JPH11106779A - 固体潤滑被膜組成物及びそれを用いた滑り軸受材料 - Google Patents
固体潤滑被膜組成物及びそれを用いた滑り軸受材料Info
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- JPH11106779A JPH11106779A JP9271421A JP27142197A JPH11106779A JP H11106779 A JPH11106779 A JP H11106779A JP 9271421 A JP9271421 A JP 9271421A JP 27142197 A JP27142197 A JP 27142197A JP H11106779 A JPH11106779 A JP H11106779A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
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- F16C33/20—Sliding surface consisting mainly of plastics
- F16C33/201—Composition of the plastic
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/05—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions
- C23C22/06—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6
- C23C22/07—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing phosphates
- C23C22/08—Orthophosphates
- C23C22/22—Orthophosphates containing alkaline earth metal cations
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2208/00—Plastics; Synthetic resins, e.g. rubbers
- F16C2208/20—Thermoplastic resins
- F16C2208/40—Imides, e.g. polyimide [PI], polyetherimide [PEI]
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Abstract
(57)【要約】
【課題】優れた耐摩耗性及び摺動特性を有する軸受材料
を得る。 【解決手段】引張強度100MPa以上のポリイミド樹脂及び
ポリアミドイミド樹のうちの少なくとも1種の樹脂30〜
70vol%並びに固体潤滑剤30〜70vol%を含有する(更に必
要に応じて0.3〜10vol%以下の摩擦調整剤及び/又は極
圧剤を含有する)固体潤滑被膜組成物、及び上記組成物
を軸受基材表面に被覆形成した滑り軸受材料。
を得る。 【解決手段】引張強度100MPa以上のポリイミド樹脂及び
ポリアミドイミド樹のうちの少なくとも1種の樹脂30〜
70vol%並びに固体潤滑剤30〜70vol%を含有する(更に必
要に応じて0.3〜10vol%以下の摩擦調整剤及び/又は極
圧剤を含有する)固体潤滑被膜組成物、及び上記組成物
を軸受基材表面に被覆形成した滑り軸受材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車やその他の
産業機械用のエンジンにおける滑り軸受材料等に被覆形
成されて用いられる固体潤滑被膜組成物及びそれを用い
た滑り軸受材料に関する。
産業機械用のエンジンにおける滑り軸受材料等に被覆形
成されて用いられる固体潤滑被膜組成物及びそれを用い
た滑り軸受材料に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンの滑り軸受材料として
は、一般にアルミニウム合金やPb系オーバレイ付き銅
鉛合金が用いられており、近年は高出力及び高回転によ
る自動車エンジンの高性能化が著しく、優れた摺動性能
の軸受材料の出現が望まれている。
は、一般にアルミニウム合金やPb系オーバレイ付き銅
鉛合金が用いられており、近年は高出力及び高回転によ
る自動車エンジンの高性能化が著しく、優れた摺動性能
の軸受材料の出現が望まれている。
【0003】特開平4−83914号公報には、アルミ
ニウム系軸受合金の表面に、95〜55重量%の固体潤
滑剤と、10〜45重量%のポリイミド系バインダーか
ら成るコーティング層を形成したすべり軸受材料が記載
されている。このような固体潤滑被膜により、アルミニ
ウム合金軸受の初期のなじみ性が向上し、優れた耐疲労
性及び耐焼付性が発揮される。更に、当該公報には、上
記固体潤滑剤の1〜20重量%を摩擦調整剤に置き換え
ることにより、固体潤滑被膜の耐摩耗性が改良されるこ
とが記載される。
ニウム系軸受合金の表面に、95〜55重量%の固体潤
滑剤と、10〜45重量%のポリイミド系バインダーか
ら成るコーティング層を形成したすべり軸受材料が記載
されている。このような固体潤滑被膜により、アルミニ
ウム合金軸受の初期のなじみ性が向上し、優れた耐疲労
性及び耐焼付性が発揮される。更に、当該公報には、上
記固体潤滑剤の1〜20重量%を摩擦調整剤に置き換え
ることにより、固体潤滑被膜の耐摩耗性が改良されるこ
とが記載される。
【0004】また、特開平7−247493号公報で
は、70〜97重量%の固体潤滑剤と、3〜30重量%
のバインダー(ポリイミド系樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂)からなる固体潤滑被膜に、膜形成補助剤を
添加することにより、固体潤滑剤が強固に保持され、初
期のなじみ性がよいため耐焼付性が優れ、脱落が防止さ
れているため耐摩耗性が良好となることが記載されてい
る。
は、70〜97重量%の固体潤滑剤と、3〜30重量%
のバインダー(ポリイミド系樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂)からなる固体潤滑被膜に、膜形成補助剤を
添加することにより、固体潤滑剤が強固に保持され、初
期のなじみ性がよいため耐焼付性が優れ、脱落が防止さ
れているため耐摩耗性が良好となることが記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術における上記固体潤滑被膜では、固体潤滑剤の添加量
が55〜97重量%以上と多く、コーティング層内の強
度や固体潤滑剤の保持力が未だ不十分であるため、満足
すべき耐摩耗性が得られなかった。
術における上記固体潤滑被膜では、固体潤滑剤の添加量
が55〜97重量%以上と多く、コーティング層内の強
度や固体潤滑剤の保持力が未だ不十分であるため、満足
すべき耐摩耗性が得られなかった。
【0006】従って、本発明は、優れた耐摩耗性及び摺
動特性を有する、固体潤滑剤及びバインダーを含有する
固体潤滑被膜組成物、及びそれを用いた滑り軸受材料を
得ることを目的とする。
動特性を有する、固体潤滑剤及びバインダーを含有する
固体潤滑被膜組成物、及びそれを用いた滑り軸受材料を
得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、引張強度1
00MPa以上のポリイミド樹脂及びポリアミドイミド
樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂30〜70v
ol%並びに固体潤滑剤30〜70vol%を含有する
ことを特徴とする固体潤滑被膜組成物を用いることによ
り解決されることが見出された。即ち、バインダー樹脂
として、引張強度100MPa以上という強度の高いポ
リアミドイミド樹脂を用いることにより、コーティング
膜の耐摩耗性が向上するとともに、固体潤滑剤の保持力
が増大し、固体潤滑剤等の脱落が減少し、摺動特性が向
上することが見出されたものである。
00MPa以上のポリイミド樹脂及びポリアミドイミド
樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂30〜70v
ol%並びに固体潤滑剤30〜70vol%を含有する
ことを特徴とする固体潤滑被膜組成物を用いることによ
り解決されることが見出された。即ち、バインダー樹脂
として、引張強度100MPa以上という強度の高いポ
リアミドイミド樹脂を用いることにより、コーティング
膜の耐摩耗性が向上するとともに、固体潤滑剤の保持力
が増大し、固体潤滑剤等の脱落が減少し、摺動特性が向
上することが見出されたものである。
【0008】更に、固体潤滑剤の0.3〜10vol%
を摩擦調整剤及び極圧剤のうちの少なくとも1種で置き
換えることにより、耐摩耗性や耐焼付性が更に格段と向
上する。
を摩擦調整剤及び極圧剤のうちの少なくとも1種で置き
換えることにより、耐摩耗性や耐焼付性が更に格段と向
上する。
【0009】本発明は、更にかかる組成物を軸受基材表
面に被覆形成したことを特徴とする滑り軸受材料に関す
るものである。
面に被覆形成したことを特徴とする滑り軸受材料に関す
るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の熱硬化性樹脂は、引張強
度100MPa以上のポリイミド樹脂及びポリアミドイ
ミド樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂である。
具体的には、芳香族ポリイミド、芳香族ポリアミドイミ
ド、又はそのジイソシアネート変性、BPDA変性、ス
ルホン変性樹脂のワニスなどを使用することができる。
度100MPa以上のポリイミド樹脂及びポリアミドイ
ミド樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂である。
具体的には、芳香族ポリイミド、芳香族ポリアミドイミ
ド、又はそのジイソシアネート変性、BPDA変性、ス
ルホン変性樹脂のワニスなどを使用することができる。
【0011】引張強度100MPa以上のポリイミド樹
脂及びポリアミドイミド樹脂は、架橋点密度を増やし、
分子をより密接に架橋させ、分岐度を増大させることに
より容易に得ることができる。更に、架橋前の分子の分
子量を下げるとより効果的である。その場合、耐熱性が
低下する傾向があるため、更に芳香族基を付加させるこ
とが好ましい。これにより、引張強度が高く且つ耐熱性
に優れたポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂を得る
ことができる。
脂及びポリアミドイミド樹脂は、架橋点密度を増やし、
分子をより密接に架橋させ、分岐度を増大させることに
より容易に得ることができる。更に、架橋前の分子の分
子量を下げるとより効果的である。その場合、耐熱性が
低下する傾向があるため、更に芳香族基を付加させるこ
とが好ましい。これにより、引張強度が高く且つ耐熱性
に優れたポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂を得る
ことができる。
【0012】なお、本発明におけるポリイミド樹脂及び
ポリアミドイミド樹脂の引張強度(JISK7127)
は、フィルム膜厚10〜15μm(幅10mm)、引張
速度5mm/分、試験温度25℃にて測定した値であ
る。
ポリアミドイミド樹脂の引張強度(JISK7127)
は、フィルム膜厚10〜15μm(幅10mm)、引張
速度5mm/分、試験温度25℃にて測定した値であ
る。
【0013】固体潤滑剤としては、二硫化モリブデン
(MoS2)、グラファイト、BN、二硫化タングステン
(WS2)、PTFE、フッ素系樹脂、Pb等を挙げるこ
とができる。グラファイトは天然、人造グラファイトの
いずれでもよいが、人造グラファイトが耐摩耗性の観点
から好ましい。これらの固体潤滑剤は、摩擦係数を低く
且つ安定にする作用とともに、なじみ性を有する。これ
らの作用を十分に発揮させるために、固体潤滑剤の平均
粒径は15μm以下、特に0.2〜10μmであること
が好ましい。
(MoS2)、グラファイト、BN、二硫化タングステン
(WS2)、PTFE、フッ素系樹脂、Pb等を挙げるこ
とができる。グラファイトは天然、人造グラファイトの
いずれでもよいが、人造グラファイトが耐摩耗性の観点
から好ましい。これらの固体潤滑剤は、摩擦係数を低く
且つ安定にする作用とともに、なじみ性を有する。これ
らの作用を十分に発揮させるために、固体潤滑剤の平均
粒径は15μm以下、特に0.2〜10μmであること
が好ましい。
【0014】本発明では、ポリイミド樹脂及びポリアミ
ドイミド樹脂のうちの少なくとも1種の樹脂30〜70
vol%に対して、固体潤滑剤30〜70vol%を使
用する。この配合量において、本発明の引張強度の高い
ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂を含む固体潤滑
被膜中において、固体潤滑剤が強固に保持され、充分な
耐焼付性となじみ性が得られるとともに、耐摩耗性も十
分に発揮される。
ドイミド樹脂のうちの少なくとも1種の樹脂30〜70
vol%に対して、固体潤滑剤30〜70vol%を使
用する。この配合量において、本発明の引張強度の高い
ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂を含む固体潤滑
被膜中において、固体潤滑剤が強固に保持され、充分な
耐焼付性となじみ性が得られるとともに、耐摩耗性も十
分に発揮される。
【0015】本発明の固体潤滑被膜組成物は、更に、摩
擦調整剤及び/又は極圧剤を含有することが好ましい。
擦調整剤及び/又は極圧剤を含有することが好ましい。
【0016】極圧剤としては、ZnS、Ag2S、Cu
S、FeS、FeS2、Sb3S2、PbS、Bi2S3、
CdS等の如き硫黄含有金属化合物、チラウム類、モル
フォリン・ジサルファイド、ジチオ酸塩、スルフィド
類、スルフォキサイド類、スルフォン酸類、チオホスフ
ィネート類、チオカーボネート類、ジチオカーボメート
類、アルキルチオカルバモイル類、硫化オレフィン等の
硫黄含有化合物、塩素化炭化水素等のハロゲン系化合
物、ジチオリン酸亜鉛などのチオリン酸塩やチオカルバ
ミン酸塩等の有機金属系化合物、ジチオリン酸モリブデ
ン、ジチオカルビミン酸モリブデン等の有機モリブデン
化合物などを挙げることができる。
S、FeS、FeS2、Sb3S2、PbS、Bi2S3、
CdS等の如き硫黄含有金属化合物、チラウム類、モル
フォリン・ジサルファイド、ジチオ酸塩、スルフィド
類、スルフォキサイド類、スルフォン酸類、チオホスフ
ィネート類、チオカーボネート類、ジチオカーボメート
類、アルキルチオカルバモイル類、硫化オレフィン等の
硫黄含有化合物、塩素化炭化水素等のハロゲン系化合
物、ジチオリン酸亜鉛などのチオリン酸塩やチオカルバ
ミン酸塩等の有機金属系化合物、ジチオリン酸モリブデ
ン、ジチオカルビミン酸モリブデン等の有機モリブデン
化合物などを挙げることができる。
【0017】また、極圧剤の平均粒径は好ましくは5μ
m以下、より好ましくは2μm以下である。極圧剤を添
加する場合は、上記固体潤滑剤30〜70vol%のう
ち、0.5〜10vol%、特に1〜5vol%を極圧
剤で置き換えることが好ましい。
m以下、より好ましくは2μm以下である。極圧剤を添
加する場合は、上記固体潤滑剤30〜70vol%のう
ち、0.5〜10vol%、特に1〜5vol%を極圧
剤で置き換えることが好ましい。
【0018】極圧剤を添加することにより、特に一時的
に固体接触がおこるような不十分な潤滑条件下や片当た
り等の場合においても、十分な耐摩耗性や耐焼付性が得
られるものである。その作用機構は定かではないが、一
時的な固体接触により、その時の摩擦熱やせん断応力か
ら固体潤滑被膜が破断されやすい状況下において、固体
潤滑被膜に分散された極圧剤が効果的に作用するものと
推定される。即ち、固体潤滑剤とその皮膜中に含まれた
極圧剤により油が強固に保持され、かつ境界潤滑被膜が
破断しにくいため、円滑な摺動面となり、耐焼付性及び
耐摩耗性が保持されるものと推定される。
に固体接触がおこるような不十分な潤滑条件下や片当た
り等の場合においても、十分な耐摩耗性や耐焼付性が得
られるものである。その作用機構は定かではないが、一
時的な固体接触により、その時の摩擦熱やせん断応力か
ら固体潤滑被膜が破断されやすい状況下において、固体
潤滑被膜に分散された極圧剤が効果的に作用するものと
推定される。即ち、固体潤滑剤とその皮膜中に含まれた
極圧剤により油が強固に保持され、かつ境界潤滑被膜が
破断しにくいため、円滑な摺動面となり、耐焼付性及び
耐摩耗性が保持されるものと推定される。
【0019】摩擦調整剤としては、CrO2、Fe
3O4、PbO、ZnO、CdO、Al2O 3、SiO2、
SnO2などの酸化物や、SiC、Si3N4などの化合
物等を挙げることができる。摩擦調整剤を添加する場合
は、上記固体潤滑剤30〜70vol%のうち、0.3
〜10vol%、特に0.5〜5vol%を摩擦調整剤
で置き換えることが好ましい。摩擦調整剤を添加するこ
とにより、耐摩耗性が向上する。特に極圧剤と併用する
ことにより、摩擦調整剤による耐摩耗性向上と、極圧剤
による油の保持とが相乗的に作用して、耐摩耗性が格段
と向上する。
3O4、PbO、ZnO、CdO、Al2O 3、SiO2、
SnO2などの酸化物や、SiC、Si3N4などの化合
物等を挙げることができる。摩擦調整剤を添加する場合
は、上記固体潤滑剤30〜70vol%のうち、0.3
〜10vol%、特に0.5〜5vol%を摩擦調整剤
で置き換えることが好ましい。摩擦調整剤を添加するこ
とにより、耐摩耗性が向上する。特に極圧剤と併用する
ことにより、摩擦調整剤による耐摩耗性向上と、極圧剤
による油の保持とが相乗的に作用して、耐摩耗性が格段
と向上する。
【0020】本発明では、固体潤滑被膜組成物を調製す
るにあたり、適量の有機溶剤(希釈剤)を用いることが
できる。有機溶剤は、粘度を調整して混合を容易とする
ものであり、ポリアミドイミド樹脂を溶解可能なもので
あれば特に制限なく用いられる。例えば樹脂がポリアミ
ドイミドであれば、キシレン、N−メチル−2−ピロリ
ドン、トルエンなどを組成物100重量部に対して10
0〜300重量部用いることができる。
るにあたり、適量の有機溶剤(希釈剤)を用いることが
できる。有機溶剤は、粘度を調整して混合を容易とする
ものであり、ポリアミドイミド樹脂を溶解可能なもので
あれば特に制限なく用いられる。例えば樹脂がポリアミ
ドイミドであれば、キシレン、N−メチル−2−ピロリ
ドン、トルエンなどを組成物100重量部に対して10
0〜300重量部用いることができる。
【0021】本発明では、上記のポリアミドイミド樹脂
及び固体潤滑剤、更に必要に応じて摩擦調整剤及び極圧
剤を含有する組成物を、軸受基材表面に被覆形成するこ
とにより、耐摩耗性及び摺動特性に優れた滑り軸受材料
を得ることができる。
及び固体潤滑剤、更に必要に応じて摩擦調整剤及び極圧
剤を含有する組成物を、軸受基材表面に被覆形成するこ
とにより、耐摩耗性及び摺動特性に優れた滑り軸受材料
を得ることができる。
【0022】軸受基材としては、銅合金、アルミニウム
合金などの金属、あるいは樹脂等を挙げることができ
る。
合金などの金属、あるいは樹脂等を挙げることができ
る。
【0023】軸受合金は、特に組成が限定されないが、
アルミニウム系合金としては、好ましくは10重量%以
下のCr、Si、Mn、Sb、Sr、Fe、Ni、M
o、Ti、W、Zr、V、Cu、Mg、Znなどと、2
0重量%以下のSn、Pb、In、Tl、Biの1種又
は2種以上を含有する合金を好ましく使用することがで
きる。前者の群の元素は主として強度、耐摩耗性を付与
し、後者の群の元素は主としてなじみ性を付与する。前
者と後者を組み合わせて使用することが好ましい。
アルミニウム系合金としては、好ましくは10重量%以
下のCr、Si、Mn、Sb、Sr、Fe、Ni、M
o、Ti、W、Zr、V、Cu、Mg、Znなどと、2
0重量%以下のSn、Pb、In、Tl、Biの1種又
は2種以上を含有する合金を好ましく使用することがで
きる。前者の群の元素は主として強度、耐摩耗性を付与
し、後者の群の元素は主としてなじみ性を付与する。前
者と後者を組み合わせて使用することが好ましい。
【0024】以下固体潤滑被膜の被覆(コーティング)
法を説明する。銅合金、アルミニウム合金、樹脂等の基
材を滑り軸受形状のライニングに加工した後、苛性ソー
ダなどのアルカリ処理液中において脱脂処理し、続いて
水洗及び湯洗を行い表面に付着したアルカリを除去す
る。例えば、固体潤滑被膜の密着性を高くする必要があ
るとき、脱脂後アルカリエッチングと酸洗との組合せ等
の化学的処理によりライニングの表面を粗面化する、シ
ョットブラストなどの機械的処理によりライニング表面
を粗面化する、ボーリング加工(?)等によりライニン
グ表面に凹凸を形成する等の方法をとることができる。
更に密着性を高める必要があるときは、ライニング表面
に厚み0.1〜5μmのリン酸亜鉛又はリン酸亜鉛カル
シウム化成処理を施してもよい。ボーリングなどの下地
処理と化成処理を組み合わせると、極めて密着性が高い
潤滑膜層が得られる。
法を説明する。銅合金、アルミニウム合金、樹脂等の基
材を滑り軸受形状のライニングに加工した後、苛性ソー
ダなどのアルカリ処理液中において脱脂処理し、続いて
水洗及び湯洗を行い表面に付着したアルカリを除去す
る。例えば、固体潤滑被膜の密着性を高くする必要があ
るとき、脱脂後アルカリエッチングと酸洗との組合せ等
の化学的処理によりライニングの表面を粗面化する、シ
ョットブラストなどの機械的処理によりライニング表面
を粗面化する、ボーリング加工(?)等によりライニン
グ表面に凹凸を形成する等の方法をとることができる。
更に密着性を高める必要があるときは、ライニング表面
に厚み0.1〜5μmのリン酸亜鉛又はリン酸亜鉛カル
シウム化成処理を施してもよい。ボーリングなどの下地
処理と化成処理を組み合わせると、極めて密着性が高い
潤滑膜層が得られる。
【0025】湯洗後温風乾燥し、適当な希釈剤で希釈し
た本発明の組成物をスプレーでライニング上に塗布し、
150〜300℃で乾燥・焼結する。成膜後の表面粗さ
が粗いときはバフ等による平滑化処理を行う。スプレー
法の他に、タンブリング法、浸漬法、はけ塗り法、印刷
法などの方法により固体潤滑被膜を被覆形成することが
できる。潤滑膜の厚みは1〜50μmであることが好ま
しい。
た本発明の組成物をスプレーでライニング上に塗布し、
150〜300℃で乾燥・焼結する。成膜後の表面粗さ
が粗いときはバフ等による平滑化処理を行う。スプレー
法の他に、タンブリング法、浸漬法、はけ塗り法、印刷
法などの方法により固体潤滑被膜を被覆形成することが
できる。潤滑膜の厚みは1〜50μmであることが好ま
しい。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により例証するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0027】実施例1〜5及び比較例1〜3 ポリアミドイミド樹脂A(HPC−改、日立化成製、引
張強度125MPa) 60vol%及び固体潤滑剤として二硫化モリブデン4
0vol%と、有機溶剤適量とをボールミルに投入し、
3時間粉砕混合して実施例1の固体潤滑被膜組成物とし
た。
張強度125MPa) 60vol%及び固体潤滑剤として二硫化モリブデン4
0vol%と、有機溶剤適量とをボールミルに投入し、
3時間粉砕混合して実施例1の固体潤滑被膜組成物とし
た。
【0028】次に、裏金鋼板上にアルミニウム系合金
(Al−11Sn−1.8Pb−1Cu−3Si)から
なるライニング材が圧接された半割円筒状等の軸受表面
を脱脂した後、ショットブラスト処理により粗面化して
4μmRzの表面粗さとした。次いで、上記固体潤滑被
膜組成物をエアスプレーで約10μmの膜厚となるよう
に吹きつけ、その後220℃で約30分間加熱硬化させ
て固体潤滑被膜を形成し、滑り軸受(メタル用オーバレ
イ)を製造した(実施例1)。
(Al−11Sn−1.8Pb−1Cu−3Si)から
なるライニング材が圧接された半割円筒状等の軸受表面
を脱脂した後、ショットブラスト処理により粗面化して
4μmRzの表面粗さとした。次いで、上記固体潤滑被
膜組成物をエアスプレーで約10μmの膜厚となるよう
に吹きつけ、その後220℃で約30分間加熱硬化させ
て固体潤滑被膜を形成し、滑り軸受(メタル用オーバレ
イ)を製造した(実施例1)。
【0029】一方、上記実施例1で調製した固体潤滑被
膜組成物において、ポリアミドイミド樹脂として、ポリ
アミドイミド樹脂B(HPC、日立化成製、引張強度9
0MPa)を用いて比較用固体潤滑被膜組成物を調製し
た以外は、実施例1と同様にして、潤滑膜を形成し、滑
り軸受を製造した(比較例1)。
膜組成物において、ポリアミドイミド樹脂として、ポリ
アミドイミド樹脂B(HPC、日立化成製、引張強度9
0MPa)を用いて比較用固体潤滑被膜組成物を調製し
た以外は、実施例1と同様にして、潤滑膜を形成し、滑
り軸受を製造した(比較例1)。
【0030】更に、上記実施例1で調製した固体潤滑皮
膜組成物において、用いたポリアミドイミド(PAI)
及び二硫化モリブデン(MoS2)の量、及び必要に応じ
て、極圧剤としての硫化亜鉛(ZnS)及び摩擦調整剤
としての酸化アルミニウム(Al2O3)の量を、表1に
示す通りの組成比に変更して各固体潤滑被膜組成物を調
製した以外は、実施例1と同様にして、固体潤滑被膜を
形成し、各滑り軸受を製造した(実施例2〜5及び比較
例2、3)。
膜組成物において、用いたポリアミドイミド(PAI)
及び二硫化モリブデン(MoS2)の量、及び必要に応じ
て、極圧剤としての硫化亜鉛(ZnS)及び摩擦調整剤
としての酸化アルミニウム(Al2O3)の量を、表1に
示す通りの組成比に変更して各固体潤滑被膜組成物を調
製した以外は、実施例1と同様にして、固体潤滑被膜を
形成し、各滑り軸受を製造した(実施例2〜5及び比較
例2、3)。
【0031】上記の通りにして得られた各軸受のメタル
用オーバーレイとしての性能を評価するために、耐焼付
性試験と耐摩耗性試験を行った。結果を表1に併記す
る。なお、耐摩耗性試験は、潤滑油として10W−30
CD(キャッスル製)を500cc/minの量で使用
し(軸入口の油温100℃)、荷重9kN(30MP
a)にて7.1m/s(3000rpm)で5時間回転
させたときの軸受摩耗深さ(μm)を測定した。また耐
焼付試験は、潤滑油として10W−30CD(キャッス
ル製)を500cc/minの量で使用し、荷重は30
分毎に1kNの荷重漸増(最大9kN)で、速度7.1
m/sで行った。
用オーバーレイとしての性能を評価するために、耐焼付
性試験と耐摩耗性試験を行った。結果を表1に併記す
る。なお、耐摩耗性試験は、潤滑油として10W−30
CD(キャッスル製)を500cc/minの量で使用
し(軸入口の油温100℃)、荷重9kN(30MP
a)にて7.1m/s(3000rpm)で5時間回転
させたときの軸受摩耗深さ(μm)を測定した。また耐
焼付試験は、潤滑油として10W−30CD(キャッス
ル製)を500cc/minの量で使用し、荷重は30
分毎に1kNの荷重漸増(最大9kN)で、速度7.1
m/sで行った。
【0032】
【表1】
【0033】表1の結果から、本発明の組成物を被覆形
成した固体潤滑被膜は、耐摩耗性及び耐焼付性が格段と
向上していることが明らかである。
成した固体潤滑被膜は、耐摩耗性及び耐焼付性が格段と
向上していることが明らかである。
【0034】実施例6及び比較例4 実施例1において、ポリアミドイミド樹脂A60vol
%及び二硫化モリブデン40vol%の変わりに、ポリ
アミドイミド樹脂A50vol%、固体潤滑剤としてP
TFE25vol%及びグラファイト25vol%を用
いて固体潤滑被膜組成物を調製し、更に軸受基材として
SPCC鋼板を用い、すべり軸受としてブシュ形状とし
た他は実施例1と同様にして滑り軸受材料を製造した
(実施例6)。
%及び二硫化モリブデン40vol%の変わりに、ポリ
アミドイミド樹脂A50vol%、固体潤滑剤としてP
TFE25vol%及びグラファイト25vol%を用
いて固体潤滑被膜組成物を調製し、更に軸受基材として
SPCC鋼板を用い、すべり軸受としてブシュ形状とし
た他は実施例1と同様にして滑り軸受材料を製造した
(実施例6)。
【0035】また、上記実施例6における固体潤滑被膜
組成物において、ポリアミドイミド樹脂として、ポリア
ミドイミド樹脂Aの代わりにポリアミドイミド樹脂Bを
用いて比較用固体潤滑被膜組成物を調製した以外は、実
施例6と同様にして固体潤滑被膜を形成し、ブシュ形状
の滑り軸受を製造した(比較例4)。
組成物において、ポリアミドイミド樹脂として、ポリア
ミドイミド樹脂Aの代わりにポリアミドイミド樹脂Bを
用いて比較用固体潤滑被膜組成物を調製した以外は、実
施例6と同様にして固体潤滑被膜を形成し、ブシュ形状
の滑り軸受を製造した(比較例4)。
【0036】上記ブシュ用コーティング材としての摩耗
量を、図1の条件で測定したところ、表2に示すよう
に、本発明の軸受材料は、優れた耐摩耗性が得られた。
量を、図1の条件で測定したところ、表2に示すよう
に、本発明の軸受材料は、優れた耐摩耗性が得られた。
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明の固体潤滑被膜組成物によれば、
耐摩耗性及び耐焼付性が格段と向上し、摺動特性の優れ
た固体潤滑被膜を形成することができる。更に、本発明
の固体潤滑被膜を有する滑り軸受材料は、優れた耐摩耗
性及び耐焼付性を有することから、特に自動車やその他
の産業機械のエンジンにおける滑り軸受材料のオーバレ
イ、ターボフローティングブシュ、エンドベアリング、
冷凍機器等の軸受などに好適に使用できる。
耐摩耗性及び耐焼付性が格段と向上し、摺動特性の優れ
た固体潤滑被膜を形成することができる。更に、本発明
の固体潤滑被膜を有する滑り軸受材料は、優れた耐摩耗
性及び耐焼付性を有することから、特に自動車やその他
の産業機械のエンジンにおける滑り軸受材料のオーバレ
イ、ターボフローティングブシュ、エンドベアリング、
冷凍機器等の軸受などに好適に使用できる。
【図1】図1は、実施例6で製造したブシュ形状の滑り
軸受の耐摩耗性の試験条件を示す図である。 1 軸 2 ブシュ 3 ハウジング 4 ブシュと軸との隙間
軸受の耐摩耗性の試験条件を示す図である。 1 軸 2 ブシュ 3 ハウジング 4 ブシュと軸との隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 149/18 C10M 149/18 F16C 33/10 F16C 33/10 D // C10N 20:00 30:06 40:02 50:08 (72)発明者 壁谷 泰典 愛知県豊田市緑ケ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 引張強度100MPa以上のポリイミド
樹脂及びポリアミドイミド樹脂から選択される少なくと
も1種の樹脂30〜70vol%並びに固体潤滑剤30
〜70vol%を含有することを特徴とする固体潤滑被
膜組成物。 - 【請求項2】 固体潤滑剤の0.3〜10vol%を摩
擦調整剤及び極圧剤のうちの少なくとも1種で置き換え
ることを特徴とする請求項1記載の固体潤滑被膜組成
物。 - 【請求項3】 軸受基材表面に、請求項1又は2記載の
固体潤滑被膜組成物を被覆形成したことを特徴とする滑
り軸受材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9271421A JPH11106779A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 固体潤滑被膜組成物及びそれを用いた滑り軸受材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9271421A JPH11106779A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 固体潤滑被膜組成物及びそれを用いた滑り軸受材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11106779A true JPH11106779A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17499808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9271421A Pending JPH11106779A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 固体潤滑被膜組成物及びそれを用いた滑り軸受材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11106779A (ja) |
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