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JP2000056668A - ドライビングシミュレータ - Google Patents

ドライビングシミュレータ

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Publication number
JP2000056668A
JP2000056668A JP10236366A JP23636698A JP2000056668A JP 2000056668 A JP2000056668 A JP 2000056668A JP 10236366 A JP10236366 A JP 10236366A JP 23636698 A JP23636698 A JP 23636698A JP 2000056668 A JP2000056668 A JP 2000056668A
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JP
Japan
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steering
actuator
torque
unit
control
Prior art date
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Application number
JP10236366A
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English (en)
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Inventor
Katsutoshi Nishizaki
勝利 西崎
Shiro Nakano
史郎 中野
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
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Publication of JP2000056668A publication Critical patent/JP2000056668A/ja
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】任意の制御ロジックに基づき、ドライバーへの
操舵反力の伝達を含む車両挙動のシミュレーションを容
易に行えるドライビングシミュレータを提供する。 【解決手段】主制御部21は、主記憶部24に記憶される主
プログラムに従い、舵角入力部を含む入力部4、6、7
により生成された信号に応じて、少なくとも一つの制御
パラメータを演算する。制御パラメータに応じて主制御
部により制御されるアクチュエータの動きにより車両挙
動のシミュレーションがなされる。付加制御部22は、付
加記憶部25に記憶される付加プログラムに従い、共有記
憶部23に記憶される制御パラメータの中の少なくとも一
つの変更量を演算する。主制御部21によるアクチュエー
タ3、5の制御時に、その変更量だけ制御パラメータが
変更される。その舵角入力部4の操作反力付加用アクチ
ュエータ5が、トルクセンサ4cにより検知される操作
トルクに応じてフィードバック制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバーへの操
舵反力の伝達を含むシミュレーションを行うことができ
るドライビングシミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドライビングシミュレータとし
て、オペレータの操作によって信号を生成する入力部
と、プログラムを記憶する記憶部と、そのプログラムに
従い、その入力部により生成された信号に応じて制御パ
ラメータを演算する制御部と、その制御パラメータに応
じて制御部により制御される映像表示部及びアクチュエ
ータとを備え、そのアクチュエータの動きにより車両挙
動のシミュレーションがなされるものが用いられてい
る。その車両挙動の一つとしてドライバーへの操舵反力
の伝達がシミュレーションされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のドライビングシ
ミュレータによりシミュレーションされる車両挙動は、
実際の車両における操舵量、駆動力、制動力等の車両挙
動に影響を与える因子に応じた実際の車両挙動をモデル
化したものである。その車両挙動モデルをシミュレーシ
ョンするプログラムは、実際の車両挙動に関する既存の
データベースに基づき作成されている。
【0004】そのため、従来のドライビングシミュレー
タでは、既存のデータベースが存在しない車両挙動のシ
ミュレーションを正確に行うのは困難であった。例え
ば、障害物検知センサを有し、検知された障害物に向か
う操舵が抑制されるように制御される車両の挙動は、そ
の操舵抑制力の変化に応じて変化する。しかし、そのよ
うな操舵抑制力の変化に応じたドライバーに伝達される
操舵反力等の車両挙動に関する充分なデータベースは存
在しないため、従来のドライビングシミュレータでは操
舵抑制力を作用させた時の車両挙動、特にドライバーへ
の操舵反力の伝達を正確にシミュレーションすることは
できなかった。
【0005】そのような既存のデータベースが充分に存
在しない車両挙動のシミュレーションを正確に行うに
は、汎用性に欠ける大規模な専用プログラムを作成し、
そのプログラムに従ってドライビングシミュレータのア
クチュエータを制御する必要がある。例えば、車両の安
全性や安定性等の性能向上のために新規なロジックに基
づき制御される車両を開発する場合、その制御ロジック
に基づく車両挙動をドライビングシミュレータにより検
証するための大規模な専用プログラムを作成する必要が
あった。しかし、大規模な専用プログラムの作成には多
大な労力、時間、コストを要することから開発効率が低
下し、また、専用プログラムでしかシミュレーションを
行うことができないためドライビングシミュレータの稼
働率が低下する。
【0006】本発明は、上記問題を解決することのでき
るドライビングシミュレータを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、オペレータの
操作によって信号を生成する入力部と、主プログラムを
記憶する主記憶部と、その主プログラムに従い、その入
力部により生成された信号に応じて少なくとも一つの制
御パラメータを演算する主制御部と、その制御パラメー
タに応じて主制御部により制御される、映像表示部及び
アクチュエータの中の少なくとも一方とを備え、その映
像表示部及びアクチュエータの中の少なくとも一方の制
御により車両挙動のシミュレーションがなされるドライ
ビングシミュレータに適用される。
【0008】本発明は、そのドライビングシミュレータ
において、付加プログラムを記憶する付加記憶部と、共
有記憶部と、その付加プログラムに従い、その共有記憶
部に記憶された制御パラメータの中の少なくとも一つの
変更量を演算する付加制御部とが設けられ、前記映像表
示部及びアクチュエータの中の少なくとも一方の制御に
際して、その共有記憶部に記憶された変更量に基づいて
制御パラメータを主制御部により変更することが可能と
されている。これにより、制御パラメータに応じたアク
チュエータの動きに対応する車両挙動のシミュレーショ
ンを行うことができる。また、その制御パラメータの中
の少なくとも一つの変更量を演算し、その変更量に基づ
いて制御パラメータを変更することで、その変更量に応
じて変更されるアクチュエータの動きに対応する車両挙
動シミュレーションを行うことができる。その制御パラ
メータは、主記憶部に記憶された主プログラムに従い、
入力部により生成された信号に応じて主制御部により演
算され、共有記憶部に書き込まれる。その共有記憶部に
記憶された制御パラメータの変更量が、付加記憶部に記
憶された付加プログラムに従い付加制御部により演算さ
れ、共有記憶部に書き込まれる。その主制御部によりア
クチュエータが制御される際、その共有記憶部に記憶さ
れた変更量に基づいて制御パラメータが変更される。す
なわち、その変更量に応じて変更されるアクチュエータ
の動きに対応する車両挙動シミュレーションは、制御パ
ラメータの変更量を演算するための付加プログラムを作
成するだけで行うことができる。
【0009】さらに本発明においては、前記入力部とし
て舵角入力部が設けられる。その舵角入力部は、オペレ
ータにより回転操作される操作部と、この操作部の回転
角度に応じた舵角信号を生成する角度センサと、この操
作部の操作トルクに応じた操舵トルク信号を生成するト
ルクセンサとを有する。前記アクチュエータとして前記
舵角入力部への操作反力付加用アクチュエータが設けら
れる。制御パラメータとして操舵トルクが前記舵角信号
に基づき主プログラムに従い演算される。その操舵トル
クの変更量が前記付加プログラムに従い演算される。そ
の変更量に基づいて変更された操舵トルクと前記トルク
センサにより検知される操作トルクとの偏差をなくすよ
うに、その操作反力付加用アクチュエータが主制御部に
より制御される。この構成によれば、操作部の回転角度
に応じて演算される操舵トルクに応じて、操作反力付加
用アクチュエータにより操作部に操作反力を作用させる
ことができる。これにより、操舵反力の伝達のシミュレ
ーションを行うことができる。その操作部の操作反力
は、付加プログラムに従い演算される操舵トルクの変更
量に応じた操作反力付加用アクチュエータの動きに対応
するので、多様な操舵反力の伝達シミュレーションを、
付加プログラムを作成するだけで行うことができる。ま
た、その操作反力付加用アクチュエータは、オペレータ
による操作部の操作トルクに応じてフィードバック制御
されるので、そのシミュレーションを正確に行うことが
できる。
【0010】前記舵角信号に対応する角度が設定値以上
である時に、前記操作部の回転操作を阻止可能なトルク
を前記操作反力付加用アクチュエータが発生するよう
に、前記操舵トルクの変更量が付加プログラムに従い演
算されるのが好ましい。これにより、操作部の操作範囲
を機械的なストッパーを設けることなく制限することが
できるので、車両挙動のシミュレーションにおける操舵
限界の設定を容易に行うことができる。
【0011】前記アクチュエータとしてオペレータを支
持する本体の作動用アクチュエータを備え、前記操作部
の回転操作を阻止可能なトルクを前記操作反力付加用ア
クチュエータが発生するように、前記操舵トルクの変更
量が演算されると共に、主プログラムにおいて前記舵角
信号に基づき演算される本体作動用アクチュエータの制
御パラメータの変更量として、その制御パラメータを操
舵トルクに基づき演算した場合の値が付加プログラムに
従い演算され、その本体作動用アクチュエータの制御パ
ラメータとして付加プログラムに従い演算された値が用
いられるのが好ましい。これにより、ステアリングホイ
ールと車輪とが機械的に連結されておらず、固定された
ステアリングホイールにドライバーが作用させる操舵ト
ルクに応じて操舵される車両の挙動をシミュレーション
できる。すなわち、上記構成によれば、操作部の回転操
作を阻止可能なトルクを前記操作反力付加用アクチュエ
ータにより発生させることで、ステアリングホイールを
回転させることなく固定した状態をシミュレーションで
きる。また、操作部にオペレータが作用させる操作トル
クに基づき、本体作動用アクチュエータの制御パラメー
タを求めることで、ドライバーがステアリングホイール
に作用させる操舵トルクに応じた車両挙動を、その操作
部にオペレータが作用させるトルクに応じた本体の動き
によりシミュレーションできる。
【0012】その主制御部により互いに相関する複数の
制御パラメータが演算され、その付加制御部により制御
パラメータの一部の変更量が演算される時、その主制御
部により、その変更量だけ変更された制御パラメータの
一部に応じて共有記憶部に記憶される制御パラメータの
残部を変更することが可能とされ、その共有記憶部に記
憶される制御パラメータに応じて主制御部により前記ア
クチュエータが制御されるのが好ましい。これにより、
その制御パラメータの一部の変更に応じて制御パラメー
タの残部を変更し、その制御パラメータの残部の変更量
に応じて変更されるアクチュエータの動きに対応する車
両挙動シミュレーションを行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1、図2に示すドライビングシミ
ュレータ1は、オペレータを支持する本体2、この本体
2の作動用アクチュエータ3、ステアリングホイールを
模した舵角入力部4、その舵角入力部4への操作反力付
加用アクチュエータ5、アクセルペダルを模した駆動力
入力部6、ブレーキペダルを模した制動力入力部7、各
アクチュエータ3、5を制御する制御装置8、映像表示
部9、およびモード選択スイッチ10を備えている。
【0014】その本体2は、支持プレート2aと、この
支持プレート2a上に設けられるオペレータシート2b
と、その支持プレート2aの周縁部に設けられる柵2c
を有する。
【0015】その本体2の作動用アクチュエータ3は、
一端が支持プレート2aにリンク接続され、他端が床上
のベース11にリンク接続された複数の電動シリンダに
より構成される。各電動シリンダの伸縮により本体2を
任意方向に作動させることが可能とされている。この本
体作動用アクチュエータ3は制御装置8に接続されてい
る。なお、本体作動用アクチュエータ3の構成は、車両
挙動のシミュレーションを行うことができるように本体
2を作動させることができれば特に限定されない。
【0016】その舵角入力部4は、その本体2に回転操
作可能に取り付けられる操作部4aと、この操作部4a
の回転角度を検知する角度センサ4bと、この操作部4
aの操作トルクを検知するトルクセンサ4cとを有す
る。その角度センサ4bは上記制御装置8に接続され、
その本体2上のオペレータによる操作部4aの回転操作
により回転角度に応じた舵角信号を生成し、その舵角信
号は制御装置8に送られる。そのトルクセンサ4cは上
記制御装置8に接続され、その本体2上のオペレータに
よる操作部4aの操作トルクに応じた操舵トルク信号を
生成し、その操舵トルク信号は制御装置8に送られる。
その操作部4aの操作トルクが操舵反力に対応する。
【0017】その操作反力付加用アクチュエータ5は、
その舵角入力部4の一端に接続されるモータにより構成
され、その舵角入力部4に操作反力を作用させる。この
アクチュエータ5は上記制御装置8に接続される。
【0018】その駆動力入力部6は、その本体2に踏み
込み操作可能に取り付けられる操作部6aと、この操作
部6aの踏み込み量の検知センサ6bとを有し、そのセ
ンサ6bは上記制御装置8に接続され、その本体2上の
オペレータによる踏み込み操作により踏み込み量に応じ
た駆動信号を生成し、その駆動信号は制御装置8に送ら
れる。
【0019】その制動力入力部7は、その本体2に踏み
込み操作可能に取り付けられる本体7aと、この本体7
aの踏み込み量の検知センサ7bとを有し、そのセンサ
7bは上記制御装置8に接続され、その本体2上のオペ
レータによる踏み込み操作により踏み込み量に応じた制
動信号を生成し、その制動信号は制御装置8に送られ
る。
【0020】その制御装置8は、主制御部21、付加制
御部22、共有記憶部23、主記憶部24、付加記憶部
25を有する。その主制御部21と付加制御部22は2
台のコンピュータにより構成してもよいし、主制御部2
1としての機能と付加制御部22としての機能を有する
1台のコンピュータにより構成してもよい。各記憶部2
3、24、25は複数の記憶装置により構成してもよい
し、一台の記憶装置における記憶領域を複数に分割して
各記憶部23、24、25に割り当ててもよい。その主
制御部21は主記憶部24に、後述の主プログラムの読
み出しができるように接続される。その付加制御部22
は付加記憶部25に、後述の付加プログラムの読み出し
ができるように接続される。その主制御部21と付加制
御部22は共有記憶部23に、後述の制御パラメータと
この制御パラメータの変更量の書込みと読み出しができ
るように接続される。
【0021】そのモード選択スイッチ10は制御装置8
に接続され、このドライビングシミュレータ1によりシ
ミュレーションする車両挙動の選択信号をオペレータの
操作により制御装置8に出力する。その選択信号に対応
する車両挙動がドライビングシミュレータ1によりシミ
ュレーションされる。例えば、マニュアルステアリング
車両の挙動シミュレーションモード、パワーステアリン
グ車両の挙動シミュレーションモード、ステアリングホ
イールと車輪とが機械的に連結されておらず、ステアリ
ングホイールの操作量に応じて車輪がアクチュエータに
より制御されることで舵角が変化する車両の挙動シミュ
レーションモード、ステアリングホイールと車輪とが機
械的に連結されておらず、固定されたステアリングホイ
ールに作用する操舵トルクに応じて車輪がアクチュエー
タにより制御されることで舵角が変化する車両の挙動シ
ミュレーションモード、障害物に向かう操舵が抑制され
る車両の挙動シミュレーションモード、車両姿勢の安定
化のために各車輪の制動力を制御する車両の挙動シミュ
レーションモード、自動運転される車両の挙動シミュレ
ーションモード等の中からシミュレーションモードが選
択される。
【0022】その主制御部21は、その主記憶部24に
記憶される主プログラムに従い、上記入力部4、6、7
により生成された舵角信号、操舵トルク信号、駆動信
号、制動信号に応じて制御パラメータを演算し、共有記
憶部23に書き込む。そして、この共有記憶部23に記
憶された制御パラメータに応じて上記アクチュエータ
3、5を制御する。この制御によるアクチュエータ3、
5の動きにより車両挙動のシミュレーションがなされ
る。アクチュエータ3により本体2を作動させること
で、車両挙動として車体の動きがシミュレーションされ
る。操作反力付加用アクチュエータ5により舵角入力部
4に操作反力を作用させることで、車両挙動として路面
からステアリングホイールを介するドライバーへの操舵
反力の伝達がシミュレーションされる。その主プログラ
ムは、実際の車両における操舵量、操舵トルク、駆動
力、制動力等に応じた車両挙動に関する既存のデータベ
ースに基づき作成できる。
【0023】その制御パラメータとして、例えば、車両
の前後方向速度Vx、前後方向加速度Gx、横方向速度
Vy、横方向加速度Gy、規範横方向加速度Gy0 、規
範ヨーレートγ0 、ヨーレートγ、セルフアライニング
トルクTs、マニュアルステアリング時の操舵トルクT
h、各前輪の制動力または駆動力Txf、各後輪の制動
力または駆動力Txr、舵角入力部4の操作によるタイ
ヤ角φh、障害物の相対位置が演算されるが、これに限
定されるものではない。以下に、その制御パラメータの
演算例を示すが、その演算方法はこれに限定されるもの
ではない。
【0024】舵角入力部4の操作角θと、この舵角入力
部4の操作により変化するタイヤ角φhの比であるオー
バオールギヤレシオを、車速Vの関数であるR(V)と
して、タイヤ角φhを次式により求める。 φh=R(V)・θ その車速Vは、駆動力入力部6からの駆動信号に応じて
求められる駆動力と、制動力入力部7からの制動信号に
応じて求められる制動力とに応じて演算し、その操作角
θは、舵角入力部4からの舵角信号に応じて演算する。
そのオーバオールギヤレシオR(V)と車速Vとの関数
関係はデータベースに基づき予め定められる。なお、こ
のようにオーバオールギヤレシオを車速の関数にするこ
とができるのは、ステアリングホイールと車輪とが機械
的に連結されておらず、ステアリングホイールの操作量
に応じて車輪がアクチュエータにより制御されることで
舵角が変化する車両挙動をシミュレーションする場合で
ある。ステアリングホイールと車輪とが機械的に連結さ
れる車両挙動をシミュレーションする場合、そのオーバ
オールギヤレシオは一義的に定められる。
【0025】ニューマチックトレールをξp 、キャスタ
ートレールをξc 、コーナリングフォースをFy とし
て、セルフアライニングトルクTs を以下の式によって
求める。 TS =ξFy /R(V)、(トレールξ=ξc +ξp ) ここで、操舵系の弾性、およびタイヤの捩じれによるト
ルク成分は無視し、一次遅れで近似する。そのニューマ
チックトレールξp はタイヤスリップ角βの関数とし、
その関数はデータベースに基づき予め定められる。その
タイヤスリップ角βは、車速V、操作角θ、制動力、タ
イヤと路面との間の予め設定された摩擦係数、予め設定
されたタイヤ寸法等の関数とされ、その関数は公知の演
算式に基づき予め定められる。そのキャスタートレール
ξc は、予め設定されたキャスター角をθc 、予め設定
されたタイヤ半径をRt として、ξc =θc ・Rt によ
り求める。制動力および駆動力が零である時の右車輪の
コーナリングフォースFR0と左車輪のコーナリングフォ
ースFL0は、予め設定された右前輪と路面との間の摩擦
係数をμR 、予め設定された左前輪と路面との間の摩擦
係数をμL 、予め設定された前輪コーナリングパワーを
Kf 、予め設定された右前輪のコーナリングフォースに
よるスリップ角発生時における一次遅れ時定数をTR
予め設定された左前輪のコーナリングフォースによるス
リップ角発生時における一次遅れ時定数をTL 、ラプラ
ス演算子をsとして、FR0=μR ・Kf β/(1+TR
s)、FL0=μL ・Kf β/(1+TL s)により求め
る。各前輪の駆動力または制動力をTxf、分担荷重をW
f とし、各車輪のコーナリングフォースに対する駆動力
または制動力の関係は摩擦円で規定されるものとするこ
とにより、コーナリングフォースFy をFy =FR0(μ
R 2 Wf 2 +Txf2 1/2 /(μR Wf )+FL0(μL
2 Wf 2 +Txf2 1/2 /(μL Wf )により近似的に
求める。なお、車両の重心は左右方向に関しては中心に
あるものとし、前後方向に関しては制動力と駆動力に応
じて変化するものとし、その重心位置に応じて各前輪の
駆動力または制動力Txfと、各後輪の駆動力または制動
力Txr、各前輪の分担荷重Wf を求める。その制動力と
駆動力に対する重心位置の関係は予め定める。
【0026】舵角入力部4の操作系における予め設定さ
れる慣性係数をI、粘性係数をC、静止摩擦係数をk1
とし、角度センサ4bにより検出される操作部4aの回
転角の角速度をωとして、マニュアルステアリング時の
操舵トルクThを以下の式(1)により求める。また、
車速が零の場合、すなわち据え切り状態をシミュレーシ
ョンする場合は、舵角入力部4の操作系における予め設
定される静止摩擦係数をk2として、マニュアルステア
リング時の操舵トルクThを以下の式(2)により求め
る。すなわち、制御パラメータとしてマニュアルステア
リング時の操舵トルクThが前記舵角信号に基づき主プ
ログラムに従い演算される。
【0027】
【数1】
【0028】
【数2】
【0029】前後方向速度Vx、前後方向加速度Gx、
横方向速度Vy、規範横方向加速度Gy0 、横方向加速
度Gy、規範ヨーレートγ0 、ヨーレートγは、タイヤ
角φh、各車輪の駆動力または制動力Txf、Txrから求
める。その前後方向速度Vx、前後方向加速度Gx、横
方向速度Vy、規範横方向加速度Gy0 、横方向加速度
Gy、規範ヨーレートγ0 、ヨーレートγと、タイヤ角
φh、各車輪の駆動力または制動力Txf、Txrとの関係
は、データベースに基づき予め定める。なお、主プログ
ラムのみによるシミュレーションにおいては規範横方向
加速度Gy0 と横方向加速度Gyは等しくし、また、規
範ヨーレートγ0 とヨーレートγは等しくする。障害物
の相対位置は、車速とシミュレーション実行時間の積か
ら求められる走行距離と、タイヤ角φhから求められる
操舵方向と、プログラム上で特定した障害物の位置とか
ら求める。
【0030】主制御部21は、上記演算した制御パラメ
ータである前後方向速度Vx、前後方向加速度Gx、横
方向速度Vy、規範横方向加速度Gy0 、横方向加速度
Gy、規範ヨーレートγ0 、ヨーレートγ、マニュアル
ステアリング時の操舵トルクTs、各前輪の制動力また
は駆動力Txf、各後輪の制動力または駆動力Txr、舵角
入力部4の操作によるタイヤ角φh、及び障害物の相対
位置を共有記憶部23に書き込み、制御周期毎に上書き
を行う。なお、主プログラムによる制御パラメータの演
算において予め設定される慣性係数I、粘性係数C、静
止摩擦係数k1、k2等の係数の具体的設定値は、主プ
ログラムの一部として主記憶部24に記憶されてもよい
し、共有記憶部23に書き込まれると共に主プログラム
の実行時に主制御部21により読み出されてもよく、共
有記憶部23に書き込まれる場合は制御装置8に接続さ
れるキーボード等の入力装置(図示省略)により書き換
え可能とされてもよい。
【0031】主制御部21は、その共有記憶部23に書
き込まれた制御パラメータである前後方向速度Vx、前
後方向加速度Gx、横方向速度Vy、横方向加速度G
y、ヨーレートγ、タイヤ角φhに応じて生成した制御
信号により本体作動用アクチュエータ3を制御する。ま
た、主制御部21は、その共有記憶部23に書き込まれ
た操舵トルクThに応じて生成した制御信号により操作
反力付加用アクチュエータ5を制御する。この際、その
操作反力付加用アクチュエータ5は、その操舵トルクT
hと上記トルクセンサ4cにより検知される操作トルク
との偏差をなくすようにフィードバック制御される。す
なわち、上記操作部4aの回転角速度の目標値が、その
共有記憶部23に書き込まれた操舵トルクTh、検知さ
れた操作トルク、および上記式(1)または式(2)に
基づき演算され、その目標値になるように操作反力付加
用アクチュエータ5の速度が制御される。これにより、
車両挙動として車体の動きが本体2の動きによりシミュ
レーションされ、ドライバーへの操舵反力の伝達が操作
反力付加用アクチュエータ5の動きによりシミュレーシ
ョンされる。また、主制御部21は、仮想の風景を生成
するための画像信号を出力することで映像表示部9を制
御し、その制御パラメータに応じて求めた車速、走行距
離、操舵方向に応じて仮想風景を変化させる。
【0032】上記付加制御部22は、上記付加記憶部2
5に記憶された付加プログラムに従い、その共有記憶部
23に記憶された制御パラメータの変更量を演算する。
例えば、マニュアルステアリング時の操舵トルクThの
変更量、各車輪の制動力または駆動力Txf、Txrの変更
量、舵角入力部4の操作によるタイヤ角φhの変更量が
演算されるが、これに限定されるものではない。以下
に、その制御パラメータの変更量の演算例を示すが、そ
の演算方法はこれに限定されるものではない。
【0033】なお、上記入力部4、6、7により生成さ
れた舵角信号、操舵トルク信号、駆動信号、制動信号値
は共有記憶部23に記憶され、主制御部21だけでなく
付加制御部22による付加プログラムに従う演算に際し
て用いることが可能とされている。
【0034】例えば、上記主プログラムのみにより演算
された制御パラメータに応じたアクチュエータ3、5の
制御によりシミュレーションされるのはマニュアルステ
アリング車両の挙動である。よって、パワーステアリン
グ車両の挙動をシミュレーションする場合、マニュアル
ステアリング時の操舵トルクThの変更量として、操舵
補助トルクに対応する制御トルクTaを演算する付加プ
ログラムが作成される。この場合、その制御トルクTa
は操舵トルクThと前後方向速度Vxの関数とされ、そ
の関数が付加プログラムに含まれ、その制御トルクTa
の演算に際して制御パラメータである操舵トルクThと
前後方向速度Vxが共有記憶部23から読み出される。
例えば、その操舵トルクThが大きく前後方向速度Vx
が小さい程に操舵補助トルクに対応する制御トルクTa
を大きくする。
【0035】また、障害物検知センサを有し、検知され
た障害物に向かう操舵が抑制されるように制御される車
両の開発が提案されている。このような車両の挙動をシ
ミュレーションする場合、マニュアルステアリング時の
操舵トルクThの変更量として、その操舵抑制力に対応
する制御トルクTaを演算する付加プログラムが作成さ
れる。この場合、その制御トルクTaは操舵トルクTh
と障害物の相対配置の関数とされ、その関数が付加プロ
グラムに含まれ、制御パラメータである操舵トルクTh
と障害物の相対配置が共有記憶部23から読み出され、
その障害物の相対配置に応じた制御トルクTaが演算さ
れる。例えば、その操舵トルクThが大きく障害物が近
接する程に、操舵抑制力に対応する制御トルクTaを大
きくする。なお、この操舵抑制力に対応する制御トルク
Taの方向は、上記操舵補助トルクに対応する制御トル
クTaの方向と逆向きとされる。
【0036】また、操作部4aの操作範囲を機械的なス
トッパーを設けることなく制限する場合、上記角度セン
サ4bにより検知される回転角度が設定値以上である時
に、マニュアルステアリング時の操舵トルクThの変更
量として、その操作部4aの操作阻止力に対応する制御
トルクTaを演算する付加プログラムが作成される。こ
れにより、操作部4aの回転角度が設定値以上になる
と、操作反力付加用アクチュエータ5は操作部4aの回
転操作を阻止可能なトルクを発生する。この場合、その
制御トルクTaは、共有記憶部23に記憶される操舵ト
ルクThとセルフアライニングトルクTsの関数とさ
れ、Ta=Th−Ts(据え切り状態ではTs=0)と
設定され、その方向は上記操舵補助トルクに対応する制
御トルクTaの方向と逆向きとされる。
【0037】また、ステアリングホイールと車輪とが機
械的に連結されておらず、固定されたステアリングホイ
ールにドライバーが作用させる操舵トルクに応じて操舵
される車両の挙動をシミュレーションする場合、マニュ
アルステアリング時の操舵トルクThの変更量として、
その操作部4aの操作阻止力に対応する制御トルクTa
を演算する付加プログラムが作成される。これにより、
このシミュレーションを行う場合は、操作反力付加用ア
クチュエータ5は操作部4aの回転操作を阻止可能なト
ルクを発生する。この場合、その制御トルクTaは、共
有記憶部23に記憶される操舵トルクThとセルフアラ
イニングトルクの関数とされ、Ta=Th−Ts(据え
切り状態ではTs=0)と設定され、その方向は上記操
舵補助トルクに対応する制御トルクTaの方向と逆向き
とされる。また、このシミュレーションを行う場合、主
プログラムにおいて前記角度センサ4bが発生する舵角
信号に基づき演算される本体作動用アクチュエータ3の
制御パラメータの変更量として、その制御パラメータを
操舵トルクThに基づき演算した場合の値を求める付加
プログラムが作成される。この付加プログラムに従い付
加制御部22により演算された値が本体作動用アクチュ
エータ3の制御パラメータとして用いられる。すなわ
ち、その制御パラメータは、主プログラムでは角度セン
サ4bにより検知される角度に基づき演算するのに代え
て、付加プログラムではトルクセンサ4cにより検知さ
れるトルクに基づき演算される。
【0038】また、車両挙動が不安定化しないように、
車速や舵角等の車両挙動の不安定化に影響する変量に応
じて予め定められた限界舵角を、実タイヤ舵角が超えな
いように制御される車両の開発が提案されている。この
ような車両の挙動をシミュレーションする場合、舵角入
力部4の操作によるタイヤ角φhの変更量として、制御
タイヤ角φcを演算する付加プログラムが作成される。
この場合、その制御タイヤ角φcはタイヤ角φhと限界
舵角の関数とされ、その関数と限界舵角が付加プログラ
ムに含まれ、その制御タイヤ角φcの演算に際して制御
パラメータであるタイヤ角φhが共有記憶部23から読
み出される。なお、このようなタイヤ角の制御は、ステ
アリングホイールと車輪とが機械的に連結されておら
ず、ステアリングホイールの操作量に応じて車輪がアク
チュエータにより制御されて舵角が変化する車両におい
て行うことができる。
【0039】また、車両挙動が不安定化しないように、
車速や舵角等の車両挙動の不安定化に影響する変量に応
じて各車輪の制動力が制御される車両が開発されてい
る。このような車両の挙動をシミュレーションする場
合、各車輪の制動力または駆動力の制御量Tfl、Tfr、
Trl、Trrを演算する付加プログラムが作成される。こ
の場合、各車輪の制動力または駆動力の制御量Tfl、T
fr、Trl、Trrは、例えば前後方向速度Vx、前後方向
加速度Gx、横方向速度Vy、規範横方向加速度G
0 、横方向加速度Gy、規範ヨーレートγ0 、ヨーレ
ートγ、操舵トルクTh、タイヤ角φhの関数とされ、
その関数が付加プログラムに含まれ、各車輪の制動力ま
たは駆動力の制御量Tfl、Tfr、Trl、Trrの演算に際
して制御パラメータである前後方向速度Vx、前後方向
加速度Gx、横方向速度Vy、規範横方向加速度G
0 、横方向加速度Gy、規範ヨーレートγ0 、ヨーレ
ートγ、操舵トルクTh、タイヤ角φhが共有記憶部2
3から読み出される。
【0040】付加制御部22は、上記演算した制御パラ
メータの変化量である制御トルクTa、制御タイヤ角φ
c、各車輪の制動力または駆動力の制御量Tfl、Tfr、
Trl、Trrを共有記憶部23に書き込み、制御周期毎に
上書きを行う。
【0041】主制御部21は、支持部作動用アクチュエ
ータ3と操作反力付加用アクチュエータ5を制御する際
に、その共有記憶部23から読み出した変化量に基づい
て制御パラメータを変更する。例えば、共有記憶部23
に書き込まれた制御タイヤ角φcだけ変更されたタイヤ
角φh+φc、前後方向速度Vx、前後方向加速度G
x、横方向速度Vy、横方向加速度Gy、ヨーレートγ
に応じて生成した制御信号により支持部作動用アクチュ
エータ3を制御する。これによって、限界舵角を実タイ
ヤ舵角が超えないように制御される車両の挙動がシミュ
レーションされる。
【0042】また、主制御部21は、共有記憶部23に
書き込まれた制御トルクTaに基づき変更された操舵ト
ルクに応じて生成した制御信号により操作反力付加用ア
クチュエータ5を制御する。例えば、パワーステアリン
グ車両の挙動をシミュレーションする場合、検知された
障害物に向かう操舵が抑制されるように制御される車両
の挙動をシミュレーションする場合、操作部4aの操作
範囲を機械的なストッパーを設けることなく制限する場
合、ステアリングホイールと車輪とが機械的に連結され
ておらず、固定されたステアリングホイールにドライバ
ーが作用させる操舵トルクに応じて操舵される車両の挙
動をシミュレーションする場合、その変更量に基づいて
変更された操舵トルクTh′は、Th′=Th+Taに
より求められる。この際、その操作反力付加用アクチュ
エータ5は、その変更量に基づいて変更された操舵トル
クTh′と上記トルクセンサ4cにより検知される操作
トルクとの偏差をなくすようにフィードバック制御され
る。すなわち、上記操作部4aの回転角速度の目標値
が、その変更された操舵トルクTh′、検知された操作
トルク、および上記式(1)若しくは式(2)に基づき
演算され、その目標値になるように操作反力付加用アク
チュエータ5の速度が制御される。
【0043】上記主制御部21により互いに相関する複
数の制御パラメータが演算され、上記付加制御部22に
より制御パラメータの一部の変更量が演算される時、そ
の主制御部21により、その変更量に基づいて変更され
た一部の制御パラメータに応じて共有記憶部23に記憶
される制御パラメータの残部を変更することが可能とさ
れ、その共有記憶部23に記憶される制御パラメータに
応じて主制御部21により上記アクチュエータ3、5が
制御される。例えば、制御パラメータとして、前後方向
速度Vx、前後方向加速度Gx、横方向速度Vy、横方
向加速度Gy、各車輪の制動力または駆動力Txf、Tx
r、ヨーレートγ、マニュアルステアリング時の操舵ト
ルクThが演算される場合、これら制御パラメータは互
いに相関する。この場合において、主制御部21によ
り、共有記憶部23に書き込まれた各車輪の制動力また
は駆動力の制御量Tfl、Tfr、Trl、Trrに基づき各車
輪の制動力または駆動力Txf、Txrが変更されたなら
ば、残りの制御パラメータである前後方向速度Vx、前
後方向加速度Gx、横方向速度Vy、横方向加速度G
y、ヨーレートγ、操舵トルクThの演算に際して、各
車輪の制動力または駆動力として変更された値Txf+T
fl、Txf+Tfr、Txr+Trl、Txr+Trrが用いられ
る。これにより、その変更量に基づいて変更された各車
輪の制動力または駆動力Txf+Tfl、Txf+Tfr、Txr
+Trl、Txr+Trrに応じて共有記憶部23に記憶され
る残りの制御パラメータが変更される。その変更後の制
御パラメータが共有記憶部23に上書きされ、この共有
記憶部23に記憶された変更後の制御パラメータに応じ
て主制御部21により上記アクチュエータ3、5が制御
される。これにより、車両姿勢の安定化のために各車輪
の制動力を制御する車両の挙動をシミュレーションする
ことができる。
【0044】上記構成によれば、制御パラメータに応じ
た映像表示部9およびアクチュエータ3、5の制御に対
応する車両挙動のシミュレーションを行うことができ
る。また、その制御パラメータの中の少なくとも一つの
変更量を演算し、その変更量に基づいて制御パラメータ
を変更することで、その変更量に応じて変更される映像
表示部9およびアクチュエータ3、5の制御に対応する
車両挙動シミュレーションを行うことができる。その制
御パラメータは、主記憶部24に記憶された主プログラ
ムに従い入力部4、6、7により生成された信号に応じ
て主制御部21により演算され、共有記憶部23に書き
込まれる。その共有記憶部23に記憶された制御パラメ
ータの変更量が、付加記憶部25に記憶された付加プロ
グラムに従い付加制御部22により演算され、共有記憶
部23に書き込まれる。その主制御部21により映像表
示部9およびアクチュエータ3、5が制御される際、そ
の共有記憶部23に記憶された変更量に基づいて制御パ
ラメータが変更される。すなわち、その変更量に応じて
変更される映像表示部9およびアクチュエータ3、5の
制御に対応する車両挙動シミュレーションは、制御パラ
メータの変更量を演算するための付加プログラムを作成
するだけで行うことができる。また、上記構成によれ
ば、操作部4aの回転角度に応じて演算される操舵トル
クに応じて、操作反力付加用アクチュエータ5により操
作部4aに操作反力を作用させることができる。これに
より、操舵反力の伝達のシミュレーションを行うことが
できる。その操作部4aの操作反力は、付加プログラム
に従い演算される操舵トルクの変更量に応じた操作反力
付加用アクチュエータ5の動きに対応するので、多様な
操舵反力の伝達シミュレーションを、付加プログラムを
作成するだけで行うことができる。また、その操作反力
付加用アクチュエータ5は、オペレータによる操作部4
aの操作トルクに応じてフィードバック制御されるの
で、そのシミュレーションを正確に行うことができる。
また、操作部4aの操作範囲を機械的なストッパーを設
けることなく制限することができるので、車両挙動のシ
ミュレーションにおける操舵限界の設定を容易に行うこ
とができる。さらに、操作部4aの回転操作を阻止可能
なトルクを操作反力付加用アクチュエータ5により発生
させることで、ステアリングホイールを回転させること
なく固定した状態をシミュレーションできる。また、操
作部4aにオペレータが作用させる操作トルクに基づ
き、本体作動用アクチュエータ3の制御パラメータを求
めることで、ドライバーがステアリングホイールに作用
させる操舵トルクに応じた車両挙動を、その操作部4a
にオペレータが作用させるトルクに応じた本体の動きに
よりシミュレーションできる。これにより、ステアリン
グホイールと車輪とが機械的に連結されておらず、固定
されたステアリングホイールにドライバーが作用させる
操舵トルクに応じて操舵される車両の挙動をシミュレー
ションできる。また、その主制御部21により互いに相
関する複数の制御パラメータが演算され、その付加制御
部22により制御パラメータの一部の変更量が演算され
る時、その主制御部21により、その変更量に基づいて
変更された制御パラメータの一部に応じて共有記憶部2
3に記憶される制御パラメータの残部を変更し、その共
有記憶部23に記憶される制御パラメータに応じて主制
御部21により映像表示部9およびアクチュエータ3、
5が制御できる。これにより、その制御パラメータの一
部の変更に応じて制御パラメータの残部を変更し、その
制御パラメータの残部の変更量に応じて変更される映像
表示部9およびアクチュエータ3、5の制御に対応する
車両挙動シミュレーションを行うことができる。
【0045】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、オペレータの操作によって信号を生成する
入力部として、駐車ブレーキを模した制動力入力部等の
他の入力部が設けられてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、ドライバーへの操舵反
力の伝達を含むシミュレーションを行うに際して、従来
と同様の車両挙動のシミュレーションを行うことができ
るだけでなく、任意の制御ロジックに基づく多様な車両
挙動のシミュレーションを容易に行うことができる汎用
性の高いドライビングシミュレータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のドライビングシミュレータ
の斜視図
【図2】本発明の実施形態のドライビングシミュレータ
の制御構成説明図
【符号の説明】
1 ドライビングシミュレータ 2 本体 3、5 アクチュエータ 4 舵角入力部 4b 角度センサ 4c トルクセンサ 6 駆動力入力部 7 制動力入力部 21 主制御部 22 付加制御部 23 共有記憶部 24 主記憶部 25 付加記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B62D 113:00 119:00 Fターム(参考) 2C001 AA00 AA09 AA17 BA00 BA02 BA05 BC00 BC03 BC10 BD00 BD07 CA04 CA05 CB01 CB03 CC02 CC08 3D032 CC48 CC50 DA03 DA15 DA23 DA25 DA28 DA29 DA33 DA40 DA46 DA47 DA76 DA82 DA93 DC09 DC33 DD17 EB11 EB12 GG20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレータの操作によって信号を生成す
    る入力部と、 主プログラムを記憶する主記憶部と、 その主プログラムに従い、その入力部により生成された
    信号に応じて少なくとも一つの制御パラメータを演算す
    る主制御部と、 その制御パラメータに応じて主制御部により制御され
    る、映像表示部及びアクチュエータの中の少なくとも一
    方とを備え、 その映像表示部及びアクチュエータの中の少なくとも一
    方の制御により車両挙動のシミュレーションがなされる
    ドライビングシミュレータにおいて、 付加プログラムを記憶する付加記憶部と、 共有記憶部と、 その付加プログラムに従い、その共有記憶部に記憶され
    た制御パラメータの中の少なくとも一つの変更量を演算
    する付加制御部とが設けられ、 前記映像表示部及びアクチュエータの中の少なくとも一
    方の制御に際して、その共有記憶部に記憶された変更量
    に基づいて制御パラメータを主制御部により変更するこ
    とが可能とされ、 前記入力部として舵角入力部が設けられ、 その舵角入力部は、オペレータにより回転操作される操
    作部と、この操作部の回転角度に応じた舵角信号を生成
    する角度センサと、この操作部の操作トルクに応じた操
    舵トルク信号を生成するトルクセンサとを有し、 前記アクチュエータとして前記舵角入力部への操作反力
    付加用アクチュエータが設けられ、 制御パラメータとして操舵トルクが前記舵角信号に基づ
    き主プログラムに従い演算され、 その操舵トルクの変更量が前記付加プログラムに従い演
    算され、 その変更量に基づいて変更された操舵トルクと前記トル
    クセンサにより検知される操作トルクとの偏差をなくす
    ように、その操作反力付加用アクチュエータが主制御部
    により制御されることを特徴とするドライビングシミュ
    レータ。
  2. 【請求項2】 前記角度センサにより検知される回転角
    度が設定値以上である時に、前記操作部の回転操作を阻
    止可能なトルクを前記操作反力付加用アクチュエータが
    発生するように、前記操舵トルクの変更量が付加プログ
    ラムに従い演算される請求項1に記載のドライビングシ
    ミュレータ。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータとしてオペレータを
    支持する本体の作動用アクチュエータを備え、 前記操作部の回転操作を阻止可能なトルクを前記操作反
    力付加用アクチュエータが発生するように、前記操舵ト
    ルクの変更量が演算され、 主プログラムにおいて前記舵角信号に基づき演算される
    本体作動用アクチュエータの制御パラメータの変更量と
    して、その制御パラメータを操舵トルクに基づき演算し
    た場合の値が付加プログラムに従い演算され、その本体
    作動用アクチュエータの制御パラメータとして付加プロ
    グラムに従い演算された値が用いられる請求項1に記載
    のドライビングシミュレータ。
  4. 【請求項4】 その主制御部により互いに相関する複数
    の制御パラメータが演算され、その付加制御部により制
    御パラメータの一部の変更量が演算される時、その主制
    御部により、その変更量だけ変更された制御パラメータ
    の一部に応じて共有記憶部に記憶される制御パラメータ
    の残部を変更することが可能とされ、その共有記憶部に
    記憶される制御パラメータに応じて主制御部により前記
    アクチュエータが制御される請求項1〜3の中の何れか
    に記載のドライビングシミュレータ。
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