JP2001179362A - タレットパンチプレスにおける金型交換装置 - Google Patents
タレットパンチプレスにおける金型交換装置Info
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- JP2001179362A JP2001179362A JP36509499A JP36509499A JP2001179362A JP 2001179362 A JP2001179362 A JP 2001179362A JP 36509499 A JP36509499 A JP 36509499A JP 36509499 A JP36509499 A JP 36509499A JP 2001179362 A JP2001179362 A JP 2001179362A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金型交換時においてダイのキー溝から塵埃ま
たは微小な抜きかすなどがダイを支持する支軸フランジ
の下面へ侵入することがないタレットパンチプレスにお
ける金型交換装置の提供。 【解決手段】 金型交換装を備えたタレットパンチプレ
スにおいて、ダイ装着穴41を備えたダイホルダ35を
下部タレット15に設けると共にダイDのキー溝49に
係脱可能なダイキー53を設け、ダイ装着穴にダイの下
面を支持する上部フランジ47を備えたイジェクトパイ
プ39を下部タレットを貫通させて昇降可能に設け、該
イジェクトパイプの上部フランジの一部に設けた肉厚部
57に前記ダイキーに係合可能なキー溝51を設け、前
記イジェクトパイプの下方にイジェクトパイプを押し上
げ自在のシリンダ61を設け、前記イジェクトパイプの
昇降時において、前記上部フランジのキー溝と前記ダイ
のキー溝とに前記ダイキーが常に係合状態にあることを
特徴とするタレットパンチプレスにおける金型交換装
置。
たは微小な抜きかすなどがダイを支持する支軸フランジ
の下面へ侵入することがないタレットパンチプレスにお
ける金型交換装置の提供。 【解決手段】 金型交換装を備えたタレットパンチプレ
スにおいて、ダイ装着穴41を備えたダイホルダ35を
下部タレット15に設けると共にダイDのキー溝49に
係脱可能なダイキー53を設け、ダイ装着穴にダイの下
面を支持する上部フランジ47を備えたイジェクトパイ
プ39を下部タレットを貫通させて昇降可能に設け、該
イジェクトパイプの上部フランジの一部に設けた肉厚部
57に前記ダイキーに係合可能なキー溝51を設け、前
記イジェクトパイプの下方にイジェクトパイプを押し上
げ自在のシリンダ61を設け、前記イジェクトパイプの
昇降時において、前記上部フランジのキー溝と前記ダイ
のキー溝とに前記ダイキーが常に係合状態にあることを
特徴とするタレットパンチプレスにおける金型交換装
置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタレットパンチプレ
スにおける金型交換装置に関する。
スにおける金型交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願発明に関連するタレットパンチプレ
スにおける金型交換装置として、例えば、特開平9−9
4620号公報に開示された「パンチプレスにおけるダ
イをダイ嵌入孔に挿入する装置」がある。
スにおける金型交換装置として、例えば、特開平9−9
4620号公報に開示された「パンチプレスにおけるダ
イをダイ嵌入孔に挿入する装置」がある。
【0003】この特開平9−94620の装置は、図6
に示す如く、ダイホルダ(1)に設けたダイ嵌入孔
(3)の下側に、ダイ嵌入孔と同心の案内孔(9)を設
け、この案内孔に嵌挿した支軸(11)を上方へ押圧す
る下部プッシャー(15)と、前記支軸の上端に支持さ
せるダイ(13)を下方へ押圧する上部プッシャー(5
1)とダイの挟持位置決め手段とを設け、上部プッシャ
ーと下部プッシャーとの間にダイと支軸を挟持した状態
で下部プッシャーを下降させ、ダイホルダにダイを装着
するものである。なお、ダイを抜き取るときは装着時と
逆の動作をおこなう。
に示す如く、ダイホルダ(1)に設けたダイ嵌入孔
(3)の下側に、ダイ嵌入孔と同心の案内孔(9)を設
け、この案内孔に嵌挿した支軸(11)を上方へ押圧す
る下部プッシャー(15)と、前記支軸の上端に支持さ
せるダイ(13)を下方へ押圧する上部プッシャー(5
1)とダイの挟持位置決め手段とを設け、上部プッシャ
ーと下部プッシャーとの間にダイと支軸を挟持した状態
で下部プッシャーを下降させ、ダイホルダにダイを装着
するものである。なお、ダイを抜き取るときは装着時と
逆の動作をおこなう。
【0004】ところで、打ち抜き加工の抜き孔形状は、
例えば円形の様な方向性のない形状と長方形の様に方向
性のある形状の場合がある。そのため、パンチプレスの
金型ホルダにおいては、パンチとダイとの方向を一致さ
せるために、ダイとダイホルダとの間にダイの方向を規
制するダイキーが設けてある。同様に、図示省略のパン
チとパンチホルダ間にはパンチの方向を規制するパンチ
キーが設けてある。
例えば円形の様な方向性のない形状と長方形の様に方向
性のある形状の場合がある。そのため、パンチプレスの
金型ホルダにおいては、パンチとダイとの方向を一致さ
せるために、ダイとダイホルダとの間にダイの方向を規
制するダイキーが設けてある。同様に、図示省略のパン
チとパンチホルダ間にはパンチの方向を規制するパンチ
キーが設けてある。
【0005】図7に示す如く、上述のダイキー(K)
は、ダイホルダ(1)側に設けることが多く、ダイ(1
3)の外径部にこのダイキー(K)に係合するキー溝
(K′)が上下方向に設けてある。また、支軸(11)
のフランジ部(11a)にもダイホルダ(1)への装着
時に必要なため前記ダイキー(K)に係合するキー溝
(K″)が設けてある。
は、ダイホルダ(1)側に設けることが多く、ダイ(1
3)の外径部にこのダイキー(K)に係合するキー溝
(K′)が上下方向に設けてある。また、支軸(11)
のフランジ部(11a)にもダイホルダ(1)への装着
時に必要なため前記ダイキー(K)に係合するキー溝
(K″)が設けてある。
【0006】なお、上述のダイキー(K)は、ダイホル
ダ(1)にダイ(13)を装着した状態において、支軸
(11)のフランジ部(11a)からダイ(13)のほ
ぼ上端部の範囲において係合する様に設けてある。ま
た、図8に示す如く、またダイキー(K)の上部には、
ダイ(13)の装着を容易にするためにテーパ(T)が
形成してある。
ダ(1)にダイ(13)を装着した状態において、支軸
(11)のフランジ部(11a)からダイ(13)のほ
ぼ上端部の範囲において係合する様に設けてある。ま
た、図8に示す如く、またダイキー(K)の上部には、
ダイ(13)の装着を容易にするためにテーパ(T)が
形成してある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来の金型
交換装置においてダイを交換する場合、下部プッシャー
で支軸を押し上げ、ダイの底面がダイホルダの上面にく
るまで上昇させた時、ダイのキー溝にたまっていた、塵
埃または微小な抜きかす(S)が、ダイキーと支軸フラ
ンジ部との隙間から支軸フランジとダイホルダとが作る
空間(V)に侵入することがある。
交換装置においてダイを交換する場合、下部プッシャー
で支軸を押し上げ、ダイの底面がダイホルダの上面にく
るまで上昇させた時、ダイのキー溝にたまっていた、塵
埃または微小な抜きかす(S)が、ダイキーと支軸フラ
ンジ部との隙間から支軸フランジとダイホルダとが作る
空間(V)に侵入することがある。
【0008】その結果、支軸が正規の位置まで下降でき
ず、ダイハイトが高くなり、正常な成形加工ができなく
なるという問題がある。また、侵入した抜きかすによっ
てダイが傾いたりすると、ダイがダイホルダにかじって
金型の自動交換ができなくなることもあるなどの問題が
発生する。
ず、ダイハイトが高くなり、正常な成形加工ができなく
なるという問題がある。また、侵入した抜きかすによっ
てダイが傾いたりすると、ダイがダイホルダにかじって
金型の自動交換ができなくなることもあるなどの問題が
発生する。
【0009】上述の問題に対して、支軸フランジの肉厚
を厚くしてダイキーとの係合範囲を大きくするなどの対
応も考えられるが、支軸フランジの肉厚を厚くすること
は、ダイホルダに与えられた設計上の高さ制限から困難
である。
を厚くしてダイキーとの係合範囲を大きくするなどの対
応も考えられるが、支軸フランジの肉厚を厚くすること
は、ダイホルダに与えられた設計上の高さ制限から困難
である。
【0010】本発明は上述の如き問題を解決するために
成されたものであり、本発明の課題は、金型交換時にお
いてダイのキー溝から塵埃または微小な抜きかすなどが
ダイを支持する支軸フランジの下面へ侵入することがな
いタレットパンチプレスにおける金型交換装置を提供す
ることである。
成されたものであり、本発明の課題は、金型交換時にお
いてダイのキー溝から塵埃または微小な抜きかすなどが
ダイを支持する支軸フランジの下面へ侵入することがな
いタレットパンチプレスにおける金型交換装置を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として請求項1に記載のタレットパンチプレスにおける
金型交換装置は、複数のパンチを装着した上部タレット
を設け、前記パンチに対応するダイを装着した下部タレ
ットを前記上部タレットの径に対して大径に設け、該上
下タレットに装着した上下金型を加工位置と金型交換位
置に回転位置決め自在に設けると共に、前記上下金型を
自動交換する金型交換装置を設けたタレットパンチプレ
スにおいて、ダイ装着穴を備えたダイホルダを前記下部
タレットに設けると共に、前記ダイ装着穴に装着するダ
イのキー溝に係脱可能なダイキーを設け、前記ダイ装着
穴に装着したダイの下面を支持する上部フランジを備え
た下部タレットを貫通するイジェクトパイプを昇降可能
に設け、該イジェクトパイプの上部フランジの一部に設
けた肉厚部に前記ダイキーに係合可能なキー溝を設け、
前記イジェクトパイプの下方にイジェクトパイプを押し
上げ自在のシリンダを設け、前記イジェクトパイプの昇
降時において、前記上部フランジのキー溝と前記ダイの
キー溝とに前記ダイキーが常に係合状態にあることを要
旨とするものである。
として請求項1に記載のタレットパンチプレスにおける
金型交換装置は、複数のパンチを装着した上部タレット
を設け、前記パンチに対応するダイを装着した下部タレ
ットを前記上部タレットの径に対して大径に設け、該上
下タレットに装着した上下金型を加工位置と金型交換位
置に回転位置決め自在に設けると共に、前記上下金型を
自動交換する金型交換装置を設けたタレットパンチプレ
スにおいて、ダイ装着穴を備えたダイホルダを前記下部
タレットに設けると共に、前記ダイ装着穴に装着するダ
イのキー溝に係脱可能なダイキーを設け、前記ダイ装着
穴に装着したダイの下面を支持する上部フランジを備え
た下部タレットを貫通するイジェクトパイプを昇降可能
に設け、該イジェクトパイプの上部フランジの一部に設
けた肉厚部に前記ダイキーに係合可能なキー溝を設け、
前記イジェクトパイプの下方にイジェクトパイプを押し
上げ自在のシリンダを設け、前記イジェクトパイプの昇
降時において、前記上部フランジのキー溝と前記ダイの
キー溝とに前記ダイキーが常に係合状態にあることを要
旨とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。
によって説明する。
【0013】図1は本発明に係わる自動工具交換装置
(ATC)対応のタレットパンチプレスの概略正面図で
ある。
(ATC)対応のタレットパンチプレスの概略正面図で
ある。
【0014】図1を参照するに、タレットパンチプレス
1は、下部フレーム3の両側にコラム5、7を立設し、
このコラム5、7の上端に一体的に設けた上部フレーム
9を水平方向に懸架した謂わゆる門型フレームを備えて
いる。
1は、下部フレーム3の両側にコラム5、7を立設し、
このコラム5、7の上端に一体的に設けた上部フレーム
9を水平方向に懸架した謂わゆる門型フレームを備えて
いる。
【0015】上部フレーム9の下面には、複数のパンチ
(上金型)Pを装着したパンチ支持部材である上部タレ
ット11が上部タレット回転軸13によって回転自在に
支持してある。
(上金型)Pを装着したパンチ支持部材である上部タレ
ット11が上部タレット回転軸13によって回転自在に
支持してある。
【0016】前記上部タレット11に相対向して下部フ
レーム3の上面には、パンチPと対をなす複数のダイD
を装着したダイ支持部材である下部タレット15が設け
てある。
レーム3の上面には、パンチPと対をなす複数のダイD
を装着したダイ支持部材である下部タレット15が設け
てある。
【0017】この下部タレット15の外径は、前記上部
タレット11の外径より大径に設けてあり、下部タレッ
ト15を回転させる下部タレット回転軸17は、前記上
部タレット回転軸13から偏芯させて設けてある。ま
た、図1に示す如く、加工位置K1とパンチ(上金型)
交換位置K2およびダイ(下金型)交換位置K3とが設
けてある。
タレット11の外径より大径に設けてあり、下部タレッ
ト15を回転させる下部タレット回転軸17は、前記上
部タレット回転軸13から偏芯させて設けてある。ま
た、図1に示す如く、加工位置K1とパンチ(上金型)
交換位置K2およびダイ(下金型)交換位置K3とが設
けてある。
【0018】なお、前記パンチPおよびダイDは、上下
のタレット11、15上の円形軌道上に配置してあり、
また加工位置K1においてパンチPとダイDの中心が一
致する様に設けてある。
のタレット11、15上の円形軌道上に配置してあり、
また加工位置K1においてパンチPとダイDの中心が一
致する様に設けてある。
【0019】前記加工位置K1に位置決めしたパンチP
を打撃するため、上部フレーム9内に、例えば、流体圧
シリンダ19が設けてあり、このシリンダ19のピスト
ンロッドにラム21が設けてある。
を打撃するため、上部フレーム9内に、例えば、流体圧
シリンダ19が設けてあり、このシリンダ19のピスト
ンロッドにラム21が設けてある。
【0020】したがって、上部タレット11と下部タレ
ット15を図示省略のサーボモータで回転駆動すること
により、パンチPとダイDとで対をなす所望の金型セッ
トをラム21の直下の加工位置K1に位置決めすること
ができる。また、加工位置K1における下部タレット1
5の下方の下部フレーム3には下部タレット15を支持
するディスクサポート37が設けてある。
ット15を図示省略のサーボモータで回転駆動すること
により、パンチPとダイDとで対をなす所望の金型セッ
トをラム21の直下の加工位置K1に位置決めすること
ができる。また、加工位置K1における下部タレット1
5の下方の下部フレーム3には下部タレット15を支持
するディスクサポート37が設けてある。
【0021】したがって、パンチとダイからなる適宜な
金型のセットを選択した後に、流体圧シリンダ19を作
動させればパンチPとダイDとの間に後述の位置決め手
段により位置決めされたワークWにパンチング加工を行
うことができる。
金型のセットを選択した後に、流体圧シリンダ19を作
動させればパンチPとダイDとの間に後述の位置決め手
段により位置決めされたワークWにパンチング加工を行
うことができる。
【0022】前記下部フレーム3の上面には、下部タレ
ット15を囲繞するワークテーブル23が設けてある。
また、このワークテーブル23の上方には、Y軸駆動モ
ータ25で回転駆動されるY軸送りねじ27を介してY
軸方向(図1において左右方向)へ移動位置決め自在の
キャリッジベース29が設けてある。
ット15を囲繞するワークテーブル23が設けてある。
また、このワークテーブル23の上方には、Y軸駆動モ
ータ25で回転駆動されるY軸送りねじ27を介してY
軸方向(図1において左右方向)へ移動位置決め自在の
キャリッジベース29が設けてある。
【0023】前記キャリッジベース29には、図示省略
のX軸駆動モータとX軸送りねじを介して前記Y軸に直
交するX軸方向へ移動位置決め自在のX軸キャリッジ3
1が設けてあり、このX軸キャリッジ31に板状のワー
クWの端部を把持する複数のワーククランプ33が装着
してある。
のX軸駆動モータとX軸送りねじを介して前記Y軸に直
交するX軸方向へ移動位置決め自在のX軸キャリッジ3
1が設けてあり、このX軸キャリッジ31に板状のワー
クWの端部を把持する複数のワーククランプ33が装着
してある。
【0024】したがって、上部タレット11と下部タレ
ット15の間へのワークWの位置決めは、NC装置(図
示省略)の制御によりX軸駆動モータとY軸駆動モータ
を適宜に駆動することにより行うことができる。
ット15の間へのワークWの位置決めは、NC装置(図
示省略)の制御によりX軸駆動モータとY軸駆動モータ
を適宜に駆動することにより行うことができる。
【0025】また、タレットパンチプレス1の右方の隣
接した位置には、パンチプレスにおける自動工具交換装
置である金型交換装置101が設けてある。この金型交
換装置101は、ツールチェンジャー103と金型マガ
ジン105とから構成されている。
接した位置には、パンチプレスにおける自動工具交換装
置である金型交換装置101が設けてある。この金型交
換装置101は、ツールチェンジャー103と金型マガ
ジン105とから構成されている。
【0026】ツールチェンジャー103のパンチ交換ア
ーム107は、前記上部タレット11のパンチ交換位置
K2において、パンチPの装着または抜き取りを行い、
ダイ交換アーム109は、下部タレット15のダイ交換
位置K3においてダイDの装着または抜き取りを行う様
に設けてある。
ーム107は、前記上部タレット11のパンチ交換位置
K2において、パンチPの装着または抜き取りを行い、
ダイ交換アーム109は、下部タレット15のダイ交換
位置K3においてダイDの装着または抜き取りを行う様
に設けてある。
【0027】なお、前記金型(パンチ、ダイ)交換位置
K2、K3は、上下のタレット11、15を上面から見
て、前記加工位置K1から時計方向に約225度回転し
た位置に設けてある。また、手動で金型(パンチ、ダ
イ)交換をする場合には、前記金型(パンチ、ダイ)交
換位置K2、K3の反対側である135度に位置する付
近で実施する様になっている。
K2、K3は、上下のタレット11、15を上面から見
て、前記加工位置K1から時計方向に約225度回転し
た位置に設けてある。また、手動で金型(パンチ、ダ
イ)交換をする場合には、前記金型(パンチ、ダイ)交
換位置K2、K3の反対側である135度に位置する付
近で実施する様になっている。
【0028】先端に公知の金型グリッパー111、11
3を備えた前記パンチおよびダイ交換アーム107、1
09は、駆動モータM1によりギヤをG1、G2介して
回転自在に設けた支柱115に上下方向(Z軸方向)に
移動位置決め自在に設けてある。
3を備えた前記パンチおよびダイ交換アーム107、1
09は、駆動モータM1によりギヤをG1、G2介して
回転自在に設けた支柱115に上下方向(Z軸方向)に
移動位置決め自在に設けてある。
【0029】また、前記金型マガジン105は駆動モー
タM2により、ギヤG3、G4を介して回転自在な支柱
117に、パンチPを多数貯蔵可能なパンチ用金型タレ
ット119と、ダイDを多数貯蔵可能なダイ用金型タレ
ット121が設けてある。
タM2により、ギヤG3、G4を介して回転自在な支柱
117に、パンチPを多数貯蔵可能なパンチ用金型タレ
ット119と、ダイDを多数貯蔵可能なダイ用金型タレ
ット121が設けてある。
【0030】上述の如き金型交換装置101にる金型交
換は、金型(パンチ、ダイ)交換アーム107、109
を金型(パンチ、ダイ)交換位置K2、K3に位置決め
し、次いで、金型(パンチ、ダイ)交換アーム107、
109を下降させて、金型グリッパー111、113で
パンチPとダイDを把持して上方に引き抜き、金型(パ
ンチ、ダイ)交換アーム107、109を回転させて、
前記金型マガジン105に格納する。
換は、金型(パンチ、ダイ)交換アーム107、109
を金型(パンチ、ダイ)交換位置K2、K3に位置決め
し、次いで、金型(パンチ、ダイ)交換アーム107、
109を下降させて、金型グリッパー111、113で
パンチPとダイDを把持して上方に引き抜き、金型(パ
ンチ、ダイ)交換アーム107、109を回転させて、
前記金型マガジン105に格納する。
【0031】そして、金型マガジン105から必要なパ
ンチPとダイDを取りだして、上下タレット11、15
の空いた金型ステーションに装着する。
ンチPとダイDを取りだして、上下タレット11、15
の空いた金型ステーションに装着する。
【0032】図2、図3に示す如く、前記下部タレット
15上にダイホルダ35が設けてある。このダイホルダ
35には、ダイ装着穴41と、このダイ装着穴41と同
心で若干小径のガイド穴43とが設けてある。また、下
部タレット15には、前記ガイド穴43と同軸かつ同径
のガイド穴45が下部タレット15を貫通して設けてあ
る。
15上にダイホルダ35が設けてある。このダイホルダ
35には、ダイ装着穴41と、このダイ装着穴41と同
心で若干小径のガイド穴43とが設けてある。また、下
部タレット15には、前記ガイド穴43と同軸かつ同径
のガイド穴45が下部タレット15を貫通して設けてあ
る。
【0033】前記ダイ装着穴41には、ダイホルダ35
と下部タレット15を貫通し、かつ上下動自在のイジェ
クトパイプ39が装着してある。このイジェクトパイプ
39の上部にはダイDと同径の上部フランジ47が設け
てあり、この上部フランジ47によってイジェクトパイ
プ39はダイホルダ35のダイ装着穴41から下方に落
下しない様に係止されている。
と下部タレット15を貫通し、かつ上下動自在のイジェ
クトパイプ39が装着してある。このイジェクトパイプ
39の上部にはダイDと同径の上部フランジ47が設け
てあり、この上部フランジ47によってイジェクトパイ
プ39はダイホルダ35のダイ装着穴41から下方に落
下しない様に係止されている。
【0034】前記ダイDの外径部には、ダイDの軸心に
平行なキー溝49が上面から下面に渡って設けてある。
また、前記イジェクトパイプ39のフランジ47の外径
部にもダイDに設けたキー溝49と同一のキー溝51が
設けてある。
平行なキー溝49が上面から下面に渡って設けてある。
また、前記イジェクトパイプ39のフランジ47の外径
部にもダイDに設けたキー溝49と同一のキー溝51が
設けてある。
【0035】一方、前記ダイホルダ35には、ダイDに
設けたキー溝49と、イジェクトパイプ39のフランジ
47に設けたキー溝51とに同時に係合するダイキー5
3が設けてある。なお、ダイキー53はボルトまたはね
じ55などにより着脱可能にダイホルダ35に固定して
ある。
設けたキー溝49と、イジェクトパイプ39のフランジ
47に設けたキー溝51とに同時に係合するダイキー5
3が設けてある。なお、ダイキー53はボルトまたはね
じ55などにより着脱可能にダイホルダ35に固定して
ある。
【0036】図5によく示される様に、前記イジェクト
パイプ39のキー溝51は、イジェクトパイプ39のフ
ランジの一部に肉厚部57を設け、そこにキー溝51を
形成してある。前記肉厚部57の厚みは、イジェクトパ
イプ39をダイホルダ35に装着したとき、肉厚部57
の下面が下部タレット15の上面に丁度当接するように
設けてある。
パイプ39のキー溝51は、イジェクトパイプ39のフ
ランジの一部に肉厚部57を設け、そこにキー溝51を
形成してある。前記肉厚部57の厚みは、イジェクトパ
イプ39をダイホルダ35に装着したとき、肉厚部57
の下面が下部タレット15の上面に丁度当接するように
設けてある。
【0037】したがって、キー溝51の長さは、上部フ
ランジ47の表面からダイホルダ35の底面まで貫通し
ている。また、ダイ装着穴41の底部にはフランジ47
の肉厚部57が嵌合する逃げ溝59が設けてある。
ランジ47の表面からダイホルダ35の底面まで貫通し
ている。また、ダイ装着穴41の底部にはフランジ47
の肉厚部57が嵌合する逃げ溝59が設けてある。
【0038】イジェクトパイプ39の下方の前記下部フ
レーム3には、イジェクトパイプ39を上方に押し上げ
るための油圧または空圧を使用するシリンダ61が設け
てある。
レーム3には、イジェクトパイプ39を上方に押し上げ
るための油圧または空圧を使用するシリンダ61が設け
てある。
【0039】図4を参照しながら、前記金型交換装置1
01によってダイDをダイホルダ35から抜き取る時の
状態を説明する。
01によってダイDをダイホルダ35から抜き取る時の
状態を説明する。
【0040】前記ダイ交換アーム109を金型交換位置
K3に位置決めした後、ダイ交換アーム109に設けた
プッシャー63を空圧シリンダ65によって下降させる
と共に、前記シリンダ61のピストンロッド67を上昇
させて、プッシャー63とピストンロッド67との間に
ダイDとイジェクトパイプ39とを挟持し、その挟持状
態でさらにピストンロッド67を上昇させて、ダイDを
ダイホルダ35から上方へ抜き取る。
K3に位置決めした後、ダイ交換アーム109に設けた
プッシャー63を空圧シリンダ65によって下降させる
と共に、前記シリンダ61のピストンロッド67を上昇
させて、プッシャー63とピストンロッド67との間に
ダイDとイジェクトパイプ39とを挟持し、その挟持状
態でさらにピストンロッド67を上昇させて、ダイDを
ダイホルダ35から上方へ抜き取る。
【0041】上述の抜き取り過程において、ダイDの下
面がダイホルダ35の上面に一致する上限位置におい
て、すなわち、ダイDがダイホルダ35から抜けた状態
において、前記ダイキー53はイジェクトパイプ39の
キー溝51と係合状態にある。
面がダイホルダ35の上面に一致する上限位置におい
て、すなわち、ダイDがダイホルダ35から抜けた状態
において、前記ダイキー53はイジェクトパイプ39の
キー溝51と係合状態にある。
【0042】したがって、ダイDのキー溝内に侵入した
塵埃または微小な抜きかす(S)が、ダイホルダ35の
フランジ47とダイホルダ35とが作る空間(V)に侵
入することはない。
塵埃または微小な抜きかす(S)が、ダイホルダ35の
フランジ47とダイホルダ35とが作る空間(V)に侵
入することはない。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、金型交換装置
を用いてダイを交換する場合、イジェクトパイプを介し
てダイホルダに装着されたダイを、ダイの底面がダイホ
ルダの上面にくるまで上昇させても、イジェクトパイプ
の上部フランジのキー溝とダイキーが常に係合状態にあ
るため、ダイのキー溝にたまっていた塵埃または微小な
抜きかすが、上部フランジの下側に侵入することがな
い。
を用いてダイを交換する場合、イジェクトパイプを介し
てダイホルダに装着されたダイを、ダイの底面がダイホ
ルダの上面にくるまで上昇させても、イジェクトパイプ
の上部フランジのキー溝とダイキーが常に係合状態にあ
るため、ダイのキー溝にたまっていた塵埃または微小な
抜きかすが、上部フランジの下側に侵入することがな
い。
【0044】その結果、塵埃または微小な抜きかすの侵
入によるダイハイトの異常や、ダイホルダとダイとのか
じりによる昇降動作の不良を防止できる。
入によるダイハイトの異常や、ダイホルダとダイとのか
じりによる昇降動作の不良を防止できる。
【図1】本発明に係わる自動工具交換装置(ATC)対
応のタレットパンチプレスの概略正面図である。
応のタレットパンチプレスの概略正面図である。
【図2】図1のII-II線に沿った断面図。
【図3】図2におけるIII矢視図。
【図4】図2において、ダイDの抜き取り動作状態を説
明する図。
明する図。
【図5】イジェクトパイプ39とダイホルダ39の斜視
図。
図。
【図6】従来の自動工具交換装置(ATC)におけるダ
イ抜き取り機構の例。
イ抜き取り機構の例。
【図7】従来の自動工具交換装置(ATC)におけるダ
イ抜き取り機構において、ダイの抜き穴に方向性のある
場合の例。
イ抜き取り機構において、ダイの抜き穴に方向性のある
場合の例。
【図8】図7におけるVIII-VIII線に沿って見た図。
1 タレットパンチプレス 3 下部フレーム 5、7 コラム 9 上部フレーム 11 上部タレット 13 上部タレット回転軸 15 下部タレット 17 下部タレット回転軸 19 流体圧シリンダ 21 ラム 23 ワークテーブル 25 Y軸駆動モータ 27 Y軸送りねじ 29 キャリッジベース 31 X軸キャリッジ 33 ワーククランプ 35 ダイホルダ 37 ディスクサポート 39 イジェクトパイプ 41 ダイ装着穴 43、45 ガイド穴 47 上部フランジ 49、51 キー溝 53 ダイキー 55 ねじ 57 肉厚部 59 逃げ溝 61 シリンダ 63 プッシャー 65 空圧シリンダ 67 ピストンロッド 101 金型交換装置 103 ツールチェンジャー 105 金型マガジン 107 パンチ交換アーム 109 ダイ交換アーム 111、113 金型グリッパー 115、117 支柱 119 パンチ用金型タレット 121 ダイ用金型タレット D ダイ K1 加工位置 K2 パンチ交換位置 K3 ダイ交換位置 M1、M2 駆動モータ G1、G2、G3、G4 ギヤ P パンチ W ワーク
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のパンチを装着した上部タレットを
設け、前記パンチに対応するダイを装着した下部タレッ
トを前記上部タレットの径に対して大径に設け、該上下
タレットに装着した上下金型を加工位置と金型交換位置
に回転位置決め自在に設けると共に、前記上下金型を自
動交換する金型交換装置を設けたタレットパンチプレス
において、ダイ装着穴を備えたダイホルダを前記下部タ
レットに設けると共に、前記ダイ装着穴に装着するダイ
のキー溝に係脱可能なダイキーを設け、前記ダイ装着穴
に装着したダイの下面を支持する上部フランジを備えた
下部タレットを貫通するイジェクトパイプを昇降可能に
設け、該イジェクトパイプの上部フランジの一部に設け
た肉厚部に前記ダイキーに係合可能なキー溝を設け、前
記イジェクトパイプの下方にイジェクトパイプを押し上
げ自在のシリンダを設け、前記イジェクトパイプの昇降
時において、前記上部フランジのキー溝と前記ダイのキ
ー溝とに前記ダイキーが常に係合状態にあることを特徴
とするタレットパンチプレスにおける金型交換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36509499A JP2001179362A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | タレットパンチプレスにおける金型交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36509499A JP2001179362A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | タレットパンチプレスにおける金型交換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001179362A true JP2001179362A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18483416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36509499A Pending JP2001179362A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | タレットパンチプレスにおける金型交換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001179362A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013188766A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Amada Co Ltd | ダイ抜き取り方法及び該方法に用いる金型交換装置 |
CN108971308A (zh) * | 2018-07-24 | 2018-12-11 | 芜湖渤江智能科技有限公司 | 一种方便维修的汽车冲压装置 |
-
1999
- 1999-12-22 JP JP36509499A patent/JP2001179362A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013188766A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Amada Co Ltd | ダイ抜き取り方法及び該方法に用いる金型交換装置 |
CN108971308A (zh) * | 2018-07-24 | 2018-12-11 | 芜湖渤江智能科技有限公司 | 一种方便维修的汽车冲压装置 |
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