JP2002106399A - 内燃機関の制御方法及び装置 - Google Patents
内燃機関の制御方法及び装置Info
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Abstract
シリンダバンクに依存しているエラーとシリンダバンク
に依存しないエラーとを区別可能な方法および装置を提
供する。 【解決手段】 内燃機関(10)が二つのシリンダバン
クの中に配置された複数のシリンダを備え、二つのシリ
ンダバンクの各々に排気ガスの組成を求めるためのセン
サ(131、132)が配置される。制御装置は、二つ
のセンサ(131、132)から生成された出力信号に
依存して、二つのシリンダバンクに噴射されるべき燃料
質量(ti1、ti2)を調整可能な制御係数(fr
1、fr2)を求める。制御装置は、二つの制御係数
(fr1、fr2)を互いに比較し(20)、二つの制
御係数(fr1、fr2)に依存して、シリンダバンク
に依存しないエラーとシリンダバンクに依存しているエ
ラーとを区別する。
Description
二つのシリンダバンクに配置されており、二つのシリン
ダバンクの各々に排気ガスの組成を求めるためのセンサ
が割当てられており、且つ二つのセンサから生み出され
た出力信号に依存して、二つのシリンダバンクの中へ噴
射されるべき燃料質量に影響を与える、二つのシリンダ
バンクの各々のための制御係数が求められる、内燃機
関、特に自動車の内燃機関を運転するための制御方法に
関する。本発明はまた、対応する内燃機関並びにその様
な内燃機関のための対応する制御装置に関する。
ばしば二つのシリンダバンクに配置される。
ダに、共通の吸入管を通して供給される。共通の吸入管
にはエアマスセンサ、例えばHFMセンサ、を備えるこ
とができ、このセンサによって、吸入管を通して吸入さ
れる空気質量を測定することができる。
々の排気管が接続されている。これ等の排気管の各々に
は、排気ガスの組成を測定するために用いられるセンサ
が割当てられている。ガソリンエンジンの場合に、二つ
のセンサは通常ラムダ・ゾンデとして実現される。
対して等しく関連する出力信号を生成する。この出力信
号が、例えばHFMセンサの故障のためにエラーとなる
と、内燃機関の制御及び/又は調整の際に、シリンダバ
ンクに依存しないエラーが発生する。シリンダバンクに
依存しないその他のエラーは、例えば燃料圧力のエラー
等から発生し得る。その様なシリンダバンクに依存しな
いエラーは、内燃機関のミスファイア或いは停止をもた
らし得る。
されているラムダ・ゾンデの出力信号に依存して、制御
装置によって、二つのシリンダバンクの中へ噴射される
べき燃料質量がそれぞれ別々に計算される。上述のガソ
リンエンジンの場合には、二つのラムダ・ゾンデの出力
信号に依存してそれぞれ一つの制御係数が計算され、こ
の制御係数は、それぞれ対応するシリンダバンクの中へ
の燃料の噴射を調整する。この制御係数は、通常いわゆ
るラムダ・コントローラーによって生成され、その際、
二つのシリンダバンクの各々には、それぞれ一つの別々
のラムダ・コントローラーが割当てられている。
応装置が割当てられている。これによって、制御係数
が、例えば内燃機関のエージング現象を補償するために
使用されてはならないということが達成される。これ
は、適応装置によって修正される。
つが誤作動をすると、シリンダバンクに依存しているエ
ラーとなる。この場合には、故障しているセンサに対応
しているラムダ・コントローラーが制御係数を対応して
変化させることによって、この誤作動を補正することを
試みる。しかしながら、もう一つのシリンダバンクの正
常なセンサのラムダ・コントローラーはこの補正過程に
は関わらない。
ラーは、その他の欠陥によっても発生することがあり、
その際、それ等の欠陥は常に二つのシリンダバンクの一
方だけに別々に関わっている。
ラーは、当該のエラーに対応しているシリンダバンクが
過度に過濃な空気/燃料混合気で運転されるということ
をもたらし得る。このことも又、ミスファイア或いは当
該のシリンダバンクに割当てられている触媒の破壊さえ
もたらし得る。
ラーも、シリンダバンクに依存しているエラーも、内燃
機関の類似の反応、即ちシリンダの停止をもたらす。か
くして、この反応からはシリンダバンクに依存している
エラーとシリンダバンクに依存しないエラーを区別する
ことができないか、或いはずっと遅くなってからしか区
別することができない。
機関、特に自動車の内燃機関において、シリンダバンク
に依存しているエラーとシリンダバンクに依存しないエ
ラーとを区別することのできる方法および装置を提供す
ることである。
れた種類の方法の場合、本発明に基づいて、二つのシリ
ンダバンクの二つの制御係数が互いに比較されること、
並びに二つの制御係数に依存して、シリンダバンクに依
存しないエラーとシリンダバンクに依存しているエラー
とが区別されるということによって解決される。冒頭に
述べられた種類の制御装置および内燃機関の場合、上記
の課題は、本発明に基づいて上記と同様にして解決され
る。
る場合、例えば内燃機関の排気管の中の二つのセンサの
一つが故障している場合には、対応しているラムダ・コ
ントローラーが、噴射されるべき燃料質量に対してしか
るべき制御を与えることによって、当該エラーを修正す
ることを試みる、ということが行われる。これによっ
て、このラムダ・コントローラーの制御係数は、とりわ
け対応するシリンダバンクの過濃運転の方向に移行され
る。シリンダバンクに依存しているエラーの場合、従っ
て、例えば内燃機関の排気管の中の二つのセンサの中の
一つだけが故障しているという前提の下では、エラーの
ある或いは故障したセンサのあるシリンダバンクの制御
係数が、もう一方のシリンダバンクに属している制御係
数からずらされるということが行なわれる。二つの制御
係数のこのずれは互いに認知される。
ンクに依存しないエラーとシリンダバンクに依存してい
るエラーとを区別するために利用される。これによっ
て、内燃機関の誤作動を確実に認知することができる。
ていない場合には、シリンダバンクに依存しないエラー
が推定される。二つの制御係数が大きくずれている場合
には、シリンダバンクに依存しているエラーが推定され
るということが特に有利である。
に、シリンダバンクに依存しているエラー、例えば内燃
機関の排気管の中の二つのセンサの中の一つの欠陥を認
知することが可能となる。それ故、例えば故障したセン
サに属する適応が介入される前に、対抗措置を開始する
ことが可能となる。
ンダバンクに依存しないエラーとシリンダバンクに依存
しているエラーとの早期の区別は、直接噴射式の内燃機
関の場合には特に有意義である。即ち、この内燃機関の
場合、いわゆる成層運転の際に生成されるトルクは、直
接、噴射された燃料質量に依存している。かくして、シ
リンダバンクに依存しているエラーの場合に、対応する
ラムダ・コントローラー或いは対応する適応が当該エラ
ーを補正するために空気/燃料混合気の過濃化を行った
とすると、過大なトルクが発生されるという結果をもた
らしてしまうであろう。この過大なトルクは、ドライバ
ー自身が全く望んでいない、自動車の加速をもたらして
しまうであろう。
且つ適切に修正するということが大きな意味を持ってい
る。このことが、直接噴射式の内燃機関の場合、本発明
によって確実に達成される。シリンダバンクに依存して
いるエラーとシリンダバンクに依存しないエラーとの区
別によって、迅速にエラーの適切な修正を開始すること
が可能となる。特に、シリンダバンクに依存しているエ
ラーの場合には、エラーに関与しているシリンダバンク
だけが影響を受けなければならないのに対して、シリン
ダバンクに依存しないエラーの場合には、二つのシリン
ダバンクがそれぞれしかるべく修正されなければならな
い。
関の、従って自動車の望ましくない加速が行われないと
いうことが保証される。基本的に、ここに説明された発
明は、ガソリンエンジンの場合にも、ディーゼルエンジ
ンの場合にも、適用することができる。同じく、本発明
は、吸入管内噴射の場合にも、直接噴射の場合にも、利
用することができる。しかしながら、そのためには、少
なくとも一つの二重排気ガスセンサシステムが備えられ
ているということが条件となる。
明は、ラムダ・コントローラーが備えられており、これ
によって、内燃機関に供給される空気/燃料比が化学量
論的値に基づいて制御及び/又は調整される、ガソリン
直接噴射式の内燃機関に使用することが特に有利であ
る。
される燃料質量のための適応が行なわれる、本発明の一
つの有利な拡張例の場合には、シリンダバンクに依存し
ていると判定されたエラーの場合に、エラーのあるシリ
ンダバンクの適応値がもう一方のシリンダバンクの適応
値に基づいて設定される。これによって、基本的なエラ
ーがなければ、内燃機関の二つのシリンダバンクを継続
運転させることが達成される。
ており、タンク排気を通じて供給される燃料質量のため
のタンク排気の適応が行われる、本発明のもう一つの拡
張例の場合には、シリンダバンクに依存しないと判定さ
れたエラーの場合に、タンク排気の適応が非常作動プロ
グラムへ変更され、またシリンダバンクに依存している
と判定されたエラーの場合には、タンク排気の適応が、
欠陥でないと判定されたシリンダバンクに依存して実行
される。非常作動プログラムの枠組みの中で、例えばタ
ンク排気の適応は一定に保持される。この様にして、セ
ンサが故障してもタンク排気の適応に基本的な変化はも
たらされないということが達成される。代わって、タン
ク排気の適応が、内燃機関がタンク排気を含めて継続運
転することができ、この運転によって基本的なエラーが
発生することが無い様に、実行される。
用として作られたコンピュータプログラムの形で実現す
ることは特に有意義である。このコンピュータプログラ
ムは、制御装置のコンピュータで実行することができ、
本発明に基づく方法の実施のために適している。それ
故、この場合、本発明はコンピュータプログラムによっ
て実現されるので、このコンピュータプログラムは、こ
のコンピュータプログラムがその実施のために適してい
る方法と同じ様に本発明を表している。このコンピュー
タプログラムは、好ましくはフラッシュメモリーに格納
することができる。コンピュータとしては、マイクロプ
ロセッサを考えることができる。
性、および利点は図面に示されている、本発明の実施例
についての以下の説明から明らかとなるであろう。その
際、説明されている或いは描写されている全てのメルク
マールは、特許請求の範囲の中でのそれ等の要約或いは
それ等の背後関係とは関わり無く、また明細書或いは図
面の中におけるそれ等の表現或いは描写とは関わり無
く、それ自体として或いは任意の組み合わせで、本発明
の目的を形成している。
実施例のブロック図が示されている。このブロック図に
基づいて、内燃機関、並びにこの内燃機関を運転するた
めの本発明に基づく方法が説明される。
に用いられる内燃機関が示されている。内燃機関(1
0)は、好ましくはガソリンエンジンとする。内燃機関
(10)は、吸入管噴射装置及び/又は直接噴射装置を
備えることができる。内燃機関(10)は二つのシリン
ダバンクを有している。それ故、内燃機関(10)は、
好ましくは、6気筒、8気筒、或いは多気筒のエンジン
とする。
の各々から排気管(111、112)が、それぞれ触媒
(121、122)へ伸びている。触媒(121、12
2)は、3ウェイ触媒、吸蔵触媒、及び/又はこれ等と
同様の触媒とすることができる。
れには、一つのセンサ(131、132)が取付けられ
ている。これ等のセンサ(131、132)は、それぞ
れの排気管(111、112)の中の排気ガスの組成を
測定するために備えられている。ガソリンエンジンの場
合には、センサ(131、132)は、好ましくはラム
ダ・ゾンデとすることができる。
4)が備えられており、該吸入管の中に、スロットルバ
ルブ(15)並びにセンサ(16)が取付けられてい
る。センサ(16)は、好ましくはホットフィルム測定
装置とし、該装置によって、内燃機関(10)に供給さ
れるエアマス(空気質量)を測定することができる。吸
入管(14)、スロットルバルブ(15)、およびセン
サ(16)は、内燃機関(10)の二つのシリンダバン
クへ燃焼のために必要な空気を供給するために役立つ。
関(10)に供給されたエアマス(ml)が生み出され
る。このエアマス(ml)は、換算手段(17)によっ
て、内燃機関(10)の回転数(nmot)に依存して
相対エアマス(rl)へ換算される。
それぞれ出力信号が生成されるが、これ等の出力信号
は、図中には(uvsk1)と(uvsk2)として示
されている。以下に、出力信号(uvsk1)の処理に
ついてのみ詳しく説明される。出力信号(uvsk2)
の処理は同様のやり方で行われるから、繰り返しを避け
る為に、詳しくは説明されない。
1)は、制御係数(fr1)並びに平均値(frm1)
を生成する制御手段(181)へ送られる。排気管(1
11)の中の排気ガスの組成が前もって定められている
組成に対応していると、制御係数(fr1)は1とな
る。ガソリンエンジンの場合、内燃機関(10)が化学
量論的空気/燃料比で運転されると、制御係数(fr
1)は1となる。
1)へ送られ、該ブロックは、この平均値(frm1)
に依存して、乗算的適応信号(fra1)並びに加算的
適応信号(rka1)を出力する。これ等の二つの適応
信号(fra1、rka1)によって、内燃機関(1
0)の変化が補償される。特に、適応手段(191)に
よって、内燃機関(10)のエージング現象或いはその
他のクリープ変化が補正される。二つの適応信号(fr
a1、rka1)により、制御係数(fr1)を内燃機
関(10)のその様な変化を整定するために援用しなく
ても良い、ということが達成される。
エアマス(rl)は、加法的に適応信号(rka1)と
結合される。そこから生じる信号は、内燃機関(10)
の中へ噴射されるべき燃料質量のためのパイロット制御
信号である。
係数(fr1)並びに適応信号(fra1)と結合され
る。そこから、内燃機関(10)の中へ噴射されるべき
燃料質量を表している噴射時間長さ(ti1)が生じ
る。
段(192)によって、センサ(132)の出力信号
(uvsk2)と相対エアマス(r1)から噴射時間長
さ(ti2)が生成される。その際、特に制御係数(f
r2)が生成されるが、この制御係数は、既に述べられ
た様に、排気管(112)の中の排気ガスの組成が望ま
れている組成に対応している時は、常に1に等しくな
る。
は、内燃機関(10)の二つのシリンダバンクに関係し
ている。その場合、時間的に相連続する噴射時間(ti
1、ti2)は、時間的割り当てに基づいて、二つのシ
リンダバンクのそれぞれのシリンダに割当てられる。
どの様な制御及び/又は調整にも関わることができない
ということが指摘される。適応手段(191、192)
については、それぞれの適応信号の生成のために多くの
可能性があるということが指摘される。例えば、内燃機
関の様々な負荷領域及び/又は回転数領域を区別するこ
とが可能であり、又これ等の様々な領域の中で、それぞ
れ様々な適応信号が生成されるということが可能であ
る。その際、適応信号の場合には、好ましくは、場合に
よっては更に回転数に依存して変化され又/或いはその
他のやり方で補間される、加算合計信号或いは積分信号
とすることができる。
絡、或いはこのセンサ(131)のその他のエラーは、
排気管(111)の中の排気ガスの組成が正しく検知さ
れないという結果をもたらし得る。すると、その結果と
して、制御手段(181)が、制御係数(fr1)を介
して、噴射時間長さ(ti1)を次の様に、即ちより多
くの燃料が当該のセンサ(131)に属している内燃機
関(10)のシリンダバンクの中へ噴射される様に、変
化させることになる。その際、特にセンサ(131)の
接地への短絡の場合には、制御係数(fr1)の比較的
大きな振れが生じる。
の制御係数(fr1)、並びにもう一方のシリンダバン
クの制御係数(fr2)は、比較手段(20)の中で互
いに比較される。比較手段(20)によって、制御係数
(fr1)が制御係数(fr2)から大きくずれている
ということが確認されると、それによって、シリンダバ
ンクに依存しているエラーが推定される。シリンダバン
クに依存しているエラーというのは、ここで説明されて
いる実施例の場合には、二つのセンサ(131、13
2)のエラーに関係している。しかしながら、その他の
シリンダバンクに依存しているエラーも考えることがで
き、その様なエラーは、比較手段(20)によってその
様なものとして認知される。更に、比較手段(20)
は、各々シリンダブロックのために特別の出力信号(S
F1、SF2)を生成する。
れかでのエラーの検知は、既に説明された様に、例えば
二つのセンサ(131、132)の接地に対する短絡の
場合には、対応する制御係数(fr1或いはfr2)が
大きく変化するということに基づいて行われる。しか
し、もう一つの、故障していないセンサに属している制
御係数は変化しない。このことから、結果として二つの
制御係数の間に大きなずれが生じる。このずれが比較手
段(20)によって検知される。制御係数(fr2)か
らの制御係数(fr1)のずれから、比較手段(20)
は、二つのセンサ(131、132)の何れかのエラー
を推定する。比較手段(20)は、二つのセンサ(13
1、132)の何れが故障しているかを判別して、対応
する出力信号(SF1或いはSF2)を送り出す。
0)のその様なエラーのある運転状態が検出されると、
このことが対応する手段によって自動車のドライバーに
対して表示される。同じく、例えばメモリによって、自
動車の次の修理或いは整備の際に呼び出して処理するこ
とのできる、対応する指示を記憶させておくことも可能
である。エラーのある運転状態の表示および記憶の際に
は、シリンダバンクによって区別することができる。そ
の他の可能性として、内燃機関(10)のその様なエラ
ーの検知の後、比較手段(20)によって、噴射時間長
さ(ti1或いはti2)の生成に影響を与えることが
できる。
域へずれ込んでいるシリンダバンクの適応信号を、もう
一方のシリンダバンクの適応係数の値に設定し且つ維持
するということによって行うことができる。この様にす
ることによって、対応するセンサ(131、132)の
持続的な欠陥によって単に制御係数が継続的に過濃的値
を保持するだけでなく、一定の時間の後で適応信号も又
過濃的領域に留まってしまうということが回避される。
センサに欠陥があると思われるシリンダバンクの適応信
号を上記の様に設定することによって、運転によって基
本的なエラーが発生することが無ければ、内燃機関(1
0)をもう一方のシリンダバンクの適応信号の値を用い
て継続運転することができる、ということが達成され
る。
バンクに依存していないエラーが発生した場合、或いは
センサ(16)或いは燃料圧力制御にエラーが発生した
場合には、この様なエラーは制御係数(fr2)からの
制御係数(fr1)の大きなずれをもたらすことは無
い。その代わりに、その様なシリンダバンクに依存して
いないエラーは、それぞれ独自のやり方で二つの制御係
数(fr1およびfr2)の変化をもたらす。従って、
比較手段(20)には、その様なシリンダバンクに依存
していないエラーを二つの制御係数(fr1、fr2)
の存在していない大きなずれに基づいて互いに検知する
ことはできない。
ましくは比較手段(20)の中に用意されており、これ
によって、全く一般的に内燃機関の誤作動を検知するこ
とができる。しかしながら、このエラー検知手段は、通
常はそのままでは、シリンダに依存しているエラーなの
か或いはシリンダバンクに依存していないエラーなのか
を区別するためには適していない。この区別は、上に説
明された機能性(比較手段20)によって行うことがで
きる。上記の一般的なエラー検知手段が内燃機関の誤作
動を示し且つ二つの制御係数(fr1、fr2)が互い
に大きくずれていない場合には、シリンダバンクに依存
しないエラーが問題となる。しかしながら、二つの制御
係数(fr1、fr2)が互いに大きくずれている場合
には、シリンダバンクに依存しているエラーが問題とな
る。
て、内燃機関(10)には、タンク排気装置が備えられ
ている。このことは、追加の燃料/空気混合気が吸入管
(14)を通して内燃機関(10)のシリンダに供給さ
れるということを意味している。この追加の燃料/空気
混合気は、この場合内燃機関(10)の二つのシリンダ
バンクのための噴射時間長さ(ti1、ti2)を決定
する際に考慮されなければならない。このことは、最終
的にタンク排気を通して内燃機関(10)に供給される
燃料質量を示すタンク排気修正信号(rkte)が生成
されることによって行われる。このタンク排気修正信号
(rkte)は、二つのシリンダバンクに対して適用さ
れ、従って内燃機関(10)の二つのシリンダバンクの
ための二つの噴射時間長さ(ti1およびti2)と結
合されている。
ために、タンク排気適応手段(200)が備えられてい
る。タンク排気適応手段(200)は、特に適応手段
(191、192)の場合と同様に、二つのシリンダバ
ンクの制御係数(fr1およびfr2)に依存してい
る。しかしながら、唯一つの共通のタンク排気適応手段
(200)しか無いから、二つの制御係数(fr1、f
r2)から、例えば平均値が形成され、この平均値から
一つの適応信号が導き出される。
方のエラーでも、これによってタンク排気適応手段(2
00)に対する影響を持つ。この平均値の形成に基づい
て、この種のエラーは、単に二つのシリンダバンクの中
の何れかの中の混合気の組成の過濃化だけで無く、同時
に二つのシリンダバンクの中のもう一方のシリンダバン
クの中での希薄化をもたらす。しかしながら、結局そこ
から二つのシリンダバンクの一方のための制御係数(f
r1)と二つのシリンダバンクのもう一方のための制御
係数(fr2)の間に再び大きなずれが生じる。二つの
制御係数(fr1、fr2)の間のこのずれは、既に説
明された様に、比較手段(20)によって検知され、且
つ次いで比較手段(20)によって、二つのセンサ(1
31、132)の何れかの欠陥が推定される。これに基
づいて、タンク排気適応が、場合によっては一定に継続
運転されることができる。別のやり方として、タンク排
気適応(200)を、欠陥で無いと判定されたシリンダ
バンクに依存して続行することが可能である。
されているプロセスステップ、特に図の比較手段(2
0)は、内燃機関(10)の制御及び/又は調整のため
に備えられている制御装置によって実行される。この制
御装置は、コンピュータ、特にマイクロプロセッサを備
えており、該コンピュータ或いはマイクロプロセッサに
は、データ記憶のために、いわゆるフラッシュメモリ等
が割当てられている。上に説明された方法は、コンピュ
ータプログラムの形でこのフラッシュメモリーに格納さ
れている。このコンピュータプログラムがコンピュータ
によって実行されると、図に基づいて説明された方法が
実行されて、内燃機関(10)がそれに対応したやり方
で運転される、という結果をもたらす。
ック図を示す。
ンデ) 181および182…制御手段 191および192…適応手段 200…タンク排気適応手段 fr1およびfr2…制御係数 fra1およびfra2…乗算的適応信号 frm1およびfrm2…制御係数の平均値 ml…エアマス nmot…エンジン回転数 rka1およびrka2…加算的適応信号 rkte…タンク排気修正信号 rl…相対エアマス SF1およびSF2…出力信号 ti1およびti2…燃料噴射時間長さ uvsk1およびuvsk2…センサ出力信号
Claims (11)
- 【請求項1】 複数のシリンダが二つのシリンダバンク
に配置されており、前記二つのシリンダバンクの各々に
排気ガスの組成を求めるためのセンサ(131、13
2)が割当てられており、且つ二つのセンサ(131、
132)から生成された出力信号(uvsk1、uvs
k2)に依存して、前記二つのシリンダバンクの中へ噴
射されるべき燃料質量(ti1、ti2)を調整する、
前記二つのシリンダバンクの各々のための制御係数(f
r1、fr2)が求められる、内燃機関、特に自動車の
内燃機関(10)の制御方法において、 前記二つのシリンダバンクの二つの制御係数(fr1、
fr2)が互いに比較されること(20)、および二つ
の制御係数(fr1、fr2)に依存して、シリンダバ
ンクに依存しないエラーとシリンダバンクに依存してい
るエラーとが区別されること、を特徴とする内燃機関の
制御方法。 - 【請求項2】 二つの制御係数(fr1、fr2)が互
いに大きくずれていない時に、シリンダバンクに依存し
ないエラーが推定されることを特徴とする請求項1に記
載の制御方法。 - 【請求項3】 二つの制御係数(fr1、fr2)が大
きくずれている時に、シリンダバンクに依存しているエ
ラー(SF1、SF2)が推定されることを特徴とする
請求項1又は2に記載の制御方法。 - 【請求項4】 二つのセンサ(131、132)がラム
ダ・ゾンデであり、内燃機関(10)に送られるべき化
学量論的空燃比を生成するための制御手段(181、1
82)の二つの制御係数(fr1、fr2)の各々が求
められることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
に記載の制御方法。 - 【請求項5】 前記二つのシリンダバンクの中へ噴射さ
れるべき燃料質量(ti1、ti2)のための適応(1
91、192)がそれぞれ行われ、シリンダバンクに依
存していると判定されたエラー(SF1、SF2)の場
合に、エラーのあるシリンダバンクの適応値が別のシリ
ンダバンクの適応値に乗せられることを特徴とする請求
項1ないし4のいずれかに記載の制御方法。 - 【請求項6】 タンク排気が内燃機関(10)の吸入管
(14)に接続されており、タンク排気を通して送られ
る燃料質量に対するタンク排気の適応(200)が行わ
れ、シリンダバンクに依存しないと判定されたエラーの
場合に、タンク排気の適応(200)が非常作動プログ
ラムへ変更されること、あるいは、シリンダバンクに依
存していると判定されたエラー(SF1、SF2)の場
合に、タンク排気の適応(200)が、故障していない
と判定されたシリンダバンクに依存して行なわれること
を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の制御
方法。 - 【請求項7】 対応する制御係数(fr1、fr2)が
本質的に過濃領域へ移行するセンサ(131、132)
が、故障していると判定されることを特徴とする請求項
1ないし6のいずれかに記載の制御方法。 - 【請求項8】 コンピュータで実行された時に、請求項
1ないし7に記載の制御方法を実施するのに適している
ことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 【請求項9】 メモリ、特にフラッシュメモリに格納さ
れていることを特徴とする請求項8に記載のコンピュー
タプログラム。 - 【請求項10】 内燃機関(10)が二つのシリンダバ
ンクに配置された複数のシリンダを備えており、前記二
つのシリンダバンクの各々に排気ガスの組成を求めるた
めのセンサ(131、132)が割当てられており、二
つのセンサ(131、132)から生成された出力信号
(uvsk1、uvsk2)に依存して、前記二つのシ
リンダバンクの中へ噴射されるべき燃料質量(ti1、
ti2)を調整可能な、前記二つのシリンダバンクの各
々のための制御係数(fr1、fr2)を求める、内燃
機関(10)、特に自動車の内燃機関の制御装置におい
て、 前記二つのシリンダバンクの二つの制御係数(fr1、
fr2)を互いに比較することが可能であること、およ
び二つの制御係数(fr1、fr2)に依存して、シリ
ンダバンクに依存しないエラーとシリンダバンクに依存
しているエラーとを区別することが可能であること、を
特徴とする内燃機関の制御装置。 - 【請求項11】 二つのシリンダバンクに配置された複
数のシリンダと、前記二つのシリンダバンクの各々に割
当てられた排気ガスの組成を求めるためのセンサ(13
1、132)と、二つのセンサ(131、132)から
生成された出力信号(uvsk1、uvsk2)に依存
して、前記二つのシリンダバンクの中へ噴射されるべき
燃料質量(ti1、ti2)を調整可能な、前記二つの
シリンダバンクの各々のための制御係数(fr1、fr
2)を求めることが可能な制御装置とを備えた内燃機関
(10)、特に自動車の内燃機関において、 前記二つのシリンダバンクの二つの制御係数(fr1、
fr2)を互いに比較することができること、および二
つの制御係数(fr1、fr2)に依存して、シリンダ
バンクに依存しないエラーとシリンダバンクに依存して
いるエラーとを区別することができること、を特徴とす
る内燃機関。
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