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JP2001287208A - 床材用化粧材 - Google Patents

床材用化粧材

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Publication number
JP2001287208A
JP2001287208A JP2000104009A JP2000104009A JP2001287208A JP 2001287208 A JP2001287208 A JP 2001287208A JP 2000104009 A JP2000104009 A JP 2000104009A JP 2000104009 A JP2000104009 A JP 2000104009A JP 2001287208 A JP2001287208 A JP 2001287208A
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Japan
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layer
decorative
decorative material
resin
specific gravity
Prior art date
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Application number
JP2000104009A
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English (en)
Other versions
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Inventor
Seiichi Ishida
誠一 石田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐擦傷性、耐磨耗性、耐汚染性等の表面物性
に優れることはもとより、表面平滑性に優れ、表面化粧
層の色調が安定した床材用化粧材であると共に、特に実
加工を施した四周木口面においての耐水性に優れた、床
材用化粧材を提供することである。 【解決手段】 少なくとも一方の面に中比重木質繊維板
が表出した矩形状の基板の前記中比重木質繊維板側に表
面保護層を有する化粧シートが前記表面保護層を前記中
比重木質繊維板と反対側に位置するように接着剤層を介
して積層された化粧材であって、前記化粧材が四周木口
面に実加工が施されるとともに、少なくとも前記四周木
口面に表出する前記中比重木質繊維板の表面に耐水性樹
脂層が形成されていることを特徴とする床材用化粧材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一方の
面に中比重木質繊維板が表出した矩形状の基材の木口面
に実加工部が形成された床材用化粧材に関し、さらに詳
しくは、安定した色調を有するとともに実加工部の耐水
性を向上させた床材用化粧材とその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、合板等の木質材からなる基板
の表面または表裏両面に、突板や合成樹脂製の化粧シー
トを貼着したり、或いは塗装を行って表面化粧層を施し
てなる化粧板が、住宅等の建築物の床材や造作材等に広
く使用されている。しかしながら、合板は湿気に対する
寸法安定性、曲げ強度、耐久性、価格の安定性等には優
れた材料であるが、表面平滑性や切削加工時の加工面に
おける毛羽立ちや返り、合板表面の色調のバラツキによ
る透明性を有する化粧シートの使用時における化粧板の
色ムラ等が発生するものであった。
【0003】このため、合板等の木質材からなる基板の
表面または表裏両面に中比重木質繊維板(MDF)等の
木質繊維板を接着積層して複合板を形成し、この複合板
の木質繊維板の表面に突板や合成樹脂製化粧シートを貼
着したり、塗装等によって表面化粧層を形成してなる化
粧板を床材等の建築材料などを使用する試みがなされて
いる。しかし、この複合板の木口面に実加工を施して接
合する形式の床材として使用する場合、現場での施工後
に表面をクリーニングする際に使用される水系界面活性
剤等の洗浄剤やエマルジョンワックス等の仕上げ処理時
に、洗浄剤等が接合部から浸透し、特に合成樹脂製化粧
シートの場合に、その下面に位置する中比重木質繊維板
(MDF)の端面から吸水が激しく、膨潤してしまうの
で、表面から目立つほど接合部付近において床を形成す
る化粧板が盛り上がってしまい、製品とならないもので
あった。また、床材用としては、床板の下に位置する根
太の上に直接各床板を載置するのではなく、根太の上に
は床用としの強度を保つ為に10mm前後のパーチクル
ボード等の木質系基材を用い、その上に化粧シートを貼
着した薄い中比重木質繊維板(MDF)を用いるものも
あったが、同様の問題が発生するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的とす
るところは、耐擦傷性、耐磨耗性、耐汚染性等の表面物
性に優れることはもとより、表面平滑性に優れ、表面化
粧層の色調が安定した床材用化粧材であると共に、特に
実加工を施した木口面においての耐水性に優れた、床材
用化粧材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決するために、まず、請求項1記載の本発
明は、少なくとも一方の面に中比重木質繊維板が表出し
た矩形状の基板の前記中比重木質繊維板側に表面保護層
を有する化粧シートが前記表面保護層を前記中比重木質
繊維板と反対側に位置するように接着剤層を介して積層
された化粧材であって、前記化粧材が木口面に実加工が
施されるとともに、前記木口面に表出する前記中比重木
質繊維板の表面に耐水性樹脂層が形成されていることを
特徴とするものである。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の床材用化粧材において、前記化粧材の前記化粧シ
ートの表面保護層側から少なくとも中比重木質繊維板に
達する溝加工が施されるとともに、前記溝加工部に耐水
性樹脂層が形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0007】上記のように構成することにより、表面平
滑性に優れ、表面化粧層の色調が安定した床材用化粧材
であると共に、特に実加工を施した木口面においての耐
水性にも優れた、さらに溝部の耐水性に優れた床材用化
粧材を得ることができる。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項
1、2記載の床材用化粧材において、前記耐水性樹脂が
着色樹脂であることを特徴とするものである。このよう
にすることにより、表面意匠性、及び接合端面の見栄え
に優れたものとなる。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3記載の床材用化粧材において、前記表面保護層が電
離放射線硬化型樹脂からなることを特徴とするものであ
る。このような構成とすることにより、耐擦傷性、耐磨
耗性、耐汚染性等の表面物性に優れることはもとより、
溝部への耐水性樹脂の塗布、掻きとりも安定して行える
ものとできる。
【0010】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
〜4記載の床材用化粧材において、前記化粧シートがオ
レフィン系熱可塑性樹脂からなる透明シートであること
により、環境にやさしい床材用化粧材とできる。
【0011】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
〜5記載の床材用化粧材において、前記基板が前記化粧
シート側から中比重木質繊維板、合板の順に積層されて
いることにより、床用として最適なものとできる。
【0012】また、請求項7記載の本発明の床材用化粧
材の製造方法は、少なくとも一方の面に中比重木質繊維
板が表出した矩形状の基材の前記中比重木質繊維板側に
表面保護層を有する化粧シートを前記表面保護層が前記
中比重木質繊維板と反対側に位置するように接着剤層を
介して貼着し化粧材を作製する工程と、前記化粧材に前
記化粧シートの前記表面保護層側から前記中比重木質繊
維板に達する溝部、及び前記化粧材の木口面に実加工部
を形成する工程と、前記木口面に表出する前記中比重木
質繊維板の表面に耐水性樹脂層を形成するとともに、前
記溝部に耐水性樹脂層を形成する工程とからなることを
特徴とするものである。このような製造方法をとること
により、溝部への塗布作業とともに実加工部への塗布作
業を行うので、溝部及び実加工部の耐水性を向上させる
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に詳しく説明する。図1は本発明にかかる床
材用化粧材の一実施例を概略的に示す断面図、図2は本
発明にかかる床材用化粧材の実加工の他の実施例を概略
的に示す断面図であり、図中の1は床材用化粧材、2は
基材、21はMDF(中比重木質繊維板)、22は合板、3は
化粧シート、4は合成樹脂製シート、5は溝部、6はイ
ンキ充填層、7は表面保護層、8は接着剤層、23は雌
実、24は雄実、40は凹部、41は絵柄印刷層、42はベタ柄
印刷層、43は意匠向上層、60、61は耐水性樹脂層をそれ
ぞれ示す。
【0014】まず、図1は本発明にかかる床材用化粧材
の一実施例を概略的に示す断面図であって、床材用化粧
材1は、合板22にMDF(中比重木質繊維板)21を接着積
層した基材2に接着剤層8を介して、合成樹脂製シート
4の一方の面(裏面)に絵柄印刷層41とベタ柄印刷層42
とを順に印刷して意匠向上層43を形成した後、他方の面
(表面)にエンボスワイピング加工にて凹部40内にイン
キ充填層6を形成し、その面全面に電離放射線硬化型樹
脂からなる表面保護層7を形成した化粧シート3を前記
表面保護層7が表出するように貼合したものであって、
これの前記表面保護層7側から切削加工機にて、溝加工
を施して断面V字状の溝部5を設け、さらに、これの木
口面に雌実23、雄実24を形成するとともに、これの表面
保護層7側にスポンジロールにより耐水性樹脂からなる
塗料を塗工すると共にスチールロールにて余分なインキ
を掻きとり、前記溝部5内にインキ充填層60を形成し、
さらにまた、これと同時或いは前後の加工にて、雌実2
3、雄実24の実加工部のある化粧板の四方に位置する木
口面に溝部同様のインキ等を用いてロール或いはスプレ
ーコート等により耐水性樹脂層61を塗布形成したもので
ある。ところで、図1においては床材用化粧材1の前記
化粧シート3を設けた側の両角部を直角に形成したが、
複数枚の床材用化粧材1を前記基材2の一側部に設けた
雌実23と他側部に設けた雄実24とで嵌合させた時に、前
記断面V字状の溝部5を形成するよう図2に示すような
両角部が面取りされたものであってもよい。この場合に
は、面取りされた部位にも前記耐水性樹脂層が当然形成
されているものとする。また、断面V字状の溝部5は一
例を挙げたものであってこの形状に限るものではなく、
同様に実加工についても一例を示しただけであり、図2
に示すようなもの等であってもよいものである。
【0015】前記基材2としては、MDF(中比重木質
繊維板)を一方の面、即ち前記化粧シート3を貼着する
面に表出しているものであれば、その反対面には上記で
示した合板に限られず、パーチクルボード、ハードボー
ド等、床材として使用可能なものであれば良いものであ
る。さらには、最近では根太の上一面にパーチクルボー
ド等を載置し、その上面に化粧シートを貼ったMDFを
敷き詰めて使用されることも多く、この場合にはMDF
単独でも基材2として使用されるものとなる。ここで、
MDFとしては、2.7〜6mm程度の厚みのものが主
に用いられる。また、加工される溝との関係としては、
単独の場合にはMDFの厚み内に納まるのは当然である
が、合板等との複合板の場合にも、その溝加工の容易
さ、その加工面の綺麗さ等を考慮すると、その溝深さは
MDF内に納まるよう加工することが好ましいものであ
る。
【0016】前記合成樹脂製シート4としては、低密度
ポリエチレン(線状低密度ポリエチレンを含む),中密
度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,エチレンαオレ
フィン共重合体,ホモポリプロピレン,ポリメチルペン
テン,ポリブテン,エチレン−プロピレン共重合体,プ
ロピレン−ブテン共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重
合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、あるい
は、これらの混合物等のオレフィン系熱可塑性樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレー
ト,ポリエチレンナフタレート,ポリエチレンナフタレ
ート−イソフタレート共重合体,ポリカーボネート,ポ
リアリレート等の熱可塑性エステル系樹脂、ポリメタア
クリル酸メチル,ポリメタアクリル酸エチル,ポリアク
リル酸エチル,ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系熱
可塑性樹脂、ナイロン−6,ナイロン−66等のポリアミ
ド系熱可塑性樹脂、あるいは、ポリイミド、ポリウレタ
ン、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン樹脂等の非ハロゲン系熱可塑性樹脂を挙げること
ができる。また、前記合成樹脂製シート4は上記した熱
可塑性樹脂の単層であっても2層以上の積層体であって
もよい。しかし、本発明の床材用化粧材1に用いる合成
樹脂製シート4は、印刷層の形成や凹凸模様を設けるエ
ンボス加工等が施されるために、これらの適性が要求さ
れると共に安価である必要があり、また、昨今問題とな
っている燃焼時に有害なガスを発生しないこと等を考慮
するとオレフィン系熱可塑性樹脂が好ましい。
【0017】また、前記オレフィン系熱可塑性樹脂から
なる合成樹脂製シート4は、無延伸の状態、あるいは、
1軸ないし2軸方向に延伸した状態のいずれの状態のシ
ートであってもよいし、また、顔料等を添加した着色シ
ートであっても構わないが、図1に示した構成の場合に
は、前記絵柄印刷層41と前記ベタ柄印刷層42等の前記意
匠向上層43が前記合成樹脂製シート4を通して見えるこ
とが基本であり、すくなくとも前記意匠向上層43が見え
る程度の透明性が必要である。この合成樹脂製シート4
の厚さとしては、概ね60〜300 μm程度が好ましい。ま
た、必要に応じて、この合成樹脂製シート4の一方の面
ないし両方の面にコロナ放電処理、プラズマ処理、オゾ
ン処理等の易接着処理を施してもよい。また、この合成
樹脂製シート4を構成するオレフィン系熱可塑性樹脂に
は適宜、周知の酸化防止剤、光安定剤、紫外線防止剤、
あるいは、難燃性を付与するための無機充填剤、あるい
は、意匠性を付与するための発泡剤等の各種の添加剤を
添加することができる。ところで、上記着色シートに用
いる顔料としては、有機系顔料でもよいが耐熱性や耐候
性を考慮すると周知の無機系顔料がより好ましい。
【0018】次に、表面保護層7としては、床材用化粧
材に要求される耐擦傷性、耐磨耗性、耐汚染性等の表面
物性を付与するために設けられるものであり、この表面
保護層7を形成する樹脂としては硬化型樹脂を用いて形
成するのが適当である。硬化型樹脂としては、熱硬化型
樹脂と電離放射線硬化型樹脂に大別される。
【0019】まず、熱硬化型樹脂について説明する。熱
硬化型樹脂としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジア
リルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂(2液硬化
型ポリウレタンも含む)、エポキシ樹脂、アミノアルキ
ッド樹脂、メラミン−尿素共重合樹脂、珪素樹脂、ポリ
シロキサン樹脂等を挙げることができる。上記樹脂に
は、必要に応じて架橋剤、重合開始剤等の硬化剤、また
は、重合促進剤を添加して用いる。たとえば、硬化剤と
しては、イソシアネートまたは有機スルホン酸塩等が不
飽和ポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂等に添加さ
れ、有機アミン等がエポキシ樹脂に添加され、メチルエ
チルケトンパーオキサイド等の過酸化物やアゾイソブチ
ルニトリル等のラジカル開始剤が不飽和ポリエステル樹
脂には添加される。
【0020】上記のイソシアネートとしては、2価以上
の脂肪族または芳香族イソシアネートを使用できるが、
熱変色防止、耐候性の点から脂肪族イソシアネートが望
ましい。具体的なイソシアネートとして、トリレンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート等を挙げる
ことができる。
【0021】上記2液硬化型ポリウレタンとしては、そ
の分子構造中に水酸基を平均して2個以上有するポリオ
ール化合物からなる第1液と、ポリイソシアネート化合
物からなる第2液とを水酸基とイソシアネート基の当量
比が0.7〜1.5になるように配合したものを挙げる
ことができる。
【0022】上記エポキシ樹脂としては、その分子構造
中にエポキシ基を平均2個以上有するエポキシ樹脂と、
エポキシ樹脂と反応する活性水素を1分子中に3個以上
有するモノ−アミン、または、ポリ−アミンとをエポキ
シ樹脂のエポキシ当量とモノ−アミン、または、ポリ−
アミンの活性水素当量の比が0.7〜1.5になるよう
に配合したものを挙げることができる。
【0023】上記の溶剤としては、塗料、インキ等に通
常使用されているものを使用することができ、具体的に
は、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプ
ロピル、酢酸アミル等の酢酸エステル類、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の
アルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイ
ソプロピルエーテル等のエーテル類およびこれらの2種
以上の混合物を挙げることができる。
【0024】ところで、この熱硬化型樹脂で表面保護層
を形成する方法としては、たとえば、この熱硬化型樹脂
を溶液化し、グラビアコート法、ロールコート法等の周
知の塗工法で塗工することにより形成することができ
る。この場合の塗工量としては、固形分として概ね5〜
30g/m2 が適当であり、より好ましくは15〜25g/m2
である。
【0025】次に、電離放射線硬化型樹脂について説明
する。電離放射線硬化型樹脂とは、電離放射線を照射す
ることにより架橋重合反応を起こし3次元の高分子構造
に変化する樹脂である。電離放射線は、電磁波または荷
電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネルギー量子
を有するものを意味し、可視光線、紫外線(近紫外線、
真空紫外線等)、X線、電子線、イオン線等がある。通
常は紫外線や電子線が用いられる。紫外線源としては、
超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアー
ク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライドランプ灯
の光源が使用できる。紫外線の波長としては、通常1900
〜3800Åの波長域が主として用いられ、また、電子線源
としては、コックロフトワルトン型、バンデグラフト
型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、或いは、直線
型、ダイナミトロン型、高周波型灯の各種電子線加速器
を用い、100 〜1000KeV、好ましくは100 〜300 Ke
Vのエネルギーをもつ電子を照射するものを使用でき
る。
【0026】電離放射線硬化型樹脂としては、分子中
に、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオ
キシ基等のラジカル重合性不飽和基、又はエポキシ基等
のカチオン重合性官能基を有する単量体、プレポリマー
又はポリマー(以下、これらを総称して化合物と呼称す
る)からなる。これら単量体、プレポリマー、及びポリ
マーは、単体で用いるか、或いは複数種混合して用い
る。尚、本明細書で(メタ)アクリレートとは、アクリ
レート又はメタアクリレートの意味で用いる。
【0027】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリ
レート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン
(メタ)アクリレート、ポリビニルピロリドン等が挙げ
られる。このプレポリマーは、通常、分子量が10000 程
度以下のものが用いられる。分子量が10000 を超えると
硬化した樹脂層の耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性、耐熱
性等の表面物性が不足する。上記のアクリレートとメタ
アクリレートは共用し得るが、電離放射線での架橋硬化
速度という点ではアクリレートの方が速い為、高速度、
短時間で能率よく硬化させるという目的ではアクリレー
トの方が有利である。
【0028】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーとしては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等のエポキシ系
樹脂、脂肪族系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテ
ル、ウレタン系ビニルエーテル、エステル系ビニルエー
テル等のビニルエーテル系樹脂、環状エーテル化合物、
スピロ化合物等のプレポリマーが挙げられる。
【0029】ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、メト
キシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メ
タ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2エチルヘキシル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N
−ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリ
レート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイド
ロゲンテレフタレート等が挙げられる。
【0030】また、ラジカル重合性不飽和基を有する多
官能単量体として、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノール−A−ジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオ
キサイドトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンポリエチレン
オキサイドトリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ)
アクリロイルオキシエチルフォスフェ−ト等が挙げられ
る。
【0031】カチオン重合性官能基を有する単量体は、
上記カチオン重合性官能基を有するプレポリマーの単量
体を用いることができる。
【0032】上記の電離放射線硬化型樹脂は電子線を照
射すれば十分に硬化するが、紫外線を照射して硬化させ
る場合には、増感剤として光重合開始剤を添加する。ラ
ジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合の光重合開
始剤は、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキ
サントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、
ミヒラーベンゾイルベンゾエート、ミヒラーケトン、ジ
フェニルサルファイド、ジベンジルジサルファイド、ジ
エチルオキサイト、トリフェニルビイミダゾール、イソ
プロピル−N,N−ジメチルアミノベンゾエート等を単
独又は混合して用いることができる。又、カチオン重合
性官能基を有する樹脂系の場合は、芳香族ジアゾニウム
塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾ
インスルホン酸エステル、フリールオキシスルホキソニ
ウムジアリルヨードシル塩等を単独又は混合物として用
いることができる。尚、これら光重合開始剤の添加量は
一般に、電離放射線硬化型樹脂100 重量部に対して、0.
1 〜10重量部程度である。
【0033】上記の溶剤としては、塗料、インキ等に通
常使用されているものを使用することができ、具体的に
は、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプ
ロピル、酢酸アミル等の酢酸エステル類、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の
アルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイ
ソプロピルエーテル等のエーテル類およびこれらの2種
以上の混合物を挙げることができる。
【0034】ところで、この電離放射線硬化型樹脂で表
面保護層を形成する方法としては、たとえば、この電離
放射線硬化型樹脂を溶液化し、グラビアコート法、ロー
ルコート法等の周知の塗工法で塗工することにより形成
することができる。この場合の塗工量としては、固形分
として概ね5〜30g/m2 が適当であり、より好ましく
は7〜20g/m2である。この理由としては、5g/m2
り塗工量が少なくなると表面硬度が小さくなり耐擦傷性
や耐摩耗性が低下し、30g/m2より塗工量が多くなる
と可撓性が低下し、折り曲げ等の加工適性が悪くなる。
【0035】また、電離放射線硬化型樹脂から形成され
た表面保護層に、より一層耐擦傷性、耐磨耗性を付与す
る場合には、粉末状の酸化アルミニウム、炭化珪素、二
酸化珪素、チタン酸カルシウム、チタン酸バリウム、マ
グネシウムパイロボレート、酸化亜鉛、窒化珪素、酸化
ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、窒化硼素、ダイア
モンド、金剛砂、ガラス繊維等の研磨材を加えることに
より達成することができる。この研磨材の電離放射線硬
化型樹脂100 重量部に対する割合は1〜80重量部が適当
である。
【0036】上記で説明した熱硬化型樹脂あるいは電離
放射線硬化型樹脂には、必要に応じて、染料、顔料等の
着色剤、艶調製剤、増量剤等の充填剤、消泡剤、レベリ
ング剤、チクソトロピー性付与剤等の添加剤を加えるこ
とができる。
【0037】また、前記合成樹脂製シート4と前記表面
保護層7との接着強度を向上させる目的で、前記合成樹
脂製シート4と前記表面保護層7との間にプライマー層
を設けることもできる。このプライマー層としては、
アクリル樹脂とウレタン樹脂との共重合体と、イソシ
アネートとからなる樹脂で形成されたものである。すな
わち、プライマー層は、のアクリル樹脂とウレタン樹
脂との共重合体は、末端に水酸基を有するアクリル重合
体成分(成分A)、両末端に水酸基を有するポリエステ
ルポリオール成分(成分B)、ジイソシアネート成分
(成分C)を配合して反応させてプレポリマーとなし、
該プレポリマーにさらにジアミンなどの鎖延長剤(成分
D)を添加して鎖延長することで得られるものである。
この反応によりポリエステルウレタンが形成されると共
にアクリル重合体成分が分子中に導入され、末端に水酸
基を有するアクリル−ポリエステルウレタン共重合体が
形成される。そして、このアクリル−ポリエステルウレ
タン共重合体の末端の水酸基をのイソシアネートと反
応させて硬化させることにより形成されたものである。
【0038】前記成分Aは、末端に水酸基を有する直鎖
状のアクリル酸エステル重合体が用いられる。具体的に
は、末端に水酸基を有する直鎖状のポリメチルメタクリ
レート(PMMA)が耐候性(特に光劣化に対する特
性)に優れ、ウレタンと共重合させて相溶化するのが容
易である点から好ましい。前記成分Aは共重合体におい
てアクリル樹脂成分となるものであり、分子量5000〜70
00(重量平均分子量)のものが耐候性、接着性が特に良
好であるために好ましく用いられる。また、前記成分A
は両末端に水酸基を有するもののみを用いてもよいが、
片末端に共役二重結合が残っているものを上記の両末端
に水酸基を有するものと混合して用いてもよい。共役二
重結合が残っているアクリル重合体を混合することによ
り、プライマー層と接する層、たとえば、前記表面保護
層7の樹脂に電離放射線硬化型樹脂を用いた場合に、該
電離放射線硬化型樹脂とアクリル重合体の共役二重結合
が反応するために特に電離放射線硬化型樹脂との間の接
着性を向上させることができ、プライマー層を設ける場
合には、電離放射線硬化型樹脂を用いて前記表面保護層
7を形成する方が望ましい。
【0039】前記成分Bは、ジイソシアネートと反応し
てポリエステルウレタンを形成し、共重合体においてウ
レタン樹脂成分を構成する。成分Bは両末端に水酸基を
有するポリエステルジオールが用いられる。このポリエ
ステルジオールとしては、芳香族またはスピロ環骨格を
有するジオール化合物とラクトン化合物またはその誘導
体、またはエポキシ化合物との付加反応生成物、二塩基
酸とジオールとの縮合生成物、および環状エステル化合
物から誘導されるポリエステル化合物等を挙げることが
できる。上記ジオールとしては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ブタン
ジオール、ヘキサンジオール、メチルペンタンジオール
等の短鎖ジオール、1,4シクロヘキサンジメタノール
などの脂環族短鎖ジオール等を挙げることができる。ま
た、上記二塩基酸としては、アジピン酸、フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸等を挙げることができる。ポ
リエステルポリオールとして好ましいのは、酸成分とし
てアジピン酸またはアジピン酸とテレフタル酸の混合
物、特にアジピン酸が好ましく、ジオール成分として3
−メチルペンタンジオールおよび1,4シクロヘキサン
ジメタノールを用いたアジペート系ポリエステルであ
る。
【0040】プライマー層において、成分Bと成分Cと
が反応して形成されるウレタン樹脂成分は、該プライマ
ー層に柔軟性を与え、合成樹脂製シートとの接着性に寄
与する。また、アクリル重合体からなるアクリル樹脂成
分は、前記プライマー層において耐候性および耐ブロッ
キング性に寄与する。ウレタン樹脂において、成分Bの
分子量は前記プライマー層に柔軟性を十分に発揮可能な
ウレタン樹脂が得られる範囲であればよく、アジピン酸
またはアジピン酸とテレフタル酸の混合物と、3−メチ
ルペンタンジオールおよび1,4シクロヘキサンジメタ
ノールからなるポリエステルジオールの場合、500 〜50
00(重量平均分子量)が好ましい。
【0041】成分Cは、1分子中に2個のイソシアネー
ト基を有する脂肪族または脂環族のジイソシアネート化
合物が用いられる。このジイソシアネートとしては、た
とえば、テトラメチレンジイソシアネート、2,2,4(2,4,
4)-1,6ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、4,4'ジシクロヘキシルメタンジイソシ
アネート、1,4'シクロヘキシルジイソシアネート等を挙
げることできる。ジイソシアネート成分としては、イソ
ホロンジイソシアネートが物性およびコストが優れる点
で好ましい。上記の成分A〜Cを反応させる場合のアク
リル重合体、ポリエステルポリオール、および、後述す
る鎖延長剤の合計の水酸基(アミノ基の場合も含める)
と、イソシアネート基の当量比はイソシアネート基が過
剰となるようにする。
【0042】上記の三成分A、B、Cを60〜120 ℃で2
〜10時間程度反応させると、ジイソシアネートのイソシ
アネート基がポリエステルポリオール末端の水酸基と反
応してポリエステルウレタン樹脂成分が形成されると共
にアクリル重合体末端の水酸基にジイソシアネートが付
加した化合物も混在し、過剰のイソシアネート基および
水酸基が残存した状態のプレポリマーが形成される。こ
のプレポリマーに鎖延長剤として、たとえば、イソホロ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のジアミンを加
えてイソシアネート基を該鎖延長剤と反応させ、鎖延長
することでアクリル重合体成分がポリエステルウレタン
の分子中に導入され、末端に水酸基を有するのアクリ
ル−ポリエステルウレタン共重合体を得ることができ
る。
【0043】こののアクリル−ポリエステルウレタン
共重合体に、のイソシアネートを加えると共に、塗工
法、塗工量(乾燥後の)を考慮して必要な粘度に調節し
た塗工液となし、たとえば、グラビアコート法、ロール
コート法等の周知の塗工法で塗工することにより、プラ
イマー層を形成することができる。前記プライマー層の
乾燥後の塗工量としては、1〜20g/m2が適当であり、好
ましくは1〜5g/m2である。また、前記プライマー層
は、上記樹脂以外に必要に応じてシリカ微粉末などの充
填剤、光安定剤、着色剤等の添加剤を添加した層として
もよい。また、のイソシアネートとしてはのアクリ
ル−ポリエステルウレタン共重合体の水酸基と反応して
架橋硬化させることが可能なものであればよく、たとえ
ば、2価以上の脂肪族または芳香族イソシアネートが使
用でき、特に熱変色防止、耐候性の点から脂肪族イソシ
アネートが望ましい。具体的には、トリレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、4,4'- ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、リジンジイソシアネートの単量体、また
は、これらの2量体、3量体などの多量体、あるいは、
これらのイソシアネートをポリオールに付加した誘導体
(アダクト体)のようなポリイソシアネートなどを挙げ
ることができる。
【0044】次に、前記合成樹脂製シート4の他方の面
に形成する前記凹部40を有する凹凸模様は加熱プレスや
ヘアライン加工などにより形成することができる。凹凸
模様としては、たとえば、導管溝、石板表面凹凸、布表
面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等
である。
【0045】また、前記合成樹脂製シート4の一方の面
に形成する前記絵柄印刷層41および前記ベタ柄印刷層42
は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルク
スクリーン印刷等の周知の印刷法でインキを用いて形成
することができる。前記絵柄印刷層41としては、たとえ
ば、木目模様、石目模様、布目模様、皮紋模様、幾何学
模様、文字、記号、線画、各種抽象模様柄であり、前記
ベタ柄印刷層42としては、隠蔽性を有する着色インキで
ベタ印刷したものである。図1においては、前記絵柄印
刷層41および前記ベタ柄印刷層42の両方を設けた構成を
示したが、いずれか一方の構成であっても構わない。
【0046】また、前記絵柄印刷層41、前記ベタ柄印刷
層42及び前記凹部40内のインキ充填層6に用いるインキ
としては、ビヒクルとして、塩素化ポリエチレン、塩素
化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエス
テル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタ
ン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、
ポリアミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して用
い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化
したものを用いることができが、環境問題を考慮する
と、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからな
るポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、セル
ロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以
上混合した非塩素系のビヒクルが適当であり、より好適
にはポリエステル、イソシアネートとポリオールからな
るポリウレタン、ポリアクリル、ポリアミド系樹脂等の
1種ないし2種以上混合したものである。
【0047】また、前記床材用化粧材1の表面の前記断
面V字状の溝部5内及び実加工部23、24に形成する耐水
性樹脂層60、61としては、ウレタン樹脂、アクリルウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等からな
る、速乾性に優れた有機溶剤系塗料や、自然環境・作業
環境等にやさしい水系塗料等が使用可能であり、その中
でも、ウレタン系樹脂が混合された水系塗料が好ましく
用いられる。
【0048】また、前記合成樹脂製シート4と、前記イ
ンキ充填層6、あるいは、前記絵柄印刷層41および前記
ベタ柄印刷層42との接着強度を向上させる目的で、各層
間に上記で説明したプライマー層を設けも構わない。
【0049】次に、本発明の床材用化粧材の製造方法に
ついて、図1を用いて説明する。本発明の床材用化粧材
の製造方法は、まず、両面にコロナ放電処理を施した合
成樹脂製シート(透明シート)4の一方の面(裏面)に
上記で説明したプライマー層(図示せず)上に絵柄印刷
層41とベタ柄印刷層42とを順に印刷して意匠向上層43を
形成した後、他方の面(表面)にエンボス加工を施して
凹部40を有する凹凸模様を形成すると共に、該凹部にワ
イピング加工によりインキ充填層6を形成し、その上面
に電離放射線硬化型樹脂を塗布・硬化させることにより
表面保護層を形成し、化粧シートを作製する。この化粧
シートを別途用意した合板22とMDF21を接着積層した
基材2のMDF21側に接着剤層8を介して前記意匠向上
層43が前記接着剤層3側に位置するようにして貼合し化
粧板を形成する。その後、該化粧板の木口面に実加工を
施し、雌実23、雄実24からなる実加工部を形成し、さら
にV溝加工機等にて表面側に溝加工を施して断面V字状
の溝部5を形成する。さらに表面全面にウレタン系水性
塗料等の耐水性を有する塗料をスポンジロールにて塗工
すると共に、スチールロール(図示せず)にて余分な塗
料を掻きとることにより、溝部5にのみインキが充填さ
れ、耐水性樹脂層60が形成される。また、これと同時或
いは前後の加工にて、雌実23、雄実24の実加工部のある
化粧板の四方に位置する木口面に溝部同様のインキにて
ロール或いはスプレーコート等により耐水性樹脂層61を
塗布形成する。
【0050】また、本発明の床材用化粧材は、図1に示
した床材用化粧材1の裏面、すなわち、木質系基材2の
表出面に合成樹脂製防湿シート(図示せず)を貼着する
ことにより、裏面からの木質系基材2の吸放湿を防止す
ることができ、木質系基材の反り、割れ、膨潤を一層防
止することができる。これに用いる合成樹脂製防湿シー
トとしては、防湿性能とコスト、あるいは、昨今問題と
なっている燃焼時に有害なガスを発生しない等を考慮す
ると、オレフィン系熱可塑性樹脂からなるシートが好ま
しい。具体的には、前記合成樹脂製シート4で説明した
オレフィン系熱可塑性樹脂を用いることができ、その厚
さとしては、用いるオレフィン系熱可塑性樹脂の種類に
より異なるが、透湿度として30g/m2・24hr(JISZ0
208:カップ法による測定)以下、より好ましくは20
g/m2・24hr(JISZ0208:カップ法による測定)
以下となるように設定すればよく、概ね25〜50μmであ
る。この防湿シートについても一方の面ないし両方の面
にコロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の易接
着処理を施してもよい。
【0051】
【実施例】次に、本発明について、以下に実施例を挙げ
てさらに詳しく説明する。まず、化粧シートについて説
明する。両面にコロナ放電処理を施した120 μmのポリ
プロピレンフィルム〔三菱化学エムケーブイ(株)製〕
の一方の面にアクリル−ウレタン樹脂〔アクリルポリオ
ール100 重量部にヘキサメチレンジイソシアネート5重
量部を添加した樹脂〕溶液をグラビア塗工法で固形分が
2g/m2 となるように塗工して印刷用プライマー層を
形成し、該プライマー層上にアクリル−ウレタン樹脂
〔アクリルポリオール100 重量部にヘキサメチレンジイ
ソシアネート5重量部を添加した樹脂〕からなる印刷イ
ンキを用いてグラビア印刷法で印刷して木目柄を形成し
た。その後、前記ポリプロピレンフィルムの他方の面に
前記木目柄に導管部等を形成するようにエンボス版で凹
部を設け、その後、前記凹部にアクリル−ウレタン樹脂
〔アクリルポリオール100 重量部にヘキサメチレンジイ
ソシアネート5重量部を添加した樹脂〕からなるワイピ
ング印刷インキを充填して乾燥させると共に、その面に
電離放射線硬化型樹脂〔大日精化工業製:EBD−0
1〕を固形分15g/m2 となるようにロールコート法で
塗工、乾燥させて、未硬化の電離放射線硬化型樹脂層を
形成し、該未硬化の電離放射線硬化型樹脂層に酸素濃度
200PPM以下の環境下で電子線(175KeV、5Mrad )を照射
して硬化させて表面保護層を形成し、化粧シートを得
た。
【0052】次に、床材用化粧材について説明する。
2.7mm厚さの中密度繊維板と12mm厚さの合板とを貼合
した基材の中比重木質繊維板面に中央理化(株)製リカ
ボンドBA-10A(100 重量部)に対してBA-10B(5重量
部)を添加した接着剤をウエット状態で60g/m2 塗工
し、上記で作製した化粧シートを該化粧シートの前記木
目柄印刷面が前記塗布面側に位置するように貼着し、そ
の後にテノーナという機械により所定寸法に裁断すると
共に木口面に実加工を施し、これと同時に前記表面保護
層側から前記MDFに達し、前記合板までは達しない深
さの溝加工を施すことにより、雄実、雌実及び溝部が形
成される。次に雄実、雌実が形成された木口面、及び前
記溝部が形成された面にスポンジロールにて茶系に着色
されたウレタン系水性樹脂塗料を塗工するとともに掻き
とり用のスチールロールにて溝部以外に塗工された余分
な塗料を取り除くことにより、主に実加工部を有する木
口面と溝部に耐水性樹脂層が形成され、図1に示すよう
な本発明の床材用化粧材1を得た。
【0053】なお、本発明は階段、上がり框等の床に類
する場所に使用される場合のも適用可能なものである。
【0054】
【発明の効果】本発明の床材用化粧材は、今まで縷々説
明したように、耐擦傷性、耐磨耗性、耐汚染性等の表面
物性に優れることはもとより、表面平滑性に優れ、表面
化粧層の色調が安定した床材用化粧材であると共に、特
に実加工を施した木口面においての耐水性、さらには溝
加工部においての耐水性に優れるという効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる床材用化粧材の一実施例を概略
的に示す断面図である。
【図2】本発明にかかる床材用化粧材の実加工の他の実
施例を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 床材用化粧材 2 複合板 21 MDF(中比重木質繊維板) 22 合板 3 化粧シート 4 合成樹脂製シート 5 溝部 6 インキ充填層 7 表面保護層 8 接着剤層 23 雌実 24 雄実 40 凹部 41 絵柄印刷層 42 ベタ柄印刷層 43 意匠向上層 60、61 耐水性樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 15/02 E04F 15/02 Z C Fターム(参考) 2B002 AA03 AA12 BA18 BB04 DA01 2B250 AA05 BA06 CA11 DA04 FA31 GA06 4F100 AK01B AK01D AK03C AK07 AK25 AK51 AP02C AP03A AT00B BA04 BA10B BA10C CB00 DB03C DB16 DD05 EC182 EH012 EH112 EH31B EH46 EJ162 EJ26B EJ26C EJ39 EJ53 EJ65 EJ91 GB08 HB00 HB00C HB01 JB07B JB07D JB14B JB16C JK09 JK15 JL06 JL10D JN01C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の面に中比重木質繊維板
    が表出した矩形状の基材の前記中比重木質繊維板側に表
    面保護層を有する化粧シートが前記表面保護層を前記中
    比重木質繊維板と反対側に位置するように接着剤層を介
    して積層された化粧材であって、前記化粧材が木口面に
    実加工が施されるとともに、前記木口面に表出する前記
    中比重木質繊維板の表面に耐水性樹脂層が形成されてい
    ることを特徴とする床材用化粧材。
  2. 【請求項2】 前記化粧材の前記化粧シートの表面保護
    層側から前記中比重木質繊維板に達する溝加工が施され
    るとともに、前記溝加工部に耐水性樹脂層が形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の床材用化粧材。
  3. 【請求項3】 前記耐水性樹脂が着色樹脂であることを
    特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の床材用化粧
    材。
  4. 【請求項4】 前記表面保護層が電離放射線硬化型樹脂
    からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の床材用化粧材。
  5. 【請求項5】 前記化粧シートがオレフィン系熱可塑性
    樹脂からなる透明シートであることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の床材用化粧材。
  6. 【請求項6】 前記基材が前記化粧シート側から中比重
    木質繊維板、合板の順に積層されていることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の床材用化粧材。
  7. 【請求項7】 少なくとも一方の面に中比重木質繊維板
    が表出した矩形状の基材の前記中比重木質繊維板側に表
    面保護層を有する化粧シートを前記表面保護層が前記中
    比重木質繊維板と反対側に位置するように接着剤層を介
    して貼着し化粧材を作製する工程と、前記化粧材に前記
    化粧シートの前記表面保護層側から前記中比重木質繊維
    板に達する溝部、及び前記化粧材の木口面に実加工部を
    形成する工程と、前記木口面に表出する前記中比重木質
    繊維板の表面に耐水性樹脂層を形成するとともに、前記
    溝部に耐水性樹脂層を形成する工程とからなることを特
    徴とする床材用化粧材の製造方法。
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