JP2000179581A - 電磁クラッチの励磁装置 - Google Patents
電磁クラッチの励磁装置Info
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- JP2000179581A JP2000179581A JP10361118A JP36111898A JP2000179581A JP 2000179581 A JP2000179581 A JP 2000179581A JP 10361118 A JP10361118 A JP 10361118A JP 36111898 A JP36111898 A JP 36111898A JP 2000179581 A JP2000179581 A JP 2000179581A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 励磁装置の生産性向上を図る。
【解決手段】 自己融着銅線からなる励磁コイル
9は、円筒状に巻線された後加熱されて固められてい
る。この固められた励磁コイル9が嵌合されたコイルボ
ビン11は、フィールドコア8の環状溝8aに嵌合され
ている。また環状溝8aの内周壁に圧入嵌合されたコイ
ルボビン11の係合部11bは、フィールドコア8の内
周壁と固められた励磁コイル9の角部分との間に圧入さ
れている。このように組み立てられた後、フィールドコ
ア8の環状溝8aにはモールド樹脂19が充填される。
9は、円筒状に巻線された後加熱されて固められてい
る。この固められた励磁コイル9が嵌合されたコイルボ
ビン11は、フィールドコア8の環状溝8aに嵌合され
ている。また環状溝8aの内周壁に圧入嵌合されたコイ
ルボビン11の係合部11bは、フィールドコア8の内
周壁と固められた励磁コイル9の角部分との間に圧入さ
れている。このように組み立てられた後、フィールドコ
ア8の環状溝8aにはモールド樹脂19が充填される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁クラッチの
励磁装置に関するものであり、特に励磁コイルを保持す
るコイルボビンの改良に関するものである。
励磁装置に関するものであり、特に励磁コイルを保持す
るコイルボビンの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁クラッチの励磁装置は、コイ
ルボビンに保持された励磁コイルを、フィールドコアの
環状溝の中に収容するとともに環状溝に樹脂性絶縁物
(以下、モールド樹脂と述べる。)を充填してフィール
ドコアに絶縁固定している。またこのような励磁装置に
おいては、フィールドコアの環状溝にモールド樹脂を充
填する前工程として、励磁コイルがフィールドコアの最
適な位置に安定した状態で仮保持されるようにしてい
る。励磁コイルの仮保持手段としては、特開平2−27
5122号公報に説明されている。
ルボビンに保持された励磁コイルを、フィールドコアの
環状溝の中に収容するとともに環状溝に樹脂性絶縁物
(以下、モールド樹脂と述べる。)を充填してフィール
ドコアに絶縁固定している。またこのような励磁装置に
おいては、フィールドコアの環状溝にモールド樹脂を充
填する前工程として、励磁コイルがフィールドコアの最
適な位置に安定した状態で仮保持されるようにしてい
る。励磁コイルの仮保持手段としては、特開平2−27
5122号公報に説明されている。
【0003】この公報に説明されている電磁クラッチの
励磁装置は、所要形状に巻線された励磁コイルと、円板
状保持枠の外周面と内周面に千鳥状配列に形成された外
側保持枠と内側保持枠が設けられたコイルボビンと、こ
れら励磁コイルとコイルボビンが収容された環状溝が形
成されたフィールドコアが設けられ、コイルボビンの外
側保持枠と内側保持枠を広げてコイル保持空間に励磁コ
イルを嵌合して保持するとともに、励磁コイルが保持さ
れたコイルボビンを収容した後モールド樹脂を環状溝に
充填するようにしている。
励磁装置は、所要形状に巻線された励磁コイルと、円板
状保持枠の外周面と内周面に千鳥状配列に形成された外
側保持枠と内側保持枠が設けられたコイルボビンと、こ
れら励磁コイルとコイルボビンが収容された環状溝が形
成されたフィールドコアが設けられ、コイルボビンの外
側保持枠と内側保持枠を広げてコイル保持空間に励磁コ
イルを嵌合して保持するとともに、励磁コイルが保持さ
れたコイルボビンを収容した後モールド樹脂を環状溝に
充填するようにしている。
【0004】またコイルボビンの外側保持枠と内側保持
枠の先端には、コイル保持空間の外側に突出したU字状
の突出部と、コイル保持空間側へ折り曲げられた押さえ
部が形成され、励磁コイルをコイル保持空間に嵌合する
ことによりコイルボビンの押さえ部が励磁コイルの端面
に当接する構造になっている。また更にフィールドコア
の環状溝の周壁には環状な係合溝が形成され、環状溝に
嵌合することによりコイルボビンの突出部が係合溝に係
合される構造になっている。したがって、フィールドコ
アの環状溝にモールド樹脂を充填する前工程において、
励磁コイルがフィールドコアの最適な位置に安定した状
態で仮保持される。
枠の先端には、コイル保持空間の外側に突出したU字状
の突出部と、コイル保持空間側へ折り曲げられた押さえ
部が形成され、励磁コイルをコイル保持空間に嵌合する
ことによりコイルボビンの押さえ部が励磁コイルの端面
に当接する構造になっている。また更にフィールドコア
の環状溝の周壁には環状な係合溝が形成され、環状溝に
嵌合することによりコイルボビンの突出部が係合溝に係
合される構造になっている。したがって、フィールドコ
アの環状溝にモールド樹脂を充填する前工程において、
励磁コイルがフィールドコアの最適な位置に安定した状
態で仮保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁クラッチの
励磁装置は、フィールドコアの環状溝の周壁に係合溝を
形成しなければならず加工費が高くなってしまう。また
千鳥状配列の外側保持枠と内側保持枠を広げて励磁コイ
ルをコイルボビンのコイル保持空間に嵌合しなければな
らず、その作業が面倒で生産性向上を図ることができな
い。また更にコイルボビンの突出部の突出量が大きい
と、フィールドコアの環状溝に嵌合するとき突出部は破
損してしまう。この発明は、このような問題点を解決し
て電磁クラッチの励磁装置の生産性向上を図ることを目
的とする。
励磁装置は、フィールドコアの環状溝の周壁に係合溝を
形成しなければならず加工費が高くなってしまう。また
千鳥状配列の外側保持枠と内側保持枠を広げて励磁コイ
ルをコイルボビンのコイル保持空間に嵌合しなければな
らず、その作業が面倒で生産性向上を図ることができな
い。また更にコイルボビンの突出部の突出量が大きい
と、フィールドコアの環状溝に嵌合するとき突出部は破
損してしまう。この発明は、このような問題点を解決し
て電磁クラッチの励磁装置の生産性向上を図ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載されてい
る電磁クラッチの励磁装置は、所要形状に巻線された励
磁コイル(実施形態において符号9、以下同様に示
す。)と、円板状保持枠(11d)と円筒状保持枠(1
1c)により画定されたコイル保持空間(11a)に前
記励磁コイル(9)が保持されているとともに、前記円
筒状保持枠(11c)の周壁のうち、前記コイル保持空
間(11a)側の周壁からは半径方向に突出することな
く前記コイル保持空間(11a)の外側の周壁からは半
径方向に突出するように前記円筒状保持枠(11c)の
先端に形成された係合部(11b)が設けられたコイル
ボビン(10)と、円筒状の内周壁と円筒状の外周壁及
びこれら周壁の端部を連結した底部壁により画定された
環状溝(8a)に前記コイルボビン(10)が収容され
たフィールドコア(8)が設けられ、前記コイルボビン
(10)の円筒状保持枠(11c)を前記フィールドコ
ア(8)の環状溝(8a)の周壁に嵌合することにより
前記係合部(11b)は、前記コイル保持空間(11
a)側へ弾性変形して前記励磁コイル(9)と前記環状
溝(11a)の周壁との間に圧入されることを特徴とす
る。
る電磁クラッチの励磁装置は、所要形状に巻線された励
磁コイル(実施形態において符号9、以下同様に示
す。)と、円板状保持枠(11d)と円筒状保持枠(1
1c)により画定されたコイル保持空間(11a)に前
記励磁コイル(9)が保持されているとともに、前記円
筒状保持枠(11c)の周壁のうち、前記コイル保持空
間(11a)側の周壁からは半径方向に突出することな
く前記コイル保持空間(11a)の外側の周壁からは半
径方向に突出するように前記円筒状保持枠(11c)の
先端に形成された係合部(11b)が設けられたコイル
ボビン(10)と、円筒状の内周壁と円筒状の外周壁及
びこれら周壁の端部を連結した底部壁により画定された
環状溝(8a)に前記コイルボビン(10)が収容され
たフィールドコア(8)が設けられ、前記コイルボビン
(10)の円筒状保持枠(11c)を前記フィールドコ
ア(8)の環状溝(8a)の周壁に嵌合することにより
前記係合部(11b)は、前記コイル保持空間(11
a)側へ弾性変形して前記励磁コイル(9)と前記環状
溝(11a)の周壁との間に圧入されることを特徴とす
る。
【0007】請求項2に記載されている電磁クラッチの
励磁装置は、請求項1に記載された電磁クラッチの励磁
装置において、前記コイルボビン(10)の係止部(1
1b)は、前記コイル保持空間(11a)側となる壁面
は前記円筒状保持枠(11c)の周壁面と同一の周壁面
に形成され、前記コイル保持空間(11a)の外側とな
る壁面は前記円筒状保持枠(11c)から先端に向かっ
て次第に肉厚が厚くなるように傾斜した壁面に形成され
ているとともに、前記係合部(11b)は円周方向に間
隔をおいて前記円筒状保持枠(11c)の先端に複数個
設けられていることを特徴とする。
励磁装置は、請求項1に記載された電磁クラッチの励磁
装置において、前記コイルボビン(10)の係止部(1
1b)は、前記コイル保持空間(11a)側となる壁面
は前記円筒状保持枠(11c)の周壁面と同一の周壁面
に形成され、前記コイル保持空間(11a)の外側とな
る壁面は前記円筒状保持枠(11c)から先端に向かっ
て次第に肉厚が厚くなるように傾斜した壁面に形成され
ているとともに、前記係合部(11b)は円周方向に間
隔をおいて前記円筒状保持枠(11c)の先端に複数個
設けられていることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載された電磁クラッチの励磁
装置は、請求項1または請求項2に記載された電磁クラ
ッチの励磁装置において、前記フィールドコア(8)に
は、底部から開口部に向かって中心からの寸法が小さく
なる前記内周壁と、底部から開口部に向かって中心から
の寸法が大きくなる前記外周壁が形成されていることを
特徴とする。
装置は、請求項1または請求項2に記載された電磁クラ
ッチの励磁装置において、前記フィールドコア(8)に
は、底部から開口部に向かって中心からの寸法が小さく
なる前記内周壁と、底部から開口部に向かって中心から
の寸法が大きくなる前記外周壁が形成されていることを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1から図12には、この発明の
実施の形態として自動車空調用圧縮機に装着された電磁
クラッチが図示されている。図1は電磁クラッチの断面
図、図2は図1のカプラ周辺を拡大した断面図である。
図3から図9にはコイルボビンが図示されており、図3
は平面図、図4は一部分が破断された側面図、図5は背
面図、図6は図3のコイル引出し口周辺の拡大図、図7
は図5の端子保持部周辺の拡大図、図8は図7のA矢視
図、図9は図8のB−B線断面図である。図10は端子
保持部に保持される状態で並べられた端子の正面図、図
11は端子の側面図、図12は図1の励磁装置の要部を
拡大した断面図である。以下これら図面に基づき実施形
態を説明する。
実施の形態として自動車空調用圧縮機に装着された電磁
クラッチが図示されている。図1は電磁クラッチの断面
図、図2は図1のカプラ周辺を拡大した断面図である。
図3から図9にはコイルボビンが図示されており、図3
は平面図、図4は一部分が破断された側面図、図5は背
面図、図6は図3のコイル引出し口周辺の拡大図、図7
は図5の端子保持部周辺の拡大図、図8は図7のA矢視
図、図9は図8のB−B線断面図である。図10は端子
保持部に保持される状態で並べられた端子の正面図、図
11は端子の側面図、図12は図1の励磁装置の要部を
拡大した断面図である。以下これら図面に基づき実施形
態を説明する。
【0010】電磁クラッチは、圧縮機の回転軸にアーマ
チュア組立体が装着されている。このアーマチュア組立
体には、回転軸にキー嵌合され抜け止めされたハブ1
と、このハブ1に溶着されたストッパプレート2と、こ
のストッパプレート2に基端部がリベットで固定された
複数の(3枚の)板ばね3と、この板ばね3の自由端部
がリベットで固定されたアーマチュア4と、ストッパプ
レート2に固定されアーマチュア4の反摩擦面側に当接
した複数の(3つの)ストッパゴム5が設けられてい
る。なおアーマチュア4には、磁束を迂回するための円
弧状の長穴が形成されている。
チュア組立体が装着されている。このアーマチュア組立
体には、回転軸にキー嵌合され抜け止めされたハブ1
と、このハブ1に溶着されたストッパプレート2と、こ
のストッパプレート2に基端部がリベットで固定された
複数の(3枚の)板ばね3と、この板ばね3の自由端部
がリベットで固定されたアーマチュア4と、ストッパプ
レート2に固定されアーマチュア4の反摩擦面側に当接
した複数の(3つの)ストッパゴム5が設けられてい
る。なおアーマチュア4には、磁束を迂回するための円
弧状の長穴が形成されている。
【0011】また圧縮機の円筒突出部には、軸受により
ロータ6が回転自在に支持されている。ロータ6は、圧
縮機のハウジング側に開口した環状溝6aが形成され、
反開口側の側面をアーマチュア4の摩擦面と所定の隙間
(エアギャップ)をおいて対向する摩擦面としている。
またロータ6の外周面にはプーリ溝6bが形成されてい
るとともに、プーリ溝6bの底部が摩擦面よりアーマチ
ュア4の外側まで延びた構造になっている。なおロータ
6には、磁束を迂回するための円弧状の長穴が形成され
ている。
ロータ6が回転自在に支持されている。ロータ6は、圧
縮機のハウジング側に開口した環状溝6aが形成され、
反開口側の側面をアーマチュア4の摩擦面と所定の隙間
(エアギャップ)をおいて対向する摩擦面としている。
またロータ6の外周面にはプーリ溝6bが形成されてい
るとともに、プーリ溝6bの底部が摩擦面よりアーマチ
ュア4の外側まで延びた構造になっている。なおロータ
6には、磁束を迂回するための円弧状の長穴が形成され
ている。
【0012】ロータ6の環状溝6aには、圧縮機のハウ
ジングに固定された励磁装置7のフィールドコア8が挿
入されている。フィールドコア8は、断面がコ字状の環
状部材に形成され環状溝8aが設けられている。環状溝
8aは、底部から開口部に向かって中心からの寸法が小
さくなる円筒状の内周壁と、底部から開口部に向かって
中心からの寸法が大きくなる円筒状の外周壁、及びこれ
ら周壁の端部を連結した底部壁により画定され、底部側
より開口部側が広くなっている。また外周壁には、外部
振動により励磁コイル9がモールド樹脂19とともに脱
落することを防止した環状な溝8bが形成されている。
またフィールドコア8の底部には、後述するコイルボビ
ン10のコイル引出し部12、端子保持部13の断面と
相似形状の貫通穴8cが形成されている。そして、この
ような形状のフィールドコア8の環状溝8a内には、励
磁コイル9とコイルボビン10が収容されている。
ジングに固定された励磁装置7のフィールドコア8が挿
入されている。フィールドコア8は、断面がコ字状の環
状部材に形成され環状溝8aが設けられている。環状溝
8aは、底部から開口部に向かって中心からの寸法が小
さくなる円筒状の内周壁と、底部から開口部に向かって
中心からの寸法が大きくなる円筒状の外周壁、及びこれ
ら周壁の端部を連結した底部壁により画定され、底部側
より開口部側が広くなっている。また外周壁には、外部
振動により励磁コイル9がモールド樹脂19とともに脱
落することを防止した環状な溝8bが形成されている。
またフィールドコア8の底部には、後述するコイルボビ
ン10のコイル引出し部12、端子保持部13の断面と
相似形状の貫通穴8cが形成されている。そして、この
ような形状のフィールドコア8の環状溝8a内には、励
磁コイル9とコイルボビン10が収容されている。
【0013】実施形態の励磁コイル9は、所要形状(円
筒状)に巻線された自己融着銅線であり加熱することに
より固められている。また合成樹脂材製のコイルボビン
10は、励磁コイル9を保持する保持枠とフィールドコ
ア8の貫通穴8cから挿入され外側に突出した端子支持
台が一体に形成されている。保持枠には、断面がL字状
の環状部材に形成され円筒状保持枠11cと円板状保持
枠11dにより画定されたコイル保持空間11aが形成
されたコイル保持部11が設けられている。また円筒状
保持枠11cの先端には、円周方向を12等分すること
により形成された係止部11bが設けられている。各係
止部11bのコイル保持空間11a側の壁面は、上述し
た円筒状保持枠11cの周壁(外周面)と同じ周壁面に
形成され、コイル保持空間11aの外側となる各係止部
11bの壁面は、円筒状保持枠11cから先端に向かっ
て中心からの寸法が次第に小さくなるように形成され、
換言すれば円筒状保持枠11cから先端に向かって肉厚
が厚くなるように傾斜した壁面に形成されている。なお
円筒状保持枠11cの内周面は、フィールドコア8の環
状溝8aの内周壁と略同じ角度の周壁に形成されてい
る。
筒状)に巻線された自己融着銅線であり加熱することに
より固められている。また合成樹脂材製のコイルボビン
10は、励磁コイル9を保持する保持枠とフィールドコ
ア8の貫通穴8cから挿入され外側に突出した端子支持
台が一体に形成されている。保持枠には、断面がL字状
の環状部材に形成され円筒状保持枠11cと円板状保持
枠11dにより画定されたコイル保持空間11aが形成
されたコイル保持部11が設けられている。また円筒状
保持枠11cの先端には、円周方向を12等分すること
により形成された係止部11bが設けられている。各係
止部11bのコイル保持空間11a側の壁面は、上述し
た円筒状保持枠11cの周壁(外周面)と同じ周壁面に
形成され、コイル保持空間11aの外側となる各係止部
11bの壁面は、円筒状保持枠11cから先端に向かっ
て中心からの寸法が次第に小さくなるように形成され、
換言すれば円筒状保持枠11cから先端に向かって肉厚
が厚くなるように傾斜した壁面に形成されている。なお
円筒状保持枠11cの内周面は、フィールドコア8の環
状溝8aの内周壁と略同じ角度の周壁に形成されてい
る。
【0014】またコイルボビン10の端子支持台は、半
径方向外側を円弧状の曲面とした直方体の形状に形成さ
れフィールドコア8の貫通穴8c内に臨むコイル引出し
部12と、フィールドコア8の貫通穴8cから外側へ突
出しているとともに半径方向外側に開口した箱形の端子
保持部13が形成されている。なお符号12aは、コイ
ル保持部11からコイル引出し部12の側面まで延びた
くさび状の突起であり貫通穴8cに圧入される。
径方向外側を円弧状の曲面とした直方体の形状に形成さ
れフィールドコア8の貫通穴8c内に臨むコイル引出し
部12と、フィールドコア8の貫通穴8cから外側へ突
出しているとともに半径方向外側に開口した箱形の端子
保持部13が形成されている。なお符号12aは、コイ
ル保持部11からコイル引出し部12の側面まで延びた
くさび状の突起であり貫通穴8cに圧入される。
【0015】端子保持部13は、円周方向に間隔をおい
て設けられた左右2つの端子圧入部13a,13b、こ
れら端子圧入部13a,13bの間に形成された載置部
13fとを有する形状に形成されている。端子圧入部1
3a,13bは、このコイルボビン10の中心線に対し
て直交するように設けられているとともにコイル引出し
部12側に形成されたコイル係入溝13cと、このコイ
ル係入溝13cと平行に形成されたリード係入溝13d
と、これらコイル係入溝13cとリード係入溝13dに
直交するように、このコイルボビン10の中心線方向に
延びた平行な2つの端子圧入溝13eが形成されてい
る。なお、コイル係入溝13cは端子圧入部13a,1
3bの壁部外側面まで形成されており、またコイル引出
し部12と中心線方向で対向する載置部13fの壁部
は、モールド樹脂19の流動を円滑にするために後述す
るコイル引出し口12bが見える高さに低く形成されて
いる。
て設けられた左右2つの端子圧入部13a,13b、こ
れら端子圧入部13a,13bの間に形成された載置部
13fとを有する形状に形成されている。端子圧入部1
3a,13bは、このコイルボビン10の中心線に対し
て直交するように設けられているとともにコイル引出し
部12側に形成されたコイル係入溝13cと、このコイ
ル係入溝13cと平行に形成されたリード係入溝13d
と、これらコイル係入溝13cとリード係入溝13dに
直交するように、このコイルボビン10の中心線方向に
延びた平行な2つの端子圧入溝13eが形成されてい
る。なお、コイル係入溝13cは端子圧入部13a,1
3bの壁部外側面まで形成されており、またコイル引出
し部12と中心線方向で対向する載置部13fの壁部
は、モールド樹脂19の流動を円滑にするために後述す
るコイル引出し口12bが見える高さに低く形成されて
いる。
【0016】コイル引出し部12には、コイル保持部1
1の円板状保持枠11dの内側面に形成された薄肉部1
1eからこのコイルボビン10の中心線方向に延び端子
保持部13の載置部13f側へ貫通した2つのコイル引
出し口12bが形成されている。またこのコイル引出し
部12の円弧状曲面部分とコイル保持部11の円板状保
持枠11dには、モールド樹脂19の流路として設けら
れた凹陥部12cが形成されている。なおこのような凹
陥部12cは、端子支持台の半径方向内側の壁面にも形
成してもよい。
1の円板状保持枠11dの内側面に形成された薄肉部1
1eからこのコイルボビン10の中心線方向に延び端子
保持部13の載置部13f側へ貫通した2つのコイル引
出し口12bが形成されている。またこのコイル引出し
部12の円弧状曲面部分とコイル保持部11の円板状保
持枠11dには、モールド樹脂19の流路として設けら
れた凹陥部12cが形成されている。なおこのような凹
陥部12cは、端子支持台の半径方向内側の壁面にも形
成してもよい。
【0017】このような形状に形成されたコイルボビン
10の端子圧入部13a,13bには、それぞれ端子1
4(14a,14b)が保持されている。端子14は銅
合金などの金属から設けられており、コ字状に折り曲げ
られ対向する側板15aが形成された接合部15と、こ
の接合部15から所定の角度を持って外側へ延びた接続
部16が一体に形成されている。また接合部15の各側
板15aには、励磁コイル9の巻始めと巻終わり端部9
a,9bが圧入されるコイル圧入溝15bと、サージ吸
収素子としてのダイオード17のリード線17aが圧入
されるリード圧入溝15cが形成されている。また更に
各側板15aの端面には、コイルボビン10の端子保持
部13に形成された端子圧入溝13eの壁面に喰い込む
係止片15dが形成されている。また接合部15から接
続部16に移行する曲折部分には、モールド樹脂19の
射出成形に伴う樹脂圧力により端子14が変形しないよ
うに補強用のリブ18が一体に形成されている。
10の端子圧入部13a,13bには、それぞれ端子1
4(14a,14b)が保持されている。端子14は銅
合金などの金属から設けられており、コ字状に折り曲げ
られ対向する側板15aが形成された接合部15と、こ
の接合部15から所定の角度を持って外側へ延びた接続
部16が一体に形成されている。また接合部15の各側
板15aには、励磁コイル9の巻始めと巻終わり端部9
a,9bが圧入されるコイル圧入溝15bと、サージ吸
収素子としてのダイオード17のリード線17aが圧入
されるリード圧入溝15cが形成されている。また更に
各側板15aの端面には、コイルボビン10の端子保持
部13に形成された端子圧入溝13eの壁面に喰い込む
係止片15dが形成されている。また接合部15から接
続部16に移行する曲折部分には、モールド樹脂19の
射出成形に伴う樹脂圧力により端子14が変形しないよ
うに補強用のリブ18が一体に形成されている。
【0018】またこの実施の形態では、励磁コイル9と
コイルボビン10及び端子14をフィールドコア8に組
込んだ状態において、フィールドコア8の開口部側から
モールド樹脂19が充填される。そしてフィールドコア
8の底部外側に、コイルボビン10の端子保持部13と
端子14の接続部16の周りを包み込むように、モール
ド樹脂19によりカプラ20が形成されている。なお以
上のような構造の励磁装置7は、フィールドコア8の底
部外側に溶着された取付板21を介して圧縮機のハウジ
ングに固定される。
コイルボビン10及び端子14をフィールドコア8に組
込んだ状態において、フィールドコア8の開口部側から
モールド樹脂19が充填される。そしてフィールドコア
8の底部外側に、コイルボビン10の端子保持部13と
端子14の接続部16の周りを包み込むように、モール
ド樹脂19によりカプラ20が形成されている。なお以
上のような構造の励磁装置7は、フィールドコア8の底
部外側に溶着された取付板21を介して圧縮機のハウジ
ングに固定される。
【0019】次に励磁装置7の組立について説明する。
この励磁装置7は、巻始めと巻終わり端部9a,9bを
コイルボビン10のコイル引出し口12bから引き出し
ながら、固められた励磁コイル9をコイルボビン10の
コイル保持部11に嵌合する。またコイルボビン10の
端子支持台をフィールドコア8の底部貫通穴8cに挿入
しながら、コイルボビン10を環状溝8aに嵌合する。
このときコイルボビン10に形成した係止部11bは、
環状溝8aの内周壁に圧入嵌合されるとともに、弾性変
形してコイル保持空間11a内に起こされ隆起する(図
12参照)。また係合部11bは、固められた励磁コイ
ル9の角部分と環状溝8aの内周壁との間に圧入され
る。したがって励磁コイル9は、コイルボビン10の円
板状保持枠11dと係止部11bとにより保持される。
また突起12aが貫通穴8cに圧入嵌合され、コイルボ
ビン10はフィールドコア8に固定される。
この励磁装置7は、巻始めと巻終わり端部9a,9bを
コイルボビン10のコイル引出し口12bから引き出し
ながら、固められた励磁コイル9をコイルボビン10の
コイル保持部11に嵌合する。またコイルボビン10の
端子支持台をフィールドコア8の底部貫通穴8cに挿入
しながら、コイルボビン10を環状溝8aに嵌合する。
このときコイルボビン10に形成した係止部11bは、
環状溝8aの内周壁に圧入嵌合されるとともに、弾性変
形してコイル保持空間11a内に起こされ隆起する(図
12参照)。また係合部11bは、固められた励磁コイ
ル9の角部分と環状溝8aの内周壁との間に圧入され
る。したがって励磁コイル9は、コイルボビン10の円
板状保持枠11dと係止部11bとにより保持される。
また突起12aが貫通穴8cに圧入嵌合され、コイルボ
ビン10はフィールドコア8に固定される。
【0020】次に、コイルボビン10の端子保持部13
(詳細には載置部13fの上方)に引き出された励磁コ
イル9の端部9a,9bを、それぞれ離間する方向に9
0゜折り曲げてその先端をコイル係入溝13cに係入す
る。またケース部分を載置部13f上に載置した状態
で、ダイオード17のリード線17aをリード係入溝1
3dに係入する。そして、コイル圧入溝15bと励磁コ
イル9の端部9a,9b、リード圧入溝15cとダイオ
ード17のリード線17aを位置合わせした状態で、接
合部15の側板15aを端子圧入溝13eに圧入するこ
とにより、一対の端子14をコイルボビン10の端子保
持部13に装着する。またこのように組み立てられた半
製品を射出成形機の型内にセットするとともに、フィー
ルドコア8の開口部側に配置される樹脂注入口からモー
ルド樹脂19を充填する。
(詳細には載置部13fの上方)に引き出された励磁コ
イル9の端部9a,9bを、それぞれ離間する方向に9
0゜折り曲げてその先端をコイル係入溝13cに係入す
る。またケース部分を載置部13f上に載置した状態
で、ダイオード17のリード線17aをリード係入溝1
3dに係入する。そして、コイル圧入溝15bと励磁コ
イル9の端部9a,9b、リード圧入溝15cとダイオ
ード17のリード線17aを位置合わせした状態で、接
合部15の側板15aを端子圧入溝13eに圧入するこ
とにより、一対の端子14をコイルボビン10の端子保
持部13に装着する。またこのように組み立てられた半
製品を射出成形機の型内にセットするとともに、フィー
ルドコア8の開口部側に配置される樹脂注入口からモー
ルド樹脂19を充填する。
【0021】充填されたモールド樹脂19は、フィール
ドコア8の環状溝8aから底部貫通穴8cとコイルボビ
ン10のコイル引出し部12との間に形成された隙間、
及びコイルボビン10のコイル引出し部12に形成され
た凹陥部12cを流れる。そして、フィールドコア8の
底部外側に設けられたカプラ20部分の型内にまでモー
ルド樹脂19が充填される。またフィールドコア8のコ
イル脱落防止用溝8bにも、モールド樹脂19は充填さ
れる。このようにして射出成形された励磁装置7は、モ
ールド樹脂19が固化することにより完成する。その
後、フィールドコア8の底部外側面に取付板21が溶着
される。
ドコア8の環状溝8aから底部貫通穴8cとコイルボビ
ン10のコイル引出し部12との間に形成された隙間、
及びコイルボビン10のコイル引出し部12に形成され
た凹陥部12cを流れる。そして、フィールドコア8の
底部外側に設けられたカプラ20部分の型内にまでモー
ルド樹脂19が充填される。またフィールドコア8のコ
イル脱落防止用溝8bにも、モールド樹脂19は充填さ
れる。このようにして射出成形された励磁装置7は、モ
ールド樹脂19が固化することにより完成する。その
後、フィールドコア8の底部外側面に取付板21が溶着
される。
【0022】以上のような構造からなる実施形態の電磁
クラッチは、圧縮機を自動車に搭載することにより、カ
プラ20に電源側のコネクタが接続され励磁コイル9へ
の通電が可能になるとともに、他の自動車用補機のプー
リにも掛けられる図示せぬベルトがプーリ溝6bに掛け
られる。従って、エンジンからの動力が伝達されロータ
6が回転する。また励磁コイル9に通電して磁束を発生
させれば、板ばね3のばね力に抗してアーマチュア4の
摩擦面はロータ6の摩擦面に磁気吸着するので、圧縮機
は駆動される。
クラッチは、圧縮機を自動車に搭載することにより、カ
プラ20に電源側のコネクタが接続され励磁コイル9へ
の通電が可能になるとともに、他の自動車用補機のプー
リにも掛けられる図示せぬベルトがプーリ溝6bに掛け
られる。従って、エンジンからの動力が伝達されロータ
6が回転する。また励磁コイル9に通電して磁束を発生
させれば、板ばね3のばね力に抗してアーマチュア4の
摩擦面はロータ6の摩擦面に磁気吸着するので、圧縮機
は駆動される。
【0023】なお実施形態の励磁装置においては、コイ
ルボビン10のコイル保持部11を断面がL字状の環状
部材として例示したが、コイル保持部11はフィールド
コア8と同方向に開口する断面がコ字状の環状部材とし
てもよい。そして内側または外側の円筒状保持枠の先端
に係止部11bを形成してもよい。またコイル保持部1
1の円筒状保持枠11cは、従来の励磁装置のように円
周方向に間隔をおいて配列した形状にしてもよい。また
更にモールド樹脂19の流路として、コイルボビン10
のコイル引出し部12に凹陥部12cを形成したが、そ
のコイル引出し部12が臨むフィールドコア8の貫通穴
8cの周壁に凹陥部を形成してもよい。
ルボビン10のコイル保持部11を断面がL字状の環状
部材として例示したが、コイル保持部11はフィールド
コア8と同方向に開口する断面がコ字状の環状部材とし
てもよい。そして内側または外側の円筒状保持枠の先端
に係止部11bを形成してもよい。またコイル保持部1
1の円筒状保持枠11cは、従来の励磁装置のように円
周方向に間隔をおいて配列した形状にしてもよい。また
更にモールド樹脂19の流路として、コイルボビン10
のコイル引出し部12に凹陥部12cを形成したが、そ
のコイル引出し部12が臨むフィールドコア8の貫通穴
8cの周壁に凹陥部を形成してもよい。
【0024】また実施形態の励磁装置においては、端子
14とカプラ20が設けられた励磁装置7を例示した
が、この発明の励磁装置は、従来の励磁装置と同様に、
励磁コイルと接続されたリード線をフィールドコアの外
側へ引き出した構造のコイル固定形電磁クラッチの励磁
装置にも実施することができる。またこの発明の励磁装
置は、コイル回転形電磁クラッチの励磁装置にも実施す
ることができる。
14とカプラ20が設けられた励磁装置7を例示した
が、この発明の励磁装置は、従来の励磁装置と同様に、
励磁コイルと接続されたリード線をフィールドコアの外
側へ引き出した構造のコイル固定形電磁クラッチの励磁
装置にも実施することができる。またこの発明の励磁装
置は、コイル回転形電磁クラッチの励磁装置にも実施す
ることができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載されている電磁クラッチ
の励磁装置は、所要形状に巻線された励磁コイルと、円
板状保持枠と円筒状保持枠により画定されたコイル保持
空間に前記励磁コイルが保持されているとともに、前記
円筒状保持枠の周壁のうち、前記コイル保持空間側の周
壁からは半径方向に突出することなく前記コイル保持空
間の外側の周壁からは半径方向に突出するように前記円
筒状保持枠の先端に形成された係合部が設けられたコイ
ルボビンと、円筒状の内周壁と円筒状の外周壁及びこれ
ら周壁の端部を連結した底部壁により画定された環状溝
に前記コイルボビンが収容されたフィールドコアが設け
られ、前記コイルボビンの円筒状保持枠を前記フィール
ドコアの環状溝の周壁に嵌合することにより前記係合部
は、前記コイル保持空間側へ弾性変形して前記励磁コイ
ルと前記環状溝の周壁との間に圧入される構造にしたの
で、フィールドコアの環状溝にモールド樹脂を充填する
前工程における組立作業が簡単にでき励磁装置の生産性
向上を図ることができる。
の励磁装置は、所要形状に巻線された励磁コイルと、円
板状保持枠と円筒状保持枠により画定されたコイル保持
空間に前記励磁コイルが保持されているとともに、前記
円筒状保持枠の周壁のうち、前記コイル保持空間側の周
壁からは半径方向に突出することなく前記コイル保持空
間の外側の周壁からは半径方向に突出するように前記円
筒状保持枠の先端に形成された係合部が設けられたコイ
ルボビンと、円筒状の内周壁と円筒状の外周壁及びこれ
ら周壁の端部を連結した底部壁により画定された環状溝
に前記コイルボビンが収容されたフィールドコアが設け
られ、前記コイルボビンの円筒状保持枠を前記フィール
ドコアの環状溝の周壁に嵌合することにより前記係合部
は、前記コイル保持空間側へ弾性変形して前記励磁コイ
ルと前記環状溝の周壁との間に圧入される構造にしたの
で、フィールドコアの環状溝にモールド樹脂を充填する
前工程における組立作業が簡単にでき励磁装置の生産性
向上を図ることができる。
【0026】請求項2に記載されている電磁クラッチの
励磁装置は、請求項1に記載された電磁クラッチの励磁
装置において、前記コイルボビンの係止部は、前記コイ
ル保持空間側となる壁面は前記円筒状保持枠の周壁面と
同一の周壁面に形成され、前記コイル保持空間の外側と
なる壁面は前記円筒状保持枠から先端に向かって次第に
肉厚が厚くなるように傾斜した壁面に形成されていると
ともに、前記係合部は円周方向に間隔をおいて前記円筒
状保持枠の先端に複数個設けられている構造にしたの
で、コイルボビンをフィールドコアの環状溝に嵌合して
いくに従って係合部の圧入の度合いが次第に増すため、
また従来のような外側保持枠や内側保持枠の先端に形成
された突出部ほどの弾性変形もなく、圧入嵌合における
コイルボビンの係止部の破損は防止される。
励磁装置は、請求項1に記載された電磁クラッチの励磁
装置において、前記コイルボビンの係止部は、前記コイ
ル保持空間側となる壁面は前記円筒状保持枠の周壁面と
同一の周壁面に形成され、前記コイル保持空間の外側と
なる壁面は前記円筒状保持枠から先端に向かって次第に
肉厚が厚くなるように傾斜した壁面に形成されていると
ともに、前記係合部は円周方向に間隔をおいて前記円筒
状保持枠の先端に複数個設けられている構造にしたの
で、コイルボビンをフィールドコアの環状溝に嵌合して
いくに従って係合部の圧入の度合いが次第に増すため、
また従来のような外側保持枠や内側保持枠の先端に形成
された突出部ほどの弾性変形もなく、圧入嵌合における
コイルボビンの係止部の破損は防止される。
【0027】請求項3に記載された電磁クラッチの励磁
装置は、請求項1または請求項2に記載された電磁クラ
ッチの励磁装置において、前記フィールドコアには、底
部から開口部に向かって中心からの寸法が小さくなる前
記内周壁と、底部から開口部に向かって中心からの寸法
が大きくなる前記外周壁が形成されている構造にしたの
で、コイルボビンをフィールドコアの環状溝に嵌合して
いくに従って係合部の圧入の度合いが次第に増すため、
また従来のような外側保持枠や内側保持枠の先端に形成
された突出部ほどの弾性変形もなく、圧入嵌合における
コイルボビンの係止部の破損は防止される。
装置は、請求項1または請求項2に記載された電磁クラ
ッチの励磁装置において、前記フィールドコアには、底
部から開口部に向かって中心からの寸法が小さくなる前
記内周壁と、底部から開口部に向かって中心からの寸法
が大きくなる前記外周壁が形成されている構造にしたの
で、コイルボビンをフィールドコアの環状溝に嵌合して
いくに従って係合部の圧入の度合いが次第に増すため、
また従来のような外側保持枠や内側保持枠の先端に形成
された突出部ほどの弾性変形もなく、圧入嵌合における
コイルボビンの係止部の破損は防止される。
【図1】この発明の実施の形態として示された電磁クラ
ッチの断面図である。
ッチの断面図である。
【図2】図1のカプラ周辺を拡大した断面図である。
【図3】コイルボビンの平面図である。
【図4】コイルボビンの一部分が破断された側面図であ
る。
る。
【図5】コイルボビンの背面図である。
【図6】図3のコイル引出し口周辺の拡大図である。
【図7】図5の端子保持部周辺の拡大図である。
【図8】図7のA矢視図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
【図10】端子保持部に保持される状態で並べられた端
子の正面図である。
子の正面図である。
【図11】端子の側面図である。
【図12】図1の励磁装置の要部を拡大した断面図であ
る。
る。
7 励磁装置 8 フィールドコア 9 励磁コイル 10 コイルボビン 11 コイル保持部 11a コイル保持空間 11b 係止部 11c 円筒状保持枠 11d 円板状保持枠 12 コイル引出し部 12a 突起 12b コイル引出し口 12c 凹陥部 13 端子保持部 13a 端子圧入部 13b 端子圧入部 13c コイル係入溝 13d リード係入溝 13e 端子圧入溝 14 端子 15 接合部 15b コイル圧入溝 15c リード圧入溝
Claims (3)
- 【請求項1】 所要形状に巻線された励磁コイルと、円
板状保持枠と円筒状保持枠により画定されたコイル保持
空間に前記励磁コイルが保持されているとともに、前記
円筒状保持枠の周壁のうち、前記コイル保持空間側の周
壁からは半径方向に突出することなく前記コイル保持空
間の外側の周壁からは半径方向に突出するように前記円
筒状保持枠の先端に形成された係合部が設けられたコイ
ルボビンと、円筒状の内周壁と円筒状の外周壁及びこれ
ら周壁の端部を連結した底部壁により画定された環状溝
に前記コイルボビンが収容されたフィールドコアが設け
られ、前記コイルボビンの円筒状保持枠を前記フィール
ドコアの環状溝の周壁に嵌合することにより前記係合部
は、前記コイル保持空間側へ弾性変形して前記励磁コイ
ルと前記環状溝の周壁との間に圧入されることを特徴と
する電磁クラッチの励磁装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載された電磁クラッチの励
磁装置において、前記コイルボビンの係止部は、前記コ
イル保持空間側となる壁面は前記円筒状保持枠の周壁面
と同一の周壁面に形成され、前記コイル保持空間の外側
となる壁面は前記円筒状保持枠から先端に向かって次第
に肉厚が厚くなるように傾斜した壁面に形成されている
とともに、前記係合部は円周方向に間隔をおいて前記円
筒状保持枠の先端に複数個設けられていることを特徴と
する電磁クラッチの励磁装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された電
磁クラッチの励磁装置において、前記フィールドコアに
は、底部から開口部に向かって中心からの寸法が小さく
なる前記内周壁と、底部から開口部に向かって中心から
の寸法が大きくなる前記外周壁が形成されていることを
特徴とする電磁クラッチの励磁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10361118A JP2000179581A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 電磁クラッチの励磁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10361118A JP2000179581A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 電磁クラッチの励磁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000179581A true JP2000179581A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18472282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10361118A Pending JP2000179581A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 電磁クラッチの励磁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000179581A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013125452A1 (ja) * | 2012-02-23 | 2013-08-29 | サンデン株式会社 | 電磁クラッチ |
CN103943305A (zh) * | 2013-01-18 | 2014-07-23 | 株式会社鹭宫制作所 | 模制线圈及使用了它的电磁阀以及模制线圈的制造方法 |
JPWO2014157301A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-02-16 | サンデンホールディングス株式会社 | 電磁クラッチ |
-
1998
- 1998-12-18 JP JP10361118A patent/JP2000179581A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013125452A1 (ja) * | 2012-02-23 | 2013-08-29 | サンデン株式会社 | 電磁クラッチ |
JP2013174272A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-05 | Sanden Corp | 電磁クラッチ |
CN104136795A (zh) * | 2012-02-23 | 2014-11-05 | 三电有限公司 | 电磁离合器 |
US9360057B2 (en) | 2012-02-23 | 2016-06-07 | Sanden Corporation | Electromagnetic clutch |
CN103943305A (zh) * | 2013-01-18 | 2014-07-23 | 株式会社鹭宫制作所 | 模制线圈及使用了它的电磁阀以及模制线圈的制造方法 |
CN103943305B (zh) * | 2013-01-18 | 2017-03-01 | 株式会社鹭宫制作所 | 模制线圈及使用了它的电磁阀以及模制线圈的制造方法 |
JPWO2014157301A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-02-16 | サンデンホールディングス株式会社 | 電磁クラッチ |
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