JP2002302904A - 現場打ち透水性コンクリート舗装の施工方法 - Google Patents
現場打ち透水性コンクリート舗装の施工方法Info
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- JP2002302904A JP2002302904A JP2001107009A JP2001107009A JP2002302904A JP 2002302904 A JP2002302904 A JP 2002302904A JP 2001107009 A JP2001107009 A JP 2001107009A JP 2001107009 A JP2001107009 A JP 2001107009A JP 2002302904 A JP2002302904 A JP 2002302904A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した
場合でも、早期の交通開放を可能とする現場打ち透水性
コンクリート舗装の施工方法を提供する。 【解決手段】 粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が30
〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混練
物を加圧振動機で締固めて施工現場に敷きならした後、
該透水性コンクリート舗装表面を加熱養生シートで覆い
養生する現場打ち透水性コンクリート舗装の施工方法。
場合でも、早期の交通開放を可能とする現場打ち透水性
コンクリート舗装の施工方法を提供する。 【解決手段】 粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が30
〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混練
物を加圧振動機で締固めて施工現場に敷きならした後、
該透水性コンクリート舗装表面を加熱養生シートで覆い
養生する現場打ち透水性コンクリート舗装の施工方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温環境下(気温
2〜10℃程度)において施工した場合でも、早期の交通
開放を可能とする現場打ち透水性コンクリート舗装の施
工方法に関する。
2〜10℃程度)において施工した場合でも、早期の交通
開放を可能とする現場打ち透水性コンクリート舗装の施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】透水性コンクリートは、雨水の水はけが
良く、吸音性を有し、草木の植栽が可能である等の特性
を有することから、道路舗装、道路の側壁、河川の護岸
等の種々の用途に用いられている。しかし、透水性コン
クリートは、内部に空隙を有することから、通常のコン
クリートに比べて曲げ強度が小さく、交通量の多い車道
に適用することが困難であった。
良く、吸音性を有し、草木の植栽が可能である等の特性
を有することから、道路舗装、道路の側壁、河川の護岸
等の種々の用途に用いられている。しかし、透水性コン
クリートは、内部に空隙を有することから、通常のコン
クリートに比べて曲げ強度が小さく、交通量の多い車道
に適用することが困難であった。
【0003】近年、この強度面の問題を克服すべく研究
が進められた結果、優れた透水性と大きな曲げ強度を兼
ね備えた透水性コンクリートが開発され、交通量の多い
車道の舗装材としても用いられている。例えば、特開平
9-273105号公報には、粗骨材と共に用いられるペースト
又はモルタルの配合量、構成成分等を特定することによ
って、大きな曲げ強度と良好な透水係数をもつ現場打ち
透水性コンクリート舗装が得られることが開示されてい
る。
が進められた結果、優れた透水性と大きな曲げ強度を兼
ね備えた透水性コンクリートが開発され、交通量の多い
車道の舗装材としても用いられている。例えば、特開平
9-273105号公報には、粗骨材と共に用いられるペースト
又はモルタルの配合量、構成成分等を特定することによ
って、大きな曲げ強度と良好な透水係数をもつ現場打ち
透水性コンクリート舗装が得られることが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の現場打ち透水性コンクリート舗装において
は、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工を行った場
合、所定の曲げ強度を発現させるには、7日間以上養生
する必要がある。そのため、該現場打ち透水性コンクリ
ート舗装を車道等に適用した場合、養生期間(7日間以
上)は交通を遮断しなければならなかった。そのため、
低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合でも、
早期の交通開放を可能とするような現場打ち透水性コン
クリート舗装の施工方法が望まれていた。
報に記載の現場打ち透水性コンクリート舗装において
は、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工を行った場
合、所定の曲げ強度を発現させるには、7日間以上養生
する必要がある。そのため、該現場打ち透水性コンクリ
ート舗装を車道等に適用した場合、養生期間(7日間以
上)は交通を遮断しなければならなかった。そのため、
低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合でも、
早期の交通開放を可能とするような現場打ち透水性コン
クリート舗装の施工方法が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、特定の(ペースト又は
モルタル)/粗骨材容積比の混練物を施工現場に敷きな
らした後、加熱養生シートを用いて養生すれば、上記課
題を解決することができることを見いだし、本発明を完
成させたものである。
を解決すべく鋭意研究した結果、特定の(ペースト又は
モルタル)/粗骨材容積比の混練物を施工現場に敷きな
らした後、加熱養生シートを用いて養生すれば、上記課
題を解決することができることを見いだし、本発明を完
成させたものである。
【0006】即ち、本発明は、粗骨材と、該粗骨材に対
する容積比が30〜80%のペースト又はモルタルとからな
る組成物の混練物を加圧振動機で締固めて施工現場に敷
きならした後、該透水性コンクリート舗装表面を加熱養
生シートで覆い養生することを特徴とする現場打ち透水
性コンクリート舗装の施工方法である(請求項1)。
する容積比が30〜80%のペースト又はモルタルとからな
る組成物の混練物を加圧振動機で締固めて施工現場に敷
きならした後、該透水性コンクリート舗装表面を加熱養
生シートで覆い養生することを特徴とする現場打ち透水
性コンクリート舗装の施工方法である(請求項1)。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の現場打ち透水性コンクリート舗装の施工
方法では、まず、粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が
30〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混
練物を加圧振動機で締固めて施工現場に敷きならす。粗
骨材に対するペースト又はモルタルの容積比が30%未満
では、強度発現性が低く4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現
させることが困難であり、交通量の多い車道に適用する
ことが困難となるので好ましくない。ペースト又はモル
タルの容積比が80%を超えると、透水性コンクリート舗
装の透水係数が小さくなるので好ましくない。
する。本発明の現場打ち透水性コンクリート舗装の施工
方法では、まず、粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が
30〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混
練物を加圧振動機で締固めて施工現場に敷きならす。粗
骨材に対するペースト又はモルタルの容積比が30%未満
では、強度発現性が低く4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現
させることが困難であり、交通量の多い車道に適用する
ことが困難となるので好ましくない。ペースト又はモル
タルの容積比が80%を超えると、透水性コンクリート舗
装の透水係数が小さくなるので好ましくない。
【0008】本発明において、前記粗骨材としては、粒
径2.5〜20mmの砂利、砕石、又はこれらの混合物や、軽
量骨材が挙げられる。また、前記ペースト又はモルタル
は、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量
部、細骨材0〜150重量部、減水剤0.1〜2.0重量部、水15
〜30重量部を含むものであることが好ましい。
径2.5〜20mmの砂利、砕石、又はこれらの混合物や、軽
量骨材が挙げられる。また、前記ペースト又はモルタル
は、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量
部、細骨材0〜150重量部、減水剤0.1〜2.0重量部、水15
〜30重量部を含むものであることが好ましい。
【0009】前記ペースト又はモルタルを構成する材料
及びその配合割合について説明する。 (1)セメント又はセメントを含む粉体混合物 セメントとしては、普通、早強、中庸熱、低熱ポルトラ
ンドセメント等のポルトランドセメントや、ホワイトセ
メント、アルミナセメント、さらには都市ゴミ焼却灰・
下水汚泥焼却灰等の廃棄物を原料として利用したセメン
ト(エコセメント)が挙げられる。セメントを含む粉体
混合物は、前記セメントに、ブレーン比表面積が3000cm
2/g以上の高炉スラグ粉末、フライアッシュ、石灰石粉
末、珪石粉末、シリカフューム等の無機質粉末を添加し
てなるものをいう。該無機質粉末としては、高炉スラグ
粉末、フライアッシュ及び/又はシリカフュームが好ま
しい。なお、セメントを含む粉体混合物中に占めるセメ
ントの割合は、50重量%以上とすることが好ましく、70
重量%以上とすることがより好ましい。
及びその配合割合について説明する。 (1)セメント又はセメントを含む粉体混合物 セメントとしては、普通、早強、中庸熱、低熱ポルトラ
ンドセメント等のポルトランドセメントや、ホワイトセ
メント、アルミナセメント、さらには都市ゴミ焼却灰・
下水汚泥焼却灰等の廃棄物を原料として利用したセメン
ト(エコセメント)が挙げられる。セメントを含む粉体
混合物は、前記セメントに、ブレーン比表面積が3000cm
2/g以上の高炉スラグ粉末、フライアッシュ、石灰石粉
末、珪石粉末、シリカフューム等の無機質粉末を添加し
てなるものをいう。該無機質粉末としては、高炉スラグ
粉末、フライアッシュ及び/又はシリカフュームが好ま
しい。なお、セメントを含む粉体混合物中に占めるセメ
ントの割合は、50重量%以上とすることが好ましく、70
重量%以上とすることがより好ましい。
【0010】(2)細骨材 細骨材としては、川砂、海砂、山砂、砕砂、又はこれら
の混合物が挙げられる。細骨材としては、粗骨材の粒径
が5mm以上の場合は、粒径5mm未満、好ましくは2.5mm以
下、より好ましくは1.0mm以下の粒体が用いられ、粗骨
材の粒径が2.5〜5mmの場合は、粒径2.5mm未満、好まし
くは1.5mm以下、より好ましくは0.5mm以下の粒体が用い
られる。細骨材の粒径が粗骨材の粒径に近すぎると、粗
骨材にモルタルが被覆されにくく、透水性コンクリート
舗装の透水係数が小さくなるので好ましくない。細骨材
の添加量は、セメント又はセメントを含む粉体混合物10
0重量部に対して、0〜150重量部が好ましく、より好ま
しくは20〜140重量部、さらに好ましくは30〜130重量部
である。細骨材を添加することにより、硬化後の乾燥に
よる収縮を抑制することができる。細骨材の添加量が15
0重量部を超えると、早期に4.5N/mm2以上の曲げ強度を
発現させることが困難であり、早期の交通開放が困難と
なるので好ましくない。
の混合物が挙げられる。細骨材としては、粗骨材の粒径
が5mm以上の場合は、粒径5mm未満、好ましくは2.5mm以
下、より好ましくは1.0mm以下の粒体が用いられ、粗骨
材の粒径が2.5〜5mmの場合は、粒径2.5mm未満、好まし
くは1.5mm以下、より好ましくは0.5mm以下の粒体が用い
られる。細骨材の粒径が粗骨材の粒径に近すぎると、粗
骨材にモルタルが被覆されにくく、透水性コンクリート
舗装の透水係数が小さくなるので好ましくない。細骨材
の添加量は、セメント又はセメントを含む粉体混合物10
0重量部に対して、0〜150重量部が好ましく、より好ま
しくは20〜140重量部、さらに好ましくは30〜130重量部
である。細骨材を添加することにより、硬化後の乾燥に
よる収縮を抑制することができる。細骨材の添加量が15
0重量部を超えると、早期に4.5N/mm2以上の曲げ強度を
発現させることが困難であり、早期の交通開放が困難と
なるので好ましくない。
【0011】(3)水 水の量は、セメント又はセメントを含む粉体混合物100
重量部に対して、15〜30重量部が好ましく、より好まし
くは16〜28重量部である。水の量が、15重量部未満で
は、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合
に、施工性が低下するうえ、早期に4.5N/mm2以上の曲げ
強度を発現させることが困難であり、早期の交通開放が
困難となるので好ましくない。水の量が30重量部を超え
ると、透水性コンクリート舗装の透水係数が小さくなる
ので好ましくない。
重量部に対して、15〜30重量部が好ましく、より好まし
くは16〜28重量部である。水の量が、15重量部未満で
は、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合
に、施工性が低下するうえ、早期に4.5N/mm2以上の曲げ
強度を発現させることが困難であり、早期の交通開放が
困難となるので好ましくない。水の量が30重量部を超え
ると、透水性コンクリート舗装の透水係数が小さくなる
ので好ましくない。
【0012】(4)減水剤 減水剤としては、リグニン系、ナフタレンスルホン酸
系、メラミン系、ポリカルボン酸系の減水剤、AE減水
剤、高性能減水剤又は高性能AE減水剤を使用すること
ができる。これらのうち、減水効果の大きな高性能減水
剤又は高性能AE減水剤を使用することが好ましい。減
水剤の配合量は、セメント100重量部に対して、固形分
換算で0.1〜2.0重量部が好ましい。セメント100重量部
に対して、減水剤量(固形分換算)が0.1重量部未満で
は、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合、
施工性が低下するうえ、4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現
させることが困難である。一方、2.0重量部(固形分換
算)を超える量を添加しても、施工性はほとんど向上せ
ず、コストが高くなる。また、減水剤の添加量が多すぎ
ると、透水性コンクリート舗装の透水係数が小さくなる
ので好ましくない。なお、減水剤は、液状又は粉末状ど
ちらでも使用可能である。
系、メラミン系、ポリカルボン酸系の減水剤、AE減水
剤、高性能減水剤又は高性能AE減水剤を使用すること
ができる。これらのうち、減水効果の大きな高性能減水
剤又は高性能AE減水剤を使用することが好ましい。減
水剤の配合量は、セメント100重量部に対して、固形分
換算で0.1〜2.0重量部が好ましい。セメント100重量部
に対して、減水剤量(固形分換算)が0.1重量部未満で
は、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合、
施工性が低下するうえ、4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現
させることが困難である。一方、2.0重量部(固形分換
算)を超える量を添加しても、施工性はほとんど向上せ
ず、コストが高くなる。また、減水剤の添加量が多すぎ
ると、透水性コンクリート舗装の透水係数が小さくなる
ので好ましくない。なお、減水剤は、液状又は粉末状ど
ちらでも使用可能である。
【0013】なお、本発明においては、目的を損なわな
い範囲で、ペースト又はモルタルに、エチレン・酢酸ビ
ニル系共重合体、アクリル系共重合体等の熱可塑性樹脂
を添加することは差し支えない。また、目的を損なわな
い範囲で、ベンガラ等の顔料を添加することも差し支え
ない。
い範囲で、ペースト又はモルタルに、エチレン・酢酸ビ
ニル系共重合体、アクリル系共重合体等の熱可塑性樹脂
を添加することは差し支えない。また、目的を損なわな
い範囲で、ベンガラ等の顔料を添加することも差し支え
ない。
【0014】本発明において、粗骨材とペースト又はモ
ルタルとからなる組成物の混練方法は、特に限定するも
のではなく、例えば、前記各材料を一括してミキサに
投入して1分以上混練する方法、水以外の材料をミキ
サに投入して空練りした後に、水を投入して1分以上混
練する方法等が挙げられる。混練に用いるミキサは、特
に限定するものではなく、パンタイプミキサ、二軸ミキ
サ等の慣用のミキサで混練すれば良い。なお、コンクリ
ート工場から施工現場までの混練物の運搬は、ダンプト
ラック、アジテータトラックのいずれを用いて行っても
良い。
ルタルとからなる組成物の混練方法は、特に限定するも
のではなく、例えば、前記各材料を一括してミキサに
投入して1分以上混練する方法、水以外の材料をミキ
サに投入して空練りした後に、水を投入して1分以上混
練する方法等が挙げられる。混練に用いるミキサは、特
に限定するものではなく、パンタイプミキサ、二軸ミキ
サ等の慣用のミキサで混練すれば良い。なお、コンクリ
ート工場から施工現場までの混練物の運搬は、ダンプト
ラック、アジテータトラックのいずれを用いて行っても
良い。
【0015】上記混練物の施工に際しては、該混練物を
加圧振動機で締固めて、施工現場に敷きならす。該加圧
振動機には、従来からコンクリート舗装に用いられてい
るタンピングランマー、プレートコンパクター、バイブ
ロコンパクター、フィニッシャ等を用いることができ
る。加圧振動機による締固めは、透水性コンクリート舗
装の透水係数や強度発現性から、透水性コンクリート舗
装の空隙率が10〜20%となるように行うのが好ましい。
なお、透水性コンクリート舗装の厚みは、交通量の多い
車道の場合、通常、25〜30cm程度である。
加圧振動機で締固めて、施工現場に敷きならす。該加圧
振動機には、従来からコンクリート舗装に用いられてい
るタンピングランマー、プレートコンパクター、バイブ
ロコンパクター、フィニッシャ等を用いることができ
る。加圧振動機による締固めは、透水性コンクリート舗
装の透水係数や強度発現性から、透水性コンクリート舗
装の空隙率が10〜20%となるように行うのが好ましい。
なお、透水性コンクリート舗装の厚みは、交通量の多い
車道の場合、通常、25〜30cm程度である。
【0016】本発明の現場打ち透水性コンクリート舗装
の施工方法では、上記混練物を施工現場に敷きならした
後、該透水性コンクリート舗装表面を加熱養生シートで
覆い養生する。加熱養生シートによる養生においては、
透水性コンクリート舗装の温度が15〜35℃になるように
養生することが好ましく、20〜35℃になるように養生す
ることがより好ましい。透水性コンクリート舗装の温度
が15℃以上であれば、低温環境下(気温2〜10℃程度)
で施工した場合でも、早期(材齢5日以内)に4.5N/mm2
以上の曲げ強度を発現させることができ、早期の交通開
放が可能となる。特に、透水性コンクリート舗装の温度
が20℃以上であれば、3日以内に4.5N/mm2以上の曲げ強
度を発現させることができ、より早期の交通開放が可能
となる。透水性コンクリート舗装の温度が15℃未満で
は、早期に4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現させることが
困難であり、早期の交通開放が困難となるので好ましく
ない。透水性コンクリート舗装の温度が35℃を超えた場
合、加熱養生シートによる養生の終了後、透水性コンク
リート舗装の温度変化が大きくなり、体積変化(収縮)
も大きくなるので好ましくない。
の施工方法では、上記混練物を施工現場に敷きならした
後、該透水性コンクリート舗装表面を加熱養生シートで
覆い養生する。加熱養生シートによる養生においては、
透水性コンクリート舗装の温度が15〜35℃になるように
養生することが好ましく、20〜35℃になるように養生す
ることがより好ましい。透水性コンクリート舗装の温度
が15℃以上であれば、低温環境下(気温2〜10℃程度)
で施工した場合でも、早期(材齢5日以内)に4.5N/mm2
以上の曲げ強度を発現させることができ、早期の交通開
放が可能となる。特に、透水性コンクリート舗装の温度
が20℃以上であれば、3日以内に4.5N/mm2以上の曲げ強
度を発現させることができ、より早期の交通開放が可能
となる。透水性コンクリート舗装の温度が15℃未満で
は、早期に4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現させることが
困難であり、早期の交通開放が困難となるので好ましく
ない。透水性コンクリート舗装の温度が35℃を超えた場
合、加熱養生シートによる養生の終了後、透水性コンク
リート舗装の温度変化が大きくなり、体積変化(収縮)
も大きくなるので好ましくない。
【0017】本発明において使用する加熱養生シート
は、透水性コンクリート舗装の温度を15〜35℃にするこ
とができるものであれば特に限定するものではないが、
周囲の温度変化等に応じて自動的に電力を調整し、透水
性コンクリート舗装の温度を15〜35℃に保つ機能を有し
ている加熱養生シートを使用することが好ましい。この
ような機能を有する加熱養生シートとしては、例えば、
積水化成品工業(株)製のシートヒータが挙げられる。
は、透水性コンクリート舗装の温度を15〜35℃にするこ
とができるものであれば特に限定するものではないが、
周囲の温度変化等に応じて自動的に電力を調整し、透水
性コンクリート舗装の温度を15〜35℃に保つ機能を有し
ている加熱養生シートを使用することが好ましい。この
ような機能を有する加熱養生シートとしては、例えば、
積水化成品工業(株)製のシートヒータが挙げられる。
【0018】本発明においては、透水性コンクリート舗
装の早期の交通開放から、加熱養生シートでの養生期間
は、5日以内とすることが好ましく、より好ましくは3
日以内である。
装の早期の交通開放から、加熱養生シートでの養生期間
は、5日以内とすることが好ましく、より好ましくは3
日以内である。
【0019】
【試験例】以下、実施例により本発明を説明する。 1.使用材料 以下に示す材料を使用した。 セメントA ;早強ポルトランドセメント(太平洋セメント(株)製) セメントB ;普通ポルトランドセメント(太平洋セメント(株)製) 高炉スラグ ;ファインセラメント10A(第一セメント(株)製) 細骨材 ;市原産細目山砂(粒径2.5mm以下) 粗骨材 ;青梅産砕石6号(粒径5〜13mm) 水 ;水道水 高性能減水剤 ;マイティ100(花王(株)製)
【0020】2.透水性コンクリートの配合及び混練 前記材料を使用し、表1に示す配合にしたがって各材料
を2軸強制練りミキサ(0.1m3)に一括投入し、4分間
混練し、粗骨材に粗骨材以外の材料からなるペースト又
はモルタルが被覆された状態の互いに独立した粒体(混
練物)を調製した。
を2軸強制練りミキサ(0.1m3)に一括投入し、4分間
混練し、粗骨材に粗骨材以外の材料からなるペースト又
はモルタルが被覆された状態の互いに独立した粒体(混
練物)を調製した。
【0021】
【表1】
【0022】3.成形及び養生 上記各粒体(混練物)を、気温5℃の条件下で、100×6
0×25cmの型枠に投入し、空隙率が18%となるようにプ
レートコンパクター(MVC-110H;三笠(株)製)で敷設
した。敷設後、積水化成品工業(株)製のシートヒータ
で透水性コンクリート舗装表面を覆い、透水性コンクリ
ート舗装の温度が表2に示す温度となるように表2に示
す期間養生して、100×60×25cmの透水性コンクリート
舗装版を作製した。なお、養生時の透水性コンクリート
舗装の温度は、透水性コンクリート舗装版の中心部の温
度である。
0×25cmの型枠に投入し、空隙率が18%となるようにプ
レートコンパクター(MVC-110H;三笠(株)製)で敷設
した。敷設後、積水化成品工業(株)製のシートヒータ
で透水性コンクリート舗装表面を覆い、透水性コンクリ
ート舗装の温度が表2に示す温度となるように表2に示
す期間養生して、100×60×25cmの透水性コンクリート
舗装版を作製した。なお、養生時の透水性コンクリート
舗装の温度は、透水性コンクリート舗装版の中心部の温
度である。
【0023】4.評価 上記舗装版を切断して、10×10×40cmの供試体を3本作
製し、「JIS A 1106(コンクリートの曲げ試験方法)」
に準じて曲げ強度を測定した。また、上記舗装版を切断
して、10×10×20cmの供試体を3本作製し、「インター
ロッキングブロック舗装設計施工要領 8-3 透水性試
験」に準じて、透水係数を測定した。それらの結果を表
2に示す。
製し、「JIS A 1106(コンクリートの曲げ試験方法)」
に準じて曲げ強度を測定した。また、上記舗装版を切断
して、10×10×20cmの供試体を3本作製し、「インター
ロッキングブロック舗装設計施工要領 8-3 透水性試
験」に準じて、透水係数を測定した。それらの結果を表
2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2の実施例1〜6から、本発明の現場打
ち透水性コンクリート舗装の施工方法では、低温環境下
(気温5℃)において施工した場合でも、早期に4.5N/m
m2以上の曲げ強度を発現した。一方、加熱養生シートを
使用しない比較例1、2では、早期の強度発現性が悪か
った。また、モルタル/粗骨材容積比が本発明の規定よ
り小さい比較例3では、強度発現性が悪かった。また、
モルタル/粗骨材容積比が本発明の規定より大きい比較
例4では、透水係数が極端に小さかった。
ち透水性コンクリート舗装の施工方法では、低温環境下
(気温5℃)において施工した場合でも、早期に4.5N/m
m2以上の曲げ強度を発現した。一方、加熱養生シートを
使用しない比較例1、2では、早期の強度発現性が悪か
った。また、モルタル/粗骨材容積比が本発明の規定よ
り小さい比較例3では、強度発現性が悪かった。また、
モルタル/粗骨材容積比が本発明の規定より大きい比較
例4では、透水係数が極端に小さかった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現場打ち
透水性コンクリート舗装の施工方法では、低温環境下
(気温2〜10℃程度)で施工した場合でも、早期の交通
開放が可能となる。
透水性コンクリート舗装の施工方法では、低温環境下
(気温2〜10℃程度)で施工した場合でも、早期の交通
開放が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小畠 明 千葉県佐倉市大作2−4−2 太平洋セメ ント株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 2D051 AA02 AC05 AF01 AF02 AF03 AF05 AH03 EB04
Claims (3)
- 【請求項1】 粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が30
〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混練
物を加圧振動機で締固めて施工現場に敷きならした後、
該透水性コンクリート舗装表面を加熱養生シートで覆い
養生することを特徴とする現場打ち透水性コンクリート
舗装の施工方法。 - 【請求項2】 上記ペースト又はモルタルが、セメント
又はセメントを含む粉体混合物100重量部、細骨材0〜15
0重量部、減水剤0.1〜2.0重量部、水15〜30重量部を含
むものである請求項1に記載の現場打ち透水性コンクリ
ート舗装の施工方法。 - 【請求項3】 セメント又はセメントを含む粉体混合物
が、50〜100重量%のポルトランドセメントと、50〜0重
量%の高炉スラグ粉末、フライアッシュ、シリカフュー
ムから選ばれる1種以上の粉末からなる請求項2に記載
の現場打ち透水性コンクリート舗装の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001107009A JP2002302904A (ja) | 2001-04-05 | 2001-04-05 | 現場打ち透水性コンクリート舗装の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001107009A JP2002302904A (ja) | 2001-04-05 | 2001-04-05 | 現場打ち透水性コンクリート舗装の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002302904A true JP2002302904A (ja) | 2002-10-18 |
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ID=18959407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001107009A Pending JP2002302904A (ja) | 2001-04-05 | 2001-04-05 | 現場打ち透水性コンクリート舗装の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002302904A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010203163A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Nippo Corp | コンクリート舗装工法 |
CN112030665A (zh) * | 2020-08-10 | 2020-12-04 | 滁州职业技术学院 | 一种振动密实大孔隙透水混凝土路面施工的方法 |
CN112726342A (zh) * | 2020-12-26 | 2021-04-30 | 杭州雷力信息科技有限公司 | 一种市政路面透水混凝土施工方法 |
CN112851271A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-05-28 | 广东四通建材股份有限公司 | 一种高压成型透水混凝土砖块及其制备方法 |
-
2001
- 2001-04-05 JP JP2001107009A patent/JP2002302904A/ja active Pending
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