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JP2002161015A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Publication number
JP2002161015A
JP2002161015A JP2000360726A JP2000360726A JP2002161015A JP 2002161015 A JP2002161015 A JP 2002161015A JP 2000360726 A JP2000360726 A JP 2000360726A JP 2000360726 A JP2000360726 A JP 2000360726A JP 2002161015 A JP2002161015 A JP 2002161015A
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JP
Japan
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cosmetic
stickiness
moisturizing
components
present
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Application number
JP2000360726A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takarada
健士 宝田
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】べたつき感の防止された優れた化粧料の提供。 【解決手段】吸湿臨界湿度が60%以上であるキシリッ
ト、マンニット、イノシットより選択される、糖アルコ
−ル1種又は2種以上を、べたつき感防止剤として含有
させる化粧料。これらは皮膚の保護効果、保湿効果に寄
与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料に関し、更に
詳細には、特定の糖アルコ−ルを、べたつき感防止剤と
して含有させた化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、化粧料には、皮膚の保護効
果、保湿効果等を目的として、グリコ−ル類、油脂類、
多糖類等が使用されている。これらの成分は、単独での
保湿効果等は優れているものの、化粧料としての感触
は、べたつき感といった感触を有する場合があった。
【0003】通常、化粧料において、これらの感触を調
整する場合には、粉末、揮発性成分、固型油等を用い
て、べたつき感を低減させる等の工夫がなされてきた。
これらの成分は、べたつき感を低減させる効果には優
れ、様々な剤型の化粧料に適用されるものであるが、同
一系に配合される成分、特に乳化型の化粧料の場合に
は、エマルジョンの界面に少なからず影響を与える事が
あり、化粧料全体の安定性に悪影響を与える場合があっ
た。また、なかでも口唇用化粧料の場合は、粉末のざら
ざらした感触や油脂等の味を考慮して含有させなければ
ならず、あまり多量には含有させられない為に、べたつ
き感の低減といった効果を発揮するには至っていなかっ
た。
【0004】すなわち、安定性等に影響を与える事な
く、べたつき感の少ない化粧料の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、べたつき感
が低減された化粧料を提供することを課題とする。
【0006】このような事情に鑑み、本発明者は鋭意研
究を重ねた結果、特定の糖アルコ−ルを、べたつき感防
止剤として化粧料に含有させることにより、上記課題を
解決する事を見出し、本発明を完成させた。
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、吸湿
臨界湿度が60%以上である糖アルコ−ルを、べたつき
感防止剤として含有させる化粧料である。好ましくは、
べたつき感防止剤が、キシリット、マンニット、イノシ
ットより選択される、1種又は2種以上である化粧料で
ある。より好ましくは、べたつき感防止剤を1〜20質
量%含有させる化粧料である。更に好ましくは、口唇用
化粧料である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる糖アルコ−ルとは、糖のアルデヒド
基およびケトン基を還元して各々第一、第二アルコ−ル
基としたものに相当する多価アルコ−ルの総称である。
また、それらは、直鎖の糖アルコ−ルは骨格の炭素数に
より分類され、炭素数3のトリットから炭素数7のヘプ
チットまでが一般的に天然物より得る事が可能で、炭素
数8以上のものは主に合成により得られる。更に、本発
明においては、環状構造を有する環式糖アルコ−ルも含
むものである。
【0008】本発明で用いられる糖アルコ−ルを具体的
に例示するのであれば、ペンチット、ヘキシット、ヘプ
チット、オクチット、ノニット、デシット、ドデシット
に分類される直鎖糖アルコール、および環式糖アルコ−
ル等を挙げる事ができ、その中でも特に好ましくは、キ
シリット、マンニット、イノシットがべたつき感防止効
果に特に優れるものとして例示する事ができる。また、
これは、1種また2種以上を含有させる事が可能であ
る。
【0009】本発明で用いられる糖アルコ−ルは、化粧
料中1〜20質量%が好ましく、更に好ましくは2〜1
0質量%であれば、べたつき感防止効果に優れるのであ
る。
【0010】本発明においての吸湿臨界湿度とは、糖ア
ルコ−ルが吸湿性を示し始める最低湿度の事である。つ
まり臨界湿度以上の環境では吸湿性を示し、それ以下で
は、結晶水として含まれる程度の水分しか保持しないの
である。本発明においての吸湿臨界湿度とは、以下の方
法にて測定されたものである。すなわち、温度および湿
度の調整が可能な恒温恒湿槽を用いて、25℃において
湿度設定を行い、この中に一定量のサンプルを24時間
静置し、静置前と静置後の重量を各々測定し、この測定
値から吸湿後の重量増加率を求める。湿度条件を種々変
えて、同様の測定を行い、湿度と重量増加率をプロット
すると、各湿度における重量増加率の曲線が得られる。
この曲線の変曲点が吸湿臨界湿度である。
【0011】本発明の化粧料は、上記必須成分である特
定の糖アルコ−ルを、べたつき感防止剤として含有させ
た時にのみ得られる効果であり、保湿剤等の他の効果を
目的として含有させられた化粧料とは相違するものであ
る。化粧料には保湿性能を有する原料が少なからず配合
されるが、こうした効果を現わす原料はしばしば処方バ
ランスにより分子間の水素結合の影響が強く現れること
があり、これがべたつき感として感じられるのである。
原料種としては、親水性のものとしてグリコール類、界
面活性剤、多糖類、水溶性高分子などがあり、油脂類の
場合は、包水性を有する油脂類にこうした原因によるべ
たつき感が見られる。すなわち、これらの原料に加えて
適度な吸湿性を持つ糖アルコール類を必要量添加するこ
とにより、こうした過剰な親水結合を防止し、以ってべ
たつき感を抑えるものである。なかでも、常に湿気にさ
らされる口唇用化粧料であれば、べたつき感を効果的に
防止しつつ、なお且つ味も良好であり、特に好ましい。
【0012】本発明の化粧料の剤型を具体的に例示する
のであれば、乳液、クリーム、パック料、マッサージ
料、メイキャップ化粧料等に利用することができ、上記
必須成分の他、化粧料の形態に応じて、界面活性剤、油
剤、高分子、粉体、水、防腐剤、着色剤、清涼剤、安定
化剤、アルコール類、薬剤、香料等を適宜加えることが
できる。
【0013】本発明の化粧料は、通常の化粧料を製造す
る方法にて得られるものであり、その製法に関しては特
には限定されない。
【0014】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらにより何等限定されるものでは
ない。
【0015】実施例1〜6及び比較例1〜3:口唇用保
湿クリーム(O/W型) 下記表1に示す組成の口唇用保湿クリームを調製し、 (1)使用後のべたつき感のなさ の評価項目について下記の方法により評価し、結果を併
せて表1に示した。
【0016】
【表1】
【0017】(製造方法) A:成分(1)〜(5)を加温しながら混合溶解する。 B:成分(6)〜(16)を加温しながら均一に溶解混
合する。 C:AにBを加え乳化する。 D:Cを室温まで冷却後、成分(17)を加え、口唇用
保湿クリ−ムを得た。
【0018】〔評価項目(1)及びその評価方法、判定
方法〕専門評価パネル20名により、使用後のべたつき
感のなさを下記の5段階評価にて評価し、さらにその平
均点を(基準A)に従い、判定した。
【0019】[評価] 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:不良 1点:非常に不良 (基準A) ◎:平均点4.5点以上 ○:平均点3.5点以上4.5点未満 △:平均点2.5点以上3.5点未満 ×:平均点2.5点未満
【0020】表1の結果から明らかなように、本発明品
の実施例1〜6の口唇用保湿クリームは、比較例1〜3
の口唇用保湿クリームに比較して、べたつき感防止効果
に優れたものであった。
【0021】実施例7 保湿美容液(ジェル) 下記に示す組成および製法で、保湿美容液を調製した。 (組成) (成 分) (%) (1)水素添加大豆リン脂質 1.0 (2)コレステロール 0.5 (3)1,3−ブチレングリコール 15.0 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (5)アルキル変性 0.3 カルボキシビニルポリマー (6)水酸化カリウム 0.1 (7)精製水 残量 (8)キサンタンガム 0.1 (9)マンニット 5.0 (10)ポリオキシエチレン 2.0 ポリオキシプロピレン共重合体 (分子量約15000) (11)ヒアルロン酸ナトリウム液 0.1 (1質量%水溶液) (12)エタノール 5.0
【0022】<製造方法> 1.A:成分(1)〜(4)を加温しながら均一に混合
する。 2.B:成分(5)〜(9)を均一に混合し加温する。 3.AにBを加え乳化する。 4.3を冷却して、成分(10)〜(12)を添加して
保湿美容液を得た。
【0023】以上のようにして得られた実施例7の保湿
美容液は、べたつき感の防止された、優れた化粧料であ
った。
【0024】実施例8 保湿乳液 下記に示す組成および製法で、保湿乳液を調製した。 (組成) (成 分) (質量%) (1)流動パラフィン 3.0 (2)トリオクタン酸グリセリル 5.0 (3)セタノール 0.5 (4)モノステアリン酸グリセリル 0.3 (5)ポリオキシエチレン(40) 1.0 硬化ヒマシ油 (6)水添大豆リン脂質 1.5 (7)キシリトール 10 (8)ポリエチレングリコール 2.0 (分子量 6000) (9)1,3ブチレングリコール 10 (10)水溶性コラ−ゲン液(1質量%水溶液)1.0 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (12)カルボキシビニルポリマー 0.2 (13)水酸化ナトリウム 0.1 (14)精製水 残量
【0025】<製造方法> A:成分(1)〜(6)を加温しながら均一に混合す
る。 B:成分(7)〜(14)を均一に混合し加温する。 C:BにAを加え乳化する。 D:Cを冷却して保湿乳液を得た。
【0026】以上のようにして得られた実施例8の保湿
乳液は、べたつき感の防止された、優れた化粧料であっ
た。
【0027】 実施例9 リキッドファンデーション (処方) (質量%) (1)液状ラノリン 2.0 (2)流動パラフィン 5.0 (3)ショ糖脂肪酸エステル 1.0 (4)ステアリン酸 2.0 (5)ベヘニルアルコ−ル 1.0 (6)自己乳化型モノステアリン酸 1.0 グリセリン (7)パラメトキシケイ皮酸−2− 3.0 エチルヘキシル (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)ジグリセリン 2.0 (10)トリエタノールアミン 1.0 (11)カルボキシメチルセルロース 0.2 (12)ベントナイト 0.5 (13)イノシット 2.0 (14)マンニット 2.0 (15)精製水 残量 (16)酸化チタン 6.0 (17)微粒子酸化チタン 2.0 (粒径20nm〜200nm) (18)微粒子酸化亜鉛 5.0 (粒径10nm〜100nm) (19)マイカ 2.0 (20)タルク 4.0 (21)黄酸化鉄 1.0 (22)ベンガラ 0.2 (23)黒酸化鉄 0.05 (24)香料 0.08
【0028】<製造方法> A:成分(1)〜(7)を混合溶解する。 B:成分(16)〜(23)を加え、均一に混合し70
℃に保つ。 C:成分(8)〜(15)を均一に溶解し、70℃に保
つ。 D:AにBを加えた後、Cにこれを添加して、均一に乳
化する。 E:Dを冷却し、成分(24)を加え、リキッドファン
デーションを得た。
【0029】以上のようにして得られた実施例9のリキ
ッドファンデーションは、べたつき感の防止された、優
れた化粧料であった。
【0030】実施例10 スティック状リップクリーム (処方) (質量%) (1)セレシンワックス 10.0 (2)パラフィンワックス 10.0 (3)ワセリン 5.0 (4)オクタン酸セチル 残量 (5)オリーブ油 30.0 (6)グリセリン 1.0 (7)マンニット 1.0 (8)キシリット 1.0 (9)メントール 0.5 (10)酢酸トコフェロール 0.5 (11)香料 0.1
【0031】<製造方法> A:成分(1)〜(11)を加温し混合溶解する。 B:Aを充填後冷却してスティック状リップクリームを
得た。
【0032】以上のようにして得られた実施例10のス
ティック状リップクリームは、べたつき感の防止され
た、優れた化粧料であった。
【0033】
【発明の効果】本発明は、特定の糖アルコ−ルを含有さ
せる事により、べたつき感の防止された、優れた化粧料
を得られるのものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA032 AA122 AB032 AB212 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC131 AC132 AC242 AC352 AC422 AC432 AC482 AC542 AD022 AD042 AD092 AD112 AD222 AD332 AD352 AD412 AD432 AD492 AD512 AD532 AD572 AD662 CC01 CC02 CC03 CC05 CC12 DD11 DD22 DD23 DD27 DD31 DD41 EE06 EE11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸湿臨界湿度が60%以上である糖アル
    コ−ルを、べたつき感防止剤として含有させる事を特徴
    とする化粧料。
  2. 【請求項2】 べたつき感防止剤が、キシリット、マン
    ニット、イノシットより選択される、1種又は2種以上
    である事を特徴とする請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 べたつき感防止剤を1〜20質量%含有
    させる事を特徴とする請求項1または2いずれか1項に
    記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 口唇用化粧料である事を特徴とする請求
    項1〜3いずれか1項に記載の化粧料。
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