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JP2001169982A - 電気掃除機およびその吸込口体 - Google Patents

電気掃除機およびその吸込口体

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Publication number
JP2001169982A
JP2001169982A JP36132199A JP36132199A JP2001169982A JP 2001169982 A JP2001169982 A JP 2001169982A JP 36132199 A JP36132199 A JP 36132199A JP 36132199 A JP36132199 A JP 36132199A JP 2001169982 A JP2001169982 A JP 2001169982A
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JP
Japan
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communication pipe
suction port
pipe
rotating
vacuum cleaner
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Application number
JP36132199A
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English (en)
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Kosuke Takahashi
孝輔 高橋
Junji Naito
順司 内藤
Hidenori Hirano
英紀 平野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さい力で連通管を容易に回動できる電気掃
除機の吸込口体を提供する。 【解決手段】 ケース体24に下面に吸込口30を開口する
吸込室31に連通し後部略中央に後方に突出する軸支管部
43を有した連結管部42を設ける。軸支管部43に回動自在
に軸支する円筒状部71を有した継手部52を設ける。継手
部52に円筒状部71の径方向に沿って略水平でかつ上方に
位置して軸支する回転軸60を有し先端側が上下方向に回
動可能で円筒状部71に連通する連通管部53を設けて連通
管51を構成する。連通管51をケース体24の前後方向に沿
う第1の掃除形態から長手方向に沿う第2の掃除形態に
回動する際、円筒状部71の中心軸から回動させる力を作
用させる位置が遠くなり、作用させる力が小さくなる。
連通管部53の自重が回動させる力と同方向に作用し、回
動させる力がさらに小さくなり、容易に回動できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回動自在の連通管
を備えた電気掃除機およびその吸込口体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機の吸込口体と
して、例えば略四隅に車輪を有し下面に吸込口を開口す
る前後方向に対して横長のケース体に、吸込口に連通す
る連通管を軸方向がケース体の前後方向に沿う位置と長
手方向に沿う位置とに選択可能に回動自在に軸支した構
成が知られている。この連通管は、ケース体の後部略中
央に円筒状で軸方向がケース体の前後方向に沿って一体
的に設けられ吸込口に連通する軸支管に回転自在に嵌合
する回動管と、この回動管に回動管の径方向に軸方向を
有した回転軸により端部が回動自在に軸支され延長管が
接続される連通管部とを備え、回動管および連通管部の
回動により連通管部の軸方向がケース体の前後方向に沿
う位置と長手方向に沿う位置とに選択可能となってい
る。
【0003】そして、この吸込口体は、通常の床面を掃
除する際には連通管部の軸方向を前後方向に略沿わせて
ケース体を左右方向に長手状となるように走行させて掃
除し、家具の間等の狭い場所を掃除する際には軸方向を
ケース体の長手方向に沿わせて走行方向に長手状となる
ように走行させて掃除し、掃除形態が可変可能な構成が
採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記回
動管および連通管部を備えケース体の前後方向に沿う位
置と長手方向に沿う位置とに選択可能な連通管を有する
従来の電気掃除機の吸込口体では、連通管部の回転軸の
軸方向が回動管の中心を通るため、掃除形態を可変する
ために連通管を回動させる際に、連通管部を軸支管の軸
方向に対してねじるように力を作用して回動管を回動さ
せる必要があることから、連通管を円滑に回動しにく
い。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、小さい力で連通管を容易に回動できる電気掃除機お
よびその吸込口体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気掃除
機の吸込口体は、被掃除面と対向する面に吸込口を開口
し前後方向に対して交差する方向に長手方向を有するケ
ース体と、前後方向に沿って軸方向を有する回動管、お
よび、この回動管の径方向に沿いかつこの回動管の中心
から変位した位置に回転自在に軸支される回転軸が設け
られ前記回動管を介して前記吸込口に連通する連通管部
を備え、前記回動管および前記連通管部の回動により前
記連通管部の軸方向が前記ケース体の前後方向に沿う位
置と長手方向に沿う位置とに選択可能に回動可能に前記
ケース体に前記吸込口に連通して回動自在に設けられた
連通管とを具備したものである。
【0007】そして、前後方向に対して交差する方向に
長手方向を有するケース体に軸方向がケース体の前後方
向に沿う位置と長手方向に沿う位置とに選択可能に回動
可能な連通管が、吸込口に連通しケース体に軸方向がケ
ース体の前後方向に沿って回動自在に設けられる回動管
と、この回動管の径方向に沿いかつ回動管の中心から変
位した位置に軸方向を有して設けた回転軸を回動管に回
転自在に軸支して回動管を介して吸込口に連通する連通
管部とを備えるため、連通管部を介して回動管を回動さ
せる際に、連通管部の回転軸に作用する使用者の操作力
がモーメントとして作用して、回動管を回動させる力が
回動管の中心軸から回転軸の軸支位置までの変位した距
離分小さくなり、全体として連通管が小さな力で円滑に
回動する。
【0008】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体において、連通管
部の回転軸は、回動管の中心から上方に変位した位置で
前記回動管に軸支されたものである。
【0009】そして、連通管部の回転軸を回動管の中心
から上方に変位した位置で回動管に軸支するため、回動
管を回動する際に連通管部の自重が回動管を回転させる
モーメントと同方向となり、回動管に作用させるモーメ
ント力が連通管部の自重分小さくなり、全体として連通
管を回動させる力がより小さくなり容易に連通管が回動
する。
【0010】請求項3記載の電気掃除機は、掃除機本体
と、この掃除機本体に接続される請求項1または2記載
の電気掃除機の吸込口体とを具備したものである。
【0011】そして、小さい力で容易に連通管が回動す
る請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体を備え
るため、連通管を回動して掃除形態を変更する動作が容
易となり、掃除性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を示
す電気掃除機の構成を図面を参照して説明する。
【0013】図12において、1は掃除機本体で、この
掃除機本体1は、上面を開口した下部本体ケース2a、お
よび、この下部本体ケース2aの後部上面を閉塞する上部
本体ケース2bが、前面を含む周縁にバンパ3を挟持して
接合されて前側上面を開口した本体ケース2を有してい
る。そして、掃除機本体1は、本体ケース2の前側上面
を開閉自在に閉塞する蓋体4を回動自在に軸支してい
る。
【0014】また、本体ケース2は、進行方向の前側下
面に図示しない旋回自在の旋回輪が取り付けられ、本体
ケース2の後側側面に大径の従動輪6が回転自在に設け
られ、掃除機本体1は旋回輪と従動輪6とにて被掃除面
である床面上を走行可能となっている。さらに、本体ケ
ース2の上部には、上下方向に摺動可能なハンドル7が
設けられている。
【0015】そして、掃除機本体1内には、図示しない
電動送風機が収容される電動送風機室が後側に区画形成
され、この電動送風機の吸込側に連通しかつ上方が開放
して蓋体4にて開閉され集塵フィルタを収容する図示し
ない集塵室が前側に区画形成されている。さらに、掃除
機本体1の前側には、集塵室に臨んで開口しホース8が
着脱可能に接続される接続口9が形成されている。
【0016】また、ホース8は、可撓なホース本体11
と、このホース本体11の一端に設けられ掃除機本体1の
接続口9に着脱可能に差し込み接続される接続管12と、
ホース本体11の他端に設けられ延長管13を介して吸込口
本体14が接続される把持部15とにて構成されている。そ
して、把持部15には、電動送風機の駆動状態を設定操作
する各種スイッチ16,16を有した操作手段17が配設され
ている。
【0017】一方、吸込口本体14は、図1ないし図10
に示すように、前後方向である走行方向に対して横長矩
形状で、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(A
BS)樹脂などの合成樹脂製の上面を開口した下部ケー
ス21と、この下部ケース21の上部に上面の開口を覆い同
材質の下面を開口する上部ケース22とが、下部ケース21
および上部ケース22の前面を含む周面に沿って軟質部材
の緩衝体23を挟持して結合固定されて、後部略中央が後
方に向けて突出する凸字状のケース体24を備えている。
【0018】そして、下部ケース21は上面に略垂直にリ
ブ下部25a を有し、上部ケース22は下面に略垂直に下端
縁がリブ下部25a に接合するリブ上部25b を有し、ケー
ス体24はリブ下部25a およびリブ上部25b により横長矩
形状の吸込部26とこの吸込部26の後部略中央に後方に一
対突出するハウジング部27,27とにて凸字状に形成され
ている。また、吸込部26内には、リブ下部25a およびリ
ブ上部25b により、前側に横長に位置し下部ケース21の
下面に吸込口30が開口形成された吸込室31と、この吸込
室31の後部略中央に連通して区画形成された風路室32
と、吸込室31の長手方向の一端側に区画形成された駆動
室33と、風路室32の駆動室33側に一方のハウジング部27
に亘って区画形成された回路室34と、風路室32の他側に
他方のハウジング部27に亘って区画形成された床面検出
室35とが設けられている。そして、ケース体24の吸込室
31の駆動室33と反対側の端部下面は下方に向けて開口
し、この開口に閉塞板36が装着具37にて着脱可能に取り
付けられている。さらに、リブ下部25a およびリブ上部
25b の略中央には、それぞれ対向して凹状に形成された
切欠保持凹部38a ,38b がそれぞれ設けられている。
【0019】また、下部ケース21は、吸込部26の下面を
構成する吸込下部21a と、この吸込下部21a の後部に一
体的に設けられハウジング部27,27の下面を構成する一
対のハウジング下部21b ,21b とにて凸字状に形成され
ている。
【0020】また、上部ケース22は、吸込部26の略上面
を覆って着脱可能に下部ケース21に取り付けられ後部略
中央に略半円状に切欠凹部39が設けられた断面円弧状の
ケース蓋体22a と、このケース蓋体22a の後部に切欠凹
部39の両側に位置して一体的に鍔状に設けられ下部ケー
ス21のハウジング下部21b を覆いハウジング部27を構成
するケース覆部22b とにて凸字状に形成されている。そ
して、ケース蓋体22aの上部には、前方に向けて開口し
リーク口としての機能も有する吸気口40が、ケース体24
の長手方向に沿って複数、例えば2箇所開口形成されて
いる。
【0021】さらに、ケース体24には、下部ケース21お
よび上部ケース22間にハウジング部27,27間に位置して
挟持固定され風路室32を区画する連結管部42が設けられ
ている。この連結管部42は、円筒状で軸方向の一端側が
ラッパ状に次第に径大となる軸支管部43と、この軸支管
部43の軸方向の一端縁に外方に向けてフランジ状に突出
し周縁がそれぞれ下部ケース21および上部ケース22のリ
ブ下部25a およびリブ上部25b の各切欠保持凹部38a ,
38b に係合する取付板部44とを備えている。そして、連
結管部42は、軸支管部43の一端側が吸込室31に向けてラ
ッパ状に拡開し他端側がケース体24から後方に向けて略
円筒状に突出し、軸支管部43の軸方向が前後方向かつ水
平方向に沿ってケース体24に配設される。
【0022】また、連結管部42の軸支管部43の外周面に
は、一対の環状の端子部46が軸支管部43に同軸上に位置
して配設されている。また、この端子部46には、一端が
回路室34内に導入されるリード線の他端が接続されてい
る。
【0023】そして、下部ケース21の吸込下部21a の前
部両端側には、従動前輪48a が回転自在に軸支された従
動前輪室48が形成されている。また、下部ケース21の一
対の後輪ハウジング下部21b ,21b には、それぞれ従動
後輪49a が回転自在に軸支された従動後輪室49が形成さ
れている。なお、従動後輪49a は、外周面に布などの柔
軟部材やゴムなどの弾性部材である図示しない保護シー
トが設けられている。そして、ケース体24は、従動前輪
48a と従動後輪49a とにて被掃除面である床面上を走行
可能になっている。
【0024】また、ケース体24の後部中央には、一対の
軸支部27,27間に位置して連通管51が配設されている。
この連通管51は、連結管部42の軸支管部43に回転自在に
嵌着された回動管としての継手部52と、一端を他端が上
下方向に回動自在に継手部52に軸支された連通管部53と
を備えている。
【0025】そして、連通管部53は、略円筒状の筒状部
54と、この筒状部54の一端に設けられた連通回動部55と
にて構成されている。また、筒状部54の外周面には、軸
方向に長手状のカバー部56が内部に配線室57を区画形成
してねじ58などにて取付固定されている。一方、連通回
動部55は、筒状部54の軸方向に対して直交方向である左
右方向に軸方向を有する側面視で略扇形筒状で内周側が
筒状部54の内周面に連続する円筒状に形成されている。
そして、連通回動部55には、扇形状の中心に位置して略
円筒状の回転軸60が一体的に設けられている。
【0026】また、連通回動部55の開口する上縁には、
軸方向に沿った壁状で外方に向けて壁状に突出し継手部
52に当接して回動を規制する図示しない回動規制上部が
突設されている。さらに、筒状部54の外周面の下部に
は、下方に向けて壁状に突出し継手部52の下部に当接し
て回動を規制する回動規制下部61が突設されている。ま
た、筒状部54の外周面には、軸方向を前後方向に沿って
位置する状態で水平方向に沿った径方向の位置に、軸方
向に沿って壁状の係止爪部62が一対突設されている。こ
れら係止爪部62は、連通管部53の筒状部54の軸方向をケ
ース体24の長手方向に沿って位置する状態で、ケース体
24のハウジング部27,27の先端上面に上方に向けて突設
された引っ掛け爪部63にそれぞれ係合可能となってい
る。
【0027】さらに、連通管部53の連通回動部55には、
揺動閉塞体65が設けられている。この揺動閉塞体65は、
湾曲する閉塞底板66と、この閉塞底板66の対向する一対
の縁に円弧の縁が連続する側面視で略扇形状の一対の閉
塞側板部67,67と、これら閉塞側板部67,67の扇形の中
心の位置にそれぞれ設けられ閉塞側板部67,67の対向方
向に沿って軸方向を有し回転軸60を回転自在に嵌合する
円筒状の軸支筒部68,68とを備えている。そして、揺動
閉塞体65は、軸支筒部68,68が回転軸60,60にそれぞれ
嵌合することにより、連通回動部55に対して相対的に回
動して連通回動部55の側方から下方に亘って覆うように
軸支されている。
【0028】一方、継手部52は、連結管部42を嵌合して
回転自在に保持される円筒状部71と、この円筒状部71の
一端縁の半周に略半球状に突設された下継手部72と、こ
の下継手部72の上面を覆ってねじ止めなどにより一体的
に取り付けられる略半球状の上継手部73とを備えてい
る。
【0029】そして、下継手部72および上継手部73に
は、それぞれ対向して先端部が接合する上下方向に壁状
に突設された略平行に一対の区画リブ74,74がそれぞれ
設けられ、これら区画リブ74,74にて連通管部53の連通
回動部55を収容する風路空間部75と、この風路空間部75
の左右方向にそれぞれ区画形成された一対の内室76,76
とが区画形成されている。また、区画リブ74,74には、
接合する縁に略半円状に切欠部77が対向してそれぞれ切
り欠き形成され、これら切欠部77,77にて連通管部53の
回転軸60,60を回転自在に軸支する略円形の軸受孔78,
78を構成する。なお、区画リブ74は、軸受孔78,78の中
心軸が円筒状部71の中心軸に直交する径方向に沿って略
水平でかつ円筒状部71の中心軸より上方に位置する状態
に形成されている。
【0030】また、下継手部72および上継手部73には、
風路空間部75に位置する部分で対向する位置に略コ字状
に切欠形成され回動規制上部および回動規制下部61がそ
れぞれ当接する切欠逃部79,79がそれぞれ設けられ、こ
れら切欠逃部79,79により連通管部53が上下方向へ回動
するための逃げ部分となっている。
【0031】さらに、継手部52の円筒状部71の内周面に
は、環状に形成され連結管部42の端子部46にそれぞれ摺
接するリング状接点80が同軸上に一対設けられ、端子部
46とリング状接点80とにて摺動接点81が構成される。
【0032】また、連通管51には、一端に連通管部53の
カバー部56から先端部分が突出して配設され延長管13の
端部に設けられた図示しないコネクタに接続される端子
ピン82が設けられた図示しないリード線が、他端側を配
線室57内から回転軸60内を通って継手部52の内室76から
円筒状部71のリング状接点80に接続されて配設されてい
る。
【0033】さらに、連結管部42の外周面には、摺動接
点81の両側に位置して継手部52の円筒状部71の内周面に
摺接可能にそれぞれ設けられ、摺動接点81を連結管部42
および円筒状部71とにて囲む軟質部材であるシール部材
83が一対設けられている。
【0034】そして、連通管51は、連通管部53の筒状部
54が延長管13およびホース8を介して掃除機本体1に着
脱自在に接続され、吸込口30が掃除機本体1の接続口9
に連通する。
【0035】さらに、ケース体24内には、吸込室31の左
右方向の両端部に位置して設けられた軸受84a ,84b に
より回転自在に軸支された回転体としての回転清掃体85
が配設されている。この回転清掃体85は、シャフト86
と、このシャフト86の一端部に回転自在に設けられ軸受
に係脱可能に装着される軸支部材87と、シャフト86の他
端部に一体的に設けられたプーリ88と、シャフト86に螺
旋状に設けられた凹溝状のブレード取付溝89、このブレ
ード取付溝89に一縁が取り付けられシャフト86の外周面
に壁状でスパイラル状に設けられ先端側が一側に湾曲し
た清掃部材としてのブレード90と、一面側である回転清
掃体85が回転する方向の面に起毛が設けられた清掃部材
としての布ブレード91とを備えている。なお、説明の都
合上ブレード90および布ブレード91を直線状に示した。
【0036】そして、回転清掃体85は、吸込口30に臨ん
で下端が従動前輪48a および従動後輪49a にて形成され
る平面より上方に位置し、平坦な床面である板の間には
接触せず吸込口30に入り込む凹凸のある床面である絨毯
にはブレード90が接触し、布ブレード91は従動前輪48a
および従動後輪49a にて形成される平面より下方に位置
し、板の間に接触してフローリングするように配設され
る。
【0037】また、ケース体24の駆動室33内には、図示
しない出力軸が回転清掃体85のプーリ88に着脱可能に係
合して回転清掃体85を回転させる駆動手段を構成する駆
動源としての電動モータ93が配設されている。この電動
モータ93は、回転清掃体85をブレード90が湾曲する側と
反対側、すなわち布ブレード91の起毛が設けられている
面側に回転させ、ケース体24の前進に対して逆回転とす
る。
【0038】一方、ケース体24の回路室34内には、電動
モータ93を給電線94にて接続して電動モータ93の駆動状
態を制御する図示しない制御回路を搭載しリード線が接
続される回路基板95が配設されている。
【0039】また、床面検出室35内には、回路基板95に
図示しないリード線にて接続される床面検知手段97が配
設されている。この床面検知手段97は、回転自在の車輪
98を有し軸部材99にて車輪を軸支する側を回動自在に軸
支される車輪受け100 と、この車輪受け100 を常時下方
に付勢してケース体24の下面から車輪98を進退可能に突
出させるトーションばねや板ばねなどの図示しない付勢
手段と、車輪98の下端が所定位置、例えば従動前輪48a
および従動後輪49a にて形成される平面より下方に突出
したことを検知する検知スイッチ101 とを備えている。
そして、床面検知手段97は、車輪98の下端が従動前輪48
a および従動後輪49a にて形成される平面より下方に突
出したことを検知スイッチ101 にて検知すると、回路基
板95の制御回路にて電動モータ93の駆動を停止させる制
御をする。
【0040】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
【0041】掃除する際、掃除機本体1に延長管13およ
びホース8を介して吸込口本体14を接続する。この接続
により、吸込口本体14の端子ピン82が延長管13の図示し
ないコネクタに接続され、吸込口本体14内の電動モータ
93が、回路基板95、リード線43、摺動接点81および端子
ピン82を介して延長管13およびホース8に設けられた図
示しない電源線を介して掃除機本体1に電気的に接続さ
れて、電源が供給される。この状態で、ホース8の把持
部15を持って操作手段17のスイッチ16の操作により、適
宜電動送風機および電動モータ93を所望の駆動状態で駆
動し、把持部15を押動して吸込口本体14を床面上で前後
に走行させる。なお、床面上を吸込口本体14が走行する
際には、連通管51の軸方向は吸込口本体14の走行方向で
ある前後方向に沿った状態である第1の掃除形態とな
る。
【0042】そして、電動送風機の駆動により、電動送
風機の負圧側に連通する吸込室31内が負圧となって吸気
口40から吸気され、この吸気された吸気流が回転清掃体
85のブレード90および布ブレード91に当たって回転清掃
体85を回転させる。この吸気流は、回転清掃体85のブレ
ード90および布ブレード91に略垂直に吹き付けられた
後、回転清掃体85の軸方向に沿うようにケース体24の中
心の風路室32に向けて集まるように回転清掃体85の回転
に長い距離で作用して回転トルクを増大させつつ連通管
51に流れる。また、電動モータ93の駆動により、出力軸
が連結するプーリ88を介して回転清掃体85が回転する。
このように、吸気流による回転と電動モータ93の駆動に
よる回転とにて、回転清掃体85は大きなトルクで回転す
る。
【0043】この吸込口本体14の床面上での走行によ
り、床面が絨毯などの場合、回転する回転清掃体85のブ
レード90の先端部分が床面に衝突して塵埃を叩き出すと
ともにブレード90が掻き出しあるいは掃き取りして掻き
取り、塵埃を吸込口30から吸い込む。また、床面が板の
間や畳などの比較的に平坦な場合、回転する回転清掃体
85の布ブレード91が床面を磨きつつ床面上の塵埃を掃き
取り、吸込口30から吸い込む。
【0044】そして、空気とともに吸い込んだ塵埃は、
延長管13およびホース8を介して掃除機本体1の集塵室
に流入して捕捉する。
【0045】一方、家具の間などの比較的狭い場所、す
なわち横長の吸込口本体14が走行できない幅寸法の床面
を掃除する際には、連通管51の軸方向が吸込口本体14の
長手方向に沿うように連通管51を回動し、吸込口本体14
を長手方向が走行方向となるように掃除形態を第2の掃
除形態に可変し、隙間部分に吸込口本体14を滑り込ませ
るようにして掃除する。
【0046】そして、掃除の中断によりホース8を床面
上においた場合、あるいは吸込口30に閉塞した塵埃の除
去、回転清掃体85に絡み付いた糸ゴミなどの除去のため
に、吸込口本体14の下面が床面から離間すると、床面検
知手段97が付勢手段の付勢により車輪98が所定位置より
突出、すなわち従動前輪48a および従動後輪49a にて形
成される平面より下方に突出したことを検知スイッチ10
1 にて検知して床面を検知しなくなると、回路基板95の
制御回路が吸込口本体14の下面が床面から離間して床面
を検知しないと判断して電動モータ93の駆動を停止させ
る。そして、吸込口本体14の下面が床面から離間するこ
とにより吸込室31内の負圧も小さくなり、吸気口40から
の吸気量も低減する。この電動モータ93の駆動停止およ
び吸気量の低減により、回転清掃体85の回転は停止す
る。
【0047】ここで、連通管51を回動して第1の掃除形
態から第2の掃除形態に可変する際、連通管51の連通管
部53が継手部52の円筒状部71の中心軸から上方に変位し
た位置で軸支されていることから、円筒状部71の中心軸
の位置である中心Oから回転軸60の軸支位置までの半径
Rとし、第1の掃除形態において回転軸60の軸支されて
いる位置が円筒状部71の中心から角度θ0の状態とする
と、連通管51を回動させるために作用する力が加わる位
置が中心Oの位置よりRsinθ0だけ長くなる。この
ため、同じトルクで連通管51を回動させるための力が距
離が長くなる分小さくなる。
【0048】また、図11および図13に示すように、
第1の掃除形態において回転軸60の軸支されている位置
が円筒状部71の中心から角度θ0の状態で上方に位置す
るとした場合、回転軸60の軸支位置で連通管51の自重が
作用する力Fは、回転軸60の軸支されている位置におい
て、回転方向である接線方向で、 f1=F×cosθ02=F×cosθ0 となる。そして、連通管51を角度θだけ回動させた場合
には、 f1=F×cos(θ0−θ) f2=F×cos(θ0+θ) となり、連通管51の自重が連通管51の回転に寄与するト
ルクTは、円筒状部71の中心軸の位置である中心Oから
回転軸60の軸支位置までの半径Rとすると、 T=f1×R+f2×R =F×R×{cos(θ0−θ)−cos(θ0+θ)} となる。そして、角度θ0が大きくなればなるほど、す
なわち軸支位置が上方に変位した位置となるにしたがっ
て、図14に示すようにトルクTが、大きくなる。
【0049】このことから、回転軸60が継手部52の円筒
状部71の中心軸を通る径方向の位置で軸支されている場
合に比して、小さい力で継手部52を回転させて第2の掃
除形態に可変できることとなる。
【0050】上述したように、連通管部53の回転軸60を
軸方向が継手部52の円筒状部71の中心軸から上方に変位
したねじれの位置となるように軸支したため、連通管51
をケース体24の前後方向に沿う第1の掃除形態と長手方
向に沿う第2の掃除形態とに回動する際、連通管部53の
先端側における継手部52の円筒状部71に対して回転方向
へのモーメントを作用させる掃除作業者の操作力の位置
が、円筒状部71の中心軸から回転軸60の軸支位置までの
変位した距離分だけ回動させる中心軸となる円筒状部71
の中心軸から遠くなる状態となり、この遠くなる距離分
だけ連通管部53に作用させる力が小さくなるので、全体
として連通管51を小さい力で容易に回動できる。
【0051】そして、回転軸60の軸支位置が継手部52の
円筒状部71の中心軸から上方に変位するため、継手部52
を回動させる際に連通管部53の自重も回動方向に作用す
ることとなり、連通管51を回動させる力をさらに小さく
でき、より容易に連通管51を回動できるとともに、吸込
口本体14を床面上に載置しホース8の把持部15を把持し
たままの状態で小さい力で連通管51の回動ができ、掃除
性を向上できる。
【0052】また、ケース体24に設けた連結管部42に回
転自在に嵌合する円筒状部71を有した継手部52に一端を
他端が上下方向に回動自在に連通管部53を設けて連通管
51を軸方向がケース体24の前後方向に沿う位置と長手方
向に沿う位置とに選択可能に構成したため、電動モータ
93に給電するためのリード線が連通管51などに絡み付く
ことがなく掃除形態を可変するための摺動接点81を容易
に配設でき、構造を簡略化でき、製造性を向上できると
ともに、継手部52に連通管部53を回動軸支するために形
成される内室76を利用してリード線の弛み分を収容する
構成とすることにより、別途リード線を収容する空間を
設ける必要がなく、小型化が図れる。
【0053】なお、上記実施の形態において、キャニス
タ型の電気掃除機に限らず、吸込口本体14が掃除機本体
1の下面に直接形成されたアップライト型、掃除機本体
1と吸込口本体14とが一体化された自走式の電気掃除
機、ハンディ型などにも適用することができる。
【0054】そして、連通管部53の回転軸60を継手部52
の円筒状部71の中心軸より上方に変位して軸支したが、
円筒状部71の中心軸より下方に変位して軸支してもよ
い。この場合には、吸込口本体14を持ち上げて連通管部
53の先端側が回転軸60の軸支位置よりさらに下方に位置
するようにして連通管部53に継手部52の円筒状部71を回
転させるためのモーメントを作用させれば、小さい力で
連通管51の回動ができる。そして、回転軸60の軸支位置
を下方に位置することにより、ホース8の把持部15を持
って吸込口本体14を床面上で走行して掃除する際に、延
長管13から連通管部53の回転軸60に床面に押し付ける方
向に掛かる力の作用する位置が床面に近い低い位置とな
り、安定して吸込口本体14を床面上で走行でき、掃除性
を向上できる。
【0055】また、回転清掃体85を回転駆動させたが、
回転清掃体85の代わりに例えば走行輪を回転駆動させて
走行性を向上させる構成としてもよく、電動モータ93に
よる駆動の他、エアタービンなどの駆動手段を用いた
り、吸込気流を吸気口40からブレード90に直接吹き付け
て回転させる構成のみでもよい。そして、エアタービン
を用いることにより電力の供給が不要となり、給電のた
めのリード線や端子ピン82、配線室57、回路基板95を配
設する回路室34を設ける必要がなく、軽量小型化でき
る。また、吸込気流を直接ブレードに吹き付けて回転さ
せる構成では、駆動手段およびこの駆動手段を配設する
駆動室33を設ける必要もなく、さらに軽量小型化でき
る。
【0056】さらに、回転清掃体85としては、1つに限
らず複数設けたり、設けなくてもよい。また、回転清掃
体85は、ブレード90の他に、起毛を壁状に設けた回転ブ
ラシや、布ブレード91およびブレード90が一体のものな
どいずれの清掃部材を備えたものでもよい。
【0057】また、給電するための構成として、摺動接
点81を用いて説明したが、直接リード線を回路基板95に
接続する構成としてもよい。
【0058】そして、床面検知手段97を配設しなくても
よい。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の電気掃除機の吸込口体に
よれば、吸込口に連通しケース体の前後方向に軸方向を
有して回動自在に設けた回動管に、軸方向が回動管の径
方向に沿いかつ回動管の中心から変位して軸支される回
転軸を有した連通管部を設けるため、連通管部を介して
回動管を回動する際に、連通管部の回転軸に作用する使
用者の操作力がモーメントとして作用し、回動管を回動
させる力が回動管の中心軸から回転軸の軸支位置までの
変位した距離分小さくなり、全体として連通管を小さな
力で容易に回動できる。
【0060】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加
え、連通管部の回転軸を回動管の中心から上方に変位し
た位置で軸支するため、回動管を回動する際に連通管部
の自重が回動管を回転させるモーメントと同方向とな
り、回動管に作用させるモーメント力が連通管部の自重
分小さくなり、全体として連通管を回動させる力をより
小さくでき連通管を容易に回動できる。
【0061】請求項3記載の電気掃除機によれば、小さ
い力で容易に連通管を回動できる請求項1または2記載
の電気掃除機の吸込口体を備えるため、連通管を回動し
て掃除形態を変更する動作を容易にでき、掃除性を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す連通管を立てた状
態の吸込口本体の側面断面図である。
【図2】同上連通管を倒した状態の吸込口本体を示す側
面断面図である。
【図3】同上上部ケースを取り外した吸込口本体を示す
平面図である。
【図4】同上吸込口本体の底面図である。
【図5】同上吸込口本体の側面図である。
【図6】同上吸込口本体の平面図である。
【図7】同上吸込口本体の正面図である。
【図8】同上吸込口本体の背面図である。
【図9】同上吸込口本体の中心から端部に変位した位置
での側面断面図である。
【図10】同上吸込口本体の上部ケースと連通管との関
係を示す分解斜視図である。
【図11】同上連通管を示す断面図である。
【図12】同上電気掃除機を示す斜視図である。
【図13】同上連通管を回転するために作用する力の関
係を示す説明図である。
【図14】同上連通管の軸支位置と連通管を回転した状
態での自重がトルクに作用する状態を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 掃除機本体 14 吸込口本体 24 ケース体 30 吸込口 52 回動管としての継手部 53 連通管部 60 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 英紀 神奈川県秦野市堀山下43番地 東芝テック 株式会社秦野工場内 Fターム(参考) 3B057 BA09 BA26 BA27 3B061 AA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掃除面と対向する面に吸込口を開口し
    前後方向に対して交差する方向に長手方向を有するケー
    ス体と、 前後方向に沿って軸方向を有する回動管、および、この
    回動管の径方向に沿いかつこの回動管の中心から変位し
    た位置に回転自在に軸支される回転軸が設けられ前記回
    動管を介して前記吸込口に連通する連通管部を備え、前
    記回動管および前記連通管部の回動により前記連通管部
    の軸方向が前記ケース体の前後方向に沿う位置と長手方
    向に沿う位置とに選択可能に回動可能に前記ケース体に
    前記吸込口に連通して回動自在に設けられた連通管とを
    具備したことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 【請求項2】 連通管部の回転軸は、回動管の中心から
    上方に変位した位置で前記回動管に軸支されたことを特
    徴とした請求項1記載の電気掃除機の吸込口体。
  3. 【請求項3】 掃除機本体と、 この掃除機本体に接続される請求項1または2記載の電
    気掃除機の吸込口体とを具備したことを特徴とする電気
    掃除機。
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