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JP2000113309A - 自動販売機の商品収納装置 - Google Patents

自動販売機の商品収納装置

Info

Publication number
JP2000113309A
JP2000113309A JP10280336A JP28033698A JP2000113309A JP 2000113309 A JP2000113309 A JP 2000113309A JP 10280336 A JP10280336 A JP 10280336A JP 28033698 A JP28033698 A JP 28033698A JP 2000113309 A JP2000113309 A JP 2000113309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
lock
stopper
rack
vending machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10280336A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Yasaka
義男 矢坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP10280336A priority Critical patent/JP2000113309A/ja
Publication of JP2000113309A publication Critical patent/JP2000113309A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Vending Machines For Individual Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ディスプレイ効果を向上させることができ、
ローディング作業を確実かつ円滑に行うことができると
ともに、製造コストを削減することができる商品収納装
置を提供する。 【解決手段】 商品ラックを格納位置にロックする位置
と、ロックを解除する解除位置との間で移動自在なロッ
ク部材36と、ロック部材をロック位置側に付勢する手
段38と、払出口を閉鎖する突出位置と、払出口から退
避する位置との間で移動可能な商品ストッパ31と、商
品ストッパ付勢手段32,33と、商品ストッパ保持手
段35と、商品ラックが格納位置にあるときに、ロック
部材をロック位置からロック解除位置に移動させ、かつ
ストッパ保持手段による商品ストッパの保持を解除させ
るように手動操作可能な操作部材35と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の商品を前後
方向に並べて収納するとともに、実際に販売する商品を
視認可能な、いわゆるショーケース型の自動販売機の商
品収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の商品収納装置として、販
売機本体内にほぼ水平に配置されるとともに、販売機本
体内から引き出し自在な複数の商品ラックを備えたもの
が知られている。商品ラックは、底壁と、底壁の両側端
部から上方に延びる左右の側壁と、を備えており、商品
ラックには、これらの底壁および両側壁によって、前後
方向に延びるとともに多数の商品を並べて収納する商品
通路が画成されている。商品ラックには、商品通路の前
端部に、商品を払い出すための払出口が形成されてお
り、払出口に臨んで透明な商品ストッパが設けられてい
る。商品ストッパは、モータを備えた駆動機構に連結さ
れており、駆動機構によって販売待機時には、払出口を
閉鎖する位置に保持され、販売時には、払出口を開放す
る位置に駆動される。ローディング時などには、商品ラ
ックは、商品ストッパが払出口を閉鎖した状態で販売機
本体から引き出され、その商品通路内に商品が補充され
る。
【0003】一方、ショーケース型の商品収納装置とし
て、商品ストッパや駆動機構などを持たず、払出口が常
時、開放されていて、販売機本体内に固定された複数の
商品ラックを備えたものも知られている。これらの商品
ラックでは、ローディング時に、商品を商品通路の前端
の払出口や後端の補充口から補充している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ショーケース
型の自動販売機は、販売する商品自体を商品購入者に見
せるというディスプレイ効果を大きな特徴としている。
しかしながら、上記前者の商品収納装置では、販売待機
時に、商品ストッパが払出口を閉鎖する位置にあって最
前位置の商品を遮ってしまうため、商品ストッパが透明
であっても商品が見えにくく、ディスプレイ効果を低下
させてしまう。さらに、商品通路毎に、商品ストッパ
と、これを駆動するための駆動機構とが必要になること
によって、製造コストが増大してしまう。一方、後者の
商品収納装置では、商品ラックが前面の商品ストッパや
駆動機構を備えていないことによって、前者のようなデ
ィスプレイ効果の低下を招くことがなく、かつ製造コス
トを削減することができる。しかし、この商品収納装置
では、商品ラックが販売機本体に固定され、ローディン
グ時に、手前に引き出すことができないことによって、
ローディング性がよくない。また、仮にこの商品ラック
を手前に引き出せるように構成しても、商品ストッパが
ないことによって、引き出し時や格納時に、商品通路の
払出口から商品が落下するおそれがある。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、実際に販売する商品を前方から視認可能な
自動販売機の商品収納装置において、ディスプレイ効果
を向上させることができ、ローディング作業を確実かつ
円滑に行うことができるとともに、製造コストを削減す
ることができる自動販売機の商品収納装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の自動販売機の商品収納装置は、透明な前
面パネルを有する販売機本体と、前面パネルの後方に配
置され、多数の商品を前後方向に並べて収納する商品通
路を有するとともに、この商品通路の前端部に商品を払
い出すための払出口が形成され、販売機本体内に格納さ
れる格納位置と販売機本体内から前方に引き出される引
出位置との間で前後方向に移動自在な商品ラックと、商
品ラックを格納位置にロックするロック位置と、このロ
ックを解除するロック解除位置との間で移動自在なロッ
ク部材と、このロック部材をロック位置側に付勢するロ
ック付勢手段と、商品ラックの払出口に突出することに
より、払出口を閉鎖する突出位置と、払出口から退避す
る退避位置との間で移動可能に設けられた商品ストッパ
と、この商品ストッパを突出位置側に付勢するストッパ
付勢手段と、商品ストッパを退避位置に保持するストッ
パ保持手段と、商品ラックが格納位置にあるときに、ロ
ック部材をロック位置からロック解除位置に移動させ、
かつストッパ保持手段による商品ストッパの保持を解除
させるように手動操作可能な操作部材と、を備えること
を特徴とする。
【0007】この自動販売機の商品収納装置によれば、
販売待機状態などでは、商品ラックはロック部材により
販売機本体内の格納位置にロックされているとともに、
商品ストッパは、ストッパ保持手段により退避位置に保
持されており、これによって、商品ラックの商品通路の
払出口は、開放された状態になっている。したがって、
商品ラックの商品通路内の商品を、前方から視覚的に遮
るものがないことにより、商品のディスプレイ効果を向
上させることができる。さらに、商品ラックを格納位置
から引出位置に引き出す際には、操作部材を手動操作す
ると、ロック部材はロック付勢手段の付勢力に抗しなが
らロック解除位置に駆動され、商品ラックのロックを解
除する。これによって、商品ラックを販売機本体から引
き出すことができる。これと同時に、操作部材の操作に
よって、ストッパ保持手段が商品ストッパの保持を解除
することにより、商品ストッパは、ストッパ付勢手段の
付勢力により、突出位置まで移動する。これによって、
商品ラックの商品通路の払出口を商品ストッパで閉鎖す
ることができる。したがって、商品ラックを販売機本体
から引き出したり、販売機本体に格納したりする際に、
商品通路内の商品が払出口から前方に倒れたり、誤って
払い出されたりすることがなくなるので、ローディング
時などにおける商品ラックの取扱いが容易になり、その
作業性を向上させることができる。また、上記のように
操作部材を手動操作するだけで、商品ストッパで払出口
を閉鎖できるので、従来のモータを備えた駆動機構など
が不要になり、製造コストを削減することができる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
自動販売機の商品収納装置において、商品通路は、左右
方向に並ぶ複数の商品通路で構成され、商品ストッパ
は、左右方向に延び、突出位置にあるときに、複数の商
品通路の全ての払出口を閉鎖する横長の商品ストッパで
構成されていることを特徴とする。
【0009】この自動販売機の商品収納装置によれば、
1つの横長の商品ストッパによって、左右方向に並んだ
複数の商品通路の全ての払出口を同時に閉鎖することが
できる。これにより、作業性をさらに向上させることが
できるとともに、商品通路毎に商品ストッパを設ける必
要がなくなることによって、製造コストをさらに削減す
ることができる。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
自動販売機の商品収納装置において、操作部材は、手動
操作されたときに、商品ストッパが突出位置に突出した
後、ロック部材をロック解除位置に移動させるように構
成されていることを特徴とする。
【0011】この自動販売機の商品収納装置によれば、
商品ストッパによる払出口の閉鎖が、ロック部材による
商品ラックのロック解除よりも先に実行されるので、商
品ラックの引き出し時に、商品が払出口から前方に倒れ
たり、誤って払い出されたりすることをより確実に防ぐ
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の一実施形態に係る自動販売機の商品収納装置に
ついて説明する。図1〜図3は、一実施形態による商品
収納装置1を組み込んだ自動販売機2を示している。こ
の自動販売機2は、横長ボックス状の販売機本体3内
に、缶入飲料やペットボトル入り飲料などの多品目の商
品Sを前後方向に並べて収納するとともに、商品Sを前
面の透明なスライディングドア(前面パネル)3aを通
して見えるようにした、いわゆるショーケース型のもの
である。自動販売機2は、上記販売機本体3と、商品S
を収納するとともに販売時にこれを払い出す商品収納装
置1と、販売時に、商品収納装置1から払い出された商
品Sを受け取り、搬出する商品搬出装置4とを備えてい
る。
【0013】販売機本体3は、複数の外壁パネル3bを
ボックス状に組み立てたものであり、その開放した前面
には、2枚の上記スライディングドア3a,3aが取り
付けられている。各スライディングドア3aは、常時は
閉状態でロックされており、商品Sのローディング時な
どに開放され、後述するように商品Sが補充される。ま
た、販売機本体3の上部には、商品Sを冷却する冷却装
置5が設けられ、前面のスライディングドア2aの右方
には、商品取出口6と、プリペイドカードが挿入される
カード挿入口7a、カードリーダーおよびテンキー式の
商品選択ボタン(いずれも図示せず)などを取り付けた
コントロールパネル7とが設けられている。また、コン
トロールパネル7には、図示しないマイクロコンピュー
タなどで構成された制御装置が内蔵されている。
【0014】商品搬出装置4は、商品収納装置1の前方
に、左右方向に移動自在に設けられたYモジュール4a
と、Yモジュール4aを左右方向に駆動するX方向駆動
機構4bと、Yモジュール4aの左右方向の移動を案内
する上下のガイド機構4c,4cなどで構成されてい
る。Yモジュール4aは、上下方向に延び、X方向駆動
機構4bによって左右方向に駆動される可動体4dと、
この可動体4dの右側面に突出し、かつ可動体4dに対
して上下方向に移動自在に設けられたバケット4eとを
備えている。また、可動体4dには、バケット4eを上
下方向に駆動するY方向駆動機構(図示せず)が内蔵さ
れ、バケット4eには、ともに図示しない反射式フォト
センサおよび透過式フォトセンサと、バケット4eの前
面上部に配置されたLED4fと、図8に示すようなプ
ッシャ駆動機構8とが設けられている。
【0015】反射式フォトセンサは、発光素子と受光素
子を組み合わせ、並設したものであり、発光素子から放
射された光線が対象物に反射され、受光素子側に入射す
ることによって対象物を検出する。反射式フォトセンサ
は、その前方の所定距離以内に位置し、かつある程度の
光反射性を有する対象物のみを検出可能であり、検出信
号を上記制御装置へ出力する。制御装置は、販売時に、
商品Sを搬出するために、バケット4eを商品収納装置
1が商品Sを払い出す払出位置(後述する払出口11b
に臨む位置)側に移動させる。この場合、後述するよう
に、反射型フォトセンサにおける検出時間Tを判断する
ことによって、価格ラベルL2の存在を検出する。そし
て、価格ラベルL2を検出したときに、バケット4eを
停止させることにより、バケット4eを払出位置に停止
させる。
【0016】透過式フォトセンサも、発光素子と受光素
子を互いに対向するように組み合わせたものであり、発
光素子から放射された光線が対象物に遮られ、受光素子
側に入射しなくなることによって対象物を検出するとと
もに、検出信号を上記制御装置へ出力する。透過式フォ
トセンサの発光素子および受光素子は、バケット4eの
後端部に取り付けられており、制御装置は、この透過式
フォトセンサによって、商品収納装置1からの商品Sの
払い出しを検出する。
【0017】また、LED4fは、販売時に、バケット
4eの反射式フォトセンサが、仕切壁13の価格ラベル
L2を検出したときに点滅するとともに、バケット4e
が払出位置に停止し、反射式フォトセンサから価格ラベ
ルL2の検出信号が連続して出力されている間は、点灯
状態になるように構成されている。このLED4fは、
バケット4eの前面上部に配置され、透明なスライディ
ングドア3aを介して前方から視認可能であることによ
って、販売動作中に、商品購入者に対してバケット4e
が動作している、すなわち販売動作中であることをアピ
ールする。これに加えて、試運転時などには、反射式フ
ォトセンサと各価格ラベルL2との間の距離が所定距離
であるか否か、すなわち適切な検出時間で検出している
か否かの動作確認や、反射式フォトセンサが正常に動作
しているか否かの故障判定などに利用される。
【0018】プッシャ駆動機構8は、スイングアーム8
a、スイングアーム8aの上端部に取り付けられた駆動
ギアG1を含む複数のギアおよび上記制御装置によって
駆動される図示しないモータなどを備えている。駆動ギ
アG1は、モータおよび複数のギアを介して図8の反時
計回りに回転される。スイングアーム8aは、図8に示
す鉛直姿勢の待機位置と、時計回りに回動し、駆動ギア
G1が商品収納装置1の後述するギアG2と噛み合う噛
合位置との間で、その下端部を支点として回動可能にな
っている。スイングアーム8aは、販売待機時に、待機
位置に保持されるとともに、販売時に、噛合位置に回動
する。このとき、駆動ギアG1がギアG2と噛み合うこ
とにより、プッシャ駆動機構8のモータの回転がギアG
2に伝達される。
【0019】次に、商品収納装置1の構成について説明
すると、商品収納装置1は、図3に示すように、販売機
本体3内に組み立てられたラックフレーム10と、この
ラックフレーム10に水平に取り付けられた多数の商品
ラック11とを備えている。ラックフレーム10は、左
右の3箇所に等間隔で配置された縦フレーム材10a,
10a,10aを有している。これらの縦フレーム材1
0aの上部間および下部間を図示しない上下の横フレー
ム材で連結し、さらに、図示しない側壁パネルを縦フレ
ーム材10aに取り付けることによって、各2つの縦フ
レーム材10a、10a間に、左右2つの商品収納室1
0b,10bが画成されている。左収納室10bには、
上下10段の商品ラック11が、右収納室10bには上
下9段の商品ラック11が、それぞれ並んで格納されて
おり、これらの商品ラック11は、図2に示すように、
その前端部が面一に並ぶように格納位置に格納されてい
る。商品ラック11は、後述するように、この格納位置
と図示しない引出位置との間で前後方向に移動自在に構
成されている。
【0020】図4に示すように、商品ラック11は、平
面形状が矩形の棚板12と、この棚板12に着脱自在に
取り付けられた、棚板12上を左右方向に仕切る複数の
仕切壁13とを備えている。各2つの仕切壁13,13
間や、棚板12の右側壁12cと仕切壁13の間には、
前後方向に延びる商品通路11aが画成されており、各
商品通路11aの前端部は、前方に開口して商品Sを払
い出すための払出口11bを形成している。各商品通路
11aには、同一種類の商品Sが収納されている(図1
0および図18参照)。棚板12は、鋼板を曲げ加工す
ることによって製作され、商品通路11aの底を構成す
る平らな底壁12aと、底壁12aの前端部から下方に
折れ曲がった前壁12bと、底壁12aの左右端部およ
び後端部からそれぞれ上方に折れ曲がった左右の側壁1
2c,12cおよび後壁12dとを備えている。
【0021】前壁12bは、図8および図15に示すよ
うに、底壁12aの前縁から後方(同図の右方、以下同
様)に折り返され、さらに下方に鉛直に折れ曲がるとと
もに、底壁12aの前縁に平行に延びる上壁部12j
と、この上壁部12jから斜め前方に折れ曲がり、さら
に下方に延びる段部(ストッパ保持手段)12iとを有
している。図5に示すように、上壁部12jには、多数
の横長の前角孔12eが形成されている。これらの前角
孔12eは、左右方向に並び、かつ隣り合う各2つの中
心間の距離すなわちピッチPが互いに等しくなるように
形成されている。この棚板12では、ピッチPは13m
mに設定されている。
【0022】一方、図4に示すように、後壁12dは、
棚板12の後端に沿って左右方向に延びており、鉛直線
上に並ぶ上下2つの横長の後角孔12f,12fを1組
として、左右方向に並んだ多数組の後角孔12f,12
fを有している。各組の後角孔12f,12fは、前壁
12bの各前角孔12eに対応する位置、すなわち各前
角孔12eを含んで前後方向に延びる鉛直面が後壁12
dと交差する交差線上にそれぞれ形成されており、これ
によって、隣り合う左右各2つの後角穴12f,12f
のピッチPは、前角孔12eと同様に13mmに設定さ
れている。
【0023】また、底壁12aの前後部には、前角孔1
2eと、これに対応する後角孔12fを含んで前後方向
に延びる鉛直面が底壁12aと交差する交差線上に前後
に並んだ2つの基準孔(図示せず)を1組として、複数
組の基準孔が左右方向に並んで形成されている。各1組
の基準孔は、7つの前角孔12e毎に配置されている。
これらの基準孔は、後述するように、仕切壁13を棚板
12に左右方向に揃えて取り付けるための目印として利
用される。
【0024】図6〜図8に示すように、仕切壁13は、
前後方向(図8の左右方向)に長い箱形の仕切壁本体1
4と、仕切壁本体14の前後端部に取り付けられた前後
の連結アダプタ15,16と、仕切壁本体14に前後方
向に移動可能に取り付けられたプッシャ20とを備えて
おり、モジュール化された部品である。図6に示すよう
に、仕切壁本体14は、前後方向に同一のほぼ矩形の縦
長の断面形状を有し、アルミ合金を押出成形することに
よって製作されるとともに、その幅Wは19mmに設定
されている。仕切壁本体14の上端部には、上溝14a
が形成されており、この上溝14aは、仕切壁本体14
内を前後方向に連通している。さらに、上溝14aは、
C形鋼と同様の断面形状の壁で画成されており、仕切壁
本体14の上面に開口するとともに、その開口は、前後
方向に延びる狭いスリット14bになっている。また、
仕切壁本体14の下端部には、断面矩形の下中空部14
cが形成されており、下中空部14cは、仕切壁本体1
4内を前後方向に連続して延びている。
【0025】仕切壁本体14の右側面14dの上部に
は、前後方向に延びる案内溝14eが形成されており、
この案内溝14eの開口の上下縁は、右側面14dに連
続して上下方向に突出し、かつ互いに平行に前後方向に
連続して延びる上下の係合突部14f,14fになって
いる。また、右側面14dの中央部には、上記案内溝1
4eと平行に前後方向に延びる断面矩形の溝14gが形
成されている。この溝14g内には、前後方向に延びる
タイミングベルト17が格納されている。
【0026】また、前連結アダプタ15は、図6〜図8
に示すように、縦長の合成樹脂成形品であり、その背面
の上下端部には、ともに後方に突出する左右2つの突起
15a,15aを1組として、上下2組の突起15aが
それぞれ設けられている。上1組の突起15aは上記仕
切壁本体14の上溝14aの前開口部に、下1組の突起
15aは下中空部14cの前開口部にそれぞれ嵌合して
おり、これらの嵌合によって前連結アダプタ15は、仕
切壁本体14に取り付けられている。
【0027】図7に示すように、前連結アダプタ15の
前側の上下部には、上下の取付枠15b,15cがそれ
ぞれ設けられており、図5に示すように、上取付枠15
bには、前記商品通路11aの番号、言い換えればこれ
に収納した商品Sの番号を表示する番号ラベルL1が、
下取付枠15cには、収納商品Sの価格を表示する価格
ラベルL2がそれぞれ取り付けられている。上取付枠1
5bの上端部には、スリットSL1が形成され、上取付
枠15bの左右枠部内には、スリットSL1に連続する
とともに、互いに平行に上下方向に延びる溝(図示せ
ず)がそれぞれ形成されている。これにより、番号ラベ
ルL1は、スリットSL1に差し込まれることによっ
て、上取付枠15bに取り付けられ、これとは逆に、上
方に引っ張られることによって上取付枠15bから取り
外される。このように、番号ラベルL1は、上取付枠1
5bに対して着脱可能に取り付けられており、商品ラッ
ク11の商品通路11aの数を変更する場合などには、
それに応じて差し替えられる。
【0028】一方、下取付枠15cも上記上取付枠15
bと同様に構成されており、価格ラベルL2は、下取付
枠15cの上部に形成されたスリットSL2に差し込ま
れることによって、下取付枠15cに着脱可能に取り付
けられている。したがって、商品通路11aに収納する
商品Sの価格が変更になった場合などには、それに応じ
て価格ラベルL2が差し替えられる。
【0029】さらに、価格ラベルL2は光反射性を備え
ており、自動販売機2の運転中に、前述したバケット4
eの反射型フォトセンサが価格ラベルL2に向けて光線
を放射した場合、この放射光線は、価格ラベルL2によ
って反射式フォトセンサの受光素子側に反射されるよう
になっている。これに加えて、価格ラベルL2は、商品
収納装置1の最前位置に位置し、反射型フォトセンサと
の前後方向の距離が一定になるように配置されている。
これによって、反射型フォトセンサにおける価格ラベル
L2の検出時間T、すなわち反射式フォトセンサが放射
した光線が価格ラベルL2によって反射され、受光素子
側に入射するまでに要する時間Tは、所定値Tpになっ
ており、制御装置は、反射式フォトセンサの検出時間T
が所定値Tpか否かを判断することで、価格ラベルL2
の存在の有無を検出する。すなわち、検出時間Tが所定
値Tpのときに、反射式フォトセンサが価格ラベルL2
の存在を検出したと判断する。
【0030】前連結アダプタ15の中央部、すなわち上
取付枠15bと下取付枠15cの間には、図8に示すよ
うに、前後方向に開口する前拡がりの凹部が形成されて
いる。この凹部内には、前プーリ18付きのギアG2が
設けられており、これらは合成樹脂で一体成形されてい
る。このギアG2は、左右方向に延びる水平軸線回りに
回動自在に前連結アダプタ15に取り付けられている。
ギアG2の前端部は、凹部の前面開口を介して前連結ア
ダプタ15の前縁よりも少し前方に突出している。前プ
ーリ18は、タイミングベルト17の歯と噛み合う歯付
きプーリで構成されており、ギアG2が前述した駆動ギ
アG1によって時計回りに駆動されると、これと一体に
前プーリ18も時計回りに回転し、タイミングベルト1
7を時計回りに回転にさせる。
【0031】また、前連結アダプタ15の下取付枠15
cの背面には、ともに水平に後方に突出する係合突起1
5dと連結爪15eがそれぞれ形成されている。図8に
示すように、係合突起15dは、棚板12の底壁12a
の下面の前端部に当接しており、これによって、前連結
アダプタ15は、棚板12に対して上方に移動しないよ
うに係止されている。一方、連結爪15eは、係合突起
15dのすぐ下方に設けられ、その先端部の下面には、
段部が形成されている。この連結爪15eは弾性を有し
ており、前述した棚板12の前壁12bのいずれか1つ
の前角孔12eに差し込まれ、段部が係止されることに
よって、これに抜け止め状態でスナップ嵌めされてい
る。これにより、前連結アダプタ15は、棚板12に対
して左右方向および下方に移動しないように係止されて
いる。以上のように、前連結アダプタ15は、連結爪1
5eおよび係合突起15dによって棚板12に抜け止め
状態で連結されているとともに、連結爪15eの先端部
を手で上方に弾性変形させることによって、棚板12か
ら必要に応じて取り外すことができる。
【0032】さらに、前連結アダプタ15は、その右側
面の後部の上側に半円形に切り欠かれた切欠穴15fを
備えており、この切欠穴15fは、仕切壁本体14の案
内溝14eに連続するように、案内溝14eの前側に位
置している。
【0033】一方、図6および図8に示すように、後連
結アダプタ16もまた、縦長の合成樹脂成形品であり、
その前面の上下端部には、ともに前方に突出する左右2
つの突起16a,16aを1組として、上下2組の突起
16aがそれぞれ設けられている。上1組の突起16a
は前述した仕切壁本体14の上溝14aの後開口部に、
下1組の突起16aは下中空部14cの後開口部にそれ
ぞれ嵌合しており、これらの嵌合によって後連結アダプ
タ16は、仕切壁本体14に取り付けられている。
【0034】後連結アダプタ16の背面の上下端部には
それぞれ、後方に突出する連結突起16b,16bが形
成されている。これらの連結突起16b,16bは、前
述した棚板12の後壁12dのいずれか1組の後角孔1
2f,12fにそれぞれ嵌合しており、これによって、
後連結アダプタ16は、棚板12に連結されている。こ
のように、後連結アダプタ16が棚板12の後壁12d
に連結され、かつ上述したように前連結アダプタ15が
棚板12の前壁12bに連結されていることによって、
仕切壁13は、棚板12に連結されている。また、上述
したように、前連結アダプタ15の連結爪15eを、指
で弾性変形させて前角孔12eから外すと同時に、仕切
壁13を前方に移動させて連結突起16bを後角孔12
fから外せば、仕切壁13を棚板12から取り外すこと
ができる。
【0035】また、後連結アダプタ16の中央部には、
前面が開放する凹部が形成されており、この凹部内に
は、前述した前プーリ18と同様に構成された後プーリ
19が設けられている。後プーリ19は、左右方向に延
びる水平軸線回りに回動自在にホルダ19aに取り付け
られ、後プーリ19と前プーリ18の間には、前述した
タイミングベルト17が掛け渡されている。
【0036】ホルダ19aは、上方から見て断面「コ」
の字形の金属板であり、後連結アダプタ16に内蔵され
た上下2つコイルばね16c,16cによって、後方に
付勢されている。このように、ホルダ19aがコイルば
ね16cで後方に付勢されることにより、タイミングベ
ルト17は張った状態に保持されている。この場合、タ
イミングベルト17の張力は、後プーリ19と前プーリ
18を互いに近づけるように作用するので、前連結アダ
プタ15は前プーリ18を介して、後連結アダプタ16
は後プーリ19およびコイルばね16cを介して仕切壁
本体14側にそれぞれ押圧されている。それゆえ、前述
したように、仕切壁13を棚板12から取り外しても、
前後の連結アダプタ15,16は、仕切壁本体14との
嵌合が外れないように保持される。
【0037】さらに、後連結アダプタ16は、その右側
面の前部の上側に半円形に切り欠かれた切欠穴16dを
備えており、この切欠穴16dは、仕切壁本体14の案
内溝14eに連続するように、案内溝14eの後側に配
置されている。
【0038】一方、プッシャ20は、販売時に商品通路
11a内の収納商品Sを前方に押圧し、払出口11bか
ら払い出すためのものである。図5〜図7に示すよう
に、プッシャ20は、サポート21と、このサポート2
1に取り付けられ、商品通路11a内の商品Sを押圧す
るプッシャ本体22と、サポート21の前後部の上側に
回転自在にそれぞれ取り付けられた前後2つの第1ガイ
ドローラ23,23と、サポート21の下端部に回転自
在に取り付けられた第2ガイドローラ24とで構成され
ている。
【0039】サポート21は、矩形の金属板を曲げ加工
することによって製作されており、矩形の板壁部21a
と、板壁部21aの上下端部および前端部からそれぞれ
右方に折れ曲がった上下および前の3つのつば部21
b,21b,21bとを備えている。板壁部21aは、
仕切壁本体14の右側面14dに沿って鉛直に配置さ
れ、その中央下部が上記タイミングベルト17の水平な
下半部に連結されている。この連結によって、プッシャ
20は、上述したようなタイミングベルト17の時計回
りの回転に伴い、サポート21を介して前方に移動す
る。
【0040】プッシャ本体22は、縦長で厚さの厚い矩
形板であり、仕切壁本体14の右側面14dに対して直
角にかつ鉛直方向に延びるように、サポート21の前つ
ば部21bに取り付けられている。プッシャ本体22の
前面は、プッシャ20が前方に移動する際に、商品Sを
前方に押圧する平らな押圧面22aになっており、この
押圧面22aには、売切れラベル22bが取り付けられ
ている。この売切れラベル22bは、商品通路11a内
の商品Sが空になったときに、スライディングドア3a
を通して視認可能になり、これによって、商品購入者に
商品Sの売切れを知らせる。
【0041】前後の第1ガイドローラ23,23はそれ
ぞれ、左右方向に延びる水平軸線回りに回転自在にサポ
ート21の板壁部21aに取り付けられている。これら
第1のガイドローラ23,23は、それらの回転軸線が
互いに水平に並ぶように、サポート21の板壁部21a
の左面に近接して設けられている。各第1ガイドローラ
23の外周面の中央部には、その全周上に渡るU字溝2
3aが形成されている。このU字溝23aは、前述した
仕切壁本体14の案内溝14eの上下の係合突部14
f,14fに係合しており、第1ガイドローラ23の内
半部は、案内溝14eが収容されている。これによっ
て、第1ガイドローラ23は、係合突部14f,14f
に案内され、前後方向に転動可能である。この転動の際
に、前第1ガイドローラ23が、上述した前連結アダプ
タ15の切欠穴15fの縁部に、後第1ガイドローラ2
3が上述した後連結アダプタ16の切欠穴16dの縁部
にそれぞれ係止されることによって、プッシャ20の前
後方向の移動可能な範囲、すなわちストローク量が規定
される。この場合、切欠穴15f,16dが半円形であ
ることによって、プッシャ20の前後のストローク量を
できる限り大きく確保するようにしている。
【0042】第2ガイドローラ24は、サポート21の
下つば部21bに鉛直軸線回りに回転自在に取り付けら
れている。この第2ガイドローラ24は、下つば部21
bの下面に近接し、プッシャ本体22よりも後方に配置
されている。プッシャ20の移動に伴って、第2ガイド
ローラは、仕切壁本体14の右側面14d上を転動す
る。
【0043】プッシャ20は、以上のように構成されて
おり、販売時には、前記商品搬出装置4のプッシャ駆動
機構8が、タイミングベルト17を図6の時計回りに回
転させることによって、プッシャ20は前方に移動し、
商品通路11a内の商品Sを払出口11bから前方に払
い出す。
【0044】以上述べたように、仕切壁13は、棚板1
2に対して着脱自在であり、さらに、その取付位置も連
結爪15eおよび連結突起16b,16bを、棚板12
のいずれか1組の前角孔12eおよび後角孔12fに選
択的に嵌合させることによって、変更可能である。現
在、市販されている缶入飲料商品Sでは、66,53m
m径のものが、乳酸飲料商品Sでは、38mm径のもの
が大多数を占めている。この商品収納装置1では、これ
ら3種類の径の主要な商品Sを効率よくかつ収まりよく
収納するために、仕切壁13の取付位置を変更し、商品
通路11aの幅を変更した際に、各種の商品Sと両側の
仕切壁13とのクリアランス(両側の隙間を合算した
量)が適切な値で、かつばらつかないように、隣り合う
前角孔12e,12e(または後角孔12f,12f)
間のピッチPが設定されている。
【0045】このような観点に立って、より具体的に
は、ピッチPが以下のように設定されている。仕切壁1
3の幅をW(mm)、隣り合う前角孔12e,12e間
のピッチをP(mm)、商品通路11aに66,53,
38mm径の商品Sを収納した場合の両側の仕切壁13
間のピッチ数をそれぞれN,N−1,N−2(Nは3以
上の整数)、66,53,38mm径の商品Sと両側の
仕切壁13との間のクリアランスをそれぞれ、C1,C
2,C3(mm)とすると、下式(1)〜(3)が成立
する。
【0046】 P・N−W−66=C1 …… (1) P・(N−1)−W−53=C2 …… (2) P・(N−2)−W−38=C3 …… (3)
【0047】これらの式(1)〜(3)から各クリアラ
ンス間の差の絶対値Z1〜Z3を求めると、下式(4)
〜(6)のようになる。
【0048】 Z1=|C1−C2|=|P−13| …… (4) Z2=|C2−C3|=|P−15| …… (5) Z3=|C1−C3|=2|P−14| …… (6)
【0049】上記式(4)〜(6)を参照すると、Z1
〜Z3の値は、P=14±2mmの範囲において、0〜
4mmの範囲に収まる。すなわちC1〜C3の値のばら
つきが、0〜4mmの範囲に収まることがわかる。これ
によって、P=14±2mmとすると、商品通路11a
内に商品Sを安定した状態で収まりよく収納できる。ま
た、P=14±1mmの範囲において、C1〜C3の値
のばらつきは、0〜2mmの範囲に収まり、特に、P=
14mmのときに、(Z1,Z2,Z3)=(1,1,
0)mmとなる。すなわち、P=14mmのときに、C
1〜C3間の値のばらつきが最も小さくなることがわか
る。本実施形態では、ローディング作業の容易性と払出
動作の円滑性とを確保でき、かつ収納商品Sの収まりが
よくなるようなクリアランスC1〜C3の適切な値は、
7±1mmであることを考慮し、W=19mmと設定す
ることによって、N=7,P=13mmに設定した。
【0050】また、図1に示すように、左商品収納室1
0bの最下位の商品ラック11には、半ダースの缶入飲
料商品Sを紙パック詰めした幅広商品S1が収納されて
いる。図9に示すように、この商品ラック11では、商
品通路11aの幅が幅広商品S1に合わせて広く設定さ
れているとともに、プッシャ20には、プッシャアダプ
タ25が取り付けられている。プッシャアダプタ25
は、ともに幅の広い前壁部25aと天板部25bを備え
た断面L形の金属板であり、プッシャ20から商品通路
11a内に右方に突出している。
【0051】前壁部25aの前面には、前記売切れラベ
ル22bと同様に構成された売切れラベル25cが取り
付けられている。天板部25bの左前端部には、矩形の
長孔25dが形成されており、この長孔25dがプッシ
ャ本体22に嵌合していることによって、プッシャアダ
プタ25は、その前壁部25aの背面がプッシャ本体2
2の前面に隙間なく当接した状態で、プッシャ20に着
脱自在に取り付けられている。また、天板部25bの上
面の左後端部には、鉛直軸線回りに回動自在な第3ガイ
ドローラ25eが取り付けられており、第3ガイドロー
ラ25eは、プッシャ20の前後方向の移動時に、仕切
壁13の右側面上を転動する。
【0052】このプッシャアダプタ25は、次に述べる
理由によって設けられている。プッシャ20のみで幅広
商品S1を押圧すると、プッシャ本体22は商品Sの左
後端部にしか当接しない。このため、プッシャ本体22
の押圧力が商品Sに均等に作用せず、かつその作用面積
が小さくなることによって、商品Sを前方に円滑に払い
出せなくなることがある。しかし、上記のようなプッシ
ャアダプタ25をプッシャ20に取り付けると、前壁部
25aの幅が広いことによって、前壁部25aと幅広商
品S1の当接面積、すなわちプッシャ20の押圧力が幅
広商品S1に作用する作用面積を大きくできることによ
って、幅広商品S1であってもこれを前方に円滑に払い
出すことが可能になる。
【0053】また、前述したような66,53,38m
m径の缶入飲料商品Sとは異なる径の缶入飲料商品Sを
収納する場合には、図10に示すような仕切壁アダプタ
26が仕切壁13に取り付けられる。以下、仕切壁アダ
プタ26を仕切壁13に取り付けた状態について説明す
る。この仕切壁アダプタ26は、前後方向に長い金属板
であり、鉛直な板壁部26aと、この板壁部26aの上
端部から右方に折れ曲がり、さらに下方に折れ曲がった
差込部26bと、板壁部26aの下端部から右方に折れ
曲がった当接部26cとを備えている。仕切壁アダプタ
26は、差込部26bの先端部が仕切壁本体14の上面
のスリット14bに差し込まれ、嵌合することによっ
て、仕切壁13に着脱自在に取り付けられている。ま
た、当接部26cは、仕切壁13の左側面に当接してお
り、これによって、仕切壁アダプタ26は仕切壁13に
安定した状態で取り付けられている。このように、仕切
壁アダプタ26を仕切壁13に取り付けることによっ
て、収納する商品Sの幅に応じて商品通路11aの幅を
適切に調整できる。
【0054】さらに、図11に示すように、径が細い缶
入飲料商品Sや小円筒形のチョコレート商品Sなど、横
倒し状態でしか商品通路11aに収納できない商品Sを
販売する場合には、底壁アダプタ27が棚板12の底壁
12aに取り付けられる。底壁アダプタ27は、図中の
左側に示す使用状態と、図中の右側に示す不使用状態と
で、その上下方向を逆にして底壁12aに取り付け可能
であり、以下、使用状態で底壁12aに取り付けた底壁
アダプタ27について説明する。底壁アダプタ27は、
その鉛直な前壁部の前面に設けられた取付枠27aと、
両側端部から後方に突出する左右の係合爪27b,27
bと、各係合爪27bを間にして両側端部に上下に形成
された係合突起27c,27cと、前壁部の上端部から
後方に延びるくさび状のガイド部27dとを備えてい
る。
【0055】取付枠27aは、商品名ラベルL3を差し
込むためのスリットSL3が、取付枠27aの右側面に
形成されている点を除けば、前述した前連結アダプタ1
5の下取付枠15cと同様に構成されている。すなわ
ち、商品名ラベルL3は、取付枠27aに対して着脱自
在になっており、商品通路11aに収納する商品Sの価
格が変更になった場合などには、これに応じて差し替え
られる。また、商品名ラベルL3は、価格ラベルL2と
比べてその光反射性がかなり低く設定されており、これ
によって、反射式フォトセンサは、バケット4eが払出
口11bに臨むような高さで左右方向に移動する際に、
価格ラベルL2からの反射光を検出可能であるととも
に、商品名ラベルL3からの反射光を検出不能になって
いる。
【0056】底壁アダプタ27は、上係合突起27cと
ガイド部27dの間の溝で、底壁12aの前端部に嵌合
しており、これによって、棚板12に対して上方に動か
ないように係止されている。また、左右の係合爪27b
はそれぞれ弾性を有しており、棚板12の前壁12bの
いずれか2つの前角孔12e,12eに差し込まれるこ
とによって、これに抜け止め状態でスナップ嵌めされて
いる。これによって、底壁アダプタ27は、棚板12に
対して左右方向および下方に動かないように係止されて
いる。
【0057】また、ガイド部27dの上面は、斜め後ろ
下がりのガイド面27fになっており、このガイド面2
7fは、底壁12aの上面に連続するように延びてい
る。このガイド部27dのガイド面27fの傾斜は、販
売待機時には、横倒し状態の商品Sが商品通路11aか
ら誤って転がり出ることなく、商品通路11a内に保持
され、販売時には、プッシャ20の押圧力により、商品
Sがガイド部27dを容易に乗り越えて払出口11bか
ら払い出されるような角度に設定されている。
【0058】さらに、底壁アダプタ27は、商品Sを直
立状態で収納する場合などには、図中の右側に示す不使
用状態で底壁12aに取り付けることが可能である。こ
の場合には、係合爪27bを弾性変形させて前角孔12
eから外し、上下を逆にしてから、係合爪27bを前角
孔12eにスナップ嵌めする。これと同時に、商品名ラ
ベルL3も上下を逆にして取付枠27aに取り付ける。
図中に示すように、底壁アダプタ27は、不使用状態で
底壁12aに取り付けられているときに、底壁12aよ
りも上方に突出することがなく、商品Sの払出動作の障
害にならない。
【0059】一方、図4および図12に示すように、棚
板12の左右の側壁12c,12cの外面には、前後方
向に延び、断面「コ」の字形のレール12gと、左右方
向に延びる水平軸線回りに回転自在なローラ12hとが
それぞれ取り付けられている。また、図示はしないが、
ラックフレーム10の側壁パネルには、レール12gお
よびローラ12hと同様のレールおよびローラがそれぞ
れ設けられており、棚板12のローラ12hは、ラック
フレーム10のレールに係合し、このレール内を転動可
能になっている。さらに、ラックフレーム10のローラ
は、レール12gに係合し、レール12g内に転動可能
になっている。以上のように、商品ラック11は、ラッ
クフレーム10内から図2に示す格納位置と図示しない
引出位置との間で前後方向に移動自在になっている。ま
た、ラックフレーム10には、図示はしないが、棚板1
2の後壁12dに当接し、これを前方に付勢する板バネ
が設けられている。
【0060】次に、図12〜図15に示すように、商品
ラック11の下部には、商品ラック11をラックフレー
ム10にロックするロック機能と、ローディング時など
の商品ラック11が販売機本体3から前方に引き出され
る際に、商品Sを商品通路11a内に保持する保持機能
と、を兼ね備えたロック機構30が設けられている。ロ
ック機構30は、左右対称に構成されており、以下、右
半部の構成について説明する。図13および図14に示
すように、ロック機構30は、商品Sを商品通路11a
内に保持するための商品ストッパ31と、商品ストッパ
31を前方(図13の下方、以下同様)に付勢するため
のプッシュ板(ストッパ付勢手段)32と、プッシュ板
32に第1コイルばね(ストッパ付勢手段)33を介し
て連結されたスライド板34と、スライド板34に連結
された開放レバー(ストッパ保持手段、操作部材)35
と、スライド板34に係合するロック板(ロック部材)
36と、棚板12の底壁12aの下面に取り付けられた
フレーム37とを備えている。図8に示すように、フレ
ーム37は、金属板を曲げ加工して製作され、前後に2
段階の高さの異なる段部を備えている。
【0061】商品ストッパ31は、金属製の丸棒を曲げ
加工することによって製作されており、棚板12よりも
左右方向に少し長く延びるロッド状のストッパ部31a
と、ストッパ部31aの両端部から後方に直角に折れ曲
がり、さらに棚板12の側壁12c側に直角に折れ曲が
った腕部31bとを備えている。腕部31bの後端部
は、左右方向に延びる水平軸線回りに回動自在にかつ前
後方向に移動自在に、フレーム37に取り付けられてお
り、図示しないコイルばね(ストッパ付勢手段)によっ
て上方に常時、付勢されている。商品ストッパ31は、
図15に示す退避位置と、図17に示す突出位置との間
で回動可能であり、常時は、退避位置にあって、棚板1
2の前壁12bの段部12iの背面と、開放レバー35
の下面とに当接した状態で、これらの間に保持されてい
る。また、商品ラック11が販売機本体3から前方に引
き出される際には、開放レバー35が押し下げられるこ
とによって突出位置まで回動し、図18に示すように、
商品通路11aの払出口11bを閉鎖する。これによっ
て、商品ストッパ31は、商品Sを商品通路11a内に
保持する。
【0062】プッシュ板32は、金属板を曲げ加工する
ことによって製作され、図15に示す位置と図17に示
す位置との間で前後方向に移動自在に、フレーム37に
取り付けられている。プッシュ板32は、前後方向に細
長く平らに延びる平板部32aと、平板部32aの前端
部から上方に折れ曲がった前壁部32bと、平板部32
aの右端部から下方に折れ曲がったフック32cとを備
えている。フック32cには、第1コイルばね33の後
端部が連結されており、この第1コイルばね33によっ
て、プッシュ板32は前方に常時、付勢されているとと
もに、その前壁部32bは、上記ストッパ31の腕部3
1bの後端部に当接している。これによって、商品スト
ッパ31は、上記退避位置において、前方に常時、付勢
され、かつ上述したようにコイルばねによって上方に常
時、付勢された状態で、段部12iと開放レバー35に
係止されている。
【0063】また、スライド板34は、図15に示す位
置と図16に示す位置との間で前後方向に移動自在に、
フレーム37に取り付けられている。スライド板34
は、ともに曲げ加工した2枚の金属板34A,34Bを
上下に貼り合わせ固定することによって製作されてい
る。上スライド板34Aは、平板部34Aaと、この平
板部34Aaの前端部から上方に折れ曲がり、さらに前
方に折れ曲がった前係合部34Abと、前係合部34A
bに形成された長穴34Acとを備えている。
【0064】下スライド板34Bは、平板部34Ba
と、この平板部34Baの右端部の前側から下方に折れ
曲がったフック部34Bbと、平板部34Baの後端部
から下方に折れ曲がったプッシャ部34Bcとを備えて
いる。フック部34Bbには、上記第1コイルばね33
の前端部が連結されており、これによって、スライド板
34は、後方に常時、付勢されている。プッシャ部34
Bcは、ロック板36に後方から当接可能な位置に設け
られている。
【0065】開放レバー35は、図15に示す閉鎖位置
と、図16に示す開放位置との間で回動自在にフレーム
37に取り付けられている。開放レバー35は、底壁1
2aの前縁部よりも前方に少し突出し、水平な上面を有
するレバー部35aと、レバー部35aの後端部から上
方に延びる突起35bとを備えている。この突起35b
は、上記スライド板34の前係合部34Abの長穴34
Acに係合しており、これによって、開放レバー35
は、図16に示す開放位置に反時計回りに回動する際、
スライド板34を前方に移動させる。上述したようにス
ライド板34は、コイルばね33によって常時、後方に
付勢されているので、開放レバー35は、常時は、閉鎖
位置に保持されている。
【0066】図13に示すように、ロック板36は、前
腕部36aおよび後腕部36bを有し、これらが平面的
に「く」の字形に形成された金属板である。ロック板3
6は、図13の実線で示すロック位置と2点鎖線で示す
ロック解除位置との間で鉛直軸線回りに回動自在に、フ
レーム37に取り付けられている。ロック板36の後腕
部36bの右端部には、切欠部36cが形成されてお
り、ラックフレーム10には、この切欠部36cに嵌合
する係合突起10cが設けられている。
【0067】また、ロック板36の前腕部36aの右端
部には、第2コイルばね(ロック付勢手段)38の前端
部が取り付けられている。第2コイルばね38は、左斜
め後方に延びて、その後端部がフレーム37に連結され
ている。この第2コイルばね38によって、ロック板3
6は、図13の時計回りに常時、付勢され、その切欠部
36cが係合突起10cと常時、嵌合している。この嵌
合によって、商品ラック11は、ラックフレーム10の
板バネの前方への付勢力に抗しながら、図2に示す格納
位置にロックされている。さらに、ロック板36の前腕
部36aの右端部には、スライド板34のプッシャ部3
4Bcが当接しており、ロック板36は、スライド板3
4が図16に示す位置まで前方に移動すると、これに押
されて図13の2点鎖線で示すロック解除位置まで反時
計回りに回動する。これによって、商品ラック11を図
示しない引出位置まで引き出すことができる。以上のよ
うに、ロック機構30の右半部は構成されており、その
左半部も同様に構成されている。
【0068】以上のように構成された商品収納装置1の
動作について説明する。最初に、ローディング時におい
て、商品ラック11を販売機本体3から引き出す際に、
ロック機構30が商品ラック11のロックを解除する動
作について説明する。まず、開放レバー35のレバー部
35aを指で下方に押すと、開放レバー35が図15に
示す閉鎖位置から図16に示す開放位置まで反時計回り
に回動する。この開放レバー35の回動に伴って、スラ
イド板34が前方に引っ張られ、図16に示す位置まで
移動する。これと同時に、スライド板34のプッシャ部
34Bcが、ロック板36の前腕部36aを第2コイル
ばね38の付勢力に抗しながら前方に押すことによっ
て、ロック板36は、図13の2点鎖線で示す位置まで
反時計回りに回動する。この回動に伴って、ロック板3
6の切欠部36cと、ラックフレーム10の係合突起1
0cとの嵌合が外れ、商品ラック11のロックが解除さ
れる。左右の開放レバー35,35を両方とも指で押す
ことによって、商品ラック11の両側のロックが解除さ
れる。
【0069】これによって、商品ラック11は、ラック
フレーム10の板バネの付勢力によって前方に押され、
棚板12のレール12gがラックフレーム10のローラ
に案内され、かつローラ12hがラックフレーム10の
レールに案内されることによって、前方に移動する。そ
して、商品ラック11は、引出位置まで引き出すことが
できるようになる。
【0070】さらに、ロック機構30は、上記商品ラッ
ク11の左右両側のロック解除動作と同時に、商品スト
ッパ31によって、商品Sを商品通路11a内に保持す
る。この動作について説明すると、上述したように左右
の開放レバー35を同時に反時計回りに回動させると、
図16に示すように、商品ストッパ31は、開放レバー
35に押されて下方に回動する。商品ストッパ31は、
図16に示す位置まで回動すると同時に、プッシュ板3
2の付勢力によって前方に押され、開放レバー35の下
面に沿って前方にスライドする。そして、開放レバー3
5よりも前方に突出した時点で、図17に示すようにコ
イルばねの付勢力によって突出位置まで時計回りに回動
し、商品通路11aの払出口11bを閉鎖する。
【0071】特に、このロック機構30では、商品スト
ッパ31が払出口11bを閉鎖した後に、商品ラック1
1の左右両側のロックが解除されるような動作タイミン
グに設定されている。このため、商品ストッパ31が払
出口11bを閉鎖した状態でしか商品ラック11を引き
出すことができないので、引き出し動作中に、商品Sが
商品通路11a内から前方に誤って落下することがな
い。
【0072】引き出した商品ラック11に商品Sをロー
ディングするときには、プッシャ20を手で後方に移動
させる。この場合、プッシャ20は、回動自在なタイミ
ングベルト17に取り付けられているので、容易に後方
に移動させることができる。
【0073】次に、ローディングの終了後、商品ラック
11を販売機本体3内の格納位置に格納する。この場合
にも、商品ストッパ31が払出口11bを閉鎖した状態
で格納することができるので、格納動作中に、商品Sが
商品通路11a内から前方に誤って落下することがな
い。商品ラック11をラックフレーム10の板バネの付
勢力に抗しながら図13に示す格納位置まで押し込む
と、ロック機構30の左右のロック板36の切欠部36
cが、ラックフレーム10の左右の係合突起10cにそ
れぞれ嵌合することによって、商品ラック11の左右両
側部が、ラックフレーム10にロックされる。これによ
って、商品ラック11は、格納位置にロックされる。こ
の後、手で商品ストッパ31を図15に示す退避位置ま
で移動させ、棚板12の段部12iと開放レバー35の
間に保持させる。これにより、商品ストッパ31は、払
出口11bを開放し、商品収納装置1の商品払出動作の
障害にならなくなる。
【0074】また、ローディング時や、自動販売機2の
運転開始時などにおいて、商品通路11aの幅を変更す
る場合には、まず、仕切壁13を棚板12から取り外
す。この際、前述したように、連結爪15eを指で弾性
変形させて前角孔12eから外すと同時に、仕切壁13
を前方に移動させて連結突起16bを後角孔12fから
抜くことによって、仕切壁13は棚板12から取り外さ
れる。前述したように、仕切壁13を棚板12から取り
外したときでも、タイミングベルト17の張力によっ
て、前後の連結アダプタ15,16は、仕切壁本体14
側にそれぞれ押圧されているので、仕切壁本体14との
嵌合が外れないように保持される。
【0075】さらに、仕切壁13を棚板12の適切な位
置に取り付ける場合には、上下の連結突起16b,16
bを適切な位置の後角孔12f,12fに差し込む。こ
れによって、仕切壁13が直立するように位置決めされ
る。また、底壁12aの前後の基準孔を目印として、仕
切壁13がこれらの基準孔に平行になるように、突起1
6b,16bを後角孔12f,12fに差し込みなが
ら、仕切壁13を後方に移動させることにより、連結爪
15eが適切な前角孔12eにスナップ嵌めされる。こ
のように、仕切壁13の取付作業を行う場合に、仕切壁
13を斜めに傾くことなく前後方向に延びるように適切
に棚板12に取り付けることができる。また、その取付
作業も、底壁12aの前後の基準孔を目印として仕切壁
13の連結突起16bを後角孔12fに差し込むだけで
よいので、容易に行うことができる。
【0076】また、商品通路11aの幅変更に伴い、番
号ラベルL1の変更が必要になった場合には、古い番号
ラベルL1を上取付枠15bのスリットSL1から抜き
出し、新しい番号ラベルL1をスリットSL1に差し込
み、上取付枠15bに取り付ける。同様に、収納商品S
の変更などで価格ラベルL2の変更が必要になった場合
にも、古い価格ラベルL2を下取付枠15cから取り外
し、新しいものを取り付ける。
【0077】次に、販売時における商品収納装置1の商
品払出動作について説明する。まず、商品購入者がプリ
ペイドカードをカード挿入口7aに差し込み、商品Sを
選択して商品選択ボタンを押すと、制御装置は、選択商
品Sを判断して商品搬出装置4を駆動し、バケット4e
を選択商品Sを収納する商品通路11aの払出口11b
に臨む払出位置に移動させる。この場合、バケット4e
の反射式フォトセンサによって、目標とする商品通路1
1aを検出する。具体的には、商品通路11aを画成し
ている左側の仕切壁13の価格ラベルL2の存在を、反
射式フォトセンサによって検出し、その検出した位置で
バケット4eを停止させる。このバケット4eが移動す
る際に、LED4fは、バケット4eが目的以外の払出
位置を通過し、反射式フォトセンサが価格ラベルL2を
一時的に検出したときには点滅し、バケット4eが目的
の払出位置に停止し、反射式フォトセンサが価格ラベル
L2の検出信号を連続して出力しているときには、点灯
状態に保持される。
【0078】次に、図8に示すように、プッシャ駆動機
構8を駆動し、スイングアーム8aを噛合位置に回動さ
せることによって、駆動ギアG1とギアG2を噛み合わ
せる。そして、駆動ギアG1を反時計回りに回転させ、
ギアG2を時計回りに回転させることによって、タイミ
ングベルト17を時計回りに回転させる。このタイミン
グベルト17の回転に伴ってプッシャ20が前方に移動
し、商品通路11a内に並んだ商品Sを前方に押す。こ
れによって、商品Sが商品通路11aの払出口11bか
らバケット4e内に払い出される。
【0079】このプッシャ20が商品Sを前方に押す際
に、プッシャ20の移動を案内する前後の第1ガイドロ
ーラ23,23が、案内溝14eの上下の係合突部14
f,14fに抜け止め状態で係合していることによっ
て、商品Sの押圧力により、プッシャ本体22に左右方
向に延びる軸線回りの曲げモーメントが発生しても、こ
れら前後の第1ガイドローラ23,23は、プッシャ本
体14がこの軸線回りに回転するのを抑制し、後方に傾
かないように支持する。さらに、第2ガイドローラ24
は、プッシャ本体22よりも後方に配置されているの
で、プッシャ20の前方への移動時に、商品Sの押圧力
によって、プッシャ本体22に上下方向に延びる軸線回
りの曲げモーメントが発生しても、プッシャ本体22が
この軸線回りに回転するのを抑制し、後方に傾かないよ
うに支持する。
【0080】商品Sの払い出しが、バケット4eの透過
式フォトセンサによって検出された時点で、ギアG2の
回転を停止するとともに、スイングアーム8aを待機位
置に戻す。この後、バケット4eを商品の取出口6まで
移動させ、商品Sを取出口6内に払い出して、販売動作
を終了する。
【0081】以上詳述したように、本発明の商品収納装
置1によれば、販売状態や販売待機状態では、商品ラッ
ク11はロック板36により販売機本体3内の格納位置
にロックされているとともに、商品ストッパ31は、棚
板12の段部12iと開放レバー35の間に保持される
ことにより、退避位置に保持されており、これによっ
て、商品ラック11の商品通路11aの払出口11b
は、開放された状態になっている。したがって、商品ラ
ック11の商品通路11a内の商品Sを、前方から視覚
的に遮るものがないことにより、商品Sのディスプレイ
効果を向上させることができる。
【0082】さらに、商品ラック11を格納位置から引
出位置に引き出す際には、開放レバー35を指で下方に
押し、反時計回りに回動させると、ロック板36は第2
コイルばね38の付勢力に抗しながらロック解除位置に
駆動され、商品ラック11のロックを解除する。これに
よって、商品ラック11を販売機本体3から引き出すこ
とができる。これと同時に、開放レバー35が反時計回
りに回動すると、商品ストッパ31は、棚板12の段部
12iと開放レバー35の間の保持が解除されることに
より、プッシュ板32に押されて開放レバー35の下面
に沿って前方にスライドし、図示しないコイルばねによ
り図17に示す突出位置まで上方に回動する。これによ
って、商品ラック11の商品通路11aの払出口11b
を商品ストッパ31で閉鎖することができる。この場
合、商品ストッパ31による払出口11bの閉鎖が、ロ
ック板36による商品ラック11のロック解除よりも先
に実行されるように構成されている。
【0083】したがって、商品ラック11を販売機本体
3から引き出したり、販売機本体3に格納したりする際
に、商品通路11a内の商品Sが払出口11bから前方
に倒れたり、誤って払い出されたりすることを防止でき
る。特に、商品ストッパ31による払出口11bの閉鎖
が、ロック板36による商品ラック11のロック解除よ
りも先に実行されるように構成されているので、商品ラ
ック11の引き出し時に、より確実に防止できる。これ
によって、ローディング時などにおける商品ラック11
の取扱いが容易になり、その作業性を向上させることが
できる。
【0084】また、上記のように開放レバー35を指で
押し下げるだけで、商品ストッパ31により払出口11
bを閉鎖できるので、従来のモータを備えた駆動機構な
どが不要になり、製造コストを削減することができる。
これに加えて、1つの横長の商品ストッパ31によっ
て、複数の商品通路11aの全ての払出口11bを同時
に閉鎖することができるので、作業性をさらに向上させ
ることができるとともに、商品通路11a毎に商品スト
ッパ31を設ける必要がなくなることによって、製造コ
ストをさらに削減することができる。
【0085】なお、上記実施形態においては、ロック機
構30を商品ラック11の下部に設けたが、これに限ら
ず、ロック機構30をラックフレーム10に設けてもよ
い。また、棚板12をラックフレーム10に水平に取り
付けるようにしたが、これに限らず、棚板12を少し斜
め後ろ下がりに取り付けるようにしてもよい。このよう
にすれば、商品通路11a内の商品Sが、地震などで払
出口11bから誤って落下することを防止できる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、実際に
販売する商品を前方から視認可能な自動販売機の商品収
納装置において、ディスプレイ効果を向上させることが
でき、ローディング作業を確実かつ円滑に行うことがで
きるとともに、製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る商品収納装置を適用
した自動販売機の外観を示す正面図である。
【図2】自動販売機の側断面図である。
【図3】商品収納装置の正面図である。
【図4】商品ラックの斜視図である。
【図5】商品ラックの要部を拡大した正面図である。
【図6】仕切壁の構成を示す斜視図である。
【図7】番号ラベルおよび価格ラベルを上下の取付枠に
取り付ける動作を示す斜視図である。
【図8】仕切壁とプッシャ駆動機構を示す側面図であ
る。
【図9】商品ラックの商品通路に幅広商品を収納した状
態を示す斜視図である。
【図10】商品ラックの仕切壁に仕切壁アダプタを取り
付けた状態を示す斜視図である。
【図11】商品ラックの底壁に底壁アダプタを使用状態
および不使用状態で取り付ける動作を示す斜視図であ
る。
【図12】商品ラックの側面図である。
【図13】ロック機構を示す平面図である。
【図14】ロック機構の要部の構成を示す斜視図であ
る。
【図15】商品ストッパが退避位置にあるときのロック
機構を示す側面図である。
【図16】開放レバーが押され、商品ストッパが移動す
るときのロック機構の動作を示す側面図である。
【図17】商品ストッパが突出位置に移動したときのロ
ック機構を示す側面図である。
【図18】商品ストッパが突出位置にあるときの商品ラ
ックを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 商品収納装置 2 自動販売機 3 販売機本体 3a スライディングドア(前面パネル) 11 商品ラック 11a 商品通路 11b 払出口 12i 前壁の段部(ストッパ保持手段) 31 商品ストッパ 32 プッシュ板(ストッパ付勢手段) 33 第1コイルばね(ストッパ付勢手段) 35 開放レバー(ストッパ保持手段、操作部材) 36 ロック板(ロック部材) 38 第2コイルばね(ロック付勢手段) S 商品 S1 幅広商品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E044 AA01 BA06 CA02 CA03 CC03 CC06 CC10 DB02 DB05 DB14 EA03 EA08 EA20 EB02 FB01 FB03 FB05 FB07 FB09 3E046 AA07 BA03 BB02 BB03 BB04 CA20 CC03 CC08 CD01 CD04 DA03 EA01 EB01 FA04 FA10 GA01 GA02 HA01 HA03 HA04 HA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な前面パネルを有する販売機本体
    と、 前記前面パネルの後方に配置され、多数の商品を前後方
    向に並べて収納する商品通路を有するとともに、この商
    品通路の前端部に前記商品を払い出すための払出口が形
    成され、前記販売機本体内に格納される格納位置と当該
    販売機本体内から前方に引き出される引出位置との間で
    前後方向に移動自在な商品ラックと、 前記商品ラックを前記格納位置にロックするロック位置
    と、このロックを解除するロック解除位置との間で移動
    自在なロック部材と、 このロック部材を前記ロック位置側に付勢するロック付
    勢手段と、 前記商品ラックの前記払出口に突出することにより、当
    該払出口を閉鎖する突出位置と、前記払出口から退避す
    る退避位置との間で移動可能に設けられた商品ストッパ
    と、 この商品ストッパを前記突出位置側に付勢するストッパ
    付勢手段と、 前記商品ストッパを前記退避位置に保持するストッパ保
    持手段と、 前記商品ラックが前記格納位置にあるときに、前記ロッ
    ク部材を前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動
    させ、かつ前記ストッパ保持手段による商品ストッパの
    保持を解除させるように手動操作可能な操作部材と、 を備えることを特徴とする自動販売機の商品収納装置。
  2. 【請求項2】 前記商品通路は、左右方向に並ぶ複数の
    商品通路で構成され、前記商品ストッパは、左右方向に
    延び、前記突出位置にあるときに、前記複数の商品通路
    の全ての払出口を閉鎖する横長の商品ストッパで構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機
    の商品収納装置。
  3. 【請求項3】 前記操作部材は、手動操作されたとき
    に、前記商品ストッパが前記突出位置に突出した後、前
    記ロック部材を前記ロック解除位置に移動させるように
    構成されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の自動販売機の商品収納装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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