JP2002217135A - 切削装置 - Google Patents
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Abstract
装着された構成の2スピンドルタイプの切削装置におい
て、双方の回転ブレードが同時に作用する割合を高める
ことにより、効率よく切削して生産性を高める。 【解決手段】 第一の切削手段20を構成する第一のス
ピンドル23の先端に装着される第一の回転ブレード2
4と、第二の切削手段21を構成する第二のスピンドル
60の先端に装着される第二の回転ブレード61とは、
いずれも基台の片側面に切り刃が形成されたハブブレー
ドであり、両ハブブレードの切り刃側が互いに対面する
ように、第一の回転ブレード24を第一のスピンドル2
3に装着すると共に第二の回転ブレード61を第二のス
ピンドル60に装着し、切り刃の外周端部近傍には切削
水を供給する切削水供給ノズルが配設し、ブレード間隔
Lを充分に接近させることができるようにする。
Description
の被加工物を切削する切削装置に関し、特に、2本のス
ピンドルにそれぞれ回転ブレードが装着された構成の2
スピンドルの切削装置に関する。
(A)、(B)に示すような構成の切削手段70が配設
される。この切削手段70は、スピンドルハウジング2
2によって回転可能に支持されたスピンドル23に回転
ブレード24が切り刃24b側から装着され、この回転
ブレード24が、マウンタ23aと雄ネジ部23bに螺
合したナット27によって挟持された構成となってい
る。
成される切削手段70を2つ備え、2本のスピンドル2
3が同一直線上に位置するように配設された2スピンド
ルの切削装置も実用に供されている。
装置においては、2つの回転ブレード24を被加工物に
同時に作用させて切削を行うことができるため、スピン
ドルが1本の切削装置を用いる場合よりも、生産性を向
上させることができる。
一方の回転ブレードをV溝形成用の回転ブレードとし、
他方の回転ブレードを切断用の回転ブレードとした場合
は、例えば半導体ウェーハの表面にV溝形成用の回転ブ
レードを用いてV溝を形成してから切断用の回転ブレー
ドを用いてそのV溝が形成された部分を切断することに
より、面取りされた半導体チップを形成することがで
き、このような特殊な加工を可能とすることで、個々の
半導体チップの品質の向上を図ることができる。
(A)、(B)に示したように、回転ブレード24が、
図示したような基台24aと切り刃24bとが一体とな
った構成のハブブレードである場合には、基台24aに
ある程度の厚みが必要とされるため、図7に示すよう
に、2つの回転ブレード間の距離であるブレード間隔L
1が長くなる。
導体ウェーハのストリート間隔Dは通常数mm程度であ
るため、ストリート間隔Dよりブレード間隔L1の方が
長い。図示の例ではブレード間隔L1はストリート間隔
Dの5倍程となっており、この場合は同時に切削できる
2本のストリートの間隔が、最低でもストリート5本分
離れることになる。
の5本のストリートの切削時は、一方の回転ブレードの
みが作用し、他方の回転ブレードは作用せず、一方の回
転ブレードに遊びが生じるため、双方の回転ブレードが
同時に被加工物に作用する割合が低下してストロークS
T1が長くなり、効率良く切削することができない。
切削装置では、双方の回転ブレードが同時に作用する割
合を高めることにより、効率よく切削することに課題を
有している。
の具体的手段として本発明は、被加工物を保持するチャ
ックテーブルと、チャックテーブルに保持された被加工
物を切削送り方向であるX軸方向に切削送りする切削送
り手段と、X軸方向に直交するY軸方向に配設された2
つのスピンドルの回転軸心が一致し、かつ各スピンドル
に装着された回転ブレードが対峙するように構成された
第一の切削手段及び第二の切削手段とから少なくとも構
成される切削装置であって、第一の切削手段を構成する
第一のスピンドルの先端に装着される第一の回転ブレー
ドと、第二の切削手段を構成する第二のスピンドルの先
端に装着される第二の回転ブレードとは、いずれも基台
の片側面に切り刃が形成されたハブブレードであり、両
ハブブレードの切り刃側が互いに対面するように、第一
の回転ブレードが第一のスピンドルに装着されると共に
第二の回転ブレードが第二のスピンドルに装着され、切
り刃の外周端部近傍には切削水を供給する切削水供給ノ
ズルが配設されている切削装置を提供する。
子とがハブブレードの基台側に配設され、発光素子から
発せられた光が切り刃に反射して受光素子において受光
する構成のブレード検出手段を備えたことを付加的な要
件とする。
2つのハブブレードの切り刃側が対面するように構成し
たため、切り刃同士の間隔を充分に接近させることが可
能となり、切り刃と切り刃との間隔を半導体ウェーハ上
に形成された隣り合うストリート間の間隔と同じ距離に
設定することができる。
傍に配設されているため、切り刃間の間隔調整には影響
しない。
光素子とからなる反射式に構成し、これらを共に基台側
に配設したため、切り刃間の間隔調整に影響しない。
1〜図5を参照して説明する。なお、従来例と同様に構
成される部位については同一の符号を付して説明する。
の切削装置であり、チャックテーブル11において被加
工物を吸引保持し、チャックテーブル11が切削送り方
向(X軸方向)に往復移動しながら、割り出し送り方向
(Y軸方向)及び切り込み送り方向(Z軸方向)に移動
する第一の切削手段20及び第二の切削手段21の作用
により当該被加工物が切削される構成となっている。
る場合は、図1に示すように、保持テープTを介してフ
レームFに保持された半導体ウェーハWが、チャックテ
ーブル11に載置されて吸引保持される。
示すように、所定間隔を置いて格子状に配列された直線
状領域であるストリートS11〜S1n、S21〜S2nが存在
し、これらによって区画された多数の矩形領域Cには、
回路パターンが施されている。そして、すべてのストリ
ートが切断されると、各矩形領域ごとに分離されて個々
の半導体チップCが形成される。
テーブル11は切削送り手段30によってX軸方向に移
動可能となっており、第一の切削手段20と一体に形成
された第一のアライメント手段28及び第二の切削手段
21と一体に形成された第二のアライメント手段29に
よって、チャックテーブル11に吸引保持された半導体
ウェーハWの切削すべきストリートが検出され、そのス
トリートと回転ブレードとのY軸方向の位置合わせがな
された後に、切削が行われる。
たX軸ガイドレール31と、X軸ガイドレール31に摺
動可能に支持されたX軸移動基台32と、X軸移動基台
32に形成されたナット部(図示せず)に螺合するX軸
ボールネジ33と、X軸ボールネジ33を回転駆動する
X軸パルスモータ34とからなり、チャックテーブル1
1を回転可能に支持する支持基台35はX軸移動基台3
2に固定されており、X軸パルスモータ34に駆動され
てX軸ボールネジ33が回動することによってチャック
テーブル11がX軸方向に移動する構成となっている。
6がチャックテーブル11のX軸方向の移動を妨げない
ように立設されており、壁部36の側面にはY軸ガイド
レール37がY軸方向に配設されている。そして、Y軸
ガイドレール37は、第一の支持部50及び第二の支持
部51をY軸方向に摺動可能に支持している。
一のボールネジ38及び第二のボールネジ39が配設さ
れており、第一の支持部50及び第二の支持部51に備
えたナット(図示せず)が第一のボールネジ38及び第
二のボールネジ39にそれぞれ螺合している。
一のY軸パルスモータ40が連結され、第二のボールネ
ジ39の一方の端部には第二のY軸パルスモータ41が
連結され、第一のY軸パルスモータ40及び第二のY軸
パルスモータ41に駆動されて第一のボールネジ38及
び第二のボールネジ39が回動することにより、第一の
支持部50及び第二の支持部51がそれぞれ独立してY
軸方向に移動する構成となっている。
51のY軸方向の位置はリニアスケール42によって計
測され、Y軸方向の位置の精密制御に供される。なお、
リニアスケールを各支持部ごとに別個に設けることも可
能ではあるが、1本のリニアスケール41で第一の支持
部50及び第二の支持部51の双方の位置を計測するほ
うが、両者の間隔を精密に制御することができる。
手段20が固定された第一の上下動部52が第一のZ軸
パルスモータ53に駆動されてZ軸方向に上下動する構
成となっており、同様に、第二の支持部51において
は、第二の切削手段21が固定された第二の上下動部5
4が第二のZ軸パルスモータ55に駆動されてZ軸方向
に上下動する構成となっている。そして、それぞれの上
下動の制御により、被加工物に対する切り込み深さを独
立して調整することができる。
の主要部を拡大して示したもので、Y軸方向に配設され
た第一のスピンドルハウジング22によって第一のスピ
ンドル23が回転可能に支持され、この第一のスピンド
ル23に第一の回転ブレード24が装着され、更に、第
一の回転ブレード24の外周端部近傍に切削水供給ノズ
ル25及び第一の回転ブレード24の切り刃24bの状
態を検出する発光素子26aと受光素子26bとからな
る第一のブレード検出手段26が配設された構成となっ
ている。
スピンドル23には、第一の回転ブレード24を支持す
るマウンタ23a及びナットを螺合させる雄ネジ部23
bが形成されている。また、第一の回転ブレード24
は、基台24aの片側面に切り刃24bが一体に形成さ
れたタイプのハブブレードである。
ル23に装着する際は、基台24a側から第一のスピン
ドル23に挿入し、基台24aをマウンタ23aに当接
させる。そしてその状態でナット27を雄ネジ部23b
に螺合させて締め付けると、図4(B)に示す如く第一
の回転ブレード24の内部に形成された空洞部において
ナット27によって第一の回転ブレード24が第一のス
ピンドル23に固定される。
4において示した第一の切削手段20と同様に構成され
る。
手段21を用いて、保持テープTを介してフレームFと
一体となった半導体ウェーハWに形成されたストリート
を、V溝を形成しつつ切断することにより、表面が面取
りされた半導体チップを形成する場合について説明す
る。この場合、図5に示す第一の回転ブレード24には
切り刃の外周がV字型に形成されたV溝形成用のハブブ
レードを用い、第二の回転ブレード61には切断用のハ
ブブレードを用いる。また、第一のスピンドル23の軸
心と第二のスピンドル60の軸心とは一致しており、切
り刃24bと切り刃61bとが対面している。
最初に、チャックテーブル11の+X方向の移動と共
に、第一のアライメント手段28がY軸方向に移動する
ことにより、アライメント手段28の下方に半導体ウェ
ーハWを位置付け、その表面を撮像してパターンマッチ
ングによって切削すべきストリートS11を検出し、その
ストリートS11と第一の切削手段20を構成する第一の
回転ブレード24の切り刃24bとのY軸方向の位置合
わせを行う。
1の駆動により第二のY軸ボールネジ39を回動させて
第二の切削手段21をY軸方向に移動させることによ
り、第二の回転ブレード61の切り刃61bを、第一の
回転ブレード24の切り刃24bから−Y方向にストリ
ート間隔Dだけ離れた位置に位置付けておく。
クテーブル11が更に+X方向に移動すると共に、第一
の回転ブレード24の高速回転を伴って第一の切削手段
20が下降することにより、ストリートS11に所定深さ
切り込み、V溝を形成する。
手段21を+Y方向にストリート間隔Dだけ割り出し送
りすることにより、第一の回転ブレード24の切り刃2
4bのY座標をストリートS12に合致させ、第二の回転
ブレード61の切り刃61bのY座標をストリートS11
に合致させる。
24bがストリートS12に所定深さ切り込むと共に、第
二の回転ブレード61の切り刃61bがストリートS11
に切り込むと、ストリートS12にはV溝が形成され、ス
トリートS11はV溝の底が切断されることにより、表面
が面取りされた状態で切断される。
切削手段21をストリート間隔Dだけ割り出し送りしな
がら、他のストリートについても順次切削を行ってい
く。こうして切削を行っていき、両者が図5において2
点鎖線で示す位置において切削が行われると、同方向の
すべてのストリートS11〜S1nが表面が面取りされた状
態で切断される。このとき、ストリートS11にV溝を形
成するときの第二の回転ブレード61の切り刃61bと
ストリートS1nを切断するときの第一の回転ブレード2
4の切り刃24bとの距離がストロークSTとなる。
させて同様の切削を行うと、ストリートS21〜S2nも表
面が面取りされて切断され、すべてのストリートが縦横
に切断され、表面が面取りされた個々の半導体チップが
形成される。
ブブレードを装着して切り刃同士を対面させたことによ
り、2つの切り刃を充分に接近させることができるた
め、ブレード間隔Lをストリート間隔Dに設定すること
が可能となる。従って、隣り合うストリートを同時に切
削することができるため、この場合は片方のハブブレー
ドのみが作用するのは最初と最後のストリートの切削時
のみであり、双方同時に作用する割合が高くなってスト
ロークSTが図8に示した従来のストロークST1より
短くなり、生産性が向上する。
るが、例えば第一の切削手段20については、図3に示
すように切削水供給ノズル25は、スピンドル23側に
おいて回転ブレード24の切り刃24bの外周端部近傍
に配設されているため、第一の回転ブレード24と第二
の回転ブレード61との間隔の調整に影響せず、両者が
接近した場合でも接触することがないため、切削に支障
が生じることはない。なお、第二の切削手段21につい
ては図示していないが、第一の切削手段20と同様の位
置に切削水供給ノズルを備えている。
説明すると、切削によって切り刃24bが欠けたり磨耗
したりした場合は、発光素子26aと受光素子26bと
からなるブレード検出手段26によってそれを検出する
ことができる。即ち、発光素子26aから発せられた光
は切り刃24bにおいて反射して受光素子26bにおい
て受光する構成となっており、切り刃24bが欠けたり
磨耗したりしている場合は反射量の減少により受光素子
26bにおける受光量が減少するため、これに基づき切
り刃24bの欠け等を検出することができる。なお、第
二の切削手段21については図示していないが、第一の
切削手段20と同様の位置にブレード検出手段を備えて
いる。
bとは共に基台24a側に配設されているため、第一の
回転ブレード24と第二の回転ブレード61とを充分に
接近させることができる。従って、ストリート間隔が極
めて狭い場合でも、隣り合うストリートを同時に切削す
ることができると共に、切り刃24bに欠け等が生じた
場合には、切削の途中でもそれを直ちに検出して迅速に
対応することができる。
ながら切断する場合を例に挙げて説明したが、表面の面
取りを行わずに切断する場合には、第一の回転ブレード
24及び第二の回転ブレード61に共に切断用のハブブ
レードを装着すれば、隣り合うストリートを2本ずつ切
断することができて極めて効率的である。この場合、第
一の切削手段20及び第二の切削手段21の割り出し送
り間隔は、ストリート間隔の2倍とすることができ、更
に効率的である。
装置においては、2つのハブブレードの切り刃側が対面
するように構成したため、切り刃同士の間隔を充分に接
近させることが可能となり、切り刃と切り刃との間隔を
半導体ウェーハ上に形成された隣り合うストリート間の
間隔と同じ距離に設定することができる。従って、2枚
の回転ブレードが同時に作用する割合が高まり、効率良
く切削を行うことができ、生産性が向上する。
傍に配設されているため、切り刃間の間隔調整には影響
しない。従って、切削の品質を維持しつつ効率良く切削
することができる。
光素子とからなる反射式に構成し、これらを共に基台側
に配設したため、切り刃間の間隔調整に全く影響しな
い。従って、切り刃の欠けや磨耗の検出を可能としつ
つ、効率の良い切削が可能である。
す斜視図である。
を示す平面図である。
斜視図である。
ブブレード、ナットを示す分解斜視図であり、(B)は
スピンドルにハブブレードが装着されナットによって固
定された状態を示す斜視図である。
の位置関係を示す説明図である。
を構成するスピンドル、ハブブレード、ナットを示す分
解斜視図であり、(B)はスピンドルにハブブレードが
装着されナットによって固定された状態を示す斜視図で
ある。
る切削時の2つの切削手段の位置関係を示す説明図であ
る。
際の2つの切削手段の位置関係を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 被加工物を保持するチャックテーブル
と、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削送
り方向であるX軸方向に切削送りする切削送り手段と、
該X軸方向に直交するY軸方向に配設された2つのスピ
ンドルの回転軸心が一致し、かつ各スピンドルに装着さ
れた回転ブレードが対峙するように構成された第一の切
削手段及び第二の切削手段とから少なくとも構成される
切削装置であって、 該第一の切削手段を構成する第一のスピンドルの先端に
装着される第一の回転ブレードと、該第二の切削手段を
構成する第二のスピンドルの先端に装着される第二の回
転ブレードとは、いずれも基台の片側面に切り刃が形成
されたハブブレードであり、 両ハブブレードの切り刃側が互いに対面するように、該
第一の回転ブレードが該第一のスピンドルに装着される
と共に該第二の回転ブレードが該第二のスピンドルに装
着され、該切り刃の外周端部近傍には切削水を供給する
切削水供給ノズルが配設されている切削装置。 - 【請求項2】 発光素子と受光素子とがハブブレードの
基台側に配設され、該発光素子から発せられた光が切り
刃に反射して該受光素子において受光する構成のブレー
ド検出手段を備えた請求項1に記載の切削装置。
Priority Applications (2)
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JP2001011548A JP2002217135A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 切削装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2001011548A JP2002217135A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 切削装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002217135A true JP2002217135A (ja) | 2002-08-02 |
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ID=18878678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JP2002217135A (ja) |
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