JP2001110761A - 金属膜用研磨剤 - Google Patents
金属膜用研磨剤Info
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Abstract
研磨剤において、極めて安定した高い研磨速度を安定し
て維持できると共に、スクラッチを発生させること無
く、且つ研磨におけるディッシングをも起こし難い、優
れた金属膜用研磨剤を提供する。 【解決手段】 シリカ粒子、無機アンモニウム塩、過酸
化水素及び水よりなり、該過酸化水素の濃度が2〜8重
量%であり、且つ、pHが8.5〜10.2の範囲であ
るシリカスラリーよりなることを特徴とする金属膜用研
磨剤。
Description
剤に関する。詳しくは、過酸化水素を酸化剤として使用
した金属膜用研磨剤において、研磨時にディッシングを
起こし難く且つ高い研磨速度を有するという優れた特性
を有する金属膜用研磨剤を提供する。
線技術は益々微細化かつ多層化の方向に進んでいる。そ
して、上記配線技術の多層化により半導体基板表面の段
差は大きくなり、その結果、その上に形成される配線の
加工精度や信頼性を低下させ、微細化を妨げるという問
題を有する。
に、配線パターンや電極等(以下、配線等という)が形
成された層を平坦化し、その上にさらに配線等を形成す
る技術が開発されている。
部を有する絶縁膜を形成し、その上にバリア膜を介して
該凹部を埋めるように金属膜を形成した後、凹部以外に
存在する金属膜及びバリア膜を研磨によって除去して絶
縁膜と凹部に存在する金属膜との平坦化された面を形成
する方法である。
して用いるアルミニウムや銅が絶縁膜中に拡散するのを
防止し、且つそれら金属膜の半導体基板表面への密着性
を良くする機能を有するものであり、一般に、窒化チタ
ンや窒化タンタルなどが使用される。
るため、機械的な研磨とそれを促進するような化学反応
とを併用する研磨方法が採られる。この研磨方法は、化
学機械研磨(以下、CMPと略記する)法と呼ばれ、金
属膜、絶縁膜、バリア膜等の研磨対象に応じて使用する
研磨剤の組成が種々提案されている。上記研磨剤の一般
的な組成は、研磨砥粒と薬剤とよりなる。
た基板に有用な研磨剤としては、アルミナ砥粒等の金属
酸化物砥粒を使用し、これに薬剤として酸化剤及び、酒
石酸やシュウ酸等の塩、及び金属の溶解により金属部分
が優先的に浸食されて起こるディッシングを防止するた
めのベンゾトリアゾール等の防食剤を含む水系スラリー
よりなるものが知られている。
属膜用研磨剤は、ディッシングを防止するための防食剤
を必要とし、その添加量に比例して金属膜の研磨速度が
低下するという問題を有する。
してはアルミナ粒子が一般に使用されるが、研磨後の研
磨傷(スクラッチ)の発生が懸念される。
として、過酸化水素は、取扱性、研磨後の排水処理等に
おいて他の酸化剤と比して有利であり、好適に使用され
ている。
シングを有効に防止しながら、高い研磨速度を達成する
ことができ、しかも、スクラッチの発生が抑えられた金
属膜用研磨剤を提供することにある。
を達成すべく鋭意研究を重ねた。その結果、前記金属酸
化物砥粒、酸化剤、塩及び防食剤の水系スラリーよりな
る研磨剤において、酸化剤として過酸化水素を使用し、
研磨剤中におけるその濃度を2重量%以上という比較的
高い濃度に調整することによって、特に防食剤を添加し
なくてもディッシングが効果的に減少でき、更に、これ
に無機アンモニウム塩を塩として添加し、研磨剤を特定
のpHのアルカリ側に調整することによって研磨速度が
著しく向上することができ、本発明の目的を達成し得る
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
ニウム塩、過酸化水素及び水よりなり、該過酸化水素の
濃度が2〜8重量%であり、且つ、pHが8.5〜1
0.2の範囲であるシリカスラリーよりなることを特徴
とする金属膜用研磨剤である。
て詳細に説明する。
を使用することが、スクラッチを防止するため、及び研
磨剤の安定性のために重要である。即ち、砥粒として他
の種類の砥粒、例えば、アルミナ粒子はCMP研磨工程
においてスクラッチが発生し易く、スクラッチが発生す
ると、デバイスの配線が断線したりショートしたりする
場合があり、デバイスの歩留まりを低下させる原因とな
る。また、本発明の研磨剤は、後記のように、pHが
8.5以上のアルカリ側で用いられるが、該pH範囲に
おいてもシリカ粒子はアルミナ粒子と異なり、殆ど凝集
せずに安定である。
に制限なく用いることができる。例えば、火炎中で四塩
化ケイ素やシラン系ガスを燃焼させて製造されるヒュー
ムドシリカ、アルコキシシランを原料に用いて加水分解
して製造されるゾル−ゲルシリカ(以下、高純度コロイ
ダルシリカともいう)、珪酸ソーダを原料にして鉱酸で
中和して製造される沈殿法シリカ、同じく珪酸ソーダを
原料にしてオストワルド法で製造されるコロイダルシリ
カなどが挙げられる。
コロイダルシリカは純度が高いため、半導体デバイス用
の金属膜用研磨剤としては好適である。
定されないが、20〜400m2/gの範囲が好適であ
る。即ち、比表面積が20m2/gよりも小さくなる
と、シリカ粒子が沈降し易くなる傾向にある。一方、比
表面積が400m2/gよりも大きい場合、研磨剤中の
シリカ粒子がゲル化し易くなる場合がある。
リカ粒子の濃度は0.5〜20重量%の範囲が良く、1
〜10重量%の範囲が最適である。シリカ粒子の濃度が
0.5重量%よりも小さい場合、金属膜の研磨速度が低
下する傾向があり、20重量%よりも大きい場合には、
研磨剤がゲル化するなどの問題が発生する場合がある。
用することにより、金属膜の研磨速度を高め、しかも、
金属膜の溶解速度を低く抑え、研磨時のディッシングを
抑える効果を発揮する。
のが使用できる。好適な代表例を例示すると、塩化アン
モニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、炭酸
アンモニウム、リン酸アンモニウム、ホウ酸アンモニウ
ム、臭化アンモニウム、フッ化アンモニウム、過塩素酸
アンモニウム等が挙げられる。また、上記無機アンモニ
ウム塩のアンモニアの一部を水素で置き換えた塩類も同
様に使用できる。
速度とディッシングの起こり易さの指標となる金属の溶
解量との良好なバランスを有する炭酸アンモニウム、塩
化アンモニウム及びリン酸アンモニウムが好ましい。
〜2重量%の範囲が好ましい。かかる塩の濃度が0.2
重量%未満では金属膜の研磨速度が低い場合がある。塩
の濃度が2重量%を超えると金属膜の溶解速度が増加し
たり、研磨剤中のシリカ粒子が凝集し易くなったりする
場合がある。
も良いし、または酸性化合物と塩基性化合物とを別々に
添加して研磨剤中で生成させて使用しても良い。
過酸化水素を、研磨剤中におけるその濃度が2〜8重量
%となるように使用することが、前記無機アンモニウム
塩との組み合わせにおいて、金属膜のディッシングの抑
制と、金属膜の研磨速度の向上を達成するために重要で
ある。
8.5〜10.2の範囲、更に好ましくは、9〜10の
範囲に調整されることが、上記の過酸化水素濃度におい
て研磨速度を高く維持するために極めて重要である。即
ち、pHが8.5未満の場合、研磨速度が著しく低下
し、実用的な研磨剤と成らない。一方、pHが10.2
を超えると、たとえ過酸化水素の濃度を前記範囲に調整
したとしても、金属膜の溶解性が高くなり、ディッシン
グが起こり易くなる傾向にある。
を上記範囲に調整するために、必要に応じて、公知の塩
基性化合物を添加することができる。該塩基性化合物と
しては特に限定されないが、アンモニアや各種のアミン
類やそれらの塩類が好適に採用できる。
の種類によって異なるために一概に決定できないが、金
属膜用研磨剤のpHを前記範囲に調整するために必要な
量を適宜添加すればよい。
によって研磨時のディッシングを十分に防止できる程に
金属膜の溶解速度を低減することができるが、本発明の
効果を著しく阻害しない範囲で防食剤を添加することも
できる。例えば、ベンゾトリアゾール等の防食剤を添加
する場合、その濃度は100ppm以下、好ましくは8
0ppm以下がより好ましい。100ppmを超えて添
加した場合には、金属膜の研磨速度が大幅に低下し、実
用に供し得ない場合がある。
に応じて、更に他の公知の各種添加剤を添加しても良
い。例えば、界面活性剤、水溶性高分子類、アルコール
類、安定剤、沈降防止剤等である。
て、各成分の添加順序は特に制限されるものではなく、
研磨に供する時点で全成分が含まれていればよい。
存在させておくと、空気との接触やその他の成分との接
触により徐々に分解して、その酸化力が低下する場合が
多いので使用時に添加することが望ましい。
するために、研磨剤の主成分と過酸化水素とを分割して
保存することが好ましい。
アンモニウム塩及び水よりなるA成分と過酸化水素より
なるB成分とに分割して保存した金属膜用研磨剤が提供
される。
pHが前記範囲となるように調整されればよい。B成分
の添加によるpHの変動方向、変動幅は、これに含まれ
る過酸化水素の量によって異なるので、予め混合実験を
行い、最適なpHを決定することが望ましい。
子、無機アンモニウム塩、過酸化水素の各濃度は、主に
研磨剤として使用する時の最適な濃度範囲を述べてお
り、上述した濃度よりも高いものを製造して、使用時に
純水で希釈して使用しても何ら問題はない。
スの製造は、半導体基板表面に絶縁膜、バリア膜及び金
属膜を所定のパターンで積層し、これを研磨することに
よって行われる。
導体デバイスに使用されるシリコン基板が代表的である
が、ゲルマニウムや化合物半導体などの半導体基板も使
用される。
用いられるものであって、絶縁性のものであれば特に制
限はない。一般には、酸化シリコン膜(プラズマ−TE
OS膜やSOG膜と呼ばれているものなど)や有機SO
G膜等が使用される。
の拡散を防止すると共に、金属膜の絶縁膜への密着性を
良くするために絶縁膜と金属膜の間に形成される薄膜で
あって、タンタル膜、窒化タンタル膜、チタン膜、窒化
チタン膜、窒化タングステン膜などが挙げられる。中で
も、窒化チタン膜や窒化タンタル膜が好適である。
を形成するための配線材料であり、アルミニウム膜、銅
膜、タングステン膜などが挙げられる。本発明の金属膜
用研磨剤は、特に、銅膜に対して顕著な効果を発揮す
る。
な研磨方法を図1に従って詳細に説明する。
設けられる凹部Aは、配線等を形成するために絶縁膜上
に形成される溝や接続孔である。
上に順次積層されたバリア膜3及び金属膜4を(b)本
発明の金属膜用研磨剤を使用して選択的に研磨すること
により、バリア膜3の存在する位置で研磨を停止させる
(以下、この研磨を第一段研磨といい、これに使用する
研磨剤を第一の研磨剤という)。
研磨剤を用いることにより、スクラッチやディッシング
の発生を抑えながら金属膜を効率よく研磨できるため、
バリア膜と金属膜とよりなる平坦な表面を形成すること
ができる。
異なる研磨剤(以下、第二の研磨剤という)を使用して
バリア膜と金属膜を同時研磨し(以下、第二段研磨とい
う)、更に必要に応じて、金属膜、バリア膜及び絶縁膜
を同時研磨する(以下、第三段研磨という)。
膜/バリア膜の研磨速度比)の高い研磨剤であり、一般
に、上記選択比は5以上、場合によっては、10以上を
達成することが可能であり、上記第一の研磨剤に好適で
ある。
した後の被研磨面には、バリア膜と凹部に埋められた金
属膜が露出した状態で存在する。
を除去する必要があるため、第一段研磨とは逆に、金属
膜に対してバリア膜を同等以上の研磨速度で研磨するこ
とができるものが望ましい。従って、金属膜とバリア膜
との選択比(金属膜/バリア膜の研磨速度比)は1以下
が好ましく、さらに好ましくは0.7以下の研磨剤が好
適に使用される。即ち、上記選択比が1を超えるとバリ
ア膜よりも金属膜が研磨されすぎる場合があり、ディッ
シング特性が低下する可能性がある。
した後、その下部の絶縁膜が露出することになるが、第
二の研磨剤の絶縁膜に対する研磨速度が高すぎると絶縁
膜がディッシングを起こす可能性がある。そのため、第
二の研磨剤は、金属膜と絶縁膜とをほぼ同等の研磨速度
で研磨できるものが好ましい。
りなる公知の研磨剤が好ましく、さらに比表面積が20
〜100m2/gの範囲のシリカ粒子を用いた場合に
は、バリア膜の研磨速度が高いため好ましい。さらに好
ましくは、ゾル−ゲル法などの液相中で合成され、且つ
乾燥工程を経ずに製造されたシリカ粒子を用いることが
好ましい。
散性に優れており、且つ粒子の形状が球状で軟らかいた
め、研磨の際に研磨対象のスクラッチの発生が特に少な
いという特徴がある。
厚みは、一般的に100〜500オングストロームの範
囲にあることが多いため、第二の研磨剤のバリア膜に対
する研磨速度は50〜1000オングストローム/mi
nの範囲、好ましくは200〜500オングストローム
/minの範囲にある方が制御し易く、バリア膜の除去
に要する時間は2分以内、好ましくは1分以内であるこ
とがさらに好ましい。
in未満では生産性が低下する場合があり、1000オ
ングストローム/min以上ではバリア膜のみならず、
その下部の絶縁膜または配線の金属膜まで研磨してしま
う場合があり、所望の位置で研磨を停止することが難し
くなり、制御性が低下する場合がある。
磨剤中におけるシリカ粒子の濃度としては1〜20重量
%、好ましくは2〜10重量%の範囲が好ましい。バリ
ア膜の研磨においてはシリカ粒子の機械的作用によって
研磨する場合が多いため、シリカ粒子の濃度を変えるこ
とにより、上記の所望の研磨速度に制御することができ
る。
範囲、好ましくは6〜10の範囲にある場合には、金属
膜と絶縁膜とをほぼ同じ研磨速度で研磨できるため、上
記pHに調整された公知の研磨剤が使用される。
度が、11を超えると絶縁膜の研磨速度が、バリア膜の
研磨速度と比較してそれぞれ著しく高くなる場合があ
る。そのような場合には、金属膜や絶縁膜にディッシン
グが発生し易くなり、半導体基板表面の平坦性が低下す
る場合がある。また、pHが5未満または11を超えた
場合には、金属膜が腐食し易くなる傾向にある。
りなる第二の研磨剤で研磨することによって、バリア膜
を効率的に除去可能で、且つ半導体基板の表面を高度に
平坦に仕上げることが可能である。
第二段研磨に次いで、必要に応じて、第三段研磨が行わ
れる。かかる研磨に使用される第三の研磨剤は、金属
膜、バリア膜及び絶縁膜をほぼ等しい研磨速度で研磨で
きることが好ましい。特に好ましくは、絶縁膜に対する
金属膜とバリア膜との選択比(金属膜/絶縁膜研磨速度
比及びバリア膜/絶縁膜研磨速度比)は、好ましくは、
0.3〜3、さらに好ましくは0.5〜2、特に、0.
8〜1.2である。
的に研磨され、ディッシングが発生し易くなる。
記選択比となるものを選択して使用しても良いし、第二
の研磨剤の中から、上記選択比のものを選択して使用し
ても良い。後者の場合、第二段研磨と第三段研磨を連続
して行うことができ好ましい。
明の金属膜用研磨剤は、過酸化水素を酸化剤として使用
した金属膜用研磨剤において、研磨時にディッシングを
起こし難く、且つ高い研磨速度を安定して有するとい
う、優れた特性を有するものであり、半導体基板の研磨
において、バリア膜上に存在する金属膜を研磨する場合
に極めて有用である。
するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限され
るものではない。
ンタル(TaN)膜あるいは酸化シリコン(SiO2)
膜が表面に形成された4インチのシリコンウェハを用い
て研磨試験を行った。研磨パッドにはロデール製のIC
1000/SUBA400を用い、加工圧力300g/
cm2、定盤回転数40rpm、研磨剤の滴下速度80
ml/minの条件で研磨試験を行い、研磨速度を求め
た。
シリコンウェハを用いて溶解性の試験を行った。研磨剤
中に試験片を浸漬し、それらの入った容器を50℃に保
持された恒温振盪器中に入れた。10分後に恒温振盪器
から取出した後、直ちに試験片を研磨剤中から取り出
し、表面に残存する研磨剤を洗い流した。浸漬前後のC
u膜の膜厚変化から研磨剤に対するCu膜の溶解速度を
求めた。
ロイダルシリカを、無機アンモニウム塩としては炭酸ア
ンモニウムを用い、シリカ粒子の濃度が7重量%、塩の
濃度が0〜1重量%の範囲の数種類のシリカスラリーを
調製し、それぞれアンモニアを適量加えてpHを9.3
に調整した。続いて、それぞれのスラリーに対して30
重量%過酸化水素水を10重量%添加して研磨剤を調製
した(研磨剤中にはH2O2として3重量%含まれている
ことになる)。
積が100m2/gのアルミナ粒子を用いて同様に研磨
剤を調製し、評価した。
場合はCu膜をほとんど研磨できなかった。また、特
に、塩類の濃度が0.2〜2重量%の範囲においては2
000オングストローム/min以上の高い研磨速度が
達成でき、しかも、Cu膜の溶解速度も100オングス
トローム/min以下と低いことがわかった。また、研
磨後のCu膜表面にスクラッチの発生は認められなかっ
た。
実用的な研磨速度でCu膜を研磨でき、且つスクラッチ
や表面荒れが発生し難く、研磨剤の安定性にも優れてい
る無機アンモニウム塩の濃度としては、0.2〜2重量
%の範囲が特に好適であることがわかった。
は、非常に研磨剤が凝集し易く、直ぐに研磨剤が相分離
を起こした。この研磨剤を良く攪拌しながら研磨試験を
行ったが、十分な研磨速度は出せるものの目視でわかる
ようなスクラッチが多数発生した。
てはシリカ粒子が有効であることが確認できた。
以外は実施例2と同様にして研磨剤を調製し、評価し
た。なお、比較例3はpH調整のために炭酸ガスを用い
た。
酸アンモニウムの代わりにリン酸アンモニウムを1.0
重量%、塩化アンモニウムを0.6重量%添加した以外
は上記実施例2と同様にして研磨剤を調製し、評価し
た。
は、炭酸アンモニウム以外にもリン酸アンモニウムや塩
化アンモニウムも好適に使用できることがわかった。ま
た、研磨剤のpHは、8.5〜10.2の範囲が、十分
な金属膜の研磨速度が発揮でき、且つ金属膜の溶解速度
を低く抑えるために必要であることが判る。
様にして研磨剤を調製し、試験した。
重量%の範囲では、Cu膜の研磨速度、溶解速度とも優
れていたが、過酸化水素濃度が上記範囲より少ない場
合、Cu膜の溶解量が著しく増加することが判る。
用い、更にシリカ粒子の含有量も変えた以外は実施例2
と同様にして研磨剤を調製し、試験した。
た、比表面積が30m2/gの高純度コロイダルシリカ
粒子と水とアンモニア水を所定量混合し、シリカ粒子の
濃度が7重量%のアルカリ性(pH9.5)の第二の研
磨剤を調製した。
膜上に幅100μmの配線用溝が100μmの間隔で形
成され、その上に厚さ約200オングストロームのTa
N膜と厚さ約1.2μmのCu膜が順次積層されたTE
Gウエハを用いて、そのシリコンウエハ表面をまず第一
の研磨剤で200秒間研磨した。その結果、SiO2膜
よりなる配線溝以外の部分上にあるCu膜が除去され、
TaN膜と配線溝のCu膜が露出した状態となった。
ったところ、TaN膜が除去され、配線溝以外の部分の
SiO2膜と配線溝のCu膜が露出した状態になった。
で観察したところ、スクラッチやディッシングは見られ
ず、配線溝以外の部分のSiO2膜と配線溝のCu膜の
表面にはほとんど段差は無く、平坦な表面が形成されて
いることが確認できた。
を用いることによって、極めて平坦な半導体基板表面が
形成できることがわかった。
の研磨剤のCu膜、TaN膜、SiO2膜に対するそれ
ぞれの研磨速度を表5に示した。これからわかるよう
に、ここで用いた第一の研磨剤はバリア膜に対して金属
膜を選択的に研磨できることがわかる。一方、第二の研
磨剤はバリア膜を金属膜や酸化膜に対して同等以上の研
磨速度で研磨でき、しかも金属膜と酸化膜をほぼ等しい
研磨速度で研磨できることがわかる。
態様を示す概略図
Claims (4)
- 【請求項1】 シリカ粒子、無機アンモニウム塩、過酸
化水素及び水よりなり、該過酸化水素の濃度が2〜8重
量%であり、且つ、pHが8.5〜10.2の範囲であ
るシリカスラリーよりなることを特徴とする金属膜用研
磨剤。 - 【請求項2】 研磨剤中に無機アンモニウム塩を0.2
〜2重量%の範囲で含有する請求項1記載の金属膜用研
磨剤。 - 【請求項3】 シリカ粒子の濃度が0.5〜20重量%
の範囲である請求項1記載の金属膜用研磨剤。 - 【請求項4】 無機アンモニウム塩類が、炭酸アンモニ
ウム、塩化アンモニウム及びリン酸アンモニウムよりな
る群より選ばれた少なくとも一種である請求項1記載の
金属膜用研磨剤。
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JP29052099A JP4657408B2 (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 金属膜用研磨剤 |
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