アプリを家族で共有できて使いやすいと評判の、サンワサプライ スマートリモコン 400-SSA004。口コミでは「赤外線の飛びが強く、しっかり反応する」と好評ですが、「ボタンを設定する必要がある」「電化製品を追加する設定が面倒」との声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のSwitchBotやNatureなどのスマートリモコンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、スマートリモコン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
学生時代から写真撮影が趣味で、写真業界で働きたいと新卒で大手家電量販店に入社。カメラの専門販売員として国内最大級のカメラ売り場にてソニーやキヤノンなど様々なメーカーのデジタル一眼・コンパクトカメラ・双眼鏡・撮影用機材などの販売を取り扱う。カメラのセミナー講師も担当しており、ジンバル・三脚などの動画撮影機材に関する知識・経験も豊富。カメラ専門誌・テレビ番組の出演歴もあり、フォトマスター準1級を保有、カメラ歴は16年。 その後2021年にマイベストへ入社、カメラの専門ガイドのほかスマートウォッチやスマートスピーカーなどのガジェットのガイドも担当しており、「多角的な比較・正しい情報発信」をモットーに商品の比較検証を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
サンワサプライ スマートリモコン 400-SSA004は、広い部屋を1台でカバーできる商品をお探しなら候補となるアイテムです。実際に商品を使用して赤外線が届く範囲を確認すると、どの方向からでも10m先まで届きました。比較した商品の約3割は真横・斜め後ろだと5~7mまでしか届かなかったのに対し、こちらは15畳以上のリビングでも1台で対応できます。
自動化のしやすさもポイント。アプリから、天気・気温などの条件を引き金に家電を操作できるトリガーを3つ以上設定可能です。比較した商品にはトリガーが1つのものも多かったなか、こちらは理想に近い形で設定できます。一方、比較した一部商品のような温度・湿度などのセンサーは非搭載。位置情報による設定なため、正確性はやや劣ります。
連携できる商品がスマートプラグ・見守りカメラのみと少なめなのもネック。上位商品はより多くの家電製品に対応しており、スマートホーム化がしやすいとはいえません。手持ちの家電をスマート化したいときは、スマートプラグと連携してみてくださいね。
また、音声アシスタントがSiriに非対応なため、普段からSiriを活用している人には不向きです。ウィジェット操作に非対応な点も気がかり。ワンクリック実行をショートカットに設定することはできますが、比較した一部商品のようにワンタッチでの操作はできませんでした。
実際に家電を登録したところ、初期設定のしにくさも気になりました。手動マッチング方式なため、比較した自動マッチング式と異なり、合うものを選ぶ・ボタンを登録するといった作業が必要です。「3STEPの簡単セットアップ」との謳い文句に反し、「設定の手間がかかる」との口コミ同様やや面倒に感じる可能性があります。
値段は執筆時点で税込3,980円(公式サイト参照)と中価格帯。赤外線の強さはメリットですが、初期設定に時間と手間がかかり、使い勝手もいま一歩です。予算を1万円程度まで上げれば、初期設定が簡単な自動マッチング式や、ウィジェットで楽に操作できる商品も選べます。使いやすさにこだわりたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にサンワサプライ スマートリモコン 400-SSA004と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイスマートリモコンと、自動化のしやすさ・初期設定のしやすさ・赤外線の強度・スマートホーム化のしやすさ・使い勝手それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
サンワサプライ スマートリモコン 400-SSA004のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
SwitchBot
思いどおりに家電を自動操作!初期設定も簡単なベストバイ
Nature Inc.
初期設定がわかりやすい。ウィジェット対応で操作もスムーズ
そもそもスマートリモコンとは、スマホから赤外線信号で家電を操作できるようにするアイテム。リモコンが1つにまとまるので、リモコンを探したり取りに行く手間がかかりません。音声操作・外出先からの操作、センサー・GPSを使った操作な度ができる商品もあり、生活に合わせて幅広く活用できます。
今回ご紹介するサンワサプライ スマートリモコン 400-SSA004は、2021年に発売されたスマートリモコン。赤外線リモコンを使用する機器・家電を、メーカー独自のスマホアプリ「Sanwa Connect」を通して操作可能です。
販売するサンワサプライは、1979年に設立された老舗コンピュータ周辺機器メーカー。ITデバイス関連・デジタル家電・IoT関連製品など、豊富な品ぞろえを魅力としています。民間向けのみならず、工場・オフィス向け用品を数多く扱っているのも特徴です。
Wi-Fi接続式なため、屋外からの操作も可能。作ったアカウントを複数人で共有できるので、1台をスマホを持つ家族みんなで使えます。
ワンクリック実行機能も搭載。アプリ内で機器を連携させる・シーンに応じた一括管理をするといった操作ふぁ可能です。
同メーカー製の見守りカメラ・スマートプラグとの連携もできます。スマートプラグをコンセントとの間に挟めば、扇風機・ライトといった手持ちの家電をスマート化できますよ。
本体サイズは幅68×奥行68×高さ27mmで、重量は約61g(公称値)。コンパクトかつ丸みを帯びたシンプルなデザインで、部屋に置いても邪魔になりにくい設計です。
カラーはブラック1色のみ。67cmの給電用microUSBケーブルがあらかじめ付属しています。
今回はサンワサプライ スマートリモコン 400-SSA004を含む、スマートリモコン全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、自動化のしやすさの検証です。
実際に商品をアプリから操作し、センサーの搭載数・トリガーを細かく設定できるか・複数の家電を操作できるかをチェック。家電を自動化して楽に操作できるかを評価しました。
比較したところ、トリガーを2つ以上設定できる商品は、オートメーションを思いどおりに組みやすい傾向がありました。
こちらは3つ以上設定が可能なため、「午前7時に気温が25℃以上であれば冷房をつける」など理想のシチュエーション・タイミングで家電を動かせます。温度は1℃単位・日時は1分単位で設定でき、日の出・日の入りにも対応していますよ。
ただし、本体にセンサーがないのは惜しいところ。比較したなかで、温度・湿度・明るさなど3つ以上のセンサーに対応している商品は、幅広い家電を自動操作しやすい傾向がありました。本商品は位置情報で取得した天候・気温データを元に操作するタイプ。センサーのデータを活用する商品に比べ、正確性は劣ります。
次に、初期設定のしやすさの検証です。
リモコンの登録方法・プリセット登録されているメーカー数をそれぞれチェック。メーカーを問わず楽にリモコン登録(初期設定)ができるかを評価しました。
リモコンの登録方法は手動マッチング式。「電化製品を追加する設定が面倒」「ボタンを設定する必要がある」との口コミどおり、初期設定には時間がかかります。なお、詳細は以下のとおりです。
比較したなかで、自動マッチング式の商品はボタンを押してプリセットを選ぶだけと、登録がとくに簡単でした。対して本商品を含む手動式の商品は、プリセットから合うものを探したり、ボタンを手作業で登録したりする必要があります。謳い文句には「3STEPの簡単セットアップ」とありましたが、設定には手間がかかりました。
プリセットが登録されていたのは、テレビ14社・エアコン14社・照明16社の計44メーカー。比較した商品にはプリセットが100以上のものもあったなか、少なめです。大手メーカー以外の商品を使っている場合、プリセットがないためボタンをひとつずつ登録することに。初期設定が簡単とはいえません。
なお、Wi-Fiは2.4GHzのみで、5GHzには対応していないので注意してくださいね。
次に、赤外線の強度の検証です。
テレビから真正面・真横・斜め後ろの3方向にて、それぞれ3・5・7・10mの距離にスマートリモコンを設置。どの方向からでも問題なくテレビが動くかどうかで、赤外線強度を評価しました。
比較したなかには、家電の横や斜め後ろに設置した場合、赤外線が届く距離がやや短くなる商品も。本商品はどの方向からでも届くため、設置場所を選びません。「赤外線の飛びが強い」との口コミどおり、15畳以上の広々としたリビングでも1台で部屋中の家電を操作できるでしょう。
なお、比較したどの商品でも、全方位5m以内・真正面なら10m以内に赤外線が届きました。10畳程度の部屋であれば、赤外線の強度はそれほど気にする必要はありません。
次に、スマートホーム化のしやすさの検証です。
音声アシスタントの対応種類や、連携できるスマート製品の種類をチェック。連携できる製品が多くスマートホーム化しやすいかを評価しました。なお、新規格である「Matter」への対応の有無もポイントにしています。
連携できるスマート製品は、見守りカメラ・プラグの2種類。比較したなかでは少なめで、Siriにも非対応です。そのため、スマートホーム化はややしにくいといえます。
製品のバリエーションは少ないものの、スマートプラグと連携すれば扇風機・ライト・加湿器などリモコンのない機器も操作可能なので、利便性が広がります。ただし、比較したSwitchBot商品はスマート製品の展開が多く、とくに部屋中をスマート化しやすい結果に。それに比べると、こちらではやや限定的といえます。
音声操作は、比較したほとんどの商品と同様Amazon Alexa・Google Homeに対応。ただし、Siriには対応していません。普段からSiriを使う人は、連携できず不便に感じる可能性があります。比較した多くの商品と同様に、新規格であるMatterには非対応でした。
最後に、使い勝手の検証です。
ウィジェット操作・アプリのショートカット画面・家電の一括操作の3点をチェック。手間が少なく、楽に操作できる商品を高評価としています。
使い勝手は評価が伸び悩みました。比較したほとんどの商品と同様に、一括操作・ショートカット作成には対応していましたが、ウィジェットには対応していません。なお、詳細は以下のとおりです。
比較したなかには、iOS・Androidどちらでもウィジェットに対応し、スマホのホーム画面から手軽に操作できる商品も。対して本商品は、どのOSでもウィジェットには非対応です。
ワンクリック実行の場合、ショートカットをホーム画面に表示することは可能です。ただし、1回タップして確認を押す必要がありました。比較したワンタッチで操作できる商品に比べると、やや手間に感じることもあるでしょう。
リモコンの設定方法 | 手動マッチング式 |
---|---|
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
照度センサー機能 | |
人感センサー機能 | |
トリガー(環境設定)の個数 | 3個以上 |
良い
気になる
本体幅 | 68mm |
---|---|
通信規格 | Wi-Fi(2.4GHz)、赤外線 |
赤外線の有効範囲(公称値) | 360度 |
本体奥行 | 68mm |
本体高さ | 27mm |
携帯端末の対応OS | iOS、Android |
本体重量 | 61g |
GPS連動機能 | |
トリガー(機器設定)の個数. | 3個以上 |
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最後に、自動マッチング式で導入しやすいスマートリモコンをご紹介します。
SwitchBot ハブ2は、プリセットに登録されているメーカーが200社以上と多め。提示されたプリセットから選んで動作確認をするだけで設定できるため、簡単に導入できます。温度・湿度・照度のセンサーを備え、トリガーを3つ以上設定可能。ウィジェットにも対応しており、操作性も優秀な一品です。
Nature Remo 3は、温度・湿度・照度に加えて人感センサーも搭載。自動マッチング式で簡単にリモコン登録ができるため、導入がスムーズです。iPhoneを使っている人であれば、ショートカットアプリで操作できるのも便利。アプリを毎回開かなくても、サッと操作できて便利ですよ。
リモコンの設定方法 | 自動マッチング式、手動マッチング式 |
---|---|
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
照度センサー機能 | |
人感センサー機能 | |
トリガー(環境設定)の個数 | 3個以上 |
良い
気になる
本体幅 | 80mm |
---|---|
通信規格 | 無線LAN 802.11 b/g/n (2.4 GHz)、赤外線、Bluetooth 4.2 |
赤外線の有効範囲(公称値) | 最大送信距離:30m/最大受信距離:15m |
本体奥行 | 23mm |
本体高さ | 70mm |
携帯端末の対応OS | Android OS 5.0以降、iOS 11.0以降 |
本体重量 | 63g |
GPS連動機能 | |
トリガー(機器設定)の個数. | 3個以上 |
SwitchBot ハブ2 W3202106をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
リモコンの設定方法 | 自動マッチング式、手動マッチング式 |
---|---|
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
照度センサー機能 | |
人感センサー機能 | |
トリガー(環境設定)の個数 | 1個 |
良い
気になる
本体幅 | 70mm |
---|---|
通信規格 | 無線LAN 802.11 b/g/n(2.4GHz)、赤外線、Bluetooth Low Energy |
赤外線の有効範囲(公称値) | 記載なし |
本体奥行 | 70mm |
本体高さ | 18mm |
携帯端末の対応OS | iOS 12.0以降、Android 6.0以降 |
本体重量 | 40.0g |
GPS連動機能 | |
トリガー(機器設定)の個数. | 3個以上 |
Nature Remo 3をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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