目をいたわるアイケア技術を搭載したPCモニター、BenQ GW2486TC-JP。口コミが少なく、評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のPCモニターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、PCモニター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ゲーム芸人ヤマグチクエストの肩書をもつゲーマー。2021年にマイベスト入社後、ゲーミングデバイスの専門ガイドを担当し、250を超えるゲーミングデバイスを実際に比較検証。幼少期からゲームをプレイしている生粋のゲーマーで、現在までに500タイトル以上のゲームをプレイしている。 明治大学経営学部を卒業後、プロダクション人力舎でゲーム芸人ヤマグチクエストとして活動し、準レギュラーとして出演したテレビ東京のゲーム番組「勇者ああああ」では豊富なゲーム知識を生かしたゲームソフトのプレゼンで話題を集めた。 YouTube動画企画「ゲームさんぽ」やKONAMI主催イベント「パワプロチャンピオンシップス2017」など、様々なメディアにも出演経験あり。 マイべストではデバイスの知識とこれまでのゲームプレイの経験をもとに、ゲーマーに寄り添った記事制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
BenQ GW2486TC-JPは、1台で幅広いニーズを満たす高機能なPCモニターを探している人におすすめです。とくにインターフェースの充実度が高く、給電と出力が1本で完結するType-Cや、マルチディスプレイに対応したDisplayPortなどを搭載。比較した多くの商品になかったType-Aポートも2つ備え、マウスやキーボードもハブなしで接続できます。デスク周りをすっきりさせられるでしょう。
メーカー独自のアイケア技術を搭載し、目の負担を抑えながら使えるのも魅力。デイジーチェーン接続にも対応しており、モニターを複数台置きたい人にも便利です。スタンドは上下左右の角度調節に加えて、比較した半数近い商品で非対応だったアームの高さ調節も可能。画面は縦向きでも使えるので、作業環境に応じて柔軟に設置できますよ。
色の正確さに長けており、画像編集やデザイン制作に使いやすいのも利点。色の誤差を示すdE値は平均1.47と極めて小さく、比較した全商品の平均約2.91dE(※2024年10月時点)を大幅に下回りました。色域の広さもBT.2020の約64.9%をカバーしており、デスクワーク用のPCモニターとしては十分なスコアを記録。12種類のカラーモードを備え、自分好みの見え方に調節もできますよ。
しかし、コントラスト比はやや物足りない印象。メーカー公称値の1300:1に対して実測値は256:1と低く、ゲームや映画でメリハリのある映像を楽しみたい人には不向きといえます。画面サイズも23.8インチと小さめのため、画面分割で文字が見切れやすいのも気になりました。画面を2分割して作業することが多い人は、27インチのモニターもチェックしてくださいね。
とはいえ、使い勝手のよいインターフェースや調節幅の広いスタンドを備え、色の正確さにも優れている魅力的な商品です。小さめなぶん省スペースで設置できるメリットもあるので、作業スペースを広くとりたい人・デスク周りをすっきりさせたい人はぜひ購入を検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
大画面で作業効率のアップが見込める、PCモニター。ゲーム用に設計されたゲーミングモニターではリフレッシュレートや応答速度を追求しているのに対し、PCモニターは解像度やディスプレイの鮮明さなど性能のバランスがよい傾向があります。価格もゲーミングモニターより安いので、デスクワークやデザイン制作に使うならPCモニターを選びましょう。
BenQは、台湾に拠点を置く電気製品メーカー。ビジネス向けからゲーマー・デザイナー向けまで、幅広いモニターを取り扱っています。基本性能に加えて目をいたわるアイケア技術を搭載したモデルも多く、機能性にこだわった製品を多数展開していますよ。
今回は、BenQ独自のアイケア技術を搭載したGWシリーズから、GW2486TC-JPをご紹介します。65W給電が可能なUSB Type-Cや内蔵ノイズキャンセリングマイクを搭載しており、ケーブルのごちゃつきを抑えてすっきりとした環境で使用できるのが魅力の商品です。
アイケア技術には、ブルーライトの放射を低減する「ブルーライト軽減プラス」や、環境の明るさによって画面の輝度を自動調整する「ブライトネスインテリジェンス機能」を搭載。画面のちらつきによる眼精疲労を低減する「フリッカーフリー技術」も備えています。12種類のカラーモードに加え、Macの画面に近い色味で表示できるM-bookモードにも対応し、用途にあわせた設定も可能ですよ。
サイズは検証に使用した23.8インチのほかに27インチもラインアップ。筐体はやさしい雰囲気のホワイトカラーです。画面の高さや向きを変えたり、回転して使ったりすることもでき、環境にあわせたカスタマイズができます。
そのほかのスペックは、以下のとおりです。
今回はBenQ GW2486TC-JPを含む、人気のPCモニターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
インターフェースは非常に充実しており、給電と出力がUSB Type-Cケーブル1本で済むのが大きな魅力。比較したなかにはType-Cに対応しておらず、専用の充電器・ケーブルが必要な商品がほとんどだったなか、デスク周りがすっきりした状態で作業できますよ。
USB Type-Aは2つあるので、マウスやキーボードなども接続可能。別途ハブやドッキングステーションを用意する手間が省けます。DisplayPortもつき、マルチディスプレイ環境を作りたい人にもよいでしょう。
スピーカー機能を搭載しているのもポイント。一般的にPCモニター内蔵のスピーカーでは高音質には期待できませんが、音質にこだわらなければ手軽にモニターから音を出せますよ。デスクにスピーカーを置くスペースがない人でも使いやすい1台です。
比較したほかのメーカーにはない独自機能にも注目したいところ。目の負担を軽減するアイケア機能が充実しており、ブルーライトの放射を低減する「ブルーライト軽減プラス」や画面の輝度を自動調整する「ブライトネスインテリジェンス機能」がついています。
また、TÜV Rheinlandの認証を受けたフリッカーフリー技術により、画面のちらつきも軽減。長時間の作業で目が疲れがちな人にも配慮された設計といえます。
さらに、複数台のモニターを接続するデイジーチェーン接続にも対応しています。DisplayPortポートで、モニター同士を数珠つなぎでケーブル接続できるため、モニターを2台以上置く場合にもデスクがすっきり片付きますよ。モニターを拡張したい場合はぜひチェックしましょう。
スタンドの使いやすさも申し分ありません。比較した半数近い商品でアームの高さ調節ができなかったなか、本商品はアームの高さを柔軟に調節可能。上下左右に向く角度調節機能もあり、隣に座っている人に画面を向けるといった使い方もできます。
台座の奥行きは18.5cmとコンパクトなため、場所もそこまで取らないでしょう。別途モニターアームの設置は必要ないレベルですが、ネジ穴の間隔がVESA規格に対応しているため、市販のモニターアームとの併用もできますよ。
ピボット機能に対応しており、画面を縦向きで使える点もメリット。ブラウジング作業が多い人など、作業内容に合わせて使いやすい方向に変えられます。動画・ゲームなど計12種類のカラーモードも備えているので、コンテンツに合わせて好みの見え方にもカスタマイズできますよ。
操作方法はボタン式。タッチパネルやジョイスティックで手軽に操作できた商品に比べてやや慣れが必要ですが、操作しづらくて困るほどではないでしょう。比較したほとんどの商品と同様リモコンは付属していません。
ディスプレイ性能をチェックしたところ、とくに色の正確さに優れていました。カメラマンやデザイナーなど、色の正確性が求められる用途にもおすすめできます。
国際標準規格のカラースペース・sRGB(ガンマ2.2)の条件で、規格どおりの色味を出せるかを測定した結果、色の誤差を示すdE値は平均1.47とかなり小さめ。比較した全商品の平均約2.91dE(※2024年10月時点)を下回り、色味はかなり正確といえます。
色域も十分に広く、超広色域の規格であるBT.2020を64.9%カバーできました。映像鑑賞などで没入感を重視したい人にはあと一歩という印象ですが、比較した多くの商品と同レベルの数値です。デスクワーク用のPCモニターとしては十分な性能といえるでしょう。
色の正確性は非常に高く、色域も十分な広さだったものの、コントラスト比は控えめな性能でした。
ANSIチェッカーを使って黒の輝度と白の輝度の比率を測定したところ、コントラスト比の実測値はメーカー公称値(1300:1)よりも低めの256:1。比較したなかには750:1以上の高コントラストの商品もあったのに対し、くっきりとした明暗差を表現するには惜しい印象です。
デスクワークには十分な数値ですが、映画やゲームなどでメリハリある映像を楽しむには物足りなく感じる可能性があります。
ディスプレイは23.8インチと、比較した商品のなかで小さめサイズなのも気になるところ。省スペースで設置したい人にはよいものの、デスクワークで画面分割をしたい人には不向きといえます。
PCモニターは24〜32インチが主流ですが、デスクワークに使いたいなら27インチがおすすめです。27インチなら画面を分割しても見切れにくく、目線移動で疲れる心配も少ないでしょう。
色域の広さ | 64.9% |
---|---|
色の正確さ | 1.47dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 23.8インチ |
---|---|
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | IPS |
解像度 | フルHD |
応答速度. | 5ms |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1300:1 |
輝度 | 250cd/m2 |
リフレッシュレート | 100Hz |
インターフェース | HDMI、USB Type-C、DisplayPort×2、USB Type-A×2、オーディオ端子 |
VESAマウント |
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ここからは、BenQ GW2486TC-JP以外のおすすめ商品をご紹介します。
MSIのPRO-MP273QP-E2は、映像鑑賞にぴったりの商品です。コントラスト比の実測値は1435:1と非常に高いうえ色域も広く、鮮やかで迫力のある映像を楽しめます。色の誤差も小さく正確に捉えやすかったため、デザインやイラスト制作をする人にも活躍するでしょう。
モニターサイズも27インチと、画面分割しても見やすい大きさなのが魅力。WQHDの高解像度で画面の情報量も多く、デスクワークにも適していますよ。スタンドは高さや上下左右を自由に変えられたので、見やすい位置に調節して作業できます。
手に取りやすい価格帯で高性能なものをお探しなら、JN-IPS2381FHDR-C65W-HSP-Wもよいでしょう。色域はやや低めだったものの色味の誤差は少なく、コントラスト比の実測値も1129:1とかなり高めでした。一般的なオフィスワークや日常的な使用なら十分な性能といえます。
インターフェースはHDMI・DisplayPort・Type-Cと充実しており、デスク周りがすっきりした状態で作業できるのも長所です。高さ調節・上下左右の角度調節に対応したスタンドが付属しており、使い勝手も優れています。
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