JP2002053883A - 摺動部材用組成物 - Google Patents
摺動部材用組成物Info
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Abstract
焼き付き性等の摩擦摩耗特性を有する潤滑膜を形成する
ことができる摺動部材用組成物を提供することである。 【解決手段】ポリアミドイミド樹脂とポリアミドイミド
樹脂に分散された固体潤滑剤及び耐摩耗剤とを含む摺動
部材用組成物であって、ポリアミドイミド樹脂は、引張
強度が78.4〜98MPaであり、縦弾性係数が19
60〜2940MPaであり、伸び率が10〜20%で
あることを特徴とする摺動部材用組成物である。摺動に
よって破壊されない程度の引張強度と、接触応力を低減
するための縦弾性係数、伸び率を調整することにより、
優れた耐摩耗性、摩擦特性、耐焼き付き性を得ることが
できる。
Description
樹脂をバインダとした摺動部材用組成物に関する。この
摺動部材用組成物をコーティングして得られる摺動部材
は、例えばエンジンのピストンにおけるスカート部等の
ように、特に油中潤滑下で摺動される部位に供して好適
である。
ピストンスカートに固体潤滑剤を含有したフッ素樹脂を
コーティングした摺動部材が開示されている。このよう
に従来から摺動部の表面に樹脂をコーティングして潤滑
膜を形成していた。摺動部材用組成物は摺動部にコーテ
ィングして潤滑膜を形成するために用いられる組成物で
ある。このように摺動面に潤滑膜を形成するのは、摺動
部の初期のなじみ性やスカッフィングを防止し、また摩
擦係数(フリクション係数)を低減するためである。
バインダとしてポリアミドイミド樹脂、エポキシ樹脂、
ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂が耐熱性の観点から用
いられている。そして潤滑膜の摩擦特性、耐摩耗性を向
上するために、バインダとして用いられる熱硬化性樹脂
に固体潤滑剤、耐摩耗剤等が添加されている。
耗性を高めようとすると固体潤滑剤の配合比率を低くし
なければならず、潤滑膜のなじみ性を高めるためには固
体潤滑剤を多くするなど両立が困難な課題が存在してい
た。
潤滑膜が潤滑膜の効果が継続するように優れた耐摩耗性
を有し、合わせて摺動部の摩擦係数を小さくしてフリク
ションを低減する優れた摩擦特性を有することが期待さ
れている。
優れた摩擦特性及び優れた耐焼き付き性等の摩擦摩耗特
性を有する潤滑膜を形成することができる摺動部材用組
成物を提供することにある。
返した結果、耐摩耗性、摩擦特性、耐焼き付き性等に樹
脂マトリックスと添加成分の適正化が優れた効果を発揮
することを見いだした。そしてポリアミドイミド樹脂の
引張強度、縦弾性係数、伸び率がそれぞれ異なるものを
準備して耐摩耗性、耐焼き付き性等を評価した。更にポ
リアミドイミド樹脂に各種の固体潤滑剤、耐摩耗剤を添
加して、摺動部材用組成物を調整して、この潤滑膜成形
用組成物で摺動部に潤滑膜を形成して、耐摩耗性、摩擦
特性、耐焼き付き性等を評価した。
脂と該ポリアミドイミド樹脂に分散された固体潤滑剤及
び耐摩耗剤とを含む摺動部材用組成物であって、前記ポ
リアミドイミド樹脂は、引張強度が78.4〜98MP
aであり、縦弾性係数が1960〜2940MPaであ
り、伸び率が10〜20%であることを特徴とする摺動
部材用組成物を発明した。
で、相手材との摺動によって破壊されないように潤滑膜
のバインダであるポリアミドイミド樹脂は一定以上の強
度即ち耐摩耗性を有する必要がある。この場合ポリアミ
ドイミド樹脂の引張強度が78.4MPa未満である
と、摺動部の表面にコーティングされた潤滑膜が相手材
との摺動によって強度不足により破壊されてしまうこと
があり、潤滑膜の耐摩耗性を確保することができない。
逆に98MPaを超えても相手材との摺動による摩耗の
防止するという潤滑膜の耐摩耗性の効果がもはや改善さ
れることはない。
の縦弾性係数が低いと、潤滑膜が相手材と接触したとき
に潤滑膜が変形し易くなり、接触応力を分散して低減す
ることができる。その結果潤滑膜が形成された摺動部材
は摩擦係数を低減することができ、優れた摩擦特性を有
することが可能となる。この場合縦弾性係数が1960
MPa未満では潤滑膜が変形しすぎてしまう。逆に29
40MPaを超えると、相手材と接触したときに生ずる
接触応力を分散しにくくなり、接触応力を低減する効果
が不十分となる。
く変形する範囲が大きい特性を示しており、バインダで
あるポリアミドイミド樹脂の伸び率が大きいこと潤滑膜
が破壊することなく変形することができ、潤滑膜の変形
によって接触応力を分散し低減することができる。これ
により摩擦係数を低減することができ、優れた摩擦特性
を有することが可能となる。また伸び率が大きければ破
壊することなくのびるので、優れた耐摩耗性を有するこ
とができる。この場合ポリアミドイミド樹脂の伸び率が
10%未満であると、接触応力を分散して、摩擦係数を
低減する効果が不十分となる。逆に伸び率が20%を超
えると、潤滑膜の変形が大きくなり、潤滑膜の摺動部材
との密着性が不十分となる。
イミド樹脂に分散する固体潤滑剤は、100重量部のポ
リアミドイミド樹脂に対して、1〜500重量部とした
場合に優れた摩擦特性、耐焼き付き性を有することを見
出した。固体潤滑剤が1重量部未満であると摩擦係数の
低減、耐焼き付き特性に十分な効果がない。逆に固体潤
滑剤が500重量部を超えると、相対的にバインダであ
るポリアミドイミド樹脂が少なくなるために摩耗しやす
くなり、また固体潤滑剤の保持力が減少して固体潤滑剤
が脱落しやすくなって、優れた耐摩耗性を有することが
できない。従って固体潤滑剤は、100重量部のポリア
ミドイミド樹脂に対して1〜500重量部であることが
好ましい。
イミド樹脂に分散する耐摩耗剤は、100重量部のポリ
アミドイミド樹脂に対して1〜500重量部として場合
に優れた耐摩耗性を有することを見出した。耐摩耗剤が
1重量部未満であると耐摩耗性の効果が小さく、耐摩耗
剤を添加しない場合とさほど変わらない。逆に耐摩耗剤
が500重量部を超えると潤滑膜が相手材と摺動した場
合に相手材に対する相手攻撃性が大きくなるし、また摩
擦係数が大きくなってしまう。従って耐摩耗剤は、10
0重量部のポリアミドイミド樹脂に対して1〜500重
量部であることが好ましい。
る。本発明の摺動部材用組成物は、ポリアミドイミド樹
脂とポリアミドイミド樹脂に分散された固体潤滑剤及び
耐摩耗剤とを含む摺動部材用組成物であって、ポリアミ
ドイミド樹脂は、引張強度が78.4〜98MPaであ
り、縦弾性係数が1960〜2940MPaであり、伸
び率が10〜20%であることを特徴とする。
として、芳香族ポリアミド樹脂、またはそのジイソシア
ネート変性、BPDA変性、スルホン変性樹脂のワニス
などを挙げることができる。引張強度が78.4〜98
MPaであり、縦弾性係数が1960〜2940MPa
であり、伸び率が10〜20%のポリアミドイミド樹脂
は、市販されているポリアミドイミド樹脂から選択して
入手することができる。例えば日立化成株式会社製の商
品名HPC4250等を用いることができる。
ラス上で約15μmの厚みでフィルム化したポリアミド
イミド樹脂を10×60mmにカットしたものを試料と
した。そしてこれをオリエンテック株式会社製のUCT
−5Tテンシロン万能試験機を用いて引張強度を測定し
た。伸び率についても、上述した引張強度の場合と同様
に測定した。縦弾性係数は、伸び率と引張強度をプロッ
トしてそのときの初期勾配を測定した。
を選択して用いることができるが、固体潤滑剤をバイン
ダであるポリアミドイミド樹脂に分散させて潤滑膜を摺
動部材の表面に形成することにより、摩擦係数を低減さ
せて、なじみ性を確保することができる。なお2硫化モ
リブデン(MoS2)及び2硫化タングステン(WS2)
等の硫化物、ポリテトラフルオロチエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン-ヘ
キサフルオロフロピレン共重合体、テトラフルオロエチ
レン-エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド
及びポリクロロトリフルオロチレン等のフッ素化合物、
黒鉛(グラファイト)、フッ化黒鉛等から選択すること
が好ましく、硫化物、フッ素化合物、黒鉛のうち1種、
2種又は3種を選択して用いることが摩擦特性、耐焼き
付き性の向上の観点から好ましい。詳細なデータを特に
記載しないが、硫化物、フッ素化合物、黒鉛とも同様な
効果を示すことが確認されている。
部のポリアミドイミド樹脂に対して1〜500重量部が
摩擦特性、耐焼き付き性の観点から好ましいが、更に具
体的には、100重量部のポリアミドイミド樹脂、例え
ば日立化成株式会社製の商品名HPC4250に対し
て、PTFEが5〜10重量部であること、またはPT
FEが5〜10重量部及びグラファイトが5〜15重量
部の組み合わせであることが更に好ましい。この範囲に
おいて摩擦係数の低減(摩擦特性)と耐焼き付き性に最
も優れたものとなる。
いては、100重量部の耐摩耗剤に対して1〜6000
重量部の固体潤滑剤が好ましい。その内容を詳しく述べ
ると100重量部の耐摩耗剤に対して、0〜2000重
量部の硫化物、0〜2000重量部のフッ素化合物及び
0〜2000重量部の黒鉛からなる固体潤滑剤であるこ
と、即ちこれらの種類の固体潤滑剤をそれぞれ0〜20
00重量部とすることが好ましい。
対して、固体潤滑剤は全体で少なくとも1重量部以上あ
ることが好ましい。つまり固体潤滑剤と耐摩耗剤の重量
比(固体潤滑剤/耐摩耗剤)が1/100未満である
と、固体潤滑剤の効果が耐摩耗剤の影響で消えてしま
う。反対に固体潤滑剤と耐摩耗剤の重量比(固体潤滑剤
/耐摩耗剤)が、6000/100を越えると、即ち耐
摩耗剤が100重量部に対して各固体潤滑剤が2000
重量部を越えると、固体潤滑剤が多すぎて耐摩耗性が不
足してしまう。
5μmが好ましい。摺動部材の表面に形成される潤滑膜
の膜厚が概ね10〜20μmであることを考慮すると、
膜厚の厚さに応じて、この範囲にするのが妥当と考えら
れる。粒径が膜厚と比較して小さすぎると効果が小さい
し、また粒径が膜厚と比較して大きいと固体潤滑剤が脱
落しやすい。固体潤滑剤の凸部のみが相手材と摺動する
上に、バインダに保持されている固体潤滑剤の部分が小
さいからである。
維状耐摩耗剤であっても摺動する相手材よりも硬質であ
ればほぼ同様に潤滑膜の耐摩耗性を向上する効果を有
し、公知のものから適切なものを選択して用いることが
できる。
摩耗剤から適切なものを選択できるが、例えば窒化珪素
(Si3N4)、アルミナ、炭化珪素、窒化ホウ素(B
N)、ダイヤモンド、珪酸ガラス及びシリカ(Si
O2)等から1種又は2種以上を選択して用いることが
好ましい。
摩耗剤から適切なものを選択できるが、例えば炭素繊
維、チタン酸カリウム繊維等から1種又は2種を選択し
て用いることが好ましい。
同時に用いることもでき、粒子状耐摩耗剤と繊維状耐摩
耗剤のうちから2種以上を選択して用いることができ
る。
のポリアミドイミド樹脂に対して1〜500重量部であ
ることが好ましい。耐摩耗剤が1重量部未満であると耐
摩耗性の効果が小さく、耐摩耗剤を添加しない場合とさ
ほど変わらない。逆に耐摩耗剤が500重量部を超える
と潤滑膜が相手材と摺動した場合に相手材に対する相手
攻撃性が大きくなるし、また摩擦係数が大きくなってし
まう。更にバインダであるポリアミドイミド樹脂が少な
くなるので、耐摩耗剤がバインダから脱落しやすくな
る。
ド樹脂、例えばHPC4250に対して、窒化珪素(S
i3N4)が1〜7重量部であることが更に好ましい。こ
の範囲が耐摩耗性を向上し、また摩擦係数も低い最も良
好な特性を示す。
〜10μmであることが好ましい。摺動部材の表面に形
成される潤滑膜の膜厚が概ね10〜20μmであること
を考慮すると、膜厚の厚さに応じて、この範囲にするの
が妥当と考えられる。粒径が膜厚と比較して小さいと耐
摩耗性の効果が小さいし、また粒径が膜厚と比較して大
きいと相手攻撃性が増大してしまう。更に粒子状耐摩耗
剤がバインダから脱落しやすくなる。
10μmであることが好ましく、また平均繊維長は、5
〜100μmであることが好ましい。繊維径、繊維長が
膜厚と比較して小さいと耐摩耗性の効果が小さいし、ま
た繊維径、繊維長が膜厚と比較して大きいと相手攻撃性
が増大してしまう。
製造方法について説明する。本発明の摺動部材用組成物
の調整するには、適切な有機溶剤を選択して用いること
ができる。粘度を調整して混合を容易にするためであ
る。従ってポリアミドイミド樹脂を熔解することができ
る有機溶媒であれば特に制限なく用いることができる。
例えば100重量部のポリアミドイミド樹脂に対して1
00〜500重量部のNMP(N−メチル−2−ピロリ
ドン)を用いてポリアミドイミド樹脂を溶解することが
できる。また100重量部のNMPに対して40重量部
以下のキシレン等の芳香族系溶剤、メチルエチルケトン
等のケトン系溶剤を加えた混合溶剤を用いてポリアミド
イミド樹脂を溶解することができる。この場合において
も100重量部のポリアミドイミド樹脂に対して、10
0〜500重量部のこれらの混合溶剤を用いることがで
きる。
に固体潤滑剤及び耐摩耗剤を加え、ボールミル等で固体
潤滑剤及び耐摩耗剤を適切な時間例えば8時間分散させ
て本発明の摺動部材用組成物を調整することができる。
よって潤滑膜を被膜する方法について説明する。一般に
有機溶剤を用いて調整した本発明の摺動部材用組成物を
エアースプレー等を用いて摺動面に塗布して、ポリアミ
ドイミド樹脂を硬化することができる温度即ち180〜
270℃程度で焼成して潤滑膜を形成することができ
る。例えば電気炉等で180〜200℃で100分間焼
成して潤滑膜を形成することが好ましい。
動面をあらかじめ脱脂して表面の汚れ、油分等を除去し
た後、50〜120℃でプレヒートしておくことが好ま
しい。予めプレヒートするのは塗布された被膜のはじ
き、垂れがなく均一で良好な被膜が得ることができるか
らである。
摺動部材用組成物に用いられるバインダの比較試験を行
った。3種類のポリアミドイミド樹脂(PAI)を用い
て比較を行った。1つは本発明の摺動部材用組成物に用
いることができるポリアミドイミド樹脂である。他の2
つのうちの1つは引張強度及び縦弾性係数が本発明の数
値範囲を超えるために本発明の摺動部材用組成物に用い
ることができないポリアミドイミド樹脂であり、もう一
つは縦弾性係数が本発明の数値範囲未満であるために本
発明の摺動部材用組成物に用いることができないポリア
ミドイミド樹脂である。これら3種類のポリアミドイミ
ド樹脂について摩耗量及び焼き付き荷重について試験し
た。
度、縦弾性係数、伸び率と試験の結果である摩耗量及び
焼き付き荷重を示す。
立化成株式社製の商品名HPC4250を用いた。表1
に示すように、HPC4250は、引張強度が88.2
MPa、縦弾性係数が2009MPa、伸び率が17%
であった。比較のために他のポリアミドイミド樹脂とし
て、日立化成株式会社製の商品名HPC4280と日立
化成株式会社製の商品名HPC5020を用いた。HP
C4280は、引張強度が112.7MPa、縦弾性係
数が2989MPa、伸び率が13%であった。またH
PC5020は、引張強度が89.2MPa、縦弾性係
数が1911MPa、伸び率が15%であった。
で、焼き付き荷重が4900Nであった。HPC428
0は摩耗量が平均12.3μmで、焼き付き荷重が49
00Nであった。HPC5020は摩耗量が13.2μ
mで、焼き付き荷重が4508Nであった。
イミド樹脂は、比較のために用いたポリアミドイミド樹
脂と比較して、耐摩耗性及び耐焼き付き性に優れている
ことが分かる。
った。試験機としてファレックス(FALEX)社製のブロッ
クオンリング(BLOCK-ON-RING)試験機を用いた。ブロッ
クオンリング試験機10の概要を図1に示す。ブロック
11の表面に上述した3種類のポリアミドイミド樹脂を
それぞれコーティングしてポリアミドイミド樹脂被膜1
2を形成した。このポリアミドイミド樹脂被膜12を形
成したブロック11を、粗さ約1μmRZの焼き入れ鋼
(HV700〜750)からなるφ35mmの円筒形状
の相手材13に98Nの力で荷重し、10分間評価試験
を行った。潤滑条件は油浴で、円筒形である相手材13
の回転数は30rpmであった。評価試験後、ポリアミ
ドイミド樹脂被膜12の表面を粗さ計を用いて測定し、
その断面形状を求めた。そしてこのデータから摩耗量を
求めた。
機を用いて行った。スラスト試験機20の概要を図2に
示す。焼き入れ鋼からなる平板状の基材21の上に上述
した3種類のポリアミドイミド樹脂をそれぞれコーティ
ングしてポリアミドイミド樹脂被膜22を形成した。こ
のときの膜厚はそれぞれ概ね10μmであった、そして
粗さ約1μmRZの焼き入れ鋼(HV500〜600)
からなる円筒形状(外径:φ25mm、内径:φ20m
m)の相手材23の端面を油浴の潤滑条件で、平板状の
基材21を1000rpmで回転させながら、98Nか
ら196Nずつ荷重を増加して、摩擦係数が0.3を越
えたときをもって、焼き付き荷重とした。
部材用組成物の実施例1及び実施例2、更に比較のため
に摺動部材用組成物(比較例)を用いて、摩耗量、摩擦
係数及びエンジン駆動トルクを測定して比較した。なお
実施例1、実施例2及び比較例の組成については表2に
示す。
ンダとして縦弾性係数が2009MPa、引張強度が8
8.2MPa、伸び率が17%であるポリアミドイミド
樹脂(PAI)(日立化成株式会社製、商品名HPC4
250)を用いた。固体潤滑剤は、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)(ダイキン工業株式会社製、商品
名ルブロンL−2)を用いた。粒子状耐摩耗剤として平
均粒径が1.5μmであるSi3N4(信越化学工業株式
会社製、商品名KSN−10M−TX)を用いた。配合
割合はPAIを100重量部として、PTFEは10重
量部、Si3N4は5重量部とした。
バインダとして縦弾性係数が2450MPa、引張強度
が93.1MPa、伸び率が15%であるポリアミドイ
ミド樹脂(PAI)(試作品)を用いた。固体潤滑剤
は、PTFE(ダイキン工業株式会社製、商品名ルブロ
ンL−2)とグラファイト(日本黒鉛工業株式会社製、
商品名J−ACP)を用いた。粒子状耐摩耗剤として、
平均粒径が5μmであるSi3N4(信越化学工業株式会
社製、商品名KSN−10L)を用いた。繊維状耐摩耗
剤として、繊維径が0.5μmで繊維長が15μmであ
るチタン酸カリウム繊維(大塚化学薬品工業株式会社
製、商品名ティスモD)を用いた。配合割合はPAIを
100重量部として、PTFEは5重量部、グラファイ
トは15重量部、チタン酸カリウムは5重量部、Si3
N4は5重量部とした。
インダとして縦弾性係数が3038MPa、引張強度が
117.6MPa、伸び率が13%であるポリアミドイ
ミド樹脂(PAI)(試作品)を用いた。固体潤滑剤
は、グラファイト(日本黒鉛工業株式会社製、商品名J
−ACP)とMoS2(トンプソンクリークマイニング
(カナダ)社製、商品名ウルトラピュア)を用いた。耐
摩耗剤は用いなかった。配合割合は、PAIを100重
量部として、グラファイトは10重量部、MoS 2を1
00重量部とした。
成分について、それぞれPAIが100重量部に対し
て、400重量部のNMPを用いてPAIを溶解した溶
液に固体潤滑剤及び耐摩耗剤を投入して、ボールミルで
8時間分散して摺動部材用組成物を調整した。
を摩耗量、摩擦係数、エンジン駆動トルクを測定するた
めのテストピース等に以下のように潤滑膜を形成した。
まずテストピース等の摺動面を脱脂して表面の汚れ、油
分を除去した後、100℃でプレヒートした。プレヒー
トしたテストピース等の摺動面にエアースプレーで上述
のように調整した摺動部材用組成物を塗布して塗膜を形
成し、その後電気オーブンを用いて180〜200℃で
100分間焼成して、潤滑膜を形成した。潤滑膜の厚さ
を概ね10〜15μmであった。
た。先のポリアミドイミド樹脂の摩耗量の比較試験と同
一のファレックス(FALEX)社製のブロックオンリング(BL
OCK-ON-RING)試験機10を用いた。従って図1を用いて
本測定試験を説明する。ブロック11の表面に上述した
3種類の摺動部材用組成物をそれぞれコーティングして
潤滑膜14を形成した。この潤滑膜14を形成したブロ
ック11を、粗さ約1μmRZの焼き入れ鋼(HV70
0〜750)からなるφ35mmの円筒形状の相手材1
3に98Nの力で荷重し、10分間評価試験を行った。
潤滑条件は油浴で、相手材13の回転数は30rpmで
あった。評価試験後、潤滑膜14の表面を粗さ計を用い
て測定して、その断面形状を求めた。そしてこのデータ
から摩耗量を算出した。
ミド樹脂の焼き付き荷重の測定試験と同一のスラスト試
験機20を用いて行った。そこで図2を用いて、本測定
試験を説明する。焼き入れ鋼からなる平板状の基材21
の上に上述した3種類の摺動部材用組成物をそれぞれコ
ーティングして潤滑膜24を形成した。このときの膜厚
はそれぞれ概ね10μmであった、そして図2に示すよ
うに、粗さ約1μmRZの焼き入れ鋼(HV500〜6
00)からなる円筒形状(外径:φ25mm、内径:2
0mm)の相手材23の端面を1960Nの力で荷重
し、油浴の潤滑条件で、平板状の基材21を1000r
pmで回転させて、摩擦係数を測定した。
のピストンスカート部に実施例1、実施例2及び比較例
の摺動部材用組成物の潤滑膜を形成したピストンを組み
付けて、エンジン駆動トルクを測定した。測定方法はク
ランクシャフトの駆動トルクをトルク計で測定する方法
で行った。クランクシャフトの駆動はモータ駆動で行っ
た。測定条件は直列4気筒2000ccエンジンを20
00rpmの回転数を与える条件とし、動弁系(シリン
ダヘッド等)は取り外した状態で測定した。
トルクの比較については、比較例を1として、実施例1
及び実施例2の数値を示した。
係数が0.03で、エンジン駆動トルクが0.9であ
る。実施例2は、摩耗量が7.4μmで、摩擦係数が
0.04で、エンジン駆動トルクが0.95である。比
較例は、摩耗量が13.4で、摩擦係数が0.06で、
エンジン駆動トルクが1である。
はいずれも比較例より摩耗量が少なく、耐摩耗性が優れ
ていることが分かる。また実施例1及び実施例2は摩擦
係数が小さく、摩擦特性が優れていることが分かる。ま
たエンジン駆動トルクについても実施例1及び実施例2
の方が比較例より小さく、効果があることが分かる。
面に形成した潤滑膜は、耐摩耗性、耐焼き付き性に優
れ、且つ摩擦係数の低減によって、長期間概ね従来の樹
脂からなる潤滑膜の2倍以上の期間すぐれた効果を得る
ことができる。
ある。
Claims (13)
- 【請求項1】 ポリアミドイミド樹脂と該ポリアミドイ
ミド樹脂に分散された固体潤滑剤及び耐摩耗剤とを含む
摺動部材用組成物であって、 前記ポリアミドイミド樹脂は、引張強度が78.4〜9
8MPaであり、縦弾性係数が1960〜2940MP
aであり、伸び率が10〜20%であることを特徴とす
る摺動部材用組成物。 - 【請求項2】 前記固体潤滑剤は、100重量部の前記
ポリアミドイミド樹脂に対して、1〜500重量部であ
る請求項1記載の摺動部材用組成物。 - 【請求項3】 前記固体潤滑剤は硫化物、フッ素化合物
及び黒鉛の1種、2種又は3種である請求項1又は2記
載の摺動部材用組成物。 - 【請求項4】 前記固体潤滑剤は、100重量部の前記
耐摩耗剤に対して、前記硫化物が0〜2000重量部
で、前記フッ素化合物が0〜2000重量部で。前記黒
鉛が0〜2000重量部であって、前記固体潤滑剤と前
記耐摩耗剤の重量比が1/100〜6000/100で
ある請求項3記載の摺動部材用組成物。 - 【請求項5】 前記硫化物は、2硫化モリブデン及び2
硫化タングステンの1種又は2種である請求項3又は4
記載の摺動部材用組成物。 - 【請求項6】 前記フッ素化合物は、ポリテトラフルオ
ロエチレン、テトラフルオロエチレン-パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレ
ン-ヘキサフルオロフロピレン共重合体、テトラフルオ
ロエチレン-エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオ
ライド及びリクロロトリフルオロエチレンの1種又は2
種以上である請求項3、4又は5記載の摺動部材用組成
物。 - 【請求項7】 前記固体潤滑剤は、平均粒径が0.5〜
15μmである請求項1、2、3、4、5又は6記載の
摺動部材用組成物。 - 【請求項8】 前記耐摩耗剤は、100重量部の前記ポ
リアミドイミド樹脂に対して、1〜500重量部である
請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の摺動部材用
組成物。 - 【請求項9】 前記耐摩耗剤は、粒子状耐摩耗剤及び繊
維状耐摩耗剤の一種又は2種以上である請求項8記載の
摺動部材用組成物。 - 【請求項10】 前記粒子状耐摩耗剤は、窒化珪素、ア
ルミナ、炭化珪素、窒化ホウ素、ダイヤモンド、珪酸ガ
ラス及びシリカの1種又は2種以上である請求項9記載
の摺動部材用組成物。 - 【請求項11】 前記粒子状耐摩耗剤は、粒径が0.1
〜10μmである請求項9又は10記載の摺動部材用組
成物。 - 【請求項12】 前記繊維状耐摩耗剤は、炭素繊維、チ
タン酸カリウム繊維の1種又は2種である請求項9、1
0又は11記載の摺動部材用組成物。 - 【請求項13】 前記繊維状耐摩耗剤は、繊維径が0.
1〜10μmであり、繊維長が5〜100μmである請
求項9、10、11又は12記載の摺動部材用組成物。
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