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JP2002141528A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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Publication number
JP2002141528A
JP2002141528A JP2000331414A JP2000331414A JP2002141528A JP 2002141528 A JP2002141528 A JP 2002141528A JP 2000331414 A JP2000331414 A JP 2000331414A JP 2000331414 A JP2000331414 A JP 2000331414A JP 2002141528 A JP2002141528 A JP 2002141528A
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JP
Japan
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thin film
photoelectric conversion
silicon thin
film
conversion device
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Withdrawn
Application number
JP2000331414A
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Hideki Shiroma
英樹 白間
Kouichirou Shinraku
浩一郎 新楽
Hirofumi Senda
浩文 千田
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマCVD法等で形成するシード層たる
シリコン薄膜におけるスピン密度を制御することで、こ
の上に堆積される光電変換層の高品質化を促し、光電変
換装置の性能を改善することを目的とする。 【解決手段】 基板1上に、導電型決定不純物原子の平
均濃度が1×101 8個/cm3〜1×1022個/cm3
ある結晶質を含むシリコン薄膜3、光電変換層4、およ
び前記シリコン薄膜3とは逆の導電型の半導体層5を積
層して設けると共に、前記シリコン薄膜3と半導体層5
に電極2、6を接続して設けた光電変換装置であって、
前記シリコン薄膜3中の電子スピン共鳴法で分析したス
ピン密度が1×1018個/cm3以下であることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電変換装置に関
し、特に薄膜多結晶シリコンをBSF効果を有するシー
ド層に用いた太陽電池に代表される光電変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】薄膜
多結晶シリコンを用いた光電変換装置を低コストで製造
するには、多結晶シリコン薄膜をガラス基板等の低コス
ト基板上に600℃程度以下の比較的低温度下で形成す
る必要がある。この製膜方法としては、従来より、プラ
ズマCVD法や触媒CVD法が精力的に研究されてい
る。これらの製法で多結晶シリコン薄膜を得る場合、結
晶質を有する高品質シリコン薄膜を基板上に形成した
後、これをシード層としてその上に光電変換層たる多結
晶シリコン薄膜を製膜すると、比較的低温で高品質な膜
が形成できる。
【0003】プラズマCVD法や触媒CVD法で形成さ
れた光電変換層たるシリコン薄膜中のスピン密度につい
ては、しばしば議論の対象となっている。一般に光電変
換装置のようなデバイスに適用し得るシリコン薄膜の場
合、スピン密度は極力少ない方がよいと考えられてい
る。
【0004】スピン密度に関しては、例えば特開平4−
188879号に、非晶質シリコン薄膜中のスピン密度
を5×1017個/cm3以下にする内容が記載されてい
るが、結晶質を含むシリコン薄膜に関するものではな
い。
【0005】また、特開平10−56193号に、真性
な非単結晶シリコン中のナトリウム濃度がスピン密度以
下とする内容が記載されているが、スピン密度が具体的
な数値で示されておらず、また、真性シリコンというこ
とからも光電変換層についてのものである。
【0006】以上のように、光電変換層たるシリコン薄
膜については検討されているが、シード層たるシリコン
薄膜についてはほとんど議論に上っていない。したがっ
て、シード層中のスピン密度をどの程度に制御すればよ
いか経験的にも明らかにされてはいなかった。
【0007】本発明はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、プラズマCVD法等で形成するシード
層たるシリコン薄膜におけるスピン密度を制御すること
で、この上に堆積される光電変換層の高品質化を促し、
光電変換装置の性能を改善することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る光電変換装置では、基板上に、導電
型決定不純物原子の平均濃度が1×101 8個/cm3
1×1022個/cm3である結晶質を含むシリコン薄
膜、光電変換層、および前記シリコン薄膜とは逆の導電
型の半導体層を積層して設けると共に、前記シリコン薄
膜と半導体層に電極を接続して設けた光電変換装置にお
いて、前記シリコン薄膜中の電子スピン共鳴法で分析し
たスピン密度が1×1018個/cm3以下であることを
特徴とする。
【0009】また、上記光電変換装置では、前記シリコ
ン薄膜中のスピン密度が1×101 7個/cm3以下であ
ることが望ましい。
【0010】また、上記光電変換装置では、前記導電型
決定不純物原子がボロン、アルミニウム、又はリンのう
ちの少なくとも1種であることが望ましい。
【0011】また、上記光電変換装置では、前記シリコ
ン薄膜が体積結晶化分率40%以上の結晶質を含むシリ
コン薄膜であることが望ましい。
【0012】また、上記光電変換装置では、前記シリコ
ン薄膜の膜厚が0.005〜1μmであることが望まし
い。
【0013】また、上記光電変換装置では、前記シリコ
ン薄膜中に、基板と平行な方向の粒径が0.1μm以上
である結晶粒を含むことが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、請求項1に係る光電変換装
置の実施形態を図1に基づいて説明する。ここでは、光
入射面側にn型層を形成した場合について説明するが、
光入射面側にp型層を形成した場合は、文中の導電型を
逆に読み替えればよい。
【0015】まず、ガラス、SUS等の低コスト基板1
上にTi、Ni、W、Mo、Cu、Ag、またはAlの
うち、少なくとも1種からなる金属、またはその窒化
膜、あるいはそのシリサイド膜で形成される薄膜層から
成る裏電極2を電子ビーム蒸着法、スパッタリング法等
の真空成膜法によりシート抵抗が1Ω/□以下となるよ
うに適当な膜厚に堆積する。具体的には、Ti膜を0.
1μm成膜し、この上にAg膜を1μm成膜し、さらに
Ti膜を0.1μm成膜するとシート抵抗0.1Ω/□
以下が実現される。なお、前記Ti及びAg膜は他の工
程で問題のない限り他の金属等に置き換えても良い。
【0016】次に、前記裏電極2上に、BSF効果を有
するシード層となる結晶質を含むシリコン薄膜(p+
Si層)3をプラズマCVD法等の真空成膜法、あるい
は、アルミニウム膜とSi膜との積層膜を熱処理する方
法等により厚さ0.003〜1.2μm程度に形成す
る。
【0017】プラズマCVD法においては、製膜時の反
応ガスとしてはシラン系ガス、水素ガス及びドーピング
ガスを用いる。シラン系ガスとしてはモノシランガス、
ジシランガス等に加え、ジクロロシランガス等のハロゲ
ン化ケイ素系ガス等を用いても良い。シラン系ガスに対
する水素ガスの流量は20倍以上であることが好まし
い。ドーピングガスとしてはp型Si膜を形成する場合
はジボランガス等を、n型Si膜を形成する場合はホス
フィンガス等を用いる。このときのシラン系ガスに対す
るドーピングガスの流量は、Si膜のドーピング(導電
型決定不純物)原子濃度が1×1018個/cm3〜1×
1022個/cm3程度になるよう調節する。流量で調整
しきれない場合は、水素等の希釈ガスで適当な濃度に希
釈したドーピングガスを用いる。本実施形態において
は、反応ガスとして、モノシランガス、水素ガス、ジボ
ランガスを用い、各ガスの流量はモノシランガス1〜2
0sccm、水素ガス50〜1000sccm、ジボラ
ンガス(水素により1%又は100ppmに希釈)0.
1〜100sccmとする。製膜時の圧力としては0.
5〜5torr、製膜温度は100〜400℃、放電パ
ワーは例えば15〜100Wなどである。
【0018】また、アルミニウム膜とSi膜との積層膜
を熱処理する方法としては、裏電極を形成した基板上に
真空蒸着法等によりアルミニウム膜を形成し、この上に
プラズマCVD法により非晶質Si膜を形成し、これを
500℃程度で熱処理することにより、アルミニウムが
高濃度にドーピングされた結晶質を含むシリコン薄膜
(p+型Si層)3とすることができる。アルミニウム
膜とSi膜との積層膜を500℃程度で熱処理すると、
Si膜上にアルミニウムが偏析するので、このSi膜上
に偏析したアルミニウムは熱処理後にエッチング除去す
る。
【0019】これらの製法で形成されたシリコン薄膜
(p+型Si層)3中の導電型決定不純物原子濃度が1
×1018個/cm3以下であると、充分なBSF効果が
得られない。また、導電型決定不純物原子濃度が1×1
22個/cm3以上であると、この導電型決定不純物原
子による欠陥によってシリコン薄膜(p+型Si層)3
の品質が低下し、高い変換効率が得らない。
【0020】上述の条件において石英基板上に形成され
るSi膜のスピン密度を電子スピン共鳴法により求める
と1×1018個/cm3以下となる。さらに製膜時のシ
ラン系ガスに対する水素ガスの流量を30倍以上、製膜
圧力を1〜5torr、製膜温度を150〜300℃、
放電パワーを15〜50Wとすることによりスピン密度
を1×1017個/cm3以下とすることができる。
【0021】スピン密度が1×1018個/cm3以上と
なると、シード層となるシリコン薄膜(p+型Si層)
3中の欠陥が増加し、この上に堆積する光電変換層4の
膜品質の低下につながってしまう。スピン密度を測定す
る場合には石英基板上にSi膜を形成することが好まし
い。特にSi膜の膜厚が薄い場合及びスピン密度が小さ
い場合は、基板の信号(バックグラウンド)を極力低減
して測定することが必要である。
【0022】さらに、このシリコン薄膜(p+型Si
層)3の分光エリプソメーターによるフィッティングに
より算出した体積結晶化分率は40%以上となる。体積
結晶化分率が40%以下であると、この上に堆積する光
電変換層4が充分に高品質化されず、高い変換効率が得
られにくい。
【0023】また、シリコン薄膜(p+型Si層)3の
膜厚が0.005μm以下であると、充分なBSF効果
が得られないため、高い変換効率が得られにくい。ま
た、膜厚が1μm以上であると、光電変換層4で吸収し
きれなかった光が裏面電極2で反射されて再度光電変換
層4に戻ってくる間にシード層3で吸収される量が増え
るため、高い変換効率が得られにくい。
【0024】また、シリコン薄膜(p+型Si層)3中
に基板1と平行な方向の粒径が0.1μm以上である結
晶粒を含むと、この上に堆積する光電変換層4の粒径が
拡大しやすく、高品質な光電変換層4が得られやすい。
特に、前記アルミニウム膜とSi膜の積層膜を熱処理す
る方法によれば0.1μm以上の結晶粒径が比較的容易
に得られる。
【0025】次に、前記シリコン薄膜(p+型Si層)
3上に、同層と同一導電型(すなわちp型)もしくは実
質的にi型のSiから成る光電変換層4をプラズマCV
D法または触媒CVD法等によって厚さ0.5〜20μ
m程度に形成する。p型不純物原子としてはボロンをド
ープする。
【0026】次に、前記光電変換層4上にシリコン薄膜
(p+型Si層)3とは反対の導電型(すなわちn型)
の非晶質、多結晶もしくは微結晶を含む半導体層(Si
層)5をプラズマCVD法等によって厚さ1μm以下に
形成する。n型不純物原子としてリン等を1×1018
/cm3〜1×1022個/cm3程度に高濃度にドープす
る。
【0027】次に、前記半導体層(n型Si層)5上
に、他方の電極となるITO、SnO 2、ZnO等の透
明導電膜6をスパッタリング法やMOCVD法等の真空
成膜法を用いて60〜100nm程度の膜厚で形成す
る。
【0028】さらに、前記透明導電膜6上に、Ag、T
i、Cu等から成る櫛形状の表金属集電極7を蒸着法や
プリント及び焼成技術等によって、厚さ1μm以上に形
成する。
【0029】以上によって、薄膜多結晶シリコン光電変
換装置が得られる。
【0030】
【実施例】以下において、本発明の幾つかの実施例によ
る光電変換装置である薄膜多結晶シリコン太陽電池と比
較例について説明する。 (実施例1)ガラス基板上に裏電極としてTi膜0.1
μm、Ag膜1μm、Ti膜0.1μmをスパッタリン
グ法により形成した。
【0031】この上に、シード層であるシリコン薄膜を
40MHzの高周波電源を用いた平行平板型プラズマC
VD法により形成した。この成膜室はターボ分子ポンプ
によって排気を行い、圧力調整バルブにより所望の製膜
圧力に制御する。製膜前の背圧は3×10-7torr、
製膜時の圧力は1.0torrとした。製膜時の反応ガ
スとしてモノシランガス、水素ガス及びジボランガスを
用い、各々の流量は2sccm、94sccm、6sc
cmとした。また放電パワーは25W、製膜温度は20
0℃とした。ジボランガスは水素により1%に希釈した
ものを用いており、導電型決定不純物原子濃度としては
3×1021個/cm3である。また、膜厚は0.1μm
である。このシリコン薄膜のスピン密度を電子スピン共
鳴法により求めたところ、5×1016個/cm3であっ
た。体積結晶化分率は分光エリプソメーターによるフィ
ッティングにより算出したところ、56.8%であっ
た。
【0032】次に、このシード層上に光電変換層となる
多結晶Si膜を40MHzの高周波電源を用いたプラズ
マCVD法により2μmの膜厚に形成した。製膜時の圧
力は1.5torr、製膜時の反応ガスとしてモノシラ
ンガス、水素ガス及びジボランガスを用い、各々の流量
は5sccm、100sccm、0.2sccmとし
た。また放電パワーは30W、製膜温度は200℃とし
た。ジボランガスは水素により100ppmに希釈した
ものを用いた。
【0033】次に、この光電変換層上にn型のa−Si
層を13.56MHzの高周波電源を用いたプラズマC
VD法により50nmの膜厚に形成した。製膜時の圧力
は1.0torr、製膜時の反応ガスとしてモノシラン
ガス、水素ガス及びホスフィンガスを用い、各々の流量
は10sccm、50sccm、10sccmとした。
また放電パワーは25W、製膜温度は200℃とした。
ホスフィンガスは水素により1%に希釈したものを用い
た。
【0034】次に、n型a−Si上に、表電極となるI
TOをスパッタ法により80nmの膜厚に形成した。
【0035】さらに、ITO上に集電極となる櫛形状の
Ag膜をスパッタ法により1μmの膜厚に形成した。
【0036】この薄膜多結晶Si太陽電池に入射光とし
てAM1.5、100mW/cm2を用いたときの出力特
性は開放端電圧0.441V、短絡電流密度19.1mA
/cm2、曲線因子0.606、変換効率5.1%であっ
た。 (実施例2〜11)シード層であるシリコン薄膜の製膜
条件を様々に変化させて、実施例1と同様に薄膜多結晶
Si太陽電池を形成した。このシリコン薄膜の導電型決
定不純物原子濃度、スピン密度、体積結晶化分率、膜厚
及び変換効率を表1に示した。
【0037】尚、導電型決定不純物原子として、実施例
2〜8についてはボロンを、実施例9〜11については
リンを用いた。導電型決定不純物原子としてリンを用い
る実施例においては、シード層及び光電変換層のドーピ
ングガスとしてはホスフィンガスを用い、a−Si層の
ドーピングガスとしてはジボランガスを用いた。 (実施例12)アルミニウム膜とシリコン薄膜との積層
膜を熱処理する方法により形成したシード層を用いて多
結晶Si太陽電池を形成した。尚、前述したように熱処
理時に導電型決定不純物原子であるアルミニウムがドー
ピングされる。また、図2に示すように、基板と平行な
方向の結晶粒径は断面TEM観察により0.1μm以上
のものが含まれていることが分かる。 (比較例1)ボロンドーピング濃度を2×1022個/c
3、膜厚については0.05μm、その他の製膜条件
は実施例1と同様である。 (比較例2)ボロンドーピング濃度を8×1017個/c
3、膜厚については0.5μm、その他の製膜条件は
実施例1と同様である。 (比較例3)排気はターボ分子ポンプを作動させずに、
油回転ポンプのみによって行い、圧力調整バルブによっ
て所望の製膜圧力に制御する。製膜前の背圧は1.5×
10- 2torrで残留不純物の多い条件となっている。
その他の製膜条件は実施例1と同様である。
【0038】
【表1】
【0039】これらの実施例および比較例より、BSF
効果を有するシード層たるシリコン薄膜の導電型決定不
純物原子濃度が1×1018〜1×1022個/cm3の範
囲内であり、且つスピン密度が1×1018個/cm3
下、特に1×101 7個/cm3以下であれば、高い変換
効率が得られることが明らかとなった。また体積結晶化
分率は40%以上、膜厚については0.005〜1μm
の範囲内が望ましいことが分かる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、基板上
に、導電型決定不純物原子の平均濃度が1×101 8個/
cm3〜1×1022個/cm3である結晶質を含むシリコ
ン薄膜、光電変換層、および前記シリコン薄膜とは逆の
導電型の半導体層を積層して設けると共に、前記シリコ
ン薄膜と半導体層に電極を接続して設けた光電変換装置
において、前記シリコン薄膜中の電子スピン共鳴法で分
析したスピン密度が1×1018個/cm3以下であるこ
とから、プラズマCVD法等によって成膜されたシード
層たる多結晶シリコン層の上に堆積される光電変換層を
高品質化でき、薄膜多結晶シリコン光電変換装置の高性
能化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換装置の構造の一態様を示す図
である。
【図2】本発明の光電変換装置のシリコン薄膜(シード
層)の断面TEM像である。
【符号の説明】
1:ガラス基板 2:電極(裏電極) 3:シリコン薄膜(p+型Si層) 4:光電変換層 5:半導体層(n型Si層) 6:電極(透明導電膜) 7:表金属集電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千田 浩文 滋賀県八日市市蛇溝町長谷野1166番地の6 京セラ株式会社滋賀工場八日市ブロック 内 Fターム(参考) 4K030 AA03 AA06 AA17 AA20 BA29 BB06 CA05 DA09 JA01 JA05 JA06 JA10 JA16 LA16 5F045 AA08 AB03 AC01 AC19 AD05 AD06 AD07 AD08 AE19 AE21 AF07 BB18 CA13 DA59 DA61 DA65 5F051 AA03 AA16 CA15 CA34 CA40 GA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、導電型決定不純物原子の平均
    濃度が1×101 8個/cm3〜1×1022個/cm3であ
    る結晶質を含むシリコン薄膜、光電変換層、および前記
    シリコン薄膜とは逆の導電型の半導体層を積層して設け
    ると共に、前記シリコン薄膜と半導体層に電極を接続し
    て設けた光電変換装置において、前記シリコン薄膜中の
    電子スピン共鳴法で分析したスピン密度が1×1018
    /cm3以下であることを特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記シリコン薄膜中のスピン密度が1×
    101 7個/cm3以下であることを特徴とする請求項1
    に記載の光電変換装置。
  3. 【請求項3】 前記導電型決定不純物原子がボロン、ア
    ルミニウム、又はリンのうちの少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 【請求項4】 前記シリコン薄膜が体積結晶化分率40
    %以上の結晶質を含むシリコン薄膜であることを特徴と
    する請求項1に記載の光電変換装置。
  5. 【請求項5】 前記シリコン薄膜の膜厚が0.005〜
    1μmであることを特徴とする請求項1に記載の光電変
    換装置。
  6. 【請求項6】 前記シリコン薄膜中に、基板と平行な方
    向の粒径が0.1μm以上である結晶粒を含むことを特
    徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008124325A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Kaneka Corp 薄膜光電変換装置とその製造方法
JP2012031513A (ja) * 2010-06-30 2012-02-16 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体領域の形成方法及び蓄電装置の作製方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008124325A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Kaneka Corp 薄膜光電変換装置とその製造方法
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