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JPH09173381A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

Info

Publication number
JPH09173381A
JPH09173381A JP7341351A JP34135195A JPH09173381A JP H09173381 A JPH09173381 A JP H09173381A JP 7341351 A JP7341351 A JP 7341351A JP 34135195 A JP34135195 A JP 34135195A JP H09173381 A JPH09173381 A JP H09173381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorber
absorbent body
absorbent
crotch
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7341351A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachiko Nakazawa
幸子 中澤
Naomi Yamamoto
直美 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP7341351A priority Critical patent/JPH09173381A/ja
Publication of JPH09173381A publication Critical patent/JPH09173381A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 股下部のフィット性を高めながら、股下部の
吸収力を低下させることのない、股下部からの漏れを防
止した吸収性物品を提供する。 【解決手段】 液体透過性の表面シートと液体不透過性
の裏面シートの間に吸収体が配置された吸収性物品にお
いて、前記吸収体が、吸収性物品の長手方向中央領域に
配置された第一吸収体と、前記第一吸収体の少なくとも
股下部の両側において、第一吸収体から離れた位置に設
けられた一対の第二吸収体からなり、前記第二吸収体の
第一吸収体とは反対側の長手方向両側部に立体ギャザー
が配設されている吸収性物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収性物品に関
し、更に詳しくは吸収性物品の長手方向中央領域に配置
された第一吸収体の両側部に第二吸収体を設け、第二吸
収体の第一吸収体とは反対側の長手方向両側部に立体ギ
ャザーを配設することで、第二吸収体を立体ギャザーと
共に第一吸収体の側部に立ち上がらせ、実質的に股下部
の堰を高くし、着用者の股下部のフィット性を高めると
共に、股下部の吸収力を低下させることなく、尿や排泄
物の流れ、漏れを防止して好適に使用される吸収性物品
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、尿、経血や便等の排泄物を処理す
るための使い捨て吸収性物品において、その吸収体は単
に矩形からなるものや、股下部の幅が狭くなるものがあ
るが、前者は股下部でのフィット性が低く、後者はフィ
ット性は優れるが実質的に股下部での吸収体の幅が狭い
ために吸収力が低く、吸収体の存在しない部分では排泄
物を吸収しないために、股下部から漏れるという欠点を
有している。
【0003】これらの欠点を解消するために、吸収体股
下部への切り込みを入れ中央部に折り返し、中央部の吸
収容量を増大させたものが開示されている(特開昭57
−71402号公報、特開昭57−77302号公報、
特開昭57−77303号公報)。これらは、いわゆる
砂時計型吸収体を有するおむつで、股下区域が他の区域
よりも厚層に形成され、これにより該股下区域の吸収容
量を増大させ排泄物の漏れを防止しようとしている。し
かし、前期同様、中央部での吸収容量を増大させても実
質的に股下部での吸収体が幅狭になっており、吸収体の
存在しない部分での排泄物は吸収されないため、股下部
からの漏れを生ずるという欠点は免れない。また、股下
部の吸収体の上面の表面積は小さく、吸収体の吸収力は
大きくとも、排泄物に対する吸収速度は十分でなく、吸
収されない排泄物が漏れるという問題も生じている。
【0004】股下部でのフィット性の向上と、股下部の
幅狭による吸収力の低下という欠点を解消するために、
吸収体に凹状のエンボス線を設ける、または曲げ抵抗性
を変化させる等により、吸収性物品を折り曲げて股下部
の吸収力を低下させることなく、フィット性を高める方
法が開示されている(特開平1−162801号公報、
特開平2−11138号公報、特開平2−11139号
公報、特開平4−341261号公報)。しかし、これ
らは単一の吸収体に折り曲げ部を形成することのみで吸
収体を折り曲げるために、実際には設計通りに折り曲が
らないことがあり、股下部で漏れが生じるという欠点を
有している。
【0005】股下部での吸収体の折り曲げを確実に行う
ために、吸収性物品の股下部の長手方向側部を内側に折
り返して接合固定する方法が開示されている(特開平4
−51952号公報)。しかし、この方法では、単一の
吸収体を股下部で折り曲げるために、吸収体自身は折れ
曲がりにくく、股下部でかさばり、着用者に不快感を生
じさせるという欠点を有している。
【0006】また、股下部でのフィット性の向上と、股
下部の幅狭による吸収力の低下という欠点を解消するた
めの別方法として、吸収性物品の長手方向に沿って設け
られる立体ギャザーの中に吸収体を設ける、または第一
吸収体の両側部に裏面シートから起立して堰となる第二
吸収体を配置する方法が開示されている(実開平5−9
525号公報、特開平3ー123553号公報、実開平
2−96120号公報)。これらは股下部分の吸収体を
幅狭にしても、その両側部にさらに吸収体を配置するこ
とで、股下部の吸収力を低下させることなく、股下部の
フィット性を高める吸収性物品を提供している。しか
し、吸収体を配置した立体ギャザーは伸張状態で接着し
た伸縮弾性体が縮みにくく、立体ギャザー自体が立ち上
がりにくいという問題がある。また、適度な高さの堰と
なる立体ギャザーには、十分な吸収力の吸収体を配置で
きないという問題も生じている。
【0007】さらに、これらの欠点を解消するために、
第一吸収体の股下部を幅狭にして、その両側に第二吸収
体を配置して、第一吸収体が吸収しきれなかった排泄物
を、着用者の股部内側に接する第二吸収体に吸収させる
方法が開示されている(特開平4−67427号公
報)。しかし、この方法では、股下部のフィット性は高
いが、立体ギャザーが配置されておらず、股下部で吸収
性物品と着用者の間に空間がないために、排泄物が第一
吸収体の吸収速度以上の速さで排泄された場合、第一吸
収体の吸収容量以内であっても吸収されずに第二吸収体
に流れ、第二吸収体が多量の排泄物を吸収しきれずに漏
れるという欠点がある。
【0008】股下部でのフィット性の向上、股下部の幅
狭による吸収力の低下と股下部の漏れという欠点を解消
するための別方法として、第一吸収体の両側に第二吸収
体を配置し、これら吸収体の間にバリヤーカフスを配置
する方法が開示されている(特開平3−121069号
公報、実開平6−75441号公報)。これらの方法
は、使いすておむつの長手方向に沿って、バリアーカフ
スを配置し、漏れ防止を行うと共に、少なくとも股下部
において、第一吸収体の両側に第二吸収体を配置するこ
とで股下部のフィット性を向上させると共に、矩形の吸
収体配置したときと同様の吸収力を股下部でも維持して
いる。しかし、実質的に使いすておむつに配置された堰
の高さは一定であるため、漏れが起きやすい股下部の漏
れ防止が十分ではないという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、液体透過性の表面シートと液体不透過性の
裏面シートの間に吸収体が配置された吸収性物品におい
て、前記吸収体が吸収性物品の長手方向中央領域に配置
された第一吸収体と、前記第一吸収体の少なくとも股下
部の両側において、第一吸収体から離れた位置に設けら
れた一対の第二吸収体を有することで、股下部の吸収力
の低下を防止し、さらに、第二吸収体の第一吸収体とは
反対側の長手方向両側部に立体ギャザーを配設すること
で、第二吸収体を立体ギャザーと共に第一吸収体側部に
立ち上げて、実質的に股下部での堰を高くして漏れを防
止すると共に、着用者の股下部のフィット性を高めるこ
とができるとの結論に至った。本発明の目的は、吸収性
物品の長手方向中央領域に配置された第一吸収体の両側
部に第二吸収体を設け、第二吸収体の第一吸収体とは反
対側の長手方向両側部に立体ギャザーを配設すること
で、第二吸収体を立体ギャザーと共に第一吸収体の側部
に立ち上がらせ、実質的に股下部の堰を高くし、着用者
の股下部のフィット性を高めると共に、股下部の吸収力
を低下させることなく、尿や排泄物の流れ、漏れを防止
して好適に使用される吸収性物品を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体透過性の
表面シートと液体不透過性の裏面シートの間に吸収体が
配置された吸収性物品において、前記吸収体が、吸収性
物品の長手方向中央領域に配置された第一吸収体と、前
記第一吸収体の少なくとも股下部の両側において、第一
吸収体から離れた位置に設けられた一対の第二吸収体か
らなり、前記第二吸収体の第一吸収体とは反対側の長手
方向両側部に立体ギャザーが配設されていることを特徴
とする吸収性物品である。また、本発明は、前記吸収体
が股下部において幅が狭くなされた第一吸収体と、前記
幅が狭くなった部位の両側で第一吸収体から離れた位置
に設けられた一対の第二吸収体を有することを特徴とす
る吸収性物品である。
【0011】前記構成を有するこの発明に係る吸収性物
品は、吸収性物品の長手方向中央領域に配置された第一
吸収体の両側部に第二吸収体を設けることで、股下部の
吸収量の低下を防止して、股下部での吸収量の低下によ
る排泄物の漏れ、もしくは吸収体の存在しない部分での
排泄物の流れ、漏れを防止している。また、第二吸収体
の第一吸収体とは反対側の長手方向両側部に立体ギャザ
ーを配設することで、第二吸収体を立体ギャザーと共に
第一吸収体の側部に立ち上がらせ、実質的に股下部の堰
を高くし、着用者の股下部のフィット性を高めると共
に、吸収性物品の股下部横方向の吸収力を高めて、尿や
排泄物の流れ、漏れを防止している。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において使用される表面シ
ートは、親水性あるいは疎水性の不織布、織布、多孔性
プラスチッフィルム等であり、その構成繊維は、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンまた
は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナ
イロン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特
には、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポ
リエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維
が強度の面から好ましいが、特に制限をうけるものでは
ない。
【0013】表面シートは、単一のシートで構成される
必要はなく、吸収体上面と側部フラップでシートを替え
るなど複数枚のシートで構成しても良い。また、複数枚
のシートで表面シートを構成する際、各シートは別の素
材を使っても良いが、同一の素材でも良い。
【0014】本発明において使用される裏面シートは、
ポリエチレン等の液体不透過性フィルム、液体不透過性
フィルムと不織布、織布を貼り合わせている素材等から
なる。
【0015】吸収体は、綿状パルプ、SAP、親水性シ
ート等からなり、特に制限を受けるものではない。
【0016】本発明において使用される吸収体は、従来
の使いすておむつその他の吸収性物品の通常使用される
公知の吸収性材料から作られている。すなわち、綿状パ
ルプ、レーヨン等の吸収性繊維からなる単層もしくは多
層のマットから形成され、さらに親水性シートによりく
るまれている。そして、SAPが各マット中に均一に混
合もしくは各マット間に層状に配設されている。また
は、綿状パルプに対して3〜60重量%の熱融着性物質
を混合して熱圧着してもよい。もしくは、SAPのみが
親水性シートによりくるまれているものでも良い。綿状
パルプとしては、化学パルプシート、機械パルプシート
もしくは古紙パルプシートを粉砕機で解繊することによ
り得られる繊維長5mm以下のものである。パルプ原料
としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹およびケ
フナも適用される。このパルプの使用量は、目的とする
吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層して
用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なる
が、一般的には、50〜400g/m2にされる。
【0017】SAPとしては、デンプン系、セルロース
系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわち、デンプン
ーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプンーアク
リル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンー
メタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプ
ンーアクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デ
ンプンーアクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、
デンプンーアクリロニトリルー2ーアクリルアミドー2
ーメチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケン化
物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋された
ポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセ
ルローズの架橋物、ポリビニールアルコールー無水マレ
イン酸反応物の架橋物などである。自重の20倍以上の
尿、体液及び水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナト
リウム系のものが吸収性能の点から最も適当である。S
APの分布量は、綿状パルプの乾燥状態で全重量の10
〜500重量%、好ましくは15〜300重量%であ
り、かかる量のSAPが綿状パルプに実質的に均一に分
布している。SAPが吸収し膨潤したとき、その粒子は
相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して透過
障壁を形成することが少なく、尿や体液を3次元方向に
透過、吸収する。
【0018】親水性シートは、例えば、ティシュ、吸収
紙、親水性不織布等、親水性のシートであれば良い。吸
収体の圧縮方法として、周面が平滑なロールなどによ
り、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等にな
るように連続する面状であってもよいし、周面が凹凸状
であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異な
り、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列のエ
ンボスであってもよい。エンボスの場合、圧縮部、非圧
縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
【0019】吸収体上の少なくとも一部に拡散層を設け
ても良い。拡散層を設けることで、装着者の姿勢等によ
り表面シート下の空間が十分に設けられない場合でも、
尿、体液等の吸収速度を低下させることなく、尿、体液
等の漏れを防ぐことが可能となる。
【0020】拡散層は、親水性液透過性の不織布、織
布、多孔性プラスチック、綿状パルプ等であり、その構
成成分はポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステ
ル、レーヨン、パルプまたはこれらの複合繊維等でも良
く、特に制限を受けるものではない。拡散層は、表面シ
ートと吸収体の間に配設され、接着剤等で吸収体に接着
固定される。
【0021】本発明に使用される立体ギャザーは、立体
ギャザーシートと伸縮弾性体で形成される。
【0022】立体ギャザーシートの素材は、親水性ある
いは疎水性の不織布、織布、多孔性プラスチッフィルム
等もしくは、液不透過性のフィルムや、これらの貼り合
わせであり、織布及び不織布の構成繊維は、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンまたは、
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロ
ン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特に
は、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリ
エチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が
強度の面から好ましいが、特に制限をうけるものではな
い。
【0023】弾性部材は、天然、合成ゴム、ウレタンな
どの糸状、ひも状、平型形状のものを設置位置に応じて
用いられる。弾性部材の配設はシートに接着剤により固
定される。
【0024】接着方法としては、ホットメルト、澱粉系
またはCMC(カルボキシメチルセルロース)などの水
溶性の糊又は、流動性の高い接着剤、もしくは熱や超音
波等による溶着でも良い。
【0025】
【実施例】以下、図面により、使いすておむつを例にし
て、本発明の吸収性物品を詳細に説明するが、本発明は
はこれらに限定されるものではない。図1に示すもの
は、本発明の使いすておむつの一部切欠け展開平面図で
ある。図1において、使いすておむつは、液体透過性の
表面シート1と液体不透過性の裏面シート2の間に吸収
体3が配置されている。表面シート1と裏面シート2
は、表面シート1が裏面シート2の上に重ね合わされ、
全体が相互の外周(周縁)において一体となるように接
着され、吸収体3を内包している。また、前記吸収体3
の幅方向両側部の外側には、前記表裏両面シートを延出
して両側に側方フラップが形成されている。前記吸収体
3は、股下部において、中央部に位置する第一の吸収体
4が幅狭になり、その幅の狭くなった部分の両側部に第
二吸収体5を配置すると共に、使いすておむつの両側部
に沿って、立体ギャザー弾性体9を伸張状態で接着した
立体ギャザー6を配設している。前記フラップ部が形成
する表面シート1と裏面シート2の間に、着用中の脚周
りからの滲出物の漏れを防止するために、脚周り弾性体
7を伸張状態で配設する。さらに、背面フラップ部に
は、着用者のウエストへのフィット感の向上と腰周りか
らの滲出物の漏れを防止するために、腰周り弾性体8を
伸長状態で配設する。また、使いすておむつを着用者に
簡便に脱装着させるためにファスニングテープ10を配
設する。
【0026】股下部での第一吸収体4の幅は、30mm
以上で200mm以下であり、好ましくは50mm以上
で150mm以下である。第一吸収体4の股下部での幅
は、着用者の体型や吸収性物品の種類によっても異なる
が、着用者の股下部でのフィット性が高められる幅であ
ることが必要である。また、股下部での第二吸収体5の
幅は、5mm以上で100mm以下であり、好ましくは
10mm以上80mm以下である。
【0027】図面では、立体ギャザー6は、吸収体3側
部に沿って長手方向全面に渡って一対配設されている
が、少なくとも股下部を含む一部に配設されておれば良
く、一対でも良いが、複数組配設されても良い。また、
立体ギャザー6の起立点11は、吸収体3上にあっても
良いが、吸収体3側部にあっても良く、両方にまたがっ
て配設されていても良い。また、パット構造の吸収性物
品では、吸収体3の側部に延出したシートに弾性体を含
んだ立体ギャザー6でも良い。さらに、立体ギャザー6
の自由縁12は、起立点11に対し、一部固定されてい
ても良いが、固定されていなくても良く、特に限定され
ない。また、固定される際も、起立点11よりも内側で
も外側でも良く、起立点11上でも良い。各立体ギャザ
ー6の起立点11も平行でも良いが、非平行でも良い。
立体ギャザー6の堰13の高さは、股下部分で5mm以
上100mm以下であり、好ましくは10mm以上60
mm以下である。さらに、立体ギャザー6の堰13の高
さは、吸収性物品の長手方向に沿って一定でも良いが、
変化していても良い。すなわち、従来の使いすておむつ
その他の吸収性物品の通常使用される公知の立体ギャザ
ー6の構成のものであり、特に制限を受けるものではな
い。
【0028】また、立体ギャザー6シートは、吸収体3
上面の表面シート1や側部フラップ部上面のサイドシー
トでも良く、別部材のシートでも良い。さらに、立体ギ
ャザー6シートは、単一のシートで構成される必要はな
く、これら各シートの貼り合わせでも良い。また、複数
のシートの貼合せの際は、立体ギャザー6内に空間を形
成しても良い。
【0029】図面では、立体ギャザー6の弾性体9は、
立体ギャザー6の自由縁12端部に一本配設されている
が、自由縁12端部もしくはその近縁に配設されておれ
ば良く、弾性体9は、各立体ギャザー5に1本のみを配
設しても良いが、複数本配設しても良く、特に制限され
るものではない。
【0030】図2は、図1の使いすておむつの斜視図で
ある。図2において、使いすておむつの吸収体3は股下
部で幅が狭くなっている第一吸収体4と、その両側部に
配設された第二吸収体5から形成されている。また、吸
収体3の側部に立体ギャザー6が配設されている。
【0031】図3は図1の使いすておむつのX−X’線
断面図である。図3において、第一吸収体4と第二吸収
体5の境では、表面シート1と裏面シート2が接着して
いる。
【0032】図4は、使いすておむつが着用者に装着さ
れている状態での股下部分のX−X’線断面図である、
図3とは別の実施例である。図4において、第二吸収体
5は立体ギャザー6の立ち上がりに連動して、第一吸収
体4の側部に立ち上がり、実質的に股下部の第1吸収体
4に対する堰を高くして、股下部からの尿や排泄物の漏
れを防止している。さらに、第一吸収体4は股下部で幅
狭になっているため、フィット感が良い一方、第二吸収
体5を配設することで、股下部の吸収力を低下させるこ
となく、好適に使用される使いすておむつとなってい
る。
【0033】図5は使用される第一吸収体4と第二吸収
体5の形の平面図である。図5において、第二吸収体5
は(a)や(b)の様に、股下部のみに配設されていて
も良いが、(c)、(d)、(e)の様に、吸収性物品
の長手方向全面に渡って配設されていても良い。また、
(f)の様に、実質的に第一吸収体4と第二吸収体5を
別体にせず、一体としていても良い。さらに、図示して
いないが、股下部より背腹の一方のみに第二吸収体5を
配設した形でも良い。
【0034】図面では、第一吸収体4と第二吸収体5は
スリット状の切除部により分離しているが、第一吸収体
4と第二吸収体5の境に凹状のエンボス線を設けるのみ
でも良い。第一吸収体4と第二吸収体5の境となるスリ
ット部及びエンボス部の幅は、1mm以上50mm以
下、好ましくは2mm以上15mm以下であり、吸収体
3の各部分によって幅は均一である必要は特にない。こ
れらスリット部及びエンボス部の幅が狭いと、立体ギャ
ザー6の立ち上がり連動し難くなり、スリット部の幅が
広すぎると股下部の吸収体3量が減少するために、股下
部の吸収力が低下する。また、第一吸収体4と第二吸収
体5は、別々の親水性シートでくるまれていても良い
が、同一の親水性シートでくるまれて、一体化していて
も良い。
【0035】第一吸収体4と第二吸収体5は、同一のパ
ルプ坪量、SAP密度や層構成であっても良いが、それ
ぞれ異なるパルプ坪量、SAP密度や層構成であっても
良く、特に限定されない。また、拡散層を配設しても良
い。拡散層は吸収体3の全面に配設されても良いが、一
部でも良い。第一吸収体4と第二吸収体5にまたがって
配設されても良いが、別々に配設されても良く、一方の
みの配設でも良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸収性物
品は、吸収性物品の長手方向中央領域に配置された第一
吸収体の両側部に第二吸収体を設け、第二吸収体の第一
吸収体とは反対側の長手方向両側部に立体ギャザーを配
設することで、第二吸収体を立体ギャザーと共に第一吸
収体の側部に立ち上がらせ、実質的に股下部の堰を高く
し、着用者の股下部のフィット性を高めると共に、股下
部の吸収力を低下させることなく、尿や排泄物の流れ、
漏れを防止して好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつの一部切欠け展開平面
図。
【図2】図1の使いすておむつの斜視図。
【図3】図1の使いすておむつのX−X’線断面図。
【図4】図3とは別の実施例を示す図1の使いすておむ
つの着用者に装着されている状態での股下部分でのX−
X’線断面図。
【図5】第一吸収体と第二吸収体の形の平面図。
【符号の説明】
1.液体透過性の表面シート 2.液不透過性の裏面シート 3.吸収体 4.第一吸収体 5.第二吸収体 6.立体ギャザー 7.脚周り弾性体 8.腰周り弾性体 9.立体ギャザー弾性体 10.ファスニングテープ 11.起立点 12.自由縁 13.立体ギャザーの堰

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体透過性の表面シートと液体不透過性
    の裏面シートの間に吸収体が配置された吸収性物品にお
    いて、前記吸収体が、吸収性物品の長手方向中央領域に
    配置された第一吸収体と、前記第一吸収体の少なくとも
    股下部の両側において、第一吸収体から離れた位置に設
    けられた一対の第二吸収体からなり、前記第二吸収体の
    第一吸収体とは反対側の長手方向両側部に立体ギャザー
    が配設されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】 上記吸収体が股下部において幅が狭くな
    された第一吸収体と、前記幅が狭くなった部位の両側で
    第一吸収体から離れた位置に設けられた一対の第二吸収
    体を有する、請求項1記載の吸収性物品。
JP7341351A 1995-12-27 1995-12-27 吸収性物品 Pending JPH09173381A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7341351A JPH09173381A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7341351A JPH09173381A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 吸収性物品

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ID=18345399

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JP7341351A Pending JPH09173381A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 吸収性物品

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