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JP2002067591A - 透視可能な化粧スクリーンによる化粧方法、並びに基材シート、化粧スクリーン及び接着シート - Google Patents

透視可能な化粧スクリーンによる化粧方法、並びに基材シート、化粧スクリーン及び接着シート

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Publication number
JP2002067591A
JP2002067591A JP2000258334A JP2000258334A JP2002067591A JP 2002067591 A JP2002067591 A JP 2002067591A JP 2000258334 A JP2000258334 A JP 2000258334A JP 2000258334 A JP2000258334 A JP 2000258334A JP 2002067591 A JP2002067591 A JP 2002067591A
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JP
Japan
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sheet
adhesive
decorative screen
see
adhesive layer
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Application number
JP2000258334A
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Kensuke Aoyama
憲介 青山
Yoshiko Fujita
淑子 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓硝子等を透視可能に、且つ小ロット、オン
デマンド対応で化粧する。また、埃付着による美観低下
等も防ぐ。 【解決手段】 予め多数の透孔1を有する基材シート1
0と、粘着剤層3と接着剤層4が積層されている接着シ
ート20を用意しておき、基材シートに絵柄2をプリン
タ等で形成して透視可能な化粧スクリーン30とし、こ
れを、接着シートの接着剤層面に熱接着等で貼った後、
粘着剤層面を覆っていた離型シート5を剥離して、窓硝
子等の透明被着体40に粘着により貼れば、透視可能に
化粧できる。また、透孔に粘着剤がはみ出さず粘着剤に
埃が付着しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、店舗・住宅等の建
築物に於ける窓硝子、硝子製等で透明なドアや間仕切
り、車両の窓硝子等を、透視可能な化粧スクリーンを貼
り付けて透視可能に化粧する方法と、それに用いる各種
材料(基材シート、化粧スクリーン及び接着シート)に
関する。
【0002】
【従来の技術】透明なドア、窓、室内の間仕切り等の両
側で、その透視性や透光性をあまり妨げずに、それぞれ
反対側とは異なって見える表示をしたいという要望があ
る。この要望に対応した化粧スクリーンとして、出願人
は、透明なプラスチックフィルムからなる基材シート
に、隠蔽性インキで表絵柄と裏絵柄を重ねて印刷した
後、全体に多数の透孔を設けた構成のものを提案した
(実開平1−68498号公報参照)。また、この様な
化粧スクリーンは、表裏両側から互いに他方を見る事が
できる両方向性の透視性の他に、片方の面を明るい配色
とて、他方の面を暗い配色する事で、建物の窓硝子等に
貼ったときに、建物の中からは外が見えるが、外からは
中が見えない様に、透視性を一方向性にする事もでき
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、近年において
は、小ロット対応、オンデマンド対応等により、大量生
産を必要としない画像等の絵柄を、上記用途に利用した
い要求も高まって来ている。例えば、家庭用途に於い
て、デジタルカメラやビデオカメラで撮影した子供の成
長記録の静止画像(写真)を、パーソナルコンピータと
カラーインキジエットプリンタ等を使って、片面のみの
画像でも良いから化粧スクリーンを一枚作って窓ガラス
等に貼って装飾してみたい等の要求である。或いはま
た、店舗の透明ドア等に店名や広告等を透明ドアの透視
性を確保しつつ表示したいという要求等である。しかし
ながら、前記の様な大量生産を前提とした化粧スクリー
ン、すなわち、製版した印刷版によって絵柄印刷した
後、多数の透孔をプレス等で穿設する様なものでは、上
記の様な小ロット、オンデマンド対応は出来なっかた。
【0004】また、前記従来の化粧スクリーンの代表的
な使用法は、印刷面に透明な粘着剤を塗布して窓などに
貼り、基材シートが表面保護層として働く様にするもの
である。ところが、化粧スクリーンを貼るときに、押圧
により粘着剤が透孔部分にはみだすことが避けられず、
長時間使用すると、はみだした粘着剤に埃が付着して蓄
積し、美観を損なう上、化粧スクリーンの透視(透光)
性が低下する問題もあった。
【0005】すなわち、本発明の課題は、化粧スクリー
ンによる化粧方法を、家庭用途でさえも適用可能な様
な、小ロット、オンデマンド対応が可能な方法とする事
である。また、長時間使用しても埃が付着し難い化粧方
法を提供する事である。また、これら化粧方法に使用す
る材料を提供する事である。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
べく、本発明の透視可能な化粧スクリーンによる化粧方
法の第1の発明では、予め多数の透孔が設けられた基材
シートに、絵柄を形成して透視可能な化粧スクリーンと
し、次いで、上記化粧スクリーンを、接着性を有する透
明な接着シートを介して透明被着体に貼着して、該透明
被着体を透視可能に化粧する様にした。
【0007】この様な方法とすれば、透視可能とする為
の透孔は絵柄を形成する前に予め基材シートに設けてあ
るので、使用する化粧スクリーンは、基材シートに絵柄
を例えばスクリーン印刷、インキジェットや昇華転写等
のプリンタ、或いは手描き等の形成法で形成する事で、
必要な時にその都度、用意する事ができる。また、化粧
スクリーンを透明被着体に貼るのに、予め用意しておけ
る接着シートを使うので直ぐに貼れ、絵柄を基材シート
に形成した上で更にその都度、接着剤を塗工する様な手
間も不要となる。従って、小ロット、オンデマンド対応
の透視可能な化粧が可能となる。
【0008】また、本発明の透視可能な化粧スクリーン
による化粧方法の第2の発明は、上記第1の発明の化粧
方法に於いて更に、基材シートに絵柄を形成する方法が
無版印刷法である方法とした。
【0009】この様に、絵柄形成を無版印刷法(具体的
には、インキジェットプリンタ、熱転写プリンタ、昇華
転写プリンタ、レーザプリンタ等による印刷)により行
えば、スクリーン印刷、活版印刷等の印刷版をその都度
製版してから形成する方法に比較して、必要な時に即座
に且つ1枚でも対応が可能となる。従って、より完成度
の高い小ロット、オンデマンド対応の化粧方法となる。
【0010】また、本発明の透視可能な化粧スクリーン
による化粧方法の第3の発明は、前記第1の発明の化粧
方法に於いて更に、接着シートが、接着面の片面が粘着
剤層面であり、他方の面が少なくとも接着後は非粘着性
の接着剤層面であり、接着剤層側は化粧スクリーンに接
着させ、粘着剤層側は透明被着体に接着させる様にし
た。
【0011】この様にする事で、化粧スクリーンを透明
被着体に接着時の圧力で粘着剤が透孔にはみ出す事が無
くなり、化粧スクリーンを貼着後、長時間経過しても粘
着剤に埃が付着して蓄積し、美観を損ねたり、化粧スク
リーンの透視性が低下するとっいた問題の発生を防げ
る。
【0012】また、本発明の基材シートの第1の発明
は、前記透視可能な化粧スクリーンによる化粧方法の第
1の発明に使用する材料であって、絵柄の形成対象とし
て予め多数の透孔が設けられている構成の基材シートと
した。
【0013】この様に、絵柄の形成前に予め透孔を設け
ておいた基材シートとする事で、必要な時にその都度、
化粧スクリーンを作成することができ、小ロット、オン
デマンド対応が可能となる。
【0014】また、本発明の基材シートの第2の発明
は、前記透視可能な化粧スクリーンによる化粧方法の第
2の発明に使用する材料であって、無版印刷法の印刷用
紙として予め多数の透孔が設けられている構成の基材シ
ートとした。
【0015】この様に、絵柄の形成前に予め透孔を設け
ておいた基材シートを、無版印刷法を対象とした印刷用
紙とする事で、必要な時に即座に、化粧スクリーンを作
成することができ、より完成度の高い小ロット、オンデ
マンド対応が可能となる。
【0016】また、本発明の化粧スクリーンは、前記透
視可能な化粧スクリーンによる化粧方法の第1の発明に
使用する材料であって、予め多数の透孔が設けられた基
材シートに絵柄が形成されてなる構成とした。
【0017】この様な化粧スクリーンとする事で、予め
形成された決まった1又は複数の絵柄とはなるが、(絵
柄形成済みの)化粧スクリーンを予め用意しておくこと
が可能となる。その結果、好みの絵柄の化粧スクリーン
を選んで、その化粧スクリーンを接着シートを用いて貼
るだけで、即座に上記透視可能な化粧スクリーンによる
化粧方法によって化粧が出来、迅速な小ロット、オンデ
マンド対応が可能となる。
【0018】また、本発明の接着シートの第1の発明
は、前記透視可能な化粧スクリーンによる化粧方法の第
3の発明に使用する材料であって、接着面の片面が粘着
剤層面であり、他方の面が少なくとも接着後は非粘着性
の接着剤層面である構成の接着シートとした。
【0019】この様な構成の接着シートとする事で、化
粧スクリーンの透孔に粘着剤がはみ出す事が無くなり、
化粧スクリーンを貼着後、長時間経過しても粘着剤に埃
が付着して蓄積し、美観を損ねたり、化粧スクリーンの
透視性が低下するとっいた問題の発生を防げる。
【0020】また、本発明の接着シートの第2の発明
は、上記接着シートに於いて、使用前は、粘着剤層面に
離型シートが積層され、使用時に該離型シートを剥離し
て使用する接着シートとした。
【0021】この様にする事で、粘着剤層を使用時まで
保護できる為に取扱いが容易となる上、離型シートは接
着シートの支持体としても機能させる事ができる点でも
取扱いが容易となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
について、実施の形態を説明する。
【0023】先ず、図1は本発明について、透視可能な
化粧スクリーンによる化粧方法、並びに基材シート、化
粧スクリーン及び接着シートの各発明をその一形態で説
明する概念図(断面図)である。
【0024】先ず、図1(A)の如き多数の透孔を設け
たは基材シート10と、図1(B)の如き接着シート2
0を予め用意しておく。図1(B)に例示する接着シー
ト20は粘着剤層3と少なくとも接着後は非粘着性の接
着剤層4とが積層された構成の接着シートであり、使用
前に於いては、同図の如く粘着剤層3側の面は離型シー
ト5で覆ってある。
【0025】〔基材シート〕基材シート10は、プリン
タ用紙、コーピー用紙、上質紙等の紙、或いは、合成
紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル等の樹脂シート、或いは紙と樹脂シートの
積層体等で良い。無版印刷用紙としても、これら紙、樹
脂シート、積層体等が使用される。また、基材シート
は、剛直な板材でも良いが、透明被着体へ接着シートを
使用して貼り合わせる事を考えると、可撓性を有する紙
や樹脂シート或いはこれらの積層体が良い。また、透孔
1は、パンチプレスの様な手段で設ければ良い。透孔の
孔形状や分布は任意である。小さい孔の透孔を多数設け
る方が、絵柄を損なわず、且つ透視性が良い点で好まし
い。透視性をより良くするには開口率を高く、絵柄によ
る表示をより重視するには開口率を低くすると良い。具
体例としては、図6の平面図で示す如き、透孔1は例え
ば直径Dが0.8mmの円形で、水平方向で隣接する透
孔間の水平方向ピッチPhが3.5mmで、垂直方向で
隣接する透孔間の垂直方向ピッチPvが2.0mmで千
鳥状に配列(三角格子配列)する。
【0026】また、基材シート10は、絵柄を片面のみ
に形成するならば、用途次第では透明(半透明も含む)
でも良いが(例えば透明樹脂シート)、通常は絵柄の発
色を良くする為に絵柄形成面側から見て白色で不透明な
シート(例えば紙、チタン白顔料を練り込んだ白色樹脂
シート等)を用いる。また、少なくとも絵柄形成面側か
ら見て、赤や黄色等に着色された基材シートとして、基
材シートの色を絵柄の一部として利用しても良い。ま
た、図3の断面図に例示の基材シート10の如く、紙や
樹脂シート等からなるシート基材6の片面に隠蔽性の不
透明層7を積層した上で、透孔1をパンチプレス等で設
けた構成としても良い。不透明層は、チタン白等の白色
顔料を含む白色塗料を塗工して不透明白色としても良い
が、遮光性も必要な用途では、シート基材は紙や白色樹
脂シート等の白色のものを用いて、カーボンブラック等
の暗色顔料を含む暗色の塗料を塗工して黒色等とするの
も良い。暗色の不透明層は、通常、発色の点で絵柄形成
面の反対面側とする。また、不透明層を赤や黄色等とし
て絵柄の一部として利用しても良い。なお、絵柄を基材
シートの両面に形成し、それぞそれ表用絵柄、裏用絵柄
とする場合には、基材シートはこの様な不透明な隠蔽性
のシートが好ましい。また、暗色の不透明層上に絵柄を
形成する場合は、暗色の不透明層上に更に白色塗料等で
白色の下地層を設けておけば絵柄の発色への悪影響は防
げる。図4の断面図で例示の化粧スクリーン30は、不
透明層等を適宜設けて不透明とした、不透明な基材シー
ト10aの両面に各々絵柄2と絵柄2aを形成した例で
ある。
【0027】また、基材シートは、少なくとも、その絵
柄形成面側は絵柄インキ受容性(或いは接着性)を有す
る必要が有る。基材シートとするシート基材に絵柄イン
キ受容性がある場合は、そのシート基材をそのまま用い
ても良いが、シート基材自体の絵柄インキ受容性が不十
分な場合は、シート基材表面に、インキジェットプリン
タ等のプリンタを利用した無版印刷法に対応して、絵柄
の発色、解像度を良くする為の公知のインキ受容層(図
示略)を絵柄形成面に設けた構成の基材シートとしても
良い。
【0028】〔絵柄の形成〕そして、上記の如き基材シ
ートに絵柄2を形成する方法は、有版印刷法、無版印刷
法、手描き法等、基本的には任意であるが、本発明の趣
旨からして、有版印刷法のなかでも、グラビア印刷等の
製版に長時間を有する様な印刷法は好適では無い。しか
し、有版印刷法であっても、電子写真方式を製版に利用
したオフセット印刷、感光性樹脂版を使う活版印刷、シ
ルクスクリーン印刷等でも、要求されるロット数や即応
性が許せば、利用できる。それは、本発明の化粧方法で
は、化粧スクリーンの接着に、その都度絵柄形成してか
ら接着剤を塗工するのでは無く、予め準備しておける接
着シートを使用するので、その分、小ロット、オンデマ
ンド対応の化粧が可能となるからである。
【0029】しかしながら、より好ましい絵柄形成方法
は、インキジェットプリンタ、熱転写プリンタ、昇華転
写プリンタ、レーザプリンタ等による、印刷版を使用し
ないで形成する無版印刷法である。この無版印刷法によ
って、必要な時に即座に且つ1枚でも対応が可能となる
上、家庭でも、特定の基材シートと接着シートを市販品
として入手できる様にしておけば、用意に且つ迅速に化
粧スクリーンを作製する事ができる様になる。また、例
えばインキジェットプリンタ等では、例えばA1サイズ
の大きな用紙への出力も可能な大判プリンタも市販され
ているので、透明ドアや窓ガラス等への広告、案内等、
企業レベルの用途にも対応可能である。
【0030】なお、絵柄形成時に、基材シートに予め設
けられた透孔によって、基材シートの裏側までインキが
通過することで、プリンタ等の印刷装置が汚れて支障を
来す様な場合には、基材シートの裏側に捨てても良い様
な紙(捨紙)等を重ねた状態で、絵柄を形成した後、捨
紙を取り除けばよい。捨紙には透孔を設ける前の基材シ
ート等が使用できる。なお、図1等の断面図では、透孔
1を強調して描いてあるので、基材シート10の厚さと
透孔1の孔幅との関係は同レベルであるが、実際は図面
通りでは無い。例えば、基材シートの厚さ0.1mmに
対して透孔は2mm直径、5mmピッチで、大きさの比
率は約1対100となる。従って捨紙を利用すること
で、透孔の内部の側面に不要にインキが付着して、開口
率が低下する様な事も起きない。もろちん、透孔が絵柄
形成時のインキによって、埋まって消失してしまう様な
事も起きない。また、プリンタによって、基材シートの
表裏にそれぞれ絵柄を形成する事も容易である。
【0031】〔化粧スクリーン〕以上の様にして、図1
(C)や図4の断面図で例示の如き構成の、透視可能な
化粧スクリーン30が得られる。図1(C)は、(透明
又は不透明な)基材シート10の片面のみに絵柄層とし
て絵柄2が形成された構成であり、図4は、不透明な基
材シート10aの表裏両面に、それぞれ絵柄2と絵柄2
aが形成された例である。絵柄2と絵柄2aはそれぞれ
の形成面側から見た時に、同じ柄でも、異なる柄でも良
い。また、図2は、化粧スクリーン30の平面視を概念
的に説明する平面図であり、多数の透孔1が設けられた
基材シート10上に、英文字「AB」なる絵柄が形成さ
れ表示された状態を示す。少なくとも透孔1に於いて
は、化粧スクリーンの反対側を透視可能となっている。
【0032】絵柄2で表現する内容は任意である。例え
ば、文字、図形、ロゴマーク、幾何学模様、或いは、デ
ジタルカメラ、ビデオカメラ、テレビ等から取り込んだ
画像、コンピュータグラフックスや描画ソフトで作製し
た画像、写真等をスキャナで取り込んだ画像、或いは、
煉瓦積み模様、木目模様、石目模様、全面ベタ等の各種
模様等である。
【0033】〔接着シート〕接着シート20は、予めシ
ート状に成膜されてなる接着剤であり、基本的には、上
述の如き化粧スクリーンに、透明被着体に接着できる透
明なシート状のものであれば、特に制限は無い。例え
ば、図示は省略するが、透明樹脂シートの両面に粘着剤
層を設けた様な構成の両面粘着シートでも良い。しか
し、特に本発明で好適とするのは、化粧スクリーン側の
接着には粘着剤を使用しない接着シートが好ましい。こ
うすれば、化粧スクリーンを透明被着体に貼る時の圧力
で粘着剤が透孔にまではみ出して進入して、透視性が低
下したり、長期間の使用で粘着剤に埃が付いて美観を損
なう事も無いからである。
【0034】そこで、本発明では、接着シートとして
は、好ましくは、接着面の片面が粘着剤層面であり、他
方の面が少なくとも接着後は非粘着性の接着剤層面であ
り、接着剤層側で化粧スクリーンに接着させ、粘着剤層
側で透明被着体に接着させる様な接着シートとする。な
お、ここで、少なくとも接着後は非粘着性の接着剤層
(以降、単に接着剤層と呼ぶ事もある)とは、接着する
時及び接着した後も共に非粘着の接着剤層でも良いが、
接着時は粘着性で粘着により初期接着し、その後架橋硬
化反応等によって粘着性が消失した状態で最終接着する
様な接着剤層(粘接着剤層とも言える)でも良い事を意
味する。
【0035】図1(B)はこの様な接着シート20の一
例であり、粘着剤層3に非粘着性の接着剤層4が積層さ
れた構成であるが、更に使用前の状態では、その粘着剤
層3側の面に離型シート5が積層されており、使用時に
は該離型シート5は剥離して使用する。また、離型シー
ト5は、支持体としても機能し、粘着剤層3と接着剤層
4とを積層しただけでは、通常は変形し易く取扱い難く
なるのを防げる。この為、図1(D)の如く、化粧スク
リーン30を、離型シート5を付けた状態のままの、粘
着剤層3と接着剤層4とからなる接着シート20に貼っ
てしまえば、或いは逆に離型シート5を付けた状態のま
まで、粘着剤層3と接着剤層4とからなる接着シート2
0の方を化粧スクリーン10に貼ってしまえば、図1
(E)の如く、その後は離型シート5を剥離しても化粧
スクリーン自体の強度によって、接着シート貼着済みの
化粧スクリーンは、不本意に変形する事無く容易に透明
被着体40に貼る事ができる様になる。なお、離型シー
ト5としては、紙、樹脂シート等にシリコーン樹脂等の
離型剤を塗工した公知のシートで良い。但し、離型シー
トは透明とすれば、(離型シートを付けたままの)接着
シートと化粧スクリーンとを貼り合わせた状態のシート
を、透明被着体に貼る時に離型シート側からも絵柄が見
えて位置合わせが容易になる点で好ましい。透明な離型
シートとするには、透明な樹脂シートを使用した離型シ
ートとすれば良い。
【0036】なお、接着剤層には用途に応じて公知の非
粘着性の接着剤を使用すれば良い。また、粘着剤層も用
途に応じて公知の粘着剤を使用すれば良い。非粘着性の
接着剤としては、感熱融着型接着剤、感熱硬化型接着
剤、光硬化型接着剤等が使用できる。感熱融着型接着剤
としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メ
タ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブ
チル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共
重合体等のアクリル樹脂〔なお、ここで(メタ)アクリ
ル酸とはアクリル酸又はメタクリル酸の意味であ
る。〕、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ポリアミド樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、熱可塑
性ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂が使用される。ま
た、感熱硬化型接着剤としては、ブロックイソシアネー
ト硬化型ウレタン樹脂等が使用される。また、光硬化型
接着剤としては、多官能(メタ)アクリレート系のプレ
ポリマー、モノマー、或いはこれら両者の混合物、エポ
キシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等を用いた紫外線硬
化性樹脂等が使用される。なかでも、感熱融着型接着剤
は加熱とその後の冷却で瞬時に接着が完了し迅速で簡便
な点で好ましい。また、初期接着は粘着で接着させる接
着剤層としては、各種硬化型粘着剤を使用できる。硬化
型粘着剤は、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤を、熱、
湿気、光(太陽光線、紫外線等)、硬化剤等で硬化させ
る粘着剤である。一方、粘着剤層に用いる粘着剤として
は、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等が使用される。
【0037】なお、図1(B)の様な離型シート付きの
接着シート20は、離型シートの離型面に粘着剤層、接
着剤層を順次公知の塗工法で形成する事で得られる。
【0038】また、接着シート20は、接着剤層4側で
化粧スクリーンに接着させた後、該接着シートの粘着剤
層3側で透明被着体に接着させる使用手順でも良いが、
この逆に、先ず接着シートを粘着剤層側で透明被着体に
接着させた後、該接着シートの接着剤層側に化粧スクリ
ーンを接着させる使用手順でも良い。図6は先に透明被
着体側に接着シートを貼る後者による化粧方法の一例で
あり、同図の接着シート20は図6(B)に示す様に図
1(B)の場合と同じ構成である。そして、図6(D)
の如く、接着シート20をその粘着剤層3側で透明被着
体40に接着させた後、図6(E)の如く、該接着シー
ト20の接着剤層4側に化粧スクリーン30を接着させ
る。なお、図6(D)の場合、接着シート20は、離型
シート5が付いているので、離型シート5は剥離してか
ら透明被着体40に貼る。なお、図6において、図6
(A)及び(C)は、既に説明した図1(A)及び
(C)と同じなので、説明は省略する。
【0039】なお、図6(D)の様に離型シート5を剥
がして接着させる場合、離型シートを剥がした後の粘着
剤層3及び接着剤層4のみの接着シート20では、変形
し易くて扱い難いときは、図5の断面図で例示する接着
シート20の如く、透明紙や透明樹脂シートを支持体シ
ート8として、この支持体シート8の片面に粘着剤層3
を積層し、他方の面に接着剤層4を積層した構成(更に
粘着剤層面を離型シート5で覆ってある)のものを使用
すれば、可撓性は維持したまま不本意に変形しにくく取
扱い易くなる点で好ましい。
【0040】なお、図6(D)の様に粘着剤層側を接着
させるは、ローラ等を適宜使用してで圧を加えれば良
い。また、図1(D)の様に接着剤層側を接着させるに
は、加熱ローラ、或いは家庭等ではアイロン、小型ラミ
ネータ(加熱ローラである)等で熱圧を加えれば良い。
図1(D)及び(E)の様に、接着シートを透明被着体
に貼る前に、接着シートを接着剤層で化粧スクリーンと
感熱融着で貼る様にすれば、接着剤層を加熱する熱が、
ガラス板等の透明被着体に逃げる事も無く、貼り易い。
しかも、透明被着体に貼る時は粘着で貼る為加熱は不要
であるから、今度は熱の逃げは気にしなくて済む。
【0041】以上の様にして、図1(F)或いは図6
(F)に例示の如く、透明被着体40に接着シート20
を介して、基材シート10に絵柄2を形成した化粧スク
リーン30を接着した構成の、透視可能に化粧された透
明体50が得られる。なお、これら図の場合は、接着シ
ート20は透明被着体40側の粘着剤層3と、化粧スク
リーン30側の接着剤層4とからなり、また化粧スクリ
ーン30は絵柄2は基材シート10の接着シート20側
の片面のみに形成してある例である。また、この場合、
基材シート10は絵柄2に対する保護層の機能も果たせ
る。なお、透明体50に於いて、貼着された化粧スクリ
ーンの透孔1に埃が入るのが気になる場合には、図示は
略すが、保護シートとして更に透明樹脂シートを表面に
接着剤や粘着剤で貼っても良い。粘着剤は透孔に入り透
視性を低下させ得るが、但し、今度は埃付着の問題は起
きない。
【0042】〔透明被着体〕なお、透明被着体40とし
ては、少なくとも化粧スクリーンを貼る部分で透明であ
れば良い。すなわち、透明被着体40としては、店舗・
住宅等の建築物に於ける窓硝子、硝子製や樹脂製の透明
なドアや間仕切り、ドアの窓硝子部分、車両の窓硝子等
である。化粧スクリーンの接着面は通常は平面である
が、化粧スクリーンが伸ばされずに貼れる二次曲面でも
良い。従って、透明被着体の化粧スクリーン接着部分の
形状は板状の他に、立体形状でも良い。
【0043】
【実施例】次に実施例により本発明を更に説明する。
【0044】〔実施例1〕基材シートとしては、チタン
白顔料を混抄した白色不透明の上質紙に透孔として直径
2mmの丸孔を千鳥格子状にパンチプレスで穿設して多
数の透孔を設けたA4サイズの紙を用意した。一方、接
着シートとしては、シリコーン樹脂を含むメラミン系樹
脂で片面に離型処理を施した透明な厚さ50μmの2軸
延伸ポリエチレンテレフタレートシートの離型面に、ア
クリル系透明粘着剤を塗工して粘着剤層を形成した後、
更に熱可塑性アクリル系樹脂の感熱融着型透明接着剤を
塗工して接着剤層を形成したものを用意した。
【0045】そして、この基材シートの非印刷面側に同
じく上質紙をあてがい、A4サイズまで印刷可能なイン
キジェットプリンタと、パーソナルコンピュータを用い
て、風景をカメラ撮影したカラー画像を印刷して絵柄を
形成して、化粧スクリーンを作製した。
【0046】そして、前記離型シート付きの接着シート
を、その接着剤層側が上側を向く様にして平板の台上に
置いた上に、上記化粧スクリーンの絵柄形成面を下側に
向けて重ねて、その上から温度設定を中にしたアイロン
を押し付けて、化粧スクリーンを接着シートの接着剤層
の熱融着で接着させた。次いで、離型シートを剥離し
て、接着シートの粘着剤層側の面で化粧スクリーンを、
室内ドアの透明硝子部分に貼り付けた。室内ドアの窓ガ
ラスは、風景画像によって綺麗な装飾ガラスとなった。
【0047】
【発明の効果】(1) 本発明の透視可能な化粧スクリーン
による化粧方法の第1の発明によれば、使用する化粧ス
クリーンは、必要な時にその都度、用意する事ができ
る。そして、直ぐに化粧スクリーンは接着シートで透明
被着体に貼れるので、小ロット、オンデマンド対応の透
視可能な化粧が可能となる。 (2) また、本化粧方法の第2の発明によれば、無版印刷
法で化粧スクリーンの絵柄形成するので、必要な時に即
座に化粧スクリーンを作成することができ、より完成度
の高い小ロット、オンデマンド対応が可能となる。 (3) また、本化粧方法の第3の発明によれば、特定の構
成の接着シートを使用するで、化粧スクリーンを透明被
着体に接着時の圧力で粘着剤が透孔にはみ出す事が無く
なり、化粧スクリーンを貼着後、長時間経過しても粘着
剤に埃が付着して蓄積し、美観を損ねたり、化粧スクリ
ーンの透視性が低下するとっいた問題の発生を防げる。
【0048】(4) 本発明の基材シートの第1の発明によ
れば、必要な時にその都度、化粧スクリーンを作成する
ことができ、小ロット、オンデマンド対応が可能とな
る。 (5) また、本発明の基材シートの第2の発明によれば、
無版印刷法を対象とした印刷用紙とするので、必要な時
に即座に、化粧スクリーンを作成することができ、より
完成度の高い小ロット、オンデマンド対応が可能とな
る。
【0049】(6) 本発明の化粧スクリーンの第1の発明
によれば、予め形成された決まった1又は複数の絵柄と
はなるが、(絵柄形成済みの)化粧スクリーンを予め用
意しておくことが可能となるので、好みの絵柄の化粧ス
クリーンを選んで、その化粧スクリーンを接着シートを
用いて貼るだけで、即座に上記透視可能な化粧スクリー
ンによる化粧方法によって化粧が出来、迅速な小ロッ
ト、オンデマンド対応が可能となる。
【0050】(7) 本発明の接着シートの第1の発明によ
れば、化粧スクリーンの透孔に粘着剤がはみ出す事が無
くなり、化粧スクリーンを貼着後、長時間経過しても粘
着剤に埃が付着して蓄積し、美観を損ねたり、化粧スク
リーンの透視性が低下するとっいた問題の発生を防げ
る。 (8) また、本発明の接着シートの第2の発明によれば、
粘着剤層を離型シートで使用時まで保護できる為に取扱
いが容易となる上、離型シートは接着シートの支持体と
しても機能させる事ができる点でも取扱いが容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧方法、並びに基材シート、化粧ス
クリーン及び接着シートをその一形態で説明する概念図
(断面図)。
【図2】化粧スクリーンの平面視を概念的に説明する平
面図。
【図3】基材シートの別の態様例を説明する断面図。
【図4】化粧スクリーンの別の態様例を説明する断面
図。
【図5】接着シートの別の態様例を説明する断面図。
【図6】本発明の化粧方法の別の態様例を説明する概念
図(断面図)。
【図7】透孔の配列例を示す平面図。
【符号の説明】
1 透孔 2、2a 絵柄(層) 3 粘着剤層 4 接着剤層 5 離型シート 6 シート基材 7 不透明層 8 支持体シート 10 基材シート 10a 不透明な基材シート 20 接着シート 30 化粧スクリーン 40 透明被着体 50 透視可能に化粧された透明体 D 直径 Ph 水平方向のピッチ Pd 垂直方向のピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA21 AG00 AK25 AK36 AK42 AK52 AT00A AT00D BA02 BA05 BA07 BA10A BA10E CB00C CB05E DC11A DC15 DG10 EC04 EH46 EJ33 GB90 HB00B JL06 JL11C JL13E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め多数の透孔が設けられた基材シート
    に、絵柄を形成して透視可能な化粧スクリーンとし、 次いで、上記化粧スクリーンを、接着性を有する透明な
    接着シートを介して透明被着体に貼着して、該透明被着
    体を透視可能に化粧する、透視可能な化粧スクリーンに
    よる化粧方法。
  2. 【請求項2】 基材シートに絵柄を形成する方法が無版
    印刷法である、請求項1記載の透視可能な化粧スクリー
    ンによる化粧方法。
  3. 【請求項3】 接着シートが、接着面の片面が粘着剤層
    面であり、他方の面が少なくとも接着後は非粘着性の接
    着剤層面であり、接着剤層側は化粧スクリーンに接着さ
    せ、粘着剤層側は透明被着体に接着させる、請求項1記
    載の透視可能な化粧スクリーンによる化粧方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の透視可能な化粧スクリー
    ンによる化粧方法に使用する材料であって、絵柄の形成
    対象として予め多数の透孔が設けられている基材シー
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の透視可能な化粧スクリー
    ンによる化粧方法に使用する材料であって、無版印刷法
    の印刷用紙として予め多数の透孔が設けられている基材
    シート。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の透視可能な化粧スクリー
    ンによる化粧方法に使用する材料であって、予め多数の
    透孔が設けられた基材シートに絵柄が形成されてなる透
    視可能な化粧スクリーン。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の透視可能な化粧スクリー
    ンによる化粧方法に使用する材料であって、接着面の片
    面が粘着剤層面であり、他方の面が少なくとも接着後は
    非粘着性の接着剤層面である、接着シート。
  8. 【請求項8】 使用前は、粘着剤層面に離型シートが積
    層され、使用時に該離型シートを剥離して使用する、請
    求項7記載の接着シート。
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