JP2001258934A - 吸水剤、その製法及び吸収性物品 - Google Patents
吸水剤、その製法及び吸収性物品Info
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- JP2001258934A JP2001258934A JP2000075683A JP2000075683A JP2001258934A JP 2001258934 A JP2001258934 A JP 2001258934A JP 2000075683 A JP2000075683 A JP 2000075683A JP 2000075683 A JP2000075683 A JP 2000075683A JP 2001258934 A JP2001258934 A JP 2001258934A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 人工尿中での初期pHが4.0〜5.5の範
囲の弱酸性であり、経時的なpH変化が少なく、かつ吸
収性能に優れた吸水剤を得る。さらに、皮膚刺激が少な
く、「かぶれ」等を軽減できる吸収性物品を得る。 【解決手段】 中和度が40〜65モル%の弱酸性の吸
水性樹脂の粉末に、ウレアーゼ阻害剤の1種又は2種以
上及び必要により有機酸(塩)を内臓あるいは担持させ
た吸水剤である。さらに、該吸水剤と繊維基材との合計
質量に対する該吸水剤の質量比が20〜80%である吸
収性物品である。
囲の弱酸性であり、経時的なpH変化が少なく、かつ吸
収性能に優れた吸水剤を得る。さらに、皮膚刺激が少な
く、「かぶれ」等を軽減できる吸収性物品を得る。 【解決手段】 中和度が40〜65モル%の弱酸性の吸
水性樹脂の粉末に、ウレアーゼ阻害剤の1種又は2種以
上及び必要により有機酸(塩)を内臓あるいは担持させ
た吸水剤である。さらに、該吸水剤と繊維基材との合計
質量に対する該吸水剤の質量比が20〜80%である吸
収性物品である。
Description
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、尿に対する吸収性能に
優れ、吸収した尿を弱酸性に保持することのできる吸水
剤に関するものであり、さらに詳しくは、衛生材料、特
に子供用紙おむつや大人用紙おむつおよび失禁バッド等
の吸収性物品に好適に用いられる、吸水剤およびその製
造法とこれを使用した吸収性物品に関するものである。
優れ、吸収した尿を弱酸性に保持することのできる吸水
剤に関するものであり、さらに詳しくは、衛生材料、特
に子供用紙おむつや大人用紙おむつおよび失禁バッド等
の吸収性物品に好適に用いられる、吸水剤およびその製
造法とこれを使用した吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸水性樹脂は、その吸収性能、保水能を
利用して、尿や血液などの体液等を吸収する衛生材料、
特に子供用および大人用の紙おむつ、失禁パッド、生理
用ナプキン等の吸収性物品などに幅広く利用されてい
る。従来の吸水性樹脂は、一般に高分子中の官能基とし
て、カルボキシル基、スルホン酸基やリン酸基などの酸
基を有するが、酸基は一般に中和され、吸水性樹脂のp
Hは実質中性に調整されている。すなわち、従来の吸水
性樹脂は酸基の中和度を70〜75モル%に調整して、
pHを実質中性(pH=6〜8程度)に保っており、具
体的には、市販の吸水性樹脂のpHは人工尿中で5.9
〜6.3の範囲である。
利用して、尿や血液などの体液等を吸収する衛生材料、
特に子供用および大人用の紙おむつ、失禁パッド、生理
用ナプキン等の吸収性物品などに幅広く利用されてい
る。従来の吸水性樹脂は、一般に高分子中の官能基とし
て、カルボキシル基、スルホン酸基やリン酸基などの酸
基を有するが、酸基は一般に中和され、吸水性樹脂のp
Hは実質中性に調整されている。すなわち、従来の吸水
性樹脂は酸基の中和度を70〜75モル%に調整して、
pHを実質中性(pH=6〜8程度)に保っており、具
体的には、市販の吸水性樹脂のpHは人工尿中で5.9
〜6.3の範囲である。
【0003】近年、紙おむつや生理用ナプキンなどの吸
収性物品の吸収性能の向上に伴って着用可能時間が長く
なり、その結果、体液が長時間にわたって皮膚と接触維
持される状況が増えている。このような状況下におい
て、皮膚に対する「かぶれ」の防止あるいは軽減が重要
な課題となってきている。一般に「かぶれ」の原因は、
物理的刺激によるものと化学的刺激によるものに大別さ
れるが、化学的刺激に関する因子としては、(1)尿に
含まれる尿素が酵素(特にウレアーゼ)の作用で分解し
て生成するアンモニア、(2)尿pHの上昇、(3)細
菌や細菌作用の生成物、(4)水分、および、(5)こ
れらの複合作用などが挙げられる。健康な皮膚のpHは
通常約4.5〜約5.5の範囲内であることから、尿の
pHもこのpH範囲に維持されれば、「かぶれ」等の皮
膚に対する刺激を問題にする必要はなくなる。一方、平
均的な新鮮尿のpHは通常5.1〜6.8の範囲である
が、中性に調節された従来の吸水性樹脂が存在するとp
Hは約5.9〜6.2の範囲となり、健康な皮膚のpH
よりも高い。
収性物品の吸収性能の向上に伴って着用可能時間が長く
なり、その結果、体液が長時間にわたって皮膚と接触維
持される状況が増えている。このような状況下におい
て、皮膚に対する「かぶれ」の防止あるいは軽減が重要
な課題となってきている。一般に「かぶれ」の原因は、
物理的刺激によるものと化学的刺激によるものに大別さ
れるが、化学的刺激に関する因子としては、(1)尿に
含まれる尿素が酵素(特にウレアーゼ)の作用で分解し
て生成するアンモニア、(2)尿pHの上昇、(3)細
菌や細菌作用の生成物、(4)水分、および、(5)こ
れらの複合作用などが挙げられる。健康な皮膚のpHは
通常約4.5〜約5.5の範囲内であることから、尿の
pHもこのpH範囲に維持されれば、「かぶれ」等の皮
膚に対する刺激を問題にする必要はなくなる。一方、平
均的な新鮮尿のpHは通常5.1〜6.8の範囲である
が、中性に調節された従来の吸水性樹脂が存在するとp
Hは約5.9〜6.2の範囲となり、健康な皮膚のpH
よりも高い。
【0004】体内で検出される大抵の酵素および細菌類
の最適のpH範囲が6.0〜9.0であることから、尿
のpHが6.0を越えると、皮膚は主として酵素と細菌
とによって作用される。特に酵素ウレアーゼは、尿pH
が5.5〜6.0の範囲においても有意な活性を発現す
る。従って、尿中の尿素が酵素ウレアーゼの作用を受け
てアンモニアを生成すると、尿のpHは上昇していく。
尿のpHが7を越えて上昇すると、遊離アンモニアによ
っても皮膚は作用され、皮膚への刺激は更に助長され
る。したがって、吸収性物品の着用期間中の「かぶれ」
の主な原因は、体液pHの上昇、細菌や細菌作用の生成
物の皮膚への作用、遊離アンモニアの生成、およびこれ
らの複合作用であると言える。より具体的に説明する
と、通常pH5.1〜6.8の範囲にある新鮮尿は、中
性に調整された従来の吸水性樹脂に吸収されるとpHは
5.9〜6.2程度を示す。これは排泄直後の新鮮な尿
を吸収した直後の初期pHである。
の最適のpH範囲が6.0〜9.0であることから、尿
のpHが6.0を越えると、皮膚は主として酵素と細菌
とによって作用される。特に酵素ウレアーゼは、尿pH
が5.5〜6.0の範囲においても有意な活性を発現す
る。従って、尿中の尿素が酵素ウレアーゼの作用を受け
てアンモニアを生成すると、尿のpHは上昇していく。
尿のpHが7を越えて上昇すると、遊離アンモニアによ
っても皮膚は作用され、皮膚への刺激は更に助長され
る。したがって、吸収性物品の着用期間中の「かぶれ」
の主な原因は、体液pHの上昇、細菌や細菌作用の生成
物の皮膚への作用、遊離アンモニアの生成、およびこれ
らの複合作用であると言える。より具体的に説明する
と、通常pH5.1〜6.8の範囲にある新鮮尿は、中
性に調整された従来の吸水性樹脂に吸収されるとpHは
5.9〜6.2程度を示す。これは排泄直後の新鮮な尿
を吸収した直後の初期pHである。
【0005】尿のpHが5.5を越えると酵素ウレアー
ゼの活性が高まり、上記の理由でpHは上昇し、pHが
6.0以上になると、さらに細菌の活性は急速に増大
し、より多くのウレアーゼを排泄し、更にpHは上昇す
る。個人差や経過時間、保存環境にもよるが、38℃で
10時間程度経過すると尿のpHは通常7.7〜8.8
程度にまで上昇する。すなわち、従来の吸水性樹脂に吸
収された尿は、尿中にウレアーゼを含有することから、
初期pHと経時pH(38℃で10時間経過後のpH)
との差は2.0近くにも達することがある。更に、遊離
アンモニアの生成とも相まって、皮膚に対する「かぶ
れ」を助長することになる。尚、紙おむつ、生理用ナプ
キンなどの吸収性物品が着用される時間は、例えば昼間
の子供用紙おむつの場合は少なくとも4時間、夜間の子
供用紙おむつの場合は少なくとも8時間、通常10時間
程度である。上記の問題に鑑みて、細菌やバクテリアの
活動を抑制する抗菌剤を配合した吸水性樹脂組成物およ
びこれらの吸収性物品への適用が提案されている。例え
ば、特定種類の抗菌剤(塩化ベンザルコニウム、グル
コン酸クロルヘキシジン、燐酸塩化合物など)を含有し
た吸水性樹脂組成物(特公平4−17058号公報、特
開平5−179053号公報)である。また、吸水性樹
脂のpHを酸性側に調整する方法として、多価アルコ
ールで表面が被覆ないしは架橋処理され、生理食塩水中
でのpHが5.5以下の吸水剤が提案されている。
ゼの活性が高まり、上記の理由でpHは上昇し、pHが
6.0以上になると、さらに細菌の活性は急速に増大
し、より多くのウレアーゼを排泄し、更にpHは上昇す
る。個人差や経過時間、保存環境にもよるが、38℃で
10時間程度経過すると尿のpHは通常7.7〜8.8
程度にまで上昇する。すなわち、従来の吸水性樹脂に吸
収された尿は、尿中にウレアーゼを含有することから、
初期pHと経時pH(38℃で10時間経過後のpH)
との差は2.0近くにも達することがある。更に、遊離
アンモニアの生成とも相まって、皮膚に対する「かぶ
れ」を助長することになる。尚、紙おむつ、生理用ナプ
キンなどの吸収性物品が着用される時間は、例えば昼間
の子供用紙おむつの場合は少なくとも4時間、夜間の子
供用紙おむつの場合は少なくとも8時間、通常10時間
程度である。上記の問題に鑑みて、細菌やバクテリアの
活動を抑制する抗菌剤を配合した吸水性樹脂組成物およ
びこれらの吸収性物品への適用が提案されている。例え
ば、特定種類の抗菌剤(塩化ベンザルコニウム、グル
コン酸クロルヘキシジン、燐酸塩化合物など)を含有し
た吸水性樹脂組成物(特公平4−17058号公報、特
開平5−179053号公報)である。また、吸水性樹
脂のpHを酸性側に調整する方法として、多価アルコ
ールで表面が被覆ないしは架橋処理され、生理食塩水中
でのpHが5.5以下の吸水剤が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の吸水性樹脂組成物は、吸収性物品に適用して「かぶ
れ」を防止するには必ずしも満足のいくものではない。
すなわち、の塩化ベンザルコニウムや燐酸塩化合物を
含有した吸水性樹脂組成物の場合、大腸菌等の特定種類
の細菌に対する抗菌作用はある程度認められるものの、
酵素の作用によるアンモニアの生成を完全に抑制するに
は不充分である。従って、初期pHは6.1付近と弱酸
性に近いが、時間が経過すると、酵素作用によるアンモ
ニアの生成によってpHが上昇して細菌の活性を増加さ
せ、さらにウレアーゼの排泄が多くなってアンモニアの
生成が助長される。したがって「かぶれ」の防止には十
分な効果が得られない。の多価アルコールで表面が被
覆ないしは架橋処理された、生理食塩水中でのpHが
5.5以下の吸水剤の場合、尿に対する初期pHは弱酸
性領域であるが、酵素ウレアーゼの作用を阻害あるいは
抑制する機能を持たないことから、アンモニアの生成に
よって経時的にpHは上昇する。このpH上昇により細
菌の活性が急速に増大し、より多くのウレアーゼを排泄
して更にpHは上昇していく。更に、遊離アンモニアの
生成と相まって、皮膚に対する「かぶれ」を助長するこ
ととなる。更に、本発明ではpHの下限が規定されてい
ないが、pHが正常な皮膚のpHの範囲を超えて低いp
H(pH約4.5未満)では皮膚の生理的条件を変える
ことになり、別の皮膚刺激や「かぶれ」を生じる結果と
なり、好ましくない。
の吸水性樹脂組成物は、吸収性物品に適用して「かぶ
れ」を防止するには必ずしも満足のいくものではない。
すなわち、の塩化ベンザルコニウムや燐酸塩化合物を
含有した吸水性樹脂組成物の場合、大腸菌等の特定種類
の細菌に対する抗菌作用はある程度認められるものの、
酵素の作用によるアンモニアの生成を完全に抑制するに
は不充分である。従って、初期pHは6.1付近と弱酸
性に近いが、時間が経過すると、酵素作用によるアンモ
ニアの生成によってpHが上昇して細菌の活性を増加さ
せ、さらにウレアーゼの排泄が多くなってアンモニアの
生成が助長される。したがって「かぶれ」の防止には十
分な効果が得られない。の多価アルコールで表面が被
覆ないしは架橋処理された、生理食塩水中でのpHが
5.5以下の吸水剤の場合、尿に対する初期pHは弱酸
性領域であるが、酵素ウレアーゼの作用を阻害あるいは
抑制する機能を持たないことから、アンモニアの生成に
よって経時的にpHは上昇する。このpH上昇により細
菌の活性が急速に増大し、より多くのウレアーゼを排泄
して更にpHは上昇していく。更に、遊離アンモニアの
生成と相まって、皮膚に対する「かぶれ」を助長するこ
ととなる。更に、本発明ではpHの下限が規定されてい
ないが、pHが正常な皮膚のpHの範囲を超えて低いp
H(pH約4.5未満)では皮膚の生理的条件を変える
ことになり、別の皮膚刺激や「かぶれ」を生じる結果と
なり、好ましくない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を鑑みて、吸収性能、保水能に優れた吸水剤であっ
て、特に尿、血液などの体液を吸収する目的で使用され
る吸収性物品に適用にて「かぶれ」等を軽減できる吸水
剤、その製造法およびこれを用いた吸収性物品について
鋭意検討した結果、本発明に到達した。
点を鑑みて、吸収性能、保水能に優れた吸水剤であっ
て、特に尿、血液などの体液を吸収する目的で使用され
る吸収性物品に適用にて「かぶれ」等を軽減できる吸水
剤、その製造法およびこれを用いた吸収性物品について
鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0008】すなわち本発明は、下記<1>の吸水剤;
<2>、<3>の吸水剤の製造法;並びに、<4>の吸
収性物品である。 <1>弱酸性の吸水性樹脂(a)に、ウレアーゼ阻害剤
(b)の1種又は2種以上及び必要により有機酸(塩)
(c)を内蔵あるいは担持させた吸水剤(A)であっ
て、人工尿(下記)中での初期pH(下記)が4.
0〜5.5であり、経時pH(下記)と初期pHとの
差が1.5以下であり、且つ人工尿に対する常圧吸収量
が35g/g以上である吸水剤(A)。 人工尿組成; 尿素 2.0g 塩化ナトリウム 0.8g 硫酸マグネシウム・6水和物 0.08g 塩化カルシウム・2水和物 0.03g イオン交換水 97.09g 初期pH;25℃の上記の人工尿99.5gに上記
(A)0.5gを添加、攪拌子による300rpm、2
0分間攪拌後の、膨潤ゲルの分散した人工尿のpH 経時pH;の初期pHを測定した分散液にウレアー
ゼ1mgを添加し、密閉下38℃、10時間経過後のp
H <2>中和度が40〜65モル%の弱酸性の吸水性樹脂
(a)の含水ゲルに、(b)及び必要により有機酸
(塩)(c)を混練して、乾燥、粉砕し、人工尿(上記
)中での初期pH(上記)が4.0〜5.5であっ
て、経時pH(上記)と初期pHとの差が1.5以下
であり、かつ人工尿に対する常圧吸収量を30g/g以
上とする吸水剤(A)の製造法。
<2>、<3>の吸水剤の製造法;並びに、<4>の吸
収性物品である。 <1>弱酸性の吸水性樹脂(a)に、ウレアーゼ阻害剤
(b)の1種又は2種以上及び必要により有機酸(塩)
(c)を内蔵あるいは担持させた吸水剤(A)であっ
て、人工尿(下記)中での初期pH(下記)が4.
0〜5.5であり、経時pH(下記)と初期pHとの
差が1.5以下であり、且つ人工尿に対する常圧吸収量
が35g/g以上である吸水剤(A)。 人工尿組成; 尿素 2.0g 塩化ナトリウム 0.8g 硫酸マグネシウム・6水和物 0.08g 塩化カルシウム・2水和物 0.03g イオン交換水 97.09g 初期pH;25℃の上記の人工尿99.5gに上記
(A)0.5gを添加、攪拌子による300rpm、2
0分間攪拌後の、膨潤ゲルの分散した人工尿のpH 経時pH;の初期pHを測定した分散液にウレアー
ゼ1mgを添加し、密閉下38℃、10時間経過後のp
H <2>中和度が40〜65モル%の弱酸性の吸水性樹脂
(a)の含水ゲルに、(b)及び必要により有機酸
(塩)(c)を混練して、乾燥、粉砕し、人工尿(上記
)中での初期pH(上記)が4.0〜5.5であっ
て、経時pH(上記)と初期pHとの差が1.5以下
であり、かつ人工尿に対する常圧吸収量を30g/g以
上とする吸水剤(A)の製造法。
【0009】<3>中和度が40〜65モル%の弱酸性
の吸水性樹脂(a)の粉末に、(b)及び必要により有
機酸(塩)(c)を、さらに必要により水溶液または水
分散液の状態で混合処理して該吸水性樹脂の表面に担持
させ、人工尿(上記)中での初期pH(上記)が
4.0〜5.5であって、経時pH(上記)と初期p
Hとの差が1.5以下であり、かつ人工尿に対する常圧
吸収量を30g/g以上とする吸水剤(A)の製造法。 <4>請求項1記載の吸水剤(A)を含む吸収性物品で
あって、(A)および繊維基材を含む吸収体層、透液性
を有する表面シート、不透液性の背面シートを備え、か
つ吸水剤(A)と繊維基材との合計質量に対する(A)
の質量比αが20〜80%である吸収性物品。
の吸水性樹脂(a)の粉末に、(b)及び必要により有
機酸(塩)(c)を、さらに必要により水溶液または水
分散液の状態で混合処理して該吸水性樹脂の表面に担持
させ、人工尿(上記)中での初期pH(上記)が
4.0〜5.5であって、経時pH(上記)と初期p
Hとの差が1.5以下であり、かつ人工尿に対する常圧
吸収量を30g/g以上とする吸水剤(A)の製造法。 <4>請求項1記載の吸水剤(A)を含む吸収性物品で
あって、(A)および繊維基材を含む吸収体層、透液性
を有する表面シート、不透液性の背面シートを備え、か
つ吸水剤(A)と繊維基材との合計質量に対する(A)
の質量比αが20〜80%である吸収性物品。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明において、吸水性樹
脂とは水膨潤性で且つ水不溶性を示す親水性架橋重合体
の総称を指す。イオン交換水に対して自重の50倍から
3000倍、人工尿に対して自重の10倍から100倍
という多量の液を吸収し、水不溶性のヒドロゲルを形成
する。したがって、タルク、澱粉、天然もしくは合成ゼ
オライト、アタパルジャイトなどの粘土鉱物、非架橋の
親水性樹脂なども多少の水分吸収性を示すが、これらは
本発明の吸水性樹脂には含まれない。
脂とは水膨潤性で且つ水不溶性を示す親水性架橋重合体
の総称を指す。イオン交換水に対して自重の50倍から
3000倍、人工尿に対して自重の10倍から100倍
という多量の液を吸収し、水不溶性のヒドロゲルを形成
する。したがって、タルク、澱粉、天然もしくは合成ゼ
オライト、アタパルジャイトなどの粘土鉱物、非架橋の
親水性樹脂なども多少の水分吸収性を示すが、これらは
本発明の吸水性樹脂には含まれない。
【0011】本発明において、弱酸性の吸水性樹脂
(a)は、構成単位に酸基(例えば、カルボキシル基、
スルホン酸基、スルフィン酸基、リン酸基等)を有する
吸水性樹脂であり、酸基の中和度が40〜65モル%に
調整された吸水性樹脂であり、その組成・種類は特に限
定されない。組成・種類の例としては、デンプン−アク
リル酸(塩)共重合体の架橋物、逆相懸濁重合法による
架橋あるいは自己架橋されたポリアクリル酸塩、水溶液
重合(断熱重合、薄膜重合、噴霧重合など)により得ら
れる架橋ポリアクリル酸(塩)、ビニルエステルと不飽
和カルボン酸またはその誘導体との共重合体ケン化物、
スルホン酸(塩)基含有モノマーを共重合した架橋ポリ
アクリル酸(塩)、イソブチレン−無水マレイン酸共重
合体架橋物、デンプン−アクリロニトリル共重合体の加
水分解物、架橋カルボキシメチルセルロース誘導体、ア
クリル酸(塩)とアクリルアミドとの共重合体架橋物、
アクリルアミド共重合体の部分加水分解物などが挙げら
れる。上記吸水性樹脂は2種以上併用してもよい。
(a)は、構成単位に酸基(例えば、カルボキシル基、
スルホン酸基、スルフィン酸基、リン酸基等)を有する
吸水性樹脂であり、酸基の中和度が40〜65モル%に
調整された吸水性樹脂であり、その組成・種類は特に限
定されない。組成・種類の例としては、デンプン−アク
リル酸(塩)共重合体の架橋物、逆相懸濁重合法による
架橋あるいは自己架橋されたポリアクリル酸塩、水溶液
重合(断熱重合、薄膜重合、噴霧重合など)により得ら
れる架橋ポリアクリル酸(塩)、ビニルエステルと不飽
和カルボン酸またはその誘導体との共重合体ケン化物、
スルホン酸(塩)基含有モノマーを共重合した架橋ポリ
アクリル酸(塩)、イソブチレン−無水マレイン酸共重
合体架橋物、デンプン−アクリロニトリル共重合体の加
水分解物、架橋カルボキシメチルセルロース誘導体、ア
クリル酸(塩)とアクリルアミドとの共重合体架橋物、
アクリルアミド共重合体の部分加水分解物などが挙げら
れる。上記吸水性樹脂は2種以上併用してもよい。
【0012】好ましくは、イオン浸透圧により多量の液
を吸収・保持することができ、荷重や外力が加わっても
離水の少ないカルボン酸塩及び/又はカルボン酸を含有
する重合性単量体を主構成成分とする吸水性樹脂であ
り、更に好ましくは、デンプン−アクリル酸塩共重合体
架橋物及びポリアクリル酸塩架橋物である。(a)は水
溶性単量体と架橋剤及び/又は多糖類(デンプン、セル
ロース等)を重合させることにより製造することができ
る。(a)の製造に使用される水溶性単量体としては、
例えばカルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を有す
るラジカル重合性水溶性単量体及びそれらの塩が挙げら
れる。カルボキシル基を有するラジカル重合性水溶性単
量体としては、例えば不飽和モノまたはポリ(2価〜6
価)カルボン酸[(メタ)アクリル酸(アクリル酸及び
またはメタクリル酸をいう。以下同様の記載を用い
る)、マレイン酸、マレイン酸モノアルキル(炭素数1
〜9)エステル、フマル酸、フマル酸モノアルキル(炭
素数1〜9)エステル、クロトン酸、ソルビン酸、イタ
コン酸、イタコン酸モノアルキル(炭素数1〜9)エス
テル、イタコン酸グリコールモノエーテル、ケイ皮酸、
シトラコン酸、シトラコン酸モノアルキル(炭素数1〜
9)エステル等]及びそれらの無水物[無水マレイン酸
等]等が挙げられる。
を吸収・保持することができ、荷重や外力が加わっても
離水の少ないカルボン酸塩及び/又はカルボン酸を含有
する重合性単量体を主構成成分とする吸水性樹脂であ
り、更に好ましくは、デンプン−アクリル酸塩共重合体
架橋物及びポリアクリル酸塩架橋物である。(a)は水
溶性単量体と架橋剤及び/又は多糖類(デンプン、セル
ロース等)を重合させることにより製造することができ
る。(a)の製造に使用される水溶性単量体としては、
例えばカルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を有す
るラジカル重合性水溶性単量体及びそれらの塩が挙げら
れる。カルボキシル基を有するラジカル重合性水溶性単
量体としては、例えば不飽和モノまたはポリ(2価〜6
価)カルボン酸[(メタ)アクリル酸(アクリル酸及び
またはメタクリル酸をいう。以下同様の記載を用い
る)、マレイン酸、マレイン酸モノアルキル(炭素数1
〜9)エステル、フマル酸、フマル酸モノアルキル(炭
素数1〜9)エステル、クロトン酸、ソルビン酸、イタ
コン酸、イタコン酸モノアルキル(炭素数1〜9)エス
テル、イタコン酸グリコールモノエーテル、ケイ皮酸、
シトラコン酸、シトラコン酸モノアルキル(炭素数1〜
9)エステル等]及びそれらの無水物[無水マレイン酸
等]等が挙げられる。
【0013】スルホン酸基を有するラジカル重合性水溶
性単量体としては、例えば脂肪酸または芳香族ビニルス
ルホン酸(ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、ビニ
ルトルエンスルホン酸、スチレンスルホン酸等)、(メ
タ)アクリルアルキルスルホン酸[(メタ)アクリル酸
スルホエチル、(メタ)アクリル酸スルホプロピル
等]、(メタ)アクリルアミドアルキルスルホン酸[2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等]
等が挙げられる。リン酸基を有するラジカル重合性水溶
性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシアルキルリン酸モノエステル[2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリロイルホスフェート、フェニル−2−
アクリロイルロキシエチルホスフェート等]等が挙げら
れる。上記カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を
含有する水溶性単量体の塩[例えばアルカリ金属塩(ナ
トリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カ
ルシウム塩、マグネシウム塩等)、アミン塩もしくはア
ンモニウム塩等]等が挙げられる。これらは2種以上併
用してもよい。これらの内で好ましい水溶性単量体は、
カルボキシル基を有するラジカル重合性水溶性単量体お
よびその塩であり、更に好ましくは不飽和モノまたはポ
リカルボン酸およびその塩、特に好ましくは(メタ)ア
クリル酸およびその塩である。
性単量体としては、例えば脂肪酸または芳香族ビニルス
ルホン酸(ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、ビニ
ルトルエンスルホン酸、スチレンスルホン酸等)、(メ
タ)アクリルアルキルスルホン酸[(メタ)アクリル酸
スルホエチル、(メタ)アクリル酸スルホプロピル
等]、(メタ)アクリルアミドアルキルスルホン酸[2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等]
等が挙げられる。リン酸基を有するラジカル重合性水溶
性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシアルキルリン酸モノエステル[2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリロイルホスフェート、フェニル−2−
アクリロイルロキシエチルホスフェート等]等が挙げら
れる。上記カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を
含有する水溶性単量体の塩[例えばアルカリ金属塩(ナ
トリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カ
ルシウム塩、マグネシウム塩等)、アミン塩もしくはア
ンモニウム塩等]等が挙げられる。これらは2種以上併
用してもよい。これらの内で好ましい水溶性単量体は、
カルボキシル基を有するラジカル重合性水溶性単量体お
よびその塩であり、更に好ましくは不飽和モノまたはポ
リカルボン酸およびその塩、特に好ましくは(メタ)ア
クリル酸およびその塩である。
【0014】(a)の製造に使用される架橋剤として
は、例えばエチレン性不飽和基を2個以上有する架橋
剤、エチレン性不飽和基と反応性官能基とを有する架橋
剤、反応性官能基を2個以上有する架橋剤などが挙げら
れる。エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物の具
体例としては、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリ
ルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセ
リン(ジまたはトリ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、トリアリルアミン、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラ
アリロキシエタン及びペンタエリスリトールトリアリル
エーテル等が挙げられる。エチレン性不飽和基と反応性
官能基とを有する化合物の具体例としては、グリシジル
(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド等が挙げられる。反応性官能基を2個以上有す
る化合物の具体例としては、多価アルコール例えばエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、
プロピレングリコール、トリメチロールプロパン等、ア
ルカノールアミン例えばジエタノールアミン等、及びポ
リアミン例えばポリエチレンイミン等が挙げられる。こ
れらの架橋剤は2種類以上を併用しても良い。これらの
うち好ましいものは、エチレン性不飽和基を2個以上有
する共重合性の架橋剤であり、更に好ましくはN,N’
−メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジ
アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、テトラアリロキシエタン、ペンタエリスルトールト
リアリルエーテル、トリアリルアミンである。
は、例えばエチレン性不飽和基を2個以上有する架橋
剤、エチレン性不飽和基と反応性官能基とを有する架橋
剤、反応性官能基を2個以上有する架橋剤などが挙げら
れる。エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物の具
体例としては、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリ
ルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセ
リン(ジまたはトリ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、トリアリルアミン、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラ
アリロキシエタン及びペンタエリスリトールトリアリル
エーテル等が挙げられる。エチレン性不飽和基と反応性
官能基とを有する化合物の具体例としては、グリシジル
(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド等が挙げられる。反応性官能基を2個以上有す
る化合物の具体例としては、多価アルコール例えばエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、
プロピレングリコール、トリメチロールプロパン等、ア
ルカノールアミン例えばジエタノールアミン等、及びポ
リアミン例えばポリエチレンイミン等が挙げられる。こ
れらの架橋剤は2種類以上を併用しても良い。これらの
うち好ましいものは、エチレン性不飽和基を2個以上有
する共重合性の架橋剤であり、更に好ましくはN,N’
−メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジ
アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、テトラアリロキシエタン、ペンタエリスルトールト
リアリルエーテル、トリアリルアミンである。
【0015】架橋剤の使用量は、水溶性単量体と架橋剤
の合計質量に基づいて、通常0.001〜5%であり、
好ましくは0.05〜2%、特に好ましくは0.1〜1
%である。架橋剤の量が0.001%より少ない場合
は、吸水性樹脂の重要な機能である吸水・保水能力が小
さくなり、吸水後のゲルはゾル状となる。更に、重合後
の含水ゲル状重合体の乾燥性が悪く、生産性が非効率的
である。一方5%を超える場合、逆に架橋が強くなりす
ぎ、吸水・保水能力が低下する。更に、吸収速度も遅く
なる。吸水性樹脂(a)の製造に当たり、重合方法につ
いては特に限定されず、水溶液重合法、逆相懸濁重合
法、噴霧重合法、光開始重合法、放射線重合法などが例
示される。好ましい重合方法は、ラジカル重合開始剤を
使用して水溶液重合する方法である。この場合のラジカ
ル重合開始剤の種類、ラジカル重合条件についても特に
限定はなく、通常でよい。なお、これらの重合系に、必
要により各種添加剤、連鎖移動剤等を添加しても差し支
えない。
の合計質量に基づいて、通常0.001〜5%であり、
好ましくは0.05〜2%、特に好ましくは0.1〜1
%である。架橋剤の量が0.001%より少ない場合
は、吸水性樹脂の重要な機能である吸水・保水能力が小
さくなり、吸水後のゲルはゾル状となる。更に、重合後
の含水ゲル状重合体の乾燥性が悪く、生産性が非効率的
である。一方5%を超える場合、逆に架橋が強くなりす
ぎ、吸水・保水能力が低下する。更に、吸収速度も遅く
なる。吸水性樹脂(a)の製造に当たり、重合方法につ
いては特に限定されず、水溶液重合法、逆相懸濁重合
法、噴霧重合法、光開始重合法、放射線重合法などが例
示される。好ましい重合方法は、ラジカル重合開始剤を
使用して水溶液重合する方法である。この場合のラジカ
ル重合開始剤の種類、ラジカル重合条件についても特に
限定はなく、通常でよい。なお、これらの重合系に、必
要により各種添加剤、連鎖移動剤等を添加しても差し支
えない。
【0016】中和度を40〜65モル%に調整して弱酸
性の吸水性樹脂(a)を製造する方法についても特に限
定はなく、中和度を本発明の範囲に調整する以外は従来
の吸水性樹脂と同様の方法が適用できる。例えば、吸水
性樹脂の構成単位がアクリル酸およびその塩の場合、
(1)あらかじめアルカリ性物質(例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、アンモニア、アミン類など)
でアクリル酸を所定の中和度(40〜65モル%)に調
整し、水溶液重合法、逆相懸濁重合法などによって重合
する方法、(2)アクリル酸を重合して得られた含水ゲ
ル状重合体にアルカリ性物質を添加・均一混練して所定
の中和度(40〜65モル%)に調整する方法などが挙
げられる。また、(1)と(2)とを組み合わせた方
法、すなわち、アクリル酸を所定の中和度より低いレベ
ルに調整して重合した後、残りのアルカリ性物質を添加
・混練して所定の中和度に調整する方法も採用すること
が可能である。中和度が65モル%を越えると、人工尿
中での初期pHが5.5を越えることから好ましくな
い。一方、中和度が40モル%未満の場合、得られる吸
水性樹脂(a)の粘着性が増加し、取り扱いが困難とな
る。更に、吸収性能も低下して好ましくない。より好ま
しい中和度は42〜63モル%である。尚、弱酸性の吸
水性樹脂(a)に、50質量%未満の範囲で従来の中性
吸水性樹脂を併用することも可能である。
性の吸水性樹脂(a)を製造する方法についても特に限
定はなく、中和度を本発明の範囲に調整する以外は従来
の吸水性樹脂と同様の方法が適用できる。例えば、吸水
性樹脂の構成単位がアクリル酸およびその塩の場合、
(1)あらかじめアルカリ性物質(例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、アンモニア、アミン類など)
でアクリル酸を所定の中和度(40〜65モル%)に調
整し、水溶液重合法、逆相懸濁重合法などによって重合
する方法、(2)アクリル酸を重合して得られた含水ゲ
ル状重合体にアルカリ性物質を添加・均一混練して所定
の中和度(40〜65モル%)に調整する方法などが挙
げられる。また、(1)と(2)とを組み合わせた方
法、すなわち、アクリル酸を所定の中和度より低いレベ
ルに調整して重合した後、残りのアルカリ性物質を添加
・混練して所定の中和度に調整する方法も採用すること
が可能である。中和度が65モル%を越えると、人工尿
中での初期pHが5.5を越えることから好ましくな
い。一方、中和度が40モル%未満の場合、得られる吸
水性樹脂(a)の粘着性が増加し、取り扱いが困難とな
る。更に、吸収性能も低下して好ましくない。より好ま
しい中和度は42〜63モル%である。尚、弱酸性の吸
水性樹脂(a)に、50質量%未満の範囲で従来の中性
吸水性樹脂を併用することも可能である。
【0017】上記の重合して得られる吸水性樹脂の含水
ゲル状重合体を乾燥後粉砕し、さらに必要により粒度調
整して得られる弱酸性吸水性樹脂(a)粉末の表面近傍
を更に表面架橋せしめた表面架橋型の吸水性樹脂も本発
明に好適に使用できる。表面架橋の方法、表面架橋時に
使用する溶媒の種類、架橋温度と時間、表面架橋に使用
する装置などについても特に限定はなく、通常でよい。
このような表面架橋型の吸収剤は、常圧下だけでなく加
圧下においても吸収性能と吸収速度に優れ、かつゲル強
度も大きくなるので、本発明に好適である。表面架橋に
使用する架橋剤としては、従来から使用されている公知
の架橋剤が適用できる。具体的な例としては、1分子中
にエポキシ基を2〜10個有するポリグリシジルエーテ
ル化合物[エチレングリコールジグリシジルエーテル、
グリセリン−1,3−ジグリシジルエーテル、グリセロ
ールトリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール
(重合度2〜100)ジグリシジルエーテル、ポリグリ
セロール(重合度2〜100)ポリグリシジルエーテル
等];2価〜20価のポリオール化合物[グリセロー
ル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール(重
合度2〜100)等];2価〜20価のポリアミン化合
物(エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等);分
子量200〜500,000のポリアミン系樹脂(ポリ
アミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂、ポリアミン
エピクロルヒドリン樹脂等)、アルキレンカーボネイト
[エチレンカーボネイト等]、アジリジン化合物、ポリ
エチレンイミン、多価イソシアネート化合物(イソホロ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等の2〜6価のイソシア
ネート化合物)、多価オキサゾリン化合物、ハロエポキ
シ化合物、多価金属塩化合物等が挙げられる。このうち
で好ましいものは、反応性が高く、比較的低い温度で表
面架橋を行わせることができるという点で、ポリグリシ
ジルエーテル化合物である。これらの表面架橋剤の中で
好ましい表面架橋剤は、反応性が高く、比較的低い温度
で反応させることができるという点で、ポリグリシジル
化合物である。
ゲル状重合体を乾燥後粉砕し、さらに必要により粒度調
整して得られる弱酸性吸水性樹脂(a)粉末の表面近傍
を更に表面架橋せしめた表面架橋型の吸水性樹脂も本発
明に好適に使用できる。表面架橋の方法、表面架橋時に
使用する溶媒の種類、架橋温度と時間、表面架橋に使用
する装置などについても特に限定はなく、通常でよい。
このような表面架橋型の吸収剤は、常圧下だけでなく加
圧下においても吸収性能と吸収速度に優れ、かつゲル強
度も大きくなるので、本発明に好適である。表面架橋に
使用する架橋剤としては、従来から使用されている公知
の架橋剤が適用できる。具体的な例としては、1分子中
にエポキシ基を2〜10個有するポリグリシジルエーテ
ル化合物[エチレングリコールジグリシジルエーテル、
グリセリン−1,3−ジグリシジルエーテル、グリセロ
ールトリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール
(重合度2〜100)ジグリシジルエーテル、ポリグリ
セロール(重合度2〜100)ポリグリシジルエーテル
等];2価〜20価のポリオール化合物[グリセロー
ル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール(重
合度2〜100)等];2価〜20価のポリアミン化合
物(エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等);分
子量200〜500,000のポリアミン系樹脂(ポリ
アミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂、ポリアミン
エピクロルヒドリン樹脂等)、アルキレンカーボネイト
[エチレンカーボネイト等]、アジリジン化合物、ポリ
エチレンイミン、多価イソシアネート化合物(イソホロ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等の2〜6価のイソシア
ネート化合物)、多価オキサゾリン化合物、ハロエポキ
シ化合物、多価金属塩化合物等が挙げられる。このうち
で好ましいものは、反応性が高く、比較的低い温度で表
面架橋を行わせることができるという点で、ポリグリシ
ジルエーテル化合物である。これらの表面架橋剤の中で
好ましい表面架橋剤は、反応性が高く、比較的低い温度
で反応させることができるという点で、ポリグリシジル
化合物である。
【0018】表面架橋における架橋剤の量は、架橋剤の
種類、架橋させる条件、目標とする性能などにより種々
変化させることができるため特に限定はないが、吸水性
樹脂(a)に対して通常0.001〜3重量%、好まし
くは0.01〜2重量%、更に好ましくは0.05〜1
重量%である。架橋剤の量が0.001重量%未満では
表面架橋を行わない吸水性樹脂と性能面で大差はない。
一方、3重量%を越えると、吸収性能が低下する傾向に
あり好ましくない。吸水性樹脂(a)の生理食塩水に対
する吸収量は、通常の吸水性樹脂と同様であり、その吸
収量は30〜70g/g、好ましくは35〜65g/g
である。尚、生理食塩水に対する吸収量は、下記の方法
で測定した。[生理食塩水に対する吸収量の測定法]:
250メッシュのナイロン網で作成したティーバッグ
(縦20cm、横10cm)に、JIS標準フルイで8
50〜150μmの粒度に調整した吸収剤試料1gを入
れ、生理食塩水(0.9%塩化ナトリウム水溶液)50
0ml中に30分間浸漬して吸収させた後、15分間吊
して水切りしてから増加質量を測定して生理食塩水に対
する吸収量とする。
種類、架橋させる条件、目標とする性能などにより種々
変化させることができるため特に限定はないが、吸水性
樹脂(a)に対して通常0.001〜3重量%、好まし
くは0.01〜2重量%、更に好ましくは0.05〜1
重量%である。架橋剤の量が0.001重量%未満では
表面架橋を行わない吸水性樹脂と性能面で大差はない。
一方、3重量%を越えると、吸収性能が低下する傾向に
あり好ましくない。吸水性樹脂(a)の生理食塩水に対
する吸収量は、通常の吸水性樹脂と同様であり、その吸
収量は30〜70g/g、好ましくは35〜65g/g
である。尚、生理食塩水に対する吸収量は、下記の方法
で測定した。[生理食塩水に対する吸収量の測定法]:
250メッシュのナイロン網で作成したティーバッグ
(縦20cm、横10cm)に、JIS標準フルイで8
50〜150μmの粒度に調整した吸収剤試料1gを入
れ、生理食塩水(0.9%塩化ナトリウム水溶液)50
0ml中に30分間浸漬して吸収させた後、15分間吊
して水切りしてから増加質量を測定して生理食塩水に対
する吸収量とする。
【0019】弱酸性の吸水性樹脂(a)では、初期pH
は弱酸性に調整できるが、経時pHを制御することはで
きない。そこで、経時pHの制御を可能とした本発明で
はウレアーゼ阻害剤(b)の1種又は2種以上及び必要
により有機酸(塩)(c)を(a)に内蔵あるいは担持
させることを必須とする。本発明におけるウレアーゼ阻
害剤(b)はウレアーゼの機能を阻害又は抑制する作用
があり、具体的には例えば下記の(1)〜(3)が挙げられ、
1種又は2種以上が使用出来る。 (1)燐酸(塩)、硼酸(塩) 燐酸及びその塩[燐酸、燐酸二水素塩、燐酸一水素塩
等]、硼酸及びその塩[硼酸、硼酸二水素塩、硼酸一水
素塩等];塩としてはアルカリ金属(ナトリウム、カリ
ウム等)、アンモニア、有機アミン(炭素数1〜6)等
の塩が挙げられる。 (2)重金属の塩、水酸化物、酸化物 重金属の無機酸塩(炭酸亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、炭
酸鉄、硫酸鉄等)及び有機酸塩(酢酸亜鉛、酢酸鉄、酢
酸マンガン等)、重金属水酸化物(水酸化亜鉛、水酸化
鉄等)、重金属酸化物(酸化鉄、酸化亜鉛等); (3)ヒドロキサム酸類その他 脂肪族ヒドロキサム酸類(アセトヒドロキサム酸等)、
ホスホルアミド;これらの内、好ましくは燐酸二水素
塩、硼酸、硼酸二水素塩、アセトヒドロキサム酸、酢酸
亜鉛、炭酸亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸鉄等であり、特に好ま
しくは、燐酸二水素ナトリウム、燐酸二水素カリウム、
燐酸二水素アンモニウム、および硼酸、酢酸亜鉛、アセ
トヒドロキサム酸である。
は弱酸性に調整できるが、経時pHを制御することはで
きない。そこで、経時pHの制御を可能とした本発明で
はウレアーゼ阻害剤(b)の1種又は2種以上及び必要
により有機酸(塩)(c)を(a)に内蔵あるいは担持
させることを必須とする。本発明におけるウレアーゼ阻
害剤(b)はウレアーゼの機能を阻害又は抑制する作用
があり、具体的には例えば下記の(1)〜(3)が挙げられ、
1種又は2種以上が使用出来る。 (1)燐酸(塩)、硼酸(塩) 燐酸及びその塩[燐酸、燐酸二水素塩、燐酸一水素塩
等]、硼酸及びその塩[硼酸、硼酸二水素塩、硼酸一水
素塩等];塩としてはアルカリ金属(ナトリウム、カリ
ウム等)、アンモニア、有機アミン(炭素数1〜6)等
の塩が挙げられる。 (2)重金属の塩、水酸化物、酸化物 重金属の無機酸塩(炭酸亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、炭
酸鉄、硫酸鉄等)及び有機酸塩(酢酸亜鉛、酢酸鉄、酢
酸マンガン等)、重金属水酸化物(水酸化亜鉛、水酸化
鉄等)、重金属酸化物(酸化鉄、酸化亜鉛等); (3)ヒドロキサム酸類その他 脂肪族ヒドロキサム酸類(アセトヒドロキサム酸等)、
ホスホルアミド;これらの内、好ましくは燐酸二水素
塩、硼酸、硼酸二水素塩、アセトヒドロキサム酸、酢酸
亜鉛、炭酸亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸鉄等であり、特に好ま
しくは、燐酸二水素ナトリウム、燐酸二水素カリウム、
燐酸二水素アンモニウム、および硼酸、酢酸亜鉛、アセ
トヒドロキサム酸である。
【0020】上記の内、(1)燐酸(塩)、硼酸(塩)は
pHを下げpHを4.0〜5.5に安定化するものであ
りバッファー剤としての機能をも有する。また、(2)重
金属の塩、水酸化物、酸化物は約5.5を超えるpHで
は水に難溶であり、約5.5以下のpHの水においては
溶解し始めるものでありpH安定剤としての機能をも備
える。また、ウレアーゼの産生を促す作用をするバクテ
リア(Providencia Rettgeriなど)に対して殺菌あるい
は増殖防止作用を有する抗菌剤(例えば、炭素数が6〜
12の脂肪族アルキル基を分子内に少なくとも1個有す
る第4級アンモニウム塩化合物など)等も、本発明のウ
レアーゼ阻害若しくは抑制の機能をもつ。必要により添
加される有機酸(塩)(c)としては炭素数1〜12の
有機酸およびその塩が挙げられる。 (1)1〜3価のカルボン酸及びその塩(酢酸、アゼライ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、グリコール酸、
グルタル酸、レプリン酸、コハク酸、フマル酸、ピメリ
ン酸、スペリン酸、セバシン酸、アスコルビン酸、安息
香酸、クエン酸、サリチル酸等のモノカルボン酸、蓚
酸、フマル酸、イタコン酸、フタル酸等の多価カルボン
酸等及びその塩); (2)1〜2価の有機燐酸及びその塩(ブチル燐酸、ジブ
チル燐酸等及びその塩等); (3)1〜2価の有機硼酸及びその塩(ブチル硼酸、ジブ
チル硼酸等及びその塩等); (4)1〜2価の有機スルホン酸及びその塩(ブチルスル
ホン酸等及びその塩等);等が挙げられる。塩としては
アルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)、アンモニ
ア、有機アミン(炭素数1〜6)等の塩が挙げられ、単
独で用いてもよく、適宜2種類以上を混合して用いても
よい。これらの内好ましくは、クエン酸(塩)、フタル
酸(塩)、蓚酸(塩)等である。
pHを下げpHを4.0〜5.5に安定化するものであ
りバッファー剤としての機能をも有する。また、(2)重
金属の塩、水酸化物、酸化物は約5.5を超えるpHで
は水に難溶であり、約5.5以下のpHの水においては
溶解し始めるものでありpH安定剤としての機能をも備
える。また、ウレアーゼの産生を促す作用をするバクテ
リア(Providencia Rettgeriなど)に対して殺菌あるい
は増殖防止作用を有する抗菌剤(例えば、炭素数が6〜
12の脂肪族アルキル基を分子内に少なくとも1個有す
る第4級アンモニウム塩化合物など)等も、本発明のウ
レアーゼ阻害若しくは抑制の機能をもつ。必要により添
加される有機酸(塩)(c)としては炭素数1〜12の
有機酸およびその塩が挙げられる。 (1)1〜3価のカルボン酸及びその塩(酢酸、アゼライ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、グリコール酸、
グルタル酸、レプリン酸、コハク酸、フマル酸、ピメリ
ン酸、スペリン酸、セバシン酸、アスコルビン酸、安息
香酸、クエン酸、サリチル酸等のモノカルボン酸、蓚
酸、フマル酸、イタコン酸、フタル酸等の多価カルボン
酸等及びその塩); (2)1〜2価の有機燐酸及びその塩(ブチル燐酸、ジブ
チル燐酸等及びその塩等); (3)1〜2価の有機硼酸及びその塩(ブチル硼酸、ジブ
チル硼酸等及びその塩等); (4)1〜2価の有機スルホン酸及びその塩(ブチルスル
ホン酸等及びその塩等);等が挙げられる。塩としては
アルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)、アンモニ
ア、有機アミン(炭素数1〜6)等の塩が挙げられ、単
独で用いてもよく、適宜2種類以上を混合して用いても
よい。これらの内好ましくは、クエン酸(塩)、フタル
酸(塩)、蓚酸(塩)等である。
【0021】本発明において、(a)と(b)との比率
は、得られる吸水剤(A)の初期pH、目的とするpH
維持効果、(A)の吸収性能などによって種々変化する
が、通常(a):(b)が質量基準で100:(0.0
1〜10)、好ましくは100:(0.05〜5)、特
に好ましくは100:(0.1〜3)である。(a)の
質量に対する(b)の質量比率が0.01%以上の場
合、得られる吸水剤(A)のpHが経時的に殆ど上昇せ
ず、初期pHと経時pH(38℃で10時間経過後のp
H)との差が1.5を超えないので、本発明の意図する
ところとなる。すなわち、pH維持効果が得られない。
一方、10%以下であると十分なpH維持効果を発揮す
るため、これ以上比率を高めても効果は大きく変わら
ず、吸収性能だけが低下してくる。また、必要により添
加する(c)の量については特に限定はなく、初期pH
およびpH維持効果(初期pHと経時pHとの差)の目
標値によって種々変化する。(b):(c)は質量基準
で通常1:(0〜10)であり、好ましくは1:(0.
01〜5)であり、特に好ましくは1:(0.1〜3)
である。
は、得られる吸水剤(A)の初期pH、目的とするpH
維持効果、(A)の吸収性能などによって種々変化する
が、通常(a):(b)が質量基準で100:(0.0
1〜10)、好ましくは100:(0.05〜5)、特
に好ましくは100:(0.1〜3)である。(a)の
質量に対する(b)の質量比率が0.01%以上の場
合、得られる吸水剤(A)のpHが経時的に殆ど上昇せ
ず、初期pHと経時pH(38℃で10時間経過後のp
H)との差が1.5を超えないので、本発明の意図する
ところとなる。すなわち、pH維持効果が得られない。
一方、10%以下であると十分なpH維持効果を発揮す
るため、これ以上比率を高めても効果は大きく変わら
ず、吸収性能だけが低下してくる。また、必要により添
加する(c)の量については特に限定はなく、初期pH
およびpH維持効果(初期pHと経時pHとの差)の目
標値によって種々変化する。(b):(c)は質量基準
で通常1:(0〜10)であり、好ましくは1:(0.
01〜5)であり、特に好ましくは1:(0.1〜3)
である。
【0022】本発明の、(b)及び必要により(c)の
少なくとも1種が(a)に内蔵あるいは担持された吸水
剤(A)の製造法としては、例えば、下記(1)〜
(5)の方法が挙げられる。 (1)(a)の製造工程で得られる含水ゲル状重合体に
(b)の1種又は2種以上及び必要により(c)を混練
し、乾燥、粉砕する方法。 (2)水を吸収させて得られる(a)の含水ゲルに
(b)の1種又は2種以上及び必要により(c)を混練
し、乾燥、粉砕する方法。 (3)(b)の1種又は2種以上及び必要により
(c)、あるいはこれらの水性液または水分散液を
(a)の粉末に添加して混合し、加温することなく担持
させる方法。 (4)あらかじめ(a)の粉末と、(b)の1種又は2
種以上及び必要により(c)を混合した後、少量の水を
添加して、乾燥することなく担持させる方法。 (5)(b)の1種又は2種以上及び必要により
(c)、あるいはこれらの水性液または水分散液を、表
面架橋剤とともに(a)に添加し、表面架橋処理する方
法。(a)の製造工程において重合開始前に重合液中
に、(b)の1種又は2種以上及び必要により(c)を
分散させてから重合し、乾燥、粉砕する方法によって
も、(a)に(b)が内蔵された吸水剤が得られるが、
この方法では重合中に添加剤の効果が失活する場合があ
り好ましくない。好ましい製造法は、加熱、粉砕の工程
が不要であるという点で、(3)および(4)の方法で
ある。
少なくとも1種が(a)に内蔵あるいは担持された吸水
剤(A)の製造法としては、例えば、下記(1)〜
(5)の方法が挙げられる。 (1)(a)の製造工程で得られる含水ゲル状重合体に
(b)の1種又は2種以上及び必要により(c)を混練
し、乾燥、粉砕する方法。 (2)水を吸収させて得られる(a)の含水ゲルに
(b)の1種又は2種以上及び必要により(c)を混練
し、乾燥、粉砕する方法。 (3)(b)の1種又は2種以上及び必要により
(c)、あるいはこれらの水性液または水分散液を
(a)の粉末に添加して混合し、加温することなく担持
させる方法。 (4)あらかじめ(a)の粉末と、(b)の1種又は2
種以上及び必要により(c)を混合した後、少量の水を
添加して、乾燥することなく担持させる方法。 (5)(b)の1種又は2種以上及び必要により
(c)、あるいはこれらの水性液または水分散液を、表
面架橋剤とともに(a)に添加し、表面架橋処理する方
法。(a)の製造工程において重合開始前に重合液中
に、(b)の1種又は2種以上及び必要により(c)を
分散させてから重合し、乾燥、粉砕する方法によって
も、(a)に(b)が内蔵された吸水剤が得られるが、
この方法では重合中に添加剤の効果が失活する場合があ
り好ましくない。好ましい製造法は、加熱、粉砕の工程
が不要であるという点で、(3)および(4)の方法で
ある。
【0023】尚、(b)の1種又は2種以上及び必要に
より(c)は、事前にこれらを混合してから(a)に添
加してもよいし、それぞれ別々に添加することもでき
る。また添加の順序には特に限定はない。(3)〜
(5)の方法において、水の存在下あるいは非存在下で
(a)と(b)の1種又は2種以上及び必要により
(c)とを混合する製造装置については特に限定はな
く、従来から公知の装置が使用できる。例えば、ニーダ
ー、一軸あるいは双軸の押し出し混合機、万能混合機、
タイビュライザー、ナウター型混合機、リボンブレンダ
ー、コニカルブレンダー、V型混合機、スクリュー式混
合機などが挙げられる。
より(c)は、事前にこれらを混合してから(a)に添
加してもよいし、それぞれ別々に添加することもでき
る。また添加の順序には特に限定はない。(3)〜
(5)の方法において、水の存在下あるいは非存在下で
(a)と(b)の1種又は2種以上及び必要により
(c)とを混合する製造装置については特に限定はな
く、従来から公知の装置が使用できる。例えば、ニーダ
ー、一軸あるいは双軸の押し出し混合機、万能混合機、
タイビュライザー、ナウター型混合機、リボンブレンダ
ー、コニカルブレンダー、V型混合機、スクリュー式混
合機などが挙げられる。
【0024】本発明の吸水剤(A)の人工尿中での初期
pHは通常4.0〜5.5、好ましくは4.5〜5.
5、特に好ましくは4.8〜5.3である。初期pH
は、主に吸水性樹脂(a)の中和度、ウレアーゼ阻害剤
(b)の添加量によって調整できる。(A)の初期pH
と経時pH(38℃で10時間経過後のpH)との差
は、1.5以下、好ましくは1.2以下、特に好ましく
は1.0以下である。初期pHと経時pHとの差(pH
維持効果と呼ぶ)は、主に(b)の少なくとも1種及び
必要により(c)の添加量によって調整可能である。
(A)の人工尿に対する常圧吸収量は、通常30g/g
以上、好ましくは35〜80g/g、特に好ましくは3
8〜75g/gである。常圧吸収量は、(a)の分子
量、架橋度、中和度、あるいは(b)の少なくとも1種
及び必要により(c)の添加量によって調整可能であ
る。(A)の水可溶分量は、通常15%以下、好ましく
は2〜12%、特に好ましくは2〜10%である。水可
溶分量が15%を越えると、紙おむつ等の吸収性物品に
適用した場合の液戻り量が悪化することから好ましくな
い。なお、初期pH、経時pH、常圧吸収量および水可
溶分量は後述する方法で測定される。
pHは通常4.0〜5.5、好ましくは4.5〜5.
5、特に好ましくは4.8〜5.3である。初期pH
は、主に吸水性樹脂(a)の中和度、ウレアーゼ阻害剤
(b)の添加量によって調整できる。(A)の初期pH
と経時pH(38℃で10時間経過後のpH)との差
は、1.5以下、好ましくは1.2以下、特に好ましく
は1.0以下である。初期pHと経時pHとの差(pH
維持効果と呼ぶ)は、主に(b)の少なくとも1種及び
必要により(c)の添加量によって調整可能である。
(A)の人工尿に対する常圧吸収量は、通常30g/g
以上、好ましくは35〜80g/g、特に好ましくは3
8〜75g/gである。常圧吸収量は、(a)の分子
量、架橋度、中和度、あるいは(b)の少なくとも1種
及び必要により(c)の添加量によって調整可能であ
る。(A)の水可溶分量は、通常15%以下、好ましく
は2〜12%、特に好ましくは2〜10%である。水可
溶分量が15%を越えると、紙おむつ等の吸収性物品に
適用した場合の液戻り量が悪化することから好ましくな
い。なお、初期pH、経時pH、常圧吸収量および水可
溶分量は後述する方法で測定される。
【0025】(A)の形状については粉末状であれば特
に限定はなく、例えば、粒状、顆粒状、造粒状、リン片
状、塊状、パール状、微粉末状などのいずれの形状であ
ってもよい。粒度あるいは粒度分布についても特に限定
はないが、通常90質量%以上が1mm以下、好ましく
は90質量%以上が0.1〜0.9mmである。平均粒
径は通常50〜1000μm、好ましくは100〜80
0μm、特に好ましくは150〜700μmである。上
記の粒度分布および平均粒径であれば吸収性物品に好適
に使用することができる。(A)の粉体流動性指数(後
述)は、通常70以上である。好ましくは75以上、特
に好ましくは78以上である。粉体流動性指数が70以
上であれば粉体ハンドリング面で特に支障はない。粉体
流動性指数が70未満となると、貯蔵時にブリッジング
を生じたりして粉体流動性が悪化する。なお、粉体流動
性指数は後述する方法で測定される。
に限定はなく、例えば、粒状、顆粒状、造粒状、リン片
状、塊状、パール状、微粉末状などのいずれの形状であ
ってもよい。粒度あるいは粒度分布についても特に限定
はないが、通常90質量%以上が1mm以下、好ましく
は90質量%以上が0.1〜0.9mmである。平均粒
径は通常50〜1000μm、好ましくは100〜80
0μm、特に好ましくは150〜700μmである。上
記の粒度分布および平均粒径であれば吸収性物品に好適
に使用することができる。(A)の粉体流動性指数(後
述)は、通常70以上である。好ましくは75以上、特
に好ましくは78以上である。粉体流動性指数が70以
上であれば粉体ハンドリング面で特に支障はない。粉体
流動性指数が70未満となると、貯蔵時にブリッジング
を生じたりして粉体流動性が悪化する。なお、粉体流動
性指数は後述する方法で測定される。
【0026】本発明の吸水剤には、必要により任意の工
程で増量剤、添加剤として公知の有機粉末(例えば、パ
ルプ粉末、セルロース誘導体、天然多糖類など)、無機
粉末、発泡剤、酸化防止剤、還元剤、紫外線吸収剤、界
面活性剤、抗菌剤、消臭剤、着色剤、香料、吸湿ブロッ
キング防止剤などを配合し、種々の機能を付与させるこ
ともできる。これらの量は吸水剤の質量に対して通常1
0%未満である。
程で増量剤、添加剤として公知の有機粉末(例えば、パ
ルプ粉末、セルロース誘導体、天然多糖類など)、無機
粉末、発泡剤、酸化防止剤、還元剤、紫外線吸収剤、界
面活性剤、抗菌剤、消臭剤、着色剤、香料、吸湿ブロッ
キング防止剤などを配合し、種々の機能を付与させるこ
ともできる。これらの量は吸水剤の質量に対して通常1
0%未満である。
【0027】本発明の吸水剤は、子供用紙おむつ、大人
用紙おむつ、失禁パッド、生理用ナプキンなどの吸収性
物品に適用することにより、吸収した尿や血液などの体
液のpHを弱酸性に維持し、長時間着用しても皮膚に対
する刺激や「かぶれ」の少ない吸収性物品が得られる。
本発明の吸水剤を含む吸収性物品の製造方法としては、
繊維基材と吸水剤とをブレンドないしサンドイッチする
ことで吸収体層(吸収コア)を作成し、吸収体層を2枚
の吸水紙でサンドインチする。更に、下部に不透液性の
背面シート、上部に透液性の表面シートを配置し、必要
に応じて、弾性部材、液拡散シート、粘着テープ、ギャ
ザー等を装置することで吸収性物品とすればよい。尚、
本発明の吸水剤の一部を、従来の中性吸水性樹脂で置き
換えることも可能である。吸収体層は密度0.05〜
0.5g/cc、坪量0.01〜0.15g/cm2の
範囲に圧縮成形される。用いられる繊維基材としては、
例えば、粉砕された木材パルプのエアレイドパッドの形
が好ましく、その他、熱融着性繊維(例えば、ポリプロ
ピレン繊維、ポリエチレン繊維、PET繊維、これらの
複合繊維など)、コットンリンター、架橋セルロース繊
維、レーヨン、綿、アセテート、ビニロン、およびこれ
らと木材パルプとの混合物などを例示できる。
用紙おむつ、失禁パッド、生理用ナプキンなどの吸収性
物品に適用することにより、吸収した尿や血液などの体
液のpHを弱酸性に維持し、長時間着用しても皮膚に対
する刺激や「かぶれ」の少ない吸収性物品が得られる。
本発明の吸水剤を含む吸収性物品の製造方法としては、
繊維基材と吸水剤とをブレンドないしサンドイッチする
ことで吸収体層(吸収コア)を作成し、吸収体層を2枚
の吸水紙でサンドインチする。更に、下部に不透液性の
背面シート、上部に透液性の表面シートを配置し、必要
に応じて、弾性部材、液拡散シート、粘着テープ、ギャ
ザー等を装置することで吸収性物品とすればよい。尚、
本発明の吸水剤の一部を、従来の中性吸水性樹脂で置き
換えることも可能である。吸収体層は密度0.05〜
0.5g/cc、坪量0.01〜0.15g/cm2の
範囲に圧縮成形される。用いられる繊維基材としては、
例えば、粉砕された木材パルプのエアレイドパッドの形
が好ましく、その他、熱融着性繊維(例えば、ポリプロ
ピレン繊維、ポリエチレン繊維、PET繊維、これらの
複合繊維など)、コットンリンター、架橋セルロース繊
維、レーヨン、綿、アセテート、ビニロン、およびこれ
らと木材パルプとの混合物などを例示できる。
【0028】本発明の吸収性物品は、吸水剤と繊維基材
とを含む吸収体層、透液性を有する表面シート、不透液
性の背面シートを備える吸収性物品であって、吸水剤と
繊維基材との合計質量に対する吸水剤の質量比αが20
〜80%であることを特徴とするものである。αは好ま
しくは30〜70%、特に好ましくは35〜65%の範
囲である。吸水剤と繊維基材との合計質量に対する吸水
剤の質量比αが20%以上であると、吸水剤の使用量が
充分となることから、逆戻り量の少ないものとなり、吸
液後のドライ感が良好で、漏れも少なくなる。一方、8
0%以下であると、吸水剤の繊維基材への固定化が良好
となり好ましい。吸収性物品の例としては、子供用紙お
むつや大人用紙おむつをはじめ、生理用ナプキン、失禁
パッド、パンティーライナー、母乳パッド、産褥マッ
ト、医療用アンダーパッド等の衛生材料が挙げられる。
さらに、ペット尿や廃血液などの腐敗により悪臭を発生
する各種体液のゲル化剤や排泄物処理剤、ペット用シー
ト、ドリップ吸収材などのシート状あるいはテープ状の
吸収性物品が挙げられる。
とを含む吸収体層、透液性を有する表面シート、不透液
性の背面シートを備える吸収性物品であって、吸水剤と
繊維基材との合計質量に対する吸水剤の質量比αが20
〜80%であることを特徴とするものである。αは好ま
しくは30〜70%、特に好ましくは35〜65%の範
囲である。吸水剤と繊維基材との合計質量に対する吸水
剤の質量比αが20%以上であると、吸水剤の使用量が
充分となることから、逆戻り量の少ないものとなり、吸
液後のドライ感が良好で、漏れも少なくなる。一方、8
0%以下であると、吸水剤の繊維基材への固定化が良好
となり好ましい。吸収性物品の例としては、子供用紙お
むつや大人用紙おむつをはじめ、生理用ナプキン、失禁
パッド、パンティーライナー、母乳パッド、産褥マッ
ト、医療用アンダーパッド等の衛生材料が挙げられる。
さらに、ペット尿や廃血液などの腐敗により悪臭を発生
する各種体液のゲル化剤や排泄物処理剤、ペット用シー
ト、ドリップ吸収材などのシート状あるいはテープ状の
吸収性物品が挙げられる。
【0029】本発明の特許請求の範囲や実施例に記載の
吸水剤の諸物性や吸収性物品の効果確認テストは下記の
方法に従って求めた。以下、特に定めない限り、%は質
量%を示す。 (1)人工尿中の初期pH 100ccのガラスビーカーに下記組成の人工尿99.
5g(25℃)と攪拌子を入れ、300rpmで攪拌し
ながら吸水剤または吸水性樹脂を0.5g添加する。2
0分間攪拌後、膨潤ゲルの分散した人工尿のpHをpH
メーター(ガラス電極式水素イオン濃度計;島津製作所
製)にて測定して初期pHとした。 <人工尿組成> 尿素 2.0g 塩化ナトリウム 0.8g 硫酸マグネシウム・6水和物 0.08g 塩化カルシウム・2水和物 0.03g イオン交換水 97.09g (2)人工尿中の経時pH 初期pHを測定した分散液にウレアーゼ1mgを添加し
て密封する。これを38℃に調節した恒温槽内に入れ、
10時間静置する。38℃で10時間経過後のpHを測
定して経時pHとした。
吸水剤の諸物性や吸収性物品の効果確認テストは下記の
方法に従って求めた。以下、特に定めない限り、%は質
量%を示す。 (1)人工尿中の初期pH 100ccのガラスビーカーに下記組成の人工尿99.
5g(25℃)と攪拌子を入れ、300rpmで攪拌し
ながら吸水剤または吸水性樹脂を0.5g添加する。2
0分間攪拌後、膨潤ゲルの分散した人工尿のpHをpH
メーター(ガラス電極式水素イオン濃度計;島津製作所
製)にて測定して初期pHとした。 <人工尿組成> 尿素 2.0g 塩化ナトリウム 0.8g 硫酸マグネシウム・6水和物 0.08g 塩化カルシウム・2水和物 0.03g イオン交換水 97.09g (2)人工尿中の経時pH 初期pHを測定した分散液にウレアーゼ1mgを添加し
て密封する。これを38℃に調節した恒温槽内に入れ、
10時間静置する。38℃で10時間経過後のpHを測
定して経時pHとした。
【0030】(3)常圧吸収量 250メッシュのナイロン網製ティーバッグ(6cm×
12cm)に吸水剤または吸水性樹脂1gを均一に入
れ、過剰の人工尿中に60分間浸漬して吸収させた後、
引き上げて15分間水切りを行って増加質量を測定す
る。この増加質量を常圧吸収量とした。 (4)水可溶分量 300mlのビーカーに吸水剤1gを正確に測りとり、
生理食塩水を加えて250gとした後、10時間攪拌し
て水可溶性成分を抽出する。濾紙を用いて濾過した濾液
20mlをイオン交換水30mlで希釈し、測定溶液と
する。この測定溶液を、まず、1/50NのKOH水溶
液でpH10まで滴定を行い、次いで1/20NのHC
l水溶液でpH2.7まで滴定する。この時の滴定に要
した2種の滴定液の量をもとに、分子量と濃度を考慮し
てポリアクリル酸及びその塩の量を算出し、吸水剤1g
当たりの質量%を求めて、水可溶分量とした。
12cm)に吸水剤または吸水性樹脂1gを均一に入
れ、過剰の人工尿中に60分間浸漬して吸収させた後、
引き上げて15分間水切りを行って増加質量を測定す
る。この増加質量を常圧吸収量とした。 (4)水可溶分量 300mlのビーカーに吸水剤1gを正確に測りとり、
生理食塩水を加えて250gとした後、10時間攪拌し
て水可溶性成分を抽出する。濾紙を用いて濾過した濾液
20mlをイオン交換水30mlで希釈し、測定溶液と
する。この測定溶液を、まず、1/50NのKOH水溶
液でpH10まで滴定を行い、次いで1/20NのHC
l水溶液でpH2.7まで滴定する。この時の滴定に要
した2種の滴定液の量をもとに、分子量と濃度を考慮し
てポリアクリル酸及びその塩の量を算出し、吸水剤1g
当たりの質量%を求めて、水可溶分量とした。
【0031】(5)粉体流動性指数 粉体流動性の評価は吸吸水剤または吸水性樹脂の安息
角、スパテュラ角、均一性、圧縮度、分散度を測定し、
Dr.Caarが提案する粉体流動性指数式から算出し
た。粉体流動性指標の測定はパウダーテスター(ホソカ
ワミクロン株式会社製)を使用し、25℃、60%RH
の雰囲気条件下で行った。 (6)吸収性物品の初期戻り量と初期pH 吸水剤(または吸水性樹脂)10重量部とフィラッフパ
ルプ10重量部とを混合した。次いで、この混合物を、
バッチ式空気抄造装置(パッヂフォーマー)を用いて4
00メッシュ(目開き38μm)のウィヤースクリーン
上に空気抄造することにより14cm×36cmの大き
さのウェブに成形した。このウェブを圧力5kg/cm
2で5秒間プレスすることにより、坪量が約390g/
m2の吸収体層を得た。続いて、同じ大きさのティシュ
ペーパーで吸収体層をサンドイッチし、その下面に不透
液性のポリエチレンからなるバックシート(15cm×
37cm)、上面に透液性のポリプロピレンからなる表
面不織布を配置することにより、モデル紙おむつ(α=
50%)を得た。モデル紙おむつの中央部にウレアーゼ
0.1mgを溶解した人工尿80ccを加えて10分後
に、10cm×10cmのろ紙(No.2;東洋濾紙株
式会社製)10枚を重ねて表面不織布の中央部に置き
(人工尿を加えた箇所)、5kgの荷重を3分間かけ、
ろ紙の増加重量を測定することにより初期戻り量を求め
た。戻り量が少ないほど吸収性物品の表面ドライ感は良
好である。ろ紙に戻った人工尿のpHをpHメーター
(接触型ガラス電極式水素イオン濃度計;東亜電波工業
株式会社製)で測定して、吸収性物品の初期pHとす
る。
角、スパテュラ角、均一性、圧縮度、分散度を測定し、
Dr.Caarが提案する粉体流動性指数式から算出し
た。粉体流動性指標の測定はパウダーテスター(ホソカ
ワミクロン株式会社製)を使用し、25℃、60%RH
の雰囲気条件下で行った。 (6)吸収性物品の初期戻り量と初期pH 吸水剤(または吸水性樹脂)10重量部とフィラッフパ
ルプ10重量部とを混合した。次いで、この混合物を、
バッチ式空気抄造装置(パッヂフォーマー)を用いて4
00メッシュ(目開き38μm)のウィヤースクリーン
上に空気抄造することにより14cm×36cmの大き
さのウェブに成形した。このウェブを圧力5kg/cm
2で5秒間プレスすることにより、坪量が約390g/
m2の吸収体層を得た。続いて、同じ大きさのティシュ
ペーパーで吸収体層をサンドイッチし、その下面に不透
液性のポリエチレンからなるバックシート(15cm×
37cm)、上面に透液性のポリプロピレンからなる表
面不織布を配置することにより、モデル紙おむつ(α=
50%)を得た。モデル紙おむつの中央部にウレアーゼ
0.1mgを溶解した人工尿80ccを加えて10分後
に、10cm×10cmのろ紙(No.2;東洋濾紙株
式会社製)10枚を重ねて表面不織布の中央部に置き
(人工尿を加えた箇所)、5kgの荷重を3分間かけ、
ろ紙の増加重量を測定することにより初期戻り量を求め
た。戻り量が少ないほど吸収性物品の表面ドライ感は良
好である。ろ紙に戻った人工尿のpHをpHメーター
(接触型ガラス電極式水素イオン濃度計;東亜電波工業
株式会社製)で測定して、吸収性物品の初期pHとす
る。
【0032】(7)吸収性物品の経時戻り量と経時pH 初期戻り量を測定したモデル紙おむつを5リットルの広
口瓶に入れて密封し、38℃で10時間保存する。次い
で、ウレアーゼ0.1mgを溶解した人工尿80ccを
加えて10分後に、10cm×10cmのろ紙10枚を
重ねて表面不織布の中央部に置き、5kgの荷重を3分
間かけ、ろ紙の増加重量を測定することにより経時戻り
量を求めた。ろ紙に戻った人工尿のpHをpHメーター
(接触型)で測定して、吸収性物品の経時pHとする。 (8)吸収性物品の臭気テスト 経時戻り量を測定する前に、無臭室内で広口瓶の蓋を開
けて臭いを嗅ぎ、次の6段階で臭気強度を評価する。評
価はT&Tオルファクトメーター法による臭気判定能力
のある10人のパネラーで実施し、平均値を求める。 0:無臭 1:やっと感知できる臭い(感知イキ値濃度) 2:何の臭いかわかる弱い臭い(認知イキ値濃度) 3:楽に感知できる臭い 4:強い臭い 5:強烈な臭い
口瓶に入れて密封し、38℃で10時間保存する。次い
で、ウレアーゼ0.1mgを溶解した人工尿80ccを
加えて10分後に、10cm×10cmのろ紙10枚を
重ねて表面不織布の中央部に置き、5kgの荷重を3分
間かけ、ろ紙の増加重量を測定することにより経時戻り
量を求めた。ろ紙に戻った人工尿のpHをpHメーター
(接触型)で測定して、吸収性物品の経時pHとする。 (8)吸収性物品の臭気テスト 経時戻り量を測定する前に、無臭室内で広口瓶の蓋を開
けて臭いを嗅ぎ、次の6段階で臭気強度を評価する。評
価はT&Tオルファクトメーター法による臭気判定能力
のある10人のパネラーで実施し、平均値を求める。 0:無臭 1:やっと感知できる臭い(感知イキ値濃度) 2:何の臭いかわかる弱い臭い(認知イキ値濃度) 3:楽に感知できる臭い 4:強い臭い 5:強烈な臭い
【0033】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
らに説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0034】[弱酸性吸水性樹脂の製造例1]容量1リ
ットルのガラス製反応容器にアクリル酸ナトリウム66
g、アクリル酸33.7g、N,N'-メチレンビスアク
リルアミド0.3gおよび脱イオン水340gを入れ、
撹拌・混合しながら単量体水溶液の温度を3℃に保っ
た。単量体水溶液に窒素を流入して溶存酸素量を0.2
ppmとした後、過酸化水素の1%水溶液0.5g、ア
スコルビン酸の0.3%水溶液0.8gおよび2,2'-
アゾビスアミジノプロパンジハイドロクロライドの2%
水溶液2.5gを添加して重合を開始させ、約5時間重
合することにより、中和度約60モル%、吸水性樹脂濃
度22.5%の含水ゲル状重合体(I)を得た。この含
水ゲル状重合体(I)100部を、通気熱風乾燥機(井
上金属製)を用い、供給風温150℃、風速1.5m/
秒の条件下で25分間通気乾燥したところ、水分含量が
3.8%の乾燥物を得た。乾燥物をロールミルで粉砕し
た後、850〜150ミクロンの粒度が約95%となる
ように篩いにかけて粒度調整し、平均粒子径が380μ
mの弱酸性吸水性樹脂を得た。この弱酸性吸水性樹脂
の人工尿中でのpH=5.6、常圧吸収量は47g/
gであった。
ットルのガラス製反応容器にアクリル酸ナトリウム66
g、アクリル酸33.7g、N,N'-メチレンビスアク
リルアミド0.3gおよび脱イオン水340gを入れ、
撹拌・混合しながら単量体水溶液の温度を3℃に保っ
た。単量体水溶液に窒素を流入して溶存酸素量を0.2
ppmとした後、過酸化水素の1%水溶液0.5g、ア
スコルビン酸の0.3%水溶液0.8gおよび2,2'-
アゾビスアミジノプロパンジハイドロクロライドの2%
水溶液2.5gを添加して重合を開始させ、約5時間重
合することにより、中和度約60モル%、吸水性樹脂濃
度22.5%の含水ゲル状重合体(I)を得た。この含
水ゲル状重合体(I)100部を、通気熱風乾燥機(井
上金属製)を用い、供給風温150℃、風速1.5m/
秒の条件下で25分間通気乾燥したところ、水分含量が
3.8%の乾燥物を得た。乾燥物をロールミルで粉砕し
た後、850〜150ミクロンの粒度が約95%となる
ように篩いにかけて粒度調整し、平均粒子径が380μ
mの弱酸性吸水性樹脂を得た。この弱酸性吸水性樹脂
の人工尿中でのpH=5.6、常圧吸収量は47g/
gであった。
【0035】[弱酸性吸水性樹脂の製造例2]製造例1
と同様にして得た弱酸性吸水性樹脂100gを攪拌し
ながら、エチレングリコールジグリシジルエーテル0.
2g、水3g、メタノール7gからなる溶液を噴霧して
均一に混合した後、130℃で40分加熱反応を行い、
水分含量1.3%、平均粒径385μmの表面架橋され
た弱酸型吸水性樹脂を得た。この弱酸性吸水性樹脂
の人工尿中でのpH=5.6、常圧吸収量は41g/g
であった。 [弱酸性吸水性樹脂の製造例3]製造例1において、ア
クリル酸ナトリウム66gおよびアクリル酸33.7g
に代えて、アクリル酸ナトリウム57gおよびアクリル
酸42.7gを使用する以外は製造例1と同様にして中
和度約50モル%の弱酸性吸水性樹脂を得た。この弱酸
性吸水性樹脂を製造例2と同様にして表面架橋し、平均
粒子径370μmの弱酸性吸水性樹脂を得た、このも
のの人工尿中でのpH=5.2、常圧吸収量は37g/
gであった。
と同様にして得た弱酸性吸水性樹脂100gを攪拌し
ながら、エチレングリコールジグリシジルエーテル0.
2g、水3g、メタノール7gからなる溶液を噴霧して
均一に混合した後、130℃で40分加熱反応を行い、
水分含量1.3%、平均粒径385μmの表面架橋され
た弱酸型吸水性樹脂を得た。この弱酸性吸水性樹脂
の人工尿中でのpH=5.6、常圧吸収量は41g/g
であった。 [弱酸性吸水性樹脂の製造例3]製造例1において、ア
クリル酸ナトリウム66gおよびアクリル酸33.7g
に代えて、アクリル酸ナトリウム57gおよびアクリル
酸42.7gを使用する以外は製造例1と同様にして中
和度約50モル%の弱酸性吸水性樹脂を得た。この弱酸
性吸水性樹脂を製造例2と同様にして表面架橋し、平均
粒子径370μmの弱酸性吸水性樹脂を得た、このも
のの人工尿中でのpH=5.2、常圧吸収量は37g/
gであった。
【0036】[弱酸性吸水性樹脂の製造例4]容量1リ
ットルのガラス製反応容器にアクリル酸100g、N,
N’−メチレンビスアクリルアミド0.3gおよび脱イ
オン水340gを入れ、攪拌、混合しながら単量体水溶
液の温度を3℃に保った。単量体水溶液に窒素を流入し
て溶存酸素量を0.2ppmとした後、過酸化水素の1
%水溶液0.5g、アスコルビン酸の0.3%水溶液
0.8gおよび2,2’−アゾビスアミジノプロパンジ
ハイドロクロライドの2%水溶液2.5gを添加・混合
して重合を開始させ、約6時間重合することにより、濃
度22.5%の酸型含水ゲル状重合体(■)を得た。こ
の含水ゲル状重合体(■)をミートチョッパーを用いて
小片に砕断しながら、50%のNaOH水溶液64.5
gを添加して均一に混練し、重合体中のカルボキシル基
の約58モル%を中和してナトリウム塩とした。この約
58モル%が中和された含水ゲル状重合体を製造例1と
同様にして乾燥、粉砕、粒度調整し、更に製造例2と同
様にして表面架橋することにより、平均粒径365μm
の弱酸性吸水性樹脂を得た。この弱酸性吸水性樹脂
の人工尿中でのpH=5.5、常圧吸収量は44g/g
であった。
ットルのガラス製反応容器にアクリル酸100g、N,
N’−メチレンビスアクリルアミド0.3gおよび脱イ
オン水340gを入れ、攪拌、混合しながら単量体水溶
液の温度を3℃に保った。単量体水溶液に窒素を流入し
て溶存酸素量を0.2ppmとした後、過酸化水素の1
%水溶液0.5g、アスコルビン酸の0.3%水溶液
0.8gおよび2,2’−アゾビスアミジノプロパンジ
ハイドロクロライドの2%水溶液2.5gを添加・混合
して重合を開始させ、約6時間重合することにより、濃
度22.5%の酸型含水ゲル状重合体(■)を得た。こ
の含水ゲル状重合体(■)をミートチョッパーを用いて
小片に砕断しながら、50%のNaOH水溶液64.5
gを添加して均一に混練し、重合体中のカルボキシル基
の約58モル%を中和してナトリウム塩とした。この約
58モル%が中和された含水ゲル状重合体を製造例1と
同様にして乾燥、粉砕、粒度調整し、更に製造例2と同
様にして表面架橋することにより、平均粒径365μm
の弱酸性吸水性樹脂を得た。この弱酸性吸水性樹脂
の人工尿中でのpH=5.5、常圧吸収量は44g/g
であった。
【0037】[中性吸水性樹脂の製造例5]製造例4と
同様にして得た酸型含水ゲル状重合体(■)をミートチ
ョッパーを用いて小片に砕断しながら、50%のNaO
H水溶液80gを添加して均一に混練し、重合体中のカ
ルボキシル基の約72モル%を中和してナトリウム塩と
した。この約72モル%が中和された中性の含水ゲル状
重合体を製造例1と同様にして乾燥、粉砕、粒度調整
し、更に製造例2と同様にして表面架橋することによ
り、平均粒径370μmの中性吸水性樹脂を得た。こ
の中性吸水性樹脂の人工尿中でのpH=6.1、常圧
吸収量は48g/gであった。
同様にして得た酸型含水ゲル状重合体(■)をミートチ
ョッパーを用いて小片に砕断しながら、50%のNaO
H水溶液80gを添加して均一に混練し、重合体中のカ
ルボキシル基の約72モル%を中和してナトリウム塩と
した。この約72モル%が中和された中性の含水ゲル状
重合体を製造例1と同様にして乾燥、粉砕、粒度調整
し、更に製造例2と同様にして表面架橋することによ
り、平均粒径370μmの中性吸水性樹脂を得た。こ
の中性吸水性樹脂の人工尿中でのpH=6.1、常圧
吸収量は48g/gであった。
【0038】実施例1〜4 製造例1〜4で得られた弱酸性吸水性樹脂〜100
gを気流型混合機に入れて攪拌しながら、燐酸二水素カ
リウムの30%水溶液4gを噴霧することにより、吸水
性樹脂と燐酸二水素カリウム水溶液を混合する。さらに
ナウター型混合機で30分間攪拌して均一に混合するこ
とにより本発明[の吸水剤(1)〜(4)を得た。これ
らの吸水剤(1)〜(4)の性能評価結果を表1に示
す。
gを気流型混合機に入れて攪拌しながら、燐酸二水素カ
リウムの30%水溶液4gを噴霧することにより、吸水
性樹脂と燐酸二水素カリウム水溶液を混合する。さらに
ナウター型混合機で30分間攪拌して均一に混合するこ
とにより本発明[の吸水剤(1)〜(4)を得た。これ
らの吸水剤(1)〜(4)の性能評価結果を表1に示
す。
【0039】実施例5〜8 製造例1〜4で得られた弱酸性吸水性樹脂〜100
gを気流型混合機に入れて攪拌しながら、燐酸二水素カ
リウムを25%、酸化亜鉛を5%含有する水分散液4g
を噴霧することにより、吸水性樹脂と水分散液を混合す
る。さらにナウター型混合機で30分間攪拌して均一に
混合することにより本発明の吸水剤(5)〜(8)を得
た。これらの吸水剤(5)〜(8)の性能評価結果を表
1に示す。
gを気流型混合機に入れて攪拌しながら、燐酸二水素カ
リウムを25%、酸化亜鉛を5%含有する水分散液4g
を噴霧することにより、吸水性樹脂と水分散液を混合す
る。さらにナウター型混合機で30分間攪拌して均一に
混合することにより本発明の吸水剤(5)〜(8)を得
た。これらの吸水剤(5)〜(8)の性能評価結果を表
1に示す。
【0040】実施例9〜12 製造例1〜4で得られた弱酸性吸水性樹脂〜100
gを気流型混合機に入れて攪拌しながら、燐酸二水素カ
リウムを15%、アセトヒドロキサム酸を15%含有す
る水分散液4gを噴霧することにより、吸水性樹脂と水
分散液を混合する。さらにナウター型混合機で30分間
攪拌して均一に混合することにより本発明の吸水剤
(9)〜(12)を得た。これらの吸水剤(9)〜(1
2)の性能評価結果を表1に示す。
gを気流型混合機に入れて攪拌しながら、燐酸二水素カ
リウムを15%、アセトヒドロキサム酸を15%含有す
る水分散液4gを噴霧することにより、吸水性樹脂と水
分散液を混合する。さらにナウター型混合機で30分間
攪拌して均一に混合することにより本発明の吸水剤
(9)〜(12)を得た。これらの吸水剤(9)〜(1
2)の性能評価結果を表1に示す。
【0041】実施例13 製造例4で得られた弱酸性吸水性樹脂100gを気流
型混合機に入れて攪拌しながら、燐酸二水素カリウムを
20%、アスコルビン酸を10%含有する水溶液4gを
噴霧することにより、吸水性樹脂と水分散液を混合す
る。さらにナウター型混合機で30分間攪拌して均一に
混合することにより本発明の吸水剤(13)を得た。こ
の吸水剤(13)の性能評価結果を表1に示す。
型混合機に入れて攪拌しながら、燐酸二水素カリウムを
20%、アスコルビン酸を10%含有する水溶液4gを
噴霧することにより、吸水性樹脂と水分散液を混合す
る。さらにナウター型混合機で30分間攪拌して均一に
混合することにより本発明の吸水剤(13)を得た。こ
の吸水剤(13)の性能評価結果を表1に示す。
【0042】比較例1〜5 製造例1〜4で得られた弱酸性吸水性樹脂〜を比較
例1〜4、製造例5で得られた中性吸水性樹脂を比較
例5とし、これらの吸水性樹脂〜の性能評価結果を
表1に併記する。 比較例6 製造例5で得られた中性吸水性樹脂100gを気流型
混合機に入れて攪拌しながら、燐酸二水素カリウムの3
0%水溶液4gを噴霧することにより、吸水性樹脂と燐
酸二水素カリウム水溶液を混合する。さらにナウター型
混合機で30分間攪拌して均一に混合することにより、
比較の吸水性樹脂を得た。この性能評価結果を表1に
併記する。
例1〜4、製造例5で得られた中性吸水性樹脂を比較
例5とし、これらの吸水性樹脂〜の性能評価結果を
表1に併記する。 比較例6 製造例5で得られた中性吸水性樹脂100gを気流型
混合機に入れて攪拌しながら、燐酸二水素カリウムの3
0%水溶液4gを噴霧することにより、吸水性樹脂と燐
酸二水素カリウム水溶液を混合する。さらにナウター型
混合機で30分間攪拌して均一に混合することにより、
比較の吸水性樹脂を得た。この性能評価結果を表1に
併記する。
【0043】比較例7 比較例6において、燐酸二水素カリウムの30%水溶液
に代えて、燐酸二水素カリウムを2515%、酸化亜鉛
を5%含有する水分散液を同量使用する以外は比較例6
と同様にして比較の吸水性樹脂を得た。この性能評価
結果を表1に併記する。 比較例8 比較例6において、燐酸二水素カリウムの30%水溶液
に代えて、燐酸二水素カリウムを15%、アセトヒドロ
キサム酸を15%含有する水分散液を同量使用する以外
は比較例6と同様にして比較の吸水性樹脂を得た。こ
の性能評価結果を表1に併記する。 比較例9 比較例6において、燐酸二水素カリウムの30%水溶液
に代えて、燐酸二水素カリウムを20%、アスコルビン
酸を10%含有する水溶液を同量使用する以外は比較例
6と同様にして比較の吸水性樹脂を得た。この性能評
価結果を表1に併記する。
に代えて、燐酸二水素カリウムを2515%、酸化亜鉛
を5%含有する水分散液を同量使用する以外は比較例6
と同様にして比較の吸水性樹脂を得た。この性能評価
結果を表1に併記する。 比較例8 比較例6において、燐酸二水素カリウムの30%水溶液
に代えて、燐酸二水素カリウムを15%、アセトヒドロ
キサム酸を15%含有する水分散液を同量使用する以外
は比較例6と同様にして比較の吸水性樹脂を得た。こ
の性能評価結果を表1に併記する。 比較例9 比較例6において、燐酸二水素カリウムの30%水溶液
に代えて、燐酸二水素カリウムを20%、アスコルビン
酸を10%含有する水溶液を同量使用する以外は比較例
6と同様にして比較の吸水性樹脂を得た。この性能評
価結果を表1に併記する。
【0044】実施例14 実施例1〜13で得た吸水剤(1)〜(13)を使用し
て本発明の吸収性物品(A)〜(M)を作成し、吸収性
物品の初期戻り量、初期pH、経時戻り量、経時pHを
測定し、臭気テストを実施した。これらの結果を表2に
示す。 比較例10 比較例1〜9で得た吸水性樹脂〜を使用して吸収性
物品を作成し、得られた吸収性物品(a)〜(i)の初
期戻り量、初期pH、経時戻り量、経時pHを測定し、
臭気テストを実施した。これらの結果を表2に併記す
る。
て本発明の吸収性物品(A)〜(M)を作成し、吸収性
物品の初期戻り量、初期pH、経時戻り量、経時pHを
測定し、臭気テストを実施した。これらの結果を表2に
示す。 比較例10 比較例1〜9で得た吸水性樹脂〜を使用して吸収性
物品を作成し、得られた吸収性物品(a)〜(i)の初
期戻り量、初期pH、経時戻り量、経時pHを測定し、
臭気テストを実施した。これらの結果を表2に併記す
る。
【0045】本発明の吸水剤及び比較の吸水性樹脂の性
能評価結果
能評価結果
【0046】
【表1】
【0047】紙おむつ性能試験結果
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明の吸水剤は次のような特長および
効果を有する。 初期pHが4.0〜5.5の範囲の弱酸性であるのみ
ならず、経時pH(38℃で10時間経過後のpH)と
初期pHとの差が1.5以下であり、pH維持効果に優
れる。従来の吸水性樹脂は、初期pHが通常5.9〜
6.2の中性の範囲であり、しかも、酵素ウレーゼや細
菌類の作用を受けてアンモニアを生成して経時的にpH
が上昇していく。場合によっては、経時pHと初期pH
との差が2.0近くにも達し、アルカリ性を呈する。 吸収性能に優れ、水可溶分量も少ない。 粉体流動性に優れることから、粉体ハンドリング性が
良好である。 従来の吸水性樹脂と同様の操作で吸収性物品に適用す
ることができ、製造設備の変更もなく使用できる。 上記効果を奏することから、本発明の吸水剤は、大人用
および子供用の紙おむつ、失禁者用パッド、生理用ナプ
キン、パンティーライナー、母乳パッド、産褥マット、
医療用アンダーパッドなど、各種の吸収性物品に特に有
用である。本発明の吸収性物品は次のような特長および
効果を奏する。 長時間にわたって、pHを弱酸性〜中性の範囲に維持
できることから、皮膚刺激や「かぶれ」の発生が少なく
なる。 アンモニアや腐敗臭等の悪臭の発生が少ない。 初期および長時間経過後においても液戻り量が少な
く、ドライ感に優れる。さらに、ペット尿や廃血液など
の腐敗により悪臭を発生する各種体液のゲル化剤や排泄
物処理剤に有用であり、ペット用シート、ドリップ吸収
材などのシート状あるいはテープ状の吸収性物品を製造
する際にも有用である。
効果を有する。 初期pHが4.0〜5.5の範囲の弱酸性であるのみ
ならず、経時pH(38℃で10時間経過後のpH)と
初期pHとの差が1.5以下であり、pH維持効果に優
れる。従来の吸水性樹脂は、初期pHが通常5.9〜
6.2の中性の範囲であり、しかも、酵素ウレーゼや細
菌類の作用を受けてアンモニアを生成して経時的にpH
が上昇していく。場合によっては、経時pHと初期pH
との差が2.0近くにも達し、アルカリ性を呈する。 吸収性能に優れ、水可溶分量も少ない。 粉体流動性に優れることから、粉体ハンドリング性が
良好である。 従来の吸水性樹脂と同様の操作で吸収性物品に適用す
ることができ、製造設備の変更もなく使用できる。 上記効果を奏することから、本発明の吸水剤は、大人用
および子供用の紙おむつ、失禁者用パッド、生理用ナプ
キン、パンティーライナー、母乳パッド、産褥マット、
医療用アンダーパッドなど、各種の吸収性物品に特に有
用である。本発明の吸収性物品は次のような特長および
効果を奏する。 長時間にわたって、pHを弱酸性〜中性の範囲に維持
できることから、皮膚刺激や「かぶれ」の発生が少なく
なる。 アンモニアや腐敗臭等の悪臭の発生が少ない。 初期および長時間経過後においても液戻り量が少な
く、ドライ感に優れる。さらに、ペット尿や廃血液など
の腐敗により悪臭を発生する各種体液のゲル化剤や排泄
物処理剤に有用であり、ペット用シート、ドリップ吸収
材などのシート状あるいはテープ状の吸収性物品を製造
する際にも有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/15 A61F 13/18 307B B01J 20/26 307E Fターム(参考) 3B029 BA18 4C003 AA07 AA24 AA26 GA02 4C098 AA09 CC01 DD14 DD20 DD27 4G066 AA50B AB07B AB09D AB23B AC17B AC35B AE06B BA09 BA38 CA43 DA11 DA13 EA05 FA37
Claims (11)
- 【請求項1】 弱酸性の吸水性樹脂(a)に、ウレアー
ゼ阻害剤(b)の1種又は2種以上及び必要により有機
酸(塩)(c)を内蔵あるいは担持させた吸水剤(A)
であって、人工尿(下記)中での初期pH(下記)
が4.0〜5.5であり、経時pH(下記)と初期p
Hとの差が1.5以下であり、且つ人工尿に対する常圧
吸収量が35g/g以上である吸水剤(A)。 人工尿組成; 尿素 2.0g 塩化ナトリウム 0.8g 硫酸マグネシウム・6水和物 0.08g 塩化カルシウム・2水和物 0.03g イオン交換水 97.09g 初期pH;25℃の上記の人工尿99.5gに上記
(A)0.5gを添加、攪拌子による300rpm、2
0分間攪拌後の、膨潤ゲルの分散した人工尿のpH 経時pH;の初期pHを測定した分散液にウレアー
ゼ1mgを添加し、密閉下38℃、10時間経過後のp
H - 【請求項2】 (a)と(b)との比率が、質量基準で
100:(0.01〜10)である請求項1記載の吸水
剤。 - 【請求項3】 (a)が、アクリル酸およびアクリル酸
塩を主構成単位とする水不溶性の吸水性樹脂であり、且
つ、アクリル酸成分とアクリル酸塩成分の合計に対する
アクリル酸塩成分の量が40〜65モル%である請求項
1または2記載の吸水剤。 - 【請求項4】 (a)が、水溶媒中、架橋剤の存在下で
アクリル酸を重合して得られた含水ゲル状重合体を、ア
ルカリ性物質で中和して得られるものである請求項1〜
3の何れか記載の吸水剤。 - 【請求項5】 (a)が、粒子表面近傍をポリグリシジ
ル化合物で表面架橋された吸水性樹脂である請求項1〜
4の何れか記載の吸水剤。 - 【請求項6】 (b)が、燐酸(塩)、硼酸(塩)、重
金属塩、重金属水酸化物、重金属酸化物、脂肪族ヒドロ
キサム酸類から選ばれるものである請求項1〜5の何れ
か記載の吸水剤。 - 【請求項7】 (b)が、燐酸二水素カリウム、燐酸二
水素ナトリウム、燐酸二水素アンモニウム、硼酸から選
ばれるものである請求項1〜6の何れか記載の吸水剤。 - 【請求項8】吸水剤(A)が平均粒子径100〜800
μmの粉末であり、かつ粉体流動性指数が70以上であ
る請求項1〜7の何れか記載の吸水剤。 - 【請求項9】 中和度が40〜65モル%の弱酸性の吸
水性樹脂(a)の含水ゲルに、ウレアーゼ阻害剤(b)
の1種又は2種以上及び必要により有機酸(塩)(c)
を混練して、乾燥、粉砕し、人工尿(下記)中での初
期pH(下記)が4.0〜5.5であり、経時pH
(下記)と初期pHとの差が1.5以下であり、且つ
人工尿に対する常圧吸収量が35g/g以上である吸水
剤(A)の製造法。 人工尿組成; 尿素 2.0g 塩化ナトリウム 0.8g 硫酸マグネシウム・6水和物 0.08g 塩化カルシウム・2水和物 0.03g イオン交換水 97.09g 初期pH;25℃の上記の人工尿99.5gに上記
(A)0.5gを添加、攪拌子による300rpm、2
0分間攪拌後の、膨潤ゲルの分散した人工尿のpH 経時pH;の初期pHを測定した分散液にウレアー
ゼ1mgを添加し、密閉下38℃、10時間経過後のp
H - 【請求項10】 中和度が40〜65モル%の弱酸性の
吸水性樹脂(a)の粉末に、ウレアーゼ阻害剤(b)の
1種又は2種以上及び必要により有機酸(塩)(c)を
添加し、さらに必要により水溶液または水分散液の状態
で混合処理して該吸水性樹脂の表面に担持させ、人工尿
(下記)中での初期pH(下記)が4.0〜5.5
であり、経時pH(下記)と初期pHとの差が1.5
以下であり、且つ人工尿に対する常圧吸収量が35g/
g以上である吸水剤(A)の製造法。 人工尿組成; 尿素 2.0g 塩化ナトリウム 0.8g 硫酸マグネシウム・6水和物 0.08g 塩化カルシウム・2水和物 0.03g イオン交換水 97.09g 初期pH;25℃の上記の人工尿99.5gに上記
(A)0.5gを添加、攪拌子による300rpm、2
0分間攪拌後の、膨潤ゲルの分散した人工尿のpH 経時pH;の初期pHを測定した分散液にウレアー
ゼ1mgを添加し、密閉下38℃、10時間経過後のp
H - 【請求項11】請求項1記載の吸水剤(A)を含む吸収
性物品であって、(A)および繊維基材を含む吸収体
層、透液性を有する表面シート、不透液性の背面シート
を備え、かつ吸水剤(A)と繊維基材との合計質量に対
する(A)の質量比αが20〜80%である吸収性物
品。
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---|---|---|---|
JP2000075683A JP2001258934A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 吸水剤、その製法及び吸収性物品 |
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