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JP2001165020A - スタータ制御装置 - Google Patents

スタータ制御装置

Info

Publication number
JP2001165020A
JP2001165020A JP34565699A JP34565699A JP2001165020A JP 2001165020 A JP2001165020 A JP 2001165020A JP 34565699 A JP34565699 A JP 34565699A JP 34565699 A JP34565699 A JP 34565699A JP 2001165020 A JP2001165020 A JP 2001165020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starter
engine
control circuit
control device
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34565699A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro So
正浩 宗
Mikio Saito
幹男 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP34565699A priority Critical patent/JP2001165020A/ja
Publication of JP2001165020A publication Critical patent/JP2001165020A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0848Circuits specially adapted for starting of engines with means for detecting successful engine start, e.g. to stop starter actuation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長いセンサ配線によって生じるコストアップ
を低減し、より安価なスタータ制御装置を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明のスタータ制御装置20は、制御
回路2と振動センサ3とを有し、両者2,3は同軸のご
く短いセンサ配線31で互いに接続されている。振動セ
ンサ3は、半導体加速度センサであり、スタータ1のエ
ンドフレーム外周面に固定されていて、エンジンによる
振動加速度を検出する。制御回路2は、振動センサ3か
らの検出信号に基づいてエンジンの着火を判定し、この
判定結果に基づいてスタータ1のメインスイッチ80を
制御することにより、スタータ1を保護する電子回路で
ある。制御回路2は、ケースに収容されてスタータ1に
搭載されており、制御回路2と振動センサ3と近接して
配置されている。センサ配線31がごく短いので安価で
あり、取り回しが容易で取付け工数も低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンスタータ
のスタータモータへの通電を制御する制御装置の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば特開平2−21
1380号公報に開示されているように、エンジンの回
転数を検出して所定回転数以上でエンジンが始動したも
のと判定し、スタータモータへの給電を停止するスター
タ制御装置が公知である。
【0003】あるいは、他の従来技術として、エンジン
の点火装置の点火信号を検出して間接的にエンジンの始
動を推定したり、オルタネータの発電電圧を検出してエ
ンジンの回転数を間接的に検出したりして、エンジン始
動を判定するスタータ制御装置も公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術では、エンジンの回転数を検出する回転数セン
サがエンジンのリングギヤ付近に配設されていなければ
いけないので、この回転数センサから制御装置の回路部
分にまで信号線が配設されることになる。すると、ある
程度長い信号線が必要になり、配線の取り回しが複雑に
なってその配線を取り付ける取付け工数が増えたり、接
続や配線固定のための部品点数が増えたりして、コスト
が大幅に増大するという不都合が起きる。
【0005】このようなコストアップの不都合は、前述
の他の従来技術でも同様に起きるので、いずれの従来技
術によってもセンサ配線の取り回しに関するコストアッ
プは不可避であった。
【0006】そこで本発明は、スタータ制御装置の長い
センサ配線によって生じるコストアップを低減し、より
安価なスタータ制御装置を提供することを解決すべき課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、発明者らは以下の手段を発明した。すなわち、従来
技術ではエンジンの回転数や点火系の状態などによって
始動判定をしているが、発明者らはエンジンが着火して
気筒内での燃焼が始まると、エンジンブロックの振動状
態が変化することに着目した。すると、スタータはエン
ジンブロックに対して固定されているので、スタータ自
体またはスタータ付近の振動を観測することによってエ
ンジンブロックの振動を観測することが可能である。そ
の結果、スタータ自体またはその付近に配設された振動
センサで機械振動を検出することにより着火判定が可能
になることを発見し、本発明を完成させるに至った。
【0008】(第1手段)本発明の第1手段は、請求項
1記載のスタータ制御装置である。
【0009】ここで、振動センサとしては加速度センサ
(Gセンサ)が使用可能であるほか、振り子によって接
点が開閉するON/OFF式のセンサなどであってもよ
く、要は振動の振幅や周波数などが閾値を越えたか否か
が判定できるものであればよい。また、振動センサはス
タータ自体に固定されていることが好ましいが、スター
タをエンジンブロックに固定するステーなど、スタータ
付近の部材に固定されていてもよい。あるいは、スター
タに取り付けられた制御回路と一緒にケースに収まって
いてもよく、さらに制御回路と同一基板に固定されてい
たり制御回路と一体化していてもよい。
【0010】また、スタータのメインスイッチとして
は、マグネットスイッチが最も一般的であるが、半導体
スイッチング素子などであってもよい。
【0011】さらに、制御回路は、アナログ回路である
とデジタル回路であるとを問わず、もちろんアナログ/
デジタル混成回路であってもかまわない。
【0012】本手段では、振動センサは、スタータまた
はその近傍に固定されるようになっており、固定された
状態ではエンジンなどによって加わる振動を検出するこ
とができる。
【0013】一方、制御回路は、この振動センサからの
検出信号に基づいてエンジンの着火を判定し、この判定
結果に基づいてこのスタータのメインスイッチを制御す
る。すなわち、振動状態を観測することによって、エン
ジンの気筒内で混合気が着火して燃焼しておりエンジン
が始動したものと判定されれば、キースイッチが閉じら
れたままであっても、制御回路はメインスイッチを開く
制御を行う。すると、スタータのオーバーランが防止さ
れるのでスタータは保護され、オーバーランによるスタ
ータの故障は未然に防止される。
【0014】また、制御回路は、いったんエンジンの着
火判定によりメインスイッチを開いた後でエンジンがス
トールしてしまった場合には、再びメインスイッチを閉
じて再始動を行う機能を持っていてもよい。さらに、エ
ンジンがすでに始動して運転中であるにも関わらずキー
スイッチが閉じられた場合に、制御回路はエンジンが着
火していることを判定し、メインスイッチが閉じないよ
うにしてスタータを保護するようになっていてもよい。
このように、制御回路の制御の内容は、始動時のエンジ
ン着火に伴ってメインスイッチを強制的に開けるだけの
機能に限定されるものではない。
【0015】ここで、前述のように振動センサは、スタ
ータまたはその近傍に固定されるので、スタータに接合
または近接して配設される制御回路への信号線はごく短
い。
【0016】それゆえ、振動センサに関する配線の取り
回しが複雑になってその配線を取り付ける取付け工数が
増えたり、接続や配線固定のための部品点数が増えたり
することを避けることができる。その結果、配線に関連
するコストアップが抑制され、その分だけ本手段のスタ
ータ制御装置の取付けコストを低減することができるよ
うになる。また、配線がごく短いうえに振動センサも安
価なものを採用することができるので、スタータ制御装
置の製品価格も安価にすることができるようになる。
【0017】そればかりではなく、センサ配線が短縮さ
れる分だけ断線の可能性も少なくなり、故障しにくくな
って信頼性も向上する。
【0018】したがって本手段によれば、スタータを保
護することができながら、センサ配線によって生じるコ
ストアップを低減することができる。すなわち、装置価
格だけではなく、組み付け工数も含めてより安価にスタ
ータ制御装置を提供することができるようになるという
効果がある。そればかりではなく、本手段のスタータ制
御装置には、センサ配線が断線する可能性が少なくなる
分だけ信頼性も向上するという効果がある。
【0019】(第2手段)本発明の第2手段は、請求項
2記載のスタータ制御装置である。
【0020】本手段では、制御回路は、振動レベルおよ
び振動周波数のうち少なくとも一方が所定値を越えるこ
とをもって、エンジンが着火しているものと判定するよ
うになっている。
【0021】すなわち、エンジンの気筒内で混合気が燃
焼すると、非定常なトルクの発生に伴って振動レベルが
飛躍的に上がる。それゆえ、振動レベルが所定の閾値を
越えた(あるいは達した)ことをもって、確実かつ容易
にエンジンの着火を判定することができる。また、制御
回路のうち判定機能をもつ部分は、安価に製造すること
ができ、いっそうスタータ制御装置を低廉化することが
できるようになる。
【0022】同様に、エンジンが着火して始動すると、
スタータで強制的に駆動している間よりも飛躍的にエン
ジン回転数が高まり、エンジンの回転に伴って生じる振
動の周波数も飛躍的に高まる。それゆえ、振動周波数が
所定の閾値を越えた(あるいは達した)ことをもって、
確実かつ容易にエンジンの始動を判定することができ
る。また、制御回路のうち判定機能をもつ部分は、比較
的安価に製造することができ、スタータ制御装置をより
低廉化することができるようになる。
【0023】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、制御回路を簡素かつ安価にすること
ができるので、いっそうコストダウンをすることができ
るという効果がある。
【0024】(第3手段)本発明の第3手段は、請求項
3記載のスタータ制御装置である。
【0025】本手段では、制御回路は、エンジンが着火
したと判定してから所定時間の経過を待ってからメイン
スイッチを開けるようになっている。それゆえ、キース
イッチが閉じられてさえいれば、エンジンが着火した後
もなお所定時間はスタータモータに通電が続けられるの
で、エンジンの始動をより確実なものにすることができ
る。
【0026】したがって本手段によれば、前述の第1手
段または第2手段の効果に加えて、より確実にエンジン
を始動することができるようになるという効果がある。
【0027】(第4手段)本発明の第4手段は、請求項
4記載のスタータ制御装置である。
【0028】本手段では、振動センサがスタータまたは
その近傍に固定されているばかりではなく、制御回路も
スタータ自体に取り付けられている。それゆえ、制御回
路と振動センサとの距離がより短縮され、両者の間の配
線もごく短いものになる。その結果、本手段ではセンサ
配線によって生じるコストアップをいっそう低減するこ
とができ、組み付け工数もより低減される。
【0029】したがって本手段によれば、前述の第1手
段ないし第3手段の効果に加えて、いっそうのコストダ
ウンが可能になるという効果がある。
【0030】(第5手段)本発明の第5手段は、請求項
5記載のスタータ制御装置である。
【0031】本手段では、制御回路はスタータに固定さ
れており、振動センサは制御回路と共通のケースに収容
されている。それゆえ、振動センサはスタータの振動を
検出することができるうえに、振動センサと制御回路と
の間の配線は全くケースの外に出ないで済む。その結
果、本手段のスタータ制御装置の価格が下がり取り付け
工数も低減されるので、さらなるコストダウンができ
る。そのうえ、センサ配線がエンジンルーム内に露出し
ないので断線しにくくなり、本手段のスタータ制御装置
の信頼性はさらに向上する。
【0032】したがって本手段によれば、前述の第4手
段の効果に加えて、さらなるコストダウンの効果と、さ
らなる信頼性向上の効果とが得られる。
【0033】(第6手段)本発明の第6手段は、請求項
6記載のスタータ制御装置である。
【0034】すなわち本手段は、前述の第1手段と異な
って振動センサを必須構成要素とはしておらず、本手段
の必須構成要素は制御回路だけである。したがって、制
御回路と振動センサとが別体で出荷された場合にも、制
御回路を有するスタータ制御装置として本手段を実施し
ていることになる。
【0035】本手段では、スタータまたはその近傍に固
定された振動センサと接続されてエンジンルーム内に組
み付けられると、第1手段と同様の作用が発揮されるの
で、第1手段と同様にコストダウン効果が得られる。
【0036】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果と同様の効果が得られる。
【0037】なお、本手段に対しても、第1手段に対す
る第2手段ないし第5手段に相当する限定を加えること
が可能であり、その場合にも各手段と同様の作用効果が
得られる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明のスタータ制御装置の実施
の形態については、当業者に実施可能な理解が得られる
よう、以下の実施例で明確かつ十分に説明する。
【0039】[実施例1] (実施例1の構成)本発明の実施例1としてのスタータ
制御装置20は、図1に示すように、エンジンブロック
6に固定されたスタータ1に搭載されており、制御回路
2と振動センサ3とを有する。
【0040】ここで、本実施例のスタータ制御装置20
の説明に先立ち、スタータ制御装置20が取り付けられ
て制御するスタータ1とその周辺の構成について、簡単
に説明しておく。
【0041】スタータ1は、先端部付近でエンジンブロ
ック6に固定されており、直流モータであるスタータモ
ータ11とマグネットスイッチ70とを有する。マグネ
ットスイッチ70は、スタータモータ11に回転駆動さ
れるピニオン(図略)を押し出す機能を有するととも
に、スタータモータ11への通電をON/OFFするメ
インスイッチ80を後端部にもつ。
【0042】メインスイッチ80のB端子(メイン端子
または30端子)1aは、メインケーブル41でバッテ
リ4と接続されている。一方、メインスイッチ80の5
0端子1bは、スイッチリード21,制御装置20の制
御回路2、キースイッチ5およびスイッチリード51を
介して、バッテリ4の正端子側に接続されている。な
お、図示しないが、マグネットスイッチ70のC端子
(コネクティング端子)は、コネクティングリード(モ
ータリード)を介してスタータモータ11のブラシリー
ドに接続されている。
【0043】さて、本実施例のスタータ制御装置20
は、前述のように制御回路2と振動センサ3とを有し、
両者2,3は同軸のごく短い(数cm程度)センサ配線
31で互いに接続されている。制御回路2は、三つの端
子をもっている。すなわち、入力端子2aは、キースイ
ッチ5およびスイッチリード51を介してバッテリ4の
正端子側に接続されており、出力端子2bは、スイッチ
リード21を介してメインスイッチ80の50端子1b
に接続されている。また、センサ端子2cは、前述のよ
うにセンサ配線31を介して振動センサ3に接続されて
いる。
【0044】電磁ノイズによる障害を避ける目的で、ス
タータ制御装置20の制御回路2は電磁シールド作用の
ある防水ケースに収容されており、センサ配線31は前
述のように同軸ケーブルである。
【0045】振動センサ3は、半導体加速度センサ素子
(いわゆるGセンサ)であり、スタータ1のエンドフレ
ーム外周面に固定されていて、エンジンによる振動加速
度を検出する機能を持っている。そして、エンジンによ
る振動を効率よく検出することができるように、振動セ
ンサ3は、気筒内での燃焼によってエンジンが起こす振
動の方向に加速度検出方向を向けて、剛性の高い金具で
スタータモータ11のエンドフレームにネジ止めされて
いる。
【0046】一方、制御回路2は、振動センサ3からの
検出信号に基づいてエンジンの着火を判定し、この判定
結果に基づいてスタータ1のメインスイッチ80を制御
することにより、スタータ1を保護する電子回路であ
る。制御回路2は、ケースに収容されてスタータ1に搭
載されている。すなわち、制御回路2のケースは、スタ
ータモータ11のエンドフレームの後端面に接してエン
ドフレームに固定されており、振動センサ3と近接して
配置されている。
【0047】制御回路2は、次のような機能を持つ。す
なわち、制御回路2は、振動レベル(振動加速度の大き
さ)の判定手段をもっており、振動レベルが所定値を越
えたことをもってエンジンの着火判定を行う機能をもっ
ている。そして、制御回路2は、遅延回路をもってお
り、エンジンが着火したと判定してから所定時間の経過
を待ってメインスイッチ80を開け、スタータモータ1
1への給電を停止させる機能をもっている。
【0048】そればかりではなく、制御回路2は計時回
路をももっていて、あまり長時間にわたってスタータモ
ータ11に通電して過熱焼損することがないように、1
0秒程度始動を試みてもエンジンが始動しない場合に
は、スタータモータ11への通電を中断させる機能を持
つ。そして、スタータモータ11がある程度冷えるのに
必要な時間だけ、スタータモータ11への通電を再開で
きないようにする機能をももっている。
【0049】また、制御回路2は、いったんエンジンの
着火判定によりメインスイッチ80を開いた後でエンジ
ンがストールしてしまった場合には、再びメインスイッ
チ80を閉じてエンジンの再始動を行う機能を持ってい
る。さらに、制御回路2は、エンジンが始動している状
態でキースイッチ11が閉じられた場合にも、エンジン
が着火しているとの判定に基づいて、メインスイッチ8
0を開いたままにしておく機能を持つ。
【0050】なお、図2に示すように、制御回路2は、
入力端子2aと出力端子2bとの間の接続をON/OF
Fするスイッチング素子として、MOSFET2dを内
蔵している。MOSFET22dは、半導体素子である
からかなりの振動に耐えることができ、エンジンの振動
をもろに受ける環境下においても故障しにくいという長
所をもっている。
【0051】ちなみに、スタータ1のマグネットスイッ
チ70は、スイッチコイル10および可動鉄心9と、可
動鉄心9の後端部に固定されている可動接点9aと一対
の固定接点7,8とからなるメインスイッチ80とをも
っている。
【0052】(実施例1の作用効果)本実施例のスター
タ制御装置20は、以上のように構成されているので、
以下のような作用効果を発揮する。
【0053】再び図1に示すように、振動センサ3は、
前述のようにスタータ1に固定されており、エンジンな
どによって加わる振動加速度を検出することができる。
【0054】一方、制御回路2は、振動センサ3からの
検出信号に基づいてエンジンの着火を判定し、この判定
結果に基づいてスタータ1のマグネットスイッチ70を
制御する。すなわち、エンジンブロック6に固定された
スタータ1の振動状態を観測することによって、エンジ
ンの気筒内で混合気が着火して燃焼しておりエンジンが
始動したものと判定されれば、キースイッチ5が閉じら
れたままであっても、制御回路2はメインスイッチ80
を開くようにマグネットスイッチ70を制御する。
【0055】すると、エンジン始動後にはキースイッチ
5が閉じられたままであってもスタータモータ11への
給電が停止され、スタータ1がエンジンに逆に駆動され
ることによるオーバーランが防止される。その結果、ス
タータ1は過回転から保護され、オーバーランによるス
タータ1の故障は未然に防止される。また、スタータモ
ータ11への通電時間が無用に長くなることがないの
で、スタータモータ11やマグネットスイッチ70の昇
温も抑制され、これによってもスタータ1が保護され
る。
【0056】前述のように、制御回路2は、振動センサ
3によって検出された加速度の振動レベルが所定値を越
えることをもって、エンジンが着火しているものと判定
するようになっている。なぜかというと、エンジンの始
動にあたっては、図3に示すように、エンジンの着火前
とエンジンが着火するようになってからとでは、振動レ
ベルが大いに異なるからである。
【0057】すなわち、エンジンにまだ十分な混合気が
供給されず燃焼が起きていない状態では、スタータ1に
よってエンジンが駆動されているだけなので、エンジン
のクランク軸を駆動する回転トルクはスタータモータ1
1によるものでほぼ一定である。それゆえ、スタータモ
ータ11の始動時からエンジンに着火するまでは、図3
中に振動レベルAで示すように、振動センサ3で検出さ
れる振動加速度のレベルは低い。
【0058】しかし、エンジンに着火して気筒内で混合
気が燃焼すると、高圧の燃焼ガスがピストンを急激に押
すので、エンジンがクランク軸を駆動する回転トルクは
断続的になる。それゆえ、図3中に振動レベルBで示す
ように、非定常なトルクの発生に伴って振動レベルが飛
躍的に上がる。
【0059】そこで、制御回路2では、スタータ1のみ
でエンジンが駆動されている間の振動レベルと、エンジ
ン着火後の振動レベルとの間に、振動レベルの所定値C
を設定して着火判定の閾値としている。その結果、振動
センサ3によって検出された振動レベルが閾値としての
所定値Cを越えたことをもって、確実かつ容易にエンジ
ンの着火を判定することができる。なお、制御回路2の
うち判定手段(着火判定機能をもつ部分)は、比較器等
を構成要素としてワンチップマイコンとし、安価に製造
することができる。
【0060】また、制御回路2は、同じく図3に示すよ
うに、エンジンが着火したと判定してから所定時間T
(0.5秒程度)の経過を待ってからメインスイッチ8
0を開けるようになっている。それゆえ、キースイッチ
5が閉じられてさえいれば、エンジンが着火した後もな
お所定時間Tはスタータモータ11に通電が続けられる
ので、着火直後のエンジンストールが回避されエンジン
の始動をより確実なものにすることができる。
【0061】したがって、制御回路2のこのような機能
によれば、スタータ1を過回転等から保護しながら、確
実にエンジンを始動することができる。
【0062】そればかりではなく、再び図1に示すよう
に、エンジンがすでに始動して運転中であるにも関わら
ずキースイッチ5が閉じられた場合に、制御回路2はエ
ンジンが着火していることを判定し、メインスイッチ8
0が閉じないようにしている。それゆえ、回転中のエン
ジンのリングギヤにスタータ1のピニオン(図略)が当
たりガリガリとかじってスタータ1を痛めるようなこと
は回避され、スタータ1が保護される。
【0063】ここで、前述のように、振動センサ3はス
タータ1のエンドフレームの外周面に固定されているの
で、エンドフレームの後端面に接合してスタータ1に搭
載されている制御回路2へのセンサ配線31はごく短
い。
【0064】それゆえ、センサ配線31の取り回しはご
く簡単であり、本実施例のスタータ制御装置20の取付
け工数はわずかであって、接続や配線固定のための部品
点数が増えたりすることもない。その結果、センサ配線
31に関連するコストアップが抑制され、その分だけ本
実施例のスタータ制御装置20の取付けコストは安価で
ある。また、センサ配線31がごく短いうえに振動セン
サ3も安価であるので、スタータ制御装置20の製品価
格も安価にすることができるようになる。
【0065】そればかりではなく、センサ配線31が短
縮される分だけ断線の可能性も少なくなり、本実施例の
スタータ制御装置20は故障しにくくなって信頼性も向
上する。
【0066】したがって、本実施例のスタータ制御装置
20によれば、スタータ1を保護することができなが
ら、センサ配線31によって生じるコストアップを低減
することができる。すなわち、装置価格だけではなく、
組み付け工数も含めて従来技術より安価にスタータ制御
装置20を提供することができるようになるという効果
がある。そればかりではなく、本実施例のスタータ制御
装置20には、センサ配線31が断線する可能性が少な
くなる分だけ、従来技術より信頼性も向上するという効
果がある。
【0067】(実施例1の変形態様1)本実施例の変形
態様1として、制御回路2は振動周波数が所定値を越え
ることをもってエンジンの着火判定を行うスタータ制御
装置20の実施が可能である。
【0068】すなわち、再び図3に示すように、エンジ
ンが着火して始動すると、スタータ1だけで強制的に駆
動している間よりも飛躍的にエンジン回転数が高まり、
エンジンの回転に伴って生じる振動の周波数も飛躍的に
高まる。それゆえ、本変形態様では、振動周波数が所定
の閾値を越えたことをもって、極めて確実かつ容易にエ
ンジンの始動を判定することができる。また、制御回路
2のうち判定手段は、周波数が所定値よりも高くなった
こと判定する機能を持っているだけでよいので、やはり
比較的安価に製造することができる。
【0069】したがって、本変形態様のスタータ制御装
置20によっても、実施例1と同様の効果が得られるば
かりではなく、エンジンの着火判定がより確実になる可
能性が高い。
【0070】(実施例1の変形態様2)本実施例の変形
態様2として、スタータ1がエンジンブロック6にステ
ーで固定されている場合には、ステーのうち制御回路2
に最も近い部分に振動センサ3が取り付けられている構
成のスタータ制御装置20の実施も可能である。本変形
態様によっても、実施例1に準ずる効果が得られる。
【0071】(実施例1の変形態様3)本実施例の変形
態様3として、制御回路2がマグネットスイッチ80の
後端部に固定ないし内蔵され、振動センサ3がメインス
イッチ70の外周面に固定されたスタータ制御装置20
の実施も可能である。本変形態様では、スタータ制御装
置20の制御回路2がメインスイッチ80に近接して配
置されるので、スイッチリード21(図1参照)をごく
短くするか、あるいはなくしてしまうことが可能にな
る。したがって、本変形態様によっても、実施例1と同
様の作用効果が得られる。
【0072】[実施例2] (実施例2の構成)本発明の実施例2としてのスタータ
制御装置20’は、図4に示すように、振動センサ5が
スタータ1に直接固定されておらず、制御回路2’と共
通のケースに収容されている点が実施例1と異なってい
る。よりくわしく説明すると、振動センサ3は制御回路
2と同一のプリント基板に実装されており、ケースから
露出したセンサ端子2cおよびセンサ配線31はなくな
っている。すなわち、制御回路2’に接続しているセン
サ端子2cおよびセンサ配線31は、プリント基板の中
に一体的に取り込まれており、同一のプリント基板上に
制御回路2および振動センサ3が実装されている。
【0073】そして、両者2’,3を実装したプリント
基板はケース内に固定されており、ケースはスタータモ
ータ11のエンドフレームに固定されている。それゆ
え、振動センサ3にはスタータ1のフレームを介してエ
ンジンブロック6の振動が伝わるようになっている。
【0074】本実施例のスタータ制御装置20’の構成
は、その他の点では実施例1と同様である。
【0075】(実施例2の作用効果)本実施例のスター
タ制御装置20’では、前述のように、制御回路2はス
タータ1に固定されており、振動センサ3は制御回路
2’と共通のケースに収容されている。それゆえ、振動
センサ3はスタータ1の振動を検出することができなが
ら、振動センサ3と制御回路2’との間のセンサ配線3
1は全くケースの外に出ないで済む。また、ケースの外
に露出したセンサ端子2cもなくなり、制御回路2’か
らセンサ端子2cに連絡する貫通孔もなくなる。
【0076】その結果、本実施例のスタータ制御装置2
0’は、装置価格が下がり取り付け工数も低減されるの
で、実施例1よりもさらにコストダウンすることができ
る。そのうえ、センサ配線31がなく、エンジンルーム
内に露出しないので断線しにくくなり、スタータ制御装
置20’の信頼性はさらに向上する。また、センサ端子
2c用の貫通孔をケースに開けないで済むので、ケース
の水密性が向上し、スタータ制御装置20’の信頼性は
よりいっそう高まる。さらに、腐食等によるセンサ端子
2cの接続不良や、センサ配線31の断線もなくなり、
このこともスタータ制御装置20’の信頼性の向上に寄
与する。
【0077】したがって、本実施例のスタータ制御装置
20’によれば、前述の実施例1の効果に加えて、さら
なるコストダウンの効果と、さらなる信頼性向上の効果
とが得られる。
【0078】(実施例2の変形態様1)本実施例の変形
態様1として、マグネットスイッチ70の後端部に固定
ないし内蔵されているスタータ制御装置20’の実施が
可能である。本変形態様では、スタータ制御装置20’
がメインスイッチ80に近接して一体的に配置されるの
で、センサ配線31ばかりではなくスイッチリード21
もなくしてしまうことが可能になる。
【0079】したがって、本変形態様によれば、実施例
2の効果がさらに強化される。
【0080】(実施例2の変形態様2)本実施例および
その変形態様1のうちいずれのスタータ制御装置20’
に対しても、実施例1に対するその変形態様1に相当す
る変形態様の実施が可能であり、実施例1の変形態様1
に相当する作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としてのスタータ制御装置の構成を
示す模式図
【図2】 実施例1としてのスタータ制御装置の構成を
示す回路図
【図3】 エンジン始動時の振動状態と実施例1の作用
とを示すグラフ
【図4】 実施例2としてのスタータ制御装置の構成を
示す模式図
【符号の説明】
1:スタータ 11:スタータモータ 1a:B端子 1b:50端子 70:マグネットスイッチ 10:スイッチコイル 9:可動鉄心 80:メインスイッチ 7,8:固定接点 9a:可動接点 20:制御装置(3とワンセット) 2,2’:制御回路 21:スイッチリード 2a:入力端子 2b:出力端子 2c:センサ端
子 2d:MOSFET(スイッチング素子として) 3,3’:振動センサ(Gセンサ素子) 31:セン
サ配線 4:バッテリ 41:メインケーブル 5:キースイッチ 51:スイッチリード 6:エンジンブロック C:所定値 T:所定時間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スタータまたはその近傍に固定されエンジ
    ンによる振動を検出する振動センサと、 この振動センサからの検出信号に基づいてエンジンの着
    火を判定し、この判定結果に基づいてこのスタータのメ
    インスイッチを制御することにより、このスタータを保
    護する制御回路と、 を有することを特徴とするスタータ制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御回路は、振動レベルおよび振動周
    波数のうち少なくとも一方が所定値を越えることによっ
    て前記エンジンの着火判定を行う、 請求項1記載のスタータ制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御回路は、前記エンジンが着火した
    と判定してから所定時間の経過を待って前記メインスイ
    ッチを開ける、 請求項1〜2のうちいずれかに記載のスタータ制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記制御回路は、前記スタータに搭載され
    る、 請求項1〜3のうちいずれかに記載のスタータ制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記振動センサは、前記制御回路と共通の
    ケースに収容されている、 請求項4記載のスタータ制御装置。
  6. 【請求項6】スタータまたはその近傍に固定されエンジ
    ンによる振動を検出する振動センサからの検出信号に基
    づいてエンジンの着火を判定し、この判定結果に基づい
    てこのスタータのメインスイッチを制御する制御回路を
    有することを特徴とするスタータ制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005080779A1 (ja) * 2004-02-24 2005-09-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. エンジン動作状況検出装置
FR2944567A1 (fr) * 2009-04-17 2010-10-22 Denso Corp Demarreur pour demarrer un moteur a combustion interne
JP2011085129A (ja) * 2009-09-15 2011-04-28 Denso Corp スタータ
JP2011117350A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Hitachi Automotive Systems Ltd スタータ
WO2020129287A1 (ja) * 2018-12-21 2020-06-25 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型車両

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