JP2002213183A - 横孔掘削機 - Google Patents
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Abstract
掘進を可能とする横孔掘削機を提供する。 【解決手段】前部に設けたカッタヘッド3を回転させて
掘削を行う横孔掘削機において、カッタヘッド3の少な
くとも一箇所に、推進方向に突出させてセンタカッタ2
8と、このセンタカッタ28からカッタヘッド3の径方
向位置で、かつ、横孔掘削機の軸方向後方側に順次位置
するようにカッタヘッド3に配設した複数のカッタビッ
ト29−1〜29−8とを備える。
Description
体の前方に設けたカッタヘッドで掘削を行う横孔掘削機
に関し、さらに詳しくは、カッタヘッドの複数の径方向
位置にカッタビットを配設した横孔掘削機に関するもの
である。
は、通常、シールド本体の前方に設けたカッタヘッドの
周方向にビット取付け部を複数配置している。いわゆる
土圧式シールド掘進機では、センタシャフトの先端にあ
るセンタフレームから径方向に放射状に延設されたカッ
タスポークで前記ビット取付け部を構成しており、これ
らのカッタスポークはそれぞれ複数の径方向位置にカッ
タビットを配設している。また、いわゆる泥水式シール
ド掘進機では、略円盤状の面板上において前記カッタス
ポークに対応する周方向複数箇所に、径方向中央側から
放射状に延びるビット取付け領域を設けて前記ビット取
付け部を構成しており、これらのビット取付け領域もそ
れぞれ複数の径方向位置にカッタビットを配設してい
る。そして、このような構造のカッタヘッドを回転させ
ることにより、カッタビットで切羽の掘削を行うように
なっている。
カッタヘッドのすぐ後方にある掘削室内で撹拌される。
土圧式シールド掘進機では、必要に応じて掘削土砂の塑
性流動化を促進するための作泥材が注入され、塑性流動
化した土砂を、スクリューコンベア等の排土装置によっ
てシールド本体の後方へ排出する。また、泥水式シール
ド掘進機では、掘削室内に送水管等の注水手段を用いて
注水を行い、掘削土砂を泥水の状態として排泥管等の排
泥手段によりシールド本体の後方へ排出する。
タが設けられており、このエレクタがトンネルを構築す
べくセグメントリングを順次組み立てていく。またシー
ルド本体内のエレクタよりやや前方側に、シールド本体
に掘進方向への推進力を与えるための複数のシールドジ
ャッキが環状に配列されており、これらシールドジャッ
キを伸ばして前記セグメントリングを押し付けることに
よりシールド本体を前方へ推進させ、前記カッタヘッド
を切羽に押し付けるようになっている。セグメントリン
グの周囲にできる空洞部分には裏込め材が注入され、そ
の空洞部分が埋められる。
つつ前方側の切羽を掘削して掘進を行い、後方側にはセ
グメントリングによるトンネルを構築していく。シール
ド工法は、シールド掘進機を用いた以上のような作業を
繰り返すことにより、別途掘削した一の立坑(発進立
坑)から他の立坑(到達立坑)までの所定の地中区間に
トンネルを形成するものである。ところで、一般に、シ
ールド掘進機の掘削対象となる地山の土質(地層)は、
硬いものから軟らかいものまで、例えば、岩石、固結シ
ルト、土丹、玉石混じり砂礫、砂礫、砂、粘性土(シル
ト、粘土)等がある。通常、圧縮強度500kg/cm
2程度を境にそれより圧縮強度が大きいものを硬岩、小
さいものを軟岩と称される。シールド掘進機で掘削を行
うとき、硬岩以外の土質(言い換えれば圧縮強度が軟岩
以下の土質、以下適宜、単に「軟岩以下の土質」とい
う)については、掘削刃をビット本体の先端に取り付け
た通常のカッタビットで掘削可能であるが、硬岩の掘削
を行うときには、この通常のカッタビットで掘削を行う
のは困難であるため、軸方向両端部がカッターヘッドに
接続された軸体に、切羽を切削する切削ローラを回転自
在に支持したローラビットを用いることが多い。
比較的高く掘削困難である土質を掘削する場合には、例
えば特開2000−64788号公報に記載のように、
シールド本体の前方に設けたカッタヘッドの複数の径方
向位置にローラビットを配設し前記カッタヘッドを回転
させて掘削を行うシールド掘進機において、カッタヘッ
ドの径方向最中心側に位置するローラビットを掘進方向
前方側に突出させるとともに、隣接する他の径方向位置
のローラビットを順次掘進方向後方側に後退させて配置
し、縦断面形状が略階段状となるような掘削面を形成す
るシールド掘進機が提唱されている。
断面形状を略階段状に維持しながら掘削を行っていく
(いわゆるアンダーカッテイング)ことにより、掘削中
に前記略階段状の縁部(掘進方向後方側縁部)の剥離破
砕を誘発し、これによって掘削の際に必要となる掘削力
(圧力)を低減させ、従来に比べて小さな掘削力で高圧
縮強度の土質を掘削可能とするものである。
ールド掘進機においては、上記掘進作業の進展とともに
前記カッタビットは切羽との摺動で摩耗していくもので
あるため、その掘進距離にはある程度の限界がある。従
来、シールド掘進機は比較的掘進距離が短くなってお
り、一の立坑(発進立坑)から他の立坑(到達立坑)ま
での比較的短い(例えば1km)の区間を1つのシール
ド掘進機で掘進した後には、他の立坑からさらに別の立
坑までの比較的短い区間(同)を別のシールド掘進機を
用いるか、または摩耗したカッタビットを交換した後
に、掘進しなければならなかった。
づき多数の発進・到達立坑の設置が困難となりつつある
こと、立坑の掘削設置費用及びシールド掘進機製造費用
のさらなる低減が望まれていること等により、1台のシ
ールド掘進機による掘進距離をなるべく長距離化したい
というニーズが高まっている。
分布する前記軟岩以下の土質に対しては、前記通常のカ
ッタビットを用いつつ上記従来技術と同様の縦断面形状
が略階段状となるような掘削を行うことで、前記ローラ
ビットのような重装備構造としなくても長距離掘進が可
能であることを新たに知見した。
る土質において長距離掘進を可能とする横孔掘削機を提
供することにある。
るために、本発明は、前部に設けたカッタヘッドを回転
させて掘削を行う横孔掘削機において、前記カッタヘッ
ドの少なくとも一箇所に、推進方向に突出させて設けた
先行掘削手段と、この先行掘削手段から前記カッタヘッ
ドの径方向位置で、かつ、前記横孔掘削機の軸方向後方
側に順次位置するように前記カッタヘッドに配設した複
数のカッタビットとを備えている。本発明においては、
カッタヘッドの少なくとも一箇所(例えば1つの径方向
位置)において先行掘削手段を掘進方向に突出させると
ともに、複数のカッタビットを、先行掘削手段からカッ
タヘッド径方向位置かつ軸方向後方側に順次位置するよ
うにする。これにより、先行掘削手段で掘削した先行掘
削面から縦断面形状が略階段状となるような掘削面を形
成しながら掘削を行っていく(いわゆるアンダーカッテ
イング)ことができる。すなわち、複数のカッタビット
は、その押圧力で前記略階段状の縁部(角部)の根元側
に亀裂を生じさせて進展させ、縁部の大部分に斜め方向
のせん断破壊を連続的に誘発させる剥離破砕を行うこと
によって掘削を行っていく。したがって、掘削の際に必
要となる掘削力を低減でき、通常の掘削に比べて小さな
掘削力で地山の掘削が可能となる。これにより、その分
カッタビットにおける切羽との摺動による摩耗を低減す
ることができ、掘進距離を向上することができる。ま
た、通常の掘削のようにカッタビットの刃先で地山切羽
を削り取るようにして掘削するのではなく、上記のよう
に主として剥離破砕によって掘削を行っていくので、カ
ッタビット刃先が摩耗して鋭利でなくなっても掘削能力
を確保することができる。したがってこれによっても掘
進距離を向上することができる。以上のようにして、通
常の掘削よりも大幅に掘進距離を向上できるので、圧縮
強度が軟岩以下である土質において、十分な長距離掘進
を行うことができる。
発明は、前部に設けたカッタヘッドを回転させて掘削を
行う横孔掘削機において、前記カッタヘッドの少なくと
も一箇所に、推進方向に突出させて設けた先行掘削手段
と、この先行掘削手段から前記カッタヘッドの径方向位
置でかつ前記横孔掘削機の軸方向後方側に順次位置し、
前記先行掘削手段で掘削した先行掘削面から順次剥離破
砕を行い掘削するように前記カッタヘッドに配設した複
数のカッタビットとを備える。
ましくは、前記先行掘削手段を、前記カッタヘッドの中
心部に設ける
くは、前記カッタヘッドの中心部に設けた先行掘削手段
と前記カッタヘッド外周部との間に、他の先行掘削手段
を設ける。
先行掘削手段を設ける場合に比べて、カッタヘッドの掘
進方向寸法(軸方向寸法)を低減できる。特に大口径シ
ールドになるほど第1段掘削部のみでは前記カッタヘッ
ド掘進方向寸法が大型化するので、その効果が大きい。
したがって、その分横孔掘削機全体の掘進方向寸法(機
長)を低減できるので、発進立坑の寸法を低減できる。
またカッタヘッド掘進方向寸法が大型化するほど切羽か
らの地山崩壊を招きやすくかつ曲線施工・方向修正を行
いにくくなる傾向となるが、このような弊害の起こる可
能性を低減できる。
くは、前記他の先行掘削手段を、掘削軌跡が略同一円周
上となるように周方向に間隔をおいて、複数配設する。
の複数のカッタビットの上記剥離破砕を行うための足が
かりとなる起点掘削を行うものであるため、掘削負担が
大きくなる。これに対応して、本発明においては、他の
先行掘削手段を上記のようにいわゆる多条配置を行うこ
とにより、多条配置された各先行掘削手段の掘進方向前
方への切り込み深さを、多条配置個数に応じて低減でき
るので、先行掘削手段1つあたりの掘削負担を低減でき
る。したがって、この先行掘削手段の耐久性を確保し寿
命を向上することができる。また、1つの先行掘削手段
の欠損等が発生しても、他の先行掘削手段でカバーでき
るので、掘削性能の信頼性を向上できる。
た好ましくは、前記複数のカッタビットのうち、少なく
とも1つは、掘進方向掘削面に対して負のすくい角を備
えている。
砕による掘削を行う場合、通常掘削のように地山切羽を
削り取るような掘削を行わないことから、切羽面(掘進
方向掘削面)に対して正のすくい角を備える必要がな
い。そこで、本発明においては、複数のカッタビットの
少なくとも1つに掘進方向掘削面に対して負のすくい角
をもたせる。これにより、正のすくい角を持たせる場合
のようにカッタヘッドの正逆2方向回転に対応して正転
時掘削用カッタビットと逆転時掘削用カッタビットとの
両方を配列する必要がなくなり、1つのカッタビットで
いずれの方向へも対応可能となるので、カッタビット数
を低減できる。したがって、地山切羽との摺動抵抗を減
少させてカッタヘッド駆動トルクを低減することができ
る。また上記した正のすくい角をもたせるため正転時掘
削用・逆転時掘削用カッタビットの両方を配列する場合
にはその両側のカッタビット間に掘削土砂が付着するこ
とでカッタヘッド駆動トルクを増大させる場合があった
が、このような現象も未然に防止できる。以上のように
して、カッタヘッド駆動トルクをさらに低減できるの
で、カッタ駆動手段の負荷をさらに低減でき、さらに省
エネルギ化を図ることができる。さらに、カッタビット
数低減によってコストを低減でき、あるいはコストアッ
プせずにカッタビットの設置条数を例えば2倍に増加さ
せることができる。
た好ましくは、前記複数のカッタビットのうち、少なく
とも1つは、径方向掘削面に対して負のすくい角を備え
ている。
砕を利用していわゆるアンダーカッテイングによって掘
削を行う場合、掘削面の縦断面形状は略階段状となるこ
とから、曲線施工・方向修正を行うときには、掘進方向
のみならず掘進方向と直角方向(径方向)への掘削(い
わゆる側方掘り)を行わなければならない。そこで、本
発明においては、これに対応して、上記(6)のように
掘進方向掘削面に対して負のすくい角を持たせるのと同
様にして、径方向掘削面に対しても負のすくい角を持た
せるようにする。これにより、曲線施工・方向修正に伴
う側方掘りにおいて上記(6)と同様の効果を得ること
ができる。
た好ましくは、前記先行掘削手段は、掘進方向掘削面に
対して正のすくい角を備えている。
て設けられる配置上、上記(1)(2)で説明したよう
な剥離破砕による掘削を行うことができないため、通常
の地山切羽を削り取るような掘削を行う必要がある。そ
こで、本発明においては、その先行掘削手段に切羽面
(掘進方向掘削面)に対して正のすくい角をもたせるこ
とにより、より効率よく掘削を行うことができる。
た好ましくは、前記カッタヘッドの最外周側に配設した
カッタビットは、径方向掘削面に対して正のすくい角を
備えている。
砕を利用していわゆるアンダーカッティングによって掘
削を行う場合、曲線施工・方向修正を行うときには、掘
進方向と直角方向(径方向)への掘削(いわゆる側方掘
り)を行わなければならない。この側方掘りのとき、カ
ッタヘッドの最外周側に位置するカッタビットは、配置
上、剥離破砕による掘削を行うことができないため、通
常の地山切羽を削り取るような掘削を行う必要がある。
そこで、本発明においては、これに対応して、上記
(8)で掘進方向掘削面に対して正のすくい角を持たせ
るのと同様に、カッタヘッド最外周側のカッタビットに
おいて径方向の掘削面に対して正のすくい角を持たせる
ようにする。これにより、曲線施工・方向修正に伴う側
方掘りにおいて上記(8)と同様効率よく掘削を行うこ
とができる。
また好ましくは、前記複数のカッタビットのうち、少な
くとも1つは、その刃面が、掘進方向掘削面に対して所
定の傾斜角をなす。
トは、掘削中にその押圧力で縁部の大部分を斜めにせん
断破壊させることにより縁部の剥離破砕を行っていく
が、このとき、カッタビットの少なくとも一部の刃面を
掘進方向掘削面から所定の傾斜角をもって斜めに配置す
ることで、縁部に対し、上記せん断破壊を促進するよう
な向きに押圧力を加えることが可能となる。これによ
り、さらに小さな掘削力で地山の掘削を行うことが可能
となる。
さらに好ましくは、径方向位置が隣接するカッタビット
は、それらの掘削刃の径方向寸法の回転軌跡どうしの間
に径方向間隙が介在するように配設されている。
層、あるいは一部の軟岩層等)、地山の掘削面の縦断面
形状を略階段状とするだけで略階段状の縁部近傍の束縛
が解放され、縁部が自然に崩れ落ちる場合もある。この
場合、さらにカッタビットで掘進方向掘削面の径方向一
部領域(例えば縁部の根元側)を押圧・掘削することで
残りの部分が大きく崩れ落ち容易に掘削を行うことがで
きる。本発明においては、このような場合に対応し、各
カッタビットの回転軌跡で見たときの、前記自然に崩れ
落ちる部分についてのカッタビット掘削刃部分を省略す
る形で、例えば各カッタビットの径方向寸法を小さくす
ることで、径方向位置が隣接するカッタビットの掘削刃
径方向寸法の回転軌跡どうしの間に径方向間隙が介在す
るようにする(掘削刃の回転軌跡どうしの間に径方向す
きまを持たせる)。
部分に埋め込む高価な超硬チップの使用量を低減するこ
とができるので、コストを低減できる。また、地山に食
い込ませるために必要な力を低減できるので、カッタヘ
ッドの押し込む推力を低減でき、すなわちカッタヘッド
の回転トルクを低減できる。したがって、カッタヘッド
を駆動するカッタ駆動手段の負荷をさらに低減できる。
また好ましくは、前記複数のカッタビットのうち、少な
くとも1つは、その刃面が径方向掘削面に対して所定の
傾斜角をなす。
進方向と直角方向(径方向)への掘削(いわゆる側方掘
り)を行うときに、上記(10)で説明したのと同様に
せん断破壊を促進する向きに押圧力を加えることがで
き、さらに小さな掘削力で地山の掘削を行うことが可能
となる。
さらに好ましくは、径方向位置が隣接するカッタビット
は、それらの掘削刃の掘進方向寸法の回転軌跡どうしの
間に掘進方向間隙が介在するように配設されている。
進方向と直角方向(径方向)への掘削(いわゆる側方掘
り)を行うときに、上記(11)で説明したのと同様に
高価な超硬チップの使用量を低減してコストを低減で
き、カッタヘッドの回転トルクを低減できる。
また好ましくは、前記先行掘削手段、又は他の先行掘削
手段の摩耗を検出する摩耗検出手段を設ける。
段、又は他の先行掘削手段は掘削負担が最も大きく、摩
耗しやすい。そこで、本発明においては、摩耗検出手段
を設けることにより、これら先行掘削手段又は他の先行
掘削手段の摩耗状態を正確に検知することができるの
で、例えば交換や新たな先行掘削手段(予備用先行掘削
手段)の現出等の対策を行うべき時期を正確に決定する
ことができる。
また好ましくは、前記先行掘削手段、又は他の先行掘削
手段を、横孔掘削機内側から交換可能に構成する。
削手段又は他の先行掘削手段が摩耗したとしても、すば
やくかつ容易に交換することができるので、さらに確実
に長距離掘進が可能となる。
また好ましくは、前記先行掘削手段、又は他の先行掘削
手段の径方向掘削領域の少なくとも一部を掘削する出没
可能な予備用先行掘削手段を設ける。
削手段が摩耗したとしても、すばやく新しい予備用先行
掘削手段を出現させて先行掘削手段の掘削領域の少なく
とも一部を掘削開始し、これによって当該領域における
掘削力を回復させることができるので、さらに確実に長
距離掘進が可能となる。
また好ましくは、前記先行掘削手段、又は他の先行掘削
手段をローラビットで構成する。
きいことから、地山が比較的硬い場合には、掘削負担が
最も大きい先行掘削手段又は他の先行掘削手段をローラ
ビットとすることで、摩耗を低減でき、さらに確実に長
距離掘進が可能となる。
また好ましくは、前記先行掘削手段、又は他の先行掘削
手段近傍位置に作泥材注入手段を設ける。
断面形状が略階段状となり、掘進方向前方側に突出した
先行掘削手段又は他の先行掘削手段はその階段状構造の
頂点に位置することになる。そのため、その先行掘削手
段又は他の先行掘削手段付近以外の場所に作泥材注入手
段を設けると、当該先行掘削手段又は他の先行掘削手段
付近には作泥材が回り込まず、その掘削土砂にはあまり
作泥材が混入されなくなる可能性がある。そこで、本発
明においては、当該先行掘削手段又は他の先行手段近傍
に作泥材注入手段を設けることにより、その掘削土砂に
も確実に作泥材を混入させることができる。
を参照しつつ説明する。本発明の一実施の形態を図1〜
図8により説明する。
態の全体構造を表す側断面図であり、図2は、図1中A
方向から見た矢視正面図である。
態の横孔掘削機は、いわゆるシールド掘進機であり、例
えば軟岩、固結シルト、土丹、玉石混じり砂礫、砂礫、
砂、粘性土(シルト、粘土)等の軟岩以下の土質(言い
換えれば硬岩以外の土質)の掘削に特に好適なものであ
り、シールド掘進機の胴体でありかつ後述する中折れを
可能とするために掘進方向最前部に位置する前胴1Aと
その後方側に隣接する後胴1Bとを折り曲げ可能に連結
した構造となっているシールド本体1と、このシールド
本体1の機内と掘削室Pとを隔離する隔壁2と、前記前
胴1Aの掘進方向前方側(図1中左側)に設けられ、地
山の切羽Mを掘削して掘削室P(後述)へ取り込むカッ
タヘッド3と、このカッタヘッド3を回転駆動するカッ
タ駆動装置(例えば電動モータや油圧モータ)4と、前
記の隔壁2に取り付けられ、カッタ駆動装置4からの駆
動力を前記カッタヘッド3に伝達する回転伝達機構5
と、前記掘削室P内に取り込まれた掘削土砂を前記シー
ルド本体1の掘進方向後方側に搬送し排出する排土装
置、例えばスクリューコンベア6と、前記後胴1B内に
設けられ、トンネル(図示せず)の内面を覆工するセグ
メントリングSを順次組み立てるエレクタ装置9と、前
記回転伝達機構5を介し前記隔壁2に回転自在に支持さ
れるセンタシャフト10とを有している。前記の前胴1
Aと後胴1Bとの間には、それらを互いに摺動可能に連
結する中折れ機構11が設けられている。すなわち、後
胴1Bの前方側端部には、外周面がほぼ球面状の摺動部
11aが設けられており、前胴1Aの後端部にはその摺
動部11aに摺接し摺動部11aと前胴1A後端部との
間をシールする(土砂、地下水の浸入を防止する)略リ
ング状のシール部材11bが設けられており、これら摺
動部11aとシール部材11bとで中折れ機構11を構
成している。
折れジャッキブラケット12と後胴1Bの最前部(詳細
には前記摺動部11aの内周側)に設けたリングガーダ
13に取り付けた中折れジャッキブラケット13aとの
間に、周方向に複数本(例えば8本)の中折れジャッキ
(前胴推進ジャッキ)14が設けられている。そして、
曲線施工時あるいは掘進方向修正時において、これら中
折れジャッキ14の伸縮動作により前記中折れ機構11
を介して前胴1Aを後胴1Bに対して曲げ、それらのな
す角度を変化させて掘進方向を変えられるようになって
いる。
ダ13の前記中折れジャッキブラケット13aとは異な
る周方向位置にはシールドジャッキブラケット13bが
設けられており、このシールドジャッキブラケット13
bに周方向に複数本(例えば10本)のシールドジャッ
キ15が取り付けられている。
特に詳細図示を省略するが、例えば等間隔に環状に配置
されており、それらを伸長させてシールドジャッキ15
の掘進方向後端部15aに接続されたスプレッダ16を
既設のセグメントリングSに押し付けることにより、そ
の押し付け反力が前胴1Aを介してカッタヘッド3に掘
進方向前方側へ推進力として与えられる。これにより、
掘進中においてカッタヘッド3を地山の切羽に押し付け
るようになっている。
込み口6dが掘削室Pの下部に開口しており、掘削土砂
の排土経路を内部に形成するケーシング6aと、このケ
ーシング6a内に軸方向に配置されたスクリューシャフ
ト6bと、このスクリューシャフト6bを回転駆動する
駆動装置、例えば油圧モータ6cとを備えており、油圧
モータ6cの駆動力でスクリューシャフト6bが回転す
ることにより、掘削室P下部に設けられた吸い込み口6
dから土砂を取り込んでシールド本体1内後方へと排出
するようになっている。
ルパッキン8aを備えたテールシール部8が設けられて
おり、これによって、前進していくシールド掘進機のシ
ールド本体1の後端部と前記セグメントリングSとの間
のシールを行い、シールド掘進機外から機内への水及び
土砂の浸入防止を図るようになっている。
内周に沿って配置されたガイドローラ(図示せず)によ
り案内され、旋回用モータ(図示せず)によって旋回駆
動されるエレクタリング18を備えており、前記セグメ
ントリングSの分割ピースを構成するセグメント(図示
せず)を1つずつ吊り上げ、所定の組立位置に搬送し、
シールド本体1の軸方向(掘進前後方向)に隣接する既
設セグメントリングS及び周方向に隣接する既設セグメ
ントに順次ボルト締結してセグメントリングSを組み立
てるようになっている。
構造上の特徴 本実施の形態によるシールド掘進機の構造上の最も大き
な特徴は、カッタヘッド3におけるカッタスポーク形状
及びカッタビット配置にある。以下、それを説明する。
図1中要部拡大図である。この図3及び前述の図2にお
いて、前記のカッタヘッド3は、径方向中央部(内側)
に位置し前記センタシャフト10の掘進方向前方側の先
端部に固定されたボス10aと、このボス10aのさら
に掘進方向前方側に例えばボルト10bを介し突出する
ように固定された切削手段としてのセンタカッタ28
と、前記のボス10aから径方向外周側に向かって放射
状に延設されかつ径方向外周側ほど掘進方向後方側(図
3中右側)に後退するように延設された複数本(この例
では4本)のカッタスポーク27A,27B,27C,
27D(図2参照)と、これらカッタスポーク27A〜
27Dの最外周部を順に周方向に接続するように設けら
れた円環状部材27Eとを備えている。このときカッタ
スポーク27A〜27Dの外径寸法(言い換えれば円環
状部材27Eの外径寸法)は掘削しようとする円形断面
の内径寸法とほぼ等しくなっている。
び円環状部材27Eには、カッタヘッド3における複数
の径方向位置となるように内周側から外周側へ向かって
カッタビット29−1,29−2,29−3,29−
4,29−5,29−6,29−7,29−8A,29
−8Bがこの順序でそれぞれ配設されている。すなわ
ち、カッタスポーク27Aには、カッタビット29−
1,29−5が配置されており、カッタスポーク27B
には、カッタビット29−3,29−7が配置されてお
り、カッタスポーク27Cには、カッタビット29−
4,29−8A(但しこのカッタビット29−8Aは、
後述の円環状部材27Eのカッタビット29−8Bより
も若干径方向内周側にずれた位置に配置されている。図
2参照)が配置されており、カッタスポーク27Dに
は、カッタビット29−2,29−6が配置されてお
り、円環状部材27Eには、4つのカッタビット29−
8Bが配置されている。なお、このカッタビット29−
8Bを4つ設けているのは、この最外周位置の掘削が万
が一困難となるとシールド本体1の掘進方向前方への推
進自体が不可能となることから、この位置におけるカッ
タビット29−8Bの1つあたりの掘削負担を軽減して
掘削能力確保に万全を期すためである。
−8の配置は、図2に示すように、互いの径方向位置を
少しずつずらされ、これら8つの径方向位置にあるカッ
タビット29−1〜29−8全体で径方向中心側から径
方向外周側まで広く配置されており(但し後述の図8の
ように隣接カッタビット29の掘削刃の径方向寸法の回
転軌跡相互間には径方向に間隙が空いており、この分は
後述のアンダーカッティング時の剥離破砕によって掘削
することになる)、これによって、カッタヘッド3が回
転するとこれらカッタビット29−1〜29−8及び前
記センタカッタ28によって外径が円環状部材27Eに
ほぼ等しい(厳密にはやや大きい、図2中2点鎖線参
照)円形断面形状を掘削できるようになっている。
ッタビット29−1〜29−8の掘進方向配置は、図3
に示すように、径方向中心部に位置する(最も径方向内
周側に位置する)センタカッタ28を掘進方向最前方側
に突出させるとともに、径方向位置がそのセンタカッタ
28の径方向位置の外周側に順次隣接するカッタビット
29−1,29−2,…,29−7,29−8の刃先
(後述する超硬チップ略鉛直刃面部29Aa,29B
a)を順次掘進方向後方側に後退させるようにカッタス
ポーク27A〜27Dにそれぞれ配設する。そして、こ
れによって掘削方向掘削面Ma(図3参照)及び径方向
掘削面Mr(同)を備え縦断面形状が略階段状となる掘
削面M(同)を形成するようになっている。
は、前記略階段状の1段の径方向寸法Ho(後述の図8
参照)よりも小さい径方向寸法を備えており、隣接する
カッタビット29の掘削刃29K(後述する)の径方向
寸法の回転軌跡どうしの間に径方向間隙△H(後述の図
8参照)が介在するように配設されている。
の詳細構造を表す図2中部分拡大図であり、図5は、図
4中B方向から見た上面図であり、図6は、図4中VI−
VI断面で見た横断面図であり、図7は、図4中VII−VII
断面で見た横断面図である。なお、これらの図において
は、掘削時の取付方向等の理解の容易のため、略階段状
の前記掘削面Mに備えられた掘削方向掘削面Ma及び径
方向掘削面Mrを併せて示している。これら図4、図
5、図6、及び図7において、カッタビット29−1〜
29−8はすべて同一構造であり、詳細に見ると、ビッ
ト本体29Cと、このビット本体29Cに埋め込まれる
ように設けられた7つの超硬チップ29A及び4つの超
硬チップ29Bとを備えている。超硬チップ29Aは、
それぞれ掘進方向掘削面Maに対してほぼ平行な略鉛直
刃面部29Aaと、そのカッタヘッド3内周側に設けら
れ掘進方向掘削面Maに対して所定の傾斜角θaをなす
傾斜刃面部29Abと、カッタヘッド3外周側に略水平
(若干傾斜していてもよい)に設けられた略水平刃面部
29Acとを備えている。そして各刃面部29Aa〜c
と、略水平刃面部29Acに続くビット本体29Cの略
水平先端部29Caとが、ビットのうち実際に掘削に寄
与する掘削刃29K1を構成している。超硬チップ29
Bは超硬チップ29Aに比べて掘進方向長さが長い超硬
チップであり(図6参照)、上記超硬チップ29A同
様、掘進方向掘削面Maに対してほぼ平行な略鉛直刃面
部29Baと、掘進方向掘削面Maに対して所定の傾斜
角θaをなす傾斜刃面部29Bbと、カッタヘッド3外
周側に略水平(若干傾斜していてもよい)に設けられた
第1略水平刃面部29Bcと、この第1略水平刃面部2
9Bcの掘進方向後方側に設けれらた第2略水平刃面部
29Bdと、第1略水平刃面部29Bcと第2略水平刃
面部29Bdとの間に設けれらた段差刃面部29Beと
を備えており、各刃面部29Ba,29Bb,29B
c,29Be及び第2略水平刃面部29Bdの掘進方向
前方側部分がビットのうち実際に掘削に寄与する掘削刃
29K2を構成している。そして、これら超硬チップ2
9A及び超硬チップ29Bは、ビット本体29Cにカッ
タヘッド3の周方向に交互に配列されている(但し周方
向両端部は超硬チップ29Aが連続して配列されてい
る、図4参照)。以上のような構造により、カッタビッ
ト29−1〜29−8は、図5に示すように掘削方向掘
削面Maに対して負のすくい角γaを備え、また径方向掘
削面Mrに対して正のすくい角γrを備えている。
ド掘進機のカッタヘッドに通常備えられる公知のフィッ
シュテールビットと称されるものであり、掘進方向掘削
面に対して正のすくい角を備えた複数個の角ビット28
aを有している。また、図2において、30は掘削室P
内の土圧を検出する公知の土圧計である。以上におい
て、センタカッタ28が、各請求項に記載の、推進方向
に突出させて設けた先行掘削手段を構成する。
基本動作を以下に説明する。シールド掘進機は、カッタ
駆動装置4の駆動力でカッタヘッド3を回転駆動させ、
カッタヘッド3のカッタスポーク27A〜27D及び円
環状部材27Eに設けられたカッタビット29−1〜2
9−8により地山を掘削する。このときのカッタヘッド
3への推進力は、前述したように、既設のセグメントリ
ングSを反力受けとしてシールドジャッキ15を伸張さ
せることにより与えられる。
タスポーク27A〜27Dにより掘削室P内で撹拌され
て塑性流動化され、これによって地山の崩壊防止・止水
が図られる。またこのとき、必要に応じ、カッタヘッド
3に設けられた注入口57(図1参照)から、掘削土砂
の塑性流動化を促進するための作泥材が注入される。塑
性流動化した土砂は、スクリューコンベア6に取り込ま
れて排土される。
ジャッキ15の1ストローク分の距離)だけ掘進を行っ
た後、シールドジャッキ15を縮め、スプレッダ16と
既設のセグメントリングSとの間に生じたスペースに、
エレクタ装置9で新たなセグメントリングSを組み立て
て配置し、既設のセグメントリングSとボルト連結す
る。このとき、セグメントリングSの周囲にできる空洞
部分には例えば図示しない注入手段で裏込め材が注入さ
れ、これによりこの空洞部分が埋められる。
ングSを再び反力受けとしてシールドジャッキ15を伸
び状態にしシールド本体1を前方へ推進させつつ、カッ
タヘッド3を回転させて再び地山の掘削を行っていく。
ルを構築する。なお、シールド掘進機が通過した後のセ
グメントリングSの周囲の土砂に対しては、例えば図示
しない注入手段で時効硬化する裏込め材を注入充填し、
トンネル壁面を地山に固定する。
作用 本実施の形態のシールド掘進機の動作における最大の特
徴は、カッタヘッド3における径方向位置が中心側で掘
進方向前方側に最も突出した先行掘削手段としてのセン
タカッタ28から、順次隣接する他の径方向位置のカッ
タビット29−1,29−2,…,29−7,29−8
の刃先を順次掘進方向後方側に後退させるように配置す
ることにより、地山の掘削面Mの縦断面形状を略階段状
に維持しながら掘削を行っていく(いわゆるアンダーカ
ッテイング)ことにある。
ている状態を表す説明図であり、前述の各カッタビット
29−1〜29−8のうち、図3中のカッタビット29
−2及びその周辺部を表すC部を例にとって抽出し拡大
して示したものである。本実施の形態のシールド掘進機
では、掘進方向に先行するセンタカッタ28によって切
羽に略円錐状の先行掘削面を形成し、その先行掘削面を
足がかりにして各カッタビット29−1〜29−8が順
次掘削を行う。その結果、先行掘削面の外周側において
図8に例示されるように地山の掘削面Mの大部分を縦断
面形状が掘進方向掘削面Maと径方向掘削面Mrとからな
る略階段状の掘削面が形成される(このとき、各カッタ
ビット29−1〜29−8の刃先突端部位置を結んだ面
Ccは円錐面となる(図8中に直線で表される))。この
ような掘削態様とすることにより、カッタビット29の
掘進方向(図8中左方向)への押圧力で略階段状の縁部
(角部)Mcの根元側に亀裂Crを生じさせて進展させ、
縁部Mcの大部分(図8中網掛けハッチングを施した部
分)に斜め方向のせん断破壊を連続的に誘発させる剥離
破砕を行うことができる。これにより、掘削の際に必要
となる掘削力を低減できるので、通常の掘削に比べて小
さな掘削力で地山の掘削が可能となる。
効果 以上のような構成及び動作の本実施の形態のシールド掘
進機により得られる効果を以下順次説明する。
効果 上記(IC)で述べたように、本実施の形態のシールド
掘進機では、主としてカッタビット29−1〜29−8
における剥離破砕によって掘削を行うことで掘削の際に
必要となる掘削力を低減でき、通常の掘削に比べて小さ
な掘削力で地山の掘削が可能となる。したがって、その
分カッタビット29−1〜29−8における地山切羽
(掘削面M)との摺動による摩耗を低減することができ
る(特に、軟岩、土丹、玉石、及び砂礫等に対して有
効)ので、掘進距離を向上することができる。また、通
常の掘削のようにカッタビットの刃先で地山切羽を削り
取るようにして掘削するのではなく、上記のように主と
して剥離破砕によって掘削を行っていくので、カッタビ
ット29−1〜29−8の刃先が摩耗して鋭利でなくな
っても比較的大きな掘削力を確保することができる。し
たがってこれによっても掘進距離を向上することができ
る。以上のようにして、通常の掘削よりも大幅に掘進距
離を向上できるので、圧縮強度が軟岩以下である土質に
おいて、十分な長距離掘進(例えば2km以上)を行う
ことができる。
ルク低減効果 また、剥離破砕による掘削は、カッタビットの刃先で地
山切羽を削り取るようにして掘削する通常の掘削よりも
掘削効率(投入動力に対する掘削量の割合)が大幅に向
上するので、少ない駆動トルクで従来と同様の掘削を行
える。すなわち、省エネルギ化を図ることができ、また
カッタヘッド3を回転駆動するカッタ駆動装置4の負荷
を低減してその寿命を向上することができる。
るさらなる掘進距離向上効果 上記(ID−1)で説明したように、本実施の形態のシ
ールド掘進機では、掘削中にカッタビット29−1〜2
9−8の押圧力で掘削面縁部(角部)Mcの大部分を斜
めにせん断破壊させ剥離破砕を行っていくが、このと
き、カッタビット29−1〜29−8の超硬チップ29
A,29Bの略鉛直刃面部29Aa,29Baを掘進方
向掘削面Maに対してほぼ平行に配置する一方、傾斜刃
面部29Ab,29Bbを掘進方向掘削面Maに対して
所定の傾斜角θaをなすように斜めに配置している。こ
れにより、掘進方向に前進するにつれて、縁部Mcに対
し、図8中太矢印で示すようにせん断破壊を促進するよ
うな向きに(この場合、径方向内周側に向かって)押圧
力を加えることが可能となる。これにより、さらに小さ
な掘削力で地山の掘削を行うことが可能となるので、こ
れによってもカッタビット29−1〜29−8の摩耗を
低減し、さらに掘進距離を向上することができる。
すくい角γaによる効果 本実施の形態のシールド掘進機では、(ID−1)で説
明したように剥離破砕による掘削を行うことから、掘進
方向掘削面Maに対し正のすくい角を備える必要がな
い。そこで、前述のように、本実施の形態においては、
各カッタビット29−1〜29−8に掘進方向掘削面M
aに対して負のすくい角γaをもたせている(図5参
照)。これにより、正のすくい角を備える通常掘削用の
カッタビットのようにカッタヘッドの正逆2方向回転に
対応して正転時掘削用カッタビットと逆転時掘削用カッ
タビットとの両方を配列する必要がなくなり、図2に示
すように、各カッタスポーク27A〜27Dにカッタビ
ット3の各周方向位置にそれぞれ1つのカッタビット2
9−1〜29−7,29−8Aを設けるだけでカッタヘ
ッド3のいずれの方向への回転にも対応可能となる(な
お、円環状部材27Eに設けた4つのカッタビット29
−8Bもすべて同一形状であり、それぞれが同様にいず
れの方向への回転にも対応可能)。これにより、カッタ
ビット数を従来構造よりも大きく低減できるので、これ
によっても地山切羽(掘削面M)との摺動抵抗を減少さ
せてカッタヘッド駆動トルクをさらに低減することがで
きる。
角をもたせるため正転時掘削用・逆転時掘削用カッタビ
ットの両方を配列する場合には、その両側のカッタビッ
ト間に掘削土砂が付着することでカッタヘッド駆動トル
クを増大させる場合があったが、このような現象も未然
に防止できる(特に、土丹、粘性土等に対して有効)。
クをさらに低減できるので、カッタ駆動装置4の負荷を
さらに低減できる。
数を低減できることによってコストを低減でき、あるい
は、コストアップせずにカッタビットの設置条数を例え
ば2倍に増加させることができる(後述の図27、図3
0、図33等の構造を参照。) (ID−5)カッタビットの径方向寸法縮減による効果 この効果を前出の図8を用いて説明する。すなわち、図
8において、地山の性状によっては(例えば砂層、砂礫
層、あるいは一部の軟岩層等)、地山の掘削面Mの縦断
面形状を略階段状とするだけで略階段状の縁部Mc近傍
の束縛が解放され、縁部Mcの大部分(図8中網掛けハ
ッチングを施した部分)が自然に崩れ落ちる場合もあ
る。この場合、さらにカッタビット29で掘進方向掘削
面Maの径方向一部領域(例えば縁部Mcの根元側)を押
圧・掘削することで残りの部分が大きく崩れ落ち容易に
掘削を行うことができる。
前記自然に崩れ落ちる部分についてのカッタビット部分
は必ずしも必要ない。本実施の形態では、この考えに基
づき、当該カッタビット部分を省略する形で、前記略階
段状の1段の径方向寸法Hoよりも小さい径方向寸法の
カッタビット29とし、隣接するカッタビット29の前
記掘削刃29K1,29K2の径方向寸法の回転軌跡どう
しの間に径方向間隙△Hが介在するように配設されてい
る。これにより、掘削刃29K1,29K2の径方向寸法
を小さくでき、掘削刃29K1,K2において使用する
(埋め込む)高価な超硬チップの使用量を低減すること
ができるので、コストを低減できる。また、地山に食い
込ませるために必要な力を低減できるので、カッタヘッ
ド3の押し込む推力を低減でき、すなわちカッタヘッド
3の回転トルクを低減できる。したがって、カッタヘッ
ド3を駆動するカッタ駆動装置4の負荷をさらに低減で
きる。
いては、上記で述べたような斜め方向のせん断破壊が生
じない可能性がある。その場合には当該カッタビットが
存在する部分以外の部分(図8中網掛けハッチングを施
した部分)が掘削されることなくシールド掘進機の推進
と共にカッタスポーク27に接触することとなるが、こ
のような土質は水分もあり柔らかいことが多いので、カ
ッタスポーク27との接触によって破壊し掘削すること
ができる。このときのカッタスポーク27の摩耗は極め
て軽微であり、問題になる量とはならない。
径方向掘削面Mrへの正のすくい角γrによる効果 既に述べたように、いわゆるアンダーカッティングによ
って縦断面形状を略階段状に維持しつつ掘削を行う場
合、曲線施工・方向修正を行うときには、掘進方向と直
角方向(径方向)への掘削(いわゆる側方掘り)を行う
必要が生じる。この側方掘りのとき、最も後方側に位置
するカッタビットは、配置上、剥離破砕による掘削を行
うことができない(側方に対しては先行して掘削する部
分となる)ため、アンダーカッテイングではなく通常の
地山切羽を削り取るような掘削を行う必要がある。
ビット29−1〜29−8は、図4に示すように径方向
掘削面Mrに対して正のすくい角γrを備えており、最も
後方側のカッタビット29−8Bも径方向掘削面Mrに
対して正のすくい角γrを備えている。これにより、曲
線施工・方向修正に伴う側方掘りにおいて、より効率よ
く掘削を行うことができる。
は、各カッタビット29−1〜29−8の超硬チップ2
9A,29Bの傾斜刃面部29Ab,29Bbを掘進方
向掘削面Maに対して所定の傾斜角θaをなすように斜
めに配置し、また各カッタビット29−1〜29−8に
掘進方向掘削面Maに対して負のすくい角γaをもたせた
が、本発明の基本的な効果である上記(ID−1)及び
(ID−2)の効果を得る限りにおいては、必ずしもこ
れらの構造を備える必要はない。すなわち、カッタビッ
ト29−1〜29−8の超硬チップ29A,29Bの掘
進方向側をすべて略鉛直刃面部29Aa,29Baとし
てその掘進方向側全面を掘進方向掘削面Maに対してほ
ぼ平行に配置したり、各カッタビット29−1〜29−
8に掘進方向掘削面Maに対して正のすくい角をもたせ
てもよい。この場合も、剥離破砕を行うことによる掘進
距離向上効果及びカッタ駆動トルク低減効果を得ること
ができる。
れるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しな
い範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変
形例を順次説明する。
を設けた構造 図9は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)の
掘進前方側(切羽側)から見た正面図(前述の図2に相
当する図)である。この図9に示すように、本変形例に
おいては、径方向最外周に位置する各カッタビット29
−8Bの周方向両側に、カッタヘッド3の正転方向・逆
転方向に対応した周方向左右一対の径方向最外周掘削用
の補助カッタビット59a,59bを円環状部材27E
にそれぞれ配設したものである。カッタビット59a
(又はカッタビット50b、以下かっこ内対応関係同
じ)は、超硬チップ59aA(又は超硬チップ59b
A)とこの超硬チップ59aA(又は超硬チップ59b
A)を径方向外周側に突出させるように先端に取り付け
たビット本体59aB(又はビット本体59bB)とか
ら構成されたいわゆる一般的な片刃タイプのカッタビッ
トである。そして、カッタビット59aは、前記超硬チ
ップ59aAの掘削刃面が前記カッタヘッド3の一の回
転方向(例えば正転方向、図9中矢印ウ方向)前方側
(先行側)になるように配設されており、一方カッタビ
ット59bは、前記超硬チップ59bAの掘削刃面が前
記カッタヘッド3の他の回転方向(例えば逆転方向、図
9中矢印エ方向)前方側(先行側)になるように配設さ
れており、カッタビット59aとカッタビット59bと
が1対となってカッタヘッド3の複数の周方向位置に配
置されている。
ィングによって掘削を行う場合曲線施工・方向修正を行
うときには径方向への掘削を行う必要が生じる。このと
き、最も後方側に位置する最外周のカッタビット29−
8Bは、配置上、剥離破砕による掘削を行うことができ
ず通常の地山切羽を削り取るような掘削を行うこととな
るため、他のカッタビット29−1〜29−8Aより特
に掘削負担が大きくなる。
周に位置する各カッタビット29−8Bの周方向両側に
径方向最外周掘削用の補助カッタビット59a,59b
を設け、径方向掘削時に最外周カッタビット28−10
Bの掘削する領域を補強的に掘削する。これにより、径
方向掘削時に掘削負担が最も大きい径方向最外周部の掘
削力を強化することができるので、曲線施工・方向修正
を確実に行うことができる。
トを設けた場合(その1) 図10は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図(前述の図2に
相当する図)である。この図10に示すように、本変形
例においては、径方向最外周に位置する各カッタビット
29−8Bに代えて、異なる構造のカッタビット29−
8B0を円環状部材27Eにそれぞれ配設したものであ
る。
0の詳細構造を表す図2中部分拡大図であり、図11
(b)は、図11(a)中a方向から見た上面図であ
り、図11(c)は、図11(b)中b−b断面で見た
横断面図であり、図11(d)は、図11(b)中c−
c断面で見た横断面図であり、図11(e)は、図11
(b)中d方向から見た側面図である。なお、これらの
図においては、掘削時の取付方向等の理解の容易のた
め、略階段状の前記掘削面Mに備えられた掘削方向掘削
面Ma及び径方向掘削面Mrを併せて示している。これら
図11(a)〜(e)において、カッタビット29−8
B0は、詳細に見ると、ビット本体29C0と、このビッ
ト本体29C0に埋め込まれるように設けられた3つの
超硬チップ29A0、2つの超硬チップ29B0とを備え
ている。超硬チップ29A0は、前述の超硬チップ29
A同様、それぞれ掘進方向掘削面Maに対してほぼ平行
な略鉛直刃面部29A0aと、そのカッタヘッド3内周
側に設けられ掘進方向掘削面Maに対して所定の傾斜角
θa0をなす傾斜刃面部29A0bと、カッタヘッド3外
周側に略水平(若干傾斜していてもよい)に設けられた
略水平刃面部29A0cとを備えている。そして各刃面
部29A0a〜cと、略水平刃面部29A0cに続くビッ
ト本体29C0の略水平先端部29C0aとが、ビットの
うち実際に掘削に寄与する掘削刃29K01を構成してい
る。超硬チップ29B0は、超硬チップ29A0に比べて
掘進方向長さが長い超硬チップであり(図11(b)参
照)、上記超硬チップ29A0同様、掘進方向掘削面Ma
に対してほぼ平行な略鉛直刃面部29B0aと、掘進方
向掘削面Maに対して所定の傾斜角θa0をなす傾斜刃面
部29B0bと、カッタヘッド3外周側に略水平(若干
傾斜していてもよい)に設けられた第1略水平刃面部2
9B0cと、この第1略水平刃面部29B0cの掘進方向
後方側に設けれらた第2略水平刃面部29B0dと、第
1略水平刃面部29B0cと第2略水平刃面部29B0d
との間に設けれらた段差刃面部29B0eとを備えてお
り、各刃面部29B0a,29B0b,29B0c,29
B0e及び第2略水平刃面部29B0dの掘進方向前方側
部分がビットのうち実際に掘削に寄与する掘削刃29K
02を構成している。そして、これら超硬チップ29A0
及び超硬チップ29B0は、ビット本体29C0にカッタ
ヘッド3の周方向に交互に配列されている。そして、こ
のカッタビット29−8B0最大の特徴として、周方向
両端部に2つの超硬チップ29D0が配設されている。
この超硬チップ29D0は、掘進方向掘削面Maに対して
鋭角的に尖った先端部29D0aと、そのカッタヘッド
3内周側に設けられ掘進方向掘削面Maに対して所定の
傾斜角θa0′(図11(e)参照)をなす傾斜刃面部2
9D0bと、カッタヘッド3外周側に略水平(若干傾斜
していてもよい)に設けられた略水平刃面部29D0c
とを備えている。そして各刃面部29D0a〜cと、略
水平刃面部29D0cに続くビット本体29C0の略水平
先端部29C0aとが、ビットのうち実際に掘削に寄与
する掘削刃29K03を構成している。
9−8B0は、図11(b)に示すように掘削方向掘削
面Maに対して負のすくい角γa0を備え、また図11
(a)に示すように径方向掘削面Mrに対して正のすく
い角γr0を備えている。
する各カッタビット29−8B0において周方向両端部
に超硬チップ29D0を配置したので、径方向掘削時に
掘削負担が最も大きい径方向最外周部の各カッタビット
29−8B0の掘削力を強化する(摩耗強度の増大)こ
とができ、上記同様、曲線施工・方向修正を確実に行う
ことができる。
トを設けた場合(その2) 図12(a)は、本変形例のカッタビット29−8B1
の詳細構造を表す図であり、図12(b)は、図12
(a)中e方向から見た上面図であり、図12(c)
は、図12(b)中f方向から見た側面図であり、それ
ぞれ上記の(変2)の変形例における図11(a)、図
11(b)、及び図11(e)に相当する図である。上
記(変2)と同等の部分には同一の符号を付している。
ッタビット29−8B1は、ビット本体29C1の周方向
両端部に先細り形状の超硬チップ支持部29C1aが形
成されており、それら超硬チップ支持部29C1aを覆
うように薄型の超硬チップ29D1が取り付けられてい
る(あるいは膜状のビット要素を貼り付けて超硬チップ
を構成してもよい)。そして、上記超硬チップ29B0
同様、掘進方向掘削面Maに対して鋭角的に尖った先端
部29D1aと、そのカッタヘッド3内周側に設けられ
掘進方向掘削面Maに対して所定の傾斜角θa1′をなす
傾斜刃面部29D1bと、カッタヘッド3外周側に略水
平(若干傾斜していてもよい)に設けられた略水平刃面
部29D1cとを備えている。そして各刃面部29D1a
〜cと、略水平刃面部29D1cに続くビット本体29
C1の略水平先端部29C1aとが、ビットのうち実際に
掘削に寄与する掘削刃29K13を構成している。
9−8B1は、図12(b)に示すように掘削方向掘削
面Maに対して負のすくい角γa1を備え、また図12
(a)に示すように径方向掘削面Mrに対して正のすく
い角γr1を備えている。また、本発明の大きな特徴とし
て、径方向掘削面Mrに対して逃げ角δr1を備えてい
る。
例と同様の効果を得る。また径方向掘削面Mrに対し逃
げ角δr1を設けていることにより、径方向掘削面Mrを
掻き取って掘削するとき、その掻き取り抵抗(削り取り
抵抗)を小さくできる。したがって、カッタヘッド3を
回転駆動するカッタ駆動装置4の負荷をさらに低減しそ
の寿命をさらに向上することができる。
トを設けた場合(その3) 図13(a)は、本変形例のカッタビット29−8B2
の詳細構造を表す図であり、図13(b)は、図13
(a)中g方向から見た上面図であり、図13(c)
は、図13(b)中h方向から見た側面図であり、それ
ぞれ上記(変2)の変形例における図11(a)、図1
1(b)、図11(e)、及び上記(変3)の変形例に
おける図12(a)、図12(b)、図12(c)に相
当する図である。上記(変2)(変3)と同等の部分に
は同一の符号を付している。
ッタビット29−8B2が上記(変3)と異なる点は、
ビット本体29C2に取り付ける超硬チップ29D2の
形状を単純な形状としたことである。すなわち、超硬チ
ップ29D2は、前述の超硬チップ29A,29B同様
それぞれ掘進方向掘削面Maに対しほぼ平行な略鉛直刃
面部29D2a(図13(c)参照)と、そのカッタヘ
ッド3内周側に設けられ掘進方向掘削面Maに対して超
硬チップ29A,29Bと共通の所定の傾斜角θaoをな
す傾斜刃面部29D2bと、カッタヘッド3外周側に略
水平(若干傾斜していてもよい)に設けられた略水平刃
面部29D2cとを備えている。そして各刃面部29D2
a〜cと、略水平刃面部29D2cに続くビット本体2
9C2の略水平先端部29C2aとが、ビットのうち実際
に掘削に寄与する掘削刃29K23を構成している。
9−8B2は、先の図12(b)と図13(b)とを比
較して分かるように、掘削方向掘削面Maに対してはす
くい角を持たない構成となっている。なお、径方向掘削
面Mrに対して正のすくい角γr2及び逃げ角δr2を備え
る点は上記(変3)の変形例と同様である。
点を除き、上記(変3)の変形例と同様の効果を得る。
ビットを設けた構造(その1) 図14は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図(前述の図2に
相当する図)であり、図15は、図14中XV−XV断面に
よる水平断面図である。これら図14及び図15に示す
ように、本変形例においては、センタカッタ28の掘削
する領域の外周部を補強的に掘削する2つのカッタビッ
ト29−0を、カッタスポーク27A,27Cに設けた
ものである。
においては、掘進作業の進展とともにカッタビット(セ
ンタカッタのビットも含む)は切羽との摺動で摩耗して
いくものである。ここで、上記本発明のシールド掘進機
の一実施の形態のカッタヘッド3においては、掘進方向
に先行するセンタカッタ28によって切羽に略円錐状の
先行掘削面を形成し、その先行掘削面を足がかりにして
各カッタビット29−1〜29−8が順次剥離破砕を利
用した掘削を行っていく。つまり、センタカッタ8は、
径方向に順次隣接する各カッタビット29−1〜29−
8の剥離破砕を行うための足がかりとなる起点掘削を行
うものであるため、他のカッタビット29−1〜29−
8より特に掘削負担が大きくなる。このため、センタカ
ッタ28が他のカッタビット29−1〜29−8よりも
早く摩耗し、その結果、掘進距離の向上が不十分となる
可能性がある。
ーク27A,27Cに2つのカッタビット29−0を設
け、センタカッタ28の掘削する領域の外周部を補強的
に掘削する。これにより、掘削負担が最も大きい径方向
中心部(先行掘削部)の掘削力を強化し、センタカッタ
28の耐摩耗強度を他のカッタビット29−1〜29−
8よりも向上させた。その結果、センタカッタ28の耐
久性が向上した分、シールド本体1の掘進距離を向上さ
せることができる。
掘削軌跡が略同一円周上となるような位置に多条(この
場合は2条)配置することにより、1条配置の場合に比
べれば、1つのカッタビット29−0あたりの掘削負担
を低減できる。したがって、カッタビット29−0自体
の寿命を向上することができる。また、1つのビットの
欠損等が発生しても、もう一方のビットによりカバーで
きるので、掘削性能(この場合はセンタカッタ28の掘
削補強性能)の信頼性を確保できる効果もある。
ビット29−8Bを、前述の(変2)、又は(変3)、
若しくは(変4)の変形例におけるカッタビット29−
8B0,29−8B1,29−8B2に置き換えてもよ
い。(変2)の変形例におけるカッタビット29−8B
0に置き換えた例を図16に示す。この場合、径方向掘
削時に掘削負担が最も大きい径方向最外周部の掘削力を
強化でき、曲線施工・方向修正を確実に行えるという効
果を得る。
削軌跡が略同一円周上となるような位置に2条配置した
が、これに限られず、センタカッタ28の負担軽減効果
を得る限りにおいては、少なくとも1つ設ければよいこ
とは言うまでもない。
ビットを設けた構造(その2) 図17は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図(上記変形例の
図14に相当する図)であり、図18は、図17中XVII
I−XVIII断面による水平断面図(上記変形例の図15に
相当する図、但し地山は図示省略)である。これら図1
7及び図18に示すように、本変形例においては、上記
(変5)の変形例において、さらにセンタカッタ28の
掘削する領域のうち上記2つのカッタビット29−0よ
り内周側の領域をさらに補強的に掘削する22つのカッ
タビット29−00を、前記ボス10aに追加して設け
たものである。
よりさらに確実にセンタカッタ28の負担を軽減してそ
の耐摩耗強度を向上することができるので、シールド本
体1の掘進距離をさらに向上させることができる。ま
た、カッタビット29−00を2条配置することによ
り、1条配置の場合に比べればカッタビット29−00
自体の寿命を向上でき、1つのビットの欠損等が発生し
てももう一方のビットによりカバーでき信頼性を確保で
きる。
A,27C上のカッタビット29−0を省略し、上記カ
ッタビット29−00のみでセンタカッタ28の補強的
掘削を行ってもよい。この場合も、上記本発明の一実施
の形態よりは、センタカッタ28の負担を軽減でき、そ
の耐摩耗強度を向上することができる。
19の構成において、最外周のカッタビット29−8B
を、前述の(変2)の変形例におけるカッタビット29
−8B0に置き換え、径方向最外周部の掘削力を強化し
てもよい。図20は図17及び図18の構成において置
き換えた例、図21は図19の構成において置き換えた
例を示している。
00は2条配置に限られず、少なくとも1つ設ければよ
いことは言うまでもない。
した構造 図22は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図(上記図14、
図17に相当する図)であり、図23は、図22中XXII
I−XXIII断面による水平断面図(上記図15、図18に
相当する図、但し地山は図示省略)である。これら図2
2及び図23に示すように、本変形例においては、上記
(変5)の変形例におけるセンタカッタ28に代えて、
センタカッタ28を2つ直交させて設けた構造にほぼ相
当する略十字型のセンタカッタ28′を設けたものであ
る。
ッタ28′は、上記(変5)の変形例におけるセンタカ
ッタ28を2条分配置したものに相当している。これに
より、1条のセンタカッタ28である上記(変5)の変
形例に比べ、さらに確実に耐摩耗強度を向上することが
できる。また、センタカッタ28′に1条分の欠損等が
発生しても、もう1条分のセンタカッタ28′によりカ
バーできるので、センタカッタ28′自体の信頼性を確
保できる効果もある。
ように、スポーク27A′,27C上のカッタビット2
9−0を省略してもよい。この場合も、上記本発明の一
実施の形態のセンタカッタ28よりは、耐摩耗強度を向
上したセンタカッタ28′とすることができる。
24の構成において、最外周のカッタビット29−8B
を、前述の(変2)の変形例におけるカッタビット29
−8B0に置き換え、径方向最外周部の掘削力を強化し
てもよい。図25は図22及び図23の構成において置
き換えた例、図26は図24の構成において置き換えた
例を示している。
た構造 すなわち、例えば上記本発明の一実施の形態のセンタカ
ッタ28の材質を、耐摩耗性の向上した材質で構成した
場合である。通常、この種のシールド掘進機では、セン
タカッタ28の角ビット28aは、例えば、Co(コバ
ルト)中にWC(タングステンカーバイト)の粒子をち
りばめた合金材質で構成されており、例えばその強度を
表す等級としてE−5等級と称されるものを使用してい
る。
量を減少させるか、あるいはWCの粒度を小さくする等
により、上記角ビット28aの耐摩耗性強度を向上させ
る(例えばE−4等級のものを使用する)。これによ
り、上記(変5)〜(変7)の変形例と同様、掘削負担
が最も大きいセンタカッタ28の寿命が向上し、その分
シールド本体1の掘進距離を向上させることができる。
7,29−8Aを2条配置する構造(その1) 図27は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図(前述の図2に
相当する図)であり、図28は、図27中XXVIII−XXVI
II断面による側断面図である。これら図27及び図28
に示すように、本変形例においては、4つのカッタスポ
ーク27A〜27Dのうち、センタカッタ28を挟んで
互いに反対側にあるカッタスポーク27Aと27Cにお
いて4つのカッタビット29−1,29−3,29−
5,29−7を互いに径方向位置が同一である(=掘削
軌跡が同一円周上となる)ように周方向に間隔をおいて
配置(いわゆる多条配置、この例では2条配置)し、ま
たセンタカッタ28を挟んで互いに反対側にあるカッタ
スポーク27Bと27Dにおいても4つのカッタビット
29−2,29−4,29−6,29−8Aを同様に2
条配置したものである。
た各カッタビット29−1〜29−7,29−8Aにつ
いて、その掘進方向前方への切り込み深さを多条配置個
数に応じ(この例では1/2に)低減することができ
る。したがって、1つのカッタビット29−1〜29−
7,29−8Aあたりの掘削負担を低減できるので、さ
らにカッタビットの寿命を向上することができる。ま
た、1つのビットの欠損等が発生しても、もう一方のビ
ットによりカバーできるので、掘削性能の信頼性を向上
できる効果もある。
ように、最外周のカッタビット29−8Bを前述の(変
2)の変形例におけるカッタビット29−8B0に置き
換え、径方向最外周部の掘削力を強化してもよい。
7,29−8Aを2条配置する構造(その2) 図30は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図(前述の図2に
相当する図)であり、図31は、図30中XXXI−XXXI断
面による側断面図である。これら図30及び図31に示
すように、本変形例においては、4つのカッタスポーク
27A〜27Dのうち、周方向に互いに隣接するカッタ
スポーク27Aと27Bにおいて4つのカッタビット2
9−1,29−3,29−5,29−7を互いに径方向
位置が同一であるように2条配置し、またカッタスポー
ク27Cと27Dにおいても4つのカッタビット29−
2,29−4,29−6,29−8Aを同様に2条配置
したものである。
各カッタビット29−1〜29−7,29−8Aの掘進
方向前方への切り込み深さを低減できる(但しこの場
合、2条のうち1条のビットの負担が1/4でもう1条
の負担が3/4という割合での掘削分担となる)。
ように、最外周のカッタビット29−8Bを前述の(変
2)の変形例におけるカッタビット29−8B0に置き
換え、径方向最外周部の掘削力を強化してもよい。
7,29−8Aを2条配置かつ段差配置する構造 図33は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図(前述の図2に
相当する図)であり、図34は、図33中XXXIV−XXXIV
断面による側断面図であり、図35は、図33中XXXV−
XXXV断面による水平断面図である。これら図33、図3
4、及び図35に示すように、本変形例は、上記(変1
0)の変形例におけるカッタスポーク27A,27Cに
対し、上記カッタビット29−1,29−2,29−
3,29−4,29−5,29−6,29−7,29−
8Aよりも掘進方向後方に刃先が若干後退したカッタビ
ット29−1′,29−2′,29−3′,29−
4′,29−5′,29−6′,29−7′,29−8
A′を設けることにより、カッタスポーク27B,27
Dに設けた上記カッタビット29−1,29−2,29
−3,29−4,29−5,29−6,29−7,29
−8Aと併せて段差配置構造としたものである。
突出高さの相対的に高いカッタスポーク27B,27D
のカッタビット29−1〜29−7,29−8Aで対応
する径方向領域の掘削を行い、それらが摩耗して低くな
ると、それら摩耗したカッタビット29−1〜29−
7,29−8Aとともに突出高さの相対的に低いカッタ
スポーク27A,27Cのカッタビット29−1′〜2
9−7′,29−8A′も加わって掘削を行うようにで
きる。このように、掘削初期はカッタビット29−1〜
29−7,29−8Aで掘削を行い、掘削後期は主とし
てカッタビット29−1′〜29−7′,29−8A′
で掘削を行うというように、同一掘削領域の掘削担当期
間を分担できるので、各カッタビットの掘削負担をさら
に低減できる効果がある。
ように、最外周のカッタビット29−8Bを前述の(変
2)の変形例におけるカッタビット29−8B0に置き
換え、径方向最外周部の掘削力を強化してもよい。
ト29−1〜29−7,29−8Aの掘削領域をずらし
た構造 図37は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図(前述の図2に
相当する図)であり、図38は、図37中XXXVIII−XXX
VIII断面による水平断面図である。これら図37及び図
38に示すように、本変形例は、上記(変11)の変形
例におけるカッタスポーク27A,27Cに対し、上記
カッタビット29−1′,29−2′,29−3′,2
9−4′,29−5′,29−6′,29−7′,29
−8A′よりも取り付け位置(軌跡)が径方向内周側に
ずれたカッタビット29−1″,29−2″,29−
3″,29−4″,29−5″,29−6″,29−
7″,29−8A″を設けることにより、カッタスポー
ク27B,27Dに設けた上記カッタビット29−1,
29−2,29−3,29−4,29−5,29−6,
29−7,29−8Aと掘削領域をずらした構造とした
ものである。このときのずれは、例えば径方向隣接位置
のカッタビットとの中間位置付近(例えばカッタビット
29−2″の径方向位置は、カッタビット29−2の径
方向位置とカッタビット29−1の径方向位置との中間
付近、図37参照)となっている。
様、例えば掘削開始直後は掘進方向突出高さの相対的に
高いカッタスポーク27B,27Dのカッタビット29
−1〜29−7,29−8Aで対応する径方向領域の掘
削を行い、それらが摩耗して低くなると、それら摩耗し
たカッタビット29−1〜29−7,29−8Aととも
に突出高さの相対的に低いカッタスポーク27A,27
Cのカッタビット29−1″′〜29−7″′,29−
8A″も加わって掘削を行う。このとき、新たに掘削に
加わるカッタビット29−1″′〜29−7″′,29
−8A″は前述のように径方向掘削領域がカッタビット
29−1〜29−7,29−8Aと若干ずれていること
から、カッタヘッド3の回転と共にカッタビット29−
1〜29−7,29−8Aが掘削して形成する略階段状
の縦断面形状掘削面Mに対し、その階段状の各段をさら
に2段に細分するような形でカッタビット29−1″′
〜29−7″′,29−8A″が掘削を行うような掘削
態様となる。すなわち、略階段状の縦断面形状をさらに
細分して掘削を行うこととなるので、段が細かくなる分
地山掘削面Mがさらに崩れやすくなる。したがって、さ
らに小さな掘削力で地山の掘削が可能となるので、さら
に掘進距離を向上することができる。
ように、最外周のカッタビット29−8Bを前述の(変
2)の変形例におけるカッタビット29−8B0に置き
換え、径方向最外周部の掘削力を強化してもよい。
階段状掘削面となるように配置した場合 図40は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図であり、図41
は、図40中XXXXI−XXXXI断面による側断面図であり、
図42は、図40中L方向から見た矢視部分拡大図であ
る。
て、本変形例のシールド掘進機は、上記本発明の一実施
の形態におけるカッタビット29−1,29−2,29
−3,29−4,29−5,29−6,29−7,29
−8A,29−8Bに代えて、カッタヘッド3の正転方
向・逆転方向に対応した周方向左右一対のカッタビット
50a−1,50b−1;50a−2,50b−2;5
0a−3,50b−3;50a−4,50b−4;50
a−5,50b−5;50a−6,50b−6;50a
−7,50b−7;50a−8A,50b−8A;50
a−8B,50b−8Bをカッタスポーク27A〜27
Dにそれぞれ配設したものである。これらカッタビット
50a−1〜50a−8(又はカッタビット50b−1
〜50b−8、以下かっこ内対応関係同じ)は互いに同
一形状であり、超硬チップ50aA(又は超硬チップ5
0bA)とこの超硬チップ50aAを先端に取り付けた
ビット本体50aB(又はビット本体50bB)とから
構成されたいわゆる片刃タイプのカッタビットである。
そして、カッタビット50a−1〜50a−8は、前記
超硬チップ50aAの掘削刃面が前記カッタヘッド3の
一の回転方向(例えば正転方向、図42及び図40中矢
印ア方向)前方側(先行側)になるように配設されてお
り、一方カッタビット50b−1〜50b−8は、前記
超硬チップ50bAの掘削刃面が前記カッタヘッド3の
他の回転方向(例えば逆転方向、図42及び図40中矢
印イ方向)前方側(先行側)になるように配設されてお
り、カッタビット50aとカッタビット50bとが1対
となってカッタヘッド3の複数の径方向位置に配置され
ている。
ッタビット50a−1〜50a−8及び50b−1〜5
0b−8の掘進方向配置は、上記本発明の一実施の形態
の前記カッタビット29に準じて、径方向中心部に位置
するセンタカッタ28を掘進方向最前方側に突出させる
とともに、径方向位置がそのセンタカッタ28の径方向
位置の外周側に順次隣接するカッタビット50a−1
(又は50b−1),50a−2(又は50b−2),
…,50a−7(又は50b−7),50a−8A(又
は50b−8A),50a−8B(又は50b−8B)
の刃先(前記超硬チップ50aA,50bA)を順次掘
進方向後方側に後退させるように配設する。そして、こ
れによって掘削方向掘削面Ma及び径方向掘削面Mrを備
え縦断面形状が略階段状となる掘削面Mを形成するよう
になっている。なお、カッタビット50aとカッタビッ
ト50bとの間に設けたカッタビット51は、図52〜
図54を用いて(変17)の変形例において後に詳述す
るカッタビット29″と同様の形状のものであり、ビッ
ト本体51bと、このビット本体51bに埋め込まれる
ように設けられた超硬チップ51aとを備えている。そ
して、カッタビット51は、掘削方向掘削面Maに対し
て負のすくい角を備えるとともに径方向掘削面Mrに対
しても負のすくい角を備えており、これによって、曲線
施工・方向修正を行うときにおけるいわゆる側方掘り
(詳細は後述)を可能とするものである。
記本発明の一実施の形態と同様、掘進方向に先行するセ
ンタカッタ28によって切羽に略円錐状の先行掘削面M
cを形成し、その先行掘削面Mcを足がかりにしてカッタ
ビット50a−1〜50a−8(又は50b−1から
8)が順次掘削を行う。その結果、先行掘削面Mcの外
周側において地山の掘削面Mの大部分を縦断面形状略階
段状に維持しながら掘削を行っていき、略階段状の縁部
(角部)の根元側に亀裂を生じさせて進展させ、縁部の
大部分に斜め方向のせん断破壊を連続的に誘発させる剥
離破砕を行うことができる。これにより、カッタビット
50a及び50bを掘進方向位置が同一の径方向複数箇
所に配置しカッタビット刃先で地山切羽を削り取るよう
にして掘削していた従来構造に比べて、掘削の際に必要
となる掘削力を低減できるので、通常の掘削に比べて小
さな掘削力で地山の掘削が可能となる。したがって、上
記本発明の一実施の形態における(ID−1)剥離破砕
による掘進距離向上効果、及び(ID−2)剥離破砕に
よるカッタ駆動トルク低減効果を得ることができる。
aとカッタビット50bとの間にカッタビット51を設
けたが、これに限られず、例えば図43に示すように、
周方向両側一対の超硬チップ61Aa,61Abとこれ
ら超硬チップ61Ab,61Abを径方向外周側に突出
させるように先端に取り付けた双頭型のビット本体61
Bとから構成されたいわゆる両刃タイプのカッタビット
61を用いてもよい。この場合も、同様の効果を得る。
61に代えて、図44に示すように、超硬チップ62a
A(又は超硬チップ62bA)とこの超硬チップ62a
A(又は超硬チップ62bA)を径方向外周側に突出さ
せるように先端に取り付けたビット本体62aB(又は
ビット本体62bB)とから構成されたいわゆる一般的
な片刃タイプのカッタビット62a,62bを、周方向
左右一対のカッタビット50a−8B,50b−8Bの
周方向両側にそれぞれ設けてもよい。この場合も、同様
の効果を得る。
対のカッタビット50a−8B,50b−8Bに代え
て、図45に示すように、図52〜図54を用いて(変
17)の変形例において後に詳述するカッタビット2
9″と同様の形状のカッタビット63を先端が径方向外
周側を向くようにして設けてもよい。すなわちこのカッ
タビット63は、ビット本体63bと、このビット本体
63bに埋め込まれるように設けられた超硬チップ63
aとを備えている。この場合も、同様の効果を得る。
縮減した構造 この変形例を、前述の図8を用いて説明する。
8を用いて前述したように、カッタビット29−1〜2
9−8は、前記略階段状の1段の径方向寸法Ho(後述
の図8参照)よりも小さい径方向寸法を備えており、隣
接するカッタビット29の掘削刃29Kの径方向寸法の
回転軌跡どうしの間に径方向間隙△Hが介在するように
配設されていた。
上記と同様のことを考慮すると、例えば、掘削刃29K
1の掘進方向寸法(すなわち超硬チップ29Aの略水平
刃面部29Ac及びビット本体29Cの略水平先端部2
9Caの掘進方向寸法合計)を、略階段状の1段の掘進
方向寸法Doよりも小さくした(併せて超硬チップ29
Bについても同様に小さくした)カッタビット29r
(図8中に2点鎖線で示す)として、隣接カッタビット
の掘削刃29K1の掘進方向寸法の回転軌跡どうしの間
に掘進方向間隙が介在するようにしてもよいことにな
る。この場合、曲線施工・方向修正の際に掘進方向と直
角方向(径方向)への掘削(いわゆる側方掘り)を行う
ときに、上記(ID−5)で説明したのと同様に、高価
なカッタビットの使用量を低減してコストを低減でき、
カッタヘッドの回転トルクを低減できる効果がある。
7により説明する。図46は、本発明の横孔掘削機(シ
ールド掘進機)の他の実施の形態の全体構造を表す側断
面図であり、図47は、図46中D方向から見た矢視正
面図である。上記本発明の一実施の形態と同等の部分に
は、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
の形態のシールド掘進機は、上記本発明の一実施の形態
のようにカッタヘッド3のカッタスポーク27A〜27
Dを径方向中心部においてセンタシャフト10で支持す
る(いわゆる中心支持方式)のに代えて、カッタスポー
ク27A〜27Dの径方向外周部において支持するいわ
ゆる外周支持方式とし、さらにシールド掘進機の機内側
から着脱し交換可能なセンタカッタ28Aとしたことで
ある。
記の回転伝達機構5は、カッタヘッド3のカッタスポー
ク27A〜27Dの径方向外周部にそれぞれ接続された
4本のカッタアーム35と、前記隔壁2を貫通して配置
される略円環状のカッタリング34と、このカッタリン
グ34に内輪33aが固定されたベアリング33とを備
えている。 ベアリング33の前記内輪33aにはギア
32が設けられており、前記のカッタ駆動装置4に装着
されたピニオン31が噛合している。これらカッタ駆動
装置4は、前記ベアリング33の外輪33bとともに前
記隔壁2に設けた取付部2aに固定されており、特に図
示しないが、等間隔に環状に配置されている。
bが形成されており、この貫通孔2bにはシール部材3
8を介して連通管36が配設されている。この連通管3
6は、隔壁2よりもシールド掘進機後方側(すなわち機
内側)とカッタヘッド3とを連通させるためのものであ
る。カッタスポーク27A〜27Dの径方向中心部に
は、前記連通管36よりやや小径の略円筒形状のセンタ
カッタガイド部材37が設けられており、このセンタカ
ッタガイド部材37の後端部は前記連通管36の前端部
に固定接続されている。センタカッタ28Aは、その後
部に位置し前記センタカッタガイド部材37の内径より
やや小さな外径を備えたカッタ支持部28B、及びこの
カッタ支持部28Bのさらに後部に位置し前記センタカ
ッタガイド部材37の内径より大きくかつ前記連通管3
6の内径より小さな外径を備えた略円板状のセンタカッ
タ取付部材28Cと一体的に構成されている。そして、
このセンタカッタ28Aは、前記センタカッタ取付部材
28Cをボルト28Dで前記センタカッタガイド部材3
7の後端部に締結固定することによって図46に示すよ
うにカッタヘッド3の径方向中心部に固定されている。
そして、前記ボルト28Dを取り外すことにより、これ
らセンタカッタ28A、カッタ支持部28B、及びセン
タカッタ取付部材28Cを一体で図46中太矢印で示す
ように連通管36内を後方側に一括抜き出し可能な構造
となっている。
着脱可能とするためにセンタカッタ28Aの径方向大き
さを上記本発明の一実施の形態のセンタカッタ28より
も若干小さくしており、これに応じて、カッタビット2
9の配置構成が若干異なっている(径方向10箇所の位
置に配設されている。但し後述のカッタビット29−1
0Aと29−10Bとを区別すれば11箇所)。すなわ
ち、前記の各カッタスポーク27A〜27D及び円環状
部材27Eには、カッタヘッド3の内周側から外周側へ
向かってカッタビット29−1,29−2,29−3,
29−4,29−5,29−6,29−7,29−8,
29−9,29−10A,29−10Bがそれぞれ配設
されている。
29−3,29−7が配置されており、カッタスポーク
27Bには、カッタビット29−1,29−5,29−
9が配置されており、カッタスポーク27Cには、カッ
タビット29−2,29−6,29−10Aが配置され
ており、カッタスポーク27Dには、カッタビット29
−4,29−8が配置されており、円環状部材27Eに
は、4つのカッタビット29−10B(但しこのカッタ
ビット29−10Bは、前述のカッタビット29−10
Aよりも若干径方向外周側にずれた位置に配置されてい
る。図47参照)が配置されている。
−10Aと29−10Bとを区別すれば11箇所)の径
方向位置にあるカッタビット29−1〜29−10全体
ですべての径方向位置を掘削できるように配置され、カ
ッタヘッド3が回転するとこれらカッタビット29−1
〜29−10及びセンタカッタ28Aによって外径が円
環状部材27Eにほぼ等しい円形断面形状を掘削できる
ようになっている。
カッタビット29−1〜29−10の掘進方向配置は、
上記本発明の一実施の形態と同様、図46に示すように
径方向中心部に位置するセンタカッタ28Aを掘進方向
最前方側に突出させるとともに、径方向位置がそのセン
タカッタ28Aの径方向位置の外周側に順次隣接するカ
ッタビット29−1,29−2,…,29−9,29−
10の刃先を順次掘進方向後方側に後退させるように配
設する。これによって縦断面形状が略階段状となる掘削
面Mを形成するようになっている。
が、各請求項に記載の、カッタヘッドの少なくとも一箇
所に推進方向に突出させて設けた先行掘削手段を構成す
る。
掘削機(シールド掘進機)においては、上記本発明の一
実施の形態と同様の効果に加え、以下のような効果を得
る。
外周側に順次隣接する径方向位置のカッタビット29−
1〜29−10の上記剥離破砕を行うための足がかりと
なる起点掘削を行うものであるため、掘削負担が最も大
きくなる。これに応じて、本実施の形態では、上述のよ
うにセンタカッタ28Aをシールド本体1内側より交換
可能に構成する。これにより、掘削負担が最も大きいセ
ンタカッタ28Aが摩耗したとしても、機内側からすば
やくかつ容易に交換することができるので、さらに確実
に長距離掘進が可能となる。
本実施の形態も上記構造に限られるものではなく、種々
の変形が可能である。以下その変形例を順次説明する。
ットを設けた場合 図48は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図(前述の図47
に相当する図)である。この図48に示すように、本変
形例においては、径方向最外周に位置する各カッタビッ
ト29−10Bに代えて、(変2)の変形例等で示した
カッタビット29−8B0と同等の構造のカッタビット
29−10B0を円環状部材27Eにそれぞれ配設して
いる。
施の形態の効果に加え、径方向最外周に位置する各カッ
タビット29−10B0を配置したので、径方向掘削時
に掘削負担が最も大きい径方向最外周部の掘削力を強化
することができ、曲線施工・方向修正を確実に行える効
果を得る。
いる場合(その1) すなわち、先に図4〜図6を用いて説明したカッタビッ
ト29に代えて、別の形状のカッタビットを用いる場合
である。
の構造を表す図であり、前述の図4に相当する図であ
る。図50は、図49中E方向から見た上面図であり、
前述の図5に相当する図である。図51は、図49中F
方向から見た側面図であり、前述の図7や図6に対応す
る図である。これらの図においては、図4〜図6と同
様、掘削時の取付方向等の理解の容易のため、略階段状
の前記掘削面Mに備えられた掘削方向掘削面Ma及び径
方向掘削面Mrを併せて示している。これら図49、図
50、及び図51において、カッタビット29′は、ビ
ット本体29B′と、このビット本体29B′に埋め込
まれるように設けられた超硬チップ29A′とを備えて
いる(図51参照)。超硬チップ29A′は、掘進方向
掘削面Maに対してほぼ平行な鉛直刃面部29A′a
と、カッタヘッド3外周側に略水平(若干傾斜していて
もよい)に設けられた略水平刃面部29A′cとを備え
ている。そして各刃面部29A′a,29A′cと、略
水平刃面部29A′cに続くビット本体29B′の略水
平部29B′aのうち掘進方向前方側の部分とが、カッ
タビット29′のうち実際に掘削に寄与する掘削刃29
K′を構成している。
は、図50に示すように掘削方向掘削面Maに対して負
のすくい角γa′を備えている(図50参照)。なお、
径方向掘削面Mrに対しては傾斜角はない(図49参
照)。
ッタビット29の代わりに本変形例のカッタビット2
9′を用いた場合でも、前記(ID−1)(ID−2)
と同様の効果を得る。また、前述した本発明の一実施の
形態におけるカッタビット29の代わりに用いても良い
ことは言うまでもない。この場合も同様の効果を得る。
いる場合(その2:径方向負のすくい角) 図52は、本変形例のカッタビット29″の構造を表す
図であり、図53は、図52中G方向から見た上面図で
あり、図54は、図52中H方向から見た側面図であ
り、それぞれ上記(変16)の変形例における図49、
図50、及び図51に相当する図である。
ット29″は、ビット本体29B″と、このビット本体
29B″に埋め込まれるように設けられた超硬チップ2
9A″とから構成されており、超硬チップ29A″は、
掘進方向掘削面Maに対してほぼ平行な略鉛直刃面部2
9A″aと、カッタヘッド3外周側に略水平(若干傾斜
していてもよい)に設けられた略水平刃面部29A″c
とを備えている。そして各刃面部29A″a,29A″
cと、略水平刃面部29A″cに続くビット本体29
B″の略水平部29B″aのうち掘進方向前方側の部分
とが、カッタビット29″のうち実際に掘削に寄与する
掘削刃29K″を構成している(図54参照)。
タビット29′と同様、図53に示すように掘削方向掘
削面Maに対して負のすくい角γa″を備えている。そし
てこれに加えて、図52に示すように径方向掘削面Mr
に対しても負のすくい角γr″を備えている。なお、図
54に示すように、掘進方向掘削面Ma及び径方向掘削
面Mrに対して、ともに傾斜角はない。
ッタビット29の代わりに本変形例のカッタビット2
9″を用いた場合でも、ほぼ(ID−1)(ID−2)
(ID−4)と同様の効果を得る。またそれに加え、以
下のような効果も得られる。
削機(シールド掘進機)では、前述した剥離破砕を利用
していわゆるアンダーカッテイングによって掘削を行う
が、このとき掘削面Mは縦断面形状が略階段状となるこ
とから、曲線施工・方向修正を行うときには、掘進方向
のみならず掘進方向と直角方向(径方向)への掘削(い
わゆる側方掘り)を行わなければならない。本変形例で
は、径方向掘削面Mrに対しても負のすくい角γr″を持
たせていることにより、前述した本発明の一実施の形態
における効果(ID−4)と同様の原理で、曲線施工・
方向修正に伴う側方掘りにおいて、上記(ID−4)と
同様のカッタヘッド駆動トルク低減効果を得ることがで
きる。
けるカッタビット29の代わりに本変形例のカッタビッ
ト29″を用いても良いことは言うまでもない。この場
合も同様の効果を得る。カッタビット29″について
も、カッタビット29′と同様に、地山の形状によって
使い分けるとよい。
いる場合(その3:径方向負のすくい角) 図55は、本変形例のカッタビット29″′の構造を表
す図であり、図56は、図55中I方向から見た上面図
であり、図57は、図55中J方向から見た側面図であ
り、それぞれ上記(変17)の変形例における図52、
図53、及び図54に相当する図である。
9″′は、ビット本体29B″′と、このビット本体2
9B″′に埋め込まれるように設けられた超硬チップ2
9A″′とを備えている。超硬チップ29A″′は、掘
進方向掘削面Maに対してほぼ平行な略鉛直刃面部29
A″aと、そのカッタヘッド3内周側に設けられ掘進方
向掘削面Maに対して所定の傾斜角θa″′をなす傾斜
刃面部29A″′bと、径方向掘削面Mrに対してほぼ
平行でほぼ水平な略水平刃面部29A″′cと、その掘
進方向後方側に設けられ径方向掘削面Mrに対して所定
の傾斜角θr″′をなす傾斜刃面部29A″′dとを備
えており(図57参照)、各刃面部29A″′a,29
A″′b,29A″′cと、傾斜刃面部29A″′dの
うち掘進方向前方側の部分とが、カッタビット29″′
のうち実際に掘削に寄与する掘削刃29K″′を構成し
ている。そして、カッタビット29″′は、上記カッタ
ビット29″と同様、図56に示すように掘削方向掘削
面Maに対して負のすくい角γa″′を備えるとともに、
径方向掘削面Mrに対しても負のすくい角γr″′を備え
ている。
を適用した横孔掘削機(シールド掘進機)の掘進方向前
方側(切羽側)から見た正面図を図58に示し、図58
中XXXXXIX−XXXXXIX断面による側断面図を図59に示
す。またこのシールド掘進機において掘削を行っている
状態を表す説明図を図60に示す。この図60は、前述
の各カッタビット29″′−1〜29″′−9のうち、
図59中のカッタビット29″′−4及びその周辺部を
表すK部を例にとって抽出し拡大して示したものであ
る。これら図58及び図59は、それぞれ上記本発明の
他の実施の形態の図47及び図46にそれぞれ相当する
図であり、図60は先述の本発明の一実施の形態の図8
に相当する図である。
て、上記本発明の一実施の形態及び他の実施の形態と同
等の部分には、同一の符号を付し、適宜説明を省略す
る。
る横孔掘削機(シールド掘進機)は、図47及び図46
に示した本発明の他の実施の形態によるシールド掘進機
における前記カッタビット29代えて上記した構造のカ
ッタビット29″′を設けたものである。
〜27D及び円環状部材27Eには、カッタヘッド3の
内周側から外周側へ向かってカッタビット29″′−
1,29″′−2,29″′−3,29″′−4,2
9″′−5,29″′−6,29″′−7,29″′−
8,29″′−9,29″′−10A,29″′−10
Bがそれぞれ配設されている。
カッタビット29″′−1〜29″′10の掘進方向配
置は、上記本発明の他の実施の形態と同様、図59に示
すように径方向中心部に位置するセンタカッタ28Aを
掘進方向最前方側に突出させるとともに、径方向位置が
そのセンタカッタ28Aの径方向位置の外周側に順次隣
接するカッタビット29″′−1,29″′−2,…,
29″′−9,29″′−10A,29″′−10Bの
刃先を順次掘進方向後方側に後退させるように配設す
る。これによって縦断面形状が略階段状となる掘削面M
を形成するようになっている。
形例とほぼ同様の効果を得る。またそれに加え、以下の
ような効果も得られる。すなわち、本変形例のカッタビ
ット29″′は、径方向掘削面Mrに対して所定の傾斜
角θr″′をなす傾斜刃面部29A″′dを備えている
(図57参照)。これにより、掘進方向と直角方向(径
方向)への掘削(いわゆる側方掘り)を行うときに、前
述した本発明の一実施の形態における効果(ID−3)
と同様の原理で、曲線施工・方向修正の際において、上
記(ID−3)と同様に、径方向に側方掘りするにつれ
て、縁部Mcに対し、せん断破壊を促進するような向き
に押圧力を加えることが可能となるので、さらに小さな
掘削力で地山の側方掘りを行うことが可能となる。
実施の形態の横孔掘削機(シールド掘進機)におけるカ
ッタビット29の代わりにカッタビット29″′を用い
たものであったが、このときのカッタビット29″′の
形状を、図61に示すように、掘進方向後方側を上部よ
りえぐり取ったような形状とし、これによって、先に示
した図8において隣接するカッタビット29の掘削刃2
9K1,29K2の径方向寸法の回転軌跡どうしの間に径
方向間隙△Hを介在させていたのと同様に、隣接するカ
ッタビット29″′の掘削刃29K″′の径方向寸法の
回転軌跡どうしの間に径方向間隙△Hを介在させてもよ
い。さらにこの場合、上記構造の結果、隣接するカッタ
ビット29″′の掘削刃29K″′の掘進方向寸法の回
転軌跡どうしの間にも掘進方向間隙△Dも介在すること
になる。これらにより、前述したように超硬チップ使用
量低減によるコスト低減効果や、カッタヘッド回転トル
ク低減効果を得ることができる。また、上記変形例は、
前述した本発明の他の実施の形態の横孔掘削機(シール
ド掘進機)におけるカッタビット29の代わりにカッタ
ビット29″′を用いたものであったが、先に述べた本
発明の一実施の形態におけるカッタビット29の代わり
にカッタビット29″′を用いても良いことは言うまで
もない。この場合も(ID−1)(ID−2)(ID−
3)(ID−4)と同様の効果を得る。
て説明した上記片刃タイプのカッタビット62a,62
bと同等の構造を備えた、超硬チップ64aA(又は超
硬チップ64bA)とこの超硬チップ64aA(又は超
硬チップ64bA)を径方向外周側に突出させるように
先端に取り付けたビット本体64aB(又はビット本体
64bB)とを備えたカッタビット64a,64bを、
径方向最外周のカッタビット29″′−10Bの周方向
両側にそれぞれ設けても良い。
いて説明した上記(変6)の変形例における補強掘削用
のカッタビット29−00に代えて、上記の構造のカッ
タビット29″′−00を設けてもよい。この場合も上
記(変6)の変形例と同様の効果を得る。
併用する場合 図64は、本変形例による横孔掘削機(シールド掘進
機)の掘進方向前方側(切羽側)から見た正面図であ
る。
掘進機では、上記(変18)の変形例のカッタビット2
9″′と先に述べた本発明の他の実施の形態のカッタビ
ット29とを併用した場合である。言い換えれば、上記
(変18)の変形例において、カッタヘッド3の径方向
最外周位置(=最も後方に後退した位置)にあるカッタ
ビット29″′−10Bを、先の本発明の他の実施の形
態のカッタビット29−10Bに置き換えることによ
り、径方向掘削面に対し正のすくい角γr(先述の図4
も参照)を持たせたものである。
置のカッタビット29−10Bにおいて径方向掘削面に
対し正のすくい角γrを持たせることにより、上記本発
明の一実施の形態にて説明した(ID−6)の効果と同
様の効果を得ることができる。
削を行う場合、最も後方側に位置するカッタビットは剥
離破砕による掘削を行うことができず通常の地山切羽を
削り取るような掘削を行う必要があるが、本変形例にお
いては、最も後方側のカッタビット29−10Bは径方
向の掘削面に対して正のすくい角γrを持たせるように
する。これにより、曲線施工・方向修正に伴う側方掘り
において、より効率よく掘削を行うことができる。
うに、最外周のカッタビット29−10Bを前述の(変
15)の変形例におけるカッタビット29−10B0に
置き換え、径方向最外周部の掘削力を強化してもよい。
ットを出没可能とする構造 図66は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図であり、図67
は、図66中U−U断面による側断面図である。これら
図66及び図67に示すように、本変形例は、図46及
び図47に示した本発明の他の実施の形態において、必
要に応じて現出し(通常時は収納されている)センタカ
ッタ28Aの掘削する領域の外周部を補強的に掘削する
予備用のカッタビット29″′−Rを設けたものであ
る。
Rは、構造自体は先に述べたカッタビット29″′とま
ったく同一であり、有底円筒状の摺動部材39の前端部
に取り付けられている。この摺動部材39は、前記カッ
タ支持部28B及び前記センタカッタ取付部材28Cに
それぞれ設けられ互いに連通する貫通孔28Ba及び貫
通孔28Ca内を軸方向(掘進前後方向)に摺動可能に
配置されている。そして、摺動部材39の内部には、油
圧シリンダ40(伸縮ジャッキ)の一端側(掘進方向前
方側)にあるボトム部40bが収納固定されており、こ
の油圧シリンダ40の他端側(掘進方向後方側)にある
ロッド部40aは、ピン結合を介し、シールド掘進機内
固定側の適宜の箇所(例えば連通管36内壁面等)に接
続されている。これにより、ロッド部40aをボトム部
40bから伸長させることによって、通常時に前記貫通
孔28Ba内に収納されていた前記予備用カッタビット
29″′−R(図67中実線位置参照)を前方側に移動
させ、これによってカッタビット29″′−Rをカッタ
ヘッド3側の所定位置に現出させて(図67中破線矢印
及び2点鎖線位置参照)掘削を行えるようになってい
る。
が、先行掘削手段の径方向掘削領域の少なくとも一部を
掘削する出没可能な予備用先行掘削手段を構成する。
センタカッタ28Aが摩耗したとしても、すばやく新し
いカッタビット29″′−Rを出現させてセンタカッタ
28Aの掘削領域の少なくとも一部(この例では外周
部)を掘削開始し、これによって当該領域における掘削
力を回復させることができるので、さらに確実に長距離
掘進が可能となる。
ように、最外周のカッタビット29−10Bを前述の
(変15)の変形例におけるカッタビット29−10B
0に置き換え、径方向最外周部の掘削力を強化してもよ
い。
用いた構造 図69は、この変形例の横孔掘削機(シールド掘進機)
の掘進前方側(切羽側)から見た正面図であり、図70
は、図69中W−W断面による側断面図である。これら
図69及び図70において、本変形例は、図46及び図
47に示した本発明の他の実施の形態において、カッタ
スポーク27A〜27Dの径方向中心側に設けられたセ
ンタカッタ28A及びカッタビット29−1に代わり、
先行掘削手段としてローラビット52を設けたものであ
る。ローラビット52は、カッタスポーク27A〜27
Dの径方向のほぼ中心側に設けられた枠体54に軸方向
両端部が固定されることによりカッターヘッド3に接続
された軸体54aと、この軸体54aに回転自在に支持
された複数個(この場合4個)の切削ローラ53とを備
えている。
ラビット52を掘進方向最前方側に突出させるととも
に、径方向位置がそのセンタカッタ28Aの径方向位置
の外周側に順次隣接するカッタビット29−2,29−
3,…,29−9,29−10A,29−10Bの刃先
を順次掘進方向後方側に後退させるように配設する。こ
れによって縦断面形状が略階段状となる掘削面Mを形成
するようになっている。
得る。すなわち、一般に、ローラビットは岩に対しては
摩耗強度が大きい特性がある。そこで、地山が比較的硬
い場合には、本変形例のように掘削負担が最も大きい径
方向中心部の切削手段をローラビット52とすること
で、摩耗を低減でき、さらに確実に長距離掘進が可能と
なる。ただし、ローラビットの場合は、粘性土層等の付
着しやすい地山にあたると切削ローラ53が回転できな
くなり、偏摩耗する場合があるので、地山によって採用
の可否を決定することが重要である。
ように、最外周のカッタビット29−10Bを前述の
(変15)の変形例におけるカッタビット29−10B
0に置き換え、径方向最外周部の掘削力を強化してもよ
い。
図79により説明する。図72は、本発明の横孔掘削機
(シールド掘進機)のさらに他の実施の形態の全体構造
を表す側断面図であり、図73は、図72中N方向から
見た矢視正面図であり、図74は、図73中Q部拡大図
である。上記本発明の一実施の形態及び本発明の他の実
施の形態と同等の部分には、同一の符号を付し、適宜説
明を省略する。
て、本実施の形態のシールド掘進機は、上記本発明の一
実施の形態や本発明の他の実施の形態のように径方向中
心部のセンタカッタを掘進方向最前方側に突出させその
外周側に順次隣接するカッタビットの刃先を順次掘進方
向後方側に後退させる第1段掘削部に加え、この第1段
掘削部の径方向外周側のカッタヘッド径方向中間部を掘
進方向最前方側に突出させそれに順次隣接するカッタビ
ットの刃先を順次掘進方向後方側に後退させた第2段掘
削部を設けたものである。
態のようにカッタヘッド3のカッタスポーク27A〜2
7Dを径方向中心部においてセンタシャフト10で支持
する中心支持方式や、上記本発明の他の実施の形態のよ
うにカッタスポーク27A〜27Dの径方向外周部にお
いて支持する外周支持方式に代えて、カッタヘッド3の
径方向外周部と径方向中心部との間の径方向中間部にお
いて支持する中間支持方式としている。
ッタヘッド3は、径方向中央部から径方向外周側に向か
って放射状に延設されかつ径方向外周側に向かって屈曲
した形状(図72参照)に延設された複数本(この例で
は6本)のカッタスポーク42A,42B,42C,4
2D,42E,42F(図73参照)と、これらカッタ
スポーク42A〜42Fの径方向中心部に着脱可能(詳
細は後述)に設けられたセンタカッタ45と、前記カッ
タスポーク42A〜42Fの最外周部を順に周方向に接
続するように設けられた円環状部材42Gと、前記第2
段掘削部の径方向突出位置に設けられる中間部カッタ4
6(詳細は後述)とを備えている。
アーム35が備えられ、各カッタアーム35の掘進方向
前方側(図72中左側)端部が前記カッタスポーク42
A〜42Fの径方向中間部にそれぞれ接続固定される一
方、各カッタアーム35の掘進方向後方側(図72中右
側)端部は隔壁2を貫通して配置される略円環状のカッ
タリング34に接続固定されている。
同様に、隔壁2の径方向中央部に形成された貫通孔2b
にシール部材38を介し連通管36が配設され、前記カ
ッタスポーク42A〜42Fの径方向中心部に設けたセ
ンタカッタガイド部材37の後端部が前記連通管36の
前端部に固定接続されている。一方、前記センタカッタ
45は、掘進方向掘削面に対して正のすくい角を備えた
複数個の角ビット(図示せず)を備えたフィッシュテー
ルビット45Aと、その後部に位置し前記センタカッタ
ガイド部材37の内径よりやや小さな外径を備えたカッ
タ支持部45Bと、このカッタ支持部45Bのさらに後
部に位置し前記センタカッタガイド部材37の内径より
大きくかつ前記連通管36の内径より小さな外径を備え
た略円板状のセンタカッタ取付部材45Cと、フィッシ
ュテールビット45Aの掘削負担(摩耗挙動)を検出す
るための摩耗検出ビット45D(詳細は後述)と、フィ
ッシュテールビット45Aの掘削する領域の外周部を補
強的に掘削する2つのカッタビット55−0(詳細は後
述)と、フィッシュテールビット45Aやカッタビット
55−0の掘削土砂に対し作泥材を供給するための作泥
材注入口44aとが、一体的に組み付けられて構成され
ている。そして、前記センタカッタ取付部材45Cをボ
ルト45aで前記センタカッタガイド部材37の後端部
に締結固定することによって図74に示すようにカッタ
ヘッド3の径方向中心部に固定されている。そして、前
記ボルト45aを取り外すことにより、これらフィッシ
ュテールビット45A、カッタ支持部45B、センタカ
ッタ取付部材45C、摩耗検出ビット45D、カッタビ
ット55−0、及び作泥材注入口44aは、連通管36
内を後方側に一体で抜き出し可能な構造となっている。
の構造の作泥材注入口44bが、カッタスポーク42A
における前記中間部カッタ46と同一の径方向位置(第
2段掘削部の前方突出部分)に設けられており、中間部
カッタ46及びカッタビット55−19,20の掘削土
砂に対して、作泥材を供給するようになっている。
的構成を図75に示すように、ビット本体45Daと、
このビット本体45Daに設けた孔45Da1内に配設
した摩耗検知棒45Dbと、超音波送信・受信を行うプ
ローブ45Dcとを備えている。前記プローブ45Dc
の後端部は、ケーブル43を介し、例えば機内側に配置
された超音波探傷器(図示せず)に接続されている。こ
の構成において、超音波探傷器内の制御手段に基づき前
記プローブ45Dcから送波された超音波は摩耗検知棒
45Dbを切羽側へと伝搬し、摩耗検知棒45Dbの先
端で反射して再びプローブ45Dcにおいて受波され
る。このときの送波から受波までに要した時間が超音波
探傷器内のカウンタ回路等で計測され、この検出時間に
基づき前記摩耗検知棒45Dbの長さが短くなっていく
挙動を監視することで摩耗検出ビット45Dの摩耗状態
を検出するようになっている。
様の構造の摩耗検出ビット47が、カッタスポーク42
Dにおける前記中間部カッタ46と同一の径方向位置
(第2段掘削部の前方突出部分)に設けられており、こ
の摩耗検出ビットの摩耗状態を検出することにより、前
記中間部カッタ46の掘削負担(摩耗挙動)を検出する
ようになっている。
7、カッタスポーク42A〜42F、及び円環状部材4
2Gには、カッタヘッド3における複数の径方向位置と
なるように内周側から外周側へ向かってカッタビット5
5−1,55−2,55−3,55−4,55−5,5
5−6,55−7,55−8,55−9,55−10,
55−11,55−12,55−13,55−14,5
5−15,55−16,55−17,55−18,55
−19,55−20,55−21,55−22,55−
23,55−24,55−25がそれぞれ配設されてい
る。すなわち、センタカッタガイド部材37にはカッタ
ビット55−1が配置されており、カッタスポーク42
Aにはカッタビット55−3,55−9,55−15,
55−20が配置されており、カッタスポーク42Bに
はカッタビット55−5,55−11,55−17,5
5−19,55−22が配置されており、カッタスポー
ク42Cにはカッタビット55−2,55−8,55−
14が配置されており、カッタスポーク42Dには、カ
ッタビット55−4,55−10,55−16,55−
21が配置されており、カッタスポーク42Eにはカッ
タビット55−6,55−12,55−18,55−2
3が配置されており、カッタスポーク42Fには、カッ
タビット55−7,55−13,55−24が配置され
ており、円環状部材42Gには、周方向に6つのカッタ
ビット55−25が配置されている。なお、このカッタ
ビット55−25を6つ設けているのは、この最外周位
置の掘削が万が一困難となるとシールド本体1が通過す
るのに十分な径の孔を掘削することができず、その結
果、シールド本体1の掘進方向前方への推進自体が不可
能となることから、この位置における1つのカッタビッ
ト55−25あたりの掘削負担を軽減して掘削能力確保
に万全を期すためである。
−20の径方向位置は、後述のように第2段掘削部にお
ける掘進方向前方側突出位置となることから、切削手段
としての前記中間部カッタ46を、互いに掘削軌跡が同
一円周上となるように周方向に間隔をおいて3個多条配
置している。なお、それら3個の中間部カッタ46のう
ち1つは、後述のように必要に応じて出没可能な(通常
時は収納されている)予備用中間部カッタ46Aとなっ
ている(詳細構造は後述)。
−25の配置は、図73に示すように、互いの径方向位
置を少しずつずらされ、これら25個の径方向位置にあ
るカッタビット55−1〜55−25全体ですべての径
方向位置を掘削できるように配置されておる。これによ
って、カッタヘッド3が回転するとそれらカッタビット
55−1〜55−25、前記センタカッタ28、及び前
記中間部カッタ46によって外径が円環状部材42Gよ
りやや大きい円形断面形状を掘削できるようになってい
る。
は、前述したように、前記カッタビット55−1〜55
−25、前記センタカッタ28、及び前記中間部カッタ
46によって、第1段掘削部60(図72参照)と第2
段掘削部70(同)とが形成されていることである。
明の一実施の形態及び本発明の他の実施の形態と同様の
構造であり、径方向中心部に位置する前記センタカッタ
45を掘進方向最前方側に突出させるとともに、径方向
位置がそのセンタカッタ45の径方向位置の外周側に順
次隣接するカッタビット55−1,55−2,…,55
−11,55−12の刃先を順次掘進方向後方側に後退
させるように配設する。これによって掘削方向掘削面M
a1及び径方向掘削面Mr1を備え縦断面形状が略階段状と
なる掘削面M1を形成するようになっている。
0のカッタヘッド3径方向外周側に位置するものであ
り、前記中間部カッタ46を掘進方向前方側に突出させ
るとともに、径方向位置がその中間部カッタ46の径方
向位置のカッタヘッド3外周側(又は内周側、かっこ内
対応関係同じ)に順次隣接するカッタビット55−2
1,55−22,55−23,55−24,55−25
(又はカッタビット55−18,55−17,55−1
6,55−15,55−14,55−13)の刃先を順
次掘進方向後方側に後退させ、これによって掘削方向掘
削面Ma2及び径方向掘削面Mr2を備え縦断面形状が略階
段状となる掘削面M2を形成するようになっている。
25のうちカッタビット55−0〜55−24は、すべ
て同一構造であり、上記本発明の他の実施の形態の(変
18)の変形例において図55、図56、図57、図5
8、図59、及び図60を用いて説明したカッタビット
29″′と全く同一のものである。すなわち詳細な図示
を省略するが、掘進方向掘削面Ma1(又はMa2)に対し
てほぼ平行な鉛直刃面部、掘進方向掘削面Ma1(又はM
a2)に対して所定の傾斜角をなす傾斜刃面部、径方向掘
削面Mr1(又はMr2)に対してほぼ平行な水平刃面部、
及び径方向掘削面Mr1(又はMr2)に対して所定の傾斜
角をなす傾斜刃面部を有し、掘削方向掘削面Ma1(又は
Ma2)に対して負のすくい角を備えるとともに、径方向
掘削面Mr1(又はMr2)に対しても負のすくい角を備え
ている。但し、その取付方向は、図72及び図73に示
すように、その取り付ける径方向位置が前記第1段掘削
部に属するか第2段掘削部に属するか、また第2段掘削
部ならば径方向内周側の位置(カッタビット55−13
〜55−19の位置)にあるか径方向外周側の位置(カ
ッタビット55−20〜55−25の位置)にあるかで
異なっている。すなわち、第1段掘削部及び第2段掘削
部の径方向外周側の位置(カッタビット55−20〜5
5−25の位置)に取り付ける場合は、上記本発明の他
の実施の形態の(変18)の変形例のカッタビット2
9″′と同様、前記した略鉛直刃面部及び略水平刃面部
がカッタヘッド径方向外周側となるように(図60参
照)取り付けられている。第2段掘削部の径方向内周側
の位置(カッタビット55−13〜55−19の位置)
に取り付ける場合は、上記とは逆に、略鉛直刃面部及び
略水平刃面部がカッタヘッド径方向内周側となるように
取り付けられている。
段掘削部のカッタビット55−0〜55−12及び第2
段掘削部の径方向外周側のカッタビット55−20〜5
5−25にあっては、掘進方向掘削において内周側にア
ンダーカットする(上記本発明の一実施の形態における
図8や本発明の他の実施の形態における図60を参照)
のに対し、第2段掘削部の径方向内周側のカッタビット
55−13〜55−19にあっては、掘進方向掘削にお
いて外周側にアンダーカットするようになるからであ
る。また、径方向掘削時においても、第1段掘削部のカ
ッタビット55−0〜55−12及び第2段掘削部の径
方向外周側のカッタビット55−20〜55−25にあ
っては、径方向に掘削すべき地山は外周側になるのに対
し、第2段掘削部の径方向内周側のカッタビット55−
13〜55−19にあっては、径方向掘削において掘削
すべき地山が内周側になるからである。また、カッタビ
ット55−25は、詳細な図示を省略するが、図4〜図
7に示す上記本発明の一実施の形態のカッタビット29
−1〜29−8と同様であり、掘削方向掘削面Ma2に対
して負のすくい角を備えるとともに径方向掘削面Mr2に
対し正のすくい角を持たせたものである。
拡大正面図(切羽側から見た図)を図76に、図76中
R方向から見た矢視側面図を図77に、図76中S方向
から見た矢視上面図を図78に示す。これら図76、図
77、及び図78において、中間部カッタ46は、カッ
タスポーク42C(又は42F)に設けたカッタ取付部
42aに例えば溶接により固定された(但し、ピン結合
やボルト結合により着脱可能としてもよい。後述の図7
9に示す中間部カッタ46A参照)ビット本体46b
と、このビット本体46bに埋め込まれるように設けら
れた略十字形状の超硬チップ46aとを備えている。そ
して、この中間部カッタ46により掘削する掘削方向掘
削面Mmaに対して負のすくい角γmaを備えるとともに径
方向掘削面Mmr1,Mmr2に対しても負のすくい角γmr
1,γmr2を持たせている。
造を表す図72中T部の拡大側断面図を図79に示す
(但し、主要部以外一部図示省略)。この図79に示す
ように、予備用カッタ中間部カッタ46Aは構造自体は
先に述べた中間部カッタ46とまったく同一であり、有
底円筒状の摺動部材49の前端部に取り付けられてい
る。この摺動部材49は、カッタスポーク42Eの貫通
孔42Ea内に固定された有底円筒状のカッタ収納部材
56内をシールド本体1の軸方向に摺動可能に配置され
ている。そして、摺動部材49の内部には、油圧シリン
ダ48(伸縮ジャッキ)の一端側(掘進方向前方側)に
あるボトム部48bが収納固定されており、この油圧シ
リンダ48の他端側(掘進方向後方側)にあるロッド部
48aは、ピン結合を介し、シールド掘進機内固定側の
適宜の箇所(例えば前記カッタ収納部材56内壁面等)
に接続されている。これにより、ロッド部48aをボト
ム部48bから伸長させることによって、通常時に前記
カッタ収納部材56内に収納されていた前記予備用中間
部カッタ46A(図72及び図79中実線位置参照)を
前方側に移動させ、これによって予備用中間部カッタ4
6Aをカッタヘッド3側の所定位置に現出させて(図7
2及び図79中2点鎖線位置参照)掘削を行えるように
なっている。
が、各請求項に記載の、カッタヘッドの少なくとも一箇
所に、推進方向に突出させて設けた先行掘削手段を構成
し、中間部カッタ46,46Aが、カッタヘッドの中心
部に設けた先行掘削手段と前記カッタヘッド外周部との
間に設けた他の先行掘削手段を構成する。
先行掘削手段の径方向掘削領域の少なくとも一部を掘削
する出没可能な予備用先行掘削手段を構成する。
ケーブル43、及び前記超音波探傷器が、先行掘削手
段、又は他の先行掘削手段の摩耗を検出する摩耗検出手
段を構成する。
カッタヘッドによる詳細掘削動作及び作用 本実施の形態のシールド掘進機の動作における最大の特
徴は、第1段掘削部60において、径方向位置が最中心
側で掘進方向前方側に最も突出したセンタカッタ45か
ら順次隣接する他の径方向位置のカッタビット55−
1,55−2,…,55−11,55−12の刃先を順
次掘進方向後方側に後退させるように配設することによ
り、地山の掘削面M1の縦断面形状を略階段状に維持し
ながらアンダーカッテイングを行うとともに、第2段掘
削部70において、径方向位置が掘進方向前方側に最も
突出した中間部カッタ46から順次内周側に隣接する他
の径方向位置のカッタビット55−18,55−17,
…,55−14,55−13及び順次外周側に隣接する
他の径方向位置のカッタビット55−21,55−2
2,…,55−24,55−25の刃先を順次掘進方向
後方側に後退させるように配設することにより、地山の
掘削面M2の縦断面形状を略階段状に維持しながらアン
ダーカッテイングを行うことである。
部、かっこ内対応関係以下同様)において掘進方向に先
行するセンタカッタ45(又は中間部カッタ46)によ
って掘削面M1(又はM2)の径方向中心部に略円錐状の
先行掘削面Mc1(又は略円環状の先行掘削面Mc2)を形
成し、その先行掘削面Mc1(又はMc2)を足がかりにし
て各カッタビット55−1〜55−12(又は55−1
3〜55−25)が順次掘削を行う。その結果、先行掘
削面Mc1の外周側(又は先行掘削面Mc2の外周側及び内
周側)において地山の掘削面M1(又はM2)の大部分を
縦断面形状が掘進方向掘削面Ma1(又はMa2)と径方向
掘削面Mr1(又はMr2)とからなる略階段状に維持しな
がら掘削を行っていく。このとき、各カッタビット55
−1〜55−12(又は55−13〜55−25)の刃
先突端部位置を結んだ面は図72に示すように直線で表
される。このような掘削態様とすることにより、前述し
た本発明の一実施の形態や本発明の他の実施の形態と同
様の原理で、各カッタビット55の掘進方向への押圧力
で前記略階段状の縁部(角部)の根元側に亀裂を生じさ
せて進展させ、縁部の大部分に斜め方向のせん断破壊を
連続的に誘発させる剥離破砕を行うことができる。これ
により、掘削の際に必要となる掘削力を低減できるの
で、通常の掘削に比べて小さな掘削力で地山の掘削が可
能となる。
効果 以上のような構成及び動作の本実施の形態のシールド掘
進機により得られる効果を以下順次説明する。
同様の効果 上記(IIA)で述べたように、本実施の形態のシールド
掘進機でも、上記本発明の一実施の形態と同様の掘削態
様で主として剥離破砕によって掘削を行う。したがっ
て、同様の原理に基づき、上記本発明の一実施の形態で
説明した(1D−1)掘進距離向上効果、(ID−2)
カッタ駆動トルク低減効果を得ることができる。また、
本実施の形態で用いるカッタビット55−1〜55−2
5は、上記本発明の一実施の形態のカッタビット29と
同様、掘進方向掘削面Ma1,Ma2に対し所定の傾斜角を
なす。また、掘進方向掘削面Ma1,Ma2に対し負のすく
い角を備えている。上記本発明の一実施の形態において
説明した(ID−3)さらなる掘進距離向上効果や、
(ID−4)さらなるカッタ駆動トルク低減効果を得る
ことができる。
と同様の効果 上記(IIA)で述べたように、本実施の形態のシールド
掘進機でも、上記本発明の他の実施の形態と同様、セン
タカッタ45をシールド本体1内側より交換可能に構成
していることにより、掘削負担が最も大きいセンタカッ
タ45が摩耗したとしても、機内側からすばやくかつ容
易に交換することができるので、さらに確実に長距離掘
進が可能となる。
領域の外周部を補強的に掘削する2つのカッタビット5
5−0を設けていることにより、前述の(変5)の変形
例と同様、掘削負担が最も大きい径方向中心部(先行掘
削部)の掘削力を強化することができる。 側方掘りにおける効果 本実施の形態においては、カッタビット55−1〜55
−24は、径方向掘削面Mr1,Mr2に対しても負のすく
い角を持たせていることにより、前述の(変17)の変
形例と同様、曲線施工・方向修正に伴う側方掘りにおい
てカッタヘッド駆動トルク低減効果を得ることができ
る。また本実施の形態においては、カッタビット55−
1〜55−24は、径方向掘削面Mr1,Mr2に対して所
定の傾斜角をなしていることにより、前述の(変18)
の変形例と同様、略階段状の縁部に対し、せん断破壊を
促進するような向きに押圧力を加えることが可能となる
ので、さらに小さな掘削力で地山の側方掘りを行うこと
が可能となる。
において配置上剥離破砕による掘削を行うことができな
い最外周のカッタビット55−25に、径方向の掘削面
Mr2に対する正のすくい角を持たせていることにより、
前述した(変19)の変形例と同様、曲線施工・方向修
正に伴う側方掘りにおいて、より効率よく掘削を行うこ
とができる。
スポーク42A〜42Eを屈曲形状にして掘進方向前方
側に突出する径方向位置を2箇所(第1段掘削部60の
センタカッタ45の位置と第2段掘削部70の中間部カ
ッタ46の位置)設けている。これにより、上記本発明
の一実施の形態や本発明の他の実施の形態のようにカッ
タスポーク27を直線形状にして掘進方向前方側に突出
する径方向位置を1箇所のみ(径方向中央部のセンタカ
ッタ28の位置のみ)とうする場合(図72中に想像線
で示すカッタヘッド3′参照)に比べて、同じカッタビ
ット段数であれば、カッタヘッドの掘進方向寸法(軸方
向寸法)を低減できる。
部のみではカッタヘッド3掘進方向寸法L(図72参
照)が非常に大型化するので、その効果が大きい。した
がって、その分シールド掘進機全体の掘進方向寸法(機
長)を低減できるので、発進立坑の径方向寸法を低減で
きる。また、カッタヘッド3掘進方向寸法が大型化する
ほど切羽掘削面が斜め方向に広く広がりからの地山崩壊
を招きやすくかつ曲線施工・方向修正を行いにくくなる
傾向となるが、このような弊害の起こる可能性を低減で
きる。
の形態のように径方向中心部でなくてもよい(すなわ
ち、第2段掘削部のように中間部カッタを備えた段掘削
部を別途設けても良い)。さらに、本実施の形態のよう
に径方向2箇所のみではく、径方向3箇所以上に段掘削
部を設けても良いことはいうまでもない。これらの場合
も、同様の効果を得る。 中間部カッタ46の多条配置による効果 第2段掘削部70において、中間部カッタ46は、隣接
する他の径方向位置のカッタビット55−18〜55−
13及び55−21〜55−24の上記剥離破砕を行う
ための足がかりとなる起点掘削を行うものであるため、
掘削負担が最も大きくなる。本実施の形態においては、
上記のように中間部カッタ46を同一径方向位置に2つ
設けていわゆる多条配置を行うことにより、各中間部カ
ッタ46の掘進方向前方への切り込み深さを大きく低減
できるので、1つの中間部カッタ46あたりの掘削負担
を低減できる。したがって、この中間部カッタ46の耐
久性を確保し寿命を向上することができる。また、1つ
の中間部カッタ46の欠損等が発生しても、もう一方の
中間部カッタ46によりカバーできるので、掘削性能の
信頼性を向上できる。
効果 上記のように、第2段掘削部70において、中間部カッ
タ46は掘削負担が最も大きい。本実施の形態において
は、中間部カッタ46と同一径方向位置となるようにカ
ッタスポーク42Eに出没可能に予備用中間部カッタ4
6Aを設けることにより、2つの中間部カッタ46Aが
摩耗したとしても、すばやく新しい予備用中間部カッタ
46Aを現出させて中間部カッタ46の掘削領域を掘削
開始し、これによって当該領域における掘削力を回復さ
せることができるので、さらに確実に長距離掘進が可能
となる。
46は掘削負担が最も大きい。また第1段掘削部60に
おいては、センタカッタ45が掘削負担が最も大きい。
そこで、本実施の形態においては、中間部カッタ46及
びセンタカッタ45と径方向同一位置に摩耗検出ビット
47,45Dを設け、その摩耗状態を超音波探傷器で検
出することによって中間部カッタ46及びセンタカッタ
45の摩耗状態を正確に検知することができる。したが
って、例えば交換や新たな中間部カッタ46Aの現出等
の対策を行うべき時期を正確に決定することができる。
aを、径方向中心部のセンタカッタ45の近傍にのみ設
けている。この位置の作泥材注入口44aのみとした場
合、第1段掘削部60においては前記階段状構造の頂点
からの供給となることから比較的良好に掘削土砂各部に
作泥材が導入される。しかしながらこの場合、第2段掘
削部70においては、その構造上、特に中間部カッタ4
6付近には作泥材が回り込まず、中間部カッタ46の掘
削土砂にはあまり作泥材が混入されなくなる可能性があ
る。そこで、本実施の形態においては、当該中間部カッ
タ46近傍の径方向位置(この場合はほぼ同一位置)に
も作泥材注入口44aを設けることにより、中間部カッ
タ46による掘削土砂にも確実に作泥材を混入させるこ
とができる。
においては、第2段掘削部70の掘進方向前方側突出部
設けた中間部カッタ46は掘進方向掘削面Ma2に対して
負のすくい角を備えていたが、これに限られない。すな
わち、この中間部カッタ46は、掘進方向前方側に突出
して設けられる配置上、剥離破砕による掘削を行うこと
ができず、通常の地山切羽を削り取るような掘削を行
う。したがって、掘進方向掘削面Ma1に対して正のすく
い角をもたせるようにすれば、より効率よく掘削を行う
ことができる。
においては、第2段掘削部70における突出部に十字形
超硬ビット46aを備えた中間部カッタ46を用いた
が、地山が比較的硬い場合には、先の(変21)の変形
例のようにローラビットを用いても良い。これにより、
さらに摩耗を低減できる効果がある。
態においては、前述のように、各カッタビット55−1
〜55−12(又は55−13〜55−25)の刃先突
端部位置を結んだ面は図72に示すように直線状で表さ
れる。このとき、図72に示すように、その直線と鉛直
方向となす角をα1,α2,α3とし、また図73に示す
ように、第1及び第2段掘削部60,70における径方
向掘削領域の区分長さ(カッタビット配置段数の段数配
分)をβ1,β2,β3,β4とすると、前記α1,α2,α
3,β1,β2,β3,β4は、地山の土質、曲線施工の有
無、発進・到達立坑の大きさ等を勘案して適宜設定され
る。このとき、必ずしも前記刃先突端部位置を結んだ面
が図72に示すように直線状で表されるようにする必要
もなく、曲線状になるようにしてもよい。特に、地山が
硬い部分と柔らかい部分との互層となる場合は、カッタ
ビット55のピッチ及び突き出し量を径方向位置で変化
させた方が好ましい場合もあり、この場合には曲線状と
なることがある。
態においても、最外周のカッタビット55−25を、前
述の(変2)の変形例のカッタビット29−8Bや(変
15)の変形例のカッタビット29−10Bと同等の構
造のカッタビット55−25′を円環状部材42Gに配
設し、径方向最外周部における径方向掘削時の掘削力を
強化してもよい。図80は、そのような変形例を示した
ものである。
1つの径方向位置において掘進方向前方側にセンタカッ
タ28,45あるいは中間部カッタ46を突出して設け
るとともにその径方向位置に順次隣接する他の径方向位
置にカッタビット29,55の刃先を順次掘進方向後方
側に後退させて設けるにあたり、そのような刃先側の配
置に対応してカッタスポーク27,42も外周側ほど後
方に後退した態様に配置したりさらに屈曲した形状とし
たりしたが、これには限られない。すなわち、カッタス
ポーク側は、通常のシールド掘進機のように単純に径方
向に放射状に延設する構成とし、これに取り付けるカッ
タビットの軸方向長さを径方向位置ごとに変化させて、
上記のような刃先位置の配設態様を実現しても良い。こ
の場合も同様の効果を得られることは言うまでもない。
込んだ泥土をスクリューコンベア6で排出するともに、
その掘削室P内の泥土の圧力により切羽の土圧に対抗す
るいわゆる土圧シールド掘進機に本発明を適用した場合
を例にとって説明したが、これに限られない。すなわ
ち、掘削室P内に送水管等の注水手段を用いて注水を行
い、掘削土砂を泥水の状態として排泥管等の排泥手段に
より排出するいわゆる泥水シールド掘進機に本発明を適
用しても良い。この場合も同様の効果を得る。
前方に設けたカッタヘッド3を回転させて掘削を行うシ
ールド掘進機に本発明を適用した場合を例にとって説明
したが、これに限られず、例えば、押管シールド、小口
径推進機、TBM等の横穴掘削機においても本発明のカ
ッタヘッド構造を適用することができ、この場合も同様
の効果を得ることができる。
テイングで掘削を行っていくことにより、掘削の際に必
要となる掘削力を低減でき、通常の掘削に比べて小さな
掘削力で地山の掘削が可能となる。したがって、その分
カッタビットにおける切羽との摺動による摩耗を低減す
ることができ、カッタビットの寿命を向上させることが
できる。その結果、通常の掘削よりも大幅に掘進距離を
向上できるので、圧縮強度が軟岩以下である土質におい
て、十分な長距離掘進を行うことができる。
を表す側断面図である。
図である。
図である。
を行っている状態を表す説明図である。
明の一実施の形態の変形例の横孔掘削機の掘進前方側か
ら見た正面図である。
本発明の一実施の形態の変形例の横孔掘削機の掘進前方
側から見た正面図である。
例における径方向最外周のカッタビットの詳細構造を表
す図2中部分拡大図、図11(a)中a方向から見た上
面図、図11(b)中b−b断面で見た横断面図、図1
1(b)中c−c断面で見た横断面図、図11(b)中
d方向から見た側面図である。
本発明の一実施の形態の他の変形例の横孔掘削機を構成
するカッタビット詳細構造を表す図、図12(a)中e
方向から見た上面図、図12(b)中f方向から見た側
面図である。
本発明の一実施の形態のさらに他の変形例の横孔掘削機
を構成するカッタビットの詳細構造を表す図、図13
(a)中g方向から見た上面図、図13(b)中h方向
から見た側面図である。
本発明の一実施の形態の変形例の横孔掘削機の掘進前方
側から見た正面図である。
る。
発明の一実施の形態の変形例の横孔掘削機の掘進前方側
から見た正面図である。
追加して設けた本発明の一実施の形態の他の変形例の横
孔掘削機の掘進前方側から見た正面図である。
である。
変形例におけるセンタカッタ掘削領域の補助ビットのう
ち外周側の補助ビットを省略した場合の掘進前方側から
見た正面図である。
例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた変
形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図である。
例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた変
形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図である。
実施の形態の他の変形例の横孔掘削機の掘進前方側から
見た正面図である。
である。
変形例におけるセンタカッタ掘削領域の補助ビットを省
略した場合の掘進前方側から見た正面図である。
例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた変
形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図である。
例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた変
形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図である。
の形態の変形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面
図である。
である。
例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた変
形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図である。
の形態の変形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面
図である。
る。
例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた変
形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図である。
発明の一実施の形態の変形例の横孔掘削機の掘進前方側
から見た正面図である。
ある。
ある。
例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた変
形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図である。
をずらした本発明の一実施の形態の変形例の横孔掘削機
の掘進前方側から見た正面図である。
面図である。
例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた変
形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図である。
となるように配置した本発明の一実施の形態の変形例の
横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図である。
ある。
る。
例における径方向最外周のカッタビットの一部を両刃型
に置き換えた変形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た
正面図である。
例における径方向最外周の両刃型のカッタビットを2つ
の片刃型カッタビットに置き換えた変形例の横孔掘削機
の掘進前方側から見た正面図である。
例における径方向最外周のカッタビットの一部を他のタ
イプのカッタビットに置き換えた変形例の横孔掘削機の
掘進前方側から見た正面図である。
構造を表す側断面図である。
本発明の他の実施の形態の変形例の横孔掘削機の掘進前
方側から見た正面図である。
他の実施の形態の変形例のカッタビットの構造を表す図
である。
発明の他の実施の形態の変形例のカッタビットの構造を
表す図である。
発明の他の実施の形態の変形例のカッタビットの構造を
表す図である。
掘削機の掘進方向前方側から見た正面図である。
図である。
て掘削を行っている状態を表す説明図である。
部よりえぐり取ったような形状とした変形例において掘
削を行っている状態を表す説明図である。
形例における径方向最外周部に径方向最外周掘削用の補
助ビットを設けた変形例の横孔掘削機の掘進前方側から
見た正面図である。
例におけるセンタカッタ掘削領域の補助ビットに代え、
図55〜図57に示したカッタビットを設けた場合の掘
進前方側から見た正面図である。
の他の実施の形態の変形例の横孔掘削機の掘進方向前方
側から見た正面図である。
形例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた
変形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図であ
る。
能とする本発明の他の実施の形態の変形例の横孔掘削機
の掘進前方側から見た正面図である。
形例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた
変形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図であ
る。
の他の実施の形態の変形例の横孔掘削機の掘進前方側か
ら見た正面図である。
形例における径方向最外周のカッタビットを置き換えた
変形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図であ
る。
の全体構造を表す側断面図である。
を示す図である。
す拡大正面図である。
中T部の拡大側断面図である。
態の変形例における径方向最外周のカッタビットを置き
換えた変形例の横孔掘削機の掘進前方側から見た正面図
である。
Claims (18)
- 【請求項1】前部に設けたカッタヘッドを回転させて掘
削を行う横孔掘削機において、 前記カッタヘッドの少なくとも一箇所に、推進方向に突
出させて設けた先行掘削手段と、この先行掘削手段から
前記カッタヘッドの径方向位置で、かつ、前記横孔掘削
機の軸方向後方側に順次位置するように前記カッタヘッ
ドに配設した複数のカッタビットとを備えたことを特徴
とする横孔掘削機。 - 【請求項2】前部に設けたカッタヘッドを回転させて掘
削を行う横孔掘削機において、 前記カッタヘッドの少なくとも一箇所に、推進方向に突
出させて設けた先行掘削手段と、この先行掘削手段から
前記カッタヘッドの径方向位置でかつ前記横孔掘削機の
軸方向後方側に順次位置し、前記先行掘削手段で掘削し
た先行掘削面から順次剥離破砕を行い掘削するように前
記カッタヘッドに配設した複数のカッタビットとを備え
たことを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の横孔掘削機におい
て、前記先行掘削手段を、前記カッタヘッドの中心部に
設けたことを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項4】請求項3記載の横孔掘削機において、前記
カッタヘッドの中心部に設けた先行掘削手段と前記カッ
タヘッド外周部との間に、他の先行掘削手段を設けたこ
とを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項5】請求項4記載の横孔掘削機において、前記
他の先行掘削手段を、掘削軌跡が略同一円周上となるよ
うに周方向に間隔をおいて、複数配設したことを特徴と
する横孔掘削機。 - 【請求項6】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記複数のカッタビットのうち、少なくとも1つ
は、掘進方向掘削面に対して負のすくい角を備えている
ことを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項7】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記複数のカッタビットのうち、少なくとも1つ
は、径方向掘削面に対して負のすくい角を備えているこ
とを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項8】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記先行掘削手段は、掘進方向掘削面に対して正の
すくい角を備えていることを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項9】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記カッタヘッドの最外周側に配設したカッタビッ
トは、径方向掘削面に対して正のすくい角を備えている
ことを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項10】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記複数のカッタビットのうち、少なくとも1つ
は、その刃面が、掘進方向掘削面に対して所定の傾斜角
をなすことを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項11】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、径方向位置が隣接するカッタビットは、それらの掘
削刃の径方向寸法の回転軌跡どうしの間に径方向間隙が
介在するように配設されていることを特徴とする横孔掘
削機。 - 【請求項12】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記複数のカッタビットのうち、少なくとも1つ
は、その刃面が径方向掘削面に対して所定の傾斜角をな
すことを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項13】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、径方向位置が隣接するカッタビットは、それらの掘
削刃の掘進方向寸法の回転軌跡どうしの間に掘進方向間
隙が介在するように配設されていることを特徴とする横
孔掘削機。 - 【請求項14】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記先行掘削手段、又は他の先行掘削手段の摩耗を
検出する摩耗検出手段を設けたことを特徴とする横孔掘
削機。 - 【請求項15】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記先行掘削手段、又は他の先行掘削手段を、横孔
掘削機内側から交換可能に構成したことを特徴とする横
孔掘削機。 - 【請求項16】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記先行掘削手段、又は他の先行掘削手段の径方向
掘削領域の少なくとも一部を掘削する出没可能な予備用
先行掘削手段を設けたことを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項17】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記先行掘削手段、又は他の先行掘削手段をローラ
ビットで構成したことを特徴とする横孔掘削機。 - 【請求項18】請求項1乃至5記載の横孔掘削機におい
て、前記先行掘削手段、又は他の先行掘削手段近傍位置
に作泥材注入手段を設けたことを特徴とする横孔掘削
機。
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