JP2002187864A - アルキン化合物の触媒還元 - Google Patents
アルキン化合物の触媒還元Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C403/00—Derivatives of cyclohexane or of a cyclohexene or of cyclohexadiene, having a side-chain containing an acyclic unsaturated part of at least four carbon atoms, this part being directly attached to the cyclohexane or cyclohexene or cyclohexadiene rings, e.g. vitamin A, beta-carotene, beta-ionone
- C07C403/06—Derivatives of cyclohexane or of a cyclohexene or of cyclohexadiene, having a side-chain containing an acyclic unsaturated part of at least four carbon atoms, this part being directly attached to the cyclohexane or cyclohexene or cyclohexadiene rings, e.g. vitamin A, beta-carotene, beta-ionone having side-chains substituted by singly-bound oxygen atoms
- C07C403/08—Derivatives of cyclohexane or of a cyclohexene or of cyclohexadiene, having a side-chain containing an acyclic unsaturated part of at least four carbon atoms, this part being directly attached to the cyclohexane or cyclohexene or cyclohexadiene rings, e.g. vitamin A, beta-carotene, beta-ionone having side-chains substituted by singly-bound oxygen atoms by hydroxy groups
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- C07C2601/12—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
- C07C2601/16—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring the ring being unsaturated
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 アルキン化合物の新規な還元方法の提供。
【解決手段】 一般式I又はIIのシクロヘキセン誘導体
[R1は
;R2はOH又は加水分解によってOHに変換可能な保護
基;R3とR4は水素又はC1-C4-アルキル;R5は水素又はC1
-C4-アシルである。]を、一般式III又はIVのアルキン
化合物: [R1及びR2は前記のとおり。]の還元により製造する方
法であって、還元剤として亜鉛と、アンモニウム塩、銅
塩、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩から選択さ
れる1つ以上の化合物Bとの混合物を用いる方法。
基;R3とR4は水素又はC1-C4-アルキル;R5は水素又はC1
-C4-アシルである。]を、一般式III又はIVのアルキン
化合物: [R1及びR2は前記のとおり。]の還元により製造する方
法であって、還元剤として亜鉛と、アンモニウム塩、銅
塩、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩から選択さ
れる1つ以上の化合物Bとの混合物を用いる方法。
Description
【0001】本発明はアルキン化合物の新規な還元方法
に関し、特に、本発明はカロチノイドの製造のための中
間体として好適なシクロヘキセン誘導体の製造方法に関
する。
に関し、特に、本発明はカロチノイドの製造のための中
間体として好適なシクロヘキセン誘導体の製造方法に関
する。
【0002】アスタキサンチンの製造を含む、文献に記
載されている多くの工業的カロチノイド合成は、1つ以
上のC=C二重結合に加えてC≡C三重結合も含むシク
ロヘキセン中間体を経て進む。共役二重結合系を形成す
るためには、この三重結合は別個の製造工程において部
分的に還元されなければならない。
載されている多くの工業的カロチノイド合成は、1つ以
上のC=C二重結合に加えてC≡C三重結合も含むシク
ロヘキセン中間体を経て進む。共役二重結合系を形成す
るためには、この三重結合は別個の製造工程において部
分的に還元されなければならない。
【0003】DE-A-43 22 277に記載されたアスタキサン
チン合成に含まれるアルキンジオールIVaの場合では、
これは塩化メチレン中で亜鉛/酢酸を用いて行なわれ
る。
チン合成に含まれるアルキンジオールIVaの場合では、
これは塩化メチレン中で亜鉛/酢酸を用いて行なわれ
る。
【0004】
【化6】 EP-A-0 005 748はアスタキサンチンの別の製造方法に関
し、この方法では、式IIIaのアルキンジオールの部分的
還元が塩化メチレン中で亜鉛/酢酸を用いて同様にして
行われる。
し、この方法では、式IIIaのアルキンジオールの部分的
還元が塩化メチレン中で亜鉛/酢酸を用いて同様にして
行われる。
【0005】
【化7】 記載されている亜鉛/酢酸還元の不利な点は、その方法
の選択性が不十分であるということである。望ましくな
い副生成物、例えば、この合成において後で目的とする
二次生成物に変換され得ないスピロ化合物が形成するた
めに、収率が大幅に低下することもあり得る。
の選択性が不十分であるということである。望ましくな
い副生成物、例えば、この合成において後で目的とする
二次生成物に変換され得ないスピロ化合物が形成するた
めに、収率が大幅に低下することもあり得る。
【0006】他の還元方法は、とりわけ J. Amer. Oil
Chem. Soc. 49 (1972) 72 に記載されており、長鎖共役
脂肪酸中の三重結合のシス二重結合への還元を沸騰した
プロトン性溶媒中で亜鉛を用いて行うことが記載されて
いる。
Chem. Soc. 49 (1972) 72 に記載されており、長鎖共役
脂肪酸中の三重結合のシス二重結合への還元を沸騰した
プロトン性溶媒中で亜鉛を用いて行うことが記載されて
いる。
【0007】ここに記述されている厳しい還元条件は、
熱的に不安定な化合物には不適当である。
熱的に不安定な化合物には不適当である。
【0008】Helv. Chim. Acta 58 (1975) 1016 には、
プロトン性溶媒中での共役アルキンの還元が記載されて
いる。その著者が用いた還元剤は、シアン化カリウムの
添加により活性化された亜鉛粉末である。
プロトン性溶媒中での共役アルキンの還元が記載されて
いる。その著者が用いた還元剤は、シアン化カリウムの
添加により活性化された亜鉛粉末である。
【0009】一方では、上述の方法での収率はそれほど
良くなく、他方では、シアン化カリウムを用いる活性化
は健康上のかなりの危険性をもたらす。
良くなく、他方では、シアン化カリウムを用いる活性化
は健康上のかなりの危険性をもたらす。
【0010】Journal fur praktische Chemie 336 (199
4) 714-715に公開された論文は、極性プロトン性溶媒、
例えばメタノール/水中でのZn (Cu/Ag)の組み合わせを
用いた共役三重結合の(Z)-選択的還元の方法を包含す
る。
4) 714-715に公開された論文は、極性プロトン性溶媒、
例えばメタノール/水中でのZn (Cu/Ag)の組み合わせを
用いた共役三重結合の(Z)-選択的還元の方法を包含す
る。
【0011】この方法は、該試薬の調製に費用がかか
り、さらに常に新たに調製されなければならないという
不利な点を有する。
り、さらに常に新たに調製されなければならないという
不利な点を有する。
【0012】従って、本発明の目的は、上述の従来技術
の不利な点を回避した、アルキン化合物の部分的還元方
法を提供することである。
の不利な点を回避した、アルキン化合物の部分的還元方
法を提供することである。
【0013】本発明者らはこの目的を、一般式I又はII
のシクロヘキセン誘導体:
のシクロヘキセン誘導体:
【化8】 [式中、置換基R1及びR2は、それぞれ独立に以下のとお
り定義される:R1は、
り定義される:R1は、
【化9】 であり;R2は、OH又は加水分解によってヒドロキシル基
に変換可能な保護基であり;R3及びR4は、水素又はC1-C
4-アルキルであり;及び、R5は、水素又はC1-C4-アシル
である。]を、一般式III又はIVのアルキン化合物:
に変換可能な保護基であり;R3及びR4は、水素又はC1-C
4-アルキルであり;及び、R5は、水素又はC1-C4-アシル
である。]を、一般式III又はIVのアルキン化合物:
【化10】 [式中、R1及びR2は、前記のとおり定義される。]の還
元により製造する方法であって、使用される還元剤が、
亜鉛と、アンモニウム塩、銅塩、並びにアルカリ金属及
びアルカリ土類金属塩からなる群から選択される少なく
とも1つの化合物Bとの混合物である、前記シクロヘキ
セン誘導体の製造方法により達成されることを見出し
た。
元により製造する方法であって、使用される還元剤が、
亜鉛と、アンモニウム塩、銅塩、並びにアルカリ金属及
びアルカリ土類金属塩からなる群から選択される少なく
とも1つの化合物Bとの混合物である、前記シクロヘキ
セン誘導体の製造方法により達成されることを見出し
た。
【0014】アルキル基R3及びR4としては、直鎖又は分
枝のC1-C4-アルキル鎖、例えば、メチル、エチル、n-プ
ロピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1-メチルプロピ
ル、2-メチルプロピル及び1,1-ジメチルエチル等を挙げ
ることができる。好ましいアルキル基はメチル及びエチ
ルである。
枝のC1-C4-アルキル鎖、例えば、メチル、エチル、n-プ
ロピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1-メチルプロピ
ル、2-メチルプロピル及び1,1-ジメチルエチル等を挙げ
ることができる。好ましいアルキル基はメチル及びエチ
ルである。
【0015】基R3及びR4は、それらが結合している炭素
原子とともに、シクロヘプチル又はシクロヘキシル環を
形成してもよい。
原子とともに、シクロヘプチル又はシクロヘキシル環を
形成してもよい。
【0016】置換基R5としては、直鎖又は分枝のC1-C4-
アシル鎖、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル
及びイソプロピオニル等を挙げることができる。好まし
いアシル基はアセチルである。
アシル鎖、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル
及びイソプロピオニル等を挙げることができる。好まし
いアシル基はアセチルである。
【0017】加水分解によりヒドロキシル基に変換可能
な好適な保護基R2は、比較的容易にヒドロキシル基に変
換され得る官能基である。例示としては、
な好適な保護基R2は、比較的容易にヒドロキシル基に変
換され得る官能基である。例示としては、
【化11】 等のエーテル基、-O-Si(CH3)3、-O-Si(CH2CH3)3、-O-Si
(イソプロピル)3、-O-Si(CH3)2(tert-ブチル)及び-O-Si
(CH3)2(n-ヘキシル)等のシリルエーテル基、又は下記式
(イソプロピル)3、-O-Si(CH3)2(tert-ブチル)及び-O-Si
(CH3)2(n-ヘキシル)等のシリルエーテル基、又は下記式
【化12】 のα-アルコキシアルキルエーテル基等の置換メチルエ
ーテル基、並びにテトラヒドロピラニルオキシ基及び4-
メチル-5,6-ジヒドロ-2H-ピラニルオキシ基等の好適な
ピラニルエーテル基等を挙げることができる。
ーテル基、並びにテトラヒドロピラニルオキシ基及び4-
メチル-5,6-ジヒドロ-2H-ピラニルオキシ基等の好適な
ピラニルエーテル基等を挙げることができる。
【0018】R2に使用される基としては、テトラヒドロ
ピラニルオキシ基:
ピラニルオキシ基:
【化13】 又は、下記式のα-エトキシエトキシ基
【化14】 が特に有利である。
【0019】上述の保護基を開裂するための条件として
は、とりわけ T. Greeneの“Protective Groups in Org
anic Chemistry”, John Wiley & Sons, 1981, Chapter
2に見ることができる。
は、とりわけ T. Greeneの“Protective Groups in Org
anic Chemistry”, John Wiley & Sons, 1981, Chapter
2に見ることができる。
【0020】1つの好ましい方法の変型においては、使
用される還元剤が、亜鉛と、少なくとも1つの式Vのア
ンモニウム塩:
用される還元剤が、亜鉛と、少なくとも1つの式Vのア
ンモニウム塩:
【化15】 [式中、各置換基は、それぞれ独立に以下のとおり定義
される:R6〜R8は、水素、C1-C6-アルキル又はアリール
であり;及びY-は、有機又は無機酸のアニオンであ
る。]との混合物である。
される:R6〜R8は、水素、C1-C6-アルキル又はアリール
であり;及びY-は、有機又は無機酸のアニオンであ
る。]との混合物である。
【0021】アルキル基R6〜R8としては、直鎖又は分枝
のC1-C6-アルキル鎖、例えば、メチル、エチル、n-プロ
ピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1-メチルプロピル、
2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、n-ペンチル、
1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,
2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、
1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチ
ルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-
メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブ
チル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-
ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチ
ル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,
2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル及
び1-エチル-2-メチルプロピル等を挙げることができ
る。好ましいアルキル基はメチル、エチル、n-プロピル
及び1-メチルエチルである。
のC1-C6-アルキル鎖、例えば、メチル、エチル、n-プロ
ピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1-メチルプロピル、
2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、n-ペンチル、
1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,
2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、
1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチ
ルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-
メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブ
チル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-
ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチ
ル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,
2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル及
び1-エチル-2-メチルプロピル等を挙げることができ
る。好ましいアルキル基はメチル、エチル、n-プロピル
及び1-メチルエチルである。
【0022】水素が、R6〜R8の特に好ましい基として挙
げられる。
げられる。
【0023】アリールとは、環系に6〜18の炭素原子を
有する芳香族環又は環系を意味するものとして理解され
るべきであり、例えばフェニル又はナフチルであり、こ
れらは、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素又は臭素)、
アミノ、C1-C4-アルキルアミノ、C1-C4-ジアルキルアミ
ノ、ヒドロキシル、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ
又はその他の基等の1つ以上の基により置換されていて
もよい。
有する芳香族環又は環系を意味するものとして理解され
るべきであり、例えばフェニル又はナフチルであり、こ
れらは、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素又は臭素)、
アミノ、C1-C4-アルキルアミノ、C1-C4-ジアルキルアミ
ノ、ヒドロキシル、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ
又はその他の基等の1つ以上の基により置換されていて
もよい。
【0024】Y-は、一般に有機又は無機酸のアニオンで
ある。
ある。
【0025】有機酸とは、とりわけ、脂肪族及び芳香族
カルボン酸を意味するものとして理解されるべきであ
り、例えば安息香酸又はC1-C12-アルカン酸であり、好
ましくは蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸又はカプロン
酸等のC1-C6-アルカン酸であり、特に好ましくは酢酸、
又はシュウ酸、マロン酸若しくはコハク酸等のジカルボ
ン酸である。
カルボン酸を意味するものとして理解されるべきであ
り、例えば安息香酸又はC1-C12-アルカン酸であり、好
ましくは蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸又はカプロン
酸等のC1-C6-アルカン酸であり、特に好ましくは酢酸、
又はシュウ酸、マロン酸若しくはコハク酸等のジカルボ
ン酸である。
【0026】Y-は、メタンスルホネート又はp-トルエン
スルホネート等の有機スルホン酸のアニオンであっても
よい。
スルホネート等の有機スルホン酸のアニオンであっても
よい。
【0027】無機酸の例示としては、とりわけ、塩酸、
臭化水素酸、炭酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸及びリ
ン酸が挙げられる。
臭化水素酸、炭酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸及びリ
ン酸が挙げられる。
【0028】本発明はさらに、使用される還元剤が、亜
鉛と、臭化銅(I)、塩化銅(I)、酢酸銅(II)、臭化銅(I
I)、炭酸銅(II)、塩化銅(II)、硝酸銅(II)、シュウ酸銅
(II)及び硫酸銅(II)からなる群から選択される少なくと
も1つの銅塩との混合物である、式I又はIIのシクロヘ
キセン誘導体の製造方法に関する。硫酸銅(II)が好まし
い銅塩として挙げられる。
鉛と、臭化銅(I)、塩化銅(I)、酢酸銅(II)、臭化銅(I
I)、炭酸銅(II)、塩化銅(II)、硝酸銅(II)、シュウ酸銅
(II)及び硫酸銅(II)からなる群から選択される少なくと
も1つの銅塩との混合物である、式I又はIIのシクロヘ
キセン誘導体の製造方法に関する。硫酸銅(II)が好まし
い銅塩として挙げられる。
【0029】本発明の方法の他の態様では、使用される
還元剤が、亜鉛と、臭化ナトリウム、塩化ナトリウム、
酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、シュウ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、臭化カリウ
ム、塩化カリウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素カリウム、シュウ酸カリウム、硫酸カリウム並びに
対応するリチウム塩、臭化カルシウム、塩化カルシウ
ム、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、シュウ酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、臭化マグネシウム、塩化マグネ
シウム、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、シュウ
酸マグネシウム及び硫酸マグネシウム並びに対応するバ
リウム塩からなる群から選択される少なくとも1つのア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属塩との混合物である。
還元剤が、亜鉛と、臭化ナトリウム、塩化ナトリウム、
酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、シュウ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、臭化カリウ
ム、塩化カリウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素カリウム、シュウ酸カリウム、硫酸カリウム並びに
対応するリチウム塩、臭化カルシウム、塩化カルシウ
ム、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、シュウ酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、臭化マグネシウム、塩化マグネ
シウム、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、シュウ
酸マグネシウム及び硫酸マグネシウム並びに対応するバ
リウム塩からなる群から選択される少なくとも1つのア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属塩との混合物である。
【0030】1つの特に好ましい方法の変型において
は、使用される還元剤が、亜鉛と、塩化アンモニウム、
炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム及び酢酸アンモニウムからなる群から選択される
少なくとも1つの式Vのアンモニウム塩との混合物であ
る。置換基R6〜R8は、この場合全て水素である。塩化ア
ンモニウムが特に好ましいアンモニウム塩として挙げら
れる。
は、使用される還元剤が、亜鉛と、塩化アンモニウム、
炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム及び酢酸アンモニウムからなる群から選択される
少なくとも1つの式Vのアンモニウム塩との混合物であ
る。置換基R6〜R8は、この場合全て水素である。塩化ア
ンモニウムが特に好ましいアンモニウム塩として挙げら
れる。
【0031】本発明の方法は、式Ia及びIIaのシクロヘ
キセン化合物の製造に特に好適である。
キセン化合物の製造に特に好適である。
【0032】
【化16】 該方法を行うための一般的な手順は、化合物Bの水溶液
を式III又はIVのアルキン化合物中に計り取って、次い
で亜鉛をこの混合物に添加するか、又は、化合物Bの水
溶液に亜鉛を入れた懸濁液を上述のアルキン化合物中に
計り取るものである。
を式III又はIVのアルキン化合物中に計り取って、次い
で亜鉛をこの混合物に添加するか、又は、化合物Bの水
溶液に亜鉛を入れた懸濁液を上述のアルキン化合物中に
計り取るものである。
【0033】しかしながら、逆の手順、即ち、亜鉛を化
合物Bの水溶液中に懸濁させ、そしてこの懸濁液にアル
キン化合物III又はIVを加えることも可能である。
合物Bの水溶液中に懸濁させ、そしてこの懸濁液にアル
キン化合物III又はIVを加えることも可能である。
【0034】さらに、本発明による還元は水の存在下で
特に有利に行われることが見出された。
特に有利に行われることが見出された。
【0035】水の量は、化合物Bが溶解又は一部溶解す
るように選択される。亜鉛1モル当たり、通常15〜500m
lの水、好ましくは20〜400ml、そして特に好ましくは30
〜250mlの水を用いる。
るように選択される。亜鉛1モル当たり、通常15〜500m
lの水、好ましくは20〜400ml、そして特に好ましくは30
〜250mlの水を用いる。
【0036】不活性溶媒を添加すると、還元の進行に有
利であることも分かった。
利であることも分かった。
【0037】一般に、本発明の方法においては、化合物
I〜IVに対して不活性な任意の溶媒が不活性溶媒として
好適である。本方法は、好ましくは、例えばジクロロメ
タン、ペルクロロエチレン若しくはクロロホルム等の塩
素化炭化水素中で、又はジアルキルエーテル、テトラヒ
ドロフラン若しくはジオキサン等のエーテル溶媒中で、
そして特に水非混和性のメチル tert-ブチルエーテル中
で行われる。他の好適な溶媒は、芳香族炭化水素、特に
トルエン、及びメタノール、エタノール又はプロパノー
ル等のC1-C3-アルコールである。
I〜IVに対して不活性な任意の溶媒が不活性溶媒として
好適である。本方法は、好ましくは、例えばジクロロメ
タン、ペルクロロエチレン若しくはクロロホルム等の塩
素化炭化水素中で、又はジアルキルエーテル、テトラヒ
ドロフラン若しくはジオキサン等のエーテル溶媒中で、
そして特に水非混和性のメチル tert-ブチルエーテル中
で行われる。他の好適な溶媒は、芳香族炭化水素、特に
トルエン、及びメタノール、エタノール又はプロパノー
ル等のC1-C3-アルコールである。
【0038】上述の溶媒のうちの1つにアルキンジオー
ル10〜50重量%を含む溶液を用いることが好ましく、塩
化メチレンにアルキンジオール15〜30重量%を含む溶液
が特に好ましい。
ル10〜50重量%を含む溶液を用いることが好ましく、塩
化メチレンにアルキンジオール15〜30重量%を含む溶液
が特に好ましい。
【0039】上述の溶媒に加えて、酢酸を補助溶媒とし
て用いることも可能である。
て用いることも可能である。
【0040】亜鉛/銅還元剤系を用いる場合には、前記
還元剤は、水溶液中に亜鉛1モルあたり約0.02モルの上
述の銅塩、特に硫酸銅を添加することにより調製され
る。
還元剤は、水溶液中に亜鉛1モルあたり約0.02モルの上
述の銅塩、特に硫酸銅を添加することにより調製され
る。
【0041】亜鉛は、還元するアルキンジオール1モル
当たり、約0.5〜5、好ましくは0.7〜3、特に好ましくは
1〜2、極めて特に好ましくは1.2〜1.6グラム原子の量を
用いる。
当たり、約0.5〜5、好ましくは0.7〜3、特に好ましくは
1〜2、極めて特に好ましくは1.2〜1.6グラム原子の量を
用いる。
【0042】化合物Bは、亜鉛1モル当たり、0.5〜5モ
ル、好ましくは0.7〜3モル、そして特に好ましくは1〜2
モルを用いる。
ル、好ましくは0.7〜3モル、そして特に好ましくは1〜2
モルを用いる。
【0043】還元は、0℃から個々の溶媒の沸点の間の
温度で行なうことができる。好ましい反応温度は10〜80
℃、そして特に好ましくは35〜45℃の範囲である。
温度で行なうことができる。好ましい反応温度は10〜80
℃、そして特に好ましくは35〜45℃の範囲である。
【0044】本発明の主題を以下の実施例によりさらに
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0045】実施例1 式IVaの純度92%の6-ヒドロキシ-3-(3-ヒドロキシ-3-メ
チル-4-ペンテン-1-インイル)-2,4,4-トリメチル-2-シ
クロヘキセン-1-オン100g(0.4mol)を塩化メチレン400ml
に溶解し、水100mlに塩化アンモニウム28.7g(0.54mol)
を含む溶液と混合した。該混合物を10℃に冷却し、亜鉛
粉末35.2g(0.54mol)を加え、得られた混合物をさらに冷
却することなく2時間撹拌した。次いで、反応混合物を
還流温度(36-40℃)に加熱し、この温度でさらに3時間撹
拌した。10℃まで冷却した後に、残渣を濾別し、2×100
mlの塩化メチレンで洗浄した。母液及び洗浄濾液を併
せ、水200mlで振盪して抽出した。溶媒を留去した後に
油状の残渣が得られ、ガスクロマトグラフィー分析によ
り78.1 GC面積%の式IIaのアルケンジオール及び3.3 GC
面積%の式IVaのアルキンジオールを含んでいた。
チル-4-ペンテン-1-インイル)-2,4,4-トリメチル-2-シ
クロヘキセン-1-オン100g(0.4mol)を塩化メチレン400ml
に溶解し、水100mlに塩化アンモニウム28.7g(0.54mol)
を含む溶液と混合した。該混合物を10℃に冷却し、亜鉛
粉末35.2g(0.54mol)を加え、得られた混合物をさらに冷
却することなく2時間撹拌した。次いで、反応混合物を
還流温度(36-40℃)に加熱し、この温度でさらに3時間撹
拌した。10℃まで冷却した後に、残渣を濾別し、2×100
mlの塩化メチレンで洗浄した。母液及び洗浄濾液を併
せ、水200mlで振盪して抽出した。溶媒を留去した後に
油状の残渣が得られ、ガスクロマトグラフィー分析によ
り78.1 GC面積%の式IIaのアルケンジオール及び3.3 GC
面積%の式IVaのアルキンジオールを含んでいた。
【0046】実施例2 塩化メチレン200mlに式IVaのアルキンジオール100g(0.4
mol)(純度:92%)を含む溶液を、水100mlに塩化アンモ
ニウム28.7g(0.54mol)及び亜鉛粉末35.2g(0.54mol)を
含む懸濁液に25℃で撹拌しながら2時間にわたって滴下
した。滴下が終了した時に、混合物を35℃に加熱し、35
℃で18時間撹拌した。ガスクロマトグラフィーによる含
量測定により、77.36 GC面積%のアルケンジオール(式I
Ia)及び12.95 GC面積%のアルキンジオール(式IVa)が示
された。水20mlに溶解した塩化アンモニウム5.74g(0.11
mol)、及び亜鉛粉末7g(0.11mol)をさらに添加した後
に、反応を35℃で2時間続行した。ガスクロマトグラフ
ィーによる含量分析により、87.9 GC面積%のアルケン
ジオール(式IIa)及び<1 GC面積%のアルキンジオール
(式IVa)が示された。
mol)(純度:92%)を含む溶液を、水100mlに塩化アンモ
ニウム28.7g(0.54mol)及び亜鉛粉末35.2g(0.54mol)を
含む懸濁液に25℃で撹拌しながら2時間にわたって滴下
した。滴下が終了した時に、混合物を35℃に加熱し、35
℃で18時間撹拌した。ガスクロマトグラフィーによる含
量測定により、77.36 GC面積%のアルケンジオール(式I
Ia)及び12.95 GC面積%のアルキンジオール(式IVa)が示
された。水20mlに溶解した塩化アンモニウム5.74g(0.11
mol)、及び亜鉛粉末7g(0.11mol)をさらに添加した後
に、反応を35℃で2時間続行した。ガスクロマトグラフ
ィーによる含量分析により、87.9 GC面積%のアルケン
ジオール(式IIa)及び<1 GC面積%のアルキンジオール
(式IVa)が示された。
【0047】実施例3 式IVaのアルキンジオール100g(0.4mol)(純度:92%)を
塩化メチレン400mlに溶解した。塩化アンモニウム28.7
g(0.54mol)及び亜鉛粉末35.2g(0.54mol)を撹拌しなが
ら続けて導入した。水25mlを室温で添加し、該混合物を
還流下(38-40℃)で12時間撹拌した。後処理の後、残渣
を得て、ガスクロマトグラフィー分析により81.2 GC面
積%の式IIaのアルケンジオール及び3.3 GC面積%の式I
Vaのアルキンジオールを含んでいた。
塩化メチレン400mlに溶解した。塩化アンモニウム28.7
g(0.54mol)及び亜鉛粉末35.2g(0.54mol)を撹拌しなが
ら続けて導入した。水25mlを室温で添加し、該混合物を
還流下(38-40℃)で12時間撹拌した。後処理の後、残渣
を得て、ガスクロマトグラフィー分析により81.2 GC面
積%の式IIaのアルケンジオール及び3.3 GC面積%の式I
Vaのアルキンジオールを含んでいた。
【0048】実施例4 式IVaのアルキンジオール100g(0.4mol)(純度:92%)を
塩化メチレン400mlに溶解し、水100mlに炭酸アンモニウ
ム51.8g(0.54mol)を溶解した溶液に添加した。次いで、
亜鉛粉末35.2g(0.54mol)を導入した。該混合物を36-38
℃に撹拌しながら加熱し、その間にCO2が激しく発生し
た。36-38℃の温度で12時間撹拌した後に、サンプルをG
Cにより分析した。:アルケンジオール含量:73.87 GC
面積%;アルキンジオール含量:4 GC面積%。
塩化メチレン400mlに溶解し、水100mlに炭酸アンモニウ
ム51.8g(0.54mol)を溶解した溶液に添加した。次いで、
亜鉛粉末35.2g(0.54mol)を導入した。該混合物を36-38
℃に撹拌しながら加熱し、その間にCO2が激しく発生し
た。36-38℃の温度で12時間撹拌した後に、サンプルをG
Cにより分析した。:アルケンジオール含量:73.87 GC
面積%;アルキンジオール含量:4 GC面積%。
【0049】実施例5 a) Zn/Cu還元剤の調製(DRP 84891による) Zn粉末100gを脱塩(demineralized)水150mlに懸濁し、そ
して徹底的に撹拌しながら硫酸銅4gを室温(〜25℃)で導
入した。撹拌を、懸濁液中の青色の着色が消失するまで
続けた。さらに1時間撹拌した後、固体を吸引濾過し、
脱塩水で洗浄し、131gの湿性の生成物を得た。
して徹底的に撹拌しながら硫酸銅4gを室温(〜25℃)で導
入した。撹拌を、懸濁液中の青色の着色が消失するまで
続けた。さらに1時間撹拌した後、固体を吸引濾過し、
脱塩水で洗浄し、131gの湿性の生成物を得た。
【0050】b) Zn/Cuを用いるアルキンジオールの還元 式IVaのアルキンジオール100g(0.4mol)を塩化メチレン4
00mlに溶解した。a)で調製した湿性のZn/Cu還元剤46.3g
(約0.54mol)を水100mlに懸濁し、アルキンジオール/塩
化メチレン溶液に導入した。還元剤を添加し終えた後
に、該混合物を36℃に加熱した。6時間撹拌した後にGC
分析を行なった。:78.4 GC面積%のアルケンジオール
(式IIa)及び9.7 GC面積%のアルキンジオール(式IVa)。
00mlに溶解した。a)で調製した湿性のZn/Cu還元剤46.3g
(約0.54mol)を水100mlに懸濁し、アルキンジオール/塩
化メチレン溶液に導入した。還元剤を添加し終えた後
に、該混合物を36℃に加熱した。6時間撹拌した後にGC
分析を行なった。:78.4 GC面積%のアルケンジオール
(式IIa)及び9.7 GC面積%のアルキンジオール(式IVa)。
【0051】実施例6(比較例) 式IVaのアルキンジオール100g(0.4mol)(純度:92%)を
塩化メチレン400mlに溶解した。酢酸80mlを0℃で添加
し、全量で35.2g(0.54mol)の亜鉛粉末を、4.4gずつ8回
に分けて15分間隔で導入した。0℃で45分間撹拌した後
に、酢酸亜鉛を吸引濾過し、有用な生成物がなくなるま
で塩化メチレンで洗浄した。後処理の後、濾液をGCによ
り分析した。その結果、62 GC面積%の式IIaのアルケン
ジオール及び21 GC面積%の式VIのスピロ化合物が含ま
れていた。
塩化メチレン400mlに溶解した。酢酸80mlを0℃で添加
し、全量で35.2g(0.54mol)の亜鉛粉末を、4.4gずつ8回
に分けて15分間隔で導入した。0℃で45分間撹拌した後
に、酢酸亜鉛を吸引濾過し、有用な生成物がなくなるま
で塩化メチレンで洗浄した。後処理の後、濾液をGCによ
り分析した。その結果、62 GC面積%の式IIaのアルケン
ジオール及び21 GC面積%の式VIのスピロ化合物が含ま
れていた。
【0052】
【化17】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス ミュラー ドイツ連邦共和国 ディ−67246 ディル ムステイン,ボデルシュイングシュトラー セ13アー (72)発明者 ハンスゲオルグ エルンスト ドイツ連邦共和国 ディ−67346 スペイ ヤー,ブッサルドウェグ 62 Fターム(参考) 4C022 AA01 4H006 AA02 AC11 BB12 BB31 BE13 BE24 BE61 BE63 BE90
Claims (7)
- 【請求項1】 一般式I又はIIのシクロヘキセン誘導
体: 【化1】 [式中、置換基R1及びR2は、それぞれ独立に以下のとお
り定義される:R1は、 【化2】 であり;R2は、OH又は加水分解によってヒドロキシル基
に変換可能な保護基であり;R3及びR4は、水素又はC1-C
4-アルキルであり;及び、R5は、水素又はC1-C4-アシル
である。]を、一般式III又はIVのアルキン化合物: 【化3】 [式中、R1及びR2は、前記のとおり定義される。]の還
元により製造する方法であって、使用される還元剤が、
亜鉛と、アンモニウム塩、銅塩、並びにアルカリ金属及
びアルカリ土類金属塩からなる群から選択される少なく
とも1つの化合物Bとの混合物である、前記シクロヘキ
セン誘導体の製造方法。 - 【請求項2】 使用される還元剤が、亜鉛と、少なくと
も1つの式Vのアンモニウム塩: 【化4】 [式中、各置換基は、それぞれ独立に以下のとおり定義
される:R6〜R8は、水素、C1-C6-アルキル又はアリール
であり;及びY-は、有機又は無機酸のアニオンであ
る。]との混合物である、請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】 使用される還元剤が、亜鉛と、塩化アン
モニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、
硫酸アンモニウム及び酢酸アンモニウムからなる群から
選択される少なくとも一つのアンモニウム塩との混合物
である、請求項2に記載の製造方法。 - 【請求項4】 使用される還元剤が、亜鉛と、臭化銅
(I)、塩化銅(I)、酢酸銅(II)、臭化銅(II)、炭酸銅(I
I)、塩化銅(II)、硝酸銅(II)、シュウ酸銅(II)及び硫酸
銅(II)からなる群から選択される少なくとも1つの銅塩
との混合物である、請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項5】 還元を水の存在下で行う、請求項1〜4
のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項6】 還元を、一般式IからIVのシクロヘキセ
ン誘導体に対して不活性な有機溶媒中で行う、請求項1
〜5のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項7】 式Ia及びIIaのシクロヘキセン化合物: 【化5】 を製造するための、請求項1〜6のいずれか1項に記載
の製造方法。
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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WO2016146804A1 (de) | 2015-03-19 | 2016-09-22 | Basf Se | Astaxanthinzusammensetzungen (iv) |
WO2016146802A1 (de) | 2015-03-19 | 2016-09-22 | Basf Se | Astaxanthinzusammensetzungen (ii) |
WO2018015525A1 (en) | 2016-07-22 | 2018-01-25 | Basf Se | 6-hydroxy-3-[3-hydroxy-3-methyl-penta-1,4-dienyl]-2,4,4-trimethyl-cyclohexa-2,5-dien-1-one |
CN110121489A (zh) | 2016-12-19 | 2019-08-13 | 巴斯夫欧洲公司 | 制备(4s)-或(4r)-3,4-二羟基-2,6,6-三甲基环己-2-烯酮的方法 |
WO2018114733A1 (en) | 2016-12-19 | 2018-06-28 | Basf Se | Process for the preparation of stereoisomeric pure c9-acetals |
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---|---|---|---|---|
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DE4322277A1 (de) * | 1993-07-05 | 1995-01-12 | Basf Ag | Verbessertes Verfahren zur Herstellung von Astaxanthin, neue Zwischenprodukte hierfür sowie ein Verfahren zu deren Herstellung |
-
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- 2000-09-28 DE DE10049271A patent/DE10049271A1/de not_active Withdrawn
-
2001
- 2001-09-18 US US09/954,263 patent/US6699911B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-09-19 ES ES01122344T patent/ES2238371T3/es not_active Expired - Lifetime
- 2001-09-19 AT AT01122344T patent/ATE289988T1/de not_active IP Right Cessation
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- 2001-09-19 SI SI200130334T patent/SI1197483T1/xx unknown
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- 2001-09-19 PT PT01122344T patent/PT1197483E/pt unknown
- 2001-09-19 EP EP01122344A patent/EP1197483B1/de not_active Expired - Lifetime
- 2001-09-28 CN CNB011372524A patent/CN1225458C/zh not_active Expired - Lifetime
- 2001-09-28 JP JP2001302191A patent/JP2002187864A/ja not_active Withdrawn
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---|---|---|---|---|
JP2008538117A (ja) * | 2005-03-29 | 2008-10-09 | ユニバーシティ オブ サザン カリフォルニア | トリヒドロキシポリ不飽和エイコサノイド誘導体 |
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