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JP2000213633A - 自動変速機の遊星歯車機構 - Google Patents

自動変速機の遊星歯車機構

Info

Publication number
JP2000213633A
JP2000213633A JP11015158A JP1515899A JP2000213633A JP 2000213633 A JP2000213633 A JP 2000213633A JP 11015158 A JP11015158 A JP 11015158A JP 1515899 A JP1515899 A JP 1515899A JP 2000213633 A JP2000213633 A JP 2000213633A
Authority
JP
Japan
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spline
gear
internal gear
ring
internal
Prior art date
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Application number
JP11015158A
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Inventor
Nobuhiro Tsuchiya
信博 土屋
Yuichi Yamamoto
友一 山本
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JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
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Publication date
Application filed by JATCO Corp filed Critical JATCO Corp
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  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はインターナルギヤのリング部の外周に
スプラインを形成することによりクラッチハブとしての
機能を兼備させるようにした自動変速機のパワートレー
ンを構成する遊星歯車機構に関し、外径を増大すること
なく必要な剛性を確保することを目的とする。 【解決手段】インターナルギヤ14cはリング部150と側板
152とから構成される。リング部はクラッチハブとして
機能し、内周にピニオン14bと噛合う内歯150-1を外周に
ドライプレート22aを収容するスプライン150-2を形成す
る。スプライン150-2は内歯150-1から軸方向にオフセッ
トして形成され、内歯150-1におけるリング部150の肉厚
はインターナルギヤ開口端に向けスプライン150-2にお
けるリング部150の肉厚に対して徐々に大きくされてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動変速機のパワ
ートレーン(変速機構)を構成する遊星歯車機構に関
し、そのインターナルギヤのリング部の外周にスプライ
ンを形成することによりクラッチハブとしての機能を兼
備させるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用の自動変速機のパワートレーンは
遊星歯車機構によって構成され、遊星歯車機構を構成す
るサンギヤ、ピニオン(プラネタリギヤ)、インターナ
ルギヤ(リングギヤ)のいずれかをクラッチ又はブレー
キによって拘束することにより所期の変速比を得るよう
にしている。この場合、スペースの有効活用等の観点か
らインターナルギヤの外周にスプラインを形成し、ここ
をクラッチハブとしての機能を兼用させるようにしたも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術ではインター
ナルギヤのリング部の内周におけるピニオン噛合用内歯
と外周におけるクラッチハブスプラインとが軸方向の同
一位置に設けられていた。そのため、この部位での変速
機の外径を一定に保つ限りはリング部の肉厚が薄くなる
ため、ピニオンとの噛合いによるフープ応力に対する剛
性が不足する恐れがあった。また、剛性の確保のために
は肉厚を大きくとることが必要となるが、この場合は、
パワートレーンの部位での変速機の外径の拡張が必要と
なり、車両における変速機格納のための狭い空間での変
速機のレイアウトの自由度が損なわれる問題があった。
【0004】この発明はこのような従来技術の問題点に
鑑みて、外径を増大することなく必要な剛性を確保する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、サン
ギヤと、該サンギヤに噛合うピニオンを回転自在に支持
するピニオンシャフトを両端固定支持するキャリアプレ
ートと、前記ピニオンに噛合うインターナルギヤとによ
り遊星歯車装置を構成し、前記インターナルギヤと他伝
達部材との動力伝達を締結、解放する摩擦係合装置を備
え、前記インターナルギヤのリングの一方側に一体とな
って一方のキャリアプレートと軸方向に隣接する側板を
設け、前記摩擦係合装置のスプラインハブ部を前記イン
ターナルギヤのリング外周に設けることでインターナル
ギヤおよび前記摩擦係合装置のクラッチハブとしての機
能を兼備させるようにした遊星歯車機構において、特徴
点は、前記スプラインハブ部を前記インターナルギヤの
内歯に対し、側板側へ軸方向にオフセットさせると共
に、前記インターナルギヤのリングの開口端に外周円筒
部を設け、該外周円筒部の肉厚をインターナルギヤのリ
ング部の開口端に向けスプラインを設けたリング肉厚よ
り厚くしたことにある。
【0006】クラッチハブとなるスプラインを内歯から
オフセットさせ、内歯の部位におけるインターナルギヤ
リング部の肉厚を大きくとることによって、内歯とピニ
オンとの噛合いによるフープ圧力に対する十分な剛性を
確保できると共にインターナルギヤの外径はそのままに
維持することができる効果がある。
【0007】上記構成において、前記外周円筒部の肉厚
は、インターナルギヤ開口端に向かうにしたがって徐々
に厚くすることにより、リング部におけるスプラインの
部位よりインターナルギヤの部位に滑らかに接続するこ
とができる効果がある。
【0008】上記構成において、前記外周円筒部の肉厚
は、前記スプラインと前記肉厚部の切り上がり形状にお
ける曲率半径と実質的に同一半径のホブにより加工され
た部分とすることができる。これにより、スプライン形
成のための同一のホブカッタを使用しているにもかかわ
らず、1サイクルで切削加工を実施することができる。
【0009】遊星歯車機構の上記構成において、ピニオ
ンを回転自在に軸支するピニオンシャフトを両端固定支
持するキャリアプレートと、インターナルギヤの内歯を
形成しないリング部の内周部とインターナルギヤの側板
とで区画される空間部位に油溜を設け、リング部内周部
からインターナルギヤ外周に位置する摩擦要素に向けて
開口する潤滑油孔を形成することができる。この構成に
よれば、インターナルギヤリング部の内歯の欠如した部
位に潤滑油孔が形成されているため、潤滑油孔の穿設部
位や潤滑油孔の径の自由度を高めることができる効果が
ある。
【0010】この明細書は自動変速機のアウトプットシ
ャフト(出力軸)の位置決め方式をも開示しており、こ
の方式によれば、パワートレーンハウジングとエクステ
ンションハウジングとの間における空間(エクステンシ
ョン室)において、パワートレーンハウジング側に第1
の接触部を、これに対向してエクステンションハウジン
グ側に第2の接触部を設け、アウトプットシャフトアウ
トプットシャフト上の第1の係合部及び第2の係合部を
ハウジング側の前記第1及び第2の接触部に接触させる
ことによりアウトプットシャフトの軸位置を固定してい
る。好ましくは、第1の係合部はパーキングギヤなどの
パーキング部材であり、第2の係合部はスピードギヤに
係止されるスペーサ又はリテーナなどの係止部材であ
る。この位置決め方式によれば、エクステンションハウ
ジング内のアウトプットシャフト間のみで位置決めを行
っているため、フロント側におけるスナップリングが不
要となり、部品点数を増加させることなく組み付けが簡
単に行なわれ、かつ遊星歯車機構及びクラッチをアセン
ブリで組み付けできるため、組み付け工数の削減が可能
となり、強度を高めることができる。また、軸長の短縮
も可能である。
【0011】この明細書は自動変速機のエクステンショ
ン室への潤滑構造を開示するものでもあり、この潤滑構
造によれば、アウトプットシャフトを軸支するパワート
レーンハウジングとエクステンションハウジング間の中
間璧にアウトプットシャフトの中空部からの潤滑油をエ
クステンション室のパーキングギヤに近接した部位に誘
導するための給油通路を形成するとともに、パーキング
ギヤのスプライン係合部を介して、パーキングギヤの遠
心力下でエクステンションハウジング内周面に向け潤滑
油を飛散せしめるようにしている。好ましくは、中間璧
の前記給油通路はローアンドリバースブレーキのドレン
油を受けるように構成されると共に、パーキングギヤは
そのスプライン部に欠歯を有しており、ことにより潤滑
油の誘導を行うようにしている。この構成はアウトプッ
トシャフト内の給油孔をパーキングギヤの手前で止める
ことができるため、アウトプットシャフトの強度低下を
抑えることができる効果がある。
【0012】この明細書は自動変速機において、トルク
コンバータ支持用サポートなどの伝導軸に嵌合されたド
ラム内にピストンを直列に設けることにより、一連の二
つの油圧室を形成したものにおいて伝導軸内給油孔から
それぞれの油圧室への油圧供給系におけるシール構造を
開示するものでもあり、この構造によれば、第1の油圧
室へのシール部と第2の油圧室へのシール部との間にお
いて、伝導軸とドラムとの間における第1の油圧室への
シール部及び伝導軸及びそれを挿入するドラムの開口に
段差を設けると共に、この段差の部分にドレン回路を設
けている。段差を設けることにより伝導軸をドラムに挿
入する際にフロント側のシールがテーパによる案内を受
けるため、挿入作業が容易となり、かつシールを損傷す
ることがない。また、段差の部位にドレン回路を設ける
ことで、広いデッドスペースの有効活用が実現する。
【0013】この明細書は自動変速機において、パワー
トレーンハウジングなどのハウジングにスプライン係合
されるドライブプレート及びドリブンプレートのパック
からなる多板クラッチ又はブレーキにおいて、スプライ
ンの端部をハウジングの肩部とすることによって、クラ
ッチ又はブレーキ係合動作時のプレートの軸方向位置規
制を行うものをも開示する。この構造によれば、プレー
トパックの位置決めにハウジングに一体の肩部を使用し
ているため、別体部品であるスナップリングを廃止する
ことができる。また、スナップリングを使用したとする
と起こる、スナップリングの合口部のスプライン乗り上
げによる外れを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図3はこの発明の自動変速
機のトルクコンバータより下流の部位をI−I線及びII
−II線によって3分割して示している。10はパワート
レーンハウジング、11はエクステンションハウジング
であり、これらはボルト12によって相互に締結され
る。パワートレーンハウジング10のエンジン側端にト
ルクコンバータハウジング8が配置されボルト9よって
ハウジング8, 10は相互に固定される。
【0015】パワートレーンハウジング10の内部には
自動変速機のパワートレーンを構成するフロント遊星歯
車機構13及びリア遊星歯車機構14が収容されると共
に、遊星歯車機構13, 14の歯車回転要素間の係脱を制御
するにことにより所要の変速比を形成するためのクラッ
チ又はブレーキ16, 18, 20, 22, 24が収容される。ここ
に、16はハイクラッチ(HIGH/C)、18はリバースクラ
ッチ(REV/C)、20はセカンドアンドオーバドライブブ
レーキ(2&OD/B)、22はロークラッチ(LOW/C)、24は
ローアンドリバースブレーキ(L&R/B)と称される。
【0016】変速機はインプットシャフト26及びアウ
トプットシャフト28を備え、これらはパワートレーン
ハウジング10に回転可能とされている。シャフト26,
28の取付構造について説明すると、パワートレーンハウ
ジング10のフロント側(エンジン側)の開口端にはプ
レート30がボルト32によって固定される。オイルポ
ンプカバー33はボルト35によってプレート30に固
定される。オイルポンプハウジング33内にロータ37
が配置される。図示しないフロント側端部においてトル
クコンバータを支持するスリーブ状のサポート34は中
間部においてオイルポンプカバー33及びプレート30
に嵌挿される。サポート34のリア側端部はハウジング
10内に突出しており、後述するようにハイクラッチ1
6及びリバースクラッチ18のためのドラム40が取り
付けられる。
【0017】サポート34にその長手方向に沿ってイン
プットシャフト孔34Aが形成され、このインプットシ
ャフト孔34Aにインプットシャフト26が挿入さてい
る。周知のようにインプットシャフト26のフロント側
端部はトルクコンバータ(図示しない)のタービン側に
連結されている。インプットシャフト26のリア側(ホ
イール側)はサポート34から突出され、そのリア側端
部はアウトプットシャフト28のフロント側端部の開口
28Aに回転可能に挿入されている。パワートレーンハ
ウジング10はリア側では閉じた璧体36をなしてお
り、変速機の中心軸線L−Lに沿ってこの壁面と一体を
なすボス部38にアウトプットシャフト28が回転可能
に軸支されている。アウトプットシャフト28のリア側
はエクステンションハウジング11内を延びており、ブ
ッシュ39によってハウジング11に回転可能に軸支さ
れている。
【0018】次ぎに、インプットシャフト26及びアウ
トプットシャフト28の遊星歯車機構13, 14に対する連
結について概略説明すると、フロント遊星歯車機構13
はサンギヤ13a、ピニオン(プラネタリギヤ)13
b、ピニオン13bを回転自在に軸支するピニオンシャ
フト13e、インターナルギヤ(リングギヤ)13c、
ピニオン13bを挟んでピニオンシャフト13eに取り
付けられるキャリアプレート13dにより構成され、リ
ア遊星歯車機構14はリアサンギヤ14a、リアピニオ
ン(プラネタリギヤ)14b、ピニオン14bを回転自
在に軸支するピニオンシャフト14e、リアインターナ
ルギヤ(リングギヤ)14c、ピニオン14bを挟んで
ピニオンシャフト14eに取り付けられるリアキャリア
プレート14dにより構成される。インプットシャフト
26はリアサンギヤ14aにスプライン結合され、一
方、アウトプットシャフト28はリアキャリアプレート
14dにスプライン結合される。リアインターナルギヤ
14cはアウトプットシャフト28に嵌挿されているだ
けであるが、ロークラッチ22のクラッチハブとしても
機能しており、ロークラッチ22の係合・離脱によって
そのケース側(固定側)又はフロント遊星歯車機構側と
の連結状態を制御されるようになっている。一方、フロ
ントインターナルギヤ13cはリアピニオン14bと常
時回転連結下にあるが、そのサンギヤ13a及びピニオ
ン13cは他の回転部品と直接的な回転連結はされてい
ない。即ち、フロントサンギヤ13aはセカンドアンド
オーバドライブブレーキ20のハブともなっており、ブ
レーキ20を係合することによりフロントサンギヤ13
aはケース側に固定される。また、フロントピニオン1
3bはロークラッチ22のドラム60に常時回転連結下
にあり、同クラッチ22の制御によってフロント遊星歯
車機構13からリア遊星歯車機構14への動力伝達が制
御される。
【0019】次ぎに、パワートレーンハウジング10内
におけるクラッチ及びブレーキについて説明する。ま
ず、ハイクラッチ16及びリバースクラッチ18につい
て説明すると、ハイクラッチ16はハブとしての、フロ
ントキャリアプレート13dにスプライン係合されるサ
ポート27上にスプライン係合されるドライブプレート
16aと、クラッチドラム40にスプライン嵌合される
ドリブンプレート16bとから成る。リバースクラッチ
18はハブとしてのフロントサンギヤ13aと一体に回
転するドラム41にスプライン嵌合するドライブプレー
ト18aと、クラッチドラム40の内周にスプライン係
合されるドリブンプレート18bとから構成される。
【0020】クラッチドラム40とリバースクラッチピ
ストン42との間に形成される油圧室48に油圧が供給
されると、リバースクラッチピストン42はリターンス
プリング47に抗して図の右方向に駆動され、ドライブ
プレート18aにドリブンプレート18bを押しつけ、
リバースクラッチ18は締結状態となり、ドライブプレ
ート18aがスプライン係合するフロントサンギヤ13
aと一体のドラム41とクラッチドラム40とが回転連
結状態をとる。
【0021】リバースクラッチピストン42とハイクラ
ッチピストン44との間の油圧室50に油圧が供給され
ると、ハイクラッチピストン44は図示しないリターン
スプリングに抗して図の右方向に駆動され、ドライブプ
レート16aにドリブンプレート16bを押しつけ、ハ
イクラッチ16は締結状態をとり、ドライブプレート1
6aがスプライン係合するフロントキャリヤプレート1
3dから延びるサポート27とドリブンプレート16b
がスプライン係合するクラッチドラム40とが回転方向
に拘束状態となる。
【0022】次ぎに、セカンドアンドオーバドライブブ
レーキ20はハブとしてのフロントサンギヤ13aから
延びるドラム41にスプライン係合されるドライブプレ
ート20aとハウジング10の内周にスプライン係合さ
れるドリブンプレート20bとから構成される。ハウジ
ング10に固定されるシリンダ内にブレーキピストン5
6が収容され、ハウジング10とピストン56との間に
油圧室54が形成される。
【0023】油圧室54に油圧が供給されるとブレーキ
ピストン56はリターンスプリング57に抗して図の右
方向に駆動され、ドライブプレート20aはドリブンプ
レート20bに押しつけられ、ドライブプレート20a
がスプライン嵌合するフロントサンギヤ13aから延び
るドラム41とドリブンプレート20bがスプライン嵌
合するハウジング10とが回転方向に拘束状態となる。
【0024】ロークラッチ22はハブとしてのリアサン
ギヤ14cの外周にスプライン嵌合するドライブプレー
ト22aと、クラッチドラム60の内周にスプライン嵌
合されるドリブンプレート22bとから構成される。ク
ラッチドラム60はフロントピニオン13bに連結され
るドラム61と常時回転連結下にあると同時にローアン
ドリバースブレーキ24のハブとなるスリーブ62に常
時回転連結下にある。このスリーブ62はハウジング1
0と一体のボス部38にボルト64により固定されるス
リーブ66にワンウエイクラッチ68を介して嵌挿され
ている。ロークラッチドラム60内にピストン70が収
容され、ドラム60とピストン70間に油圧室72が形
成される。
【0025】油圧室72に油圧が導入されると、ピスト
ン70はスプリング73に抗して図の左方向に駆動さ
れ、ドライブプレート22aがドリブンプレートに摩擦
係合され、ドライブプレート22aがスプライン嵌合さ
れるインターナルギヤ14cとドリブンプレート22b
がスプライン嵌合されるドラム60とが回転連結状態と
される。
【0026】ローアンドリバースブレーキ24はスリー
ブ62にスプライン嵌合されるドライブプレート24a
とハウジング10の内周にスプライン嵌合されるドリブ
ンプレート24bとから構成される。ピストン74はハ
ウジング10に摺動自在に収容されており、ピストン7
4とハウジング10との間に油圧室76が形成される。
【0027】油圧室76に油圧が導入されると、ピスト
ン74はスプリング77に抗して図の左方向に駆動さ
れ、スリーブ62にスプライン係合されるドライブプレ
ート24aはハウジング10の内周にスプライン連結さ
れるドリブンプレート24bに摩擦係合され、スリーブ
62はケース側に不動となるように拘束を受ける状態に
至る。
【0028】この実施形態の自動変速機は4速でありク
ラッチ又はブレーキ16, 18, 20, 22, 24の油圧機構は以
下の表のように制御される。 上の表において、○はそのクラッチまたはブレーキの係
合を表している。1速ではロークラッチ22が係合さ
れ、インプットシャフト26の回転はリアサンギヤ14
a、リアピニオン14b、リアキャリアプレート14d
よりアウトプットシャフト28に伝達される。このと
き、ワンウエイクラッチ68はリアインターナルギヤ1
4cの逆転を拘束するように機能する。
【0029】2速ではセカンドアンドオーバドライブブ
レーキ20及びロークラッチ22が係合される。フロン
トサンギヤ13aはケース側に拘束され、インプットシ
ャフト26の回転はフロントサンギヤ13cからもリア
ピニオン14bにも加えられる。
【0030】3速ではハイクラッチ16及びロークラッ
チ22が係合され、インプットシャフト26の回転はリ
アサンギヤ14aよりリアピニオン14bに伝わると共
にフロントピニオン13bを介してリアインターナルギ
ヤ14cに伝達される。即ち、リアのギヤ13a, 13b, 13
cは一体で回転しその回転がアウトプットシャフト28
に伝達される(変速比は1となる)。
【0031】4速ではハイクラッチ16及びセカンドア
ンドオーバドライブブレーキ20が係合され、フロント
サンギヤ13aが拘束状態となるため、インプットシャ
フト26の回転はフロントピニオン13bよりフロント
インターナルギヤ13cに取り出され、ここよりリアピ
ニオン14bに伝えられ、アウトプットシャフト28に
伝達される(このときはオーバドライブとなってい
る)。
【0032】後進では、リバースクラッチ18及びロー
アンドリバースブレーキ24が係合され、フロントピニ
オン13b及びリアインターナルギヤ14cが固定状態
となり、インプットシャフト26の回転はフロントサン
ギヤ13aよりフロントインターナルギヤ13c次いで
リアピニオン14bよりアウトプットシャフト28に取
り出される(逆転)。
【0033】次ぎにエクステンションハウジング11内
にはエクステンション室98が形成され、エクステンシ
ョン室98内において、アウトプットシャフト28上に
はパワートレーンハウジング10のリア端に近接してパ
ーキングギヤ100が設けられる。また、アウトプット
シャフト28の中間部にはスピードメータギヤ82が設
けられ、かつアウトプットシャフト28のリア側端部に
はシール装置84が設けられる。また、スピードメータ
ギヤ82よりリア側のアウトプットシャフト28上には
フランジ付スペーサ(又はリテーナ)86が設けられ、
このスペーサ86はそのフランジがエクステンションハ
ウジング11の内周におけるスラスト受け用ストッパ11
-1とスラスト軸受87を介し係合することによりアウト
プットシャフト28の軸方向における右方向の位置決め
を行うように機能するものである。即ち、アウトプット
シャフト28上の一対のスナップリング88, 90間にスピ
ードメータギヤ82が固定されており、スペーサ86は
スピードメータギヤ82のリア側を止めるスナップリン
グ90とフロント側端が係合し、リア側端は別のスナッ
プリング92と係合されている。即ち、スペーサ86は
スナップリング90,92によりアウトプットシャフト28
上に保持されている。従って、アウトプットシャフト2
8はスペーサ86がスラスト軸受87と当たるとそれ以
上は右側に移動することができない。一方、アウトプッ
トシャフト28の軸方向における左側方向の位置決めは
パーキングギヤ100がスラスト軸受け101と当たる
ことにより行なわれる。
【0034】変速機の組み立ての過程でこの実施形態で
はアウトプットシャフト28の軸位置の固定は、右側へ
はスペーサ86がスラスト軸受87によってハウジング
11のスラスト受け部11-1に当たり、左側へはパーキン
グギヤ100がスラスト軸受101によってハウジング
11のボス部38に当たることにより行なわれる。従っ
て、遊星歯車機構13, 14はクラッチ22と共にアセンブ
リとしてアウトプットシャフト28に組み付けることが
可能である。
【0035】図13は従来方式におけるアウトプットシ
ャフトの位置決め方式を示す。この従来方式では図示実
施形態の如きスペーサは具備されず、アウトプットシャ
フトの位置決めはフロント側において行っていた。即
ち、アウトプットシャフト300(図2の28に相当)
に取り付けるべき最もフロント側(上側)の部品である
リア遊星歯車機構のリアキャリアプレート302(図1
の14dに相当)を挿入し、そのフロント側にスナップ
リング304を取り付けることでアウトプットシャフト
300の位置決めを行っていた。そのため、この従来方
式の組み付け手順では、リア遊星歯車機構及びそれに付
属するクラッチを1つのアセンブリとして組み付けるこ
とはできず、リア遊星歯車機構からキャリヤプレート3
02だけを最初にスナップリング304によりアウトプ
ットシャフト300上に取り付け、残りの部品をサブア
センブリとして組み付けざるを得なかった。そのため、
組み付け工数が増加する問題点があった。また、スナッ
プリング304の取り付けは狭いハウジング内部の見え
難いところでの作業となり、作業性が良好ではなく、組
み付けミスが生じ易い欠点があった。
【0036】図3のスペーサ86を使用したこの発明の
実施形態はこのような従来技術における問題点を解消
し、組み付けミスが生じ難くかつサブアセンブリ化が不
要なため組み付け工数の短縮が可能となる。また、この
実施形態は、組み付け中におけるアウトプットシャフト
28の所定位置を確保することを部品点数をそれほど増
やすことなくまた、軸長を大きくすることなく実現する
こものである。即ち、スペーサ86自体は従来は使用さ
れていなかった部品であるが、その取り付け個所は従来
はなにもなかったスピードメータギヤに隣接する部位で
あり、スペーサの設置は軸長を全然増加させることがな
い。そして、スペーサ36のためのスナップリングのう
ちフロント側のスナップリングはスピードメータギヤの
ため従来から使用されていたものの兼用であり、この部
位でのスナップリングの増加は1つだけである。これに
対して従来のリアキャリアプレートの拘束のためのスナ
ップリング304はリアキャリアプレート302のフロ
ント側にこれに軸方向に隣接して形成される環状溝に装
着するものであり、環状溝の幅分軸長を要していたが、
この実施形態ではリアキャリアプレートの位置決めのた
めのスナップリングが不要となるためその分軸方向寸法
を短縮することが可能である。また、自動変速機の作動
中についていえば、スペーサ86はスナップリングの代
わりにスラスト軸受87を介してハウジング11と当接
することによりスラスト荷重を受けており、強度増加と
いう観点からも有利である。
【0037】インプットシャフト26は軸方向孔26-1,
26-2及び軸方向孔26-1, 26-2に開口する半径方向孔26-
3, 26-4, 26-5, 26-6を形成しており、またアウトプッ
トシャフト28は軸方向孔28-1及び軸方向孔28-1に開口
する半径方向孔28-2, 28-3を形成しており、軸方向に供
給されてきた潤滑油は半径方向に送り出され、ラジアル
及びスラスト軸受部や油圧室44, 48, 54, 72, 76を形成
するピストン42, 44, 56, 70, 74のシール部に給油さ
れ、回転摺動部の必要な潤滑が行われるようになってい
る。特に、リア側の潤滑について説明すると、従来にお
いては図14に示すようにアウトプットシャフト300
(図2の28に相当)の軸方向孔300-1(図2の28-1に
相当)をパーキングギヤ306(図2の100に相当)
を超えるようにリア側まで延ばし、ここから半径方向孔
300-2によって潤滑油をエクステンションハウジング1
1内に噴出・拡散させる構造をとるのが普通であった。
この場合、軸方向孔の長さによりアウトプットシャフト
の強度的な低下が大きい問題があった。
【0038】この実施形態は従来技術におけるのこの問
題を解消することを意図した給油構造をもっており、こ
の給油構造について説明すると、図2に示すように、給
油孔アウトプットシャフト28の軸方向給油孔28-1はパ
ーキングギヤ100の手前で留まっており、軸方向給油
孔28-1に開口する半径方向給油孔28-3はアウトプットシ
ャフト28とパワートレーンハウジングボス部38との
間の軸受け部分を給油するようにしている。半径方向給
油孔28-3はボス部38とアウトプットシャフト28間の
環状空間105に開口しており、この空間105にはロ
ーアンドリバースブレーキ24に給油後のドレン油の回
収部分となっており、これをリヤ側の給油に供すること
ができるようになっている。即ち、アウトプットシャフ
ト28とパワートレーンハウジングボス部38との間の
隙間が給油通路を形成しており、空間105内の潤滑油
はこの給油通路を介してリア側に誘導され、アウトプッ
トシャフト28に対するパーキングギヤ100のスプラ
イン嵌合部よりパーキングギヤ100の回転による遠心
力下でエアエクステンションハウジング11内の潤滑に
供される。
【0039】この実施形態における潤滑構造について更
に詳細に説明すると、図4〜図6において、パーキング
ギヤ100はボス部102と円板部103と円板部10
3の外周の歯部104とを備える。周知のように、パー
キング時、図示しないパーキング爪が歯部104に係合
するようになっている。ボス部102の内周に図6に示
すようにスプライン102aが形成され、このスプライン10
2aにアウトプットシャフト28の外周のスプラインが嵌
合される。図6に示すように、スプライン102aはAの部
位で1つ欠歯となっている。更に、ボス部102のリア
側端面にボス部内周のスプラインにおける前記欠歯の部
分と連通するように半径方向の溝106が形成される。
そのため、アウトプットシャフト28上のスプラインと
嵌合させたとき、この欠歯の部位に潤滑油通路が形成さ
れる。即ち、パワートレーンハウジング10内よりパワ
ートレーンハウジングボス部38との間の軸受け部分を
漏洩してきた潤滑油はパーキングギヤ100のスプライ
ンの欠歯により形成される潤滑油通路を経てボス部端面
の溝106よりエクステンションハウジング11内に噴
出される。エクステンションハウジング内に噴出される
潤滑油はパーキングギヤ100の回転の下で遠心力によ
って飛散され、エクステンションハウジングの内周面に
衝突せしめられ、エクステンションハウジング内の各部
に潤滑油が飛散せしめられ、ブッシュ39等のエクステ
ンションハウジング内の各部の潤滑が行なわれる。尚、
スプラインにおける前記欠歯の部分Aと半径方向の溝1
06との位置合わせは必要とされない。
【0040】次ぎに、ピストン42, 44が収容されるクラ
ッチドラム40のサポート34に対する挿入部における
シール構造について図7を参照して説明すると、サポー
ト34はクラッチドラム40の挿入部がフロント側の大
径部34-1とリア側の小径部34-2とから成る段付形状を呈
している。一方、クラッチドラム40もサポート34を
収容する中心筒状部はフロント側の大径部40-1とリア側
の小径部40-2とから構成され、大径部40-1と小径部40-2
とはテーパ部40-3によって接続される。
【0041】クラッチドラム40が挿入されるサポート
34の前記大径部34-1の外周に軸方向に僅かに離間して
一対の環状溝が形成され、この環状溝にシール110A, 11
0Bが装着される。シール110A, 110Bを装着する環状溝間
におけるサポート34の前記大径部34-1の外周に給油溝
112が形成される。この給油溝112は、クラッチド
ラム40の内周部に形成される給油孔113を介してリ
バースクラッチ駆動用ピストン42を制御するための油
圧を発生する油圧室48に開口している。また、給油溝
112は制御用油圧を発生するための図示しない油圧制
御回路に接続され、油圧制御回路からの油圧が給油溝1
12より給油孔113を介して油圧室50に供給される
と、リバースクラッチ駆動用ピストン42はスプリング
47に抗して駆動される。
【0042】クラッチドラム40が挿入されるサポート
34の前記小径部34-2の外周にも軸方向に僅かに離間し
て一対の環状溝が形成され、この環状溝にシール114A,
114Bが装着される。シール114A, 114Bを装着する環状溝
間におけるサポート34の前記小径部34-2の外周に給油
溝116が形成される。この給油溝116は、クラッチ
ドラム40の内周部に形成される給油孔118を介して
ハイクラッチ駆動用ピストン44を制御するための油圧
を発生する油圧室50に開口している。また、給油溝1
16は制御用油圧を発生するための図示しない油圧制御
回路に接続され、油圧制御回路殻の油圧が給油溝11
6、給油孔118を介して油圧室50に導入されると、
ハイクラッチ駆動用ピストン44は図示しないスプリン
グに抗して右方向に駆動される。
【0043】クラッチドラム40への挿入部となるサポ
ート34の大径部34-1と小径部34-2との間は肩部120
となっており、サポート34に嵌挿されるクラッチドラ
ム中心筒状部におけるフロント側の大径部40-1とリア側
の小径部40-2との間におけるテーパ部40-3は肩部120
を臨むような位置関係をとっている。そのため、テーパ
部40-3と肩部120との間に環状の空間122が形成さ
れ、空間122を挟むようにシール110B, 114Aが位置さ
れる。そのため、空間122をドレン回路として機能さ
せることができる。即ち、シール110B, 114Aを漏洩した
作動油は環状空間122に集められ、図示しないオイル
パン側に戻すことができる。テーパ部40-3と肩部120
とを利用することにより空間122の容量を短い軸長に
も係わらず大きくとることができ、かつデッドスペース
の有効活用にもなる。
【0044】以上説明したように、クラッチドラム40
へのサポート40の挿入部を大径部34-1と小径部34-2と
からなる段付に構成することにより組み付け性の改善を
図ることができる。即ち、変速機の組み立ての過程にお
いて、サポート34の装着はインプットシャフト26に
クラッチドラム40を装着した状態で行なわれる。即
ち、サポート34は、その中心孔に、ハウジング10か
ら突出しているインプットシャフト26の先端が挿入さ
れ、その挿入を継続してゆくことにより、サポート34
のリア側端がクラッチドラム40に挿入される。この挿
入の過程において、クラッチドラム40はその挿入孔の
フロント側40-1が大径でリア側40-2が小径の段付であ
り、一方挿入すべきサポート34も先端を小径34-2にし
た段付であるため、サポート34の先端部34-2の挿入に
おいてはクラッチドラムのフロント側の大径部40-1の内
周に対して余裕があり、小径部34-2上のシールリング11
4A, 114Bの最初の過程で大径部40-1の内周に接触するこ
とはない。そのため、接触によりシールリング114A, 11
4Bの破損は起こり難くなっている。サポート34の挿入
がその小径部34-2上のシールリング114A, 114Bがテーパ
部40-3に接触するまで行なわれると、テーパ部40-3の案
内作用によってシールリング114A, 114Bはスムースに小
径部40-2に導かれ、最終的にはシールリング114A, 114B
がクラッチドラム40の小径部40-2の内周に接触した図
示の装着完了状態をとるにいたる。
【0045】このように、サポート34のクラッチドラ
ム40への挿入部を段付としかつこのサポートのこの段
付部を受け取るクラッチドラム40の開口をテーパ状の
段付とすることで、先導側のシールリング114A, 114Bを
テーパ部の案内作用によって円滑かつ確実に小径部40-2
に導くことができ、シールリング114A, 114Bの破損が起
こり難い。
【0046】以上説明した段付構造と異なり、従来方式
では図15に示すようにサポート308(図1の34に
相当)が段付でなくストレートであるとすると、当然に
サポートを収容する孔もクラッチドラム310(図1の
40に相当)の孔もストレートとなる。この場合、サポ
ートのストレート部分に2組4個のシールリング312A,
312B, 314A, 314B(図7の110A, 110B, 114A, 114Bに相
当)が並ぶため、サポート308の挿入時に先導側のシ
ールリング312A, 312B, 314A, 314Bがクラッチドラム3
10の内周に強い接触をすることによりこじられ易く、
シールリングの折損や、外れの恐れがあったが、本実施
形態はこのような恐れを回避することができる。
【0047】次ぎに、この実施形態におけるセカンドア
ンドオーバドライブブレーキ20の取り付け構造につい
て説明すると、図8において、セカンドアンドオーバド
ライブブレーキ20はドライブプレート20aとドリブ
ンプレート20bとを備え、ドライブプレート20aは
フロントサンギヤ13aから延びるドラム41に形成さ
れるスプライン溝41-1にスプライン嵌合され、ドリブン
プレート20bはハウジング10の内周のスプライン溝
10-1にスプライン嵌合される。ドライブプレート20a
とドリブンプレート20bとは交互に配置されたセット
(プレートパック)を構成しており、ドライブプレート
20aとドリブンプレート20bとの対向面に摩擦材の
層が形成されている。ドライブプレート20aとドリブ
ンプレート20bとのセットのリア側にバックアッププ
レート130がケース側のスプライン10-1に嵌合するよ
うに設けられ、フロント側にはリテーナ132が設けら
れる。即ち、ドライブプレート20aとドリブンプレー
ト20bとからなるセットはバックアッププレート13
0とリテーナ132との間に挟まれた配置となってい
る。そして、バックアッププレート130はそのリア側
端面がケース内周に形成される肩部10-2に当接するよう
に配置される。
【0048】セカンドアンドオーバドライブブレーキ2
0の係合・離脱を惹起せしめるアクチュエータとしての
ピストン56を収容するためのシリンダとなる環状プレ
ート134はリア側で開いた断面コの字状をなし、環状
プレート134のこの断面コの字状の開口にピストン5
6が収容される。
【0049】ピストン56は図9に示すように環状をな
し、内周及び外周にシールリング140, 142の収容のため
の環状溝を形成している。ピストン56は環状プレート
134の断面コの字状の開口に収容されるフロント側端
部に対向したリア側の端面に円周方向に間隔をおいて軸
方向に延びる断面円弧状の複数(4個)の作動突起14
6を形成している。図10も参照。環状プレート134
のリア側端面において、近接する突起部146間に軸方
向に延びかつ円周方向に離間する複数(4個)のピン1
48が形成される。作動突起146はセカンドアンドオ
ーバドライブブレーキ20に向けて延びている。一方、
各ピン148にリターンスプリング57の一端が挿入さ
れ、他端はプレス成形品であるスプリングリテーナ14
9に当接している。スプリングリテーナ149はピスト
ン56の突起部146の挿通のための円周方向に離間し
た切欠部を形成している。このスプリングリテーナ14
9とドリブンプレート20bを受け取るケース内面のス
プライン溝10-1の端面に形成される肩部10-3に当接して
いる。そのため、スプリング57はピストン56をして
プレート20a, 20bから離間する方向に付勢し、この場合
はドライブプレート20aとドリブンプレート20bと
は摩擦接触せず、ブレーキ20は解除となっている。
【0050】油圧室54への油圧の供給がない場合は、
ピストン56はスプリング57の付勢力によって図の左
方に移動せしめられ、ドライブプレート20aとドリブ
ンプレート20bとはこれらの間の摩擦接触を回避せし
められる。その結果、ドライブ側の部材であるドラム4
1はハウジング10側(固定側)から拘束を受けること
がない。
【0051】油圧室54へ油圧が供給されると、スプリ
ング57の付勢力に抗してピストン56は伸張し、ピス
トン56に一体の作動突起146はリテーナ132を介
してドライブプレート20aとドリブンプレート20b
とからなるセットオーバックアッププレート130を介
してケースの肩部10-2に押し付ける。その結果、ドライ
ブプレート20aとドリブンプレート20bとは相互に
摩擦接触せしめられ、ドラム41の回転は拘束される。
【0052】この実施形態のような、ハウジング10に
肩部10-2を設け、この肩部10-2にドライブプレート20
aとドリブンプレート20bとからなるセットを押し付
けることによる制動作用は、ハウジング10と一体に形
成される肩部10-2をストッパとして機能させており、部
品点数を削減することができ、換言すればストッパとし
ての別体部品であるスナップリング等の部品が不要とな
り、コスト低減を図ることができる利点がある。また、
ケース肩部10-2をストッパとして機能させることによ
り、ストッパの高さ位置をピストン56の作用位置(突
起146がリテーナ132に当接する高さ位置)と同じ
程度の高いところにとることが容易である。これによ
り、制動工程中にドライブプレート20aとドリブンプ
レート20bとより成るセットにこれを傾けるように加
わるモーメントを小さくすることができ、制動中のプレ
ートの姿勢を直立状態に確保することが容易となる。
【0053】以上説明の実施形態のように、制動動作中
の摩擦プレートセットの軸方向の拘束用にハウジング1
0に一体の肩部を使用する代わりに、スナップリングを
使用することはこれまで通常行なわれてきたことであ
る。即ち、図16はこの従来構造を示し、ドライブプレ
ート320(図8の20aに相当)及びドリブンプレー
ト322(図8の20bに相当)からなるセットはピス
トン324(図8の146に相当)によって押圧された
とき、その押圧力はスナップリング326で受け止めら
れるようにされていたが、この場合はスナップリング3
26の高さをそれほど高くできないため、ピストン32
4の作用点よりスナップリング326の高さが低くな
り、制動中にプレート320, 322が傾いてしまうおそれが
あった。また、スナップリング326の設置の分、部品
点数が多くなり、またスナップリングの合口部のスプラ
イン乗り上げによる外れが起こりやすい上、スナップリ
ングを収容するための溝が必要となるため、軸長が長く
なる上レイアウトの自由度が小さくなる等の欠点が生じ
やすい問題点があったが、この実施形態はこの問題点を
解決するものである。
【0054】次ぎに、ロークラッチのハブとしても機能
するリア遊星歯車機構14におけるインターナルギヤ1
4cの構造について説明する。図11において、ローク
ラッチ22はリアインターナルギヤ14cにスプライン
嵌合されるドライブプレート22aとクラッチドラム6
0にスプライン嵌合されるドリブンプレート22bとか
ら構成される。一方、リア遊星歯車機構14はサンギヤ
14aと、ピニオン14bと、インターナルギヤ14c
とリヤキャリアプレート14dから成る。
【0055】インターナルギヤ14cはロークラッチ2
2のドライブ側のハブとしても機能するものであり、リ
ング部150とリング部150のリア側端に溶接固定さ
れるディスク状側板152とから構成される。リング部
150における前端側の内周に内歯150-1が形成され、
この内歯150-1がピニオン14bと噛合いしている。内
歯150-1から軸方向にオフセットしたリング部150の
外周にスプライン150-2が形成され、スプライン150-2に
ドリブンプレート22aがスプライン嵌合される。リン
グ部150はピニオン14bと噛合する内歯150-1を形
成するフロント側部位がスプライン150-2が形成される
リア側部位より肉厚となっており、この肉厚は開口端
(フロント側端)に行くほど大きくなる形状となってい
る。側板152は外周部がリア側に膨らんだ形状をなし
ており、換言すれば内周部はキャリヤプレート14dに
接近して位置している。そのため、インターナルギヤ1
4cの軸長は従来と変わらない。リング部150と側板
152の外周部との間にリング状の空間160が形成さ
れ、この空間160はクラッチ22の潤滑の潤滑油を溜
めるための油溜めとして機能させることができる。更
に、リング部150内周における内歯のない部位に潤滑
油孔154が形成され、この潤滑油孔154は内端は油
溜め空間160に開口し、外端はスプライン150-2のス
プライン歯間の溝低部に開口している。潤滑油孔154
はリング部150における内歯150-1のない部位に形成
されているためその設置位置及びその内径の設定の自由
度を上げることができる。
【0056】変速機の作動中においてインターナルギヤ
14cにはその回転による遠心力及びインターナルギヤ
14cがピニオン14bと噛合いしていることにより生
ずるフープ応力(hoop stress)が加わる。この発明によ
れば、リング部150を内歯150-1の部位において肉厚
とすることによりこの部位の剛性を高めることができる
効果がある。
【0057】以上述べた実施形態におけるオフセット構
造と異なり、従来技術では 図17に示すようにリング
部330(図11の150に相当)における軸方向同一
部位にピニオン332に噛合う内歯330-1(図11の150
-1に相当)及びスプライン330-2(図11の150-2に相
当)を設けていた。この場合、必要な剛性を確保できる
ようにリング部330の肉厚を大きくとる必要があり、
そのため外径を拡張せざるをえず、レイアウト状の自由
度が損なわれる問題点があったがこの発明はこのような
問題点を解消しうるものである。
【0058】本実施形態においてインターナルギヤ14
cの仕上げ時、内・外周のスプライン歯の加工はホブカ
ッタによって行なわれる。外歯150-2の加工の際に粗材
にホブカッタを噛合わせながらスプラインの加工を行う
が、外周側におけるリング部150は歯がなく肉厚部と
なっており、その切り上がり形状がそのままホブカッタ
の外径Rとなる(図12)。そのため、粗材のスプライ
ンの部分と肉厚部分とで同一工具を使用して1サイクル
で加工を完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の自動変速機のトルクコンバー
タハウジングに後続する部分(イ)を示す長手方向断面
図である。
【図2】図2はこの発明の自動変速機の図1に後続する
部分(ロ)を示す長手方向断面図である。
【図3】図3はこの発明の自動変速機の図2に後続する
部分(ハ)を示す長手方向断面図である。
【図4】図4はこの発明の自動変速機におけるパーキン
グギヤの断面図である。
【図5】図5は図4のパーキングギヤの単品正面図であ
る。
【図6】図6は図5の部分拡大図であり、スプラインに
おける欠歯を示している。
【図7】図7はクラッチドラムに対するシール部を嵌合
構造を示す図1の部分拡大図である。
【図8】図8はセカンドアンドオーバドライブブレーキ
の部位における図1の部分拡大図である。
【図9】図9は図8のセカンドアンドオーバドライブブ
レーキのピストンの単品長手方向断面図である。
【図10】図10は図9のピストン単品の正面図でる。
【図11】図11はリア側遊星歯車機構の部位における
図1の部分拡大図である。
【図12】図11はインターナルギヤにおけるリング部
の肉厚部における図1の部分拡大図である。
【図13】図13は従来技術におけるアウトプットシャ
フトの位置決めを説明する概略図である。
【図14】図14は従来技術におけるエクステンション
ハウジングの給油方式を説明する概略図である。
【図15】図15は従来技術におけるクラッチドラムへ
の給油部におけるシール部の構成を説明する概略図であ
る。
【図16】図16は従来技術におけるクラッチプレート
の軸方向係止方式を説明する概略図である。
【図17】図17は従来技術におけるクラッチハブとし
て機能する遊星歯車機構のインターナルギヤの構成を説
明する概略図である。
【符号の説明】
10…パワートレーンハウジング 11…エクステンションハウジング 13…フロント遊星歯車機構 14…リア遊星歯車機構 14c…リアインターナルギヤ 16…ハイクラッチ 18…リバースクラッチ 20…セカンドアンドオーバドライブブレーキ 20a…ドライブプレート 20b…ドリブンプレート 22…ロークラッチ 24…ローアンドリバースブレーキ 26…インプットシャフト 28…アウトプットシャフト 34…サポート 34-1…サポート大径部 34-2…サポート小径部 40…クラッチドラム 40-1…クラッチドラム挿入孔大径部 40-2…クラッチドラム挿入孔小径部 40-3…テーパ部 42, 44, 56, 70, 74…ピストン 44, 48, 54, 72, 76…油圧室 82…スピードメータギヤ 86…スペーサ 87…スラスト軸受 100…パーキングギヤ 102a…パーキングギヤのスプライン A…パーキングギヤのスプラインの欠歯部 110A, 110B, 114A, 114B…シール 112, 122…給油溝 113, 118…給油孔 120…肩部 130…バックアッププレート 132…リテーナ 146…突起部 148…ピン 150…リア遊星歯車機構のインターナルギヤのリング
部 150-1…インターナルギヤのリング部の内歯 150-2…インターナルギヤのリング部のスプライン 152…リア遊星歯車機構のインターナルギヤの側板 154…潤滑油孔 160…油溜め
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 57/04 F16D 25/063 K Fターム(参考) 3J028 EA07 EA15 EA28 EB35 EB54 EB66 FA52 FB03 FC13 FC24 FD11 FD25 FD27 FD30 GA02 HA14 3J057 AA04 BB04 CA01 DA09 EE05 HH02 JJ04 3J063 AA02 AB12 AC04 BA11 CA01 CB05 CD13 CD17 CD26 XE14 XF14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンギヤと、該サンギヤに噛合うピニオ
    ンを回転自在に支持するピニオンシャフトを両端固定支
    持するキャリアプレートと、前記ピニオンに噛合うイン
    ターナルギヤとにより遊星歯車装置を構成し、 前記インターナルギヤと他伝達部材との動力伝達を締
    結、解放する摩擦係合装置を備え、 前記インターナルギヤのリングの一方側に一体となって
    一方のキャリアプレートと軸方向に隣接する側板を設
    け、 前記摩擦係合装置のスプラインハブ部を前記インターナ
    ルギヤのリング外周に設けることでインターナルギヤお
    よび前記摩擦係合装置のクラッチハブとしての機能を兼
    備させるようにした遊星歯車機構において、 前記スプラインハブ部を前記インターナルギヤの内歯に
    対し、側板側へ軸方向にオフセットさせると共に、前記
    インターナルギヤのリングの開口端に外周円筒部を設
    け、 該外周円筒部の肉厚をインターナルギヤのリング部の開
    口端に向けスプラインを設けたリング肉厚より厚くした
    ことを特徴とする自動変速機の遊星歯車機構。
  2. 【請求項2】 前記外周円筒部の肉厚は、インターナル
    ギヤ開口端に向かうにしたがって徐々に厚くしたことを
    特徴とする請求項1記載の自動変速機の遊星歯車機構。
  3. 【請求項3】 前記外周円筒部の肉厚は、前記スプライ
    ンと前記肉厚部の切り上がり形状における曲率半径と実
    質的に同一半径のホブにより加工された部分であること
    を特徴とする請求項2記載の自動変速機の遊星歯車機
    構。
  4. 【請求項4】 ピニオンを回転自在に軸支するピニオン
    シャフトを両端固定支持するキャリアプレートと、イン
    ターナルギヤの内歯を形成しないリング部の内周部とイ
    ンターナルギヤの側板とで区画される空間部位に油溜を
    設け、リング部内周部からインターナルギヤ外周に位置
    する摩擦要素に向けて開口する潤滑油孔が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記
    載の自動変速機の遊星歯車機構。
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