JP2003044932A - 販売データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 客の好みに応じたフォーマットでレシートを
印字することができ、また、家計簿への転記を簡単で正
確に行うことができるレシートを印字することができる
販売データ処理装置を提供する。 【解決手段】 ＲＡＭ１３内に記憶されている会員ファ
イルには、会員番号に対応してレシートフォーマット情
報が設定されている。そして、レシートを発行する際
に、ＣＰＵ１１は、カードリーダ部１７又は操作部１５
から入力された当該客の会員番号に対応付けられている
レシートフォーマット情報と商品登録データとをレシー
ト印字部１９へ出力する。レシート印字部１９は、ＣＰ
Ｕ１１から供給された情報に基づいてレシートを印字
し、発行する。これにより、発行されるレシートは、客
が希望する形式で商品明細等が印字されたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーマーケッ
トやコンビニエンスストア等の店舗において、客の購入
商品の登録精算処理を行うＥＣＲ（電子キャッシュレジ
スタ）やＰＯＳシステム等の販売データ処理装置に係
り、特に精算処理終了時に客に渡すレシートの印字方法
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＥＣＲやＰＯＳレジスタ（ＰＯＳ
システムのレジスタ）では、精算処理終了時にレシート
を印字して客に渡している。従来、渡すレシートの印字
フォーマットは店舗が判断して決定した単一のフォーマ
ットであり、店舗によっては、特売情報や天気予報等、
本来レシートに必要のない情報を印字したり、また、ポ
イントシステム（顧客管理システム）を採用している場
合には、本日発生したポイント点数以外に店舗によって
は累計ポイント点数を印字している。また、客が購入商
品を家計簿等に転記する際の便宜を考慮して、商品を見
やすくするために、買い上げ商品の明細を部門毎にまと
めて印字するフォーマットを採用している場合もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特売情
報や天気予報、また、累計ポイント点数等の情報を有効
な情報として歓迎する客がいる一方で、不要な情報が印
字された長いレシートを渡されて不快感を感じる客も存
在する。従って、単一のレシートフォーマットでは、全
ての客に満足がいくスタイルのレシートを発行すること
ができなかった。また、買い上げ商品を部門毎にまとめ
て印字する場合においても、「部門」は店舗が商品の管
理上の観点から設定した分類であり、必ずしも家計簿に
記入する分類と一致しておらず、家計簿等に転記する際
の便宜を図るという目的を達成していないという問題が
あった。

【０００４】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、客の好みに応じたフォーマットでレシートを印
字することができ、また、家計簿への転記を簡単で正確
に行うことができるレシートを印字することができる販
売データ処理装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、客の購入商品を登録すると共に、取引デ
ータを印字したレシートを発行して客に渡す販売データ
処理装置において、顧客識別コードに対応してレシート
フォーマット情報を記憶する第１の記憶手段と、顧客識
別コードを入力する入力手段と、入力された顧客識別コ
ードに対応するレシートフォーマット情報を前記第１の
記憶手段から読み出すと共に、読み出したフォーマット
情報に基づいてレシートを印字して発行するレシート発
行手段とを具備することを特徴とする販売データ処理装
置を提供する。

【０００６】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載の販売データ処理装置において、レシートフォー
マット番号に対応してフォーマットデータを記憶する第
２の記憶手段を更に備え、前記第１の記憶手段に記憶す
るレシートフォーマット情報が前記レシートフォーマッ
ト番号であることを特徴とする。

【０００７】また、請求項３に記載の発明は、客の購入
商品を登録すると共に、購入商品の明細を印字したレシ
ートを発行して客に渡す販売データ処理装置において、
商品コードに対応して店舗管理用の分類と共にレシート
印字用の分類を記憶する記憶手段と、レシートを印字す
る際、顧客の購入商品の明細を前記記憶手段に記憶され
ているレシート印字用分類毎にまとめて印字するレシー
ト発行手段とを具備することを特徴とする販売データ処
理装置を提供する。

【０００８】また、請求項４に記載の発明は、請求項３
に記載の販売データ処理装置において、前記レシート印
字分類毎に合計金額を印字することを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態について説明する。図１は本発明の第１の実施
形態に係る販売データ処理装置の外観正面図および側面
図である。また、図２は図１に示した販売データ処理装
置に内蔵される電気回路構成を示す系統ブロック図であ
る。図１及び図２において、符号１１は販売データ処理
装置の動作全体を制御するＣＰＵであり、図示するよう
に他の構成要素それぞれと接続されている。符号１２は
ＣＰＵ１１が実行するプログラムが記憶されたＲＯＭ
（Read Only Memory）であり、ＣＰＵ１１の処理を規定
したプログラム等が格納されている。符号１３はＣＰＵ
１の演算処理で使用されるＲＡＭ（Random Access Memo
ry）である。

【００１０】また、符号１４は店員用の表示部であると
同時に、モード切替、設定、登録等の入力操作が可能な
店員用の操作部として機能する店員用表示部（タッチパ
ネル）である。符号１５は商品登録の完了入力や精算時
において顧客から受け取った預り金額などの数字データ
入力等を行うための入力手段が設けられ、入力されたデ
ータをＣＰＵ１１へ供給する操作部である。符号１６は
ＣＰＵ１１からの表示指示に従って所定の情報を表示す
ることにより、顧客に対して商品名や値段を通知する客
用表示器である。符号１７はカード挿入口から挿入され
た会員カードに記録された会員番号（コード）を読みと
り、読み取った会員番号のデータをＣＰＵ１１へ供給す
るカードリーダ部である。符号１８は商品に貼付された
バーコードを読み取り、そのデータをＣＰＵ１１へ供給
するスキャナ部である。符号１９はＣＰＵ１１からの印
字指示に従って登録・精算された商品のレシート等の印
字を行う印字部である。符号２０はＬＡＮを介した通信
によって外部（例えば、ストアコントローラ）とデータ
交換を行う交信部である。

【００１１】上記交信部２０は、例えば、図示しないス
トアコントローラが保持している登録処理用のＰＬＵフ
ァイル（商品ファイル）から上記商品データをダウンロ
ードしたり、逆に売上データをストアコントローラにア
ップロードしたりする。なお、上記ストアコントローラ
は、データの集計や会計処理などといった事務処理や、
このデータに基づいて仕入れ量や生産・加工量などに関
する意志決定が行われるエリア（例えば、オフィス）に
設置され、商品登録に係る各種ファイルを保持してい
る。

【００１２】また、スキャナ部１８については図１に記
載しなかったが、これは、図１に示した販売データ処理
装置本体に有線で接続され、読み取ったデータを有線で
装置本体に送信する構成としても良いし、また、無線に
よって装置本体に接続され、読み取ったデータを装置本
体に無線によって送信するような構成としてもよい。

【００１３】続いて、上記ＲＡＭ１３に格納されている
種々の情報について説明する。上述したＲＡＭ１３は、
ＣＰＵ１１の演算結果、即ち各種レジスタやフラグデー
タを一時記憶するワークエリアと、ＣＰＵ１１が実行す
る各種処理に必要なデータが登録されるファイル群を格
納するファイルエリアとを備える。上記ワークエリアに
は、商品登録処理を行う際に、登録された商品の商品デ
ータを一時記憶するレシートバッファ等が設けられてい
る。また、上記ファイルエリアには、ＰＬＵファイル
（商品ファイル）、会員ファイル（顧客ファイル）、レ
シートフォーマットファイル等が格納されている。

【００１４】ここで、図３にＰＬＵファイルの一構成例
を示す。このＰＬＵファイルは商品登録に用いられるフ
ァイルであり、この図に示すように、ＰＬＵ番号（商品
コード）毎に、商品名（品名）、値段、分類等が設定さ
れている。なお、これらの設定値は、任意に変更できる
ものとする。

【００１５】また、図４に会員ファイルの一構成例を示
す。この会員ファイルは、顧客管理や、ポイント管理に
用いられるファイルであり、この図に示すように、会員
コード（番号）毎に、顧客情報（性別、年齢、氏名、電
話番号）、累積ポイント、買い上げ情報（期間毎の買い
上げ実績データ等）、レシートフォーマット番号が設定
されている。

【００１６】また、図５にレシートフォーマットファイ
ルの一構成例を示す。このレシートフォーマットファイ
ルは、レシートの印字に用いられるファイルであり、こ
の図に示すように、レシート番号に対応付けてフォーマ
ットデータが設定されている。なお、レシートの印字は
フリーフォーマットであり、店舗が自由にフォーマット
データを設定することができる。

【００１７】ここで、上記フォーマットデータの一例を
図６に示す。例えば、図６（ａ）では、店名、精算情
報、今回の買い物によって発生したポイント数である今
回ポイント、及びレシート番号が順に印字されるフォー
マットデータを示している。また、図６（ｂ）では、図
６（ａ）に示したフォーマットデータに更に、店名の下
に商品情報（商品明細）が印字されるフォーマットデー
タを示している。また、図６（ｃ）では、図６（ｂ）に
示したフォーマットデータに更に、店名の下に特売のお
知らせ等の広告情報が印字されるフォーマットデータを
示している。また、図６（ｄ）では、図６（ｃ）に示し
たフォーマットデータに、更に、広告情報の下に、天気
予報を追加印字し、また、今回ポイントの下に今回ポイ
ントを反映させた累計ポイントを追加印字するフォーマ
ットデータを示している。また、図６（ｅ）では、図６
（ｄ）に示したフォーマットデータに、更に会員の客層
に応じた広告情報である会員用広告を追加印字するフォ
ーマットデータを示している。そして、レシートフォー
マットファイルには、上述したような各フォーマットデ
ータが各レシート番号に対応づけられて格納されてい
る。

【００１８】なお、図６（ａ）のフォーマットデータで
は、通常のレシートでは必須の印字項目である商品情報
を印字していないが、コンビニエンスストア等ではレシ
ートを受け取らない客もおり、商品情報を希望せず精算
情報のみを希望する客も存在すると予想したためであ
る。本発明が対象としている販売データ処理装置では、
レシート番号を数字又はバーコードでレシートに印字す
ると共に、レシート番号毎に取引データを電子ログとし
て記憶している。このため、返品等のために、客が後か
ら商品情報の確認を希望する場合には、レシート番号を
入力することで取引データを読み出して表示したり、印
字したりすることが可能となるため、レシートに商品情
報を印字しなくとも別段不都合が生じない。また、印字
項目が少ないほどレシート用紙が節約できる、印字に要
する時間が短くなる等のメリットがある。

【００１９】次に、上述した構成からなる販売データ処
理装置の動作について図７を参照して説明する。

【００２０】まず、顧客の会員カードがカードリーダ部
１７の挿入口に挿入されることにより、カードリーダ部
１７によって当該会員カードに記録されている会員番号
が読み取られると、この会員番号の情報はカードリーダ
部１７からＣＰＵ１１へ供給される（ステップＳＰ１
０）。ＣＰＵ１１は、会員番号を取得すると、この会員
番号に基づいて会員ファイルから該当する会員データ
（顧客情報、累計ポイント、買い上げ情報、レシートフ
ォーマット番号等）を読み出し、読み出したこれらの情
報をＲＡＭ１３のワークエリアの各レジスタに記憶する
（ステップＳＰ１１）。なお、会員ファイルに設定され
ているレシートフォーマット番号は、会員登録の際に、
客にレシートの印字サンプルを示し、どのフォーマット
のレシートを希望するかを確認した結果、決定されたレ
シートフォーマット番号である。

【００２１】続いて、以下に示す一連の処理からなる商
品登録処理が行われる（ステップＳＰ１２）。まず、店
員が、顧客が買い上げた商品に貼付されているバーコー
ド（商品コード）をスキャナ部１８によって読み取る
と、スキャナ部１８によって読み取られた商品番号がＣ
ＰＵ１１へ供給される。ＣＰＵ１１は、供給された商品
番号に基づいてＰＬＵファイルから商品データを読み出
し、読み出した商品データ（商品名、値段等）を上述し
たＲＡＭ１３内のレシートバッファに記憶するととも
に、これらのデータを店員用表示部１４及び客用表示部
１６へ出力する。これにより、各表示部には、スキャナ
部１８によって読み取られた商品の品名と値段とが表示
される。

【００２２】そして、客が買い上げた全ての商品につい
て上述した商品登録処理が終了すると、店員は、締めキ
ーを操作する。これにより、操作部１５から商品登録処
理が終了した旨の信号がＣＰＵ１１へ供給される。ＣＰ
Ｕ１１は、当該信号によって商品登録処理が終了したと
判断すると（ステップＳＰ１３において「YES」）、続
いて、購入商品の合計金額を算出する。これは、ＲＡＭ
１３のレシートバッファに格納されている各商品の値段
を合計することによって算出される。そして、ＣＰＵ１
１は、合計金額を算出すると、この合計金額を店員用表
示部１４及び客用表示部１６へ出力する。これにより、
双方の表示部には買い上げ合計金額が表示される（ステ
ップＳＰ１４）。

【００２３】続いて、店員が客から受け取った預り金額
を操作部１５又は店員用表示部（タッチパネル）１４か
ら入力すると、入力された預り金額の情報がＣＰＵ１１
へ供給される（ステップＳＰ１５）。ＣＰＵ１１は、預
り金額を取得すると、この預り金額からステップＳＰ１
４において算出した購入商品の合計金額を減算すること
により、釣り銭額を算出し、算出結果を店員用表示部１
４及び客用表示部１６へ出力する。これにより店員用表
示部１４及び客用表示部１６に釣り銭額が表示され、店
員はこの金額に基づいて、釣り銭を客に渡す（ステップ
ＳＰ１６）。

【００２４】続いて、ＣＰＵ１１は、ステップＳＰ１１
においてレシートフォーマットレジスタに記憶されてい
るレシートフォーマット番号に対応するフォーマットデ
ータをレシートフォーマットファイルから読み出し、読
み出したフォーマットデータとレシートバッファに記憶
されている登録商品データ（品名、値段等）とをレシー
ト印字部１９に出力する。これにより、レシート印字部
１９は、ＣＰＵ１１から供給されたフォーマットデータ
（図６を参照）に基づいて登録商品データを印字し、レ
シートを発行する。続いて、ＣＰＵ１１は、登録した商
品を実績ファイル（図示略）に記憶し（ステップＳＰ１
８）、当該処理を終了する。

【００２５】上述したような実施形態によれば、客毎に
客が希望するフォーマットでレシートを印字することが
できる。従って、広告情報や天気予報等の情報を必要と
しない客には、これらの情報を印字せず、また、希望す
る客にはこれらの情報を印字するようにでき、客の要求
に応じた印字内容のレシートを操作者に余計な操作をさ
せることなく発行することが可能となる。また、店舗と
してもレシート用紙を効率よく使用できるとともに、レ
シートの印字時間を短縮できる。

【００２６】次に、本発明の第２の実施形態に係る販売
データ処理装置について説明する。本実施形態において
は、販売データ処理装置の概観及び主要な電気回路系統
は図１及び図２に示した上述の第１の実施形態に係る販
売データ処理装置とほぼ同じであり、ＲＡＭ１３に記憶
される情報及びＣＰＵ１１が実施する処理内容が異な
る。

【００２７】以下、ＲＡＭ１３に記憶される情報（ＰＬ
Ｕファイル）及び第２の実施形態に係る販売データ処理
装置が行う処理内容について説明する。まず、ＲＡＭ１
３のファイルエリアには、図８に示すように、商品コー
ド毎に商品名（品名）、値段、店舗用部門コード（分
類）、レシート用部門コード（分類）等が対応付けられ
ているＰＬＵファイル（商品ファイル）が記憶されてい
る。ここで、店舗用部門コード（分類）とは、店舗が売
上データの集計等の管理用に付与した分類であり、例え
ば、店舗用部門コードは、食料品の場合であれば、野
菜、魚介類、精肉、パン等のように原材料や仕入先に基
づく分類等である。これに対し、レシート用部門コード
（分類）とは、上記店舗用部門コードとは別に、客が家
計簿等に転記するための便宜を考慮したレシート印字用
の分類であり、例えば、主食や副食等の家計簿の分類に
応じた分類である。

【００２８】次に、本実施形態に係るデータ処理装置の
動作について図９を参照して説明する。まず、客が買い
上げた商品の登録を行う商品登録処理を行う（ステップ
ＳＰ２０）。具体的には、店員が、顧客が買い上げた商
品に貼付されているバーコード（商品コード）をスキャ
ナ部１８によって読み取ると、スキャナ部１８によって
読み取られた商品番号がＣＰＵ１１へ供給される。ＣＰ
Ｕ１１は、供給された商品番号に基づいてＰＬＵファイ
ルから商品データを読み出し、読み出した商品データ
（商品名、値段、店舗用部門コード、レシート用部門コ
ード等）をＲＡＭ１３のワークエリアに設けられたレシ
ートバッファに記憶すると共に、読み出した商品データ
のうち商品名、値段を店員用表示部１４及び客用表示部
１６へ出力する。これにより、各表示部には、スキャナ
部１８によって読み取られた商品の品名と値段とが表示
される。

【００２９】続いて、客が買い上げた全ての商品につい
てバーコードの読み取りが終了すると、店員は、操作部
１５又は店員用表示部（タッチパネル）１４に設けられ
た締めキーを操作する。これにより、操作部１５又は店
員用表示部（タッチパネル）１４から商品登録処理が終
了した旨の信号がＣＰＵ１１へ供給される。ＣＰＵ１１
は、当該信号によって商品登録処理が終了したことを判
断すると（ステップＳＰ２１において「YES」）、続い
て、購入商品の合計金額を算出する。これは、ＲＡＭ１
３のレシートバッファに格納されている各商品の値段を
合計することによって算出される。そして、ＣＰＵ１１
は、合計金額を算出すると、この合計金額を店員用表示
部１４及び客用表示部１６へ出力する。これにより、双
方の表示部には買い上げ合計金額が表示される（ステッ
プＳＰ２２）。

【００３０】続いて、預金入力、釣り銭額算出等からな
る精算処理を行う（ステップＳＰ２３）。具体的には、
店員が客から受け取った預り金額を操作部１５又は店員
用表示部（タッチパネル）１４から入力すると、入力さ
れた預り金額の情報がＣＰＵ１１へ供給される。ＣＰＵ
１１は、預り金額を取得すると、この預り金額からステ
ップＳＰ２２において算出した購入商品の合計金額を減
算することにより、釣り銭額を算出し、算出結果を店員
用表示部１４及び客用表示部１６へ出力する。これによ
り店員用表示部１４及び客用表示部１６に釣り銭額が表
示され、店員はこの金額に基づいて、釣り銭を客に渡
す。

【００３１】続いて、ＣＰＵ１１は、後述するレシート
を印字して発行するレシート印字処理を行い（ステップ
ＳＰ２４）、ステップＳＰ２０において登録された商品
を実績ファイル（図示略）に記憶し（ステップＳＰ２
５）、当該処理を終了する。なお、ステップＳＰ２５に
おける実績ファイル更新の際には、店舗用部門コードを
用いて、実績データを集計する。

【００３２】次に、上述のステップＳＰ２４で行われる
レシート印字処理について図１０を参照して説明する。
まず、ＣＰＵ１１は、ＲＡＭ１３のレシートバッファに
記憶されている登録商品をレシート用部門コード毎に集
計する（ステップＳＰ３０）。続いて、レシート部門コ
ード毎に合計金額、税額を算出する（ステップＳＰ３
１）。続いて、ＣＰＵ１１は、ステップＳＰ３０及びＳ
Ｐ３１の集計、算出結果及び図９のステップＳＰ２３に
おいて行われた精算処理で用いた金額情報（合計金額、
預かり金額、釣り銭金額）をレシート印字部に出力す
る。これにより、レシート印字部は、ステップＳＰ３０
及びＳＰ３１の集計、算出結果に基づいて、登録商品
（客が買い上げた商品）の明細を印字し（ステップＳＰ
３２）、その後、精算情報、即ち購入商品全体の合計金
額（税額含む）及び預り金額、釣り銭金額を印字して
（ステップＳＰ３３）、レシートを発行する（ステップ
ＳＰ３３）。

【００３３】この結果、図１１に示すようなレシート、
即ち、店名、日付、レシート番号の下に、レシート用部
門コードの各分類の明細と合計金額とが、コード順に印
字され（図中Ａ〜Ｄ）、その下に、小計や税額、お預か
り金額、釣り銭金額等（図中Ｅ）が印字されたレシート
が発行される。具体的には、レシート用部門コードに従
った商品明細は、レシート用部門コード「１」である主
食の明細Ａ、レシート用部門コード「１」の合計金額
Ｂ、レシート用部門コード「２」である副食の明細Ｃ、
副食の合計金額Ｄ、…という順序で印字される。

【００３４】上述したように、第２の実施形態に係る販
売データ処理装置によれば、レシートの商品明細の印字
は、店舗の管理用の分類と異なる観点から付与された分
類毎に集計されて印字される。このように、分類の付与
を工夫することにより、客はレシートの印字順に家計簿
へ転記すればよい。従って、従来のように、商品明細を
見て、該当する分類の商品を抽出して転記し、更に合計
金額を算出する等の手間が省け、極めて簡単に家計簿を
記入することができる。また、販売実績データの集計
は、従来と同様に店舗用の分類に基づいて行われるた
め、店舗側にも不都合が生じない。

【００３５】なお、上述した第１及び第２の実施形態に
おいては、ＰＯＳレジスタが単独の場合であり、ＰＬＵ
ファイル、会員ファイル等を自己のＲＡＭ１３に記憶し
ている場合について述べたが、図１２に示すように、複
数台のＰＯＳレジスタがストアコントローラにＬＡＮを
介して接続され、ストアコントローラに記憶されたＰＬ
Ｕファイル、会員ファイルを交信して用いるようにして
もよい。

【００３６】また、上述した第１の実施形態において
は、具体的なフォーマットの種類、内容には限定されな
い。例えば、商品明細の印字を第２の実施形態における
レシート用分類に基づいて印字するものもフォーマット
の一種としてもよい。また、レシートが不要であるとい
う客に対しては、レシートを発行しない構成としても良
い。また、電子メールでレシートを受信したいと希望す
る客には、電子メールでレシートを発行するような構成
としても良い。また、商品登録の前に会員番号を入力し
ているが、レシートを印字する前であれば商品登録処理
後に会員番号を入力するようにしてもよい。なお、会員
でない客の場合には、従来と同様に店舗側で設定したフ
ォーマットのレシートを印字する。

【００３７】また、会員カードに記録されている会員番
号をカードリーダが読み取ることにより、会員番号を取
得する場合について述べたが、この会員番号は、操作部
を操作することにより、入力してもよい。例えば、会員
カードを顧客が忘れた場合にも、操作部より会員番号に
対応付けられている情報である電話番号等を入力するこ
とで、当該顧客の会員番号を取得することが可能とな
る。

【００３８】また、第２の実施形態においては、分類毎
の合計金額を印字しているが、必ずしも印字しなくても
よい。また、レシート用分類は、上述した実施形態に限
定されるものではなく、店舗が客の要望に応じて適宜設
定するようにしてもよい。また、商品に対してレシート
用分類を１つでなく、複数パターン記憶しておき、どの
分類を用いるかを会員コードにより自動的に選択するよ
うにしても良い。例えば、食費でも、主食、副食、嗜好
品等のように細かい分類を希望する客もいれば、単に食
料品は全て食費というように、大まかな分類を希望する
客もいる。また、嗜好品でも、酒類だけは、別にしたい
という客もいる。従って、どの分類を用いるかを会員コ
ードによって自動的に選択するようにすることで、客の
要望に応じた分類で集計して印字することができる。

【００３９】また、分類及び合計金額が見やすいように
カラープリンタを用い、分類毎に色を変えて印字するよ
うにしても良い。また、食料品についての例を挙げて説
明したが、例えば、衣料、雑貨、文房具等でもよく、特
に食料品に限定されない。

【００４０】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、客の要望に応じたフォーマットのレシー
トを操作者が特別な操作を行うことなく、自動的に発行
することができる。従って、客に不快感を与えることな
く、また、店舗側としてもレシート要旨を無駄に消費す
ることを防止でき、レシートの印字に要する時間を短縮
することができる。

【００４２】また、請求項２に記載の発明によれば、予
めフォーマット情報をレシートフォーマット番号に対応
付けて記憶させておくので、顧客コード毎にフォーマッ
ト番号を設定するだけでよく、設定操作が簡単で、且つ
使用するメモリの容量も少なくすることができる。

【００４３】また、請求項３に記載の発明によれば、店
側は、従来と同様の管理用の分類を用いて売り上げ商品
の集計を行うことができる。また、レシートには購入商
品の明細が家計簿用の分類毎にまとめて印字されるの
で、レシートの印字内容が見やすく、且つ、簡単に且つ
正確に家計簿に転記することができる。

【００４４】また、請求項４に記載の発明によれば、分
類毎の合計金額が印字されるので、レシートを見ればど
の分類のどの商品をどのくらい購入したのかを一目で判
断でき、購入結果の検討や以後の購入計画の参考にする
ことができる。例えば、「今日は嗜好品を買いすぎた」
とか、「今日は惣菜代が安くあがり得をしたので、また
購入しても予算内に収まる」等の検討を即座にすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施形態に係る販売データ処
理装置の外観正面図および側面図である。

【図２】 本発明の第１の実施形態に係る販売データ処
理装置に内蔵される電気回路構成を示す系統ブロック図
である。

【図３】 本発明の第１の実施形態に係るＰＬＵファイ
ルの一構成例を示す図である。

【図４】 本発明の第１の実施形態に係る会員ファイル
の一構成例を示す図である。

【図５】 本発明の第１の実施形態に係るレシートフォ
ーマットファイルの一構成例を示す図である。

【図６】 本発明の第１の実施形態に係るフォーマット
データの一例を示す図である。

【図７】 本発明の第１の実施形態に係る販売データ処
理装置の動作を説明するためのフローチャートである。

【図８】 本発明の第２の実施形態に係るＰＬＵファイ
ルの一構成例を示す図である。

【図９】 本発明の第２の実施形態に係るデータ処理装
置の動作を説明するためのフローチャートである。

【図１０】 本発明の第２の実施形態に係るデータ処理
装置の動作を説明するためのフローチャートである。

【図１１】 第２の実施形態に係るデータ処理装置から
発行されるレシートの印字例を示す図である。

【図１２】 ストアコントローラからファイルデータを
取得するようにした場合のネットワーク構成を示した図
である。

【符号の説明】

１１…ＣＰＵ、１２…ＲＯＭ、１３…ＲＡＭ、１４…店
員用表示部（タッチパネル）、１５…操作部、１６…客
用表示部、１７…カードリーダ部、１８…スキャナ部、
１９…レシート印字部、２０…交信部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 19/00 ３００ Ｇ０６Ｆ 19/00 ３００Ａ ３００Ｊ Ｇ０７Ｇ 1/12 ３５１ Ｇ０７Ｇ 1/12 ３５１Ｂ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 客の購入商品を登録すると共に、取引デ
   ータを印字したレシートを発行して客に渡す販売データ
   処理装置において、 顧客識別コードに対応してレシートフォーマット情報を
   記憶する第１の記憶手段と、 顧客識別コードを入力する入力手段と、 入力された顧客識別コードに対応するレシートフォーマ
   ット情報を前記第１の記憶手段から読み出すと共に、読
   み出したフォーマット情報に基づいてレシートを印字し
   て発行するレシート発行手段とを具備することを特徴と
   する販売データ処理装置。
2. 【請求項２】 レシートフォーマット番号に対応してフ
   ォーマットデータを記憶する第２の記憶手段を更に備
   え、 前記第１の記憶手段に記憶するレシートフォーマット情
   報は前記レシートフォーマット番号であることを特徴と
   する請求項１に記載の販売データ処理装置。
3. 【請求項３】 客の購入商品を登録すると共に、購入商
   品の明細を印字したレシートを発行して客に渡す販売デ
   ータ処理装置において、 商品コードに対応して店舗管理用の分類と共にレシート
   印字用の分類を記憶する記憶手段と、 レシートを印字する際、顧客の購入商品の明細を前記記
   憶手段に記憶されているレシート印字用分類毎にまとめ
   て印字するレシート発行手段とを具備することを特徴と
   する販売データ処理装置。
4. 【請求項４】 前記レシート印字分類毎に合計金額を印
   字することを特徴とする請求項３に記載の販売データ処
   理装置。