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JP2000268494A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JP2000268494A
JP2000268494A JP11066839A JP6683999A JP2000268494A JP 2000268494 A JP2000268494 A JP 2000268494A JP 11066839 A JP11066839 A JP 11066839A JP 6683999 A JP6683999 A JP 6683999A JP 2000268494 A JP2000268494 A JP 2000268494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
recording
control
monitor
buffer memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11066839A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuto Tabuchi
達人 田渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11066839A priority Critical patent/JP2000268494A/ja
Publication of JP2000268494A publication Critical patent/JP2000268494A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDからMDにダビング記録する音楽等をモ
ニタ音声として出力させながら正常なダビング記録を行
えるようにすること。 【解決手段】 バッファメモリのデータ蓄積量が所定の
データ蓄積量Y以上と判断した判別した時は(S102)、出
力されるモニタ音声の音量を下げることで(S108)、MD
等の振動を抑制するようにする。これにより記録側のト
ラッキングサーボやフォーカスサーボが外れるといった
ことがなく、MDに記録データを正常に記録することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオーディオ
データのダビング動作など、記録媒体から記録媒体への
プログラムデータの複写記録動作を行うことのできる記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオデータが記録されたディスク
状記録媒体に対応する機器として、CD(COMPACT DIS
C)プレーヤや、MD(MINI DISC)レコーダ/プレーヤ
などが普及している。そして、例えばこれらのCDプレ
ーヤ及びMDレコーダ/プレーヤが備えられた複合機器
なども普及してきている。このような複合機器では、一
般にスピーカも一体とされた構成をとっている。このよ
うな複合型のオーディオ機器の場合、一般にはCDに収
録された曲(オーディオデータ)をMDにコピーすると
いう、いわゆるダビングを行うことができる機能を有し
ている。そして、ダビングを行う際には、デジタルオー
ディオデータのままデータの複写が行えるように構成さ
れているのが通常である。
【0003】そして、実際の記録動作として、CD(ダ
ビング元ディスク)からMD(ダビング先ディスク)に
ダビング記録を行う場合、CDから読み出された再生デ
ータ(デジタル音声データ)は、MD側の記録信号処理
系に転送される。MD側では記録再生データを一時蓄積
するバッファメモリを備えており、MD側の記録信号処
理系に転送されたCDの再生データは、例えば圧縮処理
が施された後に、一旦、バッファメモリに書き込まれ
る。そして、このバッファメモリに或る程度、記録デー
タが溜まった時点で、バッファメモリに蓄積されている
記録データを、書き込み時よりも高速なビットレートに
より読み出して、MDに記録するようにしている。この
バッファメモリからのデータ読み出し及びMDへの書き
込み動作により、バッファメモリに蓄積されるデータ蓄
積量は所定量以下、又は0となるが、この時点でMDに
対する記録を停止し、この後、バッファメモリに対して
所定以上データが蓄積されたら、再度MDに対して記録
を行うようにしている。このような動作が繰り返される
ことで、実際には、時系列的に連続する音声データを間
欠的にMDに記録するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うなダビング記録に際しては、CDから読み出される音
楽等の再生音声をスピーカからモニタ音声として出力さ
せ、ユーザがこれを聴きながら行うといったことが多々
ある。しかしながら、ユーザがCDからの再生音声をモ
ニタしながらダビング記録を行っている時に、例えばユ
ーザがスピーカから出力されるモニタ音声の出力レベル
を大きくしているような場合には、モニタ音声によって
発生する振動がCD/MD複合機器の筐体に伝わり、例
えば機器内部に干渉することがある。
【0005】特に、機器本体とスピーカが一体構成され
ているCD/MD複合機器では、機器内部に装填されて
いるMD(及びCD)や、MDに記録データを書き込む
ための光学ヘッドを支持しているメカデッキ等が激しく
振動することがある。この結果、例えば記録部側の光学
ヘッドからMD(ダビング先ディスク)に対して記録デ
ータを書き込む際に、MDに対する光学ヘッドのトラッ
キングサーボやフォーカスサーボが外れ、MDに対して
記録データを書き込むことができないといったことが起
こりうる。
【0006】CD(ダビング元ディスク)からMD(ダ
ビング先ディスク)にダビング記録を行う場合には、先
にも述べたようにしてバッファメモリを利用した間欠記
録を行っているため、一時的にMDに記録データが書き
込めない状態が発生したとしても、バッファメモリのデ
ータ蓄積量がオーバーフローしないうちに、MDへのデ
ータ記録動作が復帰すれば、CDから読み出されたデジ
タル音声データは、時間的に連続したデータとしてMD
に対して正常に書き込むことができる。
【0007】しかしながら、上記したようにスピーカか
ら出力されるモニタ音声の音量を大きくするのに伴って
発生するMDへの書き込みエラーは、継続的又は比較的
頻繁に発生するため、MDへの書き込みエラーとなって
いる延べ時間が或る限度を越えると、CDからのデジタ
ル音声データがバッファメモリの蓄積可能容量を超えて
しまうことがある。このような場合は、MDにダビング
記録される記録データの一部に欠落が生じてしまう。こ
のような条件の元でMDに記録された音楽等の記録デー
タを再生した場合は再生音声が音飛びしてしまうことに
なる。
【0008】例えば、MDシステムでは、記録再生時に
おいてデジタルオーディオデータを所定方式により圧縮
し、この圧縮データをバッファメモリに蓄積させるよう
にしているが、特に、CDに記録されている音楽等のデ
ータがフルビット近くまで使われている場合(CDから
読み出されるデジタル音声データ量が多い場合)は、圧
縮効率が低くなって圧縮データ量が増えるため、単位時
間におけるバッファメモリへの蓄積レートも高くなる。
このため、バッファメモリがオーバーフローしやすくな
り、CDからMDへの正常なダビング記録が行われなく
なる可能性が高くなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、例えばダビング先ディスクに記録される音
楽等をモニタ音声として出力させながら正常なダビング
記録を行うことができる記録装置を提供することを目的
とする。
【0010】このため記録装置として、入力された記録
データが一時記憶される記憶手段と、入力された記録デ
ータを記憶手段に第1の転送速度で連続的に書き込む書
込制御と、記憶手段に蓄積された記録データを第1の転
送速度より速い第2の転送速度で読み出す読出制御を実
行する記憶制御手段と、記憶手段から読み出された記録
データを記録媒体に記録する記録手段と、入力された記
録データについて、所要の信号処理を行って外部にモニ
タ音声として出力させるモニタ出力手段と、記憶手段に
記憶された記録データのデータ蓄積量が所定以上である
か否かを判別するデータ蓄積量判別手段と、データ蓄積
量判別手段によりデータ蓄積量が所定以上であることが
判別された場合、モニタ音声について所要の変化が与え
られるようにするための信号処理が、モニタ出力手段に
おいて行われるように制御する制御手段とを備えること
とした。
【0011】即ち、本発明はデータ蓄積量判別手段にて
記憶手段に蓄積された記録データの蓄積量が所定以上と
判別した時は、例えば制御手段はモニタ音声の出力レベ
ルを下げるようにモニタ出力手段に対する制御を実行す
る。これにより、モニタ出力手段より出力されるモニタ
音声が原因となる機器の物理的振動が抑制され、機器内
部に装填されている記録媒体(ダビング先ディスク)や
メカデッキ等の振動を抑制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録装置の実施の
形態を、CDの再生及びMDの記録再生が可能とされる
CD/MD複合機器としての記録再生装置の例で説明す
る。図1は本実施の形態の記録再生装置の外観例を示す
斜視図である。この図1に示す本実施の形態のCD/M
D複合機器1は、図示するように機器本体部1aとスピ
ーカ53,53とが一体に構成されている。本体部1a
には、例えばユーザ操作に供される各種キーが設けられ
ている操作部19、記録再生動作時等に所要の表示が行
われる表示部20、MD90を収納するMD収納部6
1、及びCD91を収納するCD収納部62等が設けら
れている。
【0013】図2は上記したような本実施の形態のMD
/CD複合機器1の要部のブロック図を示している。図
2において、MD90(光磁気ディスク)は、MDに対
する記録再生動作を行うMD部に装填される。MD90
は音声データを記録できるメディアとして用いられ、記
録/再生時にはスピンドルモータ2により回転駆動され
る。光学ヘッド3は光磁気ディスクとしてのMD90に
対して記録/再生時にレーザ光を照射することで、記録
/再生時のヘッドとしての動作を行なう。即ち記録時に
は記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レ
ベルのレーザ出力をなし、また再生時には磁気カー効果
により反射光からデータを検出するための比較的低レベ
ルのレーザ出力をなす。
【0014】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオードや、偏光ビームスプリッタや
対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するた
めのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2
軸機構4によってディスク半径方向及びMD90に接離
する方向に変位可能に保持されており、また、光学ヘッ
ド3全体はスレッド機構5によりMD90の半径方向に
移動可能とされている。
【0015】また、磁気ヘッド6aはMD90を挟んで
光学ヘッド3と対向する位置に配置されている。この磁
気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁
界をMD90に印加する動作を行なう。磁気ヘッド6a
は光学ヘッド3と共にスレッド機構5によりディスク半
径方向に移動可能とされている。
【0016】再生動作時に光学ヘッド3によりMD90
から検出された情報はRFアンプ7に供給される。RF
アンプ7は供給された情報の演算処理により、再生RF
信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信
号、グルーブ情報(MD90にウォブリングプリグルー
ブとして記録されている絶対位置情報)等を抽出する。
そして、抽出された再生RF信号はエンコーダ/デコー
ダ部8に供給される。また、トラッキングエラー信号、
フォーカスエラー信号はサーボ回路9に供給され、グル
ーブ情報はアドレスデコーダ10に供給されて復調され
る。グルーブ情報からデコードされたアドレス情報、及
びデータとして記録されエンコーダ/デコーダ部8でデ
コードされたアドレス情報、サブコード情報などは、マ
イクロコンピュータによって構成されるMDコントロー
ラ11に供給され、各種制御に用いられる。なお、MD
コントローラ11は、MD部における各種動作制御を実
行する部位として機能する。
【0017】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、MDコントローラ
11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピ
ンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ
駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を
制御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、ま
たスピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御す
る。
【0018】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理された後、メ
モリコントローラ12によって一旦バッファメモリ13
に書き込まれる。なお、光学ヘッド3によるMD90か
らのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッファメ
モリ13までの系における再生データの転送は1.41Mbit
/secで、しかも間欠的に行なわれる。
【0019】バッファメモリ13は例えばリングバッフ
ァ等によって構成され、バッファメモリ13に書き込ま
れたデータは、再生データの転送が0.3Mbit/sec となる
タイミングで読み出され、エンコーダ/デコーダ部14
に供給される。そして、音声圧縮処理に対するデコード
処理等の再生信号処理が施され、16ビット量子化、4
4.1KHz サンプリングの音声データとされる。そしてD
/A変換器15によってアナログ信号とされた後、切換
回路50の端子TMDに供給される。MD90の再生動作
時には、装置全体の動作を制御するシステムコントロー
ラ21により切換回路50が端子TMDに接続させるよう
に制御されており、従ってエンコーダ/デコーダ部14
から出力されD/A変換器15によってアナログ信号と
された再生音声信号は、切換回路50を介してアナログ
音声信号処理部51、パワーアンプ52に供給されて、
スピーカ53から再生音声として出力される。
【0020】なお、バッファメモリ13へのデータの書
込/読出は、メモリコントローラ12によって書込ポイ
ンタと読出ポインタの制御によりアドレス指定されて行
なわれるが、上記のように書込と読出のビットレートに
差異がもたされることで、バッファメモリ13内には常
に或る程度データが蓄積された状態となる。このように
バッファメモリ13を介して再生音声信号を出力するこ
とにより、例えば外乱等でトラッキングが外れた場合な
どでも、再生音声出力が中断してしまうことがなく、バ
ッファメモリ13にデータ蓄積が残っているうちに例え
ば正しいトラッキング位置にアクセスしてデータ読出を
再開することで、再生出力に影響を与えずに動作を続行
できるようにされている。即ち、耐振機能を著しく向上
させることができるようにされている。
【0021】また、この記録再生装置ではデジタルイン
ターフェース54が設けられ、再生時にエンコーダ/デ
コーダ部14でデコードされた再生データはデジタルイ
ンターフェース54にも供給される。デジタルインター
フェース54では、再生データや、再生時に同時に抽出
されるサブコード情報などを用いて所定のデジタルイン
ターフェースフォーマットのデータストリームにエンコ
ードを行い、デジタル出力端子56から出力できる。例
えば光記録データとして出力する。即ち再生データを、
デジタルデータのままで外部機器に出力できる。
【0022】MD90に対して記録動作が実行される際
には、アナログ入力端子17に供給された記録信号(ア
ナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によって
16ビット量子化、44.1KHz サンプリングのデジタルデ
ータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給さ
れ、データ量を約1/5に圧縮する音声圧縮エンコード
処理が施される。また、MD90に対しては、デジタル
インターフェース54を介して取り込まれたデータを記
録することもできる。即ち外部機器からデジタル入力端
子55に供給された信号(デジタルインターフェースフ
ォーマットの信号)はデジタルインターフェース54で
デコードされ、音声データとサブコード等が抽出され
る。この時サブコード等の制御情報はシステムコントロ
ーラ21に供給され、記録データとしての音声データ
(16ビット量子化、44.1KHz サンプリングのデジタル
データ)はエンコーダ/デコーダ部14に供給され、デ
ータ量を約1/5に圧縮する音声圧縮エンコード処理が
施される。
【0023】さらにMD90に対しては、後述するCD
部でCD91から再生されたデジタル音声データを記録
することもできる。いわゆるCD/MDダビング記録で
ある。この場合、CD91から再生されたデジタル音声
データ(16ビット量子化、44.1KHz サンプリングのデ
ジタルデータ)が、エンコーダ/デコーダ部14に供給
され、データ量を約1/5に圧縮する音声圧縮エンコー
ド処理が施される。
【0024】エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮
されたデジタル音声データは記録データとして、メモリ
コントローラ12により、例えば0.3Mbit/sec の書込速
度で一旦バッファメモリ13に連続的に取り込まれ、ま
た上記書込速度より速い例えば1.44Mbit/secの読出速度
で読み出すことで、間欠的に読み出しが行われてエンコ
ーダ/デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ/デ
コーダ部8でCIRCエンコード、EFM変調等のエン
コード処理された後、MD90へのデータ書き込みのた
めに磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0025】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、MD90に対して磁気ヘ
ッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させる。ま
た、この時MDコントローラ11は光学ヘッド3に対し
て、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を
供給する。
【0026】この記録再生装置では、さらにCDに対応
する再生系が形成されている。再生専用の光ディスクで
あるCD91はCD再生動作を行うCD部に装填され
る。CD91はCD再生動作時においてスピンドルモー
タ31によって一定線速度(CLV)で回転駆動され
る。そして光学ヘッド32によってCD91にピット形
態で記録されているデータが読み出され、RFアンプ3
5に供給される。光学ヘッド32において対物レンズ3
2aは2軸機構33によって保持され、トラッキング及
びフォーカス方向に変位可能とされる。また光学ヘッド
32はスレッド機構34によってCD91の半径方向に
移動可能とされる。
【0027】RFアンプ35では再生RF信号のほか、
フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成
し、これらのエラー信号はサーボ回路36に供給され
る。サーボ回路36はフォーカスエラー信号、トラッキ
ングエラー信号から、フォーカス駆動信号、トラッキン
グ駆動信号、スレッド駆動信号、スピンドル駆動信号の
各種駆動信号を生成し、2軸機構33、スレッド機構3
4、及びスピンドルモータ31の動作を制御する。
【0028】再生RF信号はデコーダ37に供給され
る。デコーダ37ではEFM復調,CIRCデコード等
を行なってCD91から読み取られた情報を16ビット
量子化、44.1KHz サンプリングのデジタル音声データ形
態にデコードする。またデコーダ37ではTOCやサブ
コード等の制御データも抽出されるが、それらはシステ
ムコントローラ21に供給され、各種制御に用いられ
る。
【0029】デコーダ37から出力されるデジタル音声
データは、D/A変換器38によってアナログ信号とさ
れ、切換回路50に端子TCDに供給される。CD再生動
作時にはシステムコントローラ21は切換回路50に端
子TCDを選択させており、従ってCD91から再生され
D/A変換器38によってアナログ信号とされた再生音
声信号は、切換回路50を介してアナログ音声信号処理
部51、パワーアンプ52に供給されて、スピーカ53
から再生音声として出力される。また、デコーダ37か
ら出力されるデジタル音声データは、デジタルインター
フェース54に供給されることで、デジタル出力端子5
6から外部機器に、デジタルデータ形態のCD再生デー
タを出力することができる。
【0030】また上記のようなデジタル音声データ(C
D再生データ)は、MD90にダビング記録することが
できるが、その場合はデコーダ37から出力されるデジ
タル音声データがそのままエンコード/デコード部14
に供給されることになる。そして、その場合もデコーダ
37から出力されるデジタル音声データがD/A変換器
38によってアナログ信号に変換され、切換回路50を
介してアナログ音声信号処理部51に供給される。アナ
ログ音声信号処理部51は、システムコントローラ21
の制御によって、アナログ信号としての音声信号に対し
て、音量、音質(周波数帯域)などの所要の信号特性を
調整するための部位とされる。アナログ音声信号処理部
51から出力された音声信号は、パワーアンプ52に供
給されることでスピーカ53から再生音声(モニタ音
声)として出力することができるようになっている。
【0031】また、本実施の形態としては、アナログ音
声信号処理部51に代わる機能回路部として、図に破線
で示すようにして、デジタル音声信号処理部(以下、
「DSP;Digital Signal Processor」と表記する)3
9を設けることも可能とされる。この場合のDSP39
は、例えば図のようにして、CD側のデコーダ37の出
力が分岐されて切換回路50側に対して供給される経路
に設けられ、ここでは、D/A変換器38の前段に設け
られている。このDSP39は、システムコントローラ
21の制御に基づいて、CD側のデコーダ37から供給
されるデジタル音声データに所定の処理を施して、例え
ばスピーカ53から出力される再生音声の出力レベルや
周波数特性等をデジタル信号処理によって可変するよう
にされる。
【0032】システムコントローラ21は装置全体を制
御するマイクロコンピュータとされるが、MD部の動作
制御をMDコントローラ11に実行させるためにMDコ
ントローラ11に各種指示を与える。またMD90の記
録再生時には、MDコントローラ11からサブコード等
の管理情報を受け取ることになる。またCD部に関して
は、例えばシステムコントローラ21が直接動作制御を
行うようにされる。
【0033】またシステムコントローラ21は、記録時
においては、後述するようにして、MDコントローラ1
1にて監視されているバッファメモリ13のデータ蓄積
量に応じてアナログ音声信号処理部51の信号処理動作
を制御するようにされている。又は、先に述べたDSP
39が設けられている時は、このDSP39における信
号処理動作を制御するように構成される。
【0034】なお、このような制御系の形態は一例であ
り、例えばCD側の制御を行うCDコントローラを設け
るようにしてもよいし、さらにはシステムコントローラ
21とMDコントローラ11を一体化するような構成を
採ってもよい。
【0035】操作部19には、録音キー、再生キー、停
止キー、AMSキー、サーチキー、ダビングキー等がユ
ーザー操作に供されるように設けられ、MD90及びC
D91に関する再生/記録操作を行なうことができるよ
うにされている。またその詳細については省略するがト
ラックネームなどの付随データをMD90に記録するた
めの文字列の入力や登録決定操作、登録モード操作など
も可能とされている。操作部19からの操作情報はシス
テムコントローラ21に供給され、システムコントロー
ラ21はその操作情報と動作プログラムに基づいて各部
に対する所要の動作を実行させる。なお図示していない
が、操作部19としては、例えば赤外線リモートコマン
ダーによる遠隔操作機能を付加してもよい。
【0036】また表示部20ではMD90,CD91の
再生時、録音時などに所要の表示動作が行なわれる。例
えば総演奏時間、再生や録音時の進行時間などの時間情
報や、トラックナンバ、動作状態、動作モードなどの各
種の表示がシステムコントローラ21の制御に基づいて
行なわれる。このように構成される本例の記録再生装置
では、MD再生動作、MD記録動作、CD再生動作、C
D/MDダビング動作が実行できる。
【0037】ここで、本実施の形態の記録再生装置にお
いて、CD/MDダビング記録を行う場合のバッファメ
モリ13に蓄積されるデータ蓄積量の遷移を図3を参照
しながら説明する。CD再生データをMD90にダビン
グ記録する場合は、先にも説明したように、CD側のデ
コーダ37から出力されるデジタル音声データがそのま
まMD側のエンコード/デコード部14に供給され、こ
のエンコーダ/デコード部14において所定の圧縮処理
が施される。そして記録データとしてメモリコントロー
ラ12によって、一旦バッファメモリ13に取り込まれ
る。
【0038】先にも述べたように、エンコーダ/デコー
ダ部14から出力された記録データは、メモリコントロ
ーラ12の制御によって、例えば0.3Mbit/sec の書込速
度でバッファメモリ13に連続的に書き込まれる。その
一方で、上記書き込み速度よりも高速とされる例えば1.
44Mbit/secの読出速度で間欠的に読み出されてエンコー
ダ/デコーダ部8に送られることになる。
【0039】このような動作は、図3(a)と、図3
(b)間の推移として示される。図3(a)に示すよう
に、例えばバッファメモリ13におけるデータ蓄積量が
0とされる状態から0.3Mbit/sec の書込速度で記録デー
タの連続的な書き込みが開始されたとする。またこの
時、バッファメモリ13に対するデータの読み出しは開
始されていないものとする。このため、バッファメモリ
13には0.3Mbit/sec のビットレートに従ってデータが
蓄積されていく。これにより、バッファメモリ13にお
いては、データ蓄積量は、或る段階で、図3(b)にハ
ッチを施して示すようなデータ蓄積量Xが得られること
になる。
【0040】ここで、バッファメモリ13に蓄積されて
いるデータ蓄積量Xとしては、例えば或る範囲内の頻度
でMD90への書き込みが不可となる状態が発生したと
しても、バッファメモリ13におけるデータのオーバー
フローが生じないとされる程度のデータ容量に対応して
設定されればよいが、最小値としては「クラスタ」とい
われるMDシステムにおける最小記録データ単位とされ
ることになる。
【0041】そして、このようにしてバッファメモリ1
3におけるデータの蓄積状態として、例えばデータ蓄積
量Xが得られると、このバッファメモリ13に蓄積され
ている記録データを1.44Mbit/secの転送速度で読み出し
て、エンコーダ/デコーダ部8に転送する動作が行われ
る。そして、エンコーダ/デコーダ部8では転送された
データをMD90に対して記録する。
【0042】この場合には、バッファメモリ13に対し
ての書き込み/読み出し動作として、書き込み速度より
も読み出し速度の方が上回っているため、この読み出し
動作によって、或る段階でバッファメモリ13のデータ
蓄積量が0(又はほぼ0に近い状態)となる。つまり、
図3(b)に示す状態から図3(a)に示す状態に戻
る。この状態となったら、バッファメモリ13からの読
み出し動作は停止するようにされるのであるが、これに
より、バッファメモリ13においては、先に説明したデ
ータ書き込みの開始時と同様に、バッファメモリ13の
データ蓄積量が0の状態から再度データが蓄積されてい
く状態が得られる。このようにして、上記した図3
(a)と図3(b)との間での動作の遷移が繰り返され
ることで、バッファメモリ13からは間欠的にデータの
読み出しが行われ、従ってMD90へのデータの記録も
間欠的に行われていくことになる。これが記録時におけ
るバッファメモリ13の基本的な動作となる。
【0043】このような間欠記録は、やはり再生時と同
様に、記録時の耐振性を得るために行われている。つま
り、何らかの外乱等によってサーボが外れるなどして、
MD90への記録が不可となった状況であっても、バッ
ファメモリ13の蓄積容量がオーバーフローしないうち
にMD90への記録が可能な状態に復帰すれば、時系列
性を保ったデータの記録が可能となるものである。逆に
言えば、特に外乱もなく、適正に記録が行われている状
態では、バッファメモリ13においては、図3(a),
(b)に示すようなデータ蓄積量の範囲内を遷移するこ
とになる。
【0044】但し、本体部1aとスピーカ53とが一体
構成されている本実施の形態の記録再生装置にあって
は、サーボエラーなどのMD90への書き込みが不可と
なる外乱要因として、スピーカ53から出力されるモニ
タ音声による振動が無視できない。例えばスピーカ53
からモニタ音声を出力させながらCD/MDダビング動
作を行った場合、モニタ音声としての音色(例えばモニ
タ音声が楽曲であり、或る特定の楽器の音量等)がスピ
ーカ53から出力されるモニタ音声の出力レベルが相応
に高いと、スピーカ53の振動が当該記録再生機器の筐
体(メカデッキ)等に伝わることになる。この振動によ
って、例えばMD90のぶれや、MD側の光学ヘッド3
側に振動が発生し、結果的にサーボエラーとなってMD
90への記録が行えなくなる状態が発生し得る。
【0045】何らかの要因によってMD90への記録が
行えなくなる状態が発生した場合には、メモリコントロ
ーラ12はバッファメモリ13に蓄積されている記録デ
ータをエンコーダ/デコーダ部8に転送しないようにし
ているのであるが、MDに対して記録データの書込みを
行うことができない状態が頻発したり、継続したりする
と、或る単位時間内でのデータ読出量に対してデータ書
込量が上回るため、バッファメモリ13において、図3
(b)に示すデータ蓄積量Xを越えて増加していくこと
になる。
【0046】ここで、例えばバッファメモリ13のデー
タ蓄積量がバッファメモリ13のメモリ可能容量を超え
ると、メモリコントローラ12は、既に記録データが記
憶されている領域に対してエンコーダ/デコーダ部14
から供給される新たな記録データを上書きするようにし
ている。或いはエンコーダ/デコーダ部14からバッフ
ァメモリ13への記録データの取込(書き込み)を停止
させる。
【0047】この結果、バッファメモリ13に蓄積され
た記録データの時間的連続性に欠落が生じる。従って、
このデータをエンコーダ/デコーダ部8を介してMD9
0に記録した場合は、MD90に記録される記録データ
に音切れが生じることになる。
【0048】そこで、このような不都合を回避するた
め、本実施の形態の記録再生装置ではMD90へのデー
タの書込ができない状態が連続的に頻発、又は継続して
起こるなどして、例えば図3(c)に示すように、バッ
ファメモリ13のデータ蓄積量が、例えばデータ蓄積量
Yに達したと判別した時は、以降説明するようにして、
モニタ音声の音量を所定レベルにまで下げるという対応
処理を行うようにしている。
【0049】ここで、上記データ蓄積量Yの具体的な値
については、バッファメモリ13の容量によっても適切
な値が異なってくるため、ここでは言及しないが、デー
タ蓄積量Yとデータ蓄積量Xとの関係として、(Y>
X)の関係を有するものとされたうえで、次のようにし
て設定すればよい。
【0050】例えばデータ蓄積量Yとしては、スピーカ
53から出力されるモニタ音声の振動によってバッファ
メモリ13からデータを読み出し、MD90にデータを
書き込むことができない状態が生じていると推定できる
程度の蓄積量、即ちデータ蓄積量Xよりも増加したデー
タ蓄積量であることが一つの条件となる。
【0051】またもう一つの条件として、データ蓄積量
Yとなった時には上記のようにしてモニタ音声の音量を
下げることで、以降説明するようにして、安定したMD
90へのデータ書き込み(バッファメモリ13からのデ
ータ読み出し)動作の復帰を図るのであるが、この安定
した状態に復帰するまでのデータ蓄積量の増加分によっ
ても、バッファメモリ13におけるオーバーフローが生
じないことが保証されるデータ蓄積量であることが要求
される。
【0052】そして、バッファメモリ13の蓄積量が、
データ蓄積量Yとなった時の動作としては、概略次のよ
うになる。例えば、システムコントローラ21は、バッ
ファメモリ13のデータ蓄積状況としてデータ蓄積量Y
以上になったと判別した時は、スピーカ53から出力さ
れるモニタ音声の出力レベルによって発生した振動でM
D90に記録データを書き込むことができない状態にあ
るものとされる。
【0053】そこで本実施の形態では、本来、MD90
へのダビング記録に必要ないモニタ音声の出力レベル
(音量)を、少なくともモニタ音声の影響によってMD
90への記録が不可とならない程度にまで下げるような
制御を実行するようにしている。このために、システム
コントローラ21は、アナログ音声信号処理部51を制
御してモニタ音声信号のレベルを減衰させる、或いはD
SP39を制御してデジタル信号の段階で、音声信号レ
ベルを減衰させるようにしている。
【0054】なお、モニタ音声の音量をどの程度のレベ
ルにまで減衰させるのかという設定に関してであるが、
一例として、次のようにすることが考えられる。即ち、
正常なMDへのデータ書込が可能な状態を維持できるこ
とが保証される範囲内で適切とされる或る特定の音量
(出力レベル)を設計段階で確認しておく。そして、こ
の設計段階における試行結果に基づいて、データ蓄積量
がデータ蓄積量Y以上の時には、上記のようにして設計
段階において求められた出力レベルで一定とする制御を
実行するようにシステムコントローラ21を構成するも
のである。
【0055】これにより、スピーカ53から出力される
再生音声による振動が小さくなり、MD90へ記録デー
タの書込みが不可となる状態が解消され、バッファメモ
リ13に蓄積された記録データをMD90に対して書き
込む動作を復帰させることができるようになる。そし
て、以降は、例えば図3(a)と図3(b)との間の状
態を遷移する安定した記録動作に戻すことができる。こ
のようにして、バッファメモリ13のデータ蓄積量がバ
ッファメモリ13のメモリ可能容量を超えることがない
ようにされ、MD90に記録される記録データが欠落す
るのを防止することができる。
【0056】また、上記のようにして、モニタ音声の音
量を下げる制御を実行する際には、例えば、ユーザに対
してモニタ音声の音量が大きくMD90に記録データを
記録することができない旨を警告するための表示を表示
部20に表示させるようにすることが好ましい。このよ
うな警告表示をみることで、例えば、モニタ音声を聞い
ているときにモニタ音声の音量が急に小さくなったとし
ても、ユーザは、これがMD90に適正にデータを記録
するための措置であることを確認して承知できるもので
ある。
【0057】また、本実施の形態では、CD部にて再生
された音声データは、デコーダ37から直接記録データ
としてMD部に供給される。そして、モニタ音声のため
の信号処理経路としても、デコーダ37から出力された
CD部での再生音声データを分岐して直接入力するよう
にしている。つまり、デコーダ37の後段において、M
D部に供給されるべき記録データの信号経路と、モニタ
音声出力のための信号経路は互いに独立しているものと
見ることができる。そして、モニタ音声信号に対して音
量可変等をはじめとする信号処理を施す部位(アナログ
音声信号処理部51、又はDSP39)は、このモニタ
音声出力のための信号経路に挿入するようにされてい
る。従って、例えば記録中においてモニタ音声の音量を
変更したとしても、これに伴ってMD部に供給されるデ
ジタル音声データの音量が変更されるといった不都合は
生じないものである。
【0058】以下、これまで説明してきた本実施の形態
の特徴的な動作である、CD/MDダビング動作を行っ
た場合のシステムコントローラ21(及びMDコントロ
ーラ11)により実行される処理動作を図4に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明していく。なお、以下の
説明では、バッファメモリ13に蓄積されるデータ蓄積
量をデータ蓄積量dataと表記する。
【0059】本実施の形態のCD/MD複合機器におい
てCD/MDダビング動作としての記録を開始した場合
には、先ずステップS101に示すように、メモリコン
トローラ12に対して制御を実行し、CD部のCD91
から読み出されて圧縮されたデジタル音声データをバッ
ファメモリ13に取り込む動作を開始させてからステッ
プS102に進む。以降は、バッファメモリ13に対し
ての連続的なデータ書き込みが継続して実行される。
【0060】ステップS102では、バッファメモリ1
3のデータ蓄積量について監視を行い、データ蓄積量d
ata以上かどうかの判別を行い(図3(c)参照)、
データ蓄積量dataが所定のデータ蓄積量Y以上でな
ければステップS103に進み、ここでバッファメモリ
13のデータ蓄積量data≧Xとされているかどうか
判別をすることになる(図3(b)参照)。
【0061】ここで、バッファメモリ13のデータ蓄積
量data≧Xでなければ、ステップS102からの処
理に戻る。これにより、図3(a)→図3(b)の遷移
に示したようにして、バッファメモリ13のデータ蓄積
量data≧Xとなるまで、データ読み出しを待機した
うえでのデータ書き込み動作が実行されることになる。
【0062】一方、ステップS103において、バッフ
ァメモリ13のデータ蓄積量data≧Xであれば、ス
テップS104に進んで、システムコントローラ21は
MD90へ記録データの書き込みが可能かどうかのチェ
ックを行う。つまり、例えば振動等の外乱によってトラ
ッキングサーボやフォーカスサーボが外れるなどして、
MD90への書き込みが不可となっていないかどうかの
チェックを行う。このチェックの方法としては、一つに
はMDコントローラ11がアドレスデコーダ10の動作
についてアドレス情報を適正に検出しているか否かを監
視すればよい。これはトラッキングサーボやフォーカス
サーボが外れてMD90への書き込み(又は読み出し)
が不可となっている時には、アドレスデコーダ10にお
いて適正なアドレスデコード結果が得られないことを利
用しているものである。
【0063】そして、MD90への書き込みが可能と判
別した時は、ステップS105に進み、例えばバッファ
メモリ13に蓄積されている記録データを読み出して、
MD90に書き込むための処理を実行する。この際に
は、先に図3においても説明したように、バッファメモ
リ13におけるデータ蓄積量data=0となるまで読
み出しを行うものとする。
【0064】そして、バッファメモリ13におけるデー
タ蓄積量data=0となったらバッファメモリ13か
らのデータ読み出し、及びMD90へのデータの書き込
みを完了させる。そして、次のステップS106に進
む。ステップS106ではMD90へのダビング記録が
終了したかどうか判別する。ここでは、例えばCD側で
の再生を終了して、このCD91の再生データが全てM
D90に対して書き込まれるのを以てダビング記録の終
了としている。そして、このステップS106におい
て、CD91からMD90へのダビング記録が終了した
と判別した時は、記録処理を終了し、そうでなければス
テップS102以降の処理に戻る。
【0065】そして、ステップS102〜ステップS1
06の処理をシステムコントローラ21(MDコントロ
ーラ11)が繰り返し実行することにより、CD部でC
D91から読み出されたデジタル音声データがMD部の
バッファメモリ13に記録データとして連続的に蓄積さ
れる一方で、バッファメモリ13の蓄積データ蓄積量d
ata≧Xとなった時点でMD90に記録データを書き
込むといった平常時に対応した間欠的な記録動作が実現
される。
【0066】このような記録動作を実行している際に、
例えばスピーカ53からのモニタ出力によって機器等が
振動し、この振動によってMD90への記録データの書
き込みができない状態が発生しているとすると、ステッ
プS104においてMD90への書き込みが可能でない
と判別されるため、ステップS102〜S104を経て
再度ステップS102に戻るという処理が頻繁に実行さ
れることになる。この処理過程となると、ステップS1
05によるMD90へのデータの書き込み(バッファメ
モリ13からの読み出し)が行われないため、バッファ
メモリ13のデータ蓄積量dataは徐々に増加してい
くことになる。そして或る段階で、ステップS102に
おいて、バッファメモリ13のデータ蓄積量data≧
Yと判別されることになる。
【0067】この場合は、ステップS107に進んで、
例えばユーザに対して音量が大きく、記録動作に支障が
ある旨を示す警告表示を表示部20に表示させるための
表示制御を行う。そして、次のステップS108におい
て、アナログ音声信号処理部51(又はDSP39)を
制御してスピーカ53から出力されているモニタ出力の
レベルをMD90への書き込みが不可とならない所定レ
ベルまで下げ、以降はこの所定レベルを維持させるよう
な制御を実行する。この後は、ステップS103以降の
処理を実行する。
【0068】そして、ステップS108からステップS
103を経て、ステップS104に至った段階で、MD
90へのデータ書き込みが可能であると判別されれば、
再度ステップS105によるバッファメモリ13からの
読み出し、及びMD90への書き込みが再開される。そ
して以降は、先に述べた平常時の動作として、ステップ
S102〜ステップS106の処理を繰り返し実行する
状態に戻るようにされる。
【0069】ところで、モニタ音声によってMD90が
著しく振動する原因としては、スピーカ53の振動が機
器内部に伝わり、モニタ音声の振動がMD90のディス
ク自体やこれを保護するディスクカートリッジとしての
筐体の固有振動数と共振している状態にあると考えるこ
とができる。
【0070】そこで、例えばモニタ音声の出力レベルを
下げるのでなく、例えばMD90を構成しているディス
クやディスクカートリッジ等の固有振動数を含む周波数
帯域を変更するように構成することも考えられる。即
ち、例えば図2に示すDSP39において、デジタル音
声データに含まれるディスクやディスクカートリッジ等
の固有振動数を含む周波数帯域成分の振幅レベルを下げ
る、或いはこの周波数帯域成分を除去したりするもので
ある。これにより、スピーカ53から出力されるモニタ
音声の出力レベルを下げることなく、MD90等の振動
を抑制して安定したMD90への書込動作への復帰を図
ることも可能である。
【0071】また、アナログ音声信号処理部51におい
て、アナログ音声信号に対してのイコライザなどの機能
を与えて、同様にして、ディスクやディスクカートリッ
ジ等の固有振動数を含む周波数帯域成分を除去したり、
振幅レベルを下げるようにしても同様の効果が得られ
る。また、音量についての制御と、上記した周波数帯域
の可変制御とを併用することも考えられる。
【0072】なお、本実施の形態においてはCD部でC
D91から再生された音声データをMD部のMD90に
記録するCD/MDダビング記録を例にとって説明した
が、例えばアナログ入力端子17に供給されるアナログ
オーディオ信号や、デジタル入力端子55に供給される
デジタルインターフェースフォーマットの信号を、モニ
タ音声として出力しながらMD部でMD90に記録する
場合にも適用することができるのは言うまでもない。
【0073】また、上記実施の形態の説明にあっては、
CD部側での再生は1倍速により行っている場合を想定
しているが、ダビング動作時においてCD部側での再生
を1倍速よりも高速な所定倍速により実行させることも
考えられる。この場合、MD部側でのMD90への書き
込み動作としては、CD部側での再生倍速度にもよる
が、1倍速による書き込み動作でよい場合と、1倍速よ
り高速な倍速度を設定しての書き込み動作とする場合と
に分けられる。
【0074】ここで、CD部側での再生を1倍速よりも
高速な所定倍速度で行うと共に、MD部側では1倍速に
よる書き込み動作を行う場合を考えてみると、MD部側
へのデータ転送速度が高くなるのに応じて、バッファメ
モリ13に対してデータを書き込むまでの処理クロック
も、CD部側での倍速に応じて高くなる。従って、仮に
2倍速によるCD再生を行うとすれば、バッファメモリ
13に対する書き込み速度は、0.3×2=0.6Mbit/sec と
なる。これに対してMD部側では1倍速によりディスク
へのデータ書き込みを行うため、バッファメモリ13か
らの読み出し速度は1.44Mbit/secである。
【0075】上記のようにCD部により倍速度再生を行
ってダビング記録を行う場合には、バッファメモリ13
に対する書き込み速度と読み出し速度の比率が小さくな
る場合(但し、この場合においても書き込み速度に対し
て読み出し速度のほうが速いという条件は変わらない)
が在るが、このような場合には、常にバッファメモリ1
3に対して或る一定量以上のデータが蓄積された状態で
の記録動作とすることもある。つまりMD90に対して
間欠記録ではなく、連続記録が行われるものである。こ
のような場合において、仮にモニタ音声を出力するよう
な場合であっても、本発明の適用は可能である。
【0076】また、これまで説明してきた本実施の形態
においては、バッファメモリ13において、データ蓄積
量Y以上となり、スピーカ53からのモニタ出力のレベ
ルを下げた場合は、それ以降、モニタ音声の出力レベル
は下げた状態のままとする例が示されているが、これは
あくまでも一例であり、例えばモニタ音声の出力レベル
を下げた後、バッファメモリ13のデータ蓄積量がデー
タ蓄積量X以下になった時はスピーカ53のモニタ出力
を元のレベル状態に戻すようにしても良い。そして、そ
の後再びバッファメモリ13においてデータ蓄積量Y以
上となった時はモニタ出力レベルを下げるといった制御
を行い、このような制御を所定回数行っても駄目な場合
のみスピーカ53のモニタ出力レベルを下げた状態のま
まにするといったことも可能である。これは、上述した
ディスクやディスクカートリッジ等の固有振動数に対応
する周波数帯域レベルを可変制御する場合にも適用でき
るものである。
【0077】またさらに、本実施の形態では、ピット形
態によりデータが記録された再生専用の光ディスク(C
D)の再生と、光磁気ディスク(MD)の記録再生を行
うことができるCD/MD複合機器を例にとって説明し
たが、例えば信号面が色素膜で形成された追記型の光デ
ィスク(例えばCD−R)の記録再生や、相変化方式に
よる書き換え可能な光ディスク(例えばDVD−R,D
VD−RW等)の記録再生を行うことができる各種複合
機器に適用可能である。また本発明は必ずしもこれらの
複合機器ばかりに適用されるものでなく、少なくともこ
れらの記録可能なディスクに対応する記録装置に適用す
れば同様の効果を得ることができる。
【0078】さらにまた、再生時に再生ディスクからデ
ータを読み出す際にも、スピーカ53から出力される再
生音声の音量によっては、再生ディスク等が激しく振動
し、この振動によって再生ディスクからデータを読み出
すことができなくなるといったことも考えられるので、
そのような場合には本発明を再生装置に適用することも
可能である。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録装置
は、入力された記録データを記録媒体に記録する際に、
データ蓄積量判別手段にて記憶手段に蓄積された記録デ
ータの蓄積量が所定以上と判別した時は、制御手段によ
りモニタ出力手段から出力されるモニタ音声について所
要の変化を与えるようにしている。このために、1つと
してはモニタ音声の音量を下げるように制御を実行する
のであるが、これにより、モニタ音声の過大な音量によ
って発生する振動を抑制することができるため、このよ
うな振動に起因するトラッキングサーボやフォーカスサ
ーボのエラーの発生を抑えることができる。従って、記
憶手段に蓄積されている記録データを記録媒体に確実に
書き込むことができるので、記録媒体に記録される記録
データの一部に欠落が生じるといったことがなく、この
記録媒体に記録された音楽等の記録データを再生した場
合でも再生音声が音飛びするのを防ぐことができる。
【0080】また、本発明はデータ蓄積量判別手段にて
記憶手段に蓄積された記録データの蓄積量が所定以上と
判別した時は、制御手段によりモニタ出力手段から出力
されるモニタ音声の内、記録媒体固有の振動数を含むモ
ニタ音声の周波数帯域を減衰させるための制御を実行す
ることで、記録媒体に記録される記録データの欠落を防
止するようにも構成される。この場合は、単純に音量を
下げるのではなく、その記録媒体に固有の振動数に対応
した制御となるため、例えばディスクに対する記録デー
タの書き込みが不可となる主たる原因が、モニタ音声の
或る特定の帯域と記録媒体固有の振動数との共振などの
振動によるものである場合には、非常に有効に振動を抑
制できることになる。
【0081】また、本発明では、入力された記録データ
のモニタ音声を出力するためのモニタ出力手段としての
信号経路は、この記録データを記録するための信号経路
に対して分岐された構成として設けられており、モニタ
音声についての制御は、このモニタ出力手段としての信
号経路において行われる。このため、記録媒体に記録さ
れる記録データに何ら影響を及ぼすことがないといった
利点がある。
【0082】このような本発明の構成は、本発明の記録
装置としての本体部とモニタ音声が音声として出力され
るスピーカとが一体構成されている場合に非常に有効と
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置の外観を示
す斜視図である。
【図2】本実施の形態の記録再生装置のブロック図であ
る。
【図3】本実施の形態のダビング動作時におけるバッフ
ァメモリの蓄積状況の説明図である。
【図4】本実施の形態のダビング動作時における処理動
作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 CD/MD複合機器、11a 本体部、3,33
光学ヘッド、8 エンコード/デコード部、11 MD
コントローラ、12 メモリコントローラ、13 バッ
ファメモリ、14 エンコード/デコード部、19 操
作部、20 表示部、21 システムコントローラ、2
1a RAM、37 デコーダ、39DSP、51 ア
ナログ音声信号処理部、52 アンプ、53 スピー
カ、61MD収納部、62 CD収納部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された記録データが一時記憶される
    記憶手段と、 上記入力された記録データを上記記憶手段に第1の転送
    速度で連続的に書き込む書込制御と、上記記憶手段に蓄
    積された記録データを第1の転送速度より速い第2の転
    送速度で読み出す読出制御を実行する記憶制御手段と、 上記記憶手段から読み出された記録データを記録媒体に
    記録する記録手段と、 上記入力された記録データについて、所要の信号処理を
    行って外部にモニタ音声として出力させるモニタ出力手
    段と、 上記記憶手段に記憶された記録データのデータ蓄積量が
    所定以上であるか否かを判別するデータ蓄積量判別手段
    と、 上記データ蓄積量判別手段により上記データ蓄積量が所
    定以上であることが判別された場合、上記モニタ音声に
    ついて所要の変化が与えられるようにするための信号処
    理が、上記モニタ出力手段において行われるように制御
    する制御手段と、 を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記モニタ音声の出力
    レベルを下げるための信号処理が、上記モニタ出力手段
    において実行されるように制御を実行することを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記モニタ音声の周波
    数特性に所要の変化を与えるための信号処理が、上記モ
    ニタ出力手段において実行されるように制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段が実行する、上記モニタ音
    声の周波数特性に所要の変化を与えるための制御として
    は、上記記録媒体固有の振動数を含むとされる上記モニ
    タ音声の周波数帯域を減衰させるための制御であること
    を特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 上記モニタ出力手段として形成される信
    号処理経路と、上記入力された記録データを上記記録媒
    体に記録するための信号処理経路とが、互いに異なる信
    号処理経路として形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006510148A (ja) * 2002-12-16 2006-03-23 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 記憶装置の動作方法及び回路
JP2022174513A (ja) * 2021-05-11 2022-11-24 Necパーソナルコンピュータ株式会社 情報処理装置、及び制御方法

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