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JP2002121811A - 連結金具 - Google Patents

連結金具

Info

Publication number
JP2002121811A
JP2002121811A JP2000312177A JP2000312177A JP2002121811A JP 2002121811 A JP2002121811 A JP 2002121811A JP 2000312177 A JP2000312177 A JP 2000312177A JP 2000312177 A JP2000312177 A JP 2000312177A JP 2002121811 A JP2002121811 A JP 2002121811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection
fitting
connecting member
insertion hole
wedge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000312177A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikatsu Hayashi
利勝 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaieitechno Co Ltd
Original Assignee
Kaieitechno Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaieitechno Co Ltd filed Critical Kaieitechno Co Ltd
Priority to JP2000312177A priority Critical patent/JP2002121811A/ja
Publication of JP2002121811A publication Critical patent/JP2002121811A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 予め分割して製造したコンクリート製品の連
結面に押圧力を付勢して相互を連結し、短時間のうちに
容易に連結作業を行うことができる連結金具を提供する
こと。 【解決手段】 基部に嵌合孔12を有する連結ピン10
と、一端に連結ピンを遊挿可能な遊挿孔(21a,b)
を有する基部と該基部の他端に設けた定着部27a,b
とから成り、一方のコンクリート製品に予め埋設される
第1連結部材20Aと、一端に遊挿孔21a,bを有す
る基部と定着部27a,bとから成り、基部22a,b
の内部には空洞部23a,bが形成され、空洞部の一端
側内面には遊挿孔に隔てられた平坦面24b,25bが
形成され、他方のコンクリート製品に予め埋設される第
2連結部材と、第1連結部材の遊挿孔と第2連結部材の
遊挿孔21bを相対するように配置すると共に、両連結
部材内に前記連結ピン10を跨設し、両連結部材の嵌合
孔12に楔着可能な2つの楔部材30A,Bとを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分割して製造した
コンクリート製品を連結するために用いられる連結金具
に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来からコンクリート構造物は、品質の向
上や現場における施工時間の短縮を目的として、工場で
製造したコンクリート製品を施工現場において連結して
構築するようになってきたが、コンクリート製品が暗渠
構造等の複雑な形状を成すものは、製造用型枠等の内部
構造が複雑化すると共にそれに付随する工場設備の投資
が大きくなることや、施工上の利便性等を考慮して、コ
ンクリート製品自体を複数の構成部材に分割製造して施
工現場又は工場において組立一体化したものがある。例
えば、中型から大型の暗渠ブロックは、予め工場におい
て断面下向きコの字形の上ブロックと断面上向きコの字
形の下ブロックとに分割製造されていて、工場又は施工
現場において上下ブロックを相対するように組合わせ、
両ブロック端部の対応する位置に設けられた連結部を相
互に連結して一体化している。このような暗渠ブロック
等の連結としては、従来から図11に示す溶接による連
結や、図12に示す連結金具を用いた連結が多用されて
いる。
【0003】図11に示すUCは、予め工場で分割して
製造した下ブロック1と上ブロック2を止水パッキンp
aを介して連結する暗渠ブロックである。両ブロック
1,2の連結部近傍には、間隔をおいて設けた各凹陥部
3内に製品内部に埋設したアンカー鉄筋4の先端部が露
出している。この暗渠ブロックUCを連結する際には、
図中の引出線に示すように、両ブロック1,2を、それ
ぞれのアンカー鉄筋4,4の先端部を互いに突き合わせ
るように組み合わせ、相対する先端部を前面側,背面側
に分割した銅の当金5f,5rで囲み、シールドガス
(炭酸ガス)の雰囲気中で個々に溶接し連結する。
【0004】また、図12に示すUDは、下ブロック1
と上ブロック2を連結金具を用いて連結する暗渠ブロッ
クであり、この暗渠ブロックの連結に用いられる連結金
具は、両側にアンカー鉄筋7が溶着された2つの断面コ
の字形の連結部材6と、ボルトbo、ナットnから構成
されている。両ブロック1,2の連結部近傍には、間隔
をおいて設けた各凹陥部3内に製品内部に埋設した連結
部材6の端面が露出している。この暗渠ブロックUDを
連結する際には、図中の引出線に示すように、両ブロッ
ク1,2を、それぞれの連結部材6,6の端面に設けら
れた貫通孔を互いに突き合わせるように組み合わせ、相
対する貫通孔を介してボルトboとナットnを締付ける
ことにより連結する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す溶接による連結では、それぞれのアンカー鉄筋
4,4の先端部を溶接するだけであるため、両ブロック
1,2の連結面tに押圧力を加えて連結することができ
ず、挟設した止水パッキンpaが止水機能を十分発揮す
ることが望めないうえ、溶接作業に至っては、作業者個
々の能力や施工現場における天候等により分割製品の連
結状態を均一にすることが困難であった。また、図12
に示す連結金具を用いた連結では、両ブロック1,2の
狭い凹陥部3内でスパナやレンチ等を用いてボルトbo
とナットnの締付を行うため、この連結作業には指先の
負傷等の危険を伴う煩雑な作業で長時間を要する等の欠
点があった。
【0006】さらに、何れの連結においても、両ブロッ
クの組合わせ作業を行う際には、両ブロックを適正な組
付位置に配置するための高価な組付冶具と熟練作業員が
必要となるため、それに伴う設備・人件費等の費用が増
加し、施工費縮減や適正な圧接状態での均一な施工を目
的とするコンクリート製品の連結には適さない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、予め分割して製造した
コンクリート製品の連結面に押圧力を付勢して相互を連
結し、短時間のうちに容易に連結作業を行うことができ
る連結金具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の連結金具は、予め分割して製造したコンクリー
ト製品を連結する連結金具であって、基部の略中央に嵌
合孔を有する連結ピンと、一端に前記連結ピンを遊挿可
能な遊挿孔を有する基部と該基部の他端に設けた定着部
とから成り、基部の内部には遊挿孔と連通すると共に前
面で開口する空洞部が形成され、空洞部の一端側内面に
は遊挿孔に隔てられた平坦面が形成され、一方のコンク
リート製品に予め埋設される第1連結部材と、一端に前
記連結ピンを遊挿可能な遊挿孔を有する基部と該基部の
他端に設けた定着部とから成り、基部の内部には遊挿孔
と連通すると共に前面で開口する空洞部が形成され、空
洞部の一端側内面には遊挿孔に隔てられた平坦面が形成
され、他方のコンクリート製品に予め埋設される第2連
結部材と、前記第1連結部材の遊挿孔と第2連結部材の
遊挿孔を相対するように配置すると共に、両連結部材内
にそれぞれの遊挿孔を介して前記連結ピンを跨設し、両
連結部材のそれぞれの空洞部内に露出した嵌合孔に楔着
可能な2つの楔部材とを備えることを特徴としている。
【0009】上記の如く構成したことにより、第1連結
部材と第2連結部材の埋設位置の誤差に関わらず、その
誤差を吸収して相互に連結するコンクリート製品の組合
わせ作業を円滑に行うことができ、また、両連結部材内
に跨設された連結ピンの嵌合孔に楔部材を楔着する際に
は、熟練を要さない楔部材の圧入操作のみで行うことが
できるので、極めて容易に、且つ短時間のうちに両コン
クリート製品を連結することができる。
【0010】さらに、前記連結ピンの嵌合孔の上面と底
面を略対称となる傾斜面に形成し、それぞれの傾斜面と
前記楔部材の傾斜面を摺接可能に設けることにより、一
方の楔部材の傾斜面を連結ピンの嵌合孔底面に摺設さ
せ、他方の楔部材の傾斜面を連結ピンの嵌合孔上面に摺
設させた状態で、両楔部材を圧入して楔着すれば、一方
の楔部材の傾斜面は第1連結部材の空洞部平坦面を押圧
すると共に、他方の楔部材の傾斜面は第2連結部材の空
洞部平坦面を押圧するため、第1連結部材と第2連結部
材は相互に引き寄せられ、両コンクリート製品を互いの
連結端面に押圧力を付与して強固に連結することができ
る。
【0011】また、前記第1連結部材の空洞部平坦面と
第2連結部材の空洞部平坦面とを傾斜面に形成し、それ
ぞれの傾斜面と前記楔部材の傾斜面を摺接可能に設ける
ことにより、一方の楔部材の傾斜面を第1連結部材の平
坦面に摺設させ、他方の楔部材の傾斜面を第2連結部材
の平坦面に摺設させた状態で、両楔部材を圧入して楔着
すれば、一方の楔部材の傾斜面は第1連結部材の平坦面
を押圧すると共に、他方の楔部材の傾斜面は第2連結部
材の平坦面を押圧するため、第1連結部材と第2連結部
材は相互に引き寄せられ、両コンクリート製品を互いの
連結端面に押圧力を付与して強固に連結することができ
る。
【0012】さらに、前記第1連結部材の平坦面の終端
側に係止孔を穿設し、前記第2連結部材の平坦面の終端
側に係止孔を穿設し、一端に第1連結部材または第2連
結部材の係止孔に係止可能な係止片を有し、他端に折曲
可能な制止部を有する2つのロックプレートを設けるこ
とにより、一方のロックプレートの係止片を第1連結部
材の係止孔に係止し、他方のロックプレートの係止片を
第2連結部材の係止孔に係止し、それぞれのロックプレ
ートの制止部を各楔部材の前面に沿うように折り曲げて
両楔部材の抜出し方向への移動を制限すれば、連結後の
両コンクリート製品に外力が加わった際に両楔部材の抜
出しを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図10は、本発明を適用
した一実施態様の連結金具100の構成と使用状態を示
すもので、図1及び図2は本発明の連結金具を用いて連
結した暗渠ブロックの説明図、図3は本発明を適用した
一実施態様の連結金具の分解斜視図、図4は図3に示し
た連結金具の組付状態を表す説明図、図5は図3に示し
た連結金具の第1(第2)連結部材の埋設状態の説明
図、図6乃至図8は図3に示した連結金具の組付工程を
示す説明図、図9及び図10は図3に示した連結金具の
変更態様を示す説明図である。
【0014】図中符号B1に示す暗渠ブロックは、予め
製造工場において下部ブロック51と上部ブロック55
とに分割して製造され、連結金具100を介して連結一
体化されている。下部ブロック51は、底版52とその
両側に立設された下部側壁53,53とから断面略U字
形に形成され、下部側壁53の上端部には端面53tと
外側面53sに開口する凹部53uがそれぞれ2箇所づ
つ設けられていて、上部ブロック55は、頂版56とそ
の両側に垂設された上部側壁57,57とから断面略逆
U字形に形成され、上部側壁57の下端部には端面57
tと外側面57sに開口する凹部57uがそれぞれ2箇
所づつ設けられていて、下部ブロック51と上部ブロッ
ク55の内部には、いずれも図示省略の内部補強鉄筋が
具備されている。
【0015】連結金具100は、図3及び図4に示すよ
うに、連結ピン10と、第1連結部材20Aと、第2連
結部材20Bと、2つの楔部材30と、楔部材30の抜
出防止のための2つのロックプレート40から構成され
ている。
【0016】連結ピン10は、四角柱状に形成された基
部11の略中央に嵌合孔12が設けられ、嵌合孔12の
背面開口部14は前面開口部13より短く形成され、嵌
合孔12の上面12tと底面12bを成す傾斜面は略対
称となるように形成され、基部11の両端には先細りす
るように形成された先尖部15が設けられている。
【0017】第1連結部材20Aは、一端に前記連結ピ
ン10を遊挿可能な遊挿孔21aを有する基部22a
と、基部22aの他端に設けた円柱状の定着部27aと
から成り、基部22aの内部には遊挿孔21aと連通す
ると共に前面で開口する空洞部23aが形成され、空洞
部23aの一端側内面には遊挿孔21aに隔てられた平
坦面24a,25aが形成され、平坦面25aの終端側
にはロックプレート40を係止する係止孔26aが穿設
され、定着部27aの先端には膨出部28aが設けられ
ている。図中、基部22aと定着部27aは一体形成さ
れているが、両部を別々に形成して溶接等により一体化
するか、或いは、基部22aの他端に雌螺子部を刻設
し、定着部27aの端部に前記雌螺子部に対応する雄螺
子部を設けて、両部を螺着し一体化しても良い。
【0018】第2連結部材20Bは、前記第1連結部材
20Aと同様に構成されていて、一端に前記連結ピン1
0を遊挿可能な遊挿孔21bを有する基部22bと、基
部22bの他端に設けた円柱状の定着部27bとから成
り、基部22bの内部には遊挿孔21bと連通すると共
に前面で開口する空洞部23bが形成され、空洞部23
bの一端側内面には遊挿孔21bに隔てられた平坦面2
4b,25bが形成され、平坦面25bの終端側にはロ
ックプレート40を係止する係止孔26bが穿設され、
定着部27bの先端には膨出部28bが設けられてい
る。また、基部22bと定着部27bの態様について
は、上述の前記第1連結部材20Aの変更態様と同様の
構成にしても良い。
【0019】楔部材30は、前記連結ピン10の嵌合孔
12に挿入可能な外形幅に形成され、その上面又は下面
に設けられた傾斜面31は前記連結ピン10の嵌合孔1
2の上面12t又は底面12bと略同じ傾斜角を成し、
両側面の前面寄りには上面から下面に連続する溝32が
設けられている。
【0020】図5に示すように、第1連結部材20Aと
第2連結部材20Bは、下部ブロック51の下部側壁5
3の内部又は上部ブロック55の上部側壁57の内部に
予め埋設されていて、第1連結部材20Aは、一端の遊
挿孔21aが端面53tの解放面側に露出すると共に、
空洞部23aの前面開口が外側面53sの解放面側に露
出するように、下部ブロック51の各凹部53u内に配
置され、第2連結部材20Bは、一端の遊挿孔21bが
端面57tの解放面側に露出すると共に、空洞部23b
の前面開口が外側面57sの解放面側に露出するよう
に、上部ブロック55の各凹部57u内に配置されてい
る。両連結部材20の定着部27の先端には、埋設され
る被連結ブロックに対する定着力を増加させるための膨
出部28が一体形成されているが、定着部27の先端に
雄螺子部を設けてナット状部材を螺着しても同様の効果
を得ることができる。
【0021】また、前記連結部材20の定着部27の太
さや長さは連結後の同部に作用する外力により適宜選択
されるが、埋設される被連結ブロックに対する定着力を
増加させるための凹凸を定着部の表面に設けるか、或い
は、定着部を図示省略の内部補強鉄筋に溶接等の固定手
段を用いて固定すれば、定着部自体の大きさを大きくす
ること無く所定の定着力を得ることができ、また、被連
結ブロック自体の大きさが小さく充分な埋設長さが得ら
れない場合においても、前述の構成を採用することによ
り、第1,第2連結部材を所定の定着力を維持して被連
結ブロックに埋設することができる。
【0022】連結金具100による下部ブロック51と
上部ブロック55の連結作業時には、図6乃至図8に示
すように、まず、下部ブロック55に埋設された各第1
連結部材20Aの遊挿孔21aにそれぞれ連結ピン10
を挿入し、連結ピン10の略上半分を下部側壁53の端
面53tから突出させて配置する。次いで、下部ブロッ
ク51の端面53tと上部ブロック55の端面57tと
の間にパッキンPaを介在させて、下部ブロック51と
上部ブロック55の各凹部53u,57uを相対するよ
う所定の連結位置に組合わせ、即ち、第1連結部材20
Aの遊挿孔21aと第2連結部材20Bの遊挿孔21b
を合致するよう合わせ、連結ピン10の突出部分を第2
連結部材20Bの遊挿孔21bに挿入して配置する。
【0023】両ブロック51,55の組合わせ作業時に
おいて、第1連結部材20Aに配置された連結ピン10
は、先尖部15を含む略上半分の部位が下部ブロック5
1の端面53tから突出されて配置されているため、上
部ブロック55を適正な連結位置に導くガイドとなり、
両ブロックの組合わせ作業を容易に行うことができる。
また、第1連結部材20Aの遊挿孔21aの内周面と連
結ピン10の外周面との間には間隙c1が設けられ、ま
た第2連結部材20Bの遊挿孔21bの内周面と連結ピ
ン10の外周面との間には間隙c2が設けられているた
め、第2連結部材20Bの遊挿孔21bに連結ピン10
の突出部分を挿入する際には、連結ピン10は両連結部
材20A,20Bに対し間隙c1,c2内で自由に移動
することができるので、第1連結部材20Aと第2連結
部材20Bの平面方向の取付位置の誤差を生じた場合に
おいても、その誤差を吸収して両ブロックの組合わせ作
業を極めて容易、且つ円滑に行うことができる。
【0024】次いで、第1連結部材20A内に配置され
た連結ピン10の嵌入孔12に楔部材30Aとロックプ
レート40を挿入し、ロックプレート40の係止片41
を係止孔26aに係合させると共に、第2連結部材20
B内に配置された連結ピン10の嵌入孔12に楔部材3
0Bとロックプレート40を挿入し、ロックプレート4
0の係止片41を係止孔36bに係合させ、ロックプレ
ート40,40を押さえながら楔部材30A,30Bを
所定位置(その先端が奥側の平坦面25a、又は25b
に架かる位置)に配置する。
【0025】楔部材30を所定位置に配置する際には、
ロックプレート40は各連結部材20の平坦面24,2
5間に橋架されているので、楔部材30の先端が遊挿孔
21と平坦面25とで形成された段差に引掛かることな
く、楔部材30の挿入作業を容易に行うことができる。
また、第1連結部材20Aと第2連結部材20Bとの間
隔に誤差がある場合には、厚さの異なる複数のロックプ
レートを予め用意しておき、前記誤差を調整する厚さの
ロックプレートを適宜選択して使用すれば、楔部材の所
定の挿入空間を確保して、楔部材を所定位置に配置する
ことができる。
【0026】次いで、両楔部材30A,30Bの溝32
に油圧ジャッキ等の工具(図示省略)を係合して圧力を
かけるか、或いは、その前面をハンマー等で叩打して、
それぞれ楔部材30A,30Bを連結ピン10の嵌合孔
12に圧入する。勿論、この圧入作業は、予め一方の楔
部材30Bを奥まで挿入しておき、その後、楔部材30
Bを押さえながら他方の楔部材30Aを圧入することに
より行うようにしても良い。圧入が進むにつれて、楔部
材30Aは、その傾斜面31が連結ピン10の嵌合孔下
面12tに摺接した状態で矢符s1方向に進行するの
で、ロックプレート40を介して第1連結部材20Aの
空洞部平坦面24a,25aを押圧し、また楔部材30
Bは、その傾斜面31が連結ピン10の嵌合孔上面12
tに摺接した状態で矢符s1方向に進行するので、ロッ
クプレート40を介して第2連結部材20Bの空洞部平
坦面24b,25bを押圧する。すなわち、第1連結部
材と第2連結部材とが図中符号P1に示す方向に相互に
引き寄せられ、これにより、下部ブロック51と上部ブ
ロック55とがパッキンPaを介して互いの連結端面に
押圧力を付与して強固に連結される。尚、この圧入作業
は、両ブロックの連結端面に均等な押圧力を付勢するた
めに、連結に使用する全ての連結金具100について順
次均等に行うことが望ましい。
【0027】また、下部ブロック51の端面53tと上
部ブロック55の端面57tとの間には、外力に対する
緩衝及び防水効果のための可撓性のパッキンPaを設け
ているが、両楔部材30A,30Bの圧入時に両ブロッ
クの端面53t,57t間の適正間隔を保つために、第
1連結部材20Aと第2連結部材20Bとの間に座金等
(図示省略)を介在させておくこともできる。
【0028】また、本実施態様では連結ピン10の嵌合
孔12の上面12tと底面12bとを楔部材30の傾斜
面31と摺接可能に設けているが、嵌合孔12の前面開
口13と背面開口14を略同一にして、嵌合孔12の上
面12tと底面12bとを略水平に形成にした連結ピン
と、空洞部23a内の平坦面24a,25aを一方の楔
部材30の傾斜面31と略同一角度の傾斜面に形成した
第1連結部材、及び、空洞部23b内の平坦面24b,
25bを他方の楔部材30の傾斜面31と略同一角度の
傾斜面に形成した第2連結部材とを用いても、所期の両
ブロックの連結を実施することは可能である。
【0029】次いで、それぞれの楔部材30A,30B
の前面から露出して配置されたロックプレート40,4
0の制止部42,42を各楔部材30A,30Bの前面
に沿うように折り曲げて、圧入された両楔部材30A,
30Bの抜出し方向への移動を制限することにより、連
結後の両ブロック、即ち暗渠ブロックに外力が加わった
際に両楔部材の抜出しを防止することができる。
【0030】また、図9及び図10に示すように、楔部
材30の抜出し防止用のロックプレート40の代わり
に、略中央に貫通孔36を有する突起部35を楔部材3
0平坦面の前面寄りに突設し、貫通孔36の延長線上の
連結部材20前面に雌螺子部29を設け、該雌螺子部2
9に対応する雄螺子部46を有し前記貫通孔36に遊挿
可能に設けたボルト45を用いて、楔部材30の貫通孔
36に遊挿して配置されたボルト45先端の雄螺子部4
6を連結部材20の雌螺子部29に螺入し、楔部材30
の突起部35とボルト頭部47とを係止させることによ
り、前記同様の効果を得ることができる。
【0031】圧入作業とロックプレート取付け作業の完
了後、各凹部内に合成樹脂等のコーキング剤を充填する
ことにより、連結金具100の緩みを防止すると共に、
同部への防水作用を図り長期に亘る防錆防食の効果を向
上させることができる。以上で一連の連結作業を完了す
る。尚、連結後の暗渠ブロックの水密性や気密性を良好
に維持するために、下部ブロックの側壁端面と上部ブロ
ックの側壁端面の間に合成樹脂等のコーキング剤を充填
しておくことが望ましい。
【0032】このように、本発明の連結金具100によ
れば、被連結ブロックを適正な連結位置に導くガイドと
なる機能を備えているため、連結ブロックの組合わせ作
業を容易に行うことができ、また、第1連結部材の遊挿
孔の内周面と連結ピンの外周面との間、並びに、第2連
結部材の遊挿孔の内周面と連結ピンの外周面との間に
は、それぞれ間隙が設けられているので、両連結部材の
取付位置の誤差に関わらず、その誤差を吸収して両ブロ
ックの組合わせ作業を極めて容易、且つ円滑に行うこと
ができ、さらに、2つの楔部材を連結ピンの嵌合孔に圧
入すれば両ブロックを連結することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明の連結金具によ
れば、第1連結部材と第2連結部材の埋設位置の誤差に
関わらず、その誤差を吸収して相互に連結するコンクリ
ート製品の組合わせ作業を円滑に行うことができ、ま
た、両連結部材内に跨設された連結ピンの嵌合孔に楔部
材を楔着する際には、熟練を要さない楔部材の圧入操作
のみで行うことができるので、極めて容易に、且つ短時
間のうちに両コンクリート製品を互いの連結端面に押圧
力を付与して強固に連結することができる等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連結金具を使用して組付けた暗渠ブロ
ックの斜視図
【図2】図1に示した暗渠ブロックの分解斜視図
【図3】本発明を適用した一実施態様の連結金具の分解
斜視図
【図4】図3の連結金具の組付状態を示す一部を破断し
た斜視図
【図5】図3の連結金具の第1(第2)連結部材の埋設
状態を示す説明図
【図6】図3の連結金具の組付工程を示す第1説明図
【図7】図3の連結金具の組付工程を示す第2説明図
【図8】図3の連結金具の組付工程を示す第3説明図
【図9】図3の連結金具の変更態様を示す斜視図
【図10】図9の連結金具の組付状態を示す一部を破断
した斜視図
【図11】従来技術の説明図
【図12】従来技術の説明図
【符号の説明】
B1−暗渠ブロック 10−連結ピン 12−嵌合孔 20A−第1連結部材 21a−遊挿孔(第1連結部材) 22a−基部(第1連結部材) 23a−空洞部(第1連結部材) 24a,25a−平坦面(第1連結部材) 26a−係止孔(第1連結部材) 27a−定着部(第1連結部材) 20B−第2連結部材 21b−遊挿孔(第2連結部材) 22b−基部(第2連結部材) 23b−空洞部(第2連結部材) 24b,25b−平坦面(第2連結部材) 26b−係止孔(第2連結部材) 27b−定着部(第2連結部材) 30A,30B−楔部材 31−傾斜面(楔部材) 40−ロックプレート 41−係止片(ロックプレート) 42−制止部(ロックプレート) 51ー下部ブロック 55−上部ブロック 100−連結金具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め分割して製造したコンクリート製品
    を連結する連結金具であって、 基部の略中央に嵌合孔を有する連結ピンと、 一端に前記連結ピンを遊挿可能な遊挿孔を有する基部と
    該基部の他端に設けた定着部とから成り、基部の内部に
    は遊挿孔と連通すると共に前面で開口する空洞部が形成
    され、空洞部の一端側内面には遊挿孔に隔てられた平坦
    面が形成され、一方のコンクリート製品に予め埋設され
    る第1連結部材と、 一端に前記連結ピンを遊挿可能な遊挿孔を有する基部と
    該基部の他端に設けた定着部とから成り、基部の内部に
    は遊挿孔と連通すると共に前面で開口する空洞部が形成
    され、空洞部の一端側内面には遊挿孔に隔てられた平坦
    面が形成され、他方のコンクリート製品に予め埋設され
    る第2連結部材と、 前記第1連結部材の遊挿孔と第2連結部材の遊挿孔を相
    対するように配置すると共に、両連結部材内にそれぞれ
    の遊挿孔を介して前記連結ピンを跨設し、両連結部材の
    それぞれの空洞部内に露出した嵌合孔に楔着可能な2つ
    の楔部材とを備える、ことを特徴とする連結金具。
  2. 【請求項2】 前記連結ピンの嵌合孔の上面と底面を略
    対称となる傾斜面に形成し、それぞれの傾斜面と前記楔
    部材の傾斜面を摺接可能にした、ことを特徴とする請求
    項1記載の連結金具。
  3. 【請求項3】 前記第1連結部材の平坦面と第2連結部
    材の平坦面とを傾斜面に形成し、それぞれの傾斜面と前
    記楔部材の傾斜面を摺接可能にした、ことを特徴とする
    請求項1記載の連結金具。
  4. 【請求項4】 前記第1連結部材の平坦面の終端側に係
    止孔を穿設し、前記第2連結部材の平坦面の終端側に係
    止孔を穿設し、一端に第1連結部材または第2連結部材
    の係止孔に係止可能な係止片を有し、他端に折曲可能な
    制止部を有する2つのロックプレートをさらに備えた、
    ことを特徴とする請求項2または3記載の連結金具。
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