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JP2001324907A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2001324907A
JP2001324907A JP2000141641A JP2000141641A JP2001324907A JP 2001324907 A JP2001324907 A JP 2001324907A JP 2000141641 A JP2000141641 A JP 2000141641A JP 2000141641 A JP2000141641 A JP 2000141641A JP 2001324907 A JP2001324907 A JP 2001324907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
image forming
image
photoreceptor
friction coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000141641A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Takagaki
高垣  博光
Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000141641A priority Critical patent/JP2001324907A/ja
Publication of JP2001324907A publication Critical patent/JP2001324907A/ja
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストのOPC感光体を用いた場合でもオ
ゾンの滞留防止構成を付加することなくイオン生成物に
起因する画像流れを防止できるとともに感光体の耐久性
を得ることができるようにする。 【解決手段】 装置の電源がオンされたとき、又は一つ
の画像形成動作が終了した後所定時間が経過したとき、
電磁ソレノイド28がオフされ、ブラシローラ17から
潤滑材18が離される。この状態で感光体1の予備動作
(空回り)がなされ、摩擦係数の高い状態で感光体1の
表面がクリーニングされる。感光体1の空回りが終了し
た時点で電磁ソレノイド28がオンされ、感光体1の表
面の摩擦係数を低減すべく潤滑材18が感光体1に供給
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、像担持体と
しての感光体の表面を一様に帯電させる帯電工程、画像
情報に基づいて静電潜像を形成する露光工程、静電潜像
をトナーにより可視像化する現像工程、現像されたトナ
ー像を転写する転写工程、転写後の感光体表面に残留し
たトナーを除去するクリーニング工程を行うようになっ
ている。クリーニング工程では、通常、クリーニングブ
レードやクリーニングブラシにより感光体の表面を機械
的に摺擦することが行われている。しかしながら、感光
体表面を機械的に摺擦した場合、感光体表面が早期に摩
耗する。感光体の表面が摩耗すると感光特性が劣化し、
適正な静電潜像の形成に悪影響を及ぼす。クリーニング
における感光体の摩耗を防止するためには、感光体の表
面の摩擦係数の低減化が有効であることが知られてお
り、従来より、感光体の表面に潤滑材を塗布(供給)す
ることが行われている。
【0003】図14に潤滑材の塗布構成の一例を示す。
クリーニング手段のケーシング102内に固形状の潤滑
材109が設けられており、感光体100と潤滑材10
9の間にはブラシローラ108が設けられている。符号
106はクリーニングブレード、107は該クリーニン
グブレード106を保持する保持部材、104は補助ブ
レード、105は廃トナー回収スクリューを示す。ブラ
シローラ108で潤滑材109が削り取られ、削り取ら
れた潤滑材109が感光体100上に転移する。固形状
の潤滑材を感光体の表面に直に接触させて供給する方式
も知られている。
【0004】この種の画像形成装置では、上記クリーニ
ングに係る問題の他に、帯電に係る問題がある。帯電の
ため放電が行われるとオゾンが発生するが、そのオゾン
と空気中の成分が分解されてNOxやSOx等の水溶性
のイオン生成物が生じる。このイオン生成物が感光体表
面に付着し、さらに大気中の水分を取り込んで複合生成
物を生じ、感光体の表面抵抗を低下させる。これによ
り、感光体表面に描かれた静電潜像のエッジ部で電位の
横流れが起こり、その結果、画像流れが生じる。画像流
れが生じると印字品質が低下する。
【0005】帯電手段が帯電チャージャの場合には、帯
電ローラの場合よりもオゾンの発生量が多いことが知ら
れている。帯電チャージャが感光体のほぼ真上に配置さ
れる構成では、作像行程後の長時間放置(長時間作像動
作しない)後又は電源オフ後に画像流れの原因となるイ
オン生成物が帯電手段直下部分の感光体表面に多量に付
着する。この部分的に付着したイオン生成物を取り除く
には、感光体表面を研磨する方法、すなわち、クリーニ
ングブレードやクリーニングブラシを通過させる方法が
一般的である。
【0006】クリーニングブレードやクリーニングブラ
シにより機械的に摺擦することで画像流れの原因となる
イオン生成物を取り除くことができる。しかしながら、
感光体の摩耗を低減すべく潤滑材を供給する構成では、
摩擦係数の低減化が感光体表面全体に亘ってなされるた
め、帯電手段直下部分のイオン生成物も除去しにくくな
る。特開平11−133642号公報には、アモルファ
スシリコン系の感光体を用い、感光体の最表面の硬度を
小さくしてイオン生成物を除去する技術が開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】アモルファスシリコン
系の感光体を用いる主な目的は、耐久性を高めることで
あるが、一般的には、低コストのOPC感光体を用いて
耐久性を高めることが望まれている。ところで、OPC
感光体でも潤滑材を供給すれば耐久性を高められること
が実験により確認されている。また、かかる構成におい
て通常に使用している場合には画像流れも発生せず問題
はないが、環境条件によっては画像流れが発生すること
が本発明者等の実験により分かってきた。例えば煙草の
煙の多い場所で使用した場合、画像流れが発生し易いこ
とが確認されている。煙草の成分が影響していると思わ
れるが、因果関係は不明である。また、現在使用されて
いる画像形成装置では、帯電手段で発生するオゾンをフ
ァンによる気流で滞留させないようにするなどの工夫も
なされているが、装置の使用時以外に常時ファンを動作
させることは今後益々進むと思われる省エネルギー化の
観点から望ましくない。
【0008】そこで、本発明は、低コストのOPC感光
体を用いた場合でもオゾンの滞留防止構成を付加するこ
となく画像流れを防止できるとともに感光体の耐久性を
得ることができる画像形成装置の提供を、その主な目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この種の画像形成装置で
は、作像プロセスは感光体が動作し始めて約3周分の回
転後より始まるようになっており、いわゆる感光体の予
備動作(助走時間)が存在する。本発明は、この予備動
作を利用してこの期間だけ一時的に摩擦係数を高めてク
リーニングブレードやクリーニングブラシの削り機能を
高め、これによりイオン生成物を除去することを趣旨と
する。具体的には、請求項1記載の発明では、像担持体
の表面をクリーニングするクリーニング手段と、該像担
持体の表面の摩擦係数を低減する低摩擦化手段を有する
画像形成装置において、装置の電源がオンされたとき、
上記像担持体の表面の摩擦係数を一時的に高めた状態で
該像担持体の予備動作を行う、という構成を採ってい
る。
【0010】請求項2記載の発明では、像担持体の表面
をクリーニングするクリーニング手段と、該像担持体の
表面の摩擦係数を低減する低摩擦化手段を有する画像形
成装置において、一つの画像形成動作が終了した後所定
時間が経過したとき、上記像担持体の表面の摩擦係数を
一時的に高めた状態で該像担持体の予備動作を行う、と
いう構成を採っている。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の画像形成装置において、上記低摩擦化手段が、潤
滑材を上記像担持体の表面に供給する構成を有し、且
つ、選択的に潤滑材を供給しない状態とすることがで
き、摩擦係数を一時的に高めることが潤滑材を供給しな
いことによってなされる、という構成を採っている。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
画像形成装置において、上記低摩擦化手段が、固形の潤
滑材と、該潤滑材を供給する位置と供給しない位置に選
択的に位置付ける接離機構を有している、という構成を
採っている。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項1乃至4
のうちの一つに記載の画像形成装置において、上記潤滑
材がポリテトラフルオロエチレンである、という構成を
採っている。
【0014】請求項6記載の発明では、装置電源がオン
されたとき、表面の摩擦係数の低減化がなされる像担持
体の該摩擦係数を一時的に高めた状態で該像担持体の予
備動作を行い、その後画像形成動作を始める、という手
順を採っている。
【0015】請求項 記載の発明では、一つの画像形成
動作が終了した後所定時間が経過したとき、表面の摩擦
係数の低減化がなされる像担持体の該摩擦係数を一時的
に高めた状態で該像担持体の予備動作を行い、その後画
像形成動作を始める、という手順を採っている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1に示すように、本実施形態におけ
る画像形成装置としての複写機は、感光体1と、除電ラ
ンプ2と、帯電チャージャ3と、現像手段23と、レジ
ストローラ対12と、ガイド板13,24と、転写ロー
ラ14と、分離爪15と、クリーニング手段25と、該
クリーニング手段25に設けられた低摩擦化手段32等
を有している。現像手段23は、ケーシング9と、ケー
シング9内に収容された現像剤を攪拌する攪拌スクリュ
ー7,8と、現像ローラ5と、該現像ローラ5上の現像
剤の層厚みを規制するドクターブレード6を有してい
る。
【0017】クリーニング手段25は、ケーシング19
と、クリーニングブレード22と、該クリーニングブレ
ード22を保持する保持部材21と、廃トナー回収スク
リュー20と、補助ブレード16等を有している。低摩
擦化手段32は、ケーシング19内に支持され回転駆動
されるブラシローラ17と、軸27を支点として揺動自
在に設けられたアーム26と、該アーム26の一端部に
固定された潤滑材18と、電磁ソレノイド28と、該電
磁ソレノイド28の可動ロッド28の先端部とアーム2
6の他端部を連結する係合部材30等を有している。電
磁ソレノイド28、アーム26、係合部材30等によっ
て接離機構が構成されている。
【0018】図示しない操作部のプリントボタンが押さ
れると、除電ランプ2、帯電チャージャ3、現像ローラ
5、転写ローラ14にそれぞれ所定の電圧又は電流が順
次所定のタイミングで印加され、それとほぼ同時に感光
体1、帯電チャージャ3、転写ローラ14、現像ローラ
5、攪拌スクリュー7,8、ブラシローラ17は所定の
方向に回転し始める。感光体1は除電ランプ2により除
電され、帯電チャージャ3で一様に負に帯電(−950
V)される。その後、画像情報に基づき、図示しない露
光手段より出射される露光光としてのレーザー光4で潜
像形成(黒ベタ電位は−150V)が行われる。
【0019】該静電潜像は現像ローラ5で形成される磁
気ブラシにより現像(現像バイアスは−600V)さ
れ、トナー像が形成される。一方、図示しない給紙手段
から給紙された転写紙はレジストローラ対12により斜
めずれ等を修正された後、画像先端と同期するタイミン
グで感光体1と転写ローラ14との間に送られ、転写紙
上にトナー像が転写(+10μA印加)される。転写紙
は分離爪15により感光体1から分離され、図示しない
定着手段を経てコピー画像として図示しない排紙トレイ
に排出される。
【0020】一方、転写後に感光体1上に残ったトナー
は、感光体1の回転でクリーニング手段25まで移送さ
れ、クリーニングブレード22による表面摺擦により感
光体1上から除去される。感光体1とブラシローラ17
が回転し始めると、ブラシローラ17が潤滑材18を削
り取り、削り取られた潤滑材18はブラシローラ17か
ら感光体1へ塗布される。ブラシローラ17は感光体1
に対してカウンタ方向に回転するが、潤滑材18の位置
によってはトレーリング方法でも構わない。潤滑材18
は、帯電系列が「−帯電系列」上位のポリテトラフルオ
ロエチレンであり、摩擦されると「−極性」に帯電す
る。ブラシローラ17は、ポリエステルやアクリル樹脂
等のブラシをロール状に構成したものであり、本実施形
態ではクリーニングブラシとしても機能する。
【0021】感光体1上に転移した潤滑材18は現像部
位で一部回収され、転写部位に達すると転写ローラ14
へも一部回収される。そして、回収されずに感光体1上
に残った潤滑材18はクリーニング手段25の部位へ到
達し、再びブラシローラ17で塗布される。この行程が
繰り返され、ある範囲(本実施形態では0.08〜0.
4)の摩擦係数まで下がる。感光体1の表面の摩擦係数
は、潤滑材18の塗布量と現像部位及び転写部位での回
収量とがバランスしたときにほぼ一定になる。
【0022】感光体1へ潤滑材18を塗布し、摩擦係数
を下げる目的はクリーニングブレード22と感光体1の
相対摩擦係数を下げ、クリーニングブレード22で感光
体1を削らないようにすることであり、クリーニングブ
レード22、感光体1の摩耗を抑制し、感光体1の寿命
を延ばすことにある。図2に示すように、感光体1の摩
耗量は摩擦係数が低くなればなるほど少なくなる。従っ
て、感光体1の寿命を延ばすためには、摩擦係数は低け
れば低いほど良いことになる。図2は、直径30cmの
感光体1で線速「114mm/sec」、A4横送り1
to2(2枚連続画像形成の繰り返し)で、ブラシロー
ラ17として直毛ブラシを使用した直径が15mmのも
のを使用し、ブラシローラ17の感光体1への食い込み
量が1.5mmのときの200K枚後の摩擦係数と感光
体1の摩耗量の関係を示している。
【0023】摩擦係数が下がると、感光体1の表面が削
られなくなり、図2において一点鎖線で示すような摩耗
量の領域(4μm以下)では、帯電、転写部で発生する
NOxの蓄積により高温高湿時に感光体1の表面のNO
xが水分を吸収し、抵抗が下がって本来の潜像が形成で
きなくなる、いわゆる像流れ(画像流れ)が発生する。
従って、ある程度の範囲の摩擦係数となるような構成で
ある必要がある。本実施形態では、潤滑材18は厚さ2
mmに成形したシート状の固形のPTFE(ポリテトラ
フルオロエチレン)であり、ブラシローラ17の感光体
1への食い込み量は1.5mm、ブラシローラ17の潤
滑材18への食い込み量は1.2mm、接触幅は5〜1
2mmに設定されている。この条件のもとで、摩擦係数
は0.1〜0.35の範囲で推移した。この場合、最大
摩擦係数「0.35」で一定になったとすると、200
K枚で約12μmの摩耗量となる。直径が30cmの感
光体1における潤滑材18を供給しない場合の摩耗量は
約20μm/200Kであるので、潤滑材18を供給す
ることによって約40%の効果があることになる。
【0024】感光体1の表面の摩擦係数は、図3に示す
ようなオイラーベルト式(日本機械学会 機械工学便覧
基礎編 A3力学・機械力学 P35(1986))
と称される方法で測定、計算した値である。例えば重り
Wの重さを100gとした場合、摩擦係数μは、μ=I
n(F/100)/(π/2)で求まる。
【0025】PTFEは、図4に示すように、CF2
位が単純に繰り返す化学構造を持つ完全に対称性の線状
高分子である。また、PTFEは無極性高分子で分子間
凝集力が非常に弱く、分子鎖表面は非常に滑らかである
ため、摩擦係数が小さい。また、分子間で滑りが起こり
易いため、感光体1の表面に塗布されると、塗布された
PTFEの一部がクリーニングブレード22等に付着す
る。このため感光体1とクリーニングブレード22等と
の接触部にはPTFEが介在することになり、感光体1
とクリーニングブレード22等の摩擦は、PTFE同士
の摩擦となる。上述のように、PTFE同士の摩擦係数
は小さいので、感光体1にはクリーニングブレード22
等による大きな剪断力が作用しなくなり、感光体1の表
面の摩耗が有効に軽減される。
【0026】感光体1に塗布されたPTFEの一部が、
クリーニングブレード22等「感光体1に摺接する部
材」に移着し、両者の摩擦においてPTFE同士の摩擦
が支配的になった後は、PTFE同士の摩擦係数が極端
に小さいため、PTFEの摩耗が減少する。このため、
感光体1とこれに摺接する部材との接触圧や摺動条件に
よっては、PTFEの塗布量が自動的に制限され、一定
以上の潤滑材18の塗布が抑えられるようになる場合も
ある。さらに、PTFEの分子間の崩れは、PTFE同
士の摩擦でも起こる。このため、感光体1上に付着した
PTFEは、ある一定の割合で付着と除去が繰り返され
ることになる。除去は、例えばクリーニング手段25、
現像手段23、転写紙などで行われる。感光体1の表面
には、通常、画像ボケを生じさせる原因である放電生成
物(NOx、SOxなど)などの異物質が付着する。潤
滑材18の塗布を行わない場合には、クリーニング手段
25等で起こる感光体1の表層の摩耗(削れ)とともに
異物質も除去される。潤滑材18を塗布すると、感光体
1の摩耗が少なくなり、異物質の除去ができなくなり、
画像不良が起こることがあるが、PTFEのように供給
・除去が繰り返し行われる潤滑材では、異物質も付着・
除去が繰り返されることになるため、画像不良を有効に
低減できる。
【0027】図5に示すように、電磁ソレノイド28が
オフされると、可動ロッド28が伸び、アーム26が上
方に回動して潤滑材18がブラシローラ17から離れ
る。すなわち、潤滑材18は供給されない位置に位置付
けられる。次に、像流れの原因となる物質(イオン生成
物)の除去動作を、図6のフローチャートに基づいて説
明する。図示しない制御手段により、複写機の電源がオ
ンされたかどうかがチェックされ(S1)、オンされた
場合には制御手段は電磁ソレノイド28をオフする(S
2)。画像形成動作がなされる場合、感光体1はその予
備動作において潤滑材18が塗布されない状態で空回り
する(S3)。この予備動作において感光体1の表面の
摩擦係数は上昇し、帯電チャージャ3の直下近傍に付着
した像流れの原因となる物質はクリーニングブレード2
2及びブラシローラ17により容易に除去される。
【0028】感光体1の予備動作(空回り)が終了する
と、電磁ソレノイド28がオンされ(S4)、潤滑材1
8がブラシローラ17と接触する供給位置に位置付けら
れる。その後、画像形成動作が開始される。本実施形態
では感光体1の予備動作を利用してイオン生成物を除去
する構成としたが、イオン生成物を除去するための空回
し回数を予備動作と異ならせてもよい。
【0029】クリーニングブラシとしてのブラシローラ
17でイオン生成物を除去する場合には堅く強いブラシ
で感光体1の表面を研磨しなければならない。しかしな
がら、常時強いブラシにすると感光体1の摩耗量が増
え、所望の感光体寿命が得られない。図7は、ブラシロ
ーラ17の感光体1に対するブラシローラ17の軸方向
100mm幅の押圧力と感光体摩耗量の関係を示すグラ
フである。ブラシローラ17の押圧力は、図8に示す装
置で測定した。すなわち、ベース部材110に固定され
た支持部材112間に回転可能に支持されたブラシロー
ラ17に、押圧力を測定できる可動基盤111上に載置
されたプレート状の感光体115を所定の食い込み位置
まで押圧する構成である。黒丸印は通常の強度のブラシ
で、感光体摩耗量は12μmであるが、×印の堅く強い
ブラシを使用すると、感光体摩耗量が増えることが分か
る。従って、堅く強いブラシローラ17での感光体摩耗
量の増加を潤滑材18の供給により低減し、イオン生成
物を除去する場合には潤滑材18の供給を停止する。
【0030】次に、図9のフローチャートに基づいて他
の実施形態を説明する。図示しない制御手段は、一つの
画像形成動作が終了した後所定時間が経過したかどうか
をチェックし(S1)、経過した場合には電磁ソレノイ
ド28をオフする(S2)。次の画像形成動作がなされ
る場合、感光体1はその予備動作において潤滑材18が
塗布されない状態で空回りする(S3)。この予備動作
において感光体1の表面の摩擦係数は上昇し、帯電チャ
ージャ3の直下近傍に付着した像流れの原因となる物質
はクリーニングブレード22及びブラシローラ17によ
り容易に除去される。
【0031】感光体1の予備動作(空回り)が終了する
と、電磁ソレノイド28がオンされ(S4)、潤滑材1
8がブラシローラ17と接触する供給位置に位置付けら
れる。その後、画像形成動作が開始される。所定時間は
実験により決定される。条件等の変化に応じて、図示し
ない操作部により所定時間を任意に設定できるようにし
てもよい。
【0032】次に、図10に基づいて低摩擦化手段32
の変形例を説明する。なお、上記実施形態と同一部分は
同一符号で示し、特に必要がない限り既にした説明は省
略する(以下の他の実施形態において同じ)。本実施形
態における低摩擦化手段33は、クリーニング手段25
の外部に設けられており、軸36を支点として揺動自在
に設けられたアーム34と、該アーム34の一端部に固
定されたバー状の潤滑材38を有している。潤滑材38
は潤滑材18と同様の材料で形成されている。装置電源
がオンされた場合又は一つの画像形成動作が終了した後
所定時間が経過した場合には、図10(b)に示すよう
に、電磁ソレノイド28がオフされ、潤滑材38が供給
しない位置に位置付けられる。
【0033】次に、図11及び図12に基づいて低摩擦
化手段32の他の変形例を説明する。本実施形態におけ
る低摩擦化手段47は、軸42を支点として揺動自在に
設けられたアーム43と、アーム43の一端部により押
圧される断面コ字状のベース40と、該ベース40内に
バネ41を介して固定された潤滑材51と、アーム43
の他端側に設けられた偏心カム45と、該偏心カム45
を回転駆動するモータ46と、アーム43の他端側を常
時偏心カム45側へ付勢するバネ44を有している。潤
滑材51は、図12に示すように、バー状の潤滑材本体
51aと、ベースプレート51bを有している。図11
は、潤滑材51を供給しない状態を示しており、偏心カ
ム45が回転してアーム43の他端部を上方に押圧する
と、潤滑材51は感光体1の表面に押圧され、潤滑材5
1の供給がなされる。アーム43、偏心カム45、モー
タ46、バネ44等により接離機構が構成されている。
図13に示すように、シート状の潤滑材54を弾性部材
56を介してベース部材52に取り付け、該ベース部材
52を変位させる構成としてもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、装置の電
源がオンされたとき、像担持体の表面の摩擦係数を一時
的に高めた状態で該像担持体の予備動作を行う構成とし
たので、作像しない状態で長時間放置された間に生成さ
れたイオン生成物を像担持体の予備動作内で除去するこ
とができ、画像形成動作の時間を増加させることなく且
つオゾンの滞留防止構成等を付加することなく画像流れ
を抑制することができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、一つの画像
形成動作が終了した後所定時間が経過したとき、像担持
体の表面の摩擦係数を一時的に高めた状態で像担持体の
予備動作を行う構成としたので、作像しない状態で長時
間放置された間に生成されたイオン生成物を像担持体の
予備動作内で除去することができ、画像形成動作の時間
を増加させることなく且つオゾンの滞留防止構成等を付
加することなく画像流れを抑制することができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、低摩擦化手
段が、潤滑材を像担持体の表面に供給する構成を有し、
且つ、選択的に潤滑材を供給しない状態とすることがで
き、摩擦係数を一時的に高めることが潤滑材を供給しな
いことによってなされる構成としたので、作像しない状
態で長時間放置された間に生成されたイオン生成物を像
担持体の予備動作内で除去することができ、画像形成動
作の時間を増加させることなく且つオゾンの滞留防止構
成等を付加することなく画像流れを抑制することができ
る。
【0037】請求項4記載の発明によれば、低摩擦化手
段が、固形の潤滑材と、該潤滑材を供給する位置と供給
しない位置に選択的に位置付ける接離機構を有している
構成としたので、作像しない状態で長時間放置された間
に生成されたイオン生成物を像担持体の予備動作内で除
去することができ、画像形成動作の時間を増加させるこ
となく且つオゾンの滞留防止構成等を付加することなく
画像流れを抑制することができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、潤滑材がポ
リテトラフルオロエチレンである構成としたので、像担
持体表面の摩擦係数を適正にでき、像担持体の長寿命化
を図ることができる。
【0039】請求項6記載の発明によれば、装置電源が
オンされたとき、表面の摩擦係数の低減化がなされる像
担持体の該摩擦係数を一時的に高めた状態で該像担持体
の予備動作を行い、その後画像形成動作を始めることと
したので、作像しない状態で長時間放置された間に生成
されたイオン生成物を像担持体の予備動作内で除去する
ことができ、画像形成動作の時間を増加させることなく
且つオゾンの滞留防止構成等を付加することなく画像流
れを抑制することができる。
【0040】請求項7記載の発明によれば、一つの画像
形成動作が終了した後所定時間が経過したとき、表面の
摩擦係数の低減化がなされる像担持体の該摩擦係数を一
時的に高めた状態で該像担持体の予備動作を行い、その
後画像形成動作を始めることとしたので、作像しない状
態で長時間放置された間に生成されたイオン生成物を像
担持体の予備動作内で除去することができ、画像形成動
作の時間を増加させることなく且つオゾンの滞留防止構
成等を付加することなく画像流れを抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置として
の複写機の概要正面図である。
【図2】感光体表面摩擦係数と感光体摩耗量との関係を
示すグラフである。
【図3】感光体の摩擦係数を測定する構成を示す概要正
面図である。
【図4】ポリテトラフルオロエチレンの分子構造を示す
図である。
【図5】潤滑材を供給しない位置に位置付けた状態を示
す要部正面図である。
【図6】イオン生成物の除去に係る制御動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】クリーニングブラシの場合における押圧力と感
光体摩耗量との関係を示すグラフである。
【図8】クリーニングブラシの場合における押圧力測定
構成を示す図である。
【図9】他の実施形態におけるイオン生成物の除去に係
る制御動作を示すフローチャートである。
【図10】低摩擦化手段の変形例を示す図で、(a)は
潤滑材を供給している状態を示す図、(b)は潤滑材を
供給しない状態を示す図である。
【図11】低摩擦化手段の変形例を示す図である。
【図12】図11で示した低摩擦化手段における潤滑材
の斜視図である。
【図13】低摩擦化手段の変形例を示す図である。
【図14】従来における潤滑材塗布構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 像担持体としての感光体 18 潤滑材 25 クリーニング手段 32 低摩擦化手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA38 EA09 ED02 ED27 EF02 EG07 2H034 AA06 AA07 BD00 BF00 4H104 CD02A PA50 RA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体の表面をクリーニングするクリー
    ニング手段と、該像担持体の表面の摩擦係数を低減する
    低摩擦化手段を有する画像形成装置において、 装置の電源がオンされたとき、上記像担持体の表面の摩
    擦係数を一時的に高めた状態で該像担持体の予備動作を
    行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体の表面をクリーニングするクリー
    ニング手段と、該像担持体の表面の摩擦係数を低減する
    低摩擦化手段を有する画像形成装置において、 一つの画像形成動作が終了した後所定時間が経過したと
    き、上記像担持体の表面の摩擦係数を一時的に高めた状
    態で該像担持体の予備動作を行うことを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の画像形成装置におい
    て、 上記低摩擦化手段が、潤滑材を上記像担持体の表面に供
    給する構成を有し、且つ、選択的に潤滑材を供給しない
    状態とすることができ、摩擦係数を一時的に高めること
    が潤滑材を供給しないことによってなされることを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像形成装置において、 上記低摩擦化手段が、固形の潤滑材と、該潤滑材を供給
    する位置と供給しない位置に選択的に位置付ける接離機
    構を有していることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のうちの一つに記載の画像
    形成装置において、 上記潤滑材がポリテトラフルオロエチレンであることを
    特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】装置電源がオンされたとき、表面の摩擦係
    数の低減化がなされる像担持体の該摩擦係数を一時的に
    高めた状態で該像担持体の予備動作を行い、その後画像
    形成動作を始めることを特徴とする画像形成方法。
  7. 【請求項7】一つの画像形成動作が終了した後所定時間
    が経過したとき、表面の摩擦係数の低減化がなされる像
    担持体の該摩擦係数を一時的に高めた状態で該像担持体
    の予備動作を行い、その後画像形成動作を始めることを
    特徴とする画像形成方法。
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