JP2000329914A - 粘着拡散半透過型反射板 - Google Patents
粘着拡散半透過型反射板Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 反射面にピンホールやムラや傷等の欠陥があ
ってもそれが表示品位を大きく低下させる原因とならな
い拡散半透過型の反射板の開発。 【解決手段】 金属薄膜からなるハーフミラー(2)を
表面平滑な透明基材(1)で支持してなる半透過型鏡面
反射板における前記金属薄膜を、透明粒子を含有して光
拡散性を示す粘着層(3)にて被覆してなる粘着拡散半
透過型反射板。 【効果】 金属薄膜を被覆する粘着層で光拡散性を達成
しハーフミラーを鏡面としてピンホールやムラや傷等の
欠陥が反射面に生じることを抑制し、仮に欠陥があって
も粘着層による反射光の拡散効果で緩和されて当該欠陥
部による反射異常が目立ちにくい。
ってもそれが表示品位を大きく低下させる原因とならな
い拡散半透過型の反射板の開発。 【解決手段】 金属薄膜からなるハーフミラー(2)を
表面平滑な透明基材(1)で支持してなる半透過型鏡面
反射板における前記金属薄膜を、透明粒子を含有して光
拡散性を示す粘着層(3)にて被覆してなる粘着拡散半
透過型反射板。 【効果】 金属薄膜を被覆する粘着層で光拡散性を達成
しハーフミラーを鏡面としてピンホールやムラや傷等の
欠陥が反射面に生じることを抑制し、仮に欠陥があって
も粘着層による反射光の拡散効果で緩和されて当該欠陥
部による反射異常が目立ちにくい。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、反射光の視覚特性に優れ
て反射・透過両用型の液晶表示装置などに有用な粘着拡
散半透過型反射板に関する。
て反射・透過両用型の液晶表示装置などに有用な粘着拡
散半透過型反射板に関する。
【0002】
【発明の背景】反射・透過両用型の液晶表示装置に用い
る拡散半透過型の反射板として、表面をマット処理等に
より粗面化した透明基材の上にその粗面が反映した金属
蒸着層からなるハーフミラーを設けたものが検討されて
いる。これは透明樹脂層にパール顔料を配合する方式の
拡散半透過型反射板では、パール顔料の配合量と樹脂層
の層厚を制御して高反射率化等の特性をバランスさせつ
つ良好な膜質を維持することが困難なためである。
る拡散半透過型の反射板として、表面をマット処理等に
より粗面化した透明基材の上にその粗面が反映した金属
蒸着層からなるハーフミラーを設けたものが検討されて
いる。これは透明樹脂層にパール顔料を配合する方式の
拡散半透過型反射板では、パール顔料の配合量と樹脂層
の層厚を制御して高反射率化等の特性をバランスさせつ
つ良好な膜質を維持することが困難なためである。
【0003】しかしながら、前記の金属蒸着層による方
式では、粗面を反映させたハーフミラーを得るために薄
膜化した金属蒸着層に不可避的に発生するピンホールや
その他のムラ、傷等の反射面の欠陥が反射光に反映して
目立ちやすく表示品位を大きく低下させる原因となる問
題点があった。
式では、粗面を反映させたハーフミラーを得るために薄
膜化した金属蒸着層に不可避的に発生するピンホールや
その他のムラ、傷等の反射面の欠陥が反射光に反映して
目立ちやすく表示品位を大きく低下させる原因となる問
題点があった。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、反射面にピンホールや
ムラや傷等の欠陥があってもそれが表示品位を大きく低
下させる原因とならない拡散半透過型の反射板の開発を
課題とする。
ムラや傷等の欠陥があってもそれが表示品位を大きく低
下させる原因とならない拡散半透過型の反射板の開発を
課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、金属薄膜からなるハーフ
ミラーを表面平滑な透明基材で支持してなる半透過型鏡
面反射板における前記金属薄膜を、透明粒子を含有して
光拡散性を示す粘着層にて被覆したことを特徴とする粘
着拡散半透過型反射板を提供するものである。
ミラーを表面平滑な透明基材で支持してなる半透過型鏡
面反射板における前記金属薄膜を、透明粒子を含有して
光拡散性を示す粘着層にて被覆したことを特徴とする粘
着拡散半透過型反射板を提供するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、金属薄膜を被覆する粘
着層で光拡散性を達成してハーフミラーを鏡面として形
成することによりピンホールやムラや傷等の欠陥が反射
面に生じることを抑制しつつ、仮にピンホール等の欠陥
があっても粘着層による反射光の拡散効果で緩和されて
当該欠陥部による反射異常が目立ちにくく液晶表示装置
等の表示品位の低下原因となることを防止することがで
きる。
着層で光拡散性を達成してハーフミラーを鏡面として形
成することによりピンホールやムラや傷等の欠陥が反射
面に生じることを抑制しつつ、仮にピンホール等の欠陥
があっても粘着層による反射光の拡散効果で緩和されて
当該欠陥部による反射異常が目立ちにくく液晶表示装置
等の表示品位の低下原因となることを防止することがで
きる。
【0007】
【発明の実施形態】本発明による粘着拡散半透過型反射
板は、金属薄膜からなるハーフミラーを表面平滑な透明
基材で支持してなる半透過型鏡面反射板における前記金
属薄膜を、透明粒子を含有して光拡散性を示す粘着層に
て被覆したものからなる。その例を図1、図2に示し
た。1が透明基材、2が金属薄膜からなるハーフミラ
ー、3が粘着層であり、4,5は必要に応じてのセパレ
ータ、透明着色層である。
板は、金属薄膜からなるハーフミラーを表面平滑な透明
基材で支持してなる半透過型鏡面反射板における前記金
属薄膜を、透明粒子を含有して光拡散性を示す粘着層に
て被覆したものからなる。その例を図1、図2に示し
た。1が透明基材、2が金属薄膜からなるハーフミラ
ー、3が粘着層であり、4,5は必要に応じてのセパレ
ータ、透明着色層である。
【0008】透明基材は、金属薄膜からなるハーフミラ
ーを支持しうるガラスやポリマー等の適宜な透明物質で
形成でき、その形成材については特に限定はない。ちな
みに前記ポリマーの例としては、ポリオレフィンや各種
の合成ゴム、ポリカーボネートやポリスチレン、ポリイ
ミドやポリアミド、セルロース系ポリマーやポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸エステルやポリメタクリル
酸エステル、ポリウレタンやポリウレタンアクリレー
ト、ポリ塩化ビニルやポリエステル、エポキシ樹脂やエ
ポキシアクリレートなどがあげられる。
ーを支持しうるガラスやポリマー等の適宜な透明物質で
形成でき、その形成材については特に限定はない。ちな
みに前記ポリマーの例としては、ポリオレフィンや各種
の合成ゴム、ポリカーボネートやポリスチレン、ポリイ
ミドやポリアミド、セルロース系ポリマーやポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸エステルやポリメタクリル
酸エステル、ポリウレタンやポリウレタンアクリレー
ト、ポリ塩化ビニルやポリエステル、エポキシ樹脂やエ
ポキシアクリレートなどがあげられる。
【0009】透明基材の金属薄膜を設ける面は、ピンホ
ール等の発生を防止した鏡面ハーフミラーを安定に形成
する点などより可及的に平滑であることが好ましい。透
明基材の厚さは、使用目的等に応じ適宜に決定しうる
が、一般には薄いほど好ましく、通例3mm以下、就中1
0μm〜1mm、特に30〜500μmとされる。透明基材
は、同種又は異種の材料からなるフィルム等の積層体な
どからなっていてもよい。
ール等の発生を防止した鏡面ハーフミラーを安定に形成
する点などより可及的に平滑であることが好ましい。透
明基材の厚さは、使用目的等に応じ適宜に決定しうる
が、一般には薄いほど好ましく、通例3mm以下、就中1
0μm〜1mm、特に30〜500μmとされる。透明基材
は、同種又は異種の材料からなるフィルム等の積層体な
どからなっていてもよい。
【0010】金属薄膜は、ハーフミラーとされその形成
は、例えば真空蒸着方式やスパッタリング方式等の適宜
な薄膜形成方式で金属を必要に応じ透明保護層を介して
透明基材に光を反射し、かつ透過しうる厚さで付設する
ことにより行うことができる。その場合、本発明におい
ては半透過型の鏡面反射層として機能しうる金属薄膜か
らなるハーフミラーとされるが、それは透明基材の平滑
面に金属薄膜をハーフミラーとして形成することにより
達成される。
は、例えば真空蒸着方式やスパッタリング方式等の適宜
な薄膜形成方式で金属を必要に応じ透明保護層を介して
透明基材に光を反射し、かつ透過しうる厚さで付設する
ことにより行うことができる。その場合、本発明におい
ては半透過型の鏡面反射層として機能しうる金属薄膜か
らなるハーフミラーとされるが、それは透明基材の平滑
面に金属薄膜をハーフミラーとして形成することにより
達成される。
【0011】前記の金属としては、適宜なものを1種又
は2種以上用いることができ特に限定はない。一般に
は、例えばアルミニウムや銀、金やクロム、銅や錫、亜
鉛やインジウム、パラジウムや白金等の高反射率の金属
ないしその合金などが用いられる。就中、反射光の波長
特性の点よりはアルミニウムや銀等が好ましく用いられ
る。
は2種以上用いることができ特に限定はない。一般に
は、例えばアルミニウムや銀、金やクロム、銅や錫、亜
鉛やインジウム、パラジウムや白金等の高反射率の金属
ないしその合金などが用いられる。就中、反射光の波長
特性の点よりはアルミニウムや銀等が好ましく用いられ
る。
【0012】ハーフミラーは、1層又は2層以上の金属
薄膜からなる多層膜として形成することができ、その厚
さは、光の反射率と透過率のバランスなどの点より80
0nm以下、就中1〜500nm、特に10〜200nmが好
ましいが、これに限定されない。
薄膜からなる多層膜として形成することができ、その厚
さは、光の反射率と透過率のバランスなどの点より80
0nm以下、就中1〜500nm、特に10〜200nmが好
ましいが、これに限定されない。
【0013】前記した透明保護層は、金属薄膜の酸化等
によるハーフミラーの反射率の低下防止などを目的に必
要に応じて設けられるものであり、金属薄膜の片面又は
両面に設けることができる。図2に例示の如く金属薄膜
2が銀の蒸着層からなる場合にはその表裏に透明保護層
21,22を設けることが好ましい。透明保護層の形成
には、例えば上記の透明基材で例示した透明ポリマーな
どの従来に準じた適宜な光透過性のものを用いうる。
によるハーフミラーの反射率の低下防止などを目的に必
要に応じて設けられるものであり、金属薄膜の片面又は
両面に設けることができる。図2に例示の如く金属薄膜
2が銀の蒸着層からなる場合にはその表裏に透明保護層
21,22を設けることが好ましい。透明保護層の形成
には、例えば上記の透明基材で例示した透明ポリマーな
どの従来に準じた適宜な光透過性のものを用いうる。
【0014】形成する半透過型の鏡面反射板は、透過率
と反射率をバランスさせた透過モードと反射モードにお
ける良視認性の達成などの点より、全光線の透過率を5
〜30%、反射率を90〜50%に調節したものが好ま
しい。なお金属薄膜や透明保護層には、必要に応じて例
えばフッ化マグネシウムやフッ素系樹脂等を用いてなる
低屈折率透明膜や多層薄膜などからなる適宜な反射防止
層を設けることもできる。
と反射率をバランスさせた透過モードと反射モードにお
ける良視認性の達成などの点より、全光線の透過率を5
〜30%、反射率を90〜50%に調節したものが好ま
しい。なお金属薄膜や透明保護層には、必要に応じて例
えばフッ化マグネシウムやフッ素系樹脂等を用いてなる
低屈折率透明膜や多層薄膜などからなる適宜な反射防止
層を設けることもできる。
【0015】図例の如くハーフミラーを形成する金属薄
膜2は、粘着層3にて被覆した状態とされるが、本発明
においてかかる粘着層は、液晶セル等の他部材と接着す
ることを目的とすると共に、金属薄膜2からなる半透過
型の鏡面反射面を介した反射光や透過光を拡散すること
を目的に、透明粒子を含有させて光拡散性を示すものと
される。
膜2は、粘着層3にて被覆した状態とされるが、本発明
においてかかる粘着層は、液晶セル等の他部材と接着す
ることを目的とすると共に、金属薄膜2からなる半透過
型の鏡面反射面を介した反射光や透過光を拡散すること
を目的に、透明粒子を含有させて光拡散性を示すものと
される。
【0016】前記粘着層の形成には、粘着性を有する適
宜な透明物質を用いることができ、特に限定はない。一
般にはゴム系ポリマーやアクリル系ポリマー、ビニルア
ルキルエーテル系ポリマーやシリコーン系ポリマー、ポ
リエステル系ポリマーやウレタン系ポリマー、アミド系
ポリマーやエーテル系ポリマー等からなる粘着剤などが
用いられる。就中、透明性や耐候性や耐熱性などに優れ
るポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主体とす
るアクリル系粘着剤が好ましく用いられる。
宜な透明物質を用いることができ、特に限定はない。一
般にはゴム系ポリマーやアクリル系ポリマー、ビニルア
ルキルエーテル系ポリマーやシリコーン系ポリマー、ポ
リエステル系ポリマーやウレタン系ポリマー、アミド系
ポリマーやエーテル系ポリマー等からなる粘着剤などが
用いられる。就中、透明性や耐候性や耐熱性などに優れ
るポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主体とす
るアクリル系粘着剤が好ましく用いられる。
【0017】粘着層に含有させる透明粒子としては、無
機系や有機系の適宜なものを1種又は2種以上用いう
る。ちなみにその例としては、シリカないしガラスやア
ルミナ、チタニアやジルコニア、酸化錫や酸化インジウ
ム、酸化カドミウムや酸化アンチモン等からなる導電性
のこともある無機系粒子などがあげられる。
機系や有機系の適宜なものを1種又は2種以上用いう
る。ちなみにその例としては、シリカないしガラスやア
ルミナ、チタニアやジルコニア、酸化錫や酸化インジウ
ム、酸化カドミウムや酸化アンチモン等からなる導電性
のこともある無機系粒子などがあげられる。
【0018】またアクリル系ポリマーやポリアクリロニ
トリル、ポリエステルやエポキシ系樹脂、メラミン系樹
脂やウレタン系樹脂、ポリカーボネートやポリスチレ
ン、シリコーン系樹脂やベンゾグアナミン、メラミン・
ベンゾグアナミン縮合物やベンゾグアナミン・ホルムア
ルデヒド縮合物の如き架橋又は未架橋のポリマー等から
なる有機系粒子などがあげられる。
トリル、ポリエステルやエポキシ系樹脂、メラミン系樹
脂やウレタン系樹脂、ポリカーボネートやポリスチレ
ン、シリコーン系樹脂やベンゾグアナミン、メラミン・
ベンゾグアナミン縮合物やベンゾグアナミン・ホルムア
ルデヒド縮合物の如き架橋又は未架橋のポリマー等から
なる有機系粒子などがあげられる。
【0019】用いる透明粒子の粒径は、光の拡散性やそ
の拡散の均等性などの点より平均粒径に基づいて100
μm以下が好ましい。殊に液晶表示装置を形成する場合
には、表示光との干渉や拡散の波長依存性を抑制し、画
素との干渉によるモアレやザラツキ感のない表示を得る
点より、平均粒径が2.5〜40μm、就中、可視域の
中心波長(550nm)の5倍以上〜液晶セルの画素サイ
ズの1/3以下、特にカラー液晶の一般的な画素サイズ
(100μm×300μm)を考慮したときには3〜30
μmの透明粒子を用いることが好ましい。なお透明粒子
の粒形は、任意で(真)球形やその二次凝集体などが一
般的である。
の拡散の均等性などの点より平均粒径に基づいて100
μm以下が好ましい。殊に液晶表示装置を形成する場合
には、表示光との干渉や拡散の波長依存性を抑制し、画
素との干渉によるモアレやザラツキ感のない表示を得る
点より、平均粒径が2.5〜40μm、就中、可視域の
中心波長(550nm)の5倍以上〜液晶セルの画素サイ
ズの1/3以下、特にカラー液晶の一般的な画素サイズ
(100μm×300μm)を考慮したときには3〜30
μmの透明粒子を用いることが好ましい。なお透明粒子
の粒形は、任意で(真)球形やその二次凝集体などが一
般的である。
【0020】透明粒子含有の粘着層は、その透明粒子と
粘着層を形成するポリマー等との屈折率差に基づいて光
拡散性を示すものであるが、本発明においては周囲の映
り込みの防止や明るい表示を達成する点よりその拡散度
としてヘイズに基づいて40〜90%に調節したものが
好ましい。かかるヘイズは例えば粘着層を形成するポリ
マー等との屈折率比が0.5〜3、就中0.7〜2、特
に0.9〜1.5の透明粒子を用いて有利に達成しうる
が、これに限定されない。
粘着層を形成するポリマー等との屈折率差に基づいて光
拡散性を示すものであるが、本発明においては周囲の映
り込みの防止や明るい表示を達成する点よりその拡散度
としてヘイズに基づいて40〜90%に調節したものが
好ましい。かかるヘイズは例えば粘着層を形成するポリ
マー等との屈折率比が0.5〜3、就中0.7〜2、特
に0.9〜1.5の透明粒子を用いて有利に達成しうる
が、これに限定されない。
【0021】粘着層の付設は、適宜な塗工機を用いて透
明粒子を混合した粘着剤を金属薄膜上等に直接塗工する
方式や、それに準じセパレータ上に設けた粘着層を金属
薄膜上等に移着する方式などの適宜な方式にて行うこと
ができる。粘着層の厚さは、使用目的等に応じた拡散度
や接着力などに応じて決定でき、一般には1〜500μ
mとされる。なお粘着層の露出面に対しては、図例の如
く実用に供するまでの間、セパレータ4などを仮着して
保護しておくことが好ましい。
明粒子を混合した粘着剤を金属薄膜上等に直接塗工する
方式や、それに準じセパレータ上に設けた粘着層を金属
薄膜上等に移着する方式などの適宜な方式にて行うこと
ができる。粘着層の厚さは、使用目的等に応じた拡散度
や接着力などに応じて決定でき、一般には1〜500μ
mとされる。なお粘着層の露出面に対しては、図例の如
く実用に供するまでの間、セパレータ4などを仮着して
保護しておくことが好ましい。
【0022】本発明による粘着拡散半透過型反射板は、
反射・透過両用型の液晶表示装置の形成などの従来の半
透過型反射板に準じた各種の用途に用いうる。本発明に
おいては、正反射成分の抑制による視野角の拡大や明る
い表示を達成する点より拡散反射率を50〜95%に調
節したものが好ましい。
反射・透過両用型の液晶表示装置の形成などの従来の半
透過型反射板に準じた各種の用途に用いうる。本発明に
おいては、正反射成分の抑制による視野角の拡大や明る
い表示を達成する点より拡散反射率を50〜95%に調
節したものが好ましい。
【0023】上記において、金属薄膜からなるハーフミ
ラーを介した反射光と透過光とでスペクトル特性が相違
するときがある。ちなみに銀膜からなるハーフミラーで
は、反射光は黄色みに強く、透過光は青みに強いスペク
トル特性を示す。そのような場合、反射光による反射モ
ードと透過光による透過モードでは表示におけるカラー
バランスが相違することとなる。
ラーを介した反射光と透過光とでスペクトル特性が相違
するときがある。ちなみに銀膜からなるハーフミラーで
は、反射光は黄色みに強く、透過光は青みに強いスペク
トル特性を示す。そのような場合、反射光による反射モ
ードと透過光による透過モードでは表示におけるカラー
バランスが相違することとなる。
【0024】本発明においては、図2に例示した如くハ
ーフミラーの透過光の色調を反射光の色調と同質化する
透明着色層5を半透過型鏡面反射板の光透過側に配置し
て前記したカラーバランスの相違を補償することもでき
る。かかる透明着色層は、ハーフミラーを介した反射光
と透過光のスペクトル特性の相違に基づいてその透過光
における色調の相違を補正して反射光の色調と同質化す
る1層又は2層以上の着色フィルムや着色塗膜などから
なる適宜な光透過性の着色層、就中カラーフィルタにて
形成することができる。
ーフミラーの透過光の色調を反射光の色調と同質化する
透明着色層5を半透過型鏡面反射板の光透過側に配置し
て前記したカラーバランスの相違を補償することもでき
る。かかる透明着色層は、ハーフミラーを介した反射光
と透過光のスペクトル特性の相違に基づいてその透過光
における色調の相違を補正して反射光の色調と同質化す
る1層又は2層以上の着色フィルムや着色塗膜などから
なる適宜な光透過性の着色層、就中カラーフィルタにて
形成することができる。
【0025】
【実施例】例1 厚さ50μmのポリエステルフィルムの平滑面に透明保
護層を形成後その面に銀の蒸着層を設けてピンホールを
有するハーフミラーを付設し、その上に透明保護層を設
けて全光線の透過率が15%で反射率が70%の半透過
型鏡面反射板を形成し、前記透明保護層を屈折率1.4
4、平均粒径4μmのシリコーン系粒子を30重量%含
有してヘイズが85%、厚さが25μmのアクリル系粘
着層で被覆して拡散反射率が58%の粘着拡散半透過型
反射板を得た。
護層を形成後その面に銀の蒸着層を設けてピンホールを
有するハーフミラーを付設し、その上に透明保護層を設
けて全光線の透過率が15%で反射率が70%の半透過
型鏡面反射板を形成し、前記透明保護層を屈折率1.4
4、平均粒径4μmのシリコーン系粒子を30重量%含
有してヘイズが85%、厚さが25μmのアクリル系粘
着層で被覆して拡散反射率が58%の粘着拡散半透過型
反射板を得た。
【0026】前記の粘着拡散半透過型反射板を市販のス
ーパーツイスト型液晶表示装置の背面に接着配置して反
射・透過両用の液晶表示装置とし、それに垂直光を液晶
表示装置側より入射させたところ、銀蒸着膜のピンホー
ルは視覚されず、反射と透過の両モードにおいて表示品
位に優れていたが、反射モードと透過モードでカラーバ
ランスが相違した。また液晶表示装置を40℃、92%
RH、500時間の加湿耐久試験に供したが反射・透過
特性に変化は生じなかった。
ーパーツイスト型液晶表示装置の背面に接着配置して反
射・透過両用の液晶表示装置とし、それに垂直光を液晶
表示装置側より入射させたところ、銀蒸着膜のピンホー
ルは視覚されず、反射と透過の両モードにおいて表示品
位に優れていたが、反射モードと透過モードでカラーバ
ランスが相違した。また液晶表示装置を40℃、92%
RH、500時間の加湿耐久試験に供したが反射・透過
特性に変化は生じなかった。
【0027】例2 半透過型鏡面反射板の背面に透過B値が8.6で全光線
透過率が40%の黄色フィルムを積層したほかは例1に
準じて粘着拡散半透過型反射板を得、それを用いて液晶
表示装置を形成したところ、例1と同じ特性を示すと共
に、透過光の青色化がキャンセルされて反射モードと透
過モードでのカラーバランスの相違が消失し同じ色調が
達成された。
透過率が40%の黄色フィルムを積層したほかは例1に
準じて粘着拡散半透過型反射板を得、それを用いて液晶
表示装置を形成したところ、例1と同じ特性を示すと共
に、透過光の青色化がキャンセルされて反射モードと透
過モードでのカラーバランスの相違が消失し同じ色調が
達成された。
【0028】例3 粘着層を、屈折率1.54、平均粒径50μmのエポキ
シ系粒子を10重量%含有する厚さ125μmのものに
代えたほかは、例1に準じて粘着拡散半透過型反射板を
得、それを用いて液晶表示装置を形成したところ、画素
と干渉して見にくい表示となった。
シ系粒子を10重量%含有する厚さ125μmのものに
代えたほかは、例1に準じて粘着拡散半透過型反射板を
得、それを用いて液晶表示装置を形成したところ、画素
と干渉して見にくい表示となった。
【0029】例4 粘着層を、屈折率1.57、平均粒径1.2μmのメラ
ミン系粒子を10重量%含有する厚さ25μmのものに
代えたほかは、例1に準じて粘着拡散半透過型反射板を
得、それを用いて液晶表示装置を形成したところ、拡散
の波長依存性で黄色度が強く見にくい表示となった。
ミン系粒子を10重量%含有する厚さ25μmのものに
代えたほかは、例1に準じて粘着拡散半透過型反射板を
得、それを用いて液晶表示装置を形成したところ、拡散
の波長依存性で黄色度が強く見にくい表示となった。
【0030】例5 厚さを10μmとしてヘイズが30%の粘着層としたほ
かは、例1に準じて拡散反射率が40%の粘着拡散半透
過型反射板を得、それを用いて液晶表示装置を形成した
ところ、拡散度に乏しくて周囲の映り込みが著しく見に
くい表示となった。
かは、例1に準じて拡散反射率が40%の粘着拡散半透
過型反射板を得、それを用いて液晶表示装置を形成した
ところ、拡散度に乏しくて周囲の映り込みが著しく見に
くい表示となった。
【0031】例6 銀蒸着層の表裏に透明保護層を設けないほかは例1に準
じて全光線の透過率が15%で反射率が70%の半透過
型鏡面反射板を形成しそれを用いて拡散反射率が58%
の粘着拡散半透過型反射板を得、それを用いて液晶表示
装置を形成して40℃、92%RH、500時間の加湿
耐久試験に供したところ、反射層の著しい腐食の進行で
表示不能となった。
じて全光線の透過率が15%で反射率が70%の半透過
型鏡面反射板を形成しそれを用いて拡散反射率が58%
の粘着拡散半透過型反射板を得、それを用いて液晶表示
装置を形成して40℃、92%RH、500時間の加湿
耐久試験に供したところ、反射層の著しい腐食の進行で
表示不能となった。
【0032】例7 全光線の透過率が2%で反射率が90%の半透過型鏡面
反射板を用いたほかは例1に準じてアクリル系粘着層を
設けて拡散反射率が62%の粘着拡散半透過型反射板を
得、それを用いて液晶表示装置を形成したところ透過光
に乏しくて透過モードでの表示が暗く、バックライトの
輝度を大幅に高める必要があった。
反射板を用いたほかは例1に準じてアクリル系粘着層を
設けて拡散反射率が62%の粘着拡散半透過型反射板を
得、それを用いて液晶表示装置を形成したところ透過光
に乏しくて透過モードでの表示が暗く、バックライトの
輝度を大幅に高める必要があった。
【図1】実施例の断面図
【図2】他の実施例の断面図
1:透明基材 2:金属薄膜からなるハーフミラー 21,22:透明保護層 3:粘着層 4:セパレータ 5:透明着色層
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA02 BA12 BA15 BA20 DA01 DA02 DA04 DA07 DA11 DA12 DA17 DB00 DC02 DE04 2H091 FA14Z FB08 FC02 FD14 FD23 GA01 GA17 LA16 LA19 LA20 2K009 AA12 BB02 BB11 CC42
Claims (6)
- 【請求項1】 金属薄膜からなるハーフミラーを表面平
滑な透明基材で支持してなる半透過型鏡面反射板におけ
る前記金属薄膜を、透明粒子を含有して光拡散性を示す
粘着層にて被覆したことを特徴とする粘着拡散半透過型
反射板。 - 【請求項2】 請求項1において、粘着層が平均粒径
2.5〜40μmの透明粒子を含有する粘着拡散半透過
型反射板。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、半透過型鏡面
反射板が銀蒸着層の表裏に透明保護層を有して、全光線
透過率5〜30%、全光線反射率90〜50%のもので
ある粘着拡散半透過型反射板。 - 【請求項4】 請求項1〜3において、粘着層が40〜
90%のヘイズを示すものである粘着拡散半透過型反射
板。 - 【請求項5】 請求項1〜4において、拡散反射率が5
0〜95%である粘着拡散半透過型反射板。 - 【請求項6】 請求項1〜5において、ハーフミラーの
透過光の色調を反射光の色調と同質化する透明着色層を
半透過型鏡面反射板の光透過側に有する粘着拡散半透過
型反射板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11143496A JP2000329914A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 粘着拡散半透過型反射板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11143496A JP2000329914A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 粘着拡散半透過型反射板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000329914A true JP2000329914A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15340074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11143496A Pending JP2000329914A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 粘着拡散半透過型反射板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000329914A (ja) |
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- 1999-05-24 JP JP11143496A patent/JP2000329914A/ja active Pending
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