JP2001029250A - 取付基体への装着物の取付構造 - Google Patents
取付基体への装着物の取付構造Info
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Abstract
ホルダと締結ボルトとにより締結して浴槽の内側から取
付施工するに際し、ホルダを側壁の取付孔を容易に通過
させ得且つ通過後においてホルダを適性姿勢に保持し得
て、循環口装置を簡単に取り付けられるようにする。 【解決手段】浴槽の側壁10に装着される循環口装置1
4から延び出させた締結ボルト29を側壁10の取付孔
12に挿通し、側壁10の外側に位置させたホルダ32
と循環口装置14とを、それらが側壁10を内外両側か
ら挟み付ける状態に締結する。そのホルダ32には、常
時はホルダ32を締結ボルト29に対し略直角姿勢に保
持する一方、ホルダ32に対して強制的な傾動力が加わ
ったときに弾性変形してホルダ32の傾動を許容するゴ
ム弾性体46を装着しておく。
Description
用の取出口若しくは戻し口或いは取出口及び戻し口を形
成する循環口装置を浴槽の側壁に取り付けるための構造
等として好適な、取付基体への装着物の取付構造に関す
る。
循環用の取出口若しくは戻し口或いは取出口及び戻し口
を形成する循環口装置を浴槽の側壁に取り付けることが
行われている。この循環口装置を浴槽の側壁に取り付け
るに際して、これを浴槽の内側から取付施工できること
が望ましい。
な取付構造が考えられる。同図において200は浴槽の
側壁、202はその側壁200に形成された貫通の取付
孔であり、204は循環口装置である。循環口装置20
4からは導管206が延び出しており、その先端の接続
部208において外部配管が接続されるようになってい
る。
10が延び出しており、その締結ボルト210によっ
て、側壁200の外側に位置するホルダ212と循環口
装置204とが側壁200を内外両側から(表裏両側か
ら)挟み付ける状態に締結され、以って循環口装置20
4が側壁200内面に取付固定されている。尚ホルダ2
12には雌ねじ孔214が形成されており、締結ボルト
210はその雌ねじ孔214にねじ込まれている。
している。図示のようにこの取付構造では、予め締結ボ
ルト210にホルダ212を螺合しておき、その状態で
全体を傾けて締結ボルト210及びホルダ212を導管
206とともに取付孔202に、側壁200の内側から
外側へと挿通し、その後全体の姿勢を元に戻した上で、
締結ボルト210を側壁200の内側から回転操作して
ホルダ212の雌ねじ孔214に深くねじ込み、それら
ホルダ212及び循環口装置204が側壁200を挟み
付ける状態に循環口装置204とホルダ212とを強く
締結する。
200の外側に作業者が回り込んで取付作業しなくて
も、側壁200の内側から循環口装置204を側壁20
0に取付作業でき、従って1人の作業者で循環口装置2
04の取付作業ができる利点がある。しかしながらこの
取付構造の場合、ホルダ212を締結ボルト210に対
し略直角姿勢に予め螺合した状態でホルダ212を締結
ボルト210とともに取付孔202に挿通しなければな
らないことから、ホルダ212を取付孔202に対し内
側から外側に通過させることが簡単ではなく、作業に困
難を伴うといった問題がある。
直接螺合せず、ホルダ212を締結ボルト210に対し
自由に傾動させるようにしておいて、そのホルダ212
の裏側で締結ボルト210にナットを螺合し、ホルダ2
12を取付孔202に対し通過させる際にはホルダ21
2を傾動させることによって取付孔202を通過させ、
そしてホルダ212が側壁200の外側に位置したとこ
ろでこれを締結ボルト210に対し直角となる向きに戻
し、締結ボルト210とナットとの締付力でホルダ21
2と循環口装置204とにより側壁200を挟持させる
ようにするといったことが考えられる。
10に対し自由に傾動できるようにしておくと、取付孔
202を通過させることは容易となるものの、その後側
壁200の外側においてホルダ212を締結ボルト21
0に対し略直角姿勢に再び戻した上で締結ボルト210
による締付操作を行わなければならず、その際の作業が
面倒となって取付施工性の点で必ずしも十分とは言えな
い。
に取り付ける場合を例として説明したが、側壁200以
外の壁その他の取付基体への装着物の取付けに際しても
同様の問題が生じ得る。
を解決するためになされたものである。而して請求項1
の取付構造は、壁等取付基体に装着される装着物から締
結ボルトを延び出させて該締結ボルトを該取付基体の取
付孔に挿通し、該取付基体の裏側に位置させたホルダと
該装着物とを、それらが該取付基体を表裏両側から挟み
付ける状態に締結するようになした取付構造であって、
前記ホルダには、前記締結ボルトの挿通孔と、該締結ボ
ルトに螺合したナットの締付力を受ける受面とを設ける
とともに、該挿通孔と該締結ボルトとの間には該ホルダ
の該締結ボルトに対する傾動を可能とする隙間を形成
し、且つ該ホルダに、常時は該ホルダを該締結ボルトに
対し略直角姿勢に保持する一方、該ホルダに対して強制
的な傾動力が加わったときに弾性変形して該ホルダの傾
動を許容するばね部材を装着したことを特徴とする。
取付構造において、前記ばね部材を前記ナットとホルダ
とにまたがって設けてあることを特徴とする。
れかに記載の取付構造において、前記ホルダは前記取付
孔よりも寸法の大きなものであることを特徴とする。
れかに記載の取付構造において、前記挿通孔には前記ば
ね部材用の収容室が形成してあり、該収容室に該ばね部
材を収容してあることを特徴とする。
れかに記載の取付構造において、前記ばね部材がゴム弾
性体であることを特徴とする。
取付構造において、前記ゴム弾性体から成るばね部材に
前記ナットがインサートしてあり、それらが一体に固着
してあることを特徴とする。
れかに記載の取付構造において、前記取付基体が縦向き
の壁であって、前記取付孔が横向きの孔であることを特
徴とする。
れかに記載の取付構造において、前記取付基体が浴槽の
側壁であって、前記装着物が該側壁の内面に取り付けら
れる、浴水の外部循環用の循環口装置若しくはその構成
部材であることを特徴とする。
にナットの締付力を受ける受面を設けるとともに、ホル
ダを締結ボルトに対し傾動可能となし、且つ常時はホル
ダを締結ボルトに対し略直角姿勢に保持し、ホルダに対
し強制的な傾動力が加わったときに弾性変形してホルダ
の傾動を許容するばね部材を設けたもので、この取付構
造においては、ばね部材の弾性変形によるホルダの傾動
によって容易にこれを取付孔を通過させることができ
る。
ダはばね部材の復元力によって当初の姿勢、即ち締結ボ
ルトに対し略直角姿勢に戻り、従ってその後において単
に締結ボルトをナットに深くねじ込むだけで、簡単にホ
ルダと装着物とで取付基体を挟み付ける状態となすこと
ができる。
通過させた後においてこれを再び締結ボルトに対し略直
角となる姿勢に戻すための操作を行わなくても良く、従
って本発明によれば装着物の取付作業性が大幅に向上す
る。
またがって設けておくことができる(請求項2)。この
ようにすれば、ホルダをナットを介し締結ボルトに螺合
した状態を保ちつつ、ばね部材の弾性変形により傾動さ
せることができ、またその弾性復元力によってホルダを
再び締結ボルトに対し略直角となる姿勢に戻すことがで
きる。
れらが協働して装着物とともに取付基体を挟み付けるよ
うになすこともできるが、かかるホルダとして取付孔よ
りも寸法の大きいものを用いることができる(請求項
3)。このようにすれば単一のホルダを用いるだけで装
着物の取付けができ、従って締結ボルトのねじ込みも1
つのボルトについてだけ行うだけで良い利点が得られ
る。
ばね部材用の収容室を形成しておいて、そこにばね部材
を収容しておくことができる(請求項4)。またかかる
ばね部材としてゴム弾性体を用いることができる(請求
項5)。この場合において、そのゴム弾性体から成るば
ね部材に上記ナットをインサートしておき、それらを一
体に固着しておくことができる(請求項6)。このよう
にすればばね部材の取付けが容易になり、またホルダに
ばね部材を容易に保持させておくことができる。
り付けるに際して適用可能であるが、特に縦向きの壁に
対し、横向きの取付孔において装着物を取り付ける際の
取付構造として好適である(請求項7)。また本発明
は、浴水の外部循環用の循環口装置若しくはその構成部
材を浴槽の縦向きの側壁に取り付けるための取付構造と
して特に好適である(請求項8)。
説明する。図1及び図2において10は浴槽の側壁、1
2は側壁10に形成された取付孔であり、14は側壁1
0に浴水を外部循環させるための取出口及び戻し口を形
成するための循環口装置である。
を有しており、それらがボルト20にて組み付けられて
いる。ベース16は嵌合突部21を有しており、その嵌
合突部21が取付孔12内に嵌合されている。またベー
ス16には環状のシール部材22が取り付けられてお
り、このシール部材22によってベース16と側壁10
との間が水密にシールされている。
ているように浴水の取出通路23と戻し通路24とを有
しており、それらに連通する状態で一対の導管26が延
び出している。各導管26の先端部には接続部27が設
けてあり、その接続部27において外部配管と接続され
るようになっている。上記取出通路23及び戻し通路2
4は、それぞれ本体18の外周面で浴槽内に開口してお
り、その開口を通じて浴水を外部に取り出し、又は外部
循環した浴水を浴槽内へと戻すようになっている。
形成されており、そこに締結ボルト29が挿通されてい
る。尚締結ボルト29と挿通孔28とは、Oリング30
にて水密にシールされている。32は側壁10の外側
(裏側)に位置し、循環口装置14とともに側壁10を
挟み付けて循環口装置14を取付位置に保持するホルダ
であって、両端の幅広の当接部34と、幅の狭い棒状の
中間部36とを有しており、それら当接部34が側壁1
0の外面に当接し、また中間部36が図1(B)に示し
ているように一対の導管26の間に位置している。
に示しているように挿通孔38と、後述のナット44の
締付力を受ける受面40とが形成されており、その挿通
孔38に上記締結ボルト29が挿通されている。ここで
挿通孔38と締結ボルト29との間には、ホルダ32の
締結ボルト29に対する傾動を可能とする隙間が形成さ
れている。
を有している。大径部42は内側に収容室を形成してい
て、そこに締結ボルト29に螺合されたナット44とゴ
ム弾性体(ばね部材)46とを収容している。ここでナ
ット44は、ゴム弾性体46の成形時にインサートによ
り一体に固着されている。更にまた本例では、ゴム弾性
体46がホルダ32の挿通孔38の大径部42内面に接
着により固定されている。
(A)の拡大図に示しているようにテーパ形状をなして
おり、これによってホルダ32がゴム弾性体46の弾性
変形を伴ってナット44に対し傾動可能とされている。
即ちホルダ32がナット44を介し締結ボルト29に螺
合した状態の下で、締結ボルト29に対し傾動可能とさ
れている。但しホルダ32は通常時はゴム弾性体46に
より締結ボルト29に対し略直角となる姿勢に保持され
ている。
環口装置14の取付手順を示している。図3(I)に示
しているように、本例の取付構造にあっては締結ボルト
29にホルダ32をナット44を介して予め螺合してお
き、その状態で締結ボルト29及びホルダ32を導管2
6とともに側壁10の取付孔12に挿通する。尚このと
き、ホルダ32はゴム弾性体46によって締結ボルト2
9に対し略直角となる姿勢に保持されている。
ダ32が取付孔12を通過する際、ホルダ32に対して
側壁10により傾動力が加わると、その時点でホルダ3
2はゴム弾性体46の弾性変形を伴って締結ボルト29
に対し傾いた状態となる。これによりホルダ32は取付
孔12を容易に通過することができる。
示しているようにホルダ32はゴム弾性体46の復元力
によって再び締結ボルト29に対し略直角となる姿勢に
自動的に復帰する。その後締結ボルト29を回転操作す
ると、図4(IV)に示しているように締結ボルト29が
ナット44に対し深くねじ込まれ、ここにおいてホルダ
32と循環口装置14とが側壁10を内外両側から強く
挟み付ける状態に側壁10に固定される。
ゴム弾性体46の弾性変形によるホルダ32の傾動によ
って容易にこれを取付孔12を通過させることができ
る。而して取付孔12を通過した後においては、ホルダ
32はゴム弾性体46の復元力によって当初の姿勢、即
ち締結ボルト29に対し略直角姿勢に戻るため、その後
単に締結ボルト29をナット44に深くねじ込むだけで
簡単に循環口装置14を側壁10に取付固定できる。
12を通過させた後に締結ボルト29に対して略直角と
なる姿勢に戻すための操作が不要であり、循環口装置1
4の取付作業性が大幅に向上する。
とナット44とにまたがって設けていることから、ホル
ダ32をナット44を介し締結ボルト29に螺合した状
態を保ちつつゴム弾性体46の弾性変形により傾動させ
得、またその弾性復元力によってホルダ32を再び締結
ボルト29に対し略直角となる姿勢に戻すことができ
る。
取付孔12よりも寸法の大きいものを用いているため、
単一のホルダ32を用いるだけで循環口装置14の取付
けができ、従って締結ボルト29のねじ込みも1つのボ
ルトについてだけ行うだけで良い。この例においては、
ナット44をインサートによりゴム弾性体46に一体に
固着しているため、ゴム弾性体46の取付けが容易であ
り、またホルダ32によるゴム弾性体46の保持が容易
である。
この例において循環口装置14は、上記第一の実施例に
おけるベースと本体とが一体に構成されている。そして
その循環口装置14から締結ボルト29が延び出してお
り、そこにホルダ32がナット44を介して螺合されて
いる。
るようにホルダ32の挿通孔38は小径部41と大径部
42とを有している。大径部42は内側に収容室を形成
していて、そこに締結ボルト29に螺合されたナット4
4と金属製の圧縮コイルスプリング(ばね部材)48と
を収容している。スプリング48はその一端をナット4
4に当接させ、また他端をホルダ32の環状溝に弾性的
に嵌められたEリング等の止め輪50に当接させてお
り、ナット44とホルダ32とに対し互いに逆向きの弾
発力を及ぼしている。
スプリング48の弾発力によって締結ボルト29に対し
略直角となる姿勢に保持されており、そして取付孔12
を通過する過程で側壁10から傾動力が加わると、その
時点でスプリング48の弾性変形により締結ボルト29
に対し傾動する。そしてその傾動姿勢で取付孔12を通
過したところで、再びスプリング48の復元力により当
初の姿勢、即ち締結ボルト29に対し略直角となる姿勢
に復帰する。尚他の点については上記実施例と同様であ
る。
くまで一例示である。例えば本発明は浴槽の側壁に上記
とは異なる形態の循環口装置又はその他の装置を取り付
けるに際して適用可能であるし、或いは部屋の壁に手摺
り等の装着物を取り付けるに際し適用することも可能で
ある。
し水栓器具その他の物品を取り付けるに際して適用する
ことも可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない
範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
を示す図である。
る。
を示す図である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 壁等取付基体に装着される装着物から締
結ボルトを延び出させて該締結ボルトを該取付基体の取
付孔に挿通し、該取付基体の裏側に位置させたホルダと
該装着物とを、それらが該取付基体を表裏両側から挟み
付ける状態に締結するようになした取付構造であって、 前記ホルダには、前記締結ボルトの挿通孔と、該締結ボ
ルトに螺合したナットの締付力を受ける受面とを設ける
とともに、該挿通孔と該締結ボルトとの間には該ホルダ
の該締結ボルトに対する傾動を可能とする隙間を形成
し、且つ該ホルダに、常時は該ホルダを該締結ボルトに
対し略直角姿勢に保持する一方、該ホルダに対して強制
的な傾動力が加わったときに弾性変形して該ホルダの傾
動を許容するばね部材を装着したことを特徴とする取付
基体への装着物の取付構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の取付構造において、前
記ばね部材を前記ナットとホルダとにまたがって設けて
あることを特徴とする取付基体への装着物の取付構造。 - 【請求項3】 請求項1,2の何れかに記載の取付構造
において、前記ホルダは前記取付孔よりも寸法の大きな
ものであることを特徴とする取付基体への装着物の取付
構造。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の取付構造
において、前記挿通孔には前記ばね部材用の収容室が形
成してあり、該収容室に該ばね部材を収容してあること
を特徴とする取付基体への装着物の取付構造。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の取付構造
において、前記ばね部材がゴム弾性体であることを特徴
とする取付基体への装着物の取付構造。 - 【請求項6】 請求項5に記載の取付構造において、前
記ゴム弾性体から成るばね部材に前記ナットがインサー
トしてあり、それらが一体に固着してあることを特徴と
する取付基体への装着物の取付構造。 - 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載の取付構造
において、前記取付基体が縦向きの壁であって、前記取
付孔が横向きの孔であることを特徴とする取付基体への
装着物の取付構造。 - 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載の取付構造
において、前記取付基体が浴槽の側壁であって、前記装
着物が該側壁の内面に取り付けられる、浴水の外部循環
用の循環口装置若しくはその構成部材であることを特徴
とする取付基体への装着物の取付構造。
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JP21036799A JP4118464B2 (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 取付基体への装着物の取付構造 |
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JP4118464B2 (ja) | 2008-07-16 |
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