JP2001254070A - シーリング材組成物 - Google Patents
シーリング材組成物Info
- Publication number
- JP2001254070A JP2001254070A JP2000065462A JP2000065462A JP2001254070A JP 2001254070 A JP2001254070 A JP 2001254070A JP 2000065462 A JP2000065462 A JP 2000065462A JP 2000065462 A JP2000065462 A JP 2000065462A JP 2001254070 A JP2001254070 A JP 2001254070A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- sealing material
- material composition
- parts
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sealing Material Composition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】耐候性の向上、タック低減及び汚染防止に対し
て優れた効果を発揮するシーリング材組成物を提供す
る。 【解決手段】シーリング材用ポリマー成分100重量部
当たりイミド基を有する化合物を1〜30重量部含有し
てなる耐汚染性に優れたシーリング材組成物。
て優れた効果を発揮するシーリング材組成物を提供す
る。 【解決手段】シーリング材用ポリマー成分100重量部
当たりイミド基を有する化合物を1〜30重量部含有し
てなる耐汚染性に優れたシーリング材組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外において耐候
性に優れ、タックが少なく、汚れにくい建築用シーリン
グ材を提供することにある。
性に優れ、タックが少なく、汚れにくい建築用シーリン
グ材を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】建築用シーリング材は、漏水防止と美観
を目的として、金属パネルや窯業系サイジング材の隙間
に充填し使用されている。近年、パネルの耐候性や意匠
性が向上し、低汚染性の材料が使用されるようになり、
シーリング材についても汚れ難く、高耐候性の材料が求
められるようになってきた。シーリング材に使用される
ポリマーはゴム状であり、粘着性が大きいため、従来よ
りタック低減や汚れ防止を目的に、多官能アクリルオリ
ゴマーや空気硬化性物質を配合する検討がおこなわれて
いる。これらは化合物はシーリング材の表面にブリード
して架橋し、硬度を上げることにより、タックを低減し
汚染物質の付着を防止しようとするものである。しかし
ながら、多官能アクリルオリゴマーの場合は、表面で硬
化させるため光重合開始剤を共存させなければならず、
しばしば、表面に十分ブリードする前に重合し、シーリ
ング材が硬くなったり、逆に光重合開始剤が残存して、
太陽光下で徐々に分解することによりシーリング材の耐
候性も低下することがあった。空気硬化性物質としては
桐油や亜麻仁油などが知られているが、いずれも低耐候
性であり、シーリング材の耐候性も悪くする傾向があっ
た。
を目的として、金属パネルや窯業系サイジング材の隙間
に充填し使用されている。近年、パネルの耐候性や意匠
性が向上し、低汚染性の材料が使用されるようになり、
シーリング材についても汚れ難く、高耐候性の材料が求
められるようになってきた。シーリング材に使用される
ポリマーはゴム状であり、粘着性が大きいため、従来よ
りタック低減や汚れ防止を目的に、多官能アクリルオリ
ゴマーや空気硬化性物質を配合する検討がおこなわれて
いる。これらは化合物はシーリング材の表面にブリード
して架橋し、硬度を上げることにより、タックを低減し
汚染物質の付着を防止しようとするものである。しかし
ながら、多官能アクリルオリゴマーの場合は、表面で硬
化させるため光重合開始剤を共存させなければならず、
しばしば、表面に十分ブリードする前に重合し、シーリ
ング材が硬くなったり、逆に光重合開始剤が残存して、
太陽光下で徐々に分解することによりシーリング材の耐
候性も低下することがあった。空気硬化性物質としては
桐油や亜麻仁油などが知られているが、いずれも低耐候
性であり、シーリング材の耐候性も悪くする傾向があっ
た。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、耐候性の
向上、タック低減及び汚染防止に対して優れた効果を発
揮するシーリング材組成物を提供することを課題とする
ものである。
向上、タック低減及び汚染防止に対して優れた効果を発
揮するシーリング材組成物を提供することを課題とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定のイ
ミド基を有する化合物をシーリング材に配合すると、該
化合物が速やかにシーリング材表面に移行し、太陽光
下、光重合開始剤を使用しなくても架橋するため、耐候
性、タック低減、耐汚れ性に優れた特徴を発現すること
を見出し、本発明を完成するに到った。即ち、本発明
は、シーリング材用ポリマー成分100重量部当たり下
式[1]のイミド基含有化合物を1〜30重量部含有し
てなる耐汚染性に優れたシーリング材組成物である。
ミド基を有する化合物をシーリング材に配合すると、該
化合物が速やかにシーリング材表面に移行し、太陽光
下、光重合開始剤を使用しなくても架橋するため、耐候
性、タック低減、耐汚れ性に優れた特徴を発現すること
を見出し、本発明を完成するに到った。即ち、本発明
は、シーリング材用ポリマー成分100重量部当たり下
式[1]のイミド基含有化合物を1〜30重量部含有し
てなる耐汚染性に優れたシーリング材組成物である。
【0005】
【化3】
【0006】(但し、上式において、R1及びR2は、そ
れぞれ独立した水素原子又はアルキル基であるか、また
はR1及びR2は、一つとなって炭素環を形成する炭化水
素基を表す。)
れぞれ独立した水素原子又はアルキル基であるか、また
はR1及びR2は、一つとなって炭素環を形成する炭化水
素基を表す。)
【0007】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。尚、本明細書においては、アクリロイル基又はメタ
クリロイル基を(メタ)アクリロイル基と表し、アクリ
レート又はメタクリレートを(メタ)アクリレートと表
す。本発明において使用されるイミド基を有する化合物
は、上記[1]の構造を有すれば、低分子化合物、高分
子化合物のいずれも使用可能であるが、表面へのブリー
ド速度の点から、重量平均分子量が1000以下が好ま
しい。上記式[1]において、R1及びR2のアルキル基
としては、炭素数4以下のものが好ましい。又、一つと
なって炭素環を形成する炭化水素基としては、一つとな
って5又は6員環を形成する炭化水素基が好ましく、具
体的には−CH2CH2CH2−及び−CH2CH2CH2C
H2−がより好ましい。さらに、上記式[1]のイミド
基としては、R1及びR2の少なくとも一方がアルキル基
のもの及び一つとなって炭素環を形成する炭化水素基の
ものが、組成物の保存安定性に優れ、得られる硬化物の
耐水性に優れるため好ましい。更に、上式[1]のイミ
ド基以外に反応性官能基を併せ持つ化合物が、架橋密度
を向上させるため好ましい。反応性官能基としては、ビ
ニル基及び(メタ)アクリロイル基等が挙げられ、(メ
タ)アクリロイル基が好ましい。かかる化合物は、その
製造が容易である点より、下式[2]で表されるイミド
(メタ)アクリレートが好ましく、得られるシーリング
材組成物の汚れ防止性とシーリング材の柔軟性のバラン
スから、下式[3]のテトラヒドロフタルイミド(メ
タ)アクリレートが更に好ましい。
る。尚、本明細書においては、アクリロイル基又はメタ
クリロイル基を(メタ)アクリロイル基と表し、アクリ
レート又はメタクリレートを(メタ)アクリレートと表
す。本発明において使用されるイミド基を有する化合物
は、上記[1]の構造を有すれば、低分子化合物、高分
子化合物のいずれも使用可能であるが、表面へのブリー
ド速度の点から、重量平均分子量が1000以下が好ま
しい。上記式[1]において、R1及びR2のアルキル基
としては、炭素数4以下のものが好ましい。又、一つと
なって炭素環を形成する炭化水素基としては、一つとな
って5又は6員環を形成する炭化水素基が好ましく、具
体的には−CH2CH2CH2−及び−CH2CH2CH2C
H2−がより好ましい。さらに、上記式[1]のイミド
基としては、R1及びR2の少なくとも一方がアルキル基
のもの及び一つとなって炭素環を形成する炭化水素基の
ものが、組成物の保存安定性に優れ、得られる硬化物の
耐水性に優れるため好ましい。更に、上式[1]のイミ
ド基以外に反応性官能基を併せ持つ化合物が、架橋密度
を向上させるため好ましい。反応性官能基としては、ビ
ニル基及び(メタ)アクリロイル基等が挙げられ、(メ
タ)アクリロイル基が好ましい。かかる化合物は、その
製造が容易である点より、下式[2]で表されるイミド
(メタ)アクリレートが好ましく、得られるシーリング
材組成物の汚れ防止性とシーリング材の柔軟性のバラン
スから、下式[3]のテトラヒドロフタルイミド(メ
タ)アクリレートが更に好ましい。
【0008】
【化4】
【0009】(但し、上式において、R1及びR2は、そ
れぞれ独立した水素原子又はアルキル基であるか、また
はR1及びR2は、一つとなって炭素環を形成する炭化水
素基を表す。R3 は分岐してもよいアルキレンを表し、
R4は水素原子またはメチル基を表し、nは1〜6の整
数を表す。)
れぞれ独立した水素原子又はアルキル基であるか、また
はR1及びR2は、一つとなって炭素環を形成する炭化水
素基を表す。R3 は分岐してもよいアルキレンを表し、
R4は水素原子またはメチル基を表し、nは1〜6の整
数を表す。)
【0010】
【化5】
【0011】(式3のRは水素またはメチル基を表
す。)
す。)
【0012】本発明のシーリング材組成物に使用される
ポリマーとしては、ポリウレタンシーラントに使用され
る水酸基含有ポリオキシアルキレン、アクリルウレタン
シーラントに使用される水酸基含有アクリルポリマー、
フッ素系シーラントに使用される水酸基含有フッ素ポリ
マー、変成シリコーンシーラントに使用されるアルコキ
シシリル基含有ポリオキシアルキレン、更にはアルコキ
シシリル基含有アクリルポリマー、アルコキシシリル基
含有イソブチレンポリマーなどが好適に用いることがで
き、これらの1種類以上を含有させることができる。こ
れらポリマーの中でも、水酸基含有アクリルポリマー、
水酸基含有フッ素ポリマー及びアルコキシシリル基含有
ポリオキシアルキレンがより好ましい。シリコーンシー
ラントに使用されるジヒドロキシ基含有ジメチルシリコ
ーンは表面張力が小さく、該イミド化合物がブリードし
にくくなり、低汚染性が発現しないため好ましくない。
ポリマーとしては、ポリウレタンシーラントに使用され
る水酸基含有ポリオキシアルキレン、アクリルウレタン
シーラントに使用される水酸基含有アクリルポリマー、
フッ素系シーラントに使用される水酸基含有フッ素ポリ
マー、変成シリコーンシーラントに使用されるアルコキ
シシリル基含有ポリオキシアルキレン、更にはアルコキ
シシリル基含有アクリルポリマー、アルコキシシリル基
含有イソブチレンポリマーなどが好適に用いることがで
き、これらの1種類以上を含有させることができる。こ
れらポリマーの中でも、水酸基含有アクリルポリマー、
水酸基含有フッ素ポリマー及びアルコキシシリル基含有
ポリオキシアルキレンがより好ましい。シリコーンシー
ラントに使用されるジヒドロキシ基含有ジメチルシリコ
ーンは表面張力が小さく、該イミド化合物がブリードし
にくくなり、低汚染性が発現しないため好ましくない。
【0013】本発明のシーリング材組成物には、上記ポ
リマー成分100重量部(以下、部と略す)当たり式
[1]のイミド基を含有する化合物を1〜30部含むこ
とが必要である。1部より少ないと、シーリング材の表
面に十分ブリードできず、タック低減や耐汚染性の効果
が少ない。30部を上回ると、シーリング材の内部にも
イミド化合物が残留し、シーリング材の機械的強度を低
下させる。より好ましい範囲は、ポリマー成分100部
当たり5〜15部である。
リマー成分100重量部(以下、部と略す)当たり式
[1]のイミド基を含有する化合物を1〜30部含むこ
とが必要である。1部より少ないと、シーリング材の表
面に十分ブリードできず、タック低減や耐汚染性の効果
が少ない。30部を上回ると、シーリング材の内部にも
イミド化合物が残留し、シーリング材の機械的強度を低
下させる。より好ましい範囲は、ポリマー成分100部
当たり5〜15部である。
【0014】本発明のシーリング材組成物は、上記ポリ
マー成分、イミド基含有化合物の他に、充填剤、可塑
剤、顔料を含有させることができ、更に必要により、硬
化促進剤、脱水剤、チクソ性付与剤、紫外線吸収剤、光
安定剤、熱安定剤、硬化剤を含有させることができる。
本発明で使用される充填剤としては、平均粒径0.02
〜2.0μm程度の軽質炭酸カルシウム、平均粒径1.
0〜5.0μm程度の重質炭酸カルシウム、平均粒径
0.02〜0.08μm程度の極微細表面処理炭酸カル
シウム、タルク、シリカ、焼成クレー、カオリン、ベン
トナイト、水酸化アルミニウムおよび硫酸バリウムが例
示される。この中で、シーリング材の力学的物性の増強
効果の大きい炭酸カルシウム類が好ましい。充填剤の使
用量は、ポリマー成分を100部として、10部〜30
0部が好ましい。さらに好ましくは、20部〜250部
である。充填剤の量が10部以下または300部以上で
あると、シーリング材の力学的性質が損なわれるため、
好ましくない。本発明で使用される可塑剤としては、ジ
オクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジオク
チルアジペート、塩素化パラフィン、エポキシ化大豆油
およびポリアルキレングリコール系化合物、ポリアクリ
ル酸エステルオリゴマーなどが例示される。可塑剤の使
用量は、ポリマー成分を100部として、1部〜100
部が好ましく、さらに好ましくは、10部〜70部であ
る。充填剤の量が1部以下または100部以上である
と、シーリング材の力学的性質が損なわれるため、好ま
しくない。本発明で使用される顔料は、目的の色に合わ
せて、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、カーボンブラッ
ク、マイカなどの無機顔料、フタロシアニン、キナクリ
ドンなどの有機顔料が使用される。顔料の使用量は、ポ
リマー成分100部あたり1〜20部が好ましい。
マー成分、イミド基含有化合物の他に、充填剤、可塑
剤、顔料を含有させることができ、更に必要により、硬
化促進剤、脱水剤、チクソ性付与剤、紫外線吸収剤、光
安定剤、熱安定剤、硬化剤を含有させることができる。
本発明で使用される充填剤としては、平均粒径0.02
〜2.0μm程度の軽質炭酸カルシウム、平均粒径1.
0〜5.0μm程度の重質炭酸カルシウム、平均粒径
0.02〜0.08μm程度の極微細表面処理炭酸カル
シウム、タルク、シリカ、焼成クレー、カオリン、ベン
トナイト、水酸化アルミニウムおよび硫酸バリウムが例
示される。この中で、シーリング材の力学的物性の増強
効果の大きい炭酸カルシウム類が好ましい。充填剤の使
用量は、ポリマー成分を100部として、10部〜30
0部が好ましい。さらに好ましくは、20部〜250部
である。充填剤の量が10部以下または300部以上で
あると、シーリング材の力学的性質が損なわれるため、
好ましくない。本発明で使用される可塑剤としては、ジ
オクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジオク
チルアジペート、塩素化パラフィン、エポキシ化大豆油
およびポリアルキレングリコール系化合物、ポリアクリ
ル酸エステルオリゴマーなどが例示される。可塑剤の使
用量は、ポリマー成分を100部として、1部〜100
部が好ましく、さらに好ましくは、10部〜70部であ
る。充填剤の量が1部以下または100部以上である
と、シーリング材の力学的性質が損なわれるため、好ま
しくない。本発明で使用される顔料は、目的の色に合わ
せて、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、カーボンブラッ
ク、マイカなどの無機顔料、フタロシアニン、キナクリ
ドンなどの有機顔料が使用される。顔料の使用量は、ポ
リマー成分100部あたり1〜20部が好ましい。
【0015】本発明に使用しても良い硬化促進剤は、ジ
ブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセトアセテート
などの有機錫化合物、オクチル酸鉛などの鉛化合物、ト
リエチルアミンなどの三級アミン類が例示される。脱水
剤としては、テトラメトキシシランなどのシラン類、オ
ルト蟻酸メチルおよびオルト酢酸メチルなどのオルソ酸
エステル類、合成ケイ酸塩、ゼオライトなどが例示され
る。チクソ性付与剤としては水添ひまし油、エアロジ
ル、尿素誘導体などが例示される。紫外線吸収剤として
はベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合
物および蓚酸アニリド系化合物などが、光安定剤として
はヒンダードアミン系化合物、熱安定剤としてはヒンダ
ードフェノール系などが各々例示される。硬化剤は2成
分硬化型シーリング材の場合に、ポリマー成分を含んだ
主剤と混合して使用される。例えば、ポリマー成分の官
能基が水酸基の場合、好ましい硬化剤はポリイソシアネ
ートであり、ポリマー成分の官能基がアルコキシシリル
基の場合、好ましい硬化剤は硬化促進剤と水分である。
ブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセトアセテート
などの有機錫化合物、オクチル酸鉛などの鉛化合物、ト
リエチルアミンなどの三級アミン類が例示される。脱水
剤としては、テトラメトキシシランなどのシラン類、オ
ルト蟻酸メチルおよびオルト酢酸メチルなどのオルソ酸
エステル類、合成ケイ酸塩、ゼオライトなどが例示され
る。チクソ性付与剤としては水添ひまし油、エアロジ
ル、尿素誘導体などが例示される。紫外線吸収剤として
はベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合
物および蓚酸アニリド系化合物などが、光安定剤として
はヒンダードアミン系化合物、熱安定剤としてはヒンダ
ードフェノール系などが各々例示される。硬化剤は2成
分硬化型シーリング材の場合に、ポリマー成分を含んだ
主剤と混合して使用される。例えば、ポリマー成分の官
能基が水酸基の場合、好ましい硬化剤はポリイソシアネ
ートであり、ポリマー成分の官能基がアルコキシシリル
基の場合、好ましい硬化剤は硬化促進剤と水分である。
【0016】本発明のシーリング材組成物には、上記以
外に、密着増強剤、発泡防止剤、溶剤などを含有させて
も良い。以下、実施例を挙げて、具体的に説明する。
外に、密着増強剤、発泡防止剤、溶剤などを含有させて
も良い。以下、実施例を挙げて、具体的に説明する。
【0017】
【実施例】<実施例1>ポリマー成分として水酸基含有
アクリルポリマー(アクリル酸ブチル:アクリル酸エチ
ル:アクリル酸ヒドロキシエチル=66:30:4(モ
ル比)の共重合体であり、重量平均分子量が11,00
0である。下記表1においてA−1と略す。)、イミド
基含有化合物として式[4]の単量体(以下THPIと
略す)を用い、表1記載の充填剤、顔料、その他添加剤
を配合してシーリング材組成物を調製した。なお、表1
における配合割合の単位は重量部である。
アクリルポリマー(アクリル酸ブチル:アクリル酸エチ
ル:アクリル酸ヒドロキシエチル=66:30:4(モ
ル比)の共重合体であり、重量平均分子量が11,00
0である。下記表1においてA−1と略す。)、イミド
基含有化合物として式[4]の単量体(以下THPIと
略す)を用い、表1記載の充填剤、顔料、その他添加剤
を配合してシーリング材組成物を調製した。なお、表1
における配合割合の単位は重量部である。
【0018】
【化6】
【0019】次いで、硬化剤としてデスモジュールE−
41(住友バイエルウレタン製。下記表1においてE−
41と略す。)を表1の割合で混合し、厚み1mmのシ
ーリング材の硬化シートを作製し、20℃で1週間、次
いで30℃で1週間屋外で乾燥後、下記の試験をおこな
った。 1.引っ張り物性:テンシロン200(東洋精機製)を
用い、速度50mm/minシーリング材シートを引っ
張り、破断強度、破断伸度を求めた。 2.タック:指触による粘着性を、次の判定基準で評価
した。 ○:指に粘着しない、△:指にわずかに粘着する、×:
指に強く粘着する 2.耐汚染性:名古屋市船見町で6ヶ月の屋外曝露を行
い、汚れ具合を色差(ΔE値)で評価した。 1.耐候性:蛍光紫外線式耐候性試験機2000時間後
の外観と伸度保持率を測定して評価した。 外観= ○:異常なし、△:微少クラック発生、×:亀
裂発生 伸度保持率(%)=(促進耐候性試験後の破断伸度/初
期の破断伸度)×100 試験結果を表2に示す。
41(住友バイエルウレタン製。下記表1においてE−
41と略す。)を表1の割合で混合し、厚み1mmのシ
ーリング材の硬化シートを作製し、20℃で1週間、次
いで30℃で1週間屋外で乾燥後、下記の試験をおこな
った。 1.引っ張り物性:テンシロン200(東洋精機製)を
用い、速度50mm/minシーリング材シートを引っ
張り、破断強度、破断伸度を求めた。 2.タック:指触による粘着性を、次の判定基準で評価
した。 ○:指に粘着しない、△:指にわずかに粘着する、×:
指に強く粘着する 2.耐汚染性:名古屋市船見町で6ヶ月の屋外曝露を行
い、汚れ具合を色差(ΔE値)で評価した。 1.耐候性:蛍光紫外線式耐候性試験機2000時間後
の外観と伸度保持率を測定して評価した。 外観= ○:異常なし、△:微少クラック発生、×:亀
裂発生 伸度保持率(%)=(促進耐候性試験後の破断伸度/初
期の破断伸度)×100 試験結果を表2に示す。
【0020】<実施例2〜3>ポリマー成分としてアル
コキシシリル基含有ポリオキシアルキレン(MSポリマ
ーS−203(鐘淵化学製)。下記表1においてS−2
03と略す。)、または水酸基含有フッ素ポリマー(ク
ロロトリフルオロエチレン/アクリル酸ブチル/アクリ
ル酸エチルヘキシル/ラウリン酸ビニル/アクリル酸ヒ
ドロキシエチル=48/20/20/9/3(モル%)
の共重合体であり、重量平均分子量が15,000であ
る。下記表1においてA−2と略す。)を用いる以外実
施例1と同様の試験をおこなった。試験結果を表2に示
す。
コキシシリル基含有ポリオキシアルキレン(MSポリマ
ーS−203(鐘淵化学製)。下記表1においてS−2
03と略す。)、または水酸基含有フッ素ポリマー(ク
ロロトリフルオロエチレン/アクリル酸ブチル/アクリ
ル酸エチルヘキシル/ラウリン酸ビニル/アクリル酸ヒ
ドロキシエチル=48/20/20/9/3(モル%)
の共重合体であり、重量平均分子量が15,000であ
る。下記表1においてA−2と略す。)を用いる以外実
施例1と同様の試験をおこなった。試験結果を表2に示
す。
【0021】<比較例1〜3>イミド基含有化合物の替
わりに、表1の化合物を使用してシーリング材組成物を
調製し、同様の試験をおこなった。結果を表2に示す。
わりに、表1の化合物を使用してシーリング材組成物を
調製し、同様の試験をおこなった。結果を表2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】1)アロニックスM6100(東亞合成
製)、光重合開始剤としてイルガキュアー1173(チ
バスペシャリティケミガルズ製)を0.05部添加 2)カルファイン500(丸尾カルシウム製) 3)タイペークCR−97(石原産業製) 4)ジブチル錫ジラウレート(試薬) 5)サノールLS−770(三共製) 6)チヌビン327(チバスペシャリティケミカルズ
製) 7)ディスパロン6500(楠本化成製)
製)、光重合開始剤としてイルガキュアー1173(チ
バスペシャリティケミガルズ製)を0.05部添加 2)カルファイン500(丸尾カルシウム製) 3)タイペークCR−97(石原産業製) 4)ジブチル錫ジラウレート(試薬) 5)サノールLS−770(三共製) 6)チヌビン327(チバスペシャリティケミカルズ
製) 7)ディスパロン6500(楠本化成製)
【0024】
【表2】
【0025】表2の結果において、実施例1,2は、比
較例1,2と比較して、タック、耐汚染性及び耐候性が
改善されていることが明らかである。また、実施例3と
比較例3を対比すると、タック及び耐汚染性が顕著に改
善されていることが明らかである。
較例1,2と比較して、タック、耐汚染性及び耐候性が
改善されていることが明らかである。また、実施例3と
比較例3を対比すると、タック及び耐汚染性が顕著に改
善されていることが明らかである。
【0026】
【発明の効果】本発明のシーリング材組成物は、耐候性
の向上、タック低減及び汚染防止に対して優れた効果を
発揮するものであり、特に建築用シーリング材として好
適である。
の向上、タック低減及び汚染防止に対して優れた効果を
発揮するものであり、特に建築用シーリング材として好
適である。
Claims (3)
- 【請求項1】シーリング材用ポリマー成分100重量部
当たり下式[1]のイミド基を有する化合物を1〜30
重量部含有してなる耐汚染性に優れたシーリング材組成
物。 【化1】 (但し、上式において、R1及びR2は、それぞれ独立し
た水素原子又はアルキル基であるか、またはR1及びR2
は、一つとなって炭素環を形成する炭化水素基を表
す。) - 【請求項2】イミド基を有する化合物が下式[2]で表
される単量体である請求項1記載のシーリング材組成
物。 【化2】 (但し、上式において、R1及びR2は、それぞれ独立し
た水素原子又はアルキル基であるか、またはR1及びR2
は、一つとなって炭素環を形成する炭化水素基を表す。
R3 は分岐してもよいアルキレンを表し、R4は水素原
子またはメチル基を表し、nは1〜6の整数を表す。) - 【請求項3】ポリマー成分が水酸基含有ポリオキシアル
キレン、水酸基含有アクリルポリマー、水酸基含有フッ
素ポリマー、アルコキシシリル基含有ポリオキシアルキ
レン、アルコキシシリル基含有アクリルポリマー及びア
ルコキシシリル基含有イソブチレンポリマーから選ばれ
た一種類以上である請求項1又は請求項2記載のシーリ
ング材組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000065462A JP2001254070A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | シーリング材組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000065462A JP2001254070A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | シーリング材組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001254070A true JP2001254070A (ja) | 2001-09-18 |
Family
ID=18584987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000065462A Pending JP2001254070A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | シーリング材組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001254070A (ja) |
-
2000
- 2000-03-09 JP JP2000065462A patent/JP2001254070A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6174977B1 (en) | Cold curable resin composition and base material coated with the same | |
ES2630070T3 (es) | Olímeros de ácido itacónico para mejorar la resistencia a la suciedad y al agua, para recubrimientos elastoméricos de paredes y techos | |
JP6550148B2 (ja) | 硬化性組成物およびその硬化物 | |
US20220380591A1 (en) | Curable compositions with acrylic and silicone resins | |
KR20220115604A (ko) | 실런트 조성물 | |
JP2017088766A (ja) | 硬化性組成物 | |
JPH09206667A (ja) | 非汚染塗膜の形成方法 | |
KR100626504B1 (ko) | 아미노작용성 아크릴수지 및 탄화불소 중합체를 포함하는코팅 조성물 | |
JP2001254070A (ja) | シーリング材組成物 | |
JP2001288374A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP3161587B2 (ja) | 非汚染塗料組成物 | |
JP4178791B2 (ja) | シーリング材組成物 | |
JP2903296B2 (ja) | 非汚染塗料組成物 | |
JP2651196B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP2022084022A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP5648594B2 (ja) | 光安定剤組成物の製造方法および硬化性組成物の製造方法 | |
JP5177131B2 (ja) | 湿気硬化性組成物、該組成物を含有する接着剤組成物及びシーリング剤組成物 | |
US20210403772A1 (en) | Curable adhesive composition | |
JP2000345135A (ja) | シーリング材組成物 | |
JP4608809B2 (ja) | シーリング材組成物 | |
JP2002069363A (ja) | 塗料用樹脂組成物 | |
JP2002249657A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP2004075836A (ja) | シーリング材組成物 | |
JP2002105388A (ja) | 塗料用樹脂組成物 | |
JP5737001B2 (ja) | 光安定剤組成物の製造方法および硬化性組成物の製造方法 |