状況
VMWare Workstation Pro 17上にインストールしていたUbuntu 22.04を24.04にアップグレードしている途中で、Windows 11がブルースクリーンで落ちた。その結果、アップグレードが完了しておらず、Ubuntu起動時に真っ黒画面で何も表示されないようになってしまった。
パソコンに直接Ubuntuをインストールしている場合は、Ctrl + Alt + BackspaceでXを停止できたのだが、VMWare Workstation Proだと Ctrl + Altを押すとゲストOSからホストOSにマウスポインタが戻るという動作になっている。
解決方法
コンソールでログインし、その後、起動モードをCUIに変更する。
- Ctrl + Alt + F1でコンソールに移動する。Ctrl + Altを押し続けながら、F1を押す。
- ログインする。
- 起動モードをグラフィカルログインからコンソールログインへ切り替える。参考:How to switch boot target to text or GUI in systemd Linux - nixCraft。ただし、Ubuntu 22.04だと後ろの「.target」が不要。
起動モードの切り替え(Ubuntu 24.04)
グラフィカルログインからコンソールログインへの切り替え
% sudo systemctl set-default multi-user % sudo systemctl reboot
コンソールログインからグラフィカルログインへの切り替え
% sudo systemctl set-default graphical % sudo systemctl reboot
どのようなモードが用意されているかは /lib/systemd/system 以下の 拡張子「.target」のファイルを探せばよい。
% ls /lib/systemd/system/*.target
アップデートの完了
以下のコマンドを実行し、表示されたエラーメッセージに適宜対応する。なんとか24.04へのアップグレードは完了した。
% sudo dpkg --configure -a (upgradeやinstallの失敗時はとりあえずこのコマンドを実行する) % sudo apt update (最新のパッケージリストを取得) % sudo apt upgrade (最新版にアップグレード)