JP2000098296A - 投影型カラー画像表示装置 - Google Patents
投影型カラー画像表示装置Info
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- H04N9/00—Details of colour television systems
- H04N9/12—Picture reproducers
- H04N9/31—Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
- H04N9/3102—Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators
- H04N9/3105—Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators for displaying all colours simultaneously, e.g. by using two or more electronic spatial light modulators
- H04N9/3108—Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators for displaying all colours simultaneously, e.g. by using two or more electronic spatial light modulators by using a single electronic spatial light modulator
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- H04N9/31—Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
- H04N9/3141—Constructional details thereof
- H04N9/315—Modulator illumination systems
- H04N9/3167—Modulator illumination systems for polarizing the light beam
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Projection Apparatus (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 照明光の利用効率が高く、均一な照度分布を
有し、混色の発生の無い高品質な表示を実現するコンパ
クトな単板式の投影型カラー画像表示装置を提供する。 【解決手段】 白色光束を発生する光源部と、光源部の
2次光源像を複数形成する第1のフライアイレンズと、
2次光源像が形成される位置の近傍に配置された第2の
フライアイレンズと、第2のフライアイレンズを構成す
る個々のレンズを通過した光が重畳されて照射されるマ
イクロレンズアレイと、マイクロレンズからの光を変調
する1枚のカラー画像表示素子と、光源部からマイクロ
レンズアレイまでの光路上に配置され、白色光束を赤・
緑・青の色光束に色分離する色分離素子と、カラー画像
表示素子から出射された光束を投影する投影レンズと、
を有する。複数の2次光源像は、画像表示素子の複数の
カラー画素の配列と相似になるように、色分離・配列さ
れ、マイクロレンズアレイの複数のレンズのそれぞれ
が、色分離・配列された複数の2次光源像のそれぞれに
対応した集光スポットを、複数のカラー画素の対応する
カラー画素の位置に形成する。
有し、混色の発生の無い高品質な表示を実現するコンパ
クトな単板式の投影型カラー画像表示装置を提供する。 【解決手段】 白色光束を発生する光源部と、光源部の
2次光源像を複数形成する第1のフライアイレンズと、
2次光源像が形成される位置の近傍に配置された第2の
フライアイレンズと、第2のフライアイレンズを構成す
る個々のレンズを通過した光が重畳されて照射されるマ
イクロレンズアレイと、マイクロレンズからの光を変調
する1枚のカラー画像表示素子と、光源部からマイクロ
レンズアレイまでの光路上に配置され、白色光束を赤・
緑・青の色光束に色分離する色分離素子と、カラー画像
表示素子から出射された光束を投影する投影レンズと、
を有する。複数の2次光源像は、画像表示素子の複数の
カラー画素の配列と相似になるように、色分離・配列さ
れ、マイクロレンズアレイの複数のレンズのそれぞれ
が、色分離・配列された複数の2次光源像のそれぞれに
対応した集光スポットを、複数のカラー画素の対応する
カラー画素の位置に形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影型カラー画像
表示装置に関し、特にカラーフィルターを用いないで1
枚の液晶表示素子によりカラー表示を行なう単板式の投
影型カラー画像表示装置に関する。
表示装置に関し、特にカラーフィルターを用いないで1
枚の液晶表示素子によりカラー表示を行なう単板式の投
影型カラー画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示素子を用いた投影型カラ
ー画像表示装置(以下、投影型カラー液晶表示装置と称
する)について説明する。一般に、投影型カラー液晶表
示装置では、使用される液晶表示素子自体が発光しない
ので、別に光源を設ける必要がある。しかしながら、投
影型カラー液晶表示装置は、投影型ブラウン管表示装置
と比較すると、色再現範囲が広い、小型・軽量であるた
め持ち運びしやすい、地磁気に影響されないのでコンバ
ージェンス調整が不要など非常に優れた特徴を持ってい
るので、今後の発展が期待されている。
ー画像表示装置(以下、投影型カラー液晶表示装置と称
する)について説明する。一般に、投影型カラー液晶表
示装置では、使用される液晶表示素子自体が発光しない
ので、別に光源を設ける必要がある。しかしながら、投
影型カラー液晶表示装置は、投影型ブラウン管表示装置
と比較すると、色再現範囲が広い、小型・軽量であるた
め持ち運びしやすい、地磁気に影響されないのでコンバ
ージェンス調整が不要など非常に優れた特徴を持ってい
るので、今後の発展が期待されている。
【0003】また、上記した投影型カラー液晶表示装置
における画像表示方式には、光の3原色に応じて液晶表
示素子を3枚用いる3板式と、1枚のみを用いる単板式
とがある。前者の3板式は、白色光を赤・緑・青の3原
色の色光にそれぞれ分割する光学系と、各色光を制御し
て画像を形成する3枚の液晶表示素子とをそれぞれ独立
に備えており、各色の画像を光学的に重畳してフルカラ
ー表示を行うものである。この3板式の構成では、白色
光源から放射される光を有効に利用でき、かつ色の純度
も高いという利点があるが、上述のように色分離系、と
色合成系が必要なため、光学系が煩雑で部品点数が多く
なってしまい、低コスト化及び小型化の点では、後述の
単板式に比べて一般的に不利である。
における画像表示方式には、光の3原色に応じて液晶表
示素子を3枚用いる3板式と、1枚のみを用いる単板式
とがある。前者の3板式は、白色光を赤・緑・青の3原
色の色光にそれぞれ分割する光学系と、各色光を制御し
て画像を形成する3枚の液晶表示素子とをそれぞれ独立
に備えており、各色の画像を光学的に重畳してフルカラ
ー表示を行うものである。この3板式の構成では、白色
光源から放射される光を有効に利用でき、かつ色の純度
も高いという利点があるが、上述のように色分離系、と
色合成系が必要なため、光学系が煩雑で部品点数が多く
なってしまい、低コスト化及び小型化の点では、後述の
単板式に比べて一般的に不利である。
【0004】これに対して、後者の単板式は、液晶表示
素子を1枚のみ用いる構成であり、モザイク状、ストラ
イプ状等の3原色カラーフィルタパターンを備えた液晶
表示素子を投影光学系によって投影するもので、例えば
特開昭59−230383号公報に開示されたものがあ
る。単板式は使用する液晶表示素子が1枚ですみ、かつ
光学系の構成も3板式に比べて単純になるので、低コス
ト、小型の投影型システムに適している。
素子を1枚のみ用いる構成であり、モザイク状、ストラ
イプ状等の3原色カラーフィルタパターンを備えた液晶
表示素子を投影光学系によって投影するもので、例えば
特開昭59−230383号公報に開示されたものがあ
る。単板式は使用する液晶表示素子が1枚ですみ、かつ
光学系の構成も3板式に比べて単純になるので、低コス
ト、小型の投影型システムに適している。
【0005】しかしながら、上記単板式の場合にはカラ
ーフィルタによる光の吸収または反射が起こるため、入
射光の約1/3しか利用できない。つまり、カラーフィ
ルタを用いる単板式での画面の明るさは、この単板式に
使用される光源と等しい明るさの光源を用いた3板式と
比較して約1/3に低下してしまう。
ーフィルタによる光の吸収または反射が起こるため、入
射光の約1/3しか利用できない。つまり、カラーフィ
ルタを用いる単板式での画面の明るさは、この単板式に
使用される光源と等しい明るさの光源を用いた3板式と
比較して約1/3に低下してしまう。
【0006】上記のような明るさの低下に対する1つの
解決方法として、光源を明るくすることが考えられる。
しかしながら、投影型カラー液晶表示装置を家庭用とし
て使用する場合には、光源の明るさの向上に伴う消費電
力の増大は好ましくない。また、吸収タイプのカラーフ
ィルタを用いる場合、カラーフィルタに吸収された光の
エネルギーは熱に変わるため、光源を明るくすれば、液
晶表示素子の温度上昇を引き起こすだけでなく、カラー
フィルタの退色が加速される。したがって、光源を不要
に明るくすることなく与えられた光束をいかに有効に利
用するかが投影型カラー画像表示装置の利用価値を向上
させる上で重要な課題となっている。
解決方法として、光源を明るくすることが考えられる。
しかしながら、投影型カラー液晶表示装置を家庭用とし
て使用する場合には、光源の明るさの向上に伴う消費電
力の増大は好ましくない。また、吸収タイプのカラーフ
ィルタを用いる場合、カラーフィルタに吸収された光の
エネルギーは熱に変わるため、光源を明るくすれば、液
晶表示素子の温度上昇を引き起こすだけでなく、カラー
フィルタの退色が加速される。したがって、光源を不要
に明るくすることなく与えられた光束をいかに有効に利
用するかが投影型カラー画像表示装置の利用価値を向上
させる上で重要な課題となっている。
【0007】そこで、このような単板式の投影型カラー
画像表示装置の課題を解決するため、例えば特開平4-60
538号公報には、複数のダイクロイックミラーを扇形に
配置して光利用率の向上を図った投影型カラー画像表示
装置が提案されている。
画像表示装置の課題を解決するため、例えば特開平4-60
538号公報には、複数のダイクロイックミラーを扇形に
配置して光利用率の向上を図った投影型カラー画像表示
装置が提案されている。
【0008】上記投影型カラー画像表示装置は、例えば
図38に示すように、扇形に配置されたダイクロイック
ミラー104R・104G・104Bを用いて、白色光
源101からの白色光を赤、青、緑色の各光束に分割
し、光の利用効率を向上させるようになっている。な
お、以下では、R・G・Bをそれぞれ赤・緑・青の色を
表すものとし、それぞれの色に対する光をR光、G光、
B光と記す。
図38に示すように、扇形に配置されたダイクロイック
ミラー104R・104G・104Bを用いて、白色光
源101からの白色光を赤、青、緑色の各光束に分割
し、光の利用効率を向上させるようになっている。な
お、以下では、R・G・Bをそれぞれ赤・緑・青の色を
表すものとし、それぞれの色に対する光をR光、G光、
B光と記す。
【0009】この装置において、上記ダイクロイックミ
ラー104R・104G・104Bにより分離された各
色光束は、液晶表示素子107の白色光源101側に配
置されているマイクロレンズアレイ105にそれぞれ異
なった角度で入射する。上記マイクロレンズアレイ10
5を通過した各色光束は、それぞれに対応した色信号が
独立して印加される信号電極により駆動される液晶表示
素子107の液晶領域(画素領域)に、各色光束の入射
角度に応じて分配照射される。分配照射された色光束
は、液晶表示素子107の出射側に配されたフィールド
レンズ108、投影レンズ109によってスクリーン1
10に拡大投影される。この投影型カラー画像表示装置
は、吸収タイプのカラーフィルタを用いないので、光の
利用効率が高く、極めて明るい画像を提供することがで
きる。
ラー104R・104G・104Bにより分離された各
色光束は、液晶表示素子107の白色光源101側に配
置されているマイクロレンズアレイ105にそれぞれ異
なった角度で入射する。上記マイクロレンズアレイ10
5を通過した各色光束は、それぞれに対応した色信号が
独立して印加される信号電極により駆動される液晶表示
素子107の液晶領域(画素領域)に、各色光束の入射
角度に応じて分配照射される。分配照射された色光束
は、液晶表示素子107の出射側に配されたフィールド
レンズ108、投影レンズ109によってスクリーン1
10に拡大投影される。この投影型カラー画像表示装置
は、吸収タイプのカラーフィルタを用いないので、光の
利用効率が高く、極めて明るい画像を提供することがで
きる。
【0010】上記投影型カラー液晶表示装置における液
晶表示素子107は、図39に示すように、2枚の透明
基板107a・107bにTFTや信号線等の駆動回路
や配向膜等が形成され、これら透明基板107a・10
7b間に液晶層107cを介在させて形成されている。
そして、透明基板107aの液晶層107c側の上面に
は、表示には寄与しない配線領域を遮光するためのブラ
ックマトリクス(BM)111が設けられている。画素
のうち、光を通す領域を画素開口部、画面サイズに対す
る画素開口部の面積比を開口率と称している。
晶表示素子107は、図39に示すように、2枚の透明
基板107a・107bにTFTや信号線等の駆動回路
や配向膜等が形成され、これら透明基板107a・10
7b間に液晶層107cを介在させて形成されている。
そして、透明基板107aの液晶層107c側の上面に
は、表示には寄与しない配線領域を遮光するためのブラ
ックマトリクス(BM)111が設けられている。画素
のうち、光を通す領域を画素開口部、画面サイズに対す
る画素開口部の面積比を開口率と称している。
【0011】マイクロレンズアレイ105は、上記液晶
表示素子107の画素3つ分に対応する大きさのマイク
ロレンズ群106からなり、入射されたR光・G光・B
光の各平行光束から3色の集光スポットを透明基板10
7a上のBM111形成面上の対応する色の画素上にそ
れぞれ形成する。そして、集光スポットが形成された各
画素は、画像信号にて制御される。
表示素子107の画素3つ分に対応する大きさのマイク
ロレンズ群106からなり、入射されたR光・G光・B
光の各平行光束から3色の集光スポットを透明基板10
7a上のBM111形成面上の対応する色の画素上にそ
れぞれ形成する。そして、集光スポットが形成された各
画素は、画像信号にて制御される。
【0012】マイクロレンズが付加されていない通常の
液晶表示素子では、BM111に入射した光は、表示に
寄与できず照射光の利用効率を低下させている。ところ
が、上記した投影型カラー画像表示装置では、マイクロ
レンズアレイ105を付加することでマイクロレンズ1
06に照射された光を画素開口部に集光することができ
るので、液晶表示素子107を通過できる光量が増え、
明るい投影画面を得ることができる。また、集光スポッ
トの大きさが画素開口部よりも小さければ照明光の利用
効率が最良となる。しかしながら、この条件を実現する
ためには、以下の制約がある。
液晶表示素子では、BM111に入射した光は、表示に
寄与できず照射光の利用効率を低下させている。ところ
が、上記した投影型カラー画像表示装置では、マイクロ
レンズアレイ105を付加することでマイクロレンズ1
06に照射された光を画素開口部に集光することができ
るので、液晶表示素子107を通過できる光量が増え、
明るい投影画面を得ることができる。また、集光スポッ
トの大きさが画素開口部よりも小さければ照明光の利用
効率が最良となる。しかしながら、この条件を実現する
ためには、以下の制約がある。
【0013】マイクロレンズを通ったあとの光束の集光
スポットの大きさは、マイクロレンズの焦点距離fと照
明光の光線平行度(主光線に対する光の広がり角)によ
って決まる。図39の光学系では、焦点距離fを透明基
板107aの厚さと等しくすべきである。ところが、現
状の液晶表示素子の製造プロセスは、大面積のガラス板
に複数個の液晶表示素子を作り込み、後半工程で切断分
離する手法を取っているので、あまり薄いガラス板は製
造途中でたわむなどの問題があり使えない。現在、液晶
表示素子に用いられているガラス板の厚みは、0.7〜
1.1mm程度であり、ガラス板の屈折率nは1.52
程度なので、nで割った空気換算の厚みは約460〜7
30μmである。従って、マイクロレンズの焦点距離f
は、460μm以上必要である。また、照明光の平行度
が±3°であるとすると、集光スポットサイズΦは、Φ
=2・f・tanθ(θ:±3°)より、Φ=約48μ
mである。従って、画素開口部の幅が48μmより小さ
いと集光スポットが開口部をはみ出して集光ロスが生じ
てしまう。
スポットの大きさは、マイクロレンズの焦点距離fと照
明光の光線平行度(主光線に対する光の広がり角)によ
って決まる。図39の光学系では、焦点距離fを透明基
板107aの厚さと等しくすべきである。ところが、現
状の液晶表示素子の製造プロセスは、大面積のガラス板
に複数個の液晶表示素子を作り込み、後半工程で切断分
離する手法を取っているので、あまり薄いガラス板は製
造途中でたわむなどの問題があり使えない。現在、液晶
表示素子に用いられているガラス板の厚みは、0.7〜
1.1mm程度であり、ガラス板の屈折率nは1.52
程度なので、nで割った空気換算の厚みは約460〜7
30μmである。従って、マイクロレンズの焦点距離f
は、460μm以上必要である。また、照明光の平行度
が±3°であるとすると、集光スポットサイズΦは、Φ
=2・f・tanθ(θ:±3°)より、Φ=約48μ
mである。従って、画素開口部の幅が48μmより小さ
いと集光スポットが開口部をはみ出して集光ロスが生じ
てしまう。
【0014】例えば、対角約91mm、画面縦横比が
3:4で、画素数が縦480、横640x3(RGB)
=1920である、いわゆるVGA(Video Gr
aphics Array)タイプのストライプ画素配
列の液晶表示素子では、横方向の画素ピッチが38μm
しかないので、集光スポットは画素から確実にはみ出し
てしまうどころか、赤色の集光スポットが隣の青、また
は緑用の画素に入り込んでしまい、投影画面の色再現性
を損なうなどの、いわゆる「混色」が起きてしまう。近
年では、液晶表示素子の小型化、高解像度化が進み、ま
すます画素サイズが小さくなる傾向にあるので、このま
までは集光効率が低下して投影画面の明るさが確保でき
ない、混色が防げないといった問題がある。
3:4で、画素数が縦480、横640x3(RGB)
=1920である、いわゆるVGA(Video Gr
aphics Array)タイプのストライプ画素配
列の液晶表示素子では、横方向の画素ピッチが38μm
しかないので、集光スポットは画素から確実にはみ出し
てしまうどころか、赤色の集光スポットが隣の青、また
は緑用の画素に入り込んでしまい、投影画面の色再現性
を損なうなどの、いわゆる「混色」が起きてしまう。近
年では、液晶表示素子の小型化、高解像度化が進み、ま
すます画素サイズが小さくなる傾向にあるので、このま
までは集光効率が低下して投影画面の明るさが確保でき
ない、混色が防げないといった問題がある。
【0015】この問題に対する解決法のひとつとして、
本願出願人は特開平9-114023号公報で、第1のマイクロ
レンズアレイで作った集光スポットを第2のマイクロレ
ンズアレイで液晶表示素子の画素開口部に拡大結像する
方法を開示している。この方法では、第1のマイクロレ
ンズアレイが作る集光スポットは液晶表示素子の外部に
あるので、透明基板107aの厚みを薄くしなくても画
素開口部に無駄なく集光することができる。
本願出願人は特開平9-114023号公報で、第1のマイクロ
レンズアレイで作った集光スポットを第2のマイクロレ
ンズアレイで液晶表示素子の画素開口部に拡大結像する
方法を開示している。この方法では、第1のマイクロレ
ンズアレイが作る集光スポットは液晶表示素子の外部に
あるので、透明基板107aの厚みを薄くしなくても画
素開口部に無駄なく集光することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイク
ロイックミラーとマイクロレンズアレイとを用いた、上
述の従来の単板式の投影型カラー画像表示装置では、吸
収型のカラーフィルタを用いないので光の利用効率が向
上するものの、以下のような問題が生じている。
ロイックミラーとマイクロレンズアレイとを用いた、上
述の従来の単板式の投影型カラー画像表示装置では、吸
収型のカラーフィルタを用いないので光の利用効率が向
上するものの、以下のような問題が生じている。
【0017】第1に、画面内の照度分布を十分に均一に
することができないという問題がある。高品質な投影画
像を作る為には、画像の明るさや色再現性、解像度など
と共に、画面内の照度分布を均一にする必要がある。一
般に放物面鏡や楕円鏡を用いた集光系で直接液晶表示素
子を照明すると画面中心の照度がピークになり画面周辺
の照度が低い画面になってしまう。
することができないという問題がある。高品質な投影画
像を作る為には、画像の明るさや色再現性、解像度など
と共に、画面内の照度分布を均一にする必要がある。一
般に放物面鏡や楕円鏡を用いた集光系で直接液晶表示素
子を照明すると画面中心の照度がピークになり画面周辺
の照度が低い画面になってしまう。
【0018】特開平9-114023号公報に開示のシステムで
は、第1のマイクロレンズアレイが液晶表示素子の近傍
にあるので、第1のマイクロレンズアレイが作る集光ス
ポット群は、それより手前の集光光学系による照度分布
むらを引き継いでいる。また、集光スポット群は液晶表
示素子の各集光スポットの近くにある画素にのみ対応す
るように再結像されるので、投影画像にも照度分布むら
が残ってしまう。
は、第1のマイクロレンズアレイが液晶表示素子の近傍
にあるので、第1のマイクロレンズアレイが作る集光ス
ポット群は、それより手前の集光光学系による照度分布
むらを引き継いでいる。また、集光スポット群は液晶表
示素子の各集光スポットの近くにある画素にのみ対応す
るように再結像されるので、投影画像にも照度分布むら
が残ってしまう。
【0019】この照度分布むらの問題は、単板式に限ら
ず3板式の投影型カラー画像表示装置においても発生す
る。3板式の投影型カラー画像表示装置における照度分
布むらの問題を解決する方法として、2枚のレンズアレ
イ(一般にフライアイ(蠅の目)レンズと呼ばれる)を
組み合わせた光学系が提案されている。さらに、特開平
7-181392号公報は、2枚のフライアイレンズと、マイク
ロレンズアレイを組み合わせて、照度分布改善と画素開
口部への集光効率の向上とを両立させたシステムを開示
している。
ず3板式の投影型カラー画像表示装置においても発生す
る。3板式の投影型カラー画像表示装置における照度分
布むらの問題を解決する方法として、2枚のレンズアレ
イ(一般にフライアイ(蠅の目)レンズと呼ばれる)を
組み合わせた光学系が提案されている。さらに、特開平
7-181392号公報は、2枚のフライアイレンズと、マイク
ロレンズアレイを組み合わせて、照度分布改善と画素開
口部への集光効率の向上とを両立させたシステムを開示
している。
【0020】上記の公報は、第1のフライアイレンズが
作る白色の2次光源像(2次光源像とマイクロレンズが
作る集光スポットはほぼ同義のものである)を第2のフ
ライアイレンズによって画像表示素子の画面全体に重な
りあうように照明することで照度分布を改善すると共
に、画素配列と相似に配列された2次光源像をマイクロ
レンズによって画素開口部に集光することによって集光
効率を改善しうることを示している。しかしながら、上
記公報のシステムにおける2次光源像は白色であり、色
分離光学系と色合成光学系を必要とするシステムであ
り、上述した3板式の欠点を有する。また、このシステ
ムを単板式に適用するためには、カラーフィルタを必要
とするので、カラーフィルタによる光の吸収ロスが発生
する。
作る白色の2次光源像(2次光源像とマイクロレンズが
作る集光スポットはほぼ同義のものである)を第2のフ
ライアイレンズによって画像表示素子の画面全体に重な
りあうように照明することで照度分布を改善すると共
に、画素配列と相似に配列された2次光源像をマイクロ
レンズによって画素開口部に集光することによって集光
効率を改善しうることを示している。しかしながら、上
記公報のシステムにおける2次光源像は白色であり、色
分離光学系と色合成光学系を必要とするシステムであ
り、上述した3板式の欠点を有する。また、このシステ
ムを単板式に適用するためには、カラーフィルタを必要
とするので、カラーフィルタによる光の吸収ロスが発生
する。
【0021】また、特開平8-313847号公報には単板式へ
の適用を目的とした、フライアイレンズとマイクロレン
ズアレイの組みあわせの投影型カラー画像表示装置が開
示されている。この投影型カラー画像表示装置は、白色
光を色分離光学系で赤・緑・青の光の3原色に分離後、
各色の光束にそれぞれ2枚のフライアイレンズの組を有
している。第1のフライアイレンズが作る2次光源像は
画素開口部の形状に密集させられ、赤・緑・青の3つの
原色光源のグループが作られる。これらは各色毎に設け
られた第2のフライアイレンズによって画像表示素子上
で重なり合って照明され、照度分布を改善すると共に、
マイクロレンズが画素開口部に所定の色の光を集光す
る。このシステムにおいては、カラーフィルタによる光
の吸収ロスはないものの、色毎にフライアイレンズ光学
系を必要とするので、部品点数が増加し、光学系のサイ
ズも大きくなるという問題がある。
の適用を目的とした、フライアイレンズとマイクロレン
ズアレイの組みあわせの投影型カラー画像表示装置が開
示されている。この投影型カラー画像表示装置は、白色
光を色分離光学系で赤・緑・青の光の3原色に分離後、
各色の光束にそれぞれ2枚のフライアイレンズの組を有
している。第1のフライアイレンズが作る2次光源像は
画素開口部の形状に密集させられ、赤・緑・青の3つの
原色光源のグループが作られる。これらは各色毎に設け
られた第2のフライアイレンズによって画像表示素子上
で重なり合って照明され、照度分布を改善すると共に、
マイクロレンズが画素開口部に所定の色の光を集光す
る。このシステムにおいては、カラーフィルタによる光
の吸収ロスはないものの、色毎にフライアイレンズ光学
系を必要とするので、部品点数が増加し、光学系のサイ
ズも大きくなるという問題がある。
【0022】第2に、液晶表示素子の表示原理に関わる
「偏光」の利用効率を十分に高くできないという問題が
ある。これも単板式・3板式を問わない問題である。液
晶表示素子は入射側の偏光板によりランダム偏光の照明
光から直線偏光のみを通過させ、これを液晶表示素子で
変調した後、出射側の偏光板でさらに不要な光をカット
することで表示画像を形成する。従って、照明光の半分
以上が最初の偏光板を通過する段階でカットされロスし
ている。
「偏光」の利用効率を十分に高くできないという問題が
ある。これも単板式・3板式を問わない問題である。液
晶表示素子は入射側の偏光板によりランダム偏光の照明
光から直線偏光のみを通過させ、これを液晶表示素子で
変調した後、出射側の偏光板でさらに不要な光をカット
することで表示画像を形成する。従って、照明光の半分
以上が最初の偏光板を通過する段階でカットされロスし
ている。
【0023】偏光の利用効率の問題については、液晶表
示素子に入射する前にPBS(偏光ビームスプリッタ)
を用いて偏光方向をそろえ直す偏光変換の方法が考えら
れており、前述の特開平7-181392号公報にもPBSを用
いた偏光変換法が開示されている。しかし、これは偏光
方向を揃えてできる光束が偏光分離前の光束と平行に並
ぶために、光束の断面積が2倍になり、光学系のサイズ
が大きくなってしまうという問題、または、液晶表示素
子の表示面積が小さい場合は表示面に集められる有効光
量が低下するという問題がある。
示素子に入射する前にPBS(偏光ビームスプリッタ)
を用いて偏光方向をそろえ直す偏光変換の方法が考えら
れており、前述の特開平7-181392号公報にもPBSを用
いた偏光変換法が開示されている。しかし、これは偏光
方向を揃えてできる光束が偏光分離前の光束と平行に並
ぶために、光束の断面積が2倍になり、光学系のサイズ
が大きくなってしまうという問題、または、液晶表示素
子の表示面積が小さい場合は表示面に集められる有効光
量が低下するという問題がある。
【0024】また、特開平8-304739号公報には2枚のフ
ライアイレンズと短冊アレイ状のPBSの組みあわせに
より、照度分布均一化と偏光変換による効率アップを小
スペースで両立させたシステムが開示されている。しか
しながら、このシステムで形成される2次光源像は白色
であり、3板式の投影型カラー画像表示装置への適用し
か想定されていない。
ライアイレンズと短冊アレイ状のPBSの組みあわせに
より、照度分布均一化と偏光変換による効率アップを小
スペースで両立させたシステムが開示されている。しか
しながら、このシステムで形成される2次光源像は白色
であり、3板式の投影型カラー画像表示装置への適用し
か想定されていない。
【0025】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、極端に薄い透明基板を用いて液晶表
示素子の生産性を低下させることなく通常の厚さの透明
基板を備えた液晶表示素子を用いて、照明光の利用効率
が高く、均一な照度分布を有し、混色の発生の無い高品
質な表示を実現するコンパクトな単板式の投影型カラー
画像表示装置を提供することを目的とする。
されたものであり、極端に薄い透明基板を用いて液晶表
示素子の生産性を低下させることなく通常の厚さの透明
基板を備えた液晶表示素子を用いて、照明光の利用効率
が高く、均一な照度分布を有し、混色の発生の無い高品
質な表示を実現するコンパクトな単板式の投影型カラー
画像表示装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の投影型カラー画
像表示装置は、白色光束を発生する光源部と、複数のレ
ンズを備え、該光源部の2次光源像を複数形成する第1
のフライアイレンズと、該第1のフライアイレンズで形
成される該複数の2次光源像が形成される位置の近傍に
配置され、少なくとも該第1のフライアイレンズと同数
のレンズを備えてなる第2のフライアイレンズと、該第
2のフライアイレンズを構成する個々のレンズを通過し
た光が重畳されて照射される、複数のレンズを有するマ
イクロレンズアレイと、該マイクロレンズからの光を変
調する、複数のカラー画素を有する1枚の画像表示素子
と、該光源部から該マイクロレンズアレイまでの光路上
に配置され、該白色光束を赤・緑・青の色光束に色分離
する色分離素子と、該画像表示素子から出射された光束
を投影する投影レンズと、を有する投影型カラー画像表
示装置であって、該複数の2次光源像は、該画像表示素
子の該複数のカラー画素の配列と相似になるように、色
分離・配列され、該マイクロレンズアレイの該複数のレ
ンズのそれぞれが、該色分離・配列された複数の2次光
源像のそれぞれに対応した集光スポットを、該複数のカ
ラー画素の対応するカラー画素の位置に形成するよう
に、構成されており、そのことによって上記目的が達成
される。
像表示装置は、白色光束を発生する光源部と、複数のレ
ンズを備え、該光源部の2次光源像を複数形成する第1
のフライアイレンズと、該第1のフライアイレンズで形
成される該複数の2次光源像が形成される位置の近傍に
配置され、少なくとも該第1のフライアイレンズと同数
のレンズを備えてなる第2のフライアイレンズと、該第
2のフライアイレンズを構成する個々のレンズを通過し
た光が重畳されて照射される、複数のレンズを有するマ
イクロレンズアレイと、該マイクロレンズからの光を変
調する、複数のカラー画素を有する1枚の画像表示素子
と、該光源部から該マイクロレンズアレイまでの光路上
に配置され、該白色光束を赤・緑・青の色光束に色分離
する色分離素子と、該画像表示素子から出射された光束
を投影する投影レンズと、を有する投影型カラー画像表
示装置であって、該複数の2次光源像は、該画像表示素
子の該複数のカラー画素の配列と相似になるように、色
分離・配列され、該マイクロレンズアレイの該複数のレ
ンズのそれぞれが、該色分離・配列された複数の2次光
源像のそれぞれに対応した集光スポットを、該複数のカ
ラー画素の対応するカラー画素の位置に形成するよう
に、構成されており、そのことによって上記目的が達成
される。
【0027】前記マイクロレンズアレイの前記複数のレ
ンズは、前記画像表示素子の前記複数のカラー画素の、
赤・緑・青のグループの配列ピッチの整数倍のピッチで
配列されている構成としてもよい。
ンズは、前記画像表示素子の前記複数のカラー画素の、
赤・緑・青のグループの配列ピッチの整数倍のピッチで
配列されている構成としてもよい。
【0028】前記色分離素子は、前記光源部と前記第1
のフライアイレンズの間にあり、該色分離素子から色分
離された光束は、前記第1のフライアイレンズに重畳し
て照射され、該第1のフライアイレンズは、前記画像表
示素子の前記複数のカラー画素の配列と相似になるよう
に、色分離・配列された前記複数の2次光源像を形成す
る構成としてもよい。
のフライアイレンズの間にあり、該色分離素子から色分
離された光束は、前記第1のフライアイレンズに重畳し
て照射され、該第1のフライアイレンズは、前記画像表
示素子の前記複数のカラー画素の配列と相似になるよう
に、色分離・配列された前記複数の2次光源像を形成す
る構成としてもよい。
【0029】前記色分離素子は、前記第2のフライアイ
レンズの光源側に配置され、該第2フライアイレンズ
は、少なくとも前記第1のフライアイレンズの前記レン
ズの3倍の数のレンズを備え、前記画像表示素子の前記
複数のカラー画素の配列と相似になるように、色分離・
配列された前記複数の2次光源像を形成する、構成とし
てもよい。
レンズの光源側に配置され、該第2フライアイレンズ
は、少なくとも前記第1のフライアイレンズの前記レン
ズの3倍の数のレンズを備え、前記画像表示素子の前記
複数のカラー画素の配列と相似になるように、色分離・
配列された前記複数の2次光源像を形成する、構成とし
てもよい。
【0030】前記色分離素子は、前記第2のフライアイ
レンズの光出射側に配置され、前記画像表示素子の前記
複数のカラー画素の配列と相似になるように、色分離・
配列された前記複数の2次光源像が仮想的に形成される
構成としてもよい。
レンズの光出射側に配置され、前記画像表示素子の前記
複数のカラー画素の配列と相似になるように、色分離・
配列された前記複数の2次光源像が仮想的に形成される
構成としてもよい。
【0031】前記色分離素子は、規則的に配列された複
数の色分離光学要素を有する短冊状のアレイであって、
前記色分離素子は、前記第2のフライアイレンズの光源
側または出射側の近傍に配置され、前記2次光源像を、
前記画像表示素子の前記カラー画素の赤・緑・青の配列
方向に沿って、赤・緑・青に3等分の配列ピッチで色分
離する構成としてもよい。
数の色分離光学要素を有する短冊状のアレイであって、
前記色分離素子は、前記第2のフライアイレンズの光源
側または出射側の近傍に配置され、前記2次光源像を、
前記画像表示素子の前記カラー画素の赤・緑・青の配列
方向に沿って、赤・緑・青に3等分の配列ピッチで色分
離する構成としてもよい。
【0032】前記色分離素子は、前記複数の色分離光学
要素と対応して設けられた複数の全反射ミラーを更に有
する構成としてもよい。
要素と対応して設けられた複数の全反射ミラーを更に有
する構成としてもよい。
【0033】前記色分離素子は、赤・緑・青の内の2色
を反射し、1色を透過する誘電体多層膜からなる第1の
ダイクロイックプリズムまたはダイクロイックミラー
と、該第1のダイクロイックプリズムまたはダイクロイ
ックミラーで反射された2色の光の内1色を、該第1の
ダイクロイックプリズムまたはダイクロイックミラーを
透過した光の進行方向と略一致するように反射する第2
のダイクロイックプリズムまたはダイクロイックミラー
と、該第2のダイクロイックプリズムまたはダイクロイ
ックミラーを透過した光を該第1のダイクロイックプリ
ズムまたはダイクロイックミラーを透過した光の進行方
向と略一致するように反射する、第3のダイクロイック
プリズム、ダイクロイックミラー、全反射プリズムまた
は全反射ミラーの内いずれか一つと、を複数有し、これ
らが規則的に配列されている構成としてもよい。
を反射し、1色を透過する誘電体多層膜からなる第1の
ダイクロイックプリズムまたはダイクロイックミラー
と、該第1のダイクロイックプリズムまたはダイクロイ
ックミラーで反射された2色の光の内1色を、該第1の
ダイクロイックプリズムまたはダイクロイックミラーを
透過した光の進行方向と略一致するように反射する第2
のダイクロイックプリズムまたはダイクロイックミラー
と、該第2のダイクロイックプリズムまたはダイクロイ
ックミラーを透過した光を該第1のダイクロイックプリ
ズムまたはダイクロイックミラーを透過した光の進行方
向と略一致するように反射する、第3のダイクロイック
プリズム、ダイクロイックミラー、全反射プリズムまた
は全反射ミラーの内いずれか一つと、を複数有し、これ
らが規則的に配列されている構成としてもよい。
【0034】前記色分離素子は、赤・緑・青の内の2色
を異なる方向に反射し、1色を透過する誘電体多層膜か
らなる第1のクロスダイクロイックプリズムまたはクロ
スダイクロイックミラーと、該第1のクロスダイクロイ
ックプリズムまたはクロスダイクロイックミラーからの
2色の反射光を該第1のクロスダイクロイックプリズム
またはクロスダイクロイックミラーを透過した光の進行
方向と略同じ方向にそれぞれ反射する第2のダイクロイ
ックプリズム、ダイクロイックミラー、全反射プリズム
または全反射ミラーの内いずれか一つと、を複数有し、
これらが規則的に配列されている構成としてもよい。
を異なる方向に反射し、1色を透過する誘電体多層膜か
らなる第1のクロスダイクロイックプリズムまたはクロ
スダイクロイックミラーと、該第1のクロスダイクロイ
ックプリズムまたはクロスダイクロイックミラーからの
2色の反射光を該第1のクロスダイクロイックプリズム
またはクロスダイクロイックミラーを透過した光の進行
方向と略同じ方向にそれぞれ反射する第2のダイクロイ
ックプリズム、ダイクロイックミラー、全反射プリズム
または全反射ミラーの内いずれか一つと、を複数有し、
これらが規則的に配列されている構成としてもよい。
【0035】前記色分離素子は、赤・緑・青の内の1色
を反射し、他を透過する第1の色分離面と、該第1の色
分離面を透過した2色の内の一方を反射し、他方を透過
する第2の色分離面と、該第2の色分離面を透過した光
を反射する反射面とを有し、該第1の色分離面と、該第
2の色分離面と、該反射面とが、おおむね平行に配置さ
れている構成としてもよい。
を反射し、他を透過する第1の色分離面と、該第1の色
分離面を透過した2色の内の一方を反射し、他方を透過
する第2の色分離面と、該第2の色分離面を透過した光
を反射する反射面とを有し、該第1の色分離面と、該第
2の色分離面と、該反射面とが、おおむね平行に配置さ
れている構成としてもよい。
【0036】前記色分離素子は、2枚もしくは3枚の平
板を有し、該2枚もしくは3枚の平板が有する面の少な
くとも3つの面に誘電体多層膜が形成されている構成と
してもよい。
板を有し、該2枚もしくは3枚の平板が有する面の少な
くとも3つの面に誘電体多層膜が形成されている構成と
してもよい。
【0037】前記色分離素子は、三角プリズムと、1枚
もしくは2枚の平板を有し、該三角プリズムと該1枚も
しくは2枚の平板が有する面の少なくとも3つの面に、
誘電体多層膜が形成されている構成としてもよい。
もしくは2枚の平板を有し、該三角プリズムと該1枚も
しくは2枚の平板が有する面の少なくとも3つの面に、
誘電体多層膜が形成されている構成としてもよい。
【0038】前記第2のフライアイレンズの光源側もし
くは出射側の近傍に配置された偏光変換光学素子をさら
に有し、該偏光変換光学素子は、前記複数の2次光源像
を形成するそれぞれの光束を、前記色分離素子が赤・緑
・青の3つの波長域に色分離する方向とは直交する方向
にP偏光とS偏光に分離する偏光ビームスプリッタと、
該偏光ビームスプリッタで反射された偏光成分を該偏光
ビームスプリッタを透過した偏光成分の進行方向と略同
じ方向に反射する全反射プリズムまたは全反射ミラーと
を複数有し、これらが規則的に交互に短冊状に配列され
ており、該偏光ビームスプリッタ、あるいは全反射プリ
ズムまたは全反射ミラーのどちらか一方の光出射側に偏
光軸回転素子を有する構成としてもよい。
くは出射側の近傍に配置された偏光変換光学素子をさら
に有し、該偏光変換光学素子は、前記複数の2次光源像
を形成するそれぞれの光束を、前記色分離素子が赤・緑
・青の3つの波長域に色分離する方向とは直交する方向
にP偏光とS偏光に分離する偏光ビームスプリッタと、
該偏光ビームスプリッタで反射された偏光成分を該偏光
ビームスプリッタを透過した偏光成分の進行方向と略同
じ方向に反射する全反射プリズムまたは全反射ミラーと
を複数有し、これらが規則的に交互に短冊状に配列され
ており、該偏光ビームスプリッタ、あるいは全反射プリ
ズムまたは全反射ミラーのどちらか一方の光出射側に偏
光軸回転素子を有する構成としてもよい。
【0039】前記偏光変換光学素子は、規則的に交互に
短冊状に配列され前記偏光ビームスプリッタと前記全反
射プリズムまたは全反射ミラーとの間隙を規定するスペ
ーサを更に有する構成としてもよい。
短冊状に配列され前記偏光ビームスプリッタと前記全反
射プリズムまたは全反射ミラーとの間隙を規定するスペ
ーサを更に有する構成としてもよい。
【0040】前記光源部と前記第1のフライアイレンズ
との間に配置され、該光源部からの白色光束のP偏光ま
たはS偏光の一方を反射、他方を透過して分離する偏光
ビームスプリッタと、該偏光ビームスプリッタを透過し
た偏光成分を再度偏光ビームスプリッタに入射させる反
射手段とを有する偏光分離手段をさらに有し、該偏光分
離手段で分離されたP偏光とS偏光の光束は前記第1の
フライアイレンズに異なる角度で重畳されて照射され、
該第1のフライアイレンズが作るP偏光とS偏光の2次
光源像は、前記色分離素子が前記白色光束を色分離する
方向とは直交する方向に配列され、該P偏光とS偏光の
2次光源像が形成される位置の近傍にあって、該P偏光
とS偏光のどちらか一方の光路上に配置された偏光軸回
転素子をさらに有する構成としてもよい。
との間に配置され、該光源部からの白色光束のP偏光ま
たはS偏光の一方を反射、他方を透過して分離する偏光
ビームスプリッタと、該偏光ビームスプリッタを透過し
た偏光成分を再度偏光ビームスプリッタに入射させる反
射手段とを有する偏光分離手段をさらに有し、該偏光分
離手段で分離されたP偏光とS偏光の光束は前記第1の
フライアイレンズに異なる角度で重畳されて照射され、
該第1のフライアイレンズが作るP偏光とS偏光の2次
光源像は、前記色分離素子が前記白色光束を色分離する
方向とは直交する方向に配列され、該P偏光とS偏光の
2次光源像が形成される位置の近傍にあって、該P偏光
とS偏光のどちらか一方の光路上に配置された偏光軸回
転素子をさらに有する構成としてもよい。
【0041】前記色分離素子が色分離する方向におい
て、前記2次光源像のスポットサイズと該2次光源像の
色分離後の配列ピッチの比が、前記画像表示素子の前記
カラー画素開口部のサイズと該カラー画素の配列ピッチ
の比とほぼ等しいか小さい構成としてもよい。
て、前記2次光源像のスポットサイズと該2次光源像の
色分離後の配列ピッチの比が、前記画像表示素子の前記
カラー画素開口部のサイズと該カラー画素の配列ピッチ
の比とほぼ等しいか小さい構成としてもよい。
【0042】前記第2のフライアイレンズの光源側また
は出射側の近傍に、前記画像表示素子のカラー画素開口
部の形状と相似の開口を複数有する遮光マスクを更に有
する構成としてもよい。
は出射側の近傍に、前記画像表示素子のカラー画素開口
部の形状と相似の開口を複数有する遮光マスクを更に有
する構成としてもよい。
【0043】以下本発明の作用を説明する。
【0044】本発明によれば、赤・緑・青に色分離され
た2次光源像一つずつの配列もしくは複数個の同色の2
次光源像を一組とした配列は、画像表示素子のカラー画
素配列とその色も含めて相似になっており、マイクロレ
ンズアレイを構成するレンズはこの2次光源像の配列を
結像し、画像表示素子の各画素の画素開口部に、色分離
された2次光源像を形成する光束の集光スポットを作
る。従って、白色光源の光を効率良く色分離して各色用
の画素上に各色毎に入射することができるので、カラー
フィルタによる吸収ロスのない明るい投影画像を得るこ
とができる。同時に、第1のフライアイレンズが作る2
次光源像を作る光束は、第2のフライアイレンズの働き
により、画像表示素子の画面全体に重なるように広がる
ので投影画像の照度分布が均一化される。フライアイレ
ンズを赤・緑・青の色毎に複数組用意する必要はないの
で、コンパクトな光学系で構成することができる。さら
に、一旦2次光源像を作り、これを結像して集光スポッ
トを作るので、従来の様に平行光束から直接集光スポッ
トを作る場合と比較して、マイクロレンズの焦点距離を
長くしても光学系全体としての光利用効率を損なわない
ように設計することができる。従って、通常の厚さの透
明基板を用いた液晶表示素子を利用できるので、透明基
板の厚さを極端に薄くすることによって生じる液晶表示
素子の生産性の低下という弊害を受けることがない。
た2次光源像一つずつの配列もしくは複数個の同色の2
次光源像を一組とした配列は、画像表示素子のカラー画
素配列とその色も含めて相似になっており、マイクロレ
ンズアレイを構成するレンズはこの2次光源像の配列を
結像し、画像表示素子の各画素の画素開口部に、色分離
された2次光源像を形成する光束の集光スポットを作
る。従って、白色光源の光を効率良く色分離して各色用
の画素上に各色毎に入射することができるので、カラー
フィルタによる吸収ロスのない明るい投影画像を得るこ
とができる。同時に、第1のフライアイレンズが作る2
次光源像を作る光束は、第2のフライアイレンズの働き
により、画像表示素子の画面全体に重なるように広がる
ので投影画像の照度分布が均一化される。フライアイレ
ンズを赤・緑・青の色毎に複数組用意する必要はないの
で、コンパクトな光学系で構成することができる。さら
に、一旦2次光源像を作り、これを結像して集光スポッ
トを作るので、従来の様に平行光束から直接集光スポッ
トを作る場合と比較して、マイクロレンズの焦点距離を
長くしても光学系全体としての光利用効率を損なわない
ように設計することができる。従って、通常の厚さの透
明基板を用いた液晶表示素子を利用できるので、透明基
板の厚さを極端に薄くすることによって生じる液晶表示
素子の生産性の低下という弊害を受けることがない。
【0045】色分離素子を光源部と第1のフライアイレ
ンズのとの間に配置し、色分離素子から色分離された赤
・緑・青の波長域の光束が第1のフライアイレンズに重
畳して照射される様に構成すれば、赤・緑・青に色分離
された2次光源像が各色光束の入射角度に応じた位置に
作られる。従って、各色の光束の入射角度と第1のフラ
イアイレンズを適切に設定すれば所望の2次光源像配列
が得られる。
ンズのとの間に配置し、色分離素子から色分離された赤
・緑・青の波長域の光束が第1のフライアイレンズに重
畳して照射される様に構成すれば、赤・緑・青に色分離
された2次光源像が各色光束の入射角度に応じた位置に
作られる。従って、各色の光束の入射角度と第1のフラ
イアイレンズを適切に設定すれば所望の2次光源像配列
が得られる。
【0046】色分離素子を短冊状アレイに形成すると、
色分離素子は2次光源像を形成するために収束された状
態の白色光束を各々色分離し、色分離された2次光源像
配列を作るので、色分離光学要素の光軸方向のスペース
が小さくなる。各色の分離・反射面は必要な位置にのみ
置けば良いので、3つの色分離面からなる色分離素子と
比較して誘電体多層膜の面積を小さくできる。
色分離素子は2次光源像を形成するために収束された状
態の白色光束を各々色分離し、色分離された2次光源像
配列を作るので、色分離光学要素の光軸方向のスペース
が小さくなる。各色の分離・反射面は必要な位置にのみ
置けば良いので、3つの色分離面からなる色分離素子と
比較して誘電体多層膜の面積を小さくできる。
【0047】さらに、赤・緑・青の内の2色を反射し、
1色を透過する誘電体多層膜からなる第1のダイクロイ
ックプリズムまたはダイクロイックミラーと、第1のダ
イクロイックプリズムまたはダイクロイックミラーで反
射された2色の光の内1色を、第1のダイクロイックプ
リズムまたはダイクロイックミラーを透過した光の進行
方向と略一致するように反射する第2のダイクロイック
プリズムまたはダイクロイックミラーと、第2のダイク
ロイックプリズムまたはダイクロイックミラーを透過し
た光を第1のダイクロイックプリズムまたはダイクロイ
ックミラーを透過した光の進行方向と略一致するように
反射する、第3のダイクロイックプリズム、ダイクロイ
ックミラー、全反射プリズムまたは全反射ミラーの内い
ずれか一つと、を複数有し、これらが規則的に配列され
ている、色分離素子を用いると、光路長差を更に小さく
できる。
1色を透過する誘電体多層膜からなる第1のダイクロイ
ックプリズムまたはダイクロイックミラーと、第1のダ
イクロイックプリズムまたはダイクロイックミラーで反
射された2色の光の内1色を、第1のダイクロイックプ
リズムまたはダイクロイックミラーを透過した光の進行
方向と略一致するように反射する第2のダイクロイック
プリズムまたはダイクロイックミラーと、第2のダイク
ロイックプリズムまたはダイクロイックミラーを透過し
た光を第1のダイクロイックプリズムまたはダイクロイ
ックミラーを透過した光の進行方向と略一致するように
反射する、第3のダイクロイックプリズム、ダイクロイ
ックミラー、全反射プリズムまたは全反射ミラーの内い
ずれか一つと、を複数有し、これらが規則的に配列され
ている、色分離素子を用いると、光路長差を更に小さく
できる。
【0048】3つの色分離面からなる色分離素子は、2
次光源像を形成する各光束を一度に色分離する。この色
分離素子においても、各色の光路をずらすことで色分離
された2次光源像配列を作ることができる。この構成に
おいては、色分離の際に光学系が折れ曲がり、光路が重
複するので光学系の体積を減らすことができる。また、
短冊状アレイを作るほどには複雑な加工は不要である。
次光源像を形成する各光束を一度に色分離する。この色
分離素子においても、各色の光路をずらすことで色分離
された2次光源像配列を作ることができる。この構成に
おいては、色分離の際に光学系が折れ曲がり、光路が重
複するので光学系の体積を減らすことができる。また、
短冊状アレイを作るほどには複雑な加工は不要である。
【0049】平板同士、または三角プリズムと平板とを
光学接着剤等を使って全部貼りつけてしまえば、固定用
の治具1つ分ですべての光学素子を固定することができ
るし、本来の用意された反射面以外の境界面における表
面反射を防ぎ、そうした表面反射の成分によって引き起
こされる混色を抑えることができる。また、光学素子を
一体に固定することによって、剛性が増すので反射面の
たわみ等の問題を回避できるし、誘電体多層膜を空気中
にさらすことによる波長特性変化・反射率低下等の経時
変化や落下衝撃等にも強くなる。一体化するために不足
する間隔は、透明平板を間に挟んだり、使用する平板の
厚みを調整することによって容易に最適化できる。必要
ならば研磨によって平板を所定の厚みに加工してもよ
い。
光学接着剤等を使って全部貼りつけてしまえば、固定用
の治具1つ分ですべての光学素子を固定することができ
るし、本来の用意された反射面以外の境界面における表
面反射を防ぎ、そうした表面反射の成分によって引き起
こされる混色を抑えることができる。また、光学素子を
一体に固定することによって、剛性が増すので反射面の
たわみ等の問題を回避できるし、誘電体多層膜を空気中
にさらすことによる波長特性変化・反射率低下等の経時
変化や落下衝撃等にも強くなる。一体化するために不足
する間隔は、透明平板を間に挟んだり、使用する平板の
厚みを調整することによって容易に最適化できる。必要
ならば研磨によって平板を所定の厚みに加工してもよ
い。
【0050】一方、赤・緑・青に色分離された2次光源
像の配列を作るために、色分離素子を第2のフライアイ
レンズの出射側に配置しても良い。この場合、実際の2
次光源像は白色のままであるが、色分離素子の働きによ
りマイクロレンズアレイおよび画像表示素子からは見か
け上、色分離された2次光源像があるのと全く同じ状態
(仮想的に色分離された状態)となる。
像の配列を作るために、色分離素子を第2のフライアイ
レンズの出射側に配置しても良い。この場合、実際の2
次光源像は白色のままであるが、色分離素子の働きによ
りマイクロレンズアレイおよび画像表示素子からは見か
け上、色分離された2次光源像があるのと全く同じ状態
(仮想的に色分離された状態)となる。
【0051】さらに、第2のフライアイレンズの光源側
もしくは出射側の近傍に配置された偏光変換光学素子に
よって、照明光の利用効率を高め、投影画面をさらに明
るくすることができる。また、光束が絞られた位置で光
束の数を増やすので、偏光変換後の光路面積は大きくな
らず、コンパクトな光学系を保つことができる。
もしくは出射側の近傍に配置された偏光変換光学素子に
よって、照明光の利用効率を高め、投影画面をさらに明
るくすることができる。また、光束が絞られた位置で光
束の数を増やすので、偏光変換後の光路面積は大きくな
らず、コンパクトな光学系を保つことができる。
【0052】偏光変換光学素子を偏光ビームスプリッ
タ、および全反射プリズムまたは全反射ミラーに加え
て、間隙を作るスペーサーの3種の部材を規則的に短冊
状に配列することによって、偏光変換によって増える2
次光源像の配置を調整することができ、画像表示素子の
画素開口部に集光しやすくなる。
タ、および全反射プリズムまたは全反射ミラーに加え
て、間隙を作るスペーサーの3種の部材を規則的に短冊
状に配列することによって、偏光変換によって増える2
次光源像の配置を調整することができ、画像表示素子の
画素開口部に集光しやすくなる。
【0053】また、光源部と第1のフライアイレンズと
の間に配置され、光源部からの白色光束のP偏光または
S偏光の一方を反射、他方を透過して分離する偏光ビー
ムスプリッタと、偏光ビームスプリッタを透過した偏光
成分を再度偏光ビームスプリッタに入射させる反射手段
とを有する偏光分離手段をさらに有し、偏光分離手段で
分離されたP偏光とS偏光の光束は第1のフライアイレ
ンズに異なる角度で重畳されて照射され、第1のフライ
アイレンズが作るP偏光とS偏光の2次光源像は、色分
離素子が白色光束を色分離する方向とは直交する方向に
配列され、P偏光とS偏光の2次光源像が形成される位
置の近傍にあって、P偏光とS偏光のどちらか一方の光
路上に配置された偏光軸回転素子をさらに有する構成
は、比較的大きい断面積を持つ平行光束の状態で偏光分
離を行っていながら、P偏光とS偏光の各光束の第1の
フライアイレンズヘの入射角度を異ならせるだけであ
り、両者の光路はほぼ重なっているので、光学系をコン
パクトに保つことができる。また、2次光源像を近づけ
て配列させることができるので、比較的画素に集光させ
やすいという利点がある。
の間に配置され、光源部からの白色光束のP偏光または
S偏光の一方を反射、他方を透過して分離する偏光ビー
ムスプリッタと、偏光ビームスプリッタを透過した偏光
成分を再度偏光ビームスプリッタに入射させる反射手段
とを有する偏光分離手段をさらに有し、偏光分離手段で
分離されたP偏光とS偏光の光束は第1のフライアイレ
ンズに異なる角度で重畳されて照射され、第1のフライ
アイレンズが作るP偏光とS偏光の2次光源像は、色分
離素子が白色光束を色分離する方向とは直交する方向に
配列され、P偏光とS偏光の2次光源像が形成される位
置の近傍にあって、P偏光とS偏光のどちらか一方の光
路上に配置された偏光軸回転素子をさらに有する構成
は、比較的大きい断面積を持つ平行光束の状態で偏光分
離を行っていながら、P偏光とS偏光の各光束の第1の
フライアイレンズヘの入射角度を異ならせるだけであ
り、両者の光路はほぼ重なっているので、光学系をコン
パクトに保つことができる。また、2次光源像を近づけ
て配列させることができるので、比較的画素に集光させ
やすいという利点がある。
【0054】色分離素子が色分離する方向において、2
次光源像のスポットサイズと2次光源像の色分離後の配
列周期の比が、液晶表示素子の画素開口部のサイズと画
素ピッチの比とほぼ等しいか小さくすることによって、
マイクロレンズアレイが作る集光スポットが画素開口部
に完全に収まるようになるので、集光効率がよくなり、
明るい投影画面を得ることができる。また、これは隣の
画素に不要な色の光が入らないことになるので、混色に
よる画質低下を防ぐことができる。
次光源像のスポットサイズと2次光源像の色分離後の配
列周期の比が、液晶表示素子の画素開口部のサイズと画
素ピッチの比とほぼ等しいか小さくすることによって、
マイクロレンズアレイが作る集光スポットが画素開口部
に完全に収まるようになるので、集光効率がよくなり、
明るい投影画面を得ることができる。また、これは隣の
画素に不要な色の光が入らないことになるので、混色に
よる画質低下を防ぐことができる。
【0055】さらに、第2のフライアイレンズの光源側
または出射側の近傍に、液晶表示素子の画素開口部の形
状と相似の開口を複数設けた遮光マスクを設置すること
によって、画素開口部に集められない光が存在する場合
においても、そのような光を前もって遮光マスクでカッ
トできるので、混色が起きなくなり、画質低下を防ぐこ
とができる。
または出射側の近傍に、液晶表示素子の画素開口部の形
状と相似の開口を複数設けた遮光マスクを設置すること
によって、画素開口部に集められない光が存在する場合
においても、そのような光を前もって遮光マスクでカッ
トできるので、混色が起きなくなり、画質低下を防ぐこ
とができる。
【0056】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の実施形態
1を図1から図5を参照しながら、以下に説明する。
1を図1から図5を参照しながら、以下に説明する。
【0057】本実施の形態に係る投影型カラー画像表示
装置は、図1に示すように、白色光源1、放物面鏡2か
らなる光源部と、ダイクロイックミラー3R・3G・3
Bからなる色分離素子3と、第1のフライアイレンズ
4、第2のフライアイレンズ5、フィールドレンズ6、
7と、マイクロレンズアレイ8を備えた液晶表示素子
9、そして出射側フィールドレンズ10と投影レンズ1
1からなる投影光学系とを含む。
装置は、図1に示すように、白色光源1、放物面鏡2か
らなる光源部と、ダイクロイックミラー3R・3G・3
Bからなる色分離素子3と、第1のフライアイレンズ
4、第2のフライアイレンズ5、フィールドレンズ6、
7と、マイクロレンズアレイ8を備えた液晶表示素子
9、そして出射側フィールドレンズ10と投影レンズ1
1からなる投影光学系とを含む。
【0058】なお、図1は液晶表示素子9の画面横方向
が紙面に平行になる方向から眺めた図(平面図)であ
る。光源1からの白色光束は、色分離素子3によって赤
・緑・青の3原色に角度的に色分離された状態で、液晶
表示素子9を照明する。液晶表示素子9の各画素は対応
する色成分の光を変調し、変調された光は投影光学系に
よってスクリーンに投影表示される。
が紙面に平行になる方向から眺めた図(平面図)であ
る。光源1からの白色光束は、色分離素子3によって赤
・緑・青の3原色に角度的に色分離された状態で、液晶
表示素子9を照明する。液晶表示素子9の各画素は対応
する色成分の光を変調し、変調された光は投影光学系に
よってスクリーンに投影表示される。
【0059】本実施形態に用いられる液晶表示素子9の
表示画面は対角約91mm、画面の縦横比が3:4であ
り、画素ピッチは縦114μm、横57μmでRGBの
各画素が並んだデルタ配列パネルであり、画素数は縦4
80、横1280である。デルタ配列はAV向け用途に
よく用いられている画素配列である。本実施の形態で使
用する液晶表示素子9は、公知の技術により製造され
る。
表示画面は対角約91mm、画面の縦横比が3:4であ
り、画素ピッチは縦114μm、横57μmでRGBの
各画素が並んだデルタ配列パネルであり、画素数は縦4
80、横1280である。デルタ配列はAV向け用途に
よく用いられている画素配列である。本実施の形態で使
用する液晶表示素子9は、公知の技術により製造され
る。
【0060】図2はマイクロレンズアレイ8と液晶表示
素子9を表示画面内における画面横方向の断面図であ
る。液晶表示素子9は、ガラス等からなる一対の透明基
板12a・12bを有し、この透明基板12a・12b
間に液晶材料を封入して液晶層12cを形成すると共
に、透明基板12aの対向面側には、R・G・Bで示し
た各色変調用の画素毎に遮光領域と光の透過する開口部
16とを作るBM(ブラックマトリクス)13が形成さ
れている。
素子9を表示画面内における画面横方向の断面図であ
る。液晶表示素子9は、ガラス等からなる一対の透明基
板12a・12bを有し、この透明基板12a・12b
間に液晶材料を封入して液晶層12cを形成すると共
に、透明基板12aの対向面側には、R・G・Bで示し
た各色変調用の画素毎に遮光領域と光の透過する開口部
16とを作るBM(ブラックマトリクス)13が形成さ
れている。
【0061】また、透明基板12a・12b間には、上
記液晶層12cおよびBM13の他に、図示しないが、
液晶を駆動するための電極、TFT素子や配線、配向膜
等が設けられており、マイクロレンズアレイ8から液晶
表示素子9にかけての光路上の前後には偏光板も配置さ
れている。透明基板12a・12bの基板厚は0.7m
mで屈折率nで割った空気換算では約460μmであ
る。画素開口部16は、縦85μm,横41μmの縦長
の長方形形状である。
記液晶層12cおよびBM13の他に、図示しないが、
液晶を駆動するための電極、TFT素子や配線、配向膜
等が設けられており、マイクロレンズアレイ8から液晶
表示素子9にかけての光路上の前後には偏光板も配置さ
れている。透明基板12a・12bの基板厚は0.7m
mで屈折率nで割った空気換算では約460μmであ
る。画素開口部16は、縦85μm,横41μmの縦長
の長方形形状である。
【0062】照明光の利用効率を高めて明るい投影画面
を得る為には、この画素開口部16に光が集中するよう
に照明光学系を構成する必要がある。以下、この液晶表
示素子9の仕様に合わせて光学系の設計を行った例につ
いて説明する。
を得る為には、この画素開口部16に光が集中するよう
に照明光学系を構成する必要がある。以下、この液晶表
示素子9の仕様に合わせて光学系の設計を行った例につ
いて説明する。
【0063】白色光源1としては、消費電力100W、
ショートアークのメタルハライドランプを用いた。この
他にも、白色光源1としてハロゲンランプやキセノンラ
ンプ等の光源を使用しても良い。
ショートアークのメタルハライドランプを用いた。この
他にも、白色光源1としてハロゲンランプやキセノンラ
ンプ等の光源を使用しても良い。
【0064】放物面鏡2は焦点距離が14mmで焦点位
置にランプアークを配置して、直径約65mmの略平行
の白色光束が取り出せるようにした。このとき、光の平
行度即ち、光線の光軸に対する角度分布は±3度以下で
あった。白色光源1からの光を略平行にする方法として
は、これ以外にも球面鏡の球面中心にランプアークをお
き、更にランプアークを焦点に合わせたコンデンサーレ
ンズの組あわせを用いてもよく、所定の平行度が得られ
れば、これらの各方法が適宜選択される。
置にランプアークを配置して、直径約65mmの略平行
の白色光束が取り出せるようにした。このとき、光の平
行度即ち、光線の光軸に対する角度分布は±3度以下で
あった。白色光源1からの光を略平行にする方法として
は、これ以外にも球面鏡の球面中心にランプアークをお
き、更にランプアークを焦点に合わせたコンデンサーレ
ンズの組あわせを用いてもよく、所定の平行度が得られ
れば、これらの各方法が適宜選択される。
【0065】放物面鏡2の光束の出射口にはUV−IR
カットフィルタ14が挿入配置され、液晶表示素子9に
無用な紫外線および赤外線が入射するのを防いでいる。
カットフィルタ14が挿入配置され、液晶表示素子9に
無用な紫外線および赤外線が入射するのを防いでいる。
【0066】ダイクロイックミラー3R、3G、3Bは
透明平板に公知の薄膜コーティング技術によって作製さ
れた誘電体多層膜を設けたもので、それぞれ赤、緑、青
色の各波長帯の光を選択的に反射するものであって、そ
の他の波長帯の光は透過するようになっており、光源部
からの白色光束の進行方向に対してそれぞれ異なる角度
で配置されている。
透明平板に公知の薄膜コーティング技術によって作製さ
れた誘電体多層膜を設けたもので、それぞれ赤、緑、青
色の各波長帯の光を選択的に反射するものであって、そ
の他の波長帯の光は透過するようになっており、光源部
からの白色光束の進行方向に対してそれぞれ異なる角度
で配置されている。
【0067】ダイクロイックミラー3Rからの赤色反射
光(以下、R光と称する)は第1のフライアイレンズ4
に対して垂直に入射する。ダイクロイックミラー3Gか
らの緑色反射光(以下、G光と称する)と、ダイクロイ
ックミラー3Bからの青色反射光(以下、B光と称す
る)は、R光を中心にしてそれぞれ反対方向に角度θm
だけ傾けられ、且つ第1のフライアイレンズ4で各色の
光束の照射領域が互いに重なり合うように入射する。図
1ではダイクロイックミラー3によって色分離された光
をそれぞれ、R光を実線、G光を破線、B光を2点鎖線
で表わしている。
光(以下、R光と称する)は第1のフライアイレンズ4
に対して垂直に入射する。ダイクロイックミラー3Gか
らの緑色反射光(以下、G光と称する)と、ダイクロイ
ックミラー3Bからの青色反射光(以下、B光と称す
る)は、R光を中心にしてそれぞれ反対方向に角度θm
だけ傾けられ、且つ第1のフライアイレンズ4で各色の
光束の照射領域が互いに重なり合うように入射する。図
1ではダイクロイックミラー3によって色分離された光
をそれぞれ、R光を実線、G光を破線、B光を2点鎖線
で表わしている。
【0068】図3は第1のフライアイレンズ4の平面図
である。第1のフライアイレンズ4は外形寸法が縦1
5.8mm、横21mmの7つの矩形レンズ4a〜4g
が図3の様に並んでいる。レンズの縦横の寸法比は液晶
表示素子9の画面縦横比3:4に合わせられており、配
列は液晶表示素子9の画素配列に合わせられている。
である。第1のフライアイレンズ4は外形寸法が縦1
5.8mm、横21mmの7つの矩形レンズ4a〜4g
が図3の様に並んでいる。レンズの縦横の寸法比は液晶
表示素子9の画面縦横比3:4に合わせられており、配
列は液晶表示素子9の画素配列に合わせられている。
【0069】第2のフライアイレンズ5は図4に示すよ
うに、第1のフライアイレンズ4と同数の7つのレンズ
5a〜5gを持つ。レンズ4a〜4gはそれぞれ焦点距
離f1が約48mmで、焦点面付近に配置される第2の
フライアイレンズ5上に図4中の円で示す位置に2次光
源像のスポットを作る。スポットの大きさは入射光の平
行度が±3°なので2・f1・tan3°≒5mmであ
る。
うに、第1のフライアイレンズ4と同数の7つのレンズ
5a〜5gを持つ。レンズ4a〜4gはそれぞれ焦点距
離f1が約48mmで、焦点面付近に配置される第2の
フライアイレンズ5上に図4中の円で示す位置に2次光
源像のスポットを作る。スポットの大きさは入射光の平
行度が±3°なので2・f1・tan3°≒5mmであ
る。
【0070】先に述べたようにR光、G光、B光の入射
角度が異なるので、ひとつのレンズにつき、R、G、B
3つのスポットが分離して生じ、合計では21個のスポ
ットが形成される。この21個のスポットのうち、レン
ズ4aが作る3個(3色)のスポットはレンズ5aに入
射し、4bが作る3つのスポットはレンズ5bに入射、
という様に第1のフライアイレンズ4と第2のフライア
イレンズ5は、参照符号の英小文字が同じレンズ同士が
対応しており、更に液晶表示素子9の画素配置と相似に
なるように配列されている。即ち、図3の紙面水平方向
に並んだ3つのレンズ4c、4d、4eが作る計9個の
スポットは、図4のレンズ5cから5e内に描いた円程
度の大きさで、直線上に7mm間隔で並ぶ。同様に、レ
ンズ4a、4bが作る6つのスポット、そして4f、4
gが作る6つのスポットについてもそれぞれ水平方向に
ついて直線上に7mmずつ等間隔に、対応するレンズ5
内に並ぶ。
角度が異なるので、ひとつのレンズにつき、R、G、B
3つのスポットが分離して生じ、合計では21個のスポ
ットが形成される。この21個のスポットのうち、レン
ズ4aが作る3個(3色)のスポットはレンズ5aに入
射し、4bが作る3つのスポットはレンズ5bに入射、
という様に第1のフライアイレンズ4と第2のフライア
イレンズ5は、参照符号の英小文字が同じレンズ同士が
対応しており、更に液晶表示素子9の画素配置と相似に
なるように配列されている。即ち、図3の紙面水平方向
に並んだ3つのレンズ4c、4d、4eが作る計9個の
スポットは、図4のレンズ5cから5e内に描いた円程
度の大きさで、直線上に7mm間隔で並ぶ。同様に、レ
ンズ4a、4bが作る6つのスポット、そして4f、4
gが作る6つのスポットについてもそれぞれ水平方向に
ついて直線上に7mmずつ等間隔に、対応するレンズ5
内に並ぶ。
【0071】又、各グループのスポットを結ぶ直線間の
上下方向の距離は14mm離れている。そのために、レ
ンズ4a、4bは図面やや下方向へ、レンズ4f、4g
はやや上方向に光を曲げ、レンズ5a、5b、5f、5
gで主光線が再び光軸に平行になるように各レンズは上
下方向に偏心をつける。水平方向の配列条件を満たすR
GBの入射角度の振れ角θmはf1×tanθm=7m
mよりθm=8.3°である。
上下方向の距離は14mm離れている。そのために、レ
ンズ4a、4bは図面やや下方向へ、レンズ4f、4g
はやや上方向に光を曲げ、レンズ5a、5b、5f、5
gで主光線が再び光軸に平行になるように各レンズは上
下方向に偏心をつける。水平方向の配列条件を満たすR
GBの入射角度の振れ角θmはf1×tanθm=7m
mよりθm=8.3°である。
【0072】以上のように、2次光源像スポットの配列
はその色も含めて液晶表示素子9の画素配置と相似にさ
れる。更にスポットの大きさと配列ピッチの比αは、液
晶表示素子9の画素開口部の横幅と横方向の画素ピッチ
との比βに合わせられている。レンズ5a〜5gの各レ
ンズは、自分自身のレンズ効果と、第1の集光レンズ6
によるレンズ効果により、対応するレンズ4a、4gの
レンズ面を液晶表示素子9の表示面に、重ね合わさるよ
うに結像する。
はその色も含めて液晶表示素子9の画素配置と相似にさ
れる。更にスポットの大きさと配列ピッチの比αは、液
晶表示素子9の画素開口部の横幅と横方向の画素ピッチ
との比βに合わせられている。レンズ5a〜5gの各レ
ンズは、自分自身のレンズ効果と、第1の集光レンズ6
によるレンズ効果により、対応するレンズ4a、4gの
レンズ面を液晶表示素子9の表示面に、重ね合わさるよ
うに結像する。
【0073】又、第2の集光レンズ7は各スポットから
の光束をマイクロレンズアレイ8への入射前に平行化す
るために置かれている。この為には集光レンズ6の焦点
は液晶表示素子9の表示面上に、集光レンズ7の焦点は
第2のフライアイレンズ5に略位置合わせられている。
これにより液晶表示素子9の表示面での照度分布は平均
化される。これはスクリーンに投影される投影画面の照
度分布も平均化されることを意味する。
の光束をマイクロレンズアレイ8への入射前に平行化す
るために置かれている。この為には集光レンズ6の焦点
は液晶表示素子9の表示面上に、集光レンズ7の焦点は
第2のフライアイレンズ5に略位置合わせられている。
これにより液晶表示素子9の表示面での照度分布は平均
化される。これはスクリーンに投影される投影画面の照
度分布も平均化されることを意味する。
【0074】なお、レンズ5a〜5gは3つの2次光源
スポットをカバーできる大きさであれば、それぞれの境
界を必ずしも接触させる必要はない。本実施形態では1
例として、左右方向については境界を接触させ、上下方
向については境界を離した構成としているが、配列はこ
れに限られない。
スポットをカバーできる大きさであれば、それぞれの境
界を必ずしも接触させる必要はない。本実施形態では1
例として、左右方向については境界を接触させ、上下方
向については境界を離した構成としているが、配列はこ
れに限られない。
【0075】次に、本実施形態のマイクロレンズアレイ
8について、説明する。本実施形態におけるマイクロレ
ンズアレイ8は、ガラス等の透明基板の一方の面(本実
施の形態では光束の入射測の面)に、6角形のマイクロ
レンズ15が密に配列されたものであり、液晶表示素子
9の透明基板12aに光学接着剤で貼り付けられてい
る。
8について、説明する。本実施形態におけるマイクロレ
ンズアレイ8は、ガラス等の透明基板の一方の面(本実
施の形態では光束の入射測の面)に、6角形のマイクロ
レンズ15が密に配列されたものであり、液晶表示素子
9の透明基板12aに光学接着剤で貼り付けられてい
る。
【0076】図5(a)はマイクロレンズアレイ8のレ
ンズ形状と液晶表示素子9の画素配列との配置関係を示
しており、実線が液晶表示素子9の画素の境界、破線が
マイクロレンズ15の境界である。
ンズ形状と液晶表示素子9の画素配列との配置関係を示
しており、実線が液晶表示素子9の画素の境界、破線が
マイクロレンズ15の境界である。
【0077】マイクロレンズ15は、1個のマイクロレ
ンズが液晶表示素子9のR、G、B3画素の大きさに相
当する。マイクロレンズの横方向の配列ピッチは、液晶
表示素子9の横方向の画素ピッチの3倍の171μmに
等しく、また、縦方向の配列ピッチは液晶表示素子9の
縦方向の画素ピッチと同じ114μmであり、液晶表示
素子9の画素配列に合わせてデルタ配列となっている。
また、各マイクロレンズ15の中心はR画素の画素開口
部16の中心に来るようになっている。
ンズが液晶表示素子9のR、G、B3画素の大きさに相
当する。マイクロレンズの横方向の配列ピッチは、液晶
表示素子9の横方向の画素ピッチの3倍の171μmに
等しく、また、縦方向の配列ピッチは液晶表示素子9の
縦方向の画素ピッチと同じ114μmであり、液晶表示
素子9の画素配列に合わせてデルタ配列となっている。
また、各マイクロレンズ15の中心はR画素の画素開口
部16の中心に来るようになっている。
【0078】図5(a)に示した、Pを付されたマイク
ロレンズ15に注目し、その機能を説明する。ダイクロ
イックミラー3と第1のフライアイレンズ4が作る21
個の2次光源像スポットからの光束がPに入射すると、
それぞれの光束はPと重なるR画素を中心とする計21
個の十字を付けた画素の開口部に独立して集められる。
これは、2次光源像のスポットの配列が液晶表示素子9
の画素配置と相似で、且つ、2次光源像のスポットの大
きさとスポットの配列ピッチとの比αと、液晶表示素子
9の画素開口部の大きさと配列ピッチとの比βが、α≦
βを満足することによって、マイクロレンズが2次光源
像スポットのできる面を画素の位置に縮小結像すること
によって実現される。画素開口部に生じる集光スポット
は画素開口部の大きさ以下なので、BM13によって遮
断されない。故に実質的な集光効率が向上し、明るい投
影画面を得ることができる。
ロレンズ15に注目し、その機能を説明する。ダイクロ
イックミラー3と第1のフライアイレンズ4が作る21
個の2次光源像スポットからの光束がPに入射すると、
それぞれの光束はPと重なるR画素を中心とする計21
個の十字を付けた画素の開口部に独立して集められる。
これは、2次光源像のスポットの配列が液晶表示素子9
の画素配置と相似で、且つ、2次光源像のスポットの大
きさとスポットの配列ピッチとの比αと、液晶表示素子
9の画素開口部の大きさと配列ピッチとの比βが、α≦
βを満足することによって、マイクロレンズが2次光源
像スポットのできる面を画素の位置に縮小結像すること
によって実現される。画素開口部に生じる集光スポット
は画素開口部の大きさ以下なので、BM13によって遮
断されない。故に実質的な集光効率が向上し、明るい投
影画面を得ることができる。
【0079】図2には、別の方向から見たマイクロレン
ズ15による集光の様子を示す。図2は、マイクロレン
ズ15の内Pを通り紙面内で集光される光、即ち、レン
ズ4c、4d、4eとレンズ5c、5d、5eからの9
本の光のみを描いている。
ズ15による集光の様子を示す。図2は、マイクロレン
ズ15の内Pを通り紙面内で集光される光、即ち、レン
ズ4c、4d、4eとレンズ5c、5d、5eからの9
本の光のみを描いている。
【0080】紙面内では3色の光が各々3つの方向から
Pに入射し、対応する色の画素合わせて9個の画素開口
部16に集まる。即ち、実線で描いたR光はRを付され
たR画素に集まり、破線で描いたG光はGを付されたG
画素に集まり、2点鎖線のB光はBを付されたB画素に
集まる。同時に、Pに隣接するマイクロレンズ15
(Q)もPと同様に3画素だけずれて同じ様に集光して
いる。また、紙面垂直方向に存在するマイクロレンズ1
5も同じで、それらも含めると各画素には対応する色の
光が7個のマイクロレンズ15から集光され、また各マ
イクロレンズ15は1色につき7個の画素、3色分で2
1個の画素に光を集光している。
Pに入射し、対応する色の画素合わせて9個の画素開口
部16に集まる。即ち、実線で描いたR光はRを付され
たR画素に集まり、破線で描いたG光はGを付されたG
画素に集まり、2点鎖線のB光はBを付されたB画素に
集まる。同時に、Pに隣接するマイクロレンズ15
(Q)もPと同様に3画素だけずれて同じ様に集光して
いる。また、紙面垂直方向に存在するマイクロレンズ1
5も同じで、それらも含めると各画素には対応する色の
光が7個のマイクロレンズ15から集光され、また各マ
イクロレンズ15は1色につき7個の画素、3色分で2
1個の画素に光を集光している。
【0081】このように、R画素にはR光束を、G画素
にはG光束を、B画素にはB光束を導くので、白色光束
からカラーフィルタで特定の色成分だけを透過させるこ
とによる吸収ロスがなく、明るい投影画面を得ることが
できる。
にはG光束を、B画素にはB光束を導くので、白色光束
からカラーフィルタで特定の色成分だけを透過させるこ
とによる吸収ロスがなく、明るい投影画面を得ることが
できる。
【0082】各マイクロレンズ15の焦点距離とマイク
ロレンズ15から画素までの距離は、2次光源像スポッ
トの面からマイクロレンズ15までの距離と縮小倍率に
よって決定される。本実施形態ではマイクロレンズの焦
点距離は約1360μm、マイクロレンズ15から画素
までの距離は空気換算距離で約1370μmである。こ
れは、現在の液晶表示素子に一般に用いられているガラ
ス基板の基板厚さ1.1mmや0.7mm(本実施例)
よりも長い。なお、透明基板12aだけでは厚みが不足
する場合には、不足分はマイクロレンズアレイ8の基板
厚や、厚み調整のための透明基板の追加等で容易に対応
できる。
ロレンズ15から画素までの距離は、2次光源像スポッ
トの面からマイクロレンズ15までの距離と縮小倍率に
よって決定される。本実施形態ではマイクロレンズの焦
点距離は約1360μm、マイクロレンズ15から画素
までの距離は空気換算距離で約1370μmである。こ
れは、現在の液晶表示素子に一般に用いられているガラ
ス基板の基板厚さ1.1mmや0.7mm(本実施例)
よりも長い。なお、透明基板12aだけでは厚みが不足
する場合には、不足分はマイクロレンズアレイ8の基板
厚や、厚み調整のための透明基板の追加等で容易に対応
できる。
【0083】なお、第2のフライアイレンズ5は各レン
ズ5a〜5gの曲率を変え、更に上下左右方向に偏心さ
せて第1の集光レンズ6の屈折機能を兼ね備えることも
できる。この場合には、第1の集光レンズを省略し、第
2のフライアイレンズ5の各レンズが、第1のフライア
イレンズ4のレンズ面を液晶表示素子9の表示面に重な
るように結像して、表示面での照度分布を均一化する。
ズ5a〜5gの曲率を変え、更に上下左右方向に偏心さ
せて第1の集光レンズ6の屈折機能を兼ね備えることも
できる。この場合には、第1の集光レンズを省略し、第
2のフライアイレンズ5の各レンズが、第1のフライア
イレンズ4のレンズ面を液晶表示素子9の表示面に重な
るように結像して、表示面での照度分布を均一化する。
【0084】以上の構成により、単板式でありながらカ
ラーフィルタレスで、照度分布を均一化し、かつ明るく
コンパクトな投影型カラー画像表示装置が実現できる。
また、マイクロレンズアレイの設置位置が従来より遠く
なる為、液晶表示素子の透明基板厚を薄くしなくてもよ
いというメリットがある。なお、マイクロレンズ15の
形状は図5(a)のような6角形形状の代わりに、図5
(b)のように、赤・緑・青の3画素分の大きさに相当
する四角形形状でも良い。
ラーフィルタレスで、照度分布を均一化し、かつ明るく
コンパクトな投影型カラー画像表示装置が実現できる。
また、マイクロレンズアレイの設置位置が従来より遠く
なる為、液晶表示素子の透明基板厚を薄くしなくてもよ
いというメリットがある。なお、マイクロレンズ15の
形状は図5(a)のような6角形形状の代わりに、図5
(b)のように、赤・緑・青の3画素分の大きさに相当
する四角形形状でも良い。
【0085】(実施形態2)本発明の実施形態2につい
て、図6から図10を参照しながら説明する。なお、実
施形態1と同一の部材には同一の参照符号を付記し、そ
の説明は省略する。以降の実施形態においても同様とす
る。
て、図6から図10を参照しながら説明する。なお、実
施形態1と同一の部材には同一の参照符号を付記し、そ
の説明は省略する。以降の実施形態においても同様とす
る。
【0086】図6は本実施形態の投影型カラー画像表示
装置の概略構成図であり、図1との主たる相違点は液晶
表示素子17にあり、以下に説明する液晶表示素子17
の仕様に従って、光学系を修正したものである。
装置の概略構成図であり、図1との主たる相違点は液晶
表示素子17にあり、以下に説明する液晶表示素子17
の仕様に従って、光学系を修正したものである。
【0087】液晶表示素子17の表示画面は対角約91
mm、画面縦横比が3:4で、画素ピッチは縦114μ
m、横38μmでRGBの各画素が水平に並んだストラ
イプ配列、画素数は縦480、横640x3(RGB)
=1920である。いわゆるVGA(Video Gr
aphics Array)タイプのものである。スト
ライプ配列はOA機器向けの表示装置等によく使われ
る。
mm、画面縦横比が3:4で、画素ピッチは縦114μ
m、横38μmでRGBの各画素が水平に並んだストラ
イプ配列、画素数は縦480、横640x3(RGB)
=1920である。いわゆるVGA(Video Gr
aphics Array)タイプのものである。スト
ライプ配列はOA機器向けの表示装置等によく使われ
る。
【0088】画素開口部のサイズは横巾が22μm、縦
が85μmで、実施形態1の液晶表示素子9と比較し
て、画面サイズは同じだが、画面横方向について画素数
が増えたので画素ピッチや開口幅が小さくなっている。
が85μmで、実施形態1の液晶表示素子9と比較し
て、画面サイズは同じだが、画面横方向について画素数
が増えたので画素ピッチや開口幅が小さくなっている。
【0089】この液晶表示素子17に合わせて、ストラ
イプ配列に則った2次光源像スポットの配列を作る。図
7は本実施形態に用いる第1のフライアイレンズ18、
図8は本実施形態に用いる第2のフライアイレンズ19
の平面図である。
イプ配列に則った2次光源像スポットの配列を作る。図
7は本実施形態に用いる第1のフライアイレンズ18、
図8は本実施形態に用いる第2のフライアイレンズ19
の平面図である。
【0090】第1のフライアイレンズ18は図7に示す
様に、縦3行横3列の計9個の矩形レンズ18a〜18
iが並ぶ。縦横比が略3:4で照明光の有効径65mm
に収まるように、レンズ1個の外形寸法は縦12.8m
m、横17mmとした。
様に、縦3行横3列の計9個の矩形レンズ18a〜18
iが並ぶ。縦横比が略3:4で照明光の有効径65mm
に収まるように、レンズ1個の外形寸法は縦12.8m
m、横17mmとした。
【0091】第1のフライアイレンズ18が作るR、
G、B、計27個の2次光源像スポットは図8中の円で
示すように水平方向に9個ずつ、3本の直線上に並び、
直線間隔が17mm、水平方向の間隔は17mmの間に
RGB3つのスポットが並ぶようにする。このために、
レンズ18a〜18iの焦点距離f1は31.3mm、
R、G、Bの入射ふれ角θmを10.3°とした。
G、B、計27個の2次光源像スポットは図8中の円で
示すように水平方向に9個ずつ、3本の直線上に並び、
直線間隔が17mm、水平方向の間隔は17mmの間に
RGB3つのスポットが並ぶようにする。このために、
レンズ18a〜18iの焦点距離f1は31.3mm、
R、G、Bの入射ふれ角θmを10.3°とした。
【0092】このとき、2次光源像スポットは直径約
3.3mm、水平方向の配列ピッチが5.7mmで、液
晶表示素子17の画素開口部横幅と画素ピッチの比と同
じであり、かつ、液晶表示素子17のストライプ画素配
列と相似のスポットが得られる。
3.3mm、水平方向の配列ピッチが5.7mmで、液
晶表示素子17の画素開口部横幅と画素ピッチの比と同
じであり、かつ、液晶表示素子17のストライプ画素配
列と相似のスポットが得られる。
【0093】上下方向のスポット位置を調整する為にレ
ンズ18a、18b、18cは上方向へ、18g、18
h、18iは下方向へ光束を曲げ、レンズ19a、19
b、19c、19g、19h、19iで主光線が再び光
軸に平行になるように、各レンズは上下方向に偏心をつ
ける。
ンズ18a、18b、18cは上方向へ、18g、18
h、18iは下方向へ光束を曲げ、レンズ19a、19
b、19c、19g、19h、19iで主光線が再び光
軸に平行になるように、各レンズは上下方向に偏心をつ
ける。
【0094】第2のフライアイレンズ19は縦3行横3
列の9個のレンズ19a〜19iからなり、横と縦の配
列ピッチは共に17mmである。レンズ19a〜19i
は実施形態1と同様に、第1の集光レンズ20での光の
屈折も含めて、対応するレンズ18a〜18iを液晶表
示素子17の表示面で重なるように結像する。
列の9個のレンズ19a〜19iからなり、横と縦の配
列ピッチは共に17mmである。レンズ19a〜19i
は実施形態1と同様に、第1の集光レンズ20での光の
屈折も含めて、対応するレンズ18a〜18iを液晶表
示素子17の表示面で重なるように結像する。
【0095】図9に示すように、マイクロレンズアレイ
22は液晶表示素子17の画素配列に合わせて四角形の
マイクロレンズ23が格子状に並んでいる。マイクロレ
ンズ23の大きさは横方向が画素ピッチの3倍、縦方向
が画素ピッチと同じでRGB3画素にひとつの割合であ
る。図9において、参照符号Pを付したマイクロレンズ
23に注目すると、Pには27の方向から光が入射し、
十字をつけた27個の画素開口部に集光スポットを作
る。また、一つの画素に注目すると、合計9個のマイク
ロレンズ23から所定の色の光束1色分が集光されて画
素開口部に入る。
22は液晶表示素子17の画素配列に合わせて四角形の
マイクロレンズ23が格子状に並んでいる。マイクロレ
ンズ23の大きさは横方向が画素ピッチの3倍、縦方向
が画素ピッチと同じでRGB3画素にひとつの割合であ
る。図9において、参照符号Pを付したマイクロレンズ
23に注目すると、Pには27の方向から光が入射し、
十字をつけた27個の画素開口部に集光スポットを作
る。また、一つの画素に注目すると、合計9個のマイク
ロレンズ23から所定の色の光束1色分が集光されて画
素開口部に入る。
【0096】本実施形態の構成においても、実施形態1
と同様、照度分布均一化、集光効率向上の効果がある。
と同様、照度分布均一化、集光効率向上の効果がある。
【0097】なお、本実施形態のように、ストライプ配
列の液晶表示素子を使う場合、マイクロレンズアレイと
してレンチキュラーレンズのアレイを用いて構成するこ
ともできる。図10はその場合のレンチキュラーレンズ
とレンチキュラーレンズの液晶表示素子17に対する配
置を説明する図である。
列の液晶表示素子を使う場合、マイクロレンズアレイと
してレンチキュラーレンズのアレイを用いて構成するこ
ともできる。図10はその場合のレンチキュラーレンズ
とレンチキュラーレンズの液晶表示素子17に対する配
置を説明する図である。
【0098】マイクロレンズアレイは、液晶表示素子1
7の横画素ピッチの3倍の幅を持つレンチキュラーレン
ズ24が並んだレンチキュラーレンズアレイ25であ
る。レンチキュラーレンズ24は横方向にしかレンズの
機能を持たず、一個のレンズは2次光源像スポットの配
列を9本のR、G、Bの縦長の帯状に集光して画素開口
部に導く。
7の横画素ピッチの3倍の幅を持つレンチキュラーレン
ズ24が並んだレンチキュラーレンズアレイ25であ
る。レンチキュラーレンズ24は横方向にしかレンズの
機能を持たず、一個のレンズは2次光源像スポットの配
列を9本のR、G、Bの縦長の帯状に集光して画素開口
部に導く。
【0099】その他の光学系の構成が同じであれば、レ
ンチキュラーレンズ24の焦点距離はマイクロレンズ2
3の焦点距離と同じであり、集光した光の帯の横幅はや
はり横方向の画素開口巾に収まる大きさである。レンチ
キュラーレンズ24は縦方向には集光を行わないので、
一部の光はBMに当たり、集光効率が低下する。従っ
て、上記の例に比べて投影画面が多少暗くなるが、画素
が縦長で、縦方向の開口巾が大きいのでロスが少ない。
また、四角形のマイクロレンズに比べてマイクロレンズ
レンズアレイが作りやすいという利点がある。
ンチキュラーレンズ24の焦点距離はマイクロレンズ2
3の焦点距離と同じであり、集光した光の帯の横幅はや
はり横方向の画素開口巾に収まる大きさである。レンチ
キュラーレンズ24は縦方向には集光を行わないので、
一部の光はBMに当たり、集光効率が低下する。従っ
て、上記の例に比べて投影画面が多少暗くなるが、画素
が縦長で、縦方向の開口巾が大きいのでロスが少ない。
また、四角形のマイクロレンズに比べてマイクロレンズ
レンズアレイが作りやすいという利点がある。
【0100】本発明に用いるマイクロレンズアレイ及び
レンチキュラーレンズアレイの製造方法としては、イオ
ン交換法Appl.Opt.Vol.21,p.1052(1984)、またはElectro
n.Lett.VoL17,P.452(1981)、膨潤法(鈴木他、“プラスチ
ックマイクロレンズの新しい作製法”第24回微小光学
研究会)、熱ダレ法ZoranD.Popovicet al.“Technique
monolothic of microlenz arrays"、Appl.Opt.Vol.27,p.
1281(1988)、蒸着法(特開昭55-135808号公報)、熱転写法
(特開昭61-64158号公報)、機械加工法、特開平3-248125号
公報に示されている方法等が利用できる。
レンチキュラーレンズアレイの製造方法としては、イオ
ン交換法Appl.Opt.Vol.21,p.1052(1984)、またはElectro
n.Lett.VoL17,P.452(1981)、膨潤法(鈴木他、“プラスチ
ックマイクロレンズの新しい作製法”第24回微小光学
研究会)、熱ダレ法ZoranD.Popovicet al.“Technique
monolothic of microlenz arrays"、Appl.Opt.Vol.27,p.
1281(1988)、蒸着法(特開昭55-135808号公報)、熱転写法
(特開昭61-64158号公報)、機械加工法、特開平3-248125号
公報に示されている方法等が利用できる。
【0101】(実施形態3)本発明の実施形態3につい
て、図11から図13を参照しながら説明する。 上記の
実施形態1や2では各マイクロレンズはひとつの2次光
源像スポットをひとつの画素開口部に集光していた。ま
た、上記実施形態では、画素開口部の形状が正方形では
なく縦長なので、巾の小さい方に合わせて光学系を設計
した。つまり、画素開口部上には、開口部の横幅とほぼ
同じ直径のスポットが生じており、開口部の縦方向の残
りの部分は有効に利用されているとは言いがたい。実施
形態3では、この残りの部分にも光が通過できるよう
に、第1のフライアイレンズが作る2次光源像スポット
の配列を変更する。以下、実施形態2を基盤として修正
した実施形態3を説明する。
て、図11から図13を参照しながら説明する。 上記の
実施形態1や2では各マイクロレンズはひとつの2次光
源像スポットをひとつの画素開口部に集光していた。ま
た、上記実施形態では、画素開口部の形状が正方形では
なく縦長なので、巾の小さい方に合わせて光学系を設計
した。つまり、画素開口部上には、開口部の横幅とほぼ
同じ直径のスポットが生じており、開口部の縦方向の残
りの部分は有効に利用されているとは言いがたい。実施
形態3では、この残りの部分にも光が通過できるよう
に、第1のフライアイレンズが作る2次光源像スポット
の配列を変更する。以下、実施形態2を基盤として修正
した実施形態3を説明する。
【0102】図11は実施形態3の投影型カラー画像表
示装置の概略構成図である。図6の実施形態2からの主
たる変更点は第1のフライアイレンズ26、第2のフラ
イアイレンズ27である。
示装置の概略構成図である。図6の実施形態2からの主
たる変更点は第1のフライアイレンズ26、第2のフラ
イアイレンズ27である。
【0103】実施形態3における第1のフライアイレン
ズ26の平面図は図12のようになり、各レンズ26a
〜26iの境界線や、焦点距離は実施形態2のものと同
じである。しかし、各レンズを上下方向と左右方向の両
方に偏心をつけて2次光源像スポットの配列と、第2の
フライアイレンズ27の配置を図13のように変更し
た。即ち、レンズ26aが作る2次光源像スポット28
aは、レンズ26dが作る2次光源像スポット28dの
側に、レンズ26gが作る2次光源像スポット28gは
レンズ26hが作る2次光源像スポット28hの側に、
レンズ26iが作る2次光源像スポット28iはレンズ
26fが作る2次光源像スポット28fの側に、レンズ
26cが作る2次光源像スポット28cはレンズ26b
が作る2次光源像スポット28bの側に、それぞれ同色
の2次光源像スポットが縦に並び、その重心が液晶表示
素子の画素配列と相似になるようにする。
ズ26の平面図は図12のようになり、各レンズ26a
〜26iの境界線や、焦点距離は実施形態2のものと同
じである。しかし、各レンズを上下方向と左右方向の両
方に偏心をつけて2次光源像スポットの配列と、第2の
フライアイレンズ27の配置を図13のように変更し
た。即ち、レンズ26aが作る2次光源像スポット28
aは、レンズ26dが作る2次光源像スポット28dの
側に、レンズ26gが作る2次光源像スポット28gは
レンズ26hが作る2次光源像スポット28hの側に、
レンズ26iが作る2次光源像スポット28iはレンズ
26fが作る2次光源像スポット28fの側に、レンズ
26cが作る2次光源像スポット28cはレンズ26b
が作る2次光源像スポット28bの側に、それぞれ同色
の2次光源像スポットが縦に並び、その重心が液晶表示
素子の画素配列と相似になるようにする。
【0104】縦に並べるスポット同士は必要以上に離す
とマイクロレンズアレイが画素へ結像する時に画素開口
部の縦方向からはみだしてしまう恐れがあるので、なる
べく接近するように配置する。
とマイクロレンズアレイが画素へ結像する時に画素開口
部の縦方向からはみだしてしまう恐れがあるので、なる
べく接近するように配置する。
【0105】第2のフライアイレンズ27はこの2次光
源像スポットの配列に合わせられている。レンズ27e
を中心にしてその上下左右にそれぞれ17mm離れた位
置を基準として上下に2つずつレンズがある。レンズ内
にR、G、B、3つの2次光源像スポットが入射し、レ
ンズの大きさは3色のスポットをカバーできればよく、
スポットや光束がレンズの中心を通らなくとも良い。ま
た、3色の内中心となるR光の主光線が光軸に平行に出
射するよう上下方向と左右方向を偏心させる。
源像スポットの配列に合わせられている。レンズ27e
を中心にしてその上下左右にそれぞれ17mm離れた位
置を基準として上下に2つずつレンズがある。レンズ内
にR、G、B、3つの2次光源像スポットが入射し、レ
ンズの大きさは3色のスポットをカバーできればよく、
スポットや光束がレンズの中心を通らなくとも良い。ま
た、3色の内中心となるR光の主光線が光軸に平行に出
射するよう上下方向と左右方向を偏心させる。
【0106】実施形態3に用いるマイクロレンズアレイ
は実施形態2で用いたマイクロレンズアレイ22と同じ
である。実施形態3では2次光源像スポットの配列を十
字形状に並び変えたので、それぞれのマイクロレンズ2
3の中心と上下左右の画素開口部に集光される。
は実施形態2で用いたマイクロレンズアレイ22と同じ
である。実施形態3では2次光源像スポットの配列を十
字形状に並び変えたので、それぞれのマイクロレンズ2
3の中心と上下左右の画素開口部に集光される。
【0107】実施形態2で斜め方向の画素に集光されて
いた光は、上下左右の画素に割り当てたので、結局一つ
の画素に集められる光量は実施形態2の場合と変わらな
い。しかし、本実施形態では斜めの位置にあるマイクロ
レンズ23からの光がなくなるので、液晶表示素子17
を通過する光線の、光軸と成す角度が小さくなる。従っ
て、投影光学系に関して、口径の小さいレンズ、言い方
をかえるとF値の大きいレンズを利用することができ
る。一般にF値の小さい、つまり口径の大きいレンズほ
ど高価格になるので、実施形態3によると装置のコスト
ダウンを図ることができる。
いた光は、上下左右の画素に割り当てたので、結局一つ
の画素に集められる光量は実施形態2の場合と変わらな
い。しかし、本実施形態では斜めの位置にあるマイクロ
レンズ23からの光がなくなるので、液晶表示素子17
を通過する光線の、光軸と成す角度が小さくなる。従っ
て、投影光学系に関して、口径の小さいレンズ、言い方
をかえるとF値の大きいレンズを利用することができ
る。一般にF値の小さい、つまり口径の大きいレンズほ
ど高価格になるので、実施形態3によると装置のコスト
ダウンを図ることができる。
【0108】なお、本実施形態に用いる液晶表示素子1
7は画素開口部の縦方向について2次光源像スポットを
通過させる余裕がまだあるので、第1のフライアイレン
ズ26と第2のフライアイレンズ27のレンズの数を増
やして、2次光源像スポットの配列をさらに接近させ
て、縦に3個以上並べることも可能である。
7は画素開口部の縦方向について2次光源像スポットを
通過させる余裕がまだあるので、第1のフライアイレン
ズ26と第2のフライアイレンズ27のレンズの数を増
やして、2次光源像スポットの配列をさらに接近させ
て、縦に3個以上並べることも可能である。
【0109】(実施形態4)本発明の実施形態4につい
て、図14から図19を参照しながら説明する。なお、
ここでは、液晶表示素子として実施形態1のデルタ配列
パネルを用いるが、ストライプ配列のパネルに対しても
実施形態1から実施形態2への変更と同様の手法で適用
が可能である。
て、図14から図19を参照しながら説明する。なお、
ここでは、液晶表示素子として実施形態1のデルタ配列
パネルを用いるが、ストライプ配列のパネルに対しても
実施形態1から実施形態2への変更と同様の手法で適用
が可能である。
【0110】図14は実施形態4における投影型カラー
画像表示装置の概略構成図である。実施形態4では、光
源部からの略平行な白色光束は、ダイクロイックミラー
3はなく、色分離される前に第1のフライアイレンズ4
に入射する。第1のフライアイレンズ4は実施形態1と
同じものであり、白色の2次光源像スポットが作られる
手前の、各光束が十分細くなった位置に色分離光学要素
29aが配置される。ここで白色光束が3つの色光束に
分離される。
画像表示装置の概略構成図である。実施形態4では、光
源部からの略平行な白色光束は、ダイクロイックミラー
3はなく、色分離される前に第1のフライアイレンズ4
に入射する。第1のフライアイレンズ4は実施形態1と
同じものであり、白色の2次光源像スポットが作られる
手前の、各光束が十分細くなった位置に色分離光学要素
29aが配置される。ここで白色光束が3つの色光束に
分離される。
【0111】図15はこの色分離光学要素29aの構造
図である。色分離光学要素29aは3種類のプリズム3
0a、30b、30cからなり、直角プリズム30は三
角柱2本を組み合わせて四角柱とし、境界面に誘電体多
層膜からなるダイクロイックミラーが設けられている。
プリズム30aは黄色反射、プリズム30bは赤色を反
射する。プリズム30cは緑色を反射する。既に他の色
はプリズム30a、30bで除かれているので、選択反
射ミラーでは無く、例えばアルミ膜等を蒸着した全反射
ミラーを用いてもよい。プリズム30a、30b、30
cの組は液晶表示素子9の画素配置に従って画面横方向
に並び、第1のフライアイレンズ4のレンズの数と配列
に合わせて7組並べられている。
図である。色分離光学要素29aは3種類のプリズム3
0a、30b、30cからなり、直角プリズム30は三
角柱2本を組み合わせて四角柱とし、境界面に誘電体多
層膜からなるダイクロイックミラーが設けられている。
プリズム30aは黄色反射、プリズム30bは赤色を反
射する。プリズム30cは緑色を反射する。既に他の色
はプリズム30a、30bで除かれているので、選択反
射ミラーでは無く、例えばアルミ膜等を蒸着した全反射
ミラーを用いてもよい。プリズム30a、30b、30
cの組は液晶表示素子9の画素配置に従って画面横方向
に並び、第1のフライアイレンズ4のレンズの数と配列
に合わせて7組並べられている。
【0112】図16はこの色分離光学要素29aの色分
離の説明図である。プリズム30a、30b、30cは
どれも同じ大きさの正方形で、一辺の長さは、白色の2
次光源像スポットの配列の横方向ピッチの1/3とす
る。
離の説明図である。プリズム30a、30b、30cは
どれも同じ大きさの正方形で、一辺の長さは、白色の2
次光源像スポットの配列の横方向ピッチの1/3とす
る。
【0113】このとき、白色光束は全て最初にプリズム
30aに入射する。プリズム30aの反射面でR成分と
G成分は隣接するプリズム30bの方向へ反射され、B
成分は反射せずに直進する。次に、プリズム30bでは
R成分が反射し、B成分と進行方向が揃えられ、G成分
は反射せずにプリズム30cへ向かう。最後にプリズム
30cでG成分も反射され、B、R成分と進行方向が同
じになる。以上のようにプリズム30a、30b、30
cがひと組となって、白色光束をR、G、Bの3色の光
束に分離する。
30aに入射する。プリズム30aの反射面でR成分と
G成分は隣接するプリズム30bの方向へ反射され、B
成分は反射せずに直進する。次に、プリズム30bでは
R成分が反射し、B成分と進行方向が揃えられ、G成分
は反射せずにプリズム30cへ向かう。最後にプリズム
30cでG成分も反射され、B、R成分と進行方向が同
じになる。以上のようにプリズム30a、30b、30
cがひと組となって、白色光束をR、G、Bの3色の光
束に分離する。
【0114】色分離光学要素29aで色分離された光束
はそれぞれ第2のフライアイレンズ31のレンズ一つず
つに入射する。図17は第2のフライアイレンズ31の
平面図である。第2のフライアイレンズ31は21個の
レンズからなり、実施形態1に用いた図4の第2のフラ
イアイレンズ5の各レンズ5a〜5gを横方向に3分割
し、実施形態1との光束の入射角度の違いを補正する為
に左右方向に偏心が加えられたものである。従って、第
2のフライアイレンズ31の各レンズの焦点距離は、第
2のフライアイレンズ5のものと同じである。
はそれぞれ第2のフライアイレンズ31のレンズ一つず
つに入射する。図17は第2のフライアイレンズ31の
平面図である。第2のフライアイレンズ31は21個の
レンズからなり、実施形態1に用いた図4の第2のフラ
イアイレンズ5の各レンズ5a〜5gを横方向に3分割
し、実施形態1との光束の入射角度の違いを補正する為
に左右方向に偏心が加えられたものである。従って、第
2のフライアイレンズ31の各レンズの焦点距離は、第
2のフライアイレンズ5のものと同じである。
【0115】第2のフライアイレンズ31を通過した各
光束は、第1の集光レンズ6、第2の集光レンズ、マイ
クロレンズアレイ8を通して、実施形態1とほぼ同じ条
件で、液晶表示素子9に入射する。マイクロレンズアレ
イ8の各マイクロレンズ15からは、実施形態1と同様
に、R、G、Bの色毎に分離された2次光源像スポット
が各色7つずつ、合計21個が液晶表示素子9の画素配
列と相似形に並んでおり、それぞれは対応する画素開口
部に集光される。実施形態1と同様に液晶表示素子9の
各画素は対応する色成分を変調し、変調された光は投影
光学系によってスクリーンに投影される。
光束は、第1の集光レンズ6、第2の集光レンズ、マイ
クロレンズアレイ8を通して、実施形態1とほぼ同じ条
件で、液晶表示素子9に入射する。マイクロレンズアレ
イ8の各マイクロレンズ15からは、実施形態1と同様
に、R、G、Bの色毎に分離された2次光源像スポット
が各色7つずつ、合計21個が液晶表示素子9の画素配
列と相似形に並んでおり、それぞれは対応する画素開口
部に集光される。実施形態1と同様に液晶表示素子9の
各画素は対応する色成分を変調し、変調された光は投影
光学系によってスクリーンに投影される。
【0116】実施形態4では、2次光源像スポット配列
を液晶表示素子9に合わせてデルタ配列にするため、色
分離光学要素29aはプリズム30を縦3段分作って交
互にずらしている。ストライプ配列の液晶表示素子17
に適用する場合には、縦方向に同じ色の画素が並ぶので
プリズム30を縦に長くして縦1段の構造にすることが
できる。
を液晶表示素子9に合わせてデルタ配列にするため、色
分離光学要素29aはプリズム30を縦3段分作って交
互にずらしている。ストライプ配列の液晶表示素子17
に適用する場合には、縦方向に同じ色の画素が並ぶので
プリズム30を縦に長くして縦1段の構造にすることが
できる。
【0117】また、色分離光学要素として、プリズム3
0の代わりに、いわゆるクロスダイクロイックプリズム
を用いていも良い。図18はクロスダイクロイックプリ
ズムを用いた場合の色分離光学要素29bの色分離の説
明図である。クロスダイクロイックプリズム32は三角
柱を4つ組み合わせて、四角柱プリズムとなっており、
三角柱プリズム同士の境界面に所定の色を反射する誘電
体反射膜を設けており、白色光束はクロスダイクロイッ
クプリズム32に入射する。白色光束は3色に分離さ
れ、R光は直進、B光とG光はそれぞれ逆方向に反射す
る。ダイクロイックプリズム32の両側には薄膜全反射
ミラーを設けた反射プリズム33が形成されており、B
光及びG光を反射し、色分離したR、G、B3色の進行
方向を揃える。
0の代わりに、いわゆるクロスダイクロイックプリズム
を用いていも良い。図18はクロスダイクロイックプリ
ズムを用いた場合の色分離光学要素29bの色分離の説
明図である。クロスダイクロイックプリズム32は三角
柱を4つ組み合わせて、四角柱プリズムとなっており、
三角柱プリズム同士の境界面に所定の色を反射する誘電
体反射膜を設けており、白色光束はクロスダイクロイッ
クプリズム32に入射する。白色光束は3色に分離さ
れ、R光は直進、B光とG光はそれぞれ逆方向に反射す
る。ダイクロイックプリズム32の両側には薄膜全反射
ミラーを設けた反射プリズム33が形成されており、B
光及びG光を反射し、色分離したR、G、B3色の進行
方向を揃える。
【0118】色分離光学要素29aにおいて、R光が入
射する白色光に対してずれて出射するので、図14では
それ以降の光学素子の光軸をずらしているが、色分離光
学要素29bを使った場合には、白色光に対してR光が
ずれないので、それ以降の光学素子の光軸をずらす必要
はない。
射する白色光に対してずれて出射するので、図14では
それ以降の光学素子の光軸をずらしているが、色分離光
学要素29bを使った場合には、白色光に対してR光が
ずれないので、それ以降の光学素子の光軸をずらす必要
はない。
【0119】また、色分離光学要素29aや29bは図
19の様に第2のフライアイレンズの後に置いてもよ
い。この場合は第2のフライアイレンズは実施形態1で
用いた第2のフライアイレンズ5が利用できる。色分離
光学要素29aや29bはプリズムを並べたものの他
に、平板のダイクロイックミラーや全反射ミラーを同様
の色分離・反射が行えるように構成し支持部材で固定し
て形成することも可能である。
19の様に第2のフライアイレンズの後に置いてもよ
い。この場合は第2のフライアイレンズは実施形態1で
用いた第2のフライアイレンズ5が利用できる。色分離
光学要素29aや29bはプリズムを並べたものの他
に、平板のダイクロイックミラーや全反射ミラーを同様
の色分離・反射が行えるように構成し支持部材で固定し
て形成することも可能である。
【0120】実施形態4の構成においても、照度分布均
一化、集光効率向上の効果が得られ、コンパクトな光学
系で実現できるのもこれまでの実施形態と同じである。
一化、集光効率向上の効果が得られ、コンパクトな光学
系で実現できるのもこれまでの実施形態と同じである。
【0121】(実施形態5)本発明の実施形態5につい
て、図20から図22を参照しながら説明する。なお、
ここでは、液晶表示素子として実施形態1のデルタ配列
パネルを用いるが、ストライプ配列のパネルに対しても
実施形態1から実施形態2への変更と同様の手法で適用
が可能である。
て、図20から図22を参照しながら説明する。なお、
ここでは、液晶表示素子として実施形態1のデルタ配列
パネルを用いるが、ストライプ配列のパネルに対しても
実施形態1から実施形態2への変更と同様の手法で適用
が可能である。
【0122】図20は実施形態5における投影型カラー
画像表示装置の概略構成図である。実施形態5では、光
源部からの略平行な白色光束は、ダイクロイックミラー
3ではなく、色分離される前に第1のフライアイレンズ
4に入射する。第1のフライアイレンズ4は実施形態1
と同じものであり、白色の2次光源像スポットが作ら
れ、第2のフライアイレンズ5に入射する。R、G、B
への色分離は第1の集光レンズ6と第2の集光レンズ7
の間に配置した色分離素子34によって行われる。
画像表示装置の概略構成図である。実施形態5では、光
源部からの略平行な白色光束は、ダイクロイックミラー
3ではなく、色分離される前に第1のフライアイレンズ
4に入射する。第1のフライアイレンズ4は実施形態1
と同じものであり、白色の2次光源像スポットが作ら
れ、第2のフライアイレンズ5に入射する。R、G、B
への色分離は第1の集光レンズ6と第2の集光レンズ7
の間に配置した色分離素子34によって行われる。
【0123】色分離素子34は三角プリズム35の反射
面36に誘電体多層膜からなるダイクロイックミラーが
設けられている。反射面36aはG光を反射し、反射面
36bはR光を反射し、反射面36cはB光を反射す
る。但し、反射面36cについては、既に他の色は36
a、36bで反射して除かれているので、選択反射ミラ
ーでは無く、例えばアルミ膜等を蒸着した全反射ミラー
を用いてもよい。
面36に誘電体多層膜からなるダイクロイックミラーが
設けられている。反射面36aはG光を反射し、反射面
36bはR光を反射し、反射面36cはB光を反射す
る。但し、反射面36cについては、既に他の色は36
a、36bで反射して除かれているので、選択反射ミラ
ーでは無く、例えばアルミ膜等を蒸着した全反射ミラー
を用いてもよい。
【0124】反射面36a、36b、36cの各面は透
明基板37によって所定の面間隔を設け、色毎に反射面
を異ならせているので、マイクロレンズアレイ8や液晶
表示素子9の位置からは、見掛け上、画面横方向でR、
G、Bに色分離された2次光源像スポットが配列してい
るのと同じことになる。本願明細書においては、上記の
状態を仮想的に色分離された状態と呼ぶ。マイクロレン
ズアレイ8は液晶表示素子9の各画素の画素開口部に所
定の色の光を集光するので、実施形態1と同様に明るい
投影画像が得られる。
明基板37によって所定の面間隔を設け、色毎に反射面
を異ならせているので、マイクロレンズアレイ8や液晶
表示素子9の位置からは、見掛け上、画面横方向でR、
G、Bに色分離された2次光源像スポットが配列してい
るのと同じことになる。本願明細書においては、上記の
状態を仮想的に色分離された状態と呼ぶ。マイクロレン
ズアレイ8は液晶表示素子9の各画素の画素開口部に所
定の色の光を集光するので、実施形態1と同様に明るい
投影画像が得られる。
【0125】実施形態5の色分離素子は、図21のよう
に、平板ダイクロイックミラー38をそれぞれ独立して
置いてもよいし、図22(a)のように、厚み調整をし
た平板ダイクロイックミラー38同士を貼りあわせた
り、図22(b)のように平板ダイクロイックミラー3
8の間に、間隔を保つための透明基板37を貼りあわせ
て一体化してもよい。
に、平板ダイクロイックミラー38をそれぞれ独立して
置いてもよいし、図22(a)のように、厚み調整をし
た平板ダイクロイックミラー38同士を貼りあわせた
り、図22(b)のように平板ダイクロイックミラー3
8の間に、間隔を保つための透明基板37を貼りあわせ
て一体化してもよい。
【0126】また、実施形態5の色分離素子は図23の
様に、第1のフライアイレンズと第2のフライアイレン
ズの間の光路に色分離素子34を配置することもでき
る。この場合、各反射面36の間隔は色分離された2次
光源像スポットが所定の間隔で配列するように調整さ
れ、第2のフライアイレンズは第4の実施形態のように
第1のフライアイレンズの3倍の数のレンズを有するも
のを使えばよい。
様に、第1のフライアイレンズと第2のフライアイレン
ズの間の光路に色分離素子34を配置することもでき
る。この場合、各反射面36の間隔は色分離された2次
光源像スポットが所定の間隔で配列するように調整さ
れ、第2のフライアイレンズは第4の実施形態のように
第1のフライアイレンズの3倍の数のレンズを有するも
のを使えばよい。
【0127】(実施形態6)本発明の実施形態6につい
て、図24から図28を参照しながら説明する。実施形
態6は、実施形態1から実施形態5のそれぞれの投影型
カラー画像表示装置の光学系に、偏光変換光学素子を追
加することで更に明るい投影画面を得るものである。
て、図24から図28を参照しながら説明する。実施形
態6は、実施形態1から実施形態5のそれぞれの投影型
カラー画像表示装置の光学系に、偏光変換光学素子を追
加することで更に明るい投影画面を得るものである。
【0128】図24に偏光変換光学素子の構造、図25
に偏光変換光学素子の偏光変換における光の経路を示
す。偏光変換光学素子39は図24に示す様に、四角柱
のPBSプリズム40と反射プリズム41を縦方向に交
互に並べ、反射プリズム41の一面に1/2波長板42
を設けている。PBSプリズム40に入射したランダム
偏光の光束は、図25に示す様に、S波成分が反射され
進行方向を90度曲げて、対をなす反射プリズム41に
向かい、P波成分はそのまま通過してPBSプリズム4
0の出射面から出射する。S波成分は反射プリズム41
で反射し、PBSプリズム40を通過したP波成分と同
じ方向に向けられる。更に反射プリズム41の出射面に
貼り付けられた1/2波長板42で偏光軸が90度回転
し、PBSプリズム40を通過したP波成分の偏光軸に
揃えられる。PBSプリズム40と反射プリズム41の
寸法や組み合わせの数は、元の2次光源像スポットの配
置に応じて決められる。偏光変換光学素子39により2
次光源像スポットの数は2倍に増えるが、このときにも
2次光源像スポットの配列が、その色も含めて、使用す
る液晶表示素子の画素配列と相似になるように設定され
る。
に偏光変換光学素子の偏光変換における光の経路を示
す。偏光変換光学素子39は図24に示す様に、四角柱
のPBSプリズム40と反射プリズム41を縦方向に交
互に並べ、反射プリズム41の一面に1/2波長板42
を設けている。PBSプリズム40に入射したランダム
偏光の光束は、図25に示す様に、S波成分が反射され
進行方向を90度曲げて、対をなす反射プリズム41に
向かい、P波成分はそのまま通過してPBSプリズム4
0の出射面から出射する。S波成分は反射プリズム41
で反射し、PBSプリズム40を通過したP波成分と同
じ方向に向けられる。更に反射プリズム41の出射面に
貼り付けられた1/2波長板42で偏光軸が90度回転
し、PBSプリズム40を通過したP波成分の偏光軸に
揃えられる。PBSプリズム40と反射プリズム41の
寸法や組み合わせの数は、元の2次光源像スポットの配
置に応じて決められる。偏光変換光学素子39により2
次光源像スポットの数は2倍に増えるが、このときにも
2次光源像スポットの配列が、その色も含めて、使用す
る液晶表示素子の画素配列と相似になるように設定され
る。
【0129】図26は偏光変換光学素子39を実施形態
2の投影型カラー画像表示装置に追加した時の概略構成
図である。偏光変換光学素子39は、図24の様にPB
Sプリズム40と反射プリズム41が3組並んでおり、
実施形態2の第1のフライアイレンズ18の作る2次光
源像スポットの縦方向配列ピッチ17mmに合わせて各
プリズムの一辺の長さは8.5mmである。偏光変換光
学素子39は第2のフライアイレンズ43の入射側に配
置した。
2の投影型カラー画像表示装置に追加した時の概略構成
図である。偏光変換光学素子39は、図24の様にPB
Sプリズム40と反射プリズム41が3組並んでおり、
実施形態2の第1のフライアイレンズ18の作る2次光
源像スポットの縦方向配列ピッチ17mmに合わせて各
プリズムの一辺の長さは8.5mmである。偏光変換光
学素子39は第2のフライアイレンズ43の入射側に配
置した。
【0130】図27は偏光変換光学素子39を通過した
後の2次光源像スポットの配列と、対応する第2のフラ
イアイレンズ43のレンズ位置の対応を示す平面図であ
る。第1のフライアイレンズ18が9個のレンズを持
ち、R、G、B3色の光束が異なる角度で入射、さらに
偏光変換光学素子39を通るので、合計54個の色別の
2次光源像スポットが生じている。
後の2次光源像スポットの配列と、対応する第2のフラ
イアイレンズ43のレンズ位置の対応を示す平面図であ
る。第1のフライアイレンズ18が9個のレンズを持
ち、R、G、B3色の光束が異なる角度で入射、さらに
偏光変換光学素子39を通るので、合計54個の色別の
2次光源像スポットが生じている。
【0131】図27の白丸はPBSプリズム40で反射
されずにそのまま出射してできる2次光源像スポット、
黒丸はPBSプリズム40で反射し、反射プリズム41
で反射、出射し、1/2波長板42を通過してできる2
次光源像スポットである。このとき、白丸と黒丸の2次
光源像スポットそれぞれの縦方向の配列間隔は共に17
mmで、白丸と黒丸間はその半分の8.5mmである。
されずにそのまま出射してできる2次光源像スポット、
黒丸はPBSプリズム40で反射し、反射プリズム41
で反射、出射し、1/2波長板42を通過してできる2
次光源像スポットである。このとき、白丸と黒丸の2次
光源像スポットそれぞれの縦方向の配列間隔は共に17
mmで、白丸と黒丸間はその半分の8.5mmである。
【0132】第2のフライアイレンズ43は、図27の
様に18個のレンズを持ち、各レンズに第1のフライア
イレンズ18と偏光変換光学素子39が作る3個(3
色)の2次光源像スポットが入射し、液晶表示素子17
g画面上に重ねあわせられる。実施形態6においても、
マイクロレンズアレイの働きにより液晶表示素子17の
画素開口部に2次光源像が結像するが、実施形態2との
違いは、1個のマイクロレンズが縦長の画素開口部に図
27の白丸と黒丸の2次光源像スポットを1個ずつ導く
ことである。そのために、第2のフライアイレンズ43
以降の光学系の光軸を縦方向に平行移動している。つま
り、第2のフライアイレンズ43より以前の光学系は図
27の点Cが光軸上であったものを、第2のフライアイ
レンズ43以降の光学系の光軸を点C’、即ち白丸の2
次光源像スポットと、偏光変換光学素子39で複製され
た黒丸の2次光源像スポットの重心に位置するようにす
る。
様に18個のレンズを持ち、各レンズに第1のフライア
イレンズ18と偏光変換光学素子39が作る3個(3
色)の2次光源像スポットが入射し、液晶表示素子17
g画面上に重ねあわせられる。実施形態6においても、
マイクロレンズアレイの働きにより液晶表示素子17の
画素開口部に2次光源像が結像するが、実施形態2との
違いは、1個のマイクロレンズが縦長の画素開口部に図
27の白丸と黒丸の2次光源像スポットを1個ずつ導く
ことである。そのために、第2のフライアイレンズ43
以降の光学系の光軸を縦方向に平行移動している。つま
り、第2のフライアイレンズ43より以前の光学系は図
27の点Cが光軸上であったものを、第2のフライアイ
レンズ43以降の光学系の光軸を点C’、即ち白丸の2
次光源像スポットと、偏光変換光学素子39で複製され
た黒丸の2次光源像スポットの重心に位置するようにす
る。
【0133】実施形態6では、液晶表示素子17の画素
開口部の縦幅が85μmであり、白丸と黒丸の2次光源
像スポットが8.5mm離れていても、マイクロレンズ
による縮小結像の結果、1個の画素開口部に入りきるこ
とができる。
開口部の縦幅が85μmであり、白丸と黒丸の2次光源
像スポットが8.5mm離れていても、マイクロレンズ
による縮小結像の結果、1個の画素開口部に入りきるこ
とができる。
【0134】しかし、場合によっては偏光変換光学素子
39で作られるスポット同士が縦方向に等問隔に生じた
のでは、距離が離れすぎて画素開口部を通過できなくな
ることがあり、それを回避するためにスポットの間隔を
短縮する必要がある。そのためには、図28(a)の様
にPBSプリズム44と反射プリズム45の他に、スペ
ーサー四角柱46を追加した偏光変換光学素子48を使
えばよい。
39で作られるスポット同士が縦方向に等問隔に生じた
のでは、距離が離れすぎて画素開口部を通過できなくな
ることがあり、それを回避するためにスポットの間隔を
短縮する必要がある。そのためには、図28(a)の様
にPBSプリズム44と反射プリズム45の他に、スペ
ーサー四角柱46を追加した偏光変換光学素子48を使
えばよい。
【0135】PBSプリズム44と反射プリズム45
は、PBSプリズム40、反射プリズム41と機能は同
等であるが、1辺の長さを短くし、スペーサー四角柱4
6と合わせた3つの合計が2次光源スポットの配列ピッ
チに合うように作る。偏光変換光学素子48の光の経路
は図28(b)のようになる。
は、PBSプリズム40、反射プリズム41と機能は同
等であるが、1辺の長さを短くし、スペーサー四角柱4
6と合わせた3つの合計が2次光源スポットの配列ピッ
チに合うように作る。偏光変換光学素子48の光の経路
は図28(b)のようになる。
【0136】図29は偏光変換光学素子48による2次
光源像スポットの配列である。偏光変換光学素子39と
比較すると、PBSプリズム44と反射プリズム45が
小さくなったことにより、二つに分かれる2次光源像ス
ポット間の距離が縮まるが、その重心の配列は変化しな
い。従って、スペーサー四角柱のない偏光変換光学素子
39よりも画素開口部に光を集中させることができる。
2次光源像スポットの配列変化に従って第2のフライア
イレンズのレンズ形状も調整される。
光源像スポットの配列である。偏光変換光学素子39と
比較すると、PBSプリズム44と反射プリズム45が
小さくなったことにより、二つに分かれる2次光源像ス
ポット間の距離が縮まるが、その重心の配列は変化しな
い。従って、スペーサー四角柱のない偏光変換光学素子
39よりも画素開口部に光を集中させることができる。
2次光源像スポットの配列変化に従って第2のフライア
イレンズのレンズ形状も調整される。
【0137】PBSプリズム44や反射プリズム45の
大きさは2次光源像スポットの大きさを基準にぎりぎり
まで小さくすることができる。即ちPBSプリズム44
の入射面や出射面及び反射プリズム45の出射面でケラ
レの起きない限り、小さくすることができる。なお、ス
ペーサー四角柱46は、遮光体で作るか反射膜を設けて
光が透過しないようにするのが望ましい。スペーサー四
角柱46を通過する光は表示に寄与せず、むしろ、液晶
表示素子のBMに光が当たったり、ある画素に別の色の
光が紛れ込んで混色の原因となるからである。また、実
施形態3の様に短冊アレイ状の場合、色分離素子におけ
る色分離と偏光変換の順序を逆にすることもできる。
大きさは2次光源像スポットの大きさを基準にぎりぎり
まで小さくすることができる。即ちPBSプリズム44
の入射面や出射面及び反射プリズム45の出射面でケラ
レの起きない限り、小さくすることができる。なお、ス
ペーサー四角柱46は、遮光体で作るか反射膜を設けて
光が透過しないようにするのが望ましい。スペーサー四
角柱46を通過する光は表示に寄与せず、むしろ、液晶
表示素子のBMに光が当たったり、ある画素に別の色の
光が紛れ込んで混色の原因となるからである。また、実
施形態3の様に短冊アレイ状の場合、色分離素子におけ
る色分離と偏光変換の順序を逆にすることもできる。
【0138】本実施形態では、元がランダム偏光であっ
た白色光源の光を直線偏光に揃えることにより、表示に
用いられる直線偏光が液晶表示素子の偏光板に遮られる
ことがなくなり、画像投影に利用できる光量が増えるの
で、実施形態5までの構成に比べて更に明るい投影画面
を得ることができる。勿論、照度分布改善の効果や光学
系をコンパクトに構成できる利点は、これまでの実施形
態と何ら変わりがない。
た白色光源の光を直線偏光に揃えることにより、表示に
用いられる直線偏光が液晶表示素子の偏光板に遮られる
ことがなくなり、画像投影に利用できる光量が増えるの
で、実施形態5までの構成に比べて更に明るい投影画面
を得ることができる。勿論、照度分布改善の効果や光学
系をコンパクトに構成できる利点は、これまでの実施形
態と何ら変わりがない。
【0139】1/2波長板42は、反射プリズム41で
なくPBSプリズム40の出射面の方に貼り付けて、偏
光方向を揃えても構わない。これは以下の実施形態にお
いても同様である。
なくPBSプリズム40の出射面の方に貼り付けて、偏
光方向を揃えても構わない。これは以下の実施形態にお
いても同様である。
【0140】(実施形態7)本発明の実施形態7につい
て、図30から図32を参照しながら説明する。実施形
態7は、実施形態6と同様、投影型カラー画像表示装置
の光学系に、偏光変換光学素子を追加することで更に明
るい投影画面を得るものである。
て、図30から図32を参照しながら説明する。実施形
態7は、実施形態6と同様、投影型カラー画像表示装置
の光学系に、偏光変換光学素子を追加することで更に明
るい投影画面を得るものである。
【0141】図30は本実施形態の投影型カラー画像表
示装置の構成図である。但し、図30はこれまでの投影
型カラー画像表示装置の構成図と異なり、液晶表示素子
の画面縦方向が紙面に平行になる方向から眺めた図面で
ある。
示装置の構成図である。但し、図30はこれまでの投影
型カラー画像表示装置の構成図と異なり、液晶表示素子
の画面縦方向が紙面に平行になる方向から眺めた図面で
ある。
【0142】光源部からの白色平行光束はまずPBS4
9に入射する。白色光束はランダム偏光であり、PBS
49の偏光分離反射面50でS偏光光束51を反射し、
偏光反射分離面50に対してくさび状に設けられた第2
の反射面52で残りのP偏光光束53が反射し、S偏光
光束51とP偏光光束53は第1のフライアイレンズ1
8で重なりあうように入射する。S偏光光束51とP偏
光光束53は共に略平行光束のままであるが、互いの主
光線の角度がθm2だけ異なっているので第1のフライ
アイレンズ18の各レンズ18a〜iはS偏光の2次光
源像スポットとP偏光の2次光源像スポットを別々の位
置に作り出す。ここでは第2のフライアイレンズ54上
で画面縦方向に間隔5mmで分かれるようにθm2は約
9°とした。
9に入射する。白色光束はランダム偏光であり、PBS
49の偏光分離反射面50でS偏光光束51を反射し、
偏光反射分離面50に対してくさび状に設けられた第2
の反射面52で残りのP偏光光束53が反射し、S偏光
光束51とP偏光光束53は第1のフライアイレンズ1
8で重なりあうように入射する。S偏光光束51とP偏
光光束53は共に略平行光束のままであるが、互いの主
光線の角度がθm2だけ異なっているので第1のフライ
アイレンズ18の各レンズ18a〜iはS偏光の2次光
源像スポットとP偏光の2次光源像スポットを別々の位
置に作り出す。ここでは第2のフライアイレンズ54上
で画面縦方向に間隔5mmで分かれるようにθm2は約
9°とした。
【0143】それぞれの光束は図31で示すように、第
2のフライアイレンズ54に入射する前に色分離光学要
素55に入射する。S偏光光束の通過域には帯状に1/
2波長板を設けて偏光方向を揃える。図31では、1/
2波長板56を色分離光学要素55の入射側の面に設け
ているが、色分離光学要素55の出射側に設けてもよ
い。
2のフライアイレンズ54に入射する前に色分離光学要
素55に入射する。S偏光光束の通過域には帯状に1/
2波長板を設けて偏光方向を揃える。図31では、1/
2波長板56を色分離光学要素55の入射側の面に設け
ているが、色分離光学要素55の出射側に設けてもよ
い。
【0144】色分離光学要素55は、白色光束を画面横
方向に対してR、G、Bの3色に色分離する。図32の
様に、第2のフライアイレンズ54は27個のレンズを
持ち、54個の色別の2次光源像スポットの光束が入射
する。さらに各光束は第2のフライアイレンズ54、第
1の集光レンズ20、第2の集光レンズ21、マイクロ
レンズアレイ22を通過して液晶表示素子17の画面で
重なり合い、2次光源像スポットは画素開口部に集光さ
れる。
方向に対してR、G、Bの3色に色分離する。図32の
様に、第2のフライアイレンズ54は27個のレンズを
持ち、54個の色別の2次光源像スポットの光束が入射
する。さらに各光束は第2のフライアイレンズ54、第
1の集光レンズ20、第2の集光レンズ21、マイクロ
レンズアレイ22を通過して液晶表示素子17の画面で
重なり合い、2次光源像スポットは画素開口部に集光さ
れる。
【0145】本実施形態も偏光変換により更に高い集光
効率を実現し、明るい投影画面を得ることができる。そ
の他の効果はこれまでの実施形態と同様である。
効率を実現し、明るい投影画面を得ることができる。そ
の他の効果はこれまでの実施形態と同様である。
【0146】また、第1のフライアイレンズの各レンズ
が作る2つの2次光源像スポット間の距離はθm2の調
整により接近させることができるので、実施形態6の様
に短冊アレイ状の偏光変換光学素子よりもさらに画素開
口部に密にスポットを配列することが可能である。第1
のフライアイレンズの後に第2のフライアイレンズ、そ
の次に色分離光学要素といった配置にしてもよく、その
場合は第2のフライアイレンズの形状はこれまでの実施
形態に従って適時変更される。
が作る2つの2次光源像スポット間の距離はθm2の調
整により接近させることができるので、実施形態6の様
に短冊アレイ状の偏光変換光学素子よりもさらに画素開
口部に密にスポットを配列することが可能である。第1
のフライアイレンズの後に第2のフライアイレンズ、そ
の次に色分離光学要素といった配置にしてもよく、その
場合は第2のフライアイレンズの形状はこれまでの実施
形態に従って適時変更される。
【0147】また、色分離の方法は上記のような色分離
光学要素の代わりに実施形態4で用いた色分離素子も利
用できるし、先の実施形態の説明に従えばデルタ配列の
液晶表示素子に容易に対応できる。
光学要素の代わりに実施形態4で用いた色分離素子も利
用できるし、先の実施形態の説明に従えばデルタ配列の
液晶表示素子に容易に対応できる。
【0148】(実施形態8)実施形態1から7までの基
本構成は、使用する液晶表示素子の画素配列に合わせて
色分離・配列された2次光源像スポットを光学系の途中
に作り、このスポット面をマイクロレンズによって結像
することで液晶表示素子の画素開口部に所定の色の光を
集光するものである。しかし、迷光やレンズの収差など
の理由で、一部のスポットが所定の大きさに収まらない
場合がある。この場合、液晶表示素子のBMにも光が当
たり不要な温度上昇を引き起こすので光源に使用できる
出力光束量の上限が下がってしまうことがある。また、
単板方式の投影型画像表示装置では、目標の画素開口部
をはみ出して更に隣の画素開口部に光が入った場合、特
に画面横方向の隣接画素はデルタ配列、ストライプ配列
の双方とも異なる色の画素であるので、混色が生じ、投
影画像の色再現性が著しく低下してしまう場合がある。
本構成は、使用する液晶表示素子の画素配列に合わせて
色分離・配列された2次光源像スポットを光学系の途中
に作り、このスポット面をマイクロレンズによって結像
することで液晶表示素子の画素開口部に所定の色の光を
集光するものである。しかし、迷光やレンズの収差など
の理由で、一部のスポットが所定の大きさに収まらない
場合がある。この場合、液晶表示素子のBMにも光が当
たり不要な温度上昇を引き起こすので光源に使用できる
出力光束量の上限が下がってしまうことがある。また、
単板方式の投影型画像表示装置では、目標の画素開口部
をはみ出して更に隣の画素開口部に光が入った場合、特
に画面横方向の隣接画素はデルタ配列、ストライプ配列
の双方とも異なる色の画素であるので、混色が生じ、投
影画像の色再現性が著しく低下してしまう場合がある。
【0149】そこで、本実施形態では、前記各実施形態
における2次光源像スポットの集光面付近、より正確に
はマイクロレンズアレイの各マイクロレンズが液晶表示
素子の画素開口部に結像する物面にBM相当の遮光マス
クを設ける。これにより、液晶表示素子の温度上昇や混
色の元となる光成分を遮断し、液晶表示素子の画素に到
達することを防ぐことができる。
における2次光源像スポットの集光面付近、より正確に
はマイクロレンズアレイの各マイクロレンズが液晶表示
素子の画素開口部に結像する物面にBM相当の遮光マス
クを設ける。これにより、液晶表示素子の温度上昇や混
色の元となる光成分を遮断し、液晶表示素子の画素に到
達することを防ぐことができる。
【0150】本発明の実施形態8について、図33から
図36を参照しながら説明する。実施形態8は実施形態
1から7のそれぞれの投影型カラー画像表示装置の光学
系のいずれにも適用できる。
図36を参照しながら説明する。実施形態8は実施形態
1から7のそれぞれの投影型カラー画像表示装置の光学
系のいずれにも適用できる。
【0151】図33は実施形態1のデルタ配列の液晶表
示素子を用いた投影型カラー画像表示装置に適用したと
きの概略構成図であり、遮光マスク57が、2次光源像
スポットの生じる位置の近傍、第2のフライアイレンズ
5の出射側の面に追加配置されている。実施形態1の様
に、使用する光学系が遮光マスクの位置で既にR、G、
Bに色分離されている場合は、液晶表示素子の画素開口
部も含めて相似形状のマスクを使用する。つまり、配列
ピッチと開口部の両方の相似比率が一致する遮光マスク
を用いる。
示素子を用いた投影型カラー画像表示装置に適用したと
きの概略構成図であり、遮光マスク57が、2次光源像
スポットの生じる位置の近傍、第2のフライアイレンズ
5の出射側の面に追加配置されている。実施形態1の様
に、使用する光学系が遮光マスクの位置で既にR、G、
Bに色分離されている場合は、液晶表示素子の画素開口
部も含めて相似形状のマスクを使用する。つまり、配列
ピッチと開口部の両方の相似比率が一致する遮光マスク
を用いる。
【0152】また、実施形態5の様に、遮光マスクを置
く位置、つまり2次光源像スポットの生じる近傍では色
分離されずに白色である場合は、色分離された時に一致
するように、開口部の数を減らす。
く位置、つまり2次光源像スポットの生じる近傍では色
分離されずに白色である場合は、色分離された時に一致
するように、開口部の数を減らす。
【0153】図34はデルタ配列の液晶表示素子9の場
合、図35はストライプ配列の液晶表示素子17の場合
の遮光マスクの例である。図34(a)、図35(a)
は遮光マスクの位置が色分離後の場合の遮光マスク、図
34(b)、図35(b)は色分離前の場合の遮光マス
クである。実施形態8の遮光マスク57は、図34
(a)の遮光マスクのタイプである。
合、図35はストライプ配列の液晶表示素子17の場合
の遮光マスクの例である。図34(a)、図35(a)
は遮光マスクの位置が色分離後の場合の遮光マスク、図
34(b)、図35(b)は色分離前の場合の遮光マス
クである。実施形態8の遮光マスク57は、図34
(a)の遮光マスクのタイプである。
【0154】実施形態2の様にストライプ配列の液晶表
示素子にマイクロレンズアレイとしてレンチキュラーレ
ンズを用いた場合には、レンチキュラーレンズに縦方向
の集光能力がないので、遮光マスクも図36のように縦
方向に開口部が連結したストライプ状のものを使用して
もよい。この場合、BMへの光照射と温度上昇は一部し
か防げないが、混色防止の効果をあげることができる。
示素子にマイクロレンズアレイとしてレンチキュラーレ
ンズを用いた場合には、レンチキュラーレンズに縦方向
の集光能力がないので、遮光マスクも図36のように縦
方向に開口部が連結したストライプ状のものを使用して
もよい。この場合、BMへの光照射と温度上昇は一部し
か防げないが、混色防止の効果をあげることができる。
【0155】実施形態1から7のいずれにも遮光マスク
を追加して混色や液晶表示素子の不要な温度上昇を防ぐ
ことができる。
を追加して混色や液晶表示素子の不要な温度上昇を防ぐ
ことができる。
【0156】上記の実施形態では、液晶表示装置を例に
本発明を説明したが、本発明は、画素構造を有する透過
型の表示装置であれば、液晶表示素子以外の画像表示素
子にも適用可能である。
本発明を説明したが、本発明は、画素構造を有する透過
型の表示装置であれば、液晶表示素子以外の画像表示素
子にも適用可能である。
【0157】本実施形態1から8においてRGBの色分
割を横方向に、それと直交する縦方向にP偏光とS偏光
の分離を行うのは、使用した液晶表示素子の画素配列に
合わせたからであり、もしも縦方向にRGBが順次繰り
返す画素構造であれば、色分離光学要素や色分離素子、
偏光変換光学素子の向きもそれに従って変更すればよ
い。マイクロレンズの画素に対する配置は、R画素を中
心に固定する必要はなく、他の色の画素を中心に設定し
てもよい。
割を横方向に、それと直交する縦方向にP偏光とS偏光
の分離を行うのは、使用した液晶表示素子の画素配列に
合わせたからであり、もしも縦方向にRGBが順次繰り
返す画素構造であれば、色分離光学要素や色分離素子、
偏光変換光学素子の向きもそれに従って変更すればよ
い。マイクロレンズの画素に対する配置は、R画素を中
心に固定する必要はなく、他の色の画素を中心に設定し
てもよい。
【0158】第2のフライアイレンズと第1の集光レン
ズの2つで液晶表示素子の画面に重なりあうように照明
される様にしたが、第1の集光レンズは必ずしも必要で
はなく、第2のフライアイレンズの各レンズの曲率と偏
心を調整することで、第1の集光レンズなしで同じ集光
状態を作ることも可能である。
ズの2つで液晶表示素子の画面に重なりあうように照明
される様にしたが、第1の集光レンズは必ずしも必要で
はなく、第2のフライアイレンズの各レンズの曲率と偏
心を調整することで、第1の集光レンズなしで同じ集光
状態を作ることも可能である。
【0159】色分離と偏光変換の順序は、実施形態1か
ら7で説明したような組み合わせがあるが、ダイクロイ
ックミラーによる色分離はP偏光とS偏光とで波長特性
が異なるのが普通なので、まず最初に偏光変換を行って
偏光方向を揃えてから色分離を行った方がより正確な色
分離ができ投影画像の色再現性も向上することができ
る。
ら7で説明したような組み合わせがあるが、ダイクロイ
ックミラーによる色分離はP偏光とS偏光とで波長特性
が異なるのが普通なので、まず最初に偏光変換を行って
偏光方向を揃えてから色分離を行った方がより正確な色
分離ができ投影画像の色再現性も向上することができ
る。
【0160】偏光変換素子において偏光方向を揃えるに
は実施形態の1/2波長板の他に液晶の旋光による偏光
軸の回転を利用することもできる。また、偏光の分離に
は実施形態のPBSプリズムの代わりに偏光選択反射板
(3M社製のDBEFなど)を反射面に配置しても同等
の機能を果たすことができる。
は実施形態の1/2波長板の他に液晶の旋光による偏光
軸の回転を利用することもできる。また、偏光の分離に
は実施形態のPBSプリズムの代わりに偏光選択反射板
(3M社製のDBEFなど)を反射面に配置しても同等
の機能を果たすことができる。
【0161】上述の実施形態においては、短冊アレイ状
の色分離光学要素もしくは偏光変換光学素子として、三
角柱を2つ組み合わせて四角柱とし、更にその四角柱を
並べて作る例を挙げたが、これらに限られない。例え
ば、図37(a)、(b)、(c)に示すように、反射
面としない境界面を接合してできる平行四辺形状やその
他の所定の四角形の柱状体を並べて作ってもその機能は
同等である。図37(a)および(b)は色分離光学要
素、(c)は偏光変換光学素子の例である。
の色分離光学要素もしくは偏光変換光学素子として、三
角柱を2つ組み合わせて四角柱とし、更にその四角柱を
並べて作る例を挙げたが、これらに限られない。例え
ば、図37(a)、(b)、(c)に示すように、反射
面としない境界面を接合してできる平行四辺形状やその
他の所定の四角形の柱状体を並べて作ってもその機能は
同等である。図37(a)および(b)は色分離光学要
素、(c)は偏光変換光学素子の例である。
【0162】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、光源
部からの白色光束は第1と第2のフライアイレンズの所
定の組あわせにより画像表示素子への照度分布、結果的
に投影画像の照度分布を均一化することができる。同時
に、第1と第2のフライアイレンズと組み合わせた色分
離素子によって、赤・緑・青の3色に色分離した2次光
源像のスポットの配列は、マイクロレンズアレイによっ
て画像表示素子の各画素の開口部に集光されるので、明
るい投影画像を得ることができる。さらに、偏光変換に
より照明光の利用効率を高め、更に明るい投影画像を得
ることもでき、しかもこれらはコンパクトな光学系で実
現できる。
部からの白色光束は第1と第2のフライアイレンズの所
定の組あわせにより画像表示素子への照度分布、結果的
に投影画像の照度分布を均一化することができる。同時
に、第1と第2のフライアイレンズと組み合わせた色分
離素子によって、赤・緑・青の3色に色分離した2次光
源像のスポットの配列は、マイクロレンズアレイによっ
て画像表示素子の各画素の開口部に集光されるので、明
るい投影画像を得ることができる。さらに、偏光変換に
より照明光の利用効率を高め、更に明るい投影画像を得
ることもでき、しかもこれらはコンパクトな光学系で実
現できる。
【0163】本発明の投影型カラー画像表示装置は、投
影型カラー液晶テレビジョンシステムや情報表示システ
ムに好適に適用される。
影型カラー液晶テレビジョンシステムや情報表示システ
ムに好適に適用される。
【図1】本発明の実施形態1の投影型カラー画像表示装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
【図2】図1に示す投影型カラー画像表示装置に備えら
れたマイクロレンズアレイと液晶表示素子の断面図であ
る。
れたマイクロレンズアレイと液晶表示素子の断面図であ
る。
【図3】図1に示す投影型カラー画像表示装置に備えら
れた第1のフライアイレンズの平面図である。
れた第1のフライアイレンズの平面図である。
【図4】図1に示す投影型カラー画像表示装置に備えら
れた第2のフライアイレンズの平面図である。
れた第2のフライアイレンズの平面図である。
【図5】図1に示す投影型カラー画像表示装置に備えら
れたマイクロレンズアレイのレンズ形状と液晶表示素子
の画素配置との関係を説明する図である。
れたマイクロレンズアレイのレンズ形状と液晶表示素子
の画素配置との関係を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態2の投影型カラー画像表示装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
【図7】図6に示す投影型カラー画像表示装置に備えら
れた第1のフライアイレンズの平面図である。
れた第1のフライアイレンズの平面図である。
【図8】図6に示す投影型カラー画像表示装置に備えら
れた第2のフライアイレンズの平面図である。
れた第2のフライアイレンズの平面図である。
【図9】図6に示す投影型カラー画像表示装置に備えら
れたマイクロレンズアレイと液晶表示素子の画素の配置
対応を説明する図である。
れたマイクロレンズアレイと液晶表示素子の画素の配置
対応を説明する図である。
【図10】図6に示す投影型カラー画像表示装置に備え
られた別の方式のマイクロレンズアレイと液晶表示素子
の画素の配置対応を説明する図である。
られた別の方式のマイクロレンズアレイと液晶表示素子
の画素の配置対応を説明する図である。
【図11】本発明の実施形態3の投影型カラー画像表示
装置の概略構成図である。
装置の概略構成図である。
【図12】図11における第1のフライアイレンズの平
面図である。
面図である。
【図13】図11における第2のフライアイレンズの平
面図と2次光源像スポット位置の説明図である。
面図と2次光源像スポット位置の説明図である。
【図14】本発明の実施形態4の投影型カラー画像表示
装置の概略構成図である。
装置の概略構成図である。
【図15】図14における色分離光学要素の構成図であ
る。
る。
【図16】図14における色分離光学要素による色分離
の模式図である。
の模式図である。
【図17】図14における第2のフライアイレンズの平
面図である。
面図である。
【図18】本発明の実施形態4の投影型カラー画像表示
装置に備えられた別の方式の色分離光学要素による色分
離の模式図である。
装置に備えられた別の方式の色分離光学要素による色分
離の模式図である。
【図19】本発明の実施形態4の投影型カラー画像表示
装置の別配置の概略構成図である。
装置の別配置の概略構成図である。
【図20】本発明の実施形態5の投影型カラー画像表示
装置の概略構成図である。
装置の概略構成図である。
【図21】本発明の実施形態5の別の色分離素子の構成
図である。
図である。
【図22】本発明の実施形態5の別の色分離素子の構成
図である。
図である。
【図23】本発明の実施形態5の投影型カラー画像表示
装置の別配置の概略構成図である。
装置の別配置の概略構成図である。
【図24】本発明に用いられる偏光変換光学素子の概略
構成図である。
構成図である。
【図25】図24における偏光変換光学素子の偏光変換
の模式図である。
の模式図である。
【図26】本発明の実施形態6の投影型カラー画像表示
装置の概略構成図である。
装置の概略構成図である。
【図27】図26における第2のフライアイレンズの平
面図と2次光源像スポットの配列を説明する図である。
面図と2次光源像スポットの配列を説明する図である。
【図28】別の偏光変換光学素子の概略構成図と偏光変
換の模式図である。
換の模式図である。
【図29】図28の偏光変換光学素子による2次光源像
スポットの配置変化を示す図である。
スポットの配置変化を示す図である。
【図30】本発明の実施形態7の投影型カラー画像表示
装置の概略構成図である。
装置の概略構成図である。
【図31】図30における色分離光学要素近傍の光の進
み方を説明する図である。
み方を説明する図である。
【図32】図30における第2のフライアイレンズの平
面図と2次光源像スポットの配列を説明する図である。
面図と2次光源像スポットの配列を説明する図である。
【図33】本発明の実施形態8の投影型カラー画像表示
装置の概略構成図である。
装置の概略構成図である。
【図34】デルタ配列の液晶表示素子用の遮光マスクの
平面図である。
平面図である。
【図35】ストライプ配列の液晶表示素子用の遮光マス
クの平面図である。
クの平面図である。
【図36】ストライプ配列の液晶表示素子用の別の遮光
マスクの平面図である。
マスクの平面図である。
【図37】短冊アレイ状の色分離光学要素や、偏光変換
光学素子の別の構成方法を説明する図である。
光学素子の別の構成方法を説明する図である。
【図38】従来のカラーフィルタレス単板式カラー画像
投影表示装置の概略構成図である。
投影表示装置の概略構成図である。
【図39】従来のカラーフィルタレス単板式カラー画像
投影表示装置の液晶表示素子断面と、マイクロレンズに
よる画素開口部への集光を説明する図である。
投影表示装置の液晶表示素子断面と、マイクロレンズに
よる画素開口部への集光を説明する図である。
1 白色光源(光源部) 2 放物面鏡(光源部) 3(3R、3G、3B) ダイクロイックミラー 4(4a〜4g) 第1のフライアイレンズ 5(5a〜5g) 第2のフライアイレンズ 6 フィールドレンズ(第1の集光レンズ) 7 フィールドレンズ(第2の集光レンズ) 8 マイクロレンズアレイ 9 液晶表示素子(デルタ配列) 10 出射側フィールドレンズ(投影光学系) 11 投影レンズ(投影光学系) 12a、12b 透明基板 12c 液晶層 13 BM(ブラックマトリクス) 14 UV−IRカットフィルタ 15 マイクロレンズ 16 画素開口部 17 液晶表示素子(ストライプ配列) 18(18a〜18i) 第1のフライアイレンズ 19(19a〜19i) 第2のフライアイレンズ 20 第1の集光レンズ 21 第2の集光レンズ 22 マイクロレンズアレイ 23 マイクロレンズ 24 レンチキュラーレンズ 25 レンチキュラーレンズアレイ(マイクロレンズア
レイ) 26(26a〜26i) 第1のフライアイレンズ 27(27a〜27i) 第2のフライアイレンズ 28a〜28i 2次光源像スポット 29a、29b 色分離光学要素 30a〜30c ダイクロイックプリズム 31 第2のフライアイレンズ 32 クロスダイクロイックプリズム 33 反射プリズム 34 色分離素子 35 三角プリズム 36(36a,36b,36c) 反射面 37 透明基板 38 平板ダイクロイックミラー 39、48 偏光変換光学素子 40、44 PBSプリズム 41、45 反射プリズム 42、47 1/2波長板 43 第2のフライアイレンズ 46 スペーサー四角柱 49 PBS(偏光ビームスプリッタ) 50 偏光分離反射面 51 S偏光光束 52 第2の反射面 53 P偏光光束 54 第2のフライアイレンズ 55 色分離光学要素 56 1/2波長板 57 遮光マスク 101 白色光源 102 球面反射鏡 103 コンデンサーレンズ 104R、G、B ダイクロイックミラー 105 マイクロレンズアレイ 106 マイクロレンズ 107 液晶表示素子 107a、107b 透明基板 107c 液晶層 108 フィールドレンズ 109 投影レンズ 110 スクリーン 111 BM(ブラックマトリクス)
レイ) 26(26a〜26i) 第1のフライアイレンズ 27(27a〜27i) 第2のフライアイレンズ 28a〜28i 2次光源像スポット 29a、29b 色分離光学要素 30a〜30c ダイクロイックプリズム 31 第2のフライアイレンズ 32 クロスダイクロイックプリズム 33 反射プリズム 34 色分離素子 35 三角プリズム 36(36a,36b,36c) 反射面 37 透明基板 38 平板ダイクロイックミラー 39、48 偏光変換光学素子 40、44 PBSプリズム 41、45 反射プリズム 42、47 1/2波長板 43 第2のフライアイレンズ 46 スペーサー四角柱 49 PBS(偏光ビームスプリッタ) 50 偏光分離反射面 51 S偏光光束 52 第2の反射面 53 P偏光光束 54 第2のフライアイレンズ 55 色分離光学要素 56 1/2波長板 57 遮光マスク 101 白色光源 102 球面反射鏡 103 コンデンサーレンズ 104R、G、B ダイクロイックミラー 105 マイクロレンズアレイ 106 マイクロレンズ 107 液晶表示素子 107a、107b 透明基板 107c 液晶層 108 フィールドレンズ 109 投影レンズ 110 スクリーン 111 BM(ブラックマトリクス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 33/12 G03B 33/12 H04N 9/31 H04N 9/31 C (72)発明者 高原 郁雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 浜田 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (17)
- 【請求項1】 白色光束を発生する光源部と、 複数のレンズを備え、該光源部の2次光源像を複数形成
する第1のフライアイレンズと、 該第1のフライアイレンズで形成される該複数の2次光
源像が形成される位置の近傍に配置され、少なくとも該
第1のフライアイレンズと同数のレンズを備えてなる第
2のフライアイレンズと、 該第2のフライアイレンズを構成する個々のレンズを通
過した光が重畳されて照射される、複数のレンズを有す
るマイクロレンズアレイと、 該マイクロレンズからの光を変調する、複数のカラー画
素を有する1枚の画像表示素子と、 該光源部から該マイクロレンズアレイまでの光路上に配
置され、該白色光束を赤・緑・青の色光束に色分離する
色分離素子と、 該画像表示素子から出射された光束を投影する投影レン
ズと、を有する投影型カラー画像表示装置であって、 該複数の2次光源像は、該画像表示素子の該複数のカラ
ー画素の配列と相似になるように、色分離・配列され、 該マイクロレンズアレイの該複数のレンズのそれぞれ
が、該色分離・配列された複数の2次光源像のそれぞれ
に対応した集光スポットを、該複数のカラー画素の対応
するカラー画素の位置に形成する、投影型カラー画像表
示装置。 - 【請求項2】 前記マイクロレンズアレイの前記複数の
レンズは、前記画像表示素子の前記複数のカラー画素
の、赤・緑・青のグループの配列ピッチの整数倍のピッ
チで配列されている、請求項1に記載の投影型カラー画
像表示装置。 - 【請求項3】 前記色分離素子は、前記光源部と前記第
1のフライアイレンズの間にあり、 該色分離素子から色分離された光束は、前記第1のフラ
イアイレンズに重畳して照射され、 該第1のフライアイレンズは、前記画像表示素子の前記
複数のカラー画素の配列と相似になるように、色分離・
配列された前記複数の2次光源像を形成する、請求項1
に記載の投影型カラー画像表示装置。 - 【請求項4】 前記色分離素子は、前記第2のフライア
イレンズの光源側に配置され、 該第2のフライアイレンズは、少なくとも前記第1のフ
ライアイレンズの前記レンズの3倍の数のレンズを備
え、前記画像表示素子の前記複数のカラー画素の配列と
相似になるように、色分離・配列された前記複数の2次
光源像を形成する、請求項1に記載の投影型カラー画像
表示装置。 - 【請求項5】 前記色分離素子は、前記第2のフライア
イレンズの光出射側に配置され、前記画像表示素子の前
記複数のカラー画素の配列と相似になるように、色分離
・配列された前記複数の2次光源像が仮想的に形成され
る、請求項1に記載の投影型カラー画像表示装置。 - 【請求項6】 前記色分離素子は、規則的に配列された
複数の色分離光学要素を有する短冊状のアレイであっ
て、 前記色分離素子は、前記第2のフライアイレンズの光源
側または出射側の近傍に配置され、前記2次光源像を、
前記画像表示素子の前記カラー画素の赤・緑・青の配列
方向に沿って、赤・緑・青に3等分の配列ピッチで色分
離する、請求項4または5に記載の投影型カラー画像表
示装置。 - 【請求項7】 前記色分離素子は、前記複数の色分離光
学要素と対応して設けられた複数の全反射ミラーを更に
有する、請求項6に記載の投影型カラー画像表示装置。 - 【請求項8】 前記色分離素子は、 赤・緑・青の内の2色を反射し、1色を透過する誘電体
多層膜からなる第1のダイクロイックプリズムまたはダ
イクロイックミラーと、 該第1のダイクロイックプリズムまたはダイクロイック
ミラーで反射された2色の光の内1色を、該第1のダイ
クロイックプリズムまたはダイクロイックミラーを透過
した光の進行方向と略一致するように反射する第2のダ
イクロイックプリズムまたはダイクロイックミラーと、 該第2のダイクロイックプリズムまたはダイクロイック
ミラーを透過した光を該第1のダイクロイックプリズム
またはダイクロイックミラーを透過した光の進行方向と
略一致するように反射する、第3のダイクロイックプリ
ズム、ダイクロイックミラー、全反射プリズムまたは全
反射ミラーの内いずれか一つと、を複数有し、これらが
規則的に配列されている、請求項6に記載の投影型カラ
ー画像表示装置。 - 【請求項9】 前記色分離素子は、 赤・緑・青の内の2色を異なる方向に反射し、1色を透
過する誘電体多層膜からなる第1のクロスダイクロイッ
クプリズムまたはクロスダイクロイックミラーと、 該第1のクロスダイクロイックプリズムまたはクロスダ
イクロイックミラーからの2色の反射光を該第1のクロ
スダイクロイックプリズムまたはクロスダイクロイック
ミラーを透過した光の進行方向と略同じ方向にそれぞれ
反射する第2のダイクロイックプリズム、ダイクロイッ
クミラー、全反射プリズムまたは全反射ミラーの内いず
れか一つと、を複数有し、これらが規則的に配列されて
いる、請求項6に記載の投影型カラー画像表示装置。 - 【請求項10】 前記色分離素子は、赤・緑・青の内の
1色を反射し、他を透過する第1の色分離面と、該第1
の色分離面を透過した2色の内の一方を反射し、他方を
透過する第2の色分離面と、該第2の色分離面を透過し
た光を反射する反射面とを有し、 該第1の色分離面と、該第2の色分離面と、該反射面と
が、おおむね平行に配置されている、請求項4または5
に記載の投影型カラー画像表示装置。 - 【請求項11】 前記色分離素子は、2枚もしくは3枚
の平板を有し、該2枚もしくは3枚の平板が有する面の
少なくとも3つの面に誘電体多層膜が形成されている請
求項10に記載の投影型カラー画像表示装置。 - 【請求項12】 前記色分離素子は、三角プリズムと、
1枚もしくは2枚の平板を有し、該三角プリズムと該1
枚もしくは2枚の平板が有する面の少なくとも3つの面
に、誘電体多層膜が形成されている請求項10に記載の
投影型カラー画像表示装置。 - 【請求項13】 前記第2のフライアイレンズの光源側
もしくは出射側の近傍に配置された偏光変換光学素子を
さらに有し、 該偏光変換光学素子は、前記複数の2次光源像を形成す
るそれぞれの光束を、前記色分離素子が赤・緑・青の3
つの波長域に色分離する方向とは直交する方向にP偏光
とS偏光に分離する偏光ビームスプリッタと、 該偏光ビームスプリッタで反射された偏光成分を該偏光
ビームスプリッタを透過した偏光成分の進行方向と略同
じ方向に反射する全反射プリズムまたは全反射ミラーと
を複数有し、これらが規則的に交互に短冊状に配列され
ており、 該偏光ビームスプリッタ、あるいは全反射プリズムまた
は全反射ミラーのどちらか一方の光出射側に偏光軸回転
素子を有する、請求項1から12のいずれかに記載の投
影型カラー画像表示装置。 - 【請求項14】 前記偏光変換光学素子は、規則的に交
互に短冊状に配列され前記偏光ビームスプリッタと前記
全反射プリズムまたは全反射ミラーとの間隙を規定する
スペーサを更に有する、請求項13に記載の投影型カラ
ー画像表示装置。 - 【請求項15】 前記光源部と前記第1のフライアイレ
ンズとの間に配置され、該光源部からの白色光束のP偏
光またはS偏光の一方を反射、他方を透過して分離する
偏光ビームスプリッタと、 該偏光ビームスプリッタを透過した偏光成分を再度偏光
ビームスプリッタに入射させる反射手段とを有する偏光
分離手段をさらに有し、 該偏光分離手段で分離されたP偏光とS偏光の光束は前
記第1のフライアイレンズに異なる角度で重畳されて照
射され、該第1のフライアイレンズが作るP偏光とS偏
光の2次光源像は、前記色分離素子が前記白色光束を色
分離する方向とは直交する方向に配列され、 該P偏光とS偏光の2次光源像が形成される位置の近傍
にあって、該P偏光とS偏光のどちらか一方の光路上に
配置された偏光軸回転素子をさらに有する、請求項1に
記載の投影型カラー画像表示装置。 - 【請求項16】 前記色分離素子が色分離する方向にお
いて、 前記2次光源像のスポットサイズと該2次光源像の色分
離後の配列ピッチの比が、前記画像表示素子の前記カラ
ー画素開口部のサイズと該カラー画素の配列ピッチの比
とほぼ等しいか小さい、請求項1に記載の投影型カラー
画像表示装置。 - 【請求項17】 前記第2のフライアイレンズの光源側
または出射側の近傍に、前記画像表示素子のカラー画素
開口部の形状と相似の開口を複数有する遮光マスクを更
に有する、請求項1に記載の投影型カラー画像表示装
置。
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