JP2002040863A - 定着装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
定着装置およびそれを用いた画像形成装置Info
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- JP2002040863A JP2002040863A JP2000229551A JP2000229551A JP2002040863A JP 2002040863 A JP2002040863 A JP 2002040863A JP 2000229551 A JP2000229551 A JP 2000229551A JP 2000229551 A JP2000229551 A JP 2000229551A JP 2002040863 A JP2002040863 A JP 2002040863A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】用紙に定着される画像の光沢度を精度良く可変
制御できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】定着下ローラ23の支持筒部31に、加圧
レバー34を取り付ける。加圧レバー34の一端に、引
張ばね37を介して作動板38を取り付ける。作動板3
8は偏心カム40の回転により従動し、上下方向に変位
する。これに伴って、加圧レバー34が変位し、定着圧
力が変化する。偏心カム40の角度位置により、位置検
知センサ45が作動板38の位置を検知する。この位置
検知センサ45の検知結果に基づいて、制御部44から
モータ47への駆動信号Cが調整され、作動板38の位
置が変化されることにより、定着圧力が制御される。 【効果】作動板38の位置を検知することにより、この
検知結果に基づいて定着圧力を精度良く可変制御でき
る。
制御できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】定着下ローラ23の支持筒部31に、加圧
レバー34を取り付ける。加圧レバー34の一端に、引
張ばね37を介して作動板38を取り付ける。作動板3
8は偏心カム40の回転により従動し、上下方向に変位
する。これに伴って、加圧レバー34が変位し、定着圧
力が変化する。偏心カム40の角度位置により、位置検
知センサ45が作動板38の位置を検知する。この位置
検知センサ45の検知結果に基づいて、制御部44から
モータ47への駆動信号Cが調整され、作動板38の位
置が変化されることにより、定着圧力が制御される。 【効果】作動板38の位置を検知することにより、この
検知結果に基づいて定着圧力を精度良く可変制御でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙に定着される
画像の光沢度を可変制御できる定着装置およびそれを用
いた画像形成装置に関する。
画像の光沢度を可変制御できる定着装置およびそれを用
いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1対の定着ローラを含む定着装置
を備えた画像形成装置が公知である。この種の画像形成
装置では、定着ローラ対は所定の定着圧力で圧接され、
例えば両方が所定の定着温度に加熱されている。感光体
ドラムによりトナー像が転写された用紙は、これらの定
着ローラ対間を通過することにより、トナー粒子が溶融
されて定着される。このとき、定着された画像は一定の
光沢度を有する。
を備えた画像形成装置が公知である。この種の画像形成
装置では、定着ローラ対は所定の定着圧力で圧接され、
例えば両方が所定の定着温度に加熱されている。感光体
ドラムによりトナー像が転写された用紙は、これらの定
着ローラ対間を通過することにより、トナー粒子が溶融
されて定着される。このとき、定着された画像は一定の
光沢度を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
ーによって見やすいと感じる光沢度には違いがある。ま
た、光沢度は、文字画像の場合は低く、カラー画像の場
合は高い方が好まれる。そこで、光沢度を可変制御でき
るようにするために、定着ローラ対の回転速度を変化さ
せることが考えられるが、回転速度を複数段階に変化さ
せるのは困難である。特に、用紙搬送径路に沿って複数
の画像形成ユニットを有するタンデム型の画像形成装置
では、画像形成装置のシステム全体の速度を変化させな
ければならない。
ーによって見やすいと感じる光沢度には違いがある。ま
た、光沢度は、文字画像の場合は低く、カラー画像の場
合は高い方が好まれる。そこで、光沢度を可変制御でき
るようにするために、定着ローラ対の回転速度を変化さ
せることが考えられるが、回転速度を複数段階に変化さ
せるのは困難である。特に、用紙搬送径路に沿って複数
の画像形成ユニットを有するタンデム型の画像形成装置
では、画像形成装置のシステム全体の速度を変化させな
ければならない。
【0004】定着圧力を変化させることによって光沢度
を可変制御することも可能である。しかし、定着ローラ
対間の相対変位量は、0.2mm〜0.5mm程度で小
さく、この相対変位量を直接検知して定着圧力を変化さ
せると、誤差が大きくなってしまう。したがって、ユー
ザーが所望する光沢度に画像を形成することができない
場合がある。この発明は、かかる背景のもとでなされた
もので、画像の光沢度を精度良く可変制御できる定着装
置およびそれを用いた画像形成装置を提供することを目
的とする。
を可変制御することも可能である。しかし、定着ローラ
対間の相対変位量は、0.2mm〜0.5mm程度で小
さく、この相対変位量を直接検知して定着圧力を変化さ
せると、誤差が大きくなってしまう。したがって、ユー
ザーが所望する光沢度に画像を形成することができない
場合がある。この発明は、かかる背景のもとでなされた
もので、画像の光沢度を精度良く可変制御できる定着装
置およびそれを用いた画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するための請求項1記載の発明は、所定の定着
圧力で互いに圧接され、未定着トナー像を担持した用紙
を加熱および加圧しつつ通過させることによって、トナ
ー像を用紙に定着させる一対の定着ローラと、上記一対
の定着ローラのうち少なくとも一方に弾性部材を介して
連結され、上記定着圧力が最小となる初期位置と、上記
定着圧力が最大となる最大加圧位置との間で変位可能な
作動部材と、上記作動部材を初期位置と最大加圧位置と
の間で変位させるための駆動機構とを含むことを特徴と
する定着装置である。
的を達成するための請求項1記載の発明は、所定の定着
圧力で互いに圧接され、未定着トナー像を担持した用紙
を加熱および加圧しつつ通過させることによって、トナ
ー像を用紙に定着させる一対の定着ローラと、上記一対
の定着ローラのうち少なくとも一方に弾性部材を介して
連結され、上記定着圧力が最小となる初期位置と、上記
定着圧力が最大となる最大加圧位置との間で変位可能な
作動部材と、上記作動部材を初期位置と最大加圧位置と
の間で変位させるための駆動機構とを含むことを特徴と
する定着装置である。
【0006】この構成によれば、作動部材は、弾性部材
を介して定着ローラに結合されているので、弾性部材の
伸縮により、大きな変位幅を有することができる。定着
圧力は、弾性部材が発生する復元力によって与えられる
ことになる。この復元力は、作動部材の位置と弾性部材
のばね定数とで定まる。そこで、駆動機構によって作動
部材を変位させることによって、定着圧力を所望の値に
可変設定することができる。作動部材は、大きな変位幅
内の任意の位置をとることができるから、この作動部材
の位置に依存する定着圧力は、良好な精度で設定するこ
とができる。
を介して定着ローラに結合されているので、弾性部材の
伸縮により、大きな変位幅を有することができる。定着
圧力は、弾性部材が発生する復元力によって与えられる
ことになる。この復元力は、作動部材の位置と弾性部材
のばね定数とで定まる。そこで、駆動機構によって作動
部材を変位させることによって、定着圧力を所望の値に
可変設定することができる。作動部材は、大きな変位幅
内の任意の位置をとることができるから、この作動部材
の位置に依存する定着圧力は、良好な精度で設定するこ
とができる。
【0007】上記定着ローラと上記弾性部材との間に
は、揺動自在に取り付けられた加圧部材が介在していて
もよい。この場合、作動部材が変位されることにより加
圧部材が揺動され、当該定着ローラを他方の定着ローラ
に押圧する。したがって、簡単な構成で定着圧力を変化
させることができる。また、請求項2記載の発明は、上
記作動部材の位置を検知する位置検知手段と、上記位置
検知手段の検知結果に基づいて、上記駆動機構を制御す
ることによって上記定着圧力を変化させる定着圧力制御
手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の定着装置
である。
は、揺動自在に取り付けられた加圧部材が介在していて
もよい。この場合、作動部材が変位されることにより加
圧部材が揺動され、当該定着ローラを他方の定着ローラ
に押圧する。したがって、簡単な構成で定着圧力を変化
させることができる。また、請求項2記載の発明は、上
記作動部材の位置を検知する位置検知手段と、上記位置
検知手段の検知結果に基づいて、上記駆動機構を制御す
ることによって上記定着圧力を変化させる定着圧力制御
手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の定着装置
である。
【0008】作動部材の位置と定着圧力との間に対応関
係があるのは上述のとおりである。そこで、作動部材の
位置を検出することによって、定着圧力を間接的に検出
することができる。上述のとおり、作動部材は大きな変
位幅内で変位することができるから、定着圧力を高精度
に検出できることになる。したがって、作動部材の位置
の検知結果に基づいて駆動機構をフィードバック制御す
ることにより、良好な精度で定着圧力を設定することが
できる。
係があるのは上述のとおりである。そこで、作動部材の
位置を検出することによって、定着圧力を間接的に検出
することができる。上述のとおり、作動部材は大きな変
位幅内で変位することができるから、定着圧力を高精度
に検出できることになる。したがって、作動部材の位置
の検知結果に基づいて駆動機構をフィードバック制御す
ることにより、良好な精度で定着圧力を設定することが
できる。
【0009】上記定着圧力制御手段は、用紙の厚さを検
知する厚さ検知手段の検知結果に基づいて、上記駆動機
構を制御してもよい。この場合、薄い用紙が搬送されて
きたとき定着圧力を下げるように制御すれば、過剰な圧
力により用紙にしわが寄ったり破れたりするのを防止で
きる。また、請求項3記載の発明は、画像の光沢度を設
定するための光沢度設定手段をさらに含み、上記定着圧
力制御手段は、この光沢度設定手段の設定に基づいて、
上記駆動機構を制御することを特徴とする請求項2記載
の定着装置である。
知する厚さ検知手段の検知結果に基づいて、上記駆動機
構を制御してもよい。この場合、薄い用紙が搬送されて
きたとき定着圧力を下げるように制御すれば、過剰な圧
力により用紙にしわが寄ったり破れたりするのを防止で
きる。また、請求項3記載の発明は、画像の光沢度を設
定するための光沢度設定手段をさらに含み、上記定着圧
力制御手段は、この光沢度設定手段の設定に基づいて、
上記駆動機構を制御することを特徴とする請求項2記載
の定着装置である。
【0010】この構成によれば、ユーザが光沢度設定手
段により光沢度を設定することができ、この光沢度に基
づいて定着圧力が精度良く制御されるから、所望の光沢
度の画像を確実に形成することができる。また、請求項
4記載の発明は、上記駆動機構は、回転位置に応じて上
記作動部材を変位させる偏心カムを含むものであり、上
記位置検知手段は、この偏心カムの角度位置を検知する
ことにより間接的に作動部材の位置を検知することを特
徴とする請求項2または3記載の定着装置である。
段により光沢度を設定することができ、この光沢度に基
づいて定着圧力が精度良く制御されるから、所望の光沢
度の画像を確実に形成することができる。また、請求項
4記載の発明は、上記駆動機構は、回転位置に応じて上
記作動部材を変位させる偏心カムを含むものであり、上
記位置検知手段は、この偏心カムの角度位置を検知する
ことにより間接的に作動部材の位置を検知することを特
徴とする請求項2または3記載の定着装置である。
【0011】この構成では、偏心カムの角度位置と作動
部材の位置とに対応関係があることを利用して、偏心カ
ムの角度位置を検出することによって、作動部材の位置
が間接的に検知される。これにより、簡単な構成で作動
部材の位置を検知できる。また、請求項5記載の発明
は、感光体表面に形成された静電潜像をトナー像に現像
して、このトナー像を用紙に転写することにより、用紙
上に未定着トナー像を形成する画像形成部と、上記未定
着トナー像を用紙に定着させるための請求項1ないし4
のいずれかに記載の定着装置とを含むことを特徴とする
画像形成装置である。
部材の位置とに対応関係があることを利用して、偏心カ
ムの角度位置を検出することによって、作動部材の位置
が間接的に検知される。これにより、簡単な構成で作動
部材の位置を検知できる。また、請求項5記載の発明
は、感光体表面に形成された静電潜像をトナー像に現像
して、このトナー像を用紙に転写することにより、用紙
上に未定着トナー像を形成する画像形成部と、上記未定
着トナー像を用紙に定着させるための請求項1ないし4
のいずれかに記載の定着装置とを含むことを特徴とする
画像形成装置である。
【0012】この構成によれば、上記効果を奏する定着
装置を用いた画像形成装置を提供することができる。
装置を用いた画像形成装置を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、本発
明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発
明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示す
断面概略図である。この画像形成装置1は、ブラック、
マゼンタ、シアンおよびイエローの各単色画像を形成す
るための4つの画像形成ユニット2B、2M、2C、2
Yが、用紙Pを搬送するための用紙搬送機構3が形成す
る直線搬送路に沿って、用紙搬送方向上流側からこの順
序で1列に配列されているタンデム型と呼ばれる構造を
有している。
明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発
明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示す
断面概略図である。この画像形成装置1は、ブラック、
マゼンタ、シアンおよびイエローの各単色画像を形成す
るための4つの画像形成ユニット2B、2M、2C、2
Yが、用紙Pを搬送するための用紙搬送機構3が形成す
る直線搬送路に沿って、用紙搬送方向上流側からこの順
序で1列に配列されているタンデム型と呼ばれる構造を
有している。
【0014】画像形成ユニット2B、2M、2C、2Y
は、それぞれ円筒状の感光体4B、4M、4C、4Yを
備えており、これらは各軸線が用紙搬送方向に直交する
水平方向に延びた状態で互いに平行に配置されている。
画像形成ユニット2B、2M、2C、2Yは、感光体4
B、4M、4C、4Yの表面に、それぞれブラック、マ
ゼンタ、シアンおよびイエローの単色トナー像を形成
し、このトナー像は、感光体の軸線回りの回転によって
用紙搬送機構3に対向する位置に導かれる。ブラック、
マゼンタ、シアンおよびイエローのトナー像は、用紙搬
送機構3が用紙Pを搬送していく過程で、用紙Pの表面
に順次に重ねて転写される。
は、それぞれ円筒状の感光体4B、4M、4C、4Yを
備えており、これらは各軸線が用紙搬送方向に直交する
水平方向に延びた状態で互いに平行に配置されている。
画像形成ユニット2B、2M、2C、2Yは、感光体4
B、4M、4C、4Yの表面に、それぞれブラック、マ
ゼンタ、シアンおよびイエローの単色トナー像を形成
し、このトナー像は、感光体の軸線回りの回転によって
用紙搬送機構3に対向する位置に導かれる。ブラック、
マゼンタ、シアンおよびイエローのトナー像は、用紙搬
送機構3が用紙Pを搬送していく過程で、用紙Pの表面
に順次に重ねて転写される。
【0015】用紙搬送機構3には、用紙搬送方向に関し
て最下流の画像形成ユニット2Yよりもさらに下流側に
配置された駆動ローラ5と、用紙搬送方向に関して最上
流の画像形成ユニット2Bよりもさらに上流側に配置さ
れた従動ローラ6と、駆動ローラ5および従動ローラ6
に掛け回された無端状の搬送ベルト7と、搬送ベルト7
に張力を与えて撓みを抑えるための補助ローラ8とが含
まれている。この構成により、図示しないモータからの
駆動力が駆動ローラ5に与えられて駆動ローラ5が回転
駆動されると、搬送ベルト7が図1における反時計回り
に回転する。トナー像が転写されるべき用紙Pは、搬送
ベルト7の上面に担持された状態で、搬送ベルト7の回
転によって矢印A方向に直線的に搬送される。
て最下流の画像形成ユニット2Yよりもさらに下流側に
配置された駆動ローラ5と、用紙搬送方向に関して最上
流の画像形成ユニット2Bよりもさらに上流側に配置さ
れた従動ローラ6と、駆動ローラ5および従動ローラ6
に掛け回された無端状の搬送ベルト7と、搬送ベルト7
に張力を与えて撓みを抑えるための補助ローラ8とが含
まれている。この構成により、図示しないモータからの
駆動力が駆動ローラ5に与えられて駆動ローラ5が回転
駆動されると、搬送ベルト7が図1における反時計回り
に回転する。トナー像が転写されるべき用紙Pは、搬送
ベルト7の上面に担持された状態で、搬送ベルト7の回
転によって矢印A方向に直線的に搬送される。
【0016】感光体4B、4M、4C、4Yに下方から
対向する位置には、搬送ベルト7の上側部分を挟んで、
ブラック用転写ローラ9B、マゼンタ用転写ローラ9
M、シアン用転写ローラ9Cおよびイエロー用転写ロー
ラ9Yがそれぞれ配置されている。各転写ローラ9B、
9M、9C、9Yは、それぞれ搬送ベルト7を各感光体
4B、4M、4C、4Yに下方から圧接する働きと、各
感光体4B、4M、4C、4Y上のトナー像を用紙Pに
転写する働きとを有するものである。
対向する位置には、搬送ベルト7の上側部分を挟んで、
ブラック用転写ローラ9B、マゼンタ用転写ローラ9
M、シアン用転写ローラ9Cおよびイエロー用転写ロー
ラ9Yがそれぞれ配置されている。各転写ローラ9B、
9M、9C、9Yは、それぞれ搬送ベルト7を各感光体
4B、4M、4C、4Yに下方から圧接する働きと、各
感光体4B、4M、4C、4Y上のトナー像を用紙Pに
転写する働きとを有するものである。
【0017】用紙搬送機構3の下方には、複数枚の用紙
Pを積層して収容することができる給紙トレイ10が配
置されている。給紙トレイ10は、給紙トレイ10から
用紙Pを1枚ずつ搬送路11に送り出すための給紙ロー
ラ12を備えている。給紙ローラ12が回転されること
によって、搬送ローラ対13を介して搬送路11に送り
出された用紙Pは、搬送ローラ対14、15によってレ
ジストローラ対16に向けて搬送される。レジストロー
ラ対16は、用紙Pの搬送方向に関して用紙搬送機構3
の上流側に配置されており、搬送されてきた用紙Pを一
旦停止させた後、画像形成ユニット2B、2M、2C、
2Yにおけるトナー像形成動作とタイミングを合わせ
て、用紙Pを搬送ベルト7上に送り出す。
Pを積層して収容することができる給紙トレイ10が配
置されている。給紙トレイ10は、給紙トレイ10から
用紙Pを1枚ずつ搬送路11に送り出すための給紙ロー
ラ12を備えている。給紙ローラ12が回転されること
によって、搬送ローラ対13を介して搬送路11に送り
出された用紙Pは、搬送ローラ対14、15によってレ
ジストローラ対16に向けて搬送される。レジストロー
ラ対16は、用紙Pの搬送方向に関して用紙搬送機構3
の上流側に配置されており、搬送されてきた用紙Pを一
旦停止させた後、画像形成ユニット2B、2M、2C、
2Yにおけるトナー像形成動作とタイミングを合わせ
て、用紙Pを搬送ベルト7上に送り出す。
【0018】各画像形成ユニット2B、2M、2C、2
Yの上方には、それぞれ感光体4B、4M、4C、4Y
にレーザビームを照射するためのブラック用レーザ走査
部17B、マゼンタ用レーザ走査部17M、シアン用レ
ーザ走査部17Cおよびイエロー用レーザ走査部17Y
が配置されている。この画像形成装置1は、例えばマイ
クロコンピュータなどの外部機器(図示せず)に接続さ
れている。この外部機器から入力された画像データは、
ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの各色成分のカ
ラー画像データに分解された後、それぞれの色に対応し
たレーザ走査部17B、17M、17C、17Yに与え
られる。
Yの上方には、それぞれ感光体4B、4M、4C、4Y
にレーザビームを照射するためのブラック用レーザ走査
部17B、マゼンタ用レーザ走査部17M、シアン用レ
ーザ走査部17Cおよびイエロー用レーザ走査部17Y
が配置されている。この画像形成装置1は、例えばマイ
クロコンピュータなどの外部機器(図示せず)に接続さ
れている。この外部機器から入力された画像データは、
ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの各色成分のカ
ラー画像データに分解された後、それぞれの色に対応し
たレーザ走査部17B、17M、17C、17Yに与え
られる。
【0019】レーザ走査部17B、17M、17C、1
7Yは、図示しないレーザ光線、ポリゴンミラーおよび
反射鏡などを有しており、それぞれブラック、マゼン
タ、シアンおよびイエローの各色の濃度を表すカラー画
像データが入力されると、このカラー画像データに基づ
いて変調されたレーザビームLb、Lm、Lc、Ly
を、それぞれ感光体4B、4M、4C、4Yに向けて出
射する。ブラック用画像形成ユニット2Bに備えられた
感光体4Bは、画像形成時に一定速度で矢印方向(図1
における時計回り方向)に回転駆動される。感光体4B
の周囲には、その回転方向に沿って順に、メインチャー
ジャ18、現像装置19およびクリーナ20が配置され
ている。ブラック用レーザ走査部17Bから入射される
レーザビームLbは、メインチャージャ18と現像装置
19との間の感光体4Bの表面に照射されるようになっ
ている。
7Yは、図示しないレーザ光線、ポリゴンミラーおよび
反射鏡などを有しており、それぞれブラック、マゼン
タ、シアンおよびイエローの各色の濃度を表すカラー画
像データが入力されると、このカラー画像データに基づ
いて変調されたレーザビームLb、Lm、Lc、Ly
を、それぞれ感光体4B、4M、4C、4Yに向けて出
射する。ブラック用画像形成ユニット2Bに備えられた
感光体4Bは、画像形成時に一定速度で矢印方向(図1
における時計回り方向)に回転駆動される。感光体4B
の周囲には、その回転方向に沿って順に、メインチャー
ジャ18、現像装置19およびクリーナ20が配置され
ている。ブラック用レーザ走査部17Bから入射される
レーザビームLbは、メインチャージャ18と現像装置
19との間の感光体4Bの表面に照射されるようになっ
ている。
【0020】感光体4Bは、メインチャージャ18の放
電によって一様に帯電された後、ブラック用レーザ走査
部17Bから入射されるレーザビームLbによって露光
される。これにより、感光体4Bの表面には、いわゆる
静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体4
Bの表面は、次に、ブラック用現像装置19によりブラ
ックのトナーで現像される。感光体4Bがさらに回転さ
れると、感光体4Bの表面に形成されたブラックのトナ
ー像は、用紙搬送機構3に対向する。
電によって一様に帯電された後、ブラック用レーザ走査
部17Bから入射されるレーザビームLbによって露光
される。これにより、感光体4Bの表面には、いわゆる
静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体4
Bの表面は、次に、ブラック用現像装置19によりブラ
ックのトナーで現像される。感光体4Bがさらに回転さ
れると、感光体4Bの表面に形成されたブラックのトナ
ー像は、用紙搬送機構3に対向する。
【0021】一方、トナー像が用紙搬送機構3に対向す
るのと同期して、レジストローラ対16が回転駆動さ
れ、搬送ベルト7によって用紙Pが送られてくる。搬送
ベルト7の上側部分を挟んで感光体4Bに下方から対向
する位置に配置されているブラック用転写ローラ9Bに
は、所定の転写電圧が印加されている。これにより、感
光体4Bの表面のブラックのトナーは、ブラック用転写
ローラ9Bに引き寄せられ、用紙Pの上面に転写され
る。トナー像転写後の感光体4Bの表面に残留している
トナーは、クリーナ20によって回収される。
るのと同期して、レジストローラ対16が回転駆動さ
れ、搬送ベルト7によって用紙Pが送られてくる。搬送
ベルト7の上側部分を挟んで感光体4Bに下方から対向
する位置に配置されているブラック用転写ローラ9Bに
は、所定の転写電圧が印加されている。これにより、感
光体4Bの表面のブラックのトナーは、ブラック用転写
ローラ9Bに引き寄せられ、用紙Pの上面に転写され
る。トナー像転写後の感光体4Bの表面に残留している
トナーは、クリーナ20によって回収される。
【0022】こうしてブラックのトナー像が転写された
用紙Pは、搬送ベルト7によって画像形成ユニット2
M、2C、2Yに向けて搬送される。画像形成ユニット
2M、2C、2Yは、上述したブラック用画像形成ユニ
ット2Bと同様に構成されており、用紙Pの搬送タイミ
ングに合わせてマゼンタ、シアン、イエローのトナー像
を感光体4M、4C、4Y上に形成し、形成した各単色
トナー像を用紙Pに順次重ねて転写する。
用紙Pは、搬送ベルト7によって画像形成ユニット2
M、2C、2Yに向けて搬送される。画像形成ユニット
2M、2C、2Yは、上述したブラック用画像形成ユニ
ット2Bと同様に構成されており、用紙Pの搬送タイミ
ングに合わせてマゼンタ、シアン、イエローのトナー像
を感光体4M、4C、4Y上に形成し、形成した各単色
トナー像を用紙Pに順次重ねて転写する。
【0023】上述のようにして、各色のトナー像が重ね
て転写された用紙Pは、搬送ベルト7から分離されて、
定着ユニット21に導かれる。定着ユニット21には、
一対の定着ローラとしての定着ローラ22、23が備え
られている。一対の定着ローラ22、23のうち上側の
ローラは、例えばヒータ(図示せず)により所定の定着
温度に加熱されていて、用紙Pに付着しているトナーを
溶融して定着させるための熱ローラとしての定着上ロー
ラ22である。下側のローラは、例えば定着上ローラ2
2に所定の定着圧力で圧接されている圧ローラとしての
定着下ローラ23である。
て転写された用紙Pは、搬送ベルト7から分離されて、
定着ユニット21に導かれる。定着ユニット21には、
一対の定着ローラとしての定着ローラ22、23が備え
られている。一対の定着ローラ22、23のうち上側の
ローラは、例えばヒータ(図示せず)により所定の定着
温度に加熱されていて、用紙Pに付着しているトナーを
溶融して定着させるための熱ローラとしての定着上ロー
ラ22である。下側のローラは、例えば定着上ローラ2
2に所定の定着圧力で圧接されている圧ローラとしての
定着下ローラ23である。
【0024】これにより、定着ユニット21に向けて搬
送されてくる用紙Pは、定着上ローラ22および定着下
ローラ23に挟まれながら、排出ローラ対24により定
着ユニット21から送り出される。このとき、用紙P上
のトナーは、定着上ローラ22により溶融し、この溶融
したトナーが圧力により用紙Pに定着される。定着処理
後の用紙Pは、排出ローラ対25、26により排出部2
7に排出される。定着下ローラ23は、定着上ローラ2
2と同様にヒータにより加熱されていてもよい。
送されてくる用紙Pは、定着上ローラ22および定着下
ローラ23に挟まれながら、排出ローラ対24により定
着ユニット21から送り出される。このとき、用紙P上
のトナーは、定着上ローラ22により溶融し、この溶融
したトナーが圧力により用紙Pに定着される。定着処理
後の用紙Pは、排出ローラ対25、26により排出部2
7に排出される。定着下ローラ23は、定着上ローラ2
2と同様にヒータにより加熱されていてもよい。
【0025】図2は、定着ユニット21を斜め上方から
見た斜視図である。定着ユニット21は、本体のハウジ
ング28内に定着上ローラ22および定着下ローラ23
を有している。ただし、図2において左手前側を前方、
右奥側を後方とする。定着上ローラ22は、例えば円筒
状で、用紙搬送方向Bに直交する水平方向に延びてい
て、その両端には支持筒部29が形成されている。ま
た、定着上ローラ22の中心位置には、ヒータ(図示せ
ず)が両端を支持されて配設されている。支持筒部29
は、ハウジング28の対向する前後両側面により回転自
在に保持されている。支持筒部29の一端29aには、
図示しない定着上ローラギアが連結されている。この定
着上ローラギアは、例えば図示しない複数のギアを介し
てモータ(図示せず)に連結されていて、画像形成装置
1の運転時には、モータが駆動することにより、定着上
ローラ22が搬送方向Cに回転する。
見た斜視図である。定着ユニット21は、本体のハウジ
ング28内に定着上ローラ22および定着下ローラ23
を有している。ただし、図2において左手前側を前方、
右奥側を後方とする。定着上ローラ22は、例えば円筒
状で、用紙搬送方向Bに直交する水平方向に延びてい
て、その両端には支持筒部29が形成されている。ま
た、定着上ローラ22の中心位置には、ヒータ(図示せ
ず)が両端を支持されて配設されている。支持筒部29
は、ハウジング28の対向する前後両側面により回転自
在に保持されている。支持筒部29の一端29aには、
図示しない定着上ローラギアが連結されている。この定
着上ローラギアは、例えば図示しない複数のギアを介し
てモータ(図示せず)に連結されていて、画像形成装置
1の運転時には、モータが駆動することにより、定着上
ローラ22が搬送方向Cに回転する。
【0026】定着下ローラ23は、例えば円筒状で、定
着上ローラ22に対して平行に延びていて、その両端に
は支持筒部31が形成されている。また、定着下ローラ
23の中心位置には、ヒータ(図示せず)が両端を支持
されて配設されている。支持筒部31は、その両端がハ
ウジング28の対向する前後両側面に形成された挿通孔
32に挿通されていて、回転自在に保持されている。挿
通孔32の内径は、支持筒部31の外径よりも若干大き
く形成されていて、支持筒部31は半径方向に少しだけ
変位可能になっている。
着上ローラ22に対して平行に延びていて、その両端に
は支持筒部31が形成されている。また、定着下ローラ
23の中心位置には、ヒータ(図示せず)が両端を支持
されて配設されている。支持筒部31は、その両端がハ
ウジング28の対向する前後両側面に形成された挿通孔
32に挿通されていて、回転自在に保持されている。挿
通孔32の内径は、支持筒部31の外径よりも若干大き
く形成されていて、支持筒部31は半径方向に少しだけ
変位可能になっている。
【0027】定着上ローラ22と定着下ローラ23と
は、ニップ位置33で互いの外周面が圧接している。定
着ユニット21の運転時には、定着下ローラ23は、定
着上ローラ22の回転に伴って、ニップ位置33におい
てニップ圧を受けて搬送方向Dに回転する。定着下ロー
ラ23の支持筒部31は、その一端に上記定着ローラギ
アに噛合する定着下ローラギアが連結されていて、上記
モータの駆動により、定着上ローラ22の支持筒部29
と一体的に回転されてもよい。
は、ニップ位置33で互いの外周面が圧接している。定
着ユニット21の運転時には、定着下ローラ23は、定
着上ローラ22の回転に伴って、ニップ位置33におい
てニップ圧を受けて搬送方向Dに回転する。定着下ロー
ラ23の支持筒部31は、その一端に上記定着ローラギ
アに噛合する定着下ローラギアが連結されていて、上記
モータの駆動により、定着上ローラ22の支持筒部29
と一体的に回転されてもよい。
【0028】定着下ローラ23の両端とハウジング28
の前後各側面との間には、それぞれ加圧レバー34、3
4が介在している。各加圧レバー34、34は、それぞ
れ回転軸31が挿通されている。また、各加圧レバー3
4、34の一端は、それぞれハウジング28に連結され
た支軸35、35により保持されていて、各加圧レバー
34、34は、それぞれ支軸35、35を支点にして揺
動自在になっている。各加圧レバー34、34の他端に
は、それぞれ連結孔36、36が形成されていて、各連
結孔36、36には、それぞれ弾性部材としての引張ば
ね37、37の一端のフック部37a、37aが引っ掛
けられている。
の前後各側面との間には、それぞれ加圧レバー34、3
4が介在している。各加圧レバー34、34は、それぞ
れ回転軸31が挿通されている。また、各加圧レバー3
4、34の一端は、それぞれハウジング28に連結され
た支軸35、35により保持されていて、各加圧レバー
34、34は、それぞれ支軸35、35を支点にして揺
動自在になっている。各加圧レバー34、34の他端に
は、それぞれ連結孔36、36が形成されていて、各連
結孔36、36には、それぞれ弾性部材としての引張ば
ね37、37の一端のフック部37a、37aが引っ掛
けられている。
【0029】各加圧レバー34、34の上方のハウジン
グ28の前後両側面の内面には、それぞれ箱状の作動部
材としての作動板38、38が、上下方向に変位可能に
取り付けられている。各作動板38、38の下面には、
それぞれ連結孔39、39が形成されていて、各連結孔
39、39には、それぞれ対応する引張ばね37、37
の他端のフック部37b、37bが引っ掛けられてい
る。各作動板38、38の内部には、それぞれ偏心カム
40、40が配置されていて、両偏心カム40、40に
は、回転軸41が連結されている。回転軸41は、その
両端がハウジング28の前後両側面により回転自在に保
持されている。図3を参照して、回転軸41の一端には
ギア機構46が連結されている。ギア機構46は、図示
しない制御部によって駆動が制御されているモータ47
に連結されていて、このモータ47が回転することによ
り、両偏心カム40、40が一体的に回転される。
グ28の前後両側面の内面には、それぞれ箱状の作動部
材としての作動板38、38が、上下方向に変位可能に
取り付けられている。各作動板38、38の下面には、
それぞれ連結孔39、39が形成されていて、各連結孔
39、39には、それぞれ対応する引張ばね37、37
の他端のフック部37b、37bが引っ掛けられてい
る。各作動板38、38の内部には、それぞれ偏心カム
40、40が配置されていて、両偏心カム40、40に
は、回転軸41が連結されている。回転軸41は、その
両端がハウジング28の前後両側面により回転自在に保
持されている。図3を参照して、回転軸41の一端には
ギア機構46が連結されている。ギア機構46は、図示
しない制御部によって駆動が制御されているモータ47
に連結されていて、このモータ47が回転することによ
り、両偏心カム40、40が一体的に回転される。
【0030】両偏心カム40、40、回転軸41、ギア
機構46およびモータ47は、作動板38を変位させる
ための駆動機構をなす。図3(a)は、作動板38が初
期位置にある状態を示していて、図3(b)は、作動板
38が最大加圧位置にある状態を示している。また、図
4は、画像形成装置1における本発明に関連する部分の
制御回路構成を示すブロック図である。図3(a)で
は、偏心カム40は、その径が最小の部分で作動板38
の上面を支持していて、作動板38は初期位置に位置し
ている。
機構46およびモータ47は、作動板38を変位させる
ための駆動機構をなす。図3(a)は、作動板38が初
期位置にある状態を示していて、図3(b)は、作動板
38が最大加圧位置にある状態を示している。また、図
4は、画像形成装置1における本発明に関連する部分の
制御回路構成を示すブロック図である。図3(a)で
は、偏心カム40は、その径が最小の部分で作動板38
の上面を支持していて、作動板38は初期位置に位置し
ている。
【0031】画像形成装置1の例えば本体の上面には、
各種操作を行うための操作部42が配置されている。こ
の操作部42には、用紙に記録される画像の光沢度を例
えば段階的に選択するための光沢度設定手段としての光
沢度選択ボタン43が含まれている。また、画像形成装
置1の内部には、マイクロコンピュータ等で構成された
定着圧力制御手段としての制御部44が備えられてい
る。ユーザが光沢度選択ボタン43を操作して所望の光
沢度を設定すると、制御部44は、設定された光沢度に
応じて、モータ47を駆動して偏心カム40の角度位置
を変化させ、作動板38を設定された光沢度に対応した
位置へと導く。作動板38が上下動すると、これに伴っ
て引張ばね37が伸縮するから、定着下ローラ23が定
着上ローラ22に押し付けられる圧力、すなわち定着圧
力は、作動板38の位置と引張ばね37のばね係数とに
よって定まる。具体的には、作動板38を上昇させれば
定着圧力が大きくなり、作動板38を下降させれば、定
着圧力は小さくなる。
各種操作を行うための操作部42が配置されている。こ
の操作部42には、用紙に記録される画像の光沢度を例
えば段階的に選択するための光沢度設定手段としての光
沢度選択ボタン43が含まれている。また、画像形成装
置1の内部には、マイクロコンピュータ等で構成された
定着圧力制御手段としての制御部44が備えられてい
る。ユーザが光沢度選択ボタン43を操作して所望の光
沢度を設定すると、制御部44は、設定された光沢度に
応じて、モータ47を駆動して偏心カム40の角度位置
を変化させ、作動板38を設定された光沢度に対応した
位置へと導く。作動板38が上下動すると、これに伴っ
て引張ばね37が伸縮するから、定着下ローラ23が定
着上ローラ22に押し付けられる圧力、すなわち定着圧
力は、作動板38の位置と引張ばね37のばね係数とに
よって定まる。具体的には、作動板38を上昇させれば
定着圧力が大きくなり、作動板38を下降させれば、定
着圧力は小さくなる。
【0032】引張ばね37が伸縮することによって、作
動板38は、大きな変位幅内で上下動することができ
る。そのため、作動板38の上下位置を定めることによ
って、定着圧力を良好な精度で設定することができる。
位置検知手段としての位置検知センサ45は、偏心カム
40の回転軸41の角度位置を検知することによって、
作動板38の上下位置を間接的に検知する。この位置検
知センサ45の検出値が光沢度選択ボタン43によって
設定された光沢度に対応する値となるように、制御部4
4はモータ47に与える駆動信号Cを定める。すなわ
ち、位置検知センサ45の出力に基づいて、モータ47
がフィードバック制御され、これにより、作動板38は
設定された光沢度に対応する位置へと導かれる。設定さ
れた光沢度が高ければ、定着圧力を高くするために、作
動板38は比較的上方の位置へと導かれる。逆に、設定
された光沢度が低ければ、定着圧力を低くするために、
作動板38は比較的低い位置へと導かれる。このように
して、光沢度に対応した定着圧力が達成される。
動板38は、大きな変位幅内で上下動することができ
る。そのため、作動板38の上下位置を定めることによ
って、定着圧力を良好な精度で設定することができる。
位置検知手段としての位置検知センサ45は、偏心カム
40の回転軸41の角度位置を検知することによって、
作動板38の上下位置を間接的に検知する。この位置検
知センサ45の検出値が光沢度選択ボタン43によって
設定された光沢度に対応する値となるように、制御部4
4はモータ47に与える駆動信号Cを定める。すなわ
ち、位置検知センサ45の出力に基づいて、モータ47
がフィードバック制御され、これにより、作動板38は
設定された光沢度に対応する位置へと導かれる。設定さ
れた光沢度が高ければ、定着圧力を高くするために、作
動板38は比較的上方の位置へと導かれる。逆に、設定
された光沢度が低ければ、定着圧力を低くするために、
作動板38は比較的低い位置へと導かれる。このように
して、光沢度に対応した定着圧力が達成される。
【0033】図3(b)に示すように、偏心カム40の
径が最大の部分で作動板38の上面が支持され、作動板
38が最大加圧位置まで持ち上げられると、定着ローラ
対22、23間の定着圧力が最大になる。図3(a)と
図3(b)とを比較すると、作動板38は、引張ばね3
7を介して加圧レバー34に連結されているので、引張
ばね37が伸びる分、加圧レバー34の変位量よりも作
動板38の変位量の方が大きい。したがって、作動板3
8の位置を検知することにより、加圧レバー34の位置
を検知する場合よりも精度の良い検知結果を得ることが
でき、定着圧力を精度良く調整することができる。その
結果、用紙Pに定着される画像の光沢度を精度良く可変
制御できる。
径が最大の部分で作動板38の上面が支持され、作動板
38が最大加圧位置まで持ち上げられると、定着ローラ
対22、23間の定着圧力が最大になる。図3(a)と
図3(b)とを比較すると、作動板38は、引張ばね3
7を介して加圧レバー34に連結されているので、引張
ばね37が伸びる分、加圧レバー34の変位量よりも作
動板38の変位量の方が大きい。したがって、作動板3
8の位置を検知することにより、加圧レバー34の位置
を検知する場合よりも精度の良い検知結果を得ることが
でき、定着圧力を精度良く調整することができる。その
結果、用紙Pに定着される画像の光沢度を精度良く可変
制御できる。
【0034】画像形成装置1は、定着圧力制御手段の他
に、下記の(1)〜(3)に示すような制御手段を備え
ていてもよい。これらの制御手段のうち1ないし複数と
定着圧力制御手段とを組み合わせることにより、用紙P
に定着される画像の光沢度をさらに精度良く可変制御で
きる。 (1)定着ローラ対22、23間の定着温度を変化させ
る温度制御手段。この温度制御手段は、光沢度選択ボタ
ン43により低い光沢度が選択されたときは、定着温度
を低く、高い光沢度が選択されたときは、定着温度を高
くするようになっている。 (2)定着ローラ対22、23の回転速度を変化させる
回転制御手段。この回転制御手段は、光沢度選択ボタン
43により低い光沢度が選択されたときは、回転速度を
速く、高い光沢度が選択されたときは、回転速度を遅く
するようになっている。 (3)用紙トレイから専用の用紙を選択して給紙させる
用紙制御手段。この用紙制御手段は、光沢度選択ボタン
43により選択された光沢度に対応する専用の用紙を用
紙トレイから給紙するようになっている。
に、下記の(1)〜(3)に示すような制御手段を備え
ていてもよい。これらの制御手段のうち1ないし複数と
定着圧力制御手段とを組み合わせることにより、用紙P
に定着される画像の光沢度をさらに精度良く可変制御で
きる。 (1)定着ローラ対22、23間の定着温度を変化させ
る温度制御手段。この温度制御手段は、光沢度選択ボタ
ン43により低い光沢度が選択されたときは、定着温度
を低く、高い光沢度が選択されたときは、定着温度を高
くするようになっている。 (2)定着ローラ対22、23の回転速度を変化させる
回転制御手段。この回転制御手段は、光沢度選択ボタン
43により低い光沢度が選択されたときは、回転速度を
速く、高い光沢度が選択されたときは、回転速度を遅く
するようになっている。 (3)用紙トレイから専用の用紙を選択して給紙させる
用紙制御手段。この用紙制御手段は、光沢度選択ボタン
43により選択された光沢度に対応する専用の用紙を用
紙トレイから給紙するようになっている。
【0035】この発明は、以上の実施形態の内容に限定
されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々
の変更が可能である。例えば、加圧レバー34は、定着
下ローラ23の支持筒部31ではなく、定着上ローラ2
2の支持筒部29に設けられていて、定着上ローラ22
を定着下ローラ23に対して押圧するようになっていて
もよいし、両支持筒部29、31に設けられて、両定着
ローラ22、23を互いに押圧するようになっていても
よい。また、本実施形態では、定着上ローラ22を熱ロ
ーラ、定着下ローラ23を圧ローラとしているが、定着
上ローラ22を圧ローラ、定着下ローラ23を熱ローラ
としてもよい。
されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々
の変更が可能である。例えば、加圧レバー34は、定着
下ローラ23の支持筒部31ではなく、定着上ローラ2
2の支持筒部29に設けられていて、定着上ローラ22
を定着下ローラ23に対して押圧するようになっていて
もよいし、両支持筒部29、31に設けられて、両定着
ローラ22、23を互いに押圧するようになっていても
よい。また、本実施形態では、定着上ローラ22を熱ロ
ーラ、定着下ローラ23を圧ローラとしているが、定着
上ローラ22を圧ローラ、定着下ローラ23を熱ローラ
としてもよい。
【0036】また、弾性部材は引張ばね37に限らず、
例えば圧縮ばねであってもよい。この場合、加圧レバー
34の下方に圧縮ばねを設けて、その下端に作動部材を
結合すればよい。この作動部材を昇降させることによ
り、圧縮ばねの上端から加圧レバー34への押圧力を変
化させて、定着圧力を変化させることができる。光沢度
選択ボタン43は、段階的に選択するものに限らず、連
続的に選択するものであってもよい。この場合、光沢度
を任意に可変制御できるので、ユーザーが所望する光沢
度にすることができる。
例えば圧縮ばねであってもよい。この場合、加圧レバー
34の下方に圧縮ばねを設けて、その下端に作動部材を
結合すればよい。この作動部材を昇降させることによ
り、圧縮ばねの上端から加圧レバー34への押圧力を変
化させて、定着圧力を変化させることができる。光沢度
選択ボタン43は、段階的に選択するものに限らず、連
続的に選択するものであってもよい。この場合、光沢度
を任意に可変制御できるので、ユーザーが所望する光沢
度にすることができる。
【0037】また、位置検知手段は、位置検知センサ4
5に限らず、モータ47として例えばステップモータや
パルスモータなどを用いることにより、モータ47の駆
動信号から作動部材の位置を検知するようなものでもよ
い。
5に限らず、モータ47として例えばステップモータや
パルスモータなどを用いることにより、モータ47の駆
動信号から作動部材の位置を検知するようなものでもよ
い。
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部
構成を示す断面概略図である。
構成を示す断面概略図である。
【図2】定着ユニットを斜め上方から見た斜視図であ
る。
る。
【図3】作動板の動作態様を示す模式図である。
【図4】画像形成装置における本発明に関連する部分の
制御回路構成を示すブロック図である。
制御回路構成を示すブロック図である。
1 画像形成装置 21 定着ユニット(定着装置) 22 定着上ローラ 23 定着下ローラ 37 引張ばね(弾性部材) 38 作動板(作動部材) 41 偏心カム 43 光沢度選択ボタン(光沢度設定手段) 44 制御部(定着圧力制御手段) 45 位置検知センサ(位置検知手段) P 用紙
Claims (5)
- 【請求項1】所定の定着圧力で互いに圧接され、未定着
トナー像を担持した用紙を加熱および加圧しつつ通過さ
せることによって、トナー像を用紙に定着させる一対の
定着ローラと、 上記一対の定着ローラのうち少なくとも一方に弾性部材
を介して連結され、上記定着圧力が最小となる初期位置
と、上記定着圧力が最大となる最大加圧位置との間で変
位可能な作動部材と、 上記作動部材を初期位置と最大加圧位置との間で変位さ
せるための駆動機構とを含むことを特徴とする定着装
置。 - 【請求項2】上記作動部材の位置を検知する位置検知手
段と、 上記位置検知手段の検知結果に基づいて、上記駆動機構
を制御することによって上記定着圧力を変化させる定着
圧力制御手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の
定着装置。 - 【請求項3】画像の光沢度を設定するための光沢度設定
手段をさらに含み、上記定着圧力制御手段は、この光沢
度設定手段の設定に基づいて、上記駆動機構を制御する
ことを特徴とする請求項2記載の定着装置。 - 【請求項4】上記駆動機構は、回転位置に応じて上記作
動部材を変位させる偏心カムを含むものであり、上記位
置検知手段は、この偏心カムの角度位置を検知すること
により間接的に作動部材の位置を検知することを特徴と
する請求項2または3記載の定着装置。 - 【請求項5】感光体表面に形成された静電潜像をトナー
像に現像して、このトナー像を用紙に転写することによ
り、用紙上に未定着トナー像を形成する画像形成部と、 上記未定着トナー像を用紙に定着させるための請求項1
ないし4のいずれかに記載の定着装置とを含むことを特
徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000229551A JP2002040863A (ja) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | 定着装置およびそれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000229551A JP2002040863A (ja) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | 定着装置およびそれを用いた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002040863A true JP2002040863A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18722649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000229551A Pending JP2002040863A (ja) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | 定着装置およびそれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002040863A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007271681A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Brother Ind Ltd | 用紙の幅に基づいて定着部のニップ圧を変更可能な画像形成装置 |
US8041237B2 (en) * | 2008-05-27 | 2011-10-18 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fixing apparatus with pressure state detection and control |
EP2402826A1 (en) | 2010-06-29 | 2012-01-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
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