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JP2000253460A - 移動体通信システムにおける緊急呼接続方法、無線基地局及び移動端末 - Google Patents

移動体通信システムにおける緊急呼接続方法、無線基地局及び移動端末

Info

Publication number
JP2000253460A
JP2000253460A JP11054464A JP5446499A JP2000253460A JP 2000253460 A JP2000253460 A JP 2000253460A JP 11054464 A JP11054464 A JP 11054464A JP 5446499 A JP5446499 A JP 5446499A JP 2000253460 A JP2000253460 A JP 2000253460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emergency call
base station
mobile terminal
slot
wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11054464A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroko Yonekura
裕子 米倉
Mitsuo Igari
三男 猪狩
Yoko Yamada
陽子 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11054464A priority Critical patent/JP2000253460A/ja
Publication of JP2000253460A publication Critical patent/JP2000253460A/ja
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体通信システムにおいて、無線回線上の
通話用スロットに空きがない場合にも緊急呼の接続を可
能とする。 【解決手段】 無線回線上の通話用スロットS1〜S3
の全てが、移動端末101a〜101cにより使用中
で、移動端末101dから緊急呼の発呼があったとす
る。この状態で、移動端末101dから無線基地局10
2に緊急呼の発呼が行わると、無線基地局102は、制
御用スロットとして使用していたスロットS4を、移動
端末101dの緊急呼用の通話用スロットとして割り当
てる。これにより、警察署・消防署への緊急呼の発呼が
あった場合でも緊急呼の接続が可能となる。また、移動
端末101dが緊急呼による通話中に、無線状態が不安
定となる等により他の無線基地局に対してハンドオーバ
を行った場合にも、ハンドオーバ先の無線基地局は、前
述と同様に、その緊急呼用の通話用スロットとして制御
用スロットを指定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信システ
ムにおける緊急呼接続方法、無線基地局及び移動端末に
係り、特に、無線回線上の通話用スロットが全使用中の
場合でも緊急呼の接続を可能とする移動体通信システム
における緊急呼接続方法、無線基地局及び移動端末に関
する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システムにおける緊急呼の接
続方法に関する従来技術として、以下に説明するように
技術が知られている。すなわち、特開平6−24525
6号公報には、無線回線に空きがない場合に緊急呼の発
呼があると、通話中の一般呼の中から特定の一般呼を選
択し、選択した一般呼を隣接の無線基地局との接続へ移
すという技術が提案されている。また、特開平9−20
0119号公報には、緊急呼の接続がより大きな確率で
保証されるように、通話チャネルに対して一定の割合で
緊急呼用チャネルをリザーブするという技術が提案され
ている。さらに、特開平5−75536号公報には、網
輻輳による規制処理実施時に規制対象の移動端末からの
緊急呼の発呼を可能とするという技術が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による移動体
通信システムは、移動端末が発呼する際に無線回線上の
通話チャネルの割り当てを制御チャネルを用いて無線基
地局に要求し、要求を受けた無線基地局が空いている通
話チャネルがあるか否かを判断し、空いている通話チャ
ネルがあればこれをその発呼端末に割り当てるという方
法により通話チャネルの割り当てを行っている。前述に
おいて、通話チャネルに空きがない場合、無線基地局
は、移動端末に対して通話チャネルの割り当てが不可で
ある旨を通知し、その発呼は接続されない。
【0004】一般に、1つの無線基地局が収容可能な移
動端末の数は限られており、トラフィックの多い場所で
は、空き通話チャネルが無い状況が発生する。このた
め、従来技術による移動体通信システムは、このような
場合に、警察署や消防署への通報等の緊急呼が発生して
も、この緊急呼を接続することができないという問題点
を有していた。
【0005】前述した特開平6−245256号公報、
特開平9−200119号公報等に記載された従来技術
は、空きチャネルがない場合に緊急呼を接続することが
できないという課題を解決するための方法であるが、特
開平6−245256号公報に記載された従来技術は、
通話中の一般呼を隣接の無線基地局との接続へ移す方法
であり、隣接の無線基地局に空き通話チャネルが無い場
合や、隣接無線基地局間との無線状態が悪く接続するこ
とができない場合に通話中の一般呼を切断してしまうと
いう問題点を生じさせてしまう。また、特開平9−20
0119号公報に記載の従来技術は、事前に緊急呼用の
通話チャネルをリザーブしておく方法であるため、緊急
呼の通話がない場合でも一般呼用の通話チャネルが少な
くなるという問題点を有している。また、特開平5−7
5536号公報に記載の従来技術は、網輻輳時の規制処
理中の緊急呼の接続に関する提案であり、空き通話チャ
ネルがない場合の緊急呼の接続に関しては配慮されてい
ないという問題点を有している。
【0006】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、無線回線上に空き通話チャネルがない場合
でも緊急呼の接続を可能とする移動体通信システムにお
ける緊急呼接続方法、無線基地局及び移動端末を提供す
ることにある。
【0007】すなわち、本発明の目的は、無線回線上の
通話用スロットが全使用中に移動端末から緊急呼の発
呼、または、緊急呼のハンドオーバがあった場合、制御
用スロットを使用してこの緊急呼の接続を可能とする移
動体通信システムにおける緊急呼接続方法、無線基地局
及び移動端末を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、無線回線上の
通話用スロットの全てが使用中に移動端末から緊急呼の
発呼、または、緊急呼のハンドオーバがあり、制御用ス
ロットを使用して該緊急呼を接続する際に、制御用スロ
ットにおける制御信号送受信の一時停止を通知する移動
体通信システムにおける緊急呼接続方法、無線基地局、
及び、制御信号送受信の一時停止の旨を表示することの
できる移動端末を提供することにある。
【0009】さらに、本発明の第3の目的は、制御用ス
ロットを緊急呼用に割り当て後、通話用スロットを使用
していた一般呼の通話が終了すると、緊急呼を通話用ス
ロットへ切り替える移動体通信システムにおける緊急呼
接続方法及び無線基地局を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、複数の移動端末と、該複数の移動端末を無線回線を
介し収容する複数の無線基地局と、該無線基地局を有線
回線を介して収容する交換機と、該交換機が接続される
ネットワークとを有する移動体通信システムにおける緊
急呼接続方法において、前記移動端末は、緊急呼発呼の
際、または、緊急呼通話中にハンドオーバを行う際、緊
急呼発呼通知メッセージを前記無線回線を介して前記無
線基地局、または、ハンドオーバ先の無線基地局に通知
し、これを受信した前記無線基地局は、通話用スロット
に空きが無ければ制御用スロットを前記緊急呼用の通話
用スロットとして割り当て、この割り当てスロットを前
記無線回線を介して前記移動端末に通知することにより
達成される。
【0011】また、前記目的は、前記無線基地局が制御
用スロットを緊急呼用の通話用スロットとして割り当て
る際に、制御用スロットによる制御信号送受信を一時停
止する旨を示す制御チャネル一時停止メッセージを前記
無線回線を介して自無線ゾーン内に在圏する移動端末に
送信することにより、また、緊急呼が制御用スロットを
使用して通話中に、通話用スロットを使用していた一般
呼が終了すると、前記緊急呼を通話用スロットへ切り替
えることにより達成される。
【0012】また、本発明によれば前記目的は、複数の
移動端末と、該複数の移動端末を無線回線を介し収容す
る複数の無線基地局と、該無線基地局を有線回線を介し
て収容する交換機と、該交換機が接続されるネットワー
クとを有する移動体通信システムに用いる無線基地局に
おいて、該無線基地局は、自無線基地局の各部動作を制
御する制御用マイコンと、各種情報を記憶するメモリ
と、無線回線を制御する無線制御部と、有線回線を制御
する回線制御部と、有線回線との接続部である有線イン
タフェース部とを備え、前記移動端末から前記無線回線
を介して緊急呼発呼通知メッセージまたは緊急呼通知メ
ッセージを受信すると、通話用スロットに空きが無けれ
ば制御用スロットを前記緊急呼用の通話用スロットとし
て割り当て、この割り当てスロットを前記無線回線を介
して前記移動端末に通知することにより達成される。
【0013】また、前記目的は、前記無線基地局が、制
御用スロットを緊急呼用の通話用スロットとして割り当
てる際に、制御用スロットによる制御信号送受信を一時
停止する旨を示す制御チャネル一時停止メッセージを前
記無線回線を介して自無線ゾーン内に在圏する移動端末
に送信することにより、また、緊急呼が制御用スロット
を使用して通話中に、通話用スロットを使用していた一
般呼が終了すると、前記緊急呼を発呼した移動端末に対
してスロット切り替え指示メッセージを送信し、前記緊
急呼を通話用スロットへ切り替える通信中スロット切替
処理を実行することにより達成される。
【0014】さらに、本発明によれば前記目的は、複数
の移動端末と、該複数の移動端末を無線回線を介し収容
する複数の無線基地局と、該無線基地局を有線回線を介
して収容する交換機と、該交換機が接続されるネットワ
ークとを有する移動体通信システムに用いる移動端末に
おいて、該移動端末が、自移動端末の各部動作を制御す
る制御用マイコンと、無線回線を制御する無線制御部
と、無線回線の状態を監視する電波品質監視部と、各種
情報を記憶するメモリと、電話番号等を入力するキーボ
ードと、各種情報を表示するディスプレイと、音声を入
力するマイクと、音声を出力するスピーカと、マイクか
ら入力された音声、スピーカへ出力する音声を処理する
音声処理部とを備え、緊急呼の発呼の際にその発呼が緊
急呼である旨を示す緊急呼発呼通知メッセージを前記無
線回線を介して前記無線基地局へ送信し、また、緊急呼
通話中にハンドオーバを行う際にハンドオーバ先無線基
地局へ緊急呼通知メッセージを送信することにより達成
される。
【0015】また、前記目的は、前記移動端末が、無線
基地局から制御チャネル一時停止メッセージを受信する
とその通知内容を表示し、制御チャネル一時停止メッセ
ージ受信後に前記無線基地局が報知する報知情報を受信
すると、制御チャネル一時停止メッセージの内容の表示
を消去することにより達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明による移動体通信シ
ステムにおける緊急呼接続方法、無線基地局及び移動端
末の一実施形態を図面により詳細に説明する。
【0017】図1は本発明を適用した移動体通信システ
ムにおける無線回線上のスロット使用例を説明する図、
図2は本発明を適用した移動体通信システムの構成を示
すブロック図、図3は本発明を適用した移動体通信シス
テムにおける無線回線上のスロット構成を説明する図、
図4は本発明を適用した移動体通信システムにおける移
動端末と無線基地局との間のシーケンス図、図13は本
発明を適用した移動体通信システムにおけるハンドオー
バ時の移動端末と無線基地局との間のシーケンス図であ
る。図1〜図4において、101、101a〜101e
は移動端末、102、102a〜102bは無線基地
局、201は移動体ネットワーク、202はPOI、2
03は固定電話ネットワーク、204は警察署・消防
署、205は無線回線、206は有線回線、207は交
換機である。
【0018】図2に示すように、本発明を適用した移動
体通信システムは、複数の移動端末101a〜101e
と、複数の無線基地局102a〜102bと、交換機2
07と、この交換機207が接続される移動体ネットワ
ーク201とにより構成される。無線基地局102a〜
102bは、無線回線205を介して無線ゾーン内に在
圏する複数の移動端末101a〜101eとの間で通信
を行い、有線回線206を介して接続されている交換機
207に通信の中継を行う。交換機207は、移動体ネ
ットワーク201に接続され、また、移動体ネットワー
ク201は、POI202を介して固定電話ネットワー
ク203に接続されている。このような接続経路を持つ
ことにより、図2に示す移動体通信システムは、移動端
末101a〜101eと、固定電話ネットワーク203
に接続されている警察署・消防署204との通話を行わ
せることが可能である。
【0019】前述した移動端末と無線基地局との間の無
線回線205のスロット構成の一例を図3に示してい
る。図3に示す例は、無線回線205が4チャネル多重
のTDMA−TDDである場合の例を示しており、上り
方向(移動端末→無線基地局)及び下り方向(無線基地
局→移動端末)に各4スロットを有している。4スロッ
トの内の3スロットは、通話用スロットとして使用さ
れ、1スロットが制御用スロットとして使用される。
【0020】図3に示す例は、このようにスロット構成
を持つため、1つの無線基地局102と通話可能な移動
端末101は3台である。図3には、3台の移動端末1
01a〜101cが無線基地局102と通話している例
を示している。移動端末101aには通話用スロットと
してスロットS1が、移動端末101bにはスロットS
2が、移動端末101cにはスロットS3が割り当てら
れ、制御用スロットとしてスロットS4が使用されてい
る。
【0021】図1は本発明による無線回線上のスロット
使用例を示しており、図3により説明したように、無線
回線上の通話用スロットの全てが使用中で、移動端末1
01dから緊急呼の発呼があった場合の無線回線205
上のスロットの使用例を示している。本発明を適用した
移動体通信システムにおいて、無線回線205上の通話
用スロットS1〜S3の全てが使用中(移動端末101
a〜101cが使用)である場合に、移動端末101d
から無線基地局102に緊急呼の発呼が行われたとす
る。
【0022】この場合、無線基地局102は、制御用ス
ロットとして使用していたスロットS4を、移動端末1
01dの緊急呼用の通話用スロットとして割り当てる。
これにより、無線回線205上の通話用スロットが全使
用中に、警察署・消防署204への緊急呼の発呼があっ
た場合でも緊急呼の接続が可能となる。また、移動端末
101dが緊急呼による通話中に、無線状態が不安定と
なる等により他の無線基地局に対してハンドオーバした
場合にも、ハンドオーバされた他の無線局は、図1と同
様にスロットを使用する。すなわち、他の無線局は、ハ
ンドオーバしてきた緊急呼通話中の移動端末101dに
制御用スロットとして使用していたスロットS4を割り
当てる。これにより、通話用スロットが全使用中の無線
基地局へ緊急呼がハンドオーバした場合も接続を続ける
ことが可能となり、緊急呼がハンドオーバ失敗で切断さ
れることはない。
【0023】次に、図4を参照して、本発明を適用した
移動体通信システムにおける緊急呼発呼時の移動端末1
01と無線基地局102との間の通信開始までのシーケ
ンス例を説明する。
【0024】従来技術による移動体通信システムの場
合、移動端末101と無線基地局102との間の通信に
先立ち、無線回線205上の通話チャネルの割り当て手
順が実行される。この手順は、PHSを例とすると、リ
ンクチャネル確立フェーズである。リンクチャネル確立
フェーズは、移動端末101からのリンクチャネル確立
要求メッセージの送信による通話チャネルの割り当て要
求と、これに対する無線基地局102から送信されるリ
ンクチャネル割り当てメッセージによる通話用スロット
及び通話キャリア番号の指定とからなる。
【0025】本発明の実施形態においては、緊急呼発呼
の際に、通話チャネル割り当て手順に先立ち、その発呼
が緊急呼である旨を移動端末101から無線基地局10
2に通知する。例えば、PHSを例とすると、緊急呼を
発呼する際に移動端末101は、リンクチャネル確立要
求メッセージに先立ち、緊急呼発呼通知メッセージを無
線基地局102へ送信する。緊急呼発呼通知メッセージ
は、例えば、制御用スロットに割り付けられる機能チャ
ネルUSCCH(User Specific ControlChannel)
を用いて送信する。このUSCCHは、制御用スロット
に割り付けられる任意のオプションチャネルとして定義
されているものである(ステップS401)。
【0026】以降、通常の発呼手順(S402〜S41
0)が実行される。具体的には、移動端末101は、緊
急呼発呼通知メッセージを送信(ステップS401)し
た後、リンクチャネル確立要求メッセージを無線基地局
102へ送信する(ステップS402)。リンクチャネ
ル確立要求メッセージを受信した無線基地局102は、
この発呼に使用する無線回線上の通話用スロットと通話
用キャリア番号とを指定したリンクチャネル割り当てメ
ッセージを送信する(ステップS403)。
【0027】ここで、本発明を適用した移動体通信シス
テムの場合、無線基地局102は、通話用スロットに空
きがなければ、制御用スロットを通話用スロットとして
指定する。ステップS403までの処理が終了すると、
移動端末101と無線基地局102との間に通話チャネ
ルが確立し、以降、この通話チャネルにより処理が行わ
れる。次に、移動端末101は、呼設定メッセージを無
線基地局102に送信する(ステップS404)。無線
基地局102は、呼の受け付けが正当であることが確認
されると呼設定確認メッセージを移動端末101に送信
する(ステップS405)。次に、移動端末101は、
秘匿鍵設定メッセージにより秘匿鍵を通知する(ステッ
プS406)。無線基地局102は、認証要求メッセー
ジを送信し(ステップS407)、これに対して移動端
末101が認証応答メッセージを送信(ステップS40
8)してくることにより、移動端末101の正常性を確
認する。着信先の呼出が開始されると、無線基地局10
2は、移動端末101に呼び出しメッセージを送信し
(ステップS409)、着信先が応答すると応答メッセ
ージを送信する(ステップS410)。以降、移動端末
101と無線基地局102との間の無線回線が接続され
通話状態となる(ステップS411)。
【0028】次に、図13を参照して、本発明を適用し
た移動体通信システムにおける緊急呼ハンドオーバ時の
移動端末101と無線基地局102との間の通信開始ま
でのシーケンス例を説明する。なお、図13に示す例
は、移動端末からハンドオーバの要求を行う場合のPH
Sの例である。
【0029】移動端末101は、接続中の無線回線20
5の電波状態が劣化すると、接続中の無線基地局102
へTCH切替要求を送信する(ステップS1302)。
TCH切替要求を受信した無線基地局102は、移動体
端末101へTCH切替指示を送信する(ステップS1
303)。移動端末101は、TCH切替指示を受信す
ると規定値以上の電界強度で電波が受信できる無線基地
局をハンドオーバ先無線基地局として、該ハンドオーバ
先無線基地局へのハンドオーバ処理を実行する。
【0030】ここで、それまで通話が緊急呼通話であっ
た場合、移動端末は、ハンドオーバ先無線基地局102
へのリンクチャネル確立要求メッセージ送信に先立ち、
この通話が緊急呼である旨を示す緊急呼通知メッセージ
を送信する(ステップS1304)。この緊急呼通知メ
ッセージは、USCCHにより送信される。以降、発呼
時と同様の手順(ステップS1305〜S1313)が
実行され、移動端末は、ハンドオーバ先無線基地局と通
話状態となる(ステップS1314)。前述において、
無線基地局102は、この緊急呼通知メッセージを送信
した移動端末101からリンクチャネル確立要求メッセ
ージを受信すると、緊急呼のハンドオーバと認識し、ス
テップS1306において、リンクチャネル割り当てメ
ッセージ送信時に通話用スロットに空きがなければ制御
用スロットを指定する。
【0031】図5は本発明を適用した移動体通信システ
ムにおける無線基地局の構成例を示すブロック図、図6
は無線基地局の発呼受付時の処理動作を説明するフロー
チャートである。図5において、501は制御用マイコ
ン、502はメモリ、503は無線制御部、504は有
線制御部、505はネットワークインタフェース(I
F)部、506はアンテナであり、他の符号は図1〜図
4の場合と同一である。
【0032】図5に示すように、無線基地局102は、
各部の動作を制御する制御用マイコン501と、各種情
報を記憶するメモリ502と、無線回線205を制御す
る無線制御部503と、有線回線206を制御する有線
制御部504と、有線回線との接続部であるネットワー
クIF部505と、アンテナ506とにより構成され
る。
【0033】次に、前述のように構成される無線基地局
102の発呼受付時の処理動作を図5に示すフローを参
照して説明する。
【0034】(1)無線基地局102は、移動端末10
1からの緊急呼発呼通知メッセージの受信及びリンクチ
ャネル確立要求メッセージの受信を無線制御部503及
び制御用マイコン501により監視している(ステップ
S601、S603)。
【0035】(2)ステップS601で、緊急呼発呼通
知メッセージが受信されると、制御用マイコン501
は、緊急呼発呼通知メッセージ内の発識別符号として通
知される移動端末IDをメモリ502に記憶する(ステ
ップS602)。
【0036】(3)また、ステップS603で、リンク
チャンネル確立要求メッセージが受信されると、同様に
リンクチャネル確立要求メッセージ内の発識別符号とし
て通知される移動端末IDをメモリ502に記憶する
(ステップS604)。
【0037】(4)次に、無線制御部503及び制御用
マイコン501は、ステップS603で受信されたリン
クチャネル確立要求メッセージに対して割り当てる空き
通話用スロットがあるかを検索し、空き通話用スロット
があるか否かをチェックし、空き通話用スロットがあれ
ばそのスロット番号と通話用キャリア番号とを指定した
リンクチャネル割り当てメッセージを無線制御部503
介して移動端末101に送信する(ステップS605〜
S607)。
【0038】(5)ステップS606で、空き通話用ス
ロットがなかった場合、制御用マイコン501は、メモ
リ502に記憶している緊急呼発呼通知メッセージを送
信した移動端末からの移動端末IDとリンクチャネル確
立要求メッセージを送信した移動端末からの移動端末I
Dとの比較を行い、その結果により緊急呼であるか否か
を判定する(ステップS608、S609)。
【0039】(6)制御用マイコン501は、ステップ
S608で、緊急呼発呼通知メッセージを送信した移動
端末の移動端末IDとリンクチャネル確立要求メッセー
ジを送信した移動端末の移動端末IDとが不一致であっ
た場合、ステップS603で受信したリンクチャネル確
立要求メッセージが一般呼であると判断し、全スロット
使用中を示すリンクチャネル割り当て拒否メッセージを
移動端末101へ送信し、発呼受付処理を終了する(ス
テップS610)。
【0040】(7)制御用マイコン501は、ステップ
S608で、緊急呼発呼通知メッセージを送信した移動
端末の移動端末IDとリンクチャネル確立要求メッセー
ジを送信した移動端末の移動端末IDとが一致した場
合、S603で受信したリンクチャネル確立要求メッセ
ージが緊急呼であると判断し、現在制御用スロットとし
て使用しているスロット番号と通話用キャリア番号とを
指定したリンクチャネル割り当てメッセージを移動端末
101へ送信する(ステップS611)。
【0041】(8)制御用マイコン501は、ステップ
S607またはS611のリンクチャネル割り当てメッ
セージで指定したスロット番号及びキャリア番号により
通話チャネルを起動し、図4により説明したステップS
404〜S410のシーケンスを実行する発呼受付処理
を行い、移動端末101との間を通話状態とする(ステ
ップS612〜S614)。
【0042】前述では、発呼受付時の無線基地局102
について説明したが、ハンドオーバ受付時の動作も同様
に行われる。すなわち、この場合、ステップS601を
緊急呼通知メッセージとし、ステップS613をハンド
オーバ受付処理とすれば、図6に示すフローは、ハンド
オーバ受付時の動作フローとなる。
【0043】図7は本発明を適用した移動体通信システ
ムにおける移動端末の構成例を示すブロック図、図8は
移動端末の発呼時の処理動作を説明するフローチャート
である。図7において、701は制御用マイコン、70
2は無線制御部、703は電波品質監視部、704はメ
モリ、705はキーボード、706はディスプレイ、7
07はマイク、708はスピーカ、709は音声処理
部、710はアンテナである。
【0044】図7に示すように、移動端末101は、各
部の動作を制御する制御用マイコン701と、無線回線
を制御する無線制御部702と、無線回線の電波状態を
監視する電波品質監視部703と、各種情報を記憶する
メモリ704と、電話番号等を入力するキーボード70
5と、電波状態やダイヤルした電話番号等の各種情報を
表示するディスプレイ706と、音声を入力するマイク
707と、音声を出力するスピーカ708と、マイクか
ら入力された音声やスピーカへ出力する音声を処理する
音声処理部709と、アンテナ710とにより構成され
る。メモリ704には、緊急呼電話番号として“11
0”(警察)、“119”(消防)が登録されている。
緊急呼電話番号は、現状は“110”(警察)と、“1
19”(消防)のみであるが、将来他の公共緊急連絡先
ができた場合には、それを登録することも可能である。
【0045】次に、前述のように構成される移動端末1
01の発呼時の処理動作を図8に示すフローを参照して
説明する。
【0046】(1)移動端末101の制御用マイコン7
01は、オフフックされると、キーボード705から入
力された電話番号を取得し、取得した電話番号がメモリ
704に登録されている緊急呼電話番号と一致するか否
かを識別し、この発信が緊急呼か否かを判定する(ステ
ップS801〜S804)。
【0047】(2)制御用マイコン701は、ステップ
S804で、入力された電話番号とメモリ704に登録
されている緊急呼電話番号が一致すると、緊急呼である
と判定して緊急呼発呼通知メッセージを送信し、その後
にリンクチャネル確立要求メッセージを送信する。ま
た、不一致であれば、通常の発呼であるとしてリンクチ
ャネル確立要求メッセージを送信する。前述における緊
急呼発呼通知メッセージは、すでに説明したように、制
御用スロットに割り付けられる機能チャネルUSCCH
を用いて送信される(ステップS805、S806)。
【0048】(3)移動端末101は、無線基地局10
2からのメッセージ受信待ちとなり、タイマを起動しタ
イムアウトまでの間、無線基地局からのメッセージを待
ち、タイムアウトとなった場合、発呼処理を終了する
(ステップS807、S808)。
【0049】(4)ステップS807で、無線基地局1
02からメッセージが受信され、受信したメッセージが
リンクチャネルを割り当てているか否かをチェックし、
リンクチャネル割り当て拒否であれば発呼処理を終了す
る(ステップS809)。
【0050】(5)ステップS809で、受信したメッ
セージがリンクチャネル割り当てメッセージであると判
定された場合、メッセージにより指定されたスロット番
号及び通話キャリア番号により通話チャネルを起動し、
図4により説明したステップS404〜S410のシー
ケンスを実行する発呼処理を行い、無線基地局102と
の間を通話状態とする(S810〜S812)。
【0051】本発明の実施形態は、前述のような処理動
作を行うので、無線回線205上の通話用スロットの全
てが使用中に緊急呼の発呼が行われた場合、ステップS
807で受信するリンクチャネル割り当てメッセージで
指定されるスロットは制御用スロットとなるが、移動端
末101がこれを意識する必要はない。すなわち、本発
明の実施形態は、緊急呼発呼時に、リンクチャネル確立
要求メッセージ送信に先立ち緊急呼発呼メッセージを送
信するのみで、他は従来の発呼処理の実行により無線回
線205上の通話用スロットに空きがない場合でも緊急
呼の接続が可能である。
【0052】前述では、発呼受付時の無線基地局102
について説明したが、ハンドオーバ受付時の動作も同様
に行われる。この場合、移動端末101は、無線回線2
05の電波状態が劣化したことを電波品質監視部703
で検出し、その結果によりハンドオーバの要求を行う。
移動端末101は、電波状態が劣化してハンドオーバを
行う場合または無線基地局102からハンドオーバ指示
を受けた場合、緊急呼接続中であればハンドオーバ先無
線基地局102へ緊急呼通知メッセージを送信し、その
後、ステップS806〜S811の処理を行えばよい。
すなわち、緊急呼接続中のハンドオーバは、ハンドオー
バ先無線基地局102へのリンクチャネル確立要求メッ
セージに先立ち、緊急呼通知メッセージを送信するのみ
で、他は従来のハンドオーバ処理の実行によりハンドオ
ーバ先無線基地局の無線回線上の通話用スロットに空き
がない場合でも緊急呼の接続が可能となる。
【0053】前述した本発明の実施形態は、本発明をP
HSに適用したとして説明したが、本発明は、他の移動
体通信システムに対しても適用することができる。例え
ば、「デジタル方式自動車電話システム標準規格 RC
R STD−27」(社団法人電波産業会)に基づく移
動体通信システムの場合、以下に説明する方法で適用す
ることができる。
【0054】緊急呼を発呼する移動端末101は、通常
の発呼手順に先立ち、UPCHにより緊急呼発呼通知メ
ッセージを無線基地局102へ送信する。また、ハンド
オーバを行う場合も、UPCHによりハンドオーバ先無
線基地局へ緊急呼通知メッセージを送信する。その後、
通常のシーケンスにより処理を行う。無線基地局102
は、通話用スロットに空きがなければ、無線チャネル指
定メッセージにより制御用スロットを指定する。
【0055】前述で説明したように、本発明の実施形態
によれば、無線回線205上の通話用スロットに空きが
ない状況で、移動端末101から緊急呼の発呼または緊
急呼のハンドオーバがあった場合にも、制御用スロット
を使用して緊急呼の接続が可能となる。
【0056】次に、制御用スロットを使用した緊急呼が
終了した際の制御チャネル再起動処理について説明す
る。
【0057】無線基地局102は、制御用スロットを使
用した緊急呼が終了すると、このスロットにより制御チ
ャネルを再起動し報知情報の送信等の通常の制御チャネ
ルの処理を開始する。また、PHSのように隣接無線基
地局との間で制御チャネルの干渉回避が必要な移動体通
信システムにおいては、制御チャネル再起動の際に隣接
無線基地局との干渉の有無を判断し、干渉がなければそ
の制御用スロットにより制御チャネルを再起動し、干渉
があれば他の通信用スロットの通話中の一般呼の終了を
待って制御チャネル再同期等の動作を行い、隣接無線基
地局との干渉が起こらないタイミングで制御チャネルを
起動する。
【0058】制御用スロットを使用して緊急呼を接続し
た場合、緊急呼接続中、制御チャネルが使用できないこ
とになる。これより、この無線基地局102の無線ゾー
ン内に在圏する移動端末101は、無線基地局102か
らの報知情報を受信することができなくなるため圏外状
態となる。そこで、本発明の実施形態は、緊急呼に対し
て制御用スロットを割り当てる際に、無線ゾーン内に在
圏する移動端末101に制御チャネル一時停止の通知を
行うようにしている。次に、このような場合の動作につ
いて説明する。
【0059】図9は制御チャネル一時停止の通知を行う
場合の緊急呼発呼時の移動端末と無線基地局との間のシ
ーケンス例を説明する図、図10は制御チャネル一時停
止の通知を行う場合の無線基地局102の発呼受付時の
処理動作を説明するフローチャート、図11は制御チャ
ネル一時停止メッセージ受信時の移動端末の処理動作を
説明するフローチャートである。
【0060】図9に示す例は、図4に示したシーケンス
の場合と同様に、緊急呼発呼の際に、通話チャネル割り
当て手順に先立ち、その発呼が緊急呼である旨を示す緊
急呼発呼通知メッセージを移動端末101から無線基地
局102へ通知するようにしている。無線基地局102
は、無線回線205上の通話用スロットが全て使用中で
あるために制御用スロットをその緊急呼に割り当てる場
合、制御チャネルの一時停止を通知する制御チャネル一
時停止メッセージを自無線ゾーン内に在圏する移動端末
101へ送信する。以下、本発明をPHSに適用したも
のとして、図9に示すシーケンスを説明する。
【0061】図4に示したシーケンスの場合と同様に、
移動端末101は、リンクチャネル確立要求メッセージ
に先立ち、緊急呼発呼通知メッセージを無線基地局10
2へ送信する。この緊急呼発呼通知メッセージは、制御
用スロットに割り付けられる機能チャネルUSCCHを
用いて送信される。次に、移動端末101は、リンクチ
ャネル確立要求メッセージを無線基地局102に送信す
る(ステップS901、S902)。
【0062】リンクチャネル確立要求メッセージを受信
した無線基地局102は、空き通話用スロットを検索
し、通話用スロットに空きがなくこの緊急呼に対して制
御用スロットを割り当てる場合、リンクチャネル割り当
てメッセージを送信する前に制御チャネル一時停止メッ
セージを自無線ゾーン内に在圏する移動端末101に報
知する。この制御チャネル一時停止メッセージは、緊急
呼発呼通知メッセージと同様に制御用スロットに割り付
けられる機能チャネルUSCCHを用いて報知される
(ステップS903)。
【0063】無線基地局102は、制御チャネル一時停
止メッセージを送信後、緊急呼を発呼した移動端末10
1に対して制御用スロットを指定したリンクチャネル割
り当てメッセージを送信する(ステップS904)。
【0064】以降、図4により説明したと同様の発呼手
順(ステップS905〜S911)が実行され、移動端
末101と無線基地局102とが通話状態となる(ステ
ップS912)。
【0065】前述において、通話用スロットに空きがあ
る場合、ステップS903の制御チャネル一時停止メッ
セージを送信せずに、空き通話用スロットを指定したリ
ンクチャネル割り当てメッセージを送信すればよい。
【0066】前述では発呼時におけるシーケンスついて
説明したが、ハンドオーバ時も同様となる。また、この
ように動作を行う無線基地局102の構成は、図5に示
して説明したものと同様でよい。
【0067】次に、図10に示すフローを参照して制御
チャネル一時停止の通知を行う場合の無線基地局102
の発呼受付時の処理動作を説明する。
【0068】図10に示すフローのステップS1001
〜S1010までの処理は、図6に示すフローにより説
明したステップS601〜S610までの処理と同一で
あり、また、ステップS1012〜S1015までの処
理は、ステップ611〜614の処理と同一である。
【0069】そして、図10に示すのフローで図6の場
合と相違するのは、ステップS1009で、空き通話チ
ャネルがない状態で受信したリンクチャネル確立要求メ
ッセージが緊急呼であると判断した場合に、その緊急呼
に対して現在制御スロットとして使用しているスロット
を割り当てるが、これに先立って自無線ゾーン内に在圏
する他の移動端末101に対して緊急呼の接続により制
御チャネルが一時停止することを示す制御チャネル一時
停止メッセージを、ステップ1011の処理で送信する
点である。この制御チャネル一時停止メッセージは、制
御用スロットに割り付けられる機能チャネルUSCCH
を使用して送信される。
【0070】以後、図6に示したステップS612〜S
614と同一のステップS1012〜S1015の処理
を実行することにより、基地局102と移動端末101
との間が通話状態となる。
【0071】前述では、発呼受付時の無線基地局102
について説明したが、ハンドオーバ受付時の動作も同様
に行われる。
【0072】次に、図11に示すフローを参照して、制
御チャネル一時停止メッセージ受信時の移動端末の処理
動作を説明する。なお、この場合の移動端末の構成は、
図7に示すものと同様である。
【0073】(1)移動端末101は、待ち受け状態に
おいて、無線基地局102から制御チャネル上に報知さ
れる報知情報を監視し、制御チャネル一時停止通知を受
信したか否かをチェックしている(ステップS110
1、S1102)。
【0074】(2)ステップS1102で、制御チャネ
ル一時停止通知を受信した場合、制御用マイコン701
は、ディスプレイ706へ緊急呼接続により制御チャネ
ルが一時停止する旨を示すメッセージを表示する。この
メッセージとしては、例えば、“圏外(緊急呼接続
中)”等と表示すればよい(S1103)。
【0075】(3)ステップS1103で、メッセージ
表示後、移動端末101は、報知情報の監視を続け、報
知情報を受信すると制御チャネルが再開されたと判断
し、ディスプレイ706に表示したメッセージを消去し
て、通常の待ち受け状態となる(S1104〜S110
6)。
【0076】前述の処理において、移動端末は、S11
02の処理で制御チャネル一時停止メッセージを受信し
た場合、隣接する無線基地局102が送出する電波を監
視し、その電波状態がよければ、その隣接無線基地局の
無線ゾーンへの在圏に移り、電波状態が悪い場合に、緊
急呼接続により制御チャネルが一時停止する旨を示すメ
ッセージ、例えば“圏外(緊急呼接続中)”等をディス
プレイ706に表示するようにすることもできる。
【0077】前述した本発明の実施形態における制御チ
ャネル一時停止の通知を行う場合の例は、本発明をPH
Sに適用したとして説明したが、本発明は、他の移動体
通信システムに対しても適用することができる。例え
ば、「デジタル方式自動車電話システム標準規格 RC
R STD−27」(社団法人電波産業会)に基づく移
動体通信システムの場合、UPCHを使用して制御チャ
ネル一時停止メッセージを送信するようにすることによ
り本発明を適用することが可能である。
【0078】前述した本発明の実施形態における制御チ
ャネル一時停止の通知を行う場合の例によれば、基地局
は、緊急呼接続のために制御用スロットを使用された場
合、自無線ゾーン内の他の移動端末に対して制御チャネ
ルの一時停止を通知することが可能であり、移動端末1
01のユーザは圏外になった理由が緊急呼接続によるも
のであることが認識できる。
【0079】図12は本発明を適用した移動体通信シス
テムにおける緊急呼スロット切り替え時の移動端末と無
線基地局との間のシーケンス例を説明する図であり、次
に、図12を参照して、制御用スロットにより緊急呼を
接続中に通話用スロットを使用している一般呼が終了し
たとき、緊急呼を空いた通話用スロットへ切り替える場
合の動作を説明する。なお、この緊急呼を空いた通話用
スロットへ切り替えは、通話中チャネル切り替えの一般
的なシーケンスで実現することが可能である。
【0080】(1)制御用スロットにより緊急呼接続中
に、通話用スロットを使用していた一般呼が終了する
と、無線基地局は、例えば、PHSの場合、緊急呼を発
呼した移動端末101へTCH切り替え指示メッセージ
を送信する。TCH切り替え指示メッセージには、切り
替え先のスロット番号と通話キャリア番号とが指定され
る。すなわち、無線基地局102は、終了した一般呼が
使用していた通話用スロットを指定したTCH切り替え
指示メッセージを送信する(ステップS1201、S1
202)。
【0081】(2)TCH切り替え指示メッセージを受
信した移動端末101は、直ちに指定された通話用スロ
ットへの切り替え処理を実施する。これにより、空きと
なった通話用スロットにおいて通話状態となる(ステッ
プS1203)。
【0082】前述した緊急呼を空いた通話用スロットへ
切り替える場合の動作は、PHS以外の移動体通信シス
テムへの適用も可能であり、例えば「デジタル方式自動
車電話システム標準規格 RCR STD−27」(社
団法人電波産業会)に基づく移動体通信システムの場合
においては、通常のチャネル切り替えシーケンスを実行
し、切り替え先無線チャネル指定メッセージ内のスロッ
ト番号に空きとなった通話用スロットを指定するように
すればよい。
【0083】すなわち、無線基地局102は、制御用ス
ロットを使用して緊急呼を接続中の場合に、通話用スロ
ットを使用している一般呼の終了を監視し、一般呼が終
了したことを検出すると、緊急呼に対して空いた通話用
スロットへの切り替えを指示する通常のチャネル切り替
え処理を実行する機能のみを備えればよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、無
線回線上の通話用スロットの全てが使用中に、移動端末
から緊急呼の発呼または緊急呼のハンドオーバがあった
場合、制御用スロットをその緊急呼用の通話用スロット
として割り当てることにより確実に緊急呼を接続するこ
とができる。
【0085】また、本発明によれば、制御用スロットを
緊急呼用の通話用スロットとして割り当てる際に、無線
基地局が無線ゾーン内に在圏する他の移動端末へ制御チ
ャネルの一時停止を通知することにより、無線ゾーン内
に在圏する他の移動端末に緊急呼接続により制御チャネ
ルが一時停止している旨を表示することができ、移動端
末のユーザに圏外になった理由が緊急呼接続によるもの
であることを認識させることができる。
【0086】さらに、本発明によれば、制御用スロット
により緊急呼を接続中に、通話用スロットを使用してい
た一般呼が終了すると、緊急呼を空きとなった通話用ス
ロットへ切り替えることができるので、制御チャネルの
停止時間を最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した移動体通信システムにおける
無線回線上のスロット使用例を説明する図である。
【図2】本発明を適用した移動体通信システムの構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明を適用した移動体通信システムにおける
無線回線上のスロット構成を説明する図である。
【図4】図4は本発明を適用した移動体通信システムに
おける移動端末と無線基地局との間のシーケンス図であ
る。
【図5】本発明を適用した移動体通信システムにおける
無線基地局の構成例を示すブロック図である。
【図6】無線基地局の発呼受付時の処理動作を説明する
フローチャートである。
【図7】本発明を適用した移動体通信システムにおける
移動端末の構成例を示すブロック図である。
【図8】移動端末の発呼時の処理動作を説明するフロー
チャートである。
【図9】制御チャネル一時停止の通知を行う場合の緊急
呼発呼時の移動端末と無線基地局との間のシーケンス例
を説明する図である。
【図10】制御チャネル一時停止の通知を行う場合の無
線基地局102の発呼受付時の処理動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図11】制御チャネル一時停止メッセージ受信時の移
動端末の処理動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明を適用した移動体通信システムにおけ
る緊急呼スロット切り替え時の移動端末と無線基地局と
の間のシーケンス例を説明する図である。
【図13】本発明を適用した移動体通信システムにおけ
るハンドオーバ時の移動端末と無線基地局との間のシー
ケンス図である。
【符号の説明】
101、101a〜101e 移動端末 102、102a〜102b 無線基地局 201 移動体ネットワーク 202 POI 203 固定電話ネットワーク 204 警察署・消防署 205 無線回線 206 有線回線 207 交換機 501、701 制御用マイコン 502、704 メモリ 503、702 無線制御部 504 有線制御部 505 ネットワークインタフェース(IF)部 506、710 アンテナ 703 電波品質監視部 705 キーボード 706 ディスプレイ 707 マイク 708 スピーカ 709 音声処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 陽子 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 Fターム(参考) 5K067 AA22 AA34 BB02 DD13 DD28 DD51 EE02 EE10 EE16 EE23 EE63 EE64 EE65 FF18 FF20 FF23 FF27 GG11 HH05 HH12 HH24 JJ13 JJ20 JJ22 JJ35 JJ39

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動端末と、該複数の移動端末を
    無線回線を介し収容する複数の無線基地局と、該無線基
    地局を有線回線を介して収容する交換機と、該交換機が
    接続されるネットワークとを有する移動体通信システム
    における緊急呼接続方法において、前記移動端末は、緊
    急呼発呼の際に緊急呼発呼通知メッセージを前記無線回
    線を介して前記無線基地局に通知し、これを受信した前
    記無線基地局は、通話用スロットに空きが無ければ制御
    用スロットを前記緊急呼用の通話用スロットとして割り
    当て、この割り当てスロットを前記無線回線を介して前
    記移動端末に通知することを特徴とする緊急呼接続方
    法。
  2. 【請求項2】 複数の移動端末と、該複数の移動端末を
    無線回線を介し収容する複数の無線基地局と、該無線基
    地局を有線回線を介して収容する交換機と、該交換機が
    接続されるネットワークとを有する移動体通信システム
    における緊急呼接続方法において、緊急呼通話中の移動
    端末は、ハンドオーバを行う際、通話が緊急呼である旨
    を示す緊急呼通知メッセージをハンドオーバ先無線基地
    局に送信し、これを受信した前記ハンドオーバ先無線基
    地局は、通話用スロットに空きが無ければ制御用スロッ
    トを前記緊急呼用の通話用スロットとして割り当て、こ
    の割り当てスロットを前記無線回線を介して前記移動端
    末に通知することを特徴とする緊急呼接続方法。
  3. 【請求項3】 複数の移動端末と、該複数の移動端末を
    無線回線を介し収容する複数の無線基地局と、該無線基
    地局を有線回線を介して収容する交換機と、該交換機が
    接続されるネットワークとを有する移動体通信システム
    に用いる無線基地局において、該無線基地局は、自無線
    基地局の各部動作を制御する制御用マイコンと、各種情
    報を記憶するメモリと、無線回線を制御する無線制御部
    と、有線回線を制御する回線制御部と、有線回線との接
    続部である有線インタフェース部とを備え、前記移動端
    末から前記無線回線を介して緊急呼発呼通知メッセージ
    または緊急呼通知メッセージを受信すると、通話用スロ
    ットに空きが無ければ制御用スロットを前記緊急呼用の
    通話用スロットとして割り当て、この割り当てスロット
    を前記無線回線を介して前記移動端末に通知することを
    特徴とする無線基地局。
  4. 【請求項4】 複数の移動端末と、該複数の移動端末を
    無線回線を介し収容する複数の無線基地局と、該無線基
    地局を有線回線を介して収容する交換機と、該交換機が
    接続されるネットワークとを有する移動体通信システム
    に用いる移動端末において、該移動端末は、自移動端末
    の各部動作を制御する制御用マイコンと、無線回線を制
    御する無線制御部と、無線回線の状態を監視する電波品
    質監視部と、各種情報を記憶するメモリと、電話番号等
    を入力するキーボードと、各種情報を表示するディスプ
    レイと、音声を入力するマイクと、音声を出力するスピ
    ーカと、マイクから入力された音声、スピーカへ出力す
    る音声を処理する音声処理部とを備え、緊急呼の発呼の
    際にその発呼が緊急呼である旨を示す緊急呼発呼通知メ
    ッセージを前記無線回線を介して前記無線基地局へ送信
    し、また、緊急呼通話中にハンドオーバを行う際にハン
    ドオーバ先無線基地局へ緊急呼通知メッセージを送信す
    ることを特徴とする移動端末。
  5. 【請求項5】 複数の移動端末と、該複数の移動端末を
    無線回線を介し収容する複数の無線基地局と、該無線基
    地局を有線回線を介して収容する交換機と、該交換機が
    接続されるネットワークとを有する移動体通信システム
    に用いる移動端末において、該移動端末は、自移動端末
    の各部動作を制御する制御用マイコンと、無線回線を制
    御する無線制御部と、無線回線の状態を監視する電波品
    質監視部と、各種情報を記憶する記憶部と、電話番号等
    を入力するキーボードと、各種情報を表示するディスプ
    レイと、音声を入力するマイクと、音声を出力するスピ
    ーカと、マイクから入力された音声、スピーカへ出力す
    る音声を処理する音声処理部とを備え、前記無線基地局
    から制御チャネル一時停止メッセージを受信するとその
    通知内容を表示し、制御チャネル一時停止メッセージ受
    信後に前記無線基地局が報知する報知情報を受信する
    と、制御チャネル一時停止メッセージの内容の表示を消
    去することを特徴とする移動端末。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009260855A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Kenwood Corp 無線通信システム
US7756088B2 (en) 2003-03-27 2010-07-13 Kyocera Corporation Radio base station system, channel allocation method and channel allocation program
US8036700B2 (en) 2005-04-28 2011-10-11 Fujitsu Limited Mobile communication system and mobile terminal

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