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JP2000269747A - 高周波パルス電力増幅器 - Google Patents

高周波パルス電力増幅器

Info

Publication number
JP2000269747A
JP2000269747A JP11075159A JP7515999A JP2000269747A JP 2000269747 A JP2000269747 A JP 2000269747A JP 11075159 A JP11075159 A JP 11075159A JP 7515999 A JP7515999 A JP 7515999A JP 2000269747 A JP2000269747 A JP 2000269747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
drain
fet
gate
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11075159A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Fujii
恒平 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP11075159A priority Critical patent/JP2000269747A/ja
Publication of JP2000269747A publication Critical patent/JP2000269747A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FETを用いた高周波パルス電力増幅のドレ
ーン電圧のパルス立上りにおけるスパイク電圧を抑制す
る。 【解決手段】 FET6のゲートバイアス電圧供給回路
に電流制限抵抗器1を挿入する。これによりスパイク電
圧が生じようとして破壊領域に達しドレーンブレーク電
流が流れると電流制限抵抗器1の電圧降下分だけゲート
電圧が上昇しその結果ドレーン電流が増加する。ドレー
ン電流が増加するとパルス電源7からFET6までの配
線抵抗によりドレーン電圧が降下し、従来のスパイク電
圧のように立ち上がらなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FETを用いた高
周波パルス電力増幅器の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の高周波パルス電力増幅器
の回路構成図である。増幅素子はFET6である。FE
T6のゲートへはゲートバイアス電源5からバイアスT
4のB端を経てバイアス電圧が印加されている。増幅す
べき高周波信号は入力端2へ入力されインピーダンス変
換器3を経た後バイアスT4のA端を経てFET6のゲ
ートに入力される。
【0003】一方、FET6のドレーンへはパルス電源
7からのパルス波形電圧がバイアスT8のB端を経て印
加される。このように、ドレーンへパルス波形電圧が印
加されることにより、ゲートへ入力した高周波信号が増
幅されてパルス状の高周波信号がドレーンに現れる。こ
のパルス状高周波信号はバイアスT8を経てそのA端か
ら出力されインピーダンス変換器9を経て出力端10へ
出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の増幅器には、ドレーンに印加したパルス電圧の立ち
上り部分に図4に示すようにスパイク電圧Vd2が発生
するという問題がある。このスパイク電圧は設計上のパ
ルス電圧Vd1を大きく上廻るものであり、このときド
レーンからゲートへ向けてドレーンブレークダウン電流
が流れ、FETにダメージを与える。このためFETの
劣化が進み、FETの寿命を縮めることとなり、増幅器
の信頼性が低下すると言う問題がある。そしてこの傾向
は増幅電力の大きいもの程顕著に現れる。
【0005】以上のようなスパイク電圧が発生するのは
以下のような理由による。図3のような構成の高周波パ
ルス電力増幅器では、前述のようにFETに対するパル
スドレーン電圧が供給されており、電圧はゼロと所望の
ドレーン電圧V との間で時間的にON/OFFする動作とな
る。FETに電源が供給されないOFF状態では、FET
の温度は周囲温度に低下し、ON状態では、FETの動作
温度となるよう急激に上昇する。一般的にはFETの動
作温度は、周囲温度に対して30〜50℃ほど高く設計
される。このため、パルス動作電力増幅器では、電源が
OFFからONに変化する瞬間的な時間において、FETの
温度が低いため、FETは半導体の特性上、低温状態で
は電子移動度が高いため動作温度条件に比べると大きな
ドレーン電流が流れ、結果的に大きなドレーンコンダク
タンスを持つため、ほとんどの電力増幅器において異常
発振を起こす。
【0006】FETが異常発振を起こした場合、供給し
ているドレーン電圧Vを中心として発振電圧を上長し
た波形となるため、FET6のドレーン電圧は、図4に
示すようなスパイク波形となる。ON状態の電圧の前半で
のみスパイク電圧となる理由は、FETの温度は動作温
度まで上昇することで、ドレーン電流と伝達コンダクタ
ンスが低下することで発振現象が無くなるためである。
図4より、FETの設計上のドレーン電圧は、異常発振
によりスパイクが発生している間は、設計上のドレーン
電圧Vを大幅に上回ることとなり、これがFETにダ
メージを与え、結果的に信頼性を大きく劣化させる原因
となっていた。
【0007】本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み
て、パルス立ち上り時に発生する異常発振現象によるス
パイク電圧の発生を除去した高周波パルス電力増幅器を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために以下の構成を有する。即ち、本発明は、F
ETのゲートにゲートバイアス電圧印加回路からバイア
ス電圧が印加され、ドレーンにパルス電源から予め定め
られたパルス幅のパルス波形電圧が印加されて、ゲート
に入力された高周波信号をパルス幅時間だけ増幅してド
レーンにパルス状高周波信号を出力する増幅器におい
て、パルス波形電圧の立上り時に発生するスパイク電圧
を制限するための制限抵抗器が、前記ゲートバイアス電
圧印加回路に直列に接続されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、FETの
ゲートへのバイアス電圧印加回路に直列に抵抗器を挿入
し、これによりドレーンにおけるスパイク電圧やドレー
ンブレークダウン電流を抑制し、FETの劣化を防止し
ようとするものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の実施例の回路構成を示す図であ
る。図3の構成に対し電流制限抵抗器1が追加されたも
のとなっている。この回路構成の、増幅器としての動作
は図3の場合と同じである。以下に、従来回路で現れて
いたドレーン電圧の立ち上り時に発生する異常発振が原
因のスパイク電圧が制限されるメカニズムについて説明
する。図4に示すようなスパイク波形が発生した場合、
ドレーン電圧が設計値であるVd1からV に変化す
る。この様子を図2に示した。図2はFETのV
ds(ドレーン・ソース間電圧)対Ids(ドレーン・
ソース間電流)特性をVgs(ゲート・ソース間電圧)
をパラメータとして示しており、更に、動作電圧におい
て、入力高周波(RF)正弦波電圧に依存したドレーン
電圧の1周期分の変化を交流負荷線として示している。
ここで、FETの動作電圧がVd2になった場合、交流
負荷線の一部は、FETの破壊領域に達する、FETの
破壊領域では、FETの動作原理上ドレーンからゲート
に向かうドレーンブレークダウン電流が発生し、この電
流がゲートバイアス電源5に向かって流れる。そこで、
ゲートバイアス電源5と、直列に電流制限抵抗器1を接
続すれば、抵抗の両端では電圧降下が発生し、結果的に
マイナス電圧に設定してあるゲート電圧(この例ではV
=−3V)を、ゼロ電圧方向に向かって変化させる作
用が働く。この結果、ゲート電圧は、図2に示した新し
いゲート電圧に変化する(この例ではV=−2V)。
ゲート電圧がゼロボルト方向に変化した場合、図2に示
すようにドレーン電流が増加する。ドレーン電流が増加
すると、図1の回路構成において、パルス電源7からF
ET6間での配線が持つ内部抵抗によりドレーン電圧が
低下し、ドレーン電圧は新しいドレーン電圧Vd3とな
る。Vd3の条件では交流負荷線の最大値は破壊領域に
達しないため、FET6は安全に動作する。
【0011】実際の高周波パルス電力増幅器では、これ
らの電圧の振る舞いは、図2に示したような極端に大き
な電圧変動を示す訳ではなく、交流負荷線の最大値がド
レーンブレークダウン電圧が発生する条件に対して破壊
領域に達しないようにVd1を選択することで、ほんの
少しのドレーン電圧のスパイクに対応してゲート電圧を
制御するように動作する。結果的に、ドレーン電圧のス
パイクがほとんど発生しないように制限抵抗値を選択す
ることが可能である。
【0012】制限抵抗値の選択法としては、例えば、振
幅素子にG FETを使用する場合、デバイスを
破壊しない範囲でのドレーンブレークダウン電流はゲー
ト幅当りの電流で示され、1mA/mmであるので、この電
流値をもとに使用するFETのゲート幅から実際のブレ
ークダウン電流を換算し、図2に示したようなゲート電
圧をパラメータとしたドレーン電圧対ドレーン電流特性
から、必要なゲート電圧の変化量を求めることで、制限
抵抗値を最適に選択することが可能である。これらの振
る舞いは、電流制限抵抗器1には浮遊インダクタンス成
分がほとんど無いため、図4に示した時間領域上の変化
に対して、全く時間遅延無くゲート電圧が制御されるこ
とから理解できる。このような動作原理でスパイク電圧
を抑制することで、パルス動作電力増幅器特有の電源立
ち上り時の異常発振現象を抑圧することが可能となる。
【0013】一方、図4で示したスパイク電圧が発生し
ない時間領域では、図2のVd1の動作点であり、ここ
ではドレーンブレークダウン電流は発生しない。更に、
一般的にはFETのゲートリーク電流はほとんどゼロな
ので、電流制限抵抗器1が接続されても回路の動作には
全く影響はないため、電流制限抵抗器1を接続すること
で、高周波パルス電力増幅器特性の劣化は無い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したようなメカニズムにより、
電流制限抵抗器1をゲートブレークダウン電流の発生
(破壊領域)に達しないように設計すれば、パルス電力
増幅器特有の問題であるドレーン電圧に発生するスパイ
ク電圧を無くし、増幅器特性を全く劣化させることな
く、ドレーン電圧を設計値に維持することが可能とな
り、電力増幅器の高信頼性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回路構成を示す図である。
【図2】FETのドレーン・ソース間電圧(Vds)と
ドレーン・ソース間電流(I )特性を示す図であ
る。
【図3】従来の高周波パルス電力増幅器の回路構成を示
す図である。
【図4】従来の高周波パルス電力増幅器においてドレー
ン電圧に発生するスパイク電圧を示すドレーン電圧波形
図である。
【符号の説明】
1 電流制限抵抗器 2 入力端 3 インピーダンス変換器 4 バイアスT 5 ゲートバイアス電源 6 FET 7 パルス電源 8 バイアスT 9 インピーダンス変換器 10 出力端
フロントページの続き Fターム(参考) 5J069 AA01 AA41 CA50 FA10 FA20 HA09 HA25 HA29 HA33 KA00 KA12 KA47 MA21 TA02 TA06 5J091 AA01 AA41 CA50 FA10 FA20 HA09 HA25 HA29 HA33 KA00 KA12 KA47 MA21 TA02 TA06 UW08 5J092 AA01 AA41 CA50 FA10 FA20 HA09 HA25 HA29 HA33 KA00 KA12 KA47 MA21 TA02 TA06 VL08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FETのゲートにゲートバイアス電圧印
    加回路からバイアス電圧が印加され、ドレーンにパルス
    電源から予め定められたパルス幅のパルス波形電圧が印
    加されて、ゲートに入力された高周波信号をパルス幅時
    間だけ増幅してドレーンにパルス状高周波信号を出力す
    る増幅器において、パルス波形電圧の立上り時に発生す
    るスパイク電圧を制限するための制限抵抗器が、前記ゲ
    ートバイアス電圧印加回路に直列に接続されていること
    を特徴とする高周波パルス電力増幅器。
JP11075159A 1999-03-19 1999-03-19 高周波パルス電力増幅器 Pending JP2000269747A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6636087B2 (en) 2001-07-06 2003-10-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spike current reducing circuit
CN104426486A (zh) * 2013-08-27 2015-03-18 特里奎恩特半导体公司 用于射频功率放大器的偏置升压偏置电路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6636087B2 (en) 2001-07-06 2003-10-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spike current reducing circuit
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CN104426486B (zh) * 2013-08-27 2019-01-04 Qorvo 美国公司 用于射频功率放大器的偏置升压偏置电路

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