JP2000019856A - 画像形成装置 - Google Patents
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- forming apparatus
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- discharge electrode
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- G03G15/65—Apparatus which relate to the handling of copy material
- G03G15/6532—Removing a copy sheet form a xerographic drum, band or plate
- G03G15/6535—Removing a copy sheet form a xerographic drum, band or plate using electrostatic means, e.g. a separating corona
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- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/14—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
- G03G15/16—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
- G03G15/1665—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat
- G03G15/167—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat at least one of the recording member or the transfer member being rotatable during the transfer
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- G03G2215/01—Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
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- G03G2215/01—Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
- G03G2215/0167—Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies single electrographic recording member
- G03G2215/0174—Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies single electrographic recording member plural rotations of recording member to produce multicoloured copy
- G03G2215/0177—Rotating set of developing units
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- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/16—Transferring device, details
- G03G2215/1604—Main transfer electrode
- G03G2215/1623—Transfer belt
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シート剥離時の剥離放電を効果的に抑え、剥
離放電に伴うシート上のトナー像の乱れを有効に防止す
る。 【解決手段】 トナー像を担持する像担持体1と、少な
くともシート5が保持搬送されるシート搬送体3を具備
し、像担持体1上のトナー像をシート5に対し静電的に
転写する搬送転写手段2と、シート搬送体3上のシート
剥離動作を補助するシート剥離補助手段6とを備えた画
像形成装置において、シート剥離補助手段6には、前記
シート搬送体3のシート剥離部位SPの下流側で且つシ
ート搬送体3との間で放電可能な位置に対向配置される
放電電極部材7と、この放電電極部材7とシート搬送体
3との間で放電を生ぜしめるバイアス印加手段8とを具
備させ、シート搬送体3のシート剥離部位SP付近に放
電電極部材7から生成される放電イオンを供給するよう
にした。
離放電に伴うシート上のトナー像の乱れを有効に防止す
る。 【解決手段】 トナー像を担持する像担持体1と、少な
くともシート5が保持搬送されるシート搬送体3を具備
し、像担持体1上のトナー像をシート5に対し静電的に
転写する搬送転写手段2と、シート搬送体3上のシート
剥離動作を補助するシート剥離補助手段6とを備えた画
像形成装置において、シート剥離補助手段6には、前記
シート搬送体3のシート剥離部位SPの下流側で且つシ
ート搬送体3との間で放電可能な位置に対向配置される
放電電極部材7と、この放電電極部材7とシート搬送体
3との間で放電を生ぜしめるバイアス印加手段8とを具
備させ、シート搬送体3のシート剥離部位SP付近に放
電電極部材7から生成される放電イオンを供給するよう
にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
プリンタ等の画像形成装置に係り、特に、像担持体上の
トナー像をシート搬送体上のシートに静電的に転写し、
このシートをシート搬送体から剥離する態様の画像形成
装置の改良に関する。
プリンタ等の画像形成装置に係り、特に、像担持体上の
トナー像をシート搬送体上のシートに静電的に転写し、
このシートをシート搬送体から剥離する態様の画像形成
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるカラー画像形成装置として
は、例えば水平方向に沿うシート搬送路に対して複数の
画像形成ユニット(例えば電子写真方式を採用)を配設
し、シート搬送路に沿って移動するシート(用紙,OH
Pシート等の転写材)に前記各画像形成ユニットから順
次トナー像を転写させ、シート上にカラー画像を形成す
るようにした所謂タンデム型と称されるものが知られて
いる。この種のカラー画像形成装置のシート搬送方式と
しては、例えばシート搬送路に沿って循環移動する搬送
ベルトを設け、この搬送ベルトにシートを静電吸着保持
させるようにしたベルト搬送方式(例えば特開平5−5
3412号公報参照)が既に提案されている。
は、例えば水平方向に沿うシート搬送路に対して複数の
画像形成ユニット(例えば電子写真方式を採用)を配設
し、シート搬送路に沿って移動するシート(用紙,OH
Pシート等の転写材)に前記各画像形成ユニットから順
次トナー像を転写させ、シート上にカラー画像を形成す
るようにした所謂タンデム型と称されるものが知られて
いる。この種のカラー画像形成装置のシート搬送方式と
しては、例えばシート搬送路に沿って循環移動する搬送
ベルトを設け、この搬送ベルトにシートを静電吸着保持
させるようにしたベルト搬送方式(例えば特開平5−5
3412号公報参照)が既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のタ
ンデム型のカラー画像形成装置にあっては、搬送ベルト
は複数(例えば二つ)の張架ロールに掛け渡されてお
り、搬送ベルトの張架ロール掛け渡し部分が直線状のシ
ート搬送路に対して湾曲状分岐路に形成されることか
ら、搬送ベルト上のシートは、搬送ベルトの張架ロール
掛け渡し部分の一部をシート剥離部位として自然剥離さ
れる。このとき、シートが搬送ベルトから剥離される
際、シートと搬送ベルトとの剥離部において所謂剥離放
電が生じてしまい、これにより、シートの裏面の電荷状
態が急変し、シート上のトナーが飛散するという技術的
課題が見られた。特に、ベルト搬送方式を採用したタン
デム型の画像形成装置にあっては、シートはそもそも搬
送ベルトに静電吸着されるほか、シート及び搬送ベルト
は各画像形成ユニットによる転写工程を経て逐次帯電さ
れることになるため、シート及び搬送ベルトの帯電量が
高くなり易く、上述したトナーの飛散現象が顕著に現れ
る。
ンデム型のカラー画像形成装置にあっては、搬送ベルト
は複数(例えば二つ)の張架ロールに掛け渡されてお
り、搬送ベルトの張架ロール掛け渡し部分が直線状のシ
ート搬送路に対して湾曲状分岐路に形成されることか
ら、搬送ベルト上のシートは、搬送ベルトの張架ロール
掛け渡し部分の一部をシート剥離部位として自然剥離さ
れる。このとき、シートが搬送ベルトから剥離される
際、シートと搬送ベルトとの剥離部において所謂剥離放
電が生じてしまい、これにより、シートの裏面の電荷状
態が急変し、シート上のトナーが飛散するという技術的
課題が見られた。特に、ベルト搬送方式を採用したタン
デム型の画像形成装置にあっては、シートはそもそも搬
送ベルトに静電吸着されるほか、シート及び搬送ベルト
は各画像形成ユニットによる転写工程を経て逐次帯電さ
れることになるため、シート及び搬送ベルトの帯電量が
高くなり易く、上述したトナーの飛散現象が顕著に現れ
る。
【0004】このような技術的課題を解決するには、搬
送ベルトの裏面で且つシート剥離部位前に除電部材を接
触配置し、この除電部材にて搬送ベルトの帯電量を低減
させる手法が挙げられるが、たとえこの手法を採用した
としても、シート上には帯電状態のトナー像が担持され
ており、しかも、搬送ベルトの帯電状態を完全に除去し
得るわけではないため、依然として、搬送ベルトからシ
ートを剥離する際に剥離放電が生ずる要因が残り、シー
ト剥離時における剥離放電を完全に阻止するには至らな
い。
送ベルトの裏面で且つシート剥離部位前に除電部材を接
触配置し、この除電部材にて搬送ベルトの帯電量を低減
させる手法が挙げられるが、たとえこの手法を採用した
としても、シート上には帯電状態のトナー像が担持され
ており、しかも、搬送ベルトの帯電状態を完全に除去し
得るわけではないため、依然として、搬送ベルトからシ
ートを剥離する際に剥離放電が生ずる要因が残り、シー
ト剥離時における剥離放電を完全に阻止するには至らな
い。
【0005】このような技術的課題を解決するために、
搬送ベルトのシート剥離部位の近傍に電気的に接地され
た導電性ガイド板を搬送ベルトに対して5mm以内に近
接配置し、シート上の帯電電荷を導電性ガイド板を通し
て緩やかに放電するようにし、シート剥離時における剥
離放電を防止するようにした技術が既に提示されている
(例えば特開平7−271200号公報参照)。しかし
ながら、このタイプにあっても、搬送ベルト上のシート
剥離部位と導電性ガイド板との間は離間配置されること
から、シート剥離開始時に、シートの先端が導電性ガイ
ド板に接触する迄の間に剥離放電が生ずる懸念があり、
剥離放電によるトナーの飛び散り現象を完全に阻止する
手段としては未だ不充分であった。
搬送ベルトのシート剥離部位の近傍に電気的に接地され
た導電性ガイド板を搬送ベルトに対して5mm以内に近
接配置し、シート上の帯電電荷を導電性ガイド板を通し
て緩やかに放電するようにし、シート剥離時における剥
離放電を防止するようにした技術が既に提示されている
(例えば特開平7−271200号公報参照)。しかし
ながら、このタイプにあっても、搬送ベルト上のシート
剥離部位と導電性ガイド板との間は離間配置されること
から、シート剥離開始時に、シートの先端が導電性ガイ
ド板に接触する迄の間に剥離放電が生ずる懸念があり、
剥離放電によるトナーの飛び散り現象を完全に阻止する
手段としては未だ不充分であった。
【0006】また、例えば図30に示すように、ドラム
状の感光体301に対し転写ロール302(転写バイア
ス303を印加)を圧接配置した態様の画像形成装置に
おいて、感光体301と転写ロール302とのニップ域
を通過したシート306が感光体301へ貼り付く現象
を防止するために、前記ニップ域の下流側近傍に、シー
ト306の裏面に対して放電が行なわれる例えば鋸歯状
のシート放電電極304を配設し、シート放電電極30
4に所定のバイアス305を印加することで、シート3
06とシート放電電極304との間で放電を起こしてシ
ート306を除電し、もって、感光体301に対するシ
ート306の静電吸着力をなくし、感光体301からシ
ート306を剥離するようにした技術が既に知られてい
る(例えば特開平6−230681号公報,特開平9−
258565号公報参照)。
状の感光体301に対し転写ロール302(転写バイア
ス303を印加)を圧接配置した態様の画像形成装置に
おいて、感光体301と転写ロール302とのニップ域
を通過したシート306が感光体301へ貼り付く現象
を防止するために、前記ニップ域の下流側近傍に、シー
ト306の裏面に対して放電が行なわれる例えば鋸歯状
のシート放電電極304を配設し、シート放電電極30
4に所定のバイアス305を印加することで、シート3
06とシート放電電極304との間で放電を起こしてシ
ート306を除電し、もって、感光体301に対するシ
ート306の静電吸着力をなくし、感光体301からシ
ート306を剥離するようにした技術が既に知られてい
る(例えば特開平6−230681号公報,特開平9−
258565号公報参照)。
【0007】しかしながら、これらの技術は、感光体3
01側に貼り付いたシート306を剥離するために、シ
ート306裏面を除電するものであるが、上述したベル
ト搬送方式の画像形成装置にあっては、シートは搬送ベ
ルトに静電的に吸着した状態で、各画像形成ユニットの
感光体部分を通過していくため、感光体への貼り付きを
防止する観点から、上述したシート放電電極304を配
設する必要性がそもそも少ない。仮に、シート放電電極
304を配設しようとしても、シートの表面側にシート
放電電極を配設した態様にあっては、シート表面上のト
ナー像がシート放電電極からの放電によって直接的に乱
されてしまうし、シートの裏面側にシート放電電極を配
設した態様にあっては、搬送ベルトの存在によってシー
トを除電することが困難であり、搬送ベルトからシート
が剥離する際に生ずる剥離放電は免れず、そのとき生ず
るトナー飛散を防止することは困難である。
01側に貼り付いたシート306を剥離するために、シ
ート306裏面を除電するものであるが、上述したベル
ト搬送方式の画像形成装置にあっては、シートは搬送ベ
ルトに静電的に吸着した状態で、各画像形成ユニットの
感光体部分を通過していくため、感光体への貼り付きを
防止する観点から、上述したシート放電電極304を配
設する必要性がそもそも少ない。仮に、シート放電電極
304を配設しようとしても、シートの表面側にシート
放電電極を配設した態様にあっては、シート表面上のト
ナー像がシート放電電極からの放電によって直接的に乱
されてしまうし、シートの裏面側にシート放電電極を配
設した態様にあっては、搬送ベルトの存在によってシー
トを除電することが困難であり、搬送ベルトからシート
が剥離する際に生ずる剥離放電は免れず、そのとき生ず
るトナー飛散を防止することは困難である。
【0008】このような技術的課題を解決するには、例
えば上述したベルト搬送方式の画像形成装置において、
搬送ベルトのシート剥離部位の下流側で且つシートの裏
面側にシート放電電極を設け、シートとシート放電電極
との間で放電を起こし、シートを除電することが考えら
れる。ところが、このような態様にあっては、シート剥
離時の剥離放電は低減されるかも知れないが、シートと
シート放電電極との間の放電に起因してトナー飛散が起
こるという懸念がある。
えば上述したベルト搬送方式の画像形成装置において、
搬送ベルトのシート剥離部位の下流側で且つシートの裏
面側にシート放電電極を設け、シートとシート放電電極
との間で放電を起こし、シートを除電することが考えら
れる。ところが、このような態様にあっては、シート剥
離時の剥離放電は低減されるかも知れないが、シートと
シート放電電極との間の放電に起因してトナー飛散が起
こるという懸念がある。
【0009】尚、このような技術的課題は、上述したベ
ルト搬送方式の画像形成装置に限られるものではなく、
例えばドラム状の感光体に対し転写ロールを圧接配置し
た態様の画像形成装置においても、同様に生ずるもので
ある。すなわち、ドラム状の感光体に対し転写ロールを
圧接配置した態様の画像形成装置においては、感光体と
転写ロールとのニップ域を通過したシートが転写ロール
から剥離する際に剥離放電が起こり、このときにシート
上でトナー飛散が生ずる懸念がある。
ルト搬送方式の画像形成装置に限られるものではなく、
例えばドラム状の感光体に対し転写ロールを圧接配置し
た態様の画像形成装置においても、同様に生ずるもので
ある。すなわち、ドラム状の感光体に対し転写ロールを
圧接配置した態様の画像形成装置においては、感光体と
転写ロールとのニップ域を通過したシートが転写ロール
から剥離する際に剥離放電が起こり、このときにシート
上でトナー飛散が生ずる懸念がある。
【0010】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、シート剥離時の剥離放電を
効果的に抑え、剥離放電に伴うシート上のトナー像の乱
れを有効に防止することができる画像形成装置を提供す
るものである。
めになされたものであって、シート剥離時の剥離放電を
効果的に抑え、剥離放電に伴うシート上のトナー像の乱
れを有効に防止することができる画像形成装置を提供す
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、トナー像を担持する像担持体1と、少
なくともシート5が保持搬送されるシート搬送体3を具
備し、像担持体1上のトナー像をシート5に対し静電的
に転写する搬送転写手段2と、シート搬送体3上のシー
ト剥離動作を補助するシート剥離補助手段6とを備えた
画像形成装置において、シート剥離補助手段6には、前
記シート搬送体3のシート剥離部位SPの下流側で且つ
シート搬送体3との間で放電可能な位置に対向配置され
る放電電極部材7と、この放電電極部材7とシート搬送
体3との間で放電を生ぜしめるバイアス印加手段8とを
具備させ、シート搬送体3のシート剥離部位SP付近に
放電電極部材7から生成される放電イオンを供給するよ
うにしたことを特徴とするものである。
1に示すように、トナー像を担持する像担持体1と、少
なくともシート5が保持搬送されるシート搬送体3を具
備し、像担持体1上のトナー像をシート5に対し静電的
に転写する搬送転写手段2と、シート搬送体3上のシー
ト剥離動作を補助するシート剥離補助手段6とを備えた
画像形成装置において、シート剥離補助手段6には、前
記シート搬送体3のシート剥離部位SPの下流側で且つ
シート搬送体3との間で放電可能な位置に対向配置され
る放電電極部材7と、この放電電極部材7とシート搬送
体3との間で放電を生ぜしめるバイアス印加手段8とを
具備させ、シート搬送体3のシート剥離部位SP付近に
放電電極部材7から生成される放電イオンを供給するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0012】このような技術的手段において、像担持体
1としては、少なくともトナー像を担持し得るものであ
ればよく、感光体、誘電体等の適宜材料を選定して差し
支えなく、また、その形態についてもドラム状、ベルト
状を問わないし、その数についても、単数であってもよ
いし、例えばタンデム型の画像形成装置のように複数で
あってもよい。更に、像担持体1は、トナー像を形成し
て担持する像形成担持体のみからなる態様に限られるも
のではなく、この像形成担持体と、この像形成担持体上
のトナー像をシート5に転写する前に一時的に転写する
中間転写体とを備えた態様も含まれる。
1としては、少なくともトナー像を担持し得るものであ
ればよく、感光体、誘電体等の適宜材料を選定して差し
支えなく、また、その形態についてもドラム状、ベルト
状を問わないし、その数についても、単数であってもよ
いし、例えばタンデム型の画像形成装置のように複数で
あってもよい。更に、像担持体1は、トナー像を形成し
て担持する像形成担持体のみからなる態様に限られるも
のではなく、この像形成担持体と、この像形成担持体上
のトナー像をシート5に転写する前に一時的に転写する
中間転写体とを備えた態様も含まれる。
【0013】また、搬送転写手段2の代表的な態様とし
ては、例えばシート5が保持搬送されるシート搬送体3
と、このシート搬送体3の裏面側で像担持体1に対向配
置され且つ像担持体1上のトナー像をシート5側へ転移
させる転写部材4とを備えた態様が挙げられるが、これ
に限られるものではなく、例えば搬送転写手段2のシー
ト搬送体3が、像担持体1に接触配置されてシート5を
保持搬送すると共に、像担持体1上のトナー像がシート
5側へ転移せしめらせる転写部材4を兼用している態様
をも含むものである。
ては、例えばシート5が保持搬送されるシート搬送体3
と、このシート搬送体3の裏面側で像担持体1に対向配
置され且つ像担持体1上のトナー像をシート5側へ転移
させる転写部材4とを備えた態様が挙げられるが、これ
に限られるものではなく、例えば搬送転写手段2のシー
ト搬送体3が、像担持体1に接触配置されてシート5を
保持搬送すると共に、像担持体1上のトナー像がシート
5側へ転移せしめらせる転写部材4を兼用している態様
をも含むものである。
【0014】ここで、シート搬送体3と転写部材4とが
分離した態様の搬送転写手段2については、転写部材4
はシート搬送体3の裏面に配設されていればよく、シー
ト搬送体3の裏面に接触しているか否かは問わない。従
って、転写部材4としては、像担持体1との間でシート
搬送体3をニップする転写ロールのような接触型転写部
材であってもよいし、あるいは、コロトロンのような非
接触型転写部材であってもよい。一方、シート搬送体3
と転写部材4とを兼用した態様の搬送転写手段2につい
ては、像担持体1に接触する転写ロールのような接触型
転写部材を用いることが必要である。
分離した態様の搬送転写手段2については、転写部材4
はシート搬送体3の裏面に配設されていればよく、シー
ト搬送体3の裏面に接触しているか否かは問わない。従
って、転写部材4としては、像担持体1との間でシート
搬送体3をニップする転写ロールのような接触型転写部
材であってもよいし、あるいは、コロトロンのような非
接触型転写部材であってもよい。一方、シート搬送体3
と転写部材4とを兼用した態様の搬送転写手段2につい
ては、像担持体1に接触する転写ロールのような接触型
転写部材を用いることが必要である。
【0015】更に、シート搬送体3は、転写動作に支障
をきたさない範囲でシート5を搬送する機能を実現する
ものであることが必要であり、例えば体積抵抗が5乃至
14logΩであることが好ましい。ここで、体積抵抗が
14logΩを超えると、転写動作を実現する上で転写バ
イアスの電源容量が大きくなり過ぎると共に転写不良が
生じ易い点で好ましくなく、また、5logΩ未満になる
と、逆にシート搬送体3の電荷減衰の時定数が小さ過ぎ
る分、各転写部位での転写動作が不安定になる点で好ま
しくない。
をきたさない範囲でシート5を搬送する機能を実現する
ものであることが必要であり、例えば体積抵抗が5乃至
14logΩであることが好ましい。ここで、体積抵抗が
14logΩを超えると、転写動作を実現する上で転写バ
イアスの電源容量が大きくなり過ぎると共に転写不良が
生じ易い点で好ましくなく、また、5logΩ未満になる
と、逆にシート搬送体3の電荷減衰の時定数が小さ過ぎ
る分、各転写部位での転写動作が不安定になる点で好ま
しくない。
【0016】また、シート剥離補助手段6の放電電極部
材7は、ブラケットなどを介して画像形成装置本体に取
り付けられるが、シート搬送体3に対して非接触配置さ
れる態様であってもよいし、シート搬送体3に対して接
触配置される態様であってもよい。但し、シート搬送体
3に対して放電電極部材7を接触配置する態様にあって
は、放電電極部材7の一部を絶縁部材とし、この絶縁部
材を介してシート搬送体3に接触配置することが必要で
ある。
材7は、ブラケットなどを介して画像形成装置本体に取
り付けられるが、シート搬送体3に対して非接触配置さ
れる態様であってもよいし、シート搬送体3に対して接
触配置される態様であってもよい。但し、シート搬送体
3に対して放電電極部材7を接触配置する態様にあって
は、放電電極部材7の一部を絶縁部材とし、この絶縁部
材を介してシート搬送体3に接触配置することが必要で
ある。
【0017】そして、この放電電極部材7のレイアウト
については、シート搬送体3との間で放電可能な位置に
対向配置されていればよいが、シート5との間で放電を
起こさず、主にシート搬送体3との間で放電を起こす位
置に配置することが好ましい。このとき、放電電極部材
7は、シート5との間で放電が抑止される程度に離間さ
せるか、あるいは、放電電極部材7のシート5側部分に
絶縁部材を設け、シート5との間の放電を抑止するよう
にすればよい。
については、シート搬送体3との間で放電可能な位置に
対向配置されていればよいが、シート5との間で放電を
起こさず、主にシート搬送体3との間で放電を起こす位
置に配置することが好ましい。このとき、放電電極部材
7は、シート5との間で放電が抑止される程度に離間さ
せるか、あるいは、放電電極部材7のシート5側部分に
絶縁部材を設け、シート5との間の放電を抑止するよう
にすればよい。
【0018】また、放電電極部材7のレイアウトについ
ては、シート搬送体3のシート剥離部材の下流側に配置
されていればよいが、放電イオンのシート剥離部位への
供給性を高めるという観点からすれば、可能な限りシー
ト剥離部位に近接配置することが好ましい。具体的に
は、図1に示すように、シート搬送体3が通常シート剥
離部位SPの下流側に断面円弧状の曲面形状部3a(図
1では張架ロール3bに掛け渡された部分であるが、シ
ート搬送体3が転写部材4を兼用する態様、例えば転写
ロール構成にあっては、転写ロール自体の曲面状部分)
を具備した態様において、放電電極部材7がシート搬送
体3のシート剥離部位から90度以内の角度範囲で曲面
形状部3aに対向配置されていることがよい。この場
合、放電電極部材7の少なくとも一部は、シート搬送体
3のシート剥離部位SPにて剥離されたシート5と、シ
ート搬送体3の曲面形状部3aとの間に形成される楔領
域内に配置されている状態にある。
ては、シート搬送体3のシート剥離部材の下流側に配置
されていればよいが、放電イオンのシート剥離部位への
供給性を高めるという観点からすれば、可能な限りシー
ト剥離部位に近接配置することが好ましい。具体的に
は、図1に示すように、シート搬送体3が通常シート剥
離部位SPの下流側に断面円弧状の曲面形状部3a(図
1では張架ロール3bに掛け渡された部分であるが、シ
ート搬送体3が転写部材4を兼用する態様、例えば転写
ロール構成にあっては、転写ロール自体の曲面状部分)
を具備した態様において、放電電極部材7がシート搬送
体3のシート剥離部位から90度以内の角度範囲で曲面
形状部3aに対向配置されていることがよい。この場
合、放電電極部材7の少なくとも一部は、シート搬送体
3のシート剥離部位SPにて剥離されたシート5と、シ
ート搬送体3の曲面形状部3aとの間に形成される楔領
域内に配置されている状態にある。
【0019】また、放電電極部材7がシート剥離部位S
Pから離間配置される態様においても、例えば放電電極
部材7から生成された放電イオンが空気流で強制移動せ
しめられる空気流送出手段を付加し、シート剥離部位S
P付近への放電イオンの供給性を確保することは可能で
ある。
Pから離間配置される態様においても、例えば放電電極
部材7から生成された放電イオンが空気流で強制移動せ
しめられる空気流送出手段を付加し、シート剥離部位S
P付近への放電イオンの供給性を確保することは可能で
ある。
【0020】更に、放電電極部材7の位置決めについて
は適宜選定して差し支えないが、放電電極部材7の放電
動作を安定させるという観点からすれば、シート搬送体
3との間で放電可能な間隙を確保するトラッキング部材
を具備することが好ましい。ここで、トラッキング部材
としては、放電電極部材7の一部に絶縁部材からなる所
定厚のスペーサを設け、このスペーサをシート搬送体3
との間に介在させる態様や、位置アクチュエータに放電
電極部材7を取付け、この位置アクチュエータを適宜駆
動させることによって放電電極部材7の位置を設定する
態様が挙げられる。
は適宜選定して差し支えないが、放電電極部材7の放電
動作を安定させるという観点からすれば、シート搬送体
3との間で放電可能な間隙を確保するトラッキング部材
を具備することが好ましい。ここで、トラッキング部材
としては、放電電極部材7の一部に絶縁部材からなる所
定厚のスペーサを設け、このスペーサをシート搬送体3
との間に介在させる態様や、位置アクチュエータに放電
電極部材7を取付け、この位置アクチュエータを適宜駆
動させることによって放電電極部材7の位置を設定する
態様が挙げられる。
【0021】また、放電電極部材7は、シート搬送体3
との間で放電を起こす機能部材であるが、他の機能部材
を兼用するように構成してもよい。例えば放電電極部材
7に、シート搬送体3のシート剥離部位SPで剥離され
たシート5が案内搬送されるガイド部材を具備させるよ
うにしてもよい。この場合、ガイド部材としては、絶縁
部材、導電部材のいずれで構成しても差し支えない。
との間で放電を起こす機能部材であるが、他の機能部材
を兼用するように構成してもよい。例えば放電電極部材
7に、シート搬送体3のシート剥離部位SPで剥離され
たシート5が案内搬送されるガイド部材を具備させるよ
うにしてもよい。この場合、ガイド部材としては、絶縁
部材、導電部材のいずれで構成しても差し支えない。
【0022】また、放電電極部材7の具体的構成につい
ては、シート搬送体のシート搬送方向に直交するシート
幅方向に沿って延び、シート幅方向に対し略均一放電す
る機能部材を具備したものであれば適宜選定して差し支
えない。例えばフラット型、鋸歯型の金属プレートや、
金属ワイヤや、誘電体フィルムなどが挙げられる。
ては、シート搬送体のシート搬送方向に直交するシート
幅方向に沿って延び、シート幅方向に対し略均一放電す
る機能部材を具備したものであれば適宜選定して差し支
えない。例えばフラット型、鋸歯型の金属プレートや、
金属ワイヤや、誘電体フィルムなどが挙げられる。
【0023】更に、放電電極部材7の位置については、
予め決められた位置に放電電極部材7を一義的に固定す
る態様が挙げられるが、これに限られるものではなく、
放電電極部材7による放電条件を可変にする一手段とし
て、位置アクチュエータ等で放電電極部材7を可動自在
に支承し、放電電極部材7の配設位置を可変設定するよ
うにしてもよい。
予め決められた位置に放電電極部材7を一義的に固定す
る態様が挙げられるが、これに限られるものではなく、
放電電極部材7による放電条件を可変にする一手段とし
て、位置アクチュエータ等で放電電極部材7を可動自在
に支承し、放電電極部材7の配設位置を可変設定するよ
うにしてもよい。
【0024】また、シート剥離補助手段6のバイアス印
加手段8については、シート搬送体3側が相対的にトナ
ーと逆極性になる放電バイアスを印加するものであれば
適宜選定して差し支えない。例えばトナーが負極性であ
る場合には、シート搬送体3が放電電極部材7に比べて
高電位になるように設定すればよく、シート搬送体3側
に正極性バイアスを印加し、放電電極部材7を接地する
ようにしたり、あるいは、放電電極部材7に負極性バイ
アスを印加し、シート搬送体3側を接地するようにした
り、あるいは、シート搬送体3側に正極性バイアスを印
加し、放電電極部材7側に負極性バイアスを印加するよ
うにする等適宜選定して差し支えない。この場合、バイ
アス印加手段8としては、印加バイアスについて定電
流、定電圧制御のいずれを採用してもよいが、放電電極
部材7による放電条件を変える一手段として、バイアス
を可変設定するようにしてもよい。
加手段8については、シート搬送体3側が相対的にトナ
ーと逆極性になる放電バイアスを印加するものであれば
適宜選定して差し支えない。例えばトナーが負極性であ
る場合には、シート搬送体3が放電電極部材7に比べて
高電位になるように設定すればよく、シート搬送体3側
に正極性バイアスを印加し、放電電極部材7を接地する
ようにしたり、あるいは、放電電極部材7に負極性バイ
アスを印加し、シート搬送体3側を接地するようにした
り、あるいは、シート搬送体3側に正極性バイアスを印
加し、放電電極部材7側に負極性バイアスを印加するよ
うにする等適宜選定して差し支えない。この場合、バイ
アス印加手段8としては、印加バイアスについて定電
流、定電圧制御のいずれを採用してもよいが、放電電極
部材7による放電条件を変える一手段として、バイアス
を可変設定するようにしてもよい。
【0025】更に、バイアス印加手段8については、放
電電極部材7による放電を起こさせるために専用に設け
るようにすればよいが、装置コストの低減化という観点
から、放電電極部材7以外の他の機能部材へ印加するバ
イアスを共用するものであることが好ましい。例えばシ
ート搬送体3にシート5が静電吸着せしめられるシート
吸着用電源を共用する(シート吸着オフ時に使用)よう
にしたり、転写用電源を共用するようにしたり、シート
搬送体3に対するクリーナ用電源を共用するようにする
等適宜選定して差し支えない。
電電極部材7による放電を起こさせるために専用に設け
るようにすればよいが、装置コストの低減化という観点
から、放電電極部材7以外の他の機能部材へ印加するバ
イアスを共用するものであることが好ましい。例えばシ
ート搬送体3にシート5が静電吸着せしめられるシート
吸着用電源を共用する(シート吸着オフ時に使用)よう
にしたり、転写用電源を共用するようにしたり、シート
搬送体3に対するクリーナ用電源を共用するようにする
等適宜選定して差し支えない。
【0026】更にまた、バイアス印加手段8のバイアス
の印加タイミングについては、シート5剥離時に生ずる
剥離放電に伴うトナー飛散を防止する範囲でバイアスを
印加するようにすればよく、少なくともシート5上の画
像領域(トナー像担持領域)がシート搬送体3のシート
剥離部位SPを通過する間、放電電極部材7にて生成さ
れた放電イオンがシート剥離部位SP付近に供給される
タイミングでバイアスを印加するものであればよい。特
に、少なくともシート5上の画像領域及びシート5先端
部がシート搬送体3のシート剥離部位を通過する間、放
電電極部材7にて生成された放電イオンがシート剥離部
位SP付近に供給されるタイミングでバイアスを印加す
るようにすれば、シートの先端部の帯電量が低減する
分、シート5の剥離性をも良好に保てる点でより好まし
い。
の印加タイミングについては、シート5剥離時に生ずる
剥離放電に伴うトナー飛散を防止する範囲でバイアスを
印加するようにすればよく、少なくともシート5上の画
像領域(トナー像担持領域)がシート搬送体3のシート
剥離部位SPを通過する間、放電電極部材7にて生成さ
れた放電イオンがシート剥離部位SP付近に供給される
タイミングでバイアスを印加するものであればよい。特
に、少なくともシート5上の画像領域及びシート5先端
部がシート搬送体3のシート剥離部位を通過する間、放
電電極部材7にて生成された放電イオンがシート剥離部
位SP付近に供給されるタイミングでバイアスを印加す
るようにすれば、シートの先端部の帯電量が低減する
分、シート5の剥離性をも良好に保てる点でより好まし
い。
【0027】また、バイアス印加手段8のバイアスの印
加タイミングについては、基本的にシート5剥離時にバ
イアスを印加するものであるが、これに限られるもので
はなく、他の用途の下で、バイアスを印加するようにし
てもよい。例えばクリーニング部材にトナーと逆極性の
バイアスを印加することでシート搬送体3上の残留トナ
ーがクリーニングされるシート搬送体クリーナを備えた
態様において、バイアス印加手段8として、シート搬送
体クリーナ作動時にシート搬送体3上の残留トナーに対
し放電電極部材7による放電を行うべきバイアスを印加
する態様が挙げられる。
加タイミングについては、基本的にシート5剥離時にバ
イアスを印加するものであるが、これに限られるもので
はなく、他の用途の下で、バイアスを印加するようにし
てもよい。例えばクリーニング部材にトナーと逆極性の
バイアスを印加することでシート搬送体3上の残留トナ
ーがクリーニングされるシート搬送体クリーナを備えた
態様において、バイアス印加手段8として、シート搬送
体クリーナ作動時にシート搬送体3上の残留トナーに対
し放電電極部材7による放電を行うべきバイアスを印加
する態様が挙げられる。
【0028】ここで、シート搬送体3上に残留トナーが
残存する場合としては、小サイズシート5への転写時
に像担持体1上のかぶりトナーがシート搬送体3上に付
着してしまう場合、像担持体1上に濃度検知用パッチ
を形成し、このパッチをシート搬送体3上に転写させる
と共に、濃度センサにてパッチ濃度を検知するシステム
を採用している場合、ミスフィードによりシート5が
シート搬送体3上に搬送されず、像担持体1上のトナー
像がシート搬送体3上に誤って転写されたような場合な
どが挙げられる。このような態様にあっては、シート搬
送体3上の残留トナーの電荷量(トライボ値)が上が
り、残留トナーがシート搬送体クリーナ側へ転移し易い
状態に変化するため、シート搬送体クリーナによるクリ
ーニング性能が良好に保たれる。
残存する場合としては、小サイズシート5への転写時
に像担持体1上のかぶりトナーがシート搬送体3上に付
着してしまう場合、像担持体1上に濃度検知用パッチ
を形成し、このパッチをシート搬送体3上に転写させる
と共に、濃度センサにてパッチ濃度を検知するシステム
を採用している場合、ミスフィードによりシート5が
シート搬送体3上に搬送されず、像担持体1上のトナー
像がシート搬送体3上に誤って転写されたような場合な
どが挙げられる。このような態様にあっては、シート搬
送体3上の残留トナーの電荷量(トライボ値)が上が
り、残留トナーがシート搬送体クリーナ側へ転移し易い
状態に変化するため、シート搬送体クリーナによるクリ
ーニング性能が良好に保たれる。
【0029】また、本願のシート剥離補助手段6につい
ては、少なくともシート5剥離時に常時働くようにして
もよいが、必ずしもこれに限られるものではなく、必要
に応じてシート剥離補助手段6を適宜制御するようにし
てもよい。例えば環境条件に応じて放電電極部材7によ
る放電が制御される制御手段10を具備させる態様が挙
げられる。この場合、無駄なシート剥離補助動作を省く
という観点からすれば、前記制御手段10としては、例
えばシート5抵抗が標準レベルよりも上がる低湿度環境
であるか否かが検知される環境検知手段を有し、この環
境検知手段からの検知情報が前記低湿度環境である条件
下で、放電電極部材7による放電を行わせるようにすれ
ばよい。また、環境条件に応じて、バイアス印加手段8
から印加されるバイアスを可変設定したり、放電電極部
材7の位置を可変設定することにより、放電電極部材7
による放電レベルを変化させるようにしてもよい。
ては、少なくともシート5剥離時に常時働くようにして
もよいが、必ずしもこれに限られるものではなく、必要
に応じてシート剥離補助手段6を適宜制御するようにし
てもよい。例えば環境条件に応じて放電電極部材7によ
る放電が制御される制御手段10を具備させる態様が挙
げられる。この場合、無駄なシート剥離補助動作を省く
という観点からすれば、前記制御手段10としては、例
えばシート5抵抗が標準レベルよりも上がる低湿度環境
であるか否かが検知される環境検知手段を有し、この環
境検知手段からの検知情報が前記低湿度環境である条件
下で、放電電極部材7による放電を行わせるようにすれ
ばよい。また、環境条件に応じて、バイアス印加手段8
から印加されるバイアスを可変設定したり、放電電極部
材7の位置を可変設定することにより、放電電極部材7
による放電レベルを変化させるようにしてもよい。
【0030】また、シート5の種類やシート5の剥離姿
勢が変わると、通常シート剥離部位SPが変化するた
め、放電電極部材7による放電条件を一定にした態様で
は、シート剥離部位SP付近への放電イオンの供給状態
が異なる事態を生ずる。そこで、このような事態を有効
に回避する態様としては、シート5の種類若しくはシー
ト5の剥離姿勢に応じて放電電極部材7による放電が制
御される制御手段10を具備させる態様が挙げられる。
勢が変わると、通常シート剥離部位SPが変化するた
め、放電電極部材7による放電条件を一定にした態様で
は、シート剥離部位SP付近への放電イオンの供給状態
が異なる事態を生ずる。そこで、このような事態を有効
に回避する態様としては、シート5の種類若しくはシー
ト5の剥離姿勢に応じて放電電極部材7による放電が制
御される制御手段10を具備させる態様が挙げられる。
【0031】この場合、制御手段10の具体例として
は、例えばシート5の種類若しくはシート5の剥離姿勢
が検知されるシート情報検知手段を有し、このシート情
報検知手段からの検知情報に応じてシート剥離部位SP
を特定し、バイアス印加手段8から印加されるバイアス
を可変設定したり、放電電極部材7の位置を可変設定す
ることにより、放電電極部材7による放電条件を最適化
するようにすればよい。
は、例えばシート5の種類若しくはシート5の剥離姿勢
が検知されるシート情報検知手段を有し、このシート情
報検知手段からの検知情報に応じてシート剥離部位SP
を特定し、バイアス印加手段8から印加されるバイアス
を可変設定したり、放電電極部材7の位置を可変設定す
ることにより、放電電極部材7による放電条件を最適化
するようにすればよい。
【0032】また、本願のシート剥離補助手段6と一見
したところ近似している如く見える先行例について補足
説明しておく。例えば特開平6−230681号公報に
は、接触型転写ローラによりドラム状の感光体上のトナ
ー像を転写材に転写する画像形成装置において、尖端を
有する放電部材を転写材及び転写ローラに対向配置し、
転写材及び転写ロールに対して放電を行うようにした点
が記載されている。確かに、放電部材と転写ローラとの
間で放電を生じさせている点では本願と共通すると言え
るかも知れないが、本先行例における「放電部材と転写
ローラとの間の放電動作」は、あくまで、転写ローラに
付着したトナーのクリーニングを目的としたもので、転
写材(シートに相当)が転写部位を通過しない非通紙時
に行われ、トナーと同極性の放電にて逆帯電トナーの極
性を反転させ、転写ローラ(シート搬送体3に相当)と
反発させて除去するものである。よって、本先行例に
は、本願のように、シート剥離時に生ずる剥離放電に起
因するトナー飛散という技術的課題は何等示唆されてお
らず、しかも、この技術的課題を解決する手段としての
「シート剥離部位付近に放電イオンを供給するシート剥
離補助手段」について全く示唆されていない。
したところ近似している如く見える先行例について補足
説明しておく。例えば特開平6−230681号公報に
は、接触型転写ローラによりドラム状の感光体上のトナ
ー像を転写材に転写する画像形成装置において、尖端を
有する放電部材を転写材及び転写ローラに対向配置し、
転写材及び転写ロールに対して放電を行うようにした点
が記載されている。確かに、放電部材と転写ローラとの
間で放電を生じさせている点では本願と共通すると言え
るかも知れないが、本先行例における「放電部材と転写
ローラとの間の放電動作」は、あくまで、転写ローラに
付着したトナーのクリーニングを目的としたもので、転
写材(シートに相当)が転写部位を通過しない非通紙時
に行われ、トナーと同極性の放電にて逆帯電トナーの極
性を反転させ、転写ローラ(シート搬送体3に相当)と
反発させて除去するものである。よって、本先行例に
は、本願のように、シート剥離時に生ずる剥離放電に起
因するトナー飛散という技術的課題は何等示唆されてお
らず、しかも、この技術的課題を解決する手段としての
「シート剥離部位付近に放電イオンを供給するシート剥
離補助手段」について全く示唆されていない。
【0033】また、他の先行例としての特開平3−69
977号公報には、像担持体と、張架ロールに掛け渡さ
れて転写材を保持搬送し且つ前記像担持体と同期走行す
る転写ベルトとを備えた画像形成装置において、転写ベ
ルトから分離する側の張架ロールにバイアス電圧を印加
し、かつ、転写材の剥離部位近傍の転写ベルトに除電ブ
ラシ、除電針を当接配置した技術が既に提案されてい
る。本先行例によれば、張架ロールに所定のバイアス電
圧を印加することにより、転写ベルトを除電するように
したので、転写ベルトの転写材に対する吸着作用が減退
し、剥離放電を有効に抑制することが可能になり、その
分、トナーの飛び散りによる画質劣化を抑えることがで
き、特に、除電ブラシ等を付加することで、より除電作
用が促進されることが記載されている。
977号公報には、像担持体と、張架ロールに掛け渡さ
れて転写材を保持搬送し且つ前記像担持体と同期走行す
る転写ベルトとを備えた画像形成装置において、転写ベ
ルトから分離する側の張架ロールにバイアス電圧を印加
し、かつ、転写材の剥離部位近傍の転写ベルトに除電ブ
ラシ、除電針を当接配置した技術が既に提案されてい
る。本先行例によれば、張架ロールに所定のバイアス電
圧を印加することにより、転写ベルトを除電するように
したので、転写ベルトの転写材に対する吸着作用が減退
し、剥離放電を有効に抑制することが可能になり、その
分、トナーの飛び散りによる画質劣化を抑えることがで
き、特に、除電ブラシ等を付加することで、より除電作
用が促進されることが記載されている。
【0034】確かに、本先行例は、転写材剥離時におけ
る剥離放電に伴うトナー飛散に起因する画質劣化という
技術的課題の下でなされたものである点で、本願と同様
な技術的課題を有すると言えるかも知れない。しかしな
がら、本先行例の「張架ロールへのバイアス印加手
段」,「除電ブラシ等」は、あくまで、転写ベルト(シ
ート搬送体3に相当)を除電するための機能部材に過ぎ
ず、本願のように、シート剥離部位SP付近に放電イオ
ンを供給する上でシート搬送体3との間で放電を行う
『放電電極部材7』,『バイアス印加手段8』とは基本
的な着想が異なるものである。そして、本先行例では、
転写ベルトについてはある程度除電できるにしても、転
写材(シート5に相当)側には帯電状態のトナー像が担
持されているため、依然として、搬送ベルトから転写材
が剥離される際に剥離放電が生ずる要因が残り、シート
剥離時における剥離放電を完全に阻止するには至らない
という懸念がある。よって、本願と本先行例とは、技術
的課題に対する解決手段、解決度合が全く異なるものと
言える。
る剥離放電に伴うトナー飛散に起因する画質劣化という
技術的課題の下でなされたものである点で、本願と同様
な技術的課題を有すると言えるかも知れない。しかしな
がら、本先行例の「張架ロールへのバイアス印加手
段」,「除電ブラシ等」は、あくまで、転写ベルト(シ
ート搬送体3に相当)を除電するための機能部材に過ぎ
ず、本願のように、シート剥離部位SP付近に放電イオ
ンを供給する上でシート搬送体3との間で放電を行う
『放電電極部材7』,『バイアス印加手段8』とは基本
的な着想が異なるものである。そして、本先行例では、
転写ベルトについてはある程度除電できるにしても、転
写材(シート5に相当)側には帯電状態のトナー像が担
持されているため、依然として、搬送ベルトから転写材
が剥離される際に剥離放電が生ずる要因が残り、シート
剥離時における剥離放電を完全に阻止するには至らない
という懸念がある。よって、本願と本先行例とは、技術
的課題に対する解決手段、解決度合が全く異なるものと
言える。
【0035】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。本願に係るシート剥離補助手段6は、図1に
示すように、シート搬送体3のシート剥離部位SPの下
流側で且つシート搬送体3との間で放電可能な位置に対
向配置される放電電極部材7と、この放電電極部材7と
シート搬送体3との間で放電を生ぜしめるバイアス印加
手段8とを具備している。今、図2に示すように、シー
ト5上に例えば複数の負極性トナー像T1,T2が形成さ
れ、また、バイアス印加手段8として、例えば放電電極
部材7側に負極性バイアスVBを印加し、シート搬送体
3を接地する態様を仮定する。
説明する。本願に係るシート剥離補助手段6は、図1に
示すように、シート搬送体3のシート剥離部位SPの下
流側で且つシート搬送体3との間で放電可能な位置に対
向配置される放電電極部材7と、この放電電極部材7と
シート搬送体3との間で放電を生ぜしめるバイアス印加
手段8とを具備している。今、図2に示すように、シー
ト5上に例えば複数の負極性トナー像T1,T2が形成さ
れ、また、バイアス印加手段8として、例えば放電電極
部材7側に負極性バイアスVBを印加し、シート搬送体
3を接地する態様を仮定する。
【0036】このような状況下において、バイアス印加
手段8がバイアスVBを印加すると、図2に示すよう
に、放電電極部材7とシート搬送体3との間で放電が起
こり、シート搬送体3表面からは+イオンが、放電電極
部材7からは−イオンが生成され、夫々の方向に向かっ
て飛び交う。すると、生じた正負のイオンがシート剥離
部位SP近傍まで存在し、そこで夫々シート5の裏面、
シート搬送体3の表面に電気的に中和するように付着す
る。この結果、シート5裏面及びシート搬送体3表面が
均一に除電され、シート5及びシート搬送体3との間で
剥離放電が起こり難い状態になる。よって、シート5剥
離時において、剥離放電が緩和されることになり、その
分、剥離放電に伴って生ずるトナー飛散は有効に抑止さ
れる。
手段8がバイアスVBを印加すると、図2に示すよう
に、放電電極部材7とシート搬送体3との間で放電が起
こり、シート搬送体3表面からは+イオンが、放電電極
部材7からは−イオンが生成され、夫々の方向に向かっ
て飛び交う。すると、生じた正負のイオンがシート剥離
部位SP近傍まで存在し、そこで夫々シート5の裏面、
シート搬送体3の表面に電気的に中和するように付着す
る。この結果、シート5裏面及びシート搬送体3表面が
均一に除電され、シート5及びシート搬送体3との間で
剥離放電が起こり難い状態になる。よって、シート5剥
離時において、剥離放電が緩和されることになり、その
分、剥離放電に伴って生ずるトナー飛散は有効に抑止さ
れる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図3はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実施
の形態1を示す。同図において、カラー画像形成装置
は、本体ハウジング21内に4つの色(本実施の形態で
はブラック、イエロ、マゼンタ、シアン)の画像形成ユ
ニット22(具体的には22a〜22d)を縦方向に配
列し、その下方には供給用シート(用紙,OHPシート
など)が収容されるシート供給カセット23を配設する
と共に、各画像形成ユニット22に対応した箇所にはシ
ート供給カセット23からのシートの搬送路となるシー
ト搬送路24を垂直方向に配置したものである。
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図3はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実施
の形態1を示す。同図において、カラー画像形成装置
は、本体ハウジング21内に4つの色(本実施の形態で
はブラック、イエロ、マゼンタ、シアン)の画像形成ユ
ニット22(具体的には22a〜22d)を縦方向に配
列し、その下方には供給用シート(用紙,OHPシート
など)が収容されるシート供給カセット23を配設する
と共に、各画像形成ユニット22に対応した箇所にはシ
ート供給カセット23からのシートの搬送路となるシー
ト搬送路24を垂直方向に配置したものである。
【0038】本実施の形態において、画像形成ユニット
22(22a〜22d)は、シート搬送路24の上流側
から順に、ブラック用、イエロ用、マゼンタ用、シアン
用のトナー像を形成するものであり、感光体カートリッ
ジ30と、露光ユニット40とを備えている。ここで、
感光体カートリッジ30は、例えば感光体ドラム31
と、この感光体ドラム31を予め帯電する帯電ロール3
2と、帯電された感光体ドラム31上に前記露光ユニッ
ト40にて露光形成された静電潜像を対応する色トナー
(本実施の形態では例えば負極性)で現像する現像器3
3と、感光体ドラム31上の残留トナーを除去するクリ
ーナ34とを一体的にカートリッジ化したものである。
一方、露光ユニット40は、ケース41内に図示外の半
導体レーザ、ポリゴンミラー42、結像レンズ43及び
ミラー44を格納し、図示外の半導体レーザからの光を
ポリゴンミラー42で偏向走査し、結像レンズ43、ミ
ラー44を介して感光体ドラム31上の露光ポイントに
光像を導くようにしたものである。
22(22a〜22d)は、シート搬送路24の上流側
から順に、ブラック用、イエロ用、マゼンタ用、シアン
用のトナー像を形成するものであり、感光体カートリッ
ジ30と、露光ユニット40とを備えている。ここで、
感光体カートリッジ30は、例えば感光体ドラム31
と、この感光体ドラム31を予め帯電する帯電ロール3
2と、帯電された感光体ドラム31上に前記露光ユニッ
ト40にて露光形成された静電潜像を対応する色トナー
(本実施の形態では例えば負極性)で現像する現像器3
3と、感光体ドラム31上の残留トナーを除去するクリ
ーナ34とを一体的にカートリッジ化したものである。
一方、露光ユニット40は、ケース41内に図示外の半
導体レーザ、ポリゴンミラー42、結像レンズ43及び
ミラー44を格納し、図示外の半導体レーザからの光を
ポリゴンミラー42で偏向走査し、結像レンズ43、ミ
ラー44を介して感光体ドラム31上の露光ポイントに
光像を導くようにしたものである。
【0039】また、本実施の形態では、図3及び図4に
示すように、各画像形成ユニット22の各感光体ドラム
31に対応した箇所にはシート搬送路24に沿って循環
移動する搬送ベルト80が配設されている。この搬送ベ
ルト80はシート25(図4参照)を静電吸着し得るベ
ルト素材(ゴム又は樹脂)にて構成されており、その体
積抵抗が5〜14logΩ程度であり、単層でも複数層で
も構わない。そして、この搬送ベルト80は一対の金属
製の張架ロール81,82に掛け渡されており、本実施
の形態では、上方側の張架ロール82が駆動ロール、下
方側の張架ロール81が従動ロールになっている。
示すように、各画像形成ユニット22の各感光体ドラム
31に対応した箇所にはシート搬送路24に沿って循環
移動する搬送ベルト80が配設されている。この搬送ベ
ルト80はシート25(図4参照)を静電吸着し得るベ
ルト素材(ゴム又は樹脂)にて構成されており、その体
積抵抗が5〜14logΩ程度であり、単層でも複数層で
も構わない。そして、この搬送ベルト80は一対の金属
製の張架ロール81,82に掛け渡されており、本実施
の形態では、上方側の張架ロール82が駆動ロール、下
方側の張架ロール81が従動ロールになっている。
【0040】更に、各画像形成ユニット22の感光体ド
ラム31に対応した搬送ベルト80の裏面側には転写ロ
ール50(本例では3〜9logΩ)が配設されており、
この転写ロール50と感光体ドラム31とで搬送ベルト
80上のシート25をニップ保持するようになってい
る。そして、転写ロール50には転写バイアス電源51
が接続されており、所定の転写バイアスVTB(本例では
例えば正極性で、+700V)が適宜タイミングで印加
されるようになっている。
ラム31に対応した搬送ベルト80の裏面側には転写ロ
ール50(本例では3〜9logΩ)が配設されており、
この転写ロール50と感光体ドラム31とで搬送ベルト
80上のシート25をニップ保持するようになってい
る。そして、転写ロール50には転写バイアス電源51
が接続されており、所定の転写バイアスVTB(本例では
例えば正極性で、+700V)が適宜タイミングで印加
されるようになっている。
【0041】更にまた、本実施の形態では、図3及び図
4に示すように、搬送ベルト80の入口部位にシート吸
着装置90が配設されている。このシート吸着装置90
は、シート搬送路24のうち搬送ベルト80の入口側張
架ロール81に対応した箇所に吸着ロール91を圧接配
置すると共に、張架ロール81には吸着バイアス電源9
2を接続し、転写バイアスVTBと同極性の吸着バイアス
VAB(本例では例えば+1000V)を適宜タイミング
で印加する一方、前記吸着ロール91を接地するように
したものである。
4に示すように、搬送ベルト80の入口部位にシート吸
着装置90が配設されている。このシート吸着装置90
は、シート搬送路24のうち搬送ベルト80の入口側張
架ロール81に対応した箇所に吸着ロール91を圧接配
置すると共に、張架ロール81には吸着バイアス電源9
2を接続し、転写バイアスVTBと同極性の吸着バイアス
VAB(本例では例えば+1000V)を適宜タイミング
で印加する一方、前記吸着ロール91を接地するように
したものである。
【0042】また、本実施の形態では、シート供給カセ
ット23にはシート25を所定のタイミングで送出する
フィードロール61が設けられており、フィードロール
61と最上流画像形成ユニット22aの転写部位との間
に位置するシート搬送路24には用紙搬送用の搬送ロー
ル62が設けられている。更に、最下流画像形成ユニッ
ト22dの下流側に位置するシート搬送路24には定着
装置64が設け、この定着装置64の下流側にはシート
排出用の排出ロール66が設けられており、本体ハウジ
ング21の上部に形成された収容トレイ67に排出シー
トが収容されるようになっている。尚、図3中、符号6
5は搬送ベルト80から送出されたシートを定着装置6
4に案内するガイドシュートである。
ット23にはシート25を所定のタイミングで送出する
フィードロール61が設けられており、フィードロール
61と最上流画像形成ユニット22aの転写部位との間
に位置するシート搬送路24には用紙搬送用の搬送ロー
ル62が設けられている。更に、最下流画像形成ユニッ
ト22dの下流側に位置するシート搬送路24には定着
装置64が設け、この定着装置64の下流側にはシート
排出用の排出ロール66が設けられており、本体ハウジ
ング21の上部に形成された収容トレイ67に排出シー
トが収容されるようになっている。尚、図3中、符号6
5は搬送ベルト80から送出されたシートを定着装置6
4に案内するガイドシュートである。
【0043】特に、本実施の形態には、図3及び図4に
示すように、搬送ベルト80は出口側張架ロール82に
対応した箇所でシート搬送路24から次第に離間する曲
面形状部80aを具備しているため、シート搬送路24
のうち搬送ベルト80の出口側張架ロール82に対応し
た箇所がシート25を自然剥離するためのシート剥離部
位SPになるものである。そして、搬送ベルト80のシ
ート剥離部位SPの下流側にシート剥離補助装置100
が配設されている。このシート剥離補助装置100は、
搬送ベルト80との間で放電可能な位置に対向配置され
る放電電極部材110と、この放電電極部材110と搬
送ベルト80との間で放電を起こさせるバイアス印加装
置120とを備えている。
示すように、搬送ベルト80は出口側張架ロール82に
対応した箇所でシート搬送路24から次第に離間する曲
面形状部80aを具備しているため、シート搬送路24
のうち搬送ベルト80の出口側張架ロール82に対応し
た箇所がシート25を自然剥離するためのシート剥離部
位SPになるものである。そして、搬送ベルト80のシ
ート剥離部位SPの下流側にシート剥離補助装置100
が配設されている。このシート剥離補助装置100は、
搬送ベルト80との間で放電可能な位置に対向配置され
る放電電極部材110と、この放電電極部材110と搬
送ベルト80との間で放電を起こさせるバイアス印加装
置120とを備えている。
【0044】本実施の形態では、放電電極部材110
は、図4及び図5に示すように、シート25の移動方向
に直交する幅方向に沿って延びる例えばSUS板などの
長尺な導電性金属プレート(放電電極板)111と、こ
の金属プレート111の搬送ベルト80側面に固着され
るスペーサとしての絶縁シート状部材112とを有し、
この絶縁シート状部材112を搬送ベルト80上に接触
させた状態で図示外のブラケットを介して固定配置され
ている。ここで、前記絶縁シート状部材112としては
例えばポリイミドフィルムが用いられ、その厚さdは、
金属プレート111の先端部と搬送ベルト80の表面と
の間隙gが放電可能な微小間隙(パッシェンの法則を満
たす間隙)、例えば50〜300μm程度の間隙を満た
すように選定されるものである。
は、図4及び図5に示すように、シート25の移動方向
に直交する幅方向に沿って延びる例えばSUS板などの
長尺な導電性金属プレート(放電電極板)111と、こ
の金属プレート111の搬送ベルト80側面に固着され
るスペーサとしての絶縁シート状部材112とを有し、
この絶縁シート状部材112を搬送ベルト80上に接触
させた状態で図示外のブラケットを介して固定配置され
ている。ここで、前記絶縁シート状部材112としては
例えばポリイミドフィルムが用いられ、その厚さdは、
金属プレート111の先端部と搬送ベルト80の表面と
の間隙gが放電可能な微小間隙(パッシェンの法則を満
たす間隙)、例えば50〜300μm程度の間隙を満た
すように選定されるものである。
【0045】また、本実施の形態では、バイアス印加装
置120は、搬送ベルト80の出口側張架ロール82に
正極性の剥離補助バイアスVSB(本例では例えば+15
μAの定電流制御)が印加されるバイアス電源121を
接続する一方、放電電極部材110の金属プレート11
1を接地するようにしたものである。
置120は、搬送ベルト80の出口側張架ロール82に
正極性の剥離補助バイアスVSB(本例では例えば+15
μAの定電流制御)が印加されるバイアス電源121を
接続する一方、放電電極部材110の金属プレート11
1を接地するようにしたものである。
【0046】更に、本実施の形態では、放電電極部材1
10の金属プレート111の先端部は、シート剥離部位
SPに可能な限り近接配置されている。具体的には、図
6に示すように、放電電極部材110の放電箇所(本例
では金属プレート111の先端部)が、張架ロール82
のシート剥離部位SPから回転方向側に90度以内の角
度θに設定されている。この場合において、放電電極部
材110の放電箇所は、通常シート剥離部位SPにて剥
離されたシート25と、搬送ベルト80の張架ロール8
2への掛け渡し部分80aとの間に形成される楔領域内
に配置される。一方、放電電極部材110のレイアウト
については、シート剥離部位SPに可能な限り近接配置
した方が好ましいが、金属プレート111とシート25
との間で放電が起こらない程度の間隙を確保することが
必要である。但し、金属プレート111とシート25と
の間の間隙を十分に確保し得ない状況下では、図5に仮
想線で示すように、金属プレート111のシート25側
端部に絶縁部材113を設ける等して、金属プレート1
11とシート25との間の放電を阻止することが必要で
ある。
10の金属プレート111の先端部は、シート剥離部位
SPに可能な限り近接配置されている。具体的には、図
6に示すように、放電電極部材110の放電箇所(本例
では金属プレート111の先端部)が、張架ロール82
のシート剥離部位SPから回転方向側に90度以内の角
度θに設定されている。この場合において、放電電極部
材110の放電箇所は、通常シート剥離部位SPにて剥
離されたシート25と、搬送ベルト80の張架ロール8
2への掛け渡し部分80aとの間に形成される楔領域内
に配置される。一方、放電電極部材110のレイアウト
については、シート剥離部位SPに可能な限り近接配置
した方が好ましいが、金属プレート111とシート25
との間で放電が起こらない程度の間隙を確保することが
必要である。但し、金属プレート111とシート25と
の間の間隙を十分に確保し得ない状況下では、図5に仮
想線で示すように、金属プレート111のシート25側
端部に絶縁部材113を設ける等して、金属プレート1
11とシート25との間の放電を阻止することが必要で
ある。
【0047】また、本実施の形態では、図7(a)
(b)に示すように、シート剥離補助装置100の剥離
補助バイアス電源121は、シート吸着装置90の吸着
バイアス電源92、転写ロール50の転写バイアス電源
51のオンオフタイミングと同期してオンオフ動作し、
シート剥離補助装置100はシート25が搬送ベルト8
0に吸着保持される前時点からシート25がシート剥離
部位を通過する時点までの間、継続して働くようになっ
ている。より具体的に述べると、本実施の形態では、シ
ート吸着部位の手前側に位置するシート搬送路には、シ
ート25の先端部が通過したことを検知するシート通過
センサ83が配設されており、また、シート剥離部位S
Pの出口側に位置するシート搬送路にはシート25の後
端部が通過したことを検知するシート通過センサ84が
配設されている。そして、前記バイアス電源121(本
例では、吸着バイアス電源92,転写バイアス電源51
と同期して設定)は、図7(b)に示すように、シート
通過センサ83からの信号S1に同期してオン動作し、
シート通過センサ84からの信号S2に同期してオフ動
作するようになっている。尚、画像形成ジョブが複数枚
に亘る場合には、最初のシート25に対するシート通過
センサ83からの信号S1、及び、最終のシート25に
対するシート通過センサ84からの信号S2が各バイア
ス電源92,51,121をオンオフするトリガー信号
になるようになっている。
(b)に示すように、シート剥離補助装置100の剥離
補助バイアス電源121は、シート吸着装置90の吸着
バイアス電源92、転写ロール50の転写バイアス電源
51のオンオフタイミングと同期してオンオフ動作し、
シート剥離補助装置100はシート25が搬送ベルト8
0に吸着保持される前時点からシート25がシート剥離
部位を通過する時点までの間、継続して働くようになっ
ている。より具体的に述べると、本実施の形態では、シ
ート吸着部位の手前側に位置するシート搬送路には、シ
ート25の先端部が通過したことを検知するシート通過
センサ83が配設されており、また、シート剥離部位S
Pの出口側に位置するシート搬送路にはシート25の後
端部が通過したことを検知するシート通過センサ84が
配設されている。そして、前記バイアス電源121(本
例では、吸着バイアス電源92,転写バイアス電源51
と同期して設定)は、図7(b)に示すように、シート
通過センサ83からの信号S1に同期してオン動作し、
シート通過センサ84からの信号S2に同期してオフ動
作するようになっている。尚、画像形成ジョブが複数枚
に亘る場合には、最初のシート25に対するシート通過
センサ83からの信号S1、及び、最終のシート25に
対するシート通過センサ84からの信号S2が各バイア
ス電源92,51,121をオンオフするトリガー信号
になるようになっている。
【0048】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作動について説明する。先ず、画像形成枚数を指
定し、図示外のスタートスイッチを押圧操作すると、シ
ート供給カセット23内のシート25は、フィードロー
ル61で送り出され、搬送ロール62にてニップ搬送さ
れて搬送ベルト80側へ搬送される。このとき、最初の
シート25の先端がシート通過センサ83を通過する
と、吸着バイアス電源92、転写バイアス電源51及び
剥離補助バイアス電源121がオン動作を開始する。
装置の作動について説明する。先ず、画像形成枚数を指
定し、図示外のスタートスイッチを押圧操作すると、シ
ート供給カセット23内のシート25は、フィードロー
ル61で送り出され、搬送ロール62にてニップ搬送さ
れて搬送ベルト80側へ搬送される。このとき、最初の
シート25の先端がシート通過センサ83を通過する
と、吸着バイアス電源92、転写バイアス電源51及び
剥離補助バイアス電源121がオン動作を開始する。
【0049】この状態において、シート25がシート吸
着装置90の吸着ロール91と張架ロール81との間の
ニップ域に突入すると、吸着ロール91は順次張架ロー
ル81の対向位置に−電荷を運び、張架ロール81側の
+電荷とによりシートの表面に夫々−電荷、+電荷を均
一に付与する。この結果、シート25は搬送ベルト80
に静電吸着される。そして、このように静電吸着された
シート25は、搬送ベルト80によって搬送され、各画
像形成ユニット22(22a〜22d)の転写部位を順
次通過すると、感光体ドラム31上の各色成分トナー像
は転写ロール50による転写電界によってシート25上
に順次転写される。
着装置90の吸着ロール91と張架ロール81との間の
ニップ域に突入すると、吸着ロール91は順次張架ロー
ル81の対向位置に−電荷を運び、張架ロール81側の
+電荷とによりシートの表面に夫々−電荷、+電荷を均
一に付与する。この結果、シート25は搬送ベルト80
に静電吸着される。そして、このように静電吸着された
シート25は、搬送ベルト80によって搬送され、各画
像形成ユニット22(22a〜22d)の転写部位を順
次通過すると、感光体ドラム31上の各色成分トナー像
は転写ロール50による転写電界によってシート25上
に順次転写される。
【0050】この後、各画像形成ユニット22(22a
〜22d)を通過したシート25は搬送ベルト80のシ
ート剥離部位SPにて剥離された後、ガイドシュート6
5を経て定着装置64に搬送され、定着装置64にて未
定着トナー像が定着されたシート25は排出ロール66
を通じて収容トレイ67へと排出される。尚、本実施の
形態では、画像形成ジョブの最終シート25がシート通
過センサ84を通過した段階で、各バイアス電源92,
51,121がオフ動作する。
〜22d)を通過したシート25は搬送ベルト80のシ
ート剥離部位SPにて剥離された後、ガイドシュート6
5を経て定着装置64に搬送され、定着装置64にて未
定着トナー像が定着されたシート25は排出ロール66
を通じて収容トレイ67へと排出される。尚、本実施の
形態では、画像形成ジョブの最終シート25がシート通
過センサ84を通過した段階で、各バイアス電源92,
51,121がオフ動作する。
【0051】ここで、シート25の剥離過程に着目した
ところ、シート25上のトナー像についてトナー飛散は
全く見られず、トナー飛散に伴う画質劣化が生じないこ
とが確認された。このとき、シート剥離補助装置100
は、シート25が搬送ベルト80に吸着保持される前か
ら搬送ベルト80から完全に剥離される迄の間常時働い
ているため、この間、放電電極部材110と搬送ベルト
80とで生成された放電イオンがシート剥離部位SP付
近に常時供給され、シート剥離部位SPを通過するシー
ト25全域の裏面及びこれに対応する搬送ベルト80の
表面が効果的に除電されていることによるものと考えら
れる。
ところ、シート25上のトナー像についてトナー飛散は
全く見られず、トナー飛散に伴う画質劣化が生じないこ
とが確認された。このとき、シート剥離補助装置100
は、シート25が搬送ベルト80に吸着保持される前か
ら搬送ベルト80から完全に剥離される迄の間常時働い
ているため、この間、放電電極部材110と搬送ベルト
80とで生成された放電イオンがシート剥離部位SP付
近に常時供給され、シート剥離部位SPを通過するシー
ト25全域の裏面及びこれに対応する搬送ベルト80の
表面が効果的に除電されていることによるものと考えら
れる。
【0052】本実施の形態に係るカラー画像形成装置の
性能を評価するために、以下のような比較の形態を示
す。今、比較の形態に係るシート剥離補助装置100’
として、例えば図8に示すように、シート剥離部位SP
の下流側にシート25に対向するシート放電電極部材1
10’(例えば鋸歯状の放電電極部材を使用)を配設す
ると共に、このシート放電電極部材110’にはバイア
ス電源121’からのバイアスを印加し、シート放電電
極部材110’とシート25との間で放電を生ぜしめ、
シート25を除電するものを想定する。この比較の形態
にあっては、図8に示すように、シート放電電極部材1
10’とシート25との間に生成される放電によってシ
ート25上のトナー像についてトナーT飛散が見られ、
このトナー飛散に伴う画質劣化が生ずることが確認され
た。このように、本実施の形態と比較の形態とを対比し
た場合に、本実施の形態が優れていることが理解され
る。尚、本実施の形態に関する性能評価については後述
する実施例の欄にて詳述する。
性能を評価するために、以下のような比較の形態を示
す。今、比較の形態に係るシート剥離補助装置100’
として、例えば図8に示すように、シート剥離部位SP
の下流側にシート25に対向するシート放電電極部材1
10’(例えば鋸歯状の放電電極部材を使用)を配設す
ると共に、このシート放電電極部材110’にはバイア
ス電源121’からのバイアスを印加し、シート放電電
極部材110’とシート25との間で放電を生ぜしめ、
シート25を除電するものを想定する。この比較の形態
にあっては、図8に示すように、シート放電電極部材1
10’とシート25との間に生成される放電によってシ
ート25上のトナー像についてトナーT飛散が見られ、
このトナー飛散に伴う画質劣化が生ずることが確認され
た。このように、本実施の形態と比較の形態とを対比し
た場合に、本実施の形態が優れていることが理解され
る。尚、本実施の形態に関する性能評価については後述
する実施例の欄にて詳述する。
【0053】また、本実施の形態では、シート剥離補助
装置100は、シート25が搬送ベルト80に吸着保持
される前からシート剥離部位SPを完全に通過し終わる
間、連続して働いているが、シート25上のトナー像の
トナー飛散を回避するという観点からすれば、図7
(c)に示すように、少なくともシート25上のトナー
像形成領域(画像領域)Aに亘って、放電電極部材11
0と搬送ベルト80との間で生成される放電イオンがシ
ート剥離部位SP付近に供給されるタイミングでバイア
ス電源121をオン動作させるようにすればよい。
装置100は、シート25が搬送ベルト80に吸着保持
される前からシート剥離部位SPを完全に通過し終わる
間、連続して働いているが、シート25上のトナー像の
トナー飛散を回避するという観点からすれば、図7
(c)に示すように、少なくともシート25上のトナー
像形成領域(画像領域)Aに亘って、放電電極部材11
0と搬送ベルト80との間で生成される放電イオンがシ
ート剥離部位SP付近に供給されるタイミングでバイア
ス電源121をオン動作させるようにすればよい。
【0054】更に、図7(c)に示すように、少なくと
もシート25上のトナー像形成領域(画像領域)Aに加
えて、シート25の先端部領域Bに亘って、放電電極部
材110と搬送ベルト80との間で生成される放電イオ
ンがシート剥離部位SP付近に供給されるタイミングで
バイアス電源121をオン動作させるようにすれば、シ
ート25上のトナー像のトナー飛散を回避できることに
加えて、シート25の先端部及びそれに対応する搬送ベ
ルト80部分を除電することで、シート25の剥離動作
をよりスムースに行うことが可能になる。
もシート25上のトナー像形成領域(画像領域)Aに加
えて、シート25の先端部領域Bに亘って、放電電極部
材110と搬送ベルト80との間で生成される放電イオ
ンがシート剥離部位SP付近に供給されるタイミングで
バイアス電源121をオン動作させるようにすれば、シ
ート25上のトナー像のトナー飛散を回避できることに
加えて、シート25の先端部及びそれに対応する搬送ベ
ルト80部分を除電することで、シート25の剥離動作
をよりスムースに行うことが可能になる。
【0055】本実施の形態においては、上述した形態に
限られるものではなく、以下に示すように適宜変更して
差し支えない。例えば本実施の形態では、バイアス印加
装置120としては、張架ロール82側に正極性(トナ
ー極性と逆極性)のバイアス電源121を接続し、放電
電極部材110側を接地する態様であるが、例えば図9
に示すように、放電電極部材110側に負極性(トナー
極性と同極性)の剥離補助バイアスVSBが印加されるバ
イアス電源122を接続し、張架ロール82を接地する
態様であってもよい。
限られるものではなく、以下に示すように適宜変更して
差し支えない。例えば本実施の形態では、バイアス印加
装置120としては、張架ロール82側に正極性(トナ
ー極性と逆極性)のバイアス電源121を接続し、放電
電極部材110側を接地する態様であるが、例えば図9
に示すように、放電電極部材110側に負極性(トナー
極性と同極性)の剥離補助バイアスVSBが印加されるバ
イアス電源122を接続し、張架ロール82を接地する
態様であってもよい。
【0056】更に、本実施の形態では、バイアス印加装
置120を別個独立に設けるようにしているが、例えば
装置構成を簡略化するという観点からすれば、図10に
示すように、吸着バイアス電源92をバイアス電源12
1として共用するようにしても差し支えない。この態様
において、シート吸着装置90及びシート剥離補助装置
100は同一のバイアス電源92(121)で作動する
ことになるが、シート吸着装置90によるシート25の
吸着動作と、シート剥離補助装置100によるシート2
5の剥離補助動作とは、実質的には通常異なるタイミン
グで行われるため、例えばシート剥離補助装置100に
よるシート25の剥離補助動作時に、シート吸着装置9
0によるバイアス電源92(121)の電圧変動が生じ
たり、逆に、シート吸着装置90によるシート25の吸
着動作時に、シート剥離補助装置100によるバイアス
電源92(121)の電圧変動が生ずることはない。よ
って、仮に、バイアス電源92(121)を共用化した
としても、シート吸着装置90、シート剥離補助装置1
00の各動作は安定して行われる。
置120を別個独立に設けるようにしているが、例えば
装置構成を簡略化するという観点からすれば、図10に
示すように、吸着バイアス電源92をバイアス電源12
1として共用するようにしても差し支えない。この態様
において、シート吸着装置90及びシート剥離補助装置
100は同一のバイアス電源92(121)で作動する
ことになるが、シート吸着装置90によるシート25の
吸着動作と、シート剥離補助装置100によるシート2
5の剥離補助動作とは、実質的には通常異なるタイミン
グで行われるため、例えばシート剥離補助装置100に
よるシート25の剥離補助動作時に、シート吸着装置9
0によるバイアス電源92(121)の電圧変動が生じ
たり、逆に、シート吸着装置90によるシート25の吸
着動作時に、シート剥離補助装置100によるバイアス
電源92(121)の電圧変動が生ずることはない。よ
って、仮に、バイアス電源92(121)を共用化した
としても、シート吸着装置90、シート剥離補助装置1
00の各動作は安定して行われる。
【0057】また、本実施の形態では、放電電極部材1
10は金属プレート111と絶縁シート状部材112と
で構成されているが、これに限られるものではなく、搬
送ベルト80との間で放電可能であれば以下のように適
宜変更して差し支えない。放電電極部材110として
は、例えば絶縁シート状部材112のような絶縁部材を
設けることなく、図示外のブラケットに金属プレート1
11のみを取付けるようにした態様であってもよい。あ
るいは、図11(a)(b)に示すように、例えば金属
プレート114の搬送ベルト80の対向部位に例えば鋸
歯状突起114aを多数形成し、各鋸歯状突起114a
の尖端に放電電界を集中させるようにした態様であって
もよい。あるいは、図12(a)に示すように、搬送ベ
ルト80の幅方向に沿って例えば100μm程度の放電
ワイヤ115を両端支持体116間に掛け渡し、この放
電ワイヤ115と搬送ベルト80との間で放電を行わせ
る態様であってもよい。あるいは、図12(b)に示す
ように、搬送ベルト80の幅方向に沿って例えば厚さ1
00μm程度の誘電体フィルム117を設け、この誘電
体フィルム117と搬送ベルト80との間で放電を行わ
せる態様であってもよい。
10は金属プレート111と絶縁シート状部材112と
で構成されているが、これに限られるものではなく、搬
送ベルト80との間で放電可能であれば以下のように適
宜変更して差し支えない。放電電極部材110として
は、例えば絶縁シート状部材112のような絶縁部材を
設けることなく、図示外のブラケットに金属プレート1
11のみを取付けるようにした態様であってもよい。あ
るいは、図11(a)(b)に示すように、例えば金属
プレート114の搬送ベルト80の対向部位に例えば鋸
歯状突起114aを多数形成し、各鋸歯状突起114a
の尖端に放電電界を集中させるようにした態様であって
もよい。あるいは、図12(a)に示すように、搬送ベ
ルト80の幅方向に沿って例えば100μm程度の放電
ワイヤ115を両端支持体116間に掛け渡し、この放
電ワイヤ115と搬送ベルト80との間で放電を行わせ
る態様であってもよい。あるいは、図12(b)に示す
ように、搬送ベルト80の幅方向に沿って例えば厚さ1
00μm程度の誘電体フィルム117を設け、この誘電
体フィルム117と搬送ベルト80との間で放電を行わ
せる態様であってもよい。
【0058】更に、本実施の形態では、放電電極部材1
10は、シート剥離部位SPに対しある程度近接配置さ
れているため、放電電極部材110と搬送ベルト80と
の間で生成された放電イオンはシート剥離部位SP付近
に効果的に供給されるが、レイアウトの都合上、放電電
極部材110がシート剥離部位SPから離間配置されて
しまうような状況下では、例えば図13に示すように、
放電電極部材110の近傍にファン130を設け、この
ファン130にガイド筒131などを付加することで、
放電電極部材110から生成された放電イオンをシート
剥離部位SP付近に強制送風し、シート剥離部位SP付
近への放電イオンの供給性を確保することが好ましい。
尚、図13中、符号132はファン130の駆動用電源
である。
10は、シート剥離部位SPに対しある程度近接配置さ
れているため、放電電極部材110と搬送ベルト80と
の間で生成された放電イオンはシート剥離部位SP付近
に効果的に供給されるが、レイアウトの都合上、放電電
極部材110がシート剥離部位SPから離間配置されて
しまうような状況下では、例えば図13に示すように、
放電電極部材110の近傍にファン130を設け、この
ファン130にガイド筒131などを付加することで、
放電電極部材110から生成された放電イオンをシート
剥離部位SP付近に強制送風し、シート剥離部位SP付
近への放電イオンの供給性を確保することが好ましい。
尚、図13中、符号132はファン130の駆動用電源
である。
【0059】更にまた、本実施の形態では、シート剥離
補助装置100とガイドシュート65とは別個独立に設
けられているが、図14に示すように、ガイドシュート
65の搬送ベルト80側に放電電極部材110を一体的
に取り付けるようにしてもよい。但し、この態様にあっ
ては、ガイドシュート65自体の素材は任意に選定して
差し支えないが、ガイドシュート65にシート25が接
触配置されることから、シート25がガイドシュート6
5に導かれる際に、シート25と放電電極部材110と
の間で放電が生じないように配慮することが必要であ
る。
補助装置100とガイドシュート65とは別個独立に設
けられているが、図14に示すように、ガイドシュート
65の搬送ベルト80側に放電電極部材110を一体的
に取り付けるようにしてもよい。但し、この態様にあっ
ては、ガイドシュート65自体の素材は任意に選定して
差し支えないが、ガイドシュート65にシート25が接
触配置されることから、シート25がガイドシュート6
5に導かれる際に、シート25と放電電極部材110と
の間で放電が生じないように配慮することが必要であ
る。
【0060】◎実施の形態2 図15は本発明が適用されたカラー画像形成装置の実施
の形態2を示す説明図である。同図において、本実施の
形態に係るカラー画像形成装置の基本的構成は、実施の
形態1と略同様であるが、実施の形態1に加えて、搬送
ベルト80のシート剥離部位SPの下流側には更にベル
トクリーナ150を具備させたものである。尚、実施の
形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様
な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。本
実施の形態において、ベルトクリーナ150は、特に図
16に示すように、搬送ベルト80の張架ロール82の
うち放電電極部材110の下流側部位に対向して開口す
るクリーナハウジング151を有し、このクリーナハウ
ジング151内には搬送ベルト80に接触若しくは近接
配置されるクリーニングロール152を設け、このクリ
ーニングロール152にはクリーニングバイアスVCB
(トナーと逆極性[本例では正極性])が印加されるク
リーニングバイアス電源153を接続したものである。
の形態2を示す説明図である。同図において、本実施の
形態に係るカラー画像形成装置の基本的構成は、実施の
形態1と略同様であるが、実施の形態1に加えて、搬送
ベルト80のシート剥離部位SPの下流側には更にベル
トクリーナ150を具備させたものである。尚、実施の
形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様
な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。本
実施の形態において、ベルトクリーナ150は、特に図
16に示すように、搬送ベルト80の張架ロール82の
うち放電電極部材110の下流側部位に対向して開口す
るクリーナハウジング151を有し、このクリーナハウ
ジング151内には搬送ベルト80に接触若しくは近接
配置されるクリーニングロール152を設け、このクリ
ーニングロール152にはクリーニングバイアスVCB
(トナーと逆極性[本例では正極性])が印加されるク
リーニングバイアス電源153を接続したものである。
【0061】そして、本実施の形態では、ベルトクリー
ナ150は、例えば濃度検知用のパッチを搬送ベルト8
0上に転写した後に濃度検知を行うなど、搬送ベルト8
0上にトナーが残留付着する条件下において前記クリー
ニングバイアス電源153をオン動作させるようにした
ものであり、シート剥離補助装置100は、シート剥離
時以外でも、前記ベルトクリーナ150作動時には連動
するものである。
ナ150は、例えば濃度検知用のパッチを搬送ベルト8
0上に転写した後に濃度検知を行うなど、搬送ベルト8
0上にトナーが残留付着する条件下において前記クリー
ニングバイアス電源153をオン動作させるようにした
ものであり、シート剥離補助装置100は、シート剥離
時以外でも、前記ベルトクリーナ150作動時には連動
するものである。
【0062】従って、本実施の形態に係るカラー画像形
成装置によれば、搬送ベルト80上に残留トナー155
が付着している状況下では、シート剥離補助装置100
が働き、放電電極部材110と搬送ベルト80との間で
放電を生ぜしめる。すると、前記放電によって、搬送ベ
ルト80上の残留トナー155の帯電量(トライボ値)
が増加し、この帯電量の増加した残留トナー155がベ
ルトクリーナ150部位に到達する。このとき、クリー
ニングロール152にはトナー極性と逆極性のクリーニ
ングバイアスVCBが印加されているため、帯電量の増加
した残留トナー155にはクリーニングロール152側
へ移行しようとする静電吸引力が強く作用することにな
り、搬送ベルト80上の残留トナー155は容易にクリ
ーニングロール152側に転移し、搬送ベルト80上の
残留トナー155がクリーニングされる。尚、クリーニ
ングロール152はブラシ状のものが好ましく、このク
リーニングロール152を別途クリーニングする手段を
設けてもよい。
成装置によれば、搬送ベルト80上に残留トナー155
が付着している状況下では、シート剥離補助装置100
が働き、放電電極部材110と搬送ベルト80との間で
放電を生ぜしめる。すると、前記放電によって、搬送ベ
ルト80上の残留トナー155の帯電量(トライボ値)
が増加し、この帯電量の増加した残留トナー155がベ
ルトクリーナ150部位に到達する。このとき、クリー
ニングロール152にはトナー極性と逆極性のクリーニ
ングバイアスVCBが印加されているため、帯電量の増加
した残留トナー155にはクリーニングロール152側
へ移行しようとする静電吸引力が強く作用することにな
り、搬送ベルト80上の残留トナー155は容易にクリ
ーニングロール152側に転移し、搬送ベルト80上の
残留トナー155がクリーニングされる。尚、クリーニ
ングロール152はブラシ状のものが好ましく、このク
リーニングロール152を別途クリーニングする手段を
設けてもよい。
【0063】◎実施の形態3 図17は本発明に係るカラー画像形成装置の実施の形態
3の要部を示す。同図において、カラー画像形成装置の
基本的構成は、実施の形態1と略同様であり、シート剥
離補助装置100は、放電電極部材110と、この放電
電極部材110と搬送ベルト80との間に放電を起こさ
せるバイアス印加装置120(本例では放電電極部材1
10側にトナー極性と同極性のバイアスが印加されるバ
イアス電源121を接続し、張架ロール82を接地する
態様)とを基本的に備えている。しかしながら、本実施
の形態に係る放電電極部材110は、例えばシフトアク
チュエータ160にて進退自在に支承されており、前記
シフトアクチュエータ160は電極位置制御装置161
(例えばマイクロコンピュータにて構成)からの制御信
号に応じて放電電極部材110を進退動させるようにな
っている。本実施の形態においては、電極位置制御装置
161は、シート25の種類を選択指定するシート種ス
イッチ162、例えばシート25が標準か、薄紙かを選
択するシート種スイッチ162からの選択信号に応じて
作動し、シート25が標準であれば進出位置制御信号を
送出し、シフトアクチュエータ160を進出作動させる
一方、シート25が薄紙であれば後退位置制御信号を送
出し、シフトアクチュエータ160を後退作動させるよ
うになっている。
3の要部を示す。同図において、カラー画像形成装置の
基本的構成は、実施の形態1と略同様であり、シート剥
離補助装置100は、放電電極部材110と、この放電
電極部材110と搬送ベルト80との間に放電を起こさ
せるバイアス印加装置120(本例では放電電極部材1
10側にトナー極性と同極性のバイアスが印加されるバ
イアス電源121を接続し、張架ロール82を接地する
態様)とを基本的に備えている。しかしながら、本実施
の形態に係る放電電極部材110は、例えばシフトアク
チュエータ160にて進退自在に支承されており、前記
シフトアクチュエータ160は電極位置制御装置161
(例えばマイクロコンピュータにて構成)からの制御信
号に応じて放電電極部材110を進退動させるようにな
っている。本実施の形態においては、電極位置制御装置
161は、シート25の種類を選択指定するシート種ス
イッチ162、例えばシート25が標準か、薄紙かを選
択するシート種スイッチ162からの選択信号に応じて
作動し、シート25が標準であれば進出位置制御信号を
送出し、シフトアクチュエータ160を進出作動させる
一方、シート25が薄紙であれば後退位置制御信号を送
出し、シフトアクチュエータ160を後退作動させるよ
うになっている。
【0064】次に、本実施の形態に係るシート剥離補助
装置100の作動について説明する。今、シート25が
標準であると仮定すると、図18(a)に示すように、
電極位置制御装置161は進出位置制御信号を送出し、
シフトアクチュエータ160を進出移動させる。このと
き、放電電極部材110は標準位置に設定されることに
なり、この放電電極部材110と搬送ベルト80との間
で生成された放電イオンは標準仕様のシート25のシー
ト剥離部位SP1付近に確実に供給される。
装置100の作動について説明する。今、シート25が
標準であると仮定すると、図18(a)に示すように、
電極位置制御装置161は進出位置制御信号を送出し、
シフトアクチュエータ160を進出移動させる。このと
き、放電電極部材110は標準位置に設定されることに
なり、この放電電極部材110と搬送ベルト80との間
で生成された放電イオンは標準仕様のシート25のシー
ト剥離部位SP1付近に確実に供給される。
【0065】一方、シート25が薄紙であると仮定する
と、図18(b)に示すように、搬送ベルト80に対す
るシート25の静電吸着力が強いために、シート剥離部
位SP2が標準仕様のシート25の場合におけるシート
剥離部位SP1よりも搬送ベルト80の下流側へずれ
る。このため、本実施の形態では、図18(b)に示す
ように、電極位置制御装置161は後退位置制御信号を
送出し、シフトアクチュエータ160を後退移動させ
る。このとき、放電電極部材110は後退位置に設定さ
れることになるが、シフトアクチュエータ160の後退
移動量を予め適宜調整しておけば、放電電極部材110
とシート剥離部位SP2との相対位置関係は、標準仕様
のシート25の場合と略同様に設定されることになり、
この放電電極部材110と搬送ベルト80との間で生成
された放電イオンは薄紙仕様のシート25のシート剥離
部位SP2付近に確実に供給される。
と、図18(b)に示すように、搬送ベルト80に対す
るシート25の静電吸着力が強いために、シート剥離部
位SP2が標準仕様のシート25の場合におけるシート
剥離部位SP1よりも搬送ベルト80の下流側へずれ
る。このため、本実施の形態では、図18(b)に示す
ように、電極位置制御装置161は後退位置制御信号を
送出し、シフトアクチュエータ160を後退移動させ
る。このとき、放電電極部材110は後退位置に設定さ
れることになるが、シフトアクチュエータ160の後退
移動量を予め適宜調整しておけば、放電電極部材110
とシート剥離部位SP2との相対位置関係は、標準仕様
のシート25の場合と略同様に設定されることになり、
この放電電極部材110と搬送ベルト80との間で生成
された放電イオンは薄紙仕様のシート25のシート剥離
部位SP2付近に確実に供給される。
【0066】このように、本実施の形態においては、シ
ート25の種類が変わり、シート25の剥離姿勢が変わ
ったときに、それに伴い、シート剥離補助装置100の
放電電極部材110の位置が有効となる位置に移動し、
シート25の種類に影響されることなく、シート剥離動
作(放電イオンの生成及び供給動作)を安定させること
が可能になる。尚、本実施の形態では、放電電極部材1
10の位置を二値制御する態様が示されているが、これ
に限定されるものではなく、シート25の種類が3以上
の場合であっても、電極位置制御装置161の制御系に
おいて、シート種類に応じて予め放電電極部材110の
最適な位置を記憶させておき、シート25の種類に応じ
て放電電極部材110を所望の位置に移動させるように
すればよい。
ート25の種類が変わり、シート25の剥離姿勢が変わ
ったときに、それに伴い、シート剥離補助装置100の
放電電極部材110の位置が有効となる位置に移動し、
シート25の種類に影響されることなく、シート剥離動
作(放電イオンの生成及び供給動作)を安定させること
が可能になる。尚、本実施の形態では、放電電極部材1
10の位置を二値制御する態様が示されているが、これ
に限定されるものではなく、シート25の種類が3以上
の場合であっても、電極位置制御装置161の制御系に
おいて、シート種類に応じて予め放電電極部材110の
最適な位置を記憶させておき、シート25の種類に応じ
て放電電極部材110を所望の位置に移動させるように
すればよい。
【0067】ここで、本実施の形態では、放電電極部材
110は搬送ベルト80の曲面形状部80aに対応して
配置されているため、放電電極部材110の進退動に伴
って放電電極部材110と搬送ベルト80との間の相対
位置関係が変わる懸念がある。このとき、放電電極部材
110と搬送ベルト80との間の相対位置関係が変わる
ってしまうと、両者間における放電生成能力が変化して
しまうことから、本実施の形態では、放電電極部材11
0と搬送ベルト80との間の相対位置関係が一定に保た
れる手法を採用することが好ましい。例えばシフトアク
チュエータ160の進退動作に連動し、シフトアクチュ
エータ160自体が揺動し、放電電極部材110と搬送
ベルト80との相対位置関係を保つようにした態様が挙
げられる。また、他の手法としては、図19に示すよう
に、例えば張架ロール82と同軸に揺動アーム163を
回転可能に取付けると共に、この揺動アーム163を位
置アクチュエータ165で任意の回転位置に設定可能と
する一方、前記揺動アーム163の先端にはトラッキン
グ部材としての絶縁シート状部材164が付加された放
電電極部材110を取付け、図示外のスプリング等で放
電電極部材110を搬送ベルト80面に押圧配置し、R
(揺動アーム163の中心位置と放電電極部材110と
の間の距離)を保ちながら放電電極部材110を任意の
位置に回転移動させることで、放電電極部材110と搬
送ベルト80との相対位置関係を保つようにした態様が
挙げられる。
110は搬送ベルト80の曲面形状部80aに対応して
配置されているため、放電電極部材110の進退動に伴
って放電電極部材110と搬送ベルト80との間の相対
位置関係が変わる懸念がある。このとき、放電電極部材
110と搬送ベルト80との間の相対位置関係が変わる
ってしまうと、両者間における放電生成能力が変化して
しまうことから、本実施の形態では、放電電極部材11
0と搬送ベルト80との間の相対位置関係が一定に保た
れる手法を採用することが好ましい。例えばシフトアク
チュエータ160の進退動作に連動し、シフトアクチュ
エータ160自体が揺動し、放電電極部材110と搬送
ベルト80との相対位置関係を保つようにした態様が挙
げられる。また、他の手法としては、図19に示すよう
に、例えば張架ロール82と同軸に揺動アーム163を
回転可能に取付けると共に、この揺動アーム163を位
置アクチュエータ165で任意の回転位置に設定可能と
する一方、前記揺動アーム163の先端にはトラッキン
グ部材としての絶縁シート状部材164が付加された放
電電極部材110を取付け、図示外のスプリング等で放
電電極部材110を搬送ベルト80面に押圧配置し、R
(揺動アーム163の中心位置と放電電極部材110と
の間の距離)を保ちながら放電電極部材110を任意の
位置に回転移動させることで、放電電極部材110と搬
送ベルト80との相対位置関係を保つようにした態様が
挙げられる。
【0068】◎実施の形態4 図20は本発明に係るカラー画像形成装置の実施の形態
4の要部を示す。同図において、本実施の形態に係るカ
ラー画像形成装置は、実施の形態1と略同様であるが、
実施の形態1と異なるシート剥離補助装置100の制御
系を具備している。すなわち、本実施の形態において、
シート剥離補助装置100の制御系は、例えばシート吸
着装置90(本例では例えば定電流制御を採用)のシー
ト25吸着動作時の印加電圧が検知される電圧検知器1
71を設け、環境制御装置(本例ではマイクロコンピュ
ータにて構成)172ではフィードバックされた前記電
圧検知器171からの検知電圧に基づいて環境予測を行
い、シート25の剥離放電が起こり易い環境、例えばシ
ート25抵抗が上がる低湿度環境でのみバイアス電源1
21をオン動作させ、シート剥離補助装置100を作動
させるようにしたものである。
4の要部を示す。同図において、本実施の形態に係るカ
ラー画像形成装置は、実施の形態1と略同様であるが、
実施の形態1と異なるシート剥離補助装置100の制御
系を具備している。すなわち、本実施の形態において、
シート剥離補助装置100の制御系は、例えばシート吸
着装置90(本例では例えば定電流制御を採用)のシー
ト25吸着動作時の印加電圧が検知される電圧検知器1
71を設け、環境制御装置(本例ではマイクロコンピュ
ータにて構成)172ではフィードバックされた前記電
圧検知器171からの検知電圧に基づいて環境予測を行
い、シート25の剥離放電が起こり易い環境、例えばシ
ート25抵抗が上がる低湿度環境でのみバイアス電源1
21をオン動作させ、シート剥離補助装置100を作動
させるようにしたものである。
【0069】次に、本実施の形態に係るシート剥離補助
装置の作動について説明する。今、低湿度環境下におい
てカラー画像形成装置を作動させていると仮定すると、
シート吸着装置90にシート25が吸着保持されると、
電圧検知器171で検知される電圧は低湿度環境に対応
したレベルに変化するため、環境制御装置172は電圧
検知器171からの検知電圧に基づいて低湿度環境であ
ると環境予測し、バイアス電源121をオン動作する。
この状態において、シート剥離補助装置100が働き、
シート25剥離時における剥離放電を効果的に抑止す
る。一方、低湿度環境でない場合には、環境制御装置1
72は電圧検知器171からの検知電圧に基づいて低湿
度環境でないを環境予測し、バイアス電源121をオフ
動作のまま保つ。よって、低湿度環境でない場合には、
シート剥離補助装置100が働かず、シート25はシー
ト剥離部位SPで自然剥離される。
装置の作動について説明する。今、低湿度環境下におい
てカラー画像形成装置を作動させていると仮定すると、
シート吸着装置90にシート25が吸着保持されると、
電圧検知器171で検知される電圧は低湿度環境に対応
したレベルに変化するため、環境制御装置172は電圧
検知器171からの検知電圧に基づいて低湿度環境であ
ると環境予測し、バイアス電源121をオン動作する。
この状態において、シート剥離補助装置100が働き、
シート25剥離時における剥離放電を効果的に抑止す
る。一方、低湿度環境でない場合には、環境制御装置1
72は電圧検知器171からの検知電圧に基づいて低湿
度環境でないを環境予測し、バイアス電源121をオフ
動作のまま保つ。よって、低湿度環境でない場合には、
シート剥離補助装置100が働かず、シート25はシー
ト剥離部位SPで自然剥離される。
【0070】このように、本実施の形態では、シート剥
離時に剥離放電の起こりそうな環境でのみ、剥離放電抑
止用のシート剥離補助装置100を働かせるようにして
いるため、省電力を図ることができ、しかも、搬送ベル
ト80の電気的劣化を必要最小限に抑えることができる
点で好ましい。
離時に剥離放電の起こりそうな環境でのみ、剥離放電抑
止用のシート剥離補助装置100を働かせるようにして
いるため、省電力を図ることができ、しかも、搬送ベル
ト80の電気的劣化を必要最小限に抑えることができる
点で好ましい。
【0071】尚、本実施の形態では、シート吸着装置9
0の電圧変化を検知するようにしているが、これに限ら
れるものではなく、転写ロール50(例えば定電流制御
を採用)の電圧を検知してフィードバックするようにし
てもよいし、また、シート吸着装置90や転写ロール5
0が定電圧制御である場合には、夫々の電流を検知して
フィードバックするようにしてもよい。また、搬送ベル
ト80の抵抗変化をモニターしてフィードバックするよ
うにしてもよい。
0の電圧変化を検知するようにしているが、これに限ら
れるものではなく、転写ロール50(例えば定電流制御
を採用)の電圧を検知してフィードバックするようにし
てもよいし、また、シート吸着装置90や転写ロール5
0が定電圧制御である場合には、夫々の電流を検知して
フィードバックするようにしてもよい。また、搬送ベル
ト80の抵抗変化をモニターしてフィードバックするよ
うにしてもよい。
【0072】◎実施の形態5 図21は本発明に係るカラー画像形成装置の実施の形態
5の要部を示す。同図において、本実施の形態に係るカ
ラー画像形成装置は、実施の形態1と略同様であるが、
実施の形態1と異なるシート剥離補助装置100の制御
系を具備している。すなわち、本実施の形態において、
シート剥離補助装置100の制御系は、シート剥離部位
SPの近傍にシート25の剥離姿勢検知用の変位センサ
181を配置し、バイアス制御装置(本例ではマイクロ
コンピュータにて構成)182では変位センサ181か
らの検知信号に基づいてバイアス電源121のバイアス
値を可変設定したものである。本実施の形態に係るバイ
アス値の設定については、シート25の剥離姿勢は、シ
ート剥離部位SPと放電電極部材110との間の相対的
位置関係に依存することになるため、シート剥離部位S
Pと放電電極部材110との間の相対距離が接近する条
件下でバイアス電源121のバイアス値を適宜低減する
ようにする手法が採用されている。
5の要部を示す。同図において、本実施の形態に係るカ
ラー画像形成装置は、実施の形態1と略同様であるが、
実施の形態1と異なるシート剥離補助装置100の制御
系を具備している。すなわち、本実施の形態において、
シート剥離補助装置100の制御系は、シート剥離部位
SPの近傍にシート25の剥離姿勢検知用の変位センサ
181を配置し、バイアス制御装置(本例ではマイクロ
コンピュータにて構成)182では変位センサ181か
らの検知信号に基づいてバイアス電源121のバイアス
値を可変設定したものである。本実施の形態に係るバイ
アス値の設定については、シート25の剥離姿勢は、シ
ート剥離部位SPと放電電極部材110との間の相対的
位置関係に依存することになるため、シート剥離部位S
Pと放電電極部材110との間の相対距離が接近する条
件下でバイアス電源121のバイアス値を適宜低減する
ようにする手法が採用されている。
【0073】次に、本実施の形態に係るシート剥離補助
装置の作動について説明する。今、シート25が標準で
あると仮定すると、バイアス制御装置182は変位セン
サ181からの検知信号に基づいてバイアス電源121
のバイアス値を標準バイアスに設定し、この状態で、バ
イアス電源121をオン動作させる。このとき、放電電
極部材110と搬送ベルト80との間で生成された放電
イオン量は標準レベルであり、標準位置のシート剥離部
位SP付近に確実に供給される。
装置の作動について説明する。今、シート25が標準で
あると仮定すると、バイアス制御装置182は変位セン
サ181からの検知信号に基づいてバイアス電源121
のバイアス値を標準バイアスに設定し、この状態で、バ
イアス電源121をオン動作させる。このとき、放電電
極部材110と搬送ベルト80との間で生成された放電
イオン量は標準レベルであり、標準位置のシート剥離部
位SP付近に確実に供給される。
【0074】一方、シート25が薄紙であると仮定する
と、搬送ベルト80に対するシート25の静電吸着力が
強いために、シート剥離部位SPが標準仕様のシート2
5の場合におけるものよりも搬送ベルト80の下流側へ
ずれることになり、変位センサ181がこのシート25
の姿勢変化を検知する。すると、バイアス制御装置18
2は変位センサ181からの検知信号に基づいてバイア
ス電源121のバイアス値を標準バイアスよりも低いレ
ベルに設定し、この状態で、バイアス電源121をオン
動作させる。このとき、放電電極部材110と搬送ベル
ト80との間で生成された放電イオン量は標準レベルよ
りも低減したレベルになるが、シート25の剥離姿勢の
変化に伴って、放電電極部材110とシート剥離部位S
Pとの相対距離が接近するため、放電電極部材110と
搬送ベルト80との間で生成された放電イオンはシート
25のシート剥離部位SP付近に確実に供給される。
と、搬送ベルト80に対するシート25の静電吸着力が
強いために、シート剥離部位SPが標準仕様のシート2
5の場合におけるものよりも搬送ベルト80の下流側へ
ずれることになり、変位センサ181がこのシート25
の姿勢変化を検知する。すると、バイアス制御装置18
2は変位センサ181からの検知信号に基づいてバイア
ス電源121のバイアス値を標準バイアスよりも低いレ
ベルに設定し、この状態で、バイアス電源121をオン
動作させる。このとき、放電電極部材110と搬送ベル
ト80との間で生成された放電イオン量は標準レベルよ
りも低減したレベルになるが、シート25の剥離姿勢の
変化に伴って、放電電極部材110とシート剥離部位S
Pとの相対距離が接近するため、放電電極部材110と
搬送ベルト80との間で生成された放電イオンはシート
25のシート剥離部位SP付近に確実に供給される。
【0075】尚、本実施の形態においては、変位センサ
181からの検知信号に基づいてバイアス電源121の
バイアス値を可変設定するようにしているが、例えば本
実施の形態と実施の形態3とを組み合わせ、変位センサ
181からの検知信号に基づいて電極位置制御装置16
1により放電電極部材110の位置をフィードバック制
御するようにしてもよい。また、本実施の形態と実施の
形態4とを適宜組み合わせ、例えば環境情報に基づいて
バイアス電源121からのバイアス値を可変設定するよ
うにしてもよい。
181からの検知信号に基づいてバイアス電源121の
バイアス値を可変設定するようにしているが、例えば本
実施の形態と実施の形態3とを組み合わせ、変位センサ
181からの検知信号に基づいて電極位置制御装置16
1により放電電極部材110の位置をフィードバック制
御するようにしてもよい。また、本実施の形態と実施の
形態4とを適宜組み合わせ、例えば環境情報に基づいて
バイアス電源121からのバイアス値を可変設定するよ
うにしてもよい。
【0076】◎実施の形態6 図22は本発明に係る画像形成装置の実施の形態6の概
要を示す。同図において、画像形成装置は、実施の形態
1〜5と異なり、例えば図示外の電子写真デバイスによ
り例えば負極性のトナー像(単色画像のみならず、カラ
ー画像をも含む)が形成担持される感光体ドラム201
と、この感光体ドラム201に対向配置されてシート2
5をニップ搬送し且つ感光体ドラム201上のトナー像
をシート25に静電転写する転写ロール202とを備え
ている。本実施の形態において、転写ロール202は、
SUS(ステンレス)などの金属製ロール本体の表面に
5〜10logΩの高抵抗弾性体層(図示せず)を形成し
たものである。
要を示す。同図において、画像形成装置は、実施の形態
1〜5と異なり、例えば図示外の電子写真デバイスによ
り例えば負極性のトナー像(単色画像のみならず、カラ
ー画像をも含む)が形成担持される感光体ドラム201
と、この感光体ドラム201に対向配置されてシート2
5をニップ搬送し且つ感光体ドラム201上のトナー像
をシート25に静電転写する転写ロール202とを備え
ている。本実施の形態において、転写ロール202は、
SUS(ステンレス)などの金属製ロール本体の表面に
5〜10logΩの高抵抗弾性体層(図示せず)を形成し
たものである。
【0077】そして、前記感光体ドラム201と転写ロ
ール202とのニップ域の下流側には、シート剥離補助
装置100及びシート25を案内するガイドシュート2
05が設けられている。尚、本例では、感光体ドラム2
01と転写ロール202とのニップ域の出口端がシート
剥離部位SPになるものである。本実施の形態では、シ
ート剥離補助装置100は、前記転写ロール202に対
向配置される放電電極部材110と、この放電電極部材
110と転写ロール202との間で放電を起こさせるバ
イアス印加装置120とを備えている。ここで、放電電
極部材110の構成、レイアウトについて実施の形態1
で述べたものと略同様に設定されており、また、バイア
ス印加装置120は、転写ロール202にトナー極性と
逆極性の転写バイアスが印加されるバイアス電源123
を接続すると共に、放電電極部材110にはトナー極性
と同極性の補助バイアス(前記転写バイアスと共に剥離
補助バイアスを構成)が印加される補助バイアス電源1
24を接続するようにしたものである。
ール202とのニップ域の下流側には、シート剥離補助
装置100及びシート25を案内するガイドシュート2
05が設けられている。尚、本例では、感光体ドラム2
01と転写ロール202とのニップ域の出口端がシート
剥離部位SPになるものである。本実施の形態では、シ
ート剥離補助装置100は、前記転写ロール202に対
向配置される放電電極部材110と、この放電電極部材
110と転写ロール202との間で放電を起こさせるバ
イアス印加装置120とを備えている。ここで、放電電
極部材110の構成、レイアウトについて実施の形態1
で述べたものと略同様に設定されており、また、バイア
ス印加装置120は、転写ロール202にトナー極性と
逆極性の転写バイアスが印加されるバイアス電源123
を接続すると共に、放電電極部材110にはトナー極性
と同極性の補助バイアス(前記転写バイアスと共に剥離
補助バイアスを構成)が印加される補助バイアス電源1
24を接続するようにしたものである。
【0078】次に、本実施の形態に係る画像形成装置の
作動について説明する。今、感光体ドラム201上に図
示外のトナー像が形成され、一方、シート25が感光体
ドラム201と転写ロール202との間のニップ域を通
過していると仮定する。このとき、前記バイアス電源1
23,補助バイアス電源124がオン動作すると、感光
体ドラム201と転写ロール202との間に転写電界が
形成され、感光体ドラム201上のトナー像がシート2
5側に転移する。一方、転写ロール202と放電電極部
材110との間でも放電が起こり、生成された放電イオ
ンがシート剥離部位SP付近に供給されるため、シート
25剥離時における剥離放電が抑止され、剥離放電に伴
うシート25上のトナー像のトナー飛散は有効に抑えら
れる。
作動について説明する。今、感光体ドラム201上に図
示外のトナー像が形成され、一方、シート25が感光体
ドラム201と転写ロール202との間のニップ域を通
過していると仮定する。このとき、前記バイアス電源1
23,補助バイアス電源124がオン動作すると、感光
体ドラム201と転写ロール202との間に転写電界が
形成され、感光体ドラム201上のトナー像がシート2
5側に転移する。一方、転写ロール202と放電電極部
材110との間でも放電が起こり、生成された放電イオ
ンがシート剥離部位SP付近に供給されるため、シート
25剥離時における剥離放電が抑止され、剥離放電に伴
うシート25上のトナー像のトナー飛散は有効に抑えら
れる。
【0079】特に、本実施の形態において留意する点
は、転写ロール202と放電電極部材110との間で放
電させることによって、転写ロール202による本来の
転写動作が損なわれる事態を確実に回避することであ
る。このような要請を満足するように、前記バイアス電
源123及び補助バイアス電源124を構成することが
必要であり、本実施の形態では、図23に示すように、
放電電極部材110による放電動作と、転写ロール20
2による転写動作とが相互作用により影響しないよう
に、例えば転写ロール202に注入される転写電流値I
totalをバイアス電源123にて定電流制御すると共
に、放電電極部材110に流れる放電電流Ioutを補助
バイアス電源124にて定電流制御し、転写ロール20
2から放電電極部材110に流れる放電電流Ioutを規
制し、転写ロール202から感光体ドラム201側へ流
れる転写電流の実効値Itrを制御する手法(Itotal=
Itr+Iout)が採用されている。
は、転写ロール202と放電電極部材110との間で放
電させることによって、転写ロール202による本来の
転写動作が損なわれる事態を確実に回避することであ
る。このような要請を満足するように、前記バイアス電
源123及び補助バイアス電源124を構成することが
必要であり、本実施の形態では、図23に示すように、
放電電極部材110による放電動作と、転写ロール20
2による転写動作とが相互作用により影響しないよう
に、例えば転写ロール202に注入される転写電流値I
totalをバイアス電源123にて定電流制御すると共
に、放電電極部材110に流れる放電電流Ioutを補助
バイアス電源124にて定電流制御し、転写ロール20
2から放電電極部材110に流れる放電電流Ioutを規
制し、転写ロール202から感光体ドラム201側へ流
れる転写電流の実効値Itrを制御する手法(Itotal=
Itr+Iout)が採用されている。
【0080】◎実施の形態7 図24は本発明に係る画像形成装置の実施の形態7の概
要を示す。同図において、符号210は感光体ドラム
(潜像担持体)であり、矢線A方向への回転に伴いその
表面には帯電装置211及びレーザ走査装置などの露光
装置212などの周知の電子写真プロセスによって画情
報に応じた静電潜像が形成される。また、この感光体ド
ラム210の周囲には例えばロータリー型現像装置21
3が配設されており、このロータリー型現像装置213
はブラック(Bk)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)及
びシアン(C)の各色に対応した現像器214〜217
を回転ホルダに搭載したもので、感光体ドラム210に
形成された静電潜像を現像器214〜217のいずれか
で現像してトナー像Tを形成するようになっている。
尚、符号219は感光体ドラム210上の残留トナーを
除去するドラムクリーナである。
要を示す。同図において、符号210は感光体ドラム
(潜像担持体)であり、矢線A方向への回転に伴いその
表面には帯電装置211及びレーザ走査装置などの露光
装置212などの周知の電子写真プロセスによって画情
報に応じた静電潜像が形成される。また、この感光体ド
ラム210の周囲には例えばロータリー型現像装置21
3が配設されており、このロータリー型現像装置213
はブラック(Bk)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)及
びシアン(C)の各色に対応した現像器214〜217
を回転ホルダに搭載したもので、感光体ドラム210に
形成された静電潜像を現像器214〜217のいずれか
で現像してトナー像Tを形成するようになっている。
尚、符号219は感光体ドラム210上の残留トナーを
除去するドラムクリーナである。
【0081】また、符号220は感光体ドラム210の
表面に当接されるように配置された中間転写ベルト(中
間転写体)であり、複数(本実施の形態では)4つのロ
ール221〜224に張架されて矢線B方向へ回動する
ようになっている。ここで、本実施の形態では、符号2
21は中間転写ベルト220の駆動ロール、222は従
動ロール、223は中間転写ベルト220の張力を一定
に制御するようにしたテンションロール、224は二次
転写用の対向ロール(バックアップロール)である。そ
してまた、本実施の形態では、上記中間転写ベルト22
0は、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂
又は各種ゴムにカーボンブラック等を適当量含有させて
体積抵抗が105〜1014Ωとなるように形成され、そ
の厚みは例えば0.1mmに設定される。
表面に当接されるように配置された中間転写ベルト(中
間転写体)であり、複数(本実施の形態では)4つのロ
ール221〜224に張架されて矢線B方向へ回動する
ようになっている。ここで、本実施の形態では、符号2
21は中間転写ベルト220の駆動ロール、222は従
動ロール、223は中間転写ベルト220の張力を一定
に制御するようにしたテンションロール、224は二次
転写用の対向ロール(バックアップロール)である。そ
してまた、本実施の形態では、上記中間転写ベルト22
0は、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂
又は各種ゴムにカーボンブラック等を適当量含有させて
体積抵抗が105〜1014Ωとなるように形成され、そ
の厚みは例えば0.1mmに設定される。
【0082】更に、中間転写ベルト220の感光体ドラ
ム210に対向する部位(一次転写位置)において、中
間転写ベルト220の裏面側には一次転写装置(本実施
の形態ではバイアスロール)218が配設されており、
このバイアスロール218にトナーの帯電極性と逆極性
の電圧を印加することで、感光体ドラム210上のトナ
ー像Tが中間転写ベルト220に静電吸引されるように
なっている。
ム210に対向する部位(一次転写位置)において、中
間転写ベルト220の裏面側には一次転写装置(本実施
の形態ではバイアスロール)218が配設されており、
このバイアスロール218にトナーの帯電極性と逆極性
の電圧を印加することで、感光体ドラム210上のトナ
ー像Tが中間転写ベルト220に静電吸引されるように
なっている。
【0083】更にまた、シート25の搬送経路に面した
中間転写ベルト220の二次転写位置には二次転写装置
240が配設されており、本実施の形態では、中間転写
ベルト220のトナー像担持面側に圧接配置されるバイ
アスロール225と、中間転写ベルト220の裏面側に
配置されてバイアスロール225の対向電極をなす対向
ロール(バックアップロール)224とを備えている。
そして、本実施の形態では、図25に示すように、バッ
クアップロール224が接地されており、また、バイア
スロール225にはトナーの帯電極性と逆極性のバイア
スが安定的に印加されている。
中間転写ベルト220の二次転写位置には二次転写装置
240が配設されており、本実施の形態では、中間転写
ベルト220のトナー像担持面側に圧接配置されるバイ
アスロール225と、中間転写ベルト220の裏面側に
配置されてバイアスロール225の対向電極をなす対向
ロール(バックアップロール)224とを備えている。
そして、本実施の形態では、図25に示すように、バッ
クアップロール224が接地されており、また、バイア
スロール225にはトナーの帯電極性と逆極性のバイア
スが安定的に印加されている。
【0084】また、二次転写装置240の下流側には、
中間転写ベルト220上の残留トナーを除去するベルト
クリーナ241が設けられている。更に、本実施の形態
において、シート搬送系は、シートトレイ250からの
シート25をフィードロール251で送出し、レジスト
レーションロール(レジストロール)252で一旦位置
決め停止させた後に所定のタイミングで二次転写位置へ
とシート25を送り込むようになっており、二次転写後
のシート25をガイドシュート253を介してガイド搬
送ベルト254へと導き、このガイド搬送ベルト254
にて定着装置255へと搬送するようになっている。
中間転写ベルト220上の残留トナーを除去するベルト
クリーナ241が設けられている。更に、本実施の形態
において、シート搬送系は、シートトレイ250からの
シート25をフィードロール251で送出し、レジスト
レーションロール(レジストロール)252で一旦位置
決め停止させた後に所定のタイミングで二次転写位置へ
とシート25を送り込むようになっており、二次転写後
のシート25をガイドシュート253を介してガイド搬
送ベルト254へと導き、このガイド搬送ベルト254
にて定着装置255へと搬送するようになっている。
【0085】特に、本実施の形態では、二次転写装置2
40におけるバイアスロール225とバックアップロー
ル224とのニップ域下流側のうち、前記ガイドシュー
ト253の手前側にはシート剥離補助装置100が配設
されている。尚、本例では、バイアスロール225とバ
ックアップロール224とのニップ域の出口端がシート
剥離部位SPになるものである。このシート剥離補助装
置100は、図25に示すように、前記バイアスロール
225に対向配置される放電電極部材110と、この放
電電極部材110とバイアスロール225との間で放電
を起こさせるバイアス印加装置120とを備えている。
ここで、放電電極部材110の構成、レイアウトについ
て実施の形態1で述べたものと略同様に設定されてお
り、また、バイアス印加装置120は、バイアスロール
225にトナー極性と逆極性の二次転写バイアス(剥離
補助バイアスを兼用)が印加されるバイアス電源125
を接続すると共に、放電電極部材110にはトナー極性
と同極性の補助バイアス(前記転写バイアスと共に剥離
補助バイアスを構成)が印加される補助バイアス電源1
26を接続するようにしたものである。
40におけるバイアスロール225とバックアップロー
ル224とのニップ域下流側のうち、前記ガイドシュー
ト253の手前側にはシート剥離補助装置100が配設
されている。尚、本例では、バイアスロール225とバ
ックアップロール224とのニップ域の出口端がシート
剥離部位SPになるものである。このシート剥離補助装
置100は、図25に示すように、前記バイアスロール
225に対向配置される放電電極部材110と、この放
電電極部材110とバイアスロール225との間で放電
を起こさせるバイアス印加装置120とを備えている。
ここで、放電電極部材110の構成、レイアウトについ
て実施の形態1で述べたものと略同様に設定されてお
り、また、バイアス印加装置120は、バイアスロール
225にトナー極性と逆極性の二次転写バイアス(剥離
補助バイアスを兼用)が印加されるバイアス電源125
を接続すると共に、放電電極部材110にはトナー極性
と同極性の補助バイアス(前記転写バイアスと共に剥離
補助バイアスを構成)が印加される補助バイアス電源1
26を接続するようにしたものである。
【0086】次に、本実施の形態に係る画像形成装置の
作動について説明する。今、感光体ドラム210上に各
色成分のトナー像が形成され、各色成分トナー像が中間
転写ベルト220に順次転写され、一方、シート25が
二次転写部位を通過していると仮定する。このとき、前
記バイアス電源125,補助バイアス電源126がオン
動作すると、バイアスロール225とバックアップロー
ル224との間に転写電界が形成され、中間転写ベルト
220上のトナー像がシート25側に転移する。一方、
バイアスロール225と放電電極部材110との間でも
放電が起こり、生成された放電イオンがシート剥離部位
SP付近に供給されるため、シート25剥離時における
剥離放電が抑止され、剥離放電に伴うシート25上のト
ナー像のトナー飛散は有効に抑えられる。
作動について説明する。今、感光体ドラム210上に各
色成分のトナー像が形成され、各色成分トナー像が中間
転写ベルト220に順次転写され、一方、シート25が
二次転写部位を通過していると仮定する。このとき、前
記バイアス電源125,補助バイアス電源126がオン
動作すると、バイアスロール225とバックアップロー
ル224との間に転写電界が形成され、中間転写ベルト
220上のトナー像がシート25側に転移する。一方、
バイアスロール225と放電電極部材110との間でも
放電が起こり、生成された放電イオンがシート剥離部位
SP付近に供給されるため、シート25剥離時における
剥離放電が抑止され、剥離放電に伴うシート25上のト
ナー像のトナー飛散は有効に抑えられる。
【0087】特に、本実施の形態において留意する点
は、バイアスロール225と放電電極部材110との間
で放電させることによって、バイアスロール225,バ
ックアップロール224による本来の転写動作が損なわ
れる事態を確実に回避することである。このような要請
を満足するように、前記バイアス電源123及び補助バ
イアス電源124を構成することが必要であり、本実施
の形態では、図25に示すように、放電電極部材110
による放電動作と、バイアスロール225,バックアッ
プロール224による転写動作とが相互作用により影響
しないように、例えばバイアスロール225に注入され
る転写電流値(Itotal)をバイアス電源125にて定
電流制御すると共に、放電電極部材110に流れる放電
電流(Iout)を補助バイアス電源126にて定電流制
御し、バイアスロール225から放電電極部材110に
流れる放電電流(Iout)を規制し、転写ロール202
からバックアップロール224側へ流れる転写電流の実
効値(Itr)を制御する手法が採用されている。
は、バイアスロール225と放電電極部材110との間
で放電させることによって、バイアスロール225,バ
ックアップロール224による本来の転写動作が損なわ
れる事態を確実に回避することである。このような要請
を満足するように、前記バイアス電源123及び補助バ
イアス電源124を構成することが必要であり、本実施
の形態では、図25に示すように、放電電極部材110
による放電動作と、バイアスロール225,バックアッ
プロール224による転写動作とが相互作用により影響
しないように、例えばバイアスロール225に注入され
る転写電流値(Itotal)をバイアス電源125にて定
電流制御すると共に、放電電極部材110に流れる放電
電流(Iout)を補助バイアス電源126にて定電流制
御し、バイアスロール225から放電電極部材110に
流れる放電電流(Iout)を規制し、転写ロール202
からバックアップロール224側へ流れる転写電流の実
効値(Itr)を制御する手法が採用されている。
【0088】
【実施例】◎実施例1 実施の形態1に係るカラー画像形成装置(タンデム型カ
ラー画像形成装置:シート搬送型)において、図26に
示す実験モデルを用いて、シート剥離時におけるトナー
飛散による画質劣化防止効果の程度について調べた。こ
こで、実験条件及び実験パラメータとしては以下の通り
である。 ●実験環境:低湿環境下湿度15% ●搬送ベルト抵抗値:体積抵抗値8.5 logΩ(低湿環境下湿度15%), 表面抵抗値10.5 logΩ(低湿環境下湿度15%) ●装置パラメータ ・m(金属プレート[放電電極板]の厚さ):100μm ・r(張架ロール中心から搬送ベルトまでの距離):7.5mm ・Δl(放電電極板先端と搬送ベルトとの距離):50〜100μm ・X(張架ロール82中心から放電電極板までの距離):3mm ・Y(シート裏面から放電電極板までの距離):1mm ・Z(放電電極板の突き出し量[非絶縁部]):500μm
ラー画像形成装置:シート搬送型)において、図26に
示す実験モデルを用いて、シート剥離時におけるトナー
飛散による画質劣化防止効果の程度について調べた。こ
こで、実験条件及び実験パラメータとしては以下の通り
である。 ●実験環境:低湿環境下湿度15% ●搬送ベルト抵抗値:体積抵抗値8.5 logΩ(低湿環境下湿度15%), 表面抵抗値10.5 logΩ(低湿環境下湿度15%) ●装置パラメータ ・m(金属プレート[放電電極板]の厚さ):100μm ・r(張架ロール中心から搬送ベルトまでの距離):7.5mm ・Δl(放電電極板先端と搬送ベルトとの距離):50〜100μm ・X(張架ロール82中心から放電電極板までの距離):3mm ・Y(シート裏面から放電電極板までの距離):1mm ・Z(放電電極板の突き出し量[非絶縁部]):500μm
【0089】実験結果を図27に示す。同図において、
印加電流値は放電の電流値を示し、実験では定電流制御
にて印加したものが用いられる。また、モニター電圧は
バイアス電源121の印加電圧値を示す。同図におい
て、効果は、トナー飛散に伴う画質劣化の改善程度を3
段階(△,○−,○)で評価するようにしたもので、
“△”はトナー飛散に伴う画質劣化がシート剥離補助装
置のない場合に比べてよい程度を示し、“○−”は、ト
ナー飛散に伴う画質劣化がほとんど見られないが、一部
まだ見られる不安定な程度を示し、“○”はトナー飛散
に伴う画質劣化が全く見られない安定した程度を示すも
のである。同図によれば、放電の電流値が高くなればな
るほど、放電イオンの発生量が多くなり、その分、トナ
ー飛散に伴う画質劣化の改善程度が安定した効果になる
ことが把握される。
印加電流値は放電の電流値を示し、実験では定電流制御
にて印加したものが用いられる。また、モニター電圧は
バイアス電源121の印加電圧値を示す。同図におい
て、効果は、トナー飛散に伴う画質劣化の改善程度を3
段階(△,○−,○)で評価するようにしたもので、
“△”はトナー飛散に伴う画質劣化がシート剥離補助装
置のない場合に比べてよい程度を示し、“○−”は、ト
ナー飛散に伴う画質劣化がほとんど見られないが、一部
まだ見られる不安定な程度を示し、“○”はトナー飛散
に伴う画質劣化が全く見られない安定した程度を示すも
のである。同図によれば、放電の電流値が高くなればな
るほど、放電イオンの発生量が多くなり、その分、トナ
ー飛散に伴う画質劣化の改善程度が安定した効果になる
ことが把握される。
【0090】◎実施例2 実施の形態1係るカラー画像形成装置(タンデム型カラ
ー画像形成装置:シート搬送型)において、図28に示
す実験モデルを用いて、シート剥離過程におけるシート
(本実験では用紙)の帯電量変化を調べた。ここで、図
28において、実験モデルは、シート剥離前、シート剥
離直後、シート剥離後ガイドシュート65上に対応した
箇所に表面電位計140のプローブ141,142,1
43を夫々配設したものであり、シート剥離補助装置1
00を使用した状態で、あるいは、使用しない状態で、
シート25を搬送ベルト80から剥離させ、シート剥離
前、シート剥離直後、シート剥離後ガイドシュート65
上にシート25の表面側の帯電量変化を夫々測定するよ
うにしたものである。
ー画像形成装置:シート搬送型)において、図28に示
す実験モデルを用いて、シート剥離過程におけるシート
(本実験では用紙)の帯電量変化を調べた。ここで、図
28において、実験モデルは、シート剥離前、シート剥
離直後、シート剥離後ガイドシュート65上に対応した
箇所に表面電位計140のプローブ141,142,1
43を夫々配設したものであり、シート剥離補助装置1
00を使用した状態で、あるいは、使用しない状態で、
シート25を搬送ベルト80から剥離させ、シート剥離
前、シート剥離直後、シート剥離後ガイドシュート65
上にシート25の表面側の帯電量変化を夫々測定するよ
うにしたものである。
【0091】このような実験モデルによれば、図29に
示すように、シート剥離補助装置100を使用しない状
態では、シート剥離直後、シート剥離後ガイドシュート
65上のシート25の帯電量は測定不能(本例では測定
可能レンジが−2200Vであり、この測定可能レンジ
を超えてしまう状態)であるのに対し、シート剥離補助
装置100を使用した状態では、シート剥離直後、シー
ト剥離後ガイドシュート65上のシート25の表面側の
帯電量は確実に除電されていることが把握される。これ
により、シート25剥離時における剥離放電がほとんど
生じていないことが把握される。
示すように、シート剥離補助装置100を使用しない状
態では、シート剥離直後、シート剥離後ガイドシュート
65上のシート25の帯電量は測定不能(本例では測定
可能レンジが−2200Vであり、この測定可能レンジ
を超えてしまう状態)であるのに対し、シート剥離補助
装置100を使用した状態では、シート剥離直後、シー
ト剥離後ガイドシュート65上のシート25の表面側の
帯電量は確実に除電されていることが把握される。これ
により、シート25剥離時における剥離放電がほとんど
生じていないことが把握される。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート剥離補助手段として、搬送転写手段におけるシー
ト搬送体のシート剥離部位の下流側にシート搬送体との
間で放電可能な放電電極部材を配設し、この放電電極部
材とシート搬送体との間で放電を生ぜしめ、生成された
放電イオンをシート剥離部位付近に供給するようにした
ので、放電イオンによる中和作用により、シート剥離部
位付近のシートの裏面及びシート搬送体の表面を共に均
一除電することが可能になり、その分、シート剥離時に
おける剥離放電をより有効に抑止することができ、剥離
放電に起因するトナー飛散による画質劣化を有効に防止
することができる。
シート剥離補助手段として、搬送転写手段におけるシー
ト搬送体のシート剥離部位の下流側にシート搬送体との
間で放電可能な放電電極部材を配設し、この放電電極部
材とシート搬送体との間で放電を生ぜしめ、生成された
放電イオンをシート剥離部位付近に供給するようにした
ので、放電イオンによる中和作用により、シート剥離部
位付近のシートの裏面及びシート搬送体の表面を共に均
一除電することが可能になり、その分、シート剥離時に
おける剥離放電をより有効に抑止することができ、剥離
放電に起因するトナー飛散による画質劣化を有効に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の基本構成を示す
説明図である。
説明図である。
【図2】 本発明に係るシート剥離補助手段の作用を示
す説明図である。
す説明図である。
【図3】 本発明が適用された画像形成装置の実施の形
態1を示す説明図である。
態1を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係る画像形成装置で用いられ
るシート搬送系周りを示す説明図である。
るシート搬送系周りを示す説明図である。
【図5】 実施の形態1に係る画像形成装置のシート剥
離補助装置の詳細を示す拡大説明図である。
離補助装置の詳細を示す拡大説明図である。
【図6】 実施の形態1に係る画像形成装置のシート剥
離補助装置のレイアウトを示す説明図である。
離補助装置のレイアウトを示す説明図である。
【図7】 (a)はシート剥離部位を通過するシート
と、シート剥離補助装置のオンオフ動作との関係を示す
ための説明図、(b)はそのタイミングチャート、
(c)はシート剥離補助装置におけるオン動作の必要範
囲を示す説明図である。
と、シート剥離補助装置のオンオフ動作との関係を示す
ための説明図、(b)はそのタイミングチャート、
(c)はシート剥離補助装置におけるオン動作の必要範
囲を示す説明図である。
【図8】 比較モデルに係るシート剥離補助装置を示す
説明図である。
説明図である。
【図9】 実施の形態1のバイアス印加方式の他の例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図10】 実施の形態1のバイアス印加方式の更に他
の例を示す説明図である。
の例を示す説明図である。
【図11】 (a)は放電電極部材の他の例を示す説明
図、(b)は(a)中矢印B方向から見た矢視図であ
る。
図、(b)は(a)中矢印B方向から見た矢視図であ
る。
【図12】 (a)(b)は放電電極部材の更に他の例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図13】 実施の形態1の放電電極部材がシート剥離
部位から離間した態様である場合の対処例を説明図であ
る。
部位から離間した態様である場合の対処例を説明図であ
る。
【図14】 実施の形態1の放電電極部材とガイド部材
とを一体化した例を示す説明図である。
とを一体化した例を示す説明図である。
【図15】 実施の形態2に係る画像形成装置の要部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図16】 実施の形態2に係る画像形成装置のベルト
クリーナ周りの詳細を示す説明図である。
クリーナ周りの詳細を示す説明図である。
【図17】 実施の形態3に係る画像形成装置の要部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図18】 (a)は薄紙のような低剛性シートを使用
したときの動作例を示す説明図、(b)は厚紙のような
高剛性シートを使用したときの動作例を示す説明図であ
る。
したときの動作例を示す説明図、(b)は厚紙のような
高剛性シートを使用したときの動作例を示す説明図であ
る。
【図19】 実施の形態3で用いられた可動型放電電極
部材における移動位置の制御手法の一例を示す説明図で
ある。
部材における移動位置の制御手法の一例を示す説明図で
ある。
【図20】 実施の形態4に係る画像形成装置の要部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図21】 実施の形態5に係る画像形成装置の要部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図22】 実施の形態6に係る画像形成装置の要部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図23】 実施の形態6に係る画像形成装置の使用条
件を示す説明図である。
件を示す説明図である。
【図24】 実施の形態7に係る画像形成装置の要部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図25】 実施の形態7に係る画像形成装置の使用条
件を示す説明図である。
件を示す説明図である。
【図26】 実施例で用いられる実験モデルを示す説明
図である。
図である。
【図27】 印加バイアス(電流値,電圧値)と、シー
ト剥離時のトナー飛び散り現象との関係を調べた結果に
ついての説明図である。
ト剥離時のトナー飛び散り現象との関係を調べた結果に
ついての説明図である。
【図28】 シートの帯電量変化を調べるための実験モ
デルを示す説明図である。
デルを示す説明図である。
【図29】 シートの帯電量測定位置とシート帯電量と
の関係を示すグラフ図である。
の関係を示すグラフ図である。
【図30】 従来における画像形成装置の一例を示す説
明図である。
明図である。
1…像担持体,2…搬送転写手段,3…シート搬送体,
4…転写部材,5…シート,6…シート剥離補助手段,
7…放電電極部材,8…バイアス印加手段,10…制御
手段
4…転写部材,5…シート,6…シート剥離補助手段,
7…放電電極部材,8…バイアス印加手段,10…制御
手段
Claims (23)
- 【請求項1】 トナー像を担持する像担持体と、少なく
ともシートが保持搬送されるシート搬送体を具備し、像
担持体上のトナー像をシートに対し静電的に転写する搬
送転写手段と、シート搬送体上のシート剥離動作を補助
するシート剥離補助手段とを備えた画像形成装置におい
て、 シート剥離補助手段は、前記シート搬送体のシート剥離
部位の下流側で且つシート搬送体との間で放電可能な位
置に対向配置される放電電極部材と、 この放電電極部材とシート搬送体との間で放電を生ぜし
めるバイアス印加手段とを備え、 シート搬送体のシート剥離部位付近に放電電極部材から
生成される放電イオンを供給するようにしたことを特徴
とする画像形成装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 搬送転写手段は、シートが保持搬送されるシート搬送体
と、このシート搬送体の裏面側で像担持体に対向配置さ
れ且つ像担持体上のトナー像をシート側へ転移させる転
写部材とを備えていることを特徴とするシート剥離補助
装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、 搬送転写手段のシート搬送体は、像担持体に接触配置さ
れてシートを保持搬送すると共に、像担持体上のトナー
像がシート側へ転移せしめらせる転写部材を兼用してい
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の画像形成装置において、 搬送転写手段のシート搬送体は、体積抵抗が5乃至14
logΩであることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の画像形成装置において、 放電電極部材は、シート搬送体に非接触配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の画像形成装置において、 放電電極部材は、絶縁部材を介してシート搬送体に接触
配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の画像形成装置のうち、シ
ート搬送体がシート剥離部位の下流側に断面円弧状の曲
面形状部を具備した態様において、 放電電極部材は、シート搬送体のシート剥離部位から9
0度以内の角度範囲で曲面形状部に対向配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】 請求項1記載の画像形成装置のうち、シ
ート搬送体がシート剥離部位の下流側に断面円弧状の曲
面形状部を具備した態様において、 放電電極部材の少なくとも一部は、シート搬送体のシー
ト剥離部位にて剥離されたシートと、シート搬送体の曲
面形状部との間に形成される楔領域内に配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項9】 請求項1記載の画像形成装置において、 放電電極部材から生成された放電イオンが空気流で強制
移動せしめられる空気流送出手段を備えたことを特徴と
する画像形成装置。 - 【請求項10】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 放電電極部材は、シート搬送体との間で放電可能な間隙
を確保するトラッキング部材を具備することを特徴とす
る画像形成装置。 - 【請求項11】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 放電電極部材は、シート搬送体のシート剥離部位で剥離
されたシートが案内搬送されるガイド部材を具備するこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項12】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 放電電極部材は、シート搬送体のシート搬送方向に直交
するシート幅方向に沿って延び、シート幅方向に対し略
均一放電するものであることを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項13】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 放電電極部材の配設位置が可変設定されるものであるこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項14】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 バイアス印加手段は、シート搬送体側が相対的にトナー
と逆極性になる放電バイアスを印加することを特徴とす
る画像形成装置。 - 【請求項15】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 バイアス印加手段は、放電電極部材以外に他の機能部材
へ印加するバイアスを共用するものであることを特徴と
する画像形成装置。 - 【請求項16】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 バイアス印加手段は、少なくともシート上の画像領域が
シート搬送体のシート剥離部位を通過する間に対応した
タイミングでバイアスを印加するものであることを特徴
とする画像形成装置。 - 【請求項17】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 バイアス印加手段は、少なくともシート上の画像領域及
びシート先端部がシート搬送体のシート剥離部位を通過
する間に対応したタイミングでバイアスを印加するもの
であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項18】 請求項1記載の画像形成装置のうち、
クリーニング部材にトナーと逆極性のバイアスを印加す
ることでシート搬送体上の残留トナーがクリーニングさ
れるシート搬送体クリーナを備えた態様において、 バイアス印加手段は、シート搬送体クリーナ作動時にシ
ート搬送体上の残留トナーに対し放電電極部材による放
電を行うべきバイアスを印加するものであることを特徴
とする画像形成装置。 - 【請求項19】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 バイアス印加手段は、印加するバイアスを可変設定する
ものであることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項20】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 環境条件に応じて放電電極部材による放電が制御される
制御手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項21】 請求項20記載の画像形成装置におい
て、 制御手段は、シート抵抗が標準レベルよりも上がる低湿
度環境であるか否かが検知される環境検知手段を有し、
この環境検知手段からの検知情報が前記低湿度環境であ
る条件下でのみ、放電電極部材による放電を行わせるこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項22】 請求項1記載の画像形成装置におい
て、 シートの種類若しくはシートの剥離姿勢に応じて放電電
極部材による放電が制御される制御手段を備えているこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項23】 請求項22記載の画像形成装置におい
て、 制御手段は、シートの種類若しくはシートの剥離姿勢が
検知されるシート情報検知手段を有し、このシート情報
検知手段からの検知情報に応じてシートの剥離部位を特
定し、放電電極部材による放電条件を可変設定すること
を特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10188434A JP2000019856A (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 画像形成装置 |
US09/321,710 US6097924A (en) | 1998-07-03 | 1999-05-28 | Image forming apparatus having a separation discharger |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10188434A JP2000019856A (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000019856A true JP2000019856A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16223616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10188434A Pending JP2000019856A (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 画像形成装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6097924A (ja) |
JP (1) | JP2000019856A (ja) |
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CN105929659A (zh) * | 2015-02-27 | 2016-09-07 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置 |
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JP2003131497A (ja) * | 2001-10-29 | 2003-05-09 | Ricoh Co Ltd | 転写装置およびそれを用いた画像形成装置 |
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JP2015125236A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 株式会社東芝 | 画像形成装置 |
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