、なかでもメチルが好ましい。R14で示
される「炭素数1〜4のアルキル基で置換されていても
よい炭素数6〜10のアリール基」における炭素数6〜
10のアリール基としては、フェニル、ナフチルが挙げ
られ、なかでもフェニルが好ましい。R14で示される
「炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよい炭
素数7〜14のアラルキル基」における炭素数7〜14
のアラルキル基としては、ベンジル、フェネチル、ナフ
チルメチルが挙げられ、なかでもベンジルが好ましい。
【0074】本法では、化合物(II)と化合物(III)
とを反応させて、化合物(I-1)を製造する。化合物(I
II)の使用量は、化合物(II)に対して、好ましくは約
1〜約3モル当量である。Zがヒドロキシ基である場
合、本反応は、自体公知の方法、例えば、シンセシス(S
ynthesis) 1頁 (1981年)に記載の方法、あるい
はそれに準じた方法により行われる。すなわち、本反応
は、通常、有機リン化合物および親電子剤の存在下、反
応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われる。有機リン化
合物としては、例えばトリフェニルホスフィン、トリブ
チルホスフィンなどが挙げられる。親電子剤としては、
例えばアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジ
イソプロピル、アゾジカルボニルジピペリジンなどが挙
げられる。有機リン化合物および親電子剤の使用量は、
化合物(II)に対し、好ましくは約1〜約5モル当量で
ある。反応に悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えば
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどの
ハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン
などの芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミ
ドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホ
キシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割
合で混合して用いてもよい。反応温度は、通常、約−5
0〜約150℃、好ましくは約−10〜約100℃であ
る。反応時間は、通常、約0.5〜約20時間である。
とを反応させて、化合物(I-1)を製造する。化合物(I
II)の使用量は、化合物(II)に対して、好ましくは約
1〜約3モル当量である。Zがヒドロキシ基である場
合、本反応は、自体公知の方法、例えば、シンセシス(S
ynthesis) 1頁 (1981年)に記載の方法、あるい
はそれに準じた方法により行われる。すなわち、本反応
は、通常、有機リン化合物および親電子剤の存在下、反
応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われる。有機リン化
合物としては、例えばトリフェニルホスフィン、トリブ
チルホスフィンなどが挙げられる。親電子剤としては、
例えばアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジ
イソプロピル、アゾジカルボニルジピペリジンなどが挙
げられる。有機リン化合物および親電子剤の使用量は、
化合物(II)に対し、好ましくは約1〜約5モル当量で
ある。反応に悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えば
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどの
ハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン
などの芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミ
ドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホ
キシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割
合で混合して用いてもよい。反応温度は、通常、約−5
0〜約150℃、好ましくは約−10〜約100℃であ
る。反応時間は、通常、約0.5〜約20時間である。
【0075】Zがハロゲン原子または−OSO2R14
(R14は前記と同意義を示す)である場合、本反応
は、常法に従い、塩基の存在下、反応に悪影響を及ぼさ
ない溶媒中で行われる。塩基としては、例えば水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
カリウムなどのアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチル
アミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン
類;水素化カリウム、水素化ナトリウムなどの金属水素
化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウム t.-ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシ
ドが挙げられる。これら塩基の使用量は、化合物(II)
に対し、好ましくは約1〜約5モル当量である。反応に
悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテ
ル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロ
ホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;
N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチ
ルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられ
る。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよ
い。反応温度は、通常、約−50〜約150℃、好まし
くは約−10〜約100℃である。反応時間は、通常、
約0.5〜約20時間である。このようにして得られる
化合物(I-1)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、
減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグ
ラフィーなどにより単離精製することができる。
(R14は前記と同意義を示す)である場合、本反応
は、常法に従い、塩基の存在下、反応に悪影響を及ぼさ
ない溶媒中で行われる。塩基としては、例えば水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
カリウムなどのアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチル
アミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン
類;水素化カリウム、水素化ナトリウムなどの金属水素
化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウム t.-ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシ
ドが挙げられる。これら塩基の使用量は、化合物(II)
に対し、好ましくは約1〜約5モル当量である。反応に
悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテ
ル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロ
ホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;
N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチ
ルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられ
る。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよ
い。反応温度は、通常、約−50〜約150℃、好まし
くは約−10〜約100℃である。反応時間は、通常、
約0.5〜約20時間である。このようにして得られる
化合物(I-1)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、
減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグ
ラフィーなどにより単離精製することができる。
【0076】上記A法で原料化合物として用いられる化
合物(II)は、自体公知の方法にしたがって製造するこ
とができる。例えば、一般式(II)中、W’が結合手
で、Zがヒドロキシ基である化合物(II-1)は、WO
01/38325等に記載の方法、あるいはそれに準ず
る方法によって製造することができる。また、化合物
(III)は、自体公知の方法にしたがって製造すること
ができる。
合物(II)は、自体公知の方法にしたがって製造するこ
とができる。例えば、一般式(II)中、W’が結合手
で、Zがヒドロキシ基である化合物(II-1)は、WO
01/38325等に記載の方法、あるいはそれに準ず
る方法によって製造することができる。また、化合物
(III)は、自体公知の方法にしたがって製造すること
ができる。
【0077】一般式(I)中、Vが結合手、Wが−
W’’−CH=CH− (W’’は結合手または炭素数
1ないし18の2価の炭化水素残基を示す)、R2が置
換されていてもよい炭化水素基または置換されていても
よい複素環基である化合物(I-2);および一般式
(I)中、Vが結合手、Wが−W’’−CH2−CH2
− (W’’は前記と同意義を示す)、R2が置換され
ていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複
素環基である化合物(I-3)は、以下のB法によっても
製造される。ここで、W’’で示される「炭素数1ない
し18の2価の炭化水素残基」としては、前記Wとして
例示した「炭素数1ないし20の2価の炭化水素残基」
のうち、炭素数1ないし18のものが挙げられる。 (B法)
W’’−CH=CH− (W’’は結合手または炭素数
1ないし18の2価の炭化水素残基を示す)、R2が置
換されていてもよい炭化水素基または置換されていても
よい複素環基である化合物(I-2);および一般式
(I)中、Vが結合手、Wが−W’’−CH2−CH2
− (W’’は前記と同意義を示す)、R2が置換され
ていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複
素環基である化合物(I-3)は、以下のB法によっても
製造される。ここで、W’’で示される「炭素数1ない
し18の2価の炭化水素残基」としては、前記Wとして
例示した「炭素数1ないし20の2価の炭化水素残基」
のうち、炭素数1ないし18のものが挙げられる。 (B法)
【化10】
[式中、R2’は置換されていてもよい炭化水素基また
は置換されていてもよい複素環基を、その他の記号は前
記と同意義を示す。] R2’で示される「置換されていてもよい炭化水素基」
および「置換されていてもよい複素環基」としては、前
記R2として例示したものが挙げられる。
は置換されていてもよい複素環基を、その他の記号は前
記と同意義を示す。] R2’で示される「置換されていてもよい炭化水素基」
および「置換されていてもよい複素環基」としては、前
記R2として例示したものが挙げられる。
【0078】(工程1)本工程では、化合物(IV)とホス
ホニウム塩との反応により化合物(I-2)を製造する。
化合物(IV)とホスホニウム塩との反応は、常法に従
い、塩基の存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で
行われる。ホスホニウム塩としては、例えば式:R2’CH
2P(C6H5)3Za[式中、R2’は前記と同意義を、Zaはハロ
ゲン原子を示す]で表される化合物が挙げられる。ここ
で、Zaで示されるハロゲン原子としては、例えば塩素、
臭素、ヨウ素が挙げられる。該ホスホニウム塩は、自体
公知の方法にしたがって製造することができる。ホスホ
ニウム塩の使用量は、化合物(IV)に対し、通常約1〜
約5モル当量、好ましくは約1〜約3モル当量である。塩
基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ムなどのアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミ
ン、N,N,-ジメチルアニリン等のアミン類;水素化
ナトリウム、水素化カリウムなどの金属水素化物;ナト
リウムエトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムt-
ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド等が挙げら
れる。これら塩基の使用量は、化合物(IV)に対して、
好ましくは約1〜約5モル当量である。反応に悪影響を
及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエーテル類;メ
タノール、エタノール、プロパノール等のアルコール
類;N, N-ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメ
チルスルホキシドなどのスルホキシド類;クロロホル
ム、ジクロロメタン、1、2-ジクロロエタン、1、1、2、
2-テトラクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類など
が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して
用いてもよい。反応温度は、通常約−50℃〜約150
℃、好ましくは約−10℃〜約100℃である。反応時
間は、例えば約0.5〜約30時間である。このように
して得られる化合物(I-2)は、公知の分離精製手段、
例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転
溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することが
できる。また、化合物(I-2)を単離せずに、化合物(I
-2)を含む反応混合物をそのまま、次の工程2の原料と
して用いてもよい。
ホニウム塩との反応により化合物(I-2)を製造する。
化合物(IV)とホスホニウム塩との反応は、常法に従
い、塩基の存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で
行われる。ホスホニウム塩としては、例えば式:R2’CH
2P(C6H5)3Za[式中、R2’は前記と同意義を、Zaはハロ
ゲン原子を示す]で表される化合物が挙げられる。ここ
で、Zaで示されるハロゲン原子としては、例えば塩素、
臭素、ヨウ素が挙げられる。該ホスホニウム塩は、自体
公知の方法にしたがって製造することができる。ホスホ
ニウム塩の使用量は、化合物(IV)に対し、通常約1〜
約5モル当量、好ましくは約1〜約3モル当量である。塩
基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ムなどのアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミ
ン、N,N,-ジメチルアニリン等のアミン類;水素化
ナトリウム、水素化カリウムなどの金属水素化物;ナト
リウムエトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムt-
ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド等が挙げら
れる。これら塩基の使用量は、化合物(IV)に対して、
好ましくは約1〜約5モル当量である。反応に悪影響を
及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエーテル類;メ
タノール、エタノール、プロパノール等のアルコール
類;N, N-ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメ
チルスルホキシドなどのスルホキシド類;クロロホル
ム、ジクロロメタン、1、2-ジクロロエタン、1、1、2、
2-テトラクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類など
が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して
用いてもよい。反応温度は、通常約−50℃〜約150
℃、好ましくは約−10℃〜約100℃である。反応時
間は、例えば約0.5〜約30時間である。このように
して得られる化合物(I-2)は、公知の分離精製手段、
例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転
溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することが
できる。また、化合物(I-2)を単離せずに、化合物(I
-2)を含む反応混合物をそのまま、次の工程2の原料と
して用いてもよい。
【0079】(工程2)本工程では、化合物(I-2)を
還元反応に付すことにより、化合物(I-3)を製造す
る。本反応は、常法に従い、水素雰囲気下あるいはギ酸
などの水素源、および、金属触媒の存在下、反応に悪影
響を及ぼさない溶媒中で行われる。金属触媒としては、
例えばパラジウム−炭素、パラジウム黒、酸化白金、ラ
ネーニッケル、ウィルキンソン触媒などの遷移金属触媒
などが挙げられる。これら遷移金属触媒の使用量は、化
合物(I-2)に対し、好ましくは約0.01〜約10モ
ル当量である。反応に悪影響を及ぼさない溶媒として
は、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチ
ルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロ
メタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチル
ホルムアミドなどのアミド類;メタノール、エタノー
ル、イソプロパノールなどのアルコール類などが挙げら
れる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いても
よい。反応温度は、通常、約−50〜約150℃、好ま
しくは約−10〜約100℃である。反応時間は、通
常、約0.5〜約20時間である。このようにして得ら
れる化合物(I-3)は、公知の分離精製手段、例えば濃
縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマ
トグラフィーなどにより単離精製することができる。
還元反応に付すことにより、化合物(I-3)を製造す
る。本反応は、常法に従い、水素雰囲気下あるいはギ酸
などの水素源、および、金属触媒の存在下、反応に悪影
響を及ぼさない溶媒中で行われる。金属触媒としては、
例えばパラジウム−炭素、パラジウム黒、酸化白金、ラ
ネーニッケル、ウィルキンソン触媒などの遷移金属触媒
などが挙げられる。これら遷移金属触媒の使用量は、化
合物(I-2)に対し、好ましくは約0.01〜約10モ
ル当量である。反応に悪影響を及ぼさない溶媒として
は、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチ
ルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロ
メタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチル
ホルムアミドなどのアミド類;メタノール、エタノー
ル、イソプロパノールなどのアルコール類などが挙げら
れる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いても
よい。反応温度は、通常、約−50〜約150℃、好ま
しくは約−10〜約100℃である。反応時間は、通
常、約0.5〜約20時間である。このようにして得ら
れる化合物(I-3)は、公知の分離精製手段、例えば濃
縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマ
トグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0080】一般式(I)中、Vが結合手、Wが−
W’’−CH=CH− (W’’は前記と同意義を示
す)、R2が−PO(OR8)(OR9) (R8およ
びR9は前記と同意義を示す)である化合物(I-4);
および一般式(I)中、Vが結合手、Wが−W’’−C
H2−CH2− (W’’は前記と同意義を示す)、R
2が−PO(OR8)(OR9) (R8およびR9は
前記と同意義を示す)である化合物(I-5)は、以下の
C法によっても製造される。 (C法)
W’’−CH=CH− (W’’は前記と同意義を示
す)、R2が−PO(OR8)(OR9) (R8およ
びR9は前記と同意義を示す)である化合物(I-4);
および一般式(I)中、Vが結合手、Wが−W’’−C
H2−CH2− (W’’は前記と同意義を示す)、R
2が−PO(OR8)(OR9) (R8およびR9は
前記と同意義を示す)である化合物(I-5)は、以下の
C法によっても製造される。 (C法)
【化11】
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
(工程1)本工程では、化合物(IV)と有機リン試薬と
を反応させることにより、化合物(I-4)を製造する。
本反応は、常法に従い、塩基の存在下、反応に悪影響を
及ぼさない溶媒中で行われる。有機リン試薬としては、
例えばメチレンジホスホン酸テトラメチル、メチレンジ
ホスホン酸テトラエチル、メチレンジホスホン酸テトラ
イソプロピルなどが挙げられる。有機リン試薬の使用量
は、化合物(IV)に対し、好ましくは約1〜約10モル
当量である。塩基としては、例えば水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムな
どのアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン類;水
素化カリウム、水素化ナトリウムなどの金属水素化物;
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウ
ム t.-ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシドなど
が挙げられる。これら塩基の使用量は、化合物(IV)に
対し、好ましくは約1〜約5モル当量である。反応に悪
影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル
類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭
化水素類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド
類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが
挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用
いてもよい。反応温度は、通常、約−50〜約150
℃、好ましくは約−10〜約100℃である。反応時間
は、通常、約0.5〜約20時間である。このようにし
て得られる化合物(I-4)は、公知の分離精製手段、例
えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、
クロマトグラフィーなどにより単離精製することができ
る。また、化合物(I-4)を単離せずに、化合物(I-4)
を含む反応混合物をそのまま、次の工程2の原料として
用いてもよい。
を反応させることにより、化合物(I-4)を製造する。
本反応は、常法に従い、塩基の存在下、反応に悪影響を
及ぼさない溶媒中で行われる。有機リン試薬としては、
例えばメチレンジホスホン酸テトラメチル、メチレンジ
ホスホン酸テトラエチル、メチレンジホスホン酸テトラ
イソプロピルなどが挙げられる。有機リン試薬の使用量
は、化合物(IV)に対し、好ましくは約1〜約10モル
当量である。塩基としては、例えば水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムな
どのアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン類;水
素化カリウム、水素化ナトリウムなどの金属水素化物;
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウ
ム t.-ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシドなど
が挙げられる。これら塩基の使用量は、化合物(IV)に
対し、好ましくは約1〜約5モル当量である。反応に悪
影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル
類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭
化水素類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド
類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが
挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用
いてもよい。反応温度は、通常、約−50〜約150
℃、好ましくは約−10〜約100℃である。反応時間
は、通常、約0.5〜約20時間である。このようにし
て得られる化合物(I-4)は、公知の分離精製手段、例
えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、
クロマトグラフィーなどにより単離精製することができ
る。また、化合物(I-4)を単離せずに、化合物(I-4)
を含む反応混合物をそのまま、次の工程2の原料として
用いてもよい。
【0081】(工程2)本工程では、化合物(I-4)を
還元反応に付すことにより、化合物(I-5)を製造す
る。本反応は、例えば前記B法における工程2と同様に
して行われる。このようにして得られる化合物(I-5)
は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒
抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどに
より単離精製することができる。
還元反応に付すことにより、化合物(I-5)を製造す
る。本反応は、例えば前記B法における工程2と同様に
して行われる。このようにして得られる化合物(I-5)
は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒
抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどに
より単離精製することができる。
【0082】上記B法およびC法で原料化合物として用
いられる化合物(IV)は、自体公知の方法にしたがって
製造することができる。例えば、一般式(IV)におい
て、W’’が結合手である化合物(IV-1)は、WO 0
1/38325に記載の方法、あるいはこれに準ずる方
法によって製造することができる。また、一般式(IV)
において、W’’が炭素数1ないし18の2価の炭化水
素残基である化合物(IV-2)は、例えば、以下に示すD
法にしたがって製造することができる。 (D法)
いられる化合物(IV)は、自体公知の方法にしたがって
製造することができる。例えば、一般式(IV)におい
て、W’’が結合手である化合物(IV-1)は、WO 0
1/38325に記載の方法、あるいはこれに準ずる方
法によって製造することができる。また、一般式(IV)
において、W’’が炭素数1ないし18の2価の炭化水
素残基である化合物(IV-2)は、例えば、以下に示すD
法にしたがって製造することができる。 (D法)
【化12】
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
本法では、化合物(V-1)を酸化反応に付すことによ
り、化合物(IV-2)を製造する。本反応は、常法に従
い、酸化剤の存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中
で行われる。酸化剤としては、例えば二酸化マンガン、
クロロクロム酸ピリジニウム、二クロム酸ピリジニウ
ム、酸化ルテニウムなどの金属酸化剤などが挙げられ
る。酸化剤の使用量は、化合物(V-1)に対し、好まし
くは約1〜約10モル当量である。反応に悪影響を及ぼ
さない溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;クロロ
ホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類な
どが挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合し
て用いてもよい。反応温度は、通常、約−50〜約15
0℃、好ましくは約−10〜約100℃である。反応時
間は、通常、約0.5〜約20時間である。
り、化合物(IV-2)を製造する。本反応は、常法に従
い、酸化剤の存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中
で行われる。酸化剤としては、例えば二酸化マンガン、
クロロクロム酸ピリジニウム、二クロム酸ピリジニウ
ム、酸化ルテニウムなどの金属酸化剤などが挙げられ
る。酸化剤の使用量は、化合物(V-1)に対し、好まし
くは約1〜約10モル当量である。反応に悪影響を及ぼ
さない溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;クロロ
ホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類な
どが挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合し
て用いてもよい。反応温度は、通常、約−50〜約15
0℃、好ましくは約−10〜約100℃である。反応時
間は、通常、約0.5〜約20時間である。
【0083】また、化合物(IV-2)は、クロロホルム、
ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類とジメチル
スルホキシドとの混合溶媒中、またはジメチルスルホキ
シド中、化合物(V-1)に、三酸化硫黄ピリジン錯体ま
たはオキサリルクロリドなどの反応試剤、およびトリエ
チルアミン、N−メチルモルホリンなどの有機塩基を反
応させることによっても製造することができる。反応試
剤の使用量は、化合物(V-1)に対し、好ましくは約1
〜約10モル当量である。有機塩基の使用量は、化合物
(V-1)に対し、好ましくは約1〜約10モル当量であ
る。反応温度は、通常、約−50〜約150℃、好まし
くは約−10〜約100℃である。反応時間は、通常、
約0.5〜約20時間である。このようにして得られる
化合物(IV-2)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、
減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグ
ラフィーなどにより単離精製することができる。上記D
法で原料化合物として用いられる化合物(V-1)は、自
体公知の方法にしたがって製造することができる。例え
ば、W’’が結合手である化合物(V-1)は、WO 0
1/38325に記載の方法、あるいはこれに準ずる方
法によって製造することができる。
ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類とジメチル
スルホキシドとの混合溶媒中、またはジメチルスルホキ
シド中、化合物(V-1)に、三酸化硫黄ピリジン錯体ま
たはオキサリルクロリドなどの反応試剤、およびトリエ
チルアミン、N−メチルモルホリンなどの有機塩基を反
応させることによっても製造することができる。反応試
剤の使用量は、化合物(V-1)に対し、好ましくは約1
〜約10モル当量である。有機塩基の使用量は、化合物
(V-1)に対し、好ましくは約1〜約10モル当量であ
る。反応温度は、通常、約−50〜約150℃、好まし
くは約−10〜約100℃である。反応時間は、通常、
約0.5〜約20時間である。このようにして得られる
化合物(IV-2)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、
減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグ
ラフィーなどにより単離精製することができる。上記D
法で原料化合物として用いられる化合物(V-1)は、自
体公知の方法にしたがって製造することができる。例え
ば、W’’が結合手である化合物(V-1)は、WO 0
1/38325に記載の方法、あるいはこれに準ずる方
法によって製造することができる。
【0084】なお、前記A法で原料として用いられる化
合物(II)のうち、Zがヒドロキシ基である化合物(II
-2)、およびZがハロゲン原子または−OSO2R14
(R 14は前記と同意義を示す)である化合物(II-3)
は、例えば、以下に示すE法にしたがって製造すること
ができる。 (E法)
合物(II)のうち、Zがヒドロキシ基である化合物(II
-2)、およびZがハロゲン原子または−OSO2R14
(R 14は前記と同意義を示す)である化合物(II-3)
は、例えば、以下に示すE法にしたがって製造すること
ができる。 (E法)
【化13】
[式中、Z’はハロゲン原子または−OSO2R
14(R14は前記と同意義を示す)を、その他の記号
は前記と同意義を示す。]
14(R14は前記と同意義を示す)を、その他の記号
は前記と同意義を示す。]
【0085】(工程1)本工程では、化合物(VI)と化
合物(VII)とを反応させて、化合物(VIII)を製造す
る。本反応は、例えば前記A法と同様にして行われる。
このようにして得られる化合物(VIII)は、公知の分離
精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再
結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製す
ることができる。また、化合物(VIII)を単離せずに、
化合物(VIII)を含む反応混合物をそのまま、次の工程
2の原料として用いてもよい。化合物(VI)および化合
物(VII)は、自体公知の方法にしたがって製造するこ
とができる。化合物(VI)は、例えばEP−A 710
659、EP−A 629624(特開平7−5355
5)、WO 98/03505等に記載の方法、あるい
はこれらに準ずる方法によって製造することができる。
化合物(VII)は、例えばジャーナル オブ ヘテロサ
イクリック ケミストリー(Journal of Heterocyclic
Chemistry)、24巻、1669頁(1987年);ジ
ャーナル オブ オーガニック ケミストリー(Journa
l of Organic Chemistry)、62巻、2649頁(19
97年);バイオオーガニック アンドメデシナル ケ
ミストリー レターズ(Bioorganic & Medicinal Chemi
stry Letters)、6巻、1047頁(1996年)等に
記載の方法、あるいはこれらに準ずる方法によって製造
することができる。
合物(VII)とを反応させて、化合物(VIII)を製造す
る。本反応は、例えば前記A法と同様にして行われる。
このようにして得られる化合物(VIII)は、公知の分離
精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再
結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製す
ることができる。また、化合物(VIII)を単離せずに、
化合物(VIII)を含む反応混合物をそのまま、次の工程
2の原料として用いてもよい。化合物(VI)および化合
物(VII)は、自体公知の方法にしたがって製造するこ
とができる。化合物(VI)は、例えばEP−A 710
659、EP−A 629624(特開平7−5355
5)、WO 98/03505等に記載の方法、あるい
はこれらに準ずる方法によって製造することができる。
化合物(VII)は、例えばジャーナル オブ ヘテロサ
イクリック ケミストリー(Journal of Heterocyclic
Chemistry)、24巻、1669頁(1987年);ジ
ャーナル オブ オーガニック ケミストリー(Journa
l of Organic Chemistry)、62巻、2649頁(19
97年);バイオオーガニック アンドメデシナル ケ
ミストリー レターズ(Bioorganic & Medicinal Chemi
stry Letters)、6巻、1047頁(1996年)等に
記載の方法、あるいはこれらに準ずる方法によって製造
することができる。
【0086】(工程2)本工程では、化合物(VIII)を
還元反応に付すことにより、化合物(II−2)を製造す
る。本反応は、常法に従い、還元剤の存在下、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒中で行われる。還元剤としては、
例えば水素化ほう素ナトリウム、水素化ほう素リチウ
ム、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチル
アルミニウムなどが挙げられる。還元剤の使用量は、化
合物(VIII)に対し、好ましくは約0.5〜約10モル
当量である。反応に悪影響を及ぼさない溶媒としては、
例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン
化炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエ
チルエーテルなどのエーテル類;水、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノールなどのアルコール類などが挙
げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用い
てもよい。反応温度は、通常、約−50〜約150℃、
好ましくは約−10〜約100℃である。反応時間は、
通常、約0.5〜約20時間である。このようにして得
られる化合物(II−2)は、公知の分離精製手段、例え
ば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、ク
ロマトグラフィーなどにより単離精製することができ
る。また、化合物(II−2)を単離せずに、化合物(II
−2)を含む反応混合物をそのまま、次の工程3の原料
として用いてもよい。
還元反応に付すことにより、化合物(II−2)を製造す
る。本反応は、常法に従い、還元剤の存在下、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒中で行われる。還元剤としては、
例えば水素化ほう素ナトリウム、水素化ほう素リチウ
ム、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチル
アルミニウムなどが挙げられる。還元剤の使用量は、化
合物(VIII)に対し、好ましくは約0.5〜約10モル
当量である。反応に悪影響を及ぼさない溶媒としては、
例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン
化炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエ
チルエーテルなどのエーテル類;水、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノールなどのアルコール類などが挙
げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用い
てもよい。反応温度は、通常、約−50〜約150℃、
好ましくは約−10〜約100℃である。反応時間は、
通常、約0.5〜約20時間である。このようにして得
られる化合物(II−2)は、公知の分離精製手段、例え
ば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、ク
ロマトグラフィーなどにより単離精製することができ
る。また、化合物(II−2)を単離せずに、化合物(II
−2)を含む反応混合物をそのまま、次の工程3の原料
として用いてもよい。
【0087】(工程3)本工程では、化合物(II−2)
とハロゲン化剤あるいはスルホニル化剤とを反応させ
て、化合物(II−3)を製造する。ハロゲン化剤として
は、例えば塩酸、塩化チオニル、三臭化リン等が用いら
れ、この場合、Z’がハロゲン原子(例えば塩素、臭
素)である化合物(II-3)が得られる。ハロゲン化剤の
使用量は、化合物(II-2)に対して、通常約1〜約10
モル当量である。本反応は、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジクロロメタ
ン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエ
ーテル類等の溶媒中、約−20〜約100℃で約0.5
〜約24時間かけて行われる。また、過剰のハロゲン化
剤を溶媒として用いてもよい。スルホニル化剤として
は、例えば塩化メタンスルホニル、塩化ベンゼンスルホ
ニル、塩化p−トルエンスルホニル等が用いられ、この
場合、Z’が−OSO2R14(R14は前記と同意義
を示す)(例えばメタンスルホニルオキシ、塩化p−ト
ルエンスルホニルオキシ)である化合物(II-3)が得ら
れる。スルホニル化剤の使用量は、化合物(II-2)に対
して、通常約1〜約10モル当量である。本反応は、例
えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素類;ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化
炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチ
ルエーテルなどのエーテル類;酢酸エチルなどのエステ
ル類等の溶媒中、塩基の存在下に約−20〜約100℃
で、約0.5〜約24時間かけて行われる。塩基として
は、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリンな
どのアミン類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属
塩等が挙げられる。塩基の使用量は、化合物(II-2)に
対して、通常約1〜約10モル当量である。このように
して得られる化合物(II-3)は、公知の分離精製手段、
例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転
溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することが
できる。
とハロゲン化剤あるいはスルホニル化剤とを反応させ
て、化合物(II−3)を製造する。ハロゲン化剤として
は、例えば塩酸、塩化チオニル、三臭化リン等が用いら
れ、この場合、Z’がハロゲン原子(例えば塩素、臭
素)である化合物(II-3)が得られる。ハロゲン化剤の
使用量は、化合物(II-2)に対して、通常約1〜約10
モル当量である。本反応は、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジクロロメタ
ン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエ
ーテル類等の溶媒中、約−20〜約100℃で約0.5
〜約24時間かけて行われる。また、過剰のハロゲン化
剤を溶媒として用いてもよい。スルホニル化剤として
は、例えば塩化メタンスルホニル、塩化ベンゼンスルホ
ニル、塩化p−トルエンスルホニル等が用いられ、この
場合、Z’が−OSO2R14(R14は前記と同意義
を示す)(例えばメタンスルホニルオキシ、塩化p−ト
ルエンスルホニルオキシ)である化合物(II-3)が得ら
れる。スルホニル化剤の使用量は、化合物(II-2)に対
して、通常約1〜約10モル当量である。本反応は、例
えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素類;ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化
炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチ
ルエーテルなどのエーテル類;酢酸エチルなどのエステ
ル類等の溶媒中、塩基の存在下に約−20〜約100℃
で、約0.5〜約24時間かけて行われる。塩基として
は、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリンな
どのアミン類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属
塩等が挙げられる。塩基の使用量は、化合物(II-2)に
対して、通常約1〜約10モル当量である。このように
して得られる化合物(II-3)は、公知の分離精製手段、
例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転
溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することが
できる。
【0088】前記の各反応において、原料化合物が置換
基としてアミノ基、カルボキシル基、水酸基、カルボニ
ル基を有する場合、これらの基にペプチド化学などで一
般的に用いられるような保護基が導入されていてもよ
く、反応後に必要に応じて保護基を除去することにより
目的化合物を得ることができる。アミノ基の保護基とし
ては、前記R5として例示したものが挙げられる。
基としてアミノ基、カルボキシル基、水酸基、カルボニ
ル基を有する場合、これらの基にペプチド化学などで一
般的に用いられるような保護基が導入されていてもよ
く、反応後に必要に応じて保護基を除去することにより
目的化合物を得ることができる。アミノ基の保護基とし
ては、前記R5として例示したものが挙げられる。
【0089】カルボキシル基の保護基としては、例え
ば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、
C7−1 1アラルキル(例、ベンジルなど)、フェニ
ル、トリチル、シリル(例、トリメチルシリル、トリエ
チルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチ
ルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリルな
ど)、C2−6アルケニル(例、1−アリルなど)など
が挙げられる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C
1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シなど)またはニトロなどで置換されていてもよい。
ば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、
C7−1 1アラルキル(例、ベンジルなど)、フェニ
ル、トリチル、シリル(例、トリメチルシリル、トリエ
チルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチ
ルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリルな
ど)、C2−6アルケニル(例、1−アリルなど)など
が挙げられる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C
1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シなど)またはニトロなどで置換されていてもよい。
【0090】水酸基の保護基としては、前記R4として
例示したものが挙げられる。カルボニル基の保護基とし
ては、例えば、環状アセタール(例、1,3−ジオキサ
ンなど)、非環状アセタール(例、ジ−C1−6アルキ
ルアセタールなど)などが挙げられる。また、これらの
保護基の除去方法は、自体公知の方法、例えば、プロテ
クティブ グループス イン オーガニック シンセシ
ス(Protective Groups in Organic Synthesis),John
Wiley and Sons 刊(1980)に記載の方法などに準
じて行えばよい。例えば、酸、塩基、紫外光、ヒドラジ
ン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン
酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、
酢酸パラジウム、トリアルキルシリルハライド(例、ト
リメチルシリルヨージド、トリメチルシリルブロミドな
ど)などを使用する方法、還元法などが用いられる。
例示したものが挙げられる。カルボニル基の保護基とし
ては、例えば、環状アセタール(例、1,3−ジオキサ
ンなど)、非環状アセタール(例、ジ−C1−6アルキ
ルアセタールなど)などが挙げられる。また、これらの
保護基の除去方法は、自体公知の方法、例えば、プロテ
クティブ グループス イン オーガニック シンセシ
ス(Protective Groups in Organic Synthesis),John
Wiley and Sons 刊(1980)に記載の方法などに準
じて行えばよい。例えば、酸、塩基、紫外光、ヒドラジ
ン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン
酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、
酢酸パラジウム、トリアルキルシリルハライド(例、ト
リメチルシリルヨージド、トリメチルシリルブロミドな
ど)などを使用する方法、還元法などが用いられる。
【0091】化合物(I)が、光学異性体、立体異性
体、位置異性体、回転異性体を含有する場合には、これ
らも化合物(I)として含有されるとともに、自体公知
の合成手法、分離手法によりそれぞれを単品として得る
ことができる。例えば、化合物(I)に光学異性体が存
在する場合には、該化合物から分割された光学異性体も
化合物(I)に包含される。光学異性体は自体公知の方
法により製造することができる。具体的には、光学活性
な合成中間体を用いる、または、最終物のラセミ体を常
法に従って光学分割することにより光学異性体を得る。
体、位置異性体、回転異性体を含有する場合には、これ
らも化合物(I)として含有されるとともに、自体公知
の合成手法、分離手法によりそれぞれを単品として得る
ことができる。例えば、化合物(I)に光学異性体が存
在する場合には、該化合物から分割された光学異性体も
化合物(I)に包含される。光学異性体は自体公知の方
法により製造することができる。具体的には、光学活性
な合成中間体を用いる、または、最終物のラセミ体を常
法に従って光学分割することにより光学異性体を得る。
【0092】光学分割法としては、自体公知の方法、例
えば、分別再結晶法、キラルカラム法、ジアステレオマ
ー法等が用いられる。 1)分別再結晶法 ラセミ体と光学活性な化合物(例えば、(+)−マンデ
ル酸、(−)−マンデル酸、(+)−酒石酸、(−)−
酒石酸、(+)−1−フェネチルアミン、(−)−1−
フェネチルアミン、シンコニン、(−)−シンコニジ
ン、ブルシンなど)と塩を形成させ、これを分別再結晶
法によって分離し、所望により、中和工程を経てフリー
の光学異性体を得る方法。 2)キラルカラム法 ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム(キラ
ルカラム)にかけて分離する方法。例えば液体クロマト
グラフィの場合、ENANTIO−OVM(トーソー社
製)あるいは、ダイセル社製 CHIRALシリーズな
どのキラルカラムに光学異性体の混合物を添加し、水、
種々の緩衝液(例、リン酸緩衝液)、有機溶媒(例、エ
タノール、メタノール、イソプロパノール、アセトニト
リル、トリフルオロ酢酸、ジエチルアミンなど)を単独
あるいは混合した溶液として展開させることにより、光
学異性体を分離する。また、例えばガスクロマトグラフ
ィーの場合、CP−Chirasil−DeX CB
(ジーエルサイエンス社製)などのキラルカラムを使用
して分離する。
えば、分別再結晶法、キラルカラム法、ジアステレオマ
ー法等が用いられる。 1)分別再結晶法 ラセミ体と光学活性な化合物(例えば、(+)−マンデ
ル酸、(−)−マンデル酸、(+)−酒石酸、(−)−
酒石酸、(+)−1−フェネチルアミン、(−)−1−
フェネチルアミン、シンコニン、(−)−シンコニジ
ン、ブルシンなど)と塩を形成させ、これを分別再結晶
法によって分離し、所望により、中和工程を経てフリー
の光学異性体を得る方法。 2)キラルカラム法 ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム(キラ
ルカラム)にかけて分離する方法。例えば液体クロマト
グラフィの場合、ENANTIO−OVM(トーソー社
製)あるいは、ダイセル社製 CHIRALシリーズな
どのキラルカラムに光学異性体の混合物を添加し、水、
種々の緩衝液(例、リン酸緩衝液)、有機溶媒(例、エ
タノール、メタノール、イソプロパノール、アセトニト
リル、トリフルオロ酢酸、ジエチルアミンなど)を単独
あるいは混合した溶液として展開させることにより、光
学異性体を分離する。また、例えばガスクロマトグラフ
ィーの場合、CP−Chirasil−DeX CB
(ジーエルサイエンス社製)などのキラルカラムを使用
して分離する。
【0093】3)ジアステレオマー法
ラセミ体の混合物を光学活性な試薬と化学反応によって
ジアステレオマーの混合物とし、これを通常の分離手段
(例えば、分別再結晶、クロマトグラフィー法等)など
を経て単一物質とした後、加水分解反応などの化学的な
処理により光学活性な試薬部位を切り離すことにより光
学異性体を得る方法。例えば、化合物(I)が分子内に
ヒドロキシまたは1,2級アミノを有する場合、該化合
物と光学活性な有機酸(例えば、MTPA〔α−メトキ
シ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸〕、
(−)−メントキシ酢酸等)などとを縮合反応に付すこ
とにより、それぞれエステル体またはアミド体のジアス
テレオマーが得られる。一方、化合物(I)がカルボン
酸基を有する場合、該化合物と光学活性アミンまたはア
ルコール試薬とを縮合反応に付すことにより、それぞれ
アミド体またはエステル体のジアステレオマーが得られ
る。分離されたジアステレオマーは、酸加水分解あるい
は塩基性加水分解反応に付すことにより、元の化合物の
光学異性体に変換される。
ジアステレオマーの混合物とし、これを通常の分離手段
(例えば、分別再結晶、クロマトグラフィー法等)など
を経て単一物質とした後、加水分解反応などの化学的な
処理により光学活性な試薬部位を切り離すことにより光
学異性体を得る方法。例えば、化合物(I)が分子内に
ヒドロキシまたは1,2級アミノを有する場合、該化合
物と光学活性な有機酸(例えば、MTPA〔α−メトキ
シ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸〕、
(−)−メントキシ酢酸等)などとを縮合反応に付すこ
とにより、それぞれエステル体またはアミド体のジアス
テレオマーが得られる。一方、化合物(I)がカルボン
酸基を有する場合、該化合物と光学活性アミンまたはア
ルコール試薬とを縮合反応に付すことにより、それぞれ
アミド体またはエステル体のジアステレオマーが得られ
る。分離されたジアステレオマーは、酸加水分解あるい
は塩基性加水分解反応に付すことにより、元の化合物の
光学異性体に変換される。
【0094】
【発明の実施の形態】以下に、試験例、参考例、実施例
および製剤例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらにより限定されるものではない。以
下の参考例および実施例において、%は特記しない限り
重量パーセントを示す。また、室温とは、1〜30℃の
温度を示す。試験例中、化合物Aとは、5−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオンを、
[3H]−化合物Aとは、3Hで標識された化合物Aをそれぞ
れ示す。該化合物Aは、PPARγに結合し、PPAR
γを活性化する化合物である。
および製剤例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらにより限定されるものではない。以
下の参考例および実施例において、%は特記しない限り
重量パーセントを示す。また、室温とは、1〜30℃の
温度を示す。試験例中、化合物Aとは、5−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオンを、
[3H]−化合物Aとは、3Hで標識された化合物Aをそれぞ
れ示す。該化合物Aは、PPARγに結合し、PPAR
γを活性化する化合物である。
【0095】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 〔配列番号:1〕参考例1aで用いられるプライマーX
RA-Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:2〕参考例1aで用いられるプライマーX
RA-Lの塩基配列を示す。 〔配列番号:3〕参考例2aで用いられるPPRE-U
の塩基配列を示す。 〔配列番号:4〕参考例2aで用いられるPPRE-L
の塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕参考例2aで用いられるプライマーT
K-Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:6〕参考例2aで用いられるプライマーT
K-Lの塩基配列を示す。 〔配列番号:7〕参考例3aで用いられるプライマーP
AG-Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:8〕参考例3aで用いられるプライマーP
AG-Lの塩基配列を示す。
配列を示す。 〔配列番号:1〕参考例1aで用いられるプライマーX
RA-Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:2〕参考例1aで用いられるプライマーX
RA-Lの塩基配列を示す。 〔配列番号:3〕参考例2aで用いられるPPRE-U
の塩基配列を示す。 〔配列番号:4〕参考例2aで用いられるPPRE-L
の塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕参考例2aで用いられるプライマーT
K-Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:6〕参考例2aで用いられるプライマーT
K-Lの塩基配列を示す。 〔配列番号:7〕参考例3aで用いられるプライマーP
AG-Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:8〕参考例3aで用いられるプライマーP
AG-Lの塩基配列を示す。
【0096】
【実施例】試験例1 ヒトPPARγ1 結合活性測定
参考例1で調製した1.5μg/mlの全長hPPARγ1を含む細胞
抽出液、20nM [3H]−化合物A(16Ci/mmol)(アマシャム
ファルマシア)及び被験化合物をTEGM buffer中、4℃で
16時間反応させた。反応液に、140μlのデキストラン
(アマシャムファルマシア)とゼラチン(シグマ)でコート
した活性炭(シグマ)を添加し、4℃で10分放置後、910xg
で10分間、遠心分離した。遠心分離後、30μlの上清の
放射活性をTopcount (Packard)で測定した。被験化合物
の結合阻害活性は、20nM [3H]−化合物Aのみ添加した
測定値を100%、20nM [3H]−化合物Aと100μM 化合物A
を同時に添加した測定値を0%とした百分率で算出し
た。さらに、化合物濃度と百分率の値をPRISM3.0 (グラ
フパッド社)を用いて解析することにより、被験化合物
のIC50値を算出した。結果を[表1]に示す。 このように、本発明化合物は、優れたPPARγ結合活
性を有する。 試験例2 ヒトPPARγアンタゴニストアッセイによる化
合物評価 参考例2でトランスフェクションした細胞を回収し、0.1
%のBSA(脂肪酸不含)(和光純薬)を含むDMEM培地(日研
生物医学研究所)に懸濁後、96well white plate(コー
ニング社)の各ウェルへ8.8x103個の細胞を60μlづつ播
種した。続いて、各ウェルへ、被験化合物20μl及び終
濃度10nMの化合物A(刺激剤として使用)20μlを添加
し、37℃ 5% CO2条件下で48時間培養した。96well whi
te plate(コーニング社)より培地を除去後、ピッカジ
ーンLT7.5(和光純薬)を40μl添加し、撹拌後、1420 A
RVO Multilabel Counter(Wallac社)を用いて、ルシフ
ェラーゼ活性を測定した。10nM 化合物Aのルシフェラ
ーゼ活性を100%、化合物A無添加の場合のルシフェラー
ゼ活性を0%とした百分率で算出し、化合物濃度と百分
率の値をPRISM3.0(グラフパッド社)を用いて解析するこ
とにより、被検化合物のIC50値を算出した。結果を
[表2]に示す。 このように、本発明化合物は、優れたPPARγ−RX
Rα ヘテロ二量体アンタゴニスト活性を有する。
抽出液、20nM [3H]−化合物A(16Ci/mmol)(アマシャム
ファルマシア)及び被験化合物をTEGM buffer中、4℃で
16時間反応させた。反応液に、140μlのデキストラン
(アマシャムファルマシア)とゼラチン(シグマ)でコート
した活性炭(シグマ)を添加し、4℃で10分放置後、910xg
で10分間、遠心分離した。遠心分離後、30μlの上清の
放射活性をTopcount (Packard)で測定した。被験化合物
の結合阻害活性は、20nM [3H]−化合物Aのみ添加した
測定値を100%、20nM [3H]−化合物Aと100μM 化合物A
を同時に添加した測定値を0%とした百分率で算出し
た。さらに、化合物濃度と百分率の値をPRISM3.0 (グラ
フパッド社)を用いて解析することにより、被験化合物
のIC50値を算出した。結果を[表1]に示す。 このように、本発明化合物は、優れたPPARγ結合活
性を有する。 試験例2 ヒトPPARγアンタゴニストアッセイによる化
合物評価 参考例2でトランスフェクションした細胞を回収し、0.1
%のBSA(脂肪酸不含)(和光純薬)を含むDMEM培地(日研
生物医学研究所)に懸濁後、96well white plate(コー
ニング社)の各ウェルへ8.8x103個の細胞を60μlづつ播
種した。続いて、各ウェルへ、被験化合物20μl及び終
濃度10nMの化合物A(刺激剤として使用)20μlを添加
し、37℃ 5% CO2条件下で48時間培養した。96well whi
te plate(コーニング社)より培地を除去後、ピッカジ
ーンLT7.5(和光純薬)を40μl添加し、撹拌後、1420 A
RVO Multilabel Counter(Wallac社)を用いて、ルシフ
ェラーゼ活性を測定した。10nM 化合物Aのルシフェラ
ーゼ活性を100%、化合物A無添加の場合のルシフェラー
ゼ活性を0%とした百分率で算出し、化合物濃度と百分
率の値をPRISM3.0(グラフパッド社)を用いて解析するこ
とにより、被検化合物のIC50値を算出した。結果を
[表2]に示す。 このように、本発明化合物は、優れたPPARγ−RX
Rα ヘテロ二量体アンタゴニスト活性を有する。
【0097】参考例1a(ヒトRXRα遺伝子のクロー
ニング) ヒトRXRα遺伝子のクローニングは、腎臓 cDNA
(東洋紡製、商品名:QUICK-Clone cDNA)を鋳型とし、
マンゲルスドルフ・ディー・ジェイ(Mangelsdorf, D.
J.)らが報告[ネイチャー(Nature)、1990年、3
45(6272)巻、224−229頁]しているRX
Rα遺伝子の塩基配列を参考に作製したプライマーセッ
ト XRA-U:5'-TTA GAA TTC GAC ATG GAC ACC AAA CAT TTC CTG-3'(配列番号:1) XRA-L:5'-CCC CTC GAG CTA AGT CAT TTG GTG CGG CGC CTC-3'(配列番号:2) を用いたPCR法により行った。PCR反応は、AmpliW
ax PCR Gem 100(宝酒造製)を用いたホット・スタ
ート(Hot Start)法で行った。まず、10×LA PC
R Buffer 2μl、2.5mM dNTP溶液3μl、12.
5μMプライマー溶液各2.5μl、滅菌蒸留水10μl
を混合して下層混液とした。また、鋳型としてヒト腎臓
cDNA(1ng/ml)を1μl、10×LA PCR Buf
fer 3μl、2.5mM dNTP溶液1μl、TaKaRa LA Ta
q DNA polymerase(宝酒造製)0.5μl、滅菌蒸留水2
4.5μlを混合して上層混液とした。上記した下層混液
にAmpliWax PCR Gem 100(宝酒造製)を1個添加
し、70℃で5分間、氷中で5分間処理後、上層混液を
加えPCRの反応液を調製した。反応液の入ったチュー
ブをサーマルサイクラー(パーキンエルマー社製、米
国)にセットした後、95℃で2分間処理した。さら
に、95℃で15秒間、68℃で2分間のサイクルを3
5回繰り返した後、72℃で8分間処理した。得られた
PCR産物をアガロースゲル(1%)電気泳動し、RX
Rα遺伝子を含む1.4kbのDNA断片をゲルから回収
した後、pT7 Blue−T vector(宝酒造製)に挿入
し、プラスミド pTBT−hRXRαを得た。
ニング) ヒトRXRα遺伝子のクローニングは、腎臓 cDNA
(東洋紡製、商品名:QUICK-Clone cDNA)を鋳型とし、
マンゲルスドルフ・ディー・ジェイ(Mangelsdorf, D.
J.)らが報告[ネイチャー(Nature)、1990年、3
45(6272)巻、224−229頁]しているRX
Rα遺伝子の塩基配列を参考に作製したプライマーセッ
ト XRA-U:5'-TTA GAA TTC GAC ATG GAC ACC AAA CAT TTC CTG-3'(配列番号:1) XRA-L:5'-CCC CTC GAG CTA AGT CAT TTG GTG CGG CGC CTC-3'(配列番号:2) を用いたPCR法により行った。PCR反応は、AmpliW
ax PCR Gem 100(宝酒造製)を用いたホット・スタ
ート(Hot Start)法で行った。まず、10×LA PC
R Buffer 2μl、2.5mM dNTP溶液3μl、12.
5μMプライマー溶液各2.5μl、滅菌蒸留水10μl
を混合して下層混液とした。また、鋳型としてヒト腎臓
cDNA(1ng/ml)を1μl、10×LA PCR Buf
fer 3μl、2.5mM dNTP溶液1μl、TaKaRa LA Ta
q DNA polymerase(宝酒造製)0.5μl、滅菌蒸留水2
4.5μlを混合して上層混液とした。上記した下層混液
にAmpliWax PCR Gem 100(宝酒造製)を1個添加
し、70℃で5分間、氷中で5分間処理後、上層混液を
加えPCRの反応液を調製した。反応液の入ったチュー
ブをサーマルサイクラー(パーキンエルマー社製、米
国)にセットした後、95℃で2分間処理した。さら
に、95℃で15秒間、68℃で2分間のサイクルを3
5回繰り返した後、72℃で8分間処理した。得られた
PCR産物をアガロースゲル(1%)電気泳動し、RX
Rα遺伝子を含む1.4kbのDNA断片をゲルから回収
した後、pT7 Blue−T vector(宝酒造製)に挿入
し、プラスミド pTBT−hRXRαを得た。
【0098】参考例2a(レポータープラスミドの作
製) アシル CoA オキシダーゼのPPAR応答性エレメント
(PPRE)を含むDNA断片は、以下の5'末端リン
酸化合成DNAを用いて作製した。 PPRE-U:5'-pTCGACAGGGGACCAGGACAAAGGTCACGTTCGGGAG-3'(配列番号:3) PPRE-L:5'-pTCGACTCCCGAACGTGACCTTTGTCCTGGTCCCCTG-3'(配列番号:4) まず、PPRE−U、PPRE−Lをアニーリングした
後、プラスミド pBlueScript SK+の SalI 部位に挿
入した。挿入断片の塩基配列を決定することにより、P
PREが4個タンデムに連結したプラスミド pBSS−
PPRE4を選択した。HSV チミジン・キナーゼ・
ミニマム・プロモーター(Thymidine kinase minimum p
romoter)(TKプロモーター)領域のクローニング
は、pRL−TK vector[プロメガ(Promega)社製、
米国]を鋳型とし、ルッコウ・ビー(Luckow,B)らが報
告[ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acid
s Res.)1987年、15(13)巻、5490頁]しているチミジ
ン・キナーゼ(Thymidine kinase)遺伝子のプロモータ
ー領域の塩基配列を参考に作製したプライマーセット TK-U:5'-CCCAGATCTCCCCAGCGTCTTGTCATTG-3'(配列番号:5) TK-L:5'-TCACCATGGTCAAGCTTTTAAGCGGGTC-3'(配列番号:6) を用いたPCR法により行った。PCR反応は、AmpliW
ax PCR Gem 100(宝酒造製)を用いたホット・スタ
ート(Hot Start)法で行った。まず、10×LA PC
R Buffer 2μl、2.5mM dNTP溶液3μl、12.
5μMプライマー溶液各2.5μl、滅菌蒸留水10μl
を混合して下層混液とした。また、鋳型として pRL−
TK vector[プロメガ(Promega)社製、米国]を1μ
l、10×LA PCR Buffer 3μl、2.5mM dNT
P溶液1μl、TaKaRa LA Taq DNA polymerase(宝酒造
製)0.5μl、滅菌蒸留水24.5μl を混合して上層
混液とした。上記した下層混液にAmpliWax PCR Gem 1
00(宝酒造製)を1個添加し、70℃で5分間、氷中
で5分間処理後、上層混液を加えPCRの反応液を調製
した。反応液の入ったチューブをサーマルサイクラー
(パーキンエルマー社製、米国)にセットした後、95
℃で2分間処理した。さらに、95℃で15秒間、68
℃で2分間のサイクルを35回繰り返した後、72℃で
8分間処理した。得られたPCR産物をアガロースゲル
(1%)電気泳動し、TKプロモーターを含む140b
のDNA断片をゲルから回収した後、pT7 Blue−T v
ector(宝酒造製)に挿入した。このプラスミドから制
限酵素 BglII と NcoI で切断することにより得たTK
プロモーターを含む断片をプラスミド pGL3−Basic
vector[プロメガ(Promega)社製、米国]のBglII−Nc
oI 断片と連結してプラスミド pGL3−TKを作製し
た。得られたプラスミド pGL3−TKのNheI−XhoI
断片4.9kbとプラスミド pBSS−PPRE4のNheI
−XhoI 断片200b を連結することにより、プラスミ
ド pGL3−4ERPP−TKを作製した。このプラス
ミド pGL3−4ERPP−TKを BamHI(宝酒造製)
で切断した後、T4DNAポリメラーゼ(宝酒造製)処
理により末端平滑化してDNA断片を得た。一方、pG
FP−C1(東洋紡製)を Bsu36I(NEB)で切断し
た後、T4DNAポリメラーゼ(宝酒造製)処理により
末端平滑化し、1.6kbのDNA断片を得た。両DNA
断片を連結することにより、レポータープラスミド pG
L3−4ERPP-TK neo を構築した。
製) アシル CoA オキシダーゼのPPAR応答性エレメント
(PPRE)を含むDNA断片は、以下の5'末端リン
酸化合成DNAを用いて作製した。 PPRE-U:5'-pTCGACAGGGGACCAGGACAAAGGTCACGTTCGGGAG-3'(配列番号:3) PPRE-L:5'-pTCGACTCCCGAACGTGACCTTTGTCCTGGTCCCCTG-3'(配列番号:4) まず、PPRE−U、PPRE−Lをアニーリングした
後、プラスミド pBlueScript SK+の SalI 部位に挿
入した。挿入断片の塩基配列を決定することにより、P
PREが4個タンデムに連結したプラスミド pBSS−
PPRE4を選択した。HSV チミジン・キナーゼ・
ミニマム・プロモーター(Thymidine kinase minimum p
romoter)(TKプロモーター)領域のクローニング
は、pRL−TK vector[プロメガ(Promega)社製、
米国]を鋳型とし、ルッコウ・ビー(Luckow,B)らが報
告[ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acid
s Res.)1987年、15(13)巻、5490頁]しているチミジ
ン・キナーゼ(Thymidine kinase)遺伝子のプロモータ
ー領域の塩基配列を参考に作製したプライマーセット TK-U:5'-CCCAGATCTCCCCAGCGTCTTGTCATTG-3'(配列番号:5) TK-L:5'-TCACCATGGTCAAGCTTTTAAGCGGGTC-3'(配列番号:6) を用いたPCR法により行った。PCR反応は、AmpliW
ax PCR Gem 100(宝酒造製)を用いたホット・スタ
ート(Hot Start)法で行った。まず、10×LA PC
R Buffer 2μl、2.5mM dNTP溶液3μl、12.
5μMプライマー溶液各2.5μl、滅菌蒸留水10μl
を混合して下層混液とした。また、鋳型として pRL−
TK vector[プロメガ(Promega)社製、米国]を1μ
l、10×LA PCR Buffer 3μl、2.5mM dNT
P溶液1μl、TaKaRa LA Taq DNA polymerase(宝酒造
製)0.5μl、滅菌蒸留水24.5μl を混合して上層
混液とした。上記した下層混液にAmpliWax PCR Gem 1
00(宝酒造製)を1個添加し、70℃で5分間、氷中
で5分間処理後、上層混液を加えPCRの反応液を調製
した。反応液の入ったチューブをサーマルサイクラー
(パーキンエルマー社製、米国)にセットした後、95
℃で2分間処理した。さらに、95℃で15秒間、68
℃で2分間のサイクルを35回繰り返した後、72℃で
8分間処理した。得られたPCR産物をアガロースゲル
(1%)電気泳動し、TKプロモーターを含む140b
のDNA断片をゲルから回収した後、pT7 Blue−T v
ector(宝酒造製)に挿入した。このプラスミドから制
限酵素 BglII と NcoI で切断することにより得たTK
プロモーターを含む断片をプラスミド pGL3−Basic
vector[プロメガ(Promega)社製、米国]のBglII−Nc
oI 断片と連結してプラスミド pGL3−TKを作製し
た。得られたプラスミド pGL3−TKのNheI−XhoI
断片4.9kbとプラスミド pBSS−PPRE4のNheI
−XhoI 断片200b を連結することにより、プラスミ
ド pGL3−4ERPP−TKを作製した。このプラス
ミド pGL3−4ERPP−TKを BamHI(宝酒造製)
で切断した後、T4DNAポリメラーゼ(宝酒造製)処
理により末端平滑化してDNA断片を得た。一方、pG
FP−C1(東洋紡製)を Bsu36I(NEB)で切断し
た後、T4DNAポリメラーゼ(宝酒造製)処理により
末端平滑化し、1.6kbのDNA断片を得た。両DNA
断片を連結することにより、レポータープラスミド pG
L3−4ERPP-TK neo を構築した。
【0099】参考例3a(ヒトPPARγ遺伝子のクロ
ーニング) ヒトPPARγ遺伝子のクローニングは、心臓 cDNA
(東洋紡製、商品名:QUICK-Clone cDNA)を鋳型とし、
グリーン(Greene)らが報告[ジーン・エクスプレッシ
ョン(Gene Expr.)、1995年、4(4−5)巻、2
81−299頁]しているPPARγ遺伝子の塩基配列
を参考に作製したプライマーセット PAG-U:5'-GTG GGT ACC GAA ATG ACC ATG GTT GAC ACA GAG-3'(配列番号:7) PAG-L:5'-GGG GTC GAC CAG GAC TCT CTG CTA GTA CAA GTC-3'(配列番号:8) を用いたPCR法により行った。PCR反応は、AmpliW
ax PCR Gem 100(宝酒造製)を用いたホット・スタ
ート(Hot Start)法で行った。まず、10×LA PC
R Buffer 2μl、2.5mM dNTP溶液3μl、12.
5μMプライマー溶液各2.5μl、滅菌蒸留水10μl
を混合して下層混液とした。また、鋳型としてヒト心臓
cDNA(1ng/ml)を1μl、10×LA PCR Buf
fer 3μl、2.5mM dNTP溶液1μl、TaKaRa LA Ta
q DNA polymerase(宝酒造製)0.5μl、滅菌蒸留水2
4.5μlを混合して上層混液とした。上記した下層混液
にAmpliWax PCR Gem 100(宝酒造製)を1個添加
し、70℃で5分間、氷中で5分間処理後、上層混液を
加えPCRの反応液を調製した。反応液の入ったチュー
ブをサーマルサイクラー(パーキンエルマー社製、米
国)にセットした後、95℃で2分間処理した。さら
に、95℃で15秒間、68℃で2分間のサイクルを3
5回繰り返した後、72℃で8分間処理した。得られた
PCR産物をアガロースゲル(1%)電気泳動し、PP
ARγ遺伝子を含む1.4kbのDNA断片をゲルから回
収した後、pT7 Blue-T vector(宝酒造製)に挿入
し、プラスミド pTBT−hPPARγを得た。
ーニング) ヒトPPARγ遺伝子のクローニングは、心臓 cDNA
(東洋紡製、商品名:QUICK-Clone cDNA)を鋳型とし、
グリーン(Greene)らが報告[ジーン・エクスプレッシ
ョン(Gene Expr.)、1995年、4(4−5)巻、2
81−299頁]しているPPARγ遺伝子の塩基配列
を参考に作製したプライマーセット PAG-U:5'-GTG GGT ACC GAA ATG ACC ATG GTT GAC ACA GAG-3'(配列番号:7) PAG-L:5'-GGG GTC GAC CAG GAC TCT CTG CTA GTA CAA GTC-3'(配列番号:8) を用いたPCR法により行った。PCR反応は、AmpliW
ax PCR Gem 100(宝酒造製)を用いたホット・スタ
ート(Hot Start)法で行った。まず、10×LA PC
R Buffer 2μl、2.5mM dNTP溶液3μl、12.
5μMプライマー溶液各2.5μl、滅菌蒸留水10μl
を混合して下層混液とした。また、鋳型としてヒト心臓
cDNA(1ng/ml)を1μl、10×LA PCR Buf
fer 3μl、2.5mM dNTP溶液1μl、TaKaRa LA Ta
q DNA polymerase(宝酒造製)0.5μl、滅菌蒸留水2
4.5μlを混合して上層混液とした。上記した下層混液
にAmpliWax PCR Gem 100(宝酒造製)を1個添加
し、70℃で5分間、氷中で5分間処理後、上層混液を
加えPCRの反応液を調製した。反応液の入ったチュー
ブをサーマルサイクラー(パーキンエルマー社製、米
国)にセットした後、95℃で2分間処理した。さら
に、95℃で15秒間、68℃で2分間のサイクルを3
5回繰り返した後、72℃で8分間処理した。得られた
PCR産物をアガロースゲル(1%)電気泳動し、PP
ARγ遺伝子を含む1.4kbのDNA断片をゲルから回
収した後、pT7 Blue-T vector(宝酒造製)に挿入
し、プラスミド pTBT−hPPARγを得た。
【0100】参考例1 COS-1細胞によるヒトPPARγ1 タ
ンパク質の調製 150cm2 tissue culture flask(コーニング社)にCOS-1
細胞を5x106個播種し、37℃ 5% CO2条件下で24時間培
養した。トランスフェクションはリポフェクトアミン
(GIBCO BRL)を用いて行った。すなわち、125μlのリ
ポフェクトアミン、100μlのPLUS Reagent、15μg のhP
PARγ発現プラスミド(参考例3aで得られたプラスミ
ド pTBT−hPPARγ)をopti-MEM(GIBCO BRL)に
混合してトランスフェクション混合液を作製した。COS-
1細胞に25mlのトランスフェクション混合液を添加し、3
7℃、5% CO2条件下で3時間培養した。次いで、活性炭
(シグマ)で処理した10%FCSを含むDMEM培地(日研生物医
学研究所)を25ml添加し、さらに、37℃、5% CO2条件
下で培養した。24時間後、活性炭で処理した5%FCSを含
むDMEM培地(日研生物医学研究所)50mlで置換し、さら
に、37℃、5% CO2条件下で培養した。48時間後、トラ
ンスフェクションした細胞を回収し、TEG buffer (10 m
M Tris-HCl (pH 7.2), 50 mM EDTA, 10% glycerol)で洗
浄した。細胞は1 ml TEGM buffer (10 mM Tris-HCl (pH
7.2), 1 mM EDTA, 10% glycerol, 7μl/100mlβ-merca
ptoethanol, 10 mM Na molybdate, 1 mM dithiothreito
l, 2 tablets/100ml Protease inhibitor Cocktail tab
lets (Boehringer Mannheim))に懸濁し、細胞溶解のた
めに、液体窒素で凍結し、氷上で融解した。細胞の細片
を取り除くため、抽出液は228,000xg、4℃で、20 min遠
心分離し、上清を使用するまで-80℃で保存した。 参考例2 ヒトPPARγ、RXRα発現用プラスミドおよびレ
ポータープラスミドのCOS1細胞への共導入 150cm2 tissue culture flask(コーニング社)にCOS-1
細胞を5x106個播種し、37℃ 5% CO2条件下で24時間培
養した。トランスフェクションはリポフェクトアミン
(GIBCO BRL)を用いて行った。すなわち、125μlのリ
ポフェクトアミン、100μlのPLUS Reagent、hPPARγ発
現プラスミド(参考例3aで得られたプラスミド pTB
T−hPPARγ)およびhRXRα発現プラスミド(参考
例1aで得られたプラスミド pTBT−hRXRα)を
各2.5μg、レポータープラスミド(参考例2aで得られ
たレポータープラスミド pGL3−4ERPP-TK ne
o)を5μg、pRL-Tk(Promega)を5μg、opti-MEM(GIBC
O BRL)に混合してトランスフェクション混合液を作製
した。COS-1細胞に25mlのトランスフェクション混合液
を添加し、37℃、5% CO2条件下で3時間培養した。次い
で、0.1%のBSA(脂肪酸不含)(和光純薬)を含むDMEM培
地(日研生物医学研究所)を25ml添加し、さらに、37
℃、5% CO2条件下で24時間培養した。
ンパク質の調製 150cm2 tissue culture flask(コーニング社)にCOS-1
細胞を5x106個播種し、37℃ 5% CO2条件下で24時間培
養した。トランスフェクションはリポフェクトアミン
(GIBCO BRL)を用いて行った。すなわち、125μlのリ
ポフェクトアミン、100μlのPLUS Reagent、15μg のhP
PARγ発現プラスミド(参考例3aで得られたプラスミ
ド pTBT−hPPARγ)をopti-MEM(GIBCO BRL)に
混合してトランスフェクション混合液を作製した。COS-
1細胞に25mlのトランスフェクション混合液を添加し、3
7℃、5% CO2条件下で3時間培養した。次いで、活性炭
(シグマ)で処理した10%FCSを含むDMEM培地(日研生物医
学研究所)を25ml添加し、さらに、37℃、5% CO2条件
下で培養した。24時間後、活性炭で処理した5%FCSを含
むDMEM培地(日研生物医学研究所)50mlで置換し、さら
に、37℃、5% CO2条件下で培養した。48時間後、トラ
ンスフェクションした細胞を回収し、TEG buffer (10 m
M Tris-HCl (pH 7.2), 50 mM EDTA, 10% glycerol)で洗
浄した。細胞は1 ml TEGM buffer (10 mM Tris-HCl (pH
7.2), 1 mM EDTA, 10% glycerol, 7μl/100mlβ-merca
ptoethanol, 10 mM Na molybdate, 1 mM dithiothreito
l, 2 tablets/100ml Protease inhibitor Cocktail tab
lets (Boehringer Mannheim))に懸濁し、細胞溶解のた
めに、液体窒素で凍結し、氷上で融解した。細胞の細片
を取り除くため、抽出液は228,000xg、4℃で、20 min遠
心分離し、上清を使用するまで-80℃で保存した。 参考例2 ヒトPPARγ、RXRα発現用プラスミドおよびレ
ポータープラスミドのCOS1細胞への共導入 150cm2 tissue culture flask(コーニング社)にCOS-1
細胞を5x106個播種し、37℃ 5% CO2条件下で24時間培
養した。トランスフェクションはリポフェクトアミン
(GIBCO BRL)を用いて行った。すなわち、125μlのリ
ポフェクトアミン、100μlのPLUS Reagent、hPPARγ発
現プラスミド(参考例3aで得られたプラスミド pTB
T−hPPARγ)およびhRXRα発現プラスミド(参考
例1aで得られたプラスミド pTBT−hRXRα)を
各2.5μg、レポータープラスミド(参考例2aで得られ
たレポータープラスミド pGL3−4ERPP-TK ne
o)を5μg、pRL-Tk(Promega)を5μg、opti-MEM(GIBC
O BRL)に混合してトランスフェクション混合液を作製
した。COS-1細胞に25mlのトランスフェクション混合液
を添加し、37℃、5% CO2条件下で3時間培養した。次い
で、0.1%のBSA(脂肪酸不含)(和光純薬)を含むDMEM培
地(日研生物医学研究所)を25ml添加し、さらに、37
℃、5% CO2条件下で24時間培養した。
【0101】参考例3
4−[(4−クロロメチル−2−メトキシフェノキシ)メチ
ル]−2−(2−フリル)−5−メチルオキサゾール(1.47
g)、3−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)プ
ロピオン酸エチル(0.90g)とN,N-ジメチルホルムアミ
ド(50mL)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油
性、0.16 g)を室温で加えた。反応混合物を室温で4時
間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(1:2,v/v)溶出部から、3−[1−(4−{[2−(2
−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ}−
3−メトキシベンジル)−3−フェニル−1H−ピラゾール
−4−イル]プロピオン酸エチルを無色油状物として得
た(1.90g、収率95%)。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.18 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.41 (3
H, s), 2.52 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.95 (2H, t, J=7.4
Hz), 3.83 (3H, s), 4.07 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.05 (2
H, s), 5.23 (2H, s), 6.52 (1H, dd, J=3.6, 1.8 Hz),
6.79-6.83 (2H, m), 7.95-7.02 (2H, m), 7.20-7.46
(4H, m), 7.53-7.54 (1H, m), 7.61-7.66 (2H, m)。 参考例4 3−[1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサ
ゾリル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニ
ル−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸エチル
(1.90g)、テトラヒドロフラン(7mL)、及びエタ
ノール(7mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウム
水溶液(7mL)を加え、50℃で1時間かき混ぜた。反応
混合物に1規定塩酸(7mL)と水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮して3−[1−(4−{[2−(2−
フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ}−3
−メトキシベンジル)−3−フェニル−1H−ピラゾール
−4−イル]プロピオン酸の結晶を得た(1.50g、収率83
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点125〜126℃
ル]−2−(2−フリル)−5−メチルオキサゾール(1.47
g)、3−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)プ
ロピオン酸エチル(0.90g)とN,N-ジメチルホルムアミ
ド(50mL)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油
性、0.16 g)を室温で加えた。反応混合物を室温で4時
間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(1:2,v/v)溶出部から、3−[1−(4−{[2−(2
−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ}−
3−メトキシベンジル)−3−フェニル−1H−ピラゾール
−4−イル]プロピオン酸エチルを無色油状物として得
た(1.90g、収率95%)。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.18 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.41 (3
H, s), 2.52 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.95 (2H, t, J=7.4
Hz), 3.83 (3H, s), 4.07 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.05 (2
H, s), 5.23 (2H, s), 6.52 (1H, dd, J=3.6, 1.8 Hz),
6.79-6.83 (2H, m), 7.95-7.02 (2H, m), 7.20-7.46
(4H, m), 7.53-7.54 (1H, m), 7.61-7.66 (2H, m)。 参考例4 3−[1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサ
ゾリル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニ
ル−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸エチル
(1.90g)、テトラヒドロフラン(7mL)、及びエタ
ノール(7mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウム
水溶液(7mL)を加え、50℃で1時間かき混ぜた。反応
混合物に1規定塩酸(7mL)と水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮して3−[1−(4−{[2−(2−
フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ}−3
−メトキシベンジル)−3−フェニル−1H−ピラゾール
−4−イル]プロピオン酸の結晶を得た(1.50g、収率83
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点125〜126℃
【0102】参考例5
4−[(4−クロロメチル−2−メトキシフェノキシ)メチ
ル]−2−(2−フリル)−5−メチルオキサゾール(11.4
8g)、3−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
エチル(4.95g)、無水炭酸カリウム(3.48g)および
N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)の混合物を90℃
で15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から、1−(4−{[2−
(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ}
−3−メトキシベンジル)−3−フェニル−1H−ピラゾー
ル−4−カルボン酸エチルの結晶を得た。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た(6.47
g、収率55%)。融点123〜124℃。 参考例6 1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニル−
1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(6.28g)のテ
トラヒドロフラン(100mL)溶液に、0℃で水素化リ
チウムアルミニウム(0.46g)を加えた後、室温で2時
間かき混ぜた。反応混合物に硫酸ナトリウム・10水和
物(3.93g)を加え、室温で30分かき混ぜた。反応混合
物を酢酸エチルで希釈し、沈殿物をろ過により除去した
後、ろ液を濃縮した。得られた結晶をろ取し、[1−(4−
{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メ
トキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニル−1H−
ピラゾール−4−イル]メタノールを得た(5.61g、収率9
8%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。融点125
〜126℃。
ル]−2−(2−フリル)−5−メチルオキサゾール(11.4
8g)、3−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
エチル(4.95g)、無水炭酸カリウム(3.48g)および
N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)の混合物を90℃
で15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から、1−(4−{[2−
(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ}
−3−メトキシベンジル)−3−フェニル−1H−ピラゾー
ル−4−カルボン酸エチルの結晶を得た。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た(6.47
g、収率55%)。融点123〜124℃。 参考例6 1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニル−
1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(6.28g)のテ
トラヒドロフラン(100mL)溶液に、0℃で水素化リ
チウムアルミニウム(0.46g)を加えた後、室温で2時
間かき混ぜた。反応混合物に硫酸ナトリウム・10水和
物(3.93g)を加え、室温で30分かき混ぜた。反応混合
物を酢酸エチルで希釈し、沈殿物をろ過により除去した
後、ろ液を濃縮した。得られた結晶をろ取し、[1−(4−
{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メ
トキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニル−1H−
ピラゾール−4−イル]メタノールを得た(5.61g、収率9
8%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。融点125
〜126℃。
【0103】参考例7
[1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾ
リル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニル
−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール(3.0g)、活
性二酸化マンガン(10.0g)およびテトラヒドロフラン
(100ml)の混合物を室温で3日間かき混ぜた。二酸化
マンガンをろ過により除去した後、ろ液を濃縮して得ら
れた結晶をろ取し、1−[4−[[2−(2−フリル)−5−
メチル−4−オキサゾリル]メトキシ]−3−メトキシベ
ンジル]−3−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボ
アルデヒドを得た(2.62g、収率87%)。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶した。融点106〜107℃。
リル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニル
−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール(3.0g)、活
性二酸化マンガン(10.0g)およびテトラヒドロフラン
(100ml)の混合物を室温で3日間かき混ぜた。二酸化
マンガンをろ過により除去した後、ろ液を濃縮して得ら
れた結晶をろ取し、1−[4−[[2−(2−フリル)−5−
メチル−4−オキサゾリル]メトキシ]−3−メトキシベ
ンジル]−3−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボ
アルデヒドを得た(2.62g、収率87%)。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶した。融点106〜107℃。
【0104】参考例8
チオプロピオンアミド(3.0g)、1,3−ジクロロ−
2−プロパノン(4.70g)およびエタノール(50mL)
の混合物を1.5時間加熱還流した。反応混合物を濃縮
し、残留物に酢酸エチルを加えた。混合物を飽和重曹水
および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:6,v/v)溶出部から、4−クロロメチル−2−
エチルチアゾールを褐色油状物として得た(4.87g、
収率90%)。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.40 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.04 (2
H, q, J=7.2 Hz), 4.67 (2H, s), 7.16 (1H, s)。 参考例9 4−クロロメチル−2−エチルチアゾール(4.87g)、
トリフェニルホスフィン(7.89g)と、アセトニトリ
ル(100mL)の混合物を15時間加熱還流した。反応混
合物を濃縮後、析出した結晶をジエチルエーテルで洗浄
し、[(2-エチル−4−チアゾリル)メチル]トリフェニル
ホスホニウムクロリドを無色結晶(10.02g、収率
79%)として得た。アセトニトリル−ジエチルエーテ
ルから再結晶した。融点222〜223℃。
2−プロパノン(4.70g)およびエタノール(50mL)
の混合物を1.5時間加熱還流した。反応混合物を濃縮
し、残留物に酢酸エチルを加えた。混合物を飽和重曹水
および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:6,v/v)溶出部から、4−クロロメチル−2−
エチルチアゾールを褐色油状物として得た(4.87g、
収率90%)。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.40 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.04 (2
H, q, J=7.2 Hz), 4.67 (2H, s), 7.16 (1H, s)。 参考例9 4−クロロメチル−2−エチルチアゾール(4.87g)、
トリフェニルホスフィン(7.89g)と、アセトニトリ
ル(100mL)の混合物を15時間加熱還流した。反応混
合物を濃縮後、析出した結晶をジエチルエーテルで洗浄
し、[(2-エチル−4−チアゾリル)メチル]トリフェニル
ホスホニウムクロリドを無色結晶(10.02g、収率
79%)として得た。アセトニトリル−ジエチルエーテ
ルから再結晶した。融点222〜223℃。
【0105】実施例1
3−[1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサ
ゾリル]メトキシ}−3−メトキシベンジル )−3−フェ
ニル−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸(0.60
g)のテトラヒドロフラン溶液(80mL)に、4−メチル
モルホリン(0.16g)とクロロ炭酸イソブチル(0.23g)を
順次、0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間かき混
ぜ、不溶物をろ取して除き、ろ液をヒドラジン一水和物
(0.30g)とテトラヒドロフラン(20mL)の混合物に0℃
で滴下した。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反
応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム
水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮した。得られる残留物、オルト酪
酸トリメチル(0.54g)、メタンスルホン酸(0.02g)と
1、4−ジオキサン(50mL)の混合物を110℃で1時間かき
混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に酢酸エチルを加
え、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、2−{2−[1−(4
−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メ
トキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニル−1H−
ピラゾール−4−イル]エチル}−5−プロピル−1,3,4−
オキサジアゾールの結晶を得た(0.49g、収率70%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点123〜124℃ 実施例2 1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニル−
1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(0.70g)、メ
チレンジホスホン酸テトラエチル(0.49g)とN,N-ジメ
チルホルムアミド(30mL)の混合物に水素化ナトリウ
ム(60%、油性、0.07 g)を室温で加えた。反応混合物
を室温で2日間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−ヘキサン(5:1,v/v)溶出部から、(E)
−2−[1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキ
サゾリル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェ
ニル−1H−ピラゾール−4−イル]エテニルホスホン酸
ジエチルを無色油状物として得た(0.52g、収率57
%)。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.31 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.42 (3
H, s), 3.85 (3H, s), 4.05 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.09
(2H, q, J=7.0 Hz), 5.06 (2H, s), 5.26 (2H, s), 5.8
6 (1H, dd, J=18.6, 17.6 Hz), 6.52 (1H, dd, J=3.4,
1.8 Hz), 6.84-7.07 (4H, m), 7.32-7.59 (8H, m)。
ゾリル]メトキシ}−3−メトキシベンジル )−3−フェ
ニル−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸(0.60
g)のテトラヒドロフラン溶液(80mL)に、4−メチル
モルホリン(0.16g)とクロロ炭酸イソブチル(0.23g)を
順次、0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間かき混
ぜ、不溶物をろ取して除き、ろ液をヒドラジン一水和物
(0.30g)とテトラヒドロフラン(20mL)の混合物に0℃
で滴下した。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反
応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム
水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮した。得られる残留物、オルト酪
酸トリメチル(0.54g)、メタンスルホン酸(0.02g)と
1、4−ジオキサン(50mL)の混合物を110℃で1時間かき
混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に酢酸エチルを加
え、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、2−{2−[1−(4
−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メ
トキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニル−1H−
ピラゾール−4−イル]エチル}−5−プロピル−1,3,4−
オキサジアゾールの結晶を得た(0.49g、収率70%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点123〜124℃ 実施例2 1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェニル−
1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(0.70g)、メ
チレンジホスホン酸テトラエチル(0.49g)とN,N-ジメ
チルホルムアミド(30mL)の混合物に水素化ナトリウ
ム(60%、油性、0.07 g)を室温で加えた。反応混合物
を室温で2日間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−ヘキサン(5:1,v/v)溶出部から、(E)
−2−[1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキ
サゾリル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−フェ
ニル−1H−ピラゾール−4−イル]エテニルホスホン酸
ジエチルを無色油状物として得た(0.52g、収率57
%)。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.31 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.42 (3
H, s), 3.85 (3H, s), 4.05 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.09
(2H, q, J=7.0 Hz), 5.06 (2H, s), 5.26 (2H, s), 5.8
6 (1H, dd, J=18.6, 17.6 Hz), 6.52 (1H, dd, J=3.4,
1.8 Hz), 6.84-7.07 (4H, m), 7.32-7.59 (8H, m)。
【0106】実施例3
3−[1−({6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]−3−ピリジル}メチル)−3−フェニル−
1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸(0.40g)のテ
トラヒドロフラン溶液(50mL)に、4−メチルモルホ
リン(0.11g)とクロロ炭酸イソブチル(0.15g)を順次、
0℃で加えた。反応混合物を0℃で1時間かき混ぜ、不溶
物をろ取して除き、ろ液をヒドラジン一水和物(0.21g)
とテトラヒドロフラン(30mL)の混合物に0℃で滴下し
た。反応混合物を0℃で1時間かき混ぜた。反応混合物を
酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮した。得られる残留物、オルト酪酸トリメチル
(0.36g)、メタンスルホン酸(0.015g)とテトラヒドロ
フラン(50mL)の混合物を1.5時間加熱還流した。反応
混合物に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−メタノール(50:1,v/
v)溶出部から、2−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]−5−({3−フェニル−4−[2−(5
−プロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチ
ル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピリジンを無
色油状物として得た(0.31g、収率69%)。 NMR(CDCl3)δ: 0.97 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.63-1.84
(2H, m), 2.48 (3H, s),2.73 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.97
-3.17 (4H, m), 5.22 (2H, s), 5.30 (2H, s), 6.81 (1
H, d, J=8.0 Hz), 7.29-7.62 (10H, m), 7.99-8.04 (2
H, m), 8.13 (1H,d, J=1.8 Hz)。
リル)メトキシ]−3−ピリジル}メチル)−3−フェニル−
1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸(0.40g)のテ
トラヒドロフラン溶液(50mL)に、4−メチルモルホ
リン(0.11g)とクロロ炭酸イソブチル(0.15g)を順次、
0℃で加えた。反応混合物を0℃で1時間かき混ぜ、不溶
物をろ取して除き、ろ液をヒドラジン一水和物(0.21g)
とテトラヒドロフラン(30mL)の混合物に0℃で滴下し
た。反応混合物を0℃で1時間かき混ぜた。反応混合物を
酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮した。得られる残留物、オルト酪酸トリメチル
(0.36g)、メタンスルホン酸(0.015g)とテトラヒドロ
フラン(50mL)の混合物を1.5時間加熱還流した。反応
混合物に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−メタノール(50:1,v/
v)溶出部から、2−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]−5−({3−フェニル−4−[2−(5
−プロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチ
ル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピリジンを無
色油状物として得た(0.31g、収率69%)。 NMR(CDCl3)δ: 0.97 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.63-1.84
(2H, m), 2.48 (3H, s),2.73 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.97
-3.17 (4H, m), 5.22 (2H, s), 5.30 (2H, s), 6.81 (1
H, d, J=8.0 Hz), 7.29-7.62 (10H, m), 7.99-8.04 (2
H, m), 8.13 (1H,d, J=1.8 Hz)。
【0107】実施例4
1−(4−{[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキ
サゾリル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−
フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド
(1.16g)、[(2-エチル−4−チアゾリル)メチ
ル]トリフェニルホスホニウムクロリド(1.61
g)、無水炭酸カリウム(0.53g)およびN,N-ジメ
チルホルムアミド(30mL)の混合物を室温で15時
間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(2:3から3:2,v/v)で溶出し、4−{[4
−({4−[(Z)−2−(2−エチル−4−チアゾリ
ル)エテニル]−3−フェニル−1H−ピラゾール−1−
イル}メチル)−2−メトキシフェノキシ]メチル}−
2−(2−フリル)−5−メチルオキサゾールを無色油状
物として得た(0.08g、収率6%)。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.33 (3H, t, J=7.6 Hz), 2.41 (3H,
s), 2.92 (2H, q, J=7.6 Hz), 3.83 (3H, s), 5.05 (2
H, m), 5.27 (2H, s), 6.37 (1H, d, J=12.4 Hz), 6.45
(1H, d, J=12.4 Hz), 6.51-6.54 (1H, m), 6.80-6.88
(2H, m), 6.95-7.03 (3H, m), 7.34-7.46 (4H, m), 7.5
3-7.54 (1H, m), 7.66-7.69 (2H, m), 8.25 (1H, s)。 また、続いて得られる溶出部から4−{[4−({4−
[(E)−2−(2−エチル−4−チアゾリル)エテニ
ル]−3−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル}メチ
ル)−2−メトキシフェノキシ]メチル}−2−(2−フ
リル)−5−メチルオキサゾールを無色油状物として得
た(1.19g、収率82%)。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.38 (3H, t, J=7.4 Hz), 2.41 (3H,
s), 3.01 (2H, q, J=7.4 Hz), 3.84 (3H, s), 5.06 (2
H, s), 5.28 (2H, s), 6.50-6.54 (1H, m), 6.74(1H,
d, J=15.6 Hz), 6.85-7.06 (5H, m), 7.26-7.54 (6H,
m), 7.65-7.69 (2H, m)。 実施例5 1−[4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)ベンジル]−3−(2−チエニル)−1
H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(1.0g)、
[(2-エチル−4−チアゾリル)メチル]トリフェニルホス
ホニウムクロリド(1.40g)、無水炭酸カリウム
(0.46 g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(3
0mL)の混合物を室温で15時間かき混ぜた。反応混
合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:3から3:
2,v/v)で溶出し、4−{[4−({4−[(E)−2
−(2−エチル−4−チアゾリル)エテニル]−3−(2
−チエニル)−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)フ
ェノキシ]メチル}−5−メチル−2−フェニルオキサ
ゾールを無色油状物として得た。(0.95g、収率7
7%)。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.40 (3H, t, J=7.5 Hz), 2.44 (3H,
s), 3.03 (2H, q, J=7.5 Hz), 5.00 (2H, s), 5.26 (2
H, s), 6.75 (1H, d, J=15.9 Hz), 6.90 (1H, s), 7.00
-7.12 (3H, m), 7.25-7.46(9H, m), 7.99-8.02 (2H,
m)。
サゾリル]メトキシ}−3−メトキシベンジル)−3−
フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド
(1.16g)、[(2-エチル−4−チアゾリル)メチ
ル]トリフェニルホスホニウムクロリド(1.61
g)、無水炭酸カリウム(0.53g)およびN,N-ジメ
チルホルムアミド(30mL)の混合物を室温で15時
間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(2:3から3:2,v/v)で溶出し、4−{[4
−({4−[(Z)−2−(2−エチル−4−チアゾリ
ル)エテニル]−3−フェニル−1H−ピラゾール−1−
イル}メチル)−2−メトキシフェノキシ]メチル}−
2−(2−フリル)−5−メチルオキサゾールを無色油状
物として得た(0.08g、収率6%)。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.33 (3H, t, J=7.6 Hz), 2.41 (3H,
s), 2.92 (2H, q, J=7.6 Hz), 3.83 (3H, s), 5.05 (2
H, m), 5.27 (2H, s), 6.37 (1H, d, J=12.4 Hz), 6.45
(1H, d, J=12.4 Hz), 6.51-6.54 (1H, m), 6.80-6.88
(2H, m), 6.95-7.03 (3H, m), 7.34-7.46 (4H, m), 7.5
3-7.54 (1H, m), 7.66-7.69 (2H, m), 8.25 (1H, s)。 また、続いて得られる溶出部から4−{[4−({4−
[(E)−2−(2−エチル−4−チアゾリル)エテニ
ル]−3−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル}メチ
ル)−2−メトキシフェノキシ]メチル}−2−(2−フ
リル)−5−メチルオキサゾールを無色油状物として得
た(1.19g、収率82%)。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.38 (3H, t, J=7.4 Hz), 2.41 (3H,
s), 3.01 (2H, q, J=7.4 Hz), 3.84 (3H, s), 5.06 (2
H, s), 5.28 (2H, s), 6.50-6.54 (1H, m), 6.74(1H,
d, J=15.6 Hz), 6.85-7.06 (5H, m), 7.26-7.54 (6H,
m), 7.65-7.69 (2H, m)。 実施例5 1−[4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)ベンジル]−3−(2−チエニル)−1
H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(1.0g)、
[(2-エチル−4−チアゾリル)メチル]トリフェニルホス
ホニウムクロリド(1.40g)、無水炭酸カリウム
(0.46 g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(3
0mL)の混合物を室温で15時間かき混ぜた。反応混
合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:3から3:
2,v/v)で溶出し、4−{[4−({4−[(E)−2
−(2−エチル−4−チアゾリル)エテニル]−3−(2
−チエニル)−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)フ
ェノキシ]メチル}−5−メチル−2−フェニルオキサ
ゾールを無色油状物として得た。(0.95g、収率7
7%)。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.40 (3H, t, J=7.5 Hz), 2.44 (3H,
s), 3.03 (2H, q, J=7.5 Hz), 5.00 (2H, s), 5.26 (2
H, s), 6.75 (1H, d, J=15.9 Hz), 6.90 (1H, s), 7.00
-7.12 (3H, m), 7.25-7.46(9H, m), 7.99-8.02 (2H,
m)。
【0108】実施例6
1−[4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)ベンジル]−3−(2−チエニル)−1
H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(0.46
g)、メチレンジホスホン酸テトラエチル(0.32
g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)の混
合物に水素化ナトリウム(60%、油性、0.05 g)
を室温で加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜ
た。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(4:
1から9:1,v/v)で溶出し、(Z)−2−(1−
{4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジル}−3−(2−チエニル)−1H
−ピラゾール−4−イル)エテニルホスホン酸ジエチル
を無色油状物として得た(0.05g、収率8%)。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (6H, t, J=7.2 Hz), 2.43 (3H,
s), 3.90-4.05 (4H, m), 4.97 (2H, s), 5.26 (2H,
s), 5.57 (1H, dd, J=16.8, 14.4 Hz), 6.96-7.45(11H,
m), 7.98-8.03 (2H, m), 8.49 (1H, s)。 また、続いて得られる溶出部から(E)−2−(1−
{4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジル}−3−(2−チエニル)−1H
−ピラゾール−4−イル)エテニルホスホン酸ジエチル
を無色油状物として得た(0.36g、収率61%)。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.33 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.45 (3H,
s), 4.01-4.16 (4H, m), 5.00 (2H, s), 5.25 (2H,
s), 5.89 (1H, dd, J=18.6, 17.4 Hz), 7.01-7.12(3H,
m), 7.25-7.65 (9H, m), 7.99-8.04 (2H, m)。 実施例7 1−[4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)ベンジル]−4−フェニルピロール−3
−カルボアルデヒド(60mg)およびメチレンビスホ
スホン酸テトラエチル(46mg)をN,N-ジメチルホル
ムアミド(6mL)に溶解した。得られる溶液に水素化
ナトリウム(60%、油性、6.5mg)を室温で加
え、16時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、2規定
塩酸で中和後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を
水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ア
セトン−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から(E)
−2−{1−[4−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリルメトキシ)ベンジル]−4−フェニルピロ
ール−3−イル}エテニルホスホン酸ジエチル(56m
g、収率72%)を無色油状物として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.30(6H, t, J=7 Hz), 2.44(3H, s),
3.9-4.15(4H, m), 4.99(4H, s), 5.77(1H, dd, J=20,
17.5 Hz), 6.69(1H, d, J=2 Hz), 6.95-7.55(14H, m),
7.95-8.1(2H, m)。
リルメトキシ)ベンジル]−3−(2−チエニル)−1
H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(0.46
g)、メチレンジホスホン酸テトラエチル(0.32
g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)の混
合物に水素化ナトリウム(60%、油性、0.05 g)
を室温で加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜ
た。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(4:
1から9:1,v/v)で溶出し、(Z)−2−(1−
{4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジル}−3−(2−チエニル)−1H
−ピラゾール−4−イル)エテニルホスホン酸ジエチル
を無色油状物として得た(0.05g、収率8%)。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (6H, t, J=7.2 Hz), 2.43 (3H,
s), 3.90-4.05 (4H, m), 4.97 (2H, s), 5.26 (2H,
s), 5.57 (1H, dd, J=16.8, 14.4 Hz), 6.96-7.45(11H,
m), 7.98-8.03 (2H, m), 8.49 (1H, s)。 また、続いて得られる溶出部から(E)−2−(1−
{4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジル}−3−(2−チエニル)−1H
−ピラゾール−4−イル)エテニルホスホン酸ジエチル
を無色油状物として得た(0.36g、収率61%)。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.33 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.45 (3H,
s), 4.01-4.16 (4H, m), 5.00 (2H, s), 5.25 (2H,
s), 5.89 (1H, dd, J=18.6, 17.4 Hz), 7.01-7.12(3H,
m), 7.25-7.65 (9H, m), 7.99-8.04 (2H, m)。 実施例7 1−[4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)ベンジル]−4−フェニルピロール−3
−カルボアルデヒド(60mg)およびメチレンビスホ
スホン酸テトラエチル(46mg)をN,N-ジメチルホル
ムアミド(6mL)に溶解した。得られる溶液に水素化
ナトリウム(60%、油性、6.5mg)を室温で加
え、16時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、2規定
塩酸で中和後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を
水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ア
セトン−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から(E)
−2−{1−[4−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリルメトキシ)ベンジル]−4−フェニルピロ
ール−3−イル}エテニルホスホン酸ジエチル(56m
g、収率72%)を無色油状物として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.30(6H, t, J=7 Hz), 2.44(3H, s),
3.9-4.15(4H, m), 4.99(4H, s), 5.77(1H, dd, J=20,
17.5 Hz), 6.69(1H, d, J=2 Hz), 6.95-7.55(14H, m),
7.95-8.1(2H, m)。
【0109】実施例8
1−[4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)ベンジル]−4−フェニルピロール−3
−カルボアルデヒド(100mg)、[(2−エチル−
4−チアゾリル)メチル]トリフェニルホスホニウムク
ロリド(140mg)、無水炭酸カリウム(47mg)
およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)の混合物
を100℃で24時間かき混ぜた。反応混合物を水に注
ぎ、2規定塩酸で中和後、酢酸エチルで抽出した。酢酸
エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出
部から4−{[4−({3−[(E)−2−(2−エチ
ル−4−チアゾリル)エテニル]−4−フェニルピロー
ル−1−イル}メチル)フェノキシ]メチル}−5−メ
チル−2−フェニルオキサゾール(30mg、収率24
%)を無色油状物として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.38(3H, t, J=7.5 Hz), 2.44(3H,
s), 3.01(2H, q, J=7.5 Hz), 4.99(2H, s), 5.01(2H,
s), 6.71(1H, d, J=2 Hz), 6.73(1H, d, J=16 Hz),6.81
(1H, s), 6.95(1H, d, J=2 Hz), 7.01(2H, d, J=9 Hz),
7.19(2H, d, J=9Hz), 7.2-7.55(9H, m), 7.95-8.1(2H,
m)。
リルメトキシ)ベンジル]−4−フェニルピロール−3
−カルボアルデヒド(100mg)、[(2−エチル−
4−チアゾリル)メチル]トリフェニルホスホニウムク
ロリド(140mg)、無水炭酸カリウム(47mg)
およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)の混合物
を100℃で24時間かき混ぜた。反応混合物を水に注
ぎ、2規定塩酸で中和後、酢酸エチルで抽出した。酢酸
エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出
部から4−{[4−({3−[(E)−2−(2−エチ
ル−4−チアゾリル)エテニル]−4−フェニルピロー
ル−1−イル}メチル)フェノキシ]メチル}−5−メ
チル−2−フェニルオキサゾール(30mg、収率24
%)を無色油状物として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.38(3H, t, J=7.5 Hz), 2.44(3H,
s), 3.01(2H, q, J=7.5 Hz), 4.99(2H, s), 5.01(2H,
s), 6.71(1H, d, J=2 Hz), 6.73(1H, d, J=16 Hz),6.81
(1H, s), 6.95(1H, d, J=2 Hz), 7.01(2H, d, J=9 Hz),
7.19(2H, d, J=9Hz), 7.2-7.55(9H, m), 7.95-8.1(2H,
m)。
【0110】
製剤例1(カプセルの製造)
1)実施例1の化合物 30 mg
2)微粉末セルロース 10 mg
3)乳糖 19 mg
4)ステアリン酸マグネシウム 1 mg
計 60 mg
1)、2)、3)および4)を混合して、ゼラチンカプ
セルに充填する。 製剤例2(錠剤の製造) 1)実施例1の化合物 30 g 2)乳糖 50 g 3)トウモロコシデンプン 15 g 4)カルボキシメチルセルロースカルシウム 44 g 5)ステアリン酸マグネシウム 1 g 1000錠 計 140 g 1)、2)、3)の全量および30gの4)を水で練合
し、真空乾燥後、整粒を行う。この整粒末に14gの
4)および1gの5)を混合し、打錠機により打錠す
る。このようにして、1錠あたり実施例1の化合物30
mgを含有する錠剤1000錠を得る。
セルに充填する。 製剤例2(錠剤の製造) 1)実施例1の化合物 30 g 2)乳糖 50 g 3)トウモロコシデンプン 15 g 4)カルボキシメチルセルロースカルシウム 44 g 5)ステアリン酸マグネシウム 1 g 1000錠 計 140 g 1)、2)、3)の全量および30gの4)を水で練合
し、真空乾燥後、整粒を行う。この整粒末に14gの
4)および1gの5)を混合し、打錠機により打錠す
る。このようにして、1錠あたり実施例1の化合物30
mgを含有する錠剤1000錠を得る。
【0111】
【発明の効果】本発明化合物は、血糖低下作用、血中脂
質低下作用、血中インスリン低下作用、インスリン抵抗
性改善作用、インスリン感受性増強作用およびレチノイ
ド関連受容体機能調節活性に優れ、例えば糖尿病(例、
1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病等)の予防・治療
剤;高脂血症(例、高トリグリセリド血症、高コレステ
ロール血症、低HDL血症、食後高脂血症等)の予防・
治療剤;インスリン抵抗性改善剤;インスリン感受性増
強剤;耐糖能不全[IGT(Impaired GlucoseToleran
ce)]の予防・治療剤;および耐糖能不全から糖尿病へ
の移行抑制剤として用いることができる。
質低下作用、血中インスリン低下作用、インスリン抵抗
性改善作用、インスリン感受性増強作用およびレチノイ
ド関連受容体機能調節活性に優れ、例えば糖尿病(例、
1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病等)の予防・治療
剤;高脂血症(例、高トリグリセリド血症、高コレステ
ロール血症、低HDL血症、食後高脂血症等)の予防・
治療剤;インスリン抵抗性改善剤;インスリン感受性増
強剤;耐糖能不全[IGT(Impaired GlucoseToleran
ce)]の予防・治療剤;および耐糖能不全から糖尿病へ
の移行抑制剤として用いることができる。
【0112】
SEQUENCE LISTING
<110> Takeda Chemical Industries, Ltd.
<120> 5-Membered Heterocyclic Compounds
<130> B02193
<150> JP 2001-186952
<151> 2001-06-20
<160> 8
<210> 1
<211> 33
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223>
<400> 1
ttagaattcg acatggacac caaacatttc ctg 33
<210> 2
<211> 33
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223>
<400> 2
cccctcgagc taagtcattt ggtgcggcgc ctc 33
<210> 3
<211> 36
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223>
<400> 3
tcgacagggg accaggacaa aggtcacgtt cgggag 36
<210> 4
<211> 36
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223>
<400> 4
tcgactcccg aacgtgacct ttgtcctggt cccctg 36
<210> 5
<211> 28
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223>
<400> 5
cccagatctc cccagcgtct tgtcattg 28
<210> 6
<211> 28
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223>
<400> 6
tcaccatggt caagctttta agcgggtc 28
<210> 7
<211> 33
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223>
<400> 7
gtgggtaccg aaatgaccat ggttgacaca gag 33
<210> 8
<211> 33
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223>
<400> 8
ggggtcgacc aggactctct gctagtacaa gtc 33
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61P 3/04 A61P 3/04
3/06 3/06
3/10 3/10
43/00 43/00
C07D 417/14 C07D 417/14
C07F 9/572 C07F 9/572 Z
9/6503 9/6503
(72)発明者 木村 宏之
大阪府堺市大浜中町1丁2番20号808
Fターム(参考) 4C063 AA03 AA05 BB01 BB03 BB08
CC52 CC75 CC92 DD04 DD12
DD22 DD52 EE01
4C086 AA01 AA02 AA03 BC69 BC82
DA34 GA02 GA04 GA07 GA08
GA09 GA10 MA01 MA04 NA14
ZA70 ZC33 ZC35 ZC42
4H050 AA01 AA03 AB20 AB27
Claims (25)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1は置換されていてもよい炭化水素基または
置換されていてもよい複素環基を;XおよびYは同一ま
たは異なって結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、
−CS−、−SO−、−SO2−、−CR3(OR4)
−、−NR5−、−CONR 6−または−NR6CO−
(R3は水素原子または置換されていてもよい炭化
水素基を、R4は水素原子または水酸基の保護基を、R
5は水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または
アミノ基の保護基を、R6は水素原子または置換されて
いてもよい炭化水素基を示す)を;Qは炭素数1ないし
20の2価の炭化水素残基を;環Aは1ないし3個の置
換基をさらに有していてもよい芳香環を;nは1ないし
8の整数を;環Bは1ないし3個の置換基をさらに有し
ていてもよい含窒素5員複素環を;Wは炭素数1ないし
20の2価の炭化水素残基を;Vは結合手、酸素原子、
硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NR7−または−
NR7CO− (R7は水素原子または置換されていて
もよい炭化水素基を示す)を;R2は−PO(OR8)
(OR9) (R8およびR9は同一または異なって水
素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示し、
またR8およびR9は結合して置換されていてもよい環
を形成していてもよい)、−COR10 (R1 0は水
素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示
す)、置換されていてもよい炭化水素基または置換され
ていてもよい複素環基を示す。ただし、環Bは式:−Wa
−(C=O)−Ra (Waは結合手または炭素数1ないし20
の2価の炭化水素残基を、Raは−ORb(Rbは水素原子ま
たは置換されていてもよい炭化水素基を示す)または−
NRcRd(RcおよびRdは同一または異なって水素原子、置
換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい
複素環基、または置換されていてもよいアシル基を示
し、またRcおよびRdは結合して環を形成していてもよ
い)を示す)で示される置換基を有しない。また、Vが
結合手であるとき、R2は−(C=O)−Re (Reは−ORf
(Rfは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基
を示す)または−NRgRh(RgおよびRhは同一または異な
って水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換
されていてもよい複素環基、または置換されていてもよ
いアシル基を示し、またRgおよびRhは結合して環を形成
していてもよい)を示す)で示される置換基で置換され
た炭化水素基でない。]で表される化合物またはその
塩。 - 【請求項2】Xが結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO
−、−CS−、−CR3(OR4)−または−NR5−
(R3は水素原子または置換されていてもよい炭化水
素基を、R4は水素原子または水酸基の保護基を、R5
は水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはア
ミノ基の保護基を示す);かつYが結合手、酸素原子、
硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NR6−、−CO
NR6−または−NR6CO− (R6は水素原子また
は置換されていてもよい炭化水素基を示す)である請求
項1記載の化合物。 - 【請求項3】R1が置換されていてもよい複素環基であ
る請求項1記載の化合物。 - 【請求項4】Xが結合手である請求項1記載の化合物。
- 【請求項5】Yが酸素原子である請求項1記載の化合
物。 - 【請求項6】環Bがさらに有していてもよい置換基が炭
化水素基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項7】炭化水素基が炭素数1ないし10のアルキ
ル基、炭素数7ないし13のアラルキル基または炭素数
6ないし14のアリール基である請求項6記載の化合
物。 - 【請求項8】Vが結合手である請求項1記載の化合物。
- 【請求項9】R2が−PO(OR8)(OR9) (R
8およびR9は同一または異なって水素原子または置換
されていてもよい炭化水素基を示し、またR8およびR
9は結合して置換されていてもよい環を形成していても
よい)、−COR 10 (R10は水素原子または置換
されていてもよい炭化水素基を示す)または置換されて
いてもよい複素環基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項10】請求項1記載の化合物またはその塩のプ
ロドラッグ。 - 【請求項11】請求項1記載の化合物もしくはその塩ま
たはそのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。 - 【請求項12】糖尿病の予防・治療剤である請求項11
記載の医薬組成物。 - 【請求項13】高脂血症の予防・治療剤である請求項1
1記載の医薬組成物。 - 【請求項14】耐糖能不全の予防・治療剤である請求項
11記載の医薬組成物。 - 【請求項15】肥満の予防・治療剤である請求項11記
載の医薬組成物。 - 【請求項16】請求項1記載の化合物もしくはその塩ま
たはそのプロドラッグを含有してなるレチノイド関連受
容体機能調節剤。 - 【請求項17】ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体リ
ガンドである請求項16記載の剤。 - 【請求項18】レチノイドX受容体リガンドである請求
項16記載の剤。 - 【請求項19】請求項1記載の化合物もしくはその塩ま
たはそのプロドラッグを含有してなるインスリン抵抗性
改善剤。 - 【請求項20】請求項1記載の化合物もしくはその塩ま
たはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴
とする、該哺乳動物における糖尿病の治療方法。 - 【請求項21】請求項1記載の化合物もしくはその塩ま
たはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴
とする、該哺乳動物における高脂血症の治療方法。 - 【請求項22】請求項1記載の化合物もしくはその塩ま
たはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴
とする、該哺乳動物における肥満の治療方法。 - 【請求項23】糖尿病の予防・治療剤を製造するため
の、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプ
ロドラッグの使用。 - 【請求項24】高脂血症の予防・治療剤を製造するため
の、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプ
ロドラッグの使用。 - 【請求項25】肥満の予防・治療剤を製造するための、
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロド
ラッグの使用。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002178851A JP2003073377A (ja) | 2001-06-20 | 2002-06-19 | 5員複素環誘導体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-186952 | 2001-06-20 | ||
JP2001186952 | 2001-06-20 | ||
JP2002178851A JP2003073377A (ja) | 2001-06-20 | 2002-06-19 | 5員複素環誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003073377A true JP2003073377A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=26617281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002178851A Withdrawn JP2003073377A (ja) | 2001-06-20 | 2002-06-19 | 5員複素環誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003073377A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013518074A (ja) * | 2010-01-27 | 2013-05-20 | ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | Crth2アンタゴニストとしてのピラゾール化合物 |
-
2002
- 2002-06-19 JP JP2002178851A patent/JP2003073377A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013518074A (ja) * | 2010-01-27 | 2013-05-20 | ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | Crth2アンタゴニストとしてのピラゾール化合物 |
CN104829535A (zh) * | 2010-01-27 | 2015-08-12 | 贝林格尔·英格海姆国际有限公司 | 作为crth2拮抗剂的吡唑化合物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |