JP2000323973A - 出力スルーレート制御回路 - Google Patents
出力スルーレート制御回路Info
- Publication number
- JP2000323973A JP2000323973A JP11126441A JP12644199A JP2000323973A JP 2000323973 A JP2000323973 A JP 2000323973A JP 11126441 A JP11126441 A JP 11126441A JP 12644199 A JP12644199 A JP 12644199A JP 2000323973 A JP2000323973 A JP 2000323973A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- output
- voltage
- transistor
- rate control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05F—SYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
- G05F1/00—Automatic systems in which deviations of an electric quantity from one or more predetermined values are detected at the output of the system and fed back to a device within the system to restore the detected quantity to its predetermined value or values, i.e. retroactive systems
- G05F1/10—Regulating voltage or current
- G05F1/46—Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc
- G05F1/56—Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices
- G05F1/565—Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices sensing a condition of the system or its load in addition to means responsive to deviations in the output of the system, e.g. current, voltage, power factor
- G05F1/569—Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices sensing a condition of the system or its load in addition to means responsive to deviations in the output of the system, e.g. current, voltage, power factor for protection
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K17/00—Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
- H03K17/08—Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage
- H03K17/082—Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage by feedback from the output to the control circuit
- H03K17/0828—Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage by feedback from the output to the control circuit in composite switches
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K19/00—Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
- H03K19/0175—Coupling arrangements; Interface arrangements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Computing Systems (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
- Logic Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回路面積を増大させず、内部回路が高電圧,
サージ電圧から保護され、負荷の電圧によらずに出力電
流を一定に制御可能な出力スルーレート制御回路を提供
する。 【解決手段】 インバータ1,2は、端子T1から入力さ
れる制御信号Dinの極性を反転させる。MOSトランジ
スタ3はゲートがインバータ1の出力端子と接続されM
OSトランジスタ4はゲートがインバータ2の出力端子
と接続されている。コンデンサ6は、演算器8の正相
(+)入力端子と、接地点との間に介挿されている。M
OSトランジスタ9とMOSトランジスタ10とは、ゲ
ート長及びゲート幅が同一の全く同様な、pチャンネル
型のMOSトランジスタであり、カレントミラー回路C
T1を形成している。MOSトランジスタ11とMOS
トランジスタ12とは、nチャンネル型のMOSトラン
ジスタであり、カレントミラー回路CT2を形成してお
り、同一ゲート電圧の場合の電流比は1:Aである。
サージ電圧から保護され、負荷の電圧によらずに出力電
流を一定に制御可能な出力スルーレート制御回路を提供
する。 【解決手段】 インバータ1,2は、端子T1から入力さ
れる制御信号Dinの極性を反転させる。MOSトランジ
スタ3はゲートがインバータ1の出力端子と接続されM
OSトランジスタ4はゲートがインバータ2の出力端子
と接続されている。コンデンサ6は、演算器8の正相
(+)入力端子と、接地点との間に介挿されている。M
OSトランジスタ9とMOSトランジスタ10とは、ゲ
ート長及びゲート幅が同一の全く同様な、pチャンネル
型のMOSトランジスタであり、カレントミラー回路C
T1を形成している。MOSトランジスタ11とMOS
トランジスタ12とは、nチャンネル型のMOSトラン
ジスタであり、カレントミラー回路CT2を形成してお
り、同一ゲート電圧の場合の電流比は1:Aである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダクタンス負
荷が出力端子に接続された出力スルーレート制御回路に
係わるものである。
荷が出力端子に接続された出力スルーレート制御回路に
係わるものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の電子化は急速に進み、マイクロ
コンピュ―タを内蔵した各種の自動車用電子装置がエン
ジン制御、ブレーキ制御、窓の開閉、あるいはドアロッ
クなどを制御している。自動車用電子装置は、バッテリ
で駆動されるため、電源電圧の変動が大きくなる。ま
た、自動車用電子装置の電源電圧には、サージ電圧が重
畳されることもある。さらに、自動車用電子装置は、振
動や衝撃にさらされるので、使用中に出力端子がショー
トしたり、はずれたりすることも考えられる。このよう
な異常状態においても破壊しないことが、自動車用電子
装置には求められている。
コンピュ―タを内蔵した各種の自動車用電子装置がエン
ジン制御、ブレーキ制御、窓の開閉、あるいはドアロッ
クなどを制御している。自動車用電子装置は、バッテリ
で駆動されるため、電源電圧の変動が大きくなる。ま
た、自動車用電子装置の電源電圧には、サージ電圧が重
畳されることもある。さらに、自動車用電子装置は、振
動や衝撃にさらされるので、使用中に出力端子がショー
トしたり、はずれたりすることも考えられる。このよう
な異常状態においても破壊しないことが、自動車用電子
装置には求められている。
【0003】また、自動車用電子装置は、機械的な部分
を駆動するため、プランジャやソレノイド、モータなど
のインダクタンス負荷となっていることが多い。このた
め、マイクロコンピュ―タの出力は、デジタル的に急峻
にターンオンしたり、ターンオフするので、これをイン
ダクタンス負荷に供給すると、インダクタンス負荷は逆
起電力を発生する。
を駆動するため、プランジャやソレノイド、モータなど
のインダクタンス負荷となっていることが多い。このた
め、マイクロコンピュ―タの出力は、デジタル的に急峻
にターンオンしたり、ターンオフするので、これをイン
ダクタンス負荷に供給すると、インダクタンス負荷は逆
起電力を発生する。
【0004】特に、自動車用電子装置内の出カトランジ
スタがターンオフするときに発生する逆起電力は、出力
波形をひずませるだけでなく、出力トランジスタが解放
状態となることから、出力トランジスタを破壊させるこ
とがある。
スタがターンオフするときに発生する逆起電力は、出力
波形をひずませるだけでなく、出力トランジスタが解放
状態となることから、出力トランジスタを破壊させるこ
とがある。
【0005】さらに、インダクタンス負荷に急峻で大電
流が流れると、ノイズが発生し、隣接する電子装置を誤
動作させたり、ラジオ受信機に不快音を生じさせる。こ
のため、自動車用電子該置は、出力波形をわざとなまら
せるようにしている。このため、出力スルーレート制御
回路には、上記出力波形電圧に対する対策が求められる
ようになってきた。
流が流れると、ノイズが発生し、隣接する電子装置を誤
動作させたり、ラジオ受信機に不快音を生じさせる。こ
のため、自動車用電子該置は、出力波形をわざとなまら
せるようにしている。このため、出力スルーレート制御
回路には、上記出力波形電圧に対する対策が求められる
ようになってきた。
【0006】また、出力段のトランジスタに接続される
負荷として、ソレノイドを用いる場合には、ソレノイド
をターンオフする過程で発生する逆起電圧によるサージ
電圧から、出力用のトランジスタを保護する保護回路が
必要となる。
負荷として、ソレノイドを用いる場合には、ソレノイド
をターンオフする過程で発生する逆起電圧によるサージ
電圧から、出力用のトランジスタを保護する保護回路が
必要となる。
【0007】このため、通常は、入力される制御信号の
矩形上のパルス波形を、そのままの波形状態で出力用ト
ランジスタのオン/オフに使用せず、この制御信号の矩
形状のパルス波形をランプ形状の立ち上がり/立ち下が
りを有する波形に変更し、負荷に流れる電流の急激な変
化に基づく逆起電圧の発生を緩和させる。このとき、サ
ージ電圧を押さえる目的で、図4に示す出力スルーレー
ト制御回路が用いられている。
矩形上のパルス波形を、そのままの波形状態で出力用ト
ランジスタのオン/オフに使用せず、この制御信号の矩
形状のパルス波形をランプ形状の立ち上がり/立ち下が
りを有する波形に変更し、負荷に流れる電流の急激な変
化に基づく逆起電圧の発生を緩和させる。このとき、サ
ージ電圧を押さえる目的で、図4に示す出力スルーレー
ト制御回路が用いられている。
【0008】端子T100から入力される制御信号Din
は、抵抗101及びコンデンサ102で構成される積分
回路により、制御回路100から出力される図5(a)
の制御信号Dinのパルス波形を図5(b)に示す立ち上
がり(時刻t11)及び立ち下がり(時刻t50)がランプ
形状の波形のランプ信号Drmpに変換する。たとえば、
入力される制御信号Dinの立ち上がり時間(時刻t20か
ら時刻t11の間の時間)は、抵抗101の抵抗値とコン
デンサ102の容量値とで求まる時定数である。また、
入力される制御信号Dinの立ち下がり時間(時刻t60か
ら時刻t50の間の時間)も同様に、抵抗101の抵抗値
とコンデンサ102の容量値とで求まる時定数である。
は、抵抗101及びコンデンサ102で構成される積分
回路により、制御回路100から出力される図5(a)
の制御信号Dinのパルス波形を図5(b)に示す立ち上
がり(時刻t11)及び立ち下がり(時刻t50)がランプ
形状の波形のランプ信号Drmpに変換する。たとえば、
入力される制御信号Dinの立ち上がり時間(時刻t20か
ら時刻t11の間の時間)は、抵抗101の抵抗値とコン
デンサ102の容量値とで求まる時定数である。また、
入力される制御信号Dinの立ち下がり時間(時刻t60か
ら時刻t50の間の時間)も同様に、抵抗101の抵抗値
とコンデンサ102の容量値とで求まる時定数である。
【0009】この結果、nチャンネル型MOS(金属/
酸化膜/半導体)トランジスタのトランジスタ103に
流れる電流は、ゲートに入力される図5(b)ランプ形
状の波形のランプ信号Drmpの電圧に対応した図5
(c)の電流Ioutが流れる。このとき、トランジスタ
103は、ゲート電圧がしきい値Vt以下では電流が流
れず、所定の電圧では出力電流Ioutが飽和するので、
出力電流Ioutの波形は図5(c)に示すように、出力
電流Iout波形の時定数は抵抗101とコンデンサ10
2の時定数とは必ずしも一致しない。
酸化膜/半導体)トランジスタのトランジスタ103に
流れる電流は、ゲートに入力される図5(b)ランプ形
状の波形のランプ信号Drmpの電圧に対応した図5
(c)の電流Ioutが流れる。このとき、トランジスタ
103は、ゲート電圧がしきい値Vt以下では電流が流
れず、所定の電圧では出力電流Ioutが飽和するので、
出力電流Ioutの波形は図5(c)に示すように、出力
電流Iout波形の時定数は抵抗101とコンデンサ10
2の時定数とは必ずしも一致しない。
【0010】また、図5(d)の実線は、負荷104と
して抵抗を出力端子Toutと外部電源Vout間に接続した
場合の出力端子Toutにおける出力電圧の波形を示す。
さらに、図5(d)破線は、負荷104としてインダク
タンスが出力端子Toutと外部電源Voutとの間に接続さ
れた場合の出力端子Toutにおける出力信号Doutの波形
を示す。このとき、負荷104が抵抗の場合には、出力
信号Doutは、出力電流Ioutに反比例して変化する。一
方、負荷104がインダクタンス負荷の場合、出力信号
Doutは、例えば、図5(d)の時刻t60における様
に、出力電流Ioutの時刻t60の変曲点でオーバーシュ
ート(破線)している。
して抵抗を出力端子Toutと外部電源Vout間に接続した
場合の出力端子Toutにおける出力電圧の波形を示す。
さらに、図5(d)破線は、負荷104としてインダク
タンスが出力端子Toutと外部電源Voutとの間に接続さ
れた場合の出力端子Toutにおける出力信号Doutの波形
を示す。このとき、負荷104が抵抗の場合には、出力
信号Doutは、出力電流Ioutに反比例して変化する。一
方、負荷104がインダクタンス負荷の場合、出力信号
Doutは、例えば、図5(d)の時刻t60における様
に、出力電流Ioutの時刻t60の変曲点でオーバーシュ
ート(破線)している。
【0011】出力信号Doutが所定の電圧を越えると、
図5(e)に承すように、過電圧検出パルスDsが生成
される。図4に示す回路では、定電流回路107とトラ
ンジスタ106とで過電流保護回路が形成されている。
例えば、トランジスタ103のゲ―トに高電圧が印加さ
れ、トランジスタ103が導通状態にあるとき、負荷1
04がショートするなどしてトランジスタ103のドレ
イン電圧が図5(d)の―点鎖線の様に、一時的に高電
圧になったとする。
図5(e)に承すように、過電圧検出パルスDsが生成
される。図4に示す回路では、定電流回路107とトラ
ンジスタ106とで過電流保護回路が形成されている。
例えば、トランジスタ103のゲ―トに高電圧が印加さ
れ、トランジスタ103が導通状態にあるとき、負荷1
04がショートするなどしてトランジスタ103のドレ
イン電圧が図5(d)の―点鎖線の様に、一時的に高電
圧になったとする。
【0012】このとき、トランジスタ103が導通状態
にあるので、トランジスタ103には大電流が流れる。
このため、トランジスタ103は、この大電流により発
生する熱で破壊に至ることがある。これを防止するた
め、出力端子Toutにおける出力電流Ioutを低下させる
ためのトランジスタ106が設けられている。
にあるので、トランジスタ103には大電流が流れる。
このため、トランジスタ103は、この大電流により発
生する熱で破壊に至ることがある。これを防止するた
め、出力端子Toutにおける出力電流Ioutを低下させる
ためのトランジスタ106が設けられている。
【0013】すなわち、トランジスタ103のドレイン
電圧(出力信号Doutの電圧)が保護素子105を介し
てトランジスタ106のゲートに供給され、出力信号D
outが所定の電圧以上になると、トランジスタ106が
導通し、図5(b)に示す一点鎖線の様にトランジスタ
103のゲート電圧を低下させる。これにより、図5
(c)に示す一点鎖線の様にトランジスタ103に流れ
る電流が制限されるため、トランジスタ103は破壊に
至らない。
電圧(出力信号Doutの電圧)が保護素子105を介し
てトランジスタ106のゲートに供給され、出力信号D
outが所定の電圧以上になると、トランジスタ106が
導通し、図5(b)に示す一点鎖線の様にトランジスタ
103のゲート電圧を低下させる。これにより、図5
(c)に示す一点鎖線の様にトランジスタ103に流れ
る電流が制限されるため、トランジスタ103は破壊に
至らない。
【0014】また、他の例として、トランジスタ103
が非導通状態のときにトランジスタ103のドレイン電
圧(出力信号Doutの電圧)が図5(d)に示す破線
(時刻t50〜時刻t60にかけて)の様に一時的に高電圧
になったとする。このとき、図4に図示しない過電圧保
護回路が動作して、トランジスタ103のゲートに所定
の電圧、すなわち制御信号Dsを印加する。
が非導通状態のときにトランジスタ103のドレイン電
圧(出力信号Doutの電圧)が図5(d)に示す破線
(時刻t50〜時刻t60にかけて)の様に一時的に高電圧
になったとする。このとき、図4に図示しない過電圧保
護回路が動作して、トランジスタ103のゲートに所定
の電圧、すなわち制御信号Dsを印加する。
【0015】この結果、トランジスタ103が導通し
て、出力信号Doutの電圧を制御するため、トランジス
タ103のドレインが過電圧となることや、逆パイアス
になることがなくなり、トランジスタ103は、破壊に
至らない。従って、負荷104がソレノイドであった場
合でも、出力信号Doutの電圧変化は一定であり、逆起
電圧による出力波形の歪みの発生を低減できる。
て、出力信号Doutの電圧を制御するため、トランジス
タ103のドレインが過電圧となることや、逆パイアス
になることがなくなり、トランジスタ103は、破壊に
至らない。従って、負荷104がソレノイドであった場
合でも、出力信号Doutの電圧変化は一定であり、逆起
電圧による出力波形の歪みの発生を低減できる。
【0016】また、トランジスタ106は、nチャンネ
ル型のMOSトランジスタであり、負荷104がショー
トしてトランジスタ103のドレインに大電流が流れる
のを防止するために、トランジスタ103のゲートの電
圧を低下させるために設けられている。すなわち、図4
(d)の出力電圧(異常)が一定以上の場合、この電圧
に基づく出力信号Doutの電圧が保護素子105を介し
て、トランジスタ106のゲートに供給され、トランジ
スタ106がオン状態となり、トランジスタ103のゲ
ート電圧が低下し、トランジスタ103は低電流状態と
なる。
ル型のMOSトランジスタであり、負荷104がショー
トしてトランジスタ103のドレインに大電流が流れる
のを防止するために、トランジスタ103のゲートの電
圧を低下させるために設けられている。すなわち、図4
(d)の出力電圧(異常)が一定以上の場合、この電圧
に基づく出力信号Doutの電圧が保護素子105を介し
て、トランジスタ106のゲートに供給され、トランジ
スタ106がオン状態となり、トランジスタ103のゲ
ート電圧が低下し、トランジスタ103は低電流状態と
なる。
【0017】ここで、定電圧回路107は、トランジス
タ103のゲート電圧が所定の電圧(しきい値電圧より
高めの電圧「Vt+α」)以上か以下かのいずれかであ
るかを判定するための回路であり、トランジスタ103
のゲート電圧が所定の電圧以上のとき導通するように設
定されている。ここで、Vtはトランジスタ103のし
きい値電圧Vtである。
タ103のゲート電圧が所定の電圧(しきい値電圧より
高めの電圧「Vt+α」)以上か以下かのいずれかであ
るかを判定するための回路であり、トランジスタ103
のゲート電圧が所定の電圧以上のとき導通するように設
定されている。ここで、Vtはトランジスタ103のし
きい値電圧Vtである。
【0018】すなわち、トランジスタ103がオフ状態
の場合、出力信号Doutの電圧がVoutであり、直接この
電圧をトランジスタ106のゲートへ出力するとトラン
ジスタ103のゲート電圧が上昇しない。このため、ト
ランジスタ103をオン状態とするため、ランプ信号D
rmpがトランジスタ103のしきい値電圧以上となるよ
うに、トランジスタ106のオン状態におけるランプ信
号Drmpの電圧の低下を押さえている。
の場合、出力信号Doutの電圧がVoutであり、直接この
電圧をトランジスタ106のゲートへ出力するとトラン
ジスタ103のゲート電圧が上昇しない。このため、ト
ランジスタ103をオン状態とするため、ランプ信号D
rmpがトランジスタ103のしきい値電圧以上となるよ
うに、トランジスタ106のオン状態におけるランプ信
号Drmpの電圧の低下を押さえている。
【0019】逆に、トランジスタ103のゲート電圧が
高くなればなるほど、トランジスタ103のドレインに
流れる電流は大きくなる。このとき、外部電源電圧Vou
tや負荷104が所定の値であれば、負荷104により
出力信号Doutが電圧降下するため、トランジスタ10
3のドレイン電圧(出力信号Doutの電圧)は降下し、
異常な電流が流れることはない。
高くなればなるほど、トランジスタ103のドレインに
流れる電流は大きくなる。このとき、外部電源電圧Vou
tや負荷104が所定の値であれば、負荷104により
出力信号Doutが電圧降下するため、トランジスタ10
3のドレイン電圧(出力信号Doutの電圧)は降下し、
異常な電流が流れることはない。
【0020】しかし、トランジスタ103のゲート電圧
が所定の電圧以上で、トランジスタ103が導通状態の
とき、外部電源電圧Voutや負荷104が異常な状態と
なれば、例えば、負荷104がショートすれば、トラン
ジスタ103は大電流が流れ、発生する熱エネルギーに
より破壊してしまう。このトランジスタ103の破壊を
防止するため、トランジスタ106を導通させて、トラ
ンジスタ103のゲート電圧を「Vt+α」に抑える。
このため、トランジスタ103は非導通にはならない
が、大電流は流れなくなる。
が所定の電圧以上で、トランジスタ103が導通状態の
とき、外部電源電圧Voutや負荷104が異常な状態と
なれば、例えば、負荷104がショートすれば、トラン
ジスタ103は大電流が流れ、発生する熱エネルギーに
より破壊してしまう。このトランジスタ103の破壊を
防止するため、トランジスタ106を導通させて、トラ
ンジスタ103のゲート電圧を「Vt+α」に抑える。
このため、トランジスタ103は非導通にはならない
が、大電流は流れなくなる。
【0021】さらに、図4に示す回路では、トランジス
タ103のしきい値電圧Vt、入力コンダクタンスg
m、抵抗値、コンデンサの容量値などが製造工程で大き
くぱらつくので、それに伴い、出力信号Doutの波形の
スルーレートは、図5(d)に示す2点鎖線のように大
きくばらついてしまう。
タ103のしきい値電圧Vt、入力コンダクタンスg
m、抵抗値、コンデンサの容量値などが製造工程で大き
くぱらつくので、それに伴い、出力信号Doutの波形の
スルーレートは、図5(d)に示す2点鎖線のように大
きくばらついてしまう。
【0022】このバラツキを改良するための回路とし
て、図6に示す演算器111を用いた出力スルーレート
制御回路も知られている。端子100から入力される図
5(a)に示す制御信号Dinは、制御回路110により
図5(b)ランプ形状の波形のランプ信号Drmpに変換
される。そして、演算器111は、保護回路105を介
して入力される出力信号Doutの電圧値をモニタしなが
ら、出力信号Doutの電圧値ががランプ信号Drmpの電圧
値に比例するように出力電流Ioutを負荷104を介し
てトランジスタ103へ流す。
て、図6に示す演算器111を用いた出力スルーレート
制御回路も知られている。端子100から入力される図
5(a)に示す制御信号Dinは、制御回路110により
図5(b)ランプ形状の波形のランプ信号Drmpに変換
される。そして、演算器111は、保護回路105を介
して入力される出力信号Doutの電圧値をモニタしなが
ら、出力信号Doutの電圧値ががランプ信号Drmpの電圧
値に比例するように出力電流Ioutを負荷104を介し
てトランジスタ103へ流す。
【0023】また、定電圧回路107及びトランジスタ
106の動作については、上述した図4に示す出力スル
ーレート制御回路と同様のため、再度の説明は省略す
る。
106の動作については、上述した図4に示す出力スル
ーレート制御回路と同様のため、再度の説明は省略す
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】通常、出力スルーレー
ト制御回路は、内部の回路を駆動させる電源Vccと、負
荷を駆動させる電源電圧Voutとの電圧値が異なってい
る。しかしながら、図4に示す従来例の出力スルーレー
ト制御回路は、抵抗101の抵抗値とコンデンサ102
の容量値とで決まる時定数で生成されたランプ信号Drm
pにより、トランジスタ103の電流値を制御している
のみである。
ト制御回路は、内部の回路を駆動させる電源Vccと、負
荷を駆動させる電源電圧Voutとの電圧値が異なってい
る。しかしながら、図4に示す従来例の出力スルーレー
ト制御回路は、抵抗101の抵抗値とコンデンサ102
の容量値とで決まる時定数で生成されたランプ信号Drm
pにより、トランジスタ103の電流値を制御している
のみである。
【0025】また、前述のように、図4に示す出力スル
ーレート制御回路では、トランジスタ103のしきい値
電圧Vt、抵抗値、コンデンサの容量値などが製造工程
で大きくばらつくので、それに伴って、出力信号Dout
のスルーレートが図5(d)に示す2点鎖線のように大
きくばらついてしまう
ーレート制御回路では、トランジスタ103のしきい値
電圧Vt、抵抗値、コンデンサの容量値などが製造工程
で大きくばらつくので、それに伴って、出力信号Dout
のスルーレートが図5(d)に示す2点鎖線のように大
きくばらついてしまう
【0026】すなわち、図4に示す従来例の出力スルー
レート制御回路は、出力信号Doutの電流値の値の変化
の検出を行っていないため、実際に、出力信号Doutに
よる電流値の値が不安定な上昇または下降を示す可能性
がある。一般に、トランジスタ103のゲート電圧Vgs
が一定であっても、ドレイン電圧Vdsが高くなると、ド
レイン電流(出力電流Iout)は大きくなる。従って、
図7に示すように、負荷の値が小さくなったり、外部電
源電Voutが高くなると、異常な出力電流Iout(実線)
が流れる。
レート制御回路は、出力信号Doutの電流値の値の変化
の検出を行っていないため、実際に、出力信号Doutに
よる電流値の値が不安定な上昇または下降を示す可能性
がある。一般に、トランジスタ103のゲート電圧Vgs
が一定であっても、ドレイン電圧Vdsが高くなると、ド
レイン電流(出力電流Iout)は大きくなる。従って、
図7に示すように、負荷の値が小さくなったり、外部電
源電Voutが高くなると、異常な出力電流Iout(実線)
が流れる。
【0027】図7(ここで使用している時刻は、図5と
同じ時刻を示している)において、時刻t12でトランジ
スタ103のゲ一ト電圧が、トランジスタ103のしき
い値電圧Vtよりも高くなると、トランジスタ103の
ドレイン電流(出力電流Iout)が流れ始める。負荷1
04が正常な状態(破線)の場合には、時刻t16まで電
流が増え続ける。すなわち、時刻t13から時刻t53まで
は、トランジスタ103のオン抵抗と負荷104の抵抗
値とで決まる電流が流れる。
同じ時刻を示している)において、時刻t12でトランジ
スタ103のゲ一ト電圧が、トランジスタ103のしき
い値電圧Vtよりも高くなると、トランジスタ103の
ドレイン電流(出力電流Iout)が流れ始める。負荷1
04が正常な状態(破線)の場合には、時刻t16まで電
流が増え続ける。すなわち、時刻t13から時刻t53まで
は、トランジスタ103のオン抵抗と負荷104の抵抗
値とで決まる電流が流れる。
【0028】この時刻t16から時刻t53までの間は、ト
ランジスタ103のゲート電圧が高くなっても、ドレイ
ン電流(出力電流Iout)の値はそれほど変化しない。
一方、負荷104がショートするなどの異常な場合に
は、時刻t12から時刻t15まで電流が増え続ける。ま
た、時刻t15からt56までは、トランジスタ103のオ
ン抵抗で決まる電流が流れる。この時刻t15からt56ま
での間は、ゲート電圧が高くなっても、ドレイン電流
(出力電流Iout)の電流値はそれほど変化しない。こ
のような大電流が流れ続けると、トランジスタ103は
発熱して、この熱エネルギにより熱破壊することがあ
る。
ランジスタ103のゲート電圧が高くなっても、ドレイ
ン電流(出力電流Iout)の値はそれほど変化しない。
一方、負荷104がショートするなどの異常な場合に
は、時刻t12から時刻t15まで電流が増え続ける。ま
た、時刻t15からt56までは、トランジスタ103のオ
ン抵抗で決まる電流が流れる。この時刻t15からt56ま
での間は、ゲート電圧が高くなっても、ドレイン電流
(出力電流Iout)の電流値はそれほど変化しない。こ
のような大電流が流れ続けると、トランジスタ103は
発熱して、この熱エネルギにより熱破壊することがあ
る。
【0029】さらに、図4に示す従来例の出力スルーレ
ート制御回路は、トランジスタ106のゲート保護のた
めに、保護素子105が必要となり、回路面積が増大し
てしまう。ここで、保護素子105は、トランジスタ1
06のゲ―トが出力端子Toutに接続されており、静電
破壊やサージ電圧破壊防止用の保護回路と、高周波成分
を除去するためのフィルタ回路と、出力信号Doutの電
圧を分圧する分圧回路等を有している。また、サ―ジ電
圧は、静電気に比べてエネルギが大きい。このため、図
4に示す出力スルーレート制御回路には、保護素子のサ
イズが大きくなり、半導体集積回路のチップ面積が大き
くなるという欠点がある。
ート制御回路は、トランジスタ106のゲート保護のた
めに、保護素子105が必要となり、回路面積が増大し
てしまう。ここで、保護素子105は、トランジスタ1
06のゲ―トが出力端子Toutに接続されており、静電
破壊やサージ電圧破壊防止用の保護回路と、高周波成分
を除去するためのフィルタ回路と、出力信号Doutの電
圧を分圧する分圧回路等を有している。また、サ―ジ電
圧は、静電気に比べてエネルギが大きい。このため、図
4に示す出力スルーレート制御回路には、保護素子のサ
イズが大きくなり、半導体集積回路のチップ面積が大き
くなるという欠点がある。
【0030】次に、図6に示す従来例の出力スルーレー
ト制御回路は、図4に示す従来例と異なり、負荷104
に供給する出力電圧Doutの電圧値の制御を行うため、
演算器111により出力信号Doutの電圧値をモニタし
ている。そして、保護素子105は、出力信号Doutの
電圧値を、ランプ信号Drmpの電圧変化の範囲内でリニ
アに変化が検出出来るように、分圧機能を有している。
ト制御回路は、図4に示す従来例と異なり、負荷104
に供給する出力電圧Doutの電圧値の制御を行うため、
演算器111により出力信号Doutの電圧値をモニタし
ている。そして、保護素子105は、出力信号Doutの
電圧値を、ランプ信号Drmpの電圧変化の範囲内でリニ
アに変化が検出出来るように、分圧機能を有している。
【0031】しかしながら、図6に示す従来例の出力ス
ルーレート制御回路には、保護素子105が抵抗での分
圧を使用しているため、負荷104の接続されている電
源電圧Voutの電圧値を異なる電圧において使用した場
合、電源電圧Voutの電圧値が変更される度に分圧の値
を変更させる必要がある。しかし、出力スルーレート制
御回路を1つの半導体集積回路で構成した場合、抵抗値
を変更することができず、分圧の値がこの電圧変化に追
従できないという欠点がある。この電圧値の変化は、制
御対象の負荷104の電圧値が変更される場合と、バッ
テリ等の継続使用による出力電圧レベルの低下の場合と
がある。また、分圧用抵抗は抵抗値が大きいので、半導
体集積回路に占めるサイズが大きく、チップ面積が大き
くなるという欠点がある。
ルーレート制御回路には、保護素子105が抵抗での分
圧を使用しているため、負荷104の接続されている電
源電圧Voutの電圧値を異なる電圧において使用した場
合、電源電圧Voutの電圧値が変更される度に分圧の値
を変更させる必要がある。しかし、出力スルーレート制
御回路を1つの半導体集積回路で構成した場合、抵抗値
を変更することができず、分圧の値がこの電圧変化に追
従できないという欠点がある。この電圧値の変化は、制
御対象の負荷104の電圧値が変更される場合と、バッ
テリ等の継続使用による出力電圧レベルの低下の場合と
がある。また、分圧用抵抗は抵抗値が大きいので、半導
体集積回路に占めるサイズが大きく、チップ面積が大き
くなるという欠点がある。
【0032】いま、演算器111に電源電圧Vccが供給
され、負荷104にVccより高い電圧の外部電源電圧V
outが印加され、保護素子105内の分圧比1:Nとし
て帰還されたときを例に考える。このとき、端子Tout
の出力電圧Doutの1/Nの電圧が演算器111の正相
(+)入力端子に帰還され、その電圧Dout/NがVcc
以内であれば、演算器111は正常に帰還動作を行う。
(図8(ここで使用している時刻は、図5と同じ時刻を
示している)破線。図5(a)に相当する。)
され、負荷104にVccより高い電圧の外部電源電圧V
outが印加され、保護素子105内の分圧比1:Nとし
て帰還されたときを例に考える。このとき、端子Tout
の出力電圧Doutの1/Nの電圧が演算器111の正相
(+)入力端子に帰還され、その電圧Dout/NがVcc
以内であれば、演算器111は正常に帰還動作を行う。
(図8(ここで使用している時刻は、図5と同じ時刻を
示している)破線。図5(a)に相当する。)
【0033】次に、外部電源電圧Voutが演算器111
の電源電圧VccのN倍以上になった場合を考える。この
時の出力電流Iout波形を図8に実線で示す。入力信号
Dinがハイレベルの期間に相当する時刻t214〜t2
53(図5のt53)では、トランジスタ103が導通
し、負荷1O4で電圧降下が大きいので、出力電圧Dou
tはN×Vcc以下になり、演算器111は制御可能範囲
内にである。(時刻t215は、図5の時刻t15と等
しい。すなわち、図8における時間は、時刻に付加され
た符号の下2桁が一致する図5の時間と時刻の相対関係
を含めて一致する。)この期間は、本来トランジスタ1
03の出力電流Ioutは、外部電源電圧Voutとトランジ
スタ103のオン抵抗と負荷抵抗の値で決まる電流値、
即ちVout/(オン抵抗値+負荷抵抗値)となる。
の電源電圧VccのN倍以上になった場合を考える。この
時の出力電流Iout波形を図8に実線で示す。入力信号
Dinがハイレベルの期間に相当する時刻t214〜t2
53(図5のt53)では、トランジスタ103が導通
し、負荷1O4で電圧降下が大きいので、出力電圧Dou
tはN×Vcc以下になり、演算器111は制御可能範囲
内にである。(時刻t215は、図5の時刻t15と等
しい。すなわち、図8における時間は、時刻に付加され
た符号の下2桁が一致する図5の時間と時刻の相対関係
を含めて一致する。)この期間は、本来トランジスタ1
03の出力電流Ioutは、外部電源電圧Voutとトランジ
スタ103のオン抵抗と負荷抵抗の値で決まる電流値、
即ちVout/(オン抵抗値+負荷抵抗値)となる。
【0034】入力信号Dinが「L」レベルの期間に相当
する期間、即ち、時刻t213以前、または時刻t25
5以降では、出力電流Ioutが流れなくなるので、負荷
104での電圧降下が少なくなって出力電圧DoutはN
×Vcc以上になり、演算器111は制御可能範囲外にな
る。この期間は、本来トランジスタ103の出力電流I
outが零になるはずであるが、演算器111の正相
(+)入力端子にはVcc以上の電圧が帰還され、演算器
111の出力電圧、即ちトランジスタ103のゲート電
圧はゼロにならない。このため、トランジスタ103の
ドレインに、出力電流Ioutとして、(Vout−Dout)
/(負荷抵抗値)の電流が流れる。
する期間、即ち、時刻t213以前、または時刻t25
5以降では、出力電流Ioutが流れなくなるので、負荷
104での電圧降下が少なくなって出力電圧DoutはN
×Vcc以上になり、演算器111は制御可能範囲外にな
る。この期間は、本来トランジスタ103の出力電流I
outが零になるはずであるが、演算器111の正相
(+)入力端子にはVcc以上の電圧が帰還され、演算器
111の出力電圧、即ちトランジスタ103のゲート電
圧はゼロにならない。このため、トランジスタ103の
ドレインに、出力電流Ioutとして、(Vout−Dout)
/(負荷抵抗値)の電流が流れる。
【0035】このような不具合を解消するため、図6に
は図示しない出力カットオフ回路をトランジスタ1O3
のゲートと接地との間に設けている。出力カットオフ回
路は、ランプ信号Drmpがトランジスタ103のしきい
値Vt以下になったら、トランジスタ103のゲート電
圧を強制的に「0」にすることで、トランジスタ103
を非導通になるようにしている。この結果、時刻t21
3以前、または時刻t255以降では、出力電流Iout
が流れなくなるが、時刻t213と時刻t255で、出
力電流Ioutが 不連続に変化し、出力波形に変曲点が
生じ、インダクタンス負荷に起電力が発生し、ノイズが
発生する。
は図示しない出力カットオフ回路をトランジスタ1O3
のゲートと接地との間に設けている。出力カットオフ回
路は、ランプ信号Drmpがトランジスタ103のしきい
値Vt以下になったら、トランジスタ103のゲート電
圧を強制的に「0」にすることで、トランジスタ103
を非導通になるようにしている。この結果、時刻t21
3以前、または時刻t255以降では、出力電流Iout
が流れなくなるが、時刻t213と時刻t255で、出
力電流Ioutが 不連続に変化し、出力波形に変曲点が
生じ、インダクタンス負荷に起電力が発生し、ノイズが
発生する。
【0036】また、負荷104がショートした場合、出
力電圧DoutはVcc以下となることが無いため、演算器
111の制御が不可能になる。すなわち、図8に一点鎖
線で示す様に、入力電圧Dinが「L」レベルであって
も、トランジスタ103に電流が流れ、入力電圧Dinが
「H」レベルとなると、さらに大きな電流が流れる。
力電圧DoutはVcc以下となることが無いため、演算器
111の制御が不可能になる。すなわち、図8に一点鎖
線で示す様に、入力電圧Dinが「L」レベルであって
も、トランジスタ103に電流が流れ、入力電圧Dinが
「H」レベルとなると、さらに大きな電流が流れる。
【0037】また、図6に示す従来例の出力スルーレー
ト制御回路は、出力信号Doutを演算器111の入力端
子及びトランジスタ106のゲートに接続させる必要が
あり、静電気またはサージ電圧からの保護のため、保護
素子105が必要となり、回路面積が増大するという欠
点がある。
ト制御回路は、出力信号Doutを演算器111の入力端
子及びトランジスタ106のゲートに接続させる必要が
あり、静電気またはサージ電圧からの保護のため、保護
素子105が必要となり、回路面積が増大するという欠
点がある。
【0038】さらに、分圧値を決める抵抗を半導体集積
回路の外部に構成し、使用する外部電源電圧に応じて分
圧値を変更すれば、このような問題は生じない。しかし
ながら、自動車用電子機器では、軽量小型化が要求され
ており、分圧用抵抗を半導体集積回路に内蔵し、さら
に、出カスルーレート制御回路をマイクロコンピュータ
と同一チップに構成することが要求されている。
回路の外部に構成し、使用する外部電源電圧に応じて分
圧値を変更すれば、このような問題は生じない。しかし
ながら、自動車用電子機器では、軽量小型化が要求され
ており、分圧用抵抗を半導体集積回路に内蔵し、さら
に、出カスルーレート制御回路をマイクロコンピュータ
と同一チップに構成することが要求されている。
【0039】しかし、分圧用抵抗を半導体集積回路に内
蔵すると、使用する外部電源電圧に応じて異なる分圧値
を有する半導体集積回路を準備しておかなければなら
ず、半導体集積回路を製造、供給する業者の管理工数が
増えてしまう。また、自動車用電子機器のようにバッテ
リの電圧が絶えず変化している電子機器では、機器に組
み込んだ後で、外部電源電圧が高くなると制御可能範囲
外になってしまう。このため、分圧値を予想される最大
の外部電源電圧に設定しなければならず、通常の使用電
源電圧で最適な分圧値に設定することができない。
蔵すると、使用する外部電源電圧に応じて異なる分圧値
を有する半導体集積回路を準備しておかなければなら
ず、半導体集積回路を製造、供給する業者の管理工数が
増えてしまう。また、自動車用電子機器のようにバッテ
リの電圧が絶えず変化している電子機器では、機器に組
み込んだ後で、外部電源電圧が高くなると制御可能範囲
外になってしまう。このため、分圧値を予想される最大
の外部電源電圧に設定しなければならず、通常の使用電
源電圧で最適な分圧値に設定することができない。
【0040】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、余計な保護素子を設けることなく、回路面積を増
大させずに、負荷の電圧や負荷の値の大きさによらずに
出力電圧のスルーレートを一定に制御可能な出力スルー
レート制御回路を提供する事にある。
ので、余計な保護素子を設けることなく、回路面積を増
大させずに、負荷の電圧や負荷の値の大きさによらずに
出力電圧のスルーレートを一定に制御可能な出力スルー
レート制御回路を提供する事にある。
【0041】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
出力スルーレート制御回路において、入力されたパルス
からランプ信号を生成するランプ信号発生手段と、この
ランプ信号の電圧値に対応したランプ電流を出力する電
流生成手段と、このランプ電流の電流値に対応した出力
電流を、接続された負荷に流す出力電流生成手段とを具
備し、前記ランプ信号発生手段及び前記電流生成手段
と、前記出力電流生成手段との各々の駆動電圧が異なる
ことを特徴とする。
出力スルーレート制御回路において、入力されたパルス
からランプ信号を生成するランプ信号発生手段と、この
ランプ信号の電圧値に対応したランプ電流を出力する電
流生成手段と、このランプ電流の電流値に対応した出力
電流を、接続された負荷に流す出力電流生成手段とを具
備し、前記ランプ信号発生手段及び前記電流生成手段
と、前記出力電流生成手段との各々の駆動電圧が異なる
ことを特徴とする。
【0042】請求項2記載の発明は、請求項1記載の出
力スルーレート制御回路において、前記ランプ信号発生
手段が定電流源とスイッチング素子とコンデンサとで構
成されており、入力される前記パルスでオン/オフされ
るスイッチング素子を介して前記定電流源から流れる電
流が、前記コンデンサに電荷として蓄積されることによ
り前記ランプ信号を生成することを特徴とする。
力スルーレート制御回路において、前記ランプ信号発生
手段が定電流源とスイッチング素子とコンデンサとで構
成されており、入力される前記パルスでオン/オフされ
るスイッチング素子を介して前記定電流源から流れる電
流が、前記コンデンサに電荷として蓄積されることによ
り前記ランプ信号を生成することを特徴とする。
【0043】請求項3記載の発明は、請求項2記載の出
力スルーレート制御回路において、前記スイッチング素
子がMOSトランジスタで構成されていることを特徴と
する。
力スルーレート制御回路において、前記スイッチング素
子がMOSトランジスタで構成されていることを特徴と
する。
【0044】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3いずれかに記載の出力スルーレート制御回路にお
いて、前記出力電流生成手段が演算器と一のカレントミ
ラー回路とで構成されており、この演算器が、入力され
る前記ランプ信号の電圧値と前記一のカレントミラー回
路の出力するランプ電流に基づく電圧値との差を最小と
する電圧をこのカレントミラー回路の駆動電圧として出
力することを特徴とする。
求項3いずれかに記載の出力スルーレート制御回路にお
いて、前記出力電流生成手段が演算器と一のカレントミ
ラー回路とで構成されており、この演算器が、入力され
る前記ランプ信号の電圧値と前記一のカレントミラー回
路の出力するランプ電流に基づく電圧値との差を最小と
する電圧をこのカレントミラー回路の駆動電圧として出
力することを特徴とする。
【0045】請求項5記載の発明は、請求項4記載の出
力スルーレート制御回路において、前記一のカレントミ
ラー回路がMOSトランジスタにより構成されているこ
とを特徴とする。
力スルーレート制御回路において、前記一のカレントミ
ラー回路がMOSトランジスタにより構成されているこ
とを特徴とする。
【0046】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5のいずれかに記載の出力スルーレート制御回路に
おいて、前記一のカレントミラー回路が、2つのpチャ
ンネル型MOSトランジスタのソースが共通に接続さ
れ、ゲートが共通に接続されて構成されていることを特
徴とする。
求項5のいずれかに記載の出力スルーレート制御回路に
おいて、前記一のカレントミラー回路が、2つのpチャ
ンネル型MOSトランジスタのソースが共通に接続さ
れ、ゲートが共通に接続されて構成されていることを特
徴とする。
【0047】請求項7記載の発明は、請求項1ないし請
求項6のいずれかに記載の出力スルーレート制御回路に
おいて、前記出力電流生成手段が他のカレントミラー回
路で構成され、この他のカレントミラー回路が前記ラン
プ電流の電流値に比例した電流値の前記出力電流を前記
負荷に流すことを特徴とする。
求項6のいずれかに記載の出力スルーレート制御回路に
おいて、前記出力電流生成手段が他のカレントミラー回
路で構成され、この他のカレントミラー回路が前記ラン
プ電流の電流値に比例した電流値の前記出力電流を前記
負荷に流すことを特徴とする。
【0048】請求項8記載の発明は、請求項7記載の出
力スルーレート制御回路において、前記他のカレントミ
ラー回路がMOSトランジスタにより構成されているこ
とを特徴とする。
力スルーレート制御回路において、前記他のカレントミ
ラー回路がMOSトランジスタにより構成されているこ
とを特徴とする。
【0049】請求項9記載の発明は、請求項1ないし請
求項7のいずれかに記載の出力スルーレート制御回路に
おいて、前記他のカレントミラー回路が、2つのnチャ
ンネル型MOSトランジスタのソースが共通に接続さ
れ、ゲートが共通に接続されて構成されていることを特
徴とする。
求項7のいずれかに記載の出力スルーレート制御回路に
おいて、前記他のカレントミラー回路が、2つのnチャ
ンネル型MOSトランジスタのソースが共通に接続さ
れ、ゲートが共通に接続されて構成されていることを特
徴とする。
【0050】請求項10記載の発明は、請求項7ないし
請求項9のいずれかに記載の出力スルーレート制御回路
において、前記他のカレントミラー回路を構成するトラ
ンジスタの接地端子と接地点との間に抵抗素子が介挿さ
れていることを特徴とする。
請求項9のいずれかに記載の出力スルーレート制御回路
において、前記他のカレントミラー回路を構成するトラ
ンジスタの接地端子と接地点との間に抵抗素子が介挿さ
れていることを特徴とする。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よる出力スルーレート制御回路の構成を示すブロック図
である。この図において、制御回路110は、インパー
タ1,インパータ2,トランジスタ2,3,定電流源5
p,定電流源55n及びコンデンサ6とで構成される。
インパータ1及びインパータ2は、各々端子T1から入
力される制御信号Dinの極性を反転させ、反転された信
号を出力する。すなわち、インバータ1及びインバータ
2は、「H」レベルで入力される制御信号Dinを「L」
レベルで出力する。
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よる出力スルーレート制御回路の構成を示すブロック図
である。この図において、制御回路110は、インパー
タ1,インパータ2,トランジスタ2,3,定電流源5
p,定電流源55n及びコンデンサ6とで構成される。
インパータ1及びインパータ2は、各々端子T1から入
力される制御信号Dinの極性を反転させ、反転された信
号を出力する。すなわち、インバータ1及びインバータ
2は、「H」レベルで入力される制御信号Dinを「L」
レベルで出力する。
【0052】3はpチャンネル型のMOSトランジスタ
であり、ゲートがインバータ1の出力端子と接続されて
いる。また、MOSトランジスタ3は、ソースが定電流
源5を介して電源電圧Vccに接続されており、ドレイン
が演算器(演算増幅器)8の正相(+)入力端子へ接続
されている。定電流源5pは、電源電圧Vccに基づき電
流値Irの一定電流を流す。また、定電流源5pは、コ
ンデンサ6に電荷が蓄積される速度、すなわち充電速度
を決定する。
であり、ゲートがインバータ1の出力端子と接続されて
いる。また、MOSトランジスタ3は、ソースが定電流
源5を介して電源電圧Vccに接続されており、ドレイン
が演算器(演算増幅器)8の正相(+)入力端子へ接続
されている。定電流源5pは、電源電圧Vccに基づき電
流値Irの一定電流を流す。また、定電流源5pは、コ
ンデンサ6に電荷が蓄積される速度、すなわち充電速度
を決定する。
【0053】4はnチャンネル型のMOSトランジスタ
であり、ゲートがインバータ2の出力端子と接続されて
いる。また、MOSトランジスタ4は、ソースが定電流
源5nを介して接地されており、ドレインが演算器8の
正相(+)入力端子へ接続されている。また、定電流源
5nは、コンデンサ6から電荷が放電される速度、すな
わち放電速度を決定する。
であり、ゲートがインバータ2の出力端子と接続されて
いる。また、MOSトランジスタ4は、ソースが定電流
源5nを介して接地されており、ドレインが演算器8の
正相(+)入力端子へ接続されている。また、定電流源
5nは、コンデンサ6から電荷が放電される速度、すな
わち放電速度を決定する。
【0054】コンデンサ6は、演算器8の正相(+)入
力端子と、接地点との間に介挿されている。ここで、M
OSトランジスタ3のドレインと、MOSトランジスタ
4のドレインとの接続点を端子T2とする。
力端子と、接地点との間に介挿されている。ここで、M
OSトランジスタ3のドレインと、MOSトランジスタ
4のドレインとの接続点を端子T2とする。
【0055】また、MOSトランジスタ3がオン状態で
あり、MOSトランジスタ4がオフ状態のとき、すなわ
ち図2(a)に示す制御信号Dinが「H」レベルのと
き、MOSトランジスタ3は、電流値Irの電流を流し
てコンデンサ6をチャージし、この結果、図2(b)に
示す立ち上がりのランプ信号Drmpを演算器8の正相
(+)入力端子へ出力する。
あり、MOSトランジスタ4がオフ状態のとき、すなわ
ち図2(a)に示す制御信号Dinが「H」レベルのと
き、MOSトランジスタ3は、電流値Irの電流を流し
てコンデンサ6をチャージし、この結果、図2(b)に
示す立ち上がりのランプ信号Drmpを演算器8の正相
(+)入力端子へ出力する。
【0056】さらに、MOSトランジスタ4がオン状態
であり、MOSトランジスタ3がオフ状態のとき、すな
わち図2(a)に示す制御信号Dinが「L」レベルのと
き、MOSトランジスタ4は、電流値Irの電流を流し
てコンデンサ6をデスチャージし、図2(b)の立ち下
がりのランプ信号Drmpを演算器8の正相(+)入力端
子へ出力する。
であり、MOSトランジスタ3がオフ状態のとき、すな
わち図2(a)に示す制御信号Dinが「L」レベルのと
き、MOSトランジスタ4は、電流値Irの電流を流し
てコンデンサ6をデスチャージし、図2(b)の立ち下
がりのランプ信号Drmpを演算器8の正相(+)入力端
子へ出力する。
【0057】演算器8は、出力端子がMOSトランジス
タ9のドレイン及びMOSトランジスタ10のドレイン
へ接続されている。また、演算器8は、正相(+)入力
端子へ入力される図2(b)に示すランプ信号Drmpの
電圧値と逆相(−)入力端子に入力される電圧値との電
圧差を最小にする電圧値を出力する。
タ9のドレイン及びMOSトランジスタ10のドレイン
へ接続されている。また、演算器8は、正相(+)入力
端子へ入力される図2(b)に示すランプ信号Drmpの
電圧値と逆相(−)入力端子に入力される電圧値との電
圧差を最小にする電圧値を出力する。
【0058】MOSトランジスタ9とMOSトランジス
タ10とは、ゲート長及びゲート幅が同一の全く同様
な、pチャンネル型のMOSトランジスタであり、カレ
ントミラー回路CT1を形成している。このカレントミ
ラー回路CT1は、構成するMOSトランジスタ9のソ
ース及びMOSトランジスタ10のソースが演算器8の
出力端子に接続されており、駆動電圧が演算器8の出力
端子から供給されている。
タ10とは、ゲート長及びゲート幅が同一の全く同様
な、pチャンネル型のMOSトランジスタであり、カレ
ントミラー回路CT1を形成している。このカレントミ
ラー回路CT1は、構成するMOSトランジスタ9のソ
ース及びMOSトランジスタ10のソースが演算器8の
出力端子に接続されており、駆動電圧が演算器8の出力
端子から供給されている。
【0059】また、MOSトランジスタ9のゲート及び
MOSトランジスタ10のゲートは、MOSトランジス
タ9のドレインへ接続されている。このMOSトランジ
スタ9のゲート及びMOSトランジスタ10のゲートの
接続点を端子T3とする。さらに、MOSトランジスタ
9は、ドレインが抵抗7を介して接地され、ゲートが演
算器8の逆相(−)入力端子へ接続されている。
MOSトランジスタ10のゲートは、MOSトランジス
タ9のドレインへ接続されている。このMOSトランジ
スタ9のゲート及びMOSトランジスタ10のゲートの
接続点を端子T3とする。さらに、MOSトランジスタ
9は、ドレインが抵抗7を介して接地され、ゲートが演
算器8の逆相(−)入力端子へ接続されている。
【0060】MOSトランジスタ10は、MOSトラン
ジスタ11のドレインへ接続されている。また、MOS
トランジスタ11は、ソースが接地されており、ドレイ
ンがゲートへ接続されている。MOSトランジスタ12
は、ソースが接地されており、ゲートがMOSトランジ
スタ11のゲートへ接続されている。このMOSトラン
ジスタ11のゲート及びMOSトランジスタ12のゲー
トの接続点を端子T4とする。
ジスタ11のドレインへ接続されている。また、MOS
トランジスタ11は、ソースが接地されており、ドレイ
ンがゲートへ接続されている。MOSトランジスタ12
は、ソースが接地されており、ゲートがMOSトランジ
スタ11のゲートへ接続されている。このMOSトラン
ジスタ11のゲート及びMOSトランジスタ12のゲー
トの接続点を端子T4とする。
【0061】MOSトランジスタ11とMOSトランジ
スタ12とは、nチャンネル型のMOSトランジスタで
あり、カレントミラー回路CT2を形成しており、同一
ゲート電圧の場合の電流比は1:Aである。すなわち、
同一ゲート電圧の場合、MOSトランジスタ12は、M
OSトランジスタ11のA倍の電流を流す。ここで、M
OSトランジスタ11に流れる電流は、カレントミラー
回路CT1に流れる電流と等しい。
スタ12とは、nチャンネル型のMOSトランジスタで
あり、カレントミラー回路CT2を形成しており、同一
ゲート電圧の場合の電流比は1:Aである。すなわち、
同一ゲート電圧の場合、MOSトランジスタ12は、M
OSトランジスタ11のA倍の電流を流す。ここで、M
OSトランジスタ11に流れる電流は、カレントミラー
回路CT1に流れる電流と等しい。
【0062】電源電圧VoutとMOSトランジスタ12
との間には、負荷104が介挿されている。そして、こ
の負荷104及びMOSトランジスタ12のドレインの
接続点をToutとする。接続点Toutの出力信号Doutの
電圧をDoutとし、負荷104に流れる電流値を電流値
Ioutとする。
との間には、負荷104が介挿されている。そして、こ
の負荷104及びMOSトランジスタ12のドレインの
接続点をToutとする。接続点Toutの出力信号Doutの
電圧をDoutとし、負荷104に流れる電流値を電流値
Ioutとする。
【0063】端子T2の時刻tにおけるランプ信号Drm
pの電圧は、MOSトランジスタ3が定電流源5からの
電流Irが流れて、図2(b)に示すように上昇するた
め、コンデンサ6の容量を容量値Crとすると、t・Ir
/Crである。また、演算器8の入力端子の正相(+)
と入力端子の逆相(−)とのイマジナリショートを仮定
すると、端子T3において、MOSトランジスタ9のド
レインから抵抗7へ流れる電流の電流値I2は、抵抗7
の抵抗値を抵抗値RとするとV2/Rとなる。
pの電圧は、MOSトランジスタ3が定電流源5からの
電流Irが流れて、図2(b)に示すように上昇するた
め、コンデンサ6の容量を容量値Crとすると、t・Ir
/Crである。また、演算器8の入力端子の正相(+)
と入力端子の逆相(−)とのイマジナリショートを仮定
すると、端子T3において、MOSトランジスタ9のド
レインから抵抗7へ流れる電流の電流値I2は、抵抗7
の抵抗値を抵抗値RとするとV2/Rとなる。
【0064】従って、MOSトランジスタ11に流れる
電流の電流値は電流値I2となる。このとき、MOSト
ランジスタ12には、MOSトランジスタ11のA倍の
電流が流れるため、電流値Iout=A・I2となる。従
って、時刻tにおける出力信号Doutの電流値Ioutの出
力変化は、「(t・Ir・A)/(Cr・R)」となり、
電流値Ir,比A,容量値Cr、抵抗値Rが一定であり、
時刻tに対応して、図2(c)に示す値となる。
電流の電流値は電流値I2となる。このとき、MOSト
ランジスタ12には、MOSトランジスタ11のA倍の
電流が流れるため、電流値Iout=A・I2となる。従
って、時刻tにおける出力信号Doutの電流値Ioutの出
力変化は、「(t・Ir・A)/(Cr・R)」となり、
電流値Ir,比A,容量値Cr、抵抗値Rが一定であり、
時刻tに対応して、図2(c)に示す値となる。
【0065】以上の記述したことにより、負荷104が
ソレノイドの場合であっても、単位時間当たりの電流値
Ioutの変化は、「(Ir・A)/(Cr・R)」である
ため、負荷が接続されている電源電圧Voutの値の変動
やソレノイドの直流抵抗値に依存せずに一定のため、出
力電圧Voutの歪みを防止する。
ソレノイドの場合であっても、単位時間当たりの電流値
Ioutの変化は、「(Ir・A)/(Cr・R)」である
ため、負荷が接続されている電源電圧Voutの値の変動
やソレノイドの直流抵抗値に依存せずに一定のため、出
力電圧Voutの歪みを防止する。
【0066】次に、図1および図2を参照し、一実施形
態の動作例を説明する。例えば、制御信号Dinが「L」
レベルで入力されており、端子T2の電圧が接地電圧の
「L」レベルまで低下した状態とする。このとき、演算
器8の正相(+)入力端子には「L」レベルが入力され
ており、出力端子からも「L」レベルの出力信号が出力
されている。
態の動作例を説明する。例えば、制御信号Dinが「L」
レベルで入力されており、端子T2の電圧が接地電圧の
「L」レベルまで低下した状態とする。このとき、演算
器8の正相(+)入力端子には「L」レベルが入力され
ており、出力端子からも「L」レベルの出力信号が出力
されている。
【0067】このため、カレントミラー回路CT2に
は、電流が流れておらず、同様にカレントミラー回路C
T2にも電流が流れない。結局、この時点では、負荷1
04に流れる電流の電流値Ioutは「0」である。
は、電流が流れておらず、同様にカレントミラー回路C
T2にも電流が流れない。結局、この時点では、負荷1
04に流れる電流の電流値Ioutは「0」である。
【0068】時刻t1において、入力される制御信号Di
nは、図2(a)に示すように立ち上がるとする。これ
により、インバータ1及びインバータ2は、「L」レベ
ルの信号を出力する。この結果、MOSトランジスタ3
はオン状態となり、MOSトランジスタ4はオフ状態と
なる。そして、MOSトランジスタ3は、電流値Irの
電流を流す。
nは、図2(a)に示すように立ち上がるとする。これ
により、インバータ1及びインバータ2は、「L」レベ
ルの信号を出力する。この結果、MOSトランジスタ3
はオン状態となり、MOSトランジスタ4はオフ状態と
なる。そして、MOSトランジスタ3は、電流値Irの
電流を流す。
【0069】この結果、時刻t1から時刻t4にかけ
て、電流値Irの電流によりコンデンサ6がチャージさ
れ、図2(b)に示す様に端子T2の電圧V2、すなわ
ちランプ信号Drmpの電圧が時間tに対応して増加して
くる。そして、カレントミラー回路CT2に時刻tに対
応した電流値I2、すなわち電流値「(t・Ir)/
(Cr・R)」の電流が流れる。
て、電流値Irの電流によりコンデンサ6がチャージさ
れ、図2(b)に示す様に端子T2の電圧V2、すなわ
ちランプ信号Drmpの電圧が時間tに対応して増加して
くる。そして、カレントミラー回路CT2に時刻tに対
応した電流値I2、すなわち電流値「(t・Ir)/
(Cr・R)」の電流が流れる。
【0070】これにより、MOSトランジスタ11に
は、同様に、電流値「(t・Ir)/(Cr・R)」の電
流が流れる。そして、MOSトランジスタ12には、電
流値「(t・Ir・A)/(Cr・R)」の電流が流れ
る。したがって、負荷104には、単位時間当たり電流
値「(Ir・A)/(Cr・R)」づつ増加して、電流値
「(t・Ir・A)/(Cr・R)」の電流が流れる。
は、同様に、電流値「(t・Ir)/(Cr・R)」の電
流が流れる。そして、MOSトランジスタ12には、電
流値「(t・Ir・A)/(Cr・R)」の電流が流れ
る。したがって、負荷104には、単位時間当たり電流
値「(Ir・A)/(Cr・R)」づつ増加して、電流値
「(t・Ir・A)/(Cr・R)」の電流が流れる。
【0071】次に、時刻t4において、演算器8の入力
端子の正相(+)に入力するランプ信号Drmpが電源電
圧Vccに到達してサチュレーション状態(時刻t4から
時刻t7にかけて)となり、演算器8は最大電圧の電源
電圧Vccを出力する。このとき、カレントミラー回路C
T1には、電流値「(Vcc−Vgs)/R」の電流が流れ
る。従って、負荷104には、電流値「A・(Vcc−V
gs)/R」の電流が流れる。ここで、Vgsは、カレント
ミラー回路CT1のpチャンネル型のMOSトランジス
タ9及びMOSトランジスタ10のゲート−ソース間電
圧であり、MOSトランジスタ9及びMOSトランジス
タ10のソースには、電源電圧Vccからゲート−ソース
間電圧Vgs分の電圧降下がある。
端子の正相(+)に入力するランプ信号Drmpが電源電
圧Vccに到達してサチュレーション状態(時刻t4から
時刻t7にかけて)となり、演算器8は最大電圧の電源
電圧Vccを出力する。このとき、カレントミラー回路C
T1には、電流値「(Vcc−Vgs)/R」の電流が流れ
る。従って、負荷104には、電流値「A・(Vcc−V
gs)/R」の電流が流れる。ここで、Vgsは、カレント
ミラー回路CT1のpチャンネル型のMOSトランジス
タ9及びMOSトランジスタ10のゲート−ソース間電
圧であり、MOSトランジスタ9及びMOSトランジス
タ10のソースには、電源電圧Vccからゲート−ソース
間電圧Vgs分の電圧降下がある。
【0072】また、時刻t7において、逆に入力される
制御信号Dinが「L」レベルとなると、インバータ1及
びインバータ2は、出力信号のレベルを「L」レベルか
ら「H」レベルへ遷移させる。この結果、MOSトラン
ジスタ4はオン状態となり、MOSトランジスタ3はオ
フ状態となる。そして、MOSトランジスタ4は、電流
値Irの電流を流し始める。
制御信号Dinが「L」レベルとなると、インバータ1及
びインバータ2は、出力信号のレベルを「L」レベルか
ら「H」レベルへ遷移させる。この結果、MOSトラン
ジスタ4はオン状態となり、MOSトランジスタ3はオ
フ状態となる。そして、MOSトランジスタ4は、電流
値Irの電流を流し始める。
【0073】そして、時刻t7から時刻t10にかけて、
立ち上がりの時とは逆に(Vcc−(t・Ir)/Cr)で
図2(b)に示すように、ランプ信号Drmpの電圧が低
下していく。このとき、負荷104には、電流値「A・
Vcc/R−(t・Ir・A)/(Cr・R)」の電流が流
れる。このため、立ち下がり時には、単位時間当たり電
流値「(Ir・A)/(Cr・R)」づつ減少していくこ
とになる。
立ち上がりの時とは逆に(Vcc−(t・Ir)/Cr)で
図2(b)に示すように、ランプ信号Drmpの電圧が低
下していく。このとき、負荷104には、電流値「A・
Vcc/R−(t・Ir・A)/(Cr・R)」の電流が流
れる。このため、立ち下がり時には、単位時間当たり電
流値「(Ir・A)/(Cr・R)」づつ減少していくこ
とになる。
【0074】上述したように、一実施形態の出力スルー
レート制御回路によれば、負荷104が接続されている
電源電圧Voutの値によらず、常に単位時間当たり同一
の大きさで増加させていくため、負荷104がソレノイ
ドの場合でも電流の変化に比例した逆起電圧の発生を抑
え、出力電圧の歪みを防止することが出来る。
レート制御回路によれば、負荷104が接続されている
電源電圧Voutの値によらず、常に単位時間当たり同一
の大きさで増加させていくため、負荷104がソレノイ
ドの場合でも電流の変化に比例した逆起電圧の発生を抑
え、出力電圧の歪みを防止することが出来る。
【0075】また、一実施形態の出力スルーレート制御
回路によれば、出力段がカレントミラー回路のため、電
源電圧Voutが電源電圧Vccより大きい場合でも、この
電源電圧Voutの値に追随して負荷104に対応した電
流を、出力電圧の歪みを防止させるため、ランプ信号D
rmpの波形に応じて増加するように流す電流制御が可能
となる。この結果、電源電圧Voutの値を切り換えたと
き、及び劣化により電源電圧Voutが変動したときに
も、この電源電圧Voutの値の大きさに依存することな
く、負荷104の出力信号Doutに対応した出力電流Io
ut(図2(c)の実線)を流す制御が可能となる。
回路によれば、出力段がカレントミラー回路のため、電
源電圧Voutが電源電圧Vccより大きい場合でも、この
電源電圧Voutの値に追随して負荷104に対応した電
流を、出力電圧の歪みを防止させるため、ランプ信号D
rmpの波形に応じて増加するように流す電流制御が可能
となる。この結果、電源電圧Voutの値を切り換えたと
き、及び劣化により電源電圧Voutが変動したときに
も、この電源電圧Voutの値の大きさに依存することな
く、負荷104の出力信号Doutに対応した出力電流Io
ut(図2(c)の実線)を流す制御が可能となる。
【0076】さらに、一実施形態の出力スルーレート制
御回路は、従来例の様にフィードバックのために、出力
信号Doutを演算器8の入力端子及びMOSトランジス
タ12のゲートに接続させる必要がなく、高電圧または
サージ電圧からの保護のための保護素子が必要ないの
で、回路面積を増大させるという欠点がない。
御回路は、従来例の様にフィードバックのために、出力
信号Doutを演算器8の入力端子及びMOSトランジス
タ12のゲートに接続させる必要がなく、高電圧または
サージ電圧からの保護のための保護素子が必要ないの
で、回路面積を増大させるという欠点がない。
【0077】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、図2に
示す第2の実施形態の出力スルーレート制御回路の様
に、MOSトランジスタ12のソースと接地点との間
に、出力電流検出用の抵抗14を介挿してもよい。他の
回路部分は、上述した一実施形態と同様のため、説明を
省略する。
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、図2に
示す第2の実施形態の出力スルーレート制御回路の様
に、MOSトランジスタ12のソースと接地点との間
に、出力電流検出用の抵抗14を介挿してもよい。他の
回路部分は、上述した一実施形態と同様のため、説明を
省略する。
【0078】負荷104が何らかの原因により、ショー
トした場合、MOSトランジスタ12に図2(c)に示
す出力電流Iout(破線)の様な異常な大電流(時刻t2
0から時刻t8にかけて)が流れるため、抵抗14によ
り生じる検出信号Dsmpの検出電圧によりモニタする。
このとき、抵抗14の抵抗値は、負荷に流れる電流を制
限しないために、出来うる限り小さい値とすることが望
ましい。
トした場合、MOSトランジスタ12に図2(c)に示
す出力電流Iout(破線)の様な異常な大電流(時刻t2
0から時刻t8にかけて)が流れるため、抵抗14によ
り生じる検出信号Dsmpの検出電圧によりモニタする。
このとき、抵抗14の抵抗値は、負荷に流れる電流を制
限しないために、出来うる限り小さい値とすることが望
ましい。
【0079】また、トランジスタ12のゲートと接地間
にトランジスタ15を設け、そのゲートに検出信号Dsm
pを供給することで、過大な電流Ioutが流れることを防
止できる。即ち、過大な電流Ioutが流れると、抵抗1
4に電圧が発生し、トランジスタ15を導通させて、ト
ランジスタ12のゲート電圧を下げる。トランジスタ1
2のゲート電圧が下がると、トランジスタ12に流れる
電流が制限され、トランジスタ12は破壊に至らない。
にトランジスタ15を設け、そのゲートに検出信号Dsm
pを供給することで、過大な電流Ioutが流れることを防
止できる。即ち、過大な電流Ioutが流れると、抵抗1
4に電圧が発生し、トランジスタ15を導通させて、ト
ランジスタ12のゲート電圧を下げる。トランジスタ1
2のゲート電圧が下がると、トランジスタ12に流れる
電流が制限され、トランジスタ12は破壊に至らない。
【0080】また、MOSトランジスタ11のソースと
接地点との間に、カレントミラー回路CT2の流れる電
流値のバランスを取るために抵抗13を介挿する。この
とき、MOSトランジスタ11とMOSトランジスタ1
2とは、電流比が「1:A」であるため、抵抗13と抵
抗14との抵抗値の比は「A:1」とするのが望まし
い。上述した様に、抵抗14を設けることにより、MO
Sトランジスタ12に流れる電流量の検出が可能とな
り、大電流がMOSトランジスタ12に流れてMOSト
ランジスタ12を破壊することを防止する。
接地点との間に、カレントミラー回路CT2の流れる電
流値のバランスを取るために抵抗13を介挿する。この
とき、MOSトランジスタ11とMOSトランジスタ1
2とは、電流比が「1:A」であるため、抵抗13と抵
抗14との抵抗値の比は「A:1」とするのが望まし
い。上述した様に、抵抗14を設けることにより、MO
Sトランジスタ12に流れる電流量の検出が可能とな
り、大電流がMOSトランジスタ12に流れてMOSト
ランジスタ12を破壊することを防止する。
【0081】さらに、第2の実施形態の出力スルーレー
ト制御回路は、一実施形態の出力スルーレート制御回路
において示した効果も同様に有している。この説明は、
重複するために省略する。
ト制御回路は、一実施形態の出力スルーレート制御回路
において示した効果も同様に有している。この説明は、
重複するために省略する。
【0082】
【発明の効果】本発明の出カスルーレート制御回路によ
れば、出力端子の電位をモニタすることなく、スルーレ
ートを設定できるようにしたので、余計な保護素子を設
ける必要なくなり、本回路が組み込まれた半導体集積回
路のチップ面積を低減できる。通常、自動車機器のブラ
ンジャやソレノイドなどは強力な駆動力を得るため、3
〜5V電源の半導体集積回路とは別電源で、例えば8〜
30V程度の高電圧の外部電源から供給されている。こ
の外部電源には、数百Vのサージ電圧が重畳されること
があるので、従来例では出力端子の電圧をモニタすると
き、モニタ回路がサージ電圧で破壊することを防止する
ため、保護素子が必要であった。本発明では、外部電源
Voutにつながる端子を直接ゲ―トと接続していない構
成にしたので、余計な保護素子が必要ない。
れば、出力端子の電位をモニタすることなく、スルーレ
ートを設定できるようにしたので、余計な保護素子を設
ける必要なくなり、本回路が組み込まれた半導体集積回
路のチップ面積を低減できる。通常、自動車機器のブラ
ンジャやソレノイドなどは強力な駆動力を得るため、3
〜5V電源の半導体集積回路とは別電源で、例えば8〜
30V程度の高電圧の外部電源から供給されている。こ
の外部電源には、数百Vのサージ電圧が重畳されること
があるので、従来例では出力端子の電圧をモニタすると
き、モニタ回路がサージ電圧で破壊することを防止する
ため、保護素子が必要であった。本発明では、外部電源
Voutにつながる端子を直接ゲ―トと接続していない構
成にしたので、余計な保護素子が必要ない。
【0083】また、本発明によれば、入力されたパルス
からランプ信号を生成するランプ信号発生手段と、この
ランプ信号の電圧値に対応したランプ電流を出力する電
流生成手段と、このランプ電流の電流値に対応した出力
電流を、接続された負荷に流す出力電流生成手段とを具
備し、外部電源電圧Voutの値や負荷の大きさに寄ら
ず、一定の電流スルーレートを得ることができるので、
出力波形の変曲点が生ずることがなく、ノイズの発生や
逆起電力の発生を少なくすることができる。さらに、負
荷がショートしても、出カトランジスタは所定の電流ま
でしか流さないので、破壊することはない。出力トラン
ジスタの電流能力が大きい場合、または、短絡状態が継
続する可能性がある場含には、電流モ二タ用の抵抗を出
カトランジスタのソースと接地間に設けることで、出力
トランジスタの熱破壊を防止することができる。
からランプ信号を生成するランプ信号発生手段と、この
ランプ信号の電圧値に対応したランプ電流を出力する電
流生成手段と、このランプ電流の電流値に対応した出力
電流を、接続された負荷に流す出力電流生成手段とを具
備し、外部電源電圧Voutの値や負荷の大きさに寄ら
ず、一定の電流スルーレートを得ることができるので、
出力波形の変曲点が生ずることがなく、ノイズの発生や
逆起電力の発生を少なくすることができる。さらに、負
荷がショートしても、出カトランジスタは所定の電流ま
でしか流さないので、破壊することはない。出力トラン
ジスタの電流能力が大きい場合、または、短絡状態が継
続する可能性がある場含には、電流モ二タ用の抵抗を出
カトランジスタのソースと接地間に設けることで、出力
トランジスタの熱破壊を防止することができる。
【0084】さらに、本発明の出カスルーレート制御回
路によれば、マイクロコンピュータなどの半導体集積回
路と同一チップに形成しても、半導体集積回路と同一電
源で、外部電源電圧Voutより低い電源電圧Vccで動作
し、負荷の大きさや外部電源電圧が変動しても最適なス
ルーレートで動作する。また、さらに、本発明の出カス
ルーレート制御回路によれば、内部回路を保護する保護
素子を必要としないので、回路面積を増大させずに、内
部回路が高電圧またはサージ電圧から保護され、かつ、
負荷の電源電圧によらずに出力電流を一定の増加率によ
り制御可能とする効果がある。
路によれば、マイクロコンピュータなどの半導体集積回
路と同一チップに形成しても、半導体集積回路と同一電
源で、外部電源電圧Voutより低い電源電圧Vccで動作
し、負荷の大きさや外部電源電圧が変動しても最適なス
ルーレートで動作する。また、さらに、本発明の出カス
ルーレート制御回路によれば、内部回路を保護する保護
素子を必要としないので、回路面積を増大させずに、内
部回路が高電圧またはサージ電圧から保護され、かつ、
負荷の電源電圧によらずに出力電流を一定の増加率によ
り制御可能とする効果がある。
【図1】 本発明の一実施形態による出力スルーレート
制御回路の構成を示すブロック図である。
制御回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す出力スルーレート制御回路の動作
例を説明するタイミングチャートである。
例を説明するタイミングチャートである。
【図3】 本発明の第2の実施形態による出力スルーレ
ート制御回路の構成を示すブロック図である。
ート制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】 従来例による出力スルーレート制御回路の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図5】 図4の出力スルーレート制御回路の動作例を
説明するタイミングチャートである。
説明するタイミングチャートである。
【図6】 他の従来例による出力スルーレート制御回路
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図7】 図4の出力スルーレート制御回路の動作例を
説明するタイミングチャートである。
説明するタイミングチャートである。
【図8】 図6の出力スルーレート制御回路の動作例を
説明するタイミングチャートである。
説明するタイミングチャートである。
1,2 インバータ 3,4,9,10,11,12 MOSトランジスタ 5p、5n 定電流源 6 コンデンサ 7,13,14 抵抗 8 演算器 104 負荷 CT1,CT2 カレントミラー回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J055 AX10 AX31 AX34 AX44 AX56 AX64 AX65 BX16 CX13 CX28 DX01 DX13 DX14 DX22 DX56 DX83 EX11 EY01 EY10 EY21 EZ00 EZ03 EZ04 EZ07 EZ09 FX02 FX32 GX01 GX04 5J056 AA04 BB12 BB46 BB51 CC00 CC01 CC02 CC10 DD13 DD28 DD29 DD51 DD55 EE07 FF08 GG01 HH01 HH02 KK01
Claims (10)
- 【請求項1】 入力されたパルスからランプ信号を生成
するランプ信号発生手段と、 このランプ信号の電圧値に対応したランプ電流を出力す
る電流生成手段と、 このランプ電流の電流値に対応した出力電流を、接続さ
れた負荷に流す出力電流生成手段とを具備し、 前記ランプ信号発生手段及び前記電流生成手段と、前記
出力電流生成手段との各々の駆動電圧が異なることを特
徴とする出力スルーレート制御回路。 - 【請求項2】 前記ランプ信号発生手段が定電流源とス
イッチング素子とコンデンサとで構成されており、入力
される前記パルスでオン/オフされるスイッチング素子
を介して前記定電流源から流れる電流が、前記コンデン
サに電荷として蓄積されることにより前記ランプ信号を
生成することを特徴とする請求項1記載の出力スルーレ
ート制御回路。 - 【請求項3】 前記スイッチング素子がMOSトランジ
スタで構成されていることを特徴とする請求項2記載の
出力スルーレート制御回路。 - 【請求項4】 前記出力電流生成手段が演算器と一のカ
レントミラー回路とで構成されており、この演算器が、
入力される前記ランプ信号の電圧値と前記一のカレント
ミラー回路の出力するランプ電流に基づく電圧値との差
を最小とする電圧をこのカレントミラー回路の駆動電圧
として出力することを特徴とする請求項1ないし請求項
3いずれかに記載の出力スルーレート制御回路。 - 【請求項5】 前記一のカレントミラー回路がMOSト
ランジスタにより構成されていることを特徴とする請求
項4記載の出力スルーレート制御回路。 - 【請求項6】 前記一のカレントミラー回路が、2つの
pチャンネル型MOSトランジスタのソースが共通に接
続され、ゲートが共通に接続されて構成されていること
を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載
の出力スルーレート制御回路。 - 【請求項7】 前記出力電流生成手段が他のカレントミ
ラー回路で構成され、この他のカレントミラー回路が前
記ランプ電流の電流値に比例した電流値の前記出力電流
を前記負荷に流すことを特徴とする請求項1ないし請求
項6のいずれかに記載の出力スルーレート制御回路。 - 【請求項8】 前記他のカレントミラー回路がMOSト
ランジスタにより構成されていることを特徴とする請求
項7記載の出力スルーレート制御回路。 - 【請求項9】 前記他のカレントミラー回路が、2つの
nチャンネル型MOSトランジスタのソースが共通に接
続され、ゲートが共通に接続されて構成されていること
を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
の出力スルーレート制御回路。 - 【請求項10】 前記他のカレントミラー回路を構成す
るトランジスタの接地端子と接地点との間に抵抗素子が
介挿されていることを特徴とする請求項7ないし請求項
9のいずれかに記載の出力スルーレート制御回路。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11126441A JP2000323973A (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 出力スルーレート制御回路 |
KR1020000023650A KR20010014858A (ko) | 1999-05-06 | 2000-05-03 | 출력 스루 레이트 제어 회로 |
CN00118045A CN1273459A (zh) | 1999-05-06 | 2000-05-06 | 输出通过变化率控制电路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11126441A JP2000323973A (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 出力スルーレート制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000323973A true JP2000323973A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=14935294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11126441A Pending JP2000323973A (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 出力スルーレート制御回路 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000323973A (ja) |
KR (1) | KR20010014858A (ja) |
CN (1) | CN1273459A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002319850A (ja) * | 2001-04-23 | 2002-10-31 | Yokogawa Electric Corp | 多点信号出力装置 |
JP2003069402A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-07 | Denso Corp | 電気負荷の駆動装置 |
JP2003134803A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-05-09 | Fuji Electric Co Ltd | スイッチングレギュレータ |
JP2004228768A (ja) * | 2003-01-21 | 2004-08-12 | Toshiba Corp | ゲート駆動回路 |
JP2007189545A (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-26 | Nec Electronics Corp | 電流スイッチ回路 |
WO2009004892A1 (ja) * | 2007-07-02 | 2009-01-08 | Calsonic Kansei Corporation | スイッチング回路 |
JP2011250345A (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-08 | Rohm Co Ltd | トランスミッタ、インタフェイス装置、車載通信システム |
JP2015216150A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 誘導負荷駆動回路 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102118153B (zh) * | 2009-12-31 | 2013-03-06 | 财团法人工业技术研究院 | 输出元件、信号回转率校正方法及振幅控制方法 |
CN103795385A (zh) * | 2014-02-24 | 2014-05-14 | 南京航空航天大学 | 功率管驱动方法、电路及直流固态功率控制器 |
CN107229008B (zh) * | 2017-05-22 | 2019-05-21 | 西安电子科技大学 | 一种cmos反相器mos阈值电压的测量方法 |
-
1999
- 1999-05-06 JP JP11126441A patent/JP2000323973A/ja active Pending
-
2000
- 2000-05-03 KR KR1020000023650A patent/KR20010014858A/ko not_active Application Discontinuation
- 2000-05-06 CN CN00118045A patent/CN1273459A/zh active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002319850A (ja) * | 2001-04-23 | 2002-10-31 | Yokogawa Electric Corp | 多点信号出力装置 |
JP2003069402A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-07 | Denso Corp | 電気負荷の駆動装置 |
JP2003134803A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-05-09 | Fuji Electric Co Ltd | スイッチングレギュレータ |
JP2004228768A (ja) * | 2003-01-21 | 2004-08-12 | Toshiba Corp | ゲート駆動回路 |
JP2007189545A (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-26 | Nec Electronics Corp | 電流スイッチ回路 |
WO2009004892A1 (ja) * | 2007-07-02 | 2009-01-08 | Calsonic Kansei Corporation | スイッチング回路 |
JP2011250345A (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-08 | Rohm Co Ltd | トランスミッタ、インタフェイス装置、車載通信システム |
JP2015216150A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 誘導負荷駆動回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1273459A (zh) | 2000-11-15 |
KR20010014858A (ko) | 2001-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7158359B2 (en) | Circuit configuration having a semiconductor switch and a protection circuit | |
JP3706515B2 (ja) | 電源供給制御装置および電源供給制御方法 | |
US8054605B2 (en) | Power supply controller | |
US6788513B2 (en) | Switching power supply circuit | |
US6744224B2 (en) | Rush current limiting circuit for a PFM control charge pump | |
EP2963821B1 (en) | Load drive control device | |
JP4755197B2 (ja) | 電力供給制御装置 | |
JP2000299922A (ja) | 電源供給制御装置および電源供給制御方法 | |
TWI571031B (zh) | 保護裝置、系統及維持閘極驅動器端子上的穩定輸出的方法 | |
JP6033709B2 (ja) | 半導体装置 | |
CN110741542A (zh) | 半导体元件的驱动电路 | |
CN110098597B (zh) | 具备过电流保护功能的驱动电路 | |
TWI647557B (zh) | 針對負載的切換控制器和方法 | |
JP3808265B2 (ja) | 電源供給制御装置及び電源供給制御方法 | |
JP2000323973A (ja) | 出力スルーレート制御回路 | |
JP2003264455A (ja) | 出力回路装置 | |
JP2005027380A (ja) | インテリジェントパワーデバイス及びその負荷短絡保護方法 | |
WO2020021757A1 (ja) | スイッチ回路及び電力変換装置 | |
US7907380B2 (en) | High power integrating power conditioner | |
JP7160104B2 (ja) | スイッチング駆動回路および電気装置 | |
JP2017077138A (ja) | 半導体装置 | |
JP2000298522A (ja) | 電源供給制御装置及び電源供給制御方法 | |
JP4140420B2 (ja) | 半導体装置及びリセット信号送出方法 | |
JP2000299926A (ja) | 電源供給制御装置および電源供給制御方法 | |
CN113381386A (zh) | 包括恒定功率控制器的电气开关系统及相关方法 |