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JP2001031012A - 包装された使い捨て衛生用品、使い捨て衛生用品の包装方法および搬送物反転装置 - Google Patents

包装された使い捨て衛生用品、使い捨て衛生用品の包装方法および搬送物反転装置

Info

Publication number
JP2001031012A
JP2001031012A JP11303147A JP30314799A JP2001031012A JP 2001031012 A JP2001031012 A JP 2001031012A JP 11303147 A JP11303147 A JP 11303147A JP 30314799 A JP30314799 A JP 30314799A JP 2001031012 A JP2001031012 A JP 2001031012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
conveyor
cassette
conveyed
reversing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11303147A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuji Sakano
賀津士 坂野
Yasunobu Kojima
康伸 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP11303147A priority Critical patent/JP2001031012A/ja
Publication of JP2001031012A publication Critical patent/JP2001031012A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッケージの見栄えがよく積み重ねが容易な
包装された使い捨て衛生用品と、このような包装を省ス
ペース及び低コストで実現する包装方法と、これに用い
る搬送物の反転装置を提供する。 【解決手段】 計数機2において計数し所定枚数単位に
仕分けされた使い捨て衛生用品Wを仕分け単位毎にコン
ベア5上を流れてくるカセット10へ積載し、このカセ
ット10をコンベアの途中に設けた反転装置3によって
1カセット置きに反転し、さらに包装機4に移送して包
装する。該反転装置3は互いに直交する第1アームと第
2アームと回転支点を具備し、コンベア上を搬送される
搬送物の推進力によって回転する。また、包装された包
装袋内の使い捨て衛生用品の各列は、一部の使い捨て衛
生用品が他と逆向きになるように重ね合わされて圧縮封
入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、使い捨て衛生用
品の包装形態に関し、より詳しくは圧縮状態で包装され
た使い捨て衛生用品およびその包装方法に関する。ま
た、この発明は、コンベア上で前記使い捨て衛生用品な
どを載置して搬送されるカセットなどの搬送物を1つ置
きに180度反転する搬送物反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、包装された使い捨て衛生用品
は、折り畳まれた使い捨て衛生用品を所定枚数重ね合わ
せたものを一列とした積層体を、縦方向及び/又は横方
向に一列あるいは複数列並列に配置した状態で、包装袋
に圧縮封入されている。
【0003】このような包装された使い捨て衛生用品に
おいて、従来、各列の積層体は、その重ね合わせ面を全
て一定の方向に向けて重ね合わせ配列されているので、
使い捨て衛生用品を圧縮封入したパッケージの形状が歪
むことがしばしば発生した。
【0004】特に、使い捨て衛生用品の折り畳まれた状
態での厚み分布が不均一である場合や、パンツ型紙おむ
つで見られるように二つ折りに畳まれた状態が弓状にな
る場合には、パッケージ形状が斜めに大きく歪んでい
た。
【0005】すなわち、テープ型おむつのように、1枚
1枚がほぼ薄い直方体状に折り畳まれた製品では問題な
いが、パンツ型おむつでは、1枚1枚の形状が尻側(背
側)が突出し、腹側が引っ込むというように湾曲してい
るので、このようなおむつを尻側(あるいは腹側)が同
じ方向を向くように重ねて包装すると、パック形状は、
左右が非対称となってゆがんでしまう。
【0006】パッケージ形状がゆがんだ状態に包装され
た使い捨て衛生用品は、見栄えが悪く、また、販売時に
店頭等で積み重ねて陳列する場合、積み重ねが困難にな
る、あるいは崩れやすくなるなどの問題があり、さらに
は、段ボールに箱詰めする場合や店頭等において、余計
な空間を要してしまうという問題もある。
【0007】そこで、実開平3−93466号公報にお
いては、直方体状に包装するパッケージの一面に厚紙に
よる保形部材を配置することで、パッケージ形状を直方
体に保形するようにしている。
【0008】しかしながら、このような従来の手法で
は、保形部材という余分な資材を使用するので、使い捨
て衛生用品がコスト高になる、製造設備が複雑になるな
どの問題がある。
【0009】一方、紙おむつ製造工場において、紙おむ
つを包装するための包装ラインは、搬入された紙おむつ
を計数する計数機と、紙おむつを包装する包装機と、こ
れらの間を連結するコンベアなどで構成されている。
【0010】計数機では、搬入された製品おむつを計数
して予め設定された枚数単位に仕分けし、仕分けした製
品をカセットに投入して、コンベア上に流す。カセット
に入れられた所定枚数の製品おむつは、コンベア上を搬
送されて、包装機まで運ばれる。
【0011】包装機では、製品パック内の入り数の大小
に応じて、1パックを1カセットで構成したり、2カセ
ットで構成したりする。例えば、テープ型と称する展開
型の紙おむつでは、17枚×3列×1カセットで51枚
入りのパックを構成したり、14枚×3列×2カセット
で84枚入りのパックを構成したり、あるいはパンツ型
と称するはかせる型の紙おむつでは、18枚×1列×2
カセットで36枚入りのパックを構成したりする。
【0012】これを包装する際には、上述の通り、パン
ツ型おむつのように1枚1枚のおむつの尻側(背側)が
突出し、腹側が引っ込むというような湾曲した形状であ
ると、前記パンツ型36枚入りのパックにおいて、2カ
セット分のおむつを一列に並べてパックした場合、2カ
セット分のおむつの尻側が同じ方向を向いて包装される
ので、左右非対称のパック形状となってゆがんでしま
う。
【0013】ところが、この種のラインで用いられる包
装機は、通常、カセットに入れられてコンベアで搬入さ
れたおむつを、カセットから包装機側に移載し、これを
単に並べて包装する機能しか有していない。すなわち、
包装機側には、おむつの向きを反転する機能は有しては
いない。
【0014】このため、従来装置においてカセットを1
つおきに180度反転するためには、計数機と包装機と
の間のコンベア上に必要に応じて作業者を介在させて、
人手で反転する等の作業が必要である。このように反転
すれば、包装機には、尻腹の向きが1カセット毎に交互
に逆となった製品半量分のおむつが順次搬入されるよう
になり、左右対称な形状で設置性も安定なパックを実現
することができる。
【0015】しかし人手による手法では、作業者に多大
な労力を強いるばかりか、製造コストの削減の妨げとな
る。
【0016】人手で反転する代わりに電動の反転装置を
設置することも考えられるが、おむつ包装工程のコンベ
ア速度は極めて高速のため構造が難しいという問題があ
り、この種の製造あるいは包装ラインにおいて、所定の
ステーションに搬入されるワークを1つおきに180度
反転させることを実現するためには、一般的にコンベア
ラインの増設が検討される。すなわち、一方のコンベア
ラインには反転させていないワークを流し、他方のコン
ベアラインには反転されているワークを流して、前記ス
テーションの手前でこれらのコンベアラインを合流さ
せ、合流ラインには、2つのコンベアラインからワーク
を交互に進入させる方法である。
【0017】しかしながら、このような方法では、コン
ベアラインを増設しかつ各ライン毎に所要のステーショ
ンを設置するなどの大掛かりな設備が必要となり、また
システムが大規模化する、製造コストの削減の妨げにも
なるなどの問題を有する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
事情を考慮してなされたもので、簡単かつ低コストで、
パッケージ形状の見栄えを良くし、かつ、その積み上げ
性を改善した包装された使い捨て衛生用品および使い捨
て衛生用品の包装方法を提供することを解決課題とす
る。
【0019】また、この発明では、1つおきの搬送物の
反転動作を、モータなどの回転駆動系を有することな
く、極めて簡単な構成で実現するようにして省スペース
化および低コスト化を図る搬送物反転装置を提供するこ
とを解決課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、折
り畳まれた使い捨て衛生用品を、所定枚数重ね合わせた
ものを一列とし、該列を縦方向及び/又は横方向に一列
以上並列に配置した状態で圧縮したものを包装袋に封入
した包装された使い捨て衛生用品において、前記各列を
形成する使い捨て衛生用品は、その重ね合わせ面の少な
くとも一部が同じ面同士向き合うように重ね合わされて
圧縮封入されるようにする。
【0021】請求項1の発明では、使い捨て衛生用品が
複数枚積層されて形成される各列を、使い捨て衛生用品
の一部分あるいは複数の部分が他と逆向きになるように
重ね合わされて圧縮封入されるようにしており、これに
より使い捨て衛生用品のパッケージ形状を簡単な構成で
歪みの無いきれいな立方体または直方体にすることがで
きる。
【0022】請求項2の発明では、折り畳まれた使い捨
て衛生用品を所定枚数重ね合わせたものを包装袋に詰め
込んで包装する使い捨て衛生用品の包装方法において、
製造された使い捨て衛生用品を予め設定された所定枚数
単位に仕分けし、該仕分け単位毎にカセットに投入して
コンベア上に搬出するステップと、前記コンベアの途中
に配設される反転装置によって、仕分け単位分の使い捨
て衛生用品が載置されたカセットを1つおきに反転させ
て搬出するステップと、前記コンベアを介して搬入され
た使い捨て衛生用品を、カセットから仕分け単位ずつ取
り出し、搬入された順番に包装袋に圧縮して包装するス
テップとを備え、前記使い捨て衛生用品の向きが部分的
に他と逆向きになるように重ね合わせて包装するように
したことを特徴としている。
【0023】この請求項2の発明では、反転装置によっ
て、仕分け単位分の使い捨て衛生用品が載置されたカセ
ットを1つおきに反転させた後、カセットから仕分け単
位ずつ取り出し、搬入された順番に包装袋に圧縮して包
装することで、使い捨て衛生用品の一部が他と逆向きに
なるように重ね合わせて包装するようにしており、簡単
な手順で、歪みのない使い捨て衛生用品の包装をなし得
る。
【0024】この請求項2の方法で用いる反転装置とし
て、請求項8に示すように、請求項3〜7の何れかに示
す搬送物反転装置を用いることができる。その場合、極
めて簡単な構成で、1つおきの搬送物の反転動作を実現
でき、また工場ラインの省スペース化、低コスト化およ
び省人化を図ることが可能になる。
【0025】請求項3の発明では、コンベア上を搬送さ
れる搬送物を1個置きに反転させる反転装置であって、
第1アームと、該第1アームの一端から突出している突
出部と、該第1アームの中間領域において該第1アーム
とほぼT字状に直交して該突出部の突出方向と同一方向
に延在する第2アームとを有し、該突出部と該第2アー
ムとの間隔が前記搬送物の幅より所定寸法だけ広く設定
されているアーム体と、前記第1及び第2アームの交差
部位またはその近傍に取り付けられ、前記アーム体を回
転可能に支持する回転軸とを備え、前記第1アームが前
記コンベアと直交し前記突出部と前記第2アームが前記
コンベアの上流側を向いた回転位置にあるとき、前記搬
送物が前記突出部と第2アームの間に搬送されるような
位置に前記回転軸が配置され、更に前記第1アームは、
前記位置から180度回転した位置にあるとき、前記搬
送物が前記第1アームの突出部の無い他端側に衝突する
ような長さを有していることを特徴とする。
【0026】この請求項3の発明は、コンベアを介して
搬入される搬送物を1個置きに180度反転させる反転
装置に関するものであり、例えば、先の請求項2の発明
のような、使い捨て衛生用品の包装方法などに適用する
ことができる。
【0027】この請求項3の発明では、第1および第2
アームによって略T字状のアーム体を構成する。T字の
横線に対応する第1アームの一端には、カセットなどの
搬送物を引っ掛けるための突出部を設ける。T字の縦線
に対応する第2アームと前記第1アームの交差部位また
はその近傍に回転軸を配設する。回転軸は、前記第1ア
ームの前記一端側から前記第2アームまでの部分が前記
コンベアを横切るように、コンベアの中心からその幅方
向にずれた位置に配設する。
【0028】また、本発明においては、コンベアによっ
て搬送されてくる搬送物がアーム体の突出部と第2アー
ムの間に入り込み、コンベアによる推進力とアーム体か
ら受ける力によって搬送物が回転されるので、アーム体
の突出部と第2アームの間隔は、搬送物の幅より所定寸
法だけ大きく設定されていることが必要であり、この間
隔寸法は搬送物が容易に突出部と第2アームの間に入り
込むことができる寸法以上であり、かつ搬送物がアーム
体から必要な回転力を得られる寸法であることが必要で
ある。すなわち、該間隔寸法は、搬送物の形態や突出部
の形状などによって左右されるが、一般的には搬送物の
幅寸法より3〜25%程度大きく設定するのが好まし
い。
【0029】T字の縦線に対応する第2アームが搬送物
搬入側に位置しかつT字の横線に対応する第1アームが
コンベアに直角な状態となる回転位置で前記アーム体が
停止しているときに、反転装置の突出部と第2アームの
間に搬送物が搬入されると、搬送物はコンベアによる推
進力と第2アームの押圧力と前記突出部での引っ掛かり
によって180度前後回転する。しかし、T字の縦線に
対応する第2アームが搬送物搬出側に位置しかつT字の
横線に対応する第1アームがコンベアに直角な状態とな
る回転位置に前記アーム体が位置しているときに、搬送
物が搬入されると、こちら側では、第2アームの押圧力
は搬送物に作用せずかつ前記突出部も存在しないので、
搬送物が第1アームの突出部の無い他端に衝突してアー
ム体のみが180度程度回転され、カセットは反転され
ない。したがって、この搬送物反転装置を経由すること
で、コンベア上を搬送される搬送物は1つおきに180
度反転されることになる。
【0030】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、前記コンベアを挟んで前記回転軸の配設位置と反
対側に、前記搬送物を回転させるときに、前記コンベア
から前記搬送物がはみ出す部分を保持するためのテーブ
ルを配置するようにしたことを特徴としている。
【0031】この請求項4の発明では、コンベアを挟ん
で前記回転軸と反対側に前記搬送物を回転させるための
テーブルを配置するようにしているので、コンベア幅が
搬送物幅に比べて狭く、コンベア上には搬送物回転のた
めのスペースがない場合でも、搬送物の回転が可能にな
る。
【0032】請求項5の発明では、請求項3または4の
発明において、前記第1アームが前記コンベアとほぼ直
交する回転位置で前記アーム体の回動を規制するストッ
パと、前記搬送物の搬入を検出する第1の検出手段と、
前記アーム体が前記ストッパを通過してから前記第1ア
ームが180度回転し、前記コンベアと再び直交するま
での間に検出信号を出力する第2の検出手段と、前記第
1の検出手段の検出信号に応答して前記ストッパを解除
状態とするとともに、前記第2の検出手段の検出信号に
応答して前記ストッパを作動状態とする制御手段とを更
に備えるようにしている。
【0033】この請求項5の発明では、搬送物の搬入お
よびアーム体の回転状態を検出し、これらの検出出力に
基づきアーム体が180度ずつ回転するようストッパを
動作させるようにしており、アーム体は180度ずつの
回転位置で確実に停止される。
【0034】請求項6の発明では、請求項3〜5の何れ
かに記載の発明において、前記アーム体の逆回転を防止
する逆回転阻止機構を更に備えるようにしたことを特徴
とする。
【0035】この請求項6の発明では、アーム体の逆回
転を防止する逆回転阻止機構を備えるようにしており、
これによりアーム体がストッパで規制された後の逆回転
が防止され、アーム体は180度ずつの回転位置でより
確実に停止される。
【0036】請求項7の発明では、請求項3〜6の何れ
かに記載の発明において、前記搬送物を反転させる前記
アーム体の回転の際に、前記アーム体の回転を助成する
エアーを噴き出すエアー供給手段を更に備えるようにし
たことを特徴とする。
【0037】この請求項7の発明では、搬送物を回転さ
せる場合のアーム体の回転、すなわち搬送物からの反力
がアーム体の回転方向と逆方向に作用するアーム体の1
80度分の回転の際に、アーム体や搬送物にエアーを噴
き付けるなどしてアーム体の回転を助成するようにして
いる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施形態を説明する。
【0039】図1は、使い捨て衛生用品Wが包装袋70
に圧縮包装された概観を示すものである。
【0040】この場合は、包装袋70は、ガセットチュ
ーブで形成した袋の上端部に持ち手を形成した手提げ型
としている。
【0041】使い捨て衛生用品Wとしては、以下の実施
形態では、主に使い捨ておむつを対象にしているが、そ
の他に、生理用ナプキン、失禁用製品等も含まれる。
【0042】包装袋70としては、任意の材質を使用す
ることができるが、この種の製品に通常使用されている
ポリエチレン製などのフィルム材料で構成されるもの
が、使い捨て衛生用品Wを圧縮封入した場合に、内容物
の状態がパッケージ形状に影響を与えやすいため、本発
明を適用すると、特に有効である。
【0043】包装袋70の形状としては、ループ状の持
ち手を取付けた手提げ型の他に、ガゼット型などを使用
することができる。包装袋70には、内部の衛生用品W
を取り出すためのミシン目状の取り出し口を設けておく
ことが好ましい。
【0044】この包装袋70内には、おむつWは、例え
ば、図2に示すような形態で封入される。図2は図1の
A−A´断面を示すものである。
【0045】図2においては、二つ折りにされた衛生用
品Wが、一列に並べられた状態で包装袋70に圧縮封入
されている。衛生用品Wの列は、2つのブロックBK
a、BKbで構成されており、一方のブロックBKaで
は図面上で左側に前身頃Wfが向くように衛生用品Wが
重ね合わされており、他方のブロックBKbでは右側に
前身頃Wfが向くように衛生用品Wが重ね合わされてい
る。2つのブロックBKa、BKb内の衛生用品は、そ
れぞれ逆向きを向くように、即ち包装袋70の中央部で
後身頃Wr同士が対面するように配置されている。
【0046】一列中で、順方向を向く衛生用品と逆方向
を向く衛生用品とを混在させる割合は任意であるが、同
数とするほうが、ゆがみを打ち消してパッケージ形状が
立方体、直方体状になるので、好ましい。
【0047】図3は、他の実施形態を示すもので、この
場合も図1のA−A´断面を示すものである。
【0048】この場合は、各衛生用品Wは、前身頃Wf
を内側に織り込み、更にその上に後身頃Wrを折り返す
ように、三つ折りされている。この場合も、衛生用品W
の列は2つのブロックBKaおよびBKbで構成されて
おり、一方のブロックBKaの衛生用品Wは股下部Wu
が図面上で左側にくるように並べられ、他方のブロック
BKbの衛生用品Wは股下部Wuが図面上で右側にくる
ように並べられている。すなわち、2つのブロックBK
aおよびBKb内の衛生用品Wは、包装袋2の中央部で
後身頃Wr同士が向かい合うように配置されている。
【0049】図4はさらに他の実施形態を示すもので、
この場合も各衛生用品Wは三つ折りされている。この場
合は、衛生用品Wの列は4つのブロックBKa〜BKd
で構成されており、2つのブロックBKa,BKc内の
衛生用品Wは、股下部Wuが図面上で左側にくるように
並べられ、他のブロックBKb,BKd内の衛生用品W
は、股下部Wuが図面上で右側にくるように並べられて
いる。すなわち、ブロックBKaおよびBKbの境界で
は、後身頃Wr同士が向かい合い、ブロックBKbおよ
びBKcの境界では、股下部Wu同士が向かい合い、ブ
ロックBKcおよびBKdの境界では、後身頃Wr同士
が向かい合うように、圧縮封入されている。
【0050】図5はさらに他の実施形態を示すものであ
り、この場合も図1のA−A´断面を示すものである。
【0051】この実施形態では、包装袋70内で、衛生
用品Wの列を上下に(縦方向に)2段積層するようにし
ている。各衛生用品Wは、前身頃を内側に織り込み、更
にその上に後身頃Wrを折り返すように三つ折りされて
いる。上下の各列は、それぞれ2つのブロックBKa,
BKbで構成されており、一方のブロックBKaの衛生
用品Wは股下部Wuが図面上で左側にくるように並べら
れ、他方のブロックBKbの衛生用品Wは股下部Wuが
図面上で右側にくるように並べられている。
【0052】このように、この実施形態においては、包
装袋70内の衛生用品Wの各列を、一部の衛生用品が他
と逆向きになるように配列して圧縮封入するようにした
ので、使い捨て衛生用品のパッケージ形状を整った直方
体または立法体にすることができる。また、パッケージ
形状がゆがまないので、包装された使い捨て衛生用品の
パッケージ形状の見栄えが良くなり、販売時に店頭等で
パッケージを積み重ねる場合、積み重ねが容易になりか
つ見栄え良く積むことができ、さらに、段ボールに箱詰
めする場合や店頭等において、より少ない空間で陳列、
保管および運搬などが可能となる。
【0053】図6は、さらに他の実施形態を示すもの
で、この場合も図1のA−A´断面を示すものである。
【0054】この図6の場合は、二つ折りにされた衛生
用品Wは、一列中で、1枚ずつ交互に逆向きになるよう
に配列されている。すなわち、隣り合う衛生用品Wの前
身頃Wf同士あるいは後身頃Wr同士が向かい合うよう
に配列されている。
【0055】図7は、上述した使い捨て衛生用品の包装
ラインの一例を示すものである。
【0056】この包装ライン1は、計数機2、カセット
反転装置3、包装機4、これら各機械を連結するスラッ
ト式のフレックスコンベア(フレックスコンベアは搬送
物を直進させるだけでなく、曲線状に搬送することがで
きる)5、およびコンベア用モータ6などを有してい
る。
【0057】計数機2は搬入された製品紙おむつを計数
して予め設定された所定枚数単位に仕分けし、該仕分け
単位毎にカセットに投入する。計数機2から搬出された
カセットはカセット反転装置3を通過する。カセット反
転装置3はカセット(搬送物)を1個置きに180度反
転して搬出する動作を行う。包装機4は搬入されたカセ
ットから紙おむつを仕分け単位ずつ取り出し、搬入され
た順番に包装袋に圧縮して包装することで、製品パック
に対応する態様で1カセット分または複数カセット分の
紙おむつを包装する。
【0058】図8は、図7に示した包装ラインを用い
て、図2に示したような、並べ方のおむつ包装パックを
包装するための工程を示したものである。
【0059】カセット10は、使い捨て衛生用品Wを1
ブロック分、一時的に仮配置するための容器である。こ
のカセット10には、例えば、先の図2〜図5に示した
ような形態で並べられて包装された衛生用品を製造する
際には、それぞれ図2〜図5に示したブロックBKa,
BKb,BKc,…を、1ブロックとして仮配置する。
また、図6の場合は、1枚ずつカセット10に仮配置す
ればよい。
【0060】計数機2は、衛生用品製造設備から搬入さ
れた製品紙おむつを計数して予め設定された所定枚数か
ら成る1ブロック単位に仕分けし、1ブロック毎に、コ
ンベア5上を移動してくるカセット10に仮配置する。
このとき各ブロックの衛生用品Wは全て同じ向きを向い
て配列されている。
【0061】1ブロック分の衛生用品Wが載置されたカ
セット10は、コンベア5上を移動し、カセット反転装
置3に搬入される。
【0062】カセット反転装置3は、搬入されるカセッ
ト10を、1カセット置きに反転する。即ち、反転され
たカセット10の次に反転装置3に搬入されるカセット
10は、反転装置3で反転されずに通過する。
【0063】反転装置3を出てコンベア5上を搬送され
たカセット10は、包装機4に搬入される。
【0064】包装機4は、運ばれた使い捨ておむつW
を、カセット10から1ブロックずつ取り出し、搬入さ
れた順番に包装袋70に圧縮して包装する。この場合
は、連続する2カセット分のおむつWを1包装分とし
て、包装袋70に圧縮封入する。
【0065】なお、1包装袋当たりに上記行程を複数回
繰り返すことにより、複数列のおむつWを1つの包装袋
に封入することもできる。
【0066】このように、この包装方法では、折りたた
まれた使い捨て衛生用品を、同方向に所定枚数重ね合わ
せたものを1ブロックとしてカセットなどの容器に一時
的に仮配置したものを、連続してコンベア上などを移動
させ、所定ブロック間隔で該容器内の使い捨て衛生用品
の配列順が逆になるように容器を反転させて、該反転さ
せたブロックと反転させていないブロックが混在するよ
うに、複数のブロックを一列として構成させて、包装袋
に圧縮封入することによって、各一列中で使い捨て衛生
用品の一部を逆向きに配列することができる。
【0067】この場合、容器を1ブロックおきに反転さ
せ、且つ連続する2ブロックを包装する衛生用品の一列
として構成することで、簡単かつ効率よく、一列中の使
い捨て衛生用品の半量を逆向きに配列することができ
る。
【0068】また、一列を構成する使い捨て衛生用品の
枚数が多い場合は、さらにブロック数を増やして一列を
構成することもできるが、その場合、偶数分のブロック
で構成するようにすれば、一列中の使い捨て衛生用品の
半量を逆向きに配列することができ、歪みのない包装を
なし得るので好ましい。
【0069】つぎに、図9〜図14を用いて、上記包装
ラインに配置されるカセット反転装置3の詳細について
説明する。
【0070】図9は、上記包装ラインに配置されるカセ
ット反転装置3を概念的に示す平面図である。また、図
10(a)〜(c)はカセット反転装置3をより具体的
に示す三面図である。これら図9及び図10を用いてカ
セット反転装置3の構成について説明する。
【0071】図9及び図10において、コンベア5は矢
印Aに示す方向にカセット(パレット)10を搬送す
る。カセット10は、底部と、前面壁10aおよび後面
壁10bのみを有し、側方から紙おむつWの出し入れを
行う。この場合、コンベア5の幅はカセット10の幅よ
りも狭いので、コンベア5の両側の空間には、カセット
10を案内するガイドバー11が配されている。図10
(a)において、12はフレックスコンベア5の支柱で
ある。
【0072】カセット反転装置3は、カセット反転治具
20、テーブル30、光電スイッチ31、ストッパ3
3、逆転防止つめ34、エアー噴き出し部35、エアー
受けプレート36などを有している。
【0073】テーブル30は、コンベア5を挟んでカセ
ット反転治具20の反対側に設けられ、カセット10の
反転のための支持台として機能する。テーブル30は、
コンベア5の固定部に固定されており、その上面はコン
ベア5の搬送面と同一高さとしている。
【0074】カセット反転治具20は、アーム体21お
よび該アーム体21を回転支持する回転軸22を有して
いる。
【0075】アーム体21は、第1アーム23と、この
第1アーム23の一端にほぼ直角に突出する形で設けら
れた突出部24と、第1アーム23の長手方向とほぼ直
交する一方の方向に延在する第2アーム25とを有して
いる。すなわち、第1アーム23及び第2アーム25で
ほぼT字状のアーム体を構成し、第1アーム23の一端
側にかぎ状のつめ24aが形成された突出部24を配設
している。突出部24の先端には、カセット10の前面
壁10aの側端部に引っ掛かってカセット10とアーム
体21が回転しやすいようにつめ24aが形成されてい
る。第2アーム25は、アーム体21の回転に伴ないカ
セット10を側方から押圧してカセット10を回転させ
るよう動作する。
【0076】ここで、つめ24aはカセットを引っ掛け
て回転し易くするために突出部24の先端部に設けてい
るが、搬送物が完全な立方体であり搬送物に引っ掛ける
部分がない場合などには、つめ24aを省略することも
できる。また、突出部やつめの形状は、搬送物の形状に
合わせて設計すればよい。
【0077】本実施形態においては、回転軸22は、第
1アーム23と第2アーム25の交差部位に設けられ、
この位置を中心にしてアーム体21を回転可能に支持し
ている。すなわち、回転軸22は、図10(a)に示す
ように、軸受け26を介して、支柱27から側方に延在
するアーム支持体28に回転可能に取り付けられてい
る。回転軸22は、モータなどの駆動源には接続されて
いない。
【0078】ここで、回転軸22は、第1アーム23が
図9に示すようにコンベア5と直交する回転位置に位置
しているとき、第1アーム23の突出部24を有する先
端から第2アーム25との交差位置までの部分がコンベ
ア5を横切ることができるようにコンベア5の中心から
その幅方向にずれた位置に配設する。また、この場合、
突出部24と第2アーム25の間隔Lは、アーム体21
の回転に伴ない第2アーム25でカセット10を側方か
ら押圧することができ、かつカセット10の前面壁10
aの側部を突出部24で規制することができるように、
カセット10の幅よりも若干大きく設定している。さら
に、上記間隔Lでのスペースでカセット10が自由に動
けるような大きなあそびスペースは設けてはいない。搬
送物の形状やアーム体の形状にもよるが、一般的には、
上記間隔Lはカセットの幅寸法より3〜25%程度大き
くするのが好ましい。
【0079】アーム体21を、図9に示す回転位置およ
びこれを180度回転させた回転位置で停止させるべ
く、アーム体21の回動を規制するストッパ33が設け
られている。この場合、ストッパ33は、図10(a)
(c)、さらには図11にも示すように、支柱27の頂
部に配設されたエアーシリンダ40のピストン41に取
り付けられ、ピストン41の移動に伴なってB方向(図
9では紙面に直角な方向)に往復移動する。シリンダ4
0はコントローラ50によって駆動制御され、マイクロ
コンピュータ等を用いることもできる。
【0080】また、図9〜図11に示すように、アーム
体21がストッパ33に衝突した際のアーム体21の逆
転を阻止する逆転阻止機構としての逆転防止つめ34が
ストッパ33に対向して設けられている。逆転防止つめ
34は、図10(c)に示すように、つめ支持体43を
介して支柱27に取り付けられている。つめ34は、板
ばねで構成されている。一方、第1アーム23の両端部
の下面には、ピン42がそれぞれ設けられており、各ピ
ン42の下端は板ばね34の最上位置より下方に位置す
るようにしている。したがって、ピン42が板ばね34
を下方に撓めて板ばね34を通過した後、板ばね34は
元の状態に復帰するので、第1アーム23の端部がスト
ッパ33に衝突しても、ピン42がつめ34で止められ
て、アーム体12の逆転が阻止される。
【0081】図9及び図10(c)に示すように、アー
ム体21の回転動作を助成するのためのエアーをアーム
体21に噴きつけるためのエアー噴き出し部35が、ア
ーム体21の回転エリアの周囲の所定位置に設けられて
いる。アーム体21の第1アーム23の一端部の上面に
は、エアー噴き出し部35からのエアーを受けるための
エアー受けプレート36が配置されている。エアー噴き
出し部35は、図示はしないが、電磁弁、エアー配管、
エアー供給源などに接続され、コントローラ50による
電磁弁のオンオフによってエアーの噴き出しタイミング
が制御される。この場合、アーム体21が、図9に示す
位置から90度程度回転したときに、エアー受けプレー
ト36がエアー噴き出し部35に対向し、このときに電
磁弁がオンされてエアーがエアー受けプレート36に噴
き付けられる。
【0082】エアー受けプレート36は、第1アーム2
3の片側にしか設けられておらず、カセット10を反転
させるときのアーム体21の180度分の回転のときの
みにアーム体21の回転助成を実行する。すなわち、カ
セット10を反転させるときは、特にその後半におい
て、カセット10からの負荷がアーム体21に作用して
アーム体21の回転を阻止しようとするので、エアーを
噴き付けて、アーム体21の回転を助成するようにして
いる。
【0083】図9において、光電スイッチ31は、カセ
ット10が当該カセット反転装置3に搬入したことを検
出し、その検出信号をコントローラ50に入力する。こ
の光電スイッチ31の検出タイミングで、回転阻止状態
に上昇されていたストッパ33を下降させ、アーム体2
1の回転が可能な状態とする。
【0084】また、この場合、ストッパ33を上昇させ
るタイミングを規定し、かつエアー噴き出しをオンにす
る電磁弁のオンタイミングを規定するべく、アーム体2
1の回転軸22の下端部60(図10(a)参照)に図
12に示すような近接スイッチを配設するようにしてい
る。
【0085】すなわち、回転軸22の下端には、3つの
検出体(金属、磁性体など)61a〜63aを、センサ
61b〜63b側の配設位置に対応して各所定の角度位
置に配設している。また、これら各検出体61a〜63
aの接近をそれぞれ検出するセンサ61b〜63bを回
転体22の周りの所定の位置に配置している。
【0086】この場合、センサ61bで、第1アーム2
3の突出部24とは反対側の端部がストッパ33の部位
を通過したことを検出している。また。センサ62b
で、第1アーム23の突出部24側がストッパ33の部
位を通過したことを検出している。また、センサ63b
で、アーム体21が、図12又は図9に示す位置から9
0度程度回転した時点を検出している。これらセンサ6
1b〜63bの検出信号はコントローラ50に入力され
る。
【0087】以下、上記カセット反転装置の動作を図1
3に示すフローチャートおよび図14に示す回転状態図
を参照して説明する。図13はコントローラ50の動作
形態を示すものである。
【0088】図14(a)に示す初期状態に、アーム体
21が停止しているとする。この初期状態のとき、スト
ッパ33は上方に突出されてアーム体21の回動を規制
している。この状態で、カセット10がコンベア5によ
って光電スイッチ31の位置まで搬入されると、光電ス
イッチ31はオンとなり、検出信号をコントローラ50
に出力する(図13ステップ100)。
【0089】この光電スイッチ31の検出信号により、
コントローラ50はストッパシリンダ40のピストン4
1を下降させる。この結果、ストッパ33はアーム体2
1の回転を規制しない位置まで下降される。
【0090】カセット10が第1アーム23に当たる
(衝突する)と、カセット10はコンベア5によってさ
らに進行方向に進むので、アーム体21は第1アーム2
3を介してカセット10に押され、これによりアーム体
21は、図14(b)に示すように、回転軸22の周り
に回転を開始する。
【0091】第1アーム23の突出部24とは反対側の
端部部分がストッパ33を通過すると、これが近接セン
サ61bで検出され、その信号がコントローラ50に入
力される(ステップ120)。この検出信号により、コ
ントローラ50はストッパシリンダ40のピストン41
を上昇させる。この結果、ストッパ33はアーム体21
の回転を規制する位置まで上昇される(ステップ13
0)。
【0092】一方、アーム体21の回転に伴なって、ア
ーム体21の第2アーム25は、図14(b)に示すよ
うに、カセット10を側方から押し、これによりカセッ
ト10もアーム体25とともに回転する。
【0093】第2アーム25によって押されることでカ
セット10は90度程度回転し、図14(c)の破線で
示すような状態となる。カセット10はコンベア5の搬
送力によってさらに進行しよとするが、突出部24が邪
魔になってそのまま平行移動することはできない。
【0094】すなわち、カセット10は、図14(c)
の実線で示すように、第1アーム23の一端に設けられ
た突出部24に引っ掛かり、コンベア5の搬送力を利用
して前記突出部24にカセット10の先端部が引っ掛か
った状態でさらに90度前後回転する。カセット10の
回転によって突出部24での引っ掛かりがなくなると、
カセット10はコンベア5によって搬送される。反転後
のカセット10の姿勢が少々斜めになっていても、その
後カセット10は、コンベア5の両側方に設けられたガ
イドバー11によって姿勢が補正されて搬送される。な
お、ガイドバー11の幅は、反転装置の近辺では広くし
てカセットが入り易くし、反転装置から離れるに従って
狭くしてカセットの幅に近づくようにしている。
【0095】一方、アーム体21は図14(a)に示し
た回転位置から90度程度回転して、第1アーム23が
コンベア5とほぼ平行な状態となると、これが図12に
示した近接センサ63bで検出され、その信号がコント
ローラ50に入力される(図13ステップ140)。こ
の検出信号によって、コントローラ50はエアー噴き出
し用の電磁弁をオンにする(ステップ150)。この結
果、図14(c)に示すように、エアー噴き出し部35
からエアーが噴き出され、第1アーム25上に設けられ
たエアー受けプレート36に当たる。したがって、アー
ム体21の回転が助成されることになる。
【0096】アーム体21は、前述したようにしてカセ
ット10を回転させた後、図14(d)に示す位置まで
回転され、ストッパ33および逆転防止つめ34の作用
によってこの位置で停止される。
【0097】つぎに、図14(d)に示す状態にアーム
体21が停止しているときに、つぎのカセット10が搬
入されてきたとする。この搬入は、前記同様、光電スイ
ッチ31によって検出され、これによりストッパ33は
コントローラ50の制御によってアーム体21の回転を
阻止しない位置まで下降される。
【0098】カセット10は、図14(d)に示すよう
に、第1アーム23の突出部24側とは逆側に衝突し、
その後カセット10はコンベア5の搬送力によってアー
ム体21を押圧する。したがって、アーム体21は回転
されることになる。こちら側でのアーム体21の回転の
際には、第2アーム25の押圧力がカセット10に作用
せず、またカセット10が突出部24で引っ掛かること
もないので、カセット10はアーム体21との最初の衝
突によって若干姿勢が斜めになることはあるが、反転動
作を行うことなくコンベア5によってそのまま搬送され
ることになる。
【0099】なお、図13のステップ120に示すよう
に、第1アーム23の突出部24側がストッパ33を通
過すると、近接センサ62bがオンになるので、ストッ
パ33はアーム体21の回転を規制する位置まで上昇さ
れることになる。したがって、アーム体21は、図14
(d)に示す位置から180度回転した後、ストッパ3
3および逆転防止つめ34の作用によって停止され、図
14(a)に示した位置に戻る。なお、こちら側でのア
ーム体21の回転の際には、カセット10からの負荷が
小さいので、エアー噴き出しによるアーム体21の回転
助成は行わないようにしているが、必要に応じて実施し
ても構わない。
【0100】このようにして、本カセット反転装置3で
は、カセット10を1個置きに180度反転することが
できる。
【0101】なお、上記実施形態においては、突出部2
4にかぎ状のつめ24aを形成し、カセット10の前面
壁10aと係合させて、カセット10をより回転しやす
いようにしたが、この突出部24はつめ24aの無い単
なる突出部であってもよい。すなわち、第1アーム23
の一端に突出部を形成するようにすれば、この突出部で
カセット10の側端部の動きが規制されて、コンベア5
の搬送力によってカセットは回転できるからである。
【0102】また、この場合、近接スイッチ61、62
によって第1アーム23がストッパ33を通過した直後
を検出し、これに基づきストッパ33を規制位置(作動
位置)に戻すようにしたが、ストッパ33の規制位置へ
の戻しタイミングは、第1アーム23がストッパ33を
通過してから第1アーム23が180度回転してコンベ
ア5と再び直交するまでの間の任意の時点でよい。
【0103】また、ストッパ33の作動タイミング、エ
アー噴き出しタイミングを検出する検出手段も、近接ス
イッチに限らず、アーム体21の回転角度を検出するエ
ンコーダなど他の任意の検出手段を用いるようにしても
よい。
【0104】また、アーム体21を180度毎に停止さ
せる機構、アーム体21の逆転を防止するための機構も
実施形態に示したものに限らず、同等の機能を達成でき
るものであれば任意の機構を採用するようにしてもよ
い。さらに、ストッパ33、逆転防止機構34などの配
設位置も実施形態に示した位置に限るわけではなく、任
意である。また、エアー噴き出しにより回転助成のため
の構成も、適宜省略したり、追加するようにしてもよ
い。
【0105】また、本カセット反転装置3は、おむつ以
外のワークが装填されたカセットの反転に適用するよう
にしてもよい。さらには、カセットではなくワーク自体
を反転させるようにしてもよい。
【0106】さらに、上記実施形態において、回転軸2
2をモータなどの回転駆動源に接続し、モータの駆動停
止制御によって回転軸22を回転駆動するようにしても
よい。
【0107】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、包装された使
い捨て衛生用品の各列を、少なくとも一部の衛生用品が
他と逆向きになるように重ね合わせて構成したので、ゆ
がみのない直方体あるいは立方体状のパッケージ形状を
提供することができ、パッケージ形状の見栄えが良くな
る。また、販売時に店頭等でパッケージを積み重ねる場
合、その設置性が安定するので、積み重ねが容易でかつ
見栄え良く積むことができ、また、段ボールに箱詰めす
る場合や店頭等において、より少ない空間での陳列、保
管および運搬などが可能となる。
【0108】請求項2の発明では、仕分け単位分の使い
捨て衛生用品が載置されたカセットを反転装置によって
1つおきに反転させた後、カセットから仕分け単位ずつ
取り出し、搬入された順番に包装袋に圧縮して包装する
ことで、使い捨て衛生用品の一部が他と逆向きになるよ
うに重ね合わせる包装を実現しており、これにより簡単
な手順で、歪みのない使い捨て衛生用品の包装をなし得
る。
【0109】請求項3の発明では、その一端に突出部が
設けられた第1アームと第2アームとの略T字状のアー
ム体を回転可能に構成して、これをコンベアの側方に設
けるという極めて簡単な構成で、1つおきの搬送物の反
転動作を実現するようにしたので、工場ラインの省スペ
ース化、低コスト化および省人化を図ることが可能にな
る。
【0110】請求項4の発明では、搬送物を回転させる
ためのテーブルを配置するようにしているので、コンベ
ア幅が搬送物幅に比べて狭く、コンベア上には搬送物回
転のためのスペースがない場合でも、搬送物の回転が可
能になる。
【0111】請求項5の発明では、搬送物の搬入および
アーム体の回転状態を検出し、これらの検出出力に基づ
きアーム体が180度ずつ回転するようストッパを動作
させるようにしており、アーム体を180度ずつの回転
位置で確実に停止させることが可能になる。
【0112】請求項6の発明では、アーム体の逆回転を
防止する逆回転阻止機構を備えるようにしており、これ
によりアーム体がストッパで規制された後の逆回転が防
止され、アーム体は180度ずつの回転位置でより確実
に停止される。
【0113】請求項7の発明では、搬送物を反転させる
アーム体の回転の際に、アーム体の回転を助成するエア
ーをアーム体に噴き付けるようにしたので、搬送物から
の負荷が大きい場合でも、アーム体を確実に180度回
転することができるようになる。
【0114】請求項8の発明では、請求項2の発明の包
装方法において、カセットの1つおきの反転動作を、請
求項3〜7の発明による反転装置を用いて実現するよう
にしており、これにより極めて簡単な構成で1つおきの
反転動作を実現でき、工場ラインの省スペース化、低コ
スト化および省人化を図ることが可能になるなどの効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮包装された使い捨て衛生用品の概観構成の
一形態を示す斜視図である。
【図2】使い捨て衛生用品の並び方の一実施形態を示す
図1のA−A´断面図である。
【図3】使い捨て衛生用品の並び方の他の実施形態を示
す図1のA−A´断面図である。
【図4】使い捨て衛生用品の並び方の他の実施形態を示
す図1のA−A´断面図である。
【図5】使い捨て衛生用品の並び方の他の実施形態を示
す図1のA−A´断面図である。
【図6】使い捨て衛生用品の並び方の他の実施形態を示
す図1のA−A´断面図である。
【図7】この発明に係る使い捨て衛生用品の包装ライン
システムを示す概略平面図である。
【図8】図7に示した包装ラインを用いて、使い捨て衛
生用品を包装するための工程を示す図である。
【図9】この発明の搬送物反転装置の一実施形態を示す
概念的平面図である。
【図10】この発明の搬送物反転装置の一実施形態を示
す三面図(平面図、側面図、正面図)である。
【図11】アーム体のストッパ及び逆転防止機構を概念
的に示す図である。
【図12】近接スイッチの構成を示す二面図(平面図、
側面図)である。
【図13】コントローラの動作例を示すフローチャート
である。
【図14】カセットおよびアーム体の回転状態を経時的
に示す図である。
【符号の説明】
1 おむつ包装ライン 2 計数機 3 カセット反転装置(搬送物反転装置) 4 包装機 5 フレックスコンベア 6 コンベア用モータ 10 カセット(搬送物) 11 ガイドバー 20 カセット反転治具 21 アーム体 22 回転軸 23 第1アーム 24 突出部 24a つめ 25 第2アーム 30 テーブル 33 ストッパ 34 逆転防止つめ 35 エアー噴き出し部 36 エアー受けプレート 50 コントローラ 61 近接スイッチ 62 近接スイッチ 63 近接スイッチ W 使い捨て衛生用品(使い捨ておむつ) Wf 前身頃 Wr 後身頃 Wu 股下部 70 包装袋 BKa,BKb,BKc,BKd7 使い捨ておむつの
ブロック
フロントページの続き Fターム(参考) 3E054 AA02 AA13 CA08 EA02 FA04 FA07 FC03 FC08 FC13 FC16 FE03 GB02 GB06 GC02 HA04 HA07 3E067 AA12 AB83 AC03 BA12A BB14A EA06 EE11 FA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳まれた使い捨て衛生用品を、所定
    枚数重ね合わせたものを一列とし、該列を縦方向及び/
    又は横方向に一列以上並列に配置した状態で圧縮したも
    のを包装袋に封入した包装された使い捨て衛生用品にお
    いて、 前記各列を形成する使い捨て衛生用品は、その重ね合わ
    せ面の少なくとも一部が同じ面同士向き合うように重ね
    合わされて圧縮封入されていることを特徴とする包装さ
    れた使い捨て衛生用品。
  2. 【請求項2】 折り畳まれた使い捨て衛生用品を所定枚
    数重ね合わせたものを包装袋に詰め込んで包装する使い
    捨て衛生用品の包装方法において、 製造された使い捨て衛生用品を予め設定された所定枚数
    単位に仕分けし、該仕分け単位毎にカセットに投入して
    コンベア上に搬出するステップと、 前記コンベアの途中に配設される反転装置によって、仕
    分け単位分の使い捨て衛生用品が載置されたカセットを
    1つおきに反転させて搬出するステップと、 前記コンベアを介して搬入された使い捨て衛生用品を、
    カセットから仕分け単位ずつ取り出し、搬入された順番
    に包装袋に圧縮して包装するステップと、 を備え、 前記使い捨て衛生用品を部分的に他と逆向きになるよう
    に重ね合わせて包装するようにしたことを特徴とする使
    い捨て衛生用品の包装方法。
  3. 【請求項3】 コンベア上を搬送される搬送物を1個置
    きに反転させる反転装置であって、 第1アームと、該第1アームの一端から突出している突
    出部と、該第1アームの中間領域において該第1アーム
    とほぼT字状に直交して該突出部の突出方向と同一方向
    に延在する第2アームとを有し、該突出部と該第2アー
    ムとの間隔が前記搬送物の幅より所定寸法だけ広く設定
    されているアーム体と、 前記第1及び第2アームの交差部位またはその近傍に取
    り付けられ、前記アーム体を回転可能に支持する回転軸
    と、 を備え、前記第1アームが前記コンベアと直交し前記突
    出部と前記第2アームが前記コンベアの上流側を向いた
    回転位置にあるとき、前記搬送物が前記突出部と第2ア
    ームの間に搬送されるような位置に前記回転軸が配置さ
    れ、 更に前記第1アームは、前記位置から180度回転した
    位置にあるとき、前記搬送物が前記第1アームの突出部
    の無い他端側に衝突するような長さを有していることを
    特徴とする搬送物反転装置。
  4. 【請求項4】 前記コンベアを挟んで前記回転軸の配設
    位置と反対側に、前記搬送物を回転させるときに、前記
    コンベアから前記搬送物がはみ出す部分を保持するため
    のテーブルを配置するようにしたことを特徴とする請求
    項3記載の搬送物反転装置。
  5. 【請求項5】 前記第1アームが前記コンベアとほぼ直
    交する回転位置での前記アーム体の回動を規制するスト
    ッパと、 前記搬送物の搬入を検出する第1の検出手段と、 前記アーム体が前記ストッパを通過してから前記第1ア
    ームが180度回転し、前記コンベアと再び直交するま
    での間に検出信号を出力する第2の検出手段と、 前記第1の検出手段の検出信号に応答して前記ストッパ
    を解除状態とするとともに、前記第2の検出手段の検出
    信号に応答して前記ストッパを作動状態とする制御手段
    と、 を更に備えることを特徴とする請求項3または請求項4
    記載の搬送物反転装置。
  6. 【請求項6】 前記アーム体の逆回転を防止する逆回転
    阻止機構をさらに備えるようにしたことを特徴とする請
    求項3〜5の何れかに記載の搬送物反転装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送物を反転させる前記アーム体の
    回転の際に、前記アーム体の回転動作を助成するエアー
    を噴き出すエアー供給手段を更に備えるようにしたこと
    を特徴とする請求項3〜6の何れかに記載の搬送物反転
    装置。
  8. 【請求項8】 前記反転装置は、請求項3〜請求項7の
    いずれかに記載の搬送物反転装置であることを特徴とす
    る請求項2に記載の使い捨て衛生用品の包装方法。
JP11303147A 1999-05-19 1999-10-25 包装された使い捨て衛生用品、使い捨て衛生用品の包装方法および搬送物反転装置 Pending JP2001031012A (ja)

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