JP2002159573A - 穿刺具 - Google Patents
穿刺具Info
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- JP2002159573A JP2002159573A JP2000358379A JP2000358379A JP2002159573A JP 2002159573 A JP2002159573 A JP 2002159573A JP 2000358379 A JP2000358379 A JP 2000358379A JP 2000358379 A JP2000358379 A JP 2000358379A JP 2002159573 A JP2002159573 A JP 2002159573A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な操作で、使用後の針体の針先を収納する
ことができ、廃棄処理等に際し安全性の高い穿刺具を提
供すること。 【解決手段】穿刺具1は、先端に針先21を有する針管
(針体)2と、針管2の基端部に設置されたハブ3と、
ハブ3に対し回動可能に設置され、針管2の少なくとも
針先21を収納可能なプロテクタ4と、プロテクタ4が
針管2に接近するのを許容する第1の位置と、プロテク
タ4が針管2の少なくとも針先21を収納したとき、プ
ロテクタ4に係合して、プロテクタ4が針管2から離間
するのを阻止する第2の位置とに移動可能に設置された
ストッパー部材7とを備えている。ストッパー部材7
は、コイルバネ(付勢部材)8により先端方向に向かっ
て付勢され、また、プロテクタ4は、プロテクタ4をハ
ブ3に固定するための固定部5に、回動機構6を介して
回動可能に支持されている。
ことができ、廃棄処理等に際し安全性の高い穿刺具を提
供すること。 【解決手段】穿刺具1は、先端に針先21を有する針管
(針体)2と、針管2の基端部に設置されたハブ3と、
ハブ3に対し回動可能に設置され、針管2の少なくとも
針先21を収納可能なプロテクタ4と、プロテクタ4が
針管2に接近するのを許容する第1の位置と、プロテク
タ4が針管2の少なくとも針先21を収納したとき、プ
ロテクタ4に係合して、プロテクタ4が針管2から離間
するのを阻止する第2の位置とに移動可能に設置された
ストッパー部材7とを備えている。ストッパー部材7
は、コイルバネ(付勢部材)8により先端方向に向かっ
て付勢され、また、プロテクタ4は、プロテクタ4をハ
ブ3に固定するための固定部5に、回動機構6を介して
回動可能に支持されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシリンジや
コネクタに装着して使用され、血管等に穿刺される穿刺
具に関する。
コネクタに装着して使用され、血管等に穿刺される穿刺
具に関する。
【0002】
【従来の技術】患者に対し採血や薬液の投与を行う際な
どには、シリンジの先端部に注射針を装着し、注射針を
患者の血管に穿刺しこれを行う。このような注射針は、
先端に鋭利な針先を有する針管(針体)と、針管の基端
に固着されたハブとで構成されている。
どには、シリンジの先端部に注射針を装着し、注射針を
患者の血管に穿刺しこれを行う。このような注射針は、
先端に鋭利な針先を有する針管(針体)と、針管の基端
に固着されたハブとで構成されている。
【0003】患者から採血する場合には、シリンジが備
えるプランジャを引く操作をし、シリンジ内部に血液を
吸引する。また、患者に薬液を投与する場合には、プラ
ンジャを押す操作をし、シリンジ内部に収納された薬液
を患者の血管内に注入する。
えるプランジャを引く操作をし、シリンジ内部に血液を
吸引する。また、患者に薬液を投与する場合には、プラ
ンジャを押す操作をし、シリンジ内部に収納された薬液
を患者の血管内に注入する。
【0004】ところで、患者に対し採血や薬液の投与を
終了した注射針およびシリンジは、不要となるため、そ
れぞれ別個に廃棄に供されるが、注射針をそのまま廃棄
すると、廃棄作業者等が誤って針先で指等を刺すという
事故が起きるおそれがある。特に、針の表面や内部に
は、血液が付着、残留しているため、このような誤刺に
より、感染を起こすおそれもある。
終了した注射針およびシリンジは、不要となるため、そ
れぞれ別個に廃棄に供されるが、注射針をそのまま廃棄
すると、廃棄作業者等が誤って針先で指等を刺すという
事故が起きるおそれがある。特に、針の表面や内部に
は、血液が付着、残留しているため、このような誤刺に
より、感染を起こすおそれもある。
【0005】従って、使用済みの注射針は、針管に筒状
のキャップを被せて破棄するなどの対策がとられてい
る。
のキャップを被せて破棄するなどの対策がとられてい
る。
【0006】しかしながら、このような針管にキャップ
を被せる作業は、キャップの一端部の開口内に針管をそ
の針先から挿入して行われるため、その作業に際して
も、針先等に付着、残留している血液が作業者の手に着
いたり、針先で作業者の手を刺したりしないようにする
ために、細心の注意を払わねばならず、使用後の注射針
の廃棄処理に多大な手間を要するという問題がある。
を被せる作業は、キャップの一端部の開口内に針管をそ
の針先から挿入して行われるため、その作業に際して
も、針先等に付着、残留している血液が作業者の手に着
いたり、針先で作業者の手を刺したりしないようにする
ために、細心の注意を払わねばならず、使用後の注射針
の廃棄処理に多大な手間を要するという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な操作で、使用後の針体の針先を収納することができ、
廃棄処理等に際し安全性の高い穿刺具を提供することに
ある。
な操作で、使用後の針体の針先を収納することができ、
廃棄処理等に際し安全性の高い穿刺具を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1)〜(10)の本発明により達成される。
【0009】(1) 先端に針先を有する針体と、前記
針体の基端部に設置されたハブと、前記ハブに対し回動
可能に設置され、前記針体の少なくとも針先を収納可能
なプロテクタと、前記プロテクタが前記針体に接近する
のを許容する第1の位置と、前記プロテクタが前記針体
の少なくとも針先を収納したとき、前記プロテクタに係
合して、前記プロテクタが前記針体から離間するのを阻
止する第2の位置とに移動可能に設置されたストッパー
部材とを備えることを特徴とする穿刺具。
針体の基端部に設置されたハブと、前記ハブに対し回動
可能に設置され、前記針体の少なくとも針先を収納可能
なプロテクタと、前記プロテクタが前記針体に接近する
のを許容する第1の位置と、前記プロテクタが前記針体
の少なくとも針先を収納したとき、前記プロテクタに係
合して、前記プロテクタが前記針体から離間するのを阻
止する第2の位置とに移動可能に設置されたストッパー
部材とを備えることを特徴とする穿刺具。
【0010】(2) 前記ストッパー部材は、前記針体
の外周部に、その長手方向に沿って移動可能に設置され
ている上記(1)に記載の穿刺具。
の外周部に、その長手方向に沿って移動可能に設置され
ている上記(1)に記載の穿刺具。
【0011】(3) 前記ストッパー部材は、前記第2
の位置のとき、その少なくとも一部が前記プロテクタの
内部に存在し、前記プロテクタを前記針体から離間させ
ようとすると、前記プロテクタに係合して、前記プロテ
クタが前記針体の針先を収納した状態を保持する上記
(1)または(2)に記載の穿刺具。
の位置のとき、その少なくとも一部が前記プロテクタの
内部に存在し、前記プロテクタを前記針体から離間させ
ようとすると、前記プロテクタに係合して、前記プロテ
クタが前記針体の針先を収納した状態を保持する上記
(1)または(2)に記載の穿刺具。
【0012】(4) 前記ストッパー部材を前記第1の
位置から前記第2の位置へ移動させる移動手段を有する
上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の穿刺具。
位置から前記第2の位置へ移動させる移動手段を有する
上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の穿刺具。
【0013】(5) 前記移動手段は、前記ストッパー
部材を付勢する付勢部材である上記(4)に記載の穿刺
具。
部材を付勢する付勢部材である上記(4)に記載の穿刺
具。
【0014】(6) 前記付勢部材は、コイルバネで構
成される上記(5)に記載の穿刺具。
成される上記(5)に記載の穿刺具。
【0015】(7) 前記ストッパー部材を前記第1の
位置に保持し、かつ、前記プロテクタが前記針体の少な
くとも針先を収納したとき、前記ストッパー部材の前記
第1の位置への保持を解除するよう構成されている保持
手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載
の穿刺具。
位置に保持し、かつ、前記プロテクタが前記針体の少な
くとも針先を収納したとき、前記ストッパー部材の前記
第1の位置への保持を解除するよう構成されている保持
手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載
の穿刺具。
【0016】(8) 前記プロテクタは、前記針体の少
なくとも針先が通過可能なスリットを有し、該スリット
は、少なくとも前記第2の位置において前記ストッパー
部材の通過を阻止する上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載の穿刺具。
なくとも針先が通過可能なスリットを有し、該スリット
は、少なくとも前記第2の位置において前記ストッパー
部材の通過を阻止する上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載の穿刺具。
【0017】(9) 前記プロテクタは、該プロテクタ
を前記ハブに固定するための固定部に、回動機構を介し
て回動可能に支持されている上記(1)ないし(8)の
いずれかに記載の穿刺具。
を前記ハブに固定するための固定部に、回動機構を介し
て回動可能に支持されている上記(1)ないし(8)の
いずれかに記載の穿刺具。
【0018】(10) 前記回動機構は、ヒンジ構造部
で構成される上記(9)に記載の穿刺具。
で構成される上記(9)に記載の穿刺具。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の穿刺具を添付図面
に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1、図3および図4は、それぞれ、本発
明の穿刺具を注射針に適用した場合の実施形態を示す部
分断面図であり、図2は、図1中のA−A断面図であ
り、図5は、図4中のB−B線断面図である。
明の穿刺具を注射針に適用した場合の実施形態を示す部
分断面図であり、図2は、図1中のA−A断面図であ
り、図5は、図4中のB−B線断面図である。
【0021】なお、以下の説明では、図1〜図4中の下
側を「基端」、上側を「先端」と言う。
側を「基端」、上側を「先端」と言う。
【0022】各図に示す穿刺具1は、針管(針体)2
と、針管2の基端部に固着されたハブ3と、針管2の少
なくとも針先21を収納可能なプロテクタ4と、プロテ
クタ4をハブ3に固定するための固定部5と、プロテク
タ4を固定部5に回動可能に支持する回動機構6と、プ
ロテクタ4が針管2の少なくとも針先21を収納したと
き、プロテクタ4が針管2から離間するのを阻止するス
トッパー部材7と、ストッパー部材7を先端方向に向か
って付勢するコイルバネ(付勢部材)8と、ストッパー
部材7をプロテクタ4が針管2に接近するのを許容する
位置(第1の位置)で保持する保持手段9とを備えてい
る。以下、各構成要素について説明する。
と、針管2の基端部に固着されたハブ3と、針管2の少
なくとも針先21を収納可能なプロテクタ4と、プロテ
クタ4をハブ3に固定するための固定部5と、プロテク
タ4を固定部5に回動可能に支持する回動機構6と、プ
ロテクタ4が針管2の少なくとも針先21を収納したと
き、プロテクタ4が針管2から離間するのを阻止するス
トッパー部材7と、ストッパー部材7を先端方向に向か
って付勢するコイルバネ(付勢部材)8と、ストッパー
部材7をプロテクタ4が針管2に接近するのを許容する
位置(第1の位置)で保持する保持手段9とを備えてい
る。以下、各構成要素について説明する。
【0023】針管2は、中空針であり、例えば、ステン
レス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタン
またはチタン合金のような金属材料で構成されている。
針管2の先端部には、鋭利な針先21が形成されてい
る。この針先21の形状は特に限定されず、本実施形態
では、針管2の軸線に対し所定角度傾斜した刃面を有す
る形状をなしている。
レス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタン
またはチタン合金のような金属材料で構成されている。
針管2の先端部には、鋭利な針先21が形成されてい
る。この針先21の形状は特に限定されず、本実施形態
では、針管2の軸線に対し所定角度傾斜した刃面を有す
る形状をなしている。
【0024】針管2の基端部には、ハブ3が液密に固着
(固定)され、針管2の内腔とハブ3の内部とが連通し
ている。
(固定)され、針管2の内腔とハブ3の内部とが連通し
ている。
【0025】針管2のハブ3に対する固着方法として
は、特に限定されず、例えば、カシメ、融着(熱融着、
高周波融着等)、接着剤による接着等の方法が挙げられ
る。
は、特に限定されず、例えば、カシメ、融着(熱融着、
高周波融着等)、接着剤による接着等の方法が挙げられ
る。
【0026】ハブ3は、ほぼ筒状の部材で構成され、好
ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹
脂で構成され、内部の視認性が確保されている。
ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹
脂で構成され、内部の視認性が確保されている。
【0027】このハブ3は、図2に示すように、基端方
向に向かってその外径および内径が漸増するテーパ状を
なしている。このテーパ状部分の内側には、例えば、シ
リンジ(図示せず)の先端突出部が挿入、嵌合され、こ
れにより、穿刺具1がシリンジに装着される。
向に向かってその外径および内径が漸増するテーパ状を
なしている。このテーパ状部分の内側には、例えば、シ
リンジ(図示せず)の先端突出部が挿入、嵌合され、こ
れにより、穿刺具1がシリンジに装着される。
【0028】ハブ3の基端外周には、リング状に突出し
たフランジ31が形成されている。例えば、シリンジに
穿刺具1を装着する操作や、シリンジから穿刺具1を取
り外す操作の際に、フランジ31に指を引っ掛けて、こ
の操作をより確実に行うことができる。
たフランジ31が形成されている。例えば、シリンジに
穿刺具1を装着する操作や、シリンジから穿刺具1を取
り外す操作の際に、フランジ31に指を引っ掛けて、こ
の操作をより確実に行うことができる。
【0029】また、ハブ3の先端部外周には、リング状
に凹没した係合凹部32が形成されている。この係合凹
部32には、後述するハウジング93の係合凸部932
が係合する。
に凹没した係合凹部32が形成されている。この係合凹
部32には、後述するハウジング93の係合凸部932
が係合する。
【0030】このようなハブ3の側部には、プロテクタ
4がハブ3に対して回動可能に設置されている。
4がハブ3に対して回動可能に設置されている。
【0031】このプロテクタ4は、針管2の少なくとも
針先21を覆う被覆部41と、プロテクタ4の回動中心
(軸61)と被覆部41とを連結するアーム(支持部
材)42とを有し、これらが好ましくは一体化されてい
る。被覆部41とアーム42とが一体形成されているこ
とにより、部品点数が少なく、簡単な構成で、プロテク
タ4を回動可能に設置することができる。アーム42
は、弾性変形可能な材料で構成され、若干撓むようにな
っている。
針先21を覆う被覆部41と、プロテクタ4の回動中心
(軸61)と被覆部41とを連結するアーム(支持部
材)42とを有し、これらが好ましくは一体化されてい
る。被覆部41とアーム42とが一体形成されているこ
とにより、部品点数が少なく、簡単な構成で、プロテク
タ4を回動可能に設置することができる。アーム42
は、弾性変形可能な材料で構成され、若干撓むようにな
っている。
【0032】被覆部41は、有底筒状の部材で構成され
ている。また、被覆部41の壁部には、その長手方向に
沿って針管2の少なくとも針先21が通過可能なスリッ
ト411が形成されている。すなわち、被覆部41は、
図5に示すように、その横断面形状が略C字状をなして
いる。
ている。また、被覆部41の壁部には、その長手方向に
沿って針管2の少なくとも針先21が通過可能なスリッ
ト411が形成されている。すなわち、被覆部41は、
図5に示すように、その横断面形状が略C字状をなして
いる。
【0033】また、本実施形態では、スリット411
は、その全長に渡ってほぼ等しい幅で形成されている。
は、その全長に渡ってほぼ等しい幅で形成されている。
【0034】プロテクタ4の先端までの長さは、針管2
を被覆部41に収納したとき、針先21が被覆部41の
先端から突出しない(はみ出さない)程度の長さとされ
る(図3および図4参照)。
を被覆部41に収納したとき、針先21が被覆部41の
先端から突出しない(はみ出さない)程度の長さとされ
る(図3および図4参照)。
【0035】プロテクタ4、前記ハブ3、後述する固定
部5および回動機構6を構成する各部材の構成材料とし
ては、特に限定されず、それぞれ、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、
ポリウレタン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テル、アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、アイオ
ノマー、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリエーテルエーテルケトン等の各種樹脂材料が挙
げられる。
部5および回動機構6を構成する各部材の構成材料とし
ては、特に限定されず、それぞれ、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、
ポリウレタン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テル、アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、アイオ
ノマー、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリエーテルエーテルケトン等の各種樹脂材料が挙
げられる。
【0036】このようなプロテクタ4は、プロテクタ4
をハブ3に固定するための固定部5に、回動機構6を介
して回動可能に支持されている。この回動機構6によ
り、プロテクタ4は、針管2の少なくとも針先21を収
納する(覆う)位置(図3および図4参照)と、針管2
から離間する位置(図1および図2参照)とに回動す
る。
をハブ3に固定するための固定部5に、回動機構6を介
して回動可能に支持されている。この回動機構6によ
り、プロテクタ4は、針管2の少なくとも針先21を収
納する(覆う)位置(図3および図4参照)と、針管2
から離間する位置(図1および図2参照)とに回動す
る。
【0037】固定部5は、リング状(環状)をなしてお
り、ハブ3に対し嵌合により固定されている。なお、固
定部5は、図示の構成では、全周が繋がったリング状
(環状)をなしているが、これに限らず、例えば周方向
の一部が欠損したC字状をなすもの(Cリング)であっ
てもよい。
り、ハブ3に対し嵌合により固定されている。なお、固
定部5は、図示の構成では、全周が繋がったリング状
(環状)をなしているが、これに限らず、例えば周方向
の一部が欠損したC字状をなすもの(Cリング)であっ
てもよい。
【0038】このような固定部5は、ハブ3に対し、単
に嵌合により固定されているだけでもよいが、接着剤に
より接着されていたり、融着(熱融着、超音波融着、高
周波融着等)されていたりしてもよい。また、固定部5
は、ハブ3と一体的に形成されていてもよい。
に嵌合により固定されているだけでもよいが、接着剤に
より接着されていたり、融着(熱融着、超音波融着、高
周波融着等)されていたりしてもよい。また、固定部5
は、ハブ3と一体的に形成されていてもよい。
【0039】また、固定部5はハブ3に対してその周方
向に回転するものでもよい。その場合、固定部5はハブ
3に対して周方向のみ動かすことができる。
向に回転するものでもよい。その場合、固定部5はハブ
3に対して周方向のみ動かすことができる。
【0040】この固定部5には、プロテクタ4が回動機
構6を介して回動可能に支持されている。
構6を介して回動可能に支持されている。
【0041】この回動機構6は、図示のように、ヒンジ
構造部をなすものであり、アーム42の端部に形成され
た軸61と、この軸61を支持する軸受け62とで構成
されている。軸61は、アーム42に対しほぼ垂直に形
成されている。また、軸受け62は、一対の対抗する板
片で構成され、各板片には、軸61の両端部がそれぞれ
挿通されている。
構造部をなすものであり、アーム42の端部に形成され
た軸61と、この軸61を支持する軸受け62とで構成
されている。軸61は、アーム42に対しほぼ垂直に形
成されている。また、軸受け62は、一対の対抗する板
片で構成され、各板片には、軸61の両端部がそれぞれ
挿通されている。
【0042】回動機構6におけるプロテクタ4の回動角
度範囲(回動可能な最大の角度の範囲)としては、特に
限定されないが、例えば、80〜180°程度が好まし
く、90°以上、180°未満であるのがより好まし
く、100°〜165°程度であるのがさらに好まし
い。このような範囲であると、穿刺等の操作性が特に優
れる。
度範囲(回動可能な最大の角度の範囲)としては、特に
限定されないが、例えば、80〜180°程度が好まし
く、90°以上、180°未満であるのがより好まし
く、100°〜165°程度であるのがさらに好まし
い。このような範囲であると、穿刺等の操作性が特に優
れる。
【0043】また、回動機構6は、プロテクタ4の姿勢
(回動角度)を固定する機能、特に多段階に固定する機
能を有していてもよい。これにより、針管2の生体等へ
の穿刺操作の際に、プロテクタ4がハブ3に対し揺動し
て、操作の妨げとなることをより確実に防止することが
できる。この機能は、例えば、軸61とそれを挿入、支
持する孔とを多角形の形状とすることで可能となる。
(回動角度)を固定する機能、特に多段階に固定する機
能を有していてもよい。これにより、針管2の生体等へ
の穿刺操作の際に、プロテクタ4がハブ3に対し揺動し
て、操作の妨げとなることをより確実に防止することが
できる。この機能は、例えば、軸61とそれを挿入、支
持する孔とを多角形の形状とすることで可能となる。
【0044】なお、本発明において、回動機構6は、図
示のようなヒンジ構造のものに限らず、例えば、帯状体
で固定部5とプロテクタ4とを可撓性を有する帯状体で
連結し(好ましくはこれらを一体形成し)、該帯状体の
湾曲変形によりプロテクタ4が回動する構成としてもよ
い。
示のようなヒンジ構造のものに限らず、例えば、帯状体
で固定部5とプロテクタ4とを可撓性を有する帯状体で
連結し(好ましくはこれらを一体形成し)、該帯状体の
湾曲変形によりプロテクタ4が回動する構成としてもよ
い。
【0045】針管2の外周部には、略筒状をなすストッ
パー部材7が針管2の長手方向に沿って移動可能に設置
されている。
パー部材7が針管2の長手方向に沿って移動可能に設置
されている。
【0046】このストッパー部材7は、図1に示すよう
に、プロテクタ4が針管2に接近するのを許容する第1
の位置(以下、この位置を「退避位置」と言う。)と、
図3および図4に示すように、プロテクタ4が針管2の
少なくとも針先21を収納したとき、被覆部41(プロ
テクタ4)に係合して、プロテクタ4が針管2から離間
するのを阻止する第2の位置(以下、この位置を「係合
位置」と言う。)とに移動可能とされている。
に、プロテクタ4が針管2に接近するのを許容する第1
の位置(以下、この位置を「退避位置」と言う。)と、
図3および図4に示すように、プロテクタ4が針管2の
少なくとも針先21を収納したとき、被覆部41(プロ
テクタ4)に係合して、プロテクタ4が針管2から離間
するのを阻止する第2の位置(以下、この位置を「係合
位置」と言う。)とに移動可能とされている。
【0047】ストッパー部材7の先端部外周には、リン
グ状に突出した突出部71が形成されている。この突出
部71には、後述するコイルバネ8の先端が当接して、
ストッパー部材7を先端方向に向かって付勢する。すな
わち、突出部71は、コイルバネ8のバネ座として機能
する。
グ状に突出した突出部71が形成されている。この突出
部71には、後述するコイルバネ8の先端が当接して、
ストッパー部材7を先端方向に向かって付勢する。すな
わち、突出部71は、コイルバネ8のバネ座として機能
する。
【0048】また、この突出部71は、後述するクリッ
プ部材91のストッパー部材7の長手方向に対する位置
を規定する機能も有する。
プ部材91のストッパー部材7の長手方向に対する位置
を規定する機能も有する。
【0049】このようなストッパー部材7の最大外径
(突出部71の外径:図5中長さD)は、被覆部41の
スリット411の幅(図5中長さW)より大きく設定さ
れている。このため、ストッパー部材7は、スリット4
11を通過することが確実に阻止される。
(突出部71の外径:図5中長さD)は、被覆部41の
スリット411の幅(図5中長さW)より大きく設定さ
れている。このため、ストッパー部材7は、スリット4
11を通過することが確実に阻止される。
【0050】したがって、プロテクタ4が針管2の少な
くとも針先21を収納した状態で、ストッパー部材7が
係合位置となると、以後、プロテクタ4を針管2から離
間させようとしても、ストッパー部材7が被覆部41
(プロテクタ4)に係合して、プロテクタ4が針管2の
針体21を収納した状態が確実に保持されるので、高い
安全性が持続される。
くとも針先21を収納した状態で、ストッパー部材7が
係合位置となると、以後、プロテクタ4を針管2から離
間させようとしても、ストッパー部材7が被覆部41
(プロテクタ4)に係合して、プロテクタ4が針管2の
針体21を収納した状態が確実に保持されるので、高い
安全性が持続される。
【0051】なお、本実施形態では、ストッパー部材7
の係合位置は、プロテクタ4の被覆部41の最先端部に
設定されているが、プロテクタ4が針管2の少なくとも
針先21を収納した後、プロテクタ4が針管2から離間
するのを阻止することができれば、図示の位置に限定さ
れない。
の係合位置は、プロテクタ4の被覆部41の最先端部に
設定されているが、プロテクタ4が針管2の少なくとも
針先21を収納した後、プロテクタ4が針管2から離間
するのを阻止することができれば、図示の位置に限定さ
れない。
【0052】また、ストッパー部材7は、係合位置のと
き、その少なくとも一部がプロテクタ4の被覆部41の
内部に存在して、プロテクタ4を針管2から離間させよ
うとすると、プロテクタ4の被覆部41に係合するよう
な構成であってもよい。
き、その少なくとも一部がプロテクタ4の被覆部41の
内部に存在して、プロテクタ4を針管2から離間させよ
うとすると、プロテクタ4の被覆部41に係合するよう
な構成であってもよい。
【0053】また、被覆部41のスリット411は、少
なくとも係合位置(第2の位置)においてストッパー部
材7の通過を阻止するような構成であってもよい。
なくとも係合位置(第2の位置)においてストッパー部
材7の通過を阻止するような構成であってもよい。
【0054】このストッパー部材7の外周部には、突出
部71とハブ3との間に、コイルバネ(付勢部材)8が
設置されている。このコイルバネ8は、その先端が突出
部71の基端に、一方、その基端がハブ3の先端に当接
し、ストッパー部材7を先端方向に向かって付勢してい
る。すなわち、このコイルバネ8は、ストッパー部材7
を退避位置から係合位置に移動させる移動手段を構成す
る。
部71とハブ3との間に、コイルバネ(付勢部材)8が
設置されている。このコイルバネ8は、その先端が突出
部71の基端に、一方、その基端がハブ3の先端に当接
し、ストッパー部材7を先端方向に向かって付勢してい
る。すなわち、このコイルバネ8は、ストッパー部材7
を退避位置から係合位置に移動させる移動手段を構成す
る。
【0055】なお、付勢部材は、コイルバネ8に代え
て、例えば板バネ等で構成することもできる。また、本
発明の穿刺具1では、付勢部材を必要に応じて省略する
こともでき、この場合、ストッパー部材7を、例えば手
動あるいはそれ自体の自重等により、退避位置から係合
位置へ移動させるような構成とすることができる。
て、例えば板バネ等で構成することもできる。また、本
発明の穿刺具1では、付勢部材を必要に応じて省略する
こともでき、この場合、ストッパー部材7を、例えば手
動あるいはそれ自体の自重等により、退避位置から係合
位置へ移動させるような構成とすることができる。
【0056】このような穿刺具1は、図1に示すよう
に、ストッパー部材7を退避位置に保持する保持手段9
を有している。
に、ストッパー部材7を退避位置に保持する保持手段9
を有している。
【0057】この保持手段9は、ストッパー部材7より
先端側に設置されたクリップ部材91および押し込み部
材92と、これらを収納するハウジング93とで構成さ
れている。
先端側に設置されたクリップ部材91および押し込み部
材92と、これらを収納するハウジング93とで構成さ
れている。
【0058】クリップ部材91は、内側リング部材91
1と外側リング部材912とを同心的に配置させ、それ
らの当接(接触)する部分同士を、融着(例えば、熱融
着、超音波融着、高周波融着等)、接着剤による接着等
により固着したものである。すなわち、クリップ部材9
1は、その縦断面が楕円の途中がくびれたようなひょう
たん形状をなしている。このクリップ部材91は、内側
リング部材911の孔にストッパー部材7の先端部が挿
入、嵌合することにより、ストッパー部材7に固定され
ている。
1と外側リング部材912とを同心的に配置させ、それ
らの当接(接触)する部分同士を、融着(例えば、熱融
着、超音波融着、高周波融着等)、接着剤による接着等
により固着したものである。すなわち、クリップ部材9
1は、その縦断面が楕円の途中がくびれたようなひょう
たん形状をなしている。このクリップ部材91は、内側
リング部材911の孔にストッパー部材7の先端部が挿
入、嵌合することにより、ストッパー部材7に固定され
ている。
【0059】また、クリップ部材91は、内側リング部
材911と外側リング部材912との当接する部分にお
いて、所定の外力(本実施形態では、被覆部41の基端
が押し込み部材92の先端に当接することにより生じる
基端方向への押圧力)が付加されることにより、両者が
分離(分断)するよう構成されている。
材911と外側リング部材912との当接する部分にお
いて、所定の外力(本実施形態では、被覆部41の基端
が押し込み部材92の先端に当接することにより生じる
基端方向への押圧力)が付加されることにより、両者が
分離(分断)するよう構成されている。
【0060】クリップ部材91の先端側には、前記の外
側リング部材912より若干大きい内径および外径を有
する略筒状の押し込み部材92が設置されている。図3
に示すように、この押し込み部材92を介して、前記所
定の外力がクリップ部材91に付加されることにより、
クリップ部材91が分離される。このとき、ストッパー
部材7は、内側リング部材911ごと、押し込み部材9
2の孔を基端側から先端側に通過して先端方向(係合位
置)に向かって移動する。
側リング部材912より若干大きい内径および外径を有
する略筒状の押し込み部材92が設置されている。図3
に示すように、この押し込み部材92を介して、前記所
定の外力がクリップ部材91に付加されることにより、
クリップ部材91が分離される。このとき、ストッパー
部材7は、内側リング部材911ごと、押し込み部材9
2の孔を基端側から先端側に通過して先端方向(係合位
置)に向かって移動する。
【0061】また、押し込み部材92の先端側には、対
向する一対の凹部921、921が形成されている。各
凹部921には、後述するハウジング93の各凸部93
1がそれぞれ係止する。
向する一対の凹部921、921が形成されている。各
凹部921には、後述するハウジング93の各凸部93
1がそれぞれ係止する。
【0062】これらのクリップ部材91および押し込み
部材92は、略筒状のハウジング93内に収納されてい
る。
部材92は、略筒状のハウジング93内に収納されてい
る。
【0063】ハウジング93の先端側内面には、各凹部
921に係止可能な板片状の凸部931、931が対向
して形成されている。
921に係止可能な板片状の凸部931、931が対向
して形成されている。
【0064】これらの凸部931、931には、針管2
の少なくとも針先21を収納した被覆部41の基端が当
接する。これにより、被覆部41(プロテクタ4)は、
針管2に対する位置が規定される。
の少なくとも針先21を収納した被覆部41の基端が当
接する。これにより、被覆部41(プロテクタ4)は、
針管2に対する位置が規定される。
【0065】また、ハウジング93の基端側内面には、
ハブ3の係合凹部32に対応したリング状の係合凸部9
32が形成されている。
ハブ3の係合凹部32に対応したリング状の係合凸部9
32が形成されている。
【0066】このような保持手段9により、ストッパー
部材7は、次のようにして退避位置に設置(セット)さ
れる。
部材7は、次のようにして退避位置に設置(セット)さ
れる。
【0067】 まず、ストッパー部材7の先端部外周
にクリップ部材91を固定し、クリップ部材91より先
端側に押し込み部材92を設置する。
にクリップ部材91を固定し、クリップ部材91より先
端側に押し込み部材92を設置する。
【0068】 次に、ハウジング93を先端側から、
ストッパー部材7、クリップ部材91および押し込み部
材92を収納するように被せる。
ストッパー部材7、クリップ部材91および押し込み部
材92を収納するように被せる。
【0069】 そして、ハウジング93の各凸部93
1を、それぞれ押し込み部材92の各凹部921に係止
させ、この状態を維持しつつ、ハウジング93を、スト
ッパー部材7、クリップ部材91および押し込み部材9
2ごと、コイルバネ8の弾性力に抗して基端方向に移動
させる。
1を、それぞれ押し込み部材92の各凹部921に係止
させ、この状態を維持しつつ、ハウジング93を、スト
ッパー部材7、クリップ部材91および押し込み部材9
2ごと、コイルバネ8の弾性力に抗して基端方向に移動
させる。
【0070】 次に、ハウジング93の係合凸部93
2をハブ3の係合凹部32に挿入、係合させる。
2をハブ3の係合凹部32に挿入、係合させる。
【0071】これにより、ストッパー部材7は、退避位
置に保持される。なお、この状態では、コイルバネ8
は、圧縮状態に維持され、ストッパー部材7を先端方向
に向って付勢する。
置に保持される。なお、この状態では、コイルバネ8
は、圧縮状態に維持され、ストッパー部材7を先端方向
に向って付勢する。
【0072】また、保持手段8は、プロテクタ4が針管
2の少なくとも針先21を収納したとき、押し込み部材
92がプロテクタ4の被覆部41で基端方向に押し込ま
れ、クリップ部材91を分離することにより、ストッパ
ー部材7の退避位置への保持を解除する。
2の少なくとも針先21を収納したとき、押し込み部材
92がプロテクタ4の被覆部41で基端方向に押し込ま
れ、クリップ部材91を分離することにより、ストッパ
ー部材7の退避位置への保持を解除する。
【0073】このような保持手段9を構成する各部材の
構成材料としては、特に限定されないが、例えばハブ3
等で挙げた材料と同様のものを用いることができる。
構成材料としては、特に限定されないが、例えばハブ3
等で挙げた材料と同様のものを用いることができる。
【0074】次に、穿刺具1の使用方法の一例につい
て、詳細に説明する。 [1] まず、ハブ3にシリンジ(図示せず)の先端突
出部を挿入、嵌合するとともに、プロテクタ4を、例え
ば図1に示すような位置(穿刺操作の邪魔にならない位
置)として、針管2から離間した状態とし、シリンジを
把持する。
て、詳細に説明する。 [1] まず、ハブ3にシリンジ(図示せず)の先端突
出部を挿入、嵌合するとともに、プロテクタ4を、例え
ば図1に示すような位置(穿刺操作の邪魔にならない位
置)として、針管2から離間した状態とし、シリンジを
把持する。
【0075】なお、プロテクタ4の位置は、操作者の希
望に応じて、適宜設定(選択)することができ、操作を
さらに容易に行なうことができる。
望に応じて、適宜設定(選択)することができ、操作を
さらに容易に行なうことができる。
【0076】[2] この状態で、針管2の針先21を
患者の血管(静脈または動脈)に穿刺し、シリンジが備
えるプランジャ(図示せず)を操作し、患者に対して血
液の採取あるいはシリンジ内の薬液の注入を行なう。
患者の血管(静脈または動脈)に穿刺し、シリンジが備
えるプランジャ(図示せず)を操作し、患者に対して血
液の採取あるいはシリンジ内の薬液の注入を行なう。
【0077】この操作の最中に、ハブ3に対し固定部5
が周方向に回転することはなく、操作を確実に行なうこ
とができる。
が周方向に回転することはなく、操作を確実に行なうこ
とができる。
【0078】[3] 血液の採取あるいは薬液の注入が
終了したら、針管2を患者の血管から抜き取る。
終了したら、針管2を患者の血管から抜き取る。
【0079】[4] 次いで、プロテクタ4を図1中半
時計周りに回動させる。これにより、被覆部41は、ス
リット411を介して、針管2の少なくとも針先21を
収納する。なお、このとき、ストッパー部材7は退避位
置にあり、プロテクタ4の針管2に接近するのを許容し
ている。
時計周りに回動させる。これにより、被覆部41は、ス
リット411を介して、針管2の少なくとも針先21を
収納する。なお、このとき、ストッパー部材7は退避位
置にあり、プロテクタ4の針管2に接近するのを許容し
ている。
【0080】[5] 前記[4]の状態となるのに連続
して(または、ほぼ同時に)、プロテクタ4は、その基
端が押し込み部材92の先端に当接し、押し込み部材9
2を基端方向に押圧する。そして、この押圧力が押し込
み部材92を介してクリップ部材91に付加され、外側
リング部材912が押し込み部材92とともに基端方向
へ移動する。これにより、クリップ部材91は、内側リ
ング部材911と外側リング部材912とに分離(分
断)され、ストッパー部材7の退避位置への保持が解除
される(図3参照)。
して(または、ほぼ同時に)、プロテクタ4は、その基
端が押し込み部材92の先端に当接し、押し込み部材9
2を基端方向に押圧する。そして、この押圧力が押し込
み部材92を介してクリップ部材91に付加され、外側
リング部材912が押し込み部材92とともに基端方向
へ移動する。これにより、クリップ部材91は、内側リ
ング部材911と外側リング部材912とに分離(分
断)され、ストッパー部材7の退避位置への保持が解除
される(図3参照)。
【0081】[6] 退避位置への保持が解除されたス
トッパー部材7は、内側リング部材911とともに、コ
イルバネ8の復元力(弾性力)により、針管2の長手方
向に沿って先端方向に向って移動する。なお、このと
き、被覆部41の基端は、ハウジング93の各凸部93
1の先端に当接し、針管2に対する位置が規定(固定)
されている。このため、ストッパー部材7は、より容易
かつ確実に針管2に沿って移動することができる。
トッパー部材7は、内側リング部材911とともに、コ
イルバネ8の復元力(弾性力)により、針管2の長手方
向に沿って先端方向に向って移動する。なお、このと
き、被覆部41の基端は、ハウジング93の各凸部93
1の先端に当接し、針管2に対する位置が規定(固定)
されている。このため、ストッパー部材7は、より容易
かつ確実に針管2に沿って移動することができる。
【0082】[7] そして、ストッパー部材7は、図
4に示すように、被覆部41の内部に進入して係合位置
に至る。また、ストッパー部材7は、被覆部41のスリ
ット411の通過が阻止されている。
4に示すように、被覆部41の内部に進入して係合位置
に至る。また、ストッパー部材7は、被覆部41のスリ
ット411の通過が阻止されている。
【0083】このため、一旦、プロテクタ4が針管2の
針先21を収納した状態となると、プロテクタ4が元の
位置に戻ろうとしても(図4中時計周りに移動しようと
しても)、ストッパー部材7がプロテクタ4に係合し
て、プロテクタ4は、針管2から離間することができな
い。
針先21を収納した状態となると、プロテクタ4が元の
位置に戻ろうとしても(図4中時計周りに移動しようと
しても)、ストッパー部材7がプロテクタ4に係合し
て、プロテクタ4は、針管2から離間することができな
い。
【0084】[8] 以上のようにして、針管2の針先
21が被覆部41内(プロテクタ4内)に収納された
ら、シリンジに穿刺具1が装着された状態のままで、廃
棄に供される。
21が被覆部41内(プロテクタ4内)に収納された
ら、シリンジに穿刺具1が装着された状態のままで、廃
棄に供される。
【0085】また、ハブ3からシリンジの先端突出部を
抜き取り、穿刺具1とシリンジとを分離し、それぞれ別
個に廃棄してもよい。
抜き取り、穿刺具1とシリンジとを分離し、それぞれ別
個に廃棄してもよい。
【0086】このような穿刺具1では、針先21がプロ
テクタ4内に収納されており、特に、針先21がプロテ
クタ4の先端から突出したり、離脱したりすることがな
いため、廃棄処理を行なう者等が針先21で誤って手指
等を刺すという事故が防止される。
テクタ4内に収納されており、特に、針先21がプロテ
クタ4の先端から突出したり、離脱したりすることがな
いため、廃棄処理を行なう者等が針先21で誤って手指
等を刺すという事故が防止される。
【0087】以上、本発明の穿刺具を図示の実施形態に
ついて説明したが、本発明は、これに限定されるもので
はなく、穿刺具を構成する各部は、同様の機能を発揮し
得る任意の構成のものと置換することができる。
ついて説明したが、本発明は、これに限定されるもので
はなく、穿刺具を構成する各部は、同様の機能を発揮し
得る任意の構成のものと置換することができる。
【0088】例えば、クリップ部材に代えて、パッキン
ゴムのようなリング状の弾性部材を用いることもでき
る。
ゴムのようなリング状の弾性部材を用いることもでき
る。
【0089】また、本発明の穿刺具の用途としては、各
種注射針に限らず、例えば、留置針(外針)と組み合わ
せて用いる留置針組立体にも適用することができる。
種注射針に限らず、例えば、留置針(外針)と組み合わ
せて用いる留置針組立体にも適用することができる。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、簡
単な操作で、迅速かつ安全に、使用後の針体をプロテク
タ内に収納することができ、廃棄処理等に際し、血液の
汚染や感染等を防止し、誤って針先で手指等を刺すとい
う事故もなく、衛生面、安全面で極めて優れた穿刺具を
提供することができる。
単な操作で、迅速かつ安全に、使用後の針体をプロテク
タ内に収納することができ、廃棄処理等に際し、血液の
汚染や感染等を防止し、誤って針先で手指等を刺すとい
う事故もなく、衛生面、安全面で極めて優れた穿刺具を
提供することができる。
【0091】ストッパー部材を付勢する付勢部材を設け
た場合には、自動的にストッパー部材を第2の位置に移
動することができるので、操作者にとって便利である。
た場合には、自動的にストッパー部材を第2の位置に移
動することができるので、操作者にとって便利である。
【0092】また、本発明は、小型で簡単な構造、少な
い部品点数で上記効果を達成することができる。
い部品点数で上記効果を達成することができる。
【図1】本発明の穿刺具を注射針に適用した場合の実施
形態を示す部分断面図である。
形態を示す部分断面図である。
【図2】図1中のA−A線断面図である。
【図3】本発明の穿刺具を注射針に適用した場合の実施
形態を示す部分断面図である。
形態を示す部分断面図である。
【図4】本発明の穿刺具を注射針に適用した場合の実施
形態を示す部分断面図である。
形態を示す部分断面図である。
【図5】図4中のB−B線断面図である。
1 穿刺具 2 針管 21 針先 3 ハブ 31 フランジ 32 係合凹部 4 プロテクタ 41 被覆部 411 スリット 42 アーム 5 固定部 6 回動機構 61 軸 62 軸受け 7 ストッパー部材 71 突出部 8 コイルバネ 9 保持手段 91 クリップ部材 911 内側リング部材 912 外側リング部材 92 押し込み部材 921 凹部 93 ハウジング 931 凸部 932 係合凸部
Claims (4)
- 【請求項1】 先端に針先を有する針体と、 前記針体の基端部に設置されたハブと、 前記ハブに対し回動可能に設置され、前記針体の少なく
とも針先を収納可能なプロテクタと、 前記プロテクタが前記針体に接近するのを許容する第1
の位置と、前記プロテクタが前記針体の少なくとも針先
を収納したとき、前記プロテクタに係合して、前記プロ
テクタが前記針体から離間するのを阻止する第2の位置
とに移動可能に設置されたストッパー部材とを備えるこ
とを特徴とする穿刺具。 - 【請求項2】 前記ストッパー部材は、前記針体の外周
部に、その長手方向に沿って移動可能に設置されている
請求項1に記載の穿刺具。 - 【請求項3】 前記ストッパー部材を前記第1の位置か
ら前記第2の位置へ移動させる移動手段を有する請求項
1または2に記載の穿刺具。 - 【請求項4】 前記ストッパー部材を前記第1の位置に
保持し、かつ、前記プロテクタが前記針体の少なくとも
針先を収納したとき、前記ストッパー部材の前記第1の
位置への保持を解除するよう構成されている保持手段を
有する請求項1ないし3のいずれかに記載の穿刺具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358379A JP2002159573A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 穿刺具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358379A JP2002159573A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 穿刺具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002159573A true JP2002159573A (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=18830292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000358379A Pending JP2002159573A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 穿刺具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002159573A (ja) |
-
2000
- 2000-11-24 JP JP2000358379A patent/JP2002159573A/ja active Pending
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