JP2001112815A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
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- JP2001112815A JP2001112815A JP29377299A JP29377299A JP2001112815A JP 2001112815 A JP2001112815 A JP 2001112815A JP 29377299 A JP29377299 A JP 29377299A JP 29377299 A JP29377299 A JP 29377299A JP 2001112815 A JP2001112815 A JP 2001112815A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 着用者の排泄時には着用状態のままでその排
泄が容易に確認でき、適切な時機に交換できて快適な吸
収性物品提供する。 【解決手段】 表面シートと裏面シートの間に配置され
た吸収体が上層部と下層部からなり、下層部は吸収性物
質またはこれと親水性シートから構成されており、さら
に下層部は裏面シートに対して任意の部分に模様状に配
置されており、且つ、着用者の排泄時には吸水して膨潤
し、模様状の凹凸が裏面シート側から判別できる吸収性
物品。
泄が容易に確認でき、適切な時機に交換できて快適な吸
収性物品提供する。 【解決手段】 表面シートと裏面シートの間に配置され
た吸収体が上層部と下層部からなり、下層部は吸収性物
質またはこれと親水性シートから構成されており、さら
に下層部は裏面シートに対して任意の部分に模様状に配
置されており、且つ、着用者の排泄時には吸水して膨潤
し、模様状の凹凸が裏面シート側から判別できる吸収性
物品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収性物品に関
し、さらに詳しくは、吸収性物質を用いたおむつ、失禁
者用パッド、生理用ナプキン、ベッドシート、ペットシ
ートなどに使用される吸収性物品に関するものである。
し、さらに詳しくは、吸収性物質を用いたおむつ、失禁
者用パッド、生理用ナプキン、ベッドシート、ペットシ
ートなどに使用される吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、吸収性物品の一つである使いすて
おむつは、液透過性の表面シートと不透明性で液不透過
性の裏面シートの間に綿状パルプ、吸収性物質(例えば
高吸収性ポリマー)、親水性シートなどからなる吸収体
を配置した構成になっており、尿、体液などは表面シー
トを通って吸収体に吸収される。本発明の吸収性物品
は、前記の技術分野に関するものであるが、説明の便宜
のために、以降、使いすておむつを例として説明する。
おむつは、液透過性の表面シートと不透明性で液不透過
性の裏面シートの間に綿状パルプ、吸収性物質(例えば
高吸収性ポリマー)、親水性シートなどからなる吸収体
を配置した構成になっており、尿、体液などは表面シー
トを通って吸収体に吸収される。本発明の吸収性物品
は、前記の技術分野に関するものであるが、説明の便宜
のために、以降、使いすておむつを例として説明する。
【0003】従来のおむつは、裏面シートとして不透明
性シートを用いると、排泄物の有無の確認が困難である
ため、装着したおむつを外したり、おむつ外側から触れ
たりして、排泄物の有無の確認をする必要があった。排
泄物の確認が遅れると、着用者の皮膚に排泄物が長時間
接触したり、おむつ内部が長時間蒸れた状態になるた
め、着用者に不快感を与え、ひいては皮膚かぶれなど引
き起こす原因にもなりかねないという問題があった。
性シートを用いると、排泄物の有無の確認が困難である
ため、装着したおむつを外したり、おむつ外側から触れ
たりして、排泄物の有無の確認をする必要があった。排
泄物の確認が遅れると、着用者の皮膚に排泄物が長時間
接触したり、おむつ内部が長時間蒸れた状態になるた
め、着用者に不快感を与え、ひいては皮膚かぶれなど引
き起こす原因にもなりかねないという問題があった。
【0004】そのため、湿潤認識機能を備えたおむつが
提案されている。実開昭57−162304号公報に
は、親水性膜材料でマイクロカプセル化した粉末インク
を液不透過性裏面シート内面に施したおむつが開示され
ている。また、実公平3−40272号公報には、液体
に濡れると透明または半透明となる乾燥時不透明な水不
溶性樹脂層を液不透過性裏面シート内面に設けたおむつ
が開示されている。このような使いすておむつは、着用
者の排泄を知らせる効果が高いため、排泄からおむつ交
換までの時間を短くすることができ、着用者に対して排
泄物による不快感を長く与えることがない。しかし、使
用状態によっては、排泄を知らせるためのインクが体に
付着したりすることがあり、そのために着用者に不快感
を与えるという問題があった。
提案されている。実開昭57−162304号公報に
は、親水性膜材料でマイクロカプセル化した粉末インク
を液不透過性裏面シート内面に施したおむつが開示され
ている。また、実公平3−40272号公報には、液体
に濡れると透明または半透明となる乾燥時不透明な水不
溶性樹脂層を液不透過性裏面シート内面に設けたおむつ
が開示されている。このような使いすておむつは、着用
者の排泄を知らせる効果が高いため、排泄からおむつ交
換までの時間を短くすることができ、着用者に対して排
泄物による不快感を長く与えることがない。しかし、使
用状態によっては、排泄を知らせるためのインクが体に
付着したりすることがあり、そのために着用者に不快感
を与えるという問題があった。
【0005】また、液不透過性の裏面シートとして、熱
可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性を有する
フィルムを使用した使いすておむつが提案されている。
実公平3−50896号公報等では、不織布等の通気性
シートを用いて、通気性に優れたおむつが開示されてい
る。このようなおむつは、汗や尿によるおむつ内部の蒸
れを防ぎ、着用者に快適な着用感を与える。しかしなが
ら、これらのおむつは排泄物を視認性(目で確認できる
こと)が低いため、便や大量の尿を排泄した時には、着
用者に不快感を与えるという問題があった。
可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性を有する
フィルムを使用した使いすておむつが提案されている。
実公平3−50896号公報等では、不織布等の通気性
シートを用いて、通気性に優れたおむつが開示されてい
る。このようなおむつは、汗や尿によるおむつ内部の蒸
れを防ぎ、着用者に快適な着用感を与える。しかしなが
ら、これらのおむつは排泄物を視認性(目で確認できる
こと)が低いため、便や大量の尿を排泄した時には、着
用者に不快感を与えるという問題があった。
【0006】また、特開平10−85257号公報で
は、液不透過性の裏面シートとして、透明部を有するシ
ートを使用したおむつが提案されている。このようなお
むつは、排泄物や排泄物による着色された吸収体が透視
できるため、排泄からおむつ交換までの時間を短くする
ことができ、着用者に対して排泄物による不快感を長く
与えることがない。しかし、おむつを取り替える人以外
の人々にも排泄物が見られてしまうことがあり、見た人
々が不快感を感じる場合があるという問題があった。
は、液不透過性の裏面シートとして、透明部を有するシ
ートを使用したおむつが提案されている。このようなお
むつは、排泄物や排泄物による着色された吸収体が透視
できるため、排泄からおむつ交換までの時間を短くする
ことができ、着用者に対して排泄物による不快感を長く
与えることがない。しかし、おむつを取り替える人以外
の人々にも排泄物が見られてしまうことがあり、見た人
々が不快感を感じる場合があるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
吸収性物品の有する課題を解決し、着用者に不快感を与
えず、蒸れを防ぎ、排泄の有無を容易に確認できる、快
適な吸収性物品を提供することにある。
吸収性物品の有する課題を解決し、着用者に不快感を与
えず、蒸れを防ぎ、排泄の有無を容易に確認できる、快
適な吸収性物品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、以下の各発明を包含する。 (1)液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シー
トと、これら両シートの間に配置された吸収体とからな
る吸収性物品において、前記吸収体は表面シート側に位
置する上層部と裏面シート側に位置する下層部とからな
り、前記下層部は、吸収性物質またはこれと親水性シー
トからなり、裏面シートに対して任意の部分に模様状に
配置されており、且つ、着用者の排泄時には吸水して膨
潤し、模様状の凹凸が裏面シート側より判別できること
を特徴とする吸収性物品。
の本発明は、以下の各発明を包含する。 (1)液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シー
トと、これら両シートの間に配置された吸収体とからな
る吸収性物品において、前記吸収体は表面シート側に位
置する上層部と裏面シート側に位置する下層部とからな
り、前記下層部は、吸収性物質またはこれと親水性シー
トからなり、裏面シートに対して任意の部分に模様状に
配置されており、且つ、着用者の排泄時には吸水して膨
潤し、模様状の凹凸が裏面シート側より判別できること
を特徴とする吸収性物品。
【0009】(2)前記吸収性物質は、自重の30倍以
上の水を吸収するものであることを特徴とする(1)項
に記載の吸収性物品。
上の水を吸収するものであることを特徴とする(1)項
に記載の吸収性物品。
【0010】(3)前記下層部が存在しない部分では、
前記裏面シートと前記上層部が接合されていることを特
徴とする(1)項または(2)項に記載の吸収性物品。
前記裏面シートと前記上層部が接合されていることを特
徴とする(1)項または(2)項に記載の吸収性物品。
【0011】(4)前記下層部の総面積が、前記裏面シ
ートの面積の20%以下であることを特徴とする(1)
〜(3)項のいずれか1項に記載の吸収性物品。
ートの面積の20%以下であることを特徴とする(1)
〜(3)項のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の吸収性物品は、吸収体が
表面シート側に位置する上層部と裏面シート側に位置す
る下層部とからなり、下層部は、吸収性物質またはこれ
と親水性シートからなり、裏面シートに対して任意の部
分に模様状に配置されている。このような構成を有する
本発明の吸収性物品は、吸収体に尿などの排泄物が吸収
されると、下層部の吸収性物質が膨潤して模様状の凹凸
が形成され、裏面シート側より排泄の有無が容易に判別
できるようになり、着用した状態のままで外部から排泄
を確認でき、吸収性物品交換の適切な時期を知ることが
できる。
表面シート側に位置する上層部と裏面シート側に位置す
る下層部とからなり、下層部は、吸収性物質またはこれ
と親水性シートからなり、裏面シートに対して任意の部
分に模様状に配置されている。このような構成を有する
本発明の吸収性物品は、吸収体に尿などの排泄物が吸収
されると、下層部の吸収性物質が膨潤して模様状の凹凸
が形成され、裏面シート側より排泄の有無が容易に判別
できるようになり、着用した状態のままで外部から排泄
を確認でき、吸収性物品交換の適切な時期を知ることが
できる。
【0013】この場合、吸収性物質は自重の30倍以上
の水を吸収するものを用いることが好ましく、また、前
記下層部が存在しない部分においては、裏面シートと上
層部とを接合させておき、さらに、下層部の総面積は裏
面シートの面積の20%以下にすることが好ましい。こ
のような条件を付加することにより、裏面シート側から
の排泄の有無の確認をより明確に行うことができる。
の水を吸収するものを用いることが好ましく、また、前
記下層部が存在しない部分においては、裏面シートと上
層部とを接合させておき、さらに、下層部の総面積は裏
面シートの面積の20%以下にすることが好ましい。こ
のような条件を付加することにより、裏面シート側から
の排泄の有無の確認をより明確に行うことができる。
【0014】本発明における吸収性物質としては、デン
プン系、セルロース系、合成ポリマー系が挙げられる。
具体的には、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重
合体、デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体の
ケン化物、デンプン−メタクル酸メチルグラフト共重合
体のケン化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共
重合体のケン化物、デンプン−アクリルアミドグラフト
共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリル−2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸グラ
フト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、ア
クリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウ
ムカルボキシメチルセルローズの架橋物、ポリビニール
アルコールー無水マレイン酸反応物の架橋物などであ
る。好ましくは、自重の30倍以上の水を吸収するもの
であり、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能
の点から最も適当である。
プン系、セルロース系、合成ポリマー系が挙げられる。
具体的には、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重
合体、デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体の
ケン化物、デンプン−メタクル酸メチルグラフト共重合
体のケン化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共
重合体のケン化物、デンプン−アクリルアミドグラフト
共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリル−2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸グラ
フト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、ア
クリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウ
ムカルボキシメチルセルローズの架橋物、ポリビニール
アルコールー無水マレイン酸反応物の架橋物などであ
る。好ましくは、自重の30倍以上の水を吸収するもの
であり、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能
の点から最も適当である。
【0015】本発明における親水性シートとしては、例
えば、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等の親水性を有
するシートであれば構わない。
えば、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等の親水性を有
するシートであれば構わない。
【0016】本発明における吸収体の下層部は、上記の
吸収性物質またはこれと親水性シートからなっている。
また、下層部は裏面シートに対して任意の部分に模様状
に配置されている。模様状とは、点状、円状、線状や三
角形、四角形、記号形、文字形等のどのような形を取っ
ても良い。尿等の排泄物を吸収すると、吸収量に応じて
下層部が飛躍的に膨潤するするために、裏面シートから
は下層部の模様状が隆起して、排泄の有無を外部から確
認できるようになる。さらに、確認を容易にするため
に、必要に応じて少量の染料、顔料等の着色剤を配合し
ても良い。
吸収性物質またはこれと親水性シートからなっている。
また、下層部は裏面シートに対して任意の部分に模様状
に配置されている。模様状とは、点状、円状、線状や三
角形、四角形、記号形、文字形等のどのような形を取っ
ても良い。尿等の排泄物を吸収すると、吸収量に応じて
下層部が飛躍的に膨潤するするために、裏面シートから
は下層部の模様状が隆起して、排泄の有無を外部から確
認できるようになる。さらに、確認を容易にするため
に、必要に応じて少量の染料、顔料等の着色剤を配合し
ても良い。
【0017】また、前記下層部の総面積が、裏面シート
の面積に対して占める割合は20%以下であることが好
ましい。下層部の面積が20%以下であると外観からの
下層部凹凸を正確に認識することができ、一方、20%
を越えて面積が広くなると下層部の隆起が判別しにくく
なる。したがって、模様状の凹凸を正確に認識するため
には、非隆起部分(下層部の存在しない部分)が裏面シ
ートの面積に対して過半を占めていることが好ましく、
裏面シートの面積に対して80%以上であることがさら
に好ましい。
の面積に対して占める割合は20%以下であることが好
ましい。下層部の面積が20%以下であると外観からの
下層部凹凸を正確に認識することができ、一方、20%
を越えて面積が広くなると下層部の隆起が判別しにくく
なる。したがって、模様状の凹凸を正確に認識するため
には、非隆起部分(下層部の存在しない部分)が裏面シ
ートの面積に対して過半を占めていることが好ましく、
裏面シートの面積に対して80%以上であることがさら
に好ましい。
【0018】本発明における吸収体上層部は、綿状パル
プ、吸水性物質、親水性シート等によって形成され、吸
水性の性質を有しているものであれば特に制限を受ける
ことなく使用できる。また、吸収体上層部は、従来の吸
収性物品の通常使用される公知の吸収性材料から作られ
ている。すなわち、綿状パルプ、レーヨン等の吸収性繊
維からなる単層もしくは多層のマットから形成され、さ
らに親水性シートによってくるまれており、そして、吸
収性物質が各マット中に均一に混合もしくは各マット間
に層状に配置されている。また、吸収性物質を均一に混
合された吸収体上層部は、綿状パルプに対して3〜60
重量%の熱融着性物質を混合した後、熱圧着してもよ
い。
プ、吸水性物質、親水性シート等によって形成され、吸
水性の性質を有しているものであれば特に制限を受ける
ことなく使用できる。また、吸収体上層部は、従来の吸
収性物品の通常使用される公知の吸収性材料から作られ
ている。すなわち、綿状パルプ、レーヨン等の吸収性繊
維からなる単層もしくは多層のマットから形成され、さ
らに親水性シートによってくるまれており、そして、吸
収性物質が各マット中に均一に混合もしくは各マット間
に層状に配置されている。また、吸収性物質を均一に混
合された吸収体上層部は、綿状パルプに対して3〜60
重量%の熱融着性物質を混合した後、熱圧着してもよ
い。
【0019】前記吸収体上層部の形状は、砂時計型、矩
型、T字型等特に制限はない。吸収性物品が使いすてお
むつの場合は、一般的に着用感を向上させるために、砂
時計型やT字型等股下部を狭くした形状であることが好
ましい。また、上層部は下層部よりも面積が大きく、全
ての下層部の上方に位置し、均一の厚さを有することが
好ましい。そうすることにより、排泄物吸収時に下層部
の膨潤が、より判明しやすくなる。
型、T字型等特に制限はない。吸収性物品が使いすてお
むつの場合は、一般的に着用感を向上させるために、砂
時計型やT字型等股下部を狭くした形状であることが好
ましい。また、上層部は下層部よりも面積が大きく、全
ての下層部の上方に位置し、均一の厚さを有することが
好ましい。そうすることにより、排泄物吸収時に下層部
の膨潤が、より判明しやすくなる。
【0020】本発明における表面シートは、液透過性シ
ートであり、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、その他の熱可塑性樹脂等を原料とした合成繊維か
らなる液透過性の不織布、織布が用いられる。また、天
然繊維でもよく、合成繊維と天然繊維との組み合わせ
等、広い範囲の材料から製造することができる。いずれ
にしても、液透過性の表面シートは、直接肌に接触する
部分であるため、柔らかく、肌触りのよいものであれば
良く、通気性であれば良い。表面シートの幅方向中央領
域は、吸収体上に配置されるため、速やかに液を透過さ
せることができるように、親水性繊維であることが好ま
しい。また、液透過性の表面シートの幅方向両側縁領域
は、液を吸収した吸収体から、外側にしみ出さないよう
に撥水性であることが好ましい。
ートであり、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、その他の熱可塑性樹脂等を原料とした合成繊維か
らなる液透過性の不織布、織布が用いられる。また、天
然繊維でもよく、合成繊維と天然繊維との組み合わせ
等、広い範囲の材料から製造することができる。いずれ
にしても、液透過性の表面シートは、直接肌に接触する
部分であるため、柔らかく、肌触りのよいものであれば
良く、通気性であれば良い。表面シートの幅方向中央領
域は、吸収体上に配置されるため、速やかに液を透過さ
せることができるように、親水性繊維であることが好ま
しい。また、液透過性の表面シートの幅方向両側縁領域
は、液を吸収した吸収体から、外側にしみ出さないよう
に撥水性であることが好ましい。
【0021】また、表面シートは、単一のシートで構成
される必要はなく、中央部表面シートや側部表面シート
といった複数枚のシートで構成されても良い。また、複
数枚のシートで表面シートを構成する際、各シートは別
の素材を使っても良いが、同一の素材でも良い。
される必要はなく、中央部表面シートや側部表面シート
といった複数枚のシートで構成されても良い。また、複
数枚のシートで表面シートを構成する際、各シートは別
の素材を使っても良いが、同一の素材でも良い。
【0022】本発明における裏面シートは、液不透過性
シートであり、ポリエチレン等の液不透過性フィルム、
液不透過性フィルムに不織布または織布を貼り合わせて
ある素材、また、防漏性のある不織布、織布等からな
り、特に制限はなく、吸収体中の水分が吸収性物品の外
側にしみ出さないものであれば良い。また、布状外貌を
与えるために模様状にエンボス処理されたり、さらに艶
消し仕上げされていても構わない。また、フィルムを使
用する場合は、不透過性でありながら、水蒸気だけを透
過させる公知の透湿性フィルムを使用しても構わず、蒸
れを防止することから好ましい。また、着用者にフィッ
トするように伸縮性のある素材であっても良い。ポリウ
レタン系フィルム、天然ゴムシート、発泡シート等の使
用が考えられ、さらに、伸縮性不織布などを貼りあわせ
た素材でも良い。
シートであり、ポリエチレン等の液不透過性フィルム、
液不透過性フィルムに不織布または織布を貼り合わせて
ある素材、また、防漏性のある不織布、織布等からな
り、特に制限はなく、吸収体中の水分が吸収性物品の外
側にしみ出さないものであれば良い。また、布状外貌を
与えるために模様状にエンボス処理されたり、さらに艶
消し仕上げされていても構わない。また、フィルムを使
用する場合は、不透過性でありながら、水蒸気だけを透
過させる公知の透湿性フィルムを使用しても構わず、蒸
れを防止することから好ましい。また、着用者にフィッ
トするように伸縮性のある素材であっても良い。ポリウ
レタン系フィルム、天然ゴムシート、発泡シート等の使
用が考えられ、さらに、伸縮性不織布などを貼りあわせ
た素材でも良い。
【0023】また、裏面シートと吸収体下層部は接合さ
れていることが好ましい。接合方法は特に制限はない
が、裏面シートと吸収体下層部が外れることなく接合す
ることができれば良く、公知の接着剤やシール方法等を
用いることができる。接着剤としては、例えば、スチレ
ン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−イソプ
レン−スチレン共重合体、アクリル酸エステル、酢酸ビ
ニルエチレン−酢酸ビニル共重合体等を主剤とする接着
剤等が挙げられる。さらに、下層部が存在しない部分に
おいては裏面シートと吸収体上層部は接合されているこ
とが好ましく、接合方法には公知の接着剤やシール方法
等を用いることができる。このように吸収体を接合する
ことにより、下層部の膨潤が裏面シート側より判別しや
すくなり、好ましい。
れていることが好ましい。接合方法は特に制限はない
が、裏面シートと吸収体下層部が外れることなく接合す
ることができれば良く、公知の接着剤やシール方法等を
用いることができる。接着剤としては、例えば、スチレ
ン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−イソプ
レン−スチレン共重合体、アクリル酸エステル、酢酸ビ
ニルエチレン−酢酸ビニル共重合体等を主剤とする接着
剤等が挙げられる。さらに、下層部が存在しない部分に
おいては裏面シートと吸収体上層部は接合されているこ
とが好ましく、接合方法には公知の接着剤やシール方法
等を用いることができる。このように吸収体を接合する
ことにより、下層部の膨潤が裏面シート側より判別しや
すくなり、好ましい。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明の吸収性物品を
より具体的に説明するが、勿論本発明はこれらによって
限定されるものではない。なお、説明の便宜のために、
以降、使いすておむつを主として説明する。図1は、本
発明の使いすておむつの平面図である。図1において、
使いすておむつ1は、液透過性の表面シート2と液不透
過性の裏面シート3の間に吸収体4が配置されて形成さ
れている。
より具体的に説明するが、勿論本発明はこれらによって
限定されるものではない。なお、説明の便宜のために、
以降、使いすておむつを主として説明する。図1は、本
発明の使いすておむつの平面図である。図1において、
使いすておむつ1は、液透過性の表面シート2と液不透
過性の裏面シート3の間に吸収体4が配置されて形成さ
れている。
【0025】図2は、図1に示した本発明の使いすてお
むつをX−X’線で切断した状態を示す横断面図であ
る。図2において、吸収体4は表面シート2側の上層部
5と裏面シート3側の下層部6からなり、上層部5は繊
維物質7と吸収性物質8からなり、下層部6は吸収性物
質8を主としてなり、それぞれ親水性シート9に包れて
配置されている。また、下層部6は裏面シート3に対し
て任意の部分に位置することができ、本例では、おむつ
長さ方向に線状に2本配置されている。
むつをX−X’線で切断した状態を示す横断面図であ
る。図2において、吸収体4は表面シート2側の上層部
5と裏面シート3側の下層部6からなり、上層部5は繊
維物質7と吸収性物質8からなり、下層部6は吸収性物
質8を主としてなり、それぞれ親水性シート9に包れて
配置されている。また、下層部6は裏面シート3に対し
て任意の部分に位置することができ、本例では、おむつ
長さ方向に線状に2本配置されている。
【0026】図3は、図2に示した使いすておむつの下
層部が排泄物を吸収した後の状態を示す横断面図であ
る。図3において、吸収体4は排泄物の水分を吸収して
膨潤しており、特に下層部6は、膨潤により裏面シート
3方向に隆起している。
層部が排泄物を吸収した後の状態を示す横断面図であ
る。図3において、吸収体4は排泄物の水分を吸収して
膨潤しており、特に下層部6は、膨潤により裏面シート
3方向に隆起している。
【0027】図4は、図3に示した使いすておむつの着
用状態での斜視図であり、排泄物の水分を吸収して下層
部が膨潤している状態を示している。図4において、下
層部6が膨潤して隆起12が形成されており、これを裏
面シート3側より判別でき、排泄物がおむつ内にあるこ
とが容易に確認できる。
用状態での斜視図であり、排泄物の水分を吸収して下層
部が膨潤している状態を示している。図4において、下
層部6が膨潤して隆起12が形成されており、これを裏
面シート3側より判別でき、排泄物がおむつ内にあるこ
とが容易に確認できる。
【0028】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、使用時には従来
の吸収性物品と変わらない大きさでフィット感を損なわ
ず、着用者の排泄時には着用状態のままでその排泄が容
易に確認できるため、吸収性物品を適切な時機に交換で
き、着用者が快適に吸収性物品を使用できる。
の吸収性物品と変わらない大きさでフィット感を損なわ
ず、着用者の排泄時には着用状態のままでその排泄が容
易に確認できるため、吸収性物品を適切な時機に交換で
き、着用者が快適に吸収性物品を使用できる。
【図1】本発明の使いすておむつの一部切り取り平面
図。
図。
【図2】図1に示した使いすておむつを線X−X’で切
断した横断面図。
断した横断面図。
【図3】図2に示した使いすておむつの排泄物吸収後の
横断面図。
横断面図。
【図4】図3に示した使いすておむつの着用状態での斜
視図。
視図。
1.使いすておむつ 2.表面シート 3.裏面シート 4.吸収体 5.吸収体上層部 6.吸収体下層部 7.繊維物質 8.吸収性物質 9.親水性シート 10.脚周り弾性体 11.ファスニングテープ 12.下層部の膨潤による隆起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/472 13/15
Claims (4)
- 【請求項1】 液透過性の表面シートと、液不透過性の
裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体
とからなる吸収性物品において、 前記吸収体は表面シート側に位置する上層部と裏面シー
ト側に位置する下層部とからなり、 前記下層部は、吸収性物質またはこれと親水性シートか
らなり、裏面シートに対して任意の部分に模様状に配置
されており、且つ、着用者の排泄時には吸水して膨潤
し、模様状の凹凸が裏面シート側より判別できることを
特徴とする吸収性物品。 - 【請求項2】 前記吸収性物質は、自重の30倍以上の
水を吸収するものであることを特徴とする請求項1に記
載の吸収性物品。 - 【請求項3】 前記下層部が存在しない部分では、前記
裏面シートと前記上層部が接合されていることを特徴と
する請求項1または2に記載の吸収性物品。 - 【請求項4】 前記下層部の総面積が、前記裏面シート
の面積の20%以下であることを特徴とする請求項1〜
3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29377299A JP2001112815A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29377299A JP2001112815A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 吸収性物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001112815A true JP2001112815A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=17799008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29377299A Pending JP2001112815A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001112815A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005514110A (ja) * | 2001-12-31 | 2005-05-19 | キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド | 着用者に排尿を知らせる湿り度インジケータ |
JP2007209786A (ja) * | 2007-05-01 | 2007-08-23 | Daio Paper Corp | 体液吸収性物品 |
WO2011065026A1 (en) * | 2009-11-30 | 2011-06-03 | Unicharm Corporation | Disposable diaper |
CN102579199A (zh) * | 2012-03-01 | 2012-07-18 | 王观寿 | 一种带有新型吸收体的纸尿裤或纸尿片 |
JP2012179069A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-20 | Daio Paper Corp | 使い捨ておむつ |
-
1999
- 1999-10-15 JP JP29377299A patent/JP2001112815A/ja active Pending
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KR101621585B1 (ko) | 2009-11-30 | 2016-05-16 | 유니챰 가부시키가이샤 | 일회용 기저귀 |
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