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JP2000069701A - 回転電機の波巻きコイルおよびその製造方法 - Google Patents

回転電機の波巻きコイルおよびその製造方法

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Publication number
JP2000069701A
JP2000069701A JP10237624A JP23762498A JP2000069701A JP 2000069701 A JP2000069701 A JP 2000069701A JP 10237624 A JP10237624 A JP 10237624A JP 23762498 A JP23762498 A JP 23762498A JP 2000069701 A JP2000069701 A JP 2000069701A
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Japan
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conductor
slot
coil
crossover
transition
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JP10237624A
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Toshiichi Kato
敏一 加藤
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】板状山形渡り導体式波巻きコイルのコイルエン
ドのスペースや抵抗電力損失の低減が可能であり、しか
もその冷却性に優れ、かつ、作成が容易な回転電機の波
巻き巻線及びその巻装方法を提供すること。 【解決手段】回転電機の波巻き巻線は、コイル導体を細
板状導体により形成し、スロット内に挿入されるスロッ
ト導体部21と、一対のスロット導体部の端部間を接続
する渡り導体部22からなり、この渡り導体部22を略
周面上にて山形に形成し、この渡り導体部22の先端部
(山頂部)22aにて折り重ねるか又は段差を設けるこ
とにより、渡り導体部22の一半部を他半部に比較して
その厚さ方向に厚さ分だけ変位させる。更に、コイルエ
ンドの径内側の渡り導体部22を径外側の渡り導体部2
2よりもコアの軸方向へ突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の波巻き
巻線及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】モータ・発電機等の回転電機の固定子巻
線や回転子巻線の巻装方法として、1磁極に所定巻数の
導体を巻装し、巻装終了後、次の磁極に移る集中巻き巻
装方式と、導体を波状に巻装していく波巻き巻装方式と
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、集中巻
きの場合、巻装を磁極毎に行っていくため製作に時間が
かかる。また、波巻きの場合、回転電機に広く使用され
ている三相コイルを巻装する場合、巻装作業が煩雑とな
り、更に巻装作業上、大断面積のコイル導体を使用する
のが困難であるため、コイル導体の抵抗電力損失が大き
く、コイル導体のスロット占積率の向上も簡単ではなか
った。更に、コイルエンドが大きくなってその合計導体
長が増加し、コイルエンドにおける抵抗電力損失が増大
するという問題もあった。
【0004】波巻きにおけるこれらの問題を解決するた
めに、本発明者らは、コイル導体を細板状導体により形
成し、スロット内に挿入される往き導体部の端部と還り
導体部の端部とを接続する渡り導体部を略周面上にて山
形に形成し、この渡り導体部の先端部(山頂部)にて折
り重ねるか又は段差を設けることにより、渡り導体部の
一半部を他半部に比較してその厚さ方向に厚さ分だけ変
位させた構成のコイルエンドをもつ回転電機の波巻き巻
線構造(以下、板状山形渡り導体式波巻きコイルとい
う)を開発した。
【0005】ところが、この板状山形渡り導体式波巻き
コイルのコイルエンドは、各渡り導体部が極めて高密度
に重なり合うので、放熱性に劣るという問題があった。
また、渡り導体部のピッチ(周方向幅)は径内側へ移行
するにつれて短縮する必要があるが、このような渡り導
体部のピッチ調整は渡り導体部の長さの短縮を必要と
し、コイル導体の折り曲げ作成作業が煩雑であった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、上記板状山形渡り導体式波巻きコイルのコイルエ
ンドのスペースや抵抗電力損失の低減が可能であり、し
かもその冷却性に優れ、かつ、作成が容易な回転電機の
波巻き巻線及びその巻装方法を提供することをその目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の回転電機の波巻
き巻線は、上述した板状山形渡り導体式波巻きコイル構
造を有するので、あらかじめ成形したコイルをスロット
に挿入するだけで巻装を完了することができ、巻装作業
が容易となる。また、巻装作業中に湾曲などのコイル導
体塑性変形作業がないので大断面積のコイル導体を使用
することができ、コイル導体のスロット占積率も向上す
ることができ、更に、コイルエンドの合計導体長の短縮
も実現できるのでコイルの抵抗電力損失を減少すること
ができる。
【0008】更に、コイルエンドの必要スペースも従来
の波巻き巻線に比較して格段に縮小することができる。
更に本構成では、径方向に積層される複数の渡り導体部
の軸方向長さを異なるようにしたので、渡り導体部、特
に径方向中央部に位置する渡り導体部の露出表面積(他
の渡り導体部と重ならない部分の表面積)を増大するこ
とができ、その冷却性を向上することができる。
【0009】請求項2記載の構成によれば請求項1記載
の回転電機の波巻き巻線において更に、各渡り導体部は
細板状導体を折り曲げてなる折り曲げ端部を軸方向先端
部にそれぞれ一個づつ有する構造(折り曲げ構造)を採
用するので、上記板状山形渡り導体式波巻きコイルの渡
り導体部を簡単に作製することができる。なお、上記板
状山形渡り導体式波巻きコイルの渡り導体部は、上記折
り曲げ構造の他に、渡り導体部の軸方向先端部にて径方
向へ径方向へ約渡り導体部の厚さ分だけ変位する構造
(以下、段差構造という)のものを採用してもよい。
【0010】請求項3記載の構成によれば請求項1また
は2記載の回転電機の波巻き巻線において更に、各渡り
導体部は互いに等しい長さを有する。このようにすれ
ば、波巻き巻線すなわちコイル製造作業を簡素化するこ
とができる。すなわち、コイルエンドにて径方向に隣接
する二つの渡り導体部のうち、径内側の渡り導体部のピ
ッチすなわち周方向幅Liは、渡り導体部の厚さをt、
径内側の渡り導体部のコア中心からの半径をrとした場
合、径外側の渡り導体部のピッチすなわち周方向幅Lo
よりも、r/(r+t)の割合で短くなっている。とこ
ろが本構成では、各渡り導体部の長さは等しいので、そ
の結果、径内側の渡り導体部は径外側の渡り導体部より
も軸方向に突出することになる。
【0011】換言すれば、スロット挿入前に各渡り導体
部を等ピッチで作成したとしても、径内側の渡り導体部
の軸方向先端部を径外側の渡り導体部のそれに比較して
軸方向へ突出させることにより渡り導体部のピッチすな
わち周方向幅を再調整して問題なくスロット導体部をス
ロットへ挿入することができる。したがって、この実施
例によれば、請求項1記載のコイルエンド冷却効果の向
上の他に製造作業の簡素化を実現することができる。
【0012】請求項4記載の製造方法は、上述した請求
項3記載の等長の渡り導体部をもつ波巻き巻線の製造方
法であって、各渡り導体部を等ピッチで形成した後で、
かつ、各渡り導体部をスロットに挿入する前に、各スロ
ット導体部がそれぞれスロット内で径方向に隣接可能な
ように渡り導体部の塑性変形により各渡り導体部のピッ
チを調整するので、簡単に上記板状山形渡り導体式波巻
きコイルを作成することができる。
【0013】なお、上記ピッチ調整は、渡り導体部の塑
性変形で行ってもよく、弾性変形で行ってもよい。ま
た、スロット導体部の一端側の渡り導体部の軸方向先端
部と、スロット導体部の他端側の渡り導体部の軸方向先
端部とを互いに逆向きに引っ張って調整することができ
る。なお、本構成のほかに渡り導体部の軸方向先端部を
適切な角度に一挙に折り曲げて作成してもよい。
【0014】
【発明を実施するための態様】本発明の好適な態様を以
下の実施例により説明する。
【0015】
【実施例1】本発明の波巻き巻線を固定子巻線に適用し
た三相モータの実施例を説明する。図1はこのモータの
固定子の平面図を示し、図2は正面図を示し、図3〜図
10に固定子コイル作成手順を示し、図11はコイルエ
ンドの径外側に位置する渡り導体部21を示し、図12
はコイルエンドの径内側に位置する渡り導体部21を示
す。
【0016】1は薄板状の電極鋼板を積層した固定子コ
アで、内径側に開口する多数のスロットを有する。各ス
ロット内には、星型接続された三相二層波巻き型の固定
子コイル(以下、単にコイルともよぶ)2が巻装されて
おり、スロット入り口部には、コイルのスロットからの
飛出しを防止する板状のウエッジ4が嵌着されている。
また、スロットの内周部にはコイル2とコア1とを絶縁
するインシュレータ3が挿入されている。
【0017】コイル2は、スロット内に挿入される直線
状のスロット導体部21と、スロット導体部21と一体
に形成される渡り導体部22とを有し、渡り導体部22
の両端は、2スロット挟んだ両側のスロットに挿入され
る一対のスロット導体部21の同一端部に個別に接続さ
れている。コイル2は、図1に示すように、三つの相コ
イル2a、2b、2cからなり、スロット導体部21
は、図3に示すように、各相コイル2a、2b、2cの
始端23〜25からみて離れる往き方向へ延在する往き
導体部21aと、各相コイル2a、2b、2cの始端2
3〜25からみて近づく還り方向へ延在する還り導体部
21bとからなる。したがって、スロット両側のコイル
エンド部2dは、正確にはスロット導体部21の両側の
端部と渡り導体部22とで構成され、各渡り導体部22
は、図1に示すように、スロット導体部21に対して周
方向へ斜めに折れ曲がっており、渡り導体部22の中央
部で折り曲げられて、その軸方向先端部で山形になって
いる。
【0018】更に詳しく言えば軸方向先端部にて径方向
に折り重ねられて重なる折り曲げ端部22aを各一個づ
つ有する。したがって、渡り導体部22の軸方向先端部
22aのこの折り重ねにより、この渡り導体部22の両
端から延在する一対のスロット導体部21にその厚さに
等しい径方向変位が付与される。なお、渡り導体部22
の軸方向先端部22aを折り重ねる代わりに、塑性変形
により段差部を形成しても、同様に渡り導体部22の両
端から延在する一対のスロット導体部21にその厚さに
等しい径方向変位が付与することができる。そして、渡
り導体部22のこの軸方向先端部22aは隣接する渡り
導体部22とは径方向に重ならないので、上記径方向の
折り曲げ又は段差付与が支障なく実施できるようになっ
ている。
【0019】以下、コイル2について更に詳しく説明す
る。コイル2は、図3に示すように、1スロットピッチ
ずつ離れて平行に配列された6本のコイル導体201〜
206を有し、コイル導体201、204が相コイル2
aを構成し、コイル導体203、206が相コイル2b
を構成し、コイル導体202、205が相コイル2cを
構成している。各コイル導体201〜206は固定子コ
ア1の径方向に薄く周方向に広い略角形断面形状を有し
ている。
【0020】また、第m(mは整数)番目のコイル導体
の第n(nは整数)番目のスロット導体部21は、第m
番目のコイル導体の第n−1番目又は第n+1番目のス
ロット導体部21が収容されるスロットに対して電気角
180度離れたスロット、すなわち、3スロットピッチ
離れたスロットに収容されている。なお、この3スロッ
トピッチ離れたスロットには、第m−3番目又は第m+
3番目のコイル導体のスロット導体部21とともに収容
される。
【0021】更に、6本のコイル導体201〜206の
各始端のうち、2、4、6番目の始端は互いに短絡され
て中性点とされ、残る1、3、5番目の始端は、三相星
型接続された各相コイル2a、2b、2cの端子をな
す。コイル導体201〜206の具体的な製造方法につ
いて図3〜図10にに示す作製手順を参照して説明す
る。
【0022】まず、図3に示すように、6本のコイル導
体201〜206を1スロットピッチずつ離れて平行に
配置する。スロット導体部21及び渡り導体部22はそ
れぞれ直線帯状に形成されており、渡り導体部22はス
ロット導体部21に対して適当な角度(ここでは約60
度)で斜設されている。なお、23はコイル導体201
の始端であり、24はコイル導体203の始端であり、
25はコイル導体205の始端であり、26はコイル導
体202の始端であり、27はコイル導体204の始端
であり、28はコイル導体206の始端である。
【0023】次に、図4に示すように、コイル導体20
1〜206の始端23〜28から数えて最初の6個の渡
り導体部22をその中央部(図3に破線で示す)で、最
初のスロット導体部21が下となるように(谷折りで)
折り曲げる。なお、図3において、各コイル導体201
〜206の始端23〜28から数えて最初のスロット導
体部21と次のスロット導体部21とは3スロットピッ
チ離れて形成されており、これによりコイル導体201
の二番目のスロット導体部21はコイル導体204の最
初のスロット導体部21の上に重なり、以下同様に、コ
イル導体202の二番目のスロット導体部21はコイル
導体205の最初のスロット導体部21の上に重なり、
コイル導体203の二番目のスロット導体部21はコイ
ル導体206の最初のスロット導体部21の上に重な
る。
【0024】次に、図5に示すように、コイル導体20
1〜206の始端23〜28から数えて二番目の6個の
渡り導体部22をその中央部(図4に破線で示す)で、
二番目のスロット導体部21が三番目のスロット導体部
21の上となるように(山折りで、すなわち最初の折り
曲げ方向と同一回転方向へ)折り曲げる。これによりコ
イル導体201の三番目のスロット導体部21はコイル
導体204の二番目のスロット導体部21の下に重な
り、以下同様に、コイル導体202の三番目のスロット
導体部21はコイル導体205の二番目のスロット導体
部21の下に重なり、コイル導体203の三番目のスロ
ット導体部21はコイル導体206の二番目のスロット
導体部21の下に重なる。これにより、三番目のスロッ
ト導体部21は最初のスロット導体部21とスロット内
で同じ深さ(最も深い位置)に無理なく収容される。
【0025】以下、図6に示すように、順次、谷折り、
山折り、谷折りと同一回転方向へ折り曲げることによ
り、6本のコイル導体201〜206を各スロットに2
層に収容する。その結果、ロータ磁極数から1を引いた
回数だけ折り曲げることにより、各コイル導体201〜
206は一周することになり、スロット内に2層に2タ
ーン分のコイルが形成される。
【0026】次に、図7に示すように、いままでと反対
回転方向へ(すなわち上記最初の2ターン形成の最後の
折り曲げが谷折りとなるので、再び谷折りで)折り曲げ
る。これにより、その後のスロット導体部21はスロッ
ト内で3、4層目に円滑に配置されることができる。以
下、図8に示すように、順次、谷折り、山折り、谷折り
と最初の2ターンと反対回転方向へ折り曲げることによ
り、6本のコイル導体201〜206を各スロットに4
層に収容する。その結果、再度、ロータ磁極数から1を
引いた回数だけ折り曲げることにより、各コイル導体2
01〜206は次の一周を行うことになり、スロット内
に4層に4ターン分のコイルが形成される。以下、必要
なターン数が上記と同じ手順で作製される。
【0027】次に、所定ターンを作製した後、図8に示
すように、コイル導体201〜206の最終渡り導体部
22bは、いままでの渡り導体部22に対して約半分の
長さとされ、かつ、コイル導体204〜206の最終渡
り導体部22bはそれ以外の渡り導体部22及び最終渡
り導体部22bと線対称方向に斜設されている。その結
果、図10に示すように、コイル導体201、204の
最終渡り導体部22bの先端部は重なり、コイル導体2
02、205の最終渡り導体部22bの先端部は重な
り、コイル導体203、206の最終渡り導体部22b
の先端部は重なり、これら重なり部分を溶接することに
より、三相ステータコイルが形成されることになる。更
に具体的に説明すれば、図9に示すようにコイル導体2
01〜203の折り曲げを行い、その後、図10に示す
ようにコイル導体204〜206の折り曲げを行って、
上記重なりを形成し、溶接すればよい。
【0028】次に、上述のように作製されたコイル2を
固定子コア1の各スロットに挿入され、次にまたはスロ
ット挿入前にコイル導体202、204、206の始端
を短絡して中性点とする。以下、本実施例の要部を図1
1、図12を参照して以下に説明する。図11は、図2
に示すように径方向に5層に隣接するスロット導体部2
1及び渡り導体部22のうち、最も径外側のスロット導
体部21及び渡り導体部22を示し、図12は、最も径
内側のスロット導体部21及び渡り導体部22を示す。
【0029】径内側の渡り導体部22(図12参照)の
ピッチすなわち周方向幅Liは、渡り導体部22の厚さ
をt、径内側の渡り導体部22のコア中心からの半径を
rとした場合、径外側の渡り導体部22のピッチすなわ
ち周方向幅Loよりも、r/(r+t)の割合で短くな
っている。この渡り導体部22の周方向幅の変更は、図
3〜図10の工程で渡り導体部22の周方向幅がすべて
等しいコイル2を作成後、スロット導体部21の両側の
渡り導体部22、22を治具で把持してスロット導体部
21の延在する方向へ互いに逆方向へ一挙に引っ張り、
これにより渡り導体部22の角度すなわちその周方向幅
を必要な値に調整すればよい。
【0030】その結果、各渡り導体部22の周方向幅は
それが挿入されるスロットのピッチに等しくなってスロ
ット導体部21のスロットロットへの円滑な挿入が可能
となり、更に径内側の渡り導体部22は径外側の渡り導
体部22よりも軸方向に突出することになるので、各渡
り導体部22の先端部は従来より良好に冷却空気流によ
り冷却されることになる。
【0031】なお、このピッチ調整は、渡り導体部22
の塑性変形で行ってもよく、弾性変形で行ってもよい。
すなわち、上記治具で両渡り導体部22、22をスロッ
ト導体部21の延在する方向へ引っ張りつつ、スロット
導体部21をスロットに挿入してもよい。
【0032】
【変形態様】まず、導体を複数本周方向に並べて1本の
コイル導体としてもよい。また、コイル導体201〜2
06はあらかじめ渡り導体部22をスロット導体部21
に対して斜設するのではなく、折り曲げ時に屈曲して渡
り導体部22としてもよい。
【0033】また、6本のコイル導体201〜206で
たとえば偶数ターン分のコイル(本発明でいうコイル
群)を作り、更に他の6本のコイル導体でたとえば偶数
ターン分のコイル(本発明でいうコイル群)を作り、こ
れらコイル群同士を半分の長さの渡り導体部22を重ね
て溶接する手法などにより接続してもよい。コイル導体
201と204、コイル導体202と205、コイル導
体203と206と上述したそれぞれの最終渡り導体部
で折り曲げて作製してから、図3から順にコイル成形し
てもよい。
【0034】更に、コイル導体202、204、206
の始端を短絡する代わりにデルタ接続を行うことも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の波巻き巻線を固定子巻線に適用した
三相モータの実施例における固定子の平面図である。
【図2】 図1に示す固定子の正面図である。
【図3】 図1、図2に示す固定子コイルの作成手順を
示す工程図である。
【図4】 図1、図2に示す固定子コイルの作成手順を
示す工程図である。
【図5】 図1、図2に示す固定子コイルの作成手順を
示す工程図である。
【図6】 図1、図2に示す固定子コイルの作成手順を
示す工程図である。
【図7】 図1、図2に示す固定子コイルの作成手順を
示す工程図である。
【図8】 図1、図2に示す固定子コイルの作成手順を
示す工程図である。
【図9】 図1、図2に示す固定子コイルの作成手順を
示す工程図である。
【図10】 図1、図2に示す固定子コイルの作成手順
を示す工程図である。
【図11】 スロットの径外側に挿入されるスロット導
体部21及びそれから延在する渡り導体部22を示すコ
イル2の展開図である。
【図12】 スロットの径内側に挿入されるスロット導
体部21及びそれから延在する渡り導体部22を示すコ
イル2の展開図である。
【符号の説明】
1は固定子コア、2はコイル、21はスロット導体部、
22は渡り導体部、22aは折り曲げ端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアの各スロットに交互に挿通される往き
    導体部及び還り導体部からなるスロット導体部と、前記
    スロット導体部と一体に形成されて前記往き導体部及び
    還り導体部の同一側端部を接続する渡り導体部とからな
    るコイル導体を有する回転電機の波巻き巻線において、 厚さ方向がコアの径方向となる姿勢で延設された細板状
    導体からそれぞれなる複数の前記渡り導体部を前記径方
    向に積層して構成されるコイルエンドを有し、 前記径方向に積層される複数の前記渡り導体部の軸方向
    長さは異なることを特徴とする回転電機の波巻き巻線。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回転電機の波巻き巻線にお
    いて、 各前記渡り導体部は、前記細板状導体を折り曲げてなる
    折り曲げ端部を軸方向先端部にそれぞれ一個づつ有する
    ことを特徴とする回転電機の波巻き巻線。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の回転電機の波巻き
    巻線において、 各前記渡り導体部は互いに等しい長さを有することを特
    徴とする回転電機の波巻き巻線。
  4. 【請求項4】請求項3記載の回転電機の波巻き巻線の製
    造方法において、 最終的に前記スロット内で径方向に隣接する各前記渡り
    導体部を等ピッチで形成した後で、かつ、前記各渡り導
    体部を前記スロットに挿入する前に、各スロット導体部
    がそれぞれ前記スロット内で径方向に隣接可能なように
    前記渡り導体部の周方向幅を調整することを特徴とする
    回転電機の波巻き巻線の製造方法。
JP23762498A 1998-08-24 1998-08-24 回転電機の波巻きコイルおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3823556B2 (ja)

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