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JP2000226392A - トリス(パーフルオロアルキルスルホニル)メチド塩の製造方法 - Google Patents

トリス(パーフルオロアルキルスルホニル)メチド塩の製造方法

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Publication number
JP2000226392A
JP2000226392A JP11026286A JP2628699A JP2000226392A JP 2000226392 A JP2000226392 A JP 2000226392A JP 11026286 A JP11026286 A JP 11026286A JP 2628699 A JP2628699 A JP 2628699A JP 2000226392 A JP2000226392 A JP 2000226392A
Authority
JP
Japan
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perfluoroalkylsulfonyl
tris
alkali metal
methide
methide salt
Prior art date
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Granted
Application number
JP11026286A
Other languages
English (en)
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Inventor
Kazuo Morizaki
一男 森崎
Masanao Sasaki
正直 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Kanto Denka Kogyo Co Ltd filed Critical Kanto Denka Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ルイス酸触媒および有機イオン電導体として
有用なトリス(パーフルオロアルキルスルホニル)メチ
ド塩の簡便且つ効率的な工業的製法を提供する。 【解決手段】 パーフルオロアルキルスルホニルハライ
ドとアルカリ金属メタンからなる混合物を有機溶媒中で
反応させる一般式Iのトリス(パーフルオロアルキルス
ルホニル)メチド塩の製造法。 (RSOCM…(I) [RはC1〜6の直鎖または分岐状のパーフルオロア
ルキル基、Mはアルカリ金属を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルイス酸触媒およ
び有機イオン電導体として有用な物質である一般式
(I)で示されるトリス(パーフルオロアルキルスルホ
ニル)メチド塩の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トリス(パーフルオロアルキルスルホニ
ル)メチド塩は、ルイス酸触媒や有機イオン電導体とし
て有機合成および電気材料分野において有用な物質であ
る。これまでに提案されているトリス(パーフルオロア
ルキルスルホニル)メチド塩の製法としては、例えば、 下記の如く、メチルマグネシウムハライド(グリニャ
ー試薬)とパーフルオロアルキルスルホニルハライドと
の反応によりビス(パーフルオロアルキルスルホニル)
メタンを一旦合成した後、再び前記グリニャー試薬およ
びパーフルオロアルキルスルホニルハライドと反応させ
てトリス(パーフルオロアルキルスルホニル)メタンを
合成し、更にアルカリ金属化合物と反応させる方法(W
O92/02966,Inorg.Chem., 1988,27,2135.,J.Chem.So
c.Faraday Trans.,1993,89,355 等) 3CH3MgX + 2RfSO2X + HX → (RfSO2)2CH2 + 2CH4 + 3Mg
X2 (RfSO2)2CH2 + 2CH3MgX + RfSO2X + HX→ (RfSO2)3CH +
2CH4 + 2MgX2 (RfSO2)3CH + MOR → (RfSO2)3CM + ROH [式中、X はハロゲン、 Rf はパーフルオロアルキル
基、M はアルカリ金属陽イオン、R は水素またはメチル
基を表す。] 上記ビス(パーフルオロアルキルスルホニル)メタン
をアルカリ金属塩に変換した後、塩基存在下でフルオロ
アルキルスルホニルハライドと反応してトリス(パーフ
ルオロアルキルスルホニル)メタン化合物を合成し、さ
らにアルカリ金属化合物と反応させる方法(USP5446
134 等) (RfSO2)2CH2 + MOR → (RfSO2)2CHM + ROH (RfSO2)2CHM + RfSO2X + Et3N → (RfSO2)3CHNEt3 + MX (RfSO2)3CHNEt3 + M2PO4 → (RfSO2)3CM + M(Et3NH)PO4 [式中、 Rf, M, R, X は前記定義の通りである。]等
が知られている。しかしながら、上記およびの方法
は、いずれも非常に多くの工程を必要とする上に高価な
グリニャー試薬を多量に使用することから、工業的な製
法ではない。以上のように、トリス(パーフルオロアル
キルスルホニル)メチド塩の実用的な合成法について
は、満足のいく方法が見当たらないのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、上記およびの方法による問題点を解決し、トリ
ス(パーフルオロアルキルスルホニル)メチド塩の簡便
な工業的製法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、メチド化剤としてア
ルカリ金属メタンを用いることによりトリス(パーフル
オロアルキルスルホニル)メチド塩の簡便な製造法を見
い出した。本発明によれば、パーフルオロアルキルスル
ホニルハライドとアルカリ金属メタンからなる混合物を
有機溶媒中で反応させることにより、一工程でトリス
(パーフルオロアルキルスルホニル)メチド塩を製造す
ることができる。即ち、本発明は、一般式(II): RfSO2X …(II) 〔式中、X はハロゲンを表す。 Rf は炭素数1から6ま
での直鎖または分岐状のパーフルオロアルキル基を表
す。〕で示されるパーフルオロアルキルスルホニルハラ
イドと、一般式(III): MCH3 …(III) 〔式中、M はアルカリ金属陽イオンを表す。〕で示され
るアルカリ金属メタンからなる混合物を有機溶媒中で反
応させることにより、一般式(I): (RfSO2)3CM …(I) 〔式中、 Rf およびM は前記定義の通りである。〕で表
されるトリス(パーフルオロアルキルスルホニル)メチ
ド塩を製造する方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において化合物(I)の製造に用いられる有機溶
媒としては、(II)および(III)が可溶で、反応工程
中で原料及び生成物と反応しない不活性溶媒が好まし
く、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類が好適なものとして挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。上記反応は−
70℃から 150℃の温度範囲で行うことが可能であり、最
適には、30℃から 100℃の温度範囲が好ましい。
【0006】本発明の反応式は、次のように示される。 3RfSO2X + 4MCH3 → (RfSO2)3CM + 3LiX + 3CH3 [式中、 Rf は炭素数1から6までの直鎖または分岐状
のパーフルオロアルキル基であり、好ましくはCF3 、C2
F5、C3F7、C4F9である。X はハロゲン、M はアルカリ金
属陽イオンであり、好ましくはLi+ 、Na+ 、K + であ
る。]上記 Rf としてはCF3 、C2F5、C3F7、C4F9が好ま
しく、またM としてはLi+ 、Na+ 、K + が好ましい。
【0007】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1[リチウムトリス(トリフルオロメタンスルホ
ニル)メチドの製造] コンデンサーを付した500mL 三口フラスコを窒素置換し
た後、1.4Mメチルリチウム/エーテル溶液300mL を仕込
み、ドライアイス/エタノール浴上−55℃に冷却した。
激しく攪拌しながら、トリフルオロメタンスルホニルク
ロライド53gを滴下した。その後、徐々に昇温し、沸騰
還流下で7時間反応を行なった。室温まで放冷した後、
冷却しながら5%塩酸を加え十分攪拌を行なった。晶析
した塩化リチウムおよび水酸化リチウムを濾別した。濾
液は、エーテルで抽出した後、飽和食塩水で洗浄した。
有機層は、無水硫酸マグネシウムを加え1時間乾燥した
後、孔径 0.2μm のメンブランフィルター(日本ミリポ
ール社製)により減圧濾過した。濾液は、減圧下溶媒を
留去した後、トルエンを加えて共沸脱水を行った。得ら
れた結晶を 150℃で72時間乾燥を行った結果、リチウム
トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチド:(CF3
SO2)3CLi 13.5g(収率31%)を得た。得られた物質の物
性値は以下の通りであった。 融点: 268℃13 C−NMR(CD3CN ,δ):123.3, 119.119 F−NMR(CD3CN ,δ):−77.5(S) IR(kBr,cm-1):3500, 1645, 1377, 1202, 112
4, 983, 769, 668, 625,, 576, 506, 445, 417, 406 実施例2 200mL ステンレス製オートクレーブを窒素置換した後、
1.4Mメチルリチウム/エーテル溶液 100mLを仕込み、ド
ライアイス/エタノール浴上−75℃に冷却した。これに
トリフルオロメタンスルホニルクロライド20gを添加し
た。その後徐々に昇温し、90℃、8.5 kg/cm2 で24時間
反応を行なった。実施例1と同様の処理を行なった結
果、リチウムトリス(トリフルオロメタンスルホニル)
メチド 8.1g(収率56%)を得た。 実施例3 トリフルオロメタンスルホニルフルオライドを使用し、
実施例2と同様の条件で反応を行なった結果、リチウム
トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチドを得
た。収率は、42%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): (RfSO2)3CM …(I) 〔式中、 Rf は炭素数1から6までの直鎖または分岐状
    のパーフルオロアルキル基、M はアルカリ金属陽イオン
    を表す。〕で表されるトリス(パーフルオロアルキルス
    ルホニル)メチド塩の製造法であって、一般式(II): RfSO2X …(II) 〔式中、X はハロゲンを表す。 Rf は前記定義の通りで
    ある。〕で示されるパーフルオロアルキルスルホニルハ
    ライドと、一般式(III): MCH3 …(III) 〔式中、M は前記定義の通りである。〕で示されるアル
    カリ金属メタンからなる混合物を有機溶媒中で反応させ
    ることを特徴とするトリス(パーフルオロアルキルスル
    ホニル)メチド塩の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008075672A1 (ja) 2006-12-20 2008-06-26 Central Glass Company, Limited トリス(パーフルオロアルカンスルホニル)メチド酸塩の製造方法
CN115557862A (zh) * 2022-10-25 2023-01-03 广州天赐高新材料股份有限公司 三(全氟烷基磺酰基)甲烷及其锂盐的制备方法

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