JP2004078306A - 印刷方法、その印刷方法を実現するためのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、pos端末およびposシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力情報に基づいて印刷情報を生成すると共にこれをカテゴリ別に分類し、カテゴリ別の印刷情報群として記憶する。その後、印刷実行の指示により、印刷情報群にそれぞれカテゴリ名を表す情報を付加して印刷データを生成し、生成した印刷データに基づいて印刷対象物に印刷を行うものである。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カテゴリ別に印刷情報を分類することにより複数の印刷情報群を生成すると共に、各印刷情報群にカテゴリ名を表す情報を付加して印刷データを生成し、これに基づいて印刷を行う印刷方法、その印刷方法を実現するためのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、POS端末およびPOSシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スーパーやコンビニエンス・ストア等の小売業では、複数のPOS端末とこれを管理するPOSサーバとを備えたPOSシステム(販売時点情報管理システム)が利用されている。この種のPOSシステムでは、オペレータが購入商品に関する情報を各POS端末に入力し、これに基づいて購入商品名やその金額を表す印刷情報を生成している。具体的には、オペレータがスキャナによって商品に貼付されたバーコードを読み込んだり、キーボードによって商品コードを入力することにより、POS端末側で入力情報を取得し、これをPOSサーバに送信する。そして、POSサーバ側では、送信された入力情報に基づいて、商品マスタから商品コード、商品名、金額に関する情報を抽出し、レシートへ印刷する商品情報の元となる商品データを生成すると共にPOS端末に返信する。POS端末は、POSサーバから送信された商品データに基づいて印刷情報を生成し、各印刷情報を生成した順序、すなわち入力情報を取得した順序に従って、レシート上に印刷するための印刷データを生成する。そしてその後、付設のレシートプリンタにより、図12に示すようなレシートを作成する。同図に示すように、上記の方法によって作成されたレシートには、購入商品の内容に関わらず、オペレータがスキャナ等でバーコードを読み込んだ順序(図示の場合、”卵焼き”、”ティッシュペーパー”・・・の順序)で、購入商品名やその金額が印刷される。
【0003】
ところで、顧客側は、作成されたレシートを用いて、商品購入後に商品とレシート上の記載が一致しているかの確認を行うと共に、帰宅後、金銭出納帳や家計簿に転記・貼付することによって、金銭管理を行っている。この金銭管理を例えば家計簿によって行う場合、記載欄は「食料品」、「日用品」などのカテゴリに分類されており、レシートの内容から商品名および金額を転記する際は、個々の商品毎にカテゴリ別に分類しながら記入するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、レシート上には、入力情報を取得した順序で印刷情報が列記されているため、スーパーやコンビニエンス・ストア等、多種多様な商品が取り扱われている店舗のレシートから商品名および金額を転記する場合は、各カテゴリへの分類に手間がかかり記入ミスが生じやすいといった問題があった。また、商品購入後に、レシート上の記載と商品とを見比べて確認する際にも、購入商品が多い場合は確認したい商品名を捜すのに時間がかかってしまうといった問題もあった。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑み、印刷情報の分類の手間を省くことができると共に、印刷情報のカテゴリを一目で確認可能な印刷対象物を作成し得る印刷方法、その印刷方法を実現するためのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、POS端末およびPOSシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の印刷方法は、入力情報に基づいて印刷情報を生成する印刷情報生成工程と、印刷情報をカテゴリ別に分類し、カテゴリ別の印刷情報群として記憶する印刷情報群記憶工程と、印刷実行を指示する印刷指示工程と、印刷実行の指示により、印刷情報群にそれぞれカテゴリ名を表す情報を付加して印刷データを生成する印刷データ生成工程と、印刷データに基づいて印刷対象物に印刷を行う印刷工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の他の印刷方法は、オペレータによって入力された商品販売に関する入力情報に基づいて、レシート上に行単位で商品名やその金額を印刷する印刷方法であって、入力情報に基づいて、商品名やその金額を表す印刷情報を生成し、印刷情報を、商品の種別に応じてカテゴリ別に分類すると共に、当該カテゴリ毎にカテゴリ名を付加して印刷することを特徴とする。
【0008】
本発明のPOS端末は、印刷データに基づいてレシートに印刷を行う印刷装置と、ユーザによって入力された入力情報を取得すると共に、当該入力情報に基づいて印刷情報を生成する端末装置とを有するPOS端末であって、端末装置は、印刷情報をカテゴリ別に分類し、カテゴリ別の印刷情報群として記憶する印刷情報群記憶手段と、印刷実行を指示する印刷実行指示手段と、印刷実行を指示した時、印刷情報群にそれぞれカテゴリ名を表す情報を付加して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、生成した印刷データを印刷装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
これらの構成によれば、カテゴリ別に印刷情報を分類することにより幾つかの印刷情報群を生成し、各印刷情報群にカテゴリ名を表す情報を付加して印刷データを生成するため、印刷情報がカテゴリ別に分類された状態で印刷された印刷対象物(レシート)を作成することができる。これにより、例えば家計簿等にレシートの内容を転記する際に印刷情報の分類の手間を省くことができる。また、各印刷情報群にはカテゴリ名を表す情報が付加されているため、印刷情報のカテゴリを確認することができ、例えばレシート上において確認したい商品名を迅速に見つけることができる。
【0010】
この場合、印刷データ生成工程では、印刷対象物上において、印刷情報群の先頭または末尾に当該印刷情報群のカテゴリ名が印刷されるように印刷データを生成することが好ましい。
【0011】
また、この場合、印刷データ生成手段は、レシート上において、印刷情報群の先頭または末尾に当該印刷情報群のカテゴリ名が印刷されるように印刷データを生成することが好ましい。
【0012】
これらの構成によれば、印刷対象物(レシート)上において、印刷情報群の先頭または末尾にカテゴリ名が印刷されるため、購入した商品のカテゴリを一目で確認することができる。
【0013】
これらの場合、特定の文字および/または領域に対して装飾を施すための装飾情報を記憶する装飾情報記憶工程を更に備え、印刷データ生成工程では、印刷情報群および/またはカテゴリ名を表す情報に対し、装飾情報を付加して印刷データを生成することが好ましい。
【0014】
これらの場合、特定の文字および/または領域に対して装飾を施すための装飾情報を記憶する装飾情報記憶手段を更に備え、印刷データ生成手段は、印刷情報群および/またはカテゴリ名を表す情報に対し、装飾情報を付加して印刷データを生成することが好ましい。
【0015】
これらの構成によれば、印刷情報群および/またはカテゴリ名を、カテゴリ別に異なる装飾を施して印刷することができるため、印刷後の印刷対象物の視認性を高めることができ、これによりユーザはカテゴリの違いを容易に判別することができる。
【0016】
この場合、印刷工程では、カラー印刷が可能であり、装飾情報には、印刷情報群および/またはカテゴリ名の印刷色を示すカラー情報が含まれることが好ましい。
【0017】
また、この場合、印刷装置は、カラー印刷が可能であり、装飾情報には、印刷情報群および/またはカテゴリ名の印刷色を示すカラー情報が含まれることが好ましい。
【0018】
これらの構成によれば、印刷情報群および/またはカテゴリ名を、カテゴリ別に異なる印刷色で印刷することができるため、ユーザに対しカテゴリの違いをより分かりやすく示すことができる。
【0019】
これらの場合、装飾情報には、印刷情報群および/またはカテゴリ名を印刷する領域の背景パターンを示す背景パターン情報が含まれることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、印刷情報群および/またはカテゴリ名を印刷する領域の背景パターンを、カテゴリ別に変化させることができるため、ユーザに対しカテゴリの違いをより分かりやすく示すことができる。
【0021】
この場合、背景パターン情報には、背景パターンの印刷色を示す背景カラー情報が含まれることが好ましい。
【0022】
この構成によれば、背景パターンの印刷色を、カテゴリ別に変化させることができるため、ユーザに対しカテゴリの違いをより分かりやすく示すことができる。
【0023】
これらの場合、装飾情報には、印刷情報群および/またはカテゴリ名を表す文字の書式を示す書式情報が含まれることが好ましい。
【0024】
この構成によれば、印刷情報群および/またはカテゴリ名を表す文字の書式を、カテゴリ別に変化させることができるため、ユーザに対しカテゴリの違いをより分かりやすく示すことができる。なお、「書式」とは、書体、文字サイズ、文字飾り(下線、網掛け、外枠等)などを含む概念を指すものである。
【0025】
これらの場合、カテゴリは、複数の階層により構成されていることが好ましい。
【0026】
この構成によれば、複数の階層(例えば、2つの階層で構成されている場合は、メインカテゴリとサブカテゴリ)によって印刷情報が分類されるため、より詳細にカテゴリを分類することができる。
【0027】
これらの場合、入力情報は、商品販売に関する情報であると共に、印刷情報は、商品名およびその金額が含まれており、カテゴリには、商品の種別によって分類されていることが好ましい。
【0028】
この構成によれば、商品の種別によってカテゴリを分類することができるため、例えば家計簿等に印刷情報を転記する場合に役立てることができる。なお、「商品の種別」とは、商品分類、商品名、商品コード、販売会社、輸入国などによって区別される種別を指すものである。
【0029】
この場合、カテゴリ別の印刷情報群に属する印刷情報の金額から、その合計金額を算出するカテゴリ別合計金額算出工程を更に備え、印刷データ生成工程では、印刷情報群にカテゴリ別の合計金額を表す情報を付加して印刷データを生成することが好ましい。
【0030】
また、この場合、カテゴリ別の印刷情報群に属する印刷情報の合計金額を算出するカテゴリ別合計金額算出手段を更に備え、印刷データ生成手段は、印刷情報群にカテゴリ別の合計金額を表す情報を付加して印刷データを生成することが好ましい。
【0031】
これらの構成によれば、カテゴリ別の合計金額を印刷することができるため、例えば家計簿等に印刷情報(商品名およびその金額)を転記する際に、カテゴリ毎の合計金額を電卓等で算出する手間を省くことができる。
【0032】
本発明のプログラムは、上記のいずれか1に記載の印刷方法をコンピュータに実行させるためのものであることを特徴とする。
【0033】
この構成によれば、印刷情報の分類の手間を省くことができると共に、印刷情報のカテゴリを一目で確認可能な印刷対象物を作成し得る印刷方法を実行するプログラムを提供することができる。
【0034】
本発明の記録媒体は、上記のプログラムを記録しコンピュータによって読み取り可能であることを特徴とする。
【0035】
この構成によれば、印刷情報の分類の手間を省くことができると共に、印刷情報のカテゴリを一目で確認可能な印刷対象物を作成し得る印刷方法を実行するプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【0036】
本発明のPOSシステムは、上記のいずれか1に記載のPOS端末と、ネットワークを介してPOS端末と相互に接続され、当該POS端末を管理するPOSサーバと、によって構成されていることを特徴とする。
【0037】
この構成によれば、印刷情報の分類の手間を省くことができると共に、印刷情報のカテゴリを一目で確認可能なレシートを発行可能なPOSシステムを提供することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る印刷方法、その印刷方法を実現するためのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、POS端末およびPOSシステムについて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、入力情報に基づいて印刷データを生成する際に、入力情報に基づいて生成された印刷情報をカテゴリ別に分類して印刷情報群を生成し、そのカテゴリ別の印刷情報群にカテゴリ名を付加して印刷データを生成するものである。そしてこの構成により、印刷情報の分類の手間を省くことができると共に、印刷情報のカテゴリを一目で確認可能な印刷対象物を作成することができるといった作用・効果を奏するものである。そこで、以下、スーパーやコンビニエンス・ストア等の店舗にて利用され、オペレータによって入力された商品販売に関する入力情報に基づいてレシート(印刷対象物)を発行するPOSシステムを例に挙げて説明する。
【0039】
図1に示すように、本発明のPOSシステム10は、オペレータ(ユーザ)によって、主に商品に付されたバーコードが読み取られることにより入力情報を取得する複数のPOS端末20(1つのみ図示)と、ネットワークを介して当該POS端末20と相互に接続され、POS端末20に入力された入力情報の管理を行うPOSサーバ30とによって構成されている。
【0040】
POSサーバ30は、制御装置(CPU31)の他、ROM32やRAM33等のメモリを有し、ROM32内に記憶された制御プログラムにしたがって、RAM33内のバッファ39等に記憶された情報の処理を行う。特にRAM33内には、商品コードブロック35、商品名ブロック36、金額ブロック37、在庫ブロック38等からなる商品マスタを有しており、CPU31は、POS端末20より送信された入力情報に基づいて、商品マスタから商品コード、商品名、金額に関する情報を抽出し、レシート61への印刷およびPOS端末20のディスプレイ42の表示に用いる商品データを生成する。なお、「商品データ」とは、端末装置40で生成される印刷情報の元となるデータであり、レシート61上に印刷される商品情報の他、商品コード等に関する情報が含まれるものである。
【0041】
一方、POS端末20は、POSサーバ30から送信される商品データや入力情報に基づいて印刷情報を生成すると共に、印刷情報からレシート61上に印刷を行うための印刷データを生成する端末装置40と、印刷データに基づいてレシート61に印刷を行う印刷装置50(レシートプリンタ)とを備え、互いにコネクタ46,53を介して接続されている。端末装置40は、キーボード43による入力またはバーコードリーダ44によるバーコードの読み取りによって商品に関する情報(商品情報)や顧客60に関する情報(顧客情報)などの入力情報を取得する。また、カードリーダ45によって顧客60のクレジットカードや会員カードを読み取り、クレジット清算に関する情報や会員番号等の会員に関する情報を取得する。さらに、POSサーバ30から送信された商品データを元に生成した商品情報を表示するディスプレイ42を有し、顧客60に対して購入商品の金額等を提示する。
【0042】
また、端末装置40の制御は、ウィンドウズ(登録商標)等のOS上で稼働するプリンタドライバOLE for Retail POS(以下、OPOSという)により行われる。OPOSとは、OS上で稼働するPOSアプリケーション41aに対して、印刷装置50やバーコードリーダ44等の周辺デバイスとの機種依存性のないインターフェースを提供するものであり、デバイスのカテゴリ毎に対応したコントロールオブジェクト(CO)41bと、デバイスの機種毎に対応したサービスオブジェクト(SO)41cとによって構成されている。
【0043】
POSアプリケーション41aは、POSサーバ30から送信される商品データや入力情報に基づいて生成される印刷情報を商品の種別にしたがってカテゴリ別に分類することにより、レシート61上に印刷するための印刷データを生成するが(図4参照;詳細については後述する)、この印刷データは、印刷装置用のCO41bに引き渡され、さらにCO41bから印刷装置の機種に対応したSO41cに引き渡される。SO41cは、この印刷データを加工して、印刷装置のコマンド仕様に応じた印刷コマンドを生成し、OS41dを介して印刷装置50へ送信する。なお、上記したOPOSは、SO41cとCO41bとをコンバインした形態で、プリンタドライバとしてユーザに提供される。
【0044】
印刷装置50は、インクジェット方式で印刷が行われるインクジェットプリンタであり、端末装置40から印刷データを受信する端末装置側インターフェース66と、印刷装置50全体を制御する制御部54と、印刷データに基づいて印刷を行う印刷部55とによって構成されている。制御部54は、CPU56の他、ROM57、CG−ROM58およびRAM59等のメモリを有し、ROM57内に記憶された制御プログラムにしたがって、RAM59内に記憶された情報の処理を行う。また、CG−ROM58は、印刷する文字のフォントデータを記憶し、文字を特定するコードが与えられたときに対応するフォントデータを出力する。
【0045】
印刷部55は、第1印刷ヘッド55aないし第6印刷ヘッド55fを有し、それぞれ、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、LM(ライトマゼンタ)、LC(ライトシアン)、K(ブラック)のインクを吐出することで、フルカラーの印刷ができるように構成されている。なお、印刷ヘッド55の構成は、これに限らず、ヘッド数を増やして、さらに多色の印刷を行い得るよう構成しても良いし、ヘッド数を減らして1色若しくは2色のみの印刷を行う構成としても良い。
【0046】
また、印刷装置50は、第6印刷ヘッド55fのみで印刷を行うモノクロ印刷モードと、全ての印刷ヘッドによって印刷を行うカラー印刷モードとのいずれかを、図示しないディップスイッチによって設定可能となっている。そして、このモード設定に関する情報を端末装置40が取得し、生成する印刷データにカラー情報を含ませるか否かを判断することができる。したがって、カラー印刷モードに設定されている場合であって、且つ印刷データにカラー情報が含まれる場合、これに基づきレシート61上に2色若しくは多色刷りの印刷を行うことが可能となる。なお、以下の説明では、印刷装置50はカラー印刷モードに設定されているものとする。
【0047】
次に、POS端末20の装置構成について、図2を参照して説明する。同図(a)は、POS端末20をオペレータによる操作側から見た正面斜視図であり、同図(b)は、これを顧客側から見た背面斜視図である。両図に示すように、POS端末20は、箱形の本体ケース48によってその主体部を成す端末装置40と、本体ケース48の後部左側に配置される印刷装置50とによって構成されている。なお、印刷装置50は、本体ケース48とケーブル接続されているため、この配置に限らず、ケーブル長が許す範囲で任意の場所に配置可能となっている。
【0048】
端末装置40は、本体ケース48の前部上面にオペレータが商品情報や顧客情報などの情報を入力するキーボード43と、その後部右側にオペレータが入力情報を確認するオペレータ用ディスプレイ42aとを配置し、本体ケース48内にはキャッシュドロア49が収納さている。また、本体ケース48の右側側面には商品に貼付若しくは印刷されたバーコードを読み取るためのバーコードリーダ44、左側側面には印刷装置50と接続するための印刷装置側インターフェース112を備え、キーボード43の右側には、顧客60から提示されたクレジットカードを読み取るためのカードリーダ用スロット45が形成されている。さらに、本体ケース48の背面側には、顧客60が商品情報等を確認するための顧客用ディスプレイ42bが配置されている。
【0049】
一方、印刷装置50は、その前面側に動作表示ランプ65と、端末装置側インターフェース66とが配置されており、端末装置側インターフェース66と、端末装置40に備えられた印刷装置側インターフェース112とはケーブル63およびコネクタ46,53を介して接続されている。また、印刷装置50の上面には、印刷済みのレシート61が排出されるレシート排出口64が形成されている。
【0050】
次に、端末装置40の制御構成について、図3の制御ブロック図を参照して説明する。同図に示すとおり、端末装置40は、POSサーバ側インターフェース111と印刷装置側インターフェース112とを有し、POSサーバ30からの商品データを入力したり、生成した印刷データを印刷装置50に出力したりするデータ入出力部110と、キーボード43、バーコードリーダ44およびカードリーダ45等の入力装置を有し、オペレータの操作による入力情報を取得する入力部120と、ディスプレイ42を有し、顧客60およびオペレータに対して商品情報等を提示する表示部130と、ディスプレイドライバ141を有し、ディスプレイ42を駆動する駆動部140と、これら各部と接続され、端末装置40全体を制御する制御部150とによって構成されている。
【0051】
制御部150は、CPU151、ROM152、RAM153を有し、互いに内部バス154により接続されている。ROM152は、CPU151で処理する制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック152aの他、各種テーブルを含む制御データを記憶する制御データブロック152bを有している。
【0052】
RAM153は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック155の他、POSサーバ30から送信された商品データに基づいて生成した印刷情報(商品名およびその金額に関する情報)を記憶する印刷情報ブロック156と、これをカテゴリ別に分類し、印刷情報群として記憶する印刷情報群ブロック157と、カテゴリ名を示す情報を記憶するカテゴリ名ブロック158と、印刷情報群および/またはカテゴリ名を装飾するための装飾情報を記憶する装飾情報ブロック159と、生成した印刷データを記憶する印刷データブロック160とを有し、制御処理のための作業領域として使用される。また、RAM153は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップされている。
【0053】
装飾情報ブロック159は、文字や後述する背景パターンの色情報を記憶するカラー情報ブロック159aと、複数種類の背景パターンに関する情報を記憶する背景パターンブロック159b(図5参照)と、複数種類の書式に関する情報を記憶する書式ブロック159c(図6参照)とを備え、印刷情報群ブロック157およびカテゴリ名ブロック158と関連づけられている。したがって、印刷情報群および/またはカテゴリ名に装飾が施されるよう設定されている場合、装飾ブロック159の中から指定の情報が読み出され、印刷情報群および/またはカテゴリ名に指定の装飾が施されたレシート61を作成することができる。
【0054】
また、内部バス154は、データ入出力部110(POSサーバ側インターフェース111および印刷装置側インターフェース112)、入力部120および駆動部140とも接続され、POSサーバ側インターフェース111や入力部120から入力データ(入力情報、商品データ等)を取り込むと共に、CPU151等から出力された出力データ(印刷情報、商品情報、印刷データ等)や制御信号を、印刷装置側インターフェース112や駆動部140に出力する。
【0055】
そして、CPU151は、上記の構成により、ROM152内の制御プログラムに基づいて、端末装置40内の各部から各種信号・データ等を入力し、RAM153内の各種データ等を処理すると共に、各部に各種信号・データ等を出力することにより、キーボード43からの印刷指示を受けて印刷情報をカテゴリ別に分類したり、印刷データの生成を行うなど、端末装置40全体を制御している。
【0056】
なお、印刷装置側インターフェース112および印刷装置50に備えられた端末装置側インターフェース66は、RS−232規格などのシリアルデータ転送、セントロニクス規格などのパラレルデータ転送、イーサネット(登録商標)の10Base−Tなどのネットワーク接続、若しくはUSBなどのデータ転送規格に対応したものを採用することができる。
【0057】
また、端末装置40の内部TTL(Transistor Transistor Logic)と、印刷装置50の内部との駆動電圧レベルが異なる場合には、端末装置側インターフェース66および印刷装置側インターフェース112にレベル変換を行うドライバ回路を備えることが好ましい。この構成によれば、信号レベルを容易に変換することができる。
【0058】
次に端末装置40における印刷データの生成処理および印刷装置50への送信処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、印刷情報のカテゴリ分類は、商品の種類(「食料品」、「日用品」、「医薬品」など)によって分類されるものとする(図7〜図11参照)。まず、端末装置40は、キーボード43やバーコードリーダ44等から入力情報を取得する(S11)。そして、取得した情報が、購入商品を特定する商品情報であるか否かを判別し(S12)、商品情報であると判別した場合は、これをPOSサーバ30に送信する(S13)。POSサーバ30では、送信された入力情報(商品情報)に基づき、商品マスタを参照して商品データを生成し、これを端末装置40に送信する。
【0059】
端末装置40は、POSサーバ30から送信された商品データを取得すると(S14)、これに基づいて、レシート61上に商品情報を印刷するための印刷情報(例えば、「卵焼き ¥200」など;図7等参照)を生成し、RAM153内の印刷情報ブロック156(図3参照)に格納する(S15)。次に、生成した印刷情報を商品コードに応じてカテゴリ別に分類するが、この商品コードは、POSサーバ30から送信された商品データに含まれる情報であり、例えば商品コード1000〜1999は「食料品」のカテゴリ、2000〜2999は「日用品」のカテゴリといった具合に分類する(S16)。そして、分類した印刷情報はカテゴリ別に印刷情報群ブロック157(図3参照)に格納する(S17)。
【0060】
なお、印刷情報群とは、カテゴリ別に分類された1以上の印刷情報の集合体を指すものであり、例えば図7に示す<印刷例1>の場合、「食料品」のカテゴリに属する”卵焼き”、”米(10.0kg)”・・・”イクラ”によって1つの印刷情報群が構成され、「日用品」のカテゴリに属する”ティッシュペーパー”によって1つの印刷情報群が構成され、「医薬品」のカテゴリに属する”サロンパス”および”包帯”によって1つの印刷情報群が構成され、合計3つの印刷情報群が生成されることとなる。
【0061】
このように、順次取得した商品情報について印刷情報を生成し、これをカテゴリ別の印刷情報群に記憶していく(S11〜S17繰り返し)。そして、オペレータによりキーボード43上の印刷指示キーが押下されることによって印刷指示が為される(1つのレシート61に印刷を行うための入力情報の取得が完了する)と(S18:Yes)、各印刷情報群および/またはカテゴリ名に装飾情報が設定されているかを判別する(S20)。装飾情報が設定されている場合(S20:Yes)は、印刷情報群および/またはカテゴリ名を表す情報に指定の装飾情報を付加する(S21)。
【0062】
ところで、この「装飾情報」には、背景パターンを示す情報、文字の書式を示す情報、および文字や背景パターンの印刷色を示す情報等が含まれる。図5および図6は、背景パターンの一覧テーブルおよび文字書式の一覧テーブルを示したものであるが、ここに示す装飾のいずれか、若しくは複数の装飾を組み合わせて装飾情報を設定することが可能である。
【0063】
例えば、図7に示す<印刷例1>の場合、カテゴリ名「食料品」、「日用品」および「医薬品」に、囲み・網04「角囲み」の装飾(図6(装飾1)参照)、「食料品」のカテゴリの印刷情報群およびカテゴリ名に背景15「網掛け(淡)」(図5(装飾2)参照)&背景色「黄色」の装飾、「日用品」のカテゴリの印刷情報群およびカテゴリ名に背景15「網掛け(淡)」&背景色「赤色」の装飾、「医薬品」のカテゴリの印刷情報群およびカテゴリ名に背景15「網掛け(淡)」&背景色「青色」の装飾、がそれぞれ指定されている。
【0064】
一方、印刷情報群および/またはカテゴリ名に装飾情報が設定されていない場合(S20:No)、装飾情報の付加は行われない。次に、各印刷情報群の先頭にカテゴリ名を付加する(S22)。この「カテゴリ名」とは、カテゴリを表現した語句を言うものであり、例えば図7に示す<印刷例1>の場合、「食料品」、「日用品」および「医薬品」を指す。以上の通り、各印刷情報群の先頭にカテゴリ名を付加することによって印刷データを生成した(S23)後、これを印刷装置50へ送信し(S24)、処理を終了する(S25)。印刷装置50では、送信された印刷データに基づき、図7に示すようなレシート61を作成する。一方、入力情報が商品情報ではなく(S12:No)、印刷指示に関する情報でもない場合(S18:No)、その指示に応じた処理(レシートの紙送りや、入力情報のリセットなど)が為される(S19)。
【0065】
このように、本発明では、印刷情報をカテゴリ別に分類し、これを印刷対象物(レシート61)に印刷することができるため、例えば家計簿等にレシート61の内容を転記する際に印刷情報の分類の手間を省くことができる。また、レシート61上において、印刷情報群の先頭にカテゴリ名を印刷するため、ユーザは購入した商品のカテゴリを一目で確認することができる。
【0066】
また、入力情報を取得した際に印刷情報を生成し、これをカテゴリ別に分類して印刷情報群を生成しておき、印刷指示が為された時点で印刷データを生成する(すなわち、印刷指示が為される前に、カテゴリ別に分類を行い印刷情報群の生成を行っている)ため、印刷指示が為されてからの処理を迅速に行うことができ、ひいてはレシート61の発行のために顧客60を待たせることがない。さらに、印刷情報群および/またはカテゴリ名を、カテゴリ別に異なる装飾を施して印刷することができるため、ユーザはカテゴリの違いを容易に判別することができる。
【0067】
ここで、幾つかの例を挙げて、その他の印刷例について説明する。図8に示す<印刷例2>では、カテゴリ別に印刷情報群およびカテゴリ名の文字色を異なる色に設定した。これにより、背景パターンを付加しなくとも、カテゴリの違いをより分かりやすく示すことができる。また、各カテゴリの最上行(印刷情報群の先頭)に、カテゴリ毎の合計金額を括弧書きで示した。これにより、例えば家計簿等に印刷情報(商品名およびその金額)を転記する際に、カテゴリ毎の合計金額を電卓等で算出する手間を省くことができる。
【0068】
さらに、各カテゴリの境界にミシン目を入れる構成とした。具体的な説明は省略するが、このミシン目は印刷装置50のレシート排出口64付近(図2参照)に、押し切り形式のミシン目用カッタを設けることにより実現可能である。このように、各カテゴリの境界にミシン目を入れることにより、例えば家計簿にレシート61を貼付することによって家計管理を行うユーザの場合、「食費」の項目にカテゴリ「食料品」が印刷された部分のレシート61を貼付するなど、項目別に分類して貼付することが可能となる。すなわち、より見やすい家計簿を、わざわざレシート61の内容を転記することなく簡単に作成することができる。
【0069】
続いて、図9に示す<印刷例3>では、印刷情報群を印刷する印刷領域に、カテゴリ別の背景パターンを設定した。具体的には、「食料品」のカテゴリの印刷情報群に背景16「食料品」(図5(装飾3)参照)&文字色「青色」の装飾、「日用品」のカテゴリの印刷情報群に背景17「日用品」(図5(装飾4)参照)&文字色「赤色」の装飾、「医薬品」のカテゴリの印刷情報群に背景18「医薬品」(図5(装飾5)参照)&文字色「緑色」の装飾、がそれぞれ設定されている。
【0070】
また、カテゴリ名を表す情報として、「食料品」のカテゴリには頭文字”食”に飾り字04「影文字」(図6(装飾6)参照)&文字色「青色」の装飾、「日用品」のカテゴリには頭文字”日”に飾り字04「影文字」&文字色「赤色」の装飾、および「医薬品」のカテゴリには頭文字”医”に飾り字04「影文字」&文字色「緑色」の装飾、がそれぞれ設定されている。なお、カテゴリ名を表す情報としては、このような頭文字に限らず、カテゴリ名を表す絵柄、記号等の情報を用いても良い。このように、背景パターンやカテゴリ名に変化を付けることにより、見やすく且つデザイン性の高いレシート61を作成することができる。
【0071】
さらに、各カテゴリの領域から離れた領域(網掛け領域)に、各カテゴリ名が示す内容、並びに各カテゴリの合計金額を記載した。これにより、ユーザに対し、レシート61の記載をより詳細に且つ分かりやすく説明することができる。
【0072】
続いて、図10に示す<印刷例4>では、カテゴリを複数の階層によって構成するようにした。図11は、そのカテゴリ分類の表を示したものであり、ここに示す例では、最上階層を第1カテゴリとし、最下階層を第4カテゴリとして4つの階層によって印刷情報が分類されている。したがって、この場合、第1カテゴリによって分類された印刷情報群は、カテゴリ「通常料金」とカテゴリ「タイムセール」の2つである。また、第2カテゴリによって分類された印刷情報群は、第1カテゴリ「通常料金」についてはカテゴリ「食料品」およびカテゴリ「日用品」の2つであり、第1カテゴリ「タイムセール」については「医薬品」の1つである。このように、複数の階層によって印刷情報が分類されるため、より詳細にカテゴリを分類することができる。
【0073】
また、各階層のカテゴリ名は、第1カテゴリ:網掛け(囲み・網06「網掛け」;図6(装飾7)参照)、第2カテゴリ:(囲み・網04「角囲み」;図6(装飾1)参照)、第3カテゴリ:(囲み・網02「下線」;図6(装飾8)参照)下線、第4カテゴリ:(囲み・網09「波囲み」;図6(装飾9)参照)という具合に、それぞれ異なる装飾が設定されているため、階層の違いをユーザに対し分かりやすく示すことができる。
【0074】
また、第1カテゴリ「タイムセール」では、その最終行にお得額、すなわち割引額の合計を提示しているため、ユーザはタイムセールで割引となった額の合計を確認することができる。このように、単に各カテゴリの合計金額だけでなく、お得額を提示することにより、ユーザに対してお得感を与え、購買意欲を高めることができる。
【0075】
以上、図7ないし図11を参照し、幾つかの例を挙げて印刷例を示したが、ここに示した例に限らず、図5の背景パターンテーブルや図6の文字書式テーブルに示す装飾を組み合わせて多種多様なレシート61を作成することが可能である。
【0076】
なお、上記では、図4のフローチャートに示す印刷データの生成・送信プログラムは、端末装置40内のPOSアプリケーション41aによって実現されるものとしたが、これを記録媒体に格納し、他の端末装置に読み込ませることによって他の端末装置で生成プログラムを利用できるように構成しても良い。記憶媒体としては、ハードディスク、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
【0077】
また、印刷装置50(若しくは、印刷装置50に着脱可能なインターフェース装置等)や、端末装置40に組み込まれるプリンタドライバに、この生成プログラムを格納し、端末装置40から送信されてきた印刷データ(図12に示す、印刷情報がカテゴリ別に分類されていない印刷データ)に基づいて印刷情報をカテゴリ別に分類し、最終的に図7に示すような印刷データを生成するように構成すれば、端末装置40のアプリケーションを変更することなく、本発明を適用することが可能となる。
【0078】
以上の通り、本発明の印刷方法、その印刷方法を実現するためのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、POS端末およびPOSシステムによれば、カテゴリ別に印刷情報を分類することにより複数の印刷情報群を生成し、各印刷情報群にカテゴリ名を表す情報を付加して印刷データを生成するため、印刷情報がカテゴリ別に分類された状態で印刷された印刷対象物(レシート61)を作成することができる。このため、例えば家計簿等にレシート61の内容を転記する際に印刷情報の分類の手間を省くことができる。また、各印刷情報群にはカテゴリ名を表す情報が付加されているため、印刷情報のカテゴリを確認することができ、ユーザはレシート61上において確認したい商品名を迅速に見つけることができる。
【0079】
また、印刷情報群および/またはカテゴリ名を、カテゴリ別に異なる装飾を施して印刷することで視認性を高めることができ、ユーザはカテゴリの違いを容易に判別することができる。
【0080】
また、印刷情報群、カテゴリ名および背景パターンを、カテゴリ別に異なる印刷色で印刷したり、背景パターンを、カテゴリ別に変化したりすることができるため、ユーザに対しカテゴリの違いをより分かりやすく示すことができる。
【0081】
なお、上記の例では、入力情報を取得した際に印刷情報を生成し、これをカテゴリ別に分類して印刷情報群を生成しておき、印刷指示が為された時点で当該印刷情報群にカテゴリ名を付加して印刷データを生成するものとしたが(図4参照)、印刷指示が為された時点で印刷情報をカテゴリ別に分類し、印刷データを生成するように構成しても良い。また、入力情報を、一旦ワークエリア155内に格納しておき、印刷指示が為された時点で印刷情報を生成すると共にこれに基づいて印刷データを生成するようにしても良い。すなわち、印刷装置50の印刷速度や、端末装置40の処理速度に応じて、印刷情報を生成するタイミングを変更することが可能である。言い換えれば、このような設計変更によって、本発明の内容を逸脱するものではない。
【0082】
また、上記の例では、カテゴリ名を各印刷情報群の先頭(最上行)に付加して印刷するものとしたが(図7等参照)、各印刷情報群の末尾(最下行)に付加して印刷するようにしても良い。このように、カテゴリ名を適当な位置に配置することにより、レシート61のデザイン性を高めることができる。
【0083】
また、上記の例では、背景パターンをカテゴリ別に異なるものとすることで、ユーザに対しカテゴリの違いをより分かりやすく示すことができるものとしたが、背景パターンの濃度をカテゴリ別に異なるものとすることにより、カテゴリの違いを示すようにしても良い。この構成によれば、図5に示すような背景パターンテーブルを設けることなく、レシート61の視認性を高めることができる。
【0084】
また、上記の例では、印刷装置50として、インクジェット方式のものを使用するものとしたが、これに限らず、サーマルヘッド方式、ワイヤードット方式の印刷装置を使用しても良い。
【0085】
また、上記の例では、オペレータによりキーボード43上の印刷指示キーが押下されたとき、すなわち印刷指示が為されたとき(1つのレシート61に印刷を行うための入力情報の取得が完了したとき)、印刷データの生成を行うものとしたが、合計キーが押下されたときや、清算キーが押下されたときなど、印刷データ生成開始のトリガとなるキーの押下は端末装置40のキー種類に応じて変更可能である。
【0086】
また、上記の例では、カテゴリを商品の種類や、セール品か否かによって分類したが、これらに限らず商品の種別(商品分類、商品名、商品コード、販売会社、輸入国など)によって分類するようにしても良い。
【0087】
また、上述したPOSシステムの例によらず、例えばシステム構成や装置構成等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0088】
【発明の効果】
上述のように、本発明の印刷方法、その印刷方法を実現するためのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、POS端末およびPOSシステムによれば、印刷情報の分類の手間を省くことができると共に、印刷情報のカテゴリを一目で確認可能な印刷対象物を作成することができる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPOSシステムの一例を示す構成図である。
【図2】本発明のPOSシステムを構成するPOS端末の外観斜視図である。
【図3】本発明の端末装置の制御ブロック図である。
【図4】本発明の印刷データ生成・送信処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の印刷方法に用いられる装飾パターン(背景パターン)の一例を示す図である。
【図6】本発明の印刷方法に用いられる装飾パターン(文字書式)の一例を示す図である。
【図7】本発明の印刷方法によって作成されるレシートの一例である<印刷例1>を示す図である。
【図8】本発明の印刷方法によって作成されるレシートの一例である<印刷例2>を示す図である。
【図9】本発明の印刷方法によって作成されるレシートの一例である<印刷例3>を示す図である。
【図10】本発明の印刷方法によって作成されるレシートの一例である<印刷例4>を示す図である。
【図11】上記<印刷例4>におけるカテゴリ分類を示す図である。
【図12】本発明の従来例におけるレシートの作成例を示す図である。
【符号の説明】
10 POSシステム
20 POS端末
30 POSサーバ
40 端末装置
41a POSアプリケーション
41b コントロールオブジェクト
41c サービスオブジェクト
41d OS
50 印刷装置
61 レシート
66 端末装置側インターフェース
110 データ入出力部
111 POSサーバ側インターフェース
112 印刷装置側インターフェース
120 入力部
130 表示部
140 駆動部
150 制御部
151 CPU
152 ROM
153 RAM
154 内部バス
Claims (24)
- 入力情報に基づいて印刷情報を生成する印刷情報生成工程と、
前記印刷情報をカテゴリ別に分類し、カテゴリ別の印刷情報群として記憶する印刷情報群記憶工程と、
印刷実行を指示する印刷指示工程と、
前記印刷実行の指示により、前記印刷情報群にそれぞれカテゴリ名を表す情報を付加して印刷データを生成する印刷データ生成工程と、
前記印刷データに基づいて印刷対象物に印刷を行う印刷工程と、を備えたことを特徴とする印刷方法。 - 前記印刷データ生成工程では、前記印刷対象物上において、前記印刷情報群の先頭または末尾に当該印刷情報群のカテゴリ名が印刷されるように印刷データを生成することを特徴とする請求項1に記載の印刷方法。
- 特定の文字および/または領域に対して装飾を施すための装飾情報を記憶する装飾情報記憶工程を更に備え、
前記印刷データ生成工程では、前記印刷情報群および/または前記カテゴリ名を表す情報に対し、前記装飾情報を付加して前記印刷データを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷方法。 - 前記印刷工程では、カラー印刷が可能であり、
前記装飾情報には、前記印刷情報群および/または前記カテゴリ名の印刷色を示すカラー情報が含まれることを特徴とする請求項3に記載の印刷方法。 - 前記装飾情報には、前記印刷情報群および/または前記カテゴリ名を印刷する領域の背景パターンを示す背景パターン情報が含まれることを特徴とする請求項3または4に記載の印刷方法。
- 前記背景パターン情報には、前記背景パターンの印刷色を示す背景カラー情報が含まれることを特徴とする請求項5に記載の印刷方法。
- 前記装飾情報には、前記印刷情報群および/または前記カテゴリ名を表す文字の書式を示す書式情報が含まれることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1に記載の印刷方法。
- 前記カテゴリは、複数の階層により構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1に記載の印刷方法。
- 前記入力情報は、商品販売に関する情報であると共に、前記印刷情報には、商品名およびその金額が含まれており、
前記カテゴリは、前記商品の種別によって分類されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1に記載の印刷方法。 - 前記カテゴリ別の印刷情報群に属する印刷情報の金額から、その合計金額を算出するカテゴリ別合計金額算出工程を更に備え、
前記印刷データ生成工程では、前記印刷情報群にカテゴリ別の合計金額を表す情報を付加して印刷データを生成することを特徴とする請求項9に記載の印刷方法。 - オペレータによって入力された商品販売に関する入力情報に基づいて、レシート上に行単位で商品名やその金額を印刷する印刷方法であって、
前記入力情報に基づいて、前記商品名やその金額を表す印刷情報を生成し、
前記印刷情報を、商品の種別に応じてカテゴリ別に分類すると共に、当該カテゴリ毎にカテゴリ名を付加して印刷することを特徴とする印刷方法。 - 請求項1ないし11のいずれか1に記載の印刷方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項12に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 印刷データに基づいてレシートに印刷を行う印刷装置と、ユーザによって入力された入力情報を取得すると共に、当該入力情報に基づいて印刷情報を生成する端末装置とを有するPOS端末であって、
前記端末装置は、前記印刷情報をカテゴリ別に分類し、カテゴリ別の印刷情報群として記憶する印刷情報群記憶手段と、
印刷実行を指示する印刷実行指示手段と、
前記印刷実行を指示した時、前記印刷情報群にそれぞれカテゴリ名を表す情報を付加して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
生成した前記印刷データを前記印刷装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とするPOS端末。 - 前記印刷データ生成手段は、前記レシート上において、前記印刷情報群の先頭または末尾に当該印刷情報群のカテゴリ名が印刷されるように印刷データを生成することを特徴とする請求項14に記載のPOS端末。
- 特定の文字および/または領域に対して装飾を施すための装飾情報を記憶する装飾情報記憶手段を更に備え、
前記印刷データ生成手段は、前記印刷情報群および/または前記カテゴリ名を表す情報に対し、前記装飾情報を付加して前記印刷データを生成することを特徴とする請求項14または15に記載のPOS端末。 - 前記印刷装置は、カラー印刷が可能であり、
前記装飾情報には、前記印刷情報群および/または前記カテゴリ名の印刷色を示すカラー情報が含まれることを特徴とする請求項16に記載のPOS端末。 - 前記装飾情報には、前記印刷情報群および/または前記カテゴリ名を印刷する領域の背景パターンを示す背景パターン情報が含まれることを特徴とする請求項16または17に記載のPOS端末。
- 前記背景パターン情報には、前記背景パターンの印刷色を示す背景カラー情報が含まれることを特徴とする請求項18に記載のPOS端末。
- 前記装飾情報には、前記印刷情報群および/または前記カテゴリ名を表す文字の書式を示す書式情報が含まれることを特徴とする請求項16ないし19のいずれか1に記載のPOS端末。
- 前記カテゴリは、複数の階層により構成されていることを特徴とする請求項14ないし20のいずれか1に記載のPOS端末。
- 前記入力情報は、商品販売に関する情報であると共に、前記印刷情報は、商品名およびその金額が含まれており、
前記カテゴリは、前記商品の種別によって分類されていることを特徴とする請求項21に記載のPOS端末。 - 前記カテゴリ別の印刷情報群に属する印刷情報の金額から、その合計金額を算出するカテゴリ別合計金額算出手段を更に備え、
前記印刷データ生成手段は、前記印刷情報群にカテゴリ別の合計金額を表す情報を付加して印刷データを生成することを特徴とする請求項22に記載のPOS端末。 - 請求項14ないし23のいずれか1に記載のPOS端末と、
ネットワークを介して前記POS端末と相互に接続され、当該POS端末を管理するPOSサーバと、によって構成されていることを特徴とするPOSシステム。
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