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JP2000230785A - 穀粒乾燥装置における繰出量制御装置 - Google Patents

穀粒乾燥装置における繰出量制御装置

Info

Publication number
JP2000230785A
JP2000230785A JP11030401A JP3040199A JP2000230785A JP 2000230785 A JP2000230785 A JP 2000230785A JP 11030401 A JP11030401 A JP 11030401A JP 3040199 A JP3040199 A JP 3040199A JP 2000230785 A JP2000230785 A JP 2000230785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain
drying
motor
storage tank
circulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11030401A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nagai
永井  隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP11030401A priority Critical patent/JP2000230785A/ja
Publication of JP2000230785A publication Critical patent/JP2000230785A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】穀粒乾燥装置に関し、運転スイッチの一動作
で、張込モードか、循環乾燥モードかを判定する。 【解決手段】循環型穀粒乾燥装置であって、穀粒の貯留
タンクから乾燥室への繰出を行う繰出モータ、繰り出さ
れた穀粒を貯留タンクに戻す循環系モータを設け、運転
制御盤には、繰出用モータと循環系モータを共に起動す
る運転する運転スイッチ、バーナを起動する燃焼スイッ
チ、及び運転各部を停止する停止スイッチを配設し、貯
留タンクの満量検出手段と、循環系モータの負荷検出手
段とを設け、繰出モータを起動して繰出バルブを連動し
穀粒を間歇的に繰り出す構成とし、満量検出時の検出負
荷電流値が、非流下時の負荷電流である初期値I0に所
定値△iを加えたしきい値を越えるか否かによって張込
運転中の満量検出であるか循環乾燥中の満量検出である
かを判定する判定手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は穀粒乾燥装置に関
し、運転スイッチの一動作で少なくとも張込運転と通風
乾燥あるいは乾燥運転を実行する構成において、張込モ
ードであるか、循環乾燥モードであるかを判定する構成
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
穀粒乾燥機にあっては、張込,乾燥,排出,停止の各モ
ード切換を行い、これに基づき、穀粒循環系,あるいは
繰出バルブ夫々に設けた循環系モータの起動停止を実行
していた。一方貯留タンクの天井部近傍には過剰の穀粒
張込を制限するため一般に満量検出手段が配設される。
【0003】然るに、近年操作の簡単化が要求され、操
作スイッチの減少による操作容易化が進みつつあり、例
えば張込運転と乾燥運転とで穀粒循環系において共通の
スイッチを兼用する場合がある。張込運転においては、
運転スイッチを操作し順次穀粒を運び込むからやがて満
量検出手段が作動して満量であることを報知し各部の運
転は停止されて便利である。
【0004】ところが、満量状態で乾燥運転するとき
は、穀粒の飛散状況や乾燥初期の穀粒嵩密度の膨張傾向
によっては満量検出手段が作動する場合があり、このよ
うな場合に各部が停止すると却って不便であり、無人運
転の機会が多い穀粒乾燥作業ではなお更である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記に鑑
み、次の技術的手段を講じた。即ち、貯留タンク部の穀
粒を乾燥室を流下しながらバーナによる熱気を作用させ
て乾燥し、再び貯留タンクに戻す工程を繰り返し所定に
乾燥する循環型穀粒乾燥装置であって、穀粒の貯留タン
クから乾燥室への繰出を行う繰出バルブを駆動する繰出
モータ、上記の繰り出された穀粒を貯留タンクに戻す循
環系モータを設け、運転制御盤には少なくとも、オン操
作によって、上記繰出用モータと循環系モータを共に起
動する運転スイッチ、バーナを起動する燃焼スイッチ、
および運転各部を停止する停止スイッチを配設するもの
において、貯留タンクの満量検出手段と、循環系モータ
の負荷検出手段とを設け、当該負荷検出結果の大小によ
って張込中の満量検出であるか循環乾燥中における満量
検出であるかを判定する判定手段を設けてなる穀粒乾燥
装置の構成とする。
【0006】また、繰出モータを起動して繰出バルブを
連動し穀粒を間歇的に繰り出す構成であって、循環系モ
ータの負荷電流が穀粒流下時と非流下時とによって大小
周期的に変動するものにおいて、満量検出時の検出負荷
電流値が、非流下時の負荷電流である初期値I0に所定
値△iを加えたしきい値を越えるか否かによって張込運
転中の満量検出であるか循環乾燥中の満量検出であるか
を判定する判定手段を設ける。
【0007】なお上記において、繰出モータと循環系モ
ータとを兼用のモータとする。更に、貯留タンク内の穀
粒の有無検出手段を設け、穀粒無し検出のときに負荷電
流の初期値I0を検出し、又は検出負荷電流値を初期値
0として取り入れるものとする。
【0008】
【発明の作用効果】従って、たとえ満量検出手段が作動
しても、これを受けて直ちに運転各部が停止するものと
はならず、循環系モータの負荷検出手段の検出結果を勘
案して、所定以上に上昇するときは張込運転中の満量検
出であるとし、所定以上に上昇しないときは乾燥運転中
の満量検出、すなわち嵩密度の上昇などによる一時的満
量状態とみなして運転継続するものである。
【0009】したがって、運転スイッチによって張込運
転か乾燥運転かを識別できないものであっても、満量検
出手段と循環系モータの負荷検出手段との組み合わせに
よって、どの運転モードの満量検出であるかを判定でき
て便利である。なお、繰出モータを起動して繰出バルブ
を連動し穀粒を間歇的に繰り出す構成であって、循環系
モータの負荷電流が穀粒流下時と非流下時とによって大
小周期的に変動するものにおいて、満量検出時の検出負
荷電流値が、非流下時の負荷電流である初期値I0に所
定値△iを加えたしきい値を越えるか否かによって張込
運転中の満量検出であるか循環乾燥中の満量検出である
かを判定する構成では、周期的に循環系モータの負荷が
変動するから、これを制御部に入力することにより初期
値や所定値△iの設定が容易となり、ひいては判定精度
が向上する。
【0010】貯留タンク内の穀粒の有無検出手段を設
け、穀粒無し検出のときに負荷電流の初期値I0を検出
し、又は検出負荷電流値を初期値I0として取り入れる
ものとすると、穀粒非流下時の初期値I0であることの
補償となって、判定精度を損なわない。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の一実施例を図面に基づ
き説明する。1は穀粒乾燥機の機枠で、この機枠内には
上部から貯留タンク2、乾燥室3、集穀室4を縦設し、
このうち乾燥室3は、バ−ナ5に通じる熱風室6と排風
装置7に通じる排風室8との間に穀粒流下通路9,9を
V字状に形成してなり、各流下通路9,9の下部に設け
る繰出バルブ10の正逆回転連動により所定量毎に流下
する穀粒に熱風を浴びせて乾燥する構成である。
【0012】上記機枠1外部には集穀室4の一側に集め
た穀粒を貯留タンク2に揚上還元する昇穀機11を立設
する。この昇穀機11は内部上下のプーリ12,12間
にバケット13付ベルト14を巻回する構成であり、集
穀室4下部に横設する下部移送螺旋15により一側に移
送された乾燥穀粒を掬い上げ上部に移送できる構成とし
ている。この昇穀機11で掬われ上部で投てきされる穀
粒は、投げ口開口部16を介して上部移送螺旋17を設
ける移送樋18の始端側に案内される。尚、移送螺旋1
7で水平移送される穀粒は貯留タンク2の中央上部に配
設する回転拡散盤19に案内され、貯留タンク2内に拡
散落下される構成としている。
【0013】前記昇穀機11、上部及び下部移送螺旋1
5,17等からなる穀粒循環系は、機枠下隅部の循環系
モータ20により回転連動する。該モ−タ20駆動軸に
はカウンタプーリ21を介して下部移送螺旋15を回転
連動し、該下部移送螺旋15の回転は、昇穀機11のバ
ケットベルト14を連動回転すると共に、この昇降機1
1の上部側プーリ12と上部移送螺旋17との間の連動
ベルト(図示せず)により当該上部移送螺旋17を連動
しうる構成である。
【0014】上記昇穀機11の適宜高さの位置における
側壁22には、バケットベルト14の往行程と復行程と
の左右間隔部以内に対応すべく供給口23を設けると共
に、この供給口23部には水分計24を着脱自在に設け
ている。水分計24は、例えば供給口23の繰出ロール
(図示せず)の下方にのぞませた一対の電極ロール(図
示せず)間でサンプル粒の1粒を圧砕しながらその抵抗
値を電気的処理して穀粒水分値に換算する構成である。
【0015】機枠1正面側には、左右幅にわたって接続
案内枠25、この接続案内枠25の前面に着脱自在の熱
風発生胴26を設け、該熱風発生胴26の内部に前記バ
ーナ5を収容している。接続案内枠25は前記熱風室6
に通じる案内口25a,25aを開口している。そして
この接続案内枠25が機枠1の左右幅に等しい幅を有す
るのに対し、熱風発生胴26は中央および右側部を占め
る構成であり、前記昇穀機11が存在する左側部は除か
れている。バーナ5について、実施例ではガンバーナ形
態とされ、モータ27軸28と一体的に設けられるファ
ン29、該ファン29を覆うファンカバー30、電磁ポ
ンプ31から灯油燃料の供給を受けて燃焼する燃焼筒3
2等からなり、これらバーナ5の本体部は熱風発生胴2
6の下部右側に偏寄して横置きとされている。
【0016】上記燃焼筒32の先端側にはやや小径の接
続筒33を設け、大径の横筒状とした案内筒34に連通
している。なお、この案内筒34は上面側に短いガイド
筒35を連設し、燃焼筒32内で発生する火炎を伴う熱
風を上方案内できる構成としている。上記案内筒34,
ガイド筒35は、前記接続案内枠25の正面側に開口し
た四角い導入口25bに対向すべく配設する断面矩形状
の熱風ダクト36に収容される状態に設けられる。37
は熱風ダクト36を固定するためのフランジ接合部、3
3aは接続筒33に設ける接合フランジで、熱風ダクト
36側壁部を挟んで左右に当該接続筒33及び上記案内
筒34を連設固定する構成である。
【0017】前記ファンカバー30の側面には円形開口
30aを形成し、当該開口面積を調節弁30bの調節に
よって任意に変更できる構成とし、一次空気の導入風量
を変更調整できる構成としている。また二次空気は熱風
発生胴26の前面カバー部や熱風ダクト36に形成する
スリット26a,26a…,36a,36a…から導入
される構成である。
【0018】前記熱風発生胴26内において、前記のよ
うに左半部には熱風ダクト36を配設し、バーナ5のフ
ァンカバー30及び燃焼筒33を一側下部にレイアウト
するが、余りの空間部、即ち一側上部には、乾燥運転に
必要な制御を行うコントロールボックス38を接続案内
枠25の壁面に吊持状に着脱自在に固定している。上記
コントロールボックス38は、その操作盤40面に、運
転・燃焼・停止の各運転モードスイッチ41,42,4
3、仕上水分,張込量の各設定スイッチ44,45、乾
燥時間設定のための増・減スイッチ46,47等を配設
している。48は緊急停止スイッチ、49は表示部であ
る。この操作盤40面に対応する熱風発生胴26の前面
カバーには操作のための開口26bを有する。
【0019】機枠1背面側には、前記排風装置7を設け
る。排風装置7は、高速回転する遠心ファン50、この
ファンを内蔵するファン胴51、及び排風ダクト52等
からなり、機枠1背面において排風室8にのぞむよう円
形開口53を形成するものである。遠心ファン50は、
回転軸55中心に複数の羽根56,56…を所定角度に
配設して片側吸入に構成し、またファン胴51は遠心フ
ァン50の回転に伴い起風し、上記円形開口53からの
空気を上方に放出すべく構成される。
【0020】上記ファン胴51に接続する上記排風ダク
ト52は、開口を水平向きに変更するものであり、両者
は円形嵌合とされているため、該排風ダクト52を縦軸
心まわりに任意の方向に向き調整できる構成である。上
記回転軸55の外側端にはプーリ57を設け、前記カウ
ンタプーリ21と一体的に設ける第2カウンタプーリ2
1aと当該プーリ57との間にベルト58を掛け回し、
循環系モータ20に連動する構成としている。
【0021】図7は制御ブロック図であり、前記コント
ロールボックス38の制御部61には、前記操作盤40
に配設した運転・燃焼・停止の各運転モードスイッチ4
1,42,43、仕上水分,張込量の各設定スイッチ4
4,45、乾燥時間設定のための増・減スイッチ46,
47等の入力信号のほか、バルブセンサ62,水分計2
4,循環系モータ20の負荷検出器63,熱風温度セン
サ64,外気温度センサ65,風量センサ66,貯留タ
ンク天井部に設ける満量検出手段としての圧力感知型満
量センサ67等の各種検出信号を入力する。一方出力信
号としては、前記昇降機等の循環系兼排風装置7を駆動
する循環系モータ20,繰出バルブ10用繰出モータ6
8駆動信号、バーナ5駆動信号、表示部49の表示出力
信号等がある。
【0022】上記運転スイッチ41がオンすると、循環
系モータ20及び繰出モータ68が起動し、燃焼スイッ
チ42がオンするとバーナ系に起動信号が出力されバー
ナが点火燃焼状態に入る。停止スイッチ43をオンする
と起動状態の各部が停止されるものとなる構成である。
従って、所謂張込モード,排出モードとするときには運
転スイッチ41をオンしておき、乾燥モードとするには
当該運転スイッチ41操作に加え燃焼スイッチ42をオ
ン操作することとなる。
【0023】上記繰出モータ68は間歇的に正逆回転駆
動すべく制御出力される。即ち、円筒ドラム形状の所定
幅を切欠き開口する前記繰出バルブ10は、常時は当該
開口を下向く状態で待機しており、繰出用モータ68に
制御出力されると、まず360度正転(例えば右回転と
する)し、主として左側穀粒流下通路9の穀粒を取り込
みつつ再度該開口が下向きとなる位置に達して集穀室4
に排出する。なお、この位置検出は、例えばバルブ回転
軸側のリードスイッチと固定側磁性体とからなる上記バ
ルブセンサ62が行なう。正転360度に引き続き直ち
に360度逆転(左回転)し、主として右側穀粒流下通
路9の穀粒を取り込みつつ再び開口を下向きとして排出
する。この正逆転の動きを単位として所定時間置きに実
行させるべく当該繰出モータ68に制御出力される構成
としている。また、後記のように、正逆転と次の正逆転
までの時間、即ちオフ時間を制御している。このオフ時
間の変更は長・短周期の変更制御に等しい。
【0024】また、この制御部61は、水分計24から
の検出信号処理によって仕上水分に達したことと判定す
ると、停止信号を出力する。この停止信号を受けて循環
系モータ20や繰出モータ68、あるいはバーナ5がそ
の運転を停止するものである。次に満量センサ67と負
荷検出器63との関連制御についてフローチャートに基
づき説明する。なお満量センサ67は、貯留タンク3の
天井部に設けられ、穀粒圧力を受けてオンする構成であ
る。また、負荷検出器63は繰出バルブ10の正逆回転
に伴って穀粒を流下させるときは一定周期毎に負荷電流
値が上昇(図9中実線)し、穀粒のないときあるいは穀
粒詰まりのときには略一定の負荷電流値を示す傾向であ
る(同図中一点鎖線)。
【0025】さて、運転スイッチ41をオン操作すると
駆動モータ20がオンして循環系各部が起動する(ステ
ップ1,2)。このとき負荷検出器63はモータ電流を
検出する(ステップ3)。このときの検出電流値I0
初期値としてメモリに格納する(ステップ4)。上記駆
動モータ20と同時に又はやや遅れて繰出モータ68が
オンする(ステップ5)。定期的に満量センサ67の検
出信号を受け、該センサ67がオンしたか否か判定され
る(ステップ6,7)。このセンサ67がオンしたなら
ば、再び負荷検出器63はモータ電流を検出する。ここ
での検出値をIとする(ステップ8)。この検出結果I
とステップ3の検出値I0との関係が、I≧I0+△iを
満たすか否か判定される(ステップ9)。なお△iは、
繰出バルブ10の上記正逆転に伴う一定周期の上昇値よ
りもやや高い値に設定されるもので(図9)、通常の穀
粒循環工程では上記初期値I0に当該△iを加味した値
以下で推移するものであり、張込運転工程のように穀粒
量が増加する場合には、この値以上に推移しうるもので
ある。
【0026】ステップ9でI≧I0+△iであるときに
は、張込運転であったとみなし、満量表示を行い、作業
者に報知する(ステップ10、11)。ステップ9でI
<I 0+△iのときは、乾燥運転とみなし停止スイッチ
43が押されるまで運転を継続する(ステップ12)。
張込運転であるときや、乾燥運転の停止スイッチ43が
押された場合には、繰出モータ68,駆動モータ20の
順でオフする(ステップ15,16)。
【0027】なお、69は機枠1側部に開口する張込
口、70はこの張込口69を開閉しかつ籾袋投入用台座
となすサイドホッパである。このサイドホッパ70から
の投入穀粒は、下部移送螺旋15,昇降機11,上部移
送螺旋17を経て貯留タンク2に張り込まれる構成であ
る。また、上記ステップ2とステップ3との間で、貯留
タンク2内穀粒の有無を検出する手段からの検出結果を
取り入れ、該手段が穀粒なしを検出するとモータ電流を
検出するステップを付加してもよい。この場合には、確
実に穀粒の非流下状態下での負荷電流検出を実行するも
のとなって、初期値I0検出の精度が向上する。
【0028】上例の作用について説明する。運転スイッ
チ41をオンすると、循環系モータ20及び繰出モータ
67が起動する。サイドホッパ70から昇穀機11を利
用して貯留タンク2に所定量の穀粒を張り込むが、一旦
貯留タンク2に張り込まれた穀粒は繰出バルブ10の回
転に伴って流下し再び貯留タンク2に戻されるいわゆる
循環張込が行われる。その間排風装置7が駆動されてい
るから、流下通路9,9にある穀粒は通風され予備的乾
燥が行われる。
【0029】次いで穀粒種類、仕上水分等を設定して乾
燥作業を開始する。燃焼スイッチ42をオンする(張込
作業終了後一旦停止スイッチ43をオンして停止動作と
したときは、運転スイッチ41もオンする)と、バーナ
5に駆動信号が出力されバーナ5が点火され熱風乾燥に
入る。即ち、電磁ポンプ31から燃料が供給され、図外
点火プラグが作動して点火し火炎を生じる。その火炎は
適宜に調整されたファンカバー30から導入される一次
空気の通風によって、燃焼筒32,接続筒33及び案内
筒34に延長する。この火炎によって発生する輻射熱は
上方のガイド筒35に案内されて上方へ抜け、遠心ファ
ン50回転による起風に伴い、熱風室を流通するもので
ある。
【0030】なお、遠心ファン50と共に、循環系モー
タ20の回転に伴って、下部移送螺旋15,昇降機1
1,上部移送螺旋17,拡散盤19、及び排風装置を回
転連動する。またモータ67も駆動状態にあるから、繰
出バルブ10を正逆連動回転するもので、バルブ10内
に溜まる穀粒を下部移送螺旋15に排出しながら、流下
通路9,9の穀粒を流下させるものである。従って、貯
留タンク2内の穀粒は乾燥室3を所定量毎に流下しなが
ら熱風を浴び、集穀室4に至る。熱風を受けた穀粒は下
側の移送螺旋15で一側に移送され昇穀機11で揚穀さ
れ、上部移送螺旋17に引き継がれ再び貯留タンク2内
に至り、暫くの間調質作用を受ける。このような行程を
繰り返し予め設定した仕上水分値に達すると乾燥終了す
るものである。
【0031】所期の乾燥運転が終了すると穀粒を排出す
る排出作業に入る。運転スイッチ41をオンし、そして
排出シャッタ71を開くと、穀粒は機外に排出されるこ
ととなる。上記一連の作業工程において、前記のよう
に、満量センサ67と負荷検出器63との関係によって
張込運転モードか乾燥運転モードかの判定がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥機本体の正断面図である。
【図2】乾燥機本体の正面図である。
【図3】乾燥機正面の拡大図である。
【図4】その側面図である。
【図5】乾燥機背面図である。
【図6】操作盤面の正面図である。
【図7】制御ブロック図である。
【図8】フローチャートである。
【図9】負荷電流曲線である。
【符号の説明】
1…機枠、2…貯留タンク、3…乾燥室、4…集穀室、
5…バーナ胴、6…熱風室、7…排風装置、8…排風
室、9,9…穀粒流下通路、10…繰出バルブ、11…
昇穀機、12,12…プーリ,13…バケット、14…
バケットベルト、15…下部移送螺旋、16…投げ口開
口部、17…上部移送螺旋、18…移送樋、19…回転
拡散盤、20…循環系モータ、21…カウンタプーリ、
22…側壁、23…供給口、24…水分計、25…接続
案内枠、26…熱風発生胴、27…モータ、28…軸、
29…ファン、30…ファンカバー、31…電磁ポン
プ、32…燃焼筒、33…接続筒、34…案内筒、35
…ガイド筒、36…熱風ダクト、37…フランジ接合
部、38…コントロールボックス、40…操作盤、4
1,42,43…運転モードスイッチ、44,45…設
定スイッチ、46,47…増・減スイッチ、48…緊急
停止スイッチ、49…表示部、50…遠心ファン、51
…ファン胴、52…排風ダクト、53…円形開口、55
…回転軸、56…羽根、57…57、58…ベルト、6
1…制御部、62…バルブセンサ、64…熱風温度セン
サ、65…外気温度センサ、66…風量センサ、67…
満量センサ、68…繰出モータ、69…張込口、70…
サイドホッパ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留タンク部の穀粒を乾燥室を流下しな
    がらバーナによる熱気を作用させて乾燥し、再び貯留タ
    ンクに戻す工程を繰り返し所定に乾燥する循環型穀粒乾
    燥装置であって、穀粒の貯留タンクから乾燥室への繰出
    を行う繰出バルブを駆動する繰出モータ、上記の繰り出
    された穀粒を貯留タンクに戻す循環系モータを設け、運
    転制御盤には少なくとも、オン操作によって、上記繰出
    用モータと循環系モータを共に起動する運転スイッチ、
    バーナを起動する燃焼スイッチ、および運転各部を停止
    する停止スイッチを配設するものにおいて、貯留タンク
    の満量検出手段と、循環系モータの負荷検出手段とを設
    け、当該負荷検出結果の大小によって張込中の満量検出
    であるか循環乾燥中における満量検出であるかを判定す
    る判定手段を設けてなる穀粒乾燥装置。
  2. 【請求項2】 繰出モータを起動して繰出バルブを連動
    し穀粒を間歇的に繰り出す構成であって、循環系モータ
    の負荷電流が穀粒流下時と非流下時とによって大小周期
    的に変動するものにおいて、満量検出時の検出負荷電流
    値が、非流下時の負荷電流である初期値I0に所定値△
    iを加えたしきい値を越えるか否かによって張込運転中
    の満量検出であるか循環乾燥中の満量検出であるかを判
    定する判定手段を設けてなる請求項1に記載の穀粒乾燥
    装置。
  3. 【請求項3】 繰出モータと循環系モータとを兼用のモ
    ータとする請求項1又は2に記載の穀粒乾燥装置。
  4. 【請求項4】 貯留タンク内の穀粒の有無検出手段を設
    け、穀粒無し検出のときに負荷電流の初期値I0を検出
    し、又は検出負荷電流値を初期値I0として取り入れる
    請求項2又は請求項3に記載の穀粒乾燥装置。
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