JP2001083105A - X線回折装置および回折x線の測定方法 - Google Patents
X線回折装置および回折x線の測定方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 斜出射X線回折法において、空気散乱X線の
影響を低減し、薄膜微小部の構造に関するより詳細な情
報が得られるX線回折装置を提供する。 【解決手段】 試料4に一次X線2を照射し、該一次X
線が試料によって回折されて試料から出射する回折X線
の回折角度および強度を測定することにより、試料の結
晶構造を評価するX線回折装置であって、試料4に一次
X線2を照射するX線源1と、該X線源1から照射され
た一次X線2が空気散乱して発生する散乱X線を遮蔽す
る遮蔽体4と、該遮蔽体4を指定位置に移動させる遮蔽
体移動手段6と、該遮蔽体により散乱X線を除いた一次
X線が照射される試料を回転する試料回転機構10と、
該試料によって回折されて出射する回折X線の回折角度
および強度を測定するX線測定手段9を有することを特
徴とするX線回折装置。
影響を低減し、薄膜微小部の構造に関するより詳細な情
報が得られるX線回折装置を提供する。 【解決手段】 試料4に一次X線2を照射し、該一次X
線が試料によって回折されて試料から出射する回折X線
の回折角度および強度を測定することにより、試料の結
晶構造を評価するX線回折装置であって、試料4に一次
X線2を照射するX線源1と、該X線源1から照射され
た一次X線2が空気散乱して発生する散乱X線を遮蔽す
る遮蔽体4と、該遮蔽体4を指定位置に移動させる遮蔽
体移動手段6と、該遮蔽体により散乱X線を除いた一次
X線が照射される試料を回転する試料回転機構10と、
該試料によって回折されて出射する回折X線の回折角度
および強度を測定するX線測定手段9を有することを特
徴とするX線回折装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜試料用X線回
折装置および回折X線の測定方法に関するものである。
折装置および回折X線の測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線回折により物質の結晶状態を調べる
方法は、新規材料の開発や材料の新規応用形態を開発す
るにあたって、非常に有効な評価手段となっている。殊
に、光学、電子工学などの分野では、材料が薄膜の形態
で使用される場合が多く薄膜の形態で評価を行うことが
重要となってきている。
方法は、新規材料の開発や材料の新規応用形態を開発す
るにあたって、非常に有効な評価手段となっている。殊
に、光学、電子工学などの分野では、材料が薄膜の形態
で使用される場合が多く薄膜の形態で評価を行うことが
重要となってきている。
【0003】基板上に形成された薄膜のX線回折測定を
行うためには、薄膜からの回折X線を効率良く検出し、
バックグラウンドの原因となる基板材からの散乱X線を
出来るだけ抑えることが重要である。
行うためには、薄膜からの回折X線を効率良く検出し、
バックグラウンドの原因となる基板材からの散乱X線を
出来るだけ抑えることが重要である。
【0004】薄膜のX線回折測定のために広く利用され
ている方法に、ゼーマンボーリン法と呼ばれる方法があ
る。(R.Feder and B.S.Berry,
Seeman−Bohlin X−Ray Diffr
action for Thin Films,Jou
rnal of Applied Crystallo
graphy,3(1970)372)
ている方法に、ゼーマンボーリン法と呼ばれる方法があ
る。(R.Feder and B.S.Berry,
Seeman−Bohlin X−Ray Diffr
action for Thin Films,Jou
rnal of Applied Crystallo
graphy,3(1970)372)
【0005】図3はゼーマンボーリン法の説明図であ
る。この方法では、一次X線2の入射角(ω)を試料表
面に対して固定し、さまざまな角度(2θ)に放出され
る回折X線7を、X線検出器9により検出し、記録す
る。一次X線の試料への侵入深さは、入射角ωに依存す
る。入射角ωを微小な値に設定することにより、一次X
線の試料への侵入深さを小さくすることができ、試料の
深い部分からの散乱X線の寄与を非常に小さくすること
ができる。その結果、試料表面近傍からの回折X線を選
択的に検出することが可能となる。この方法によれば、
例えばωを0.5°に設定した場合には、厚さ10nm
程度の多結晶薄膜のX線回折パターンを容易に得ること
ができる。この方法は、特にωを微小な値に設定する場
合、斜入射X線回折法と呼ばれる。
る。この方法では、一次X線2の入射角(ω)を試料表
面に対して固定し、さまざまな角度(2θ)に放出され
る回折X線7を、X線検出器9により検出し、記録す
る。一次X線の試料への侵入深さは、入射角ωに依存す
る。入射角ωを微小な値に設定することにより、一次X
線の試料への侵入深さを小さくすることができ、試料の
深い部分からの散乱X線の寄与を非常に小さくすること
ができる。その結果、試料表面近傍からの回折X線を選
択的に検出することが可能となる。この方法によれば、
例えばωを0.5°に設定した場合には、厚さ10nm
程度の多結晶薄膜のX線回折パターンを容易に得ること
ができる。この方法は、特にωを微小な値に設定する場
合、斜入射X線回折法と呼ばれる。
【0006】また回折X線の出射角αを微小な値に設定
することによっても、基板からの散乱X線の寄与を非常
に小さくすることができる。この方法は斜出射X線回折
法と呼ばれる。図4は斜出射X線回折法の説明図であ
る。ところで、斜入射X線回折装置では、図3から明ら
かなように、比較的大きな面積を有する薄膜の平均的な
情報を得ることしかできないが(例えば、特開昭60−
263841号公報参照)、斜出射X線回折法ではその
特徴として、X線照射領域を制限することができ、薄膜
試料の微小領域の構造を区別して測定することが可能で
ある。
することによっても、基板からの散乱X線の寄与を非常
に小さくすることができる。この方法は斜出射X線回折
法と呼ばれる。図4は斜出射X線回折法の説明図であ
る。ところで、斜入射X線回折装置では、図3から明ら
かなように、比較的大きな面積を有する薄膜の平均的な
情報を得ることしかできないが(例えば、特開昭60−
263841号公報参照)、斜出射X線回折法ではその
特徴として、X線照射領域を制限することができ、薄膜
試料の微小領域の構造を区別して測定することが可能で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薄膜の
微小領域になると、試料からの回折X線強度は極めて微
弱であり、試料近傍の空気による散乱X線によるバック
グラウンドのため、測定が困難となっていた。
微小領域になると、試料からの回折X線強度は極めて微
弱であり、試料近傍の空気による散乱X線によるバック
グラウンドのため、測定が困難となっていた。
【0008】本発明は、斜出射X線回折法において、空
気散乱X線の影響を低減し、薄膜微小部の構造に関する
より詳細な情報を得ることができるX線回折装置および
回折X線の測定方法を提供することを目的とするもので
ある。
気散乱X線の影響を低減し、薄膜微小部の構造に関する
より詳細な情報を得ることができるX線回折装置および
回折X線の測定方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明は、
試料に一次X線を照射し、該一次X線が試料によって回
折されて試料から出射する回折X線の回折角度および強
度を測定することにより、試料の結晶構造を評価するX
線回折装置であって、試料に一次X線を照射するX線源
と、該X線源から照射された一次X線が空気散乱して発
生する散乱X線を遮蔽する遮蔽体と、該遮蔽体を指定位
置に移動させる遮蔽体移動手段と、試料を回転する試料
回転機構と、該試料によって回折されて出射する回折X
線の回折角度および強度を測定するX線測定手段を有す
ることを特徴とするX線回折装置である。
試料に一次X線を照射し、該一次X線が試料によって回
折されて試料から出射する回折X線の回折角度および強
度を測定することにより、試料の結晶構造を評価するX
線回折装置であって、試料に一次X線を照射するX線源
と、該X線源から照射された一次X線が空気散乱して発
生する散乱X線を遮蔽する遮蔽体と、該遮蔽体を指定位
置に移動させる遮蔽体移動手段と、試料を回転する試料
回転機構と、該試料によって回折されて出射する回折X
線の回折角度および強度を測定するX線測定手段を有す
ることを特徴とするX線回折装置である。
【0010】前記遮蔽体が薄板状のものであり、その延
長線が試料表面上の一次X線照射領域の近傍を通過する
様に配置されていることが好ましい。前記遮蔽体が一次
X線と回折X線を含む平面内において、試料表面に平行
な方向と垂直な方向の2方向に移動可能なことが好まし
い。前記遮蔽体がナイフエッジであることが好ましい。
前記遮蔽体が試料と一体となって回転することが好まし
い。
長線が試料表面上の一次X線照射領域の近傍を通過する
様に配置されていることが好ましい。前記遮蔽体が一次
X線と回折X線を含む平面内において、試料表面に平行
な方向と垂直な方向の2方向に移動可能なことが好まし
い。前記遮蔽体がナイフエッジであることが好ましい。
前記遮蔽体が試料と一体となって回転することが好まし
い。
【0011】また、本発明の第二一の発明は、試料に一
次X線を照射し、該一次X線が試料によって回折されて
試料から出射する回折X線の回折角度および強度を測定
することにより、試料の結晶構造を評価する回折X線の
測定方法において、該一次X線が空気散乱して発生する
散乱X線を遮蔽体で遮蔽し、該遮蔽体により散乱X線を
除いた一次X線を試料に照射することを特徴とする回折
X線の測定方法である。
次X線を照射し、該一次X線が試料によって回折されて
試料から出射する回折X線の回折角度および強度を測定
することにより、試料の結晶構造を評価する回折X線の
測定方法において、該一次X線が空気散乱して発生する
散乱X線を遮蔽体で遮蔽し、該遮蔽体により散乱X線を
除いた一次X線を試料に照射することを特徴とする回折
X線の測定方法である。
【0012】前記試料と遮蔽体との位置関係が試料の回
転によって不変であることが好ましい。
転によって不変であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、上述した課題を解決す
るために鋭意検討を行って成されたものであり、以下に
述べる構成のものである。
るために鋭意検討を行って成されたものであり、以下に
述べる構成のものである。
【0014】即ち、例えば、多結晶性試料に一次X線を
照射したときに、試料によって回折されて試料から出射
するX線、即ち回折X線の回折角度および強度を測定す
ることにより、試料の結晶構造を評価するX線回折装置
であって、回折X線の出射方向を該試料表面を含む面に
対して微小な角度に規定して回折角度および強度を測定
する手段を備え、空気散乱したX線を遮蔽する手段とし
て遮蔽体が試料表面近傍に配置されており、前記遮蔽体
を一次X線と回折X線を含む平面内における相異なる2
方向に移動させる手段を備えていることを特徴とする。
照射したときに、試料によって回折されて試料から出射
するX線、即ち回折X線の回折角度および強度を測定す
ることにより、試料の結晶構造を評価するX線回折装置
であって、回折X線の出射方向を該試料表面を含む面に
対して微小な角度に規定して回折角度および強度を測定
する手段を備え、空気散乱したX線を遮蔽する手段とし
て遮蔽体が試料表面近傍に配置されており、前記遮蔽体
を一次X線と回折X線を含む平面内における相異なる2
方向に移動させる手段を備えていることを特徴とする。
【0015】また、本発明の回折X線の測定方法は、回
折X線の出射角を試料表面を含む面に対して微小な角度
に規定して回折角度および強度を測定する際、一次X線
が空気散乱した結果生ずるX線を遮蔽することを特徴と
する。また、試料と遮蔽手段との位置関係が試料の回転
によって不変であることを特徴とする。
折X線の出射角を試料表面を含む面に対して微小な角度
に規定して回折角度および強度を測定する際、一次X線
が空気散乱した結果生ずるX線を遮蔽することを特徴と
する。また、試料と遮蔽手段との位置関係が試料の回転
によって不変であることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、X線遮蔽体の精密な位置
調整が可能となるため、斜出射X線回折法において、空
気散乱X線の影響を効果的に低減し、薄膜微小部の構造
に関するより詳細な情報を得ることができる。
調整が可能となるため、斜出射X線回折法において、空
気散乱X線の影響を効果的に低減し、薄膜微小部の構造
に関するより詳細な情報を得ることができる。
【0017】以下、図面を参照しながら本発明を説明す
る。図1は本発明のX線回折装置の一実施態様を示す説
明図である。同図1において、X線源1から放射された
単一波長の一次X線2は、ほぼ平行ビームとなって照射
領域制限手段3を通過し、試料4の表面の微小領域を照
射する。試料4の表面近傍には遮蔽体5が遮蔽体移動機
構6に接続されて設置されている。試料4により生じた
回折X線7は、出射角制限手段8を通過してX線検出器
9に導かれる。
る。図1は本発明のX線回折装置の一実施態様を示す説
明図である。同図1において、X線源1から放射された
単一波長の一次X線2は、ほぼ平行ビームとなって照射
領域制限手段3を通過し、試料4の表面の微小領域を照
射する。試料4の表面近傍には遮蔽体5が遮蔽体移動機
構6に接続されて設置されている。試料4により生じた
回折X線7は、出射角制限手段8を通過してX線検出器
9に導かれる。
【0018】X線源1としては、各種X線管の他、単色
化されたシンクロトロン放射光を用いることができる。
照射領域制限手段3としては、一つまたは複数のスリッ
トからなるスリットシステム、一つまたは複数のX線反
射鏡からなる集光システム、各種コリメーター、キャピ
ラリーを利用したX線導管などを使用することができ
る。1次X線照射領域の大きさは、これらの照射領域制
限手段を適宜使用することにより、数μmから数mmの
範囲で選択することができる。
化されたシンクロトロン放射光を用いることができる。
照射領域制限手段3としては、一つまたは複数のスリッ
トからなるスリットシステム、一つまたは複数のX線反
射鏡からなる集光システム、各種コリメーター、キャピ
ラリーを利用したX線導管などを使用することができ
る。1次X線照射領域の大きさは、これらの照射領域制
限手段を適宜使用することにより、数μmから数mmの
範囲で選択することができる。
【0019】試料4は試料回転機構10に保持されてい
る。出射角制限手段8としては、所定の位置に設置され
たスリットX線遮蔽部材などを使用する。出射角制限手
段8は試料の回転と連動して旋回し、回折X線の取り出
し角が試料表面を含む平面に対して一定条件に保たれる
ようになっている。
る。出射角制限手段8としては、所定の位置に設置され
たスリットX線遮蔽部材などを使用する。出射角制限手
段8は試料の回転と連動して旋回し、回折X線の取り出
し角が試料表面を含む平面に対して一定条件に保たれる
ようになっている。
【0020】X線検出器9としては、シンチレーション
カウンター、比例計数管を試料回転と連動して旋回する
機構とともに用いることができる。あるいは、位置敏感
比例計数管、イメージングプレート、写真フィルムなど
の場合は検出器を移動することなく使用することも可能
である。
カウンター、比例計数管を試料回転と連動して旋回する
機構とともに用いることができる。あるいは、位置敏感
比例計数管、イメージングプレート、写真フィルムなど
の場合は検出器を移動することなく使用することも可能
である。
【0021】遮蔽体5の作用を図2を用いて説明する。
図2は空気散乱の影響と遮蔽体の作用を示す説明図であ
る。測定中試料の周囲には空気が存在する。図2(a)
に示されているように試料近傍の空間で一次X線2が空
気により散乱されると、その散乱X線11の一部は検出
器9に到達する。その結果、X線検出器9によって測定
されるX線強度分布にバックグラウンドが生ずる。一般
に試料自体により回折/散乱されるX線7は、斜出射条
件でこれを検出する場合、その強度は非常に弱く、それ
に比較して空気散乱X線11によるバックグラウンド強
度は非常に大きくなる場合がある。そのような場合、測
定されたX線強度分布から試料表面の構造の情報を含む
X線回折パターンを分離することは著しく困難となる。
図2は空気散乱の影響と遮蔽体の作用を示す説明図であ
る。測定中試料の周囲には空気が存在する。図2(a)
に示されているように試料近傍の空間で一次X線2が空
気により散乱されると、その散乱X線11の一部は検出
器9に到達する。その結果、X線検出器9によって測定
されるX線強度分布にバックグラウンドが生ずる。一般
に試料自体により回折/散乱されるX線7は、斜出射条
件でこれを検出する場合、その強度は非常に弱く、それ
に比較して空気散乱X線11によるバックグラウンド強
度は非常に大きくなる場合がある。そのような場合、測
定されたX線強度分布から試料表面の構造の情報を含む
X線回折パターンを分離することは著しく困難となる。
【0022】図2(b)に示されるように、遮蔽体5を
適当な位置に配置すると、空気散乱X線がX線検出器9
に到達することを阻止することができる。遮蔽体5は一
次X線と同じエネルギーのX線が透過しないように、ま
た二次X線の発生源とならないように、構成材料と形状
が選択される。遮蔽体5は一次X線通路のX線検出器9
に対する露出をできるだけ小さくするような位置に配置
される。また遮蔽体5は一次X線2と回折X線7を遮っ
てはならない。
適当な位置に配置すると、空気散乱X線がX線検出器9
に到達することを阻止することができる。遮蔽体5は一
次X線と同じエネルギーのX線が透過しないように、ま
た二次X線の発生源とならないように、構成材料と形状
が選択される。遮蔽体5は一次X線通路のX線検出器9
に対する露出をできるだけ小さくするような位置に配置
される。また遮蔽体5は一次X線2と回折X線7を遮っ
てはならない。
【0023】以上の条件を考慮すると、遮蔽体5の構成
材料としては、密度が大きく、加工性、形状安定性に優
れた材料が適している、具体的には、鉛、タングステ
ン、タンタル、モリブデン、金、白金などの金属または
合金から、一次X線エネルギーに適応するものが適宜選
択される。遮蔽体5の形状としては、X線を遮蔽しうる
範囲で薄い板状が好ましく、先端にいくに従って厚さが
減少する形状、いわゆるナイフエッジとなっていること
がより好ましい。
材料としては、密度が大きく、加工性、形状安定性に優
れた材料が適している、具体的には、鉛、タングステ
ン、タンタル、モリブデン、金、白金などの金属または
合金から、一次X線エネルギーに適応するものが適宜選
択される。遮蔽体5の形状としては、X線を遮蔽しうる
範囲で薄い板状が好ましく、先端にいくに従って厚さが
減少する形状、いわゆるナイフエッジとなっていること
がより好ましい。
【0024】遮蔽体5の位置は精密に調整しなくてはな
らない。そのために遮蔽体移動機構6が備えられてい
る。遮蔽体移動機構6は、遮蔽体5を少なくとも、一次
X線2と回折X線7を含む平面内で独立の2方向に移動
させ精密に位置を調整する機能を有する。具体的には、
マイクロメーターによって駆動されるXY並進ステー
ジ、パルスモーターによって駆動されるXY並進ステー
ジなどが使用できる。試料表面での一次X線照射領域の
幅の値に比較して十分に高い精度で位置制御が出来、そ
の再現性が確保される機構であれば、遮蔽体移動機構と
して使用可能である。
らない。そのために遮蔽体移動機構6が備えられてい
る。遮蔽体移動機構6は、遮蔽体5を少なくとも、一次
X線2と回折X線7を含む平面内で独立の2方向に移動
させ精密に位置を調整する機能を有する。具体的には、
マイクロメーターによって駆動されるXY並進ステー
ジ、パルスモーターによって駆動されるXY並進ステー
ジなどが使用できる。試料表面での一次X線照射領域の
幅の値に比較して十分に高い精度で位置制御が出来、そ
の再現性が確保される機構であれば、遮蔽体移動機構と
して使用可能である。
【0025】遮蔽体5の位置確認には光学顕微鏡を用い
ることができる。一次X線ビーム,回折X線の幾何学的
関係による、遮蔽体の最適設定位置が決定されれば、そ
れらの関係を崩さない限り、いつでも遮蔽体5を最適設
定位置に設定することが可能である。
ることができる。一次X線ビーム,回折X線の幾何学的
関係による、遮蔽体の最適設定位置が決定されれば、そ
れらの関係を崩さない限り、いつでも遮蔽体5を最適設
定位置に設定することが可能である。
【0026】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要素
の置換や設計変更がなされたものをも包含する。
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要素
の置換や設計変更がなされたものをも包含する。
【0027】実施例1 図5は、本発明のX線回折装置の一実施例を示す模式図
である。図5において、図1と同じ部位には図1と同じ
番号が付してある。
である。図5において、図1と同じ部位には図1と同じ
番号が付してある。
【0028】X線源としては、Crを対陰極とする回転
対陰極X線管12を使用した。回転対陰極X線管を管電
圧40kV、管電流200mAで駆動した。X線焦点は
ラインフォーカスとした、本実施例の配置では実効焦点
の幅は0.05mm、長さは10mmである。
対陰極X線管12を使用した。回転対陰極X線管を管電
圧40kV、管電流200mAで駆動した。X線焦点は
ラインフォーカスとした、本実施例の配置では実効焦点
の幅は0.05mm、長さは10mmである。
【0029】入射側X線光学系として幅0.15mmの
スリット13を該X線焦点から95mmの距離の位置に
設置した。X線源12からの一次X線であるCr特性X
線は、スリット13を通過し、スリット13から90m
mの位置で試料表面に入射する。
スリット13を該X線焦点から95mmの距離の位置に
設置した。X線源12からの一次X線であるCr特性X
線は、スリット13を通過し、スリット13から90m
mの位置で試料表面に入射する。
【0030】試料4はゴニオメータ14上の試料ホルダ
ーに保持されている。ゴニオメーターの回転中心は試料
表面のX線照射領域の中心に一致している。そのためゴ
ニオメーターの回転により試料が回転した場合もX線照
射領域の中心位置は移動しない。ゴニオメーター14は
定盤(不図示)の上に固定されている。
ーに保持されている。ゴニオメーターの回転中心は試料
表面のX線照射領域の中心に一致している。そのためゴ
ニオメーターの回転により試料が回転した場合もX線照
射領域の中心位置は移動しない。ゴニオメーター14は
定盤(不図示)の上に固定されている。
【0031】遮蔽体5は、鉛の薄板(5mm×5mm×
1mmt)をアルミニウム板に接着したものである。鉛
板の一辺はテーパーをつけて直線状に切断されており、
ナイフエッジの形状を成している。この辺が正確に試料
表面のX線照射点に向き合うように遮蔽体5は、遮蔽体
移動機構6に接統されて設置されている。遮蔽体移動機
構6は定盤の上に固定されたマグネットベース上に設置
されたZステージと、その上に設置されたXY並進ステ
ージからなる。遮蔽体移動機構6および遮蔽体5はゴニ
オメーター14とは独立に定盤上に固定されており、位
置調整後は試料の移動、回転とは無関係に一定の位置を
保つ。遮蔽体移動機構6のZステージにより遮蔽体5を
鉛直方向に移動させることが可能で、その中心が一次X
線ビームの高さと一致するように調整される。XY並進
ステージにより遮蔽体5を水平面内で移動させることが
可能で、本実施例では、遮蔽体5が試料表面のX線照射
領域に接近する方向とそれに直角な方向に移動するよう
に設定した。XY並進ステージはマイクロメーターによ
り駆動され、10μmの構度で位置設定が可能になって
いる。遮蔽体5の位置を確認するために、ゴニオメータ
ー14の直上に光学顕微鏡が設置されている。
1mmt)をアルミニウム板に接着したものである。鉛
板の一辺はテーパーをつけて直線状に切断されており、
ナイフエッジの形状を成している。この辺が正確に試料
表面のX線照射点に向き合うように遮蔽体5は、遮蔽体
移動機構6に接統されて設置されている。遮蔽体移動機
構6は定盤の上に固定されたマグネットベース上に設置
されたZステージと、その上に設置されたXY並進ステ
ージからなる。遮蔽体移動機構6および遮蔽体5はゴニ
オメーター14とは独立に定盤上に固定されており、位
置調整後は試料の移動、回転とは無関係に一定の位置を
保つ。遮蔽体移動機構6のZステージにより遮蔽体5を
鉛直方向に移動させることが可能で、その中心が一次X
線ビームの高さと一致するように調整される。XY並進
ステージにより遮蔽体5を水平面内で移動させることが
可能で、本実施例では、遮蔽体5が試料表面のX線照射
領域に接近する方向とそれに直角な方向に移動するよう
に設定した。XY並進ステージはマイクロメーターによ
り駆動され、10μmの構度で位置設定が可能になって
いる。遮蔽体5の位置を確認するために、ゴニオメータ
ー14の直上に光学顕微鏡が設置されている。
【0032】本実施例ではX線検出器として、位置敏感
比例計数管15を使用した。試料4から300mmの距
離に位置敏感比例計数管15を設置した。使用した位置
敏感比例計数管のX線検出部有効長は50mmである。
比例計数管15を使用した。試料4から300mmの距
離に位置敏感比例計数管15を設置した。使用した位置
敏感比例計数管のX線検出部有効長は50mmである。
【0033】次に、本実施例を使用した測定手順につい
て説明する。まず測定試料をゴニオメーター14の定位
置にセットする。続いて、遮蔽体移動機構6を操作して
遮蔽体5を設定位置へ移動する。ゴニオメーター14に
より試料4の角度を適宜設定し、位置敏感比例計数管1
9によりX線回折パターンを測定する。
て説明する。まず測定試料をゴニオメーター14の定位
置にセットする。続いて、遮蔽体移動機構6を操作して
遮蔽体5を設定位置へ移動する。ゴニオメーター14に
より試料4の角度を適宜設定し、位置敏感比例計数管1
9によりX線回折パターンを測定する。
【0034】図7は、遮蔽体先端と試料表面との間隔を
1mmにした場合と、0.5mmにした場合のX線回折
パターンの測定値である。試料は石英ガラス基板上に形
成された厚さ30nmのパラジウム薄膜である。なお、
一次X線4の入射角ωは、57.5°とした。300秒
積算することで、図7に示す回折パターンを得た。パラ
ジウム薄膜は、一次X線をCrの特性X線とした場合
に、回折角2θが61.3 近傍に、Pd(111)面
による回折ピークが観測される。従って、この回折X線
の出射角はおよそ3.8°となる。間隔1mm(図7
a)では、低出射角領域に空気散乱によるバックグラウ
ンドが現れているが、間隔0.5mm(図7b)の方は
このバックグラウンドが大幅に低減されていることが分
かる。
1mmにした場合と、0.5mmにした場合のX線回折
パターンの測定値である。試料は石英ガラス基板上に形
成された厚さ30nmのパラジウム薄膜である。なお、
一次X線4の入射角ωは、57.5°とした。300秒
積算することで、図7に示す回折パターンを得た。パラ
ジウム薄膜は、一次X線をCrの特性X線とした場合
に、回折角2θが61.3 近傍に、Pd(111)面
による回折ピークが観測される。従って、この回折X線
の出射角はおよそ3.8°となる。間隔1mm(図7
a)では、低出射角領域に空気散乱によるバックグラウ
ンドが現れているが、間隔0.5mm(図7b)の方は
このバックグラウンドが大幅に低減されていることが分
かる。
【0035】実施例2 図6は、本発明のX線回折装置の他の実施例を示す模式
図である。図6において図1、図5と同じ部位にはそれ
ぞれ同じ番号が付してある。
図である。図6において図1、図5と同じ部位にはそれ
ぞれ同じ番号が付してある。
【0036】X線源として、Cuを対陰極とする回転対
陰極X線管16を使用した。回転対陰極X線管を管電圧
40kV、管電流300mAで駆動した。X線焦点はラ
インフォーカスとした。本実施例の配置では実効焦点の
幅は0.05mm,長さは10mmである。
陰極X線管16を使用した。回転対陰極X線管を管電圧
40kV、管電流300mAで駆動した。X線焦点はラ
インフォーカスとした。本実施例の配置では実効焦点の
幅は0.05mm,長さは10mmである。
【0037】入射側X線光学系として幅0.15mmの
スリット13を該X線焦点から95mmの距離の位置に
設置した。X線源16からの一次X線であるCu特性X
線は、スリット13を通過し、スリット13から90m
mの位置で試料4の表面に入射する。試料4は試料回転
機構であるゴニオメータ14上の試料ホルダーに保持さ
れている。ゴニオメーター14の回転中心軸は試料表面
内の一次X線照射領域の中央に存在する。
スリット13を該X線焦点から95mmの距離の位置に
設置した。X線源16からの一次X線であるCu特性X
線は、スリット13を通過し、スリット13から90m
mの位置で試料4の表面に入射する。試料4は試料回転
機構であるゴニオメータ14上の試料ホルダーに保持さ
れている。ゴニオメーター14の回転中心軸は試料表面
内の一次X線照射領域の中央に存在する。
【0038】遮蔽体5は、鉛で形成されており、実施例
1と同様の形状で遮蔽体移動機構6に接統されている。
遮蔽体移動機構6はゴニオメーター14の上に固定され
ており、試料と一体となって回転する。そのため試料と
の位置関係は常に一定である。遮蔽体移動機構6にはX
Y並進ステージが備えられ、これにより遮蔽体5を水平
面内で移動させることが可能で、本実施例では、遮蔽体
5が試料表面に平行な方向とそれに直角な方向に移動す
るように設定されている。XY並進ステージはマイクロ
メーターにより駆動される、10μmの精度で位置設定
が可能になっている。遮蔽体5の位置を確認するため
に、ゴニオメーター14の直上に光学顕微鏡が設置され
ている。
1と同様の形状で遮蔽体移動機構6に接統されている。
遮蔽体移動機構6はゴニオメーター14の上に固定され
ており、試料と一体となって回転する。そのため試料と
の位置関係は常に一定である。遮蔽体移動機構6にはX
Y並進ステージが備えられ、これにより遮蔽体5を水平
面内で移動させることが可能で、本実施例では、遮蔽体
5が試料表面に平行な方向とそれに直角な方向に移動す
るように設定されている。XY並進ステージはマイクロ
メーターにより駆動される、10μmの精度で位置設定
が可能になっている。遮蔽体5の位置を確認するため
に、ゴニオメーター14の直上に光学顕微鏡が設置され
ている。
【0039】出射側X線光学系として、幅0.3mmの
スリット(スリット18)が試料中心から300mmの
位置に設置され、スリット18の直後にX線検出器とし
てシンチレーションカウンター19が設置されている。
スリット18とシンチレーションカウンター19はゴニ
オメーターアーム17の上に設置されており、一体とな
ってゴニオメーター回転軸の回りを旋回する。
スリット(スリット18)が試料中心から300mmの
位置に設置され、スリット18の直後にX線検出器とし
てシンチレーションカウンター19が設置されている。
スリット18とシンチレーションカウンター19はゴニ
オメーターアーム17の上に設置されており、一体とな
ってゴニオメーター回転軸の回りを旋回する。
【0040】次に、本実施例を使用した測定手順につい
て説明する。まず測定試料をゴニオメーター14の定位
置にセットする。続いて、遮蔽体移動機構6を操作して
遮蔽体5を設定位置へ移動する。ゴニオメーター14に
より試料4の角度を適宜設定し、スリット18とシンチ
レーションカウンター19が設置されたゴニオメーター
アーム17をゴニオメーター回転軸の回りを旋回させる
ことによりX線回折パターンを測定する。
て説明する。まず測定試料をゴニオメーター14の定位
置にセットする。続いて、遮蔽体移動機構6を操作して
遮蔽体5を設定位置へ移動する。ゴニオメーター14に
より試料4の角度を適宜設定し、スリット18とシンチ
レーションカウンター19が設置されたゴニオメーター
アーム17をゴニオメーター回転軸の回りを旋回させる
ことによりX線回折パターンを測定する。
【0041】本実施例によれば、実施例1と同様に空気
散乱によるバックグラウンドが低減されることが確認さ
れた。さらに遮蔽体5と試料4との位置関係が不変であ
るため、試料が回転しても遮蔽体の位置調整を途中で行
う必要がなく、広い角度範囲での試料回転を伴う測定が
行えるという利点がある。
散乱によるバックグラウンドが低減されることが確認さ
れた。さらに遮蔽体5と試料4との位置関係が不変であ
るため、試料が回転しても遮蔽体の位置調整を途中で行
う必要がなく、広い角度範囲での試料回転を伴う測定が
行えるという利点がある。
【0042】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、斜
出射X線回折法において、空気散乱X線の影響が低滅さ
れ、S/Nの良い、薄膜微小部のX線回折パターンを容
易に測定することができる。その結果、薄膜微小部の構
造に関するより詳細な情報を得ることが可能となる。
出射X線回折法において、空気散乱X線の影響が低滅さ
れ、S/Nの良い、薄膜微小部のX線回折パターンを容
易に測定することができる。その結果、薄膜微小部の構
造に関するより詳細な情報を得ることが可能となる。
【図1】本発明のX線回折装置の一実施態様を示す説明
図である。
図である。
【図2】空気散乱の影響と遮蔽体の作用を示す説明図で
ある。
ある。
【図3】従来の薄膜用X線回折装置(斜入射X線回折装
置)を示す説明図である。
置)を示す説明図である。
【図4】従来の薄膜用X線回折装置(斜出射X線回折装
置)を示す説明図である。
置)を示す説明図である。
【図5】本発明のX線回折装置の一実施例を示す模式図
である。
である。
【図6】本発明のX線回折装置の他の実施例を示す模式
図である。
図である。
【図7】本発明のX線回折装置を用いて測定されたX線
回折パターンの一例を示す図である。
回折パターンの一例を示す図である。
1 X線源 2 一次X線 3 照射領域制限手段 4 試料 5 遮蔽体 6 遮蔽体移動機構 7 回折X線 8 出射角制限手段 9 X線検出器 10 試料回転機構 11 空気による散乱X線 12 回転対陰極X線管(Crターゲット) 13 スリット 14 ゴニオメータ 15 位置敏感比例計数管 16 回転対陰極X線管(Cuターゲット) 17 ゴニオメーターアーム 18 スリット 19 シンチレーションカウンター ω 一次X線が試料表面に入射する際に試料表面とな
す角度 2θ 試料で回折されたX線と一次X線とのなす角度
す角度 2θ 試料で回折されたX線と一次X線とのなす角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA01 BA18 CA01 DA03 DA06 GA13 GA14 HA09 HA12 JA08 KA08 MA05 NA15 NA17 PA12 SA02 SA10
Claims (7)
- 【請求項1】 試料に一次X線を照射し、該一次X線が
試料によって回折されて試料から出射する回折X線の回
折角度および強度を測定することにより、試料の結晶構
造を評価するX線回折装置であって、試料に一次X線を
照射するX線源と、該X線源から照射された一次X線が
空気散乱して発生する散乱X線を遮蔽する遮蔽体と、該
遮蔽体を指定位置に移動させる遮蔽体移動手段と、試料
を回転する試料回転機構と、該試料によって回折されて
出射する回折X線の回折角度および強度を測定するX線
測定手段を有することを特徴とするX線回折装置。 - 【請求項2】 前記遮蔽体が薄板状のものであり、その
延長線が試料表面上の一次X線照射領域の近傍を通過す
る様に配置されていることを特徴とする請求項1記載の
X線回折装置。 - 【請求項3】 前記遮蔽体が一次X線と回折X線を含む
平面内において、試料表面に平行な方向と垂直な方向の
2方向に移動可能なことを特徴とする請求項1または2
記載のX線回折装置。 - 【請求項4】 前記遮蔽体がナイフエッジであることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載のX線
回折装置。 - 【請求項5】 前記遮蔽体が試料と一体となって回転す
ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記
載のX線回折装置。 - 【請求項6】 試料に一次X線を照射し、該一次X線が
試料によって回折されて試料から出射する回折X線の回
折角度および強度を測定することにより、試料の結晶構
造を評価する回折X線の測定方法において、該一次X線
が空気散乱して発生する散乱X線を遮蔽体で遮蔽し、該
遮蔽体により散乱X線を除いた一次X線を試料に照射す
ることを特徴とする回折X線の測定方法。 - 【請求項7】 前記試料と遮蔽体との位置関係が試料の
回転によって不変であることを特徴とする請求項6記載
の回折X線の測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25735099A JP2001083105A (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | X線回折装置および回折x線の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25735099A JP2001083105A (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | X線回折装置および回折x線の測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001083105A true JP2001083105A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17305169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25735099A Withdrawn JP2001083105A (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | X線回折装置および回折x線の測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001083105A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012177688A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-09-13 | Rigaku Corp | X線回折装置 |
JP2013221745A (ja) * | 2012-04-12 | 2013-10-28 | Horiba Ltd | X線検出装置 |
CN107525817A (zh) * | 2016-06-15 | 2017-12-29 | 株式会社理学 | X射线衍射装置 |
CN110687147A (zh) * | 2019-10-23 | 2020-01-14 | 中国科学院上海应用物理研究所 | 一种耐腐蚀原位高温微型衍射仪 |
JP2021032574A (ja) * | 2019-08-16 | 2021-03-01 | 株式会社リガク | X線分析用試料保持装置 |
-
1999
- 1999-09-10 JP JP25735099A patent/JP2001083105A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012177688A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-09-13 | Rigaku Corp | X線回折装置 |
US8903044B2 (en) | 2011-01-31 | 2014-12-02 | Rigaku Corporation | X-ray diffraction apparatus |
JP2013221745A (ja) * | 2012-04-12 | 2013-10-28 | Horiba Ltd | X線検出装置 |
CN107525817A (zh) * | 2016-06-15 | 2017-12-29 | 株式会社理学 | X射线衍射装置 |
JP2021032574A (ja) * | 2019-08-16 | 2021-03-01 | 株式会社リガク | X線分析用試料保持装置 |
JP7181603B2 (ja) | 2019-08-16 | 2022-12-01 | 株式会社リガク | X線分析用試料保持装置 |
US11525790B2 (en) | 2019-08-16 | 2022-12-13 | Rigaku Corporation | Sample holding device for X-ray analysis |
CN110687147A (zh) * | 2019-10-23 | 2020-01-14 | 中国科学院上海应用物理研究所 | 一种耐腐蚀原位高温微型衍射仪 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070823 |