JP2000100614A - 電磁波シールド用の軟磁性合金粉末およびそれを使用した難燃性材料 - Google Patents
電磁波シールド用の軟磁性合金粉末およびそれを使用した難燃性材料Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁波シールド用の軟磁性合金の粉末であっ
て、高周波領域まで良好な性能を示すものを提供すると
ともに、この粉末をゴムまたは合成樹脂のマトリクス中
に分散させてなる、シートそのほかの電磁波シールド用
の材料、とくに、難燃性のすぐれたものを提供する。 【解決手段】 重量%で、Cr:5〜14%、Al:
0.5〜20%およびSi:0.5%超過〜2%を含有
し、ただしCr%+3Al%≧30であって、残部がF
eおよび不可避の不純物からなる合金組成を有する電磁
波シールド用の軟磁性合金粉末を、アトライターで箔化
して偏平にしたものを、塩素化ポリエチレンゴムの難燃
グレードのものに30重量%以上、なるべく高い配合割
合で添加し、シートまたは成形品とする。
て、高周波領域まで良好な性能を示すものを提供すると
ともに、この粉末をゴムまたは合成樹脂のマトリクス中
に分散させてなる、シートそのほかの電磁波シールド用
の材料、とくに、難燃性のすぐれたものを提供する。 【解決手段】 重量%で、Cr:5〜14%、Al:
0.5〜20%およびSi:0.5%超過〜2%を含有
し、ただしCr%+3Al%≧30であって、残部がF
eおよび不可避の不純物からなる合金組成を有する電磁
波シールド用の軟磁性合金粉末を、アトライターで箔化
して偏平にしたものを、塩素化ポリエチレンゴムの難燃
グレードのものに30重量%以上、なるべく高い配合割
合で添加し、シートまたは成形品とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波シールド用
の軟磁性合金の粉末に関する。 本発明はまた、この合
金粉末ををゴムまたは合成樹脂のマトリクス中に分散さ
せてなる電磁波シールド用の材料であって、とくに難燃
性のすぐれたものに関する。
の軟磁性合金の粉末に関する。 本発明はまた、この合
金粉末ををゴムまたは合成樹脂のマトリクス中に分散さ
せてなる電磁波シールド用の材料であって、とくに難燃
性のすぐれたものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器類に関する技術の発達に
伴い、電磁波に基因する問題がクローズアップされた。
すなわち、電子機器の部品から発生する電磁波が他の
機器の誤動作をひきおこしたり、外部からの電磁波によ
り障害が発生するなどの問題がそれである。 このよう
な問題を解消する手段として、種々の電磁波シールド用
材料が開発されつつある。
伴い、電磁波に基因する問題がクローズアップされた。
すなわち、電子機器の部品から発生する電磁波が他の
機器の誤動作をひきおこしたり、外部からの電磁波によ
り障害が発生するなどの問題がそれである。 このよう
な問題を解消する手段として、種々の電磁波シールド用
材料が開発されつつある。
【0003】発明者らは、ある程度の柔軟性と可撓性と
を有する電磁波シールド用材料として、ゴムまたは合成
樹脂のマトリクス中に軟磁性材料の粉末を分散させたも
のを何種類か提案した(最近の例は、特願平9−250
143号)。 軟磁性材料の粉末は、なるべくアスペク
ト比の大きな、つまり扁平な形状のものを使用し、シー
ルドを必要とする電磁波の進行方向に対して垂直な方向
に粉末の扁平な面が向くようにすると効果的であり、シ
ールド用材料に絶縁性を保たせたままシールド性能を発
揮させることが可能である。
を有する電磁波シールド用材料として、ゴムまたは合成
樹脂のマトリクス中に軟磁性材料の粉末を分散させたも
のを何種類か提案した(最近の例は、特願平9−250
143号)。 軟磁性材料の粉末は、なるべくアスペク
ト比の大きな、つまり扁平な形状のものを使用し、シー
ルドを必要とする電磁波の進行方向に対して垂直な方向
に粉末の扁平な面が向くようにすると効果的であり、シ
ールド用材料に絶縁性を保たせたままシールド性能を発
揮させることが可能である。
【0004】電磁波シールド用材料は、たとえばパソコ
ンのクロック速度の上昇に代表されるように、きわめて
高い周波数の領域、たとえば1GHz またはそれ以上にお
いてもシールド性能が維持されることを要求される。
そこで、軟磁性材料の合金組成や粉末形状・寸法の選択
が問題となる。
ンのクロック速度の上昇に代表されるように、きわめて
高い周波数の領域、たとえば1GHz またはそれ以上にお
いてもシールド性能が維持されることを要求される。
そこで、軟磁性材料の合金組成や粉末形状・寸法の選択
が問題となる。
【0005】一方、電磁波シールド用材料は、その使用
する局面に応じて、難燃性を要求されることが多い。
用途が通常の電子機器たとえばパソコン類であれば、U
L規格の難燃性試験でV1基準をみたせばよいが、家電
類となるとV0基準、つまりバーナーによる着火が焔を
遠ざけたとき直ちに消える程度の難燃性をもたなければ
ならない。 従来の電磁波シールド用シートは、マトリ
クス材料として、塩素化ポリエチレンゴムに三酸化アン
チモンのような難燃剤を添加した難燃グレードのものを
使用しても、なおV0を達成することができなかった。
する局面に応じて、難燃性を要求されることが多い。
用途が通常の電子機器たとえばパソコン類であれば、U
L規格の難燃性試験でV1基準をみたせばよいが、家電
類となるとV0基準、つまりバーナーによる着火が焔を
遠ざけたとき直ちに消える程度の難燃性をもたなければ
ならない。 従来の電磁波シールド用シートは、マトリ
クス材料として、塩素化ポリエチレンゴムに三酸化アン
チモンのような難燃剤を添加した難燃グレードのものを
使用しても、なおV0を達成することができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、上述した技術の流れの中で、電磁波シールド用の軟
磁性合金粉末であって、1GHz 程度の高周波領域におい
ても特性が低下することなく使用できるものを提供する
ことにある。
は、上述した技術の流れの中で、電磁波シールド用の軟
磁性合金粉末であって、1GHz 程度の高周波領域におい
ても特性が低下することなく使用できるものを提供する
ことにある。
【0007】本発明の第二の目的は、このような軟磁性
合金の粉末をゴムまたは合成樹脂のマトリクス中にを分
散させて、成形品またはシートとしたものであって、し
かも高度の難燃性を有するものを提供することにある。
合金の粉末をゴムまたは合成樹脂のマトリクス中にを分
散させて、成形品またはシートとしたものであって、し
かも高度の難燃性を有するものを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した第一の目的を達
成する本発明の電磁波シールド用軟磁性合金粉末は、重
量%で、Cr:5〜14%、Al:0.5〜20%およ
びSi:0.5%超過〜2%を含有し、ただしCr%+
3Al%≧30であって、残部がFeおよび不可避の不
純物からなる合金組成を有する軟磁性合金粉末である。
成する本発明の電磁波シールド用軟磁性合金粉末は、重
量%で、Cr:5〜14%、Al:0.5〜20%およ
びSi:0.5%超過〜2%を含有し、ただしCr%+
3Al%≧30であって、残部がFeおよび不可避の不
純物からなる合金組成を有する軟磁性合金粉末である。
【0009】第二の目的を達成する本発明の電磁波シー
ルド用の難燃性材料は、重量%で、Cr:5〜14%、
Al:0.5〜20%およびSi:0.5%超過〜2%
を含有し、ただしCr%+3Al%≧30であって、残
部がFeおよび不可避の不純物からなる合金組成を有す
る軟磁性合金粉末を、塩素を含有するゴムまたは合成樹
脂のマトリクス中に混練してなる、主として成型品また
はシートの形状をした、電磁波シールド用の難燃性材料
である。
ルド用の難燃性材料は、重量%で、Cr:5〜14%、
Al:0.5〜20%およびSi:0.5%超過〜2%
を含有し、ただしCr%+3Al%≧30であって、残
部がFeおよび不可避の不純物からなる合金組成を有す
る軟磁性合金粉末を、塩素を含有するゴムまたは合成樹
脂のマトリクス中に混練してなる、主として成型品また
はシートの形状をした、電磁波シールド用の難燃性材料
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で使用する軟磁性合金の粉
末は、上記の範囲内でとくに、Cr:6〜8%、Al:
6〜16%、Si:0.5%超過〜2%、残部Feから
なる合金組成を有することが好ましい。
末は、上記の範囲内でとくに、Cr:6〜8%、Al:
6〜16%、Si:0.5%超過〜2%、残部Feから
なる合金組成を有することが好ましい。
【0011】本発明において、軟磁性合金の粉末として
は、その形状が偏平であるものを用いることが好まし
い。 電磁波シールド用の難燃性材料は、この軟磁性合
金の粉末とくに扁平な粉末を、塩素を含有するゴムまた
は合成樹脂のマトリクス中に、重量で30%以上混練す
ることが好ましい。
は、その形状が偏平であるものを用いることが好まし
い。 電磁波シールド用の難燃性材料は、この軟磁性合
金の粉末とくに扁平な粉末を、塩素を含有するゴムまた
は合成樹脂のマトリクス中に、重量で30%以上混練す
ることが好ましい。
【0012】マトリクス材料としては、難燃性のゴムま
たは合成樹脂を使用する。 前記した、塩素化ポリエチ
レンゴムに三酸化アンチモンのような難燃化剤を加えて
なる難燃グレードの使用が好ましい。
たは合成樹脂を使用する。 前記した、塩素化ポリエチ
レンゴムに三酸化アンチモンのような難燃化剤を加えて
なる難燃グレードの使用が好ましい。
【0013】電磁波シールド用材料は、射出成形により
任意の形状を与えた成形品であってもよいし、押出成形
により板、棒、円筒、そのほか異形断面をもつ製品にし
たものであってもよい。 しかし、最も多くの用途に柔
軟に使用されるものは、シート状の製品であろう。 シ
ートは、ゴムのシートの製造に通常行なわれているカレ
ンダリングにより製造できる。 よく知られているよう
に、カレンダリングはゴムに多量の粉末を充填すること
ができ、できるだけ多量の軟磁性材料粉末を分散させる
べき本発明の電磁波シールド用材料にとって、有用な加
工法である。
任意の形状を与えた成形品であってもよいし、押出成形
により板、棒、円筒、そのほか異形断面をもつ製品にし
たものであってもよい。 しかし、最も多くの用途に柔
軟に使用されるものは、シート状の製品であろう。 シ
ートは、ゴムのシートの製造に通常行なわれているカレ
ンダリングにより製造できる。 よく知られているよう
に、カレンダリングはゴムに多量の粉末を充填すること
ができ、できるだけ多量の軟磁性材料粉末を分散させる
べき本発明の電磁波シールド用材料にとって、有用な加
工法である。
【0014】本発明で使用する軟磁性合金の化学組成を
前記のように限定した理由は、つぎのとおりである。
前記のように限定した理由は、つぎのとおりである。
【0015】 Cr:5〜14%、好ましくは6〜8% Crは、所望の磁気特性を得るとともに、扁平粉末への
加工性を好適にするために、上記の範囲内で添加する。
ここで、「扁平粉末への加工性」の語は、扁平の度合
が高い粉末が容易に得られるか否かの程度を意味する。
加工性を好適にするために、上記の範囲内で添加する。
ここで、「扁平粉末への加工性」の語は、扁平の度合
が高い粉末が容易に得られるか否かの程度を意味する。
【0016】 Al:0.5〜20%、好ましくは6〜16% AlもCrとともに所望の磁気特性および粉末への加工
性を得るために、上記の範囲内で添加する。
性を得るために、上記の範囲内で添加する。
【0017】Cr%+3Al%≧30 CrもAlも酸素と強く結合するから、Fe−Cr−A
l合金の表面は酸化物被膜で覆われている。 発明者ら
の理解するところでは、難燃性にとっては、この被膜に
おける酸化物の形態、つまり酸素と金属との結合のあり
方が、従来漠然と影響が大きいと考えられていた酸素の
量よりも、むしろ重大な影響を与えるようである。 C
r%+3Al%の値が30以上である磁性合金の粉末を
使用すると、その表面はち密な酸化物が形成され、それ
が難燃性を高くする上で有効と考えられる。 この値が
低く、30に満たない磁性合金の粉末を使用したので
は、後記する例にみるとおり、高度の難燃性は得られな
い。
l合金の表面は酸化物被膜で覆われている。 発明者ら
の理解するところでは、難燃性にとっては、この被膜に
おける酸化物の形態、つまり酸素と金属との結合のあり
方が、従来漠然と影響が大きいと考えられていた酸素の
量よりも、むしろ重大な影響を与えるようである。 C
r%+3Al%の値が30以上である磁性合金の粉末を
使用すると、その表面はち密な酸化物が形成され、それ
が難燃性を高くする上で有効と考えられる。 この値が
低く、30に満たない磁性合金の粉末を使用したので
は、後記する例にみるとおり、高度の難燃性は得られな
い。
【0018】 Si:0.5%超過〜2% Siは、アトマイズ法による材料粉末の製造において、
溶湯ノズルの閉塞を防いで円滑に粉末を製造できるよう
にするから、0.5%を超える量添加する。そかし、多
量に加えると扁平粉末への加工性に関して不利であるか
ら、2%以下の添加量をえらぶ。
溶湯ノズルの閉塞を防いで円滑に粉末を製造できるよう
にするから、0.5%を超える量添加する。そかし、多
量に加えると扁平粉末への加工性に関して不利であるか
ら、2%以下の添加量をえらぶ。
【0019】本発明で使用する軟磁性合金にとって、不
純物として入ってくることが通常避けられないものは、
C,Mn,PおよびSである。 CおよびMnは多量に
なると飽和磁束密度の低下を招くので、それぞれ許容限
度を0.30%とし、これを超えないことが好ましい。
PおよびSは粉末への加工性と耐食性を低くするの
で、どちらも0.03%以下の含有に止めることが望ま
しい。このほか、主として使用原料から混入する可能性
が高く、従って問題になることのある不純物は、Cu,
NiおよびMoである。 いずれも飽和磁束密度を低く
する成分であって、その含有量は0.10%以下に抑え
るべきである。
純物として入ってくることが通常避けられないものは、
C,Mn,PおよびSである。 CおよびMnは多量に
なると飽和磁束密度の低下を招くので、それぞれ許容限
度を0.30%とし、これを超えないことが好ましい。
PおよびSは粉末への加工性と耐食性を低くするの
で、どちらも0.03%以下の含有に止めることが望ま
しい。このほか、主として使用原料から混入する可能性
が高く、従って問題になることのある不純物は、Cu,
NiおよびMoである。 いずれも飽和磁束密度を低く
する成分であって、その含有量は0.10%以下に抑え
るべきである。
【0020】軟磁性合金の粉末は、偏平にすることで、
電磁波シールド特性が向上する。扁平な合金粉末は、合
金溶湯を常用の水噴霧法などの方法により得た粉末を、
さらにアトライター(ボールミル)に入れて潰し、扁平
化することによって製造する。 この扁平化はしばしば
長時間を要する作業なので、短時間で扁平な粉末が得ら
れることが好ましい。
電磁波シールド特性が向上する。扁平な合金粉末は、合
金溶湯を常用の水噴霧法などの方法により得た粉末を、
さらにアトライター(ボールミル)に入れて潰し、扁平
化することによって製造する。 この扁平化はしばしば
長時間を要する作業なので、短時間で扁平な粉末が得ら
れることが好ましい。
【0021】電磁波シールド用の材料には、できるだけ
多量の軟磁性合金の粉末を添加すべきことはいうまでも
ない。 少量では、シールド性能が不足するからであ
る。通常必要なシールド性能を得るためには、前記のよ
うに、重量で30%以上の添加を必要とする。 添加可
能な限度は、軟磁性合金の粉末の形状、粒子サイズ、マ
トリクスとして使用するゴムまたは合成樹脂材料の物
性、難燃化剤を添加する場合はその種類および添加量、
さらには成形手段など、多くの因子に左右されるが、多
くの場合、重量で90%程度まで、致命的な困難を経験
するとなく添加できるであろう。
多量の軟磁性合金の粉末を添加すべきことはいうまでも
ない。 少量では、シールド性能が不足するからであ
る。通常必要なシールド性能を得るためには、前記のよ
うに、重量で30%以上の添加を必要とする。 添加可
能な限度は、軟磁性合金の粉末の形状、粒子サイズ、マ
トリクスとして使用するゴムまたは合成樹脂材料の物
性、難燃化剤を添加する場合はその種類および添加量、
さらには成形手段など、多くの因子に左右されるが、多
くの場合、重量で90%程度まで、致命的な困難を経験
するとなく添加できるであろう。
【0022】
【実施例】〔実施例および比較例〕下記4種の合金組成
をもつ軟磁性合金(重量%、残部Fe)を溶製し、溶湯
を水アトマイズ法により粉末化した。
をもつ軟磁性合金(重量%、残部Fe)を溶製し、溶湯
を水アトマイズ法により粉末化した。
【0023】 No. Si Cr Al 表 記 備 考 1 0.3 7.2 9.6 − 2 0.5 7.2 9.6 「7Cr-9Al」 3 2.0 13.0 3.0 「13Cr-3Al」 4 9.6 − 5.4 「9Si-5Al」 センダスト No.1の合金の溶湯は、アトマイズの途中でノズルの閉
塞が生じたため、作業を中途で停止した。 残りのNo.
2〜4の合金の粉末から、145メッシュ通過粉末を集
めた。 これらの粉末のD50は、10〜22μmであ
る。
塞が生じたため、作業を中途で停止した。 残りのNo.
2〜4の合金の粉末から、145メッシュ通過粉末を集
めた。 これらの粉末のD50は、10〜22μmであ
る。
【0024】各粉末をボールミル型のアトライター(2
50rpm)に入れ、媒体としてナフテノールを使用し、湿
式で扁平箔化を行なった。 時間の経過とともにサンプ
ルをとり出し、80℃で5時間乾燥して、平均粒径を測
定した。 その結果を図1にそれぞれ示す。 図1で
は、扁平化を「箔化」と記した。
50rpm)に入れ、媒体としてナフテノールを使用し、湿
式で扁平箔化を行なった。 時間の経過とともにサンプ
ルをとり出し、80℃で5時間乾燥して、平均粒径を測
定した。 その結果を図1にそれぞれ示す。 図1で
は、扁平化を「箔化」と記した。
【0025】図1において、2種のFe−Cr−Al系
の磁性合金、すなわち「7Cr−9Al」「13Cr−
3Al」は、箔化の進行に伴って速やかに平均粒径が大
きくなり、ついで小さくなる。 はじめに見られる平均
粒径の増大は、球形に近い粉末が扁平化ないし箔化され
る結果であり、続く平均粒径の減少は、いったん箔状に
なった粒子が切断されて小さい粒子となるためと考えら
れる。 これに対し、電磁波シールド用軟磁性合金とし
て一般に使用されているFe−Si−Al系「9Si−
5Al」(センダスト)は、硬い材料として知られている
だけあって、粒径にほとんど変化がみられない。 これ
らの結果から、扁平な粉末を得る上では、Fe−Cr−
Al系軟磁性合金が有利であることがわかる。
の磁性合金、すなわち「7Cr−9Al」「13Cr−
3Al」は、箔化の進行に伴って速やかに平均粒径が大
きくなり、ついで小さくなる。 はじめに見られる平均
粒径の増大は、球形に近い粉末が扁平化ないし箔化され
る結果であり、続く平均粒径の減少は、いったん箔状に
なった粒子が切断されて小さい粒子となるためと考えら
れる。 これに対し、電磁波シールド用軟磁性合金とし
て一般に使用されているFe−Si−Al系「9Si−
5Al」(センダスト)は、硬い材料として知られている
だけあって、粒径にほとんど変化がみられない。 これ
らの結果から、扁平な粉末を得る上では、Fe−Cr−
Al系軟磁性合金が有利であることがわかる。
【0026】難燃化剤を重量で、7.5%,9%,11
%または12.5%添加した塩素化ポリエチレンゴムに
対し、上記3種の軟磁性合金粉末(箔化時間は、「7C
r−9Al」および「13Cr−3Al」の2種が6時
間、「9Si−5Al」が20時間)を、組成物中の含
有量が90重量%となるように配合し、加圧ニーダーに
入れて混練したのち、ミキシングロールによる圧延およ
びカレンダロールによる精密圧延をへて、厚さ0.5mm
のシートに成形した。
%または12.5%添加した塩素化ポリエチレンゴムに
対し、上記3種の軟磁性合金粉末(箔化時間は、「7C
r−9Al」および「13Cr−3Al」の2種が6時
間、「9Si−5Al」が20時間)を、組成物中の含
有量が90重量%となるように配合し、加圧ニーダーに
入れて混練したのち、ミキシングロールによる圧延およ
びカレンダロールによる精密圧延をへて、厚さ0.5mm
のシートに成形した。
【0027】次に、このようにして得たシールド用シー
トのうち、「7Cr−9Al」軟磁性合金の粉末を含有
するものについて、透磁率の周波数特性を測定し、図2
の結果を得た。 箔化時間は6時間であり、水素雰囲気
下700℃×1時間の熱処理をへている。 図2は、こ
の電磁波シールド用シートが、高い周波数領域まで高い
透磁率を保つことを示している。
トのうち、「7Cr−9Al」軟磁性合金の粉末を含有
するものについて、透磁率の周波数特性を測定し、図2
の結果を得た。 箔化時間は6時間であり、水素雰囲気
下700℃×1時間の熱処理をへている。 図2は、こ
の電磁波シールド用シートが、高い周波数領域まで高い
透磁率を保つことを示している。
【0028】「7Cr−9Al」および「13Cr−3
Al」の2種のシートの難燃性を、UL94規格に定め
る方法に従って測定した。 評価の結果を、軟磁性合金
の組成にもとづくA=Cr%+3Al%の値とともに、
図3に示す。 図3の結果から、A値が高い方が、より
高度の難燃性を実施することが容易であるといえる。換
言すれば、より少ない難燃剤の添加で、所望の難燃性を
得ることができる。三酸化アンチモンのような難燃剤は
無機物質の粉末であって、その添加量を高めれば、それ
に伴って、マトリクスであるゴム系または合成樹脂中に
軟磁性合金粉末の充填可能な限度が低下する。 いうま
でもなく、薄いシートであっても高い電磁波シールド性
能を実現しようとすれば、軟磁性合金粉末の配合量を高
くしなければならない。 また、多量の難燃剤の添加は
組成物の加工性を低くし、シールド用材料としての成形
品の形状・寸法に関する設計の自由度を損なう。
Al」の2種のシートの難燃性を、UL94規格に定め
る方法に従って測定した。 評価の結果を、軟磁性合金
の組成にもとづくA=Cr%+3Al%の値とともに、
図3に示す。 図3の結果から、A値が高い方が、より
高度の難燃性を実施することが容易であるといえる。換
言すれば、より少ない難燃剤の添加で、所望の難燃性を
得ることができる。三酸化アンチモンのような難燃剤は
無機物質の粉末であって、その添加量を高めれば、それ
に伴って、マトリクスであるゴム系または合成樹脂中に
軟磁性合金粉末の充填可能な限度が低下する。 いうま
でもなく、薄いシートであっても高い電磁波シールド性
能を実現しようとすれば、軟磁性合金粉末の配合量を高
くしなければならない。 また、多量の難燃剤の添加は
組成物の加工性を低くし、シールド用材料としての成形
品の形状・寸法に関する設計の自由度を損なう。
【0029】
【発明の効果】本発明により、Fe−Cr−Al系軟磁
性合金の粉末であって、高い周波数領域まで電磁波シー
ルド性能を確保したものが提供される。 それととも
に、本発明により、この軟磁性合金の粉末をゴムまたは
合成樹脂のマトリクス中に分散させた組成物を材料とす
る電磁波シールド用材料が提供された。
性合金の粉末であって、高い周波数領域まで電磁波シー
ルド性能を確保したものが提供される。 それととも
に、本発明により、この軟磁性合金の粉末をゴムまたは
合成樹脂のマトリクス中に分散させた組成物を材料とす
る電磁波シールド用材料が提供された。
【0030】本発明の特別な意義は、これまで困難と考
えられていたような、高い難燃性をもった電磁波シール
ド用材料を提供したことである。 マトリクスへの難燃
剤の添加量を極端に高めなくても、従って組成物の加工
性をあまり低下させることなく、UL94−V1は容易
に達成できる。 十分な量の難燃剤を使用すれば、V0
を実現することもできる。 従って本発明の電磁波シー
ルド用材料は、種々のOA機器、家電製品などの電磁波
シールドを必要とする部分に使用するシールド用部品と
して、高度の難燃性の要求をみたすことができる。
えられていたような、高い難燃性をもった電磁波シール
ド用材料を提供したことである。 マトリクスへの難燃
剤の添加量を極端に高めなくても、従って組成物の加工
性をあまり低下させることなく、UL94−V1は容易
に達成できる。 十分な量の難燃剤を使用すれば、V0
を実現することもできる。 従って本発明の電磁波シー
ルド用材料は、種々のOA機器、家電製品などの電磁波
シールドを必要とする部分に使用するシールド用部品と
して、高度の難燃性の要求をみたすことができる。
【図1】 種々の軟磁性合金粉末を扁平にする箔化処理
に関し、時間の経過に伴う平均粒径の変化をあらわした
グラフ。
に関し、時間の経過に伴う平均粒径の変化をあらわした
グラフ。
【図2】 本発明の電磁波シールド用シートの透磁率の
周波数特性を示したグラフ。
周波数特性を示したグラフ。
【図3】 本発明の電磁波シールド用シートのUL規格
にもとづく試験により定めた難燃性のレベルを、マトリ
クスとした塩素化ポリエチレンゴムに添加した難燃剤の
量との関係において示したグラフ。
にもとづく試験により定めた難燃性のレベルを、マトリ
クスとした塩素化ポリエチレンゴムに添加した難燃剤の
量との関係において示したグラフ。
Claims (5)
- 【請求項1】 重量%で、Cr:5〜14%、Al:
0.5〜20%およびSi:0.5%超過〜2%を含有
し、ただしCr%+3Al%≧30であって、残部がF
eおよび不可避の不純物からなる合金組成を有する電磁
波シールド用の軟磁性合金粉末。 - 【請求項2】 重量%で、Cr:5〜14%、Al:
0.5〜20%およびSi:0.5%超過〜2%を含有
し、ただしCr%+3Al%≧30であって、残部がF
eおよび不可避の不純物からなる合金組成を有する軟磁
性合金粉末を、塩素を含有するゴムまたは合成樹脂のマ
トリクス中に混練してなる電磁波シールド用の難燃性材
料。 - 【請求項3】 軟磁性合金粉末の形状が偏平であり、軟
磁性合金粉末の含有量が重量で30%以上である請求項
2に記載の電磁波シールド用の難燃性材料。 - 【請求項4】 マトリクスとして難燃グレードの塩素化
ポリエチレンを使用した請求項2または3に記載の電磁
波シールド用の難燃性材料。 - 【請求項5】 射出成形により製造した成形品、または
カレンダリングにより製造したシートの形である請求項
2ないし4のいずれかに記載の電磁波シールド用の難燃
性材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10262963A JP2000100614A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 電磁波シールド用の軟磁性合金粉末およびそれを使用した難燃性材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10262963A JP2000100614A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 電磁波シールド用の軟磁性合金粉末およびそれを使用した難燃性材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000100614A true JP2000100614A (ja) | 2000-04-07 |
Family
ID=17382990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10262963A Withdrawn JP2000100614A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 電磁波シールド用の軟磁性合金粉末およびそれを使用した難燃性材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000100614A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170026528A (ko) * | 2014-07-16 | 2017-03-08 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 자심의 제조 방법, 자심 및 이를 이용한 코일 부품 |
JP2017168844A (ja) * | 2014-01-14 | 2017-09-21 | 日立金属株式会社 | 磁心の製造方法 |
WO2018052108A1 (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | 日立金属株式会社 | 磁心およびコイル部品 |
-
1998
- 1998-09-17 JP JP10262963A patent/JP2000100614A/ja not_active Withdrawn
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017168844A (ja) * | 2014-01-14 | 2017-09-21 | 日立金属株式会社 | 磁心の製造方法 |
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CN106537527A (zh) * | 2014-07-16 | 2017-03-22 | 日立金属株式会社 | 磁芯的制造方法、磁芯以及使用该磁芯的线圈部件 |
EP3171368A4 (en) * | 2014-07-16 | 2017-11-29 | Hitachi Metals, Ltd. | Method for producing magnetic core, magnetic core, and coil component using same |
US10573441B2 (en) | 2014-07-16 | 2020-02-25 | Hitachi Metals, Ltd. | Method for manufacturing magnetic core |
KR101947118B1 (ko) * | 2014-07-16 | 2019-02-12 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 자심의 제조 방법, 자심 및 이를 이용한 코일 부품 |
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JPWO2018052108A1 (ja) * | 2016-09-15 | 2019-04-25 | 日立金属株式会社 | 磁心およびコイル部品 |
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KR102020668B1 (ko) | 2016-09-15 | 2019-09-10 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 자심 및 코일 부품 |
US10468174B2 (en) | 2016-09-15 | 2019-11-05 | Hitachi Metals, Ltd. | Magnetic core and coil component |
WO2018052108A1 (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | 日立金属株式会社 | 磁心およびコイル部品 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050729 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070124 |